JP2009119279A - 吸収性物品のバックシート - Google Patents

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Abstract

【課題】吸収性物品のバックシートの柔軟性を維持する。
【解決手段】吸収性物品の本体部は、吸収コア、吸収コアの着用者側の主面を覆うトップシート、および、吸収コアのもう一方の主面を覆うバックシート23aを備える。積層構造を有するバックシート23aは、最も外側に形成された最外層として耐水性シート231、接着剤にて形成された接着剤層232、および、最も着用者側に形成された最内層としてSAPやSAF(Super Absorbent Fiber)等の高吸収性材料にて形成される高吸収性材料層233を備え、吸収性物品の着用者側とは反対側の外側を覆う。バックシート23aでは、最内層が高吸収性材料にて形成され、吸水により柔軟性が低下する親水性シートが省略されているため、トップシートを透過した水分等がバックシート23aまで到達した場合であっても、バックシート23aの柔軟性を維持することができる。
【選択図】図8

Description

本発明は、着用者からの排泄物を受ける吸収性物品のバックシートに関する。
従来より、使い捨ておむつ等に利用される吸収性物品として、液体透過性のトップシートと防水性のバックシートとの間に粉砕パルプ等により形成された吸収コアを設けた本体部、および、本体部の両側に取り付けられて尿等の漏出を防止する立体ギャザーを備えるものが使用されている。このような吸収性物品では、立体ギャザーが着用者の足の付け根近傍の肌に柔軟に接して排泄物の漏出を防止するとともに、吸収性物品の外側を覆うバックシートにより、トップシートを透過した尿等の排泄物や一旦吸収コアに吸収された排泄物の水分が吸収性物品の外側へと染み出すことが防止される。
このように、吸収性物品のバックシートには高い防水性が要求される一方、着用部分の蒸れやかぶれを防止するために通気性の向上も要求され、例えば、特許文献1では、これらの要求に適切に応え得るシートが提案されている。特許文献1では、親水性シート、150mmHO以上の耐水性を有する疎水性不織布、および、その間に挟まれるSAP(Super Absorbent Polymer)層の3層構造を備える吸水性耐水性シートおよびその製造方法が開示されている。この吸水性耐水性シートを吸収性物品のバックシートとして利用した場合、SAP層の水ブロック性と疎水性不織布の耐水性とにより高い防水性を実現することができ、さらに、不織布の多孔質構造を利用して高い通気性を実現することができる。
特開2002−325799号公報
ところで、特許文献1に開示される吸水性耐水性シートを吸収性物品のバックシートに利用した場合、親水性シートが水分を吸収することにより柔軟性が低下してしまい、吸収性物品の着用における快適性が損なわれる恐れがあり、特に、吸収コアが薄い部分ではバックシートのごわつき感を着用者に与えてしまうこととなる。また、親水性シートは、吸収した水分を拡散するため、尿等の水分が吸収性物品の中央部から端部へと移動してしまい端部から排泄物が僅かに漏出する可能性を高めてしまう。
本発明は、上記課題に鑑みなされたものであり、吸収性物品のバックシートの柔軟性を維持することを目的としている。
請求項1に記載の発明は、着用者からの排泄物を受ける吸収性物品において着用者側とは反対側を覆う積層構造のバックシートであって、耐水性シートと、高吸収性材料を含む材料にて最も着用者側に形成された最内層とを備える。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載のバックシートであって、前記最内層が前記高吸収性材料にて形成されており、前記バックシートが、前記最内層および前記耐水性シートの双方に接する層として接着剤にて形成された層をさらに備える。
請求項3に記載の発明は、請求項1または2に記載のバックシートであって、前記耐水性シートが、通気性を有する撥水性不織布である。
