JP2009116754A - 加工順序設定装置、加工順序設定方法、加工順序設定プログラムおよび記憶媒体 - Google Patents

加工順序設定装置、加工順序設定方法、加工順序設定プログラムおよび記憶媒体 Download PDF

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Abstract

【課題】加工対象物と工具との干渉を回避し工具負荷を抑制しつつ工具の使用順序を適切に維持できる加工順序を設定する加工順序設定装置の提供を目的とする。
【解決手段】加工優先順位を、工具の加工領域が重なり合うセグメント間において、その重なり合う領域を加工する際の工具負荷が小さくなるセグメントほど優先順位が高くなるような順位であって、重なり合う領域における加工対象物Wと工具3との干渉が回避可能な順位に決定する加工優先順位決定手段34と、各セグメントに対して、加工対象物Wと工具3との干渉が回避可能であって、加工優先順位が高いセグメントほど使用順位が高くなるような種類の工具を割り当てる工具割り当て手段36,38と、工具3の種類毎に、工具3の移動距離と加工優先順位とに基づいて各セグメントの加工順序を決定する加工順序決定手段40とを設ける。
【選択図】図2

Description

本発明は、加工対象物を複数種類の工具を用いて加工する際の加工順序を決定するための加工順序設定装置に関する。
機械部品等を製造するための加工においては、数値制御工作機械を用いた加工が行なわれておいる。この数値制御工作機械では、工具の加工経路を示す加工パスが座標値等の数値で設定されており、加工の自動化が図られている。
ここで、加工箇所が複数にわたり前記加工パスが複数個所に分散している場合等では、前記加工パスをつなぐ順序すなわち加工順序によって、工具と加工対象物との干渉が生じるおそれがある。すなわち、ある加工箇所の下方に他の加工箇所が存在する場合や複数の加工箇所が互いに隣接する場合に、下側の加工箇所を先に加工すると工具と上側の加工されていない箇所とが干渉して工具が損傷するおそれがある。そこで、前記加工順序を適切に設定するための装置の開発が行われている。
例えば、特許文献1には、加工パスを包含する立体図形を設定し、この立体図形の位置関係に基づいて加工対象物と工具との干渉が回避可能な加工順序を設定する装置が開示されている。
特開2005−81531号公報
機械部品等の加工では、複数種類の工具を用いて加工を行う場合が多い。そして、複数種類の工具を用いた加工では工具が予め設定された使用順位に沿って使用されることが求められている。例えば、剛性が異なる工具では、加工効率を向上すべく剛性の高い順での使用が求められている。また、加工領域が互いに隣接する箇所では、前記のような加工対象物と工具との干渉の回避に加えて、工具への負荷が小さくなるような順序での加工が求められている。しかしながら、前記特許文献1の装置は、単に前記干渉を回避するために加工パスを包含する立体図形の位置関係に基づいて加工順序を設定しているだけであり、この装置を用いても、複数の工具を用いた加工において工具に対する負荷を小さくしつつ各工具の使用順序を適切に維持することはできない。
本発明は、かかる事情に鑑み、加工対象物と工具との干渉を回避することができるとともに、工具負荷を抑制しつつ工具の使用順序を適切に維持することのできる加工順序を設定することができる加工順序設定装置の提供を目的とする。
前記課題を解決するための請求項1に係る発明は、予め使用順位が設定された複数種類の工具を用いて加工対象物を加工する際の加工順序を設定する加工順序設定装置であって、加工箇所の形状に基づいて、当該加工箇所を、連続した加工が行なわれる加工要素に相当するセグメントに分割するとともに当該セグメント毎に前記工具の加工パスを設定する事前情報構築手段と、各セグメントの加工パスの位置関係と各工具の形状とに基づいて、各セグメントの加工優先順位を、工具の加工領域の少なくとも一部が互いに重なり合うセグメント間において、その重なり合う領域を加工する際の工具負荷が小さくなるセグメントほど優先順位が高くなるような順位であって、かつ、前記重なり合う領域における加工対象物と工具との干渉が回避可能な順位に決定する加工優先順位決定手段と、前記加工対象物の形状と前記各工具の形状と前記加工優先順位とに基づいて、各セグメントに対して、前記加工対象物と各工具との干渉が回避可能な種類であって、かつ、前記加工優先順位が高いセグメントほど前記使用順位が高くなるような種類の工具をそれぞれ割り当てる工具割り当て手段と、当該工具割り当て手段で割り当てられた工具の種類毎に、セグメント間での工具の移動距離と前記加工優先順位とに基づいて各セグメントの加工順序を決定する加工順序決定手段とを備えることを特徴とするものである(請求項1)。
本発明によれば、加工対象物と工具との干渉を回避し、工具負荷を抑制しつつ工具の使用順序を適切に維持することができるとともに、作業時間の短縮等を図ることのできる加工順序を設定することができる。
すなわち、本装置では、前記加工優先順位決定手段にて、加工領域の一部が重なり合うセグメント間で、加工時の工具負荷が小さくなるセグメントほど加工順位が高くなるように加工優先順位が決定されている。そのため、この加工優先順位に沿って加工することで、前記重なり合う加工領域を工具負荷がより小さい状態で加工することができる。さらに、本装置では、前記工具割り当て手段にて、各セグメントに対して前記加工優先順位と工具の使用順位とが対応するような種類の工具がそれぞれ割り当てられており、前記工具の使用順位と前記加工優先順位とをいずれも適切に維持することができる。このことは、前記工具負荷を抑制しつつ工具の使用順位を適切に維持する。また、前記加工優先順位決定手段と前記工具割り当て手段によって、各セグメントに、加工対象物と工具との干渉が回避可能な加工優先順位および工具が設定されており、前記干渉を回避することができる。さらに、本装置では、前記加工順序決定手段にて、工具の種類毎にセグメント間での工具の移動距離と前記加工優先順位とに基づいて各セグメントの加工順序が決定されており、工具負荷の抑制等に加えて、工具の移動距離の最適化に伴う作業時間の短縮等を図ることが可能となる。
