JP2009119052A - 化粧料容器 - Google Patents

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Abstract

【課題】金型を用いて合成樹脂から容器本体を容易に成形することができると共に、収縮量が大きい化粧料を充填収容した場合でも、容器本体の内部で化粧料の抜けや回転が生じるのを効果的に回避することのできる化粧料容器を提供する。
【解決手段】底部14から起立する環状側部15を備えて上面を上面開口11aとして開口した容器本体11に、揮発成分を30〜80重量%含む化粧料13が収容されたコンパクトな形状の化粧料容器10であって、容器本体11は、金型を用いた合成樹脂からなる成形品であり、環状側部15の内側面15aには、螺旋方向Xに連続する螺旋状リブ16が形成され、底部14の内側面14aには、金型のコアを螺旋方向Xに抜く際にコアの回転を阻害しない形状で円周方向に延設する、底部14の中心を中心とする同心円状に配置された複数のリング状リブ18による凹凸部17が形成されている。
【選択図】図1

Description

本発明は、化粧料容器に関し、特に、底部から起立する環状側部を備えて上面を開口した容器本体に、揮発成分を含む化粧料が収容された化粧料容器に関する。
例えばファンデーション、メイクアップ化粧料、スキンケア化粧料等の油性固形タイプ、固形乳化タイプの化粧料、固形粉末タイプの化粧料は、コンパクト容器等の比較的底の浅い皿状の容器や有底筒状の容器に充填収容されて用いられることが多い。これらの化粧料容器に充填収容される化粧料は、固形、半固形、等の有形で保形性があることから、揮発成分を含んでいる場合、例えば流動状態で充填された後に固化する際や、輸送、保管時に高温や乾燥した環境にさらされたり、充填された後に蓋を開閉しつつ繰り返し使用する間に、揮発成分の揮散によって収縮し、容器の内周面との間に隙間を生じたり、容器の内周面との密着性が低下して、容器の内部で抜けや回転を生じやすくなる。
このため、充填収容された化粧料が収縮しても、容器の内周面との密着性を保持して、容器の内部で化粧料が回転したり、容器の内周面から化粧料が剥離したりするのを回避できるようにした化粧料容器が種々開発されている(例えば、特許文献1、特許文献2参照)。これらの化粧料容器では、容器の内周面に粗面や凹凸を設けて、化粧料との密着性を高めるようになっている。
特許第3445839号公報 特開平8−58701号公報
しかしながら、容器に充填収容される化粧料が、例えば揮発成分を5〜60重量%含んでいて、その収縮量が大きい場合には、化粧料との密着性や化粧料の回転を防止する機能等を向上させるべく、容器の内周面に形成した粗面や凹凸の高さをより高く形成する必要がある。
一方、近年、化粧料が充填収容される容器本体を効率良く大量生産できるように、容器本体は、金型を用いた合成樹脂からなる成形品として製造されるのが一般的であるが、金型を用いて成形する際には金型のコアを抜く必要があるため、容器本体の内周面により高さの高い凹凸を形成するには、特別な工夫が必要である。
本発明は、金型を用いて合成樹脂から容器本体を容易に成形することができると共に、容器本体の内周面に相当の高さの凹凸を備えることにより、収縮量が大きい化粧料を充填収容した場合でも、容器本体の内部で化粧料の抜けや回転が生じるのを効果的に回避することのできる化粧料容器を提供することを目的とする。
本発明は、底部から起立する環状側部を備えて上面を開口した容器本体に、揮発成分を5〜60重量%含む化粧料が収容された化粧料容器であって、前記容器本体は、金型を用いた合成樹脂からなる成形品であり、前記環状側部の内側面には、螺旋方向に連続する螺旋状リブが形成され、前記底部の内側面には、前記金型のコアを前記螺旋方向に抜く際に前記コアの回転を阻害しない形状で円周方向に延設する凹凸部が形成されている化粧料容器を提供することにより、上記目的を達成したものである。
本発明の化粧料容器によれば、金型を用いて合成樹脂から容器本体を容易に成形することができると共に、容器本体の内周面に相当の高さの凹凸を備えることにより、収縮量が大きい化粧料を充填収容した場合でも、容器本体の内部で化粧料の抜けや回転が生じるのを効果的に回避することができる。
