JP2009120392A - チェーンコンベヤ装置 - Google Patents

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直人 柴田
Keishi Takeuchi
佳史 竹内
Toru Wada
亨 和田
Tomoyuki Saji
智之 佐治
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Abstract

【課題】直線走行部に生じる脈動を抑制し、装置の小型化・低騒音化を実現するチェーンコンベヤ装置を提供する。
【解決手段】所定の搬送路に沿って循環走行する少なくとも一条のローラチェーンを有するチェーンコンベヤ装置において、ローラチェーンが、循環軌道の両端でターン部材に掛架されており、循環軌道の直線走行部の少なくとも一箇所に磁気式螺旋駆動機構が設置されており、磁気式螺旋駆動機構の螺旋磁気部に吸着する吸着部材が、ローラチェーンのアタッチメント又はローラチェーンに横架されたスラットに固設されていることによって、上記の課題を解決するものである。
【選択図】図2

Description

本発明は、物品の搬送装置や仕分け装置に用いられる所定の搬送路に沿って循環走行するチェーンコンベヤ装置に関するものであり、さらに詳しくは、直線走行部における脈動を抑制したチェーンコンベヤ装置に関する。
従来より、循環走行するチェーンコンベヤ装置を駆動する方式として、(1)離間配設された駆動スプロケットと従動スプロケットにコンベヤチェーンを掛架して、駆動スプロケットを原動機などで回動させることによって前記コンベヤチェーンを走行駆動するスプロケット駆動方式と、(2)離間配設された二つの案内スプロケットにコンベヤチェーンを掛架して、コンベヤチェーンの直線走行部分の少なくとも一箇所に前記コンベヤチェーンに噛合する複数の推進歯を有する無端駆動チェーンからなるキャタピラ駆動機構を設置することによって、コンベヤチェーンを走行駆動するキャタピラ駆動方式とが知られている。
後者のキャタピラ駆動方式によれば、コンベヤチェーンの直線走行部分において、キャタピラ駆動機構の配置位置及び配置数を任意に選定できるので、コンベヤの走行距離が長距離になる場合、キャタピラ駆動機構を複数箇所に設置することにより駆動力を増強できるという利点を有している(例えば、特許文献1参照)。
特開昭59−48319号公報
ところが、前述したスプロケット駆動方式によるチェーンコンベヤ装置においては、チェーンの多角形運動に起因して、循環走行するコンベヤチェーンの直線走行部に脈動が生じ、コンベヤチェーンによって支持された搬送物が揺れたり、搬送物がビールや清涼飲料の缶のようなものである場合、転倒したりすることが懸念されていた。
また、搬送物の負荷をすべてローラチェーンで受けるため搬送距離が長くなったり、走行速度を速くしたり、負荷が大きくなったりすると、チェーンサイズを大きくしなければならず、そのため搬送装置の大型化及びコストアップを招いていた。さらに、チェーンの多角形運動を小さくするためには、スプロケットの歯数を多くする必要があり、その分スプロケットの大きさが大きくなる。その結果、チェーンコンベヤ装置の設置時に戻り側のコンベヤチェーンを収納するための側溝(ピット)を掘るなどの余分な工数や費用を要し、しかも自由にレイアウトを変更することができないという課題が生じていた。
さらに、搬送時の低騒音化を図るため、ローラチェーンのローラを弾性を有する樹脂製にしたり、自己潤滑性を有する焼結合金製にした場合、スプロケットとの噛み合い時に過大な駆動トルクがローラに掛かるため、樹脂や焼結合金では、短期間で破損してしまうという課題が生じていた。