また本発明において、前記事前情報構築手段は、前記加工パスを包含する座標値が設定された立体図形を設定する手段を含み、前記加工優先順位決定手段は、各セグメントの前記立体図形の位置関係と前記各工具の寸法とに基づいて、セグメント間で前記加工領域が重なり合うかどうかを仮判定する第一の手段と、当該第一の手段により前記加工領域が重なり合うと判定されたセグメント間についてこれらの各加工パスを比較することで、当該セグメント間で前記加工領域が重なり合うかどうかを判定する第二の手段とを有するのが好ましい(請求項2)。
このようにすれば、全てのセグメントについて加工パスどうしを比較する場合に比べて短い演算時間で、加工領域が重なり合うセグメントを抽出することができ、前記立体図形の位置関係のみでセグメントの位置関係を判定する場合に比べて、より正確に判定することができる。
ここで、前記使用する工具の具体的な種類は特に限定されるものではないが、例えば、加工部の回転軸方向の長さが互いに異なる工具であって、当該加工部の長さが短いほど使用順位が高いものが挙げられる(請求項3)。また、この場合において、前記加工優先順位決定手段として、前記工具の加工領域の少なくとも一部が互いに重なり合うセグメント間において、この重なり合う領域における各セグメントの加工パスの位置のうち前記工具の加工部の回転軸方向の位置に基づき前記加工優先順位を決定するように構成されたものが挙げられる(請求項4)。
また本発明は、予め使用順位が設定された複数種類の工具を用いて加工対象物を加工する際の加工順序を設定する加工順序設定方法であって、加工箇所の形状に基づいて、当該加工箇所を、連続した加工が行なわれる加工要素に相当するセグメントに分割するとともに当該セグメント毎に前記工具の加工パスを設定する事前情報構築工程と、各セグメントの加工パスの位置関係と各工具の形状とに基づいて、各セグメントの加工優先順位を、工具の加工領域の少なくとも一部が互いに重なり合うセグメント間において、その重なり合う領域を加工する際の工具負荷が小さくなるセグメントほど優先順位が高くなるような順位であって、かつ、前記重なり合う領域における加工対象物と工具との干渉が回避可能な順位に決定する加工優先順位決定工程と、前記加工対象物の形状と前記各工具の形状と前記加工優先順位とに基づいて、各セグメントに対して、前記加工対象物と各工具との干渉が回避可能な種類であって、かつ、前記加工優先順位が高いセグメントほど前記使用順位が高くなるような種類の工具をそれぞれ割り当てる工具割り当て工程と、当該工具割り当て工程で割り当てられた工具の種類毎に、セグメント間での工具の移動距離と前記加工優先順位とに基づいて各セグメントの加工順序を決定する加工順序決定工程とを備えることを特徴とする加工順序設定方法、前記各工程をコンピュータに実行させることを特徴とする加工順序設定プログラム、および、前記加工順序設定プログラムを記憶していることを特徴とする記憶媒体を提供する(請求項5、6、7)。
以上説明したように、本発明によれば、加工対象物や他のセグメントとの干渉を回避しつつ工具の使用順序の適切な維持が可能な加工順序を設定することのできる加工順序設定装置を提供することができる。
以下、本発明の好ましい実施の形態について図面を参照して説明する。
図1は本発明に係る加工順序設定装置として機能するコンピュータ1を含む加工システムの構成図である。このコンピュータ1は、数値制御工作機械2(以下NC工作機械2という)と通信可能に接続されており、NC工作機械2に対して加工パス等の数値制御データを出力して、金型等の加工対象物W(以下ワークWという)についての加工指示を行なう。前記NC工作機械2は、複数種類の加工工具を備え、各加工工具を駆動することでワークWの加工を行う装置である。
ここでは、前記NC工作機械2が、加工工具として図2に示すような3種類のボールエンドミル(以下ツールという)3a〜3bを備えており、これらのツール3(3a〜3c)を回転駆動するとともに3次元方向に移動させることでワークWを加工していくものについて説明する。前記ツール3a〜3bは、各加工部3dの回転軸方向の長さがそれぞれ異なるものであり、この長さが短いほど剛性が高く効率のよい加工が行なえるように、また、前記長さが長いほど細かい部分の加工が行なえるように構成されている。また、以下の説明においては、前記各ツール3a〜3cの移動方向について、x方向およびy方向を水平方向にとり、z方向を鉛直方向にとるとともに、各ツール3a〜3cの回転軸方向をz方向にとる。
前記ワークWが、例えば、エンジンのシリンダーヘッドの製造に用いるダイカスト金型等のような複雑な形状を有するものでは、ツール3の加工領域が互いに関連し合う場合が多い。そして、このような場合には、各加工領域の加工順序によってツール3の負荷が変化する。また、前記加工順序によってはツール3とワークWとが干渉しツール3が損傷するおそれが生じる。
例として、図3の(a)に示すようなワークWに対して、略直方体の加工領域A1、A2を切削することで図3の(b)に示すような形状とする場合について説明する。加工領域A1とA2とは斜線で示した領域Bにおいて重なり合う。
この例では、加工順序をA2→A1として加工領域A1よりも加工領域A2を先に加工して領域Bを加工領域A2の加工時に加工すると、ツール3のz方向の加工距離が大きくなりツール3の負荷が大きくなる。これに対して、加工順序をA1→A2とすれば、図3の(c)に示すようにz方向の位置が加工領域A1を領域Bを含んだ状態でいわゆる等高線加工した後、加工領域A2を加工することができ、ツール3のz方向の加工距離が抑制されてツール3の負荷が抑制される。従って、この例では、加工領域A1→A2の順序での加工が望ましい。
また、図3の(d)に示すように、加工領域A2のz方向の深さが深い場合には、加工領域A2を加工領域A1よりも先に加工すると、加工時にツール3と未加工の領域A1とが干渉する。これに対して、加工領域A1を加工した後加工領域A2を加工すれば、ツール3とワークWとの干渉を回避することができる。従って、この例では、干渉を回避するためにも加工領域A1→A2の順序での加工が望ましい。
また、ツール3a〜3cは前述のように加工部3dの長さが短いほど剛性が高く効率のよい加工を行なうことができる。そのため、加工効率を高めるべく、まずツール3aで全体を加工した後、ツール3b、ツール3cの順で加工することが求められる。
以上のように、加工順序によってツール3への負荷等が変化するため、ツール3の負荷を抑制することができるとともにツール3とワークWとの干渉を回避しつつツール3の使用順位を適切に維持することのできる加工順序の設定が求められており、本発明に係るコンピュータ1は、このような加工順序を設定し、この加工順序基づく数値制御データを作成、出力する。
