JP2009124864A - モータ駆動装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】ロータの磁極位置を検出する位置検出センサーによりモータを正弦波駆動するブタシレスモータの駆動回路において、ギヤ負荷の種類、ギヤの材質、バックラッシュの量、負荷量によって発生する起動時の不具合を改善したモータ制御装置を提供する。
【解決手段】起動時に矩形波駆動を選択し、それ以外は正弦波駆動を用い、ロータ17の磁極位置を検出する位置センサー60u、v、wの出力信号のパルス間の時間を測定することでロータ位置角度を推定することにより正弦波駆動信号を生成する駆動方式において、起動時に矩形波駆動から正弦波駆動への切換えを、起動信号STから一定時間経過した後切り換えるようにするためのタイマ回路34を設けた。
【選択図】図1

Description

本発明は、複写機、プリンタなど回転機構を駆動するモータの磁極位置を検出する位置検出センサーを備えたブラシレスモータのモータ制御装置に関する。
複写機などの駆動用モータおよびファンモータなど空調機器に搭載される各種駆動用モータとして、保守性、制御性が良く、高効率のブラシレスモータが使われることが多い。このブラシレスモータの駆動方式として矩形波駆動と正弦波駆動と呼ばれる駆動方式がある。矩形波駆動は、3相駆動巻線の内、2相の巻線に矩形波状の電流を電気角で120゜の間通電し、その通電を順次切換えることで駆動させる方式が一般的である。これに対し、正弦波駆動は、正弦波状の電流波形を生成するように、PWM制御により3相駆動巻線を導通させて駆動させる方式である。
矩形波駆動時は、電源電圧を有効に使用できるため、大きな出力トルクを必要とする起動時や加速運転時に適している。一方、180度通電駆動する正弦波PWMを用いた正弦波駆動時は、正弦波状の電圧を印加し、トルクリプルを小さくできるため、低振動・低騒音運転を必要とする場合に適している。そこで、モータの速度によって運転状態を判定し、起動時及び高負荷運転時に矩形波駆動を選択し、それ以外は正弦波駆動を用いるようにすることにより、大きな出力トルクを必要とするものでも低振動・低騒音の運転を実現する技術が提案されている。(例えば、特許文献1参照)
正弦波駆動を行うためには、モータのロータの位置角度を正確に検出する必要があり、手段としてFAや電気自動車ではエンコーダやレゾルバ等のセンサが広く利用されている。これらのセンサは1回転あたり1000パルス以上の分解能が得られるが、非常に高価であることが難点である。このため、モータのホール素子等の位置センサーを用いて、位置センサーの出力信号のパルス間の時間を測定することでエンコーダやレゾルバ相当のロータ位置角度を推定する技術が提案されている。(例えば、特許文献2参照)
正弦波駆動に、上記特許文献2に記載されたモータの位置センサーを用いて、ロータ位置角度を推定する技術を適用する場合には、低速域では位置センサーの出力信号の周期が長くなるため、推定位置に誤差が含まれ、精度の良い正弦波信号が出力できないので制御が不安定となり易い。
以下に上記特許文献2に記載された技術のモータ起動時の推定位置の誤差について説明する。
ファンモータのように、急激に負荷が加わることが無く、モータ起動の加速時において、トルクが一定で加速している場合、回転位置θの変化は二乗カーブで表すことができる。
つまり、以下の式(1)のように表すことができる。
Figure 2009124864
ここで、θは回転位置、kは係数、tは時間である。
また、式(1)を変形すると、式(2)が得られる。
Figure 2009124864
このとき、簡単化のため、k=2πとして、回転位置θを0、2π、4π、6π、8π、10π・・・と1周期間隔の値を式(2)に代入すると、次の結果が得られる。
