JP2009120562A - グリコシル基を有するマイコスポリン様アミノ酸誘導体及びその製造方法 - Google Patents

グリコシル基を有するマイコスポリン様アミノ酸誘導体及びその製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】紫外線吸収作用を有すると共に、適度な保湿作用を有するマイコスポリン様アミノ酸誘導体を提供することにあり、さらに該マイコスポリン様アミノ酸誘導体を効率よく製造する方法、また、該マイコスポリン様アミノ酸誘導体を含む紫外線吸収剤、特に化粧品用途の紫外線吸収剤、該紫外線吸収剤を含む紫外線防御化粧料を提供する。
【解決手段】グリコシル基を有するマイコスポリン様アミノ酸誘導体、前記マイコスポリン様アミノ酸誘導体を含む紫外線吸収剤、藍藻類ネンジュモ目ノストク属に属する藻類を、活性エネルギー線を照射しながら培養する工程を有するグリコシル基を有するマイコスポリン様アミノ酸誘導体を含む紫外線吸収物質の製造方法であって、該活性エネルギー線の照射が、波長280〜315nmの紫外線を1.5〜4.0〔W/m〕の放射照度で照射する紫外線吸収物質の製造方法を提供する。
【選択図】なし

Description

本発明は、マイコスポリン様アミノ酸誘導体およびその製造方法、ならびにマイコスポリン様アミノ酸誘導体を用いた各種添加物、特に紫外線吸収剤に関する。本発明のグリコシル基を有するマイコスポリン様アミノ酸誘導体は、波長320nmから330nmに吸収極大を有すると共に保湿作用を有し、化粧品等に好ましく使用できる。
太陽光線は、主に紫外線、可視光線、赤外線に分類される。これらの太陽光は、人体に様々な影響を及ぼすことが多数報告されている。紫外線に関しては、その大半が悪い影響であり、例えばシミ、シワなどの光老化、さらにDNAダメージ、皮膚癌等があげられる。このように、紫外線の人体に対する悪影響がクローズアップされてきていることに伴い、紫外線から人体を効率よく防御するための方法として紫外線吸収剤を使用した紫外線防御化粧料が注目されている。
紫外線防御化粧料に用いる紫外線吸収剤には、従来ベンゾフェノン類、モトキシケイヒ酸オクチル等の合成品があるが、何れも細胞毒性等の安全性が懸念されている。そこで、天然由来の紫外線吸収作用を有する物質としてマイコスポリン様アミノ酸誘導体が注目されている(特許文献1、2及び3参照)。
マイコスポリン様アミノ酸誘導体(Mycosporine−like amino asids)は、海藻、海産動物、微細藻、菌類などが生産するマイコスポリン(シクロヘキセノン又はシクロヘキセニミン骨格にアミノ酸又はアミノアルコールが結合した構造)の部分構造を有するアミノ酸類の総称である。マイコスポリン様アミノ酸誘導体は、UVB領域(波長280〜315nm)からUVA(波長320〜400nm)領域に強い吸収帯を有することが知られている。
特開平6−062878号公報 特開平10−77472号公報 特開2007−16004号公報
しかし、本発明者らは、上記マイコスポリン様アミノ酸誘導体を化粧料用途に用いても保湿作用が低いことを突き止めた。一般的に保湿作用が低いと肌の乾燥を引き起こし、シミ、シワ、かぶれが生じやすくなるばかりでなく、乾燥を補うために肌が皮脂を分泌する結果、化粧崩れが起こりやすくなる。このため上記マイコスポリン様アミノ酸誘導体を紫外線吸収剤として化粧料用途に用いる場合には、該紫外線吸収剤と伴に、別途、保湿調整剤を添加しなければならず、余計なコスト高を招く恐れがあった。
そこで本発明の課題は、紫外線吸収作用を有すると共に、適度な保湿作用を有するマイコスポリン様アミノ酸誘導体を提供することにあり、さらに該マイコスポリン様アミノ酸誘導体を効率よく製造する方法、また、該マイコスポリン様アミノ酸誘導体を含む紫外線吸収剤、特に化粧品用途の紫外線吸収剤、該紫外線吸収剤を含む紫外線防御化粧料を提供することにある。
