JP2009115322A - タンク - Google Patents

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Abstract

【課題】外部衝撃の大きさを検出可能なタンクを提供する。
【解決手段】タンク200は、ガスを貯蔵するタンクであって、タンク本体10の外表面に、蓄熱材層12が設けられ、蓄熱材層12の外表面に衝撃記録層が設けられている。衝撃記録層が、断熱機能を有し変形保持可能な断熱材層14と、断熱材層14の直下に設けられ断熱材層14の色と異なる色に着色された着色層22とを有する。
【選択図】図2

Description

本発明は、タンク、特にタンクに対する外部からの衝撃に対応可能なタンクに関する。
ガスや高圧ガスを充填するタンクとしては、例えば金属製タンクやFRP(Fiber Reinforced Plastics、繊維強化プラスチック)タンクが挙げられ、特に、FRPタンクは、軽量で耐熱性に富みかつ強度が高いことから、自動車等の移動体に装着される高圧ガスタンク、例えば天然ガス自動車に搭載される天然ガスタンクや燃料電池自動車に搭載される燃料電池用水素高圧ガスタンクに用いられている。
また、上記金属製タンクやFRPタンクは、充填されたガスが消費されると、再度ガスを充填し、再利用されるものである。一方、上述した金属製タンクやFRPタンクは、一般的に、外部からの衝撃によりその強度が低下する傾向がある。
したがって、ガスを再充填する前に、該タンクが外部からガス再充填不可能な程度の大衝撃を受けたか否かを見極める必要がある。
一方、衝撃を検出する方法として、以下のものが提案されている。例えば、特許文献1には、自動車、オートバイ、自転車等の移動体において、接触し易い部分か隅の浅い溝に塗料入りカプセルを付けておき、上記移動体に対し接触または衝突した対象物に対して塗料を付着させることが提案されている。また、特許文献2には、車両に光ファイバーを張り巡らせ、光ファイバー内の光電送特性の変化から衝突を検出する車体衝突検出装置が提案されている。また、特許文献3には、電線ケーブルを巻梱包するためのドラムの周縁を覆う緩衝保護機能を有する包装用シートが提案され、この包装用シートの外表面には感圧発色性シートが設けられ、電線ケーブルをドラムに巻荷造した際に、ドラムに局部圧力・衝撃が加わると前記感圧発色性シートが発色し、ドラムに巻荷造された電線ケーブルに変形がなくても電線ケーブルに局部圧力・衝撃があったか否かを検知できる包装材料が提案されている。
なお、特許文献4には、蓄熱材が備える高圧タンクが開示されている。
特開平2−80467号公報 特開平5−116592号公報 特開平4−251784号公報 特開2007−16988号公報
上述した衝突した相手側に塗料を付着させる方法では、タンクへの衝撃の強さをタンクの表面に残すことは難しく、したがってタンクの衝撃度合いからタンクの損傷を推定することは難しい。また、光ファイバー内の光電送特性の変化を用いて衝突を検出する方法をタンクの衝撃検出に用いた場合、タンク内容量に比べタンク自体が大型化してしまい、例えば車両に搭載することは難しい。また、感圧発色シートを最外面に備える包装用シートでは、ちょっとした衝撃であっても発色がシート上に広がるため、ガスが再充填不可能な大衝撃がタンクに加わったか否かを見極めることは難しく、タンクの再利用度が損なわれるおそれがある。
本発明は、上記課題に鑑みなされたものであり、ガス再充填不可能な程度の大衝撃の見極めが容易なタンクを提供する。
上記目的を達成するために、本発明のタンクは以下の特徴を有する。
)ガスを貯蔵するタンクであって、色素が内包されたカプセルを含有する色素カプセル層が設けられ、さらに前記タンクの最外層に、色素を吸収可能な色素吸収層が設けられているタンクである。
