JP2009122594A - 光コネクタ - Google Patents

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Kana Kitazoe
佳奈 北添
Masashi Oka
道志 岡
Takeo Seike
健夫 清家
Masashi Yahagi
雅司 矢作
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Sumitomo Electric Industries Ltd
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Abstract

【課題】 ファイバ同士の接続を接着剤不要とするとともに、熟練性を伴わずに簡単に行えるようにして作業性の向上を図ることができ、廃棄を伴わずにファイバの再接続を行える光コネクタを提供する。
【解決手段】 光コネクタ10は、一端面にその端面が研磨された短尺ファイバ1を内蔵し、この短尺ファイバ1の他端面と対向するように、一端面を有する他のファイバ2を挿入可能な空間部と、内蔵された短尺ファイバ1の他端面が露出する第1開口部24を有するとともに、他のファイバ2の被覆部4が露出する第2開口部26を有するハウジング11と、を備えている。また、第1開口部24及び第2開口部26に嵌め込まれる押え部材12,13と、ハウジング11に係合されて、押え部材12,13を介して他のファイバ2を短尺ファイバ1の同軸上に固定可能な固定部材14,15と、を備えている。
【選択図】 図1

Description

本発明は、内蔵された短尺ファイバに他のファイバを光学的に接続する光コネクタに関する。
従来の光コネクタの一例として、空気逃し用の開口部と、ファイバ固定接着剤塗布用の開口部とを備えた光コネクタがある(例えば、特許文献1参照)。
図8に示すように、上記特許文献1に開示された光コネクタ50は、ハウジング51の光ファイバ孔52に内蔵ファイバ53を挿入して、ハウジング51の開口部54から接着剤を注入して内蔵ファイバ53を固定する。そして、挿入ファイバ55を挿入孔56から挿入してファイバ同士を突き当て、開口部57から接着剤を注入してファイバ同士を接続させる。このとき、押し込みに伴う空気や塵は開口部54から押し出される。
従来の光コネクタの他の一例として、ハウジングの開口部にファイバ整列溝を設けて、ファイバ押圧固定部材をハウジングに係合させることで、ファイバ同士をクランプ固定するものがある(例えば、特許文献2参照)。
特開平11−194230号公報 特開平11−84161号公報
ところが、上記特許文献1に開示された光コネクタ50では、内蔵ファイバ53と挿入ファイバ55とを接着剤で接続しているために、接着剤の乾燥時間を必要とするため、作業時間を多く必要として作業効率が高くない。
また、上記特許文献1に開示された光コネクタ50では、ファイバ再接続を行う際に、既に接続されている挿入ファイバを切断して、新たに接続し直すしかなく、その挿入ファイバが無駄になって、部品の廃棄等、地球環境の保全に少なからず支障を与える虞がある。
また、上記特許文献2に開示された光コネクタでは、ファイバ押圧固定部材をハウジングに係合させる際に、ファイバ同士の突合せ状態を簡単に確認することができず、その確認が熟練性を伴うために、作業ミスを招く虞がある。
そこで本発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、ファイバ同士の接続を接着剤不要とするとともに、熟練性を伴わずに簡単に行えるようにして作業性の向上を図ることができ、廃棄を伴わずにファイバの再接続を行うことができる光コネクタを提供することを目的としている。
上記課題を解決することのできる本発明に係る光コネクタは、一端面にその端面が研磨された短尺ファイバを内蔵する光コネクタであって、内蔵された前記短尺ファイバの他端面と対向するように、端面を有する他のファイバを挿入可能な空間部と、内蔵された前記短尺ファイバの他端面が露出する第1開口部を有するハウジングと、前記第1開口部に嵌め込まれる第1押え部材と、前記ハウジングに係合されて、前記第1押え部材を介して前記他のファイバを前記短尺ファイバの同軸に固定可能な第1固定部材と、を備えることを特徴としている。
