JP2009118665A - 駆動回路、電圧変換装置、音声システム - Google Patents

駆動回路、電圧変換装置、音声システム Download PDF

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Abstract

【課題】素子の閾値電圧による制限を受けることなく出力信号の振幅を設定する。
【解決手段】制御トランジスタM1は、出力電圧Vcpとバイアス電圧Vb1との間で振幅する入力信号Saをソースに受け、バイアス電圧Vb1をゲートに受ける。制御トランジスタM2は、入力信号Saに同期して電源電圧Vddと基準電圧Vssとの間で振幅する入力信号Sbをソースに受け、電源電圧Vddをゲートに受ける。これにより、出力電圧Vcpと基準電圧Vssとの間で振幅する制御信号Sc1が、制御トランジスタM1,M2の接続ノードから出力される。出力電圧Vcpと電源電圧Vddとの電圧差は、制御トランジスタM2のソース・ドレイン間耐圧よりも小さいかまたは等しい。バイアス電圧Vb1と基準電圧Vssとの電圧差は、制御トランジスタM1のソース・ドレイン間耐圧よりも小さいかまたは等しい。
【選択図】図1

Description

この発明は、素子耐圧よりも大きい振幅を有する出力信号を生成する駆動回路に関し、さらに詳しくは、入力電圧を昇圧して出力電圧を出力する電圧変換装置において昇圧動作を制御するための制御信号を出力する駆動回路に関する。
近年、携帯電話等の通信システムでは、筐体の薄型化が積極的に行われており、音声再生用スピーカとして従来から広く用いられていたダイナミックスピーカに代わり、薄型の圧電スピーカの採用が進められている。この圧電スピーカを駆動するためには、一般的に、13Vpp程度の差動電圧振幅が必要となるため、圧電スピーカ駆動用増幅器には、電源電圧として7Vから10V程度の電圧が供給される。一方、携帯電話等の携帯機器には、4V程度の電圧を出力するリチウムイオン電池が一般的に使用されている。リチウムイオン電池の出力電圧を圧電スピーカ駆動用増幅器の電源電圧として供給するためには、リチウムイオン電池の出力電圧を2倍程度に昇圧して使用する必要がある。そのため、比較的簡単な構成で実現できるチャージポンプ電源装置が用いられている。このようなチャージポンプ電源装置は、携帯機器に限らず、様々な技術分野で使用されている。
図11は、従来のチャージポンプ電源装置の構成を示す。このチャージポンプ電源装置は、駆動トランジスタT1〜T4によって昇圧容量C1,入力電圧VC(例えば、電源電圧)を受ける入力ノードNin,基準電圧VL(例えば、接地電圧)を受ける基準ノードNref,出力電圧VHを出力するための出力ノードNoutの接続状態を切り換えることにより、入力電圧VCを昇圧して出力電圧VHを出力する。図11において、まず、充電モードになると、駆動トランジスタT91,T92がオン状態になり、駆動トランジスタT93,T94がオフ状態になる。これにより、図11のように充電経路が形成され、昇圧容量C91に入力電圧VCと基準電圧VLとの電圧差に対応する電荷が蓄積される。次に、昇圧モードになると、駆動トランジスタT93,T94がオン状態になり、駆動トランジスタT91,T92がオフ状態になる。これにより、図11のように昇圧経路が形成され、出力電圧VH(VH=2×(VC−VL))が出力される。このようにして、入力電圧VCの2倍の電圧値を有する出力電圧VHが出力される。
図11において、駆動トランジスタT91をオン状態にするためには、駆動トランジスタT91のゲートに基準電圧VLを印加する必要があり、駆動トランジスタT91をオフ状態にするためには、駆動トランジスタT91のゲートに出力電圧VHを印加する必要がある。すなわち、駆動トランジスタT91のゲートには、出力電圧VHと基準電圧VLとの間で振幅する制御信号を供給する必要がある。そのため、駆動トランジスタT91へ制御信号を供給する駆動回路は、出力電圧VHおよび基準電圧VLを電源電圧として動作するので、他の駆動トランジスタT92,T93,T94へ制御信号を供給する駆動回路よりも高耐圧化する必要があった。しかし、高耐圧化するためには製造プロセスに高耐圧化のための工程を追加する必要があり、また、高耐圧化により回路面積が増大するといった問題が生じてしまう。
そこで、特開2001−127615号公報(特許文献1)には、素子耐圧よりも大きい電源電圧で動作するバッファ回路が開示されている。図12Aは、特許文献1に開示されたバッファ回路の構成を示す。トランジスタM92は、バイアス電圧VBPをゲートに受け、中間電圧V91(トランジスタM91のドレイン電圧)が“VBP+|Vthp|”よりも低くならないように中間電圧V91を抑制する。また、トランジスタM93は、バイアス電圧VBNをゲートに受け、中間電圧V94(トランジスタM94のドレイン電圧)が“VBN−Vthn”よりも高くならないように中間電圧V94を抑制する。ここで、“|Vthp|”,“Vthn”は、それぞれ、トランジスタM92,M93の閾値電圧である。また、このバッファ回路をチャージポンプ電源装置の駆動回路として使用する場合、図12Aのように、チャージポンプ電源装置の出力電圧VHおよび基準電圧VLが電源電圧としてバッファ回路に供給される。
次に、図12Bを参照しつつ、図12Aに示したバッファ回路による動作について説明する。入力信号SP,SNがローレベル(VBP,VL)になると、トランジスタM91がオン状態になり、トランジスタM94がオフ状態になる。これにより、出力電圧Voutは、ハイレベル(VH)になる。また、中間電圧V91,V94は、それぞれ、“VH”,“VBN−Vthn”になる。一方、入力信号SP,SNがハイレベル(VH,VBN)になると、トランジスタM91がオフ状態になり、トランジスタM94がオン状態になる。これにより、出力電圧Voutは、ローレベル(VL)になる。また、中間電圧V91,V94は、それぞれ、“VBP+|Vthp|”,“VL”になる。