色素カプセル層の色素を内包するカプセルは、タンクへの衝撃により破裂し、さらに衝撃の大きさに応じて、タンク表面への色素による発色広がり度合いが変化する。これにより、衝撃の大きさを推定することができる。さらに、衝撃によって色素カプセル層から放出された色素が、タンクの最外層の色素吸収層に吸収され、さらにこの色素が色素吸収層の表面に染み出して広がることにより、この色素の広がり度合いから、また色素の濃淡の度合いからタンクへ加わった衝撃の大きさを推定することができる。
ガスを貯蔵するタンクであって、前記タンクの最外層に、衝撃による変形を記録可能な衝撃記録層が設けられ、前記衝撃記録層は、断熱機能を有し変形保持可能な断熱材層と、前記断熱材層の外表面に設けられ色素を内包するカプセルが含有された色素カプセル層と、前記色素カプセル層の外表面に設けられ色素を吸収可能な色素吸収層と、を有するタンクである。
タンクの最外層に衝撃による変形を記録可能な衝撃記録層が設けられているので、衝撃による変形度合いから衝撃度合いを推定することができ、これにより大衝撃が加わったか否か、ガス再充填可能か否かを見極めることができる。さらに、衝撃記録層は、断熱材層により断熱機能が付与され、さらに衝撃によって断熱材層が変形するとともに、色素カプセル層から放出された色素が色素吸収層に吸収され、さらにこの色素が色素吸収層の表面に染み出して広がることにより、この色素の広がり度合いから、また色素の濃淡の度合いから、さらに断熱材層の変形度合いからタンクへ加わった衝撃の大きさを推定することができる。
ガスを貯蔵するタンクであって、前記タンクの最外層に、衝撃による変形を記録可能な衝撃記録層が設けられ、前記衝撃記録層は、色素を内包するカプセルが含有された色素カプセル層と、前記色素カプセル層の外表面に設けられ断熱機能を有し変形保持可能な断熱材層と、前記断熱材層の外表面に設けられ色素を吸収可能な色素吸収層と、を有するタンクである。
タンクの最外層に衝撃による変形を記録可能な衝撃記録層が設けられているので、衝撃による変形度合いから衝撃度合いを推定することができ、これにより大衝撃が加わったか否か、ガス再充填可能か否かを見極めることができる。さらに、衝撃記録層は、断熱材層により断熱機能が付与され、さらに衝撃によって断熱材層が変形するとともに、色素カプセル層から放出された色素は、断熱材層を介して色素吸収層に吸収され、さらにこの色素が色素吸収層の表面に染み出して広がる。したがって、色素吸収層に色素が広がっている場合には、色素が断熱材層を介して色素吸収層まで染み出す程度の大きな衝撃であったことが一目瞭然であり、さらにこの色素の広がり度合いから、また色素の濃淡の度合いから、さらに断熱材層の変形度合いからタンクへ加わった衝撃の大きさを推定することができる。
ガスを貯蔵するタンクであって、前記タンクの最外層に、衝撃による変形を記録可能な衝撃記録層が設けられ、前記衝撃記録層は、色素を内包するカプセルを含有しかつ断熱機能を有し変形保持可能な色素内包カプセル含有断熱材層と、前記色素内包カプセル含有断熱材層の外表面に設けられ色素を吸収可能な色素吸収層と、を有するタンクである。
タンクの最外層に衝撃による変形を記録可能な衝撃記録層が設けられているので、衝撃による変形度合いから衝撃度合いを推定することができ、これにより大衝撃が加わったか否か、ガス再充填可能か否かを見極めることができる。さらに、衝撃記録層は、断熱機能が付与され、さらに衝撃によって、色素内包カプセル含有断熱材層が変形するとともに、該色素内包カプセル含有断熱材層の色素内包カプセルより放出された色素が色素吸収層に吸収され、さらにこの色素が色素吸収層の表面に染み出して広がる。したがって、この色素の広がり度合いから、また色素の濃淡の度合いから、さらに色素内包カプセル含有断熱材層の変形度合いからタンクへ加わった衝撃の大きさを推定することができる。
)上記()から()のいずれか1つに記載のタンクにおいて、前記色素は、蛍光物質であるタンクである。
色素として蛍光物質を用いることにより、タンク表面に露出した蛍光物質からの蛍光量および蛍光の濃淡から、衝撃の大きさや衝撃が加わった方向など精度良く検出することができる。
