JP2009119841A - 立体メッシュ編物複合被覆板 - Google Patents

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Abstract

【課題】立体メッシュ編物複合被覆板を被覆対象物にグラウト材を介して充填固着する際や、フレッシュコンクリートを直接打設して立体メッシュ編物複合被覆板と固着させる際に、立体メッシュ編物の形状が維持でき、しかもグラウト材やフレッシュコンクリートの充填性にも優れた立体メッシュ編物複合被覆板を提供する。
【解決手段】多角形の開口を多数有する表層側のメッシュ編物と、裏層側の編物とが、連結糸で連結された立体構造を有する立体メッシュ編物の裏層側に、立体メッシュ編物の空隙が残存するように、樹脂層または樹脂層を介した表面材が複合されており、上記表層側のメッシュ編物の開口の最大幅Wが4.5〜25mm、最大長さLが6.5〜25mm、編物高さHが3.5mm以上であることを特徴とする立体メッシュ編物複合被覆板である。
【選択図】図1

Description

本発明は、立体メッシュ編物の片面に樹脂層(繊維強化プラスチック、発泡プラスチック、合成ゴム等を含む)を設けた立体メッシュ編物複合被覆板に関し、さらに詳しくは、コンクリート構造物製造時、プレキャストコンクリート製品製造時、あるいは劣化したコンクリート構造物や、鋼製、樹脂製管路の修復時等に、対象物の表面に固着性良好に樹脂被覆層を形成することのできる立体メッシュ編物付き被覆板に関するものである。
下水道施設のコンクリート管や槽が、内部流体に起因する腐食性物質で、劣化、腐食するのを防ぐ方法として、樹脂ライニング法がよく知られている。ライニング手段には、コテ、はけ、ロール、スプレー等を用いて手作業で塗布・硬化させる湿式法、シート・ボードをビス・アンカー等で固定する乾式法等がある。
湿式法の場合、下地コンクリートの乾燥養生やライニング層の硬化養生に長期間を必要としたり、手作業による品質のバラツキ、樹脂の揮発成分による作業環境の悪化の問題が生じる。また、湿式法の樹脂塗膜は下地コンクリートに全面的に密着するが、コンクリート表面から極浅い部分での密着であって、下地コンクリートの乾燥状態が密着性に与える影響も大きいことから、高湿度雰囲気や換気のしにくい地下のコンクリート構造物の場合は、塗膜の密着不良が生じやすいという問題がある。
一方、乾式法ではあらかじめ工場等で製造したシート・ボードを使用するため、品質のバラツキや作業環境は改善されるが、ビスや金属アンカー等でコンクリート表面に固定するか、シート・ボードの一部に突起を設け、これをコンクリート表面に埋没させることで固定するため、湿式法の全面密着に対し、乾式法では、固定箇所が部分的なものになってしまう。
こういった樹脂ライニング法の従来技術の問題を解決するために、本出願人は、あらかじめ立体メッシュ編物の空隙の中にガラス繊維強化プラスチック(以下FRP)を薄く含浸硬化させることにより、FRP板と立体メッシュ編物とを複合一体化したコンクリート防食板を考案し、設定の登録を受けた(特許文献1)。この考案に係るコンクリート防食板は、例えば、既設コンクリート構造物の表面と防食板との間に所定の間隙を開けて防食板を設置し、その間隙の中にグラウト材を充填・固化させるために用いられる。このように使用することで、立体編物のアンカー効果によりコンクリート構造物とFRP板が強固に固着するため、乾式工法で短期間に確実な防食施工ができるという利点があった。現在は開口部の幅Wが4mm、長さが6mm、高さ5mmの立体メッシュ編物とFRPを組み合わせたコンクリート防食板を市販しており、好評を博している。
登録実用新案第2594065号
近年、コンクリート構造物の改修技術が進歩するにつれて、コスト面や強度面から構造物を破壊して新たに建て直すよりも、既存のコンクリート構造物を改修して、より永く、安全に使用すべき、との考え方が広まってきた。
