本発明は、電子機器への文字入力装置、文字入力方法およびプログラムに関する。
従来、電子計算機や携帯電話等の電子機器に文字を入力する場合、基本的に以下の方法を、単独、または組み合わせることによって、文字を入力する。
従来例(1):キーボード(携帯電話のキーボタンを含む)によって、文字列の読みを入力し、必要に応じて、漢字変換、カタカナ変換、半角変換等の文字変換や、変換範囲の変更を行う。そして、目的の変換候補が表示されたら、入力を確定する。読みと変換候補との対応関係は、事前に用意されているシステム辞書によって対応付けられている。なお、医薬品等、分野毎の専門用語や、辞書登録されていない新語に対応するために、インターネットからのダウンロード等によって、システム辞書を更新できるシステムもある。
たとえば、「旭山動物園」を入力する場合、かな入力やローマ字入力によって、「あさひやまどうぶつえん」とキーボード入力し、文字変換の変換候補として、「朝日山動物園」、「旭山動物園」、「アサヒヤマドウブツエン」、または、「アサヒヤマドウブツエン」の半角文字等が表示され、目的の「旭山動物園」に変換されたら、入力を確定する。
また、場所が変わる毎に、異なるシステム辞書を使う発明が知られている(たとえば、特許文献1参照)。
従来例(2):システム辞書に加えて、ユーザ毎のユーザ辞書を具備する。ユーザ辞書には、任意の読み方で文字列を登録し、ユーザ辞書を参照することによって、キーボード入力された読みに対応する変換候補を表示する。
<例>
読みと変換候補の組(「あさひ」、「旭山動物園」)をユーザ辞書に事前登録し、「あさひ」とキーボード入力されたら、「旭山動物園」を変換候補として表示する。
従来例(3):周囲の文章で使われている文字列に対して、言語的に出現頻度の高い文字列を、変換候補の上位に表示する。
たとえば、「動物園に」の後で「ゆく」とキーボード入力されたら、「逝く」ではなく、「行く」が変換候補の上位に表示される。
従来例(4):読みの先頭部分が入力された段階で、ユーザが入力したいと思われる文字列を過去の文字変換履歴に基づいて予測し、この予測された変換候補を、確度の高いものから表示する。
たとえば、ユーザの文字入力履歴として「旭山動物園」、「朝顔」等がある場合、「あさ」とキーボード入力しただけで、「旭山動物園」、「朝顔」が変換候補として表示される。過去の履歴において、「朝顔」よりも「旭山動物園」の頻度が高い場合、「旭山動物園」が「朝顔」よりも上位に表示される。
特開2003−303186号公報
上記従来例(1)では、新語に対応するためには、システム辞書を更新する必要がある。したがって、店舗名等、常に新語が創造される場合、効率よく文字変換を行うことができないという問題がある。
また、上記従来例(1)だけを用いて文字入力する場合、入力したい文字列全体の読みを、常に入力しなければならないので、使い勝手が悪いという問題がある。
上記従来例(2)では、ユーザが頻繁に入力する文字列を、短い読みで短縮入力できるというメリットがあるが、ユーザ辞書に登録するという手間を必要とするので、頻繁に入力する文字列でなければ、辞書登録の意味がないという問題がある。
上記従来例(3)では、言語的な出現確率を用いるので、動詞・形容詞のような語彙数の限られた文字列を入力する場合には有効であるが、店舗名等、常に新語が創造される固有名詞の場合、統計的な出現確率を算出することができず、適用が困難である。
上記従来例(4)では、携帯電話の文字入力方式として広く普及しているが、変換候補として表示されるのは、過去に入力したことのある文字列、または、上記従来例(1)のシステム辞書、上記従来例(2)のユーザ辞書に登録されている文字列に限られている。本日開店したレストラン名等、ユーザがこれまで入力したことのない新語の文字列は、予測変換されない。
本発明の第1の課題は、新語に対応する場合、文字入力そのものの利便性向上を図ることである。
また、ブログ・SNS(ソーシャルネットワークサービス)・メール等の文書において、店舗・駅・遊園地等のランドマークについて文章を書く場合、ランドマークの名称だけではなく、そのランドマークのインターネットホームページのアドレス(URL)も記載する必要があることがある。また、そのランドマークの地理的な位置を、読み手に伝えるために、オンライン地図サービス(goo(登録商標)地図http://map.goo.ne.jp/等)における当該ランドマークのURLを記載する必要があることもある。
このように、ランドマークに関するURLを、文書に記載する場合、従来は、検索エンジン等、何らかの方法で、掲載したいURLを調べ、そのURLを文書に転記する手順を実行している。また、URLだけでなく、アフィリエイト広告のように、ランドマークに関連する情報を、文書に掲載する場合も、掲載したい関連情報を、従来は何らかの方法で調べ、その情報を文書に転記する手順を実行している。
しかし、ランドマークのURLや関連情報を調べて転記する作業は煩雑であり、特に携帯電話のように、ユーザインタフェースが貧弱な電子機器においては作業効率が悪いという問題がある。
本発明の第2の課題は、ランドマークのURL入力や関連情報入力の手間を省き、付随的な情報入力に関する利便性を向上させることができる文字入力装置、文字入力方法およびプログラムを提供することである。
