JP2009119124A - 入浴装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 入浴者に対して健康上の悪影響を及ぼす不具合を排除するとともに、車椅子に乗った入浴者に対する利便性をより高める。
【解決手段】 浴槽2に収容する湯Wの全量を貯留し、浴槽2に対して湯Wを流入可能な位置に設置した貯湯タンク7と、貯湯タンク7と浴槽2を接続し、かつ浴槽2内に臨む複数の給湯口8a…を設けた給湯管8を有するとともに、給湯管8の中途に接続した給湯用開閉バルブ9を有する給湯部10と、給湯用開閉バルブ9を開閉し、車椅子Cに乗った入浴者Hが操作可能な給湯操作部11と、底面部2dから浴槽2内に臨む複数の排湯口12a…に接続することにより浴槽2内の湯Wを排出可能な排湯管13を有するとともに、排湯管13の中途に接続した排湯用開閉バルブ14を有する排湯部15と、排湯用開閉バルブ14を開閉し、車椅子Cに乗った入浴者Hが操作可能な排湯操作部16を備える。
【選択図】 図1

Description

本発明は、身体障害者等の入浴者が車椅子に乗った状態で出入できるようにした浴槽を備える入浴装置に関する。
従来、側面部の一部に出入口となる開閉部を設けることにより入浴者が車椅子に乗った状態で出入できる浴槽を備えた入浴装置は知られており、例えば、特許文献1には、大浴槽の側壁に沿って車椅子用浴槽が備えられ、車椅子用浴槽は、側壁の一部に水密扉を設けた車椅子に乗ったままで出入り可能な出入口が形成されているとともに、大浴槽と車椅子用浴槽とが給湯バルブを備えた連結管で連結されている車椅子用浴槽を備えた浴槽が開示されている。
また、特許文献2には、車椅子に乗車したまま入出するための入出用開口が床から連続する周側壁の一部に設けられた浴槽本体と、浴槽本体の入出用開口を開閉する浴槽本体に着脱自在なドアパネルとを有する浴槽であって、浴槽本体の入出用開口は、その左右両側端縁が下方から上方に向かうに連れて左右方向幅が広がるように傾斜しており、その左右側端縁には、上下に連通する溝が設けられており、ドアパネルは、その左右側端縁が溝に挿入されることで浴槽本体に装着され、浴槽本体に装着されたときに入出用開口を閉鎖する形状を有し、左右側端縁及び下端縁にはパッキング部材が設けられており、ドアパネルを浴槽本体に装着した状態でドアパネル上端縁に当接して下方に向けて押圧し、ドアパネルを入出用開口の左右側端縁及び床面に圧着させるドアパネル圧着手段を備え、車椅子に乗車した身体障害者が自らドアパネルを着脱して浴槽本体に入出できるようにした身体障害者独立入浴型浴槽が開示されている。
特開2000−229113号公報 特開2006−218086号公報
しかし、上述した従来の入浴装置(車椅子用浴槽を備えた浴槽,身体障害者独立入浴型浴槽)は、次のような問題点があった。
第一に、この種の入浴装置では、浴槽の側面部に車椅子の出入口を設ける必要があるため、出入りの際には、浴槽を湯の無い空の状態にする必要がある。したがって、浴槽に車椅子が入ったなら浴槽内へ速やかに給湯し、また、浴槽から車椅子が出る前には、浴槽から速やかに排湯する必要があるが、従来の入浴装置では、これらの点をほとんど考慮していないため、給湯時間及び排湯時間が必要以上に長くなってしまう。この結果、特に、冬季等においては、寒さで風邪をひいたり高血圧者等に余計な負荷がかかるなど、入浴者に対して健康上の悪影響を及ぼす虞れがあった。