ここで、トランジスタM91,M92,M93,M94のソース・ドレイン間電圧Vsd91〜Vsd94のそれぞれの最大値は、
Vsd91=VH−(VBP+|Vthp|)・・・[式1]
Vsd92=(VBP+|Vthp|)−VL・・・[式2]
Vsd93=VH−(VBN−Vthn)・・・[式3]
Vsd94=(VBN−Vthn)−VL・・・[式4]
となる。図12Aに示されたバッファ回路では、これらのソース・ドレイン間電圧Vsd91〜Vsd94がトランジスタM91〜M94のソース・ドレイン間耐圧を超えない範囲において、トランジスタM91〜M94のソース・ドレイン間耐圧よりも高い出力電圧Voutを出力することが可能である。
特開2001−127615号公報
しかしながら、図12Aに示されたバッファ回路では、トランジスタM91〜M94のソース・ドレイン間耐圧だけでなく、トランジスタM92,M93の閾値電圧“|Vthp|”,“Vthn”も考慮してバイアス電圧VBP,VBNやバッファ回路の出力電圧Voutの振幅を設定する必要があった。特に、このようなバッファ回路をチャージポンプ電源装置の駆動回路として用いる場合、駆動トランジスタの制御信号の振幅が制限されることになり、結果として、チャージポンプ電源装置の出力電圧の電圧値が制限されてしまう。
例えば、トランジスタM91〜M94のそれぞれのソース・ドレイン間耐圧を“Vabs”とし“|Vthp|=Vthn=Vth”とする。また、一般的に、バイアス電圧VBP,VBNを個別に設定することは非効率であるので“VBP=VBN=VB=(VH−VL)/2”とする。この場合、上式[式1]〜[式4]は、次のようになる。
[式1] ⇒ Vsd91=VH−(VB+Vth)・・・[式1’]
[式2] ⇒ Vsd92=(VB+Vth)−VL・・・[式2’]
[式3] ⇒ Vsd93=VH−(VB−Vth)・・・[式3’]
[式4] ⇒ Vsd94=(VB−Vth)−VL・・・[式4’]
ここで、簡略化のために“VL=0”とすると“VH=2×VB”となり、上式[式1’]〜[式4’]は、次のようになる。
[式1’] ⇒ Vsd91=VB−Vth・・・[式1”]
[式2’] ⇒ Vsd92=VB+Vth・・・[式2”]
[式3’] ⇒ Vsd93=VB+Vth・・・[式3”]
[式4’] ⇒ Vsd94=VB−Vth・・・[式4”]
上記[式1’]〜[式4’]より、ソース・ドレイン間電圧の最大値は“VB+Vth”であることが分かる。図12Aに示したバッファ回路では、ソース・ドレイン間電圧の最大値“VB+Vth”がソース・ドレイン間耐圧“Vabs”と等しい場合に、出力電圧Voutの振幅が最大となる。すなわち、以下の[式5]が成立するときに、出力電圧Voutの振幅は最大となる。
VB+Vth=Vabs ⇒ VB=Vabs−Vth・・・[式5]
また、“VH=2×VB”であるので“VH=2×(Vabs−Vth)”となる。このように、バッファ回路に電源電圧として供給される電圧VHは、トランジスタM91〜M94のソース・ドレイン間耐圧だけでなく、トランジスタM92,M93の閾値電圧も考慮して設定する必要があった。
また、図11に示した駆動トランジスタT91〜T94のソース・ドレイン間耐圧を“Vabs”とすると、チャージポンプ電源装置の出力電圧の最大値は“2×Vabs”になる。しかし、図12Aに示したバッファ回路によって駆動トランジスタT91の制御信号を生成する場合、チャージポンプ電源装置の出力電圧を“2(Vabs−Vth)”よりも低くする必要がある。例えば、“Vabs=5.0[v]”,“Vth=0.7[v]”とすると、チャージポンプ電源装置が出力可能な出力電圧の最大値は“10.0[v]”であるが、図12Aに示したバッファ回路を駆動回路として用いるためには、チャージポンプ電源装置の出力電圧の最大値を“8.6[v]”よりも低くする必要がある。このように、チャージポンプ電源装置の出力電圧の電圧値が制限されることになる。
そこで、この発明は、素子の耐圧破壊を防止するとともに素子の閾値電圧による制限を受けることなく出力信号の振幅を設定することができる駆動回路を提供することを目的とする。特に、入力電圧を昇圧して出力電圧を出力する電圧変換装置において、駆動回路を構成する素子の閾値電圧による制限を受けることなく駆動トランジスタの制御信号の振幅を設定可能にすることを目的とする。
この発明の1つの局面に従うと、電圧変換装置は、入力電圧を昇圧して出力電圧を出力する装置であって、昇圧容量と、上記出力電圧を出力するための出力ノードと基準電圧を受ける基準ノードとの間に接続される出力容量と、充電モードにおいて上記昇圧容量の一方端を上記入力電圧を受ける入力ノードに接続するとともに上記昇圧容量の他方端を上記基準ノードに接続し、昇圧モードにおいて上記昇圧容量の他方端を上記入力ノードに接続するとともに上記昇圧容量の一方端を上記出力ノードに接続する接続切換部とを含む昇圧回路と、上記接続切換部の動作を制御する制御回路とを備え、上記接続切換部は、上記出力電圧と上記基準電圧との間で振幅する第1の制御信号に応答して、上記入力ノードと上記昇圧容量の一方端との接続を切り換える第1の駆動トランジスタを含み、上記制御回路は、上記出力電圧と第1のバイアス電圧との間で振幅する第1の入力信号を受ける第1の入力ノードと上記第1の制御信号を出力するための中間ノードとの間に接続され、上記第1のバイアス電圧をゲートに受ける第1の制御トランジスタと、上記第1の入力信号に同期して第2のバイアス電圧と上記基準電圧との間で振幅する第2の入力信号を受ける第2の入力ノードと上記中間ノードとの間に接続され、上記第2のバイアス電圧をゲートに受ける第2の制御トランジスタとを含み、上記出力電圧と上記第2のバイアス電圧との電圧差は、上記第2の制御トランジスタのソース・ドレイン間耐圧よりも小さいかまたは等しく、上記第1のバイアス電圧と上記基準電圧との電圧差は、上記第1の制御トランジスタのソース・ドレイン間耐圧よりも小さいかまたは等しい。