前記構成の光コネクタによれば、他のファイバが空間部に挿入されることで、その端面が、内蔵されている短尺ファイバの他端面が露出している第1開口部に対向配置される。そして、第1開口部に嵌め込まれる第1押え部材を介して第1固定部材がハウジングに係合されることで、他のファイバが短尺ファイバの同軸に光学的に接続される。これにより、ファイバ同士の接続を、接着剤を不要とするとともに、熟練性を伴わずに簡単に行えることで作業性の向上を図ることができる。また、ファイバ同士は接着剤等で接合されていないので、廃棄を伴わずにファイバの再接続を行えるので、地球環境の保全に役立つこととなる。
好ましくは、前記ハウジングは前記他のファイバの被覆部が露出する第2開口部を有し、前記第2開口部に嵌め込まれる第2押え部材と、前記ハウジングに係合されて、前記第2押え部材を介して前記他のファイバを前記ハウジングに固定可能な第2固定部材と、を備えている。
前記構成の光コネクタによれば、前記他のファイバは前記第2開口部において被覆部にも押圧され、より強固に前記ハウジングに固定される。
好ましくは、前記第1押え部材と前記第1固定部材、前記第2押え部材と前記第2固定部材それぞれが一体に形成されている。
前記構成の光コネクタによれば、第1開口部に嵌め込まれる第1押え部材と、第2開口部に嵌め込まれる第2押え部材とが、別体に形成されていれば、第1開口部におけるファイバ同士の突き当て状態を目視しながら、第2開口部に第2押え部材を嵌め込むことができるので、微調整作業等を容易に行うことができる。さらに、第1押え部材と第1固定部材、第2押え部材と第2固定部材、それぞれが一体に形成されている場合には、それぞれの固定部材をハウジングへ係合すると同時に、第1押え部材を第1開口部へ、第2押え部材を第2開口部へと嵌め込むことができ、作業性も向上する。
一方、第1押え部材と第2押え部材とが一体に形成されていれば、第1押え部材と第2押え部材とを同時に第1開口部と第2開口部とへ嵌め込むことができ、作業性を向上させることができる。さらに、これら押え部材と固定部材とが一体に形成されている場合には、固定部材のハウジングへの係合と同時に、第1押え部材と第2押え部材を第1開口部と第2開口部へと嵌め込むことができ、一層作業性が向上する。
好ましくは、前記第1固定部材は、前記他のファイバの端面と、前記短尺ファイバの他端面とを対向させるように前記他のファイバを挿入可能な隙間を前記第1開口部に確保して前記第1押え部材を保持する第1状態と、前記第1開口部に嵌め込まれた前記第1押え部材を介して前記他のファイバを前記ハウジングに固定する第2状態とにより、前記ハウジングに係合される。
前記構成の光コネクタによれば、第1固定部材の第1状態において、第1固定部材が仮止めされて第1押え部材が保持されることで、短尺ファイバの他端面に対して他のファイバの挿入を容易にするための隙間が確保される。また、第1固定部材の第2状態において、第1押え部材を介して他のファイバがハウジングに固定される。これにより、他のファイバの挿入を確実に行うことができ、ファイバ同士を正確な位置で接続させることができる。
好ましくは、前記第1押え部材または前記ハウジングの前記第1開口部と対向する部分の少なくともいずれか一方が、前記短尺ファイバの他端面を視認可能な透明系材料で成形されている。
前記構成の光コネクタによれば、第1押え部材またはハウジングの第1開口部と対向する部分の少なくともいずれか一方が透明系材料で成形されれば、短尺ファイバの他端面及び他のファイバの端面を視認できるので、組立後にファイバ同士の接続状態を確認することができる。
好ましくは、前記ハウジングの前記第1開口部に、前記他のファイバを位置決めするための溝を有している。
前記構成の光コネクタによれば、他のファイバが第1開口部に挿入されてきた際に、溝がそのファイバを位置決めしているため、短尺ファイバとの位相に位置ずれを生じることなく、光学的接続を確実に行うことができる。