第二に、基本的には介護者に入浴させてもらうことが前提となるため、車椅子に乗った入浴者が、浴槽への出入のみならず、給湯及び排湯等、入浴する際における最初から最後までの全てを自分一人で行うことは容易でない。結局、従来の入浴装置では、一部の操作を自分一人で行うことはできても、全てを自分一人でスムースに行えるようにすることは考慮されておらず、車椅子に乗った入浴者が一人で入浴するには大変であったり或いは一人では入浴できない難点があった。
本発明は、このような背景技術に存在する課題を解決した入浴装置の提供を目的とするものである。
本発明は、上述した課題を解決するため、側面部2sの一部に出入口となる開閉部4を設けることにより入浴者Hが車椅子Cに乗った状態で出入できる浴槽2を備える入浴装置1を構成するに際して、少なくとも浴槽2に収容する湯Wの全量を貯留し、かつ浴槽2に対して湯Wを流入可能な位置に設置した貯湯タンク7と、貯湯タンク7と浴槽2を接続し、かつ浴槽2内に臨む複数の給湯口8a,8b…を設けた給湯管8を有するとともに、給湯管8の中途に接続した給湯用開閉バルブ9を有する給湯部10と、給湯用開閉バルブ9を開閉し、少なくとも車椅子Cに乗った入浴者Hが操作可能な給湯操作部11と、底面部2dから浴槽2内に臨む複数の排湯口12a,12b…に接続することにより浴槽2内の湯Wを排出可能な排湯管13を有するとともに、排湯管13の中途に接続した排湯用開閉バルブ14を有する排湯部15と、排湯用開閉バルブ14を開閉し、少なくとも車椅子Cに乗った入浴者Hが操作可能な排湯操作部16と、少なくとも車椅子Cに乗った入浴者Hが開閉可能な開閉部4とを具備してなることを特徴とする。
この場合、発明の好適な態様により、貯湯タンク7には、内部に貯留した湯Wを加熱可能又は保温可能な加熱手段21を設けることができる。一方、給湯用開閉バルブ9を電動式開閉バルブ9pにより構成し、かつ当該電動式開閉バルブ9pを制御可能な給湯用操作スイッチ11pを有する給湯操作部11を設けてもよいし、或いは、給湯用開閉バルブ9を手動式開閉バルブ9mにより構成し、かつ当該手動式開閉バルブ9mを操作可能な給湯用手動操作手段11mを用いた給湯操作部11を設けてもよい。他方、排湯用開閉バルブ14を電動式開閉バルブ14pにより構成し、かつ当該電動式開閉バルブ14pを制御可能な排湯用操作スイッチ16pを有する排湯操作部16を設けてもよいし、或いは、排湯用開閉バルブ14を手動式開閉バルブ14mにより構成し、かつ当該手動式開閉バルブ14mを操作可能な排湯用手動操作手段16mを用いた排湯操作部16を設けてもよい。
このような構成を有する本発明に係る入浴装置1によれば、次のような顕著な効果を奏する。
(1) 浴槽2に収容する湯Wの全量を貯留し、かつ浴槽2に対して湯Wを流入可能な位置に設置した貯湯タンク7と、貯湯タンク7と浴槽2を接続し、かつ浴槽2内に臨む複数の給湯口8a,8b…を設けた給湯管8を有するとともに、給湯管8の中途に接続した給湯用開閉バルブ9を有する給湯部10と、底面部2dから浴槽2内に臨む複数の排湯口12a,12b…に接続することにより浴槽2内の湯Wを排出可能な排湯管13を有するとともに、排湯管13の中途に接続した排湯用開閉バルブ14を有する排湯部15を備えるため、浴槽2内へ速やかに給湯し、また、浴槽2から速やかに排湯することができる。したがって、冬季等において、寒さで風邪をひいたり高血圧者等に余計な負荷がかかるなど、入浴者Hに対して健康上の悪影響を及ぼす不具合を排除できる。