本発明者らは、上記課題を解決するため鋭意研究した結果、藍藻類ネンジュモ目ノストク属を培養し、該培養物から抽出、精製を行うことにより得たマイコスポリン様アミノ酸誘導体が、優れた紫外線吸収作用を有するだけでなく、適度な保湿作用も有することを見いだし、本発明を完成するに至った。すなわち、本発明は、
(1)下記一般式(I)
Figure 2009120562
(式中、Rはグリコシル基を表す)で表されるグリコシル基を有するマイコスポリン様アミノ酸誘導体、
(2)前記マイコスポリン様アミノ酸誘導体を含む紫外線吸収剤、
(3)藍藻類ネンジュモ目ノストク属に属する藻類を、活性エネルギー線を照射しながら培養する工程を有するグリコシル基を有するマイコスポリン様アミノ酸誘導体を含む紫外線吸収物質の製造方法であって、該活性エネルギー線の照射が、波長280〜315nmの紫外線を1.5〜4.0〔W/m〕の放射照度で照射することを特徴とする前記紫外線吸収物質の製造方法、を提供する。
本発明により、紫外線吸収作用を有すると共に、適度な保湿作用を有するマイコスポリン様アミノ酸誘導体が得られる。さらに該マイコスポリン様アミノ酸誘導体を効率よく製造することができる。また、該マイコスポリン様アミノ酸誘導体を用い、化粧品用途を始めとする種々の用途に紫外線吸収剤として提供することができる。
以下に、本発明の内容を詳細に説明する。
I.紫外線吸収物質の製造方法
1.培養
本発明に用いるノストク属に属する藻類(以下、単に「ノストク」と記載することがある)は、藍藻類(Cyanobacteria)、ネンジュモ目(Nostocales)のノストク属(Nostoc)に属する微生物であり、例えばノストク・リンキア(Nostoc linckia)、ノストク・コミューン(N.commune)、ノストク・ムスコルム(N.muscorum)及びノストク・ベルコスム(N.verrucosum)等が挙げられる。このうち、本発明のグリコシル基を有するマイコスポリン様アミノ酸誘導体を多量に生産できることからノストク・リンキアが好ましく、中でもノストク・リンキアNIES−28株(NIES−28株は、独立行政法人国立環境研究所微生物系統保存施設の保存株である。)が最も好ましいものとして挙げられる。
一般的に、ノストクは、光合成による二酸化炭素固定能力と空中窒素の固定能力を有するばかりでなく、乾燥耐性、紫外線耐性、酸化ストレス耐性を有している。そのため水中ばかりでなく陸上でも生育可能であり、陸生藍藻と通称されている。
そのため上述した培養は、水中、または水を含んだ寒天上若しくは土壌等の上のマット状の状態で行うことができるが、工業的に生産するには水中が好ましい。
ノストクを水中で培養するには、無機栄養塩類の培地中で光照射下、一定の攪拌条件下で通常の微細藻類の培養方法により行うことができる。
すなわち、培養に使用する培地は、淡水性藍藻類を培養する場合に使用されているものであれば公知慣用のものを特に制限はなく用いることができ、例えばMDM培地(Modified Detmer medium)が挙げられる。MDM培地は、KNO 100mg、MgSO・7HO 25mg、KHPO 25mg、NaCl 10mg、CaCl・2HO 1mg、Fe溶液 0.1ml、A5溶液 0.1ml、水 99.8mlからなる。Fe溶液は、FeSO・7HO 200mg、蒸留水 100ml、濃硫酸 0.026mlからなり、A5溶液は、HBO 286mg、MnSO・7HO 250mg、ZnSO・5HO 22.2mg、CuSO・5HO 7.9mg、NaMoO・2HO 2.1mg、蒸留水 100mlからなる。
ノストクは、空中窒素の固定能力を有することから、培地への窒素源の添加は必ずしも必要ではないが、増殖速度を向上させるためにはMDM培地のようにKNO等の窒素源を添加する方が好ましい。