)上記(1)から()のいずれか1つに記載のタンクにおいて、タンク本体の外表面と前記衝撃記録層との間またはタンク本体の外表面と前記断熱材層との間またはタンク本体と前記色素カプセル層との間またはタンク本体と前記色素内包カプセル含有断熱材層との間に、蓄熱材の層が設けられているタンクである。
蓄熱材の層が設けられているので、前記蓄熱材により、タンクに貯蔵されているガスの相変化に伴って生じる熱エネルギーの放出による温熱を蓄え、また前記相変化とは逆の相変化に伴って生じる熱エネルギーの吸収による過冷却を、前記熱エネルギーが放出される際に蓄えた温熱によって抑制するとともに、一方、相変化に伴って生じる熱エネルギーの吸収によって冷熱を蓄え、前記相変化とは逆の相変化に伴って生じる熱エネルギーの放出による加熱を前記熱エネルギーが吸収される際に蓄えられた冷熱によって抑制することができる。
)上記(1)から(6)のいずれか1つに記載のタンクは、高圧ガスが充填される高圧タンクである。
高圧タンクでは、特に高圧ガスが充填されるため、高圧ガス充填が不可能な程度の大衝撃が加わったか否かを見極めることは重要となる。
本発明によれば、タンクに加わった衝撃の大きさを推定することができ、ガスの充填が可能か否かを見極めることができる。
本発明の参考第1の実施の形態におけるタンクの一例の断面図である。 本発明の参考第2の実施の形態におけるタンクの一例の断面図である。 本発明の第の実施の形態におけるタンクの一例の断面図である。 本発明の第の実施の形態におけるタンクの一例の断面図である。 本発明の第の実施の形態におけるタンクの一例の断面図である。
以下、本発明の実施形態について、図面に基づいて説明する。
本発明の参考第1の実施の形態におけるタンクの一例を図1に示す。図1に示すように、本実施の形態のタンク100は、ガスを貯蔵するタンクであって、タンクの最外層に、衝撃による変形を記録可能な衝撃記録層が設けられ、さらに、衝撃記録層は、さらに断熱機能を有する断熱材層14からなる。さらに、図1に示すように、本実施の参考形態のタンク100は、タンク本体10の外表面に、蓄熱材層12が設けられ、蓄熱材層12の外表面に上記断熱材層14が設けられている。
上記タンク本体の材質としては、通常の縦置きタンクの場合、例えば鉄などの金属などが挙げられ、車両などの移動体に搭載されるタンクの場合には、軽量かつ強度を有するやFRP(Fiber Reinforced Plastics、繊維強化プラスチック)などが用いられる。
また、上記蓄熱材層12は、蓄熱材により、タンク100に貯蔵されているガスの相変化に伴って生じる熱エネルギーの放出による温熱を蓄え、また前記相変化とは逆の相変化に伴って生じる熱エネルギーの吸収による過冷却を、前記熱エネルギーが放出される際に蓄えた温熱によって抑制する潜熱蓄熱材であることが好ましく、また相変化に伴って生じる熱エネルギーの吸収によって冷熱を蓄え、前記相変化とは逆の相変化に伴って生じる熱エネルギーの放出による加熱を前記熱エネルギーが吸収される際に蓄えられた冷熱によって抑制する潜熱蓄熱材が好ましい。
上記蓄熱材層12が保冷層として機能する場合、蓄熱材層12は、寒剤を含有する水溶液をゲル化又は増粘させて合成樹脂袋に封入したもの、寒剤を含有する水溶液を多孔体に含浸させて合成樹脂袋に封入したもの、寒剤として作用する常温ゲル状物質を多孔体に含浸させたもの、等を採用することができる。寒剤としては、パラ安息香酸エステルと水酸化カルシウムとカルボキシメチルセルロース(CMC)とを所定の割合で混合させたもの、エチレングリコール、アンモニア等を採用することができる。また、多孔体としては、ウレタンフォーム等の弾性発泡体を採用することができる。
上記断熱材層14の断熱材としては、例えば、石膏、漆喰、紙料、繊維およびこれらの組み合わせから構成することができ、断熱機能を有しつつ、タンク本体の強度と同様またはそれ以下の強度を有し、且つ外部からの衝撃による変形に対し不可逆な変形保持可能な材質からなる。また、例えば、タンク本体の径300mm、タンク本体長が800mmの場合に、断熱材層14の厚みは20mmが好ましい。断熱材層14の厚みが20mmより薄いと、ある一定以上の衝撃に対し同じ大きさの痕跡しか残せず、したがって衝撃の大きさに応じた痕跡を残すことが難しく、このため衝撃の大きさの推定が難しくなるおそれがある。