好ましくは、前記他のファイバの端面と前記短尺ファイバの他端面は、屈折率整合材を介して対向している。
前記構成の光コネクタによれば、接続損失を低減することができ、光学的接続を確実に行うことができる。
本発明に係る光コネクタによれば、ファイバ同士の接続を接着剤不要とするとともに、熟練性を伴わずに簡単に行えるようにして、作業性の向上を図ることができるとともに、廃棄を伴わずにファイバの再接続を行うことができる。
以下、図を参照して本発明の複数の好適な実施形態を説明する。
(第1実施形態)
図1〜図6は本発明に係る光コネクタおよび光コネクタの第1実施形態を示すもので、図1は本発明の第1実施形態に係る光コネクタの分解斜視図、図2は図1の光コネクタにおける第1状態を説明する軸方向縦断面図、図3は図2の光コネクタの第1開口部周りの横方向縦断面図、図4は図1の光コネクタにおける第2状態を説明する軸方向縦断面図、図5は図4の光コネクタの第1開口部周りの横方向縦断面図、図6は図4の光コネクタの第2開口部周りの横方向縦断面図である。
図1に示すように、光コネクタ10は、ハウジングであるフェルール11と、第1押え部材12と、第2押え部材13と、第1固定部材14と、第2固定部材15と、から構成されている。そして、フェルール11内で短尺ファイバである内蔵光ファイバ1と、他のファイバである挿入光ファイバ2とが接続される。
挿入光ファイバ2は、テープ状光ファイバ線3の一端側の被覆4を除去することで4本が露出して配置されている。この挿入光ファイバ2は、その端面が予め鏡面状態とされている。また、その端面は軸に対して垂直または反射を防ぐために約8度の傾斜をもって形成される。そして、各々対応する内蔵光ファイバ1と突き合せ接続される。
なお、以下、フェルール11の長手方向及び光ファイバ1,2の軸線方向の寸法を「長さ寸法」、フェルール11の横幅方向及び光ファイバ1,2の並列方向の寸法を「幅寸法」、軸線方向及び並列方向の両方と直交するフェルール11の高さ方向及び光ファイバ線3の厚み方向の寸法を「高さ寸法」と云う。
フェルール11は、透明系の樹脂材を用いて一体に成形されており、図1中の手前側から後方に向けて、第1ボディ16と、第2ボディ17と、第3ボディ18と、第4ボディ19と、から構成されている。
第1ボディ16は、一端面20がフェルール11に組み付けられる不図示の他の光コネクタとの端面突合せを得るために平坦に形成されており、この一端面20の中央部に所定のピッチで整列された4個の光接続口21が形成されている。また、一端面20の光接続口21の両側部には、不図示の他の光コネクタ側のガイドピンを挿入するための一対のガイドピン孔22が形成されている。
第2ボディ17は、第1ボディ16と比べて、その高さ寸法及び幅寸法が僅かに小さく、長さ寸法が大きく形成されている。この第2ボディ17には、上面の中央部に、予め定められた幅寸法を有して、長さ寸法の全長に渡り、第1ボディ16の光接続孔21に一致する深さ寸法の底面23を有する矩形の第1開口部24が形成されている。
第3ボディ18は、第1ボディ16と同一の幅寸法及び高さ寸法を有し、第2ボディ17に比べて、長さ寸法が小さく形成されている。そのため、第1ボディ16と第3ボディ18の間に配置されている第2ボディ17は、段差状に小さく形成されている。
第4ボディ19は、第1,第3ボディ16,18よりも大きい高さ寸法及び幅寸法であり、第1ボディ16に略等しい長さ寸法を有する。この第4ボディ19には、上面の中央部に、第1開口部24と同等の幅寸法を有し、開放された他端部側から第3ボディ18に向けた長さ寸法を有し、第1開口部24の底面23よりも僅かに下がった底面25(図2参照)を有する矩形の第2開口部26が形成されている。また、第4ボディ19の底部の両側には、第2固定部材用の切欠27が形成されている。
図2に示すように、フェルール11の第1ボディ16には、光接続口21から第2ボディ17の第1開口部24の底面23に連通する光ファイバ位置決め孔30が形成されている。また、フェルール11の第4ボディ19には、第2開口部26の底面25から、第2ボディ17の第1開口部24の底面23に連通する光ファイバ挿入孔31が形成されている。この挿入孔31は、挿入光ファイバ2の外径よりも僅かに大きい内径を有している丸孔である。
