JP2009121794A - ヒートポンプ式給湯装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】直接給湯可能なヒートポンプ式給湯装置の作動状態の安定性向上、および作動状態が安定するまでの時間を短縮する。
【解決手段】圧縮機20、水冷媒熱交換器21、膨張弁22と、蒸発器23を順次接続して構成されるヒートポンプユニット2と、水冷媒熱交換器21にて加熱された水を蓄える貯湯タンク30と、貯湯タンク30内の水を水冷媒熱交換器22に供給し、水冷媒熱交換器21で加熱された水を貯湯タンク30に循環させる水循環ポンプ31と、膨張弁22および水循環ポンプ31を制御する制御手段100とを備え、水冷媒熱交換器21にて加熱された水を給湯端末へ直接給湯する直接給湯運転が可能なヒートポンプ式給湯装置において、制御手段100は、貯湯タンク30内の水を沸き上げる沸き上げ運転の初期段階に、少なくとも水循環ポンプ31または膨張弁22のいずれか一方に対する制御出力を固定する。
【選択図】図1

Description

本発明は、ヒートポンプ式給湯装置に関する。
従来のヒートポンプ式給湯装置は、大容量の貯湯タンクを設け、夜間の安価な割引電力を使って夜中にヒートポンプユニットで湯を沸き上げて貯湯タンクに貯蔵しておき、この貯蔵した湯を日中に使う貯湯タイプのものが一般的である。
これに対し、近年、ヒートポンプユニットで加熱した温水を直接給湯することにより、貯湯タンクの大幅な小形化を図った直接給湯可能なヒートポンプ給湯装置(直接給湯タイプ)が開発されている(例えば、特許文献1)。
このような直接給湯可能な給湯機では、予め貯湯運転を行なって小形の貯湯タンクに高温の湯を貯湯しておき、湯水使用時には、ヒートポンプユニットによる加熱温度が適温に到達しない運転当初は貯湯タンクの湯に水を混ぜて適温として給湯し、ヒートポンプユニットによる加熱温度が適温に達すると、貯湯タンクからの給湯を止めて、ヒートポンプユニットで加熱した温水を直接給湯して使用するものがある。
特開2007−198632号公報
ところで、直接給湯タイプのヒートポンプ式給湯装置(給湯装置)における貯湯タンク内の水を加熱する沸き上げ運転初期段階である場合や沸き上げ運転中にユーザが給湯装置を使用した場合(外的負荷変動時)には、ヒートポンプユニットで生成された湯の温度(給湯温度)がユーザの設定した設定温度(目標温度)に対してハンチングする場合があり、給湯温度が目標温度に収束するまでに時間がかかっていた。
このような給湯温度のハンチングにより、給湯温度が目標温度に収束するまでに時間がかかると、小型の貯湯タンクを用いている直接給湯タイプの給湯装置では、貯湯タンク内の湯を使用量が多くなり湯切れ等が発生する問題がある。また、給湯温度のハンチングによる各機能部品の作動時間の長時間化等により耐久性やヒートポンプユニットのサイクル効率(COP)の低下が問題となる。
本発明は、上記点に鑑み、直接給湯可能なヒートポンプ式給湯装置の作動状態の安定性向上、および作動状態が安定するまでの時間の短縮を両立することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明者らの鋭意検討したところ、給湯温度の目標温度に対するハンチングは、沸き上げ運転初期段階や外的負荷変動時において、ヒートポンプユニット(2)の加熱能力と給湯水が流通する回路である給湯回路(3)の水循環ポンプ(31)により供給される水循環量とのバランスが安定しないことが原因であることが分かった。
さらに、原因を調査したところ、沸き上げ運転初期段階等においては、高圧冷媒の圧力や温度の変化が大きく、減圧手段(22)で調整される高圧冷媒の圧力および温度が狙いの高圧冷媒の圧力等に対してばらつきが生じるため、ヒートポンプユニット(31)の加熱能力にばらつきが生じる。本来であれば、この加熱能力のばらつきに応じて、給湯回路(3)の水循環ポンプ(31)の水循環量を調整するが、沸き上げ運転初期段階等においては、水循環ポンプ(31)で調整される水循環量と必要とされる水循環量との間で応答遅れが大きいため、ヒートポンプユニット(2)の加熱能力と給湯回路の水循環ポンプ(31)により供給される水循環量とのバランスが安定しないことが分かった。
すなわち、ヒートポンプユニット(2)(ヒートポンプ回路)と給湯回路(3)という異なる回路内の冷媒および水の状態が安定せず、その結果、給湯温度がユーザの設定した目標温度に対してハンチングし、給湯温度が目標温度に収束するまでに時間がかかっていた。
