JP2006206081A - コンクリート防食用ライニングシート - Google Patents

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Yuichi Kaihara
祐一 貝原
Norio Funakoshi
規夫 舩越
Yoshihiro Terasaka
嘉洋 寺坂
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Abstract

【課題】 コンクリートとの接着強度に優れ、簡易な形状で、且つ安価に施工できるコンクリート防食用ライニングシートを提供する。
【解決手段】 本発明のコンクリート防食用ライニングシートは、熱可塑性樹脂シートの裏面に、熱可塑性樹脂からなる立体構造を有する立体織編地が積層されたものであり、コンクリート施工面にライニングシート裏面側の立体織編地の裏面を接触させ、コンクリートを立体編地裏面の多数の空隙内に侵入させて、固化させることにより、コンクリートと立体織編地とが強固に固着し、コンクリートに対する該ライニングシートの接着性が著しく向上する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、下水道施設, 厨房除害施設, 汚水槽などの腐食性雰囲気、例えば、硫化水素雰囲気に曝されるコンクリート構造物の保護に適したコンクリート防食用ライニングシートに関する。
従来よりコンクリート構造物は一般的に長期間の耐久性を有するが、曝される環境によっては早期に腐食が進行することがある。例えば、下水道施設、厨房排水、汚水槽等を構成するコンクリート構造物においては、下水や汚泥から発生する硫化水素に起因した腐食が問題となっている。このような箇所のコンクリート構造物には、防食ライニングを施すことが提案されており,特に腐食が予測される箇所のコンクリート構造物にはコンクリート防食を行うことが義務付けられている。
コンクリート防食技術のうち,防食材料でコンクリートをライニングする防食ライニング工法が一般化しているが,この方法には、コンクリート打設時に防食シートを打ち込むシートライニング工法が知られている。
このシートライニング工法は、コンクリート表面を硬質塩化ビニル樹脂シート、高密度ポリエチレン樹脂シートなどで覆うものである。この防食シートをコンクリート打設後にコンクリート表面に張り付ける場合、コンクリートとシートとの付着が問題となる。このため、既設のコンクリートに防食シートを取り付けるには、例えば、防食シートの背面(コンクリートとの接合面)に特殊形状のアンカー用突起や接合ロッドを多数形成して用いる方法(特許文献1及び2)、防食シートと無機質基板からなる防食ライニング板(捨て型枠)を用いる方法(特許文献3)、防食シート背面(コンクリートとの接合面)に植毛繊維をアンカーとして多数植毛した植毛シートを用いる方法(特許文献4)などが提案されている。
特開平7−317139号公報(2頁) 特開平7−317140号公報(2頁) 特開平9−316993号公報(2頁) 特開2000−81858号公報(2頁)
しかしながら、アンカー用突起または接合ロッドを背面に多数有したポリエチレン製シートからなる防食シートでは、突起保持のためにシート厚みが厚くなり、特殊形状に成形することが必要であり、価格が高くなり、且つ、型枠への取付け作業も熟練を必要とするという問題がある。また、捨て型枠を用いる方法では用途が自ずと限られという問題がある。さらに、アンカー用の植毛繊維を背面に多数植毛した植毛シートを用いる方法は、コンクリートとのアンカー効果が十分でなく、植毛シートが層間剥離してくるという問題がある。
本発明は、上記ような従来技術の問題点を解消するためになされたもので、コンクリートとの接着強度に優れ、簡易な形状で、且つ安価に施工できるコンクリート防食用ライニングシートを提供することを目的とする。
本発明の要旨は、コンクリートの表面に一体にライニングされるコンクリート防食用ライニングシートであって、熱可塑性樹脂シートの裏面に、熱可塑性樹脂からなる立体構造を有する立体織編地が積層されたものであることを特徴とするコンクリート防食用ライニングシート、に存する。
本発明のコンクリート防食用ライニングシートは、熱可塑性樹脂シートの裏面に、熱可塑性樹脂からなる立体構造を有する立体織編地が積層されたものであり、コンクリート施工面にライニングシート裏面側の立体織編地の裏面を接触させ、コンクリートを立体編地裏面の多数の空隙内に侵入させて、固化させることにより、コンクリートと立体織編地とが強固に固着し、コンクリートに対する該ライニングシートの接着性が著しく向上する。