参考第2の実施の形態におけるタンクの一例を図2に示す。なお、参考第1の実施の形態において説明した構成要素と同じ構成要素は、同一符号を付しその説明を省略する。
図2に示すように、本実施の参考形態のタンク200は、ガスを貯蔵するタンクであって、衝撃記録層が、断熱機能を有し変形保持可能な断熱材層14と、断熱材層14の直下に設けられ断熱材層14の色と異なる色に着色された着色層22とを有する。さらに、図2に示すように、本実施の参考形態のタンク200は、タンク本体10の外表面に、蓄熱材層12が設けられ、蓄熱材層12の外表面に着色層22が設けられ、着色層22の外表面に断熱材層14が設けられている。
上記着色層22としては、断熱材層14と異なる色であれば如何なる色でも良く、また着色層22の材質としては、例えば、着色塗膜、着色された紙料または繊維、着色された石膏または漆喰などが挙げられる。上記着色層22が断熱材層14の直下に設けられているので、断熱材層14が衝撃により破損した個所から、断熱材層14の直下の着色層22が露出し、これにより、タンク表面の色の変化および色の露出面積より衝撃度合いを推定することができる。
また、本発明の他の実施の形態におけるタンクは、ガスを貯蔵するタンクであって、色素が内包されたカプセルを含有する色素カプセル層が設けられている。これにより、色素カプセル層の色素を内包するカプセルが、タンクへの衝撃により破裂し、さらに衝撃の大きさに応じて、タンク表面への色素による発色広がり度合いが変化し、発色の広がり度合いによって、衝撃の大きさを推定することができる。
さらに、上記実施の形態におけるタンクは、さらに前記タンクの最外層に、色素を吸収可能な色素吸収層が設けられている。これにより、衝撃によって色素カプセル層から放出された色素が、タンクの最外層の色素吸収層に吸収され、さらにこの色素が色素吸収層の表面に染み出して広がることにより、この色素の広がり度合いから、また色素の濃淡の度合いからタンクへ加わった衝撃の大きさを推定することができる。
上記本発明の他の実施の形態におけるタンクについて、図3から図5を用いて、それぞれ第,第および第の実施の形態として、以下その構成について説明する。なお、第,第および第の実施の形態では、参考第1および第2の実施の形態および前述した実施の形態において説明した構成要素と同じ構成要素には、同一の符号を付しその説明を省略する。
図3には、第の実施の形態におけるタンク300が示されており、タンク300は、ガスを貯蔵するタンクであって、タンク本体10の外表面に蓄熱材層12が設けられ、蓄熱材層12の外表面に衝撃記録層が設けられている。そして、衝撃記録層は、蓄熱材層12の外表面に断熱機能を有し変形保持可能な断熱材層14と、断熱材層14の外表面に設けられ色素を内包するカプセルが含有された色素カプセル層16と、色素カプセル層16の外表面に設けられ色素を吸収可能な色素吸収層18とを有する。
本実施の形態の衝撃記録層では、断熱材層14により断熱機能が付与され、さらに衝撃によって断熱材層14が変形するとともに、色素カプセル層16から放出された色素が色素吸収層18に吸収され、さらにこの色素が色素吸収層18の表面に染み出して広がる。したがって、衝撃に対して敏感に色素が広がり、この色素の広がり度合いから、衝撃が加わったことを迅速に把握することができるとともに、色素の濃淡の度合いから、さらに断熱材層の変形度合いからタンクへ加わった衝撃の大きさをより推定することができる。
上記色素カプセル層16における色素としては、如何なる色素でも良いが、例えば蛍光物質が好ましく、蛍光物質を用いることにより、タンク表面に露出した蛍光物質からの蛍光量および蛍光の濃淡から、衝撃の大きさや衝撃が加わった方向、さらに衝撃の深さ方向など精度良く検出することができる。ここで、蛍光物質としては、例えば、蛍光染料や蛍光塗料として用いられるものが好適である。また上記色素を内包するカプセル化は通常の方法により行うことができ、カプセルの膜材としては、例えば、ゼラチン、CMC、エチレン−無水マレイン酸共重合物などを用いることができる。カプセル膜の強度は、ガス充填不可能な損傷を与える大きな衝撃が加わったか否かを検知可能な程度に、衝撃の大きさに応じた破裂強度を有している。