上記電圧変換装置では、第1の入力信号の電圧レベルが出力電圧に等しい場合、第2の入力信号の電圧レベルは第2のバイアス電圧に等しい。このとき、第1の制御トランジスタがオン状態になり、第1の制御信号の電圧レベルは、出力電圧に等しくなる。また、第2の制御トランジスタのソース・ドレイン間電圧は、出力電圧と第2のバイアス電圧との電圧差に相当する。一方、第1の入力信号の電圧レベルが第1のバイアス電圧に等しい場合、第2の入力信号の電圧レベルは基準電圧に等しい。このとき、第2の制御トランジスタがオン状態になり、第1の制御信号の電圧レベルは、基準電圧に等しくなる。また、第1の制御トランジスタのソース・ドレイン間電圧は、第1のバイアス電圧と基準電圧との電圧差に相当する。このように、第1および第2の制御トランジスタの閾値電圧によって第1の制御信号が制限されないので、第1および第2の制御トランジスタの閾値電圧による制限を受けることなく出力電圧の電圧値を設定することができる。また、第1および第2の制御トランジスタのソース・ドレイン間電圧がソース・ドレイン間耐圧を超えないので、第1および第2の制御トランジスタの耐圧破壊を防止することができる。
好ましくは、上記切換接続部は、上記入力電圧と上記基準電圧との間で振幅する第2の制御信号に応答して、上記昇圧容量の他方端と上記基準ノードとの接続を切り換える第2の駆動トランジスタと、上記入力電圧と上記基準電圧との間で振幅する第3の制御信号に応答して、上記昇圧容量の他方端と上記入力ノードとの接続を切り換える第3の駆動トランジスタと、上記出力電圧と上記第1のバイアス電圧との間で振幅する第4の制御信号に応答して、上記昇圧容量の一方端と上記出力ノードとの接続を切り換える第4の駆動トランジスタとをさらに含み、上記制御回路は、上記入力電圧と上記基準電圧との間で互いに相補的に振幅する第1および第2の基準信号と、上記第2,第3の制御信号とを生成する信号生成部と、上記出力電圧と上記第1のバイアス電圧とを受け、上記信号生成部によって生成された第1の基準信号を上記第1の入力信号にシフトする第1のレベルシフタと、上記出力電圧と上記第1のバイアス電圧とを受け、上記信号生成部によって生成された第2の基準信号を上記第4の制御信号にシフトする第2のレベルシフタとをさらに含む。
好ましくは、上記制御回路は、上記出力電圧の変動に追従して上記第1のバイアス電圧が変動するように、上記出力電圧に基づいて上記第1のバイアス電圧を生成する電圧生成部をさらに含む。
上記電圧変換装置では、昇圧回路の駆動開始時において第4の駆動トランジスタをオン状態にするために必要なゲート・ソース間電圧を確保することができる。
この発明の別の局面に従うと、駆動回路は、第1の電圧と第2の電圧との間で振幅する第1の入力信号を受ける第1の入力ノードと出力信号を出力するための中間ノードとの間に接続され、上記第2の電圧をゲートに受ける第1の制御トランジスタと、上記第1の入力信号に同期して第3の電圧と第4の電圧との間で振幅する第2の入力信号を受ける第2の入力ノードと上記中間ノードとの間に接続され、上記第3の電圧をゲートに受ける第2の制御トランジスタとを備え、上記第1の電圧と上記第3の電圧との電圧差は、上記第2の制御トランジスタのソース・ドレイン間耐圧よりも小さいかまたは等しく、上記第2の電圧と上記第4の電圧との電位差は、上記第1の制御トランジスタのソース・ドレイン間耐圧よりも小さいかまたは等しい。
上記駆動回路では、第1および第2の制御トランジスタの閾値電圧による制限を受けることなく、出力信号の振幅を設定することができる。また、第1および第2の制御トランジスタのソース・ドレイン間電圧がソース・ドレイン間耐圧を超えないので、第1および第2の制御トランジスタの耐圧破壊を防止することができる。
以上のように、閾値電圧による制限を受けることなく出力信号の振幅を設定することができる。また、素子の耐圧破壊を防止することができる。
以下、この発明の実施の形態を図面を参照して詳しく説明する。なお、図中同一または相当部分には同一の符号を付しその説明は繰り返さない。
(実施形態1)
図1は、この発明の実施形態1による電圧変換装置の構成を示す。電圧変換装置1は、入力電圧(ここでは、電源電圧Vdd)を昇圧して出力電圧Vcpを出力するものであり、昇圧回路11と、制御回路12とを備える。
昇圧回路11は、昇圧容量C1と、出力容量C2と、駆動トランジスタT1〜T4とを含む。出力容量C2は、出力ノードNoutと基準ノードNrefとの間に接続される。基準ノードNrefには、基準電圧(ここでは、接地電圧Vss)が供給される。駆動トランジスタT1は、入力ノードNinと昇圧容量C1の一方端との間に接続され、制御信号Sc1をゲートに受ける。入力ノードNinには、入力電圧(ここでは、電源電圧Vdd)が供給される。駆動トランジスタT2は、昇圧容量C1の他方端と基準ノードNrefとの間に接続され、制御信号Sc2をゲートに受ける。駆動トランジスタT3は、入力ノードNinと昇圧容量C1の他方端との間に接続され、制御信号Sc3を受ける。駆動トランジスタT4は、昇圧容量C1の一方端と出力ノードNoutとの間に接続され、制御信号Sc4をゲートに受ける。
制御回路12は、昇圧回路11の動作を制御するものであり、制御信号出力回路100と、駆動回路101〜104と、電圧生成回路105とを含む。
制御信号出力回路100は、電源電圧Vddおよび接地電圧Vssを電源電圧として受け、電源電圧Vddと接地電圧Vssとの間で互いに相補的に振幅する基準信号Si1,Si2を出力する。また、制御信号出力回路100は、外部からの駆動停止の指示に応答して、停止信号S100を活性状態にする。例えば、制御信号出力回路100は、発振器,遅延回路,停止制御回路等によって構成される。