ノストクの水中での培養は、藻類の濃度(以下、単に「藻濃度」と記載することがある)が0.05〜0.1g/Lとなるように上記の培地に添加し、所定量の培養容器を用いて行われる。
培養液のpHは、ノストクが増殖可能なpHであれば公知慣用の範囲内の何れでもよいが、そのうちpH5.0〜pH10.0が好ましく、pH6.0〜9.0が特に好ましい。培養液のpHは、緩衝液を培地に加えることにより調整してもよいが、ノストクの増殖が進むにつれて光合成により水中の二酸化炭素量が減少するためpHが増加することから、二酸化炭素を通気させることにより調整することが好ましい。二酸化炭素の通気方法は、炭酸ガスを混合した空気を適当な通気手段により導入してもよいし、pH計と連動させて所定pH以上になったら自動的に炭酸ガスを直接通気する方法によりpHを制御してもよい。
培養液の温度は、ノストクが増殖可能な温度であれば公知慣用の範囲内の何れでもよいが、10〜40℃が好ましく、20〜30℃が特に好ましい。
また、ノストクの培養は光照射をしながら行う。光照射は、人工光又は太陽光の何れでもよいが、活性エネルギー線を照射する際は放射照度を調整するために人工光を使用する方が好ましい。人工光の活性エネルギー線を照射する際は所定の装置を用いて照射するが、それ以外では微細藻類が通常光合成を行える程度の人工光、または太陽光を照射する。紫外線吸収物質の含有量を増加させるためには、(i)培養前期は培地中の藻濃度を上昇させて、通常の微細藻類の培養で用いられる程度の光照射を行い、(ii)培養後期には活性エネルギー線を照射して、照射する光の紫外線強度を所定の強さに強くすることが好ましい。
光照射を人工光で行う場合には、光源は蛍光灯、陽光ランプなど所定波長、所定強度の光照射が可能な光源であれば何れでも良い。培養前期には通常微細藻類の培養で使用する蛍光灯、例えば、サンヨー製FL40SS−VV/37、を使用して、または太陽光を照射して培養してもよい。培養後期には、UVA領域の紫外線を照射できるランプ、例えば、東芝FL40S−BLB−A、UVB領域の紫外線を照射できるランプ、例えば、三共電気GL40SE、を使用して活性エネルギー線を照射して培養する。
活性エネルギー線を照射する場合、照射する紫外線強度(放射照度)は、UVAおよびUVB領域の紫外線強度を測定する機器、例えばデジタル紫外線強度計(株式会社カスタム製)等を使用して測定できる。放射照度は、藻類を死滅させることなく紫外線吸収物質の含有量を向上させる放射照度であれば何れでもよいが、紫外線(UVB)の放射照度が0.5〜5.0(W/m)であることが好ましく、1.5〜4.0(W/m)が特に好ましい。照射時間は、照射する紫外線強度により変化するが、紫外線(UVB)のUV露光量が3万〜40万(J/m)であるときには、1〜72時間が好ましく、6〜48時間が特に好ましい。
上記培養後に得られた藻類(以下、「培養藻体」ということがある)から、紫外線吸収物質、さらには本発明のグリコシル基を有するマイコスポリン様アミノ酸誘導体を抽出する方法は、一般的に微生物代謝生産物をその培養物から抽出、精製するために常用される方法に従って行うことができる。
例えば、培養物を濾過や遠心分離により固液分離して培養藻体を収穫し、藻体をメタノール、エタノールなどのアルコールで抽出することにより紫外線吸収物質を含む抽出液を得る。ついで、該抽出液を濃縮し、合成吸着樹脂等のカラムクロマトグラフィー処理などにより、マイコスポリン様アミノ酸誘導体を得ることができる。
培養藻体の収穫は、濾布を使用した濾過法、又は遠心分離により培養液と藻体を分離することにより行うことができる。
収穫した培養藻体は抽出処理されるが、その際、抽出に用いる藻体の形態としては、生の藻体、乾燥藻体、及び機械的処理等の方法により処理した藻体処理物等が挙げられる。このうち、生の藻体が紫外線吸収物質をより保持していることから好ましい。
