JP2009117288A - Fuse resistor - Google Patents
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Abstract
Description
本発明は、電力タイプの抵抗器であって、所定値以上の電流・電圧にて溶断する構造のヒューズ抵抗器に関するものである。 The present invention relates to a power-type resistor, which is a fuse resistor having a structure that blows at a current / voltage of a predetermined value or more.
従来、この種のヒューズ抵抗器は、例えば特許文献1の第1図に示すように、抵抗体(3)と密閉型温度ヒューズ(4)とを直列に接続したものを、ケース体(1)内に収納し、さらにこのケース体(1)内に絶縁充填剤(8)を充填・固化して構成されていた。また密閉型温度ヒューズ(4)は特許文献1の第3図に示すように、ケース(5)及び側板(5a)によって温度ヒューズ(7)を密閉空間内に設置して構成されていた。 Conventionally, this type of fuse resistor is formed by connecting a resistor (3) and a sealed thermal fuse (4) in series as shown in FIG. The case body (1) was filled with an insulating filler (8) and solidified. Further, as shown in FIG. 3 of Patent Document 1, the sealed thermal fuse (4) is configured by installing the thermal fuse (7) in a sealed space by a case (5) and a side plate (5a).
しかしながら上記従来のヒューズ抵抗器においては、ケース(5)内に形成される空間内に温度ヒューズ(7)を設置する構造の密閉型温度ヒューズ(4)を用いているので、密閉型温度ヒューズ(4)全体の外形寸法が大きくなり、ヒューズ抵抗器の小型化が阻害されていた。また温度ヒューズ(7)の周囲に空間が形成されるので、その分抵抗体(3)から温度ヒューズ(7)への熱の伝導が阻害され、ヒューズ抵抗器の迅速な切断が図れなかった。 However, since the conventional fuse resistor uses the sealed thermal fuse (4) having a structure in which the thermal fuse (7) is installed in the space formed in the case (5), the sealed thermal fuse ( 4) The overall external dimensions were large, and the miniaturization of the fuse resistor was hindered. Further, since a space is formed around the thermal fuse (7), the heat conduction from the resistor (3) to the thermal fuse (7) is hindered, and the fuse resistor cannot be cut quickly.
上記問題を解決するには、温度ヒューズ(7)を密閉するケース(5)及び側板(5a)を省略し、本願図面の図10に示すように、露出したままの可溶体(温度ヒューズ)501の周囲に直接絶縁性の充填剤503を充填・固化すれば良い。なお可溶体501は中央にフラックス505を充填した筒状の半田であり、その両端に金属板製の端子507を取り付けている。このように構成すれば、外装ケースを小型化でき、ヒューズ抵抗器全体の外形寸法の小型化が図れるばかりか、図示しない抵抗体から可溶体501へ熱の伝熱が充填剤503を介して直接迅速に行われる。
In order to solve the above problem, the case (5) and the side plate (5a) for sealing the thermal fuse (7) are omitted, and as shown in FIG. The
しかしながら露出した状態の可溶体501の周囲に直接充填剤503を充填すると、可溶体501の溶断が確実に行えなくなる恐れがあった。即ち充填剤503として通常は耐熱性の高い絶縁材料であるシリコンセメント等が用いられるが、その表面は粗い(凹凸状でざらざらした状態)ので、本来であれば可溶体501が加熱によって溶融した際に図11に点線で示すように溶融した可溶体501はその略半分ずつが金属板製の両端子507に引き寄せられて両端子507間が断線するのであるが、場合によっては、充填剤503の空洞の粗い内周表面に付着している溶融した可溶体501がこの内周面に付着したままの状態となり、結局前記点線で示す理想的な溶断ができず、図11に実線で示すように、両端子507に引き寄せられた可溶体501aが、充填剤503の内周表面に取り付いた可溶体501bによって電気的に接続されたままの状態となり、これによって両端子507間が断線できなくなる恐れがあった。
本発明は上述の点に鑑みてなされたものでありその目的は、小型化が図れると同時に、ヒューズとして迅速且つ確実に溶断するヒューズ抵抗器を提供することにある。 The present invention has been made in view of the above-described points, and an object of the present invention is to provide a fuse resistor that can be miniaturized and that can be quickly and reliably blown as a fuse.