前記コンピュータ1は、キーボードおよびマウス等の入力手段、ディスプレイ等の出力手段、ROM,RAM等の記憶媒体、および、CPU等を備えるワークステーションコンピュータである。前記記憶媒体には、3DモデルデータDB10等の各種のデータベースと加工パス計算部30等の各種プログラムを実行する各種演算部とが設けられている。より詳細には、図4に示すように、加工パス計算部30、事前情報構築部(事前情報構築手段)32、親子関係決定部(加工優先順位決定手段)34、干渉チェック部36、ツールグループリスト作成部38、加工順序決定部(加工順序決定手段)40、NCデータ変換部42、および、3DモデルデータDB10、CLデータDB12、分割CLデータおよびセグメント情報DB14、親子関係リストDB16、仮ツールグループリストDB18、ツールグループリストDB20、ツール別CLデータDB22、ツール別NCデータDB24とが設けられている。
ここで、前記干渉チェック部36とツールグループリスト作成部38とが請求項における工具割り当て手段に相当する。
まず前記演算部等の概略を説明し、その後各演算部の詳細について説明する。
前記加工パス計算部30は、前記3DモデルデータDB10に収められたワークWの三次元設計図に基づいて、ワークWを加工する際のツール3の軌跡を示す数値データ(以下CLデータという)を計算する部分である。前記CLデータには、ツール3の加工パスを表すツール3の先端中心の加工軌跡のデータと加工パス間のツール3の移動経路のデータとが含まれる。この加工パス計算部30で計算されたCLデータは前記CLデータDB12に収容される。
前記事前情報構築部32は、ワークWの加工箇所を複数のセグメントに分割するとともにセグメント毎の加工パスを表すCLデータ(以下分割CLデータという)を算出する部分である。前記セグメントSgとは、ツール3によって連続して加工することのできる加工要素であり、図5の(a)に示すように、ツール3の移動区間Lどうしを挟む加工区間が1セグメントSgとなる。ただし、図5の(b)のように、加工区間が連続していないものであっても、外追込み加工のように加工区間が関連しており連続して加工が行なわれるものについては、それら全体を1セグメントSgとして設定する。例えば、図5の(b)では、加工区間k1からk7へ順に連続して加工される。前記事前情報構築部32では、前記CLデータDB12に収容されたCLデータに基づいてワークWの加工箇所をセグメントに分割し、各セグメントに対応する分割CLデータを算出する。
また、前記事前情報構築部32では各セグメントの属性を抽出する。具体的には、図6に示すように、セグメントSgの加工パスの始点Psの座標および終点Peの座標を抽出する。また、セグメントの加工パスを包含するフェンス(立体図形)Fを構築し、このフェンスFのx,y,z範囲(最小値Xmin,Ymin,Zminと最大値Xmax,Ymax,Zmax)とを抽出する。ここでは、フェンスFを直方体として構築する。
前記事前情報構築部32で算出された前記分割CLデータ、および、各セグメントの属性は、図7に示すようにセグメント毎に関連付けられて前記分割CLデータおよびセグメント情報DB14に収容される。この図7において、分割CLデータアドレスとは分割CLデータの収容先を示すものであり、この分割CLデータアドレスの指定により分割CLデータが特定される(事前情報構築工程)。
前記親子関係決定部34は、各セグメントの加工優先順位を決定する部分である。前述のように、加工領域の少なくとも一部が重なり合う部分では、加工順序によってツール3の負荷が変化する。また、ツール3と未加工の領域との干渉が生じるおそれがある。そこで、この親子関係決定部34では、加工領域が重なり合うセグメントに対して、ツール3の負荷を抑制するとともに前記干渉を回避することのできる加工優先順位を決定する。以下では、加工領域が重なり合う関係を親子関係とよび、加工優先順位の高いセグメントを親セグメント、低いセグメントを子セグメントと呼ぶ。
具体的には、本実施形態では、z方向の位置が高い順に加工する方が広範囲にわたって等高線加工を実施でき、ツール3の負荷を抑制できるとともに未加工部分とツール3との干渉を回避できる。そこで、この親子関係決定部34では、各セグメントの分割CLデータ等に基づき、まず前記親子関係を有するセグメントを抽出する。そして、抽出されたセグメント間で、z方向の位置が高いセグメントを親セグメント、z方向の位置が低いセグメントを子セグメントと決定する。
また、図8に示すように、セグメントSg1〜Sg5において、セグメントSg1がセグメントSg2の子であり、セグメントSg4がセグメントSg2の子であり、セグメントSg5がセグメントSg4の子である場合には、セグメントSg1とセグメントSg4およびセグメントSg5との間に直接の親子関係がなくともセグメントSg4およびセグメントSg5をセグメントSg1の子セグメントと決定する。また、セグメントSg5をセグメントSg2の子に設定する。また、セグメントSg2とセグメントSg3のようにz方向の位置が同じ場合は、前記事前情報構築部32でセグメントに分割された順番が早いセグメントを親セグメントに決定する。
このようにして、前記親子関係決定部34は、全てのセグメントについて親子関係の有無、および、親セグメントであるか子セグメントであるかを決定して、図9に示すような親子関係リストを生成する(加工優先順位決定工程)。この図9では、縦軸の基準セグメントに対して調査セグメントが親であるか子であるかが示されている。
前記干渉チェック部36と前記ツールグループリスト作成部38とは、ワークWの形状とツール3の形状と前記親子関係リストDB16に収容された親子関係リストに基づき、各セグメントに対して、ワークWとツール3との干渉が回避可能であって、かつ、前記親子関係で表される加工優先順位が高いセグメントほどツール3の使用順位が高くなるような種類のツールをそれぞれ割り当てるための演算部である。
前記干渉チェック部36は、ワークWの形状とツール3の形状とに基づき、各セグメントに対して、工具の種類を仮割り当てする。この干渉チェック部36では、前記3DモデルデータDB10に収められたワークWの三次元設計図とツール3の形状とに基づき、各セグメントに対して、そのセグメントを加工する上でワークWとツール3とが干渉しない種類のツール3をそれぞれ割り当てる。この割り当て結果は、図10の(a)に示すような仮ツールグループリストにまとめられ、前記仮ツールグループリストDB18に収容される。本実施形態では、図2に示すツール3の加工部3dを固定するためのフォルダ3eの半径Rおよび加工部3dの回転軸方向の長さが、前記ツール3の形状として用いられる。