t=0、1、1.414、1.732、2、2.236・・・
したがって、起動から1周期ごとの回転周期は次のように変化する。
T(2π)=1−0=1
T(4π)=1.414−1=0.414
T(6π)=1.732−1.414=0.318
T(8π)=2−1.732=0.268
T(10π)=2.236−2=0.236
・・・・・
このときの第n周期目と第n+1周期目との間の周期変化率Tα(θ)は、Tα(2(n+1)π)=1−T(2(n+1)π)/T(2nπ)であるから、n=1、2、3、4・・・・をそれぞれ代入すると、次の結果が得られる。
Tα(4π)=1−T(4π)/T(2π)=0.586
Tα(6π)=1−T(6π)/T(4π)=0.233
Tα(8π)=1−T(8π)/T(6π)=0.157
Tα(10π)=1−T(10π)/T(8π)=0.119
・・・・・・
以上から、モータ起動の加速時において、トルクは一定で加速しているとした場合、第1周期と第2周期との周期変化率Tαは0.586、第2周期と第3周期との周期変化率Tαは0.233、第3周期と第4周期との周期変化率Tαは0.157と周期差は縮まる。
これからも分かるように、第1周期と第2周期との周期差は大きいが、第2周期、第3周期、第4周期と進むにつれ、周期はほとんど変わらなくなっていることが分かる。
特に、第3周期と第4周期との周期変化率0.157であり、これ以降の周期差は十分小さくなっていると言える。
図9に、モータの回転の第1周期と第2周期の様に周期差が大きい時に正弦波駆動を行った場合の位置検出信号とモータの巻線に生じる誘起電圧、およびモータの巻線に加えられる正弦波駆動電圧の関係を示す。正弦波駆動電圧と巻線の誘起電圧が同相の場合、正方向に駆動トルクが発生する。正弦波駆動は1周期前の位置検出信号によるモータ位置情報から波形信号を出力しているので、図9の区間taにおいては正弦波駆動電圧と巻線の誘起電圧位相のズレが生じ、逆方向のトルクが発生するので、安定した加速ができない。
以上より、正弦波駆動は、位置検出信号の周期がほぼ一定で安定した状態になってから駆動することが好ましい。
従って、上記特許文献1に記載された技術において、モータ起動時は矩形波駆動を行い、ほとんど周期が同じと見なすことができる上記第3周期以降の回転速度となった時点で正弦波駆動に切換えることにより不具合なく駆動できる。
特開2004−282954号公報(第6頁) 特開平10−75597号公報(第4頁−第11頁)
しかしながら、モータの出力軸にクラッチ板を介して負荷が加わり、モータ起動時に軽負荷から重負荷に大きく変動するような用途においては、回転数が目標回転数に到達した後大きく低下する。上記の従来の技術においては、矩形波駆動から正弦波駆動への切換えタイミングを回転速度により判定するため、目標回転数に到達した時点で正弦波駆動に切り換わってしまう。この後回転数が大きく低下するため、回転数の変化が大きい状態で正弦波駆動を行うことになる。従って、図9に示したような、正弦波駆動電圧と巻線の誘起電圧の位相にズレが生じて逆方向のトルクが発生し安定した加速ができないという課題が再び生じる。
また、ギヤ等を介しバックラッシュが存在するような、モータ起動時に外力により逆方向へ回転させられることがあるような用途においては、以下の課題が生じる。
図10に、モータ起動時に逆方向に回転させられ、目標回転数に到達して正弦波駆動に切り換わった場合における、位置検出信号とモータの巻線に流れる相電流波形とモータの巻線に生じる誘起電圧との関係を示す。正弦波駆動では1周期前の位置検出信号の周期で相電流を発生させるので、図10のtbで示す区間は誘起電圧が逆転し、相電流と誘起電圧の位相が180°ずれて回転方向とは逆のトルクが発生し逆方向に回転する不具合が発生する。