図3に示すように、フェルール11の第2ボディ17における第1開口部24の底面23には、光ファイバ挿入孔31から進行してきた挿入光ファイバ2を第1ボディ16の光ファイバ位置決め孔30に対して等ピッチで位置決めるための溝32が形成されている。なお、溝の断面形状はV字型、U字型、凹型、半円形型等のものが挙げられる。
図1〜図3に示したように、第1押え部材12は、フェルール11と同様の透明系樹脂製であって、第2ボディ17の第1開口部24に挿入される形状を有する。すなわち、第1開口部24の幅寸法よりも僅かに小さい幅寸法で、底面が第1開口部24の長さ寸法よりも僅かに小さく、上面が第1開口部24の長さ寸法よりも僅かに大きい長さ寸法で、第1開口部24の深さ寸法と略同等の高さ寸法を有している。したがって、第1開口部24上方から第1押え部材12を収納した状態では、第1押え部材12の上面が第2ボディ17上面より突出した状態で、第1押え部材12の底面と第1開口部24の底面23との間に光ファイバ1,2の外径よりも大きい隙間33を有して浮いた状態にある。
第2押え部材13は、第1押え部材12と同様の透明系樹脂製であって、第4ボディ19の第2開口部26に挿入される形状を有する。すなわち、第2開口部26の幅寸法よりも僅かに小さい幅寸法で、第2開口部26の長さ寸法と略同等の長さ寸法で、第2開口部26の深さ寸法と略同等の高さ寸法を有している。
第1固定部材14は、透明系樹脂材によりコ字形状に形成されている。この第1固定部材14は、第2ボディ17の側部及び天部に被着される。第1固定部材14の両端部には、第2ボディ17の底部に係止されるフック28が形成されている。なお、第1固定部材14の材質は、弾性を有する燐青銅や冷間加工されたステンレス製であっても良い。その場合には、第1押え部材12と接する部分の一部に空間を形成しておけば、第1開口部24内にある短尺ファイバである内蔵光ファイバ1の他端面を視認可能である。
第1固定部材14は、第1押え部材12を第1開口部24内に収納して、その上から第2ボディ17に被着される際に、フック28が第2ボディ17の側部に掛止される。この掛止状態では、第1押え部材12の底面が第1開口部24の底面23から少なくとも光ファイバ1,2の外径よりも大きい隙間33を有して浮いた状態に保持される(第1状態、図2,図3参照)。そして、フック28が第2ボディ17の底部に係止されることで、上方から第1押え部材12が押圧され、第1押え部材12の底面が第1開口部24の底面23上の内蔵光ファイバ1及び挿入光ファイバ2に当接して押圧する(第2状態、図4,図5参照)。
第2固定部材15は、第1固定部材14と同様に透明系樹脂材によりコ字形状に形成されている。この第2固定部材15は、第4ボディ19の側部及び天部に被着される。第2固定部材15の両端部には、第4ボディ19の切欠27に係止されるフック29が形成されている。なお、第2固定部材15の材質は、弾性を有する燐青銅や冷間加工されたステンレス製であっても良い。この場合も第2押え部材13と接する部分の一部に空間を形成しておけば、第2開口部26内にある他のファイバを視認可能である。また、第2固定部材15は、第1固定部材14と一体構成であっても良い。
第2固定部材15は、第2押え部材13を第2開口部26内に収納して、フック29が第4ボディ19の底部に係止されることで、第2押え部材13が第2開口部26の底面25上の光ファイバ線3の被覆4に当接して押圧する。
次に、図2〜図5を参照して、光コネクタ10における内蔵光ファイバ1と挿入光ファイバ2との接続について説明する。
図2及び図3に示したように、予めフェルール11の光ファイバ位置決め孔30に内蔵光ファイバ1が挿入される。内蔵光ファイバ1の他端面が所定のピッチで第2ボディ17の第1開口部24の底面23上に配置、固定される。この内蔵光ファイバ1は、他端面が研磨されている。