例えば、長期にわたって使用されている下水処理施設や下水管路は、腐食環境に曝されるために、コンクリートの劣化が進行しているものが多く、短い工期で耐久性の高い改修技術が望まれる。また、一般の水路においても、国内にある多くのコンクリート製の水路
では、敷設後、既に数十年が経過しており、コンクリートに生じたひび割れ等からの水の流入・漏出による問題が深刻化しつつある。特に農村地帯に敷設された水路で水の漏出が生じた場合には、充分な配水ができない。さらに、終末処理場等の排水施設につながる水路に性質の不明な水が流入する場合には、処理量が増えるといった問題が生じていた。
ところで、腐食環境にあるコンクリート構造物の改修の際には、劣化した部分のコンクリートを除去し、再度モルタル等で表面修復した後、樹脂ライニング(繊維強化プラスチックライニングを含む)が施される場合が多い。このとき、上記コンクリート防食板を利用して、これを被覆対象物の表面から数mm〜数十mmの間隙を設けて設置し、グラウト材(充填用セメントペーストまたはモルタル)を充填して、固化させると、改修作業とライニング作業を簡単に行うことができ、かつ、ライニング層と被覆対象物をグラウト材を介して強固に接合することが出来る。しかし、実際の施工では、施工条件(充填速度、被覆対象物の凹凸等)の要因により、部分的な充填不良が生じる場合がある。一方、コンクリート構造物を新設する場合やプレキャストコンクリート製品を製造する場合は、上記コンクリート被覆板を型枠として、あるいは型枠表面に配して、粗骨材を含むコンクリートを直接打ち込むが、コンクリートの流動性や骨材が立体メッシュ編物の開口を閉塞する等の問題で立体メッシュ編物部への充填不良が生じ、安定した固着強度が得られないため、現存するコンクリート被覆板は、コンクリートを直接打ち込む用途には不適であった。
上記諸問題の解決するために、立体メッシュ編物の開口を大きくすることが考えられるが、単に開口を大きくするだけでは、グラウト材充填時やコンクリート打設時にメッシュ編物の立体構造がつぶされて、立体メッシュ編物の厚みが小さくなる上に、グラウト材やコンクリートに埋没させる密度が粗くなり、固着性に劣るものとなってしまう。
そこで、本発明では、立体メッシュ編物複合被覆板を被覆対象物にグラウト材を介して充填固着する際や、フレッシュコンクリートを直接打設して立体メッシュ編物複合被覆板と固着させる際に、立体メッシュ編物の形状が維持でき、しかもグラウト材やフレッシュコンクリートの充填性にも優れた立体メッシュ編物複合被覆板を提供することを課題として掲げた。
上記課題を解決した本発明の立体メッシュ編物複合被覆板は、多角形の開口を多数有する表層側のメッシュ編物と、裏層側の編物とが、連結糸で連結された立体構造を有する立体メッシュ編物の裏層側に、立体メッシュ編物の空隙が残存するように、樹脂層または樹脂層を介した表面材が複合されており、上記表層側のメッシュ編物の開口の最大幅Wが4.5〜25mm、最大長さLが6.5〜25mm、編物高さHが3.5mm以上であることを特徴とする。
上記表層側のメッシュ編物が1リピート当たり10コース以上で編成され、かつ、上記開口が、1辺が6コース以下の四角形または六角形であることが好ましい。
上記立体メッシュ編物の裏層側の編物が、500〜1600dtexのマルチフィラメントで編成されており、表層側の編物と270〜900dtexのモノフィラメントによって連結されているものである構成は、立体メッシュ編物の形状安定性がより一層高まるため、本発明の好ましい実施態様である。
上記樹脂層は繊維強化プラスチックであると、樹脂ライニング層の耐久性が一層向上するため好ましい。
上記立体メッシュ編物複合被覆板は、コンクリートを被覆するために用いるのが好適で
ある。
本発明の立体メッシュ編物複合被覆板は、特定の大きさの開口部を有する立体メッシュ編物を用いたので、グラウト材や粗骨材を含むコンクリートの充填性に優れている。そして、立体メッシュ編物の形状が保たれたまま、グラウト材やコンクリートの中に埋没するので、打設したグラウト材やコンクリートに強固に固着する立体メッシュ編物複合被覆板を提供することができた。