本願発明の目的は、従来技術を使用してもなお、クラッチ板やギヤ負荷の種類、ギヤの材質、バックラッシュの量、負荷量によっては、起動時にロータ位置角度の推定誤差が大きくなって、正弦波駆動時に出力トルクが小さくなり加速ができない、あるいは、逆のトルクが発生して逆回転する等が生じ、逆回転と正回転をくりかえして振動が発生する、等モータを制御することが不能となるという課題を解決することにある。
上記課題を解決するために本発明は、起動時に矩形波駆動を選択し、それ以外は正弦波駆動を用い、ロータの磁極位置を検出する位置センサーの出力信号のパルス間の時間を測定することでロータ位置角度を推定することにより正弦波駆動信号を生成する駆動方式において、起動時に矩形波駆動から正弦波駆動への切換えを、起動信号から一定時間経過した後切り換えるようにするためのタイマ回路を設けたモータ駆動装置である。
請求項1に記載の本発明のモータ制御装置によれば、クラッチ板、ギヤ負荷の種類、ギヤの材質、バックラッシュの量、に関係なく、起動時に矩形波駆動から正弦波駆動への切換えで発生する不具合を、タイマ回路の時間を設定することで改善することができる。
以下、本発明を実施するための最良の形態について、図面を参照して説明する。
(実施の形態1)
図1は本発明に係るモータ駆動装置の概略図である。このモータ駆動装置は、ロータ17と固定子19と三相駆動巻線11、13、15とを有するモータ1と、ロータ17の回転による磁極変化を検出するホール素子60u、60v、60wと、ホール素子60u、60v、60wの出力を入力し矩形波状の位置検出信号Hu、Hv、Hwを出力するヒステリシスコンパレータ70u、70v、70wと、ロータ17の回転位置を、位置検出信号Hu、Hv、Hwを合成処理することにより回転位置信号θHを出力し、さらに、位置検出信号Hu、Hv、Hwに基づき演算処理することにより推定位置信号Aを出力する位置信号処理手段40と、位置信号処理手段40から出力された回転位置信号θHから矩形
波状駆動信号を生成する矩形波生成手段32と、位置信号処理手段40から出力された推定位置信号Aから正弦波状駆動信号を生成する正弦波生成手段31と、矩形波生成手段32または正弦波生成手段31により生成された駆動波形にに基づき、PWM駆動信号を生成するPWM生成部36と、PWM生成部36の出力信号により三相駆動巻線に駆動電圧または駆動電流を供給するインバータ20と、モータを起動する指示を与える起動信号STによりトリガされ予め設定された時間をカウントするタイマ回路34を備えている。
そしてさらに、タイマ回路34が設定された時間までカウントする間は、PWM生成部36に入力する駆動信号を矩形波生成手段32に生成された矩形波状信号を選択し、タイマ回路34が設定された時間に到達した後は、正弦波生成手段31に生成された正弦波状信号を選択するセレクタ33を備えている。
矩形波生成手段32は、例えば、上記特許文献2に記載された従来から公知のいわゆる120゜通電駆動信号を生成する構成であれば良い。
また、正弦波生成手段31は、例えば、上記特許文献2に記載された従来から公知の技術である、正弦波形データを記録されたROMテーブルから推定位置信号Aをサンプリング信号として読み出す構成等、推定位置信号Aをサンプリング信号として使用することにより正弦波形データを生成するものであれば良い。
インバータ20は、パワートランジスタ21、22、23、24、25、26から成る。このうち、パワートランジスタ21、22は、直流電源9の電源端子間に直列接続され、その直列接続点がモータ1の駆動巻線11に接続される。同様に、パワートランジスタ23、24は、直流電源9の電源端子間に直列接続され、その直列接続点がモータ1の駆動巻線13に接続される。また、パワートランジスタ25、26は、直流電源9の電源端子間に直列接続され、その直列接続点がモータ1の駆動巻線15に接続される。