また、ランドマークには、複数の呼び名が存在することがある。たとえば、「横浜・八景島シーパラダイス」として、「八景島シーパラダイス」、「シーパラダイス」、「シーパラ」等の呼び名が使われている。このような場合、ユーザは、世間でどのような呼び名がもっとも広く使われているかがわからず、文書に記載する名称を、自己の直感に基づいて選択している。
このために、必ずしも世間で広く使われているとは限らない名称を、文書で用い、文書の読み手の理解を妨げるという問題がある。また、逆に、異なるランドマークに対して、同一の呼び名がつけられている場合もある。たとえば、「シーパラ」は「横浜・八景島シーパラダイス」だけでなく、「伊豆・三津シーパラダイス」、「二見シーパラダイス」等、複数の異なるランドマークの呼び名として使われている。
このために、ユーザが「シーパラ」と文書で表現しても、読み手にとっては、どのランドマークのことを書いているのかがわからないこともあり、コミュニケーションに誤解が生じやすいという問題がある。
本発明の第3の課題は、ランドマーク名称の多重性や多義性を抑制し、文書を介する意思疎通の改善を図ることである。
本発明は、ユーザの行動に関して文字入力する場合、文字入力そのものの利便性を向上させることができ、文字入力装置を提供することを目的とする。
本発明は、ユーザの行動履歴に含まれているランドマーク名称を、文章に容易かつ正確に入力することができる文字入力装置を提供することを目的とする。
また、本発明は、ランドマーク名称の多重性や多義性を抑制することができ、これによって、文書を介する意思疎通の改善を図ることができる文字入力装置を提供することを目的とする。
本発明は、ユーザが通過したユーザ位置を示すユーザ位置情報を、ユーザ毎に時系列に沿って記憶装置に記憶し、ランドマークの位置を示す位置情報を、記憶装置に記憶し、記憶されているユーザ位置情報に対応する位置情報を具備するランドマークであって、記憶されているランドマークを、通過ランドマークリストとして抽出し、ランドマークID、ランドマークの名称、ランドマークの読みの3変数を記憶し、ランドマークIDをキーとして、当該ランドマークの名称と読みとを検索し、この入力された読みに対応する変換候補を生成する文字入力装置である。
本発明によれば、ユーザの行動履歴に含まれているランドマーク名称を、文章に容易かつ正確に入力することができるという効果を奏する。
発明を実施するための最良の形態は、以下の実施例である。
図1は、本発明の実施例1である文字入力装置100の基本原理を示すブロック図である。
文字入力装置100は、ユーザ位置情報管理手段10と、ランドマーク位置情報管理手段20と、ランドマーク通過履歴抽出手段30と、ランドマーク名称管理手段40と、変換候補生成手段50と、入出力インタフェース手段60とを有する。
文字入力装置100は、携帯電話のGPS機能を用いてユーザ位置情報を取得する装置である。
ユーザ位置情報を取得する手段として、GPS(Global Psitioning System:全地球測位システム)を用いた位置情報サービスや、WiFi(登録商標)電波を用いた位置情報サービス(たとえば、ソニー(登録商標)のPlaceEngine(登録商標)http://www.placeengine.com/等)がある。
文字入力装置100は、これらの手段で取得した、ユーザ位置情報を用いる。
ユーザ位置情報管理手段10は、ユーザ位置情報の履歴を、ユーザ毎に管理する手段であり、所定の時間間隔で、逐次、測定されたユーザ位置情報を、時系列に沿って記憶する記憶装置である。
ランドマーク位置情報管理手段20は、ランドマークの各位置情報を記録している記憶装置であり、具体的には、「ランドマークID、緯度、経度」の3変数の組で記録している記憶装置である。
ランドマーク通過履歴抽出手段30は、ユーザ位置情報管理手段10に記憶されているユーザAの位置情報と、ランドマーク位置情報管理手段20に記憶されているランドマークの位置情報とを照らし合わせ、ユーザAが通過したランドマークを通過ランドマークリストL1として抽出する。
ランドマーク名称管理手段40は、ランドマークの呼び名を、「ランドマークID、名称、読み」の3変数で記録する記憶装置であり、ランドマークIDをキーとして、当該ランドマークの名称と読みとを検索する。
変換候補生成手段50は、入力された読みに対応する変換候補を生成し、入出力インタフェース手段60を通じて提示する。
入出力インタフェース手段60は、変換候補生成手段50が生成した変換候補であって、入力された読みに対応する変換候補を提示する。
次に、携帯電話のGPS機能を用いて、ユーザ位置情報を取得する基本原理について説明する。
ユーザ位置情報は、携帯電話のGPS機能によって測定され、日時、緯度、経度の3変数の組として表現される。測定されたユーザ位置情報は、ユーザ位置情報管理手段10に入力される。
図2は、ユーザ位置情報管理手段10に記憶されているユーザAの位置情報履歴の一例示す図である。
図2は、たとえば、日時2007.7.30/10:09:15において、ユーザAは、緯度N35.27.45.41、経度E139.37.32.11の地点に居たことを示す。
ランドマーク位置情報管理手段20は、飲食店、遊戯施設、デパート、スーパーマーケット、駅等のランドマークの各位置情報が、「ランドマークID、緯度、経度」の3変数の組で記録されている。つまり、上記ランドマークは、飲食店、遊戯施設、デパート、スーパーマーケット、店舗、工場、病院、建造物、駅、遊園地、名所旧跡、官公庁、教育施設、スポーツ施設、娯楽施設、道路のうちの少なくとも1つである。