駆動回路101は、インバータ回路A01を介して制御信号出力回路100からの基準信号Si1を受け、出力電圧Vcpと電源電圧Vddとの間で振幅する制御信号Sc1を出力する。駆動回路101は、レベルシフタLS1と、遅延回路DL1と、インバータ回路A11,A12と、制御トランジスタM1,M2とを含む。
駆動回路102は、インバータ回路A01を介して制御信号出力回路100からの基準信号Si1を受け、電源電圧Vddと接地電圧Vssとの間で振幅する制御信号Sc2を出力する。駆動回路102は、遅延回路DL2と、インバータ回路A21,A22とを含む。
駆動回路103は、インバータ回路A02を介して制御信号出力回路100からの基準信号Si2を受け、電源電圧Vddと接地電圧Vssとの間で振幅する制御信号Sc3を出力する。駆動回路103は、遅延回路DL3と、インバータ回路A31を含む。
駆動回路104は、インバータ回路A02を介して制御信号出力回路100からの基準信号Sibを受け、出力電圧Vcpとバイアス電圧Vb1との間で振幅する制御信号Sc4を出力する。駆動回路104は、レベルシフタLS4と、インバータ回路A41とを含む。
電圧生成回路105は、バイアス電圧Vb1を出力する。また、電圧生成回路105は、制御信号出力回路100からの停止信号S100が活性状態になると、バイアス電圧Vb1の出力を停止する。例えば、図2のように、電圧生成回路105は、抵抗R1,R2と、ダイオードD1,D2と、バッファBUFとを含む。この電圧生成回路105では、抵抗R1,R2による抵抗分圧によって得られた電圧がバイアス電圧Vb1として出力される。このように電圧生成回路105を構成することにより、図3のように、出力電圧Vcpの変動に追従してバイアス電圧Vb1を変動させることができ、昇圧回路11の駆動開始時においてバイアス電圧Vb1を単調増加させることが可能となる。さらに、電圧生成回路105は、停止信号S100をゲートに受けるトランジスタT11を含む。停止信号S100が非活性状態(ここでは、ローレベル)である場合には、トランジスタT11がオン状態になり、バイアス電圧Vb1が出力される。一方、停止信号S100が活性状態(ここでは、ハイレベル)になると、バイアス電圧Vb1の出力が停止する。
インバータ回路A01,A02,A12,A21,A22,A31,遅延回路DL1,DL2,DL3は、それぞれ、電源電圧Vddおよび基準電圧Vssを電源電圧として受ける。例えば、図4Aのように、インバータ回路A01は、入力ノードNinと基準ノードNrefとの間に接続されたトランジスタTp,Tnを含む。レベルシフタLS1,LS4,インバータ回路A11,A41は、それぞれ、出力電圧Vcpおよび接地電圧Vssを電源電圧として受ける。例えば、図4Bのように、インバータ回路A11は、インバータ回路A01と同様の構成であるが、トランジスタTp,Tnのソースは、それぞれ、出力電圧Vcpを出力する出力ノードNout,バイアス電圧Vb1を受けるバイアスノードNbiasに接続される。
遅延回路DL1は、入力信号Sbを入力信号Saに同期させるために、基準信号Si1を遅延させ入力信号Sbとして出力する。遅延回路DL2,DL3は、それぞれ、駆動回路101〜104のそれぞれにおける遅延量が同一になるように、基準信号Si1,Si2を遅延させ制御信号Sc2,Sc3として出力する。
インバータ回路A01,A02は、それぞれ、制御信号出力回路100からの基準信号Si1,Si2を増幅するために設けられる。インバータ回路A11,A12は、それぞれ、入力信号Sa,Sbを増幅するためや、入力信号Sa,Sbの極性を基準信号Si1の極性に一致させるために設けられる。インバータ回路A21,A22は、制御信号Sc2を増幅するためや、基準信号Si1に対して制御信号Sc2を逆の極性にするために設けられる。インバータ回路A31,A41は、それぞれ、制御信号Sc3,Sc4を増幅するためや、制御信号Sc3,Sc4の極性を基準信号Si2の極性に一致させるために設けられる。
レベルシフタLS1,LS4は、それぞれ、基準信号Si1,Si2を入力信号Sa,制御信号Sc4にシフトするために設けられる。例えば、図5のように、レベルシフタLS1は、インバータ回路INVと、差動トランジスタ対(TA1,TB1)と、カレントミラー回路CMA1,CMA2,CMA3,CMA4,CMB1,CMB2,CMB3と、トランジスタTA2,TB2と、バイアス電流源IBIASと、電流供給部CSとを含む。電流供給部CSは、差動トランジスタTA1,TB1およびトランジスタTA2,TB2に電流を供給する。電流供給部CSからトランジスタTA2,TB2へアイドリング電流が供給されることにより、トランジスタTA2,TB2のそれぞれのソース電圧は、バイアス電圧Vb1よりも高くならないように抑制される。
制御トランジスタM1は、インバータ回路A11の出力端子に接続されるソースと、制御トランジスタM2のドレインに接続されるドレインと、バイアス電圧Vb1を受けるゲートとを有する。制御トランジスタM2は、インバータ回路A12の出力端子に接続されるソースと、バイアス電圧(ここでは、電源電圧Vdd)を受けるゲートとを有する。制御信号Sc1は、制御トランジスタM1,M2の接続ノード(中間ノード)から出力される。
次に、図6を参照しつつ、図1に示した電圧変換装置1による動作について説明する。なお、ここでは、駆動トランジスタT1〜T4,および制御トランジスタM1,M2のソース・ドレイン間耐圧を“Vdd”とし、“Vcp=2×Vdd”であるものとする。また、“Vb1=Vcp/2”とする。
〔充電期間〕
まず、充電期間が開始すると(充電モードになると)、制御回路12では、基準信号Si1は、ハイレベル(Vdd)からローレベル(Vss)に遷移する。一方、基準信号Si2は、ハイレベル(Vdd)になっている。
駆動回路101では、入力信号Saがハイレベル(Vcp)からローレベル(Vb1)に遷移するとともに、入力信号Sbもハイレベル(Vdd)からローレベル(Vss)に遷移する。これにより、制御トランジスタM2がオン状態になり、制御信号Sc1がハイレベル(Vcp)からローレベル(Vss)になる。このとき、制御トランジスタM1,M2のソース・ドレイン間電圧は、それぞれ、“Vb1−Vss”,“0”であり、いずれもソース・ドレイン間耐圧“Vdd”よりも小さい。