そこで、請求項1に記載の発明では、冷媒を高圧状態にする圧縮機(20)、圧縮機(20)で吐出される冷媒と水とを熱交換させる水冷媒熱交換器(21)、水冷媒熱交換器(21)を通過した冷媒を減圧するとともに、冷媒の通路開度を調節可能な減圧手段(22)、空気から吸熱して冷媒を蒸発させる蒸発器(23)を順次接続して構成されるヒートポンプユニット(2)と、水冷媒熱交換器(21)にて加熱された水を貯える貯湯タンク(30)と、貯湯タンク(30)内の水を水冷媒熱交換器(21)に供給し、貯湯タンク(30)に水冷媒熱交換器(21)で加熱された水を循環させるとともに、水循環量を調節可能な水循環ポンプ(31)と、減圧手段(22)の通路開度および水循環ポンプ(31)の水循環量を制御する制御手段(100)とを備え、水冷媒熱交換器(21)にて加熱された水を給湯端末へ直接給湯する直接給湯運転が可能なヒートポンプ式給湯装置において、制御手段(100)は、貯湯タンク(30)内の水を沸き上げる沸き上げ運転の初期段階に、少なくとも水循環ポンプ(31)または減圧手段(22)のいずれか一方に対する制御出力を固定することを特徴とする。
これによれば、直接給湯運転が可能なヒートポンプ式給湯装置の沸き上げ運転の初期段階において、水循環ポンプ(31)の制御出力を固定して給湯回路(3)内の水の状態を安定させることで、ユーザが設定する設定温度に対してヒートポンプユニット(2)で加熱された水の温度(給湯温度)のハンチングを抑制できる。
一方、沸き上げ運転の初期段階において、減圧手段(22)の制御出力を固定してヒートポンプユニット(2)内の冷媒の状態を安定させることで、減圧手段(22)の冷媒流れ上流側の高圧冷媒の圧力や温度のばらつきによるヒートポンプユニット(2)の加熱能力のばらつきを抑制することができる。ヒートポンプユニット(2)での加熱能力のばらつきを抑制することで、給湯温度のハンチングを抑制することができる。
その結果、ヒートポンプ式給湯装置の安定性を向上させることができるとともに、作動状態が安定するまでの時間を短縮することができる。
ここで、本発明における「沸き上げ運転の初期段階」とは、沸き上げ運転の開始から給湯温度がユーザ等により設定された設定温度に対して所定範囲内に安定するまでの段階を意味している。また、「ハンチング」とは、制御目標値に対して実際の検出値が大きく変動する状態を意味しており、本発明では制御目標値に対する実際の検出値のオーバーシュートする状態を含む意味としている。さらに、「高圧冷媒」とは、圧縮機(20)の冷媒吐出側から減圧手段(22)の冷媒入口側に至る冷媒流路内を流れる冷媒を意味している。
請求項2に記載の発明では、請求項1に記載のヒートポンプ式給湯装置において、制御手段(100)は、減圧手段(22)の冷媒流れ上流側の高圧冷媒の圧力に関する物理量がハンチングしているか否かを判定するハンチング判定手段を有しており、沸き上げ運転の初期段階の経過後、ハンチング判定手段により高圧冷媒の圧力に関する物理量がハンチングしていると判定された場合に減圧手段(22)に対する制御出力を固定している。
これによれば、沸き上げ運転の初期段階を経過した後、高圧冷媒の圧力に関する物理量がハンチングしている場合に、減圧手段(22)に対する制御出力を固定することで、沸き上げ運転の初期段階に限らず、減圧手段(22)の冷媒流れ上流側の高圧冷媒に関する物理量のハンチングによるヒートポンプユニット(2)の加熱能力のばらつきを抑制することができる。ここで、本発明における高圧冷媒の圧力に関する物理量とは、高圧冷媒の圧力に限らず、高圧冷媒の温度を含む意味としている。
請求項3に記載の発明では、請求項1に記載のヒートポンプ式給湯装置において、制御手段(100)は、水冷媒熱交換器(21)にて加熱された水の給湯温度がハンチングしているか否かを判定するハンチング判定手段を有しており、沸き上げ運転の初期段階の経過後、ハンチング判定手段により給湯温度がハンチングしていると判定された場合に水循環ポンプ(31)に対する制御出力を固定している。
これによれば、沸き上げ運転の初期段階を経過した後、ヒートポンプユニット(2)で加熱された水の温度(給湯温度)がハンチングしている場合に、水循環ポンプ(31)に対する制御出力を固定することで、沸き上げ運転の初期段階に限らず、ユーザが設定する設定温度に対してヒートポンプユニット(2)で加熱された水の温度(給湯温度)のハンチングを抑制できる。
請求項4に記載の発明のように、請求項1ないし3のいずれか1つに記載のヒートポンプ式給湯装置において、減圧手段(22)は、水冷媒熱交換器(21)を通過した高圧冷媒を減圧するノズル部(220a)、ノズル部(220a)から噴射する高速度の冷媒流により冷媒が内部に吸引される冷媒吸引口(220b)、および高速度の冷媒流と冷媒吸引口(220b)からの吸引冷媒とを混合した冷媒流の速度エネルギーを圧力エネルギーに変換する昇圧部(220d)を有するエジェクタ(220)にて構成され、エジェクタ(220)にはノズル部(220a)の通路開度を電気的に調節可能な機構(220e)が備えられており、冷媒吸引口(220b)へ向かって冷媒が流れる通路に蒸発器(23)が配置するように構成してもよい。
