JP2009120226A - 飲料用容器 - Google Patents

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Abstract

【課題】飲料用容器の口先部の一端側に下唇を付け、口先部の先端に上唇を付けて容器体を傾ける飲み方をしたときに、飲料を勢いよく口に流し込み易くする。
【解決手段】容器体1を大きく傾けても飲料を円滑に口先部4まで流すことができる飲料用容器において、口先部4の管壁を、長手軸と短手軸とを有する異形断面形状とし、口先部4の短手軸方向一端側を、短手軸と同一線上に対称軸を有する断面曲線状とし、短手軸方向他端側の長手軸方向両端部を、長手軸との短手軸方向の離間距離が短手軸方向一端側より大きい逃げ部としたことにより、口先部4の流量を長手軸方向に拡大することで増大しながら、上唇と口先部4間から飲料がこぼれ易くなることを避け、空気抜き管路10の外部側の開口を、短手軸方向で上記逃げ部と同側で開放したことにより、飲料残量が少なくなっても、上唇の左右両端付近に確保される管路開放空間と空気抜き管路10を通じた円滑な空気抜きにより飲料を流し続けることができるようにした。
【選択図】図1

Description

この発明は、容器体の内部に飲料を入れて持ち運びするための飲料用容器に関する。
この種の飲料用容器の中には、蓋やカップに飲料を注ぐ必要性を無くすため、容器体の容器口を覆うカバー部に、該容器体の内外を連通する飲み口管路を設け、その飲み口管路の口先部をカバー部の外面から突出するように形成し、その口先部を蓋で覆い、蓋を開けて口先部を露出させ、そこに口を付けた状態で、容器体を傾けて飲み口管路に飲料を流し、口先部から口に飲料を流し込めるようにしたものがある。
この種の飲料用容器は、容器体の内部の飲料残量が少なくなる程、容器体を垂直に近い角度に傾けなければならず、飲み口管路の流入口が飲料で塞がれ易くなる結果、容器体の内部にある空気の抜けが悪くなり、飲料の円滑な流出が阻害され易い特徴がある。
そこで、飲み口管路を容器体の内部に常時開放することにより飲料が流入口から円滑に流れ込むようにし、その飲み口管路に、所定の飲料残量で容器体が所定の傾き角度以上になったときに空気のみが流通する空気抜き管路を通したものがある。空気抜き管路は、容器体の内部に突き出る管部分を有している。下唇を口先部の一端側の管壁に付け、容器体を傾けたときに、飲み口管路の他端側に片寄った位置に通された空気抜き管路の内部側の開口位置と、傾き角、飲料水面の関係から上記所定条件の空気流通が実現され、飲み口管路の一端側に飲料の流路が確保されるようになっている。
なお、空気抜き管路の外部側の開口は、口先部の先端より低い位置で開放している。これは、口先部を覆う蓋の内側にパッキンを設け、蓋を閉じた状態では上記パッキンが口先部に押し付けられて密封し、蓋を開けた状態ではパッキンが飲み口管路の延長上から外れる構成を実現するため、また、上唇で空気抜き管路の外部側の開口が塞がれることを確実に防止するためである(例えば、特許文献1)。
特開2007−112481号公報
しかしながら、上記の口先部に女性が口を付ける場合、口を大きく開いたり、口を窄めたりして口先部を含む飲み方は、他人の視線が気になり、憚られることが多く、少しだけ口を開いて口先部の一端側の管壁に下唇を付け、上唇を口先部の先端に付けた状態で容器体を傾け、飲料を口に流し込む飲み方をされることが多い。このような飲み方は、容器体が周側部に断熱構造を有する場合にも行なわれる。これは、断熱構造を有する周側部は硬く、口先部からの吸い込みや周側部を押し潰しで容器体を減容させることができず、口先部を口に含む飲み方だと、飲料を円滑に流し続けることが困難なためである。
前掲の特許文献1のような一般的な丸口状の口先部は、口を窄めて口先部全体を含み易いこと、また、概ね左右対称形状の下唇を、自ずと口先部の直径上を中央にして付けることになり、その左右両側に同じ断面曲線状の管壁に沿って下唇を付け易いこと等の利点があるが、上記のように少しだけ口を開いた飲み方をするとき、容器体を大きく傾けて飲料を勢いよく口に流し込むのに不向きである。