(2) 給湯用開閉バルブ9を開閉し、少なくとも車椅子Cに乗った入浴者Hが操作可能な給湯操作部11と、排湯用開閉バルブ14を開閉し、少なくとも車椅子Cに乗った入浴者Hが操作可能な排湯操作部16と、少なくとも車椅子Cに乗った入浴者Hが開閉可能な開閉部4とを備えるため、入浴者Hが、浴槽2への出入のみならず、給湯及び排湯等、入浴する際における最初から最後までの全てを自分一人でスムースに行うことができ、車椅子Cに乗った入浴者Hに対する利便性をより高めることができる。
(3) 好適な態様により、貯湯タンク7に、内部に貯留した湯Wを加熱可能又は保温可能な加熱手段21を設ければ、入浴時には、常に適温の湯Wを使用できるため、動くことが不自由な入浴者Hにとって、湯Wが熱すぎたり或いはぬるすぎたりする不具合を回避することができる。
(4) 好適な態様により、給湯用開閉バルブ9を電動式開閉バルブ9pにより構成し、かつ当該電動式開閉バルブ9pを制御可能な給湯用操作スイッチ11pを有する給湯操作部11を設けて構成すれば、給湯時の手動開閉操作が不要になるため、車椅子Cを用いる入浴者Hにとって給湯時の利便性をより高めることができる。
(5) 好適な態様により、給湯用開閉バルブ9を手動式開閉バルブ9mにより構成し、かつ当該手動式開閉バルブ9mを操作可能な給湯用手動操作手段11mを用いた給湯操作部11を設けて構成すれば、給湯部10の構成をシンプル化できるため、より低コストに実施できる。
(6) 好適な態様により、排湯用開閉バルブ14を電動式開閉バルブ14pにより構成し、かつ当該電動式開閉バルブ14pを制御可能な排湯用操作スイッチ16pを有する排湯操作部16を設けて構成すれば、排湯時の手動開閉操作が不要になるため、車椅子Cを用いる入浴者Hにとって排湯時の利便性をより高めることができる。
(7) 好適な態様により、排湯用開閉バルブ14を手動式開閉バルブ14mにより構成し、かつ当該手動式開閉バルブ14mを操作可能な排湯用手動操作手段16mを用いた排湯操作部16を設けて構成すれば、排湯部15の構成をシンプル化できるため、より低コストに実施できる。
次に、本発明に係る最良の実施形態を挙げ、図面に基づき詳細に説明する。
まず、第一実施形態に係る入浴装置1の具体的な構成について、図1〜図7を参照して説明する。
図1及び図2は、入浴装置1の全体的な構成を示す。Bは一般住宅における浴室を示し、本実施形態に係る入浴装置1は、このような既設の一般住宅における浴室Bをリニューアルすることにより設置することができる。浴室Bにおいて、91…は壁部、92は浴室出入口の扉、93は二重サッシの浴室窓をそれぞれ示している。なお、94,95はシャワー、96は蛇口、97は照明灯を示す。
そして、浴室Bの一角には浴槽2を設置する。具体的には、車椅子Cに乗った入浴者Hが扉92を開けて浴室Bに入った際に、そのまま前方へ進んだ位置に設置する。浴槽2は、基本的には、既存の浴槽を改造して構成できるが、望ましくは、健常者が使用する通常の浴槽よりも20〔cm〕前後高い浴槽2を用いることが望ましい。このため、浴槽2に隣接して、健常者の浴槽2への出入りを容易にするためのステップ31を設けることが望ましい。なお、壁部91における所定位置には、車椅子Cに乗った入浴者Hが利用する手摺32,33を設ける。