また、上記色素吸収層18としては、色素を吸収可能な素材であればいかなるものであっても良いが、例えば、紙料、繊維、石膏、漆喰またはこれらの組み合わせからなるものが好適である。
また、例えば、タンク本体の径300mm、タンク本体長が800mmの場合に、断熱材層14と色素カプセル層16と色素吸収層18とからなる衝撃記録層の厚みは20mmが好ましい。衝撃記録層の厚みが20mmより薄いと、ある一定以上の衝撃に対し同じ大きさの痕跡や色素による発色しか残せず、したがって衝撃の大きさに応じた痕跡や発色を残すことが難しく、このため衝撃の大きさの推定が難しくなるおそれがある。
次に、図4には、第の実施の形態におけるタンク400が示されており、タンク400は、ガスを貯蔵するタンクであって、タンク本体10の外表面に蓄熱材層12が設けられ、蓄熱材層12の外表面に衝撃記録層が設けられている。そして、衝撃記録層は、色素を内包するカプセルが含有された色素カプセル層16と、色素カプセル層16の外表面に設けられ断熱機能を有し変形保持可能な断熱材層14と、断熱材層14の外表面に設けられ色素を吸収可能な色素吸収層18とを有する。
本実施の形態の衝撃記録層では、色素浸透可能な断熱材層14により断熱機能が付与され、さらに衝撃によって断熱材層14が変形するとともに、色素カプセル層16から放出された色素は、断熱材層14を介して色素吸収層18に吸収され、さらにこの色素が色素吸収層18の表面に染み出して広がる。したがって、色素吸収層18に色素が広がっている場合には、色素が断熱材層14を介して色素吸収層18まで染み出す程度の大きな衝撃であったことが一目瞭然であって、さらにこの色素の広がり度合いから、また色素の濃淡の度合いから、さらに断熱材層の変形度合いからタンクへ加わった衝撃の大きさを推定することができる。すなわち、第3の実施の形態におけるタンク300に比べ、大きな衝撃に対してのみ衝撃を記録することができる。また、本実施の形態における断熱材層14は、上述したように色素を浸透することができ材質からなり、その材質は例えば、先述べた石膏、漆喰、紙料、繊維およびこれらの組み合わせからなる。
図5には、第の実施の形態におけるタンク500が示されており、タンク500は、ガスを貯蔵するタンクであって、タンク本体10の外表面に蓄熱材層12が設けられ、蓄熱材層12の外表面に衝撃記録層が設けられている。そして、衝撃記録層は、色素を内包するカプセルを含有しかつ断熱機能を有し変形保持可能な色素内包カプセル含有断熱材層20と、色素内包カプセル含有断熱材層20の外表面に設けられ色素を吸収可能な色素吸収層18とを有する。
上記色素内包カプセル含有断熱材層20は、第の実施の形態において説明したカプセル膜材および色素からなる色素内包カプセルが、上述した例えば石膏、漆喰、紙料、繊維およびこれらの組み合わせからなる断熱材に分散されて形成された層である。
したがって、本実施の形態の衝撃記録層では、断熱機能が付与され、さらに衝撃によって色素内包カプセル含有断熱材層20が変形するとともに、色素内包カプセル含有断熱材層20の色素内包カプセルより放出された色素が色素吸収層18に吸収され、さらにこの色素が色素吸収層18の表面に染み出して広がる。これにより、この色素の広がり度合いから、また色素の濃淡の度合いから、さらに色素内包カプセル含有断熱材層20の変形度合いからタンクへ加わった衝撃の大きさを推定することができる。
上述した参考第1,2の実施の形態及び第1の実施の形態から第の実施の形態におけるタンク100からタンク500において、断熱材層14の強度、また色素内包カプセル膜強度、色素吸収層18における色素吸収速度などが既知であるため、衝撃を受けたタンクに形成された断熱材層14の変形の度合い(例えば、変形の大きさ、変形の深さ、変形の形状など)、また、色素の発色の度合い(例えば、色素の発色の面積、発色の濃淡、発色形状など)から、衝撃の大きさ精度良く測定することができる。