昇圧回路11では、制御信号Sc1がハイレベル(Vcp)からローレベル(Vss)に遷移し、駆動トランジスタT1がオフ状態からオン状態になる。また、制御信号Sc2がローレベル(Vss)からハイレベル(Vdd)に遷移し、駆動トランジスタT2がオフ状態からオン状態になる。これにより、昇圧容量C1の一方端が入力ノードNinに接続され、昇圧容量C1の他方端が基準ノードNrefに接続されるので、昇圧容量C1が充電される。
〔非駆動期間〕
次に、充電期間が終了すると(充電モードが終了すると)、制御回路12では、基準信号Si1は、ローレベル(Vss)からハイレベル(Vdd)に遷移する。一方、基準信号Si2は、ハイレベル(Vdd)になっている。
駆動回路101では、入力信号Saがローレベル(Vb1)からハイレベル(Vcp)に遷移するとともに、入力信号Sbもローレベル(Vss)からハイレベル(Vdd)に遷移する。これにより、制御トランジスタM1がオン状態になり、制御信号Sc1がハイレベル(Vcp)になる。このとき、制御トランジスタM1,M2のソース・ドレイン間電圧は、それぞれ、“0”,“Vcp−Vb1”であり、いずれもソース・ドレイン間耐圧“Vdd”よりも小さい。
昇圧回路11では、制御信号Sc1がローレベル(Vss)からハイレベル(Vdd)に遷移し、駆動トランジスタT1がオン状態からオフ状態になる。また、制御信号Sc2がハイレベル(Vdd)からローレベル(Vss)に遷移し、駆動トランジスタT2がオン状態からオフ状態になる。これにより、昇圧容量C1の一方端が入力ノードNin,出力ノードNoutのいずれからも切り離された状態になり、昇圧容量C1の他方端が入力ノードNin,基準ノードNrefのいずれからも切り離された状態になる。すなわち、昇圧回路11は、非駆動状態になる。
〔昇圧期間〕
次に、昇圧期間が開始すると(昇圧モードになると)、制御回路12では、基準信号Si2は、ハイレベル(Vdd)からローレベル(Vss)に遷移する。一方、基準信号Si1は、ハイレベル(Vdd)のままである。このとき、制御トランジスタM1,M2のソース・ドレイン間電圧は、それぞれ、“0”,“Vcp−Vdd”であり、いずれもソース・ドレイン間耐圧“Vdd”よりも小さい。
昇圧回路11では、制御信号Sc3,Sc4がハイレベル(Vdd,Vcp)からローレベル(Vss,Vb1)に遷移するので、駆動トランジスタT3,T4は、オフ状態からオン状態になる。これにより、昇圧容量C1の一方端が出力ノードNoutに接続され、昇圧容量C1の他方端が入力ノードNinに接続されるので、昇圧容量C1の充電電圧が電源電圧Vddに重畳され、電源電圧Vddの2倍の電圧値を有する出力電圧Vcpが出力される。
以上のように、制御トランジスタM1,M2のソース・ドレイン間電圧がソース・ドレイン間耐圧を超えないので、制御トランジスタM1,M2の耐圧破壊を防止することができる。また、制御トランジスタM1,M2の閾値電圧による制限を受けることなく、制御信号Sc1の振幅を設定することができる。このように、制御トランジスタM1,M2の閾値電圧によって制御信号Sc1の振幅が制限されないので、駆動トランジスタT1〜T4のソース・ドレイン間耐圧の2倍の電圧値を有する出力電圧Vcpを出力することが可能となる。すなわち、制御トランジスタM1,M2の閾値電圧による制限を受けることなく出力電圧の電圧値を設定することができ、昇圧回路11の昇圧能力を十分に発揮させることができる。
また、出力電圧Vcpの変動に追従してバイアス電圧Vb1が変動することにより、昇圧回路11の駆動開始時(詳しくは、出力容量C2に電荷が蓄積されていない状態から昇圧動作を開始するとき)において制御信号Sc4のローレベルを電源電圧Vddよりも低くすることができる。これにより、昇圧回路11の駆動開始時において駆動トランジスタT4をオン状態にするために必要なゲート・ソース間電圧を確保することができる。なお、バイアス電圧Vb1は、定電圧であっても良い。
さらに、停止信号S100によって電圧生成回路105を制御することができるので、バイアス電圧Vb1が必要なときだけ電圧生成回路105を駆動させることができ、電圧生成回路105による無駄な電力消費をなくすことができる。
さらに、遅延回路DL1,DL2,DL3により遅延量を調整することにより、非動作期間(充電期間と昇圧期間との間の期間)を確保することができ、充電期間と昇圧期間との重複(すなわち、駆動トランジスタT1〜T4の全てがオン状態になる状態)に起因する貫通電流の発生を抑制することができる。
(実施形態1の変形例)
また、図7のように、制御信号出力回路100,インバータ回路A01,A02に対して電源電圧Vddに代えて電圧VddL(電源電圧Vddよりも低い電圧)を電源電圧として供給しても良い。この場合、遅延回路DL1,DL2,DL3に代えて、レベルシフタLS5,LS2,LS3を設ければ、図1と同様の制御信号Sc1〜Sc4を生成することができる。このように構成することにより、制御信号出力回路100およびインバータ回路A01,A02における消費電力を低減することができる。また、図7のように、駆動回路102においてレベルシフタLS2の前段にインバータ回路A21を設ければ、インバータ回路A21に対しても電圧VddLを電源電圧として供給することができ、消費電力をさらに低減することができる。
(実施形態2)
図8は、この発明の実施形態2による電圧変換装置2の構成を示す。電圧変換装置2は、図1に示した構成に加えて、判定回路21と、リセット回路22とを備える。