また、浴槽2の側面部2s、即ち、扉92に対向する側面部2sには、その一部に出入口となる開閉部4を設ける。開閉部4の横幅は、少なくとも入浴者Hが車椅子Cに乗った状態で出入できる寸法を確保する。図4〜図7に、開閉部4の構成を示す。開閉部4は、図5に示すフレーム体(三方枠)41と開閉プレート51を備える。フレーム体41は、底辺部41d,左辺部41p及び右辺部41qからなる上方が開放されたコの字形に形成する。底辺部41d,左辺部41p及び右辺部41qにおける内側の面には、図6に示すように、断面矩形となる凹状の係合溝42を長手方向に沿って連続形成し、浴槽2に対して外側に位置する係合溝42の内面には、コの字形に連続するゴムパッキン等のシーリング部材44を固着する。一方、浴槽2の側面部2sには、図5に示すように、フレーム体41を嵌め込む切欠空間部43を形成し、図4に示すように、この切欠空間部43にフレーム体41を嵌合して固定する。この際、フレーム体41には水圧が付加されるため、必要により補強材等によって補強することが望ましい。なお、切欠空間部43にフレーム体41を嵌め込んだ状態において、浴室Bの床面,浴槽2の底部上面及びフレーム体41における底辺部41dの上面は、車椅子Cが容易に通過できるように同一高さに設定する。したがって、底辺部41dにおける係合溝42の幅も、車椅子Cが通過できる幅を選定し、必要により、左辺部41p及び右辺部41qにおける係合溝42の幅よりも狭く選定することができる。
開閉プレート51は、図5に示すように、一枚の平板により形成したプレート本体52を有する。このプレート本体52は、リブ等を付した強化アルミニウム板や強化プラスチック板により、できるだけ軽量化を考慮するとともに、上述したフレーム体41の係合溝42に係合させることにより、フレーム体41に対して上から挿入し、フレーム体41の内側空間を完全に閉塞できる大きさ及び形状に形成する。また、プレート本体52の内側面には、把手53を取付けるとともに、左右には上下一対、計四つの締付金具54…を取付ける。締付金具54…は、締付爪54s…及び締付ハンドル54h…を有し、締付ハンドル54h…を操作することにより締付爪54s…を締付位置と締付解除位置に変位させることができる。なお、55…は、プレート本体52の内側面に設けた係合ガイドであり、左右端辺に沿って設けるとともに、締付爪54s…が存在する位置を除いて設ける。この場合、開閉プレート51が係合溝42に対して適度にスライドするように、係合ガイド55とプレート本体52を合わせた厚さを、係合溝42の幅に対して選定する。係合ガイド55…は、プレート本体52を係合溝42に対してスムームに挿入させるためのものであり、必ずしも設けることを要しない。
他方、浴室Bの近傍に位置する屋外には、図1及び図2に示すように、円筒形の貯湯タンク7を設置する。この場合、貯湯タンク7は、少なくとも浴槽2に収容する湯Wの全量を貯留し、かつ浴槽2に対して湯Wを流入可能な位置及び高さを設定する。このため、例示の貯湯タンク7は底部を三本の脚61…により支えている。貯湯タンク7は、周りを断熱材で覆うことにより放熱を防止するとともに、底部には、内部に貯留した湯Wを加熱可能又は保温可能な加熱手段21を付設する。貯湯タンク7に収容する湯Wは、他の湯沸器等で加熱した湯Wを供給してもよいし、貯湯タンク7に水道水を収容し、加熱手段21により加熱してもよい。このような加熱手段21を設ければ、入浴時には、常に適温の湯Wを使用することができ、動くことが不自由な入浴者Hにとって、湯Wが熱すぎたり或いはぬるすぎたりする不具合を回避することができる。なお、図3に示すように、内部の湯Wを撹拌する撹拌器22及び湯温を検出する温度センサ23を付設することが望ましい。
