JP2009116399A - 文書情報管理支援装置、および同装置におけるラスターデータの電子化方法、ならびに電子化プログラム、記録媒体 - Google Patents

文書情報管理支援装置、および同装置におけるラスターデータの電子化方法、ならびに電子化プログラム、記録媒体 Download PDF

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Abstract

【課題】ラスターデータを電子化する際の電子化作業の精度向上と、作業効率の向上をはかる。
【解決手段】紙面を走査してラスターデータを取得し、出力装置に背景画像として表示し(ステップS100)、前記背景画像に示される前記表の記載に関して新たに入力される表の記載情報を取得して、新たに入力された前記表の記載情報を前景画像として表示し(ステップS200)、前記背景画像に示される図形上の管理したい座標位置に貼り付けられる任意形状のベクターデータからなるデジタルタグを識別可能なデジタルタグ識別情報を付して発行し、前記背景画像に示される図形にデジタルタグを貼り付け、前記テジタルタグを前景画像として表示し(ステップS300)、前記前景画像に表示される前記表の記載情報と前記デジタルタグとを前記デジタルタグ識別情報に基づいて関連付ける(ステップS500)ことによって実現する。
【選択図】図3

Description

本発明は、紙面に書かれた表と図形からなる文書の内容をコンピュータによって扱いやすい電子情報に変換するために好適な、文書情報管理支援装置、および同装置におけるラスターデータの電子化方法、ならびにプログラム、記録媒体に関するものである。
前記した「ラスターデータ」とは、格子状(グリッド)に並んだピクセル(画素)の集合体で表されるデータをいう。ピクセルの集合体であるため、隣のピクセルとの関係や、全体が何を示しているか等の情報は持たない。ラスターデータは、画像データやイメージと呼ばれることもある。
また、「電子化」とは、ラスターデータをベクターデータに変換することをいう。
「ベクターデータ」とは、線の起終点の座標(位置)、曲線であれば曲がり方、太さ、色、線に囲まれた面の色、変化の仕方などを記号または数値で表し、コンピュータで扱いやすいデータで表現したものである。さらに、前記したベクターデータは、コンピュータでは1つの集合体として扱うことができ、属性情報などを付加することが可能である。
また、「属性情報」とは、名称やそのデータが何を表すか、などの情報を示す。属性情報の種類、量については、特に制限はない。
従来、紙面に書かれた表や図形等のラスターデータを電子化することは、電子的に情報を残せる情報管理システムを用いて、人手により作り直すか、あるいは、ラスターデータを分析するための分析プログラムを用いてベクターデータに変換する手段を用いて実行されてきた。
例えば、紙面に書かれた文書をイメージ画像に変換し、ベクトル化する情報処理装置及び情報処理方法が知られている(例えば、特許文献1参照)。
前記した特許文献1に開示された技術によれば、イメージデータは、文字領域、写真画像領域等のオブジェクトに分割される。そのうち、文字、線画、表などの領域は、入力したイメージデータから2値画像として抽出され、その輪郭線が追跡処理され、輪郭の曲線を曲線関数により関数近似することで、文字などの情報がベクトルで再現されることを可能としている。これによりイメージデータを電子化することが可能となる。
また、表や図形等の図面要素が混在するラスターデータに対して、図面要素の違いや組合せに応じた、最適な変換と補正処理内容と順序の処理パターンとを設定し、高精度、かつ容易にベクトルデータへ変換することが可能な、図面管理方法及び装置も知られている(例えば、特許文献2参照)。
特開2005−310070号公報(段落「0008」〜「0011」、図1) 特開平6−337929号公報(段落「0012」〜「0015」、図1)
前記したように、ラスターデータを電子化するときに、従来は、人手によるデータの作り直し作業を、高精度化、高速化する数々の手法が提案されてきた。例えば、前記した分析プログラムを用いてラスターデータを自動的に分析し、ベクターデータに変換する技術等である。
しかしながら、紙面に書かれた文書やラスターデータは、大きさ、フォーマット、文字、描かれている情報、情報の配置等が、用途や作成された時期によって異なり、したがって、一定ルールに基づく解析が困難であった。
また、現状では、どのような文書やラスターデータにも対応可能な分析プログラムは開発されていないので、作業者によるチェックが必須となる。したがって、ヒューマンエラー発生の可能性が高くなり、かつ、作業者の負荷が大きくなる。このように、従来の技術では、高精度で容易にラスターデータを電子化することができなかった。
そこで、本発明の課題は、ラスターデータを電子化する際の電子化作業の精度向上と、作業効率の向上をはかった、文書情報管理支援装置、および同装置におけるラスターデータの電子化方法、ならびにプログラム、記録媒体を提供することにある。
前記した課題を解決するために、本発明の文書情報管理支援装置は、入力装置と出力装置とを含むユーザインタフェース装置と、ラスターデータに含まれる表の記載情報を電子化し直し、ラスターデータに含まれる図形をトレースしてデジタルタグを配置する(貼り付ける)ことで図形を再現可能とし、および先に電子化し直した表の記載情報と配置したデジタルタグとをリンクを張る(関連付ける)機能を備える演算制御装置と、を有する構成とした。
かかる構成において、演算制御装置は、ユーザインタフェース装置を介して、ラスターデータを表示し、予め入力用に用意された入力テーブルを表示し、表の記載情報の入力を受け付ける。そして、演算制御装置は、ラスターデータに含まれる図形をトレースして配置されたデジタルタグの配置座標を算出して記憶装置に記録する。続いて、演算制御装置は、入力テーブルに入力された表の記載情報と、デジタルタグを含む図形の情報とのリンクを設定し、デジタルタグと表の記載情報との関連付けを可能にする。
本発明によれば、ラスターデータを電子化する際の、電子化作業の精度向上と、作業効率向上を図ることができる。
図1は、本発明の実施の形態に係る文書情報管理支援装置の内部構成を示すブロック図である。図1に示されるように、本発明の実施の形態に係る文書情報管理支援装置1は、主に、コンピュータ2と画像読取装置3とで構成される。
画像読取装置3は、例えば、紙面に書かれた文字を含む表や図形等の情報を走査して画像データとして取得するスキャナである。読取部31は、走査した情報をラスターデータに変換して内蔵の演算部32へ送信する。画像読取装置3は、他に、ラスターデータを記憶する記憶部33と、外部接続されるコンピュータ2との間で信号を送受信する入出力部34とを備える。入出力部34は、キーボードを介した入出力や、作業者による画像データ取得操作を支援するための画面情報の送受信を行う。そして、画像読取装置3は、入出力部34によって、ネットワークを介してコンピュータ2と接続されている。
なお、画像読取装置3は、紙面に書かれた情報をラスターデータに変換する装置であれば、どのような方法、装置の組合せであっても構わない。また、画像読取装置3は、ネットワークを介してコンピュータ2と接続されているものとしたが、コンピュータ2に標準装備されたデバイスであっても構わない。接続方法は、情報が送受信できるものであれば、どのような方法であっても構わない。
コンピュータ2は、各種プログラム等を読み出し実行する演算制御装置21と、外部への信号を送信する機能や、画面表示を行う(例えば、LCD(Liquid Crystal Device)や有機EL(Electro-Luminescence)等の)機能を有する出力装置22と、外部からの信号を受信する機能や、指示入力を行う(例えば、マウスやキートボード等の)機能を有する入力装置23と、情報管理装置24とを備えている。