請求項5に記載の発明のように、請求項1ないし4のいずれか1つに記載のヒートポンプ式給湯装置において、ヒートポンプユニット(2)は、ヒートポンプユニット(2)内の高圧側圧力が冷媒の臨界圧力以上となる蒸気圧縮式冷凍サイクルにて構成してもよい。
請求項6に記載の発明のように、請求項5に記載のヒートポンプ式給湯装置において、ヒートポンプユニット(2)内の冷媒を二酸化炭素とすることができる。
なお、上記各手段の括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示すものである。
(第1実施形態)
以下、本発明の第1実施形態おけるヒートポンプ式給湯装置1について図1、2を用いて説明する。ここで、図1は、本実施形態のヒートポンプ式給湯装置1の全体構成を示す模式図である。
本実施形態のヒートポンプ式給湯装置(以下、給湯装置)1は、例えば一般家庭用として使用されるものに適用でき、ヒートポンプユニット2によって生成される湯を後述する貯湯タンク30内に貯めると共に、貯められた湯を給湯用の湯として、台所、洗面所、風呂等の給湯端末へ供給するものである。
図1に示すようにヒートポンプ式給湯機1は、ヒートポンプユニット2と給湯回路3とに大別される。なお、図中、ヒートポンプユニット2と給湯回路3は、別個独立して設けるような構成としているが、一体的に設ける構成としてもよい。
本実施形態のヒートポンプユニット2は、圧縮機20、水冷媒熱交換器21、膨張弁22、蒸発器23、アキュムレータ24等から構成されている。ここで、本実施形態では、ヒートポンプユニット2の冷媒として高圧圧力が臨界圧力以上(超臨界状態)となる二酸化炭素を使用しているので、冷凍サイクルは超臨界サイクルにて構成されている。なお、高圧圧力とは、圧縮機20吐出側から膨張弁22の入口側の間の冷媒の圧力を意味している。
圧縮機20は、内臓する電動モータにて駆動されて回転数が制御可能な電動圧縮機であり、アキュムレータ24から吸引した冷媒を臨界圧力以上まで圧縮して吐出するものである。圧縮機20の冷媒流れ下流側には、水冷媒熱交換器21が配置されている。
水冷媒熱交換器21は、圧縮機20から吐出された冷媒が流れる冷媒側熱交換部21aと貯湯タンク30からの水が流れる水側熱交換部21bとを有している。ここで、水冷媒熱交換器21は、冷媒側熱交換部21を流れる冷媒の流れ方向と水側熱交換部21bを流れる水の流れ方向とが対抗するように配置され、互いに熱交換可能に構成されている。
水冷媒熱交換器21の冷媒出口側は、内部熱交換器25の高圧側通路25aを介して膨張弁22の冷媒入口側に接続されている。
膨張弁22は、内部熱交換器25aの冷媒流れ下流側の高圧冷媒を減圧する減圧手段であり、冷媒通路の絞り開度(弁開度)を調節できる弁体(図示せず)と、この弁体の位置を可変制御するサーボモータ等の電動アクチュエータ(図示せず)とを有している。この膨張弁22の冷媒流れ下流側には、蒸発器23が設けられている。
蒸発器23は、膨張弁22で減圧された低圧冷媒を外気から吸熱して蒸発させるものである。蒸発器23は、電動モータ(図示せず)にて駆動される送風ファン23aを備えており、送風ファン23aにより蒸発器23に外気が送風される。
蒸発器23の冷媒流れ下流側には、アキュムレータ24が設けられている。アキュムレータ24は、蒸発器23より流出した冷媒を気液分離する気液分離器であり、気相冷媒のみを内部熱交換器25の低圧側通路25bを介して圧縮機20に吸入させるとともに、液相冷媒をサイクル中の余剰冷媒として貯えるものである。
ここで、内部熱交換器25は、高圧側通路25aを流れる高圧冷媒と低圧側通路25bを流れる低圧冷媒との間で熱交換を行い、圧縮機20の吸入冷媒温度を上昇させるものである。内部熱交換器25により、圧縮機20の吐出冷媒温度を上昇させ、水冷媒熱交換器21の入口、出口間の冷媒エンタルピ差(放熱量)を増大して、サイクル効率(COP)を向上させている。
次に、給湯回路3について説明すると、給湯回路3は水冷媒熱交換器21にて加熱された高温の温水を蓄える貯湯タンク30、電動モータにて駆動されて、水冷媒熱交換器21と貯湯タンク30との間で水を循環させる水循環ポンプ31、および水または湯が流れる配管32、33、36、37、39等から構成されている。
本実施形態の給湯装置1は、後述するように直接給湯運転が可能な給湯機であるため、貯湯タンク30として従来の貯湯運転のみを行なう給湯装置で必要とされる大容量の貯湯タンクに比べて小型の貯湯タンクを採用している。