前記ツールグループリスト作成部38は、前記仮ツールグループリストDB18に収容された仮ツールグループリストに対して、前記親子関係リストDB16に収容された親子関係リストに基づき、各セグメントに割り当てるツール3の種類を修正する部分である。このツールグループリスト作成部38では、前記親子関係リストにおける子セグメントのツールの使用順位が、そのセグメントの親セグメントのツールの使用順位よりも優先されないように修正する。
例えば、図9の親子関係リストに示すように、前記親子関係決定部34にて、セグメントNo.2のセグメントがセグメントNo.1のセグメントの子であると決定されている一方、図10の(a)の仮ツールグループリストに示すように、前記干渉チェック部36にて、セグメントNo.1の子セグメントであるセグメントNo.2のセグメントに対して、セグメントNo.1のツール3bよりも使用順位の高いツール3aが割り当てられた場合には、前記ツールグループリスト作成部38にて、図10の(b)に示すように、セグメントNo.2のセグメントがツール3bに修正される。このようにして、このツールグループリスト作成部38では、親子関係と使用順位との対応がとられたツールグループリストが作成される。これにより、ツール3の使用順位に沿って各セグメントを加工しても、ワークWとツール3との干渉が回避されるとともに親子関係が維持されることになる。作成された前記ツールグループリストは、ツールグループリストDB20に収容される(工具割り当て工程)。
ここで、ワークWとツール3との干渉が回避可能となるように、かつ、前記親子関係で表される加工優先順位が高いほど使用順位が高くなるように、各セグメントに割り当てるツール3の種類を決定する手順は前記に限らない。ただし、本実施形態では、ツール3の使用順位が低くなるほど加工部3dの長さが長くなり、ワークWとツール3との干渉は生じにくくなる。従って、前記のように、前記干渉チェック部36にて、各セグメントにワークWとツール3との干渉が回避可能な種類を割り当てた後、前記ツールグループリスト作成部38にて、親セグメントのツールと使用順位とが対応しない子セグメントのツール3を、使用順位の低い側に修正することで、ツール3とワークWとの干渉を回避しつつ使用順位と親子関係とを対応させることが可能となる。
前記加工順序決定部40は、前記ツールグループリストDB20で割り当てられたツール3の種類毎に、セグメント間でのツール3の移動距離と前記親子関係とに基づいて各セグメントの加工順序を決定する部分である。
この加工順序決定部40では、まず、前記ツールグループリストDB20に基づいて各セグメントをツール3の種類毎にグループ分けする。そして、各グループ内で、各セグメントの加工順位を、前記親子関係リストDB16に収容された親子関係リストに基づき、親セグメントがその子セグメントよりも優先順位が高くなるような順位であって、かつ、各セグメント間でのツール3の移動距離がより短くなるような順位に決定する。このようにして、この加工順序決定部40にて、親子関係が満足されツール3の負荷が小さくなり、かつ、ツール3の移動距離が短く作業時間がより確実に短くなる加工順位が決定される。
そして、前記加工順序決定部40では、前記グループ毎に、前記決定された加工順位に沿うように各セグメントの分割CLデータが並び替えられ、グループ毎すなわちツール別のデータが構築される。このデータは、前記ツール別CLデータDB22に収容され、前記NCデータ変換部42にてNC工作機械2に対する数値制御データに変換されてツール別NCデータDB24に収容される(加工順序決定工程)。
このようにして、前記ツール別NCデータDB24に収容された数値制御データはNC工作機械2に出力され、NC工作機械2は、この数値制御データに基づいてワークWを加工する。具体的には、このNC工作機械2は、まず使用順位の高いツール3aにて、このツール3aに関して設定された加工順位に沿って加工を行い、次に、ツール3aの次に使用順位の高いツール3bにて、このツール3bに関して設定された加工順位に沿って加工を行い、最後に、ツール3cにて、このツール3cに関して設定された加工順位に沿って加工を行う。
これにより、ツール3の使用順位が維持され効率のよい加工が可能となる。しかも、ツール3毎の加工においては、前記親子関係に沿って加工が行われることでワークWとツールとの干渉が回避されつつツール3の負荷が抑制されるとともに、ツール3の移動距離が短くなる順に加工が行われることで作業時間がより確実に短縮される。
次に、各演算部における演算要領の詳細を図11〜図18に基づいて説明する。
図11のフローチャートに基づき前記事前情報構築部32にてワークWの加工箇所を複数のセグメントに分割するとともに分割CLデータ等を算出する方法について説明する。
前記CLデータDB12からワークWのCLデータを読み込んでおく(ステップS1)。ここで、前記CLデータは、ツール3の加工軌跡あるいは移動軌跡を表す複数のCLコードで構成されている。まず、このCLコードを順に繰り上げていき(ステップS2)、ツール3による加工の開始位置を含む加工開始コードを抽出する(ステップS3でYES)。そして、加工開始コードと判定されたCLコードに含まれる加工開始位置の座標をセグメントの始点座標として前記分割CLデータおよびセグメント情報DB14に出力する(ステップS4)。次に、前記CLコードに基づき加工軌跡を包含するフェンスFを構築し、フェンスFの範囲を計算する(ステップS5)。
ここで、現在のCLコードが加工開始コードの場合は(ステップS6でYES)、そのCLコードを前記分割CLデータおよびセグメント情報DB14に出力する(ステップS9)。そして、CLコードを繰り上げ(ステップS10)、新たなCLコードがツール3の移動開始コードであるかどうかを判定する(ステップS11)。この判定がNOの場合、すなわち、新たなCLコードがツール3の移動開始コードでなく先のCLコードから加工が連続している加工軌跡を表すCLコードであると判定されれば、先のCLコードとこの新たなCLコードとを同じセグメントに設定する(ステップS12)。そして、再びステップS5に戻り、新たなCLコードを含むフェンスFを構築し、フェンスFの範囲を計算する。