図1は、本発明の一実施態様を示すライニングシートの断面図であり、図2は、本発明のライニングシートに用いられ立体織編地の斜視図である。図3は、本発明の一実施態様を示すライニングシートを用いたコンクリート施工時の断面図である。図1に示すように、本発明の一実施態様を示すライニングシートは、熱可塑性樹脂シート1の裏面に表層の編地3、裏層の編地4及びその表裏の編地間を連結する連結糸5からなる立体織編地2を設けたものであり、第3図に示すように、該ライニングシートの立体織編地2の裏面をコンクリート6の表面に接触させ、該コンクリートを立体織編地内の多数の空隙内に侵入させ固化させて、一体化したものである。
本発明において、ライニング表面に用いれれる熱可塑性樹脂シート1としては、防食性、耐薬品性に優れた樹脂、例えば、ポリオレフィン、ポリ塩化ビニル、ポリエチレンテレフタレート及びポリブチレンテレフタレートなどのポリエステル、ナイロン6、ナイロン66及びナイロン46などのポリアミド、ポリアクリロニトリル、ポリビニルアルコール等の熱可塑性樹脂、好ましくは、ポリオレフィンまたはポリ塩化ビニルを単独でまたは2種以上の組合せて用いられる。ポリオレフィンとしては、高密度ポリエチレン、線状低密度ポリエチレン、分岐状低密度ポリエチレン、エチレン−酢酸ビニル共重合体、エチレン−アクリル酸エステル共重合体、ポリプロピレン、プロピレン−エチレン共重合体等が挙げられ、これらのポリオレフィンは単独または2種以上を組合わせて用いても差し支えない。熱可塑性樹脂シートの厚みとしては、耐食性または耐薬品性の観点から200〜5000μm、好ましくは300〜3000μm、さらに好ましくは400〜1000μmの範囲内である。
本発明に用いられる立体織編地は、熱可塑性樹脂からなる立体構造を有する立体織編地であって、その一例として、例えば、図2に示すように表層の編地3、裏層の編地4及びその表裏の編地間を連結する連結糸5からなる立体構造を有する立体織編地2が挙げられる。立体織編地2は、表裏の編地の繊維含有率が10〜80%であるように複数の糸によって形成され、それによって立体織編地2に表裏両方に連通する多数の空隙が設けられている。ここで、繊維占有率とは、立体織編地を構成する繊維が占める面積比率をいい、例えば、1インチ四方の面積当たりの編地を構成する繊維が占める面積比率をいう。
上記立体織編地を構成する表層の編地、裏層の編地および連結糸の素材には特に限定はなく、例えば、ポリオレフィン、ポリエチレンテレフタレート及びポリブチレンテレフタレートなどのポリエステル、ナイロン6、ナイロン66及びナイロン46などのポリアミド、ポリアクリロニトリル、ポリビニルアルコール等の熱可塑性樹脂、好ましくは、ポリオレフィンを単独でまたは2種以上の組合せて用いられる。ポリオレフィンとしては、高密度ポリエチレン、直鎖状低密度ポリエチレン、低密度ポリエチレン、エチレン−酢酸ビニル共重合体、エチレン−アクリル酸エステル共重合体、ポリプロピレン、プロピレン−エチレン共重合体等が挙げられ、これらのポリオレフィンは単独または2種以上を組合わせて用いても差し支えない。
これらの樹脂を用いた編地を構成する繊維糸としては、丸断面または異形断面であってもよく、モノフイラメント糸、スパン糸、マルチフイラメント糸、捲縮加工糸等であってもよい。また連結糸に用いる繊維糸の繊度は、編地に通気性およびクッション性を付与する点から、50デシテックス(dtと略す。)以上、好ましは100〜2000dtの範囲である。
図2において、立体織編地は表層の編地が裏層の編地から連結部によって立上って配置されているので、この立体織編地には連結部を構成する複数の糸条からなる壁状体が格子状あるいは蜂巣状(ハニカム状)に配置されることになり、したがって隣接する壁状体との間に多数の空隙が設けられることになり、コンクリートの施工時にコンクリートをこの空隙内に侵入させて固化させることにより、コンクリートと立体織編地とが強固に固着し、コンクリートに対する該ライニングシートの接着性が著しく向上する。
上記立体織編地は表層と裏層の編地の繊維含有率が10〜90%、好ましくは20〜80%の範囲で形成されている。繊維含有率が90%を越えると空隙の量も極度に小さくなり、コンクリートと立体編地との接着面積が小さくなり、接着性が低下してくる。一方、繊維含有率が10%以下であると、壁状体の間隔が広くなりすぎたりして立体織編地としての厚みのある保持・補強効果は得られず、コンクリートと立体織編地との接着面積が小さくなり、接着性が低下してくる。
本発明の立体織編地は、表層の編地と裏層の編地とを連結糸で連結して編成することにより得られる。例えば、公知の通常2枚の針床を有するダブルラッセル縦編機などの縦編機を用い、メッシュ状の表裏の編地を編成すると同時に連結糸を該メッシュ組織の全ての編目に連結することにより得られる。このような立体編地には、連結糸で形成される空洞により該編地内にコンクリートの侵入スペースが付与される。