貯湯タンク30の底部には、水冷媒熱交換器21の水側熱交換部21bに水を供給する水導出口30aが設けられており、水導出口30aと後述する運転切替用混合弁34とは循環配管32で接続されている。この循環配管32には、水冷媒熱交換器21の水側熱交換部21bが設けられており、また、循環配管32における水導出口30aと水側熱交換部21bとの間に水循環ポンプ31が配置されている。
一方、貯湯タンク30の最上部には、湯導出入口30bが設けられており、湯導出入口30bと後述する運転切替用混合弁34とは高温配管33と接続されている。この高温配管33は、水側熱交換部21bにて加熱された水(湯)を貯湯タンク30内に導入するとともに、給湯端末に湯を供給するための配管である。
ここで、本実施形態における給湯装置1は、沸き上げ運転として、運転切替用混合弁34により貯湯タンク30に貯めた湯を給湯端末側に供給する貯湯運転、水冷媒熱交換器21の水側熱交換部21bで加熱された水(湯)を給湯端末側に直接供給する直接給湯運転、貯湯タンク30に貯めた湯と水側熱交換部21bで加熱された水を混合して給湯端末側に供給する貯湯補助運転が可能な構成されている。
具体的には、運転切替用混合弁34には、水冷媒熱交換器21で加熱された水(湯)の流路である循環配管32、貯湯タンク30に湯を導出入する高温配管33、給湯端末側に湯を供給する給湯用配管35が接続されている。ここで、運転切替用混合弁34は、3つの流路が形成され、3つの流路の弁開度が調節可能な三方弁で構成されている。
貯湯運転時には、運転切替用混合弁34の高温配管33側流路および循環配管32側流路を開放し、給湯用配管35側流路を閉鎖することで、水冷媒熱交換器21で加熱された水を貯湯タンク30に貯えている。
直接給湯運転時には、運転切替用混合弁34の循環配管32側流路および給湯用配管35側流路を開放し、高温配管33側流路を閉鎖することで、水冷媒熱交換器21で加熱された水を給湯端末側に直接供給している。
さらに、貯湯補助運転時には、運転切替用混合弁34の給湯用配管35側流路を開放し、循環配管32側流路および高温配管33側流路の通路開度を調整することで、貯湯タンク30に貯えられた湯と水冷媒熱交換器21で加熱された水を混合して給湯端末側に供給している。
また、貯湯タンク30の底部には、水道水等を貯湯タンク30に供給する水導入口30cが設けられており、水導入口30cには、水道水等を供給する水供給流路として水供給配管36が接続されている。なお、水供給配管36には、水導入口30cの手前側(水流れ上流側部位)から分岐する給水用配管37が設けられており、給水用配管37の水流れ下流側端部は、給水用混合弁38に接続されている。なお、水循環ポンプ31は、内蔵された電動モータにより水を循環させている。
給水用混合弁38は、給湯端末に出湯する湯の温度を調節する温度調整弁であり、運転切替用混合弁34と同様に3つの流路が形成され、3つの流路の通路開度が調節可能な三方弁で構成されている。
ここで、給水用混合弁38は、給水用配管37、給湯用配管35、端末用配管39が接続されており、給水用混合弁38における端末用配管39側の通路開度を開放し、給水用配管37側の通路開度と給湯用配管35側の通路開度とを調節することで、給湯端末に出湯する湯の温度を調節している。なお、端末用配管39の水流れ下流側端部は、台所、洗面所、風呂等の給湯端末に接続されている。
また、本実施形態の給湯装置1は、制御装置100を備えており、制御装置100は、CPU、ROMおよびRAM等を含む周知のマイクロコンピュータとその周辺回路から構成される。制御装置100は、センサ群からの各出力信号に基づいて、給湯装置1の電気機器、すなわち、水循環ポンプ31の電動モータ、圧縮機30の電動モータ、膨張弁22の電動アクチュエータ、送風ファン23aの電動モータ、運転切替用混合弁34、給水用混合弁38等へ制御量を出力(制御出力)して作動を制御する。なお、本実施形態の制御装置100は、商用電源から給電されている。
制御装置100の入力側には給湯用センサ群からセンサ検出信号が入力され、操作パネル50に設けられた各種給湯操作スイッチから操作信号が入力される。
センサ群としては、高圧冷媒温度センサ40、蒸発器入口側温度センサ41、蒸発器出口側温度センサ42、外気温度センサ43、給水温度センサ44、給湯温度センサ45、高圧センサ46、流量センサ47が設けられている。
高圧冷媒温度センサ40は、水冷媒熱交換器21の冷媒側熱交換部21a出口側の冷媒温度を検出するセンサである。蒸発器入口側温度センサ41は、蒸発器23の入口側の冷媒温度を検出するセンサであり、蒸発器出口側温度センサ42は、蒸発器23の出口側の冷媒温度を検出するセンサである。外気温度センサ43は、送風ファン23aの近傍に配置され、外気温を検出するセンサである。