一方、キャタピラ駆動方式によるチェーンコンベヤ装置においては、新たにキャタピラ駆動機構を配置することで装置が大型化するという課題があった。また、キャタピラ駆動機構を構成する無端駆動チェーン自体が多角形運動を起こすためコンベヤチェーンの直線走行部に生じる脈動を完全に除去することができなかった。さらに、二条以上のコンベヤチェーンを用いるチェーンコンベヤ装置の場合、複数のチェーンをそれぞれ別々のキャタピラ駆動機構によって走行させるため、チェーン間でずれが生じるという課題があった。しかも、チェーン自身をキャタピラ駆動機構と噛み合うような構造とした専用チェーンにする必要があり、装置の汎用性がなく、コストアップの原因になっていた。
そこで、本発明が解決しようとする技術的課題、すなわち、本発明の目的は、直線走行部に生じる脈動を抑制し、装置の小型化・低騒音化を実現するチェーンコンベヤ装置を提供することにある。
まず、本請求項1に係る発明は、所定の搬送路に沿って循環走行する少なくとも一条のローラチェーンを有するチェーンコンベヤ装置において、前記ローラチェーンが、循環軌道の両端でターン部材に掛架されており、前記循環軌道の直線走行部の少なくとも一箇所に磁気式螺旋駆動機構が設置されており、前記磁気式螺旋駆動機構の螺旋磁気部に吸着する吸着部材が、前記ローラチェーンのアタッチメント又は前記ローラチェーンに横架されたスラットに固設されていることによって、前記課題を解決したものである。
なお、本発明においてチェーンコンベヤ装置とは、二条以上のコンベヤチェーンをそれぞれ並列配置し、走行するチェーン上に直接搬送物を載置する、所謂、スライドチェーンコンベヤ装置及び少なくとも一条以上のコンベヤチェーンのプレートに設けたアタッチメントに走行方向に対して直交する向きに取り付けられた鋼板、樹脂、木製などのスラットの上に搬送物を載置する、所謂、スラットコンベヤ装置を意味している。
また、本発明においてターン部材とは、循環状のチェーンの両端において確実且つ円滑にチェーンを支持できるものであれば、スプロケット、レールターン、ローラなど、その形態は、特に限定されるものではない。
そして、本請求項2に係る発明は、請求項1に係るチェーンコンベヤ装置の構成に加えて、前記螺旋磁気部の着磁ピッチが、前記吸着部材の固設ピッチの整数倍又は前記吸着部材の固設ピッチが、前記螺旋磁気部の着磁ピッチの整数倍であることによって、前記課題をさらに解決したものである。
なお、本発明における着磁ピッチとは、N極とS極とが交互に螺旋状に着磁された螺旋磁気部の表面の軸方向における一直線上において、最も近いN極同士、S極同士の距離を意味している。
また、本請求項3に係る発明は、請求項1又は請求項2に係るチェーンコンベヤ装置の構成に加えて、前記螺旋磁気部に吸着する吸着部材が、前記螺旋磁気部を囲む半円形状の強磁性体又は永久磁石を有することによって、前記課題をさらに解決したものである。
また、本請求項4に係る発明は、請求項1乃至請求項3のいずれかに係るチェーンコンベヤ装置の構成に加えて、前記螺旋磁気部に吸着する吸着部材が、前記螺旋磁気部のN極とS極と同じ幅のN極とS極とを隣接し螺旋磁気部を囲む半円形状の永久磁石を有することよって、前記課題をさらに解決したものである。
また、本請求項5に係る発明は、請求項1乃至請求項4のいずれかに係るチェーンコンベヤ装置の構成に加えて、前記ローラチェーンのローラが、樹脂製又は焼結合金製であることによって、前記課題をさらに解決したものである。
ここで、本発明のローラに用いられる樹脂としては、弾力性に優れたウレタン系やポリエステル系のエンジニアリングプラスチック樹脂などを用いることが好ましい。