本願請求項1に記載の発明は、可溶体と抵抗体とを直列接続したものをケースの収納部内に収納すると共に、前記収納部内に充填材を充填してなるヒューズ抵抗器において、前記可溶体は棒状であって、この可溶体の外周側面に密着するように可撓性を有する合成樹脂製のチューブを被覆したことを特徴とするヒューズ抵抗器にある。 The invention according to claim 1 of the present invention relates to a fuse resistor in which a fusible body and a resistor are connected in series in a housing portion of a case, and a filler is filled in the housing portion. Is a rod-shaped fuse resistor that is covered with a flexible synthetic resin tube so as to be in close contact with the outer peripheral side surface of the fusible body.
本願請求項2に記載の発明は、前記チューブは、前記可溶体の両端に取り付けた端子の間の可溶体が露出している外周側面全体を覆うように取り付けられることを特徴とする請求項1に記載のヒューズ抵抗器にある。
Invention of
本願請求項3に記載の発明は、前記可溶体は、中央にフラックスを充填した筒状の半田であることを特徴とする請求項1又は2に記載のヒューズ抵抗器にある。
The invention according to claim 3 of the present application is the fuse resistor according to
請求項1に記載の発明によれば、棒状の可溶体の外周側面に密着するようにチューブを被覆し、チューブの外周には直接接触するように充填材が充填されているので、抵抗体の熱は充填材とチューブを通して可溶体に伝熱され、従ってその間に空間がある従来例に比べて、抵抗体の熱を迅速に可溶体に伝熱することができる。同時に溶融する可溶体の周囲にはチューブが被覆されているが、チューブの内周面はこれを容易に滑らかに構成できるので、溶融した可溶体がこのチューブの内周面に取り付いたままとなる恐れがなく、容易に両端の端子に吸い寄せられて溶断する。以上のことから、小型化が図れると同時に、ヒューズとして迅速且つ確実に溶断させることができる。
またチューブとして可撓性を有する合成樹脂製のチューブを用いたので、容易且つ確実に可溶体の外周側面にチューブを密着するように被覆することができる。
According to the first aspect of the present invention, the tube is covered so as to be in close contact with the outer peripheral side surface of the rod-shaped fusible body, and the outer periphery of the tube is filled with the filler so as to be in direct contact. The heat is transferred to the fusible body through the filler and the tube, and therefore the heat of the resistor can be transferred to the fusible body more quickly than in the conventional example having a space between them. A tube is coated around the fusible body that melts at the same time, but the inner peripheral surface of the tube can be easily and smoothly constructed so that the melted fusible body remains attached to the inner peripheral surface of the tube. There is no fear and it is easily sucked to the terminals at both ends and melts. From the above, it is possible to reduce the size, and at the same time, the fuse can be blown quickly and reliably.
Moreover, since the tube made from a synthetic resin which has flexibility is used as a tube, it can coat | cover so that a tube may contact | adhere to the outer peripheral side surface of a soluble body easily and reliably.
請求項2に記載の発明によれば、両端子間に位置する可溶体の外周側面全体がチューブによって覆われるので、両端子間においては可溶体がほとんど充填材に触れず、これによってさらに確実にヒューズ抵抗器を溶断することができる。
According to the invention described in
請求項3に記載の発明によれば、可溶体が溶融した際に両端子に引き寄せられることで生じる中間部分の空隙が、フラックスを充填していた部分にある空隙によって負圧にならず容易に形成することができ、これによってさらに確実にヒューズ抵抗器を溶断することができる。 According to the third aspect of the present invention, when the fusible material is melted, the gap in the intermediate portion that is caused by being drawn toward both terminals is not easily negative pressure by the gap in the portion filled with the flux. This can more reliably blow the fuse resistor.