これは、口先部の流量を増やすため、口先部の管路断面直径を大径化すると、図5(a)に示すように、丸口状の口先部51の一端側に下唇Llを付け、口先部51の先端に上唇Luを付けたとき(図中に上下の唇を二点鎖線で模式的に示す)、口先部51と上唇Luの形状差から、口先部51の他端側の直径上においても管路開放空間が大きくなり、そこから飲料がこぼれ易くなるためである。
そこで、図5(b)に示すように、口先部52を楕円状とし、長手軸方向に管路断面を大きくし、短手軸方向の管径拡大を軽減することが考えられる。楕円状の口先部52は、その短手軸、及びこの短手軸を垂直二等分する長手軸の両方が対称軸となるが、通常、幅広で口の付け易い短手軸方向一方側の管路壁に下唇Llを付けることになる。したがって、口先部52の短手軸方向他端側に生じる管路開放空間が大きくなることを避けることは可能だが、口先部52の短手軸方向他端側と上唇Luの形状差が少なくなる。その結果、口の開き具合に大差がないことから、容器体を大きく傾けたとき、上唇Luが口先部52の短手軸方向他端側にぴったりと沿い易くなる。このような状態になると、口先部52の短手軸方向他端側に管路開放空間が生じず、空気抜きが円滑に行なわれない状態となり、結局、飲料を勢いよく口に流し込むことができない恐れがある。
そこで、図5(c)に示すように、口先部53を、長手軸と短手軸とを有する異形断面形状とし、その口先部53の短手軸方向一端側の部分54を、短手軸と同一線上に対称軸を有する断面曲線状に形成し、その口先部53の短手軸方向他端側の部分を、短手軸に直交する断面直線状の平面部55aと、この平面部55aと上記短手軸方向一端側の部分54間を繋ぎ、かつ長手軸との短手軸方向の離間距離が短手軸方向一端側の部分54より大きい逃げ部55b、55bとから構成することが考えられる。
この口先部53は、上記図5(b)の楕円状化と比して、短手軸他端側の長手軸方向両端部に、短手軸一端側の部分54に対して上記離間距離が大きい逃げ部55b、55bを形成した分、口先部53の先端に付けた上唇Luの形状から遠ざかり、その両端上方付近で管路開放空間を確保することができる。また、両逃げ部55b、55bを繋ぐ平面部55aは、上記離間距離を必要に応じて自由に設定することができる。
上記図5(c)のような口先部を有する飲料用容器は従来から存在するが、その従来例は、図6、図7に示すように、飲み口管路61の流入口に臨む栓体62が蓋63の開閉に連動して昇降することにより密封・解除の切換を行なわれるものである。容器体(図示省略)を傾けたときも、栓体62が飲み口管路61の流入口の断面中央部に臨むため、飲料は、流入口断面の外周部のみから流入する。このため、飲み口管路61の流入量は、前掲の特許文献1のものより少なく、口先部64の形状を生かして飲料を勢いよく流し込むことができない。なお、蓋63の内側にある突出部65は、口先部64の内部に入り込む異物侵入防止用のシール部材となっている。また、図6、図7に示す従来例は、容器体の内部に突き出る空気抜き管路が無く、残量が少なくなったときに円滑な空気抜きが行なわれない。上記のような従来例は、飲料を勢いよく口に流し込むことができない。
上記の事情に鑑み、この発明の課題は、飲料用容器の口先部の一端側に下唇を付け、口先部の先端に上唇を付けて容器体を傾ける飲み方をしたときに、飲料を勢いよく口に流し込み易くすることである。
上記課題を解決するこの発明は、容器体の内部に常時開放している飲み口管路と、この飲み口管路の口先部を覆う蓋と、この蓋の内側に設けられたパッキンと、上記容器体の内部に突き出る空気抜き管路とを備え、上記空気抜き管路の外部側の開口は、上記口先部の先端より低い位置で開放し、上記蓋を閉じた状態で上記パッキンが上記口先部に押し付けられて上記飲み口管路を密封し、上記蓋を開けた状態で上記パッキンが上記飲み口管路の延長上から外れる飲料用容器を前提とする。