生の藻体は、通常、収穫する際の水の除去程度により、水に懸濁している懸濁状のものや、懸濁状のものに比べ水の含有量が少ないペースト状のものや、ペースト状のものに比べ水の含有量が少ないケーキ状の状態のものがあるが、いずれの状態のものでも使用できる。抽出に用いる藻体は、ケーキ状にした藻体を用いることが好ましい。乾燥藻体は、例えば、前記方法で得られた生の藻体を凍結乾燥処理やスプレー乾燥処理したもの等が挙げられる。機械的処理の方法により処理した藻体処理物は、例えば、生の藻体を超音波照射処理や、ホモゲナイズ等の機械処理を行うことにより得られる。藻体の機械的処理物は、その後に乾燥処理を施しても良い。
次に、培養藻体から紫外線吸収物質を抽出する方法としては、収穫した培養藻体に水とアルコールとの混合溶媒を加え、攪拌・混合する方法が挙げられる。アルコールの種類は、紫外線吸収物質を抽出できるアルコールであれば何れでもよいが、メタノール又はエタノールが好ましく、メタノールが最も好ましい。水とアルコールとの混合割合は、紫外線吸収物質を抽出できる割合であればよいが、アルコール量が50〜100重量%であることが好ましく、75〜100重量%が最も好ましい。収穫した培養藻体と混合溶媒の割合は、混合溶媒量が50〜99重量%であることが好ましく、75〜99重量%であることが特に好ましい。抽出温度は、紫外線吸収物質が抽出できる温度であれば何れでもよいが、0〜60℃が好ましく、20〜40℃が特に好ましい。抽出時間は、紫外線吸収物質を抽出できる時間であれば何れでもよいが、5分〜48時間が好ましく、30分〜2時間が特に好ましい。抽出後、藻体残渣と紫外線吸収物質を含有する混合溶媒との懸濁液に、遠心分離、濾過分離等の方法により固液分離処理をかけて、紫外線吸収物質を含有する抽出液を得る。
前記抽出液は、可視部領域に吸収帯を有するクロロフィル等の色素類を夾雑している。紫外線吸収剤として利用するためには、これらを除去して、精製することが好ましい。紫外線吸収物質の精製は、活性炭によるカラムクロマトグラフィー、ゲル濾過、イオン交換クロマトグラフィー、吸着樹脂クロマトグラフィー、高速液体クロマトグラフィー等を単独で、または組み合わせて、公知慣用の処理方法で処理すればよい。
このうち活性炭によるカラムクロマトグラフィー、イオン交換クロマトグラフィー、吸着クロマトグラフィーが好ましく、吸着クロマトグラフィーが特に好ましい。吸着クロマトグラフィーとしては、合成吸着剤HP20、SP825、SP850、SP200、HP2MG(以上、三菱化学株式会社製)、ODS−C18(ヤマゼン コーポレーション製)等があるが、SP825、ODS−C18が好ましく、ODS−C18が特に好ましい。吸着クロマトグラフィーを用いた具体例としては、抽出液から、エバポレーター等を使用して混合溶媒を除去した後、水に溶解し、吸着樹脂をあらかじめ充填したカラムに添加し、続いて試料を吸着樹脂カラムに吸着後、水とメタノール等の溶媒を混合した溶出液で紫外線吸収物質を溶出すればよい。溶出液の溶媒濃度は、クロロフィル等の色素類が溶出せず、紫外線吸収物質が溶出する条件であれば何れでもよいが、0〜50重量%が好ましく、5〜30重量%が特に好ましい。溶出液は水またはエタノールに溶媒置換後、そのまま紫外線吸収物質として使用することができるし、乾燥して固体状で提供することもできる。
紫外線吸収剤の用途によってはこの段階で得られた紫外線吸収物質をそのまま紫外線吸収剤として用いることができるが、化粧品や飲食物、各種工業製品の紫外線吸収剤に用いる場合には、さらに分取用高速液体クロマトグラフィー等の精製処理を行い、本発明のグリコシル基を有するマイコスポリン様アミノ酸誘導体を分離・精製することが好ましい。
分取用高速液体クロマトグラフィーの分離条件は、通常、天然物の精製に使用する方法に従い精製することができる。
グリコシル基を有するマイコスポリン様アミノ酸誘導体は、溶出液の紫外領域の吸収スペクトルを測定することによりその溶出位置を確認することができ、該誘導体を分取することができる。