本請求項1に係る発明によれば、所定の搬送路に沿って循環走行する少なくとも一条のローラチェーンを有するチェーンコンベヤ装置において、前記ローラチェーンが、循環軌道の両端でターン部材に掛架されており、前記循環軌道の直線走行部の少なくとも一箇所に磁気式螺旋駆動機構が設置されており、前記磁気式螺旋駆動機構の螺旋磁気部に吸着する吸着部材が、前記ローラチェーンのアタッチメント又は前記ローラチェーンに横架されたスラットに固設されていることによって、磁気式螺旋駆動機構の螺旋磁気部の回転運動が直接チェーンコンベヤ装置のローラチェーンを走行方向に移動させる直線運動に変換されるので、搬送物にチェーンの多角形運動に起因する脈動が伝搬しない。
しかも、チェーンの多角形運動に起因する脈動が搬送物に伝搬しないので、チェーンを掛架するターン部材として、例えば、スプロケットを用いた場合、そのスプロケットの歯数を、例えば、三歯というように極端に少なくすることが可能になり、装置の小型化が図られる。その結果、側溝(ピット)を掘るなどの余分な工数や費用が不要となり、装置の設置レイアウトの変更も容易になる。
また、ローラチェーン又はローラチェーンに横架されたスラットが磁気式螺旋駆動機構によって直接駆動される結果、ローラチェーンに加わる負荷が軽減され、搬送距離の長さや走行速度、負荷の大きさに関わらず、小さなサイズの汎用チェーンを使用することが可能になり、装置のさらなる小型化とコストダウンが図られる。
そして、本請求項2に係る発明によれば、請求項1に係る発明が奏する効果に相乗して、螺旋磁気部の着磁ピッチが、吸着部材の固設ピッチの整数倍又は吸着部材の固設ピッチが、螺旋磁気部の着磁ピッチの整数倍であることによって、螺旋磁気部の1回転に対する吸着部材の走行距離を変えることができるため、同じ駆動源によって、高速度走行及び高トルク走行に対応させることができる。
また、本請求項3に係る発明によれば、請求項1又は請求項2に係る発明が奏する効果に相乗して、螺旋磁気部に吸着する吸着部材が、螺旋磁気部を囲む半円形状の強磁性体又は永久磁石を有することによって、螺旋磁気部と吸着部材との吸着力が増大するため、螺旋磁気部の回転運動から吸着部材の直線運動への変換効率が向上する。
さらに、吸着部材を永久磁石で構成した場合には、螺旋磁気部を構成するN極(S極)と吸着部材を構成するS極(N極)とが異極同士に作用する強力な磁力によって吸着するとともに、吸着部材と対峙する螺旋磁気部の磁極(例えば、N極)の両隣の磁極は、吸着部材の磁極(例えば、S極)と同一の磁極(例えば、S極)になり互いに反発力が作用するため、スラットが螺旋磁気部の回転に対してバックラッシュ(Backlash)することを抑制することができる。
また、本請求項4に係る発明によれば、請求項1乃至請求項3のいずれかに係る発明が奏する効果に相乗して、前記螺旋磁気部に吸着する吸着部材が、前記螺旋磁気部のN極とS極と同じ幅のN極とS極とを隣接し螺旋磁気部を囲む半円形状の永久磁石を有することよって、螺旋磁気部を構成する隣接したN極及びS極と吸着部材を構成するS極及びN極とが異極同士に作用する強力な磁力によって吸着するため、1極のみで吸着しているときの略2倍の吸着力によって、スラットを走行させることができる。
また、本請求項5に係る発明によれば、請求項1乃至請求項4のいずれかに係る発明が奏する効果に相乗して、ローラチェーンのローラに過大な負荷が加わることがないので、樹脂製又は焼結合金製のローラを用いることが可能になり、ローラとターン部材との接触によって生じる騒音が低減される。
本発明のチェーンコンベヤ装置は、所定の搬送路に沿って循環走行する少なくとも一条のローラチェーンを有し、そのローラチェーンが、循環軌道の両端でターン部材に掛架されており、循環軌道の直線走行部の少なくとも一箇所に磁気式螺旋駆動機構が設置され、その磁気式螺旋駆動機構の螺旋磁気部に吸着する吸着部材が、ローラチェーンのアタッチメント又はローラチェーンに横架されたスラットに固設され、直線走行部に生じる脈動を抑制し、装置の小型化・低騒音化を実現するものであれば、その具体的な実施の態様は、如何なるものであっても何ら構わない。