モータ1の回転位置検出には、3つのホール素子60u、60v、60wが使用される。これら3つのホール素子60u、60v、60wは電気角で120度ずつ位相をずらした位置に配置される。そして、それぞれヒステリシスコンパレータ70u、70v、70wを介して位置信号処理手段40へ接続される。なお、ここで、ホール素子60u、60v、60wはホールICであっても良く、その他の検出手段であっても良い。
位置信号処理手段40において、回転位置信号θHは、図3に示すように位置検出信号Hu、Hv、Hwの各立ち上がりエッジと立下りエッジを検出して合成することにより、電気角60゜の幅でHレベルLレベルを繰り返す矩形波として生成される。
そして推定位置信号Aは、図4に示すように、位置検出信号Hu、Hv、Hwの内の一つの信号である位置検出信号Huの1周期前の周期を演算処理により6分割して電気角30゜の幅でHレベルLレベルを繰り返す矩形波として生成される。
図2に示す本実施の形態1とは別の実施の形態では、位置信号処理手段40から回転位置信号θHおよび推定位置信号Aの他に、位置検出信号Hu、Hv、Hwの内の一つの信号を選択して出力する。本実施の形態ではHuを選択している。
タイマ回路34は、起動信号STをトリガとして予め設定された一定時間を経過した後、矩形波駆動から正弦波駆動に切換える駆動状態判別信号P0を出力する機能を持つ。駆動状態判別信号P0はセレクタ33に入力される。
位置信号処理手段40で生成された回転位置信号θHは、矩形波生成手段32に入力され、推定位置信号Aは正弦波生成手段31に入力される。そして、これらの正弦波生成手
段31および矩形波生成手段32の出力は、セレクタ33に接続される。
図5および図6は、起動信号ST、タイマ回路出力P1、位置検出信号Hu、駆動状態判別信号P0の関係を示すタイミング図である。
図5に示すように、図1のタイマ回路34は、起動信号STをトリガとして予め設定された時間t1が経過した後に、LレベルからHレベルに切換えるタイマ回路出力P1を出力する。このタイマ回路出力P1は、駆動切換え判別信号P0となる。
タイマ回路出力P1がHレベルに切換る直前および切換り後の位置検出信号Huの周期は、ほぼ等しく安定した値Tsとなる。
図6は、図2に示す実施の形態1とは別の実施の形態で、実施の形態1にさらに周期幅判別器35を追加した例で、位置信号処理手段40から選択されて出力された位置検出信号Hu、周期幅比較器35から出力される周期幅比較気出力P2、起動信号ST、起動信号STをトリガとして予め設定された時間t1が経過した後にLからHに切換るタイマ回路出力P1、及びタイマ回路出力P1と周期幅比較器出力P2との論理積をとり出力される駆動切換え判別信号P0の関係を示している。この周期幅比較器35には、位置信号処理手段40から出力される位置検出信号Huが入力される。
タイマ回路出力P1と周期幅比較器出力P2との論理積として出力される駆動切換え判別信号P0がHレベルに切換る直前および切換り後の位置検出信号Huの周期は、ほぼ等しく安定した値Tsとなる。
そして、駆動切換え判別信号P0は、セレクタ33に接続される。
セレクタ33の出力はPWM生成部36に入力され、駆動切換え判別信号P0に応じて矩形波あるいは正弦波PWM駆動信号が生成される。PWM生成部36から出力されるPWM駆動信号は、インバータ20のパワートランジスタ21、22、23、24、25、26のゲート電極へそれぞれ接続される。なお、インバータ20、PWM生成部36、タイマ回路34、位置信号処理手段40は、モノリシック集積回路、および抵抗、コンデンサから構成されるものとする。
以上のように構成されたブラシレスモータ駆動装置において、以下に具体的な駆動動作について説明する。図7は、図1に示す本発明の実施の形態1のモータ駆動装置の駆動の工程を示すフロー図である。
まず、モータ1の回転により、モータのロータマグネットの磁極の変化を3つのホール素子(位置検出手段)60u、60v、60wが検出する(ステップS1、2)。