以下、本発明の立体メッシュ編物複合被覆板を図面を参照しつつ詳細に説明するが、本発明は図示した形態に限定されるものではない。
図1は、本発明の立体メッシュ編物複合被覆板に用いられる立体メッシュ編物1をモデル的に示した斜視図である。2は表メッシュ編物層の編目、3は連結糸、4は裏メッシュ編物層の編目である。図面を簡略化するため、コースは楕円で示した。図1に示すように、立体メッシュ編物1は、表メッシュ編物層と裏メッシュ編物層とが、連結糸3により厚み方向に連結された構成を有している。図1の例では、表裏のメッシュ編物を同じ組織としているが、樹脂層と複合される側の裏メッシュ編物層は、表メッシュ編物層よりも小さい開口を有していれば、表側とは異なる組織のメッシュ編物層であっても構わない。また、連結糸の構成もストレートタイプであってもクロスタイプであってもよいし、本数も適宜選択可能である。
図2(a)〜(f)には表メッシュ編物層の開口部の構造がわかるように、編物を上から見た状態で示した。(a)の太線で示した部分、すなわち六角形の斜線部2本分と、縦線部(図の上下方向と同方向の線)2本分を1リピートとすると、(a)は1リピート16コースで、斜線部が6コース、縦線部が2コースの六角形の開口部が形成されている編物である。(b)は、斜線部が3コース、縦線部が4コースで、1リピート14コースのもの、(c)は、斜線部が4コース、縦線部が3コースで、1リピート14コースのもの、(d)は、斜線部が4コース、縦線部が2コースで、1リピート12コースのもの、(e)は、斜線部が2コース、縦線部が4コースで、1リピート12コースのもの、(f)は、斜線部が2コース、縦線部が2コースで、1リピート8コースのものである。なお、図2の例では、六角形の開口を示したが、縦線部を0コースにすると、四角形の開口を形成することができる。また、四角形の開口は、菱形に限られず、正方形や長方形であってもよい。さらに、5角形や7角形以上の多角形の開口も採用可能である。なお、一般的な開口の形状は四角形または六角形である。
上記の通り、編組織における斜線部や縦線部のコース数を適宜変更することにより、開口の形状および大きさを自由に変更できるが、本発明では、表メッシュ編物層の開口の最大幅Wが4.5〜25mm、最大長さLが6.5〜25mmで、編物高さHが3.5mm以上でなければならない。なお、最大幅Wとは、図2の(d)に示したように開口の内側の幅の最大値であり、最大長さLとは、図2の(a)に示したように開口の内側の長さの最大値であり、編物高さHとは図1に示したように、立体メッシュ編物の厚み(外側)である。WおよびLが、それぞれ上記の下限値より小さいと、開口が小さいため樹脂層と立体メッシュ編物との密着強度は大きくなるが、コンクリートの充填性が悪く、好ましくない。しかし、WおよびLが、それぞれ上記の上限値よりも大きいと、開口が大きくなり過ぎてアンカー効果が小さく、また、コンクリート打設時に立体メッシュ編物の立体構造がつぶされて、固着強度が低下するため好ましくない。編物高さHは、グラウト材またはコンクリートに埋没する深さ(厚さ)に相当するが、3.5mm未満ではグラウト材やコンクリートの充填性を確保できる大きさの開口にすると、固着強度が小さくなるため好まし
くない。より好ましい編物高さHは5mm〜12mmである。12mmを超えると、立体メッシュ編物の空隙を充填するのに必要なグラウト材またはコンクリートの量が増大し、エア抜けが困難になるおそれがある。このような開口にするには、1リピート当たり10コース以上とし、かつ、開口の1辺が6コース以下の四角形または六角形とすることが好ましい。より好ましい開口の最大幅Wは6〜17mm、最大長さLは10〜24mm、編物高さHは5〜12mmである。