上記のように、容器体を傾けて飲み口管路に飲料を流すとき、上記のような栓体が飲料の流れを阻害しないようにし、飲み口管路の流入量を多くし、また、飲料の残量が少なくなり、容器体の傾きが大きくなったときに容器体の内外で空気の流通を円滑に行なえる管路を確保することである。
この発明は、上記前提において、上記口先部の管壁は、長手軸と短手軸とを有する異形断面形状を成し、その口先部の短手軸方向一端側は、短手軸と同一線上に対称軸を有する断面曲線状を成し、その口先部の短手軸方向他端側は、長手軸との短手軸方向の離間距離が短手軸方向一端側より大きい逃げ部を長手軸方向両端部に有し、上記空気抜き管路の外部側の開口は、短手軸方向で上記逃げ部と同側で開放している構成を採用したものである。
すなわち、口先部の短手軸方向一端側を対称性をもった断面曲線状にすることにより、下唇を短手軸上付近を中央にして左右両側にぴったりと付け易くなる。
口先部を長手軸と短手軸とを有する異形断面形状にすることにより、口先部の管路断面を長手軸方向に拡大しつつ、口先部と上唇間の離間距離の拡大を避けることが可能になる。
口先部の短手軸方向他端側の長手軸方向両端部に上記逃げ部を形成することにより、上唇の左右両端付近と口先部の短手軸方向他端側との形状差が広がり、容器体を大きく傾けたときでも、上唇の左右両端付近の上方に管路開放空間を得ることが可能になる。
上記空気抜き管路の外部側の開口は、短手軸方向で上記逃げ部と同側で開放しているため、上記管路開放空間を通じて外部との円滑な空気流通を確保することが可能になる。
したがって、この発明の構成によれば、口先部の一端側に下唇を付け、口先部の先端に上唇を付けて容器体を傾ける飲み方をしたときに、飲み口管路への飲料流入を阻害する栓体が管路内やその延長上に無く、容器体を大きく傾けても飲料を円滑に口先部まで流すことができ、その口先部の流量を長手軸方向に拡大することで増大しながら、上唇と口先部間から飲料がこぼれ易くなることを避けることができ、飲料残量が少なくなっても、上唇の左右両端付近に確保される上記管路開放空間と空気抜き管路を通じた円滑な空気抜きにより飲料を流し続けることができるため、飲料を勢いよく口に流し込み易くなる。
上記飲み口管路と上記空気抜き管路は、上記容器体の容器口に被さるカバー部材と一体に形成し、又は別体に設けてカバー部材に組み合わせることができる。中でも、カバー部材と一体に射出成形するときは、空気抜き管路の突出部分の強度を確保するため、補強リブを形成することが好ましい。
補強リブは、上記の一体射出成形により、飲み口管路の短手軸方向他端側の内面に連続するように形成することができる。
ここで、補強リブは、上記空気抜き管路から長手軸方向に突き出た中実板状に形成されていることが好ましい。長手軸方向に突き出る中実板状の補強リブは、飲み口管路の短手軸方向他端側の内面に連続するため、容器体の傾きに伴って飲料が飲み口管路の短手軸方向他端側からも流入しようとする流れを妨げる。このため、上記構成の補強リブを採用すれば、空気抜き管路の補強を行いながら、その補強部分を利用して上記逃げ部から飲料をこぼれ難くすることができる。
また、上記パッキンは、中空軸部の外周にフランジ状のシール部を有し、上記蓋は、上記パッキンの中空軸部の内面が押し込まれる突出部を有し、この突出部と上記中空軸部とに、該パッキンの取付け方向を一方向に決める係合部が形成されている構成を採用することもできる。このようなパッキン及び突出部は、前掲の特許文献1でも採用されているが、この発明の口先部は上記のように異形断面となるため、パッキンの周方向に関して取付け方向が発生する。上記突出部と上記中空軸部とに、該パッキンの取付け方向を一方向に決める係合部を形成しておけば、取付け方向間違いを確実に防止することができる。
上述のように、この発明は、上記前提において上記特徴とする構成の採用により、飲料用容器の口先部の一端側に下唇を付け、口先部の先端に上唇を付けて容器体を傾ける飲み方をしたときに、飲料を勢いよく口に流し込み易くすることができる。