本発明では、バックシートの柔軟性を維持することができるとともに、吸収コアにより吸収しきれなかった水分を、より効率的に吸収することができる。請求項2の発明では、簡単な構造でバックシートの耐水圧性を向上することができる。請求項3の発明では、吸収性物品の通気性を向上することができる。
関連技術に係る吸収性物品の構成を示す平面図である。 吸収性物品の部分断面図である。 バックシートの拡大断面図である。 接着剤の塗布方法を示す図である。 接着剤の塗布方法を示す図である。 接着剤の塗布方法を示す図である。 接着剤の塗布方法を示す図である。 第1の実施の形態に係るバックシートの拡大断面図である。 関連技術に係るバックシートの拡大断面図である。 第2の実施の形態に係るバックシートの拡大断面図である。 関連技術に係るバックシートの拡大断面図である。 関連技術に係るバックシートの拡大断面図である。 関連技術に係るバックシートの拡大断面図である。 関連技術に係るバックシートの拡大断面図である。
図1は、本発明に関連する技術に係る吸収性物品1の構成を示す平面図である。吸収性物品1は、着用者からの排泄物を受けるいわゆるオープンタイプの使い捨ておむつである。図1に示すように、吸収性物品1は、略シート状の本体部2、並びに、本体部2の長手方向(すなわち、図1中のY方向)のほぼ全長に亘って本体部2の(+X)側および(−X)側に設けられた一対の側壁部3を備える。図1では、本体部2の(+Z)側の主面が、着用者に接する面となる。
一対の側壁部3のそれぞれには、Y方向に伸びる複数の弾性部材31a,31bが接合されており、図1に示すように吸収性物品1を広げた状態では、弾性部材31a,31bは伸張状態となっている。吸収性物品1では、内側の弾性部材31aが収縮することにより、本体部2の側方において側壁部3の内側のエッジが着用者側に向かって立ち上がり、外側の弾性部材31bが収縮することにより、側壁部3の外側のエッジおよび下側のシートが着用者側かつ内側に向かって立ち上がって着用時に着用者の足の付け根近傍に当接する立体ギャザー(いわゆる、レッグギャザー)が形成される。側壁部3は、撥水性または不透液性の不織布(例えば、スパンボンド不織布やメルトブロー不織布、SMS(スパンボンド・メルトブロー・スパンボンド)不織布)やプラスチックフィルム、あるいは、これらの複合材料により形成される。吸収性物品1の快適性向上の観点からは、側壁部3は通気性を有することが好ましい。
図2は、吸収性物品1の(+X)側の一部を図1中に示すA−Aの位置でY方向に垂直な面で切断した部分断面図である。図2に示すように、本体部2は、吸液性の吸収コア22、吸収コア22の着用者側(すなわち、(+Z)側)の主面を覆うトップシート21、および、吸収コア22のもう一方の主面を覆うバックシート23を備え、吸収コア22の側方には側壁部3が接合される。トップシート21とバックシート23とは、ホットメルト接着剤等により吸収コア22の周囲にて接合され、バックシート23は吸収性物品1の着用者側とは反対側の外側を覆う。
トップシート21は透液性の材料、例えば、親水性繊維により形成された不織布であり、着用者からの排泄物の水分を捕捉して吸収コア22へと移動させる。トップシート21として利用される不織布は、例えば、ポイントボンド不織布やエアスルー不織布、スパンレース不織布であり、これらの不織布を形成する親水性繊維としては通常、セルロースやレーヨン、コットン等が用いられる。なお、トップシート21として、表面を界面活性剤により親水処理した疎水性繊維(例えば、ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリエステル、ポリアミド、ナイロン)により形成された透液性の不織布が利用されてもよく、また、開孔を有するプラスチックフィルムが利用されてもよい。
吸収コア22は、親水性繊維(例えば、粉砕したパルプ繊維やセルロース繊維)に粒状の吸水性ポリマー(例えば、SAP(Super Absorbent Polymer))を混合したものをティッシュペーパーや透液性シートにより包み込んで形成され、トップシート21を透過した水分を吸収して迅速に固定する。親水性繊維を包むティッシュペーパー等は、親水性繊維の型崩れ、および、吸水性ポリマーの脱落を防止する。