給水温度センサ44は、水冷媒熱交換器21の水側熱交換部21bの入口側の水温を検出するセンサであり、給湯温度センサ45は、水冷媒熱交換器21の水側熱交換部21bの出口側の水温を検出するセンサである。
高圧センサ46は、水冷媒熱交換器21の冷媒側熱交換部21aと内部熱交換器25の高圧側通路25aとの間に配置され、圧縮機吐出冷媒の圧力を検出するセンサである。また、流量センサ47は、循環配管32における水循環ポンプ31と水冷媒熱交換器21の水側熱交換部21bとの間に設けられ、水側熱交換部21bに流入する水の流量を検出するセンサである。
ここで、操作パネル50は、液晶パネルなどの表示パネルと、給湯装置1の作動開始、作動停止の操作、給湯装置1の給湯温度の設定温度(目標温度)等を設定するためのスイッチとを備えている。この操作パネル50は、浴室内や台所等の湯を使用する場所の近傍に配置されている。
次に上記構成による給湯装置1の作動について説明する。
給湯装置1は、深夜時間帯において制御装置100により、安価な深夜電力を用いヒートポンプユニット2および水循環ポンプ31等を作動させ、運転切替用混合弁34を調整して貯湯運転を行なう。
そして、昼間時間帯においてユーザが湯を使用すると、その時の湯の使用量、および貯湯タンク10内の貯湯熱量等に応じて、運転切替用混合弁34により貯湯補助運転に切替えて、ヒートポンプユニット2および水循環ポンプ31を作動させ、ヒートポンプユニット2で生成した湯を貯湯タンク30内の湯と混合して給湯用配管35側に出湯する。ここで、貯湯タンク10内の湯の熱量が予め定めた所定熱量を下回ると、制御装置40は混合弁13を調整して直接給湯運転を行なう。
制御装置100は、端末用配管39から給湯端末側へ出湯する湯の温度が、操作パネル50で設定された設定温度となるように、ヒートポンプユニット2の圧縮機20、膨張弁22および水循環ポンプ31等を制御している。
ここで、沸き上げ運転初期段階は、ヒートポンプユニット2および水循環ポンプ31が作動停止状態から作動状態へと移行する段階であるため、ヒートポンプユニット2内の冷媒の状態および給湯回路3の水の状態等が不安定な状態であり、各種センサ群からの入力に基づいて各機能部品を制御すると、給湯温度センサ45で検出される給湯温度が設定温度に対してハンチングする。
そのため、本実施形態の給湯装置1の沸き上げ運転初期段階においては、制御装置100により外気温度に応じて圧縮機20の回転数を制御し、高圧センサ46に応じて膨張弁22の弁開度を制御し、水循環ポンプ31については、沸き上げ運転初期段階に算出した目標流量となるよう回転数を固定している。
ここで、沸き上げ運転初期段階とは、沸き上げ運転開始から給湯温度センサ45で検出される給湯温度が、設定温度に対して安定基準温度の範囲(例えば、±3℃)内となるまでの時間を意味している。
制御装置100における沸き上げ運転初期段階を経過したか否かについて判断は、実際に給湯温度センサ45で検出される給湯温度の状態により判断することができる。なお、給湯温度センサ45で検出される給湯温度の状態に限らず、実験等により算出した推定時間を経過したか否かにより判断することもできる。
具体的に沸き上げ運転時に圧縮機20は、制御装置100により外気温度センサ43で検出される外気温度が低いほど回転数が多くなるように制御され、外気温度が高いほど回転数が少なくなるように制御される。そのため、外気温度センサ43で検出される外気温度の変化がほとんどない場合には、圧縮機20の回転数は所定の回転数に維持される。
膨張弁22は、制御装置100により高圧冷媒の圧力が目標高圧となるように制御される。具体的に、高圧センサ46で検出される高圧冷媒の圧力が目標高圧より高いほど弁開度が開く方向に制御され、高圧冷媒の圧力が目標高圧より低いほど弁開度が閉じる方向に制御される。
そのため、制御装置100による膨張弁22の弁開度の制御によって高圧冷媒の圧力を目標高圧付近に維持される。ここで、目標高圧は、外気温度センサ25により検出される外気温、給水温度センサ44により検出される水側熱交換部21bの入口側水温、および設定温度に基づいて算出する。
また、水循環ポンプ31は、制御装置100により下記数式1で算出した目標流量Groとなるように回転数が固定される。
Gro=Qw/(ΔT×α)…(数式1)
ここで、Qwはヒートポンプユニット2の加熱能力、ΔTは(設定温度−初期段階の給湯温度)、αは定数である。なお、ヒートポンプユニット2の加熱能力Qwは水冷媒熱交換器21での加熱量に相当し、予め実験等により算出された所定の加熱能力である。また、初期段階の給湯温度は、沸き上げ運転初期段階に給湯温度センサ45で検出される給湯温度である。そのため、ΔTは固定値となり目標流量Groも固定値となる。