図1〜図3に示す本発明の好ましい一実施形態に係る化粧料容器10は、合成樹脂製の容器本体11に、化粧料13(図2参照)として例えば油性固形タイプのファンデーションを充填収容してなるものである。使用者は、容器本体11の上部外周面に螺着される蓋体12を着脱して容器本体11の上面開口11aを開閉し、例えば化粧料13の表面に沿って撫でるようして指を回転させさせながら化粧料を掬い取って、肌面等に塗布して使用することになる。本実施形態では、化粧料13は、多量の揮発成分を含んでいて、例えば容器本体11に充填された後に固化する際や、蓋体12を開閉しつつ繰り返し使用する間に揮発成分の揮散によって収縮することになる。本実施形態の化粧料容器10によれば、化粧料13が収縮しても、容器本体11の内周面と充填収容された化粧料13との密着性を保持して、容器本体11の内部で化粧料13の抜けや回転が生じるのを効果的に回避できるようになっている。
そして、本実施形態の化粧料容器10は、底部14から起立する環状側部15を備えて上面を上面開口11aとして開口した容器本体11に、揮発成分を5〜60重量%含む化粧料13が収容されたコンパクトな形状の容器であって、容器本体11は、金型を用いた合成樹脂からなる成形品であり、環状側部15の内側面15aには、螺旋方向Xに連続する螺旋状リブ16が形成され、底部14の内側面14aには、金型のコアを螺旋方向Xに抜く際にコアの回転を阻害しない形状で円周方向に延設する凹凸部17が形成されている。
ここで、凹凸部17には、凹部又は凸部のいずれか一方のみが設けられている場合も含まれる。本実施形態では、リング状リブ18による複数の凸部のみが設けられて、凹凸部17が形成されている。
また、本実施形態では、底部14の内側面14aに形成された円周方向に延設する複数の凹凸部17は、底部14の中心を中心とする同心円状に配置された複数のリング状リブ18によって構成されている。
本実施形態では、容器本体11は、金型を用いた合成樹脂からなる射出成形品として形成されている。ここで、容器本体11を形成するための合成樹脂としては、例えばポリエチレンテレフタレート、ポリプロピレン、ABS(アクリロニトリルブタジエンスチレン)、ポリシクロへキシレンジメチレンテレフタレート(PCT)又はポリ−1,4−シクロへキシレンジメチレンテレフタレート・イソフタル酸共重合体(PCTA)等を好ましく用いることができる。容器本体11は、直径が例えば30〜70mm程度の円盤状の底部14の周縁部分から中空円筒状の環状側部15を、容器本体11の全体の高さが例えば10〜30mm程度となるように一体として立設したコンパクトな有底円筒形状を有している。
底部14は、例えば1〜10mm程度の厚さで形成される。底部14の外側面を構成する底面14bは、その周縁部分よりも内方の部分が凹状にへこんでおり、この内方にへこんだ部分よりも下方に突出する周縁部分が、容器本体11を載置する際の円環状の脚部19を形成している。また、本実施形態では、底部14の内側面14aである、環状側部15によって周囲を囲まれる部分の上面には、4本のリング状リブ18が、底部14の中心を中心とする同心円状に配置されて設けられている。
本実施形態では、各リング状リブ18は、底部14の内側面14aからの突出高さが例えば0.5〜3mm程度、上辺の幅が例えば0.5〜5mm程度の大きさの、下辺の幅が僅かに広がった略等脚台形の断面形状を有している。各リング状リブ18は、隣接するリング状リブ18の間に例えば0.5〜5mm程度の間隔をおいて、径方向に例えば1〜10mm程度の中心間ピッチで同心円状に設けられている。なお、リング状リブ18の断面形状は、後述するように金型のコアを螺旋方向Xに抜く際にコアの回転を阻害しない形状であれば、略等脚台形である必要は必ずしもなく、例えば略矩形、略二等辺三角形、略半円等であっても良い。また、リング状リブ18の高さは、化粧料13が収縮しても容器本体11の底部14の内側面14aとの密着性を保持する観点からは、できるだけ高く設けることが好ましいが、過度に高くすると、収容される化粧料13の容量が減り、また隣接するリング状リブ18の間隔部分に挟まった化粧料13を掬い取り難くなるため、これらを鑑みて適宜設計されることになる。