図3は、バックシート23の一部を拡大して示す断面図である。図3に示すように、2層の積層構造を有するバックシート23は、外側(着用者とは反対側)に形成された層(最外層に相当する。)として耐水性シート231、および、着用者側に形成された層(最内層に相当する。)として耐水性シート231上に接着剤にて形成された接着剤層232を備える。耐水性シート231は、通気性を有する撥水性(または不透液性)の不織布、例えば、スパンボンド不織布やメルトブロー不織布、SMS不織布であり、必要に応じて更なる撥水処理が施されてもよい。
接着剤層232は、耐水性シート231上に接着剤を塗布することにより形成される。接着剤としては、生産性向上の観点からは、60℃〜180℃程度で溶融するホットメルト接着剤が好ましく、例えば、SIS(スチレン−イソプレン−スチレン)、SIBS(スチレン−イソプレン−ブタジエン−スチレン)、SEBS(スチレン−エチレン−ブチレン−スチレン)、SEPS(スチレン−エチレン−プロピレン−スチレン)等のスチレン系エラストマー類、若しくは、エチレン・酢酸ビニル系、ポリエステル系、アクリル系、ポリオレフィン系等のエラストマー類、または、ポリイソブチレン、ブチルゴム、ポリイソプレン、天然ゴム等のゴム類のホットメルト接着剤が用いられる。バックシート23の柔軟性向上の観点からは、スチレン系エラストマー類やゴム類のホットメルト接着剤が、特に好ましい。また、接着剤の塗布量は、1〜20g/mが好ましく、さらに好ましくは、3〜15g/mである。
図4ないし図7は接着剤の塗布方法を例示する図である。図4は、スパイラル塗工により接着剤が塗布されて形成されたバックシート23を示す図である。スパイラル塗工では、耐水性シート231の上方に離間して配置された塗工ヘッドから円を描くように連続的に接着剤を吐出しつつ耐水性シート231を塗工ヘッドに対して相対的に直線移動することにより、スパイラル状のパターンを有する接着剤層232が形成される。スパイラル状のパターンの幅は5〜30mm程度であることが好ましく、また、隣接するパターンが互いに重なり合っていてもよい。
図5は、オメガ塗工により接着剤が塗布されて形成されたバックシート23を示す図である。オメガ塗工では、耐水性シート231上方に離間して配置された塗工ヘッドから連続的に接着剤を吐出しつつ耐水性シート231を塗工ヘッドに対して相対的に直線移動するとともに、接着剤の落下方向をエアブロー等により耐水性シート231の移動方向に略垂直に往復させることにより、オメガ状のパターンを有する接着剤層232が形成される。オメガ状のパターンの幅は1〜15mm程度であることが好ましく、また、隣接するパターンが互いに重なり合っていてもよい。
図6は、メルトブロー塗工(カーテンスプレー塗工、ともいう。)により接着剤が塗布されて形成されたバックシート23を示す図である。メルトブロー塗工では、複数の小さな吐出口群が直線状に配列された塗工ヘッドから溶融状態の接着剤が連続的に吐出され、塗工ヘッドから垂れ下がった接着剤に加熱空気が高速で吹き付けられることにより、接着剤が細く引き延ばされて短く破断される。そして、これら多数の短繊維状の接着剤が、塗工ヘッドに対して相対的に直線移動する耐水性シート231上に落下して接着剤層232が形成される。
図7は、コーター塗工により接着剤が塗布されて形成されたバックシート23を示す図である。コーター塗工では、耐水性シート231の主面に接触して配置されたコーターから接着剤を吐出しつつ耐水性シート231をコーターの幅方向に対して略垂直に相対的に直線移動することにより、耐水性シート231の主面全面に接着剤が均等に塗布されて接着剤層232が形成される。なお、耐水性シート231に対する接着剤の塗布は、図4ないし図7に示す方法以外の他の方法により行われてもよい。
吸収性物品1では、耐水性シート231および接着剤層232により構成されるバックシート23により、図2に示すトップシート21を透過した水分、および、吸収コア22に一旦吸収された水分が、本体部2の外側(すなわち、(−Z)側)に染み出すことが防止される。バックシート23では、最内層が接着剤にて形成され、吸水により柔軟性が低下する親水性シートが省略されているため、トップシート21を透過した水分等がバックシート23まで到達しても、バックシート23の柔軟性を維持することができる。その結果、着用時の吸収性物品1(特に、吸収コア22が薄い部分)のごわつき感を軽減することができる。