判定回路21は、出力電圧Vcpを受け、出力電圧Vcpが所定値(ここでは、電源電圧Vdd)よりも高いか否かを判定する。また、判定回路21は、制御信号出力回路100からの停止信号S100を受け、停止信号S100が活性状態であるか否かを判定する。判定回路21は、出力電圧Vcpの電圧値が所定値よりも低いと判定し、且つ、停止信号S100が非活性状態であると判定すると、停止信号S21aを活性状態にする。また、判定回路21は、それ以外の場合(出力電圧Vcpの電圧値が所定値よりも高い場合、および/または、停止信号S100が活性状態である場合)には、停止信号S21aを非活性状態にする。
さらに、判定回路21は、出力電圧Vcpが所定値よりも高いと判定し、且つ、停止信号S100が活性状態であると判定すると、リセット信号S21bを活性状態にする。また、判定回路21は、それ以外の場合(出力電圧Vcpの電圧値が所定値よりも低い場合、および/または、停止信号S100が非活性状態である場合)には、リセット信号S21bを非活性状態にする。例えば、判定回路21は、出力電圧Vcpと電源電圧Vddとを比較する比較器COMPと、比較器COMPの出力と停止信号S100とを受ける論理回路LL1,LL2とを含む。
電圧生成回路105は、停止信号S100に代えて判定回路21からの停止信号S21aを受け、停止信号S21aが非活性状態(ここでは、ローレベル)である場合には、バイアス電圧Vb1の出力を継続し、停止信号S21aが活性状態(ここでは、ハイレベル)になるとバイアス電圧Vb1の出力を停止する。すなわち、電圧生成回路105は、停止信号S100が活性状態であるとき、出力電圧Vcpの電圧値が所定値よりも高い場合にはバイアス電圧Vb1の出力を継続し、一方、低い場合にはバイアス電圧Vb1の出力を停止する。
リセット回路22は、判定回路21からのリセット信号S21bが活性状態(ここでは、ハイレベル)になると、出力容量C2に蓄積された電荷を放電する(出力ノードNoutにおける出力電圧Vcpをリセットする。)。すなわち、リセット回路22は、停止信号S100が活性状態であるとき、出力電圧Vcpの電圧値が所定値よりも高い場合にはリセット処理を実行し、出力電圧Vcpが所定値よりも低い場合にはリセット処理を停止する。例えば、リセット回路22は、抵抗RRRと、1個または複数のダイオードDDDと、トランジスタT22とを含む。
以上のように、出力電圧Vcpの電圧値が所定値よりも小さくなるまで電圧生成回路105によるバイアス電圧Vb1の出力を継続させることにより、出力電圧Vcpとバイアス電圧Vb1との電圧差が素子耐圧を超えることを防止することができ、素子(例えば、制御トランジスタM1等)の耐圧破壊を防ぐことが可能となる。さらに、出力電圧Vcpの電圧値が所定値よりも小さくなった後に電圧生成回路105によるバイアス電圧Vb1の出力を停止させることにより、電圧生成回路105における消費電力を低減することができる。
また、出力電圧Vcpが所定値よりも小さくなるまでリセット回路22によるリセット処理を実行することにより、昇圧回路11の駆動停止時において出力電圧Vcpを素速くリセットすることができ、出力電圧Vcpが安定するまでに要する時間を短縮することができる。これにより、製品の量産検査において検査時間を短縮することができる。
(実施形態3)
図9は、この発明の実施形態3による電圧変換装置の構成を示す。電圧変換装置3は、図1に示した構成に加えて、出力電圧異常検知回路31と、容量電圧異常検知回路32,33と、バイアス電圧異常検知回路34とを備える。
昇圧回路11が駆動状態である場合、出力電圧Vcpが電源電圧Vddよりも低くなることはないが、出力ノードNoutが接地ノード(ここでは、基準ノードNref)に短絡している場合、出力ノードNoutと接地ノードとの間に貫通電流が発生し、出力電圧Vcpが電源電圧Vddよりも低くなることがある。同様に、昇圧容量C1の一方端が接地ノードに短絡している場合、昇圧容量C1の一方端と接地ノードとの間に貫通電流が発生し、昇圧容量C1の一方端における電圧(容量電圧VP)が電源電圧Vddよりも低くなることがある。
出力電圧異常検知回路31は、出力電圧Vcpの電圧値が出力電圧閾値(例えば、電源電圧Vdd)よりも低いことを検知すると、検知信号S31を出力する。容量電圧異常検知回路32は、昇圧容量C1の容量電圧VPの電圧値が容量電圧閾値(例えば、電源電圧Vdd)よりも小さいことを検知すると、検知信号S32を出力する。
また、昇圧容量C1の他方端が電源電圧ノード(ここでは、入力ノードNin)に短絡している場合、容量電圧VNは、電源電圧Vddと等しくなる。ここで、駆動トランジスタT2がオン状態になると、駆動トランジスタT2を介して昇圧容量C1の他方端と基準ノードNrefとの間に貫通電流が発生してしまう。一方、昇圧容量C1の他方端が接地ノード(ここでは、基準ノードNref)に短絡している場合、容量電圧VNは、接地電圧Vssと等しくなる。ここで、駆動トランジスタT3がオン状態になると、駆動トランジスタT3を介して入力ノードNinと昇圧容量C1の他方端との間に貫通電流が発生してしまう。
容量電圧異常検知回路33は、昇圧容量C1の容量電圧VNの電圧値が所定範囲(例えば、電源電圧Vddよりも若干低い電圧よりも低く、接地電圧Vssよりも若干高い電圧よりも高い範囲)の外であることを検知すると、検知信号S33を出力する。
また、電圧生成回路105の出力端子が電源電圧ノードや接地ノードに短絡している場合、バイアス電圧Vb1の電圧値が所望値から大幅にずれることがある。この場合、バイアス電圧Vb1を電源電圧として受ける素子(制御トランジスタM1や、インバータ回路A11等)において耐圧破壊が生じる可能性がある。
バイアス電圧異常検知回路34は、バイアス電圧Vb1の電圧値が所定の許容範囲の外であることを検知すると、検知信号S34を出力する。
制御信号出力回路100は、検知信号S31〜S34のうち少なくとも1つが活性状態になると、昇圧回路11の駆動トランジスタT1〜T4の全てがオフ状態になるように基準信号Si1,Si2を出力する。これにより、昇圧回路11は、非駆動状態になる。
