JP2009114805A - 道路舗装剥離破砕機及びその道路舗装剥離工法 - Google Patents
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Abstract
【課題】舗装の剥離が極めて良好にできると共に剥離した舗装を折り曲げ又は破砕して能率的な舗装解体ができる道路舗装剥離破砕機及びその道路舗装剥離工法とすること。
【解決手段】固定顎部2と、該固定顎部2の固定破砕面21に対して開閉自在に揺動自在とした可動顎部3と、前記固定顎部2が一体形成されると共に前記可動顎部3が枢支連結された筐体1と、該筐体1に収納されると共に前記可動顎部3を揺動させる油圧シリンダ4と、前記筐体1の底面部12側の後端箇所から前記筐体1の幅方向外方に突出形成された後部剥離刃5とからなること。前記可動顎部3は前後方向に沿って可動外面側32が凹み側となる略弧形状としてなること。
【選択図】図1
【解決手段】固定顎部2と、該固定顎部2の固定破砕面21に対して開閉自在に揺動自在とした可動顎部3と、前記固定顎部2が一体形成されると共に前記可動顎部3が枢支連結された筐体1と、該筐体1に収納されると共に前記可動顎部3を揺動させる油圧シリンダ4と、前記筐体1の底面部12側の後端箇所から前記筐体1の幅方向外方に突出形成された後部剥離刃5とからなること。前記可動顎部3は前後方向に沿って可動外面側32が凹み側となる略弧形状としてなること。
【選択図】図1
Description
本発明は、舗装の剥離が極めて良好にできると共に剥離した舗装を折り曲げ又は破砕して能率的な舗装解体ができる道路舗装剥離破砕機及びその道路舗装剥離工法に関する。
従来、中国及び日本の道路解体工事において、アスファルト、コンクリート製等の舗装を解体するのには、ブレーカを用いていたが、工事に使用したときに大きな騒音及び振動が発生し、騒音公害となっている。さらに、ブレーカを使用した場合には道路面から剥離する範囲において、多数の破砕孔を穿孔しなくてはならない。この作業も極めて長時間かかり、作業効率が極めて悪いものであり、期待されるような効果は現れていない。
また、このようなブレーカの代わりにショベルのバケットを使用して、道路から舗装を強引に剥離することもある。このバケットでは、道路から舗装を剥離することはできるが、剥離した舗装の塊をさらに小割りすることができず、他のアタッチメントを使用して、舗装の塊を小割りしなければならないものであった。このようにブレーカやバケットによる道路の舗装剥離工事は、極めて非効率的である。そのために、ブレーカやショベル等のアタッチメントに代わって、近時、特許文献1に開示されているように、舗装剥離時に騒音及び振動を少なくして道路の舗装の剥離ができる破砕タイプの舗装剥離装置が開発されている。
特開平5−339908号
特許文献1に開示されているような機種を使用して、道路から舗装を剥離解体する工事では、パワーショベルのブーム先端に装着されたバケット状のアタッチメントの爪先状の先端を舗装に食い込ませて、パワーショベルを後退させるか、或いはブームを適宜屈伸させて、舗装に食い込ませた前記アタッチメントの先端によって舗装を剥離する。そして、固定された下顎に対して可動する上顎によって剥離した舗装を押しつぶすようにして破砕し、剥離舗装を細分化して、廃棄し易いようにすることができるものである。
このように特許文献1に開示された機種を使用することによって、確かに騒音及び振動を少なくして、道路から舗装を剥離することができる。しかし、特許文献1に開示されている上顎部は、通常の破砕機における可動顎と略同等形状のものであり、舗装の剥離作業においては固定された下顎のみが使用される。そして、舗装塊を上顎と下顎によって、何度も掴み直しながら破砕作業を繰り返さなくてはならず、その作業効率を向上させる必要があった。本発明が解決しようとする目的(技術的課題)は、道路の舗装剥離を極めて効率的に行うことができるようにすることにある。