バックシート23では、耐水性シート231の着用者側に接着剤層232を設けることにより、簡単な構造でバックシート23の耐水圧性を向上することができる。接着剤層232の形成方法では、図7に示すコーター塗工による塗布が、バックシート23の耐水圧性の向上に特に適している。また、耐水性シート231が通気性を有する撥水性不織布であるため、吸収性物品1の通気性を向上することができ、その結果、着用部分の蒸れやかぶれを防止して吸収性物品1の快適性を向上することができる。
図8は、本発明の第1の実施の形態に係る吸収性物品のバックシート23aの一部を拡大して示す断面図である。図8に示すようにバックシート23aでは、図3に示すバックシート23の接着剤層232の着用者側に、SAPやSAF(Super Absorbent Fiber)等の高吸収性材料にて形成される高吸収性材料層233が設けられる。バックシート23a以外の吸収性物品の構成は図1および図2に示す吸収性物品1と同様であり、以下の説明において同符号にて参照する(以下の実施の形態や関連技術についても同様)。
最内層である高吸収性材料層233、および、最外層である耐水性シート231の双方に接する接着剤層232は、上述の吸収性物品1と同様の塗布方法により形成される。以下の実施の形態や関連技術における他の接着剤層についても、接着剤の塗布方法は同様である。高吸収性材料層233は、耐水性シート231上に形成された接着剤層232上に、SAP粒子(または、SAF)が散布され、接着剤層232の着用者側に接着されて形成される。
バックシート23aでは、高吸収性材料層233により、吸収コア22(図2参照)により吸収しきれなかった水分を、より効率的に吸収することができる。その結果、水分が本体部2の外側に染み出すことを、より確実に防止することができる。特に、吸収コア22が薄い、あるいは存在しない箇所においても水分を適度に吸収することが実現される。
バックシート23aでは、最内層が吸収性材料にて形成され、図1に示す吸収性物品1と同様に、吸水することにより柔軟性が低下する親水性シートが省略されているため、トップシート21(図2参照)を透過した水分等がバックシート23aまで到達した場合であってもバックシート23aの柔軟性を維持することができる(図9および図10に示すバックシート23b,23cについても同様)。また、耐水性シート231に接する接着剤層232により、簡単な構造でバックシート23aの耐水圧性を向上することができ、さらに、耐水性シート231が通気性を有する撥水性不織布であるため、吸収性物品の通気性を向上することもできる(図9および図10に示すバックシート23b,23cについても同様)。
図9は、本発明の他の関連技術に係る吸収性物品のバックシート23bの一部を拡大して示す断面図である。図9に示すようにバックシート23bでは、図8に示すバックシート23aの高吸収性材料層233の着用者側に、接着剤にて形成される接着剤層234がさらに設けられる。
接着剤層234は、接着剤層232と同様の塗布方法により形成され、最内層である接着剤層234の耐水性シート231側には高吸収性材料層233が接する。バックシート23bでは、接着剤層232上に接着されたSAP粒子(すなわち、高吸収性材料層233)に接着剤層232とは反対側からさらに接着剤を塗布することにより、SAP粒子が接着剤層232および接着剤層234により両側から挟まれて保持される。その結果、SAP粒子のバックシート23bからの脱落をより効率的に防止することができる。
バックシート23bでは、第1の実施の形態と同様に、高吸収性材料層233により、吸収コア22により吸収しきれなかった水分を、より効率的に吸収することができる。その結果、水分が本体部2の外側に染み出すことを、より確実に防止することができる。
図10は、第2の実施の形態に係る吸収性物品のバックシート23cの一部を拡大して示す断面図である。図10に示すようにバックシート23cでは、図3に示すバックシート23の接着剤層232に代えて、接着剤およびSAP粒子にて形成される混合層235が設けられる。
