JP2009116254A - 表示装置及び表示システム - Google Patents

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Abstract

【課題】表示装置において設定された対応信号の条件から外れた非対応信号が入力した場合であっても、その入力信号をディスプレイに表示させる。
【解決手段】表示装置では、自身の表示手段に正常に表示することができる入力信号を予め対応信号として定めておき、それらの対応信号の同期周波数を判別テーブルに設定しておく。それぞれの対応信号には、表示手段で正常に表示させるための設定値が関連付けられる。そして表示装置は、実際の入力信号の各同期周波数が対応信号に該当すれば、その対応信号に応じた設定値をシステムに設定し、入力信号を正常な状態で表示させる。また入力信号が、判別テーブルの対応信号から外れている場合、入力信号が判別テーブルの分割領域のうちいずれの領域にあるかを判別し、さらに判別した領域中に含まれる対応信号を選択し、選択した対応信号の設定値を用いて表示を行わせる。
【選択図】図2

Description

本発明は、表示装置及び表示システム、より詳細には、外部機器からの入力信号の同期周波数を判別し、判別した同期周波数に応じて定められている設定値を用いて入力信号を表示する表示装置と、該表示装置及び外部機器よりなる表示システムとに関する。
例えば液晶テレビなどの表示装置に設けられた外部機器入力端子には、PC信号を入力することが可能である。ここではデジタル信号のインタフェースとなるDVI端子、アナログ接続のディディスプレイに搭載されるD−SUB端子、あるいは映像/音声等伝送用のデジタルインタフェースとして知られるHDMI端子などに外部機器からの入力を接続することで、PC信号を表示装置のディスプレイに表示させることができる。
このような表示装置では、例えば表示装置で対応している信号がその規格どおりに入力されてこない場合には、表示装置における非対応信号と判定し、非対応信号であることを報知するコーションを表示させ、入力された信号を表示しない。つまり、表示装置で予め用意されている対応信号の規格から外れた信号が入力された場合には、表示装置ではその入力信号を表示させることができない。
図8は、従来の表示装置における対応信号の判別テーブルの一例を概念的に示す図である。例えば液晶テレビなどの表示装置では、外部から入力された入力信号の水平同期周波数及び垂直同期周波数を計測し、その計測結果から入力した信号の解像度を判定している。ここでは入力信号は、表示装置に表示させる映像信号を考えるものとし、外部機器から入力してくる音声信号は別途音声出力されるものとする。以下の説明においても同様とする。
表示装置では、入力信号の解像度に応じた設定値を設定するために、予め用意した判別テーブルを参照し、各同期周波数から判定した解像度に応じた設定値を読み出して、その設定値を表示装置のシステムに設定している。設定値としては、例えば、取り込み画面サイズ、有効画素数(水平ピクセル数×垂直ライン数)、映像開始位置(フロントポーチ、バックポーチ)、フォーマット(4:2:2/4:4:4、RGB/YUVなど)、同期信号の位相、ドットクロック(センター値)などがある。これにより、入力信号の各同期周波数に応じた設定値を設定することができるようになっている。
このときに図8に示すように、表示装置が保持する判別テーブルでは、入力信号の水平同期周波数と垂直同期周波数とに応じた対応信号の同期周波数が予め設定されている。このような対応信号は、通常、表示装置で表示可能な仕様や条件に合わせて複数設定されている。そして外部からの入力信号から取得した水平同期周波数と垂直同期周波数とが、これら予め設定した対応信号に該当していれば、その対応信号の解像度に対して予めテーブルに設定されている設定値を読み出して、表示装置の映像処理を行うシステムに設定する。これにより外部からの入力信号を、表示装置のディスプレイに表示させることができる。
一方、従来の処理では、外部からの入力信号の規格が、上記対応信号から外れた場合、表示手段では、その入力信号を表示することはできず、このときにディスプレイにコーションを表示して、表示できない規格の信号が入力していることを利用者に認知させるようにしている。
このような入力信号に応じたパラメータ設定に関し、例えば特許文献1には、入力された画像信号に応じて、使用者が不揮発性メモリにパラメータを設定し、以後使用者が設定したモードと同じ画像信号が入力された時、使用者の設定したパラメータを使用して画像信号を表示するようにしたマルチスキャンディスプレイ装置が開示されている。
特開平7−334141号公報
上記のように、外部機器から表示装置に入力信号が入力するとき、表示装置で対応している信号が規格どおりに入力されていないと、表示装置では非対応信号としてコーションを出すのみで映像を表示しない。
例えば入力信号がアナログ信号の場合、入力信号を画面に表示させるために取得が必要な情報として、映像の同期周波数、ドットクロック、取り込みサイズなどがある。通常は、入力信号から取得できる水平同期周波数及び垂直同期周波数から入力解像度を判定し、これよりドットクロック、及び取り込みサイズを決定している。しかしながらこれら同期周波数から入力解像度を決定できないような対応外信号が入力した場合には、表示装置では設定値を決めることができず、その結果対応外信号としてコーションを表示し、画面にミュートをかけてしまう。
またHDMI方式のストリームなどのデジタル信号が入力した場合、デジタル信号であるためADコンバータにPLLを設定することは不要だが、映像信号処理を行うバックエンドチップに対して映像のキャプチャサイズを指定し、取り込みサイズを調整しなければならない。この場合にも表示装置の対応信号から外れた規格の信号の場合、これらの設定を行うことができない。
またPC用のモニターやプロジェクタでは、規格に合わない信号が入力された場合にもその信号を極力表示できるようにするため、自動同期調整を作動させ、入力信号に即した設定をサーチして表示させるものもある。しかしながら、このような自動同期調整を行う場合には、その調整処理に時間がかかり、信号入力されてから映像を表示するまでに時間がかかるという問題が生じる。また入力信号の解像度が切り替わるたびに同期調整を作動させるため、ユーザにわずらわしさを与えるという問題がある。