ここでは、入力装置23と出力装置22とを特に断りのない限りユーザインタフェース装置と称して説明する。ユーザインタフェース装置は、ラスターデータを背景画像として出力装置22に表示し、入力装置23から入力されるラスターデータ以外の文字や図形等を前景画像として出力装置22に表示する機能を有する。
情報管理装置24は、キャンバス情報を記憶する記憶装置A(241)と、表(文字)記載情報を記憶する記憶装置B(242)と、デジタルタグ情報を記憶する記憶装置C(243)とを備えている。
ここで、キャンバスとは、画像読取装置3によって走査して取得したラスターデータのことである。また、デジタルタグ情報とは、キャンバス上に示される図形の中で、管理したい座標位置に貼り付けられる、ユニークなIDを有する任意形状のベクター情報によって構成される。例えば、デジタルタグ情報の項目は、ユニークな識別番号(ID)と配置した座標、属性情報等である。これらの詳細については、後述する。
なお、情報管理装置24は、コンピュータ2内に実装しても構わない。また、不図示のサーバに情報管理装置24を実装し、ネットワーク等を介して、コンピュータ2と接続しても構わない。記憶装置A(241),B(242),C(243)は、1個の記憶装置であっても構わない。
図2は、図1に示す演算制御装置21の内部構成を機能展開して示したブロック図である。
演算制御装置21は、主制御部210と、GUI管理部211と、メモリインタフェース部212と、ラスターデータ管理部213と、表記載情報管理部214と、図形情報管理部215と、デジタルタグカウンタ(CNT)216と、デジタルタグ配置判定部217と、データリンク設定部218と、一時記憶部219とにより構成される。
ただし、前記した各構成ブロック210〜219が持つ機能は、演算制御装置21が有する不図示の主記憶装置に記憶されるそれぞれのプログラムを演算制御装置21が逐次読み出して実行することにより実現されるものである。そして、各構成ブロックは、演算制御装置21内において実体的に他の構成ブロックと区分され内蔵されるものを指すのではなく、あくまで説明の明確化のために分けて表現したものである。
主制御部210は、GUI管理部211、メモリインタフェース部212、ラスターデータ管理部213、表記載情報管理部214、図形情報管理部215、CNT216、デジタルタグ配置判定部217、データリンク設定部218、および一時記憶部219のそれぞれに対してシーケンス制御を行う。
GUI管理部211は、ユーザインタフェース装置(出力装置22,入力装置23)と演算制御装置21との間のユーザインタフェースとして機能し、入力装置23から情報を受信し、出力装置23に処理結果等の情報を出力する機能を有する。
メモリインタフェース部212は、情報管理装置24が管理する記憶装置A(241),B(242),C(243)(図1参照)と一時記憶部219との間のデータ転送制御(リード/ライト)を行う。
ラスターデータ管理部213は、ラスターデータを、GUI管理部211を介して出力装置22に背景画像として表示する機能を有する。
表記載情報管理部214は、ユーザインタフェース装置によって指定されるラスターデータの表(文字)に関する読み取り範囲を取り込み、指定された範囲を複写して出力装置22に表示し、複写した箇所の一部に隣接して、複写範囲に含まれる表(文字)記載情報と同様の入力用の表を新しく生成する。そして、新しく生成した入力用の表に入力された表(文字)記載情報を受け付けて、記憶装置B(242)に記憶する。
図形情報管理部215は、背景画像に示される図形をトレースし、管理したい座標位置にデジタルタグを貼り付けて、図形を前景画像として再現する。そして、図形情報管理部215は、デジタルタグが有する少なくとも座標と属性情報とを受け付けて、記憶装置C(243)に記憶する。
CNT216は、デジタルタグを配置する毎に、順番を表す記号をデジタルカウンタ数として発生する機能を有する。本発明の実施形態では、一例として、順番を表す記号として、数字(整数)を用いた場合で、説明する。
デジタルタグ配置判定部217は、デジタルカウンタ数の隣り合ったデジタルタグ、または、それらを結んだ線分を、他と区別して順次強調表示する。これは、デジタルタグと線分の配置が、背景画像に示される図形を正確にトレースしていることの確認を支援するために行われるものである。
データリンク設定部218は、新しく生成された入力用の表に入力された表(文字)記載情報とデジタルタグとの関連付け、すなわち、表(文字)記載情報と図形との間のリンクを設定する機能を有する。
一時記憶部219は、出力装置22に出力する情報、入力装置23を介して取得する情報、情報管理装置24に入出力する情報、または演算制御装置21内の各ブロック機能によって処理された情報を一時的に保管する。
図3は、本発明の実施の形態に係るラスターデータの電子化方法の各工程を説明するために示したフローチャートである。
ここで、電子化の対象となる文書は、一例として、プラントの配管施工図である。プラントの配管施工図に記載されている情報は、大きく分けて表(文字)と、図形のオブジェクトに分類することができる。本発明の実施の形態に係る文書情報管理支援装置1では、文書を構成する要素のひとつである表(文字)と図形とをそれぞれ読み取って電子化して、最後に表と図形の電子情報との間にリンクを張る(関連付ける)ことで、ラスターデータの電子化を行うこととする。
また、図4〜7は、図3に示すフローチャートの説明を補足するための概念を示した図である。図4は、図3のフローチャートのステップS100、図5は、ステップS200、図6は、ステップS300、図7は、ステップS500の一例を示す概念図である。
以下、図3〜7を用いて、本発明の実施の形態に係る文書情報管理支援装置1におけるラスターデータの電子化方法の概略説明を行う。
まず、ステップS100では、ラスターデータ管理部213は、画像読取装置3から紙面に描かれた文書情報をラスターデータに変換した情報を受け付けて、記憶装置A(241)に登録する。なお、ラスターデータに変換された文書情報は、背景画像であるキャンバスとして、表示される。図4の下部には、ラスターデータが、キャンバスとして、コンピュータ2に表示されているときの一例を示した。
なお、事前に文書が走査されており、生成されるラスターデータが記憶装置A(241)に記憶されている場合は、前記したステップS100は不要である。
ここで、本発明の実施の形態において説明に使用されるプラントの配管施工図の一例を図8に示す。
配管施工図10とは、プラントを構成する配管形状の一部を等軸側投影し、図面としたものである。プラントで用いられる配管施工図は、現在ではCAD(Computer Aided Design)等、コンピュータを用いて作成されることが多く、電子情報として残され、管理されている。しかしながら、過去に建設されたプラントの図面は、手書きや図面のみが残されている場合が多い。
図8において、配管施工図10に記載される項目は、表題欄11、配管形状12、予算欄13、設計仕様欄14、キープラン15、接続先等16等がある。
なお、表題欄11、予算欄13、設計仕様欄14、キープラン15、および接続先等16が、本発明の実施の形態において説明する表(文字)記載情報に相当し、配管形状12が図形情報に相当する。
表題欄11は、プラント名、図面名称、図面番号、改訂番号、担当者、会社名など、この図面が示す情報が何であるかを示す項目である。このうち図面番号は、この図書を示す識別番号として用いられることが多い。
配管形状12は、配管の形状を等軸側投影したものである。等軸側投影とは、3次元形状を2次元で示すための方法で、X、Y、Z軸が等しい縮尺率で描写したものである。配管施工図10は、等軸側投影を基本とするが、見易さを考慮し、部分的に縮尺を変更することもある。