混合層235は、SAP粒子が混合された接着剤が接着剤層232と同様の塗布方法により耐水性シート231上に塗布され、バックシート23cの最内層として形成される。バックシート23cでは、混合層235に含まれるSAP粒子により、吸収コア22により吸収しきれなかった水分を、より効率的に吸収することができる。また、SAP粒子が接着剤に混合されているため、SAP粒子のバックシート23cからの脱落をより効率的に防止することができるとともにバックシート23cの薄型化を実現することができる。
図11は、本発明の他の関連技術に係る吸収性物品のバックシート23dの一部を拡大して示す断面図である。図11に示すようにバックシート23dでは、図3に示すバックシート23の接着剤層232の着用者側に、もう1つの耐水性シート236(以下、2つの耐水性シートを区別するために、「第1耐水性シート231」、「第2耐水性シート236」という。)が設けられる。第2耐水性シート236は、第1耐水性シート231と同様に、通気性を有する撥水性不織布により形成され、バックシート23d自体の通気性はある程度維持される。
バックシート23dでは、第2耐水性シート236が最も着用者側に設けられる最内層となり、接着剤層232が第1耐水性シート231および第2耐水性シート236に挟まれる内部層となる。接着剤にて形成された単一の層である接着剤層232は、第1耐水性シート231の着用者側の面、および、第2耐水性シート236の第1耐水性シート231側の面に接する。
バックシート23dでは、最内層が耐水性シートにて形成され、図1に示す吸収性物品1と同様に、吸水により柔軟性が低下する親水性シートが省略されているため、トップシート21(図2参照)を透過した水分等がバックシート23dまで到達した場合であってもバックシート23dの柔軟性を維持することができる(以下の関連技術についても同様)。
また、バックシート23dでは、第2耐水性シート236を最内層とすることにより、バックシート23dの耐水圧性をさらに向上することができる(以下の関連技術についても同様)。特に、第2耐水性シート236を接着剤層232により第1耐水性シート231に接着することにより、簡単な構造で耐水圧性の更なる向上を実現している。さらに、第1耐水性シート231および第2耐水性シート236が通気性を有する撥水性不織布であるため、吸収性物品の通気性を向上することができ、その結果、着用部分の蒸れやかぶれを防止して吸収性物品の快適性を向上することができる(以下の関連技術についても同様)。
図12は、本発明の他の関連技術に係る吸収性物品のバックシート23eの一部を拡大して示す断面図である。図12に示すようにバックシート23eでは、図11に示すバックシート23dの接着剤層232と第2耐水性シート236との間にSAPやSAF等の高吸収性材料にて形成される高吸収性材料層233が設けられる。高吸収性材料層233は、第1の実施の形態と同様に、接着剤層232上にSAP粒子が接着されて形成され、接着剤層232と共に第1耐水性シート231および第2耐水性シート236に挟まれる内部層となる。
バックシート23eでは、高吸収性材料層233により、吸収コア22(図2参照)により吸収しきれなかった水分を、より効率的に吸収することができる。その結果、水分が本体部2の外側に染み出すことを、より確実に防止することができる。特に、吸収コア22が薄い、あるいは存在しない箇所においても水分を適度に吸収することが実現される。
図13は、本発明の他の関連技術に係る吸収性物品のバックシート23fの一部を拡大して示す断面図である。図13に示すようにバックシート23fでは、図12に示すバックシート23eの高吸収性材料層233と第2耐水性シート236との間に接着剤にて形成される接着剤層234がさらに設けられ、接着剤層232および高吸収性材料層233と共に第1耐水性シート231および第2耐水性シート236に挟まれる内部層となる。