一方、前記ステップS6でNOと判定された場合、すなわち、現在のCLコードが加工開始コードではなく、加工開始コードから繰り上げられたCLコードであると判定された場合は、フェンスFの範囲が先のCLコードに対して計算されたフェンスFの範囲に比べて広がったかどうかを判定する(ステップS7)。この判定がYESの場合、すなわち、フェンスFの範囲が広がった場合には、フェンスFの範囲を更新する(ステップS8)。一方、この判定がNOの場合は、先のフェンスFの範囲を維持する。その後、再びステップS9にて新たなCLコードを分割CLデータとして出力し、ステップS10にてCLコードを繰り上げ、ステップS11にて新たなCLコードが移動開始コードであるかどうかを判定する。
このようにして、加工開始コードから移動開始コードとなるまでステップS5〜ステップS12を繰り返し、加工開始コードから移動開始コードまでのCLコードで表される加工箇所を1セグメントに設定する。そして、移動開始コードに含まれる移動軌跡の開始座標すなわち加工軌跡の終了座標をセグメントの終点座標として前記分割CLデータおよびセグメント情報DB14に出力する。また、フェンスFの範囲を前記分割CLデータおよびセグメント情報DB14に出力する(ステップS13)。以上のステップS2〜ステップS13を全CLコードが終了するまで(ステップS14でYES)実施し、前記CLコードすなわちワークWの全ての加工箇所をセグメントに分割する。
図12および図15のフローチャートに基づき、前記親子関係決定部34にて各セグメントの親子関係を決定する方法について説明する。ここでは、基準セグメントSg_bと比較セグメントSg_cとについて親子関係を決定する場合について示す。
まず、図12のフローチャートを用い、基準セグメントSg_bと比較セグメントSg_cとの間に親子関係があるかどうかを判定する方法について説明する。ここでは、まず、前記親子関係決定部34に含まれる第一の手段34aにより、各セグメントのフェンスFに基づき親子関係を仮決定した後、前記親子関係決定部34に含まれる第二の手段34bにより、親子関係が仮決定されたセグメントについて、それらの分割CLデータに基づき親子関係を詳細決定する。
具体的には、前記第一の手段34aにより、前記分割CLデータおよびセグメント情報DB14から基準セグメントSg_bのフェンスFbの範囲と比較セグメントSg_cのフェンスFcの範囲とを読み込むとともに、ツール3の半径Rを読み込む(ステップS101)。
次に、図13に示すように、各フェンスFb,Fcに対してx、y方向にそれぞれツールの半径R分だけ領域を拡張した拡張フェンス領域Fb_r,Fc_rを算出する(ステップS102)。そして、前記拡張フェンス領域Fb_r,Fc_rがxy平面上で図13の斜線F_Bに示すように互いに重なり合うかどうかを判定する(ステップS103)。
前記ステップS103での判定がNOの場合、すなわち、拡張フェンス領域Fb_rとFc_rとが互いに重なり合わないと判定された場合は、基準セグメントSg_bの加工パスと比較セグメントSg_cの加工パスとは互いに十分に離間しており、これらセグメント間には親子関係が成立しないとして(ステップS108)処理を終了する。
一方、前記ステップS103での判定がYESであり、拡張フェンス領域Fb_rとFc_rとが互いに重なり合うと判定されれば、前記第二の手段34bにより、前記分割CLデータおよびセグメント情報DB14から各セグメントSg_b,Sg_cの分割CLデータをそれぞれ読み込む(ステップS104)。そして、各分割CLデータに基づき、図14の(a)あるいは(b)に示すように、各セグメントを加工パスlb,lcに沿って加工する際にツール3全体がxy平面上で移動する領域lb_r、lc_rを算出する(ステップS105)。そして、前記移動領域lb_r,lc_rが互いに重なり合うかどうかを判定する(ステップS106)。
前記ステップS106での判定がNOの場合、すなわち、図14の(a)に示すように、移動領域lb_rとlc_rとが重なり合わないと判定された場合は、基準セグメントSg_bの加工パスと比較セグメントSg_cの加工パスとは互いに十分に離間しており、セグメント間で加工領域は重なり合わずセグメント間に親子関係が成立しないとしてステップS108に進む。
一方、前記ステップS106での判定がYESの場合、すなわち、図14の(b)の斜線領域L_Bに示すように、移動領域lb_rとlc_rとが重なり合うと判定された場合は、セグメント間に親子関係が成立すると決定する(ステップS107)。すなわち、この場合には、基準セグメントSg_bあるいは比較セグメントSg_cを加工する際のいずれにおいても、ツール3はxy平面視で前記斜線領域L_Bを移動することになり、各セグメントの加工領域は重なり合う。
このように、本実施形態では、まず前記第一の手段34aにて各セグメントのフェンスFの範囲に基づき親子関係が成立するかどうかを判定しており、全てのセグメントについてその分割CLデータどうしを比較する場合に比べて演算負荷が小さくなり演算時間を短くすることができる。また、第二の手段34bにより各分割CLデータを比較しており、フェンスFの範囲のみに基づき親子関係を判定する場合に比べて、親子関係をより正確に決定することができる。例えば、図14の(a)に示すようにフェンスFの範囲は重なり合うが、フェンスF内の加工経路に沿ったツール3の移動領域は実際には重なり合わないといったセグメント間で親子関係が成立すると判定されるのを回避することができる。
次に、図15のフローチャートを用い、前記ステップS107で親子関係が成立すると決定された基準セグメントSg_bと比較セグメントSg_cとについて、どちらが親セグメントであり子セグメントであるかを決定する方法について説明する。
まず、基準セグメントSg_bのフェンスFbと比較セグメントSg_cのフェンスFcのz範囲が重なっているかどうかを判定する(ステップS201)。この判定がNOでありフェンスFのz範囲が重なっていない場合は、後述するような各セグメントSg_b、Sg_cの分割CLデータの比較を実施することなく、フェンスFのz方向の位置に基づき親子を決定する。すなわち、基準セグメントSg_bのフェンスFbのz方向の位置が比較セグメントSg_cのフェンスFcのz方向の位置よりも大きいかどうかを判定する(ステップ202)。具体的には、基準セグメントSg_bのフェンスFbのz方向の最小値が比較セグメントSg_cのフェンスFcのz方向の最大値よりも大きいかどうかを判定する。そして、この判定がYESの場合は、z方向の位置が高い基準セグメントSg_bを親セグメントとし、比較セグメントSg_cを子セグメントとする(ステップS206)。一方、前記判定がNOの場合は、基準セグメントSg_bを子セグメントとし比較セグメントSg_cを親セグメントとする(ステップS207)。