ランドマークIDは、各ランドマークに、ユニークに付与され、異なるランドマークに、同じランドマークIDが割り振られることはない。
図3−1は、ランドマーク位置情報管理手段20に記録されているランドマークの位置情報の一例を示す図である。
図3−1に示す例では、たとえば、ランドマークID「01234550」のランドマークが、緯度N35.16.31.56、経度E139.40.23.7に存在している。
ランドマーク通過履歴抽出手段30は、ユーザ位置情報管理手段10に記憶されているユーザAの位置情報と、ランドマーク位置情報管理手段20に記憶されているランドマークの位置情報とを照らし合わせ、ユーザAが通過したランドマークに基づいて、通過ランドマークリストL1を出力する。具体的には、ユーザ位置情報管理手段10に記録されている位置情報レコードについて、緯度・経度が一致するランドマーク位置情報のレコードを抽出し、この抽出されたランドマーク位置情報レコードのランドマークIDを出力する。
たとえば、図2に示す位置情報レコードの緯度・経度のうちで、矢印で示す2つの位置情報レコードの緯度・経度が、図3−1に矢印で示す位置情報レコードの緯度・経度と一致する。この一致する位置情報レコードの緯度・経度に対応するランドマークID「01234553」を、ランドマーク通過履歴抽出手段30が、通過ランドマークリストL1に出力する。
このときに、実際のランドマークの敷地は、ランドマーク位置情報管理手段20に記録されている緯度・経度に対して、通常は、若干の広がりを持っている。たとえば、ランドマークIDが「01234550」である場合、緯度N35.16.31.56、経度E139.40.23.7で指定された地点は、「01234550」で特定されるランドマークの敷地のある1点に過ぎない。
そこで、ユーザ位置情報管理手段10に記憶されている緯度・経度と、ランドマーク位置情報管理手段20に記憶されている緯度・経度とを比較する際に、その差異が所定の閾値以下であれば、ユーザAが当該ランドマークを通過したと判定する。
この場合、敷地の大きさがランドマーク毎に異なることに鑑み、判定精度を向上させるために、ランドマーク毎に、異なる閾値を設定するようにしてもよい。なお、ランドマーク毎に、異なる閾値を設定するようにしてもよく、また、異なる閾値を設定するようにしなくてもよい。
また、ランドマークによっては、同一の緯度・経度で複数のランドマークが存在することがある。たとえば、同一の建物の異なる階に、異なるランドマークが存在する場合がある。この場合、緯度・経度だけでは、ユーザAがどのランドマークを通過したかを判断できないので、可能性のあるランドマークを全て抽出する。
なお、GPSを用いた位置情報サービスでは、高さ情報を取得できないが、WiFi(登録商標)電波を用いれば、高さ情報も取得できるので、ユーザ位置情報管理手段10とランドマーク位置情報管理手段20とについて、高さ情報も含めて管理するようにすれば、同じ建物の異なる階に存在するランドマークを、個別に特定することができる。
また、ユーザ位置情報管理手段10には、所定の時間間隔でユーザAの位置情報が記録されているので、レストランで食事をする等、同一のランドマークにしばらくの期間滞在した場合、緯度・経度がほぼ一致する(差異が所定の閾値以下である)と判定されるレコードが複数個存在することがある。この場合、ランドマーク通過履歴抽出手段30は、同じランドマークを重複抽出することを阻止する。
図4は、ランドマーク通過履歴抽出手段30が抽出したランドマークIDが記述されている通過ランドマークリストL1を示す図である。
ランドマーク通過履歴抽出手段30は、このように抽出したランドマークIDを、図4に示す通過ランドマークリストL1として出力する。なお、ランドマーク通過履歴抽出手段30がランドマークを抽出する場合、次のことが考えられる。
所定の期間(たとえば過去24時間以内)に通過したランドマークのみを、ランドマーク通過履歴抽出手段30が抽出するようにしてもよい。あるいは、ユーザ位置情報管理手段10に記録されている緯度・経度の時間変化によって、ユーザの移動速度を計算し、単に通り過ぎただけで立ち止まらなかったランドマークを、ランドマーク通過履歴抽出手段30が抽出しないようにしてもよい。さらには、ランドマークの分類属性(たとえば、「飲食店」、「駅」等)を記憶できるように、ランドマーク位置情報管理手段20を構成し、ユーザが指定したランドマークの分類属性に含まれているランドマークのみを抽出するようにしてもよい。
図3−2は、ランドマークの分類属性を記憶できるように、ランドマークの分類属性を付加したランドマーク位置情報管理手段20の例を示す図である。
また、ランドマーク通過履歴抽出手段30が出力した通過ランドマークリストL1の順序についても、次のように処理するようにしてもよい。
ユーザAが通過した時刻の逆順にソートする。すなわち、直近に通過したランドマークから順に並べる。または、ユーザAが逗留した時間の長いものから順にソートする。すなわち、長時間滞在したランドマークから順に並べる。