配管施工図10に記載する配管とは、複数の部品をつなげ、流体を流す機能を果たす状態の製品を示す。直管、曲げ管、エルボ、ティー管等の配管を構成する製品は、部品と称する。
配管形状12は1本線または2本線で描かれている。形状は、直線、曲線、溶接線を示す点、部品を示す形状記号、部品番号、寸法を示す寸法線などで構成される。
溶接線を示す点は、連続する部品のつなぎ目を示す。溶接線には、部品同士を溶接で接合する場合と部品同士をねじ込み式の部品を用いて固定する場合がある。配管形状を示すために必要な情報は、上記した例以外にも記載があっても良い。部品を示す形状記号は、弁・キャップ・オリフィス・レジューサなどの部品で部品形状を簡易的に示す記号が使われることがある。部品を示す形状記号の適用範囲は、特に限定しない。
部品番号とは、部品を識別する番号である。ここでは、部品番号は、配管形状12上に記載した部品を示す線または部品形状12から線を引き、先の端部に円を描き、円の中に部品番号または部品番号の一部を記載する。部品番号または部品番号の一部は、後記する予算欄13の内容との関連付けのキーとなる。
寸法線及び寸法は、配管の加工や施工のために必要となる長さを示すものである。寸法は現物の実寸を表し、寸法線は寸法が示す範囲を明確にするための線である。配管形状12は前記した通り、縮尺率は部分的に変更している場合があるが、寸法線は現物の寸法を記載する。
予算欄13とは、各部品について詳細な記載した表である。品名、材質、肉厚や加工に関する指示情報などが、配管形状12に記載された部品番号とリンクを張られた部品番号毎に記載される。表の形式は、列が仕様を示し、行に部品を示す。部品の仕様が分かれば、記載項目はこだわらない。
設計仕様欄14は、記載されている配管に関する仕様である。配管毎の口径、圧力、温度等が記載される。配管の仕様が分かる情報であれば、記載項目はこだわらない。
キープラン15は、配管施工図10に記載されている配管形状12が、プラントのどこに位置するのかを示した情報である。接続先等16は、配管施工図10に示される配管が接続する接続機器名称や、配管の続きが記載されている図面番号などの情報である。
なお、ここに記載した配管施工図10を構成する要素は、前記したものだけに限られない。
次に、ステップ200では、表記載情報管理部214は、新しく生成した入力用の表に入力された表(文字)記載情報を受け付けて、記憶装置B(242)に登録する。この際、表記載情報管理部214が、表の記載項目に応じた入力用の表(入力テーブル)を準備するものとする。
そして、表記載情報管理部214は、画面表示されたラスターデータに含まれる表記載情報を取得し、先に準備した入力テーブルを表示して、作業者によって入力された表(文字)記載情報を受け付ける。なお、ここで入力された表(文字)記載情報が、記憶装置B(242)に登録されている一例が、図5の下部に示されている。
例えば、図9に示すように、作業者が入力テーブルに文字を入力する際に、ラスターデータの表の選択された1行分の範囲と入力テーブルの表とを画面上に並べて表示し、関連する行を隣接して表示するなど、その表示方法を工夫することにより、視線を変えることなく表記載情報の入力を容易にする環境を提供する。この方法によれば、作業者が視線を変えずに、読み取る情報と入力した情報を比較することができるため、入力ミスなどのヒューマンエラーを大幅に削減することができる。詳細は後記する。
次に、ステップS300では、図形情報管理部215は、キャンバスに示される図形をトレースし、管理したい座標位置にデジタルタグを貼り付けて、図形を前景画像として再現し、デジタルタグが有する少なくとも座標と属性情報とを受け付けて、記憶装置C(243)に登録する。
図形情報のトレースは、図6の上部に示すように、キャンバス上に示される図形の中で、管理したい座標にデジタルタグ(図6中、点線☆枠で表示)を配置して、デジタルタグ間を線分で結ぶことにより実現される。なお、表中の管理したい項目によって、デジタルタグの配置の仕方は変更可能とする。また、デジタルタグの形状も用途に応じて変更可能とする。デジタルタグは、図6下部に示すように、ユニークな識別番号(ID)を持つ、任意形状のベクター情報である。デジタルタグは、IDと配置した座標、属性情報等をデータ項目として持つテーブルが事前に用意され、図形情報管理部215によって管理される。詳細は後記する。
次に、ステップ400では、デジタルタグ配置判定部217は、キャンバスに表示されている図形に一致していることを確認するために、デジタルタグの配置チェックを行う。
すなわち、デジタルタグ配置チェックは、デジタルタグが正しく貼り付けられているか否かをチェックするステップである。ここでは、デジタルタグを貼り付けた(デジタルタグカウンタ数の)順に順次デジタルタグまたはデジタルタグ間の線分の表示を点滅、あるいは色付けを行う等によって、作業者に正しく配置されていることを確認させる。このステップS400におけるデジタルタグ配置チェックは、必要に応じて行うこととする。詳細は後記する。
次に、ステップS500では、データリンク設定部218は、データリンクの設定を行う。
ここでいうデータリンクとは、作業者がユーザインタフェース装置を用い、ステップS200の処理で記憶装置B(242)に登録した表(文字)記載情報と、記憶装置C(243)に登録したデジタルタグとを関連付けることである。図7に示すように、記憶装置B(242)に登録した表(文字)記載情報が選択されて、その行の色が変わり、選択された情報に対応するデジタルタグのIDを書き込むことによって、関連付けがなされる。このように、表(文字)記載情報とデジタルタグとの間にリンクを張ることにより、表(文字)から図形、図形から表(文字)の情報を呼び出すことができる。詳細はいずれも後記する。
なお、表(文字)記載情報と、図形情報との間に関連するものがない場合、この処理は不要である。
前記したステップS100〜S500に記載した一連の処理により、ラスターデータを電子化することができる。なお、ステップS200とS300とは順番が逆であっても構わない。
以下、本発明の実施の形態に係る文書情報管理支援装置1の動作について、図3のステップS100、S200、S300、S400、S500のそれぞれについて詳細に説明する。
[キャンバス生成処理(ステップS100)]
まず、紙面のラスターデータ化と登録処理(ステップS100)について、図10〜12のフローチャートを用いて、詳細に説明する。
この処理では、配管施工図10をラスターデータに変換し、コンピュータ2の情報管理装置24の記憶装置A(241)へ登録し、キャンバスと称する背景画像を作成する。
まず、図10を用いて説明する。作業員は、電子化したい配管施工図10を用意する。続いて、画像読取装置3の読取部31が配管施工図10(紙面)を走査する(ステップS101)。読取部31で走査したデータは演算部32に転送され、演算部32が有する一時メモリに保管される。
演算部32は、走査したデータをラスターデータに変換するプログラムを備えており、走査したデータをラスターデータに変換する(ステップS102)。そして、そのラスターデータに識別名を付与し、記憶部33に送信し、記録する(ステップS103、S104)。
ここで、ラスターデータに付与する識別名は、画像読取装置3の入出力部34から作業者が指示しても良く、また、演算部32が任意の重複しない名称を付与するプログラムを備え、自動で付与してもよい。なお、識別名は、文字・数字のいずれでも構わない。
次に、入力装置23は、画像読取装置3で作成したラスターデータの取り込みを指示する信号を受け付ける(ステップS105)。演算制御装置21は、ラスターデータの取り込み指示信号を受信したら、画像読取装置3の記憶部33に記録されているラスターデータの識別名リストを取得する指示(取得指示)を、出力装置22に出力する(ステップS106)。出力装置22は、その取得指示を受信したら、画像読取装置3へ取得指示を送信する(ステップS107)。