前記ステップS201での判定がYESの場合は、図14の(b)に示す各セグメントの加工領域が重なり合う斜線領域L_B内における分割CLデータを比較する。具体的には、まず、前記分割CLデータに基づき、基準セグメントSg_bのz方向の位置と比較セグメントSg_cのz方向の位置とが等しいかどうか判定する(ステップS203)。
前記ステップS203での判定がNOの場合には、そのz方向の位置が高いセグメントを親セグメントとする。すなわち、前記斜線領域L_B内における基準セグメントSg_bのz方向の位置の方が比較セグメントSg_cのz方向の位置よりも高いかどうかを判定し(ステップS204)、この判定がYESの場合は、基準セグメントSg_bを親セグメントとし比較セグメントSg_cを子セグメントとし(ステップS206)、この判定がNOの場合は、基準セグメントSg_bを子セグメントとし比較セグメントSg_cを親セグメントとする(ステップS207)。
前記ステップS203での判定がYESの場合、すなわち、基準セグメントSg_bの加工パスと比較セグメントSg_cの加工パスのz方向の位置とが等しい場合は、前記事前情報構築部32でセグメントが設定された際の順番が早いセグメントを親セグメントとする。すなわち、基準セグメントSg_bの前記順番の方が比較セグメントSg_cの前記順番よりも早いかどうかを判定し(ステップS205)、この判定がYESの場合は、基準セグメントSg_bを親セグメントとし比較セグメントSg_cを子セグメントとし(ステップS206)、この判定がNOの場合は、基準セグメントSg_bを子セグメントとし比較セグメントSg_cを親セグメントとする(ステップS207)。
このようにして、本実施形態では、フェンスFのz範囲が重なっていないセグメントどうしについてはフェンスFのz範囲の比較のみで親子を決定し、演算負荷を抑制する。一方、フェンスFのz範囲が重なっているセグメントどうしについては、各分割CLデータに基づき各セグメントのz位置を詳細に比較することで、より正確に親子を決定する。例えば、図16の(a)、(b)に示すように、基準セグメントSg_bのフェンスFbの方が、z位置の最大値あるいは平均値において、比較セグメントSg_cのフェンスFcよりも大きいが、加工領域が互いに重なり合う領域B内のセグメントのz位置は基準セグメントSg_bよりも比較セグメントSg_cの方が大きいといった場合にも、基準セグメントSg_bを子セグメントとし比較セグメントSg_cを親セグメントとすることができる。
前記ステップS206およびステップS207にて基準セグメントSg_bと比較セグメントSg_cとの親子が決定された後は、比較セグメントSg_cの基準セグメントSg_b以外のセグメントとの親子関係に基づき、基準セグメントSg_bと他のセグメントとの親子関係を決定していく。
すなわち、ステップS206で、基準セグメントSg_bが比較セグメントSg_cに対して親であると決定された場合には、比較セグメントSg_cに対して既に親子関係が決定されているセグメントから比較セグメントSg_cの子セグメントSg_c_kを抽出する(ステップS208)。そして、この子セグメントSg_c_kを基準セグメントSg_bの子セグメントに設定する(ステップS209)。一方、ステップS207で、基準セグメントSg_bが比較セグメントSg_cに対して子であると決定された場合には、比較セグメントSg_cに対して親子関係が決定されているセグメントから比較セグメントSg_cの親セグメントSg_c_pを抽出する(ステップS210)。そして、この親セグメントSg_c_pを基準セグメントSg_bの親セグメントに設定する(ステップS211)。以上のようにして、全てのセグメント間について親子関係を決定し、前記親子関係リストを作成する。
図17のフローチャートに基づき、前記ツールグループリスト作成部38にて前記ツールグループリストを作成する方法について説明する。
まず、前記干渉チェック部36で作成された仮ツールグループリストと、前記親子関係リストとを読み込む(ステップS301)。前記親子関係リストから、基準セグメントSg_bの子セグメントSg_b_kを抽出する(ステップS302)。次に、前記仮ツールグループリストから、基準セグメントSg_bのツールの種類と子セグメントSg_b_kのツールの種類を読み込む(ステップS303)。そして、子セグメントSg_b_kのツール3の種類が基準セグメントSg_bのツール3の種類よりも使用順位が高いかどうかを判定する(ステップS304)。
前記ステップS304での判定がNOであり、子セグメントSg_b_kのツール3の種類が、基準セグメントSg_bのツール3と同じ使用順位である種類かあるいは基準セグメントSg_bのツール3の種類よりも低い使用順位の種類であると判定された場合は、親子関係とツールの使用順位とが対応しているので、そのままステップS306に進む。
一方、前記ステップS304での判定がYESであり、子セグメントSg_b_kに、基準セグメントSg_bのツール3よりも高い使用順位のツールが割り当てられており、親子関係とツールの使用順位とが対応していないと判定された場合には、子セグメントSg_b_kに親セグメントである基準セグメントSg_bのツールを割り当てる(ステップS305)。このようにして、全てのセグメントについて(ステップS306にてYESとなるまで)、親子関係と使用順位とが対応したツール3を割り当てていき、ツールグループリストを作成する(ステップS307)。このツールグループリストが作成されると、各セグメントはツール3の種類に応じてそれぞれグループ化される。
図18のフローチャートに基づき、前記加工順序決定部40にて、同じ種類のツール3が割り当てられたセグメントからなるグループにおいて、各セグメントの加工順位を決定する方法について説明する。ここでは、N個のセグメントからなるグループについて加工順位を決定する場合について示す。本実施形態では、所定のセグメントSg(n)が加工順序がi番目となるのに適したセグメントであるかを調査し、加工順序がi番目となるのに最も適したセグメントを決定していくことで加工順序を決定するという方法をとる。