ランドマーク名称管理手段40には、ランドマークの呼び名が、ランドマークID、名称、読みの3変数で記録され、ランドマークIDをキーとして、当該ランドマークの名称と読みとを検索することができる。たとえば、図3−1に示すように、緯度N35.16.31.56、経度E139.40.23.7に存在すると記録されているランドマークID「01234550」のランドマークの呼び名は、図5に示す3変数リストL2に基づいて、その名称が「横須賀デパート」であり、その読みが「よこすかでぱーと」であることがわかる。
図5は、ランドマークIDと、名称と、その名称の読みとの3変数が記述されている3変数リストL2を示す図である。
さて、電子計算機、携帯電話等の電子機器で文書作成する際、ユーザは、まずキーボード等の入出力インタフェース手段によって、入力したい文字列の読み、またはその一部を入力する。変換候補生成手段50は、入力された読みに対応する変換候補を生成し、入出力インタフェース手段を通じて提示する。ユーザは、提示された変換候補の中から、入力したいと考えていた文字列を選択し、入力された読みに対応する変換を確定させる。
図6は、変換候補生成手段50の処理を示すフローチャートである。
図6に示すフローチャートは、「横浜宝飾店」を入力する場合の処理例である。
S3は、読み「よ」に対して従来技術で生成される変換候補と、通過ランドマークリスト3を用いて抽出した変換候補とをマージし、入出力インタフェース手段を通じてユーザに提示する。ユーザには、図11に示す変化候補リストL3が提示される。
S4は、提示された変換候補リストL3の中からユーザが入力したいと考えている文字列「横浜宝飾店」を選択し、変換を確定する。
変換候補生成手段50が変換候補を生成する場合、従来技術で生成される変換候補だけではなく、ランドマーク通過履歴抽出手段30が出力した通過ランドマークリストL1に基づいて、変換候補を生成する。
すなわち、上記実施例は、通過ランドマークリストL1を、文字変換の辞書として利用する実施例である。たとえば、ユーザAが、「よ」とキーボード入力した場合、ランドマークIDが、図4に示す通過ランドマークリストL1に含まれ、しかも、読みの先頭部分が「よ」に一致するランドマークに対応するランドマークIDを、図5に示す通過ランドマークリストL1から抽出し、この抽出されたランドマークIDに対応するランドマークの名称を、変換候補として提示する。
図4、図5に示す場合は、「横浜宝飾店」と「横須賀中央駅」との2つが、ランドマークの読みが「よ」で始まるので、これらが変換候補として提示される。なお、従来技術で生成される変換候補と、通過ランドマークリストL1が生成した変換候補とのうちのどちらを優先度高くユーザに提示するかは、様々な設定が可能である。
図7は、通過ランドマークリストL1が生成した変換候補を優先的に提示する場合に、ユーザに提示する変換候補の状況例を示す図である。
図8は、本発明の実施例2である文字入力装置200の構成を示す図である。
実施例2は、文字変換の際に、ランドマークの名称だけではなく、ランドマークに関連する付随情報(URL等)をも自動入力される実施例である。
文字入力装置200は、ユーザ位置情報管理手段10と、ランドマーク位置情報管理手段20と、ランドマーク通過履歴抽出手段30と、ランドマーク名称管理手段40と、変換候補生成手段50と、入出力インタフェース手段60と、ランドマーク付随情報管理手段70とを有する。
ユーザ位置情報管理手段10、ランドマーク位置情報管理手段20、ランドマーク通過履歴抽出手段30、ランドマーク名称管理手段40の動作は、実施例1と同じである。
ランドマーク付随情報管理手段70は、ランドマークがインターネット上に公開しているホームページのURLや、オンライン地図サービスにおけるランドマークのURL等、ランドマーク付随情報を記憶する手段である。
図9は、ランドマーク付随情報管理手段70に記録されているランドマーク付随情報の例を示す図である。
ランドマーク付随情報は、ランドマークID、ホームページURL、オンライン地図サービスでのURLの3変数からなる組である。ランドマークID「01234670」のように、ランドマークによっては、ホームページを持っていない場合もあり、この場合、ホームページURL、オンライン地図サービスでのURLの欄を、空欄にする。
変換候補生成手段50は、ユーザが入力した読みについて、実施例1と同じように、変換候補を提示する。そして、ユーザが変換確定した変換候補が、ランドマーク通過履歴抽出手段30が出力したランドマークであれば、ランドマーク名称管理手段40に記憶されているランドマーク名称だけでなく、ランドマーク付随情報管理手段70に記憶されているホームページのURLや、オンライン地図サービスでのURLも、続けて、文書に文字出力する。
図10は、実施例2における変換候補生成手段50の処理を示すフローチャートである。
図10に示すフローチャートは、図6に示すフローチャートにS6が追加されたフローチャートである。
図11は、ユーザAが「よ」をキーボード入力したときに提示される変換候補の例を示す図である。
たとえば、ユーザAが「よ」をキーボード入力したときに、図11に示すように、変換候補リストL3が提示されるが、ユーザAが「横浜宝飾店」を変換結果として選択すると、「横浜宝飾店」のランドマークID「01234553」に該当するレコードを、図9から抽出し、そのURL部分を「横浜宝飾店」に付加する。すなわち、「よ」に対する変換候補として、「横浜宝飾店 http://www.○○.co.jp http://map.○○○.ne.jp/map.php?MAP=E139.37.32.11N35.27.45.41&ZM=10」が、編集中の文書に埋め込まれる。