次に、ホール素子60u、60v、60wが得た信号はヒステリシスコンパレータ70u、70v、70wにより矩形波状に波形整形され、位置検出信号Hu、Hv、Hwが得られる(ステップS3)。
そして、このように整形された波形の位置検出信号Hu、Hv、Hwは、位置信号処理手段40に入力され、回転位置信号θHおよび推定位置信号Aが生成され、そして図2の実施の形態の場合はさらに位置検出信号Huが選択されて出力される(ステップS4)。
この位置信号処理手段40により演算された回転位置信号θHおよび推定位置信号Aが、正弦波生成手段31および矩形波生成手段32に入力され、それぞれ正弦波、矩形波が生成される(ステップS5)。
続いて、起動信号STからタイマ回路34の設定時間t1に到達したか否かが判別される(ステップS6)。
ここで、起動信号STからの経過時間がタイマ回路34の設定時間t1未満である場合には、矩形波生成手段32を選択し(ステップS71)、この波形がPWM生成部36に入力され、PWM駆動信号が生成されてインバータ20に入力される(ステップS81)。
一方、起動信号STからの経過時間がタイマ回路34の設定時間t1以上である場合には、正弦波生成手段31を選択し(ステップS72)、この波形がPWM生成部36に入力され、PWM駆動信号が生成されてインバータ20に入力される(ステップS82)。
なお、タイマ回路34の設定時間t1は、モータが通常動作で起動して目標回転数に到達する時間より長めに設定する。
図2に示す実施の形態1にさらに周期幅比較器35を追加した場合は、目標回転数時の位置検出信号Huの周期をT0とした時、周期幅比較器35により位置信号処理手段40から出力される位置検出信号Huの周期とT0とを比較し、判定信号として周期幅比較器出力P2を出力する。図8は、図2に示す別の実施の形態のモータ駆動装置の駆動の工程を示すフロー図である。
周期幅比較器35が位置検出信号Huの周期が所定周期幅T0以上であると判別した場合は、周期幅比較器出力P2はHレベルとなる。一方、所定周期幅T0未満であると判別した場合は、周期幅比較器出力P2はLレベルとなる。
図6に示すように、モータに想定以上の大きな負荷が加わり、タイマ回路34が起動信号STによりトリガされ予め設定された時間t1が経過した状態でも、回転数が目標回転数に到達しない場合に、タイマ回路出力P1だけでなく、周期幅比較器出力P2との論理積をとることにより、目標回転数に到達するまで駆動切換え判別信号P0はHレベルにならない。(ステップ61)
起動信号STからの経過時間がタイマ回路34の設定時間t1となっても、回転数が目標回転数に到達しない場合には、矩形波生成手段32を選択し(ステップS71)、この波形がPWM生成部36に入力され、PWM駆動信号が生成されてインバータ20に入力される(ステップS81)。
一方、起動信号STからの経過時間がタイマ回路34の設定時間t1以上となり、かつ、回転数が目標回転数に到達した場合には、正弦波生成手段31を選択し(ステップS72)、この波形がPWM生成部36に入力され、PWM駆動信号が生成されてインバータ20に入力される(ステップS82)。
これにより、目標回転数に到達する以前に正弦波駆動に切り換わることを防止できる。
インバータ20に入力された波形は、パワートランジスタ21、22、23、24、25、26のゲート電極により、信号U、V、Wに変換される(ステップS9)。
そして、変換された信号U、V、Wは三相駆動巻線11、13、15に供給され、モータが駆動される(ステップS10)。
このようなモータ駆動装置によれば、適正なタイミングで矩形波駆動から正弦波駆動に
切り換えることができる。