以下、本発明の実施形態を図面を参照して詳細に説明する。図1は本発明の1実施形態にかかるヒューズ抵抗器1−1の分解斜視図、図2はヒューズ抵抗器1−1の概略側断面図である。両図に示すようにヒューズ抵抗器1−1は、可溶体30と一対の抵抗体(以下「プレート抵抗板」という)10,10とを直列接続したものをケース70の収納部71内に収納すると共に、収納部71内に充填材90を充填して構成されている。更に具体的に言えば、ヒューズ抵抗器1−1は、一対のプレート抵抗板10,10の中央に可溶体30を取り付け、一対のプレート抵抗板10,10の可溶体30を取り付けた反対側の端部にそれぞれ外部引出端子50,50を取り付け、前記一対のプレート抵抗板10,10と可溶体30の部分をケース70の収納部71に収納し、さらに収納部71に充填材90を充填して構成されている。このとき一対の外部引出端子50,50はケース70の外部に突出する。以下各構成部品について説明する。なお以下の説明において、「上」とは可溶体30から見て可溶体30の図1,図2に示す上側の端子33を取り付けた方向をいい、「下」とはもう一方の下側の端子33を取り付けた方向を言うものとする。
Hereinafter, embodiments of the present invention will be described in detail with reference to the drawings. FIG. 1 is an exploded perspective view of a fuse resistor 1-1 according to an embodiment of the present invention, and FIG. 2 is a schematic sectional side view of the fuse resistor 1-1. As shown in both figures, the fuse resistor 1-1 accommodates a
一対のプレート抵抗板10,10は、平板状(帯状)の抵抗線10Aを複数回蛇行して構成されており、その一端(両プレート抵抗板10,10が接近する側の端部)には矩形状の取付部11,11が形成されている。また一対のプレート抵抗板10,10の取付部11,11の反対側の端部にはそれぞれ端子取付部13,13が形成されている。プレート抵抗板10,10の蛇行の形状は、上下方向に向かって長尺な直線部分15を複数有し、各直線部分15が平行になって蛇行するように各直線部分15の端部間に折曲部17を設けた形状となっている。そしてこの実施形態ではプレート抵抗板10,10の厚みを0.1〜0.2mm程度としている。またプレート抵抗板10,10の材質は、所定の抵抗値を有する材質であればどのような材質であっても良く、例えば、Ni(ニッケル)・Cr(クロム)合金、Fe(鉄)・Cr合金、Cu(銅)・Ni合金等を用いる。この実施形態ではFe・Cr合金を用いており、その融点は1200〜1400℃程度である。なおこの実施形態の場合、両プレート抵抗板10,10の長さ・幅・厚みは同一で、抵抗値は同一である。
The pair of
ここで図5はチューブ31と端子33,33とを取り付けた可溶体30の正面図である。同図及び図1,図2に示すように、可溶体30は棒状であり、この可溶体30の両端には端子33,33が取り付けられ、また両端子33,33間の可溶体30が露出している外周側面30a全体を覆うようにこの可溶体30の外周側面30aに密着してチューブ31が被覆されている。可溶体30は中央にフラックス35(図6参照)を充填した直径1.0mm程度の筒状の半田で構成されている。可溶体30の構成材料はプレート抵抗板10,10よりも融点の低い金属材料(一般的には500℃以下の低融点金属)であれば良く、例えばSn(錫)〔99.25%〕・Cu〔0.75%〕合金、Sn〔96.5%〕・Ag(銀)〔3%〕・Cu〔0.5%〕合金等を用いる。これらはいわゆる鉛フリータイプの半田である。この実施形態ではSn・Cu合金を用いており、その融点は150〜250℃程度である。
FIG. 5 is a front view of the
チューブ31は可撓性を有する合成樹脂製のチューブであり、この実施形態ではシリコンチューブを用いている。もちろん他の各種合成樹脂材料(例えばポリイミド)を用いても良い。要は可溶体30の溶融温度以上の耐熱性及び絶縁性を有する合成樹脂材料であれば良い。このチューブ31の内径は、前記可溶体30の外径と同一又はそれより少し小さい寸法に形成されており、この実施形態では可溶体30の外径寸法がφ1.0mmであるのに対し、チューブ31の内径寸法をφ0.9〜1.0mmとしている。またチューブ31は、可溶体30の両端に取り付ける端子33,33の間の可溶体30が露出している外周側面30a全体を覆う長さ寸法に形成されている。
The