図12は、編集中の文書に、ランドマーク名称やURLが埋め込まれている様子を例示する図である。
なお、この例では、ランドマークの名称、ホームページURL、オンライン地図サービスでのURLを、スペースで区切って出力しているが、HTMLタグ等、固定的な文字列を適宜自動的に挿入するようにしてもよい。また、ランドマーク名称について、常に自動的にURLを付加するのではなく、通常は、ランドマーク名称だけを挿入し、ユーザからURL挿入コマンドが発せられた場合にのみ、URLを付加するようにしてもよい。
なお、実施例2では、ランドマークに関連するURLを自動入力するが、URLではなく、ランドマークの住所やランドマークに関する広告メッセージ等、様々なランドマーク付随情報を自動入力するようにしてもよい。なお、上記ランドマーク付随情報は、テキスト、画像、URL等である。
図13は、選択したランドマークの広告メッセージを自動入力するように構成した場合の例を示す図である。
広告メッセージは、ランドマーク付随情報管理手段70に記憶管理されている。また、ランドマークに関連付けられる付随情報としては、住所や広告メッセージ以外に、当該ランドマークに関して文書を作成した他のユーザのURL等、様々な応用がある。
当該ランドマークに関して文書を作成した他のユーザのURLを、自動入力するようにすれば、読み手は、同じランドマークについて書いている様々なユーザの文書を効率的にネットサーフィンすることができる。
図14は、本発明の実施例3である文字入力装置300を示すブロック図である。
実施例3は、変換候補を提示する際に、ユーザが入力した読みに合致するランドマーク名称だけでなく、当該ランドマークの別称も含めて変換候補として提示する実施例である。また、変換作業においてユーザが確定操作を行った呼び名について、ユーザ数を計数し、変換候補を選択する際の補助情報として、当該計数値をユーザに提示する。実施例3では、この計数値をユーザに提示するが、計数値を提示せず、計数値の大きいものから順に、変換候補を並べるようにしてもよい。
文字入力装置300は、ユーザ位置情報管理手段10と、ランドマーク位置情報管理手段20と、ランドマーク通過履歴抽出手段30と、ランドマーク名称管理手段40と、変換候補生成手段50と、入出力インタフェース手段60と、変換確定履歴管理手段80とを有する。
変換確定履歴管理手段80は、ユーザがどのランドマーク名称で変換を確定したかを、ユーザ毎に管理する。
また、文字入力装置300において、ユーザ位置情報管理手段10、ランドマーク位置情報管理手段20、ランドマーク通過履歴抽出手段30の動作は、実施例1と同じである。
図15は、ランドマーク名称管理手段40に記録されている情報の例を示す図である。
ランドマーク名称管理手段40では、ランドマークの呼び名が(ランドマークID、名称、読み、ユーザ数、プライマリフラグ)の5変数の組で記録されている。ランドマークIDは、ランドマークを個別に特定するIDであるので、ランドマークに複数の呼び名がある場合には、同じランドマークIDで複数の名称が記録されている。
たとえば、図15に示す場合、ランドマークIDが「01234567」であるランドマークには、「横浜・八景島シーパラダイス」、「八景島シーパラダイス」、「シーパラダイス」、「シーパラ」の4通りの呼び名が記録されている。ユーザ数は、変換作業の結果、当該ランドマークの呼び名として、その名称を使用したことのあるユーザ数を表す。
たとえば、ランドマークIDが「01234567」であるランドマークは、変換作業の結果、28人が「横浜・八景島シーパラダイス」を選択し、255人が「八景島シーパラダイス」を選択し、128人が「シーパラダイス」を選択し、56人が「シーパラ」を選択したことを示す。
プライマリフラグは、ランドマークの複数の呼び名がある場合、主たる呼び名を表すフラグである。ランドマークIDが「01234567」のランドマークである場合に、4つの呼び名のうちで、「八景島シーパラダイス」が主たる呼び名である。なお、フラグを立てる際に、ユーザ数がもっとも多い呼び名にフラグを立てるか、ユーザ数には関係なく、サービス提供者の意思で選んだ呼び名にフラグを立てる等、用途に応じたポリシーがあり得る。
次に、変換候補生成手段50の動作を、ユーザAが「シーパラ」を入力しようとした場合を例に説明する。
図16は、変換候補生成手段50における処理を示すフローチャートである。
図17は、入出力インタフェース手段を介してユーザAが観測する文書編集の様子を示す図である。
ユーザAが、「し」をキーボード入力した場合(S1)、ランドマーク通過履歴抽出手段30が出力するユーザAの通過ランドマークリストL1に含まれ、かつ、読みの先頭部分が「し」に一致するランドマークが抽出される(S2)。