また、貯湯タンク7と浴槽2を給湯管8により接続する。この場合、図1に示すように、給湯管8の一端は、貯湯タンク7の底面部に連通接続するとともに、給湯管8の他端側は、途中から三つに分岐し、他端に設けた三つの給湯口8a,8b,8cを浴槽2の側面部2tに連通接続することにより、浴槽2の内部に臨ませる。給湯管8の中途には、電動式開閉バルブ9pを用いた給湯用開閉バルブ9を接続する。この給湯用開閉バルブ9と給湯管8は給湯部10を構成する。一方、浴室Bの内壁面にはコントローラ71を取付け、このコントローラ71に電動式開閉バルブ9pを接続する。コントローラ71には、電動式開閉バルブ9pを制御可能な、例えば、押ボタンを用いた給湯用操作スイッチ11p(給湯操作部11)を備え、この給湯用操作スイッチ11pを押すことにより、給湯用開閉バルブ9を自動で開閉することができる。この給湯用操作スイッチ11pは、少なくとも車椅子Cに乗った入浴者Hが浴槽2内に入った状態で容易に操作可能となるように、コントローラ71の取付位置を選定する。このように、給湯用開閉バルブ9を電動式開閉バルブ9pにより構成し、かつ当該電動式開閉バルブ9pを制御可能な給湯用操作スイッチ11pを有する給湯操作部11を設けて構成すれば、給湯時の手動開閉操作が不要になるため、車椅子Cを用いる入浴者Hにとって給湯時の利便性をより高めることができる。
さらに、浴槽2の底面部2dには排湯管13の一端を接続するとともに、排湯管13の他端は、排水槽又は排水路等の排水系に臨ませる。排湯管13の一端は四つに分岐する排湯口12a,12b,12c,12dとして構成し、浴槽2の底面部2dに連通接続することにより、浴槽2の内部に臨ませる。なお、63…は各排湯口12a,12b,12c,12dに付設する着脱式のネットを示す。これにより、浴槽2内の湯Wは、排湯管13を通して外部に排出可能となる。排湯管13の中途には、電動式開閉バルブ14pを用いた排湯用開閉バルブ14を接続する。この排湯用開閉バルブ14と排湯管13は排湯部15を構成する。一方、電動式開閉バルブ14pはコントローラ71に接続する。コントローラ71には、電動式開閉バルブ14pを制御可能な 例えば、押ボタンを用いた排湯用操作スイッチ16p(排湯操作部16)を備え、この排湯用操作スイッチ16pを押すことにより、排湯用開閉バルブ14を自動で開閉することができる。この排湯用操作スイッチ16pも上述した給湯用操作スイッチ11pと同様に、少なくとも車椅子Cに乗った入浴者Hが容易に操作可能となるように考慮する。なお、64は予備の排湯口を示し、この排湯口64は接続管66を介して排湯管13に接続する。この排湯口64には栓体65が着脱し、電動式開閉バルブ14pの故障時や停電時等に手動で栓体65を離脱し、排湯することができる。このように、排湯用開閉バルブ14を電動式開閉バルブ14pにより構成し、かつ当該電動式開閉バルブ14pを制御可能な排湯用操作スイッチ16pを有する排湯操作部16を設けて構成すれば、排湯時の手動開閉操作が不要になるため、車椅子Cを用いる入浴者Hにとって排湯時の利便性をより高めることができる。
次に、第一実施形態に係る入浴装置1の使用方法及び機能(動作)について、図1〜図7を参照して説明する。
まず、車椅子Cには、防水性を考慮した水廻り用車椅子を使用し、この車椅子Cは浴室Bの扉92の手前に予め用意しておく。また、開閉プレート51は、フレーム体41から離脱し、出入口を開放しておくとともに、離脱した開閉プレート51は、浴槽2の近くに置いておく。なお、貯湯タンク7には、所要量の湯Wが貯留され、例えば、41〔℃〕前後の適温に保温されている。
今、入浴者Hは、一般生活用車椅子に乗り、車椅子(水廻り用車椅子)Cの近くまで移動し、一般生活用車椅子から車椅子Cに乗り換える。そして、扉92を開け、入浴者Hは、車椅子Cに乗って浴室Bに入る。浴室B内では、図2に示すように、向きを反転するとともに、手摺32,33などを利用し、後向きとなって、開放された開閉部4(出入口)から浴槽2の中に進入する。