この様にして得られた紫外線吸収物質中に含まれるグリコシル基を有するマイコスポリン様アミノ酸誘導の含有量は、分析用高速液体クロマトグラフィーの320nmの溶出曲線等から、推定することができ、概ね紫外線吸収物質1gあたり10〜300mg含まれている。該誘導体の紫外線吸収物質の全重量に対する割合は、培養時の紫外線放射照度、照射時間により変化し、紫外線照射時間が短い培養前期ではその割合は低く、照射時間の長い培養後期においてその割合が増加する傾向にある。
II.グリコシル基を有するマイコスポリン様アミノ酸誘導体
1.グリコシル基を有するマイコスポリン様アミノ酸誘導体
以上の製造方法により、グリコシル基を有するマイコスポリン様アミノ酸誘導体が得られる。単離されたもののうち、具体例としては下記一般式(I)により示されるマイコスポリン様アミノ酸誘導体があげられる。
Figure 2009120562
但し、Rはグリコシル基を表す。さらにグリコシル基として、グルコシル基、マンノシル基、ガラクトシル基である誘導体が挙げられ、このうちグルコシル基である誘導体が好ましいものとして挙げられる。さらにグルコシル基として、グルコピラノシル基、マンノピラノシル基、ガラクトピラノシル基である誘導体が挙げられ、このうちグルコピラノシル基である誘導体が最も好ましく挙げられる。
2.紫外線吸収作用
本発明のグリコシル基を有するマイコスポリン様アミノ酸誘導体は、波長250nm〜350nmの紫外領域に強い吸収帯を有する。
紫外線吸収能力は、吸光係数(E1%、1cm)(試料濃度1.0%、光路長1cmでの吸光度)の値により評価できる。吸光係数は、一定重量の試料が溶解した水溶液の吸収スペクトルから求めることができる。本発明のグリコシル基を有するマイコスポリン様アミノ酸誘導体の吸収極大は、320〜330nmであり、吸光係数(E1%、1cm)は500以上である。
3.保湿作用
一般的に、人肌が長時間、日光にさらされると、皮下組織のコラーゲン線維がこわされ、シミ、ソバカスなどの色素沈着、弾力性の退化によるシワの発生など、皮膚の老化現象が促進される。これらの老化防止には、紫外線吸収剤による紫外線からの遮蔽に加え、皮膚の保湿性の確保が重要である。
本発明のグリコシル基を有するマイコスポリン様アミノ酸誘導体および該誘導体を含有する紫外線吸収物質は、従来報告されている糖(グリコシル基)を持たないマイコスポリン様アミノ酸誘導体と比較して、グリコシル基を有することに起因すると推測される良好な保湿作用を有している。一方、マイコスポリン様アミノ酸誘導体の中には、4糖を有するマイコスポリン様アミノ酸誘導体も報告されている(T.Rezanka,M.Temina,A.G.Tolstikov,V.M.Dembitsky,Folia,Microbiol.49(4),339−352(2004))。しかし、これは糖質の量が4糖もあって多すぎるためベトツキ感が強くなるばかりでなく、分子量が大きくなることにより、本発明のグリコシル基を1糖有するマイコスポリン様アミノ酸誘導体と比較して吸光係数が小さくなり紫外線吸収強度が低下する。このため、4糖を有するマイコスポリン様アミノ酸は、1糖のみ有する本発明のマイコスポリン様アミノ酸誘導体と比較して化粧品用途には適していない。
III.紫外線吸収剤
以上の様に、本発明のグリコシル基を有するマイコスポリン様アミノ酸誘導体は、強い紫外線吸収作用を有すると共に、適度な保湿作用を有するため、紫外線防止剤として基礎化粧品、仕上化粧品、頭髪用化粧品、石けん・シャンプーなどの各種化粧品に添加して用いることができる。得られた化粧品は紫外線防御化粧料として有用である。
また化粧品分野以外にも本発明のマイコスポリン様アミノ酸誘導体は、紫外線吸収剤として、紫外線に対する耐性(耐光性)を出すために通常添加されている用途に添加して使用することができる。例えば、写真材料、感熱記録材料、感光感熱記録材料、インクジェット材料、プラスチック、塗料、ゴム、液晶材料、カラーフィルター等の工業製品、医薬品、農薬品、飲食物などに添加して使用することができる。