ここで、沸き上げ運転初期段階を経過した後の水循環ポンプ31は、制御装置100により給湯温度センサ45で検出される給湯温度に応じて回転数が制御される。具体的には、設定温度と給湯温度との差が大きいほど、水の循環流量が減少するように回転数が制御され、設定温度と給湯温度との差が小さいほど、水の循環流量が増加するように回転数が制御される。
次に、給湯装置1の沸き上げ運転初期段階において水循環ポンプ31の回転数を固定した場合の給湯温度の変化について図2に基づいて説明する。ここで、図2における実線は、本実施形態における給湯装置1における給湯温度の変化を示しており、破線は、従来の給湯装置1における給湯温度の変化を示している。
なお、従来の給湯装置1における水循環ポンプ31の沸き上げ運転初期段階の回転数の制御は、本実施形態の沸き上げ運転初期段階を経過後と同様に、制御装置100により給湯温度に応じて回転数が制御されている。
図2に示すように、本実施形態の給湯器1によれば、従来の給湯装置に比べて、沸き上げ運転時の設定温度に対する給湯温度のハンチングが小さく、沸き上げ運転が安定するまでの時間も短いものとなっている。ここで、沸き上げ運転が安定するまでの時間とは、沸き上げ運転初期段階に相当しており、沸き上げ運転開始から給湯温度が設定温度に対して安定基準温度の範囲(±3℃)内となるまでの経過時間を意味している。
これは、本実施形態のように、沸き上げ運転初期段階は、高圧センサ46で検出される高圧冷媒の圧力に応じて膨張弁22の弁開度を制御し、水循環ポンプ31の回転数を固定して制御する場合は、水循環ポンプ31の回転数の変化による給湯温度のハンチングを抑制することができ、給湯温度のハンチングの収束を早めることができるためである。
このように、水循環ポンプの回転数を固定することで、設定温度に対する給湯温度のハンチングを抑制できるとともに、沸き上げ運転が安定するまでの時間を短縮することができる。
以上説明したように、給湯機1の沸き上げ運転初期段階では制御装置100により水循環ポンプ31の回転数を固定することで、給湯機1の作動状態の安定性向上、および作動状態が安定するまでの時間を短縮することができる。
この沸き上げ運転時間の短縮により、小型の貯湯タンク30を用いて直接給湯運転を行なう場合であっても、貯湯タンク30の湯切れ等の発生を抑制することがでる。
また、各機能部品の使用頻度を抑えることができ、機能部品の耐久性向上およびヒートポンプユニット2のサイクル効率(COP)低下を抑制することができる。
(第2実施形態)
次に、本発明の第2実施形態について説明する。上記第1実施形態と同様または均等な部分については説明を省略する。
上記第1実施形態では、沸き上げ運転初期段階において、水循環ポンプ31の回転数を固定しているが、設定温度に対する給湯温度のハンチングは、沸き上げ運転初期段階に限らず、ユーザの給湯水の使用(出湯)等の外的負荷変動により発生する場合がある。
そのため、本実施形態では、沸き上げ運転初期段階に加えて、沸き上げ運転初期段階の経過後、ユーザの給湯水の使用(出湯)等の外的負荷変動により給湯温度のハンチング等が生じた場合にも、水循環ポンプ31の回転数を固定する。
具体的には、制御装置100は、沸き上げ運転初期段階の経過後、給湯温度が設定温度に対して判定基準温度(例えば、±5℃)の範囲よりも超えて変化した場合には、給湯温度のハンチングが発生したものと判定する。
そして、制御装置100が給湯温度のハンチング等が発生したと判定した場合には、給湯温度が、所定時間設定温度に対して安定基準温度(例えば、±3℃)の範囲内になるまで、水循環ポンプ31の回転数を固定する。なお、給湯温度が設定温度に対して安定基準温度の範囲内にある場合、制御装置100により水循環ポンプ31の回転数は、給湯温度に応じて制御される。
ここで、水循環ポンプ31の回転数を決定する目標流量の算出方法は、上記第1実施形態中の数式1で算出する。なお、本実施形態のΔTは、(設定温度−ハンチングを判定した際の給湯温度)としている。
これにより、沸き上げ運転初期段階に限らず、外的負荷変動による給湯温度のハンチングが発生した場合であっても、水循環ポンプ31の回転数を固定することで給湯温度がハンチング等を抑制することができる。
なお、制御装置100は、給湯温度センサ45の検出した給湯温度が異常温度(沸騰温度)となるような場合には、水循環ポンプ31の回転数を給湯温度45センサの検出した給湯温度に応じて制御し、または給湯装置1の作動停止を行なうことで、ヒートポンプユニット2を保護する異常処理動作を行なう。
(第3実施形態)
次に、本発明の第3実施形態について説明する。上記第1、第2実施形態と同様または均等な部分については説明を省略する。