上記立体織編地の全厚みは、形体安定性及びコンクリート付着強度などから、3〜20mm、好ましくは5〜10mmの範囲内である。厚みが3mm未満では、コンクリートと立体織編地との接着面積が小さくなり、接着性が低下し、また厚みが20mmを超えると、コンクリートの含浸操作自体に時間がかかるので好ましくない。
また、上記立体織編地のそれぞれの(裏層の編地/連結糸/裏層の編地)の重量比は、(0.5/9/0.5)〜(2.5/5/2.5)の範囲、好ましくは、(1/8/1)〜(2/6/2)の範囲である。
さらに、立体織編地の目付は、空隙率、硬さ、編立の加工性などから、100〜1000g/m2 、好ましくは150〜700g/m2 の範囲である。
上記熱可塑性樹脂シートと立体織編地との積層方法としては、サンドイッチラミネート法、押出ラミネート法、ドライラミネート法、熱圧着ラミネート法または貼り合わせ法がなどが使用可能であるが、サンドイッチラミネート法が接着性の点で好ましい。サンドイッチラミネート法としては、熱可塑性樹脂と立体織編地との間に接着層を介して積層する方法により行われる。接着層の厚みとしては、30〜300μmの範囲であり、好ましくは50〜200μmの範囲である。接着層の厚みが30μm未満では、接着力が不十分となり好ましくない。
本発明に用いられる上記熱可塑性樹脂には、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において、酸化防止剤、紫外線吸収剤、光安定剤、滑剤、帯電防止剤、顔料、難燃剤、無機充填剤、核剤等の通常用いられる添加剤を配合してもよい。
実施例1
ダブルラッセル編機により、700dtの高密度ポリエチレン(密度:0.945g/m3 、融点:132℃)モノフイラメント糸を表地及び裏地を編成する糸として用い、700dtの高密度ポリエチレン(密度:0.945g/m3 、融点:132℃)のモノフィラメント糸を連結糸として用い、メッシュ状の表裏の編地を編成すると同時に連結糸を該メッシュ組織の全ての編目に連結することにより、厚みが4mmの立体織編地(目付300g/m2 )を編成した。次いで、サンドイッチラミネート法により、厚さが400μmの線状低密度ポリエチレンシート(密度:0.940g/m3 のエチレン−ブテン−1共重合体、融点:124℃)と上記で得られた立体織編地との間にポリエチレンからなる厚さが150μmの接着層としてを介して、250℃で積層することにより、ライニングシートを得た。
得られたライニングシートにつき、JIS A 6909に準拠してコンクリートとの固着性試験(鉛直方向での付着強さ試験)を行った結果、2.5MPaであり、規格値(0.25MPa)を十分満足していた。
比較例1
実施例1において、立体織編地に代わりに線状低密度ポリエチレンスパンボンド不織布(密度:940kg/m3 のエチレン−ブテン−1共重合体、繊維径:7dt、目付:300g/m2 、融点:124℃)を用いたこと以外は同様にして行った。
得られたライニングシートにつき、コンクリートとの固着性試験(鉛直方向での付着強さ試験)を行った結果、0.18MPaであり、規格値(0.25MPa)を満足するものは得られなかった。
本発明の一実施態様を示すライニングシートの断面説明図である。 本発明のライニングシートに用いられる立体編地の斜視図である。 本発明の一実施態様を示すライニングシートを用いたコンクリート施工時の断面図である。
符号の説明
1 熱可塑性樹脂シート
2 立体織編地
3 表層の編地
4 裏層の編地
5 連結糸
6 コンクリート

Claims (3)

  1. コンクリートの表面に一体にライニングされるコンクリート防食用ライニングシートであって、熱可塑性樹脂シートの裏面に、熱可塑性樹脂からなる立体構造を有する立体織編地が積層されたものであることを特徴とするコンクリート防食用ライニングシート。
  2. 立体織編地が表層の編地、裏層の編地及びその表裏の編地間を連結する連結糸からなる立体構造を有する立体織編地であることを特徴とする請求項1に記載のコンクリート防食用ライニングシート。
  3. 熱可塑性樹脂シート及び立体織編地がポリオレフィンであることを特徴とする請求項1に記載のコンクリート防食用ライニングシート。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2009119841A (ja) * 2007-10-24 2009-06-04 Nippon Polyester Co Ltd 立体メッシュ編物複合被覆板

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