浴槽2の中に入ったなら、開閉プレート51の把手53を手で持ち、フレーム体41に対して上から挿入する。この際、開閉プレート51の左右端辺及び係合ガイド55…をフレーム体41の係合溝42に係合させる。そして、完全に挿入したなら、四つの締付金具54…の締付を行う。即ち、図7に示す抽出拡大図のように、仮想線で示す締付ハンドル54h…を、実線で示す締付ハンドル54h…の位置にセットする。これにより、締付解除位置にある仮想線で示す締付爪54s…が、締付位置となる実線で示す締付爪54s…の位置まで変位し、締付爪54s…が係合溝42の内壁面に圧接することにより、プレート本体52をシーリング部材44に押圧し、開閉部4が密閉される。
次いで、入浴者Hは、給湯用操作スイッチ11pを押す。これにより、コントローラ71は電動式開閉バルブ9pを閉位置から開位置に切換制御する。この結果、貯湯タンク7内の湯Wは、給湯管8を介して三つの給湯口8a,8b,8cから浴槽2内に流入する。この際、複数の給湯口8a…を設けたため、浴槽2内の湯Wは短時間で必要量に満たされる。なお、この際の給湯時間は、給湯口8a…の数量や給湯管8の径などにより予め任意に設定できる。そして、希望の湯量になったなら、再度、給湯用操作スイッチ11pを押せばよい。これにより、コントローラ71は電動式開閉バルブ9pを開位置から閉位置に切換制御し、給湯が停止する。なお、給湯用操作スイッチ11pを押さない場合には、予め設定した最大湯量に達した時点で自動的に給湯が停止する。図3中、点線矢印が湯Wの経路を示している。
他方、入浴者Hは、入浴が終了したなら排湯用操作スイッチ16pを押す。これにより、コントローラ71は電動式開閉バルブ14pを閉位置から開位置に切換制御する。この結果、浴槽2内の湯Wは、四つの排湯口12a,12b,12c,12dから排湯管13を通して外部に流出する。この際、複数の排湯口12a…を設けたため、浴槽2内の湯Wは短時間で排出される。なお、この際の排湯時間は、排湯口12a…の数量や排湯管13の径などにより予め任意に設定できる。排湯が終了したなら、入浴者Hは、開閉プレート51の四つの締付金具54…の締付を解除し、把手53を手で持ち、開閉プレート51を上方へ持ち上げることにより、フレーム体41から離脱するとともに、離脱した開閉プレート51は、浴槽2の近くに置けばよい。これにより、開閉部4(出入口)が開放されるため、入浴者Hは、車椅子Cのまま浴槽2の外に出ることができる。
よって、このような本実施形態に係る入浴装置1によれば、浴槽2に収容する湯Wの全量を貯留し、かつ浴槽2に対して湯Wを流入可能な位置に設置した貯湯タンク7と、貯湯タンク7と浴槽2を接続し、かつ浴槽2内に臨む複数の給湯口8a,8b…を設けた給湯管8を有するとともに、給湯管8の中途に接続した給湯用開閉バルブ9を有する給湯部10と、底面部2dから浴槽2内に臨む複数の排湯口12a,12b…に接続することにより浴槽2内の湯Wを排出可能な排湯管13を有するとともに、排湯管13の中途に接続した排湯用開閉バルブ14を有する排湯部15を備えるため、浴槽2内へ速やかに給湯し、また、浴槽2から速やかに排湯することができる。したがって、冬季等において、寒さで風邪をひいたり高血圧者等に余計な負荷がかかるなど、入浴者Hに対して健康上の悪影響を及ぼす不具合を排除できる。また、給湯用開閉バルブ9を開閉し、少なくとも車椅子Cに乗った入浴者Hが操作可能な給湯操作部11と、排湯用開閉バルブ14を開閉し、少なくとも車椅子Cに乗った入浴者Hが操作可能な排湯操作部16と、少なくとも車椅子Cに乗った入浴者Hが開閉可能な開閉部4とを備えるため、入浴者Hが、浴槽2への出入のみならず、給湯及び排湯等、入浴する際における最初から最後までの全てを自分一人でスムースに行うことができ、車椅子Cに乗った入浴者Hに対する利便性をより高めることができる。