次に、第1押え部材12が第1開口部24内に収納され、その上から第1固定部材14が第2ボディ17上に被着される。このとき、第1固定部材14のフック28が第2ボディ17の側部に掛止されることで、第1押え部材12が第1開口部24の底面23から浮いた状態に保持される(第1状態)。
この第1状態においては、第1固定部材14が第2ボディ17に仮係止位置にあり、第1押え部材12が第1開口部24の底面23から隙間33を有する位置に保持されるので、挿入光ファイバ2は、第1押え部材12に衝突することなく、第2開口部24内にスムースに挿入することができる。
次に、第4ボディ19の第2開口部26から第3ボディ18の光ファイバ挿入孔31を通じて、所定長さの被覆4が除去された挿入光ファイバ2が挿入されて行く。光ファイバ線3は、その被覆4が第2開口部26側面の第3ボディ18端面に当接するまで挿入光ファイバ2が挿入される。そのため、挿入光ファイバ2が、第2ボディ17の第1開口部24に既に配置されている内蔵光ファイバ1の同軸上で突き合わされる。このとき、内蔵光ファイバ1の他端面と挿入光ファイバ2の一端面との間に、不図示のシリコン系の屈折率整合材が塗布される。なお、屈折率整合材については、液状のものを塗布するだけでなく、フィルム状やグリース状のものを両ファイバの端面間に介在させても良い。この場合、例えば、挿入光ファイバ2が摺動しても、両ファイバ端面間に残るため好ましい。
また、第2ボディ17の底面側または第1押え部材12及び第1固定部材14を通じてフェルール11の上面側から、内蔵光ファイバ1と挿入光ファイバ2との突合せ状態を目視で確認することができるので、微調整が必要な場合に、仮係止状態にある第1固定部材14を取り外すことなく容易に微調整することができる。
次に、図4及び図5に示すように、第1固定部材14は、上方から押し込むことでフック28が第2ボディ17の底部に係合され、仮係止状態の第1状態から本係止状態の第2状態となる。
第2状態においては、フック28が第2ボディ17の底部に係合されることで、第1押え部材12が第1開口部24の底面23に向って下降して、突き合わされて同軸上に配置されている内蔵光ファイバ1と挿入光ファイバ2の上面に第1押え部材12の底面が当接する。これにより、内蔵光ファイバ1と挿入光ファイバ2は、第1押え部材12により第1開口部24の底面23に押圧されて固定される。
このとき、第2ボディ17の底面側または第1押え部材12及び第1固定部材14を通じてフェルール11の上面側から、内蔵光ファイバ1と挿入光ファイバ2との突合せ状態を目視で確認することができるので、最終的な検査も簡単に行うことができる。
次に、図5及び図6に示すように、第2押え部材13がテープ状ファイバ線3の被覆4上に被着され、さらにその上から第2固定部材15が第4ボディ19に被着されることで、フック29が第4ボディ19の切欠27に係止される。これにより、テープ状ファイバ線3の被覆4が第2開口部26の底面25上に押圧され、フェルール11に抜け止め状態に固定される。
このように、挿入光ファイバ2と内蔵光ファイバ1の接続作業は、接着剤等の接合手段を用いずに、第1押え部材12を介した第1固定部材14の被着と、第2押え部材13を介した第2固定部材15の被着とにより、極めて簡単に行うことができる。
以上説明したように、第1実施形態の光コネクタ10によれば、挿入光ファイバ2が光ファイバ挿入孔31から挿入されることで、その一端面が、内蔵されている内蔵光ファイバ1の他端面が露出している第1開口部24で対向配置され、突き合わされる。そして、第1開口部24に嵌め込まれる第1押え部材12を介して第1固定部材14がフェルール11に係合されることで、挿入光ファイバ2が内蔵光ファイバ1の同軸に光学的に接続される。
このとき、内蔵光ファイバ1の他端面と挿入光ファイバ2の端面との間には屈折率整合材が配置される。したがって、ファイバ1,2同士の接続を接着剤を不要とするとともに、熟練性を伴わずに簡単に行えることで作業性の向上を図ることができる。また、ファイバ1,2同士は接着剤等で接合されていないので、廃棄を伴わずにファイバ1,2の再接続を行えるので、地球環境の保全に役立つこととなる。