以下、この発明の実施形態に係る飲料用容器を添付図面に基づいて説明する。
図1は、実施形態に係る飲料用容器の蓋を開いた状態を上方から示している。図2は、図1の飲料用容器の蓋付近のみを斜め上方から示している。図3は、実施形態に係る飲料用容器の要部を縦断側面図で示している。
図1〜図3に示すように、実施形態に係る飲料用容器は、容器体1と、容器体1の容器口に被さるカバー部材2とを備えている。
容器体1は、断熱容器とされ、その周側部に真空二重構造を有している。カバー部材2は、容器体1の内外に連通する飲み口管路3と、容器体1への螺着部とをその内周に有している。
飲み口管路3は、容器体1の容器口より低い開口から始まっており、容器体1の内部に常時開放している。飲み口管路3の常時開放に伴い、蓋5の内側に設けられたパッキン6で密封されるようになっている。飲み口管路3の口先部4は、蓋5を開けた状態で、飲み口管路3の周囲が容器体1側から突出する出口部分であり、その突出に伴う周側部に口を付けることが可能になっている。蓋5は、カバー部材2にヒンジ機構7で支持されており、口先部4を上方から覆うようになっている。口先部4の外周他端側に、蓋5の開閉ロック機構8及びロック操作部材9を組み込むための支持壁8a、8aが形成されている。
口先部4は、片開き式の蓋5を採用するため、容器体1の一端側に片寄せた位置にある。口先部4の管壁は、長手軸と短手軸とを有する異形断面形状を成している。口先部4の管路断面を長手軸方向に拡大しつつ、口先部4と上唇間の離間距離の拡大をさけるためである。なお、図1中に、短手軸及び長手軸を一点鎖線で示した。短手軸方向一端側は、容器体1の一端側に対応している。
口先部4の短手軸方向一端側は、短手軸と同一線上に対称軸を有する断面曲線状を成している。下唇を中央付近から左右両端付近までぴったりと付け易くするためである。この実施形態では、口先部4の短手軸方向一端側を下唇の形状に特に沿い易い断面半楕円状にしたが、例えば、断面円弧状にすることもできる。また、口先部4の短手軸方向一端側は、断面を円弧のような単一曲線状にしたり、全体として断面半楕円状や断面円弧状を成すよう複数の断面曲線状部を繋いだ構成にしたりすることができる。
なお、口先部4の短手軸方向一端側は、口を付け易くするため、上方に進むに連れて先端が短手軸方向一端側に倒れる傾斜を有している。飲み口管路3のうち、口先部4より低い部分は、断面楕円状に形成されている。これは、管路断面の長手軸方向に拡大し、口先部4へ流れ易くするためである。口先部4より低い位置の管路断面は、口先部4と上唇間に生じる管路開放空間が大きくならない限り、例えば、円管路や他の異形断面管路にすることもできる。
図1中に、長手軸に関して口先部4の短手軸方向一端側を線対称移動した仮想線を二点鎖線で示す。この二点鎖線と口先部4の短手軸方向他端側とを対比すれば明らかなように、口先部4の短手軸方向他端側は、その長手軸方向両端部に、長手軸との短手軸方向の離間距離が短手軸方向一端側より大きい逃げ部を有している。このため、容器体1を大きく傾けても、口先部4の短手軸方向他端側の先端に付ける上唇全体が口先部4の管壁に密着することはなく、上唇の左右両端付近に管路開放空間が得られる。
なお、口先部4の短手軸方向他端側の中間部は、短手軸と直交する断面直線状を成している。口先部4の短手軸方向他端側の両逃げ部より上記離間距離が狭くならず、かつ広くもならないようにするためである。長手軸と中間部間の上記離間距離が狭すぎると、通気性不足になり、長手軸と中間部間の上記離間距離が広すぎると、そこから飲料漏れが生じ易くなる。
図1〜図3に示すように、上記片開き式の蓋5及び支持壁8a、8aの他端側への偏心配置は、口先部4に口を付けるとき、蓋5等が邪魔部となって口先部4の一端側から口を付けざるを得ないよう構造的に規制するのに好適である。なお、口先部4の異形断面性から、口付け方向が自と規定されるため、必ずしも偏心配置を採用する必要性は無い。