本発明は、上述のごとき実情に鑑みてなされたもので、表示装置において設定された対応信号の条件から外れた非対応信号が入力した場合であっても、その入力信号をディスプレイに表示させることができるようにした表示装置を提供することを目的とするものである。
上記課題を解決するために、本発明の第1の技術手段は、外部機器からの入力信号を表示する表示手段を備え、外部機器からの入力信号の同期周波数を判別し、判別した同期周波数に応じて定めた映像表示のための設定値を用いて、入力信号を表示手段に表示する表示装置において、表示手段で正常に表示できる入力信号の同期周波数の隣接した一群を表示装置における対応信号として予め定め、表示手段は複数の対応信号を表示可能であって、対応信号以外の同期周波数の入力信号が入力した場合、入力信号の同期周波数が隣接する対応信号の設定値、または入力信号の同期周波数が隣接する対応信号間の設定値より算出される設定値を用いて入力信号を表示手段に表示させることを特徴としたものである。
第2の技術手段は、第1の技術手段において、入力信号の水平同期周波数と垂直同期周波数との関係から入力信号の同期周波数を判定するための判定テーブルを予め保持し、判定テーブルは、水平同期周波数と垂直同期周波数との関係で定められる同期周波数の全領域が複数の領域に分割され、外部機器からの入力信号の同期周波数に基づいて、複数の領域のなかから、入力信号の同期周波数が該当する領域を判別し、入力信号の同期周波数が、判別した領域内に含まれる対応信号の同期周波数から外れている場合、判別した領域内に含まれる対応信号の設定値を用いて、入力信号を表示手段に表示させることを特徴としたものである。
第3の技術手段は、第2の技術手段において、判別した領域内に含まれる対応信号であって、表示手段に表示させる設定値を用いる対応信号は、最もドットクロックが高い設定値が設定されている対応信号であることを特徴としたものである。
第4の技術手段は、第2の技術手段において、判別した領域に含まれる対応信号であって、表示手段に表示させる設定値を用いる対応信号は、水平同期周波数が近い二つの対応信号であって、設定値の1つであるドットクロックとして、二つの対応信号にそれぞれ設定されたドットクロックの平均値を用い、設定値の他の1つである画面取り込みサイズとして、最も大きい画像の取り込みサイズが設定された対応信号の取り込みサイズを用いることを特徴としたものである。
第5の技術手段は、第1〜4のいずれかの技術手段において、判定テーブルが、水平同期周波数と垂直同期周波数との関係で定められる同期周波数の全領域が、垂直同期周波数に従って複数の領域に分割されていることを特徴としたものである。
第6の技術手段は、第2の技術手段において、判定テーブルが、水平同期周波数と垂直同期周波数との関係で定められる同期周波数の全領域が、それぞれ1つの対応信号の同期周波数を含む複数の領域に分割され、判別した領域内に含まれる対応信号の設定値を用いて、入力信号を表示手段に表示させることを特徴としたものである。
第7の技術手段は、第1〜6のいずれかの技術手段において、表示装置が、対応信号の設定値を用いて入力信号を表示手段に表示させたとき、設定値の少なくとも一部を入力信号の信号源となる外部機器に送信することを特徴としたものである。
第8の技術手段は、第7の技術手段である表示装置と、表示装置への入力信号の信号源となる外部機器とを備えた表示システムにおいて、外部機器が、表示手段から送信された設定値を使用して、外部機器から表示装置に出力する信号の設定値を自動調整することを特徴としたものである。
本発明によれば、表示装置において設定された対応信号の条件から外れた対応外信号が入力した場合であっても、その入力信号をディスプレイに表示させることができるようにした表示装置を提供することができる。
特に本発明によれば、入力信号から取得した水平同期周波数及び垂直同期周波数を判別し、その入力信号を対応外信号(非対応信号もしくは規格から外れた信号)として判定した場合は、入力信号の特性を予想して、予想した設定値をシステムに設定することにより、自動同期調整などを行うことなく、従来の映像表示設定と同じ制御によってスムーズに映像表示を行うことができるようになる。また、入力信号を画面に表示させることにより、最大限正常な表示に近づけられるようユーザに信号源側の調整を可能とさせることで、汎用性を高めることが可能となる。
さらに本発明によれば、表示装置側で最もきれいに表示できるように、外部機器を調整する制御信号を表示装置から外部機器に送り、双方の一番適切な組合わせに応じた設定値を表示装置に設定することで画質の高い映像表示が可能となる。また、表示装置で対応できる解像度にPC等の外部機器の出力を調整させることによって、ユーザに再度設定させるわずらわしさを回避することも可能となる。
図1は、本発明による表示システムの構成例を説明するためのブロック図である。表示装置10としては、例えば液晶テレビが適用できる。
表示装置10には外部機器20が接続され、外部機器からの入力信号はSW/LPF11に入力する。ここでは入力信号として映像信号を考慮し、その同期周波数に基づく映像処理を説明するもので、外部から入力する音声信号やデータ信号の出力処理はその図示を省略してある。
外部機器20は、例えばPCなどの機器であり、外部機器20から出力された信号は、DVI(Digital Visual Interface)端子、D−SUB端子、HDMI(High Definition Multimedia Interface)端子、USB(Universal Serial Bus)端子などから表示装置10に入力させることができる。この例では、HDMIレシーバを備えたHDMI入力を可能とする構成例を示している。表示装置10のSW/LPF11は、LPF(Low-Pass Filter)を備えたセレクタスイッチであり、外部機器20から入力された入力信号の出力経路を切り換える。