容器本体11の環状側部15は、底部14の周縁部分に近接する下部側の厚肉基端部20と、厚肉基端部20よりも上部側の薄肉螺着部21とからなる。厚肉基端部20と薄肉螺着部21とに跨る環状側部15の内側面15aは、後述する金型のコア抜きによって成形された、螺旋状リブ16の部分を除いて垂直方向に滑らかに連続する面となっている。厚肉基端部20と薄肉螺着部21とに跨る環状側部15の外側面15bは、割型によって成形された、段差部22及び雄ネジ突条23を備える面となっている。
本実施形態では、環状側部15の内側面15aから内側に突出して形成された螺旋状リブ16は、底部14との接合部分の内側面15aから上方に向けて螺旋状に延設して、厚肉基端部20を越えることなく環状側部15の下部にのみ形成されている。本実施形態では、螺旋状リブ16は、環状側部15の内側面15aからの突出高さが例えば0.5〜5mm程度、上辺の幅が例えば0.3〜3mm程度、下辺の幅が例えば0.5〜5mm程度の大きさの略等脚台形の断面形状を有している。また本実施形態では、螺旋状リブ16は、その螺旋方向Xが、例えば水平方向に対してネジが1回転につき0.8〜8mm高さ方向に進む角度θで傾斜すると共に、好ましくは金型のコアを反時計回りに回転させて抜く方向となるように形成されている。
これによって、本実施形態では、螺旋状リブ16は、上下方向に2〜3重に配置されると共に、上下方向に隣接する螺旋状リブ16の間に例えば0.3〜3mm程度の間隔をおいて、上下方向に例えば0.8〜8mm程度の中心間ピッチで設けられることになる。また、使用者は、例えば化粧料13を指で掬い取る際に、時計廻りに指を回転させるのが一般的であるが、螺旋方向Xが金型のコアを反時計回りに回転させて抜く方向となるように螺旋状リブ16が形成されていることにより、化粧料13の表面に沿って指を時計廻りに回転させる動作が、化粧料13を螺旋状リブ16に食い込ませる方向の力を伴うことになるため、使用時おける化粧料13の容器本体11の内部での回転をより効果的に防止することが可能になる。
さらに、螺旋状リブ16が環状側部15の内側面15aの下部にのみ設けられているので、螺旋状リブ16の凹凸によって化粧料13が掬い取り難くなるのを極力回避することが可能になる。さらにまた、螺旋状リブ16が厚肉基端部20を越えることなく環状側部15の下部に設けられているので、例えば容器本体11を透明な樹脂を用いて形成した場合に、厚肉基端部20に形成した螺旋状リブ16と、薄肉螺着部21に形成した雄ネジ突条23とが外側から重複して見えることがなく、これによって容器本体11の外観が損われるのを効果的に回避することが可能になる。
なお、螺旋状リブ16の断面形状は、後述するように金型のコアをスムーズに抜くことができる形状であれば、略等脚台形である必要は必ずしもなく、例えば略矩形、略二等辺三角形、略半円等であっても良い。また、螺旋状リブ16の高さは、化粧料13が収縮しても容器本体11の環状側部15の内側面15aとの密着性を保持する観点からは、できるだけ高く設けることが好ましいが、過度に高くすると、収容される化粧料13の容量が減り、また上下に隣接する螺旋状リブ16の間隔部分等に挟まった化粧料13を掬い取り難くなるため、これらを鑑みて適宜設計されることになる。
また、本実形態では、容器本体11の環状側部15の外側面15aに、薄肉螺着部21から外側に突出して雄ネジ突条23が設けられている。雄ネジ突条23は、例えば略等脚台形の断面形状を有する一般的なものである。この雄ネジ突条23を介することにより、スカート部24の内側面に雌ネジ突条25を有する蓋体12が、容器本体11の上面開口11aを覆うようにして薄肉螺着部21に着脱可能に螺着されることになる。
容器本体11に螺着される蓋体12は、本実施形態では、内蓋26と、内蓋26の外側に嵌着された外蓋27とからなる二重構造を有している。また天面部28とスカート部24とからなる高さの低い有天円筒形状を備えている。スカート部24の内蓋26による内側面には、容器本体11の雄ネジ突条23と螺合する雌ネジ突条25が設けられている。天面部28の内蓋26による内側面には、パッキン29が装着されている。パッキン29を内蓋26の内側面と容器本体11の薄肉螺着部21の上端面との間に挟み込むことにより、蓋体12によって容器本体11の上面開口11aを閉塞した際に、強固なシール性を確保することができるようになっている。