そこで、発明者は上記課題を解決すべく、鋭意,研究を重ねた結果、本発明を、固定顎部と、該固定顎の固定破砕面に対して開閉自在に揺動自在とした可動顎と、前記固定顎部が一体形成されると共に前記可動顎が枢支連結された筐体と、該筐体に収納されると共に前記可動顎を揺動させる油圧シリンダと、前記筐体の底部の後端箇所から前記筐体の幅方向外方に突出形成された後部剥離刃とからなり、前記可動顎は前後方向に沿って外面が凹み側となる略弧形状としてなる道路舗装剥離破砕機としたことにより、上記課題を解決した。
請求項2の発明を、前述の構成において、前記可動顎部の可動破砕面には破砕刃が形成されてなる道路舗装剥離破砕機としたことにより、上記課題を解決した。請求項3の発明を、前述の構成において、前記可動顎部の外面の前端側寄りで、且つ前記可動顎の前後方向に略直交する段差部が形成され、該段差部を介して前記可動顎部の前後方向の前端箇所が高く形成されてなる道路舗装剥離破砕機としたことにより、上記課題を解決した。
請求項4の発明を、前述の構成において、筐体の底面部は略平坦状に形成されてなる道路舗装剥離破砕機としたことにより、上記課題を解決した。請求項5の発明を、前述の構成において、前記後部剥離刃は、筐体の後方に向かって傾斜状に突出形成されてなる道路舗装剥離破砕機としたことにより、上記課題を解決した。請求項6の発明を、前述の構成において、前記固定顎部は、固定破砕面側を前後方向に沿って凹弧状としてなる道路舗装剥離破砕機としたことにより、上記課題を解決した。
請求項7の発明を、道路の舗装剥離予定領域の幅方向両側で且つ剥離方向に沿って切り込みをカッタを介して形成し、固定顎の固定破砕面に対して開閉自在に揺動自在とした可動顎を備え且つ、前記可動顎の外面は前後方向に沿って外面側が凹み側となる略弧形状としてなる道路舗装剥離破砕機の前記可動顎部の前端を、前記道路に刺し込みつつ、前記可動顎部の外面を舗装の裏面側に移動し、前記可動顎部を回動させて前記固定顎部から開くと共に、前記舗装の一端を前記可動顎部によって持ち上げ、前記舗装を路面から切断して舗装塊とすると共に、該舗装塊を前記可動顎部から脱落させ、前記固定顎部と前記可動顎部にて舗装塊を破砕してなる舗装剥離工法としたことにより、上記課題を解決した。
請求項1の発明によれば、本発明における可動顎部は、前記可動顎は前後方向に沿って可動外面側が凹み側となる略弧形状とした道路舗装剥離破砕機としたことで、道路の適所に舗装の厚さと略同程度の深さの孔を形成し、該孔に可動顎部の前端部分を押し込み、且つ前記可動顎部の前方側を舗装の裏面側に可動顎部の外面側を舗装の裏面側に位置させるように移動させ、あとは油圧シリンダによって可動顎部を固定顎部から開くように回動させるのみで、道路から舗装を容易に持ち上げて、該舗装を極めて容易に剥離するがことができる。すなわち、前記可動顎部は、前述したように可動外面側が凹み側となる略円弧形状としているので、可動顎部の前端は舗装の裏面側へ挿入し易く、且つ剥離しようとする舗装の端部箇所との引っ掛かりを確実にでき、剥離しようとする舗装の一端箇所を上方に安定した状態で持ち上げることができる。
さらに、前記可動顎部によって、舗装を一定の高さ以上となる位置に持ち上げると、前記舗装は道路から折れると共に前記可動顎部の前端から離れて前記固定顎部上に落下し、道路から折れた舗装塊が前記固定顎部と可動顎部との間に入り込み、固定顎部と可動顎部によって挟持破砕が行われ易い状態にすることができる。これによって、道路から舗装を剥離する作業を極めて効率的に行うことができるものである。また、前記筐体には、その幅方向外方に後部剥離刃が突出形成されているので、道路の舗装の剥離作業によって、路肩側等において、舗装の剥離残部が存在しているときには、道路舗装剥離破砕機を舗装剥離箇所に沿って移動させることで、前記剥離残部を除去することができる。
請求項2の発明によれば、可動顎部の可動破砕面には、破砕刃が形成されたことにより、前記固定顎部と可動顎部とで舗装塊を挟持破砕することが極めて容易にできる。請求項3の発明によれば、前記可動顎部の可動外面側の前端側寄りで、且つ前記可動顎の前後方向に略直交する段差部が形成され、該段差部を介して前記可動顎部の前後方向の前端箇所が高く形成されたことにより、その段差部を、剥離する舗装の裏面側端部への挿入時における挿入深さの度合いの目安にすることができる。すなわち、剥離しようとする舗装の裏面側に可動顎部を挿入する際に、段差部の位置を挿入深さの目安とすることができ、段差部の位置が舗装の裏面側端縁に一致すれば、可動顎部を上方に開いて、舗装を良好な状態で持ち上げることができるものである。また、段差部は、可動顎部によって剥離する舗装の一端を持ち上げる際に、舗装の裏面側端部に引掛けることができ、一定の高さまで安定した状態で持ち上げ易くすることができる。