外部機器20からの入力信号がHDMI形式のデジタル信号であった場合、HDMIレシーバ12では、HDMI形式のストリームを受信し、受信したストリームに含まれる映像信号を映像信号処理部15に出力する。また外部機器20がHDMIに対応した機器であり、HDMI規格に基づくCEC(Consumer Electronics Control)に対応している場合には、HDMIケーブルに内蔵されたCECラインを介して、制御信号であるCECコマンドを外部機器20と表示装置10のCPU14との間で双方向でやりとりすることができる。
外部機器20から入力する映像信号がアナログ信号である場合には、映像信号は、ADC(Analog-to-Digital Converter)でA/D変換された後、映像信号処理部15に出力される。この場合、ADC13は、CPU14によるPLL(Phase Locked Loop)制御によって生成されたドットクロックを用いてアナログ信号をサンプリングしてデジタルデータに変換し、映像信号処理部15に出力する。
映像信号処理部15は、ノイズリダクション、スケーリング処理、IP変換処理、マトリクス変換処理、FRC(Frame Rate Control)処理、画質強調補正処理やγ補正処理等の画質調整処理、あるいはその他各種の映像処理を適宜必要に応じて実行する。
表示モジュール16は、表示装置10の表示手段として設けられるもので、例えば液晶パネルによる表示デバイスとバックライトとを備えている。液晶パネルは、映像信号処理部15から出力された映像信号に従って液晶を駆動することにより映像を表示する。バックライトは駆動回路と発光体とを備え、駆動回路によって発光体を駆動する。表示手段としては液晶パネルの他、各種公知の方式の表示手段を適用することができる。
以下に上記のごとくの表示装置における非対応入力信号の表示処理の実施例を具体的に説明する。
(実施例1)
図2は、本発明の表示装置が保持する判別テーブルの一例を概念的に示す図である。表示装置10では、従来と同様に、入力信号から取得することができる水平同期周波数と垂直同期周波数との関係から入力信号の同期周波数を判別するための判別テーブルを予め保持しておく。そしてこの判別テーブルは、入力信号の水平同期周波数と垂直同期周波数との関係で定められる全領域が複数の領域に分割される。本実施例では、この判定テーブルの領域は、垂直同期周波数に従って複数の領域に分割されている。
そしてこの判別テーブルの領域には、表示装置において正常に表示できる複数の対応信号が設定されている。そして各対応信号ごとに、設定値が関連付けられている。ここでは対応信号は、表示手段で正常に表示できる入力信号の同期周波数の隣接した一群を対応信号として予め定めたものである。そして表示手段では、複数の対応信号が表示可能となっている。
ここで対応信号の設定値とは、上述したように、所定の同期周波数をもって入力する入力信号を表示装置10の表示手段に表示させるための各種パラメータの設定値であって、例えば、ドットクロックと取り込み画面サイズとが設定値として必要となる。この他、有効画素数(水平ピクセル数×垂直ライン数)、映像開始位置(フロントポーチ、バックポーチ)、フォーマット(4:2:2/4:4:4、RGB/YUVなど)、同期信号の位相、などの設定値が適宜用いられる。
表示装置10では、自身の表示手段の規格で正常に表示することができる入力信号を予め対応信号として定めておき、それらの対応信号の同期周波数を判別テーブルに設定しておく。それぞれの対応信号には、表示手段で正常に表示させるための設定値を関連付けて、メモリ等の記憶手段に記憶させておく。
そして表示装置10は、実際の入力信号の各同期周波数が、判別テーブルにおける対応信号の範囲に該当すれば、その対応信号に応じて記憶した設定値を、自身の映像処理を行うシステムに設定し、入力信号を正常な状態で表示させる。
また入力信号の同期周波数が、判別テーブルの対応信号の同期周波数から外れている場合、表示装置10では、入力信号の水平同期周波数と垂直同期周波数の値が、判別テーブルの分割領域のうちいずれの領域にあるかを判別し、さらに判別した領域中に含まれる対応信号のなかから、最も高いドットクロックを有する対応信号を選択する。そして選択した対応信号に応じた設定値を、表示装置10の映像処理を行うシステムに設定して表示を行わせる。ここでは選択した対応信号のドットクロックと取り込みサイズの他、必要な設定値があれば、適宜選択した対応信号の設定値を取得して、システムに設定する。上記の映像処理を行うシステムとは、例えば図1の例では、映像信号処理部15やADC13が該当する。
ここで最も高いドットクロックをもつ対応信号の設定値を用いて映像処理を行っておけば、それよりもドットクロックが低い入力信号も画面内に表示させることができる。これに対して、領域内でドットクロックの低い対応信号を選択した場合、設定したドットクロックよりも高いドットクロックの入力信号を表示するときに、画面に映像が入りきれなくなって一部画面が切れてしまい、映像も調整し難くなる。
また本例では、垂直同期周波数と水平同期周波数との関係で定められる判別テーブルの領域を、垂直同期周波数に従って複数の領域に分割している。従来では水平同期周波数に従って複数に分割したものもあるが、垂直同期周波数で複数の領域に分割することでより効率的となる。例えば一般に垂直同期周波数は、60Hz,70Hz,75Hzなどのユーザ選択が可能である。またテレビジョン放送を例にすれば、放送地域に応じて垂直同期周波数が定められている。このため、判別テーブルの領域を垂直同期周波数に従って複数領域に分割し、大分類としてグループ分けを行っておき、入力信号の垂直同期周波数に応じてその大分類の領域を判定し、その領域のなかから対応信号を選択した方が効率的となる。これにより判別アルゴリズムをスリム化することができ、さらに入力信号の表示が一度安定してから、再度入力信号の同期周波数が変動した際の再設定を高速化することができる。