画像読取装置3は、入出力部34を介して、コンピュータ2からその取得指示を受信する(ステップS108)。そして、演算部32が、記憶部33に記録されているラスターデータの識別名リストを読み出し、コンピュータ2へ識別名リストを送信する(ステップS109、S110)。
次に、図11を用いて説明する。コンピュータ2は、入力装置23を介して、画像読取装置3から識別名リストを受信する(ステップS111)。そして、演算制御装置21は、受信した識別名リストを一時記憶部219に保管する(ステップS112)。次に、演算制御装置21は、識別名リストを出力装置22の画面に表示する(ステップS113)。演算制御装置21は、出力装置22に表示された識別名リストから作業者によって選択された識別名を、入力装置23を介して受け付ける。(ステップS114)。そして、演算制御装置21は、出力装置22を介して、画像読取装置3へデータ取込指示を送信する(ステップS115、S116)。
画像読取装置3は、コンピュータ2からデータ取込指示を受信し(ステップS117)、取込指示のあった識別名のラスターデータを記憶部33から読み出す(ステップS118)。
画像読取装置3の演算部32は、入出力部34を介して、記憶部33から読み出したラスターデータをコンピュータ2に送信する(ステップS119)。
次に、図12を用いて説明する。前記により、コンピュータ2は、指示したラスターデータを画像読取装置3から受信する(ステップS120)。演算制御装置21は、受信したラスターデータを一時記憶部219に保管する(ステップS121)。
次に、演算制御装置21は、ラスターデータの識別名について、作業者によって入力装置23から入力された新名称を受け付け(ステップS122)、一時記憶部219に保管したラスターデータの識別名を変更する(ステップS123)。そして、演算制御装置21は、新名称が付与されたラスターデータを情報管理装置24の記憶装置A(241)に記憶する(ステップS124)。新名称を付与し、記憶装置A(241)に記憶したラスターデータを「キャンバス」と呼ぶ。これにより、文書のラスターデータ化と登録が完了する。
ここで、ラスターデータと新名称(識別名)との関連付けについて補足する。ラスターデータに新名称を付与するとは、ファイルに名称をつける作業のことをいい、その名称の扱いは、演算制御装置21内で、ラスターデータを示すデータの属性として、あるいはそのデータを示す名称でも構わない。名称は、必要に応じて付与するものとし、画像読取装置3で付与された識別名をそのまま使う場合には、ステップS122、S123の処理は不要となる。ステップS112とS121において、演算制御装置21の一時記憶部219に保管するステップがあるが、記憶装置A(241)への記憶でも構わない。その場合は、記憶装置A(241)からデータの呼び出し、変更、記憶装置A(341)への記憶という処理が追加される。
[表(文字)登録処理(ステップS200)]
図13は、演算制御装置21の表記載情報管理部214による表(文字)の登録処理(ステップS200)の詳細手順を示すフローチャートである。
一例として、配管施工図10に記載されている表(文字)のうち、予算欄13の読み取りについて説明する。以降の説明において、表(文字)は予算欄13とする。他の表(文字)についても作業は同様である。
まず、情報管理装置24の記憶装置A(241)に登録したキャンバスの中から、入力装置23から作業者によって選択されるキャンバスの名称を受け付ける(ステップS201)。
表記載情報管理部214は、記憶装置A(241)から、受け付けたキャンバスの名称のラスターデータを読み出し、一時記憶部219に保管する(ステップS202)。そして、表記載情報管理部214は、キャンバスを出力装置22の画面に背景画像として表示する(ステップS203)。
続いて、表(文字)入力プログラムを起動し(ステップS204)、入力用の表(入力テーブル)を出力装置22の画面に表示する。
なお、表(文字)入力プログラムがステップS201〜S203の処理を含むものとしても構わない。
表記載情報管理部214は、出力装置22に表示した入力テーブルに入力された表(文字)記載情報を受け付ける(ステップS205)。ここで、入力テーブルに入力することとは、表に記載されるデータ項目を決めることである。すなわち、予算欄13を電子化しようとしているので、予算欄13に記載されているデータ項目が入力テーブルに入力され、予算欄テーブルを作成することである。
入力テーブルは、表計算ソフトなどで作成したファイルをネットワークや入力装置23から取り込むこともできる。また、入力テーブルに入力した情報は、情報管理装置24の記憶装置B(242)に記憶し、活用される情報である。そのため、データベースのテーブルを予め決めておき、どのテーブルのどの項目を使うかということをステップS205の入力テーブルの作成段階に決めても構わない。入力テーブルは、表計算ソフト等のように、表の幅、高さは自由に変えられるものとする。入力テーブルの名称も、ここで作業者により入力されるものとする。
表記載情報管理部214は、ステップS205で作成した予算欄テーブルに、自動的にキャンバス番号とデジタルタグID番号の欄を追加する。ここで作成した予算欄テーブルは他のキャンバスとの組み合わせにおいても使用できるものとする。そして、表記載情報管理部214は、メモリインタフェース部212を介して情報管理装置24の記憶装置B(242)に、ステップS205で作成した予算欄テーブルと予算欄テーブルの名称を記憶する(ステップS206)。
次に、表記載情報管理部214は、キャンバスに表示されている表に対して、読み取り範囲の入力を促す表示を出力装置22に表示する。
そして、予算欄13の読み取り範囲について、指定を受け付ける(ステップS207)。例えば、1行ずつ情報を読み取るため、予算欄13の上の横1行を選択する(図9参照)。
表記載情報管理部214は、入力装置23から読み取り範囲を指定する信号を受信して、読み取り範囲の座標、幅、高さを計算し、一時記憶部219に保管する(ステップS208)。なお、記憶場所は一時記憶部219に限らず、記憶装置B(242)であっても構わない。
次に、表記載情報管理部214は、入力を開始するかどうかの選択を促すメッセージを出力装置22の画面に表示する。作業者は、そのメッセージを閲覧し、入力を開始する場合は、入力を開始する指示を入力装置23から行う。
表記載情報管理部214は、入力装置23から入力開始を指示する信号を受信する(ステップS209)、
表記載情報管理部214は、ステップS205で作成した入力テーブルを、出力装置23の画面に表示する(ステップS210)。さらに、表記載情報管理部214は、ステップS208で記憶した読み取り範囲内のラスターデータをコピーし、出力装置23の画面に表示する(ステップS211)。その際、ラスターデータのコピーは、画面に表示されている入力テーブルと隣接した上側に表示されるものとする(図9参照)。なお、入力テーブルの行数は、1行であっても、複数行であっても構わないが、入力する行が、ラスターデータのコピーに最も近く表示されることが好ましい。
なお、ラスターデータのコピー表示位置は、入力テーブルの種類や、表の形によって全体が表示できるように適切な位置に決められるものとする。そして、作業者が、ラスターデータを見ながら情報を読み取り、入力テーブルに入力する作業を、視線を変えずにできる位置に表示することを満たすものとする。