なお、下水道関連施設の地下コンクリート構造物では、ライニング層の密着の程度について強度基準が定められている。乾式シートライニングでは0.24MPa以上、塗布型(湿式)ライニングでは1.5MPa以上となっており、長期間の耐久性を要求される被覆層の密着性の指針といえる((財)日本下水道事業団編著、下水道コンクリート構造物の腐食抑制技術及び防食技術指針・同マニュアル)。本発明においての固着性は、コンクリート防食指針に基づく垂直引き剥がしによって評価を行った(測定方法は後述する)。評価の結果、開口の最大幅Wを6〜10mm、最大長さLを10〜16mm、編物高さHを5〜10mmとするのが最も好ましい。
上記開口のW,L,Hの規定は、表メッシュ編物層についてのものであるが、裏メッシュ編物層が表メッシュ編物層とが同じ編み組織であれば、裏メッシュ編物層にも適用される。ただし、裏メッシュ編物層は樹脂層と複合される層であり、グラウト材やコンクリートの充填性は問われないため、表メッシュ編物層の開口よりも小さなWやLを有する開口組織や、全面が編組織の層であっても構わない。
本発明で用いられる立体メッシュ編物は、少なくとも裏メッシュ編物層(樹脂層と接する側)がマルチフィラメントで編成されたものであることが好ましい。硬化前の樹脂が繊維(フィラメント)同士の隙間に入り込んで密着強度を高めるからである。マルチフィラメントの繊度は、500〜1600dtex(デシテックス)程度が好ましく、1000〜1500dtexがより好ましい。マルチフィラメントは、繊度の小さい糸を複数本引き揃えたものを用いてもよい。
表メッシュ編物層用の糸は、マルチフィラメントでもモノフィラメントでも構わないが、繊度としては、500〜1600dtex(デシテックス)程度が好ましく、1000〜1500dtexがより好ましい。なお、表と裏とで繊度や素材を変えても構わない。
一方、連結糸は、編物の立体形状を維持するため、剛性が高いモノフィラメントを用いることが好ましく、繊度270〜900dtex程度のモノフィラメントが好適である。立体形状を維持するには、連結糸が1平方インチ中に70本以上存在していることが好ましく、連結糸の断面積の合計では、0.035cm2/inch2以上であることが好ましい。なお、連結糸は実際は連続した糸であるが、図1の1コース当たり、縦線と斜め線がそれぞれ1本ずつあるとカウントし、nコースあれば連結糸の総数は2n本となる。
上記立体メッシュ編物を構成する繊維としては、ポリエチレン、ポリプロピレン等のポリオレフィン;ポリ塩化ビニリデン;ポリエステル;ナイロン;アラミド;炭素繊維等の耐食性に優れた有機繊維や無機繊維、金属繊維等が用いられる。
上記立体メッシュ編物は、日本マイヤー社製やカール・マイヤー社製等のダブルラッシェル編機を用いて編成することができる。有機繊維で編成する場合、編み上がった立体メッシュ編物は、開口が所望の大きさになるように横方向に広げ、熱セット(熱固定)することが好ましい。素材にポリエステルを使用する場合であれば、150℃程度で5〜10分程度、熱セットすればよい。
本発明の立体メッシュ編物複合被覆板は、上記立体メッシュ編物の片面の裏メッシュ編物層側(裏側編物層側)に、樹脂層を、または樹脂層を介して表面材を設けることによって形成される。樹脂層と立体メッシュ編物との密着強度を高めるためには、少なくとも裏メッシュ編物層には樹脂が完全に含浸していることが好ましい。
樹脂層を構成する樹脂としては、特に限定されず、不飽和ポリエステル樹脂、エポキシ樹脂、ビニルエステル樹脂、フェノール樹脂等の熱硬化性樹脂や、塩化ビニル樹脂、ポリエチレン樹脂、ポリエステル樹脂、ポリアミド樹脂等の熱可塑性樹脂等が挙げられる。また、これらの熱硬化性樹脂、熱可塑性樹脂、発泡樹脂、あるいはゴム類が、上記樹脂層の表面に配してあってもよい。この場合、立体メッシュ編物と複合されている樹脂層を第1樹脂層といい、さらに積層される熱硬化性樹脂、熱可塑性樹脂、発泡樹脂、あるいはゴム類を第2樹脂層という。また、両者を併せて、単に樹脂層ということもある。
樹脂層には、防食性能や樹脂層の強度の点から強化繊維を複合してもよく、ガラス繊維、カーボン繊維、アラミド繊維、金属繊維、セラミックス繊維等が使用できる。これらの繊維には、表面処理を施してあってもよく、マット状でも、チョップでも短繊維あるいは長繊維であってもよく、形態は特に限定されない。ウィスカー、炭酸カルシウム、水酸化アルミニウム、水酸化マグネシウム等のフィラーや、着色剤、顔料等を樹脂層に添加することも可能である。