そして入力信号が対応外の信号であった場合、その入力信号に基づいて選択した設定値により入力信号を表示させた後、この表示画像を正常な状態により近づけるための調整を行う。つまり対応外の信号を対応信号の設定で表示させることによって、正常ではない(歪んだり乱れたりした)画像が表示される。この正常ではない状態の表示画像をより正常に近づけるための調整を行うことができる。ここでは、表示装置と外部機器とのいずれかまたは両方で映像調整を行うことによって、映像の表示状態がより良好となるように調整する。
図3は、本発明の表示装置の第1の実施例における入力信号の表示・調整処理例を説明するためのフローチャートである。ここでは図1のブロック図を参照しながら説明する。
まず表示装置10では、外部機器20から映像信号が入力した際、その入力信号の水平同期周波数及び垂直同期周波数を取得する(ステップS1)。ここで入力信号がアナログ信号の場合には、SW/LPF11またはADC13にて水平同期周波数と垂直同期周波数とを測定することができる。この情報をCPU14に入力し、CPU14はそれら同期周波数に基づきPLL制御を行ってアナログ信号をサンプリングする。
一方、入力信号がHDMIのデジタル信号であった場合には、HDMIレシーバにてその水平同期周波数と垂直同期周波数とを取得し、CPU14に送る。
表示装置10のCPU14では、入力信号の水平同期周波数と垂直同期周波数とに基づいて、入力信号が規格どおりの対応信号かどうかを判別する(ステップS2)。対応信号は予め用意された判別テーブルにより判別される。判別テーブルは、上記図2に示したように、入力信号の水平同期周波数と垂直同期周波数との関係で定められる全領域が、垂直同期周波数に従って複数の領域に分割されたもので、さらにこの判別テーブルの領域には、表示装置10において正常に表示できる複数の対応信号が設定されている。判別テーブルは、図1の図示しないメモリに予め保持されている。
ここで入力信号が規格どおりの対応信号であれば、通常の映像表示設定を行う(ステップS8)。映像表示設定は、入力信号の同期周波数に対応する対応信号の設定値を表示装置10に設定するもので、例えば、対応信号に応じて定められているドットクロック(センター値)、及び取り込み画面サイズがあり、これらの他、有効画素数(水平ピクセル数×垂直ライン数)、映像開始位置(フロントポーチ、バックポーチ)、フォーマット(4:2:2、4:4:4、RGB、YUVなど)、同期信号の位相などがある。ここでは、入力信号の同期周波数に対応する対応信号の設定値を、表示装置10の映像表示を行うシステムに設定し、映像を表示させる。
一方上記ステップS2で、入力信号が規格どおりの対応信号ではない場合、入力信号の垂直同期周波数が、判別テーブルの分割領域のいずれの領域に含まれるかを判別する(ステップS3)。ここでは判別テーブルにおいて垂直同期周波数に従って分割されてグループ分けされた領域のうち、入力信号の垂直同期周波数がどの分割領域に入るかどうかを判別することになる。そして表示装置10のCPU14は、入力信号の該当領域内の対応信号から、一番高いドットクロックをもつ対応信号を選択する(ステップS4)。一番高いドットクロックを持つ対応信号は、通常取り込みサイズも一番大きい。
そしてCPU14は、選択した対応信号のドットクロック、及び取り込みサイズを映像信号処理を行うシステムに設定し、映像を表示させる(ステップS5)。ここでは、ドットクロック、取り込みサイズの他、有効画素数(水平ピクセル数×垂直ライン数)、映像開始位置(フロントポーチ、バックポーチ)、フォーマット(4:2:2/4:4:4、RGB/YUVなど)、同期信号の位相、などの設定値を適宜設定して、映像表示のための処理を実行させるようにする。
そして上記のような処理により対応外信号を表示させ、さらにこの表示に対して微調整を加えてより正常な状態で表示できるようにする。ここではまず表示装置10側を調整する場合(ステップS6−YES)、表示装置10で用意された所定のメニューをユーザが操作することで、表示映像のドットクロックの周波数調整と位相調整とを行わせることができる(ステップS9)。
この調整はユーザによるマニュアル調整であってもよく、また表示装置10による自動調整であってもよい。マニュアル調整の場合には、ユーザが表示画面をみながら最適な画面となるように、ドットクロックとクロック位相とを調整する。また自動調整は、現在の設定値を前後に振って最適な調整値を自動設定する。これによりぼけた画像をできるだけ鮮明に表示させる調整を行うことができる。
また、表示装置10の調整を行わずに(ステップS6−NO)、もしくは表示装置10の調整に加えて(ステップS9)、信号源(PC等の外部機器20)の出力設定を調整するようにしてもよい(ステップS7−YES)。この場合にも、現在表示されている対応外信号の表示画面をできるだけ正常に近い状態に鮮明に表示させるように調整を行う(ステップS10)。そして信号源を調整する場合、ユーザは、表示画面を見ながらマニュアルで信号の出力設定を行う。
表示装置10と信号源(外部機器20)の調整は、図3のステップの順序で行う必要はなく、信号源を先に調整するものであってもよく、同時並行で調整を行うものであってもよい。そして表示装置10と信号源の両方を調整する場合には、例えば表示装置10側で一番きれいに表示できる解像度、ドットクロック、位相となるように信号源を調整し、双方の一番適切な組合わせに応じた設定値を表示装置10に設定することで画質の高い映像表示が可能となる。
表示装置10で自動調整させる手法の一例を説明する。まず選択した対応信号の設定値で、入力信号を表示させる。ここでは選択した対応信号の画面サイズ、画面位置、ドットクロック、クロック位相などが設定されている。そして自動調整において、画面位置とドットクロックとを初期値から大または小の方向に少しずつずらしていく。画面の両端と、その少し外側の輝度を検出して、映像の端がちょうど画面の端に合う(輝度が有る領域と黒の領域との境に合う)設定値を探し、その設定値を映像位置を決める設定値とする。
さらにある特定の範囲で各ドットの輝度を測定してグラフ化し、これを微分して累積する。ここではあるドットの輝度が高く、微分値が高い程そのドットは映像のボケが少なく、くっきりしているものと判断できる。そしてクロック、クロック位相を少しずつすらし、累積微分値が一番高いときの設定値を使用して映像表示を行う。