そこで、本発明のチェーンコンベヤ装置の一実施例について、図1乃至図8に基づいて説明する。図1は、本実施例によるスラットコンベヤ装置の斜視図である。なお、図1に示したスラットコンベヤ装置は、本発明の機構を説明するために構成されたものであって、搬送路の直線走行部分を短縮した装置を示している。図2は、図1のII−II線、すなわち、スラットの中心で切断して、手前側のスラットとそれに付随するローラチェーン等を取り除いて、スラットコンベヤ装置の内部が分かるように描写した斜視図である。図3は、図2に示した切断されたスラットコンベヤ装置であって、ターン部材としてスプロケットに替えてレールターンを用いた装置を真横から見た側面図である。また、図4は、図3のIV部の拡大図である。図5は、本実施例のスラットコンベヤ装置に用いられる磁気式螺旋駆動機構の動作原理を示す概念図であり、図6は、図5の矢視VI方向から見た時の側面図であり、図7は、図6の矢視VII方向から見た時の背面図である。図8は、別の形状の吸着部材を説明する概略斜視図である。
本実施例のスラットコンベヤ装置10は、図1に示すように、所定の搬送路に沿って循環走行する平行配置された二条のローラチェーン11a、11bと、この二条のローラチェーン11a、11b間に走行方向と直交する向きに取り付けられた複数のスラット12を有している。スラット12とローラチェーン11a、11bとの取付方法は、図面には明示されていないが、ローラチェーン11a、11bの対向する側のプレートを延長してL形に内側に曲げてアタッチメントを形成し、このアタッチメントにスラット12をボルトなどで固定している。そして、この二条のローラチェーン11a、11bは、それぞれ、循環軌道の両端でターン部材としてのスプロケット13a、13b(スプロケット13bは、図示されていない)に掛架されている。本実施例の場合、六歯のスプロケットを用いている。このように、歯数を少なくすることによって搬送側のスラット面と戻り側のスラット面との距離を短くすることができる。すなわち、装置の低床化が実現できる。
さらに、例えば、三歯のスプロケットにすることにより、搬送側のスラット面と戻り側のスラット面との距離を一層短くすることができ、装置のさらなる低床化が実現できる。また、ターン部材として、スプロケットに替えて、図3に示すように、半円状のプレートからなるレールターン13cを用いることも可能である。レールターン13cを用いることによって、スプロケットを用いた時に必要であった軸受が不要になるので、部品点数を削減できるとともに、チェーンとスプロケットとの噛合い音がなくなり、装置の低騒音化が実現できる。
また、ローラチェーン11a、11bとスラット12によって形成される循環軌道の内側直線部の一箇所に磁気式螺旋駆動機構14が設置されている。この磁気式螺旋駆動機構14は、図2及び図3に示すように、円柱状の棒がN極とS極によって螺旋状に連続して着磁された螺旋磁気部14aと、この螺旋磁気部14aを回転駆動する電動機等の駆動源14bと、螺旋磁気部14aと駆動源14bとの間で動力を伝達する、例えば、ベルトとプーリーからなる動力伝達部14cとを有している。
そして、図2乃至図4に示したように、スラット12の搬送物載置面の裏側に磁気式螺旋駆動機構14の螺旋磁気部14aを囲む鉄などの強磁性材料で形成された半円形状の帯体である吸着部材15が固設されている。そして、螺旋磁気部14aが一定速度で回転することによって、吸着部材15が、螺旋磁気部14aのN極又はS極に吸着されて、螺旋の進行方向に推進する。この動きが連続して作用することによって、スラット12が脈動することなく一定速度で走行する。また、吸着部材15と螺旋磁気部14aとは、磁力によってのみ結合されているため、スラット12上に駆動能力を超えた搬送物が載置されたとしても吸着部材15と螺旋磁気部14aとの磁気的脱調が生じるだけで、磁気式螺旋駆動機構14や吸着部材15に過負荷による損傷が生じることがない。