前記ツールグループリストDB20からツールグループリストを読み込み、前記親子関係リストDB16から親子関係リストを読み込む(ステップ401)。まず、前記親子関係リストからセグメントSg(n)の親セグメントSg_pを抽出する(ステップS402)。
次に、この親セグメントSg_pの数が、現在調査している加工順位のi−1個以下かどうかを判定する(ステップS403)。すなわち、基準セグメントSg(n)の全ての親セグメントSg_pを、基準セグメントSg(n)の加工順位よりも高い順位1〜i−1番目に設定することができ、親子関係と加工順位とを対応させることができるかどうかを判定する。
前記ステップS403の判定がNOの場合は、基準セグメントSg(n)の親セグメントSg_pの数がi個以上であり、基準セグメントSg(n)は加工順位i番目のセグメントではないとしてステップS409に進み、他のセグメントの調査を開始する。
一方、前記ステップS403の判定がYESの場合、すなわち、基準セグメントSg(n)の親セグメントSg_pの数がi−1個以下の場合には、ステップS404に進む。そして、このステップS404にて、基準セグメントSg(n)の全ての親セグメントSg_pが既に調査されている1〜i−1番目セグメント内に含まれるかどうかを判定する。この判定がNOの場合、すなわち、1〜i−1番目のセグメントに全ての親セグメントSg_pが含まれていない場合には、親子関係と加工順位とを対応させることができないとして、ステップS409に進む。
一方、前記ステップS404の判定がYESの場合には、基準セグメントSg(n)が加工順位i番目のセグメントである可能性があるとして、ステップS405に進む。すなわち、この場合には、1〜i−1番目のセグメントに全ての親セグメントSg_pが含まれており、基準セグメントSg(n)よりもその親セグメントSg_pの方が加工順位が高く、親子関係と加工順位とが対応付けられていることになる。
前記ステップS405では、前記分割CLデータおよびセグメント情報DB14から基準セグメントSg(n)の始点Psの座標と、加工順位がi−1番目のセグメントの終点Peの座標とを読み込む。そして、始点Ps座標と終点Pe座標とからi−1番目のセグメントの終点Peから基準セグメントSg(n)の始点Psまでのツール3の移動距離を計算する(ステップS406)。次に、この計算した移動距離が先に計算された仮最短距離よりも短いかどうかを判定する(ステップS407)。この判定がNOの場合、すなわち、この移動距離が最短距離でない場合にはステップS409に進む。一方、この判定がYESの場合、すなわち、前記移動距離が最短距離である場合には、前記仮最短距離を更新し、基準セグメントSg(n)をi番目のセグメントに仮設定する(ステップS408)。
その後は、ステップS409に進み、調査を行なう基準セグメントSg(n)を変更し、ステップS402〜ステップS409を繰り返す。このようにしてn>Nとなるまで(ステップS410でYES)各ステップを繰り返し、前記加工順位と親子関係とが対応付けられ、かつ、i−1番目のセグメントの終点Peからの移動距離が最も短くなるセグメントを抽出して、i番目のセグメントとする。以上のステップS2〜ステップS410を繰り返して、全てのセグメントの加工順位を決定する。
このようにして、この加工順序決定部40にて、前記親子関係を満足しつつセグメント間でのツール3の移動距離が最短となるような加工順序が決定される。
以上のように、加工順序設定装置として機能する本コンピュータ1では、加工領域の一部が重なり合うセグメント間で、加工時のツール3の負荷が小さくなるセグメントほど加工順位が高くなるように、また、ツール3とワークWとの干渉が回避されるように親子関係が決定されており、この親子関係に沿って加工することで、前記干渉を回避しつつツール3への負荷を抑制することができる。また、本コンピュータ1では、前記親子関係を満足しつつツール3の使用順位が維持されるように各セグメントにツール3が割り当てられており、前記干渉を回避しつつツール3への負荷を抑制することができるという効果に加えて、加工効率を高めることができる。さらに、前記加工順序決定手段40では、ツール3の種類毎にセグメント間でのツール3の移動距離が最短となるように加工順位が決定されており、ツール3の移動時間を抑制し作業時間が短縮化されることになる。
ここで、前記ツール3の具体的な種類や数、また、ツール3の具体的な使用順位については前記に限らない。
また、前記親子関係決定部34について、前記第一の手段34aと前記第二の手段34bのいずれかを省略してもよい。ただし、前記第一の手段34aにて各セグメントのフェンスFの範囲に基づき親子関係が成立するかどうかを仮判定した後、第二の手段34bにより分割CLデータどうしを比較して親子関係が成立するかどうかを判定すれば、全てのセグメントについてその分割CLデータどうしを比較する場合に比べて演算負荷が小さくなり演算時間を短くしつつ、フェンスFの範囲のみに基づき親子関係を判定する場合に比べて、親子関係をより正確に決定することができる。
本発明の実施形態にかかる加工順序設定装置の概略図である。 図1に示すNC工作機械に用いるツールの概略側面図である。 (a)ワークの加工方法を説明するための説明図である。(b)ワークの加工方法を説明するための説明図である。(c)ワークの加工方法を説明するための説明図である。(d)ワークの加工方法を説明するための説明図である。 図1に示す加工順序設定装置の概略ブロック図である。 (a)セグメントの設定方法を説明するための説明図である。(b)セグメントの設定方法を説明するための説明図である。 セグメントの属性を説明するための説明図である。 セグメント情報等を説明するための説明図である。 親子関係の設定方法を説明するための説明図である。 親子関係の一例を示す図である。 (a)仮ツールグループリストの一例を示す図である。(b)ツールグループリストの一例を示す図である。 図4に示す事前情報構築部での演算要領を示すフローチャートである。 図4に示す親子関係決定部での演算要領を示すフローチャートである。 図4に示す親子関係決定部での演算要領を説明するための説明図である。 (a)セグメント間で加工領域が重なり合わない状態の一例を示す図である。(b)セグメント間で加工領域が重なり合う状態の一例を示す図である。 図4に示す親子関係決定部での演算要領を示すフローチャートである。 (a)セグメント間で加工領域が重なり合う状態の一例を示す図である。(b)セグメント間で加工領域が重なり合う状態の一例を示す図である。 図4に示すツールグループリスト作成部での演算要領を示すフローチャートである。 図4に示す加工順序決定部での演算要領を示すフローチャートである。