次に、第二実施形態に係る入浴装置1の構成及び機能について、図8及び図9を参照して説明する。
第一実施形態と第二実施形態は基本的な構成は同じであるが、第一実施形態は給湯部10と排湯部15を電動式に構成したのに対して、第二実施形態は給湯部10と排湯部15を手動式に構成した点が異なる。
即ち、第二実施形態は、図8に示すように、給湯用開閉バルブ9を手動式開閉バルブ9mにより構成し、かつ当該手動式開閉バルブ9mを操作可能な給湯用手動操作手段11mを用いた給湯操作部11を設けて構成する。この場合、手動式開閉バルブ9mは、給湯用手動操作手段11mを構成するハンドルレバー101を、Zcの角度範囲で回動変位させることにより開閉できる。なお、8a,8b,8c,8dは給湯口、2pは給湯管8を臨ませた浴槽2の側面部を示す。このように、給湯用開閉バルブ9を手動式開閉バルブ9mにより構成し、かつ当該手動式開閉バルブ9mを操作可能な給湯用手動操作手段11mを用いれば、給湯部10の構成をシンプル化できるため、より低コストに実施できる。
また、図9に示すように、排湯用開閉バルブ14を手動式開閉バルブ14mにより構成し、かつ当該手動式開閉バルブ14mを操作可能な排湯用手動操作手段16mを用いた排湯操作部16を設けて構成する。この場合、一つの排湯口12aに、着脱する栓体102aを備え、この栓体102aはチェーン103aを介して浴槽2の内面に接続する。したがって、栓体102aが手動式開閉バルブ14mを構成するとともに、チェーン103a(及び栓体102a)が排湯用手動操作手段16mを構成する。これにより、チェーン103aを手で持ち、排湯口12aから栓体102aを離脱すれば、手動式開閉バルブ14mを開くことができ、栓体102aを排湯口12aに装着すれば、手動式開閉バルブ14mを閉じることができる。なお、図9に示す他の排湯口12b,12c側の構成も排湯口12a側の構成と同じであり、102b,102cは栓体、103b,103cはチェーンをそれぞれ示す。図9は、片側三つの排湯口12a…のみを示したが、他側にも三つの同様の排湯口を備えており、例示の排湯口12a…は計六つである。よって、排湯時には、入浴者Hは、全ての栓体102a,102b…を各排湯口12a,12b…から離脱すればよい。このように、排湯用開閉バルブ14を手動式開閉バルブ14mにより構成し、かつ当該手動式開閉バルブ14mを操作可能な排湯用手動操作手段16mを用いれば、排湯部15の構成をシンプル化できるため、より低コストに実施できる。図8及び図9において、図1〜図7に示した第一実施形態と同一部分には同一符号を付し、その構成を明確にした。
以上、最良の実施形態について詳細に説明したが、本発明は、このような実施形態に限定されるものではなく、細部の構成,形状,素材,数量,数値等において、本発明の要旨を逸脱しない範囲で、任意に変更,追加,削除することができる。
例えば、開閉部4の前後の床面や浴槽面等に段差がある場合には、必要により断面三角形のスロープを置くことができる。また、貯湯タンク7の設置位置は任意であり、必要により物置や住宅内に設置することもできる。一方、電動式開閉バルブ9p及び14pは、モータ式,ソレノイド式など、開閉機能を有する任意の構成を採用できるとともに、給湯用操作スイッチ11p及び16pも、音声認識によるスイッチなど、同一機能を有する他の手段により置換できる。さらに、給湯用手動操作手段11m及び排湯用手動操作手段16mは、ハンドルを回すタイプであってもよい。