さらに、二条のローラチェーン11a、11bとスラット12によって形成される循環軌道の両端に存在するスプロケット13a、13b、あるいは、レールターン13cなどのターン部材は、単にローラチェーン11a、11bの周回部を案内するためのものであり、ローラチェーン11a、11bとスプロケット13a、13b、あるいは、レールターン13cとの間で大きな噛み合いトルクが掛かることがないので、ローラチェーン11a、11bのローラの材質をゴム弾性を有するウレタン系やポリエステル系の樹脂製としたり、自己潤滑性を有する焼結合金製とすることができ、給油を要することなく装置の低騒音化が実現できる。
また、図2に示したように、磁気式螺旋駆動機構14の螺旋磁気部14aの着磁ピッチn1を、吸着部材15の固設ピッチn2の2倍としたことによって、磁気式螺旋駆動機構14に要求されるトルクは、n2/n1の比率、すなわち、約2分の1に低減されるので、磁気式螺旋駆動機構の駆動源を小型化することができる。逆に、吸着部材15の固設ピッチn2を螺旋磁気部14aの着磁ピッチn1の2倍とすることによって、同じ駆動源でスラットを高速走行させることができる。
次に、図5乃至図8に基づき、本発明の主要構成要素である磁気式螺旋駆動機構14の動作について、さらに詳しく説明する。なお、前述の説明で使用した部材と対応する部材については、同じ参照符号を付している。
磁気式螺旋駆動機構14の螺旋磁気部14aは、図5及び図6に示すように、円柱状の棒にN極とS極が螺旋状に着磁されている。そして、図7に示すように、スラット12の搬送物載置面の裏側に螺旋磁気部14aを囲む鉄などの強磁性材料又はアルニコ磁石、フェライト磁石、ネオジム磁石などの永久磁石で形成された半円形状の帯体である吸着部材15が固設されている。この吸着部材15は、図5及び図6に示すように、螺旋磁気部14aのN極とS極の螺旋パターンに沿うような角度で、スラット12の搬送物載置面の裏側に固設されている。図5及び図6で示した例では、螺旋磁気部14aの着磁ピッチn1と、吸着部材15の固設ピッチn2を等しくしている。すなわち、螺旋磁気部14aが1回転するとスラット12がn2だけ前進する。また、図5及び図6に参照符号Tを付して示したように、螺旋磁気部14aの両端の角部をテーパ状とすることで、吸着部材15がスムーズに螺旋磁気部14aに係合するようになり、スラットコンベヤ装置10の走行がより円滑になる。
なお、吸着部材は、前述したように半円形状の帯体であるものに限らず、例えば、図8に参照符号16を付して示したように、断面半円弧形状の刳り貫き溝を有したブロック形であっても構わない。このように吸着部材をブロック形とすることによって、螺旋磁気部14aと吸着部材16との間で磁束漏洩の少ない磁気回路が形成されるため、駆動源に投入されるエネルギーとコンベヤの搬送トルクとの比として定義されるエネルギー効率が格段に向上しその効果は甚大である。
次に、本発明の別の実施の形態であるチェーンコンベヤ装置100である実施例2について図9及び図10に基づき説明する。ここで、図9は、本実施例によるスラットコンベヤ装置100のスラット112の中心で切断して、手前側のスラット112とそれに付随するローラチェーンなどを取り除いて、スラットコンベヤ装置100の内部が分かるように描写した側面図である。本実施例2では、ターン部材としてレールターン113cを用いている。また、図10は、図9のX部の拡大図である。
本発明の実施例2であるスラットコンベヤ装置100は、前述した本発明の実施例1であるスラットコンベヤ装置10と基本的な装置構造が全く同一であるから、同一部材に付した符号の10番台をそのままにして、100番台の符号に書き換えることにより、その説明を省略する。