請求項4の発明によれば、筐体の底面部は略平坦状に形成されたことにより、倉庫等の保管場所に保管するときには、その底面部を床に安定した状態で設置することができる。また工事現場までの搬送においても、トラックの荷台等に安定した状態に積載することができる。さらに、舗装剥離作業においても安定した剥離作業を行うことができる。請求項5の発明によれば、前記後部剥離刃は、筐体の後方に向かって傾斜状に突出形成されたことにより、特に剥離された舗装塊の剥離残部の塊が極めて小さくても、除去し易くすることができる。
請求項6の発明によれば、前記固定顎部は、固定破砕面側を前後方向に沿って凹弧状としたことで、固定顎部の前後方向の形状は、可動顎部の前後方向の形状と同様に略円弧状に沿った形状にすることができ、可動顎部を固定顎部に閉じた状態で、、相互に干渉しにくい構成とすることができ、剥離した舗装を固定顎部と可動顎部とによって、良好な状態で破砕を行うことができる。請求項7の発明によれば、道路からの舗装の剥離を簡易且つ迅速に行うことができると共に、舗装塊の破砕を容易にできるものである。
以下、本発明を図面に基づいて説明する。舗装剥離破砕装置Aは、図1,図2に示すように、主に筐体1,固定顎部2,可動顎部3,油圧シリンダ4及び後部剥離刃5とから構成されている。まず、前記筐体1は、平行に対向する側面部11,11と、底部箇所〔図1(A),図2(A)の下端箇所〕を支持する底面部12とから構成されている。該底面部12は、平坦(略平坦も含む)に形成されている〔図1(A),(B)参照〕。
さらに、前記底面部12箇所以外の前記両側面部11,11の間には正面カバー部13,上カバー部14及び背面カバー部15が設けられており、これら正面カバー部13,上カバー部14及び背面カバー部15によって、内部に前記可動顎部3及び油圧シリンダ4等が装着される筐体1が構成される〔図2(A)参照〕。ここで、道路舗装剥離破砕機Aの前方とは、筐体1を中心にして固定顎部2と可動顎部3が設けられている側であり、図1(A),(B)及び図2(A)において左側が前方である。また前記道路舗装剥離破砕機Aの後部側とは、前記固定顎部2と可動顎部3が設けられている側とは反対側であり、図1(A),(B)及び図2(A)において右側が後方である。
前記筐体1の下方側には、固定顎部2が形成されている。該固定顎部2は、図1,図2に示すように、固定破砕面21と固定外面22とからなる。さらに、前記固定顎部2には、前方側に固定爪部23が形成されている。前記固定顎部2は、前記筐体1の両側面部11,11及び底面部12等と、一体的且つ連続的に形成されている。固定外面22は、前記両側面部11,11と連続形成された部分が固定顎筐体部24として形成されている。
該固定顎筐体部24は両側面部24a,24aの間に固定ベース板部24bが形成されている。前記固定顎部2は、側面より見て、固定破砕面21側が凹側となるように略円弧状に形成されている。また前記両固定爪部23は、着脱することが可能であり、長期の使用に亘って摩耗すると、新たな固定爪部23に交換することができる。また、前記固定顎部2は、下面側より見ると、筐体1側から固定爪部23側に向かって先細り状の三角形状に形成されている〔図1(B)参照〕。
前記可動顎部3は、可動破砕面側31及び可動外面側32とから構成され、内面側が可動破砕面側31であり、外面側が可動外面側32であり、該可動外面側32は剥離作動面として使用される。前記可動破砕面側31は、図2(A)に示すように、前記固定顎部2の固定破砕面21側と対向する面であり、後述するように剥離された舗装塊71を破砕する役目をなす面である。可動顎部3は、図2(A),(C)に示すように、前記可動外面側32が凹形状となる略円弧状に形成され、具体的には略象牙形状又は略三日月形状に形成されている。
