JP2009120030A - 駐車支援装置、駐車支援方法及びコンピュータプログラム - Google Patents
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Abstract
【解決手段】障害物センサ5A,5Bにより自車周囲にある駐車スペースを検出し(S1)、検出された駐車スペースに対して所定旋回舵角で駐車を行う第1走行経路を算出し(S11〜S15)、更に車両を駐車スペースに対して進入させることが可能な範囲で第1走行経路の舵角を緩和した第2走行経路を算出し(S22〜S27)し、算出した第2走行経路に従って駐車の支援を行う(S5)ように構成する。
【選択図】図5
Description
そして、駐車支援ECU3は後述するように車両DB8に記憶された各種パラメータ情報を用いることによって、後述する駐車支援処理(図3〜図5参照)で駐車スペースへの走行経路の算出を行う。また、同じく車両DB8に記憶された各種パラメータ情報を用いることによって、算出された走行経路に基づく車両2の駐車支援(案内や自動操舵)を行う。
ジャイロセンサ13は、車両2の旋回角を検出可能とするセンサである。また、ジャイロセンサ13によって検出された旋回角を積分することにより、自車方位を検出することができる。
シフトレバーセンサ14は、シフトレバー(図示せず)に内蔵され、シフト位置が「P(パーキング)」、「N(ニュートラル)」、「R(リバース)」、「D(ドライブ)」、「2(セカンド)」、「L(ロー)」のいずれの位置となっているかを検出可能とする。
具体的には、車両の移動に伴い、障害物センサ5A,5Bで駐車場内又は道路脇にある空きスペースの横幅を検出する。また、空きスペースの縦幅については、空きスペースを通過した後の横幅の検出結果に基づいて検出される。そして、車両DB8に記憶された自車の形状に基づいて自車が駐車可能な広さの空きスペース(例えば、車幅+30cm以上の横幅で、且つ車長+1m以上の縦幅)であると判定した場合に、その空きスペースを駐車スペースとして検出する。また、検出した横幅と縦幅に基づいて駐車スペースの形状を特定する。
尚、カメラで自車の周囲環境を撮像し、撮像画像に画像認識処理を施すことによって、駐車スペースの検出並びに駐車スペースの形状の取得を行うこととしても良い。また、駐車スペース形状はDBやセンタから取得するようにしても良い。尚、上記S1が駐車スペース検出手段の処理に相当する。
ここで、操舵支援としては、例えば車両後方画像に対して算出された走行経路を重畳して表示する。また、ステアリングの旋回タイミングや旋回角度の案内音声をスピーカ7から出力する。
一方、自動操舵としては、例えば車両ECU9に指示信号を送信することによって、ステアリング角、ブレーキ圧、エンジンに吸入する空気量、変速比等を変化させ、自動的に自車が走行経路に沿って走行するように制御する。尚、上記S5が駐車支援手段の処理に相当する。
図6に示すように目標位置32は、駐車スペース31の左縁部からAだけ離間し、後縁部からBだけ離間した位置に設定する。尚、A、Bは予め規定された固定値(例えば、A=30cm、B=30cm)である。
一方、図6に示すように第1後退開始位置33は、自車の現在位置の進行方向前方であって、駐車スペース31の前縁部からCだけ前方の位置に設定する。尚、Cは予め規定された固定値(例えば、C=2m)である。
図7に示すように第2旋回半径R2は、最小旋回半径に設定される。それによって、転舵位置Pから目標位置32までの駐車経路である後半経路を含む円35が特定される。
一方、図7に示すように第1旋回半径R1は、第1後退開始位置33を通り、且つ第2旋回半径R2により旋回する円35に接する円36の半径に設定される。それによって、第1後退開始位置33から転舵位置Pまでの駐車経路である前半経路を含む円36が特定される。また、円35と円36との接する点が第1走行経路の転舵位置Pとなる。
図8に示すように第1走行経路37は、現在の自車位置から第1後退開始位置33まで前進する準備経路38と、第1後退開始位置33から第1旋回半径R1により転舵位置Pまで旋回する前半経路39と、転舵位置Pから第2旋回半径R2により目標位置32まで旋回する後半経路40と、の組合せによって構成される。そして、車両2は第1走行経路37に沿って走行することにより、駐車スペース31内の目標位置32へと車両2を進入させることが可能となる。
尚、上記S11〜S15が第1走行経路算出手段の処理に相当する。また、本実施形態では車両が特に縦列駐車を行う場合を説明するが、縦列駐車以外の駐車を行う場合には、転舵位置は存在せず、設定した第1後退開始位置から目標位置まで同一の旋回半径により旋回する旋回経路によって第1走行経路は構成される。
図9に示すように、後輪車軸の延長線上に中心Iを持ち、車両の左前角Jと駐車スペース31の端点Kとを通る円弧41を描き、その半径R3を算出する。
その後、算出した半径R3と車両DB8から取得した車両の左前角Jから後輪車軸までの距離Lと車幅Wとを使用し、CPU21は三平方の定理を用いた以下の式(1)により第2旋回半径R4を算出する。
R4=(R32−L2)1/2−W/2・・・・(1)
図10に示すように、予め駐車スペース31のスペース長(縦幅)と第2旋回半径R4とを対応付けたテーブルをDB等に記憶させておく。そして、前記S31で取得した駐車スペースの形状の内、特に駐車スペースのスペース長から第2旋回半径R4を特定する。尚、テーブル中の第2旋回半径R4の値には上限(例えば10m)を設けることが望ましい。この上限を設けることによって、第2走行経路42の経路全長が長くなりすぎることを防止できる。