本発明の内容を更に具体的に説明するため、以下の実施例を示すが、もとより本実施例により本発明の範囲が限定されるものではない。
(実施例1)
1.藻株及び培養方法
藻株は、藍藻類ネンジュモ目ノストク属ノストク リンキア NIES28株を用いた。該藻株を、1LのMDM培地(KNO 1g、MgSO・7HO 250mg、KHPO 250mg、NaCl 100mg、CaCl・2HO 10mg、Fe溶液 1ml、A5溶液 1ml、水 998ml)を入れた1L容量のガラス製培養槽×3槽に植菌する。培養は、蛍光灯(サンヨーFL40SS−VV/37)4本で光照射し、温度25℃、深部通気攪拌により行った。この間、培養液は、適宜炭酸ガスを導入してpH8.0に維持した。培養9日後に藻濃度は、850mg/Lとなった。
2.紫外線照射(1)
次に上記蛍光灯4本に、UVA領域の紫外線を照射できるランプ(東芝FL40S−BLB−A)を3本、UVB領域の紫外線を照射できるランプ(三共電気GL40SE)を5本加えて光照射を行い、その他の条件は上記培養条件と同様にして培養を行った。紫外線照射強度は、デジタル紫外線強度計(株式会社カスタム製)を使用して測定した。紫外線照射強度は2.5W/mであった。
3.紫外線吸収物質量の測定
また、夾雑物の多い粗抽出物では吸収スペクトルのバックグラウンドが高くなるため、吸収極大付近の330nmと吸光度の谷となる290nmとの吸光度の差を測定し、光路長1cmでの吸光度差(330nm−290nm)が0.1のとき、溶液1mlあたりの紫外線吸収物質量を1単位と定めた。培養液1mlを遠心分離し、沈殿に1mlのメタノールを加え、攪拌抽出後の遠心上清の吸収スペクトルを測定して単位数を求めた。紫外線照射後の培養1時間毎の紫外線吸収物質量の推移を図1に示した。
紫外線吸収物質量は、培養22時間まで経時的に増加し、それ以後は低下傾向となった。培養22時間目の培養藻体の紫外線吸収物質量は、約6000単位/培養液1Lであった。
4.抽出・精製方法
実施例1の方法により得られた紫外線照射22時間後の培養液を5,000rpmで遠心分離し、上清を除き、藻体を収穫した。藻体(湿重量9.5g)にメタノール(和光純薬工業製特級)300mlを加えて、紫外線吸収物質を1時間攪拌抽出した。抽出懸濁液を5,000rpmで遠心分離して上清を得た。得られた上清は、エバポレーターを使用してメタノールを飛ばし、水に置換した。水置換した試料を合成吸着剤ODS−C18(ヤマゼン コーポレーション)のカラムに添加した。最初にカラム容量の3倍量の水で溶出させ、その後、3倍量の25%メタノール溶液で溶出させた。溶出液を分取し、紫外線吸収物質とした。この紫外線吸収物質のメタノール溶液中での吸光度から、紫外線吸収物質1000単位の乾燥重量は約10mgと求められた。
グリコシル基を有するマイコスポリン様アミノ酸誘導体の単離は、分取用高速液体クロマトグラフィー(HPLC装置AKTApurifier)を使用して行った。HPLC条件は、カラム:InertsilODS−3(20mm×250mm)、溶離液A:0.1M酢酸アンモニウム、溶離液B:74.8V/V%の水と25V/Vのメタノールと0.2V/V%の酢酸の混合液、グラジエント溶出:(1)溶離液Aを2.5カラム体積分溶出、(2)溶離液Aから溶離液Bへのグラジエントで3.5カラム体積分溶出、(3)溶離液Bを2.0カラム体積分溶出、流速:8ml/min、検出波長:330nm及び270nmで行った。サンプルは、上記の紫外線吸収物質組成物を水置換して濃縮し、フィルター濾過後、2mlを添加した。
一般式(I)で表されるグリコシル基を有するマイコスポリン様アミノ酸誘導体は、溶出量300ml付近に溶出し、320nmの溶出曲線で単一ピークを示した。
5.分析・同定方法