作業者は、出力装置22の画面に表示される指定した読み取り範囲のコピーを見ながら、入力装置23から情報を入力するものとし、入力終了の信号が到来するまで、入力された情報は一時記憶部219に保管されるものとする。また、入力した情報は、一時記憶部219に保管され、出力装置22の画面に表示されている入力テーブルに随時表示されることとする。
表記載情報管理部214は、入力装置23から入力終了の信号を受信したとき、入力テーブルの項目の入力がなされた行のキャンバスNo欄に、現在表示しているキャンバス名称を一時記憶部219から呼び出して記録する(ステップS212)。
表記載情報管理部214は、一時記憶部219に保管していた情報を、メモリインタフェース部212経由で情報管理装置の記憶装置B(242)に記憶する(ステップS213)。
表記載情報管理部214は、予算欄に未入力情報があるか否かを確認する表示を出力装置22の画面に表示する(ステップS214)。未入力情報がまだある場合(ステップS214でYes)、表記載情報管理部214は、キャンバスに対して、読み取り範囲の大きさ分だけ読み取り範囲の座標を変更する(ステップS215)。そして、新しい座標の読み取り範囲に含まれるラスターデータをコピーする。ここで新しくコピーした情報は、出力装置22の画面に表示される。新しいコピー情報に対し、表記載情報管理部214は、ステップS211からS213までの処理を繰り返す。
予算欄の場合は、1行ずつ示される部品毎に情報を読み取る作業となるため、1行目毎に読み取り範囲を指定している。そのため、読み取り範囲の高さ分だけ、座標を下に移動させる。これにより2行目のラスターデータがコピーされ、出力装置22の画面に表示されることになる。
未入力情報がない場合(ステップS214でNo)、表記載情報管理部214は、入力終了の信号を受信し(ステップS216)、読み取り作業を終えるか否かを問う画面を、出力装置22の画面に表示する(ステップS217)。
他に読み取る表がある場合(ステップS217でYes)、ステップS205に戻って入力テーブルへの入力を継続する。他に読み取る表がない場合(ステップS217でNo)、ステップS200に係る工程を終了する。
以上、表記載情報管理部214による一連の処理により、配管施工図10に記載されている表(文字)が電子化され、情報管理装置24の記憶装置B(242)へ登録することができる。
なお、配管施工図10には、予算欄の他にも設計仕様欄や接続情報などの情報もあり、これらの表に対しても、予算欄と同様に入力テーブルを作成し、読み取り、入力を行うことで電子化する。また、配管施工図10の予算欄以外の項目については、表記載情報管理部214によるデジタルタグIDの記入欄の追加は必要に応じて設けることとする。
[図形情報登録処理(ステップS300)]
本発明の実施の形態に係る文書情報管理支援装置1における図形情報の登録処理について、図14を用いて、詳細な説明を行う(適宜図6、図8参照)。図14は、図形情報管理部215による図形情報の登録処理(ステップS300)の詳細手順を示すフローチャートである。
配管施工図10に示される配管形状12(図8参照)の図形を電子化するために、デジタルタグを使用する。デジタルタグは、任意の形状、大きさを持つベクターデータであり、ユニークなIDを持つ。
まず、ステップS301〜S303は、ステップS201〜S203と同じであるので、説明を省略する。
なお、ステップS200の表(文字)登録処理から同じキャンバスに対して継続して作業を行う場合は、既に出力装置22の画面にキャンバスが表示されているため、ステップS301〜S303の処理は不要となる。
図形情報管理部215は、絵読取りプログラムを起動する(ステップS304)。なお、絵読取りプログラムがステップS301〜S303の処理を含むものとしても構わない。
そして、図形情報管理部215は、キャンバス上に配置したデジタルタグの順番を数えるために用意されたCNT(デジタルタグカウンタ)216を起動し、CNT216に初期値“0”を設定する(ステップS305)。CNT216は、デジタルタグを配置する毎に1ずつ増加するものとする。なお、CNT216の機能は、図形情報管理部215に含まれていても構わない。また、CNT216の機能は、絵読取りプログラムに含まれていても構わない。
また、情報管理装置24の記憶装置C(243)には、デジタルタグ情報を格納するデジタルタグテーブルを準備しておくものとする。デジタルタグテーブルは、図6の下部にそのデータ構造の一例が示されるように、デジタルタグに付番されるユニークなID毎に、属性、デジタルカウンタ数、座標、キャンバス名称等を格納できるものとする。なお、ID、キャンバス名称、座標が格納できれば、それ以上に情報を持つことは構わない。
まず、図形情報管理部215は、配管形状12のうち、流れが上流側の端点が開始点として指定され、その開始点の座標を受け付ける(ステップS306)。一般的に、作業者が、入力装置23のマウスを使って、座標を指定するものとするが、キーボードなどから入力するなどしても良い。
図形情報管理部215は、入力された開始点の座標を計算する。続いて、図形情報管理部215は、情報管理装置24の記憶装置C(243)に、キャンバス名称と、座標と、デジタルカウンタ数と、属性とを記録する(ステップS307)。ここで、属性は、CNT216の値が“0”である場合は、開始点という属性を持つこととする。すなわち、開始点のCNT216表示は“0”である(図6参照)。
図形情報管理部215は、記憶装置C(243)に、開始点のキャンバス名称と、座標と、デジタルカウンタ数と、ユニークなデジタルタグIDとを付与し、デジタルタグの登録を行う毎に、CNT216の値を1増加する(ステップS308)。ユニークなデジタルタグIDは、元々、記憶装置C(243)のデジタルタグを管理するデジタルタグテーブル内に予め割り付けておいても構わない。また、図形情報管理部215が記憶装置C(243)に転送する際に付番しても構わない。
続いて、図形情報管理部215は、出力装置22の画面に、開始点として指定された座標に、デジタルタグを示す印を表示する(ステップS308)。デジタルタグを示す印は、予め絵読取りプログラム内に組み込んでおくこととする。また指定された座標を中心とした一定範囲を、そのデジタルタグを示す領域とする。一定範囲の指定は、予め絵読取りプログラム内に組み込んでおくこととする。また、表示されたデジタルタグは、キャンバス上に描かれている図形情報に対して対応するものとし、キャンバスの大きさの変更や、移動にも追従するものとする。
続いて、図形情報管理部215は、次のデジタルタグを配置する基準点を受け付ける(ステップS309)。開始点/終点以外にデジタルタグを配置する箇所は、ここでは、キャンバスの配管形状に記載される部品の中心点、または曲げ部の角とする。作業者は、入力装置23を操作することにより、開始点に最も近い部品の中心点、または曲げ部の角を指定する。
図形情報管理部215は、指定された座標を算出し、キャンバス名称、座標、属性、デジタルカウンタ数、ユニークなIDを記憶装置C(243)に記憶し、デジタルカウンタ数を1増加する。(ステップS310)。
次に、図形情報管理部215は、現在のデジタルカウンタ数より1少ない(前回の)デジタルタグの座標と、今現在指定したデジタルタグの座標との間に線分を表示する(ステップS311)。そして、図形情報管理部215は、その線分上の任意の座標に、溶接点となるデジタルタグを2点表示する(ステップS312)。なお、溶接点を示すデジタルタグの印は、予め絵読取りプログラムで決めておくこととする。ここでは、基準点を示すデジタルタグの印とは異なるものとする。
続いて、図形情報管理部215は、記憶装置C(243)に、発生させた溶接点のデジタルタグの座標と、キャンバス名称と、属性と、ユニークなIDとを登録する。ただし、ここではデジタルカウンタ数は登録しないこととする。また、属性は、基準点ではなく溶接点とする(図6参照)。