端子33は可溶体30よりも融点の高い材料(金属板)によって構成されており、この実施形態ではSnめっきのFe(Feの融点は約1000℃)を用いている。端子33の材質としては、その融点が可溶体30の融点よりもむしろプレート抵抗板10,10の融点に近いものが好ましい。そして端子33は可溶体30の両端近傍の外周に可溶体30を挟持するようにかしめて取り付けられる。即ち端子33は可溶体30に取り付けられる可溶体取付部43と、プレート抵抗板10に取り付けられる抵抗体取付部45とを一体に連結して構成されている。なおSnめっきを行ったのは端子33に溶融した可溶体30が付き易くするためである。
The terminal 33 is made of a material (metal plate) having a melting point higher than that of the
次に可溶体30にチューブ31と端子33,33とを取り付ける方法を図3を用いて説明する。まず図3に示すように、可溶体30とチューブ31と一対の端子33,33とを用意する。一対の端子33,33は、保持板(リードフレーム等)37に設けた矩形状の開口39内に保持されている。即ち開口39の対向する一対の内周辺から突出する一対の連結部41の先端にそれぞれ端子33,33の抵抗体取付部45,45を接続している。ここで図4は可溶体取付部43の断面図(図3のA−A線断面図)である。図3,図4に示すように可溶体取付部43は矩形状の平板の左右両側部分を一方の面方向に略コ字状に折り曲げ、これによってその中央に可溶体収納部47を設けて構成されている。可溶体収納部47は可溶体30の外周をゆるく掴む(挟持する)形状寸法に形成されている。一方抵抗体取付部45は矩形の平板状に形成されている。また両端子33,33の可溶体取付部43,43の先端間の間隙寸法L1は、チューブ31の長さ寸法と略同一になるようにしている。
Next, a method of attaching the
そしてまず可溶体30の外周側面30aの中央にチューブ31を装着する。このときチューブ31の内径寸法は可溶体30の外径寸法と同一又はその外径寸法よりも若干小さいので、チューブ31は可溶体30の外周側面30aによって若干押し広げられ、可溶体30の外周側面30aにぴったりと密着するように被覆される。特にこの実施形態においては、チューブ31として可撓性を有する合成樹脂製のチューブを用いたので、容易且つ確実に可溶体30の外周側面30aに密着するように被覆することができる。次にチューブ31からはみ出して露出している可溶体30の両端近傍の外周側面30a部分を前記保持板37に取り付けられている一対の可溶体取付部43の可溶体収納部47,47内に装着・挟持して仮止めする。そして前記可溶体取付部43の外周をかしめることでこの可溶体取付部43を可溶体30の外周側面30aに強く押し付け、電気的・機械的に確実に取り付ける。そして両連結部41,41を切断すれば、図5に示すように、チューブ31と端子33,33とを取り付けた可溶体30が完成する。
First, the
図1,図2に戻って外部引出端子50は棒状の金属であり、プレート抵抗板10に溶接等によって固定できる材料であれば良く、例えばCu線、又はFe線にCuめっき(又は被覆)を施したもの等を用いる。
1 and 2, the
ケース70は略矩形状で横長の薄板状であり、その下面に前記一対のプレート抵抗板10,10と可溶体30をそのまま収納できる寸法の略矩形状の凹部からなる収納部71を設けて構成されている。ケース70の材質は、絶縁性を有し、耐熱性の高い材質であれば良く、この実施形態ではセラミックを用いている。
The
充填材90は耐熱性の絶縁材料で構成され、この実施形態では耐熱シリコンセメント(シリカ〔SiO2〕とシリコンワニス〔シリコン樹脂〕を溶剤〔キシレン等〕でペースト状にしたもの、加熱180℃、1時間で硬化する。)を用いている。
The
そしてヒューズ抵抗器1−1を製造するには、一対の取付部11,11にそれぞれ可溶体30に取り付けた端子33,33の抵抗体取付部45,45を載置して例えば電気溶接(スポット溶接等)によって取り付け、また一対の端子取付部13,13にそれぞれ外部引出端子50,50の一端を載置して例えば電気溶接(スポット溶接等)によって取り付ける。次に両プレート抵抗板10,10及び可溶体30をケース70の収納部71内に収納する。このとき両外部引出端子50,50のプレート抵抗板10,10に取り付けていない側の先端部分はケース70の外部に突出する。そして収納部71内を満たすようにペースト状の充填材90を充填し、所定時間加熱して充填材90を硬化させれば、ヒューズ抵抗器1−1が完成する。
In order to manufacture the fuse resistor 1-1, the
以上のように製造されたヒューズ抵抗器1−1において、両外部引出端子50,50間に電流・電圧を印加すると、ヒューズ抵抗器1−1は抵抗器として作用すると共に、両プレート抵抗板10,10は加熱される。そして可溶体30には充填材90とチューブ31、及び可溶体取付部11,11を通して両プレート抵抗板10,10の熱が即座に伝熱される。そして可溶体30が所定の温度(例えば200℃)に達すれば、可溶体30はその熱で溶断し、両外部引出端子50,50間は断線する。
In the fuse resistor 1-1 manufactured as described above, when a current / voltage is applied between the