パッキン6は、中空軸部の外周にフランジ状のシール部6aを有している。パッキン6は、シール部6aを含む全体が口先部4の異形断面に対応する形状を成しており、中空軸部の周方向に取付け方向性を有している。蓋5は、パッキン6の中空軸部の内面が押し込まれる突出部5aを有している。図1中にパッキン6及び突出部5aを部分的に切り欠いて示すように、この突出部5aは、上下方向に連なる1箇所の空所と、その空所両側に上下方向に連なる一対のガイド壁5bとを有している。パッキン6は、中空軸部の内面に上下方向に連なる1箇所のリブ部6bを有している。パッキン6は、一対のガイド壁5bとリブ部6bとを周方向に位置合わせしない限り、突出部5aに嵌着することができない。このため、パッキン6の取付け方向は、蓋5側の空所及び一対のガイド壁5bと、パッキン6側のリブ部6bとからなる係合部で一方向に決まり、これにより、パッキン6の取付け方向違いが確実に防止されている。
図3中に二点鎖線で示すように、蓋5を閉じた状態でパッキン6のシール部6aが口先部4の先端全周に押し付けられて飲み口管路3を密封し、図3中に実線で示すように、蓋5を開けた状態でパッキン6の全体が飲み口管路3の延長上から外れる。
なお、口先部4の他端側の中間部は、両逃げ部と同じ方向に曲がり、かつ曲がり具合の緩い断面曲線状にすることもできる。口先部4の先端全周に亘ってパッキン6のシール部6aを押し付けたとき、シール部6aの全周に亘って確実に接触し易くするためである。中間部が断面直線状だと、断面曲線状の両逃げ部との繋ぎ目が歪んで緩み易く、求めるシール性能によっては、シール部6aの接触をきつくする必要があり、蓋5を閉じるのが硬くなるときがある。上記の緩みは、丸口状のときと同様、シール部6aの全周に亘って接線方向の応力を得ることで防止することができる。この緩み防止の目的で、口先部4の短手軸方向他端側の中間部に与える曲がりの程度は、両逃げ部に比して非常に緩やかで済む。このため、長手軸長さを直径とする丸口状の口先部と比して、口先部4の短手軸方向他端側の中間部と上唇間で管路開放空間が広がる心配はない。
また、カバー部材2は、容器体1の内部に突き出る空気抜き管路10を有している。空気抜き管路10の外部側の開口は、口先部4の先端より低い位置で開放し、内部側の開口は、飲み口管路3よりも低い位置に開放している。空気抜き管路10の外部側の開口は、図1中から明らかなように、短手軸方向で上記逃げ部と同側で開放している。容器体1の傾き、飲料残量が所定量になると、空気抜き管路10の内部側の開口は、飲料水面から突出し、空気抜き管路10内を空気のみが流通する。このとき、空気抜き管路10の外部側の開口は、上記逃げ部と同側で開放しているため、容器体1の傾き程度にかかわらず、該逃げ部による上唇左右両端付近の管路開放空間と連通する。
また、空気抜き管路10の外部側の開口は、短手軸と同一線上に開放している。上唇左右両端付近の管路開放空間の両方でバランスよく通気を得るためである。
図4にカバー部材2を切断して空気抜き管路10を示す。図3、図4に示すように、飲み口管路3と上記空気抜き管路10は、カバー部材2と一体に射出成形されている。空気抜き管路10は、容器体1の内部に突き出る管部分から長手軸方向両側に突き出る補強リブ11、11を有している。補強リブ11、11は、飲み口管路3の短手軸方向他端側の内面に連続する中実板状に形成されている。容器体1の傾きによりカバー部材2の下端に達した飲料は、飲み口管路3の短手軸方向他端側から管路3内に流入しようとするが、その流れは、図4(b)中に矢線で示すように、長手軸方向に突き出る中実板状の補強リブ11で受けられ、その先端から飲み口管路3の短手軸方向一端側に落とされる。このため、飲み口管路3の短手軸方向他端側を飲料が流れ難くなり、上記逃げ部から飲料がこぼれ難くい。
この実施形態に係る飲料用容器は、上記構成を有するものであり(図1、図3参照のこと)、口先部4の一端側に下唇を付け、口先部4の先端に上唇を付けて容器体1を傾ける飲み方をしたときに、飲み口管路3への飲料流入を阻害する栓体が管路3内やその延長上に無く、容器体1を大きく傾けても飲料が円滑に口先部4まで流れる。特に、飲み口管路3は、口先部4より低い部分も断面楕円状の管路になっており、全体を通じて長手軸方向に拡大しているため、より円滑に口先部4まで流れる。