したがって、本発明の実施例2であるスラットコンベヤ装置100は、吸着部材115のみが前述した本発明の実施例1であるスラットコンベヤ装置10と異なっているため、この吸着部材115のみを以下に説明する。
すなわち、螺旋磁気部114aに吸着する吸着部材115が、螺旋磁気部114のN極とS極と同じ幅のN極とS極とを隣接し螺旋磁気部を囲む半円形状の永久磁石からなる吸着部材115を有することよって、螺旋磁気部114を構成する隣接したN極及びS極と吸着部材115を構成するS極及びN極とが異極同士に作用する強力な磁力によって吸着するため、実施例1のスラットコンベヤ装置10のように1極のみで吸着しているときの略2倍の吸着力によって、スラットを走行させることができる。
次に、本発明の別の実施の形態である実施例3について図11に基づき説明する。図11は、本実施例を構成する循環走行するローラチェーン221と、循環軌道の両端でローラチェーン221を掛架するスプロケット223と、循環軌道の内側直線部に設置した磁気式螺旋駆動機構224との関係を側面から模式的に示した概念図である。
図11から明らかなように実施例3では、磁気式螺旋駆動機構224を循環軌道の直線搬送路に沿って4箇所設置している。このように磁気式螺旋駆動機構224を分散配置することによって、大きな駆動源を要することなく、搬送路の直線部分を長くすることができる。また、搬送路の直線部分の長さに応じて螺旋駆動機構224の数を変えることによって、搬送路の直線部分の長さを自由に設定できるので、スラットコンベヤ装置200のレイアウトを自由に設定することができる。この実施例は、実施例1及び実施例2に示したようなスラットコンベヤ装置だけでなくスライドチェーンコンベヤ装置にも適用可能である。
さらに、本発明の別の実施の形態である実施例4について図12に基づき説明する。図12は、本実施例を構成する循環走行するローラチェーン331と、循環軌道の両端でローラチェーン331を掛架するスプロケット333と、循環軌道の内側直線部に設置された磁気式螺旋駆動機構334との関係を側面から模式的に示した概念図である。
図12から明らかなように実施例4では、磁気式螺旋駆動機構334を循環軌道の搬送路の直線部分の少なくとも1箇所に設けられた搬送物の投入部位INの裏側に2個設置している。このように負荷が集中するところに磁気式螺旋駆動機構334を多く配置することにより、磁気式螺旋駆動機構334がスラットコンベヤ装置300の搬送面を下支えするので、一度に多くの搬送物が投入された場合であっても循環軌道の搬送面が沈むことなく安定した循環走行が実現できる。この実施例は、実施例1及び実施例2に示したようなスラットコンベヤ装置だけでなくスライドチェーンコンベヤ装置にも同様に適用可能である。
さらに、本発明の別の実施の形態である実施例5について図13に基づき説明する。図13は、本実施例を構成する循環走行するローラチェーン441と、循環軌道の両端でローラチェーン441を掛架するスプロケット443と、循環軌道の内側直線部に設置された磁気式螺旋駆動機構444との関係を側面から模式的に示した概念図である。
図13から明らかなように実施例5では、磁気式螺旋駆動機構444を循環軌道の内側直線部の搬送側に2つと戻り側に1つ配置している。このように循環軌道の内側直線部の戻り側にも螺旋駆動機構444を設けることにより、直線搬送路が長い場合であってもスラットコンベヤ装置400の戻り側の重量がスプロケット43に集中することが抑制されるので、ローラチェーン41とスプロケット43の噛み合い時に生じるトルクを低減することができる。この実施例は、実施例1及び実施例2に示したようなスラットコンベヤ装置だけでなくスライドチェーンコンベヤ装置にも同様に適用可能である。