(実施例2)
本実施例は、上記実施例1の処理と比較して、判別テーブルの領域内の対応信号の水平同期周波数を比較し、対応信号の設定値を用いるか、もしくは計算値で設定値を求めることを特徴としている。本実施例の判別テーブルは、実施例1と同様に、垂直同期周波数と水平同期周波数との関係で定められる判定テーブルの領域が、垂直同期周波数に従って複数の領域に分割され、この解像度の領域には、表示装置において正常に表示できる複数の対応信号が設定されている。
まず表示装置10では、入力信号の水平同期周波数と垂直同期周波数とを取得し、判別テーブルで分割された領域のうちいずれの領域にあるかを判別する。そして該当領域内の対応信号のうち、水平同期周波数が近い二つの対応信号について、これら対応信号のドットクロックの平均値を設定値として取得する。また取り込みサイズについては、上記二つの対応信号のうち、大きい方の取り込みサイズを有する対応信号を選択して、その設定値を取得する。必要となる他の設定値についても、取り込みサイズを取得した対応信号の設定値を取得する。そして取得したドットクロックの平均値、及び大きい方の取り込みサイズと、適宜その他の設定値を表示装置のシステムに設定して表示を行わせる。
そして入力信号が対応外の信号であった場合、その入力信号に基づいて選択した設定値により入力信号を表示させた後、この表示画像を正常な状態により近づけるための調整を行う。ここでは、表示装置と外部機器とのいずれかまたは両方で映像調整を行うことによって、映像の表示状態がより良好となるように調整する。
図4は、本発明の表示装置の第2の実施例における入力信号の表示・調整処理例を説明するためのフローチャートである。図1のブロック図を参照しながら説明する。
まず表示装置10では、外部機器20から映像信号が入力した際、入力信号の水平同期周波数及び垂直同期周波数を取得する(ステップS11)。これら入力信号の水平同期周波数と垂直同期周波数との取得方法は、実施例1と同様である。
表示装置10のCPU14では、入力信号の水平同期周波数と垂直同期周波数とに基づいて、入力信号が規格どおりの対応信号かどうかを判別する(ステップS12)。対応信号は予め用意された判別テーブルにより判別される。判別テーブルは、上記図2に示したように、表示装置10で正常に表示できる複数の対応信号を有し、さらに垂直同期周波数に従って分割された複数の領域を有するテーブルである。
入力信号が規格どおりの対応信号であれば、通常の映像表示設定を行う(ステップS18)。ここでは、入力信号が該当する対応信号の設定値を、表示装置10の映像表示を行うシステムに設定し、映像を表示させる。
一方上記ステップS12で、入力信号が規格どおりの対応信号ではない場合、入力信号の垂直同期周波数が、判別テーブルの分割領域のいずれの領域に含まれるかを判別する(ステップS13)。ここでは判別テーブルにおいて垂直同期周波数に従って分割されてグループ分けされた領域のうち、入力信号の垂直同期周波数がどの分割領域に入るかどうかを判別する。そして表示装置10のCPU14は、入力信号の該当領域内の対応信号のうち、水平周波数が近い二つの対応信号について、これら対応信号のドットクロックの平均値を設定値として取得し、また上記二つの対応信号のうち、大きい方の取り込みサイズを有する対応信号を選択して、その取り込みサイズを取得する(ステップS14)。
そしてCPU14は、取得したドットクロック、及び取り込みサイズを映像信号処理を行うシステムに設定し、映像を表示させる(ステップS15)。ここでは、ドットクロック、取り込みサイズの他、有効画素数(水平ピクセル数×垂直ライン数)、映像開始位置(フロントポーチ、バックポーチ)、フォーマット(4:2:2/4:4:4、RGB/YUVなど)、同期信号の位相、などの設定値を取得して適宜設定し、映像表示のための処理を実行させるようにする。これらの設定値としては、取り込みサイズを取得した対応信号の設定値を使用することができる。
上記のように、実施例1と異なり本実施例では、ドットクロックについては水平周波数が近い二つの対応信号のドットクロックの平均値を設定値として取得している。基本的には高いドットクロックを設定できれば、小さいドットクロックの映像を表示する場合にも問題が生じないが、一方、表示装置によっては、ドットクロックの設定値が高くなると実際に表示するための設定される取り込みサイズと、設定されるドットクロックとの関係がリニアに保たれず、ハードウェアで設定されるドットクロックがバックエンドシステム(映像信号処理部)に負担を与える場合もある。つまりドットクロックが高ければ高いほど、システム全体にスペックオーバーを発生させやすくなり、最悪の場合には表示自体ができなくなる。本実施例では、このような事態を回避するために、ドットクロックに関しては、二つの対応信号に設定されたドットクロックの平均値を使用して、設定を行うようにしている。
そして上記のような処理により対応外信号を表示させ、さらにこの表示に対して微調整を加えてより正常な状態で表示できるようにする。ここではまず表示装置10側を調整する場合(ステップS16―YES)、表示装置10で用意された所定のメニューをユーザが操作することで、表示映像のドットクロックの周波数調整と位相調整とを行わせることができる(ステップS19)。
この調整はユーザによるマニュアル調整であってもよく、また表示装置10による自動調整であってもよい。マニュアル調整の場合には、ユーザが表示画面をみながら最適な画面となるように、ドットクロックとクロック位相とを調整する。また自動調整は、現在の設定値を前後に振って最適な調整値を自動設定する。これによりぼけた画像をできるだけ鮮明に表示させる調整を行うことができる。
また、表示装置10の調整を行わずに(ステップS16−NO)、もしくは表示装置10の調整に加えて(ステップS19)、信号源(PC等の外部機器20)の出力設定を調整するようにしてもよい(ステップS17−YES)。この場合にも、現在表示されている対応外信号の表示画面をできるだけ正常に近い状態に鮮明に表示させるように調整を行う(ステップS20)。そして信号源を調整する場合、ユーザは、表示画面を見ながらマニュアルで信号の出力設定を行う。なお表示装置10と信号源(外部機器20)の調整は、図4のステップの順序で行う必要はなく、信号源を先に調整するものであってもよく、同時並行で調整を行うものであってもよい。