たとえば、ユーザAの通過ランドマークリストL1が「01234567」、「01234590」、「01234589」、「01234588」である場合、ランドマーク名称管理手段40が管理している図15に示す情報を参照することによって、「シーパラ」、「シーパラダイス」、「汐入ショッピングセンタ」、「シリウス」が抽出される。ランドマークID「01234567」から、「シーパラ」、「シーパラダイス」が抽出され、ランドマークID「01234589」から、「汐入ショッピングセンタ」が抽出され、ランドマークID「01234588」から、「シリウス」が抽出される。「01234590」は、読みが「し」で始まらないので、抽出されない。
次に、S3では、S2で抽出されたランドマークに関して、別称も含めて変換候補としてユーザに提示する。この例では、S2で抽出された「シーパラ」、「シーパラダイス」に加えて、これらの別称である「八景島シーパラダイス」、「横浜・八景島シーパラダイス」の2つも変換候補としてユーザに提示される。
また、複数の別称がある場合に、その名称とともに、ユーザ数を、ランドマーク名称管理手段40から取得し、ユーザに提示する。
図18は、S3の結果として、ユーザに提示する内容の例を示す図である。
ユーザは、このように提示された変換候補とユーザ数とを見ることによって、「シーパラ」よりも「八景島シーパラダイス」や「シーパラダイス」の方が、世の中で一般的な表現であることを認知することができる。この段階では、元々入力しようと思っていた「シーパラ」を選んでもよく、他の別称によって入力確定してもよい。
ここで、図18に示す変換候補のうちで、ユーザが「シーパラダイス」を選択したとする(S4)。このときに、実施例3の変換候補生成手段50は、呼び名として「シーパラダイス」が使われている他のランドマークがないかどうかを、ランドマーク名称管理手段40の記録情報をチックする(S5)。このように、同一名称の有無をチェックする場合、通過ランドマークリストL1に含まれていないランドマーク(すなわちユーザの行動履歴に含まれないランドマーク)も含めて、名称をチェックする。
図15に示す場合、ランドマークID「87654321」のランドマークも、「シーパラダイス」という呼び名を持っていることが検出される。そこで、変換候補生成手段50は、このようにして抽出したランドマークID「87654321」に関して、そのプライマリフラグが立っている名称(この場合、「二見シーパラダイス」)を、ユーザに提示し、ランドマークの名称が一意ではないので、読み手に誤解される恐れがあることを警告する(S6)。警告を受けたユーザは、そのまま「シーパラダイス」で入力を確定するか(S7)、または、S4に戻り、変換候補からの選択操作を再度行う。S7では、確定した名称「シーパラダイス」と、そのランドマークID[01234567」とを対として、変換確定履歴管理手段80に通知する。
変換確定履歴管理手段80は、ユーザがどのランドマーク名称で変換を確定したかを、ユーザ毎に管理する。
図19は、変換確定履歴管理手段80に管理されるユーザAの変換確定履歴の一例を示す図である。
図19には、ユーザAがこれまでに文書に入力したことがあるランドマーク名称が記録されている。ユーザが確定した名称とランドマークIDとを、変換候補生成手段50が通知すると、変換確定履歴管理手段80は、その対が、変換確定履歴に記録されているかどうかをチェックする。記録されていなければ、ユーザAが初めて、この呼び名を使ったことを示すので、この対を変換確定履歴に追加するとともに、ランドマーク名称管理手段40の該当するユーザ数に、1を加算する。なお、ランドマーク名称管理手段40のユーザ数は、ユーザ毎に異なるのではなく、全てのユーザで共有される。つまり、ランドマーク名称管理手段40が全ユーザに共有される。
変換確定履歴に記録済みであれば、ユーザAが、過去にも同じ呼び名を使ったことを示しているので、ランドマーク名称管理手段40のユーザ数を変更しない。
上記のように、実施例3によれば、ユーザが入力しようと思っていたランドマーク名称よりも、世の中で多く使われている別の呼び名の変換候補を、ユーザが認識することができる。また、ユーザが選択しようとしたランドマーク名称が、全く異なる別のランドマークでも使われていることを、ユーザが認識できる。よって、ユーザは、多くの読み手が慣れた名称で、ランドマークを表現することができ、かつ、読み手が他のランドマークと誤認することを防止することができる。
上記実施例は、まず、GPS等の位置情報取得手段で得られるユーザ位置情報の履歴(すなわち行動履歴)を活用することによって、ユーザから通ったランドマークの名称を抽出する。そして、ユーザが通ったランドマークの名称を、ユーザが文字入力する際の変換候補として提示する。よって、ユーザが食事した飲食店名、ユーザがショッピングした店舗名、ユーザが遊んだ遊戯施設名、ユーザが電車に乗った駅名等、ユーザの行動履歴に含まれているランドマーク名称を、文章に容易かつ正確に入力することができる。
ユーザの行動履歴に含まれているランドマークは、ユーザが、ブログ・SNS・メール等の文章に入力する確率が高く、頻度が多い文字列であるので、文書作成のために行う文字入力を効率化することができる。
また、実施例2によれば、ランドマーク名称だけでなく、当該ランドマークのインターネットホームページのURLや、オンライン地図サービスでの当該ランドマークのURLを自動入力するので、これらのURLの入力の手間を省力化することができ、ユーザの手入力による入力誤りを防ぐことができる。
また、URLだけでなく、アフィリエイト広告(テキスト・画像・URL)の自動入力にも応用できる。