以上のように、出力電圧Vcp,容量電圧VP,VN,バイアス電圧Vb1のそれぞれの異常状態を検知することにより、素子の耐圧破壊や過大電流による発熱等の被害を防止することができる。
なお、出力電圧異常検知回路31,容量電圧異常検知回路32,33,バイアス電圧異常検知回路34は、図7、図8に示した電圧変換装置1a,2にも適用可能である。
(音声システム)
図10のように、以上の各実施形態における電圧変換装置1,1a,2,3は、音声システムに適用可能である。図10に示した音声システムは、電圧変換装置1の他に、デコード回路41と、一対の増幅回路42a,42bと、圧電スピーカ回路43とを備える。
デコード回路41は、音声データを復号化し、音声信号を出力する。増幅回路42a,42bは、電圧変換装置1の出力電圧を電源電圧として動作し、増幅回路42aは、デコード回路41からの音声信号を増幅し、増幅回路42bは、デコード回路41からの音声信号を反転増幅する。これにより、差動信号が生成される。圧電スピーカ回路43は、増幅回路42a,42bによって生成された差動信号に基づいて、音声を出力する。
(その他の実施形態)
以上の各実施形態において、入力電圧を「電源電圧Vdd」、基準電圧を「接地電圧Vss」、制御トランジスタM1のゲートに供給されるバイアス電圧(第1のバイアス電圧)を「バイアス電圧Vb1」、制御トランジスタM2のゲートに供給されるバイアス電圧(第2のバイアス電圧)を「電源電圧Vdd」として説明したが、これらに限定されない。すなわち、出力電圧と第2のバイアス電圧との電圧差が制御トランジスタM2のソース・ドレイン間耐圧よりも小さいかまたは等しく、第1のバイアス電圧と基準電圧との電圧差が制御トランジスタM1のソース・ドレイン間耐圧よりも小さいかまたは等しければ、上述の効果を奏する。
さらに、ソース・ドレイン間耐圧が同一であるトランジスタを用いて、昇圧回路11および制御回路12を構成する場合、出力電圧と第1のバイアス電圧との電圧差,第2のバイアス電圧と基準電圧との電圧差,出力電圧と第2のバイアス電圧との電圧差、第1のバイアス電圧と基準電圧との電圧差の全てをそのソース・ドレイン間耐圧よりも小さくまたは等しくすれば、耐圧破壊を発生させることなく、電圧変換装置を動作させることができる。例えば、図1において、ソース・ドレイン間耐圧が“Vdd”であるトランジスタを用いて電圧変換装置を構成する場合、入力電圧を“Vdd”、基準電圧を“Vss”、第1のバイアス電圧を“Vb1=Vcp/2”、第2のバイアス電圧を“Vdd”に設定すれば、いずれの回路においてもソース・ドレイン間電圧がソース・ドレイン間耐圧“Vdd”を超えなくなる。
以上のように、この発明は、閾値電圧による制限を受けることなく出力信号の振幅を設定することができるので、チャージポンプ電源装置のように入力電圧を昇圧して出力電圧を出力する電圧変換装置等に有用である。
この発明の実施形態1による電圧変換装置の構成を示す図。 図1に示した電圧生成回路の構成例を示す図。 バイアス電圧について説明するためのグラフ。 図1に示したインバータ回路の構成例を示す図。 図1に示したレベルシフタの構成例を示す図。 図1に示した電圧変換装置による動作について説明するための信号波形図。 図1に示した電圧変換装置の変形例を示す図。 この発明の実施形態2による電圧変換装置の構成を示す図。 この発明の実施形態3による電圧変換装置の構成を示す図。 図1に示した電圧変換装置を備える音声システムの構成を示す図。 従来のチャージポンプ電源装置の構成を示す図。 (A)従来のバッファ回路の構成を示す図。(B)従来のバッファ回路による動作について説明するための信号波形図。
符号の説明
1,1a,2,3 電圧変換装置
11 昇圧回路
12 制御回路
100 制御信号出力回路
101,102,103,104 駆動回路
105 電圧生成回路
C1 昇圧容量
C2 出力容量
T1,T2,T3,T4 駆動トランジスタ
M1,M2 制御トランジスタ
A01,A02,A11,A12,A21,A22,A31,A41 インバータ回路
LS1,LS2,LS3,LS4 レベルシフタ
DL1,DL2,DL3 遅延回路
21 判定回路
22 リセット回路
31 出力電圧異常検知回路
32,33 容量電圧異常検知回路
34 バイアス電圧異常検知回路

Claims (12)

  1. 入力電圧を昇圧して出力電圧を出力する装置であって、
    昇圧容量と、前記出力電圧を出力するための出力ノードと基準電圧を受ける基準ノードとの間に接続される出力容量と、充電モードにおいて前記昇圧容量の一方端を前記入力電圧を受ける入力ノードに接続するとともに前記昇圧容量の他方端を前記基準ノードに接続し、昇圧モードにおいて前記昇圧容量の他方端を前記入力ノードに接続するとともに前記昇圧容量の一方端を前記出力ノードに接続する接続切換部とを含む昇圧回路と、
    前記接続切換部の動作を制御する制御回路とを備え、
    前記接続切換部は、
    前記出力電圧と前記基準電圧との間で振幅する第1の制御信号に応答して、前記入力ノードと前記昇圧容量の一方端との接続を切り換える第1の駆動トランジスタを含み、
    前記制御回路は、
    前記出力電圧と第1のバイアス電圧との間で振幅する第1の入力信号を受ける第1の入力ノードと前記第1の制御信号を出力するための中間ノードとの間に接続され、前記第1のバイアス電圧をゲートに受ける第1の制御トランジスタと、
    前記第1の入力信号に同期して第2のバイアス電圧と前記基準電圧との間で振幅する第2の入力信号を受ける第2の入力ノードと前記中間ノードとの間に接続され、前記第2のバイアス電圧をゲートに受ける第2の制御トランジスタとを含み、
    前記出力電圧と前記第2のバイアス電圧との電圧差は、前記第2の制御トランジスタのソース・ドレイン間耐圧よりも小さいかまたは等しく、
    前記第1のバイアス電圧と前記基準電圧との電圧差は、前記第1の制御トランジスタのソース・ドレイン間耐圧よりも小さいかまたは等しい