(実施例3)
図5は、本発明の表示装置が保持する判別テーブルの他の例を概念的に示す図である。表示装置10では、従来と同様に、入力信号から取得することができる水平同期周波数と垂直同期周波数との関係から入力信号の同期周波数を判別するための判別テーブルを予め保持しておく。そして本実施例の判別テーブルは、入力信号の水平同期周波数と垂直同期周波数との関係で定められる全領域が、それぞれ1つの対応信号を含む複数の領域に分割されている。
表示装置10では、自身の表示手段の規格で正常に表示することができる入力信号を予め対応信号として定めておき、それらの対応信号を判別テーブルに設定しておく。それぞれの対応信号には、表示手段で正常に表示させるための設定値を関連付けて、メモリ等の記憶手段に記憶させておく。
そして表示装置10は、実際の入力信号の各同期周波数が対応信号に該当すれば、その対応信号に応じて記憶した設定値を、自身の映像処理を行うシステムに設定し、入力信号を正常な状態で表示させる。
また入力信号の同期周波数が、判別テーブルの対応信号の同期周波数から外れている場合、表示装置10では、入力信号の水平同期周波数と垂直同期周波数の値が、判定テーブルに設定された分割領域のうちいずれの領域にあるかを判別し、さらに判別した領域中に含まれる対応信号の設定値を、表示装置10の映像処理を行うシステムに設定して表示を行わせる。ここでは選択した対応信号のドットクロックと取り込みサイズの他、必要な設定値があれば、適宜選択した対応信号の設定値を取得して、システムに設定する。
そして入力信号が対応外の信号であった場合、その該当領域内の対応信号の設定値を用いて入力信号を表示させた後、この表示画像を正常な状態により近づけるための調整を行う。ここでは、表示装置と外部機器とのいずれかまたは両方で映像調整を行うことによって、映像の表示状態がより良好となるように調整する。
図6は、本発明の表示装置の第3の実施例における入力信号の表示・調整処理例を説明するためのフローチャートである。ここでは図1のブロック図を参照しながら説明する。
まず表示装置10では、外部機器20から映像信号が入力した際、入力信号の水平同期周波数及び垂直同期周波数を取得する(ステップS21)。これら入力信号の水平同期周波数と垂直同期周波数との取得方法は、実施例1と同様である。
表示装置10のCPU14では、入力信号の水平同期周波数と垂直同期周波数とに基づいて、入力信号が該当する判別テーブルの領域を判別する(ステップS22)。ここでは判別テーブルにおいて各対応信号を含んで分割された領域のうち、入力信号の水平同期周波数と垂直同期周波数とがどの分割領域に入るかどうかを判別することになる。判別テーブルは、上記図5に示したように、表示装置10で正常に表示できる複数の対応信号を有し、さらにさらにそれぞれの対応信号を1つずつ含んで分割された複数の領域を有しているものである。判別テーブルは、図1の図示しないメモリに予め保持されている。
入ステップS22で入力信号が該当する領域を判別した後、さらに入力信号が、その領域内の対応信号に合致するかどうかを判別する(ステップS23)。入力信号が規格どおりの対応信号であれば、通常の映像表示設定を行う(ステップS28)。ここでは、入力信号が該当する対応信号の設定値を、表示装置10の映像表示を行うシステムに設定し、映像を表示させる。
一方上記ステップS23で、入力信号が規格どおりの対応信号に合致しない場合、表示装置10のCPU14は、入力信号の該当領域内の対応信号のドットクロックと、取り込みサイズとを取得する(ステップS24)。そしてCPU14は、取得したドットクロック、及び取り込みサイズを映像信号処理を行うシステムに設定し、映像を表示させる(ステップS25)。ここでは、ドットクロック、取り込みサイズの他、有効画素数(水平ピクセル数×垂直ライン数)、映像開始位置(フロントポーチ、バックポーチ)、フォーマット(4:2:2/4:4:4、RGB/YUVなど)、同期信号の位相、などの設定値を適宜設定して、映像表示のための処理を実行させるようにする。
そして上記のような処理により対応外信号を表示させ、さらにこの表示に対して微調整を加えてより正常な状態で表示できるようにする。ここではまず表示装置10側を調整する場合(ステップS26―YES)、表示装置10で用意された所定のメニューをユーザが操作することで、表示映像のドットクロックの周波数調整と位相調整とを行わせることができる(ステップS29)。
この調整はユーザによるマニュアル調整であってもよく、また表示装置による自動調整であってもよい。マニュアル調整の場合には、ユーザが表示画面をみながら最適な画面となるように、ドットクロックとクロック位相とを調整する。また自動調整は、現在の設定値を前後に振って最適な調整値を自動設定する。これによりぼけた画像をできるだけ鮮明に表示させる調整を行うことができる。
また、表示装置の調整を行わずに(ステップS26−NO)、もしくは表示装置10の調整に加えて(ステップS29)、信号源(PC等の外部機器20)の出力設定を調整するようにしてもよい(ステップS27−YES)。この場合にも、現在表示されている対応外信号の表示画面をできるだけ正常に近い状態に鮮明に表示させるように調整を行う(ステップS30)。そして信号源を調整する場合、ユーザは、表示画面をみながらマニュアルで信号の出力設定を行う。なお表示装置10と信号源(外部機器20)の調整は、図6のステップの順序で行う必要はなく、信号源を先に調整するものであってもよく、同時並行で調整を行うものであってもよい。
(実施例4)
上記各実施例1〜3では、信号源となる外部機器20の出力設定は、ユーザによりマニュアルで実施していたが、本実施例では、入力信号の水平同期周波数及び垂直同期周波数に従って選択した対応信号の情報を、信号線を介して表示装置10から外部機器20に送信し、外部機器20にてその情報を用いて自動的に出力設定の調整をできるようにする。