ここで図6は充填材90中に埋設されている可溶体30の状態を示す要部概略断面図である。同図に示すようにこの実施形態においては、棒状の可溶体30の外周側面30aに密着するようにチューブ31を被覆し、チューブ31の外周に直接接触するように充填材90が充填されている。従ってプレート抵抗板10の熱は充填材90とチューブ31を通して可溶体30に伝熱され、従ってその間に空間がある従来例に比べて、プレート抵抗板10の熱を迅速に可溶体30に伝熱することができる。同時に可溶体30の周囲にはチューブ31が被覆されているが、チューブ31の内周面31aはこれを容易に滑らかに構成できる。従って溶融した可溶体30がチューブ31の内周面31aに取り付いたままとなる恐れがなく(即ち前記図11に実線で示した可溶体501の状態となる恐れがなく)、図7に示すように容易に両端の端子33,33に吸い寄せられて溶断する。以上のように、可溶体30と充填材90の間に空間を設けないので、ヒューズ抵抗器1−1の小型化が図れると同時に、ヒューズとして迅速且つ確実に溶断する。
Here, FIG. 6 is a schematic cross-sectional view of a main part showing a state of the
特にこの実施形態によれば、両端子33,33間に位置する可溶体30の外周側面30a全体がチューブ31によって覆われているので、両端子33,33間においては可溶体30がほとんど充填材90に触れず、これによってさらに確実にヒューズ抵抗器1−1を溶断することができる。
In particular, according to this embodiment, the entire outer
さらにこの実施形態によれば、可溶体30が溶融した際に両端子33,33に引き寄せられることで生じる中間部分の空隙A1が、フラックス35を充填していた部分にある空隙によって負圧にならずに容易に形成することができ、これによってさらに確実にヒューズ抵抗器1−1を溶断することができる。
Furthermore, according to this embodiment, when the
またこのヒューズ抵抗器1−1によれば、抵抗体としてプレート抵抗板10を用いたので、これに直接可溶体30の端子33を取り付けることができ、その製造が容易になる。なお可溶体30に端子33を取り付けて端子33とプレート抵抗板10間を溶接したのは、可溶体30を直接プレート抵抗板10に溶接しようとしても、両者の融点が大幅に異なるため、その溶接がうまく行えないからである。そこでプレート抵抗板10の融点に近い材質からなる端子33を可溶体30に取り付けた上で、端子33とプレート抵抗板10間を溶接することとしている。これによって可溶体30のプレート抵抗板10への取り付けが容易に行えるようになった。またプレート抵抗板10はプレート状で薄いので、これに合わせてケース70等も薄型化が図れ、ヒューズ抵抗器1−1全体の薄型化を図ることができる。
Further, according to the fuse resistor 1-1, since the
図8は本発明の第2実施形態にかかるヒューズ抵抗器1−2の概略側断面図である。同図に示すヒューズ抵抗器1−2において、前記図1〜図7に示すヒューズ抵抗器1−1と同一又は相当部分には同一符号を付す。なお以下で説明する事項以外の事項については、前記図1〜図7に示す実施形態と同じである。同図に示すヒューズ抵抗器1−2において前記ヒューズ抵抗器1−1と相違する点は、一枚の抵抗体(以下「プレート抵抗板」という)10の端部に可溶体30を直列接続した点である。即ちこのヒューズ抵抗器1−2においては、平板状(帯状)の抵抗線10Aを複数回蛇行して構成される一枚のプレート抵抗板10の一端を矩形状の取付部11とし、他端を端子取付部13としている。
FIG. 8 is a schematic sectional side view of a fuse resistor 1-2 according to the second embodiment of the present invention. In the fuse resistor 1-2 shown in the figure, the same or corresponding parts as those of the fuse resistor 1-1 shown in FIGS. Note that matters other than those described below are the same as those in the embodiment shown in FIGS. The fuse resistor 1-2 shown in the figure is different from the fuse resistor 1-1 in that a