本発明の第一実施形態に係る入浴装置の平面構成図、 同入浴装置の側面構成図、 同入浴装置の電気系及び湯路系の系統図、 同入浴装置における開閉部の浴槽内から見た構成図、 同入浴装置における開閉部の分解図、 同入浴装置における開閉部の開閉プレートを離脱した状態の平面図、 同入浴装置における開閉部の開閉プレートを装着した状態の平面図(一部抽出拡大図を含む)、 本発明の第二実施形態に係る入浴装置における給湯用開閉バルブ(手動式開閉バルブ)及び給湯用手動操作手段の浴槽内から見た構成図、 同入浴装置における排湯用開閉バルブ(手動式開閉バルブ)及び排湯用手動操作手段を示す平面から見た構成図(一部抽出断面図を含む)、
符号の説明
1:入浴装置,2:浴槽,2s:側面部,2d:底面部,4:開閉部,7:貯湯タンク,8:給湯管,8a…:給湯口,9:給湯用開閉バルブ,9p:電動式開閉バルブ,9m:手動式開閉バルブ,10:給湯部,11:給湯操作部,11p:給湯用操作スイッチ,11m:給湯用手動操作手段,12a…:排湯口,13:排湯管,14:排湯用開閉バルブ,14p:電動式開閉バルブ,14m:手動式開閉バルブ,15:排湯部,16:排湯操作部,16p:排湯用操作スイッチ,16m:排湯用手動操作手段,21:加熱手段,H:入浴者,C:車椅子,W:湯

Claims (6)

  1. 側面部の一部に出入口となる開閉部を設けることにより入浴者が車椅子に乗った状態で出入できる浴槽を備える入浴装置において、少なくとも前記浴槽に収容する湯の全量を貯留し、かつ前記浴槽に対して湯を流入可能な位置に設置した貯湯タンクと、前記貯湯タンクと前記浴槽を接続し、かつ前記浴槽内に臨む複数の給湯口を設けた給湯管を有するとともに、前記給湯管の中途に接続した給湯用開閉バルブを有する給湯部と、前記給湯用開閉バルブを開閉し、少なくとも車椅子に乗った入浴者が操作可能な給湯操作部と、底面部から浴槽内に臨む複数の排湯口に接続することにより浴槽内の湯を排出可能な排湯管を有するとともに、前記排湯管の中途に接続した排湯用開閉バルブを有する排湯部と、前記排湯用開閉バルブを開閉し、少なくとも車椅子に乗った入浴者が操作可能な排湯操作部と、少なくとも車椅子に乗った入浴者が開閉可能な前記開閉部とを具備してなることを特徴とする入浴装置。
  2. 前記貯湯タンクは、内部に貯留した湯を加熱可能又は保温可能な加熱手段を備えることを特徴とする請求項1記載の入浴装置。
  3. 前記給湯用開閉バルブを電動式開閉バルブにより構成し、かつ当該電動式開閉バルブを制御可能な給湯用操作スイッチを有する給湯操作部を備えることを特徴とする請求項1記載の入浴装置。
  4. 前記給湯用開閉バルブを手動式開閉バルブにより構成し、かつ当該手動式開閉バルブを操作可能な給湯用手動操作手段を用いた給湯操作部を備えることを特徴とする請求項1記載の入浴装置。
  5. 前記排湯用開閉バルブを電動式開閉バルブにより構成し、かつ当該電動式開閉バルブを制御可能な排湯用操作スイッチを有する排湯操作部を備えることを特徴とする請求項1記載の入浴装置。
  6. 前記排湯用開閉バルブを手動式開閉バルブにより構成し、かつ当該手動式開閉バルブを操作可能な排湯用手動操作手段を用いた排湯操作部を備えることを特徴とする請求項1記載の入浴装置。
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