本実施例においても、上記実施例1〜3と同様に、入力信号から取得することができる水平同期周波数と垂直同期周波数の情報に基づく判別テーブルを予め用意しておく。ここで本実施例では、上記実施例1〜3のいずれかの判別テーブル及び対応信号の選択処理を適用することができる。
表示装置10は、実際の入力信号の各同期周波数が対応信号に該当すれば、その対応信号に応じて記憶した設定値を、自身の映像処理を行うシステムに設定し、入力信号を正常な状態で表示させる。
また入力信号の同期周波数が、判別テーブルの対応信号の範囲から外れている場合、表示装置10では、判別テーブルの該当領域の対応信号のなかから、ドットックロックが最大の対応信号を選択するか(実施例1)、水平同期周波数が近い二つの対応信号のドットクロックの平均値と、二つの対応信号のうち大きい方の取り込みサイズとを取得するか(実施例2)、もしくは該当領域に含まれる対応信号を選択する(実施例3)処理を行う。
そして表示装置10では、選択した対応信号の設定値を、表示装置10の映像処理を行うシステムに設定して表示を行わせる。ここでは選択した対応信号のドットクロックと取り込みサイズの他、必要な設定値があれば、適宜選択した対応信号の設定値を取得して、システムに設定する。
そして入力信号が対応外の信号であった場合、その該当領域内の対応信号の設定値を用いて入力信号を表示させた後、この表示画像を正常な状態により近づけるための調整を行う。ここで本実施例では、選択した対応信号の情報を、表示装置10から信号源となる外部機器20に送信する。外部機器20では、表示装置10から送信された対応信号の情報を使用して信号の出力設定を自動調整し、外部機器20からの出力設定を表示装置10が対応している最適な設定となるように調整する。
例えば、対応信号の解像度情報を表示装置10から外部機器20に送信する。外部機器20では、その解像度情報に合わせて出力信号の設定を調整し、表示装置10で表示できる解像度の信号を出力させる。表示装置10から送信された解像度を外部機器20で設定できない場合には、その情報を表示装置10に送信する。表示装置10では、これに対してコーション表示を行うなどの処理を行うことができる。
表示装置10から外部機器20への対応信号の情報送信は、HDMIケーブルに含まれるCECラインを通じて送信する。この場合に、対応信号の情報を用いて外部機器20で出力設定を行うように制御するためのCECコマンドを、表示装置10のCPU14で生成し、対応信号の情報とともに外部機器20に送信する。HDMI/CECに対応している外部機器20は、このCECコマンドを受けて出力信号の設定値を調整する処理を行う。また外部機器20で設定値を調整できない場合に表示装置に送信する情報も、CECラインを介して送ることができる。
本実施例における表示装置10と外部機器20との間の情報送信は、HDMI/CECに限ることなく、上記のごとくの制御情報が送信でき相互に解釈できる構成であれば適宜適用することができる。例えばUSBインタフェースを用いたものなどを適用してもよい。
図7は、本発明の表示装置の第4の実施例における入力信号の表示・調整処理例を説明するためのフローチャートである。図1のブロック図を参照しながら説明する。
まず表示装置10では、外部機器20から映像信号が入力した際、入力信号の水平同期周波数及び垂直同期周波数を取得する(ステップS31)。これら入力信号の水平同期周波数と垂直同期周波数との取得方法は、実施例1と同様である。
表示装置10のCPU14では、入力信号の水平同期周波数と垂直同期周波数とに基づいて、入力信号が規格どおりの対応信号に合致するかを判別する(ステップS32)。ここでは判別テーブルにおいて設定された各対応信号のいずれかに、入力信号の水平同期周波数と垂直同期周波数とが合致するかどうかを判別する。この判別処理は、上記実施例1〜3のいずれかの判別処理を適用することができる。
ステップS32で、入力信号が規格どおりの対応信号であれば、通常の映像表示設定を行う(ステップS38)。ここでは、入力信号が該当する対応信号の設定値を、表示装置10の映像表示を行うシステムに設定し、映像を表示させる。
一方上記ステップS32で、入力信号が規格どおりの対応信号に合致しない場合、表示装置10のCPU14は、入力信号に最も近い(入力信号の同期周波数が隣接する)対応信号を選択する(ステップS33)。ここで最も近い対応信号は、上記実施例1〜3のいずれかの処理によって決定される。例えば実施例1の処理を適用する場合、最も近い対応信号は、判別テーブルにおいて入力信号が該当する領域内でドットクロックが最大の対応信号である。また実施例2の処理を適用する場合には、最も近い対応信号は、取り込みサイズが最大の対応信号であり、ドットクロックは、水平同期周波数が近い二つの対応信号のドットクロックの平均値となる。さらに実施例3の処理を適用する場合には、最も近い対応信号は、判別テーブルにおいて入力信号が該当する領域内の対応信号である。
そしてCPU14は、選択した対応信号から取得したドットクロック及び取り込みサイズ(実施例1,3)、もしくは二つの対応信号から取得した平均値のドットクロック、及び1つの対応信号から取得した取り込みサイズ(実施例2)を、映像信号処理を行うシステムに設定し、映像を表示させる(ステップS34)。ここでは、ドットクロック、取り込みサイズの他、有効画素数(水平ピクセル数×垂直ライン数)、映像開始位置(フロントポーチ、バックポーチ)、フォーマット(4:2:2/4:4:4、RGB/YUVなど)、同期信号の位相、などの設定値を適宜設定して、映像表示のための処理を実行させるようにする。
そして、表示装置10で取得した対応信号の情報、例えば解像度情報などを信号源となるPCなどの外部機器20に送信する(ステップS35)。この情報は、外部機器20における信号の出力設定に使用する。
上記のような処理により対応外信号を表示させ、さらにこの表示に対して微調整を加えてより正常な状態で表示できるようにする。
ここではまず表示装置10側を調整する場合(ステップS36−YES)、表示装置10で用意された所定のメニューをユーザが操作することで、表示映像のドットクロックの周波数調整と位相調整とを行わせることができる(ステップS39)。