樹脂層を介して表面材(樹脂製のものを除く)を設ける場合は、表面材として、金属材料、木質材料、無機質材料を使用することもできる。表面材は、樹脂層を介して立体メッシュ編物に良好に接着するからである。上記樹脂層やこれらの表面材によって、意匠性、耐食性、断熱性、補強効果、耐摩耗性等の種々の特性を持った被覆板を形成することができる。
立体メッシュ編物と樹脂層を含浸一体化させるには、例えば、樹脂層の素材として熱硬化性樹脂を用いる場合は、所定の大きさの型枠の中に、必要により強化繊維を配しておき、硬化剤を混合した熱硬化性樹脂を入れ、熱硬化性樹脂が硬化する前に、立体メッシュ編物を載せて、立体メッシュ編物の裏メッシュ編物層を樹脂中に含浸させて、硬化させればよい。また、第1樹脂層の表面にさらに第2樹脂層を設ける場合は、第1樹脂層の表面にプライマーやサンディング等の表面処理を行い、その後、第2樹脂層を積層または接着するのが好ましい。
すでに仕上がっている表面材や硬化した第2樹脂層と、立体メッシュ編物とを一体化させるには、必要に応じて表面材や第2樹脂層に適したプライマーやサンディング、電気的処理、化学的処理等の表面処理を行った後、液状の樹脂(第1樹脂層用)を塗布し、その上に立体メッシュ編物を載せて裏メッシュ編物層を含浸させ、硬化させてもよい。
本発明の立体メッシュ編物複合被覆板は、コンクリート構造物を新設する場合には、例えば、立体メッシュ編物複合被覆板の表メッシュ編物層側を、コンクリートが投入される側に向けてコンクリート型枠に配しておき、フレッシュコンクリートを流し込めば、立体メッシュ編物中の空隙にコンクリートが装填されて固化するため、各種特性を持った樹脂層や表面材による被覆層が表面側に形成されたコンクリートを簡単に得ることができる。
また、既存の構造物等の改修を行う場合は、例えば、既存構造物の表面劣化部を除去した後、必要に応じて前処理を施し、スペーサーやアンカーボルト等を使用して、数mm〜数十mmの間隙を設けて、立体メッシュ編物複合被覆板を取り付ける。次に、グラウト材等の充填性のよいセメント系材料を、予め設けた間隙に流し込めばよい。なお、立体メッシュ編物複合被覆板を管状に形成すれば、管路の改修・ライニングも可能である。
以下実施例によって本発明をさらに詳述するが、下記実施例は本発明を制限するものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で変更実施した態様は、全て本発明に含まれる。
実験1(立体メッシュ編物複合被覆板の厚み方向引張強度)
表1に示した長さL、幅W、高さHの六角形の開口を有する立体メッシュ編物を、表1に示した太さの繊維で編成した。用いた繊維は密度1.38g/cm3のポリエステル繊
維で、表裏層がマルチフィラメント、連結糸はモノフィラメントである。開口のサイズは立体メッシュ編物複合被覆板にした状態での開口サイズである。
各種開口サイズ、高さの立体メッシュ編物を用いて、立体メッシュ編物複合被覆板を製作した(実施例1A〜1N)。まず、ビニルエステル樹脂(ジャパンコンポジット社製;プロミネート(登録商標)RF−701)に、硬化促進剤として8質量%オクチル酸コバルトを0.1質量部、ジメチルアニリンを0.1質量部加えて混合し、硬化剤としてメチルエチルケトンパーオキサイドを1質量部添加したものを、ガラス繊維(ガラスチョップドストランドマット:450g/m2×3ply)に、ガラス繊維の質量含有率が30%
となるように含浸、積層し、約3mmの厚みに仕上げた。なお、立体メッシュ編物はビニルエステル樹脂が硬化する前にガラスチョップドストランドマットの上に載せた後、手で軽く押し付け、立体メッシュ編物の裏メッシュ編物層側をビニルエステル樹脂に含浸させた。これを23℃で一晩放置して硬化させた後、80℃で約2時間の後硬化を行った。