次に、作業者は、入力装置24を用いて、溶接点を表すデジタルタグを、キャンバスの配管形状12に示される溶接点と同じ位置に移動させるための操作を行なう。ここで、デジタルタグ間の線分と配管形状とは重畳しているはずである。そして、線分上で溶接点を示す印の配置座標を入力装置23により指定する。なお、必要ない場合は削除する。
その際、図形情報管理部215は、移動された溶接点を表すデジタルタグの位置座標を受け付ける(ステップS313)。図形情報管理部215は、座標が変更されたデジタルタグのユニークIDを持つ情報に対し、記憶装置C(243)に記憶されている座標値を変更し、記憶する(ステップS314)。仮に、デジタルタグの削除指示が入力装置23から入力された場合、デジタルタグのユニークIDと、そのユニークIDに対して登録されている情報を全て削除する。削除されたユニークIDは欠番としても良く、また再度利用しても構わない。以上の処理により、開始点から次の基準点までのデジタルタグの配置が完了する。これを配管形状12の開始点とは逆の端点(終点)まで繰り返す。
次に、図形情報管理部215は、未入力の基準点がまだあるか否かについて問い合わせる表示を行う(ステップS315)。そして、未入力の基準点がある場合(ステップS315でYes)、図形情報管理部215は、ステップS309へ戻って、ステップS314までの処理を繰り返す。未入力の基準点がない場合(ステップS315でYes)は、図形情報管理部215は、図形読み取り終了の信号を受け付けて(ステップS316)、処理を終了する。
以上の一連の処理において、ベクターデータであるデジタルタグと隣接するデジタルタグ間を結ぶ線分とにより、キャンバスの配管形状12と同じ形状を再現することができ、配管形状の電子化が完了する。
なお、前記した本発明の実施の形態に係る文書情報管理支援装置1によれば、デジタルタグと隣接するデジタルタグ間を結ぶ線分とにより図形を再現したが、用途によってデジタルタグの配置や形状を変更しても良い。例えば、絵全体に1つのデジタルタグを配置することや、デジタルタグに基本形状を組合せ、三角や円などの形状を持つデジタルタグを用いても良い。
[デジタルタグの配置チェック処理(ステップS400)]
本発明の実施の形態に係る文書情報管理支援装置1におけるデジタルタグの配置チェック処理について、図15を用いて、詳細な説明を行う。図15は、デジタルタグ配置判定部217によるデジタルタグの配置チェック処理(ステップS400)の詳細手順を示すフローチャートである。
デジタルタグの配置チェックは、前記した図形読み取り処理(ステップS400番台)の結果、全てのデジタルタグや隣接するデジタルタグ間の線分が正しく設定されていることを確認する作業である。
まず、ステップS401〜S403は、ステップS201〜S203と同様であるので、説明を省略する。
続いて、デジタルタグ配置判定部217は、タグ配置チェックプログラムを起動する(ステップS404)。なお、タグ配置チェックプログラムが、ステップS401〜S403の処理を含んでいても構わない。
デジタルタグ配置判定部217は、開いているキャンバス名称に関連するデジタルタグ情報を、記憶装置C(243)から取得する(ステップS405)。
次に、デジタルタグ配置判定部217は、記憶装置C(243)から受信した情報を、一時記憶部219に一時保管する(ステップS406)。さらに、デジタルタグ配置判定部217は、出力装置22の画面にデジタルタグと隣接するデジタルタグ間の線分を表示する。この時点で、図5に示されるように、ステップS200における図形読み取り完了時と同じ画面になる。
なお、ステップS300に示す図形情報の読み取り処理から継続して作業を行う場合は、画面にキャンバスが表示されているため、ステップS401〜S405の処理は不要となる。その場合は、デジタルタグ配置判定部217は、タグ配置チェックプログラムによって、デジタルタグ情報を一時記憶部219に一時保管するだけで構わない。
ここで、デジタルタグ配置判定部217は、一時記憶部219に保管したデジタルタグ情報から、デジタルカウンタ数の最大数を算出し、“nmax”として設定する(ステップS407)。続いてデジタルタグ配置判定部217は、デジタルカウンタ数が小さい数値を“n”、次に小さい数値を“n+1”として、デジタルタグ情報を取得する(ステップS408)。例えば、nが開始点の“0”の場合、次の基準点が持つデジタルカウンタ数は“n+1=1”となる。
デジタルタグ配置判定部217は、選出したデジタルカウンタ数“0”、“1”のデジタルタグの座標、またはデジタルタグ間の線分の色を変えて出力装置22の画面に表示する(ステップS409)。すなわち、出力装置22の画面に表示されたデジタルタグを示す印とデジタルタグ間の線分とのいずれか一方または両方の色が変更される。なお、色の変更方法は、予めタグ配置チェックプログラムに組み込んでおくこととする。
次に、デジタルタグ配置判定部217は、n+1<nmaxか否かを判定する(ステップS410)。ここで、仮に、n+1<nmaxであれば(ステップS410でYes)、n=n+1(ステップS414)とした後に、ステップS409の処理に戻る。この処理によって、上流側から順番にデジタルタグ、もしくはデジタルタグ間の線分の色を変化させることができる。また、N+1=nmaxであれば(ステップS410でNo)、次のステップS411の処理に進む。
ステップS411において、デジタルタグ配置判定部217は、チェック終了の指示信号が入力されたか否かを判定する(ステップS411)。もし、この指示信号が無い場合(ステップS411でNo)、デジタルタグ配置判定部217は、ステップS409の処理で変更したデジタルタグ、およびデジタルタグ間の線分の色を元に戻し、n=0(ステップS415)として、再びステップS408からの処理を繰り返す。チェック終了の指示信号が有った場合(ステップS411でYes)、デジタルタグ配置判定部217は、デジタルタグ、およびデジタルタグ間の線分の色を元に戻す(ステップS412)。
このことにより、作業者は、出力装置22の画面を閲覧することにより上流側から順に色が変わる様子を見て、デジタルタグが正しい座標に、正しい順番に設定されているかの確認を行うことができる。
例えば、色の変化が、開始点に接している線分から、隣接した次の線分に順番に色が変化する場合は、正しく設定されていることになるが、隣接していない線分の色が変わった場合は、デジタルタグの順番が正しくないことが分かる。また、デジタルタグやデジタルタグ間の線分が、背景に示されるキャンバス上の配管形状を示す座標と一致しているか否かも確認のポイントとなる。
このように、配管施工図10に対するデジタルタグ配置チェックの各処理は、そのような確認を作業者が行うための視覚的サポートを行う工程である。
そして、デジタルタグ配置判定部217は、表示が正しい(OK)か否かを表示する(ステップS413)。
表示が正しい(OK)であれば(ステップS413でYes)、ステップS400の処理は終了する。仮に、表示が正しくなければ(ステップS413でNo)、ステップS300に戻って間違いを訂正することができる。
[データリンク設定処理(ステップS500)]
本発明の実施の形態に係る文書情報管理支援装置1におけるデータリンク処理について、図16を用いて詳細な説明を行う(適宜図7、図8参照)。図16は、データリンク設定部218による表とデジタルタグ間のデータリンク処理(ステップS500)の詳細手順を示すフローチャートである。