そして取付部11に可溶体30に取り付けた一方(上側)の端子33の抵抗体取付部45を載置して例えば電気溶接(スポット溶接等)によって取り付け、また他方(下側)の端子33の抵抗体取付部(この実施形態の場合は「端子取付部」となる)45と、プレート抵抗板10の端子取付部13とにそれぞれ外部引出端子50,50の一端を載置して例えば電気溶接(スポット溶接等)によって取り付ける。そしてプレート抵抗板10及び可溶体30をケース70の収納部71内に収納し、収納部71内を満たすようにペースト状の充填材90を充填し、所定時間加熱して充填材90を硬化させれば、ヒューズ抵抗器1−2が完成する。
Then, the
このヒューズ抵抗器1−2においても、前記ヒューズ抵抗器1−1と同様に、抵抗器として作用し、同時に可溶体30が所定の温度(例えば200℃)に達すれば、可溶体30はその熱で溶断し、両外部引出端子50,50間は断線する。可溶体30の溶断は、前記実施形態と同様に、迅速且つ確実に行われる。またヒューズ抵抗器1−1の小型化が図れることも前記実施形態と同様である。
In the fuse resistor 1-2 as well as the fuse resistor 1-1, if the
図9は本発明の第3実施形態にかかるヒューズ抵抗器1−3の概略側断面図である。同図に示すヒューズ抵抗器1−3において、前記図1〜図8に示すヒューズ抵抗器1−1,1−2と同一又は相当部分には同一符号を付す。なお以下で説明する事項以外の事項については、前記図1〜図8に示す実施形態と同じである。同図に示すヒューズ抵抗器1−3は、可溶体30と抵抗体(以下「巻線抵抗体」という)100とを直列接続したものをケース70の収納部71内に収納すると共に、収納部71内に充填材90を充填して構成されている。更に具体的に言えば、ヒューズ抵抗器1−3は、巻線抵抗体100の一端(上側)に取り付けた導線101を略直角に折り曲げてその折り曲げた先端側の部分を可溶体30に取り付けた一方(上側)の端子33の抵抗体取付部45にスポット溶接等によって取り付け、また可溶体30に取り付けた他方(下側)の端子33の抵抗体取付部(この実施形態の場合は「端子取付部」となる)45にスポット溶接等によって導線105を取り付け、また巻線抵抗体100の他端(下側)にスポット溶接等によって導線103を取り付け、前記巻線抵抗体100と可溶体30の部分をケース70の収納部71に収納し、さらに収納部71に充填材90を充填して構成されている。このとき一対の導線103,105は外部引出端子としてケース70の外部に突出する。導線101,103,105は金属棒製であり、例えばCu線、又はFe線にCuめっき(又は被覆)を施したもの等を用いる。
FIG. 9 is a schematic sectional side view of a fuse resistor 1-3 according to the third embodiment of the present invention. In the fuse resistor 1-3 shown in the figure, the same or corresponding parts as those of the fuse resistors 1-1 and 1-2 shown in FIGS. Note that matters other than those described below are the same as those in the embodiment shown in FIGS. The fuse resistor 1-3 shown in the figure stores a
巻線抵抗体100は絶縁性で柱状の芯材の周囲に抵抗線を巻き回すと共に、芯材の両端に金属板製の端子を取り付けて構成されており、これら端子に前記導線101,103をスポット溶接等によって取り付けている。一方チューブ31と端子33,33とを取り付けた可溶体30の形状・構造は上記各実施形態のものと同一である。ケース70及び充填材90も形状は異なるが、上記各実施形態のものと同じ材質である。
The winding
以上のようにして製造されたヒューズ抵抗器1−3においても、両導線103,105間に電流・電圧を印加すると、ヒューズ抵抗器1−3は抵抗器として作用すると共に、巻線抵抗体100は加熱される。そして可溶体30には充填材90とチューブ31、及び導線101を通して巻線抵抗体100の熱が即座に伝熱される。そして可溶体30が所定の温度(例えば200℃)に達すれば、可溶体30はその熱で溶断し、両導線103,105間は断線する。可溶体30の溶断は、前記実施形態と同様に、迅速且つ確実に行われる。またヒューズ抵抗器1−3の小型化が図れることも前記実施形態と同様である。
Also in the fuse resistor 1-3 manufactured as described above, when a current / voltage is applied between the