得られた立体メッシュ編物複合被覆板の厚み方向の強度を評価するために、さらに樹脂層と複合し、垂直引き剥がし試験を行った。まず、上記立体メッシュ編物複合被覆板を40mm×40mmに切断し、表メッシュ編物層を下にし、予めサンディングにより表面処理した厚さ約10mmのFRP積層板(ガラスチョップドストランドマットと不飽和ポリエステル樹脂からなるもの)に、400g/m2のビニルエステル樹脂で表メッシュ編物
層を接着した。なお、接着に使用したビニルエステル樹脂は立体メッシュ編物複合被覆板の樹脂層形成のために使用したものと同じ「プロミネートRF−701」である。この接着用樹脂を23℃で一晩硬化させた後、80℃で約2時間の後硬化を行い、垂直引き剥がし試験(付着強度試験)に供した。
垂直引き剥がし試験は、JIS A 6916 7.13.2項により行った。引張り用ジグ(鋼製)の接着には、構造用エポキシ接着剤(住友3M社製;スコッチウェルド(登録商標)1838)を用い、72時間以上養生した。試験の結果を表1に示す。なお、この実験1では、立体メッシュ編物全体に、裏面側と表面側からビニルエステル樹脂が含浸しており、表1中、「樹脂層と編物の界面での破壊」とは、表裏いずれかの面側の樹脂層と編物の界面で破壊したことを示す。
実験2(立体メッシュ編物複合被覆板とグラウト材との固着強度)
実験1で製作した立体メッシュ編物複合被覆板にグラウト材を打設して、グラウト材との固着強度を評価した(実施例1A〜1N)。試験体の製作は下記の通りとした。厚み12mm×300mm×300mmの化粧合板の上に、同サイズの立体メッシュ編物複合被覆板を、樹脂層が化粧合板と接するように載置し、60mm角の角材で周囲4面を囲んで型枠とし、上からグラウト材(BASFポゾリス社製;マスターフロー(登録商標)870、Yタイプ)を流し込み、固化させた。打設厚みは約40mmとした。使用したグラウト材の配合は、質量比で粉体(マスターフロー):水=5:0.92で、その時のコンシステンシーは8秒(J14ロート)であった。打設のスピードは試料1体(40t×300×300mm)で約30秒であった。各試験体ともグラウト材の養生を23℃で28日以上行った後、実験1と同様に、JIS A 6916 7.13.2項により、固着強度を
測定した。なお試験体に入れる切り込みの深さは、立体メッシュ編物の高さH+約4mm(グラウト材硬化部を約4mmさらに切り込む)とした。試験の結果を表2に示す。
また、立体メッシュ編物の空隙へのグラウト材の充填性を次の基準で目視で評価し、結果を表2に併記した。
○:エアの残留が認められない
△:φ10mm程度以下のエア残りが部分的に認められる
×:全体的にエア残りが認められるか、またはφ10mm以上のエア残りが部分的に認められる。
実験3(立体メッシュ編物複合被覆板と、粗骨材を含むコンクリートの充填性)
内寸が厚み250mm×幅900mm×高さ850mmとなるように型枠を組み、実験1で製作した立体メッシュ編物複合被覆板(900×800mm)2枚を、それぞれ樹脂層が型枠に接するように設置した。また樹脂層から約60mmの間隔を空けて、φ10mmの鉄筋を、縦に5本、横に4本、200mm間隔の格子状に、2列分配筋した。なお、鉄筋の上下は約50mmずつ間隔を空けた。
型枠の開口部から、呼び強度27、スランプ12、粗骨材の最大粒径20mmのレディーミクスコンクリートを打設し、コンクリート用バイブレーターで締め固めを行い、立体メッシュ編物内へのコンクリートの充填性を評価した。1回の打ち込み高さは約35cmで、これを2回繰り返し、打ち込み開始から約10分で1試験体を打ち上げた。なお、立体メッシュ編物複合被覆板の樹脂層は、コンクリートの充填性を目視確認できるように着色剤を使用せずに製作した。立体メッシュ編物の空隙への充填性を実験2と同じ基準で評価し、結果を表3に示す。
また、打設から28日経過後に、立体メッシュ編物複合被覆板のコンクリートへの固着強さを測定した。測定は携帯型接着剥離試験機(丸菱化学機械製作所製MODEL:BA400D)
を用いて行った。試験体への切れ込みや引張用鋼製ジグの接着は実験2に準じた。結果を表3に示す。
比較例1〜2