上記第1、第2実施形態では、沸き上げ運転初期段階や初期段階経過後の外的負荷変動による給湯温度のハンチングを抑制するために、沸き上げ運転初期段階等の水循環ポンプ31の回転数を固定しているが、本実施形態では、膨張弁22の弁開度を固定し、水循環ポンプ31の回転数を給湯温度に応じて制御している。
具体的には、沸き上げ運転初期段階において、制御装置100により沸き上げ運転初期段階における各センサ25、44等の検出値に基づいて目標高圧(固定目標値)を算出し、高圧センサ46で検出される高圧冷媒の圧力が、この目標高圧となるように膨張弁22の弁開度を固定する。なお、沸き上げ運転時の水循環ポンプ31は、制御装置100により給湯水温度に応じて回転数を制御する。
さらに、沸き上げ運転初期段階の経過後においては、制御装置100は、高圧冷媒の圧力が目標高圧に対して所定基準圧力(例えば±0.5MPa)の範囲外となった場合に、高圧冷媒のハンチングが生じたものと判定する。
そして、制御装置100が高圧冷媒のハンチング等が発生したと判定した場合には、高圧センサ46で検出される高圧冷媒の圧力が、目標高圧に対して所定時間安定基準圧力の範囲(例えば、目標高圧±0.5MPa)内となるまで、膨張弁22の弁開度を固定する。なお、高圧冷媒の圧力が、安定基準圧力の範囲内にある場合、制御装置100により膨張弁22の弁開度は、各センサ検出値等に基づいて目標高圧(可変目標値)となるように制御される。
ここで、膨張弁22の弁開度を固定して、高圧冷媒の圧力のハンチングを抑制することで、水冷媒熱交換器21の加熱能力のばらつきを抑制することができ、水冷媒熱交換器21で加熱される水の温度、すなわち給湯温度のハンチング等を抑制することができる。
このように、給湯温度のハンチングは、水循環ポンプ31の回転数を固定する場合に限らず膨張弁22の弁開度を固定することでも抑制することができる。
(第4実施形態)
次に、本発明の第4実施形態について図3に基づいて説明する。上記第1〜第3実施形態と同様または均等な部分については同一符号を付して説明を省略する。図3は、第4実施形態に係るヒートポンプ式給湯装置の全体構成を示す模式図である。
上記第1実施形態の構成では、ヒートポンプユニット2は、水冷媒熱交換器21における冷媒側熱交換器21aの下流側に減圧手段として膨張弁22を設ける構成としているが、本実施形態では、水冷媒熱交換器21の冷媒側熱交換器21aの下流側にエジェクタ220を設ける構成としている。
本実施形態のヒートポンプユニット2を説明すると、水冷媒熱交換器21の冷媒側熱交換器21aの冷媒流れ下流側(内部熱交換器25の高圧側通路25aの冷媒流れ下流側)にエジェクタ220が設けられている。このエジェクタ220は、冷媒を減圧する減圧手段であるとともに、高速で噴出する冷媒流の巻き込み作用によって冷媒を吸引するポンプ手段の役割とを兼ねている。
エジェクタ220には、冷媒側熱交換器21aおよび内部熱交換器25の高圧側通路25aを通過した高圧冷媒を等エントロピ的に減圧膨張させるノズル部220aが備えられている。このノズル部220aから噴射する高速度の冷媒流により冷媒吸引口220bを介して蒸発器23内の冷媒がエジェクタ220内部に吸引される。
そして、エジェクタ220におけるノズル部220aの下流側には、混合部220cが形成されており、混合部220cは、冷媒吸引口220bを介して蒸発器23から吸引した吸引冷媒と上述の高速度の噴射冷媒流とを混合し、この混合部220cの下流側には、昇圧部をなすディフューザ部220dが形成されている。
ディフューザ部220dは、冷媒の通路面積を徐々に拡大する形状に形成されており、冷媒流れを減速して冷媒圧力を上昇させる作用、つまり、冷媒の速度エネルギーを圧力エネルギーに変換する作用を果たす。
ここで、ノズル部220aには、電動アクチュエータ(図示せず)により位置制御される可変ニードル220eが配置され、この可変ニードル220eの位置制御によりノズル部220aの開度を電気的に制御できるようになっている。
エジェクタ220のディフューザ部220dから流出した冷媒は、アキュムレータ24に流れる。ここで、本実施形態のアキュムレータ24は、アキュムレータ24内の液相冷媒をエジェクタ220の冷媒吸引口220bに導く分岐通路221が接続されている。
この分岐通路221は、固定絞りからなる補助減圧器222を有し、この補助減圧器222の下流側には蒸発器23が接続されている。
このように、ヒートポンプユニット2に、上記エジェクタ220を設ける構成とし、エジェクタ220のノズル部220aに可変ニードル220eを上記実施形態の膨張弁22と同様に制御することで、上記実施形態と同様な効果を奏することができる。
(他の実施形態)
本発明は上述の実施形態に限定されることなく、以下のように種々変形可能である。