なお、前述した実施例1乃至実施例5では、二条のローラチェーン間に複数のスラットを取り付けたスラットコンベヤ装置を対象したものであるが、一条又は三条以上のローラチェーンにスラットを取り付けたスラットコンベヤ装置に適用することも可能である。
また、実施例1乃至実施例5では、スラットに吸着部材を固設しているが、チェーン自体にアタッチメントなどを介して吸着部材を設けることも可能である。スラットを用いないスライドチェーンコンベヤ装置として本発明を構築する場合には、この方法が適用される。
さらに、前述した実施例1乃至実施例5では、循環軌道の直線部の内側に磁気式螺旋駆動機構を設置した例のみを説明しているが、磁気式螺旋駆動機構は、循環軌道の直線部の外側に設置することも可能である。また、螺旋磁気部は、N極とS極を同じ幅で螺旋状に着磁されているが、いずれかの極の幅を広くすることによって、過負荷時にスラットが無理な推力を受けることなく、速やかに装置を停止させることができ、安全性を高めることができる。
本発明は、搬送走行面に生じる脈動を抑制し、装置の小型化・低騒音化を実現するチェーンコンベヤ装置を提供するものであって、その産業上の利用可能性はきわめて高い。
実施例1のスラットコンベヤ装置の斜視図。 図1のII−II線における断面斜視図。 図2の側面図。 図2のIV部を拡大した拡大図。 磁気式螺旋駆動機構の動作原理を示す概念図。 図5を矢視VI方向から見た時の側面図。 図6を矢視VII方向から見た時の側面図。 実施例1に用いられる吸着部材の斜視図。 実施例2のスラットコンベヤ装置の側面図。 図9のX部を拡大した拡大図。 実施例3の概念図。 実施例4の概念図。 実施例5の概念図。
符号の説明
10、100、200、300、400 ・・・ スラットコンベヤ装置
11a、11b、221、331、441 ・・・ ローラチェーン
12、112 ・・・ スラット
13a、223、233、443 ・・・ スプロケット
14、114、224、334、444 ・・・ 磁気式螺旋駆動機構
14a、114a ・・・ (磁気式螺旋駆動機構の)螺旋磁気部
14b、114b ・・・ (磁気式螺旋駆動機構の)駆動源
14c、114c ・・・ (磁気式螺旋駆動機構の)動力伝達部
15、115 ・・・ 吸着部材
IN ・・・ 投入部位

Claims (5)

  1. 所定の搬送路に沿って循環走行する少なくとも一条のローラチェーンを有するチェーンコンベヤ装置において、
    前記ローラチェーンが、循環軌道の両端でターン部材に掛架され、
    前記循環軌道の直線走行部の少なくとも一箇所に磁気式螺旋駆動機構が設置され、
    前記磁気式螺旋駆動機構の螺旋磁気部に吸着する吸着部材が、前記ローラチェーンのアタッチメント又は前記ローラチェーンに横架されスラットに固設されていることを特徴とするチェーンコンベヤ装置。
  2. 前記螺旋磁気部の着磁ピッチが、前記吸着部材の固設ピッチの整数倍又は前記吸着部材の固設ピッチが、前記螺旋磁気部の着磁ピッチの整数倍であることを特徴とする請求項1記載のチェーンコンベヤ装置。
  3. 前記螺旋磁気部に吸着する吸着部材が、前記螺旋磁気部を囲む半円形状の強磁性体又は永久磁石を有することを特徴とする請求項1又は請求項2記載のチェーンコンベヤ装置。
  4. 前記螺旋磁気部に吸着する吸着部材が、前記螺旋磁気部のN極とS極と同じ幅のN極とS極とを隣接し螺旋磁気部を囲む半円形状の永久磁石を有することを特徴とする請求項1乃至請求項3記載のチェーンコンベヤ装置。
  5. 前記ローラチェーンのローラが、樹脂製又は焼結合金製であることを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれか記載のチェーンコンベヤ装置。
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