データリンク設定部218は、独立して電子化した表(文字)と図形との関連付けを行ない、表から図形を、あるいは図形から表を呼び出すことを可能にするものである。従来、紙面に書かれた配管施工図10は、一つの紙面の中に、配管形状12の図形と、配管を構成する部品の仕様等を説明する表(文字)とが記載されているため、図形と表(文字)とは、共通の部品番号によって関連付けを容易に知ることが可能であった。しかし、本発明の実施の形態に係る文書情報管理支援装置1では、表(文字)と図形は別々に電子化したため、それらを関連付ける処理が必要になる。そこで、電子的な関連付けを行うことにより、紙面に書かれた配管施工図10と同様の関連付けをするだけでなく、配管施工図10以外の情報との関連付けを行える等の付加価値をもたらすことが可能となる。
まず、ステップS501〜S503は、ステップS201〜S203と同様であるので、説明を省略する。
データリンク設定部218は、データリンクプログラムを起動する(ステップS504)。なお、タグ配置チェックプログラムが、ステップS501〜S503の処理を含んでいても構わない。
続いて、データリンク設定部218は、記憶装置B(242)に記憶されている表(文字)記載情報のうち、選定されたキャンバスに関する情報(以降、予算欄テーブルを代表させて説明する)を抽出し(ステップS505)、一時記憶部219に保管する。予算欄テーブルはキャンバスの識別名を含むため、その項目から抽出することが可能である。ここで抽出される情報は、キャンバスに関する予算欄テーブルの全てが対象となる。
データリンク設定部218は、一時記憶部219に保管した予算欄テーブルを出力装置22の画面に表示する(ステップS506)。
データリンク設定部218は、記憶装置C(243)に記憶しているデジタルタグのうち、選定されたキャンバスに関する情報を抽出し(ステップS507)、一時記憶部219に保管する。デジタルタグはキャンバス名称を含むので、その項目より抽出することが可能である。ここで、抽出する情報は、キャンバスに関するデジタルタグ全てが対象となる。
データリンク設定部218は、一時記憶部219に保管したデジタルタグを出力装置22の画面に表示する(ステップS508)。
続いて、データリンク設定部218は、出力装置22の画面に表示された予算欄テーブルから、部品番号の選択を受け付ける(ステップS509)。選択方法については、データリンク設定部218が、入力装置23のキーボードやマウスによって選択された予算欄テーブルの部品番号が示されるセルを認識し、セルが選択された行(部品)に関する情報のみを変更可能とする。その際、選択されたことを示すために、選択されたセルや行の色を変えるなどしても構わない。
次に、データリンク設定部218は、画面のキャンバス上に配置されたデジタルタグの中で、ステップS509で選択した部品番号に対応するデジタルタグの選択を受け付ける(ステップS510)。画面に表示されているデジタルタグの周囲や一定領域には、正確にデジタルタグを選択しなくても問題ないように、当該デジタルタグのIDを持つベクターデータが貼り付けられている。そして、データリンク設定部218は、デジタルタグの選択を受け付けることで、デジタルタグIDを取得する(ステップS511)。
データリンク設定部218は、取得したデジタルタグIDを、一時記憶部219に保管されている予算欄テーブルのうち、ステップS509で選択した行(部品)のデジタルタグID項目欄に、デジタルタグIDを記録する(ステップS512)。そして、データリンク設定部218は、デジタルIDを記録した予算欄テーブルを読み直し、画面表示を更新する(ステップS513)。
続いて、データリンク設定部218は、キャンバス上のデジタルタグが配置されている点から風船マークを表示する(ステップS514)。風船マークは、線分と、円の形状をしたベクターデータによって構成される。線分は、デジタルタグの配置点に接続され、反対側の端点は円と接続する。また、円は、一定の大きさで表示される。円の中には、予算欄テーブルから選択した部品番号が記載される。部品番号は、配管を構成する部品に対し、ユニークな番号(配管施工図10毎にユニーク)である。風船マークは、線分の接点のみ変更ができない。円の位置は、自由に変更が可能となり、変更に応じて、円と線分のベクターデータがデータリンク設定部218により計算され、出力装置22の画面にその計算結果が表示される。
作業者は、出力装置22の画面に表示される、予算欄情報のデジタルタグIDに数値が記載されたこと、およびキャンバス上のデジタルタグに風船が表示されること、風船内の部品番号が、情報をリンクしたい部品番号であることを確認する。
そして、データリンク設定部218は、未だ選択していない部品が有るかないかを確認する表示を出力装置22の画面に表示する(ステップS515)。
ここで、選択していない部品が有る場合(ステップS515でYes)、データリンク設定部218は、次の部品番号に対するリンク処理を行うために前記したステップS509〜S515までの処理を繰り返し実行する。
選択していない部品がない場合、すなわち、全ての部品とデジタルタグのリンクに関する作業を実施した場合(ステップS515でNo)、データリンク設定部218は、一時記憶部219に保管していた予算欄テーブルの情報を、記録装置B(242)に記録し、キャンバスに関する情報を上書きする(変更する)(ステップS516)。すなわち、データリンク設定部218は、予算欄テーブルに、デジタルタグのIDを追記する。
そして、データリンク設定部218は、前記した一連のデータリンク設定処理を終了する。以上により、配管施工図10の電子化作業が完了する。
以上説明したように、本発明の実施の形態に係る文書情報管理支援装置1は、表に関するラスターデータを表示し、作業者と協働することにより、予め入力用に用意された入力テーブルを表示させて表の記載情報の入力を受け付けて、情報管理装置24(記憶装置)に記憶する。次に、文書情報管理支援装置1は、電子化したい図形に任意形状のデジタルタグを貼り付け(配置)操作を行ない、デジタルタグ情報を情報管理装置24(記憶装置)に記憶する。そして、文書情報管理支援装置1は、情報管理装置24(記憶装置)に記憶された表(文字)記載情報とデジタルタグを含む関連情報とのリンクを設定し、情報管理装置24(記憶装置)に記憶し、当該デジタルタグと表(文字)記載情報との間の呼び出しを可能にするものである。
また、前記した本発明の実施の形態に係る文書情報管理支援装置1によれば、ラスターデータの電子化作業を行なう際に、ヒューマンエラー発生の確率が減少し、かつ、作業者の負担軽減がはかれることが可能である。
なお、図2に示す演算制御装置21が有する機能は、全てをソフトウェアによって実現しても、あるいはその少なくとも一部をハードウェアで実現してもよい。例えば、GUI管理部211、メモリインタフェース部212、ラスターデータ管理部213、表記載情報管理部214、図形情報管理部215、CNT216、デジタルタグ配置判定部217、データリンク設定部218におけるデータ処理は、1または複数のプログラムによりコンピュータ上で実現してもよく、また、その少なくとも一部をハードウェアで実現してもよい。
また、本発明の実施の形態に係るラスターデータの電子化方法は、例えば、表と図形を含む紙面を走査して生成されるラスターデータをベクターデータに変換する演算制御装置21とを備えた文書情報管理支援装置1(図1参照)におけるラスターデータの電子化方法であって、図3の基本動作フローチャートに示すように、前記演算制御装置21が、紙面をラスターデータに変換した情報を受け付けて、そのラスターデータを背景画像であるキャンバスとして表示するステップ(S100)と、前記演算制御装置21が、前記背景画像に示される前記表の記載情報を電子化し、前景画像として表示するステップ(S200)と、前記演算制御装置21が、前記背景画像に示される図形をトレースし、管理したい座標位置に貼り付けられる、ユニークな識別情報を有する任意形状のベクター情報からなるデジタルタグにより前記図形を前景画像として表示するステップ(S300)と、前記演算制御装置21が、前記表の記載情報と前記デジタルタグとのリンクを設定するステップ(S500)と、有するものである。