以上本発明の実施形態を説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲、及び明細書と図面に記載された技術的思想の範囲内において種々の変形が可能である。なお直接明細書及び図面に記載のない何れの形状・構造・材質であっても、本願発明の作用・効果を奏する以上、本願発明の技術的思想の範囲内である。例えばプレート抵抗板10、可溶体30、ケース70、充填材90、巻線抵抗体100として上記各実施形態で示したもの以外の各種形状・構造のものを用いても良い。例えば可溶体30は必ずしも中央にフラックス35を充填した構造でなくても良いし、チューブ31は、可溶体30の両端に取り付けた端子33,33の間の可溶体30が露出している外周側面30aの一部を覆うように取り付けてもよい。また上記ヒューズ抵抗器1−1〜1−3の各種組立手順はその一例であり、他の各種異なる組立手順を用いて組み立てても良いことはいうまでもない。また抵抗体は上記各実施形態のものに限定されず、他の各種構造の抵抗器(例えば絶縁性の芯材の表面に酸化皮膜からなる抵抗膜を形成してなる酸化金属皮膜抵抗器等)であっても良い。
Although the embodiments of the present invention have been described above, the present invention is not limited to the above-described embodiments, and various modifications can be made within the scope of the technical idea described in the claims and the specification and drawings. Is possible. It should be noted that any shape, structure, or material not directly described in the specification and drawings is within the scope of the technical idea of the present invention as long as the effects and advantages of the present invention are exhibited. For example, plates having various shapes and structures other than those shown in the above embodiments may be used as the
1−1 ヒューズ抵抗器
10 プレート抵抗板(抵抗体)
30 可溶体
30a 外周側面
31 チューブ
35 フラックス
50 外部引出端子
70 ケース
71 収納部
90 充填材
1−2 ヒューズ抵抗器
1−3 ヒューズ抵抗器
100 巻線抵抗体(抵抗体)
1-1
30
Claims (3)
前記可溶体は棒状であって、この可溶体の外周側面に密着するように可撓性を有する合成樹脂製のチューブを被覆したことを特徴とするヒューズ抵抗器。 A fuse resistor in which a fusible body and a resistor are connected in series is housed in a housing portion of the case, and a filling material is filled in the housing portion.
A fuse resistor characterized in that the fusible body has a rod shape and is covered with a flexible synthetic resin tube so as to be in close contact with the outer peripheral side surface of the fusible body.
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN107564640A (en) * | 2017-08-15 | 2018-01-09 | 东莞市晴远电子有限公司 | A kind of paster wire resistor and its manufacturing process |
CN111091939A (en) * | 2018-10-24 | 2020-05-01 | 斯玛特电子公司 | Fuse-resistor assembly and method of manufacturing a fuse-resistor assembly |
CN112242219A (en) * | 2019-07-17 | 2021-01-19 | 斯玛特电子公司 | Fuse-resistor assembly and method of manufacturing a fuse-resistor assembly |
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- 2007-11-09 JP JP2007291841A patent/JP2009117288A/en active Pending
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