上述の構成を有する本実施形態の化粧料容器10では、容器本体11の環状側部15の内側面15a及び底部14の内側面14aに、相当の高さを有する螺旋状リブ16やリング状リブ18が設けられることになるが、本実施形態によれば、これらの螺旋状リブ16やリング状リブ18を有する容器本体11を、金型を用いた射出成形によって容易に形成することができる。すなわち、本実施形態によれば、容器本体11の環状側部15の内側面15aには、螺旋方向Xに連続する螺旋状リブ16が形成され、容器本体11の底部14の内側面14aには、金型のコアを螺旋方向Xに抜く際にコアの回転を阻害しない形状で円周方向に延設する複数のリング状リブ18が形成されている。したがって、螺旋状リブ16に対応する形状の螺旋凹部が外周面に設けられているコアを、当該螺旋凹部を螺旋状リブ16の螺旋方向Xに沿わせつつ回転させれば、螺旋状リブ16やリング状リブ18によって回転を阻害されることなく、且つコアに特別な加工や改良を施すことなく、金型のコアを成形された容器本体11の内側からスムーズに抜き取ることが可能になる。また容器本体11の外側は、常法に従って、割型を使用して容易に成形することができる。
また、本実施形態では、上述のようにして形成された容器本体11には、揮発成分を5〜60重量%含む化粧料が充填収容されている。ここで、揮発成分とは、水溶性揮発成分と揮発性油剤成分とが含まれ、常気圧(1気圧)で沸点が250℃以下の成分をいう。
揮発成分を5〜60重量%含む化粧料を容器本体11に充填した後、蓋体12を取外して容器本体11の上面開口11aを解放した状態で、温度40℃、湿度50%の条件下で24時間放置した場合に、例えば、0.2〜2.0%程度の蒸発による重量損失を生じ、容器本体11内で収縮を生じる。
本実施形態の容器本体11は、充填収容され収縮を生じる化粧料の抜けや回転を効果的に防止できる。従って、化粧料ののび、使用感、肌への残留性を考慮した成分調整と、容器本体11内からの化粧料の抜け防止との両立の観点から、容器本体11に充填収容される化粧料は、好ましくは揮発成分を10〜60重量%含み、さらに好ましくは揮発成分を30〜60重量%含む。
このような揮発成分を5〜60重量%含む化粧料としては、例えばファンデーション、メイクアップ化粧料や、スキンケア化粧料の一部を含む、油性固形タイプ、固形乳化タイプの化粧料、固形粉末タイプの化粧料が挙げられる。
また、揮発成分としては、例えば揮発性シリコーン油、揮発性炭化水素油等の揮発性油剤成分、水、低級アルコール等の揮発性水溶性成分が挙げられる。
揮発性シリコーン油としては、具体的には低分子量の直鎖の有機シリコーンであるジメチルシロキサンや、環状シリコーンであるオクタメチルシクロシクロテトラシロキサン、デカメチルペンタシクロシロキサンが挙げられる。
また、揮発性炭化水素油としては、例えば、一部の水添イソブテン、流動イソパラフィン、等が挙げられる。
さらに、容器本体11に充填収容される化粧料には、油剤成分が含有され、当該化粧料を容器本体11の内側面に対して滑り易くしている。油剤成分は上記の揮発性油剤成分と不揮発性油剤成分とからなり、容器本体11に充填収容される化粧料に10〜80重量%含まれるものが好適である。不揮発性油剤成分としては、例えば、不揮発性オイルが挙げられる。不揮発性オイルとして具体的には、カカオ脂、ヒマシ油、ホホバ油、オリーブ油、ミンク油、アボガド油、ヒマワリ油、マカデミアナッツ油等の油脂類; イソノナン酸、イソステアリン酸等の高級脂肪酸類; ミリスチン酸イソプロピル、イソステアリン酸イソプロピル、ジカプリン酸ネオペンチルグリコール、リンゴ酸ジイソステアリル等の脂肪酸エステル類; 流動パラフィン、流動イソパラフィン、シクロパラフィン、α -オレフィンオリゴマー、スクワレン、スクワラン等の炭化水素油、シリコーン油、フッ素油などが挙げられる。
尚、容器本体11に充填収容される化粧料は、上記の揮発成分と不揮発性油剤成分との合計で10〜80重量%含まれることが、化粧料のとりやすさ、のび、使用感、肌への残留性を調整する上で好ましい。