マイコスポリン様アミノ酸誘導体の同定はHPLC分析により行った。化学構造は、LC−MS分析及びNMR分析により決定した。
(1)HPLC分析
島津HPLC分析システムを使用し、試料量:5μl、カラム:InertsilODS-3(6mm×259mm)、カラム温度:45℃、溶離液A:0.1M酢酸アンモニウム水溶液、溶離液B:74.8V/V%の水と25V/V%のメタノールと0.2%V/Vの酢酸の混合液、溶出法:A溶液で溶出後、A溶液からB溶液へのグラジエント溶出を行い、最後にB溶液のみで溶出した。全体の溶出時間は45分である。流速:1.0ml/min、検出:PDA法で行い、320nmの吸光度で溶出曲線を求めた。
グリコシル基を有するマイコスポリン様アミノ酸誘導体は、9分で溶出し、単一ピークを示した。また紫外線吸収物質は、複数のピークを示し、溶出曲線の溶出時間9分のピーク面積から、グリコシル基を有するマイコスポリン様アミノ酸誘導体量は、紫外線吸収物質量に対して100mg/gと求められた。
(2)LC−MS分析
試料はメタノール溶液とし、フローインジェクション導入法により下記条件にて行った。LC条件は、HPLC装置:HITACHI D−7000 HPLCシステム、移動層溶媒:メタノール、流速:0.1ml/min、カラム:Inertosil ODS−2、注入量:5〜10μlである。MS条件は、装置:JEOL JMS−LX2000、イオン化法:ESI法、極性:+,−、分解能:1,500、NEEDLE電圧:50V、DESOLVATING温度:200℃、ORIFICE温度:100℃である。
本分析により、上記紫外線吸収物質中に含まれるマイコスポリン様アミノ酸誘導体の分子量は、450と決定された(図2)。
(3)NMR分析
試料にDMSO−d 0.5mlを加え、NMR装置:日本電子JNM−ECA600を使用して、1H、13C、DEPT−NMR、及びHH−COSY、HMQC、HMBCの各2D−NMRを測定した。
各NMR測定結果から、紫外線吸収物質中に含まれるマイコスポリン様アミノ酸誘導体の化学構造は、一般式(I)を有すると決定された(図3、図4)。
(実施例2、3)
藻株、培養7日後までの培養方法は実施例1と同様にして行い、次に以下に示す照射条件で培養を行い、培養22時間目の紫外線吸収物質単位数、およびグルコシル基を有するマイコスポリン様アミノ酸誘導体量を求めた。
1.紫外線照射(2)
蛍光灯4本、UVA領域のランプ(東芝FL40S−BLB−A)3本、UVB領域のランプ(三共電気GL40SE)3本で光照射を行い、その他は実施例1の培養条件と同様にして培養を行った。UVB領域の紫外線の放射照度は、1.5W/m、培養22時間目の紫外線吸収物質単位数は、約1200単位/培養液1L、グリコシル基を有するマイコスポリン様アミノ酸誘導体量は、紫外線吸収物質量に対して260mg/gであった。
2.紫外線照射(3)
蛍光灯4本、UVA領域のランプ(東芝FL40S−BLB−A)3本、UVB領域のランプ(三共電気GL40SE)8本で光照射を行い、その他は実施例1の培養条件と同様にして培養を行った。UVB領域の紫外線の放射照度は、4.0W/m、培養22時間目の紫外線吸収物質単位数は、約4000単位/培養液1L、グリコシル基を有するマイコスポリン様アミノ酸誘導体量は、紫外線吸収物質量に対して50mg/gであった。
実施例1〜3の培養結果の比較を表1に示した。紫外線吸収物質は1000単位が約10mgに相当することから、培養液1L中の紫外線吸収物質量およびグリコシル基を有するマイコスポリン様アミノ酸誘導体量を計算した。紫外線吸収物質およびグリコシル基を有するマイコスポリン様アミノ酸誘導体の生産量は、実施例1の紫外線放射照度下で最も多かった。
Figure 2009120562
(測定例1)
実施例1で得られた、一般式(I)で表されるグリコシル基を有するマイコスポリン様アミノ酸誘導体を試料として以下の測定に用いた。