(1)上記第1〜第3実施形態において、沸き上げ運転初期段階や初期段階経過後の外的負荷変動による給湯温度のハンチングを抑制するために、水循環ポンプ31の回転数または膨張弁22の弁開度のいずれか一方を固定しているが、水循環ポンプ31の回転数または膨張弁22の弁開度の両方を固定してよい。
(2)また、上記各実施形態では、制御装置100による膨張弁22の弁開度を高圧センサ46の検出する高圧圧力に応じて制御しているが、これに限定されるものではなく、高圧冷媒温度センサ40で検出する高圧冷媒の温度に応じて制御してもよい。
上記第1実施形態のヒートポンプ給湯装置の全体構成を示す概念図である。 ヒートポンプ給湯装置の給湯温度の特性図である。 上記第4実施形態のヒートポンプ給湯装置の全体構成を示す概念図である。
符号の説明
1…ヒートポンプ式給湯装置、2…ヒートポンプユニット、3…給湯回路、20…圧縮機、21…水冷媒熱交換器、21a…水側熱交換部、21b…冷媒側熱交換部、22…膨張弁、23…蒸発器、30…貯湯タンク、31…水循環ポンプ、34…運転切替用混合弁、45…給湯温度センサ、46…高圧センサ、50…操作パネル、100…制御装置、220…エジェクタ。

Claims (6)

  1. 冷媒を高圧状態にする圧縮機(20)、前記圧縮機(20)で吐出される冷媒と水とを熱交換させる水冷媒熱交換器(21)、前記水冷媒熱交換器(21)を通過した冷媒を減圧するとともに、冷媒の通路開度を調節可能な減圧手段(22)、空気から吸熱して冷媒を蒸発させる蒸発器(23)を順次接続して構成されるヒートポンプユニット(2)と、
    前記水冷媒熱交換器(21)にて加熱された水を貯える貯湯タンク(30)と、
    前記貯湯タンク(30)内の水を前記水冷媒熱交換器(21)に供給し、前記貯湯タンク(30)に前記水冷媒熱交換器(21)で加熱された水を循環させるとともに、水循環量を調節可能な水循環ポンプ(31)と、
    前記減圧手段(22)の通路開度および前記水循環ポンプ(31)の水循環量を制御する制御手段(100)とを備え、
    前記水冷媒熱交換器(21)にて加熱された水を給湯端末へ直接給湯する直接給湯運転が可能なヒートポンプ式給湯装置において、
    前記制御手段(100)は、前記貯湯タンク(30)内の水を沸き上げる沸き上げ運転の初期段階に、少なくとも前記水循環ポンプ(31)または前記減圧手段(22)のいずれか一方に対する制御出力を固定することを特徴とするヒートポンプ式給湯装置。
  2. 前記制御手段(100)は、
    前記減圧手段(22)の冷媒流れ上流側の高圧冷媒の圧力に関する物理量がハンチングしているか否かを判定するハンチング判定手段を有しており、
    前記沸き上げ運転の初期段階の経過後、前記ハンチング判定手段により前記高圧冷媒の圧力に関する物理量がハンチングしていると判定された場合に前記減圧手段(22)に対する制御出力を固定することを特徴とする請求項1に記載のヒートポンプ式給湯装置。
  3. 前記制御手段(100)は、
    前記水冷媒熱交換器(21)にて加熱された水の給湯温度がハンチングしているか否かを判定するハンチング判定手段を有しており、
    前記沸き上げ運転の初期段階の経過後、前記ハンチング判定手段により前記給湯温度がハンチングしていると判定された場合に前記水循環ポンプ(31)に対する制御出力を固定することを特徴とする請求項1に記載のヒートポンプ式給湯装置。
  4. 前記減圧手段(22)は、前記水冷媒熱交換器(21)を通過した高圧冷媒を減圧するノズル部(220a)、前記ノズル部(220a)から噴射する高速度の冷媒流により冷媒が内部に吸引される冷媒吸引口(220b)、および前記高速度の冷媒流と前記冷媒吸引口(220b)からの吸引冷媒とを混合した冷媒流の速度エネルギーを圧力エネルギーに変換する昇圧部(220d)を有するエジェクタ(220)にて構成され、
    前記エジェクタ(220)には前記ノズル部(220a)の通路開度を電気的に調節可能な機構(220e)が備えられており、
    前記冷媒吸引口(220b)へ向かって冷媒が流れる通路に前記蒸発器(23)が配置されること特徴とする請求項1ないし3のいずれか1つに記載のヒートポンプ式給湯装置。
  5. 前記ヒートポンプユニット(2)は、前記ヒートポンプユニット(2)内の冷媒の高圧圧力が冷媒の臨界圧力以上となる蒸気圧縮式冷凍サイクルにて構成されていることを特徴とする請求項1ないし4のいずれか1つに記載のヒートポンプ式給湯装置。
  6. 前記ヒートポンプユニット(2)内の冷媒が二酸化炭素であることを特徴とする請求項5に記載のヒートポンプ式給装置。
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