符号の説明
1 コンピュータ(加工順序設定装置)
2 NC工作機械
3 ツール
3d 加工部
10 3DモデルデータDB
12 CLデータDB
14 分割CLデータおよびセグメント情報DB
16 親子関係リストDB
18 仮ツールグループリストDB
20 ツールグループリストDB
22 ツール別CLデータDB
24 ツール別NCデータDB
30 加工パス計算部
32 事前情報構築部(事前情報構築手段)
34 親子関係決定部(加工優先順位決定手段)
36 干渉チェック部(工具割り当て手段)
38 ツールグループリスト作成部(工具割り当て手段)
40 加工順序決定部(加工順序決定手段)
42 NCデータ変換部
W ワーク(加工対象物)

Claims (7)

  1. 予め使用順位が設定された複数種類の工具を用いて加工対象物を加工する際の加工順序を設定する加工順序設定装置であって、
    加工箇所の形状に基づいて、当該加工箇所を、連続した加工が行なわれる加工要素に相当するセグメントに分割するとともに当該セグメント毎に前記工具の加工パスを設定する事前情報構築手段と、
    各セグメントの加工パスの位置関係と各工具の形状とに基づいて、各セグメントの加工優先順位を、工具の加工領域の少なくとも一部が互いに重なり合うセグメント間において、その重なり合う領域を加工する際の工具負荷が小さくなるセグメントほど優先順位が高くなるような順位であって、かつ、前記重なり合う領域における加工対象物と工具との干渉が回避可能な順位に決定する加工優先順位決定手段と、
    前記加工対象物の形状と前記各工具の形状と前記加工優先順位とに基づいて、各セグメントに対して、前記加工対象物と各工具との干渉が回避可能な種類であって、かつ、前記加工優先順位が高いセグメントほど前記使用順位が高くなるような種類の工具をそれぞれ割り当てる工具割り当て手段と、
    当該工具割り当て手段で割り当てられた工具の種類毎に、セグメント間での工具の移動距離と前記加工優先順位とに基づいて各セグメントの加工順序を決定する加工順序決定手段とを備えることを特徴とする加工順序設定装置。
  2. 請求項1に記載の加工順序設定装置において、
    前記事前情報構築手段は、前記加工パスを包含する座標値が設定された立体図形を設定する手段を含み、
    前記加工優先順位決定手段は、各セグメントの前記立体図形の位置関係と前記各工具の寸法とに基づいて、セグメント間で前記加工領域が重なり合うかどうかを仮判定する第一の手段と、当該第一の手段により前記加工領域が重なり合うと判定されたセグメント間についてこれらの各加工パスを比較することで、当該セグメント間で前記加工領域が重なり合うかどうかを判定する第二の手段とを有することを特徴とする加工順序設定装置。
  3. 請求項1または2に記載の加工順序設定装置において、
    前記複数種類の工具は、加工部の回転軸方向の長さが互いに異なる工具であって、当該加工部の長さが短いほど使用順位が高いことを特徴とする加工順序設定装置。
  4. 請求項3に記載の加工順序設定装置において、
    前記加工優先順位決定手段は、前記工具の加工領域の少なくとも一部が互いに重なり合うセグメント間において、この重なり合う領域における各セグメントの加工パスの位置のうち前記工具の加工部の回転軸方向の位置に基づき前記加工優先順位を決定することを特徴とする加工順序設定装置。
  5. 予め使用順位が設定された複数種類の工具を用いて加工対象物を加工する際の加工順序を設定する加工順序設定方法であって、
    加工箇所の形状に基づいて、当該加工箇所を、連続した加工が行なわれる加工要素に相当するセグメントに分割するとともに当該セグメント毎に前記工具の加工パスを設定する事前情報構築工程と、
    各セグメントの加工パスの位置関係と各工具の形状とに基づいて、各セグメントの加工優先順位を、工具の加工領域の少なくとも一部が互いに重なり合うセグメント間において、その重なり合う領域を加工する際の工具負荷が小さくなるセグメントほど優先順位が高くなるような順位であって、かつ、前記重なり合う領域における加工対象物と工具との干渉が回避可能な順位に決定する加工優先順位決定工程と、
    前記加工対象物の形状と前記各工具の形状と前記加工優先順位とに基づいて、各セグメントに対して、前記加工対象物と各工具との干渉が回避可能な種類であって、かつ、前記加工優先順位が高いセグメントほど前記使用順位が高くなるような種類の工具をそれぞれ割り当てる工具割り当て工程と、
    当該工具割り当て工程で割り当てられた工具の種類毎に、セグメント間での工具の移動距離と前記加工優先順位とに基づいて各セグメントの加工順序を決定する加工順序決定工程とを備えることを特徴とする加工順序設定方法。
  6. 予め使用順位が設定された複数種類の工具を用いて加工対象物を加工する際の加工順序を設定するための演算をコンピュータに実行させるための加工順序設定プログラムであって、
    加工箇所の形状に基づいて、当該加工箇所を、連続した加工が行なわれる加工要素に相当するセグメントに分割するとともに当該セグメント毎に前記工具の加工パスを設定する事前情報構築工程と、
    各セグメントの加工パスの位置関係と各工具の形状とに基づいて、各セグメントの加工優先順位を、工具の加工領域の少なくとも一部が互いに重なり合うセグメント間において、その重なり合う領域を加工する際の工具負荷が小さくなるセグメントほど優先順位が高くなるような順位であって、かつ、前記重なり合う領域における加工対象物と工具との干渉が回避可能な順位に決定する加工優先順位決定工程と、
    前記加工対象物の形状と前記各工具の形状と前記加工優先順位とに基づいて、各セグメントに対して、前記加工対象物と各工具との干渉が回避可能な種類であって、かつ、前記加工優先順位が高いセグメントほど前記使用順位が高くなるような種類の工具をそれぞれ割り当てる工具割り当て工程と、
    当該工具割り当て工程で割り当てられた工具の種類毎に、セグメント間での工具の移動距離と前記加工優先順位とに基づいて各セグメントの加工順序を決定する加工順序決定工程とを含むことを特徴とする加工順序設定プログラム。
  7. 請求項6に記載の加工順序設定プログラムを記憶していることを特徴とする記憶媒体。
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