そして、本実施形態の化粧料容器10によれば、このような収縮量が大きい化粧料13を容器本体11に充填収容して、化粧料13が収縮した場合でも、化粧料13と容器本体11の内周面との間の密着状態を保持して、容器本体11の内部で化粧料13の抜けや回転が生じるのを効果的に回避することが可能になる。すなわち、本実施形態によれば、容器本体11の底部14の内側面14a及び環状側部15の内側面15aには、複数のリング状リブ18や螺旋状リブ16によって、高さの高い凹凸が形成されるので、化粧料13の収縮量が大きい場合であっても、これらの高さの高い凹凸が化粧料13の周面に食い込んでいることにより化粧料13との十分な密着性を保持して、容器本体11の内部で化粧料の抜けや回転が生じるのを効果的に回避することが可能になる。
なお、本発明は上記実施形態に限定されることなく種々の変更が可能である。例えば、底部の内側面に形成される、金型のコアを螺旋方向に抜く際にコアの回転を阻害しない形状で円周方向に延設する複数の凹凸部は、底部の中心を中心とする同心円状に配置された複数のリング状リブである必要は必ずしもない。例えば図4(a),(b)に示すように、容器本体11の底部14の中心を中心とする一つの円周に沿って、円弧状の平面形状を有し、且つ天面が螺旋状リブ16の螺旋方向Xの水平方向に対する傾斜角度と同じ傾斜角度の傾斜面となった、底部14の内側面14aからスロープ状に突出する複数の円弧状リブ30を、周方向に分断した状態で設けて、複数の凹凸部17とすることもできる。また、このような円弧状リブ30は、図5に示すように、底部14の中心を通る直径の異なる複数の円周に沿って、分散して設けることもできる。さらに、複数の凹凸部は、容器本体の底部の内側面に凸部を設けて形成することが好ましいが、コアの回転を阻害しない形状の凹溝等の凹部として設けて、複数の凹凸部を形成することもできる。さらにまた、螺旋状リブは、その螺旋方向がコアを反時計回りに回転させて抜く方向となるように形成する必要は必ずしもなく、コアを時計回りに回転させて抜く方向となるように形成することもできる。
本発明の好ましい一実施形態に係る化粧料容器の、化粧料を収容する前の状態の分解斜視図である。 本発明の好ましい一実施形態に係る化粧料容器の、化粧料を収容した状態の要部分解断面図である。 (a)は容器本体の断面図、(b)は容器本体の上面図、(c)は容器本体の側面図である。 (a)は、容器本体の底部の内側面に設けられた円周方向に延設する複数の凹凸部の他の形態を例示する略示上面図、(b)は、(a)のA−Aに沿った拡大断面図である。 容器本体の底部の内側面に設けられた円周方向に延設する複数の凹凸部のさらに他の形態を例示する略示上面図である。
符号の説明
10 化粧料容器
11 容器本体
11a 容器本体の上面開口
12 蓋体
13 化粧料
14 容器本体の底部
14a 底部の内側面
15 容器本体の環状側部
15a 環状側部の内側面
16 螺旋状リブ
17 円周方向に延設する凹凸部
18 リング状リブ(凹凸部)
20 環状側部の厚肉基端部
21 環状側部の薄肉螺着部
23 雄ネジ突条
25 雌ネジ突条
X 螺旋方向
θ 螺旋状リブの螺旋方向の水平方向に対する傾斜角度

Claims (5)

  1. 底部から起立する環状側部を備えて上面を開口した容器本体に、揮発成分を5〜60重量%含む化粧料が収容された化粧料容器であって、
    前記容器本体は、金型を用いた合成樹脂からなる成形品であり、前記環状側部の内側面には、螺旋方向に連続する螺旋状リブが形成され、前記底部の内側面には、前記金型のコアを前記螺旋方向に抜く際に前記コアの回転を阻害しない形状で円周方向に延設する複数の凹凸部が形成されている化粧料容器。
  2. 前記化粧料が揮発性油剤成分及び/又は不揮発性油剤成分からなる油剤成分を10〜80重量%含む請求項1記載の化粧料容器。
  3. 前記底部の内側面に形成された円周方向に延設する複数の凹凸部は、前記底部の中心を中心とする同心円状に配置された複数のリング状リブである請求項1又は2に記載の化粧料容器。
  4. 前記螺旋状リブは、前記環状側部の下部に設けられている請求項1〜3のいずれかに記載の化粧料容器。
  5. 前記螺旋状リブは、前記螺旋方向が、前記コアを反時計回りに回転させて抜く方向となるように形成されている請求項1〜3のいずれかに記載の化粧料容器。
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