この調整はユーザによるマニュアル調整であってもよく、また表示装置10による自動調整であってもよい。マニュアル調整の場合には、ユーザが表示画面を見ながら最適な画面となるように、ドットクロックとクロック位相とを調整する。また自動調整は、現在の設定値を前後に振って最適な調整値を自動設定する。これによりぼけた画像をできるだけ鮮明に表示させる調整を行うことができる。
そして信号源の外部機器20で調整を行う場合(ステップS37−YES)、外部機器20は、表示装置10から送られた情報を用いて、出力信号の出力設定を自動的に実行する(ステップS40)。そして外部機器20にて出力設定の調整ができかった場合には、出力情報を再度表示装置10に送信する(ステップS41)。表示装置ではこの情報を受けて、コーションを出すなどの表示を適宜行うことができる。なお表示装置10と信号源(外部機器20)の調整は、図7のステップの順序で行う必要はなく、信号源を先に調整するものであってもよく、同時並行で調整を行うものであってもよい。
本実施例によれば、表示装置10側で一番きれいに表示できる解像度、ドットクロック、位相となるように、外部機器20を調整する制御信号を表示装置10から外部機器20に送り、双方の一番適切な組合わせに応じた設定値を表示装置10に設定することで画質の高い映像表示が可能となる。
本発明による表示システムの構成例を説明するためのブロック図である。 本発明の表示装置が保持する判別テーブルの一例を概念的に示す図である。 本発明の表示装置の第1の実施例における入力信号の表示・調整処理例を説明するためのフローチャートである。 本発明の表示装置の第2の実施例における入力信号の表示・調整処理例を説明するためのフローチャートである。 本発明の表示装置が保持する判別テーブルの他の例を概念的に示す図である。 本発明の表示装置の第3の実施例における入力信号の表示・調整処理例を説明するためのフローチャートである。ここでは図1のブロック図を参照しながら説明する。 本発明の表示装置の第4の実施例における入力信号の表示・調整処理例を説明するためのフローチャートである。 従来の表示装置における対応信号の判別テーブルの一例を概念的に示す図である。
符号の説明
10…表示装置、11…LPF、12…HDMIレシーバ、13…ADC、14…CPU、15…映像信号処理部、16…表示モジュール、20…外部機器。

Claims (8)

  1. 外部機器からの入力信号を表示する表示手段を備え、前記外部機器からの入力信号の同期周波数を判別し、該判別した同期周波数に応じて定めた映像表示のための設定値を用いて、前記入力信号を前記表示手段に表示する表示装置において、
    前記表示手段で正常に表示できる入力信号の同期周波数が隣接した一群を前記表示装置における対応信号として予め定め、前記表示手段は複数の対応信号を表示可能であって、
    該対応信号以外の同期周波数の入力信号が入力した場合、該入力信号の同期周波数が隣接する前記対応信号の前記設定値、または前記入力信号の同期周波数が隣接する前記対応信号間の前記設定値より算出される設定値を用いて該入力信号を前記表示手段に表示させることを特徴とする表示装置。
  2. 請求項1に記載に表示装置において、前記入力信号の水平同期周波数と垂直同期周波数との関係から前記入力信号の同期周波数を判定するための判定テーブルを予め保持し、該判定テーブルは、前記水平同期周波数と前記垂直同期周波数との関係で定められる同期周波数の全領域が複数の領域に分割され、
    前記外部機器からの入力信号の同期周波数に基づいて、前記複数の領域のなかから、前記入力信号の同期周波数が該当する領域を判別し、前記入力信号の同期周波数が、前記判別した領域内に含まれる前記対応信号の同期周波数から外れている場合、前記判別した領域内に含まれる前記対応信号の前記設定値を用いて、前記入力信号を前記表示手段に表示させることを特徴とする表示装置。
  3. 請求項2に記載の表示装置において、前記判別した領域内に含まれる前記対応信号であって、前記表示手段に表示させる設定値を用いる前記対応信号は、最もドットクロックが高い設定値が設定されている対応信号であることを特徴とする表示装置。
  4. 請求項2に記載の表示装置において、前記判別した領域に含まれる前記対応信号であって、前記表示手段に表示させる設定値を用いる前記対応信号は、水平同期周波数が近い二つの前記対応信号であって、前記設定値の1つであるドットクロックとして、前記二つの対応信号にそれぞれ設定されたドットクロックの平均値を用い、前記設定値の他の1つである画面取り込みサイズとして、最も大きい画像の取り込みサイズが設定された対応信号の取り込みサイズを用いることを特徴とする表示装置。
  5. 請求項1〜4のいずれか1に記載の表示装置において、該判定テーブルは、前記水平同期周波数と前記垂直同期周波数との関係で定められる同期周波数の全領域が、垂直同期周波数に従って複数の領域に分割されていることを特徴とする表示装置。
  6. 請求項2に記載の表示装置において、前記判定テーブルは、前記水平同期周波数と前記垂直同期周波数との関係で定められる同期周波数の全領域が、それぞれ1つの前記対応信号の同期周波数を含む複数の領域に分割され、前記判別した領域内に含まれる前記対応信号の設定値を用いて、前記入力信号を前記表示手段に表示させることを特徴とする表示装置。
  7. 請求項1〜6のいずれか1に記載の表示装置において、該表示装置は、前記対応信号の設定値を用いて前記入力信号を前記表示手段に表示させたとき、
    該設定値の少なくとも一部を前記入力信号の信号源となる外部機器に送信することを特徴とする表示装置。
  8. 請求項7に記載の表示装置と、該表示装置への入力信号の信号源となる前記外部機器とを備えた表示システムにおいて、該外部機器は、前記表示手段から送信された前記設定値を使用して、該外部機器から前記表示装置に出力する信号の設定値を自動調整することを特徴とする表示システム。
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