図11に、モータ起動時に矩形波駆動を行っている状態で逆方向に回転させられた場合における、位置検出信号とモータの巻線に流れる相電流波形とモータの巻線に生じる誘起電圧との関係を示す。矩形波駆動の場合は、ホール信号の情報を逐次見て相電流を決めているので、位相がずれることはなく逆回転方向のトルクが発生することはない。
本実施の形態1に示したモータ駆動装置は、起動信号よりt1経過後に矩形波駆動から正弦波駆動に切換えてモータを駆動するように構成しており、急激に負荷が加わり速度が落ちる時には矩形波で駆動しているので、速度は減速するが逆方向に回転することはない。
これにより、起動時において従来のホール信号の周期だけを見て矩形波駆動から正弦波駆動に切換わる場合にくらべて、ギヤのバックラッシュやクラッチ板の遊びなどにより急激に速度が変化する場合を考慮して正弦波駆動に切換えることが可能になる。
このため、従来、起動時に正弦波駆動に切り換えった後、ギヤのバックラッシュやクラッチ板の遊びなどにより急激に速度が変化した場合ホール素子が出力する信号に基づくモータの推定位置と実際の位置に大きなずれが生じて、位相が180°ずれて指定の回転方向から逆方向の回転トルクが生じて逆方向に回転するという課題を改善できる。
なお、上述した実施の形態1においては、推定位置信号Aとして電気角30゜毎に回転位置推定を行っているが、電気角は30゜に限定されない。この推定位置信号Aの区切り角度は、小さければ小さいほど精度は良くなる。
本発明のモータ制御装置は、位置検出センサーによりモータを正弦波駆動するモータの駆動回路において、起動時の不具合を取り除くことが可能であり、クラッチ板やバックラッシュの大きなギヤ負荷においても、広くブラシレスモータを正弦波駆動で駆動させることが可能となり振動・騒音を抑制できるため低振動・低騒音化の要求が高い分野への用途拡大に貢献できる。
本発明の実施の形態1のブロック図 本発明の別の実施の形態のブロック図 本発明の実施の形態1の位置検出信号Hu、Hv、Hwおよび回転位置信号θHの関係を示すタイミング図 本発明の実施の形態1の位置検出信号Huおよび回転位置信号Aの関係を示すタイミング図 本発明の実施の形態1の起動信号ST、タイマ回路出力P1、位置検出信号Hu、駆動状態判別信号P0の関係を示すタイミング図 本発明の別の実施の形態の起動信号ST、タイマ回路出力P1、位置検出信号Hu、周期幅比較器出力P2、駆動切換え判別信号P0の関係を示すタイミング図 本発明の実施の形態1のモータ駆動装置の駆動の工程を示すフロー図 本発明の別の実施の形態のモータ駆動装置の駆動の工程を示すフロー図 従来の技術におけるモータ駆動装置の課題説明図 従来の技術におけるモータ駆動装置の新たな課題説明図 モータ駆動装置を矩形波駆動した場合の動作説明図
符号の説明
1 モータ
9 電源
11、13、15 三相駆動巻線
17 ロータ
19 固定子
20 インバータ
21、22、23、24、25、26 パワートランジスタ
31 正弦波生成手段
32 矩形波生成手段
33 セレクタ
34 タイマ回路
35 周期幅比較器
36 PWM生成部
40 位置信号処理手段
60u、60v、60w ホール素子
70u、70v、70w ヒステリシスコンパレータ
Hu、Hv、Hw 位置検出信号
θH 回転位置信号
A 推定位置信号
ST 起動信号
P0 駆動状態判別信号
P1 タイマ回路出力
P2 周期幅比較器出力

Claims (1)

  1. 起動時に矩形波駆動を選択し、それ以外は正弦波駆動を用い、ロータの磁極位置を検出する位置センサーの出力信号のパルス間の時間を測定することでロータ位置角度を推定することにより正弦波駆動信号を生成する駆動方式において、起動時に矩形波駆動から正弦波駆動への切換えを、起動信号から一定時間経過した後切換えるようにするためのタイマ回路を設けたモータ駆動装置。
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