さらに、実施例3によれば、ランドマークに複数の呼び名がついている場合に、世の中でどの呼び名が、どの程度使われているのかを定量的に把握しながら、ランドマークの名称を選択することができる。また、入力しようとしているランドマーク名称が、別のランドマークにも使われていることを把握することができるので、名称の曖昧性を抑制することができる。
ユーザがブログ、SNS、メール等の文章を書く際に、自己の行動経験に関連した文章を書くことが多く、ユーザが実際に通ったランドマークの名称は、それを入力する確率または入力頻度が高い文字列である。たとえば、あるユーザがレストランで食事をした場合、そのレストランについて意見・批評を書くことが多いと考えられる。
上記実施によれば、電子計算機・携帯電話等で文字入力をする際に、ユーザが通過したランドマーク(飲食店、デパート、遊戯施設、駅等)の名称が、ひらがな等を入力した場合における変換候補として現れるので、文字入力作業を効率的に行うことができる。 また、ランドマークの中には、名称が非常に長い・名称がカタカナである等、ユーザが記憶しづらい名称もあるが、上記実施例によれば、このように記憶し難い文字列でも、ユーザの行動履歴に応じて、システム側が、変換候補として自動的に提示するので、ランドマークの名称を正確に覚えていなくても、正確に入力することができる。
さらに、上記実施例によれば、従来技術とは異なり、ユーザ辞書に対してユーザが文字変換を登録し、または店舗名等ランドマーク名称の新語を加えるためにシステム辞書を更新する等、辞書メンテナンスの作業が不要である。
また、上記実施例によれば、システムが変換候補として提示する文字列は、ユーザが実際に通ったランドマークの文字列であるので、移動スピードの閾値や、位置判定の閾値を適切に設定すれば、行ったことが全くないランドマークが変換候補として提示されることを防止することができる。
また、昨今は、ランドマークに関して文章を書く際、そのランドマークがインターネットに開設しているホームページのアドレス(URL)を、本文またはハイパーリンクとして文章中に記述することが多い。この場合、従来は、検索エンジンでURLを調べ、または、他のホームページからURLを転記する等の方法で、ユーザが、手作業でURLを自分の文章に転記している。また、ランドマークの所在地を読み手に知らせるために、goo地図等、オンライン地図サービスへのハイパーリンクを文章に記載することも一般的でるが、このような場合、従来は、オンライン地図サービスに対して、ランドマークの名称や住所等を入力し、当該ランドマークのURLを取得してから、手作業で自分の文章に当該URLを転記している。ところが、実施例2によれば、ランドマークの名称を入力する際に、ランドマークのホームページのURLや、当該ランドマークのオンライン地図サービス上でのURLがシステム側から自動的に入力されるので、ユーザがURLをキーボードで入力する手間を省くことができ、手入力の間違いを排除することができる。
さらに、実施例2では、URLだけでなく、広告メッセージ等、ランドマークに付随する様々な情報を展開することができる。
また、文書にランドマークの名称が記述されている場合、書き手がどのランドマークのことを指しているのかを、読み手に不明であることがある。読み手が、そのランドマークのことを全く知らないケースは別として、読み手が知っているランドマークについても、書き手がどのランドマークのことを指しているのかを読み手が不明であることがある。
この第1の原因は、文書に記述された呼び名が、読み手が認識している呼び名と異なることである。また、第2の原因は、文書に記述された呼び名が、複数のランドマークで使われているので、どのランドマークのことを書いているのかを読み手が不明であることである。ところが、実施例3によれば、ランドマークの名称を入力する際に、世の中で広く使われている名称を選択でき、異なるランドマークが同一名称で呼ばれていることを認識でき、よって、読み手が理解しやすい文章を書くことができる。
上記のように、上記実施例によれば、日本語を入力する場合について説明したが、外国語を入力する場合にも、ユーザの行動履歴を活用して文字入力を効率化することができる。
つまり、上記実施例は、ユーザが通過したユーザ位置を示すユーザ位置情報を、ユーザ毎に時系列に沿って記憶装置に記憶するユーザ位置情報管理手段と、所定のランドマークの位置を示す位置情報を、記憶装置に記憶するランドマーク位置情報管理手段と、上記ユーザ位置情報管理手段に記憶されているユーザ位置情報に対応する位置情報を具備するランドマークであって、上記ランドマーク位置情報管理手段に記憶されているランドマークを、通過ランドマークリストとして抽出するランドマーク通過履歴抽出手段と、ランドマークID、ランドマークの名称、ランドマークの読みの3変数を記憶し、ランドマークを特定するランドマークIDをキーとして、ランドマークの名称と読みとを検索するランドマーク名称管理手段と、入力された読みに対応する変換候補を生成する変換候補生成手段とを有する文字入力装置である。