1.吸収スペクトル及び吸光係数
試料水溶液の吸収スペクトルを、日立スペクトルフォトメーターU−2001を使用して測定した。吸収スペクトルを図1に示した。吸収スペクトルは、321nm付近に吸収極大を有し、日焼け防止に有効なUVA領域の紫外線を吸収する能力を有することが示された。
吸光係数(E1%、1cm)は、一定濃度の試料の水溶液の吸収スペクトルを測定し、極大値での吸光度から計算した。グリコシル基を有するマイコスポリン様アミノ酸誘導体の321nmの吸光係数(E1%、1cm)は970であった。
2.保湿性試験
保湿性は、表皮水分量を水分計コルネオメーターCM825(Courage+Khazaka electronic社)により測定することにより求めた。試料を蒸留水に溶解し、1%水溶液を作製した。この液を人の左上腕内側に1滴塗布し、2センチメートル四方の部分に延ばし、1分間皮膚に吸い込ませた。1分後、表面部分に浮いている水溶液をペーパーで吸い取り、1分後から水分計にて測定した。
本発明のグリコシル基を有するマイコスポリン様アミノ酸誘導体(試料1)、及び既存マイコスポリン様アミノ酸誘導体ポルフィラとシノリンの混合物(試料2)を測定した結果を図3に示した。試料1は、40分以上水分を保持したのに対し、試料2は20分で塗布前の水分量に戻った。
本発明は、化粧品、食品、工業製品等の分野で紫外線防止剤として利用が可能である。
培養時間と紫外線吸収物質量の関係 本発明のグルコシル基を有するマイコスポリン様アミノ酸誘導体のLC−MS分析結果を表す図 本発明のグルコシル基を有するマイコスポリン様アミノ酸誘導体のH−NMR分析結果を表す図 本発明のグルコシル基を有するマイコスポリン様アミノ酸誘導体のC−NMR分析結果を表す図 吸収スペクトル 保湿性試験(試料1:本発明のグリコシル基を有するマイコスポリン様アミノ酸誘導体、試料2:既存マイコスポリンアミノ酸誘導体のポルフィラとシノリン混合物)

Claims (10)

  1. 下記一般式(I)
    Figure 2009120562
    (式中、Rはグリコシル基を表す)で表されるグリコシル基を有するマイコスポリン様アミノ酸誘導体。
  2. 前記Rがグルコピラノシル基である請求項1記載のマイコスポリン様アミノ酸誘導体。
  3. 吸収極大が320〜330nmの範囲であり、吸収極大での吸光係数(E1%、1cm)が500以上である請求項1または2に記載のマイコスポリン様アミノ酸誘導体。
  4. 請求項1に記載の前記マイコスポリン様アミノ酸誘導体を含む紫外線吸収剤。
  5. 請求項4に記載の前記紫外線吸収剤を含む紫外線防御化粧料。
  6. 藍藻類ネンジュモ目ノストク属に属する藻類を、活性エネルギー線を照射しながら培養する工程を有するグリコシル基を有するマイコスポリン様アミノ酸誘導体を含む紫外線吸収物質の製造方法であって、該活性エネルギー線の照射が、波長280〜315nmの紫外線を1.5〜4.0〔W/m〕の放射照度で照射することを特徴とする前記紫外線吸収物質の製造方法。
  7. 前記グリコシル基を有するマイコスポリン様アミノ酸誘導体が、下記一般式(I)
    Figure 2009120562
    (但し、Rはグリコシル基を表す)で表される請求項6に記載の紫外線吸収物質の製造方法。
  8. 前記Rがグルコピラノシル基である請求項7に記載の紫外線吸収物質の製造方法。
  9. 前記グリコシル基を有するマイコスポリン様アミノ酸誘導体の含有割合が、紫外線吸収物質に対して10〜300〔mg/g〕の範囲である請求項6に記載の紫外線吸収物質の製造方法。
  10. 藍藻類ネンジュモ目ノストク属に属する藻類が、ノストク・リンキア(Nostoc linckia)である請求項6記載の紫外線吸収物質の製造方法。
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