また、第1実施形態の光コネクタ10によれば、第1開口部24に嵌め込まれる第1押え部材12と第2開口部26に嵌め込まれる第2押え部材13とが、第1固定部材14と第2固定部材15とに別体に形成されている。したがって、第1開口部24でのファイバ1,2同士の突き当て状態を目視しながら、第2開口部26に第2押え部材13を嵌め込むことができるので、微調整作業等を容易に行うことができる。
また、第1実施形態の光コネクタ10によれば、第1固定部材14の第1状態において、第1固定部材14が仮係止されて第1押え部材12が保持されることで、内蔵光ファイバ1の他端面に対して挿入光ファイバ2の挿入を容易にするための隙間33が確保される。そして、第1固定部材14の第2状態において、第1押え部材12を介して挿入光ファイバ2がフェルール11に固定される。したがって、挿入光ファイバ2の挿入を確実に行うことができ、ファイバ1,2同士を正確な位相で接続させることができる。
また、第1実施形態の光コネクタ10によれば、第1押え部材12と、第2押え部材13と、第1開口部24と対向する部分を含むフェルール11が透明系材料で成形されているため、内蔵光ファイバ1の他端面及び挿入光ファイバ2の一端面を視認できる。したがって、ファイバ1,2同士の接続状態を容易に確認することができる。
また、第1実施形態の光コネクタ10によれば、挿入光ファイバ2が第1開口部24に挿入されてきた際に、溝32が挿入光ファイバ2を位置決めするため、内蔵光ファイバ1との位相に位置ずれを生じることなく、光学的な接続を確実に行うことができる。
(第2実施形態)
次に、図7を参照して本発明に係る第2実施形態について説明する。図7は本発明の第2実施形態に係る光コネクタの分解斜視図である。なお、以下の第2実施形態において、上述した第1実施形態と重複する構成要素や機能的に同様な構成要素については、図中に同一符号あるいは相当符号を付することによって説明を簡略化あるいは省略する。
図7に示すように、第2実施形態に係る光コネクタ40は、第1固定部材14に第1押え部材12が一体成形されているとともに、第2固定部材15に第2押え部材13が一体成形されている。なお、第2固定部材15は、第1固定部材14と一体構成であっても良い。
光コネクタ40は、フェルール11の光接続口21から内蔵光ファイバ1が挿入されて第2ボディ17の第1開口部24の底面23上に配置され、挿入光ファイバ2が既に配置されている内蔵光ファイバ1の同軸上に挿入されて近接される。そして、第1押え部材12を有する第1固定部材14が、第1押え部材12を第1開口部24内に挿入しながら、フック28が第2ボディ17の側部に掛止されることで第1状態となる。
この状態で、第2ボディ17の底面側または第1押え部材12及び第1固定部材14を通じてフェルール11の上面側から、内蔵光ファイバ1と挿入光ファイバ2との突き合せ作業を目視で微調整しながら行うことができる。
次に、第1固定部材14が上方から押圧されることで、フック28が第2ボディ17の底部に係合される第2状態となり、第1押え部材12が第1開口部24の底面23上の突き合わされている内蔵光ファイバ1と挿入光ファイバ2とを底面23側に押圧する。これにより、内蔵光ファイバ1と挿入光ファイバ2は、第1押え部材12によりフェルール11に固定される。
次に、第2押え部材13を有する第2固定部材15が第4ボディ19に被着されることで、フック29が第4ボディ19の切欠27に係止され、テープ状ファイバ線3の被覆4が第2押え部材13の底面によって第2開口部26の底面25上に押圧されて、フェルール11に固定される。
第2実施形態の光コネクタ40は、第1実施形態と同様の作用効果に加えて、第1開口部24に嵌め込まれる第1押え部材12が第1固定部材14に一体成形され、第2開口部26に嵌め込まれる第2押え部材13が第2固定部材15に一体成形されている。したがって、第1固定部材14、第2固定部材15のフェルール11への係合と同時にそれぞれ第1押え部材12、第2押え部材13とを第1開口部24、と第2開口部26へと嵌め込むことができ、作業性をより一層向上させることができる。