    ことを特徴とする電圧変換装置。
  2. 請求項1において、
    前記切換接続部は、
    前記入力電圧と前記基準電圧との間で振幅する第2の制御信号に応答して、前記昇圧容量の他方端と前記基準ノードとの接続を切り換える第2の駆動トランジスタと、
    前記入力電圧と前記基準電圧との間で振幅する第3の制御信号に応答して、前記昇圧容量の他方端と前記入力ノードとの接続を切り換える第3の駆動トランジスタと、
    前記出力電圧と前記第1のバイアス電圧との間で振幅する第4の制御信号に応答して、前記昇圧容量の一方端と前記出力ノードとの接続を切り換える第4の駆動トランジスタとをさらに含み、
    前記制御回路は、
    前記入力電圧と前記基準電圧との間で互いに相補的に振幅する第1および第2の基準信号と、前記第2,第3の制御信号とを生成する信号生成部と、
    前記出力電圧と前記第1のバイアス電圧とを受け、前記信号生成部によって生成された第1の基準信号を前記第1の入力信号にシフトする第1のレベルシフタと、
    前記出力電圧と前記第1のバイアス電圧とを受け、前記信号生成部によって生成された第2の基準信号を前記第4の制御信号にシフトする第2のレベルシフタとをさらに含む
    ことを特徴とする電圧変換装置。
  3. 請求項1または請求項2において、
    前記制御回路は、
    前記出力電圧の変動に追従して前記第1のバイアス電圧が変動するように、前記出力電圧に基づいて前記第1のバイアス電圧を生成する電圧生成部をさらに含む
    ことを特徴とする電圧変換装置。
  4. 請求項3において、
    前記電圧生成部は、駆動停止を指示する停止信号を受け、当該停止信号が活性状態になると前記第1のバイアス電圧を出力を停止する
    ことを特徴とする電圧変換装置。
  5. 請求項3において、
    前記出力電圧の電圧値が所定値よりも大きいか否かを判定するとともに、駆動停止を指示する停止信号を受け当該停止信号が活性状態であるか否かを判定する判定回路をさらに備え、
    前記電圧生成部は、前記判定回路によって前記出力電圧の電圧値が所定値よりも小さいと判定され且つ前記停止信号が活性状態であると判定されると、前記第1のバイアス電圧の出力を停止し、それ以外の場合には、前記第1のバイアス電圧の出力を継続する
    ことを特徴とする電圧変換装置。
  6. 請求項3において、
    前記出力電圧の電圧値が所定値よりも大きいか否かを判定するとともに、駆動停止を指示する停止信号を受け当該停止信号が活性状態であるか否かを判定する判定回路と、
    前記判定回路によって前記出力電圧の電圧値が所定値よりも大きいと判定され且つ前記停止信号が活性状態であると判定されると、前記出力ノードにおける出力電圧をリセットするリセット回路とをさらに備える
    ことを特徴とする電圧変換装置。
  7. 請求項1〜6のいずれか1項において、
    前記出力電圧の電圧値が出力電圧閾値よりも小さいことを検知する出力電圧異常検知回路をさらに備え、
    前記制御回路は、前記出力電圧異常検知回路によって前記出力電圧の電圧値が出力電圧閾値よりも小さいことが検知されると、前記昇圧回路を非駆動状態にする
    ことを特徴とする電圧変換装置。
  8. 請求項1〜7のいずれか1項において、
    前記昇圧容量の一方端における電圧の電圧値が容量電圧閾値よりも小さいことを検知する第1の容量電圧異常検知回路をさらに備え、
    前記制御回路は、前記第1の容量電圧異常検知回路によって前記昇圧容量の一方端における電圧の電圧値が容量電圧閾値よりも小さいことが検知されると、前記昇圧回路を非駆動状態にする
    ことを特徴とする電圧変換装置。
  9. 請求項1〜8のいずれか1項において、
    前記昇圧容量の他方端における電圧が所定範囲の外であることを検知する第2の容量電圧異常検知回路をさらに備え、
    前記制御回路は、前記第2の容量電圧異常検知回路によって前記昇圧容量の他方端における電圧が所定範囲の外であることが検知されると、前記昇圧回路を非駆動状態にする
    ことを特徴とする電圧変換装置。
  10. 請求項1〜9のいずれか1項において、
    前記バイアス電圧が許容範囲の外であることを検知するバイアス電圧異常検知回路をさらに備え、
    前記制御回路は、バイアス電圧異常検知回路によって前記バイアス電圧が許容範囲の外であることが検知されると、前記昇圧回路を非駆動状態にする
    ことを特徴とする電圧変換装置。
  11. 請求項1〜10のいずれか1項に記載の電圧変換装置と、
    音声データを復号化し音声信号を出力するデコード回路と、
    前記電圧変換装置の出力電圧を電源電圧として動作し、前記デコード回路からの音声信号を差動信号にして増幅する増幅回路と、
    前記増幅回路からの差動信号に基づいて音声を出力するスピーカ回路とを備える
    ことを特徴とする音声システム。
  12. 第1の電圧と第2の電圧との間で振幅する第1の入力信号を受ける第1の入力ノードと出力信号を出力するための中間ノードとの間に接続され、前記第2の電圧をゲートに受ける第1の制御トランジスタと、
    前記第1の入力信号に同期して第3の電圧と第4の電圧との間で振幅する第2の入力信号を受ける第2の入力ノードと前記中間ノードとの間に接続され、前記第3の電圧をゲートに受ける第2の制御トランジスタとを備え、
    前記第1の電圧と前記第3の電圧との電圧差は、前記第2の制御トランジスタのソース・ドレイン間耐圧よりも小さいかまたは等しく、
    前記第2の電圧と前記第4の電圧との電位差は、前記第1の制御トランジスタのソース・ドレイン間耐圧よりも小さいかまたは等しい
    ことを特徴とする駆動回路。
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