立体メッシュ編物として、表1〜3に示した幅W、長さL、高さHおよび形状を有する編物を用いて、実験1、2、3を行った。結果を比較例1および2として表1〜3に示す。
実施例2
厚み8mmの塩化ビニル樹脂板(筒中プラスチック工業社製;サイロイドアンガー(登録商標)プレート)の片面(立体メッシュ編物を接着する面)を有機溶剤(アセトン)で脱脂し、合成樹脂プライマーとして東邦化学工業社製「ハイセル(登録商標)FC」と「ハイセル(登録商標)FP」を質量比で1対1で混合したものを、脱脂面に100g/m2塗布し、室温で4時間養生した。実験1で使用したビニルエステル樹脂と450g/m2のガラスチョップドストランドマット1枚を用いてガラス繊維の質量含有率が25%となるように積層し、ビニルエステル樹脂が硬化する前に、表1に示した実施例1Lに使用した立体メッシュ編物を載せ、裏メッシュ編物層を含浸・硬化させた。実験1と2を行い、結果を表1および2に示した。
実施例3
厚み34mmのガラス繊維強化発泡硬質ウレタン樹脂(日本ポリエステル社製FRU54M)の片面を#60のサンドペーパーを取り付けたベルトサンダーで目粗し後、プライマーとして東邦化学工業社製「ハイセル(登録商標)FC」と「ハイセル(登録商標)F
P」を質量比で1対1で混合したものを、200g/m2塗布し、23℃で4時間養生し
た。実験1で使用したビニルエステル樹脂と450g/m2のガラスチョップドストラン
ドマット1枚を用いてガラス繊維の質量含有率が25%となるように積層し、ビニルエステル樹脂が硬化する前に、表1に示した実施例1Lに使用した立体メッシュ編物を載せ、裏メッシュ編物層を含浸・硬化させた。実験1と2を行い、結果を表1および2に示した。
Figure 2009119841
Figure 2009119841
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本発明の立体メッシュ編物複合被覆板は、特定の大きさの開口部を有する立体メッシュ編物を用いたので、グラウト材や粗骨材を含むコンクリートの充填性に優れている。そして、立体メッシュ編物の形状が保たれたまま、グラウト材やコンクリートの中に埋没する
ので、打設したグラウト材やコンクリートに強固に固着する立体メッシュ編物複合被覆板を提供することができた。
よって、新たにコンクリートを打設するときのみならず、既存のコンクリート構造物の改修の際等に、利用可能である。
立体メッシュ編物をモデル的に示した斜視図である。 表メッシュ編物層の開口部の平面図である。
符号の説明
1 立体メッシュ編物
2 表メッシュ編物層の編目
3 連結糸
4 裏メッシュ編物層の編目

Claims (5)

  1. 多角形の開口を多数有する表層側のメッシュ編物と、裏層側の編物とが、連結糸で連結された立体構造を有する立体メッシュ編物の裏層側に、立体メッシュ編物の空隙が残存するように、樹脂層または樹脂層を介した表面材が複合されており、上記表層側のメッシュ編物の開口の最大幅Wが4.5〜25mm、最大長さLが6.5〜25mm、編物高さHが3.5mm以上であることを特徴とする立体メッシュ編物複合被覆板。
  2. 上記表層側のメッシュ編物が1リピート当たり10コース以上で編成され、かつ、上記開口が、1辺が6コース以下の四角形または六角形である請求項1に記載の立体メッシュ編物複合被覆板。
  3. 上記立体メッシュ編物の裏層側の編物が、500〜1600dtexのマルチフィラメントで編成されており、表層側の編物と270〜900dtexのモノフィラメントによって連結されているものである請求項1または2に記載の立体メッシュ編物複合被覆板。
  4. 上記樹脂層が、繊維強化プラスチックである請求項1〜3のいずれかに記載の立体メッシュ編物複合被覆板。
  5. コンクリートを被覆するために用いられるものである請求項1〜4のいずれかに記載の立体メッシュ編物複合被覆板。

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