その口先部4の流量は、短手軸方向長さと直径が同径の丸口状の口先部と比して、管路断面が長手軸方向に拡大しているため、増大されている。また、口先部4は、長手軸方向長さと直径が同径の丸口状の口先部と比して、短手軸方向長さが小さくなり、その短手軸方向他端側と上唇間の離間距離が狭いため、飲料がこぼれ易くなることを避けられる。
しかも、口先部4の短手軸方向一端側の対称性から、下唇は、自然と中央付近を短手軸上に付けられ、結果的に上唇も短手軸上を中央にして付けられる。このため、口先部4の短手軸方向他端側の長手軸方向両端部に形成された上記逃げ部は、上唇の左右両端付近との形状差を生み出すのに有効に機能する。その結果、上唇の左右両端付近の上方には、管路開放空間が得られる。
また、飲料残量が少なくなり、容器体1の傾きがさらに大きくなっても、上記管路開放空間は、上唇の左右両端付近で確保されている。それら管路開放空間と空気抜き管路10の外部側の開口は、連通が確保されるため、その連通空間を通じた円滑な空気抜きにより飲料を流し続けることができる。
したがって、この実施形態に係る飲料用容器は、上記一連の口先部4の一端側に下唇を付け、口先部4の先端に上唇を付けて容器体1を傾ける飲み方をしたときに、容器体1を大きく傾けて飲料を勢いよく口に流し込み易くすることができる。
実施形態に係る飲料用容器の蓋を開けた状態の平面図 図1の飲料用容器の蓋付近のみを示す分解斜視図 図1のIII−III線の断面を示す要部縦断側面図 aは図3のIV−IV線の断面を示す部分拡大断面図、bはaのb−b線の断面図 aは従来例の口先部と上下唇の関係を示す模式図、bは口先部の変形例と上下唇の関係を示す模式図、cは別の従来例の口先部と上下唇の関係を示す模式図 上記別の従来例の蓋付近のみを示す一部破断側面図 上記別の従来例の蓋付近の分解斜視図
符号の説明
1 容器体
2 カバー部材
3 飲み口管路
4 口先部
5 蓋
5a 突出部
5b ガイド壁
6 パッキン
6a シール部
6b リブ部
7 ヒンジ機構
8 ロック機構
8a 支持壁
9 ロック操作部材
10 空気抜き管路
11 補強リブ

Claims (3)

  1. 容器体の内部に常時開放している飲み口管路と、この飲み口管路の口先部を覆う蓋と、この蓋の内側に設けられたパッキンと、上記容器体の内部に突き出る空気抜き管路とを備え、上記空気抜き管路の外部側の開口は、上記口先部の先端より低い位置で開放し、上記蓋を閉じた状態で上記パッキンが上記口先部に押し付けられて上記飲み口管路を密封し、上記蓋を開けた状態で上記パッキンが上記飲み口管路の延長上から外れる飲料用容器において、上記口先部の管壁は、長手軸と短手軸とを有する異形断面形状を成し、その口先部の短手軸方向一端側は、短手軸と同一線上に対称軸を有する断面曲線状を成し、その口先部の短手軸方向他端側は、長手軸との短手軸方向の離間距離が短手軸方向一端側より大きい逃げ部を長手軸方向両端部に有し、上記空気抜き管路の外部側の開口は、短手軸方向で上記逃げ部と同側で開放していることを特徴とする飲料用容器。
  2. 上記飲み口管路と上記空気抜き管路は、上記容器体の容器口に被さるカバー部材と一体に射出成形され、上記空気抜き管路は、上記飲み口管路の短手軸方向他端側の内面に連続する補強リブを有し、その補強リブは、上記空気抜き管路から長手軸方向に突き出た中実板状に形成されている請求項1に記載の飲料用容器。
  3. 上記パッキンは、中空軸部の外周にフランジ状のシール部を有し、上記蓋は、上記パッキンの中空軸部の内面が押し込まれる突出部を有し、この突出部と上記中空軸部とに、該パッキンの取付け方向を一方向に決める係合部が形成されている請求項1又は2に記載の飲料用容器。
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