上述した参考第1,2の実施の形態及び第1の実施の形態から第3の実施の形態におけるタンク100から500は、高圧ガスが充填される高圧タンクに用いることができる。高圧タンクでは、特に高圧ガスが充填されるため、高圧ガス充填が不可能な程度の大衝撃が加わったか否かを見極めることは重要となるからである。
例えば、車両に搭載される高圧水素ガスタンクは、通常700気圧の水素ガスが充填されている。また、高圧水素ガスタンクは、車両の床下に搭載される場合が多く、搭載環境を考慮すると、衝撃の程度をタンクに記録可能にしておくことにより、より安全にタンクに高圧水素ガスを再充填することができる。
本発明のタンクは、タンクの用途であれば如何なる用途でも良いが、特に高圧ガス充填用タンクに適しており、さらに車両等の移動体に搭載される高圧ガスタンクの用途に好適である。
10 タンク本体、12 蓄熱材層、14 断熱材層、16 色素カプセル層、18 色素吸収層、20 色素内包カプセル含有断熱材層、22 着色層、100,200,300,400,500 タンク。

Claims (11)

  1. ガスを貯蔵するタンクであって、
    前記タンクの最外層に、衝撃による変形を記録可能な衝撃記録層が設けられていることを特徴とするタンク。
  2. 請求項1に記載のタンクにおいて、
    前記衝撃記録層は、さらに断熱機能を有する断熱材層からなることを特徴とするタンク。
  3. 請求項1に記載のタンクにおいて、
    前記衝撃記録層は、断熱機能を有し変形保持可能な断熱材層と、
    前記断熱材層の直下に設けられ前記断熱材層の色と異なる色に着色された着色層と、を有することを特徴とするタンク。
  4. ガスを貯蔵するタンクであって、
    色素が内包されたカプセルを含有する色素カプセル層が設けられたことを特徴とするタンク。
  5. 請求項4に記載のタンクにおいて、
    さらに前記タンクの最外層に、色素を吸収可能な色素吸収層が設けられていることを特徴とするタンク。
  6. 請求項1に記載のタンクにおいて、
    前記衝撃記録層は、断熱機能を有し変形保持可能な断熱材層と、
    前記断熱材層の外表面に設けられ色素を内包するカプセルが含有された色素カプセル層と、
    前記色素カプセル層の外表面に設けられ色素を吸収可能な色素吸収層と、を有することを特徴とするタンク。
  7. 請求項1に記載のタンクにおいて、
    前記衝撃記録層は、色素を内包するカプセルが含有された色素カプセル層と、
    前記色素カプセル層の外表面に設けられ断熱機能を有し変形保持可能な断熱材層と、
    前記断熱材層の外表面に設けられ色素を吸収可能な色素吸収層と、を有することを特徴とするタンク。
  8. 請求項1に記載のタンクにおいて、
    前記衝撃記録層は、色素を内包するカプセルを含有しかつ断熱機能を有し変形保持可能な色素内包カプセル含有断熱材層と、
    前記色素内包カプセル含有断熱材層の外表面に設けられ色素を吸収可能な色素吸収層と、を有することを特徴とするタンク。
  9. 請求項4から請求項8のいずれか1項に記載のタンクにおいて、
    前記色素は、蛍光物質であることを特徴とするタンク。
  10. 請求項1から請求項9のいずれか1項に記載のタンクにおいて、
    タンク本体の外表面と前記衝撃記録層との間またはタンク本体の外表面と前記断熱材層との間またはタンク本体と前記色素カプセル層との間またはタンク本体と前記色素内包カプセル含有断熱材層との間に、蓄熱材の層が設けられていることを特徴とするタンク。
  11. 請求項10に記載のタンクは、高圧ガスが充填される高圧タンクであることを特徴とするタンク。
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