バックシート23fでは、第2耐水性シート236の第1耐水性シート231側の面に接着剤層234が接し、接着剤層234の第1耐水性シート231側には高吸収性材料層233が接する。高吸収性材料層233の第1耐水性シート231側では、接着剤層232が高吸収性材料層233および第1耐水性シート231の双方に接する。
バックシート23fでは、図9に示すバックシート23bと同様に、SAP粒子のバックシート23fからの脱落をより効率的に防止することができる。また、図12に示すバックシート23eと同様に、高吸収性材料層233により、吸収コア22により吸収しきれなかった水分を、より効率的に吸収することができる。
図14は、本発明の他の関連技術に係る吸収性物品のバックシート23gの一部を拡大して示す断面図である。図14に示すようにバックシート23gでは、図11に示すバックシート23dの接着剤層232に代えて、接着剤およびSAP粒子にて形成される混合層235が設けられ、第1耐水性シート231および第2耐水性シート236に挟まれる内部層となる。混合層235は、第2の実施の形態と同様に、SAP粒子が混合された接着剤が第1耐水性シート231上に塗布されて形成される。
バックシート23gでは、混合層235に含まれるSAP粒子により、吸収コア22により吸収しきれなかった水分を、より効率的に吸収することができる。また、SAP粒子が接着剤に混合されているため、SAP粒子のバックシート23gからの脱落をより効率的に防止することができるとともにバックシート23gの薄型化を実現することができる。
以上に説明したように、上記実施の形態および関連技術に係る吸収性物品のバックシートでは、耐水性シート231よりも着用者側に、接着剤および高吸収性材料の少なくともいずれか一方を含む材料にて形成された層を最内層として設けることにより、あるいは、当該層よりもさらに着用者側に第2耐水性シート236を最内層として設けることにより、吸水により柔軟性が低下する親水性シートを省略し、トップシート21を透過した水分等がバックシートまで到達した場合であってもバックシートの柔軟性を維持することができる。
以上、本発明の実施の形態について説明してきたが、本発明は上記実施の形態に限定されるものではなく、様々な変更が可能である。
例えば、耐水性シート231は撥水性または不透液性のプラスチックフィルムや、撥水性または不透液性の不織布とプラスチックフィルムとの複合材料であってもよい。この場合、吸収性物品の快適性向上の観点からは、通気性を有するプラスチックフィルムが利用されることが好ましい。また、耐水性シート231がプラスチックフィルムの場合には、内腿部等における吸収性物品の肌触りを柔軟にするために、耐水性シート231の外側にバックシートの最外層として不織布等が設けられてもよい。
吸収性物品では、スパンレース法やニードルパンチ法、サーマルボンド法、スパンボンド法、ケミカルボンド法、エアスルー法等の様々な製法により製造された不織布を、トップシート21、バックシートおよび側壁部3として使用することができる。
上記実施の形態に係るバックシートは、パンツタイプの使い捨ておむつや生理用品、その他様々な吸収性物品において着用者側とは反対側を覆うバックシートとして利用可能である。
1 吸収性物品
23,23a〜23g バックシート
231 耐水性シート
232,234 接着剤層
233 高吸収性材料層
235 混合層
236 第2耐水性シート

Claims (3)

  1. 着用者からの排泄物を受ける吸収性物品において着用者側とは反対側を覆う積層構造のバックシートであって、
    耐水性シートと、
    高吸収性材料を含む材料にて最も着用者側に形成された最内層と、
    を備えることを特徴とするバックシート。
  2. 請求項1に記載のバックシートであって、前記最内層が前記高吸収性材料にて形成されており、
    前記バックシートが、前記最内層および前記耐水性シートの双方に接する層として接着剤にて形成された層をさらに備えることを特徴とするバックシート。
  3. 請求項1または2に記載のバックシートであって、
    前記耐水性シートが、通気性を有する撥水性不織布であることを特徴とするバックシート。
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