前記した本発明の実施の形態に係るラスターデータの電子化方法によれば、ラスターデータを電子化する際に、電子化作業の精度向上と作業効率向上とを図ることが可能となるという効果がある。
また、本発明の実施の形態に係るプログラム、および記録媒体においても、前記した文書情報管理支援装置1およびラスターデータの電子化方法と同様の効果が得られるものである。
なお、前記した本発明の実施の形態によれば、配管施工図10のみを電子化の対象として説明したが、配管施工図10に限定されることはなく、他のブラント図面、あるいは一般オフィス用の文書であっても同様に適用することが可能である。
本発明の実施の形態に係る文書情報管理支援装置の内部構成を示すブロック図である。 図1に示す演算制御装置の内部構成を機能展開して示したブロック図である。 本発明の実施の形態に係るラスターデータの電子化方法の各工程を説明するために示したフローチャートである。 図3のフローチャートのステップS100の一例を示す概念図である。 図3のフローチャートのステップS200の一例を示す概念図である。 図3のフローチャートのステップS300の一例を示す概念図である。 図3のフローチャートのステップS500の一例を示す概念図である。 本発明の実施の形態において説明に使用されるプラントの配管施工図の一例を示す図である。 本発明の実施の形態に係る表(文字)記載情報の電子化の際の画面表示の一例を示す図である。 本発明の実施の形態に係る文書情報管理支援装置の動作(キャンバス生成処理(ステップS100))を示すフローチャートである。 本発明の実施の形態に係る文書情報管理支援装置の動作(キャンバス生成処理(ステップS100))を示すフローチャートである。 本発明の実施の形態に係る文書情報管理支援装置の動作(キャンバス生成処理(ステップS100))を示すフローチャートである。 本発明の実施の形態に係る文書情報管理支援装置の動作(表(文字)登録処理(ステップS200))を示すフローチャートである。 本発明の実施の形態に係る文書情報管理支援装置の動作(図形情報登録処理(ステップS300))を示すフローチャートである。 本発明の実施の形態に係る文書情報管理支援装置の動作(デジタルタグの配置チェック処理(ステップS400))を示すフローチャートである。 本発明の実施の形態に係る文書情報管理支援装置の動作(データリンク設定処理(ステップS500))を示すフローチャートである。
符号の説明
2 コンピュータ
3 画像読取装置
21 演算制御装置
22 出力装置
23 入力装置
24 情報管理装置
211 ラスターデータ管理部
212 GUI管理部
213 メモリインタフェース部
214 表記載情報管理部
215 図形情報読取部
216 CNT(デジタルタグカウンタ)
217 デジタルタグ配置判定部
218 データリンク設定部
241 記憶装置A
242 記憶装置B
243 記憶装置C

Claims (8)

  1. 表と図形とを含む文書を走査して生成されるラスターデータをベクターデータに変換する文書情報管理支援装置であって、
    前記ラスターデータに識別名を付して記憶部に記憶し、前記ラスターデータを背景画像として表示するラスターデータ管理部と、
    前記背景画像に示される図形上の管理したい座標位置に貼り付けられる任意形状のベクターデータからなるデジタルタグを発行し、前記背景画像に示される図形に前記デジタルタグを貼り付け、前記デジタルタグに識別用のデジタルタグ識別情報を付して記憶部に記憶し、前記デジタルタグを前景画像として表示する図形情報管理部と、
    前記背景画像に示される前記表の記載に関して新たに入力される表の記載情報を取得して、前記識別名と前記デジタルタグ識別情報とを付して記憶部に記憶し、新たに入力された前記表の記載情報を前景画像として表示する表記載情報管理部と、
    を有することを特徴とする文書情報管理支援装置。
  2. 前記図形情報管理部は、
    前記デジタルタグに、前記背景画像上に配置した順番を識別するデジタルカウンタ情報を付し、前記デジタルカウンタ情報を前記デジタルタグが有する座標とともに関連付けて記憶部に記憶し、
    前記背景画像に前記デジタルタグを配置して表示する際に、前記記憶部から前記デジタルカウンタ情報と前記座標とを読み出して、前記順番が前後するデジタルタグ間を線分で結び、前記デジタルタグと前記線分とを表示すること、
    を特徴とする請求項1に記載の文書情報管理支援装置。
  3. 前記表記載情報管理部は、
    前記背景画像の表に係る読み取り範囲を取得し、取得した前記読み取り範囲の記載情報を複写して表示し、複写した前記読み取り範囲の表示の該当箇所の一部に隣接して入力用の表を表示すること、
    を特徴とする請求項1に記載の文書情報管理支援装置。
  4. 前記デジタルタグは、前記ラスターデータの前記識別名が付されて記憶部に記憶され、
    指定された前記識別名に対応する前記背景画像が表示された際に、
    前記識別名によって特定される前記デジタルタグおよび前記線分が、前記デジタルカウンタ情報に対応して、他と異なる色または点滅によって表示されること、
    を特徴とする請求項2に記載の文書情報管理支援装置。
  5. 前記前景画像に表示される前記表の記載情報と前記デジタルタグとを前記デジタルタグ識別情報に基づいて関連付けるデータリンク設定部を備えること、
    を特徴とする請求項1に記載の文書情報管理支援装置。
  6. 表と図形とを含む文書を走査して生成されるラスターデータをベクターデータに変換する、少なくとも出力装置と演算制御装置とを備えた文書情報管理支援装置におけるラスターデータの電子化方法であって、
    前記演算制御装置が、前記ラスターデータを前記出力装置に背景画像として表示するステップと、
    前記演算制御装置が、前記背景画像に示される図形上の管理したい座標位置に貼り付けられる任意形状のベクターデータからなるデジタルタグを識別可能なデジタルタグ識別情報を付して発行し、前記背景画像に示される図形に前記デジタルタグを貼り付け、前記テジタルタグを前景画像として表示するステップと、
    前記演算制御装置が、前記背景画像に示される前記表の記載に関して新たに入力される表の記載情報を取得して、新たに入力された前記表の記載情報を前景画像として表示するステップと、
    前記演算制御装置が、前記前景画像に表示される前記表の記載情報と前記デジタルタグとを前記デジタルタグ識別情報に基づいて関連付けるステップと、
    を有することを特徴とするラスターデータの電子化方法。
  7. 表と図形とを含む文書を走査して生成されるラスターデータをベクターデータに変換するコンピュータを備えた文書情報管理支援装置に用いられるプログラムであって、
    コンピュータに
    前記ラスターデータを背景画像として表示させる手順と、
    前記背景画像に示される図形上の管理したい座標位置に貼り付けられる任意形状のベクター情報からなるデジタルタグを識別可能なデジタルタグ識別情報を付して発行させ、前記背景画像に示される図形に前記デジタルタグを貼り付け、前記テジタルタグを前景画像として表示させる手順と、
    前記背景画像に示される前記表の記載に関して新たに入力される表の記載情報を取得して、新たに入力された前記表の記載情報を前景画像として表示させる手順と、
    前記前景画像に表示される前記表の記載情報と前記デジタルタグとを前記デジタルタグ識別情報に基づいて関連付ける手順と、
    を実行させることを特徴とする電子化プログラム。
  8. 請求項7に記載のプログラムを記録したコンピュータに読み取り可能な記録媒体。
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