この場合、上記変換候補生成手段が生成した変換候補であって、入力された読みに対応する変換候補を提示する入出力インタフェース手段を有する。また、上記ランドマーク位置情報管理手段は、上記ランドマークの各位置情報を、ランドマークID、緯度、経度の3変数の組で記憶する手段である。さらに、上記ユーザ位置情報管理手段は、GPSによるユーザ位置情報に基づいて、ユーザが通過したランドマークを判断する手段である。しかも、上記ランドマークは、飲食店、遊戯施設、デパート、スーパーマーケット、店舗、工場、病院、建造物、駅、遊園地、名所旧跡、官公庁、教育施設、スポーツ施設、娯楽施設、道路のうちの少なくとも1つである。
そして、上記ユーザ位置情報管理手段に記憶されている緯度・経度と、ランドマーク位置情報管理手段に記憶されている緯度・経度とを比較する際に、その差異が所定の閾値以下であれば、ユーザが当該ランドマークを通過したと判定する。また、上記ユーザ位置情報管理手段に記憶されている緯度・経度と、ランドマーク位置情報管理手段に記憶されている緯度・経度とを比較する際に、その差異が所定の閾値以下であれば、ユーザが当該ランドマークを通過したと判定し、ランドマーク毎に、異なる閾値を設定する。
また、上記ユーザ位置情報管理手段と上記ランドマーク位置情報管理手段とに、高さ情報も含めて管理し、同じ建物の異なる階に存在するランドマークを、個別に特定する。さらに、上記ランドマーク通過履歴抽出手段は、同一のランドマークに、上記ユーザが所定の期間滞在すると、上記同じランドマークを重複抽出することを阻止する手段である。しかも、上記ランドマーク通過履歴抽出手段は、第2の所定の期間内に通過したランドマークのみを抽出する手段である。そして、上記ランドマーク通過履歴抽出手段は、ユーザが、直近に通過したランドマークから順に並べ、または、ユーザが逗留した時間の長いものから順にソートする手段である。加えて、文字入力装置が、ランドマーク付随情報を自動入力する。上記ランドマーク付随情報は、テキスト、画像、URL、ランドマークの住所やランドマークに関する広告メッセージである。また、変換候補生成手段は、ランドマークの別称も含めた変換候補として生成する手段である。さらに、変換候補生成手段は、ユーザが変換確定しようとした変換候補が複数のランドマークの名称として使われている場合、ユーザに対する警告を生成する手段である。
また、上記実施例を方法の発明として把握することができる。つまり、上記実施例は、ユーザが通過したユーザ位置を示すユーザ位置情報を、ユーザ毎に時系列に沿って記憶装置に記憶するユーザ位置情報管理工程と、所定のランドマークの位置を示す位置情報を、記憶装置に記憶するランドマーク位置情報管理工程と、上記ユーザ位置情報管理工程で記憶されたユーザ位置情報に対応する位置情報を具備するランドマークであって、上記ランドマーク位置情報管理工程に記憶されているランドマークを、通過ランドマークリストとして抽出するランドマーク通過履歴抽出工程と、入力された読みに対応する変換候補を生成する変換候補生成工程とを有する文字入力方法である。
さらに、上記実施例をプログラムの発明として把握することができる。上記実施例は、上記実施例の文字入力装置を構成する各手段としてコンピュータを機能させるプログラムの例である。
本発明の実施例1である文字入力装置100の基本原理を示すブロック図である。
ユーザ位置情報管理手段10に記憶されているユーザAの位置情報履歴の一例を示す図である。
ランドマーク位置情報管理手段20に記録されているランドマークの位置情報の一例を示す図である。
ランドマークの分類属性を記憶できるように、ランドマークの分類属性を付加したランドマーク位置情報管理手段20の例を示す図である。
ランドマーク通過履歴抽出手段30が抽出したランドマークIDが記述されている通過ランドマークリストL1を示す図である。
ランドマークIDと、名称と、その名称の読みとの3変数が記述されている3変数リストL2を示す図である。
変換候補生成手段50の処理を示すフローチャートである。
通過ランドマークリストL1が生成した変換候補を優先的に提示する場合に、ユーザに提示する変換候補の状況例を示す図である。
本発明の実施例2である文字入力装置200の構成を示す図である。
ランドマーク付随情報管理手段70に記録されているランドマーク付随情報の例を示す図である。
実施例2における変換候補生成手段50の処理を示すフローチャートである。
ユーザAが「よ」をキーボード入力したときに提示される変換候補の例を示す図である。
編集中の文書に、ランドマーク名称やURLが埋め込まれている様子を例示する図である。
選択したランドマークの広告メッセージを自動入力するように構成した場合の例を示す図である。
本発明の実施例3である文字入力装置300を示すブロック図である。
ランドマーク名称管理手段40に記録されている情報の例を示す図である。
変換候補生成手段50における処理を示すフローチャートである。
入出力インタフェース手段を介してユーザAが観測する文書編集の様子を示す図である。
S3の結果として、ユーザに提示する内容の例を示す図である。
変換確定履歴管理手段80に管理されるユーザAの変換確定履歴の一例を示す図である。
符号の説明
100…文字入力装置、
10…ユーザ位置情報管理手段、
20…ランドマーク位置情報管理手段、
30…ランドマーク通過履歴抽出手段、
40…ランドマーク名称管理手段、
50…変換候補生成手段、
60…入出力インタフェース手段、
L1…通過ランドマークリスト、
L2…3変数リスト、
200…文字入力装置、
70…ランドマーク付随情報管理手段、
300…文字入力装置、
80…変換確定履歴管理手段。