そして、第2走行経路42の経路全長Dは第2旋回半径R4が大きくなるほど長くなるので、前記S23では第2旋回半径R4の大きさが所定値より大きい場合に、第2走行経路42の経路全長Dが所定距離より長いと判定する。尚、判定に使用する所定値としては、例えば、最小旋回半径の数倍(例えば、3〜5倍)、第2旋回半径と同じ値で第1旋回半径を設定したときの後退開始位置が、駐車スペース31から所定距離以上(例えば10m)離れた位置となる半径等がある。また、上記S23が経路全長判定手段の処理に相当する。
前記したように第2旋回半径R4は、第2旋回半径R4により旋回する際の車両の左前角Jが障害物と接触しない最大の半径が設定される。それによって、転舵位置から目標位置までの駐車経路である後半経路を含む円43が特定される。
一方、図12に示すように第1旋回半径R5は、第2旋回半径R4と同一半径とする。そして、第1旋回半径R5を備え、“車両の現在位置と第1後退開始位置33とを結ぶ直線”と“円43”とに接する円44が、第2後退開始位置45から転舵位置Pまでの駐車経路である前半経路を含む円として特定される。また、“円43”と“円44”との接点が第2走行経路42の転舵位置Pとなり、“円44”と“車両の現在位置と第1後退開始位置33とを結ぶ直線”との接点が第2後退開始位置45に設定される。
図13に示すように第2走行経路42は、現在の自車位置から第2後退開始位置45まで前進する準備経路46と、第2後退開始位置45から第1旋回半径R5により転舵位置Pまで旋回する前半経路47と、転舵位置Pから第2旋回半径R4により目標位置32まで旋回する後半経路48と、の組合せによって構成される。そして、車両2は第2走行経路42に沿って走行することにより、障害物と接触する虞が無く駐車スペース31内の目標位置32へと車両2を進入させることが可能となる。尚、上記S22〜S27が第2走行経路算出手段の処理に相当する。
また、舵角を緩和した結果、第2走行経路の経路全長が必要以上に長くなった場合に適当な距離までに短縮することができる(S24)。その結果、駐車操作や駐車時間を簡略化でき、且つ駐車スペース内に適切に駐車することが可能となる。
例えば、本実施形態では障害物センサ5A,5Bによって駐車スペースや障害物の位置を検出することとしているが、カメラやミリ波レーダを用いたレーダ装置を用いて検出するようにしても良い。更に、駐車スペースはデータベースに予め記憶させておいても良い。
2 車両
3 駐車支援ECU
5A,5B 障害物センサ
6 液晶ディスプレイ
7 スピーカ
21 CPU
22 RAM
23 ROM
Claims (4)
- 駐車スペースを検出する駐車スペース検出手段と、
前記駐車スペース検出手段で検出された駐車スペースへと所定の舵角で車両を進入させる第1走行経路を算出する第1走行経路算出手段と、
前記駐車スペースの形状を取得する駐車スペース形状取得手段と、
前記駐車スペース形状取得手段で取得した前記駐車スペースの形状に基づいて、前記第1走行経路算出手段によって算出された前記第1走行経路の舵角を、車両を駐車スペースへ進入させることが可能な範囲で緩和した第2走行経路を算出する第2走行経路算出手段と、
前記第2走行経路算出手段によって算出された前記第2走行経路に基づいて駐車を支援する駐車支援手段と、を有することを特徴とする駐車支援装置。 - 前記第2走行経路算出手段により算出された前記第2走行経路の経路全長が所定距離より長いか否か判定する経路全長判定手段と、
前記経路全長判定手段により前記経路全長が前記所定距離より長いと判定された場合に、経路全長が所定距離以下となるように前記第2走行経路を補正する第2走行経路補正手段と、を有することを特徴とする請求項1に記載の駐車支援装置。 - 駐車スペースを検出する駐車スペース検出ステップと、
前記駐車スペース検出ステップで検出された駐車スペースへと所定の舵角で車両を進入させる第1走行経路を算出する第1走行経路算出ステップと、
前記駐車スペースの形状を取得する駐車スペース形状取得ステップと、
前記駐車スペース形状取得ステップで取得した前記駐車スペースの形状に基づいて、前記第1走行経路算出ステップによって算出された前記第1走行経路の舵角を、車両を駐車スペースへ進入させることが可能な範囲で緩和した第2走行経路を算出する第2走行経路算出ステップと、
前記第2走行経路算出ステップによって算出された前記第2走行経路に基づいて駐車を支援する駐車支援ステップと、を有することを特徴とする駐車支援方法。 - コンピュータに搭載され、
駐車スペースを検出する駐車スペース検出機能と、
前記駐車スペース検出機能で検出された駐車スペースへと所定の舵角で車両を進入させる第1走行経路を算出する第1走行経路算出機能と、
前記駐車スペースの形状を取得する駐車スペース形状取得機能と、
前記駐車スペース形状取得機能で取得した前記駐車スペースの形状に基づいて、前記第1走行経路算出機能によって算出された前記第1走行経路の舵角を、車両を駐車スペースへ進入させることが可能な範囲で緩和した第2走行経路を算出する第2走行経路算出機能と、
前記第2走行経路算出機能によって算出された前記第2走行経路に基づいて駐車を支援する駐車支援機能と、
を実行させることを特徴とするコンピュータプログラム。
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