なお、本発明に係る光コネクタは、前述した各実施形態に限定されるものではなく、適宜、変形や改良等が可能である。例えば、内蔵光ファイバ及び挿入光ファイバの本数は、図示した4本に限定されることはなく、単一本であっても4本以外の複数本であっても、同様にして本発明を実施できることは言うまでもない。
また、第1開口部と第2開口部は空間的に分離している必要はなく、空間的には連続する領域であっても良い。また、第1押え部材と第2押え部材とが一体となったものであっても良い。更には、第1状態及び第2状態を作り出せる一体形状の固定部材に、第1押え部材及び第2押え部材を一体成形しても良い。
本発明の第1実施形態に係る光コネクタの分解斜視図である。 図1の光コネクタにおける第1状態を説明する軸方向縦断面図である。 図2の光コネクタの第1開口部周りの横方向縦断面図である。 図1の光コネクタにおける第2状態を説明する軸方向縦断面図である。 図4の光コネクタの第1開口部周りの横方向縦断面図である。 図4の光コネクタの第2開口部周りの横方向縦断面図である。 本発明の第2実施形態に係る光コネクタの分解斜視図である。 従来の光コネクタの断面図である。
符号の説明
1 内蔵光ファイバ(短尺ファイバ)
2 挿入光ファイバ(他のファイバ)
4 被覆(被覆部)
10,40 光コネクタ
11 フェルール(ハウジング)
12 第1押え部材(押え部材)
13 第2押え部材(押え部材)
14 第1固定部材(固定部材)
15 第2固定部材(固定部材)
24 第1開口部
26 第2開口部
31 空間部
32 溝
33 隙間

Claims (7)

  1. 一端面にその端面が研磨された短尺ファイバを内蔵する光コネクタであって、
    内蔵された前記短尺ファイバの他端面と対向するように、端面を有する他のファイバを挿入可能な空間部と、
    内蔵された前記短尺ファイバの他端面が露出する第1開口部を有するハウジングと、
    前記第1開口部に嵌め込まれる第1押え部材と、
    前記ハウジングに係合されて、前記第1押え部材を介して前記他のファイバを前記短尺ファイバの同軸に固定可能な第1固定部材と、を備えることを特徴とする光コネクタ。
  2. 前記ハウジングは前記他のファイバの被覆部が露出する第2開口部を有し、
    前記第2開口部に嵌め込まれる第2押え部材と、
    前記ハウジングに係合されて、前記第2押え部材を介して前記他のファイバを前記ハウジングに固定可能な第2固定部材と、を備えることを特徴とする請求項1に記載した光コネクタ。
  3. 前記第1押え部材と前記第1固定部材、前記第2押え部材と前記第2固定部材それぞれが一体に形成されていることを特徴とする請求項2に記載した光コネクタ。
  4. 前記第1固定部材は、
    前記他のファイバの端面と、前記短尺ファイバの他端面と、を対向させるように前記他のファイバを挿入可能な隙間を前記第1開口部に確保して前記第1押え部材を保持する第1状態と、
    前記第1開口部に嵌め込まれた前記第1押え部材を介して前記他のファイバを前記ハウジングに固定する第2状態と、により前記ハウジングに係合されることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載した光コネクタ。
  5. 前記第1押え部材または前記ハウジングの前記第1開口部と対向する部分の少なくともいずれか一方が、前記短尺ファイバの他端面を視認可能な透明系材料で成形されていることを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載した光コネクタ。
  6. 前記ハウジングの前記第1開口部に、前記他のファイバを位置決めするための溝を有することを特徴とする請求項1〜5のいずれか一項に記載した光コネクタ。
  7. 前記他のファイバの端面と前記短尺ファイバの他端面は、屈折率整合材を介して対向していることを特徴とする請求項1〜6のいずれか一項に記載した光コネクタ。
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