また、前記可動破砕面側31には、破砕刃33が形成されている。その可動破砕面側31の前後方向の略中間領域において、下方に向かうに従い次第に薄肉となる先鋭部31aが形成されている。前記可動破砕面側31の先鋭部31aが形成されている箇所の前後方向に直交する断面形状は、略台形状又は略三角形状に形成されている〔図3(D)参照〕。そして、該先鋭部31aの下端に前記破砕刃33が装着されている。該破砕刃33は、側面より見て、前後方向に略鋸刃形状に形成されている〔図2(A)参照〕。前記可動顎部3の側面より見て、後部側には、枢支連結部35が形成され、該枢支連結部35よりもさらに外方の位置には、シリンダ連結部36が形成されている。前記枢支連結部35は、筐体1内に枢支連結される部位であり、前記筐体1に揺動中心軸37を介して、可動顎部3が揺動自在な構成にて支持され、該可動顎部3は、前記枢支連結部35を回動中心として開閉動作する〔図2(A)参照〕。シリンダ連結部36は、油圧シリンダ4のピストンロッド42の先端部42aに枢支連結されて、構成されている。
さらに、前記可動破砕面側31には、図1(A),図2に示すように、段差部34が形成されている。該段差部34は、前記可動顎部3の可動外面側32の前端32a側寄りの位置で、且つ前記可動顎部3の前後方向に略直交する方向に沿って直線状段差面が形成されるようにして段差部34が存在する。そして、該段差部34を介して前記可動顎部3の前後方向の前端32aの箇所が高く盛り上がるようにして形成されている。該段差部34は、後述するように、道路Bから舗装7を剥離するときに、その舗装7に刺し込む分量の目安となるものである。前記可動顎部3は、前記固定顎部2に対して閉じた状態で、前記可動顎部3の先端箇所は、前記固定顎部2の先端よりも前方に突出する状態となる〔図1(A)参照〕。これによって、後述するように、道路Bから舗装7を剥離するときには、前記可動顎部3の先端が前記固定顎部2のよりも先んじて、常時、舗装7に挿し込まれる状態となる。
油圧シリンダ4は、前記筐体1の内部に装着されており、シリンダ筒体41に油圧により適宜出入するピストンロッド42が支持されている。前記シリンダ筒体41は、前記筐体1の両側面部11,11間に枢支連結されている〔図2(A)参照〕。前記後部剥離刃5は、図1,図2に示すように、前記筐体1の前後方向の後方側端部箇所に形成されたものであり、筐体1の幅方向から外方に突出するようにして形成されている。さらに前記後部剥離刃5は、筐体1を平面的に見て、筐体1の後端より後方外部に向かって傾斜状に形成されている〔図1(B)参照〕。その傾斜角度は、30度から60度程度であり、具体的には、略45度である。該後部剥離刃5は、前記筐体1に対して着脱自在に装着され、長期の使用に亘って摩耗することにより、交換することができるようになっている。
次に、本発明における道路舗装剥離破砕機Aによって、道路Bから舗装7を剥離する工程について、図3乃至図17に基づいて説明する。まず、前記道路Bの舗装7の全幅領域7aの中央には中央分離帯7cが記載されており、該中央分離帯7cの一方側の車線領域7bに舗装剥離予定領域が設定され、該舗装剥離予定領域に従って、切込み部9が形成されてゆく(図3参照)。該切込み部9は、カッタ8によって行われる。前記切込み部9には、前記車線領域7bに直交する方向に沿う直交切込み部91,前記車線領域7bの車線方向に沿う車線切込み部92,前記直交切込み部91に平行で且つ舗装剥離予定領域の外部に位置する補助切込み部93及び剥離開始孔94とからなる。切込み部9は、前記舗装7の厚さよりも深く、路盤72に到達するように切断されてゆく〔図3(B)参照〕。
最初にカッタ8によって、舗装7に直交切込み部91が形成される。該直交切込み部91は、路肩7dから中央分離帯7cの位置まで設けられる。次に、該中央分離帯7cに沿って車線切込み部92が設けられる。該車線切込み部92は、中央分離帯7c上に設けられるものであるが、図面上では、中央分離帯7cと車線切込み部92とが混同しないように、相互に位置をずらして記載している〔図3(C)及び図4等参照〕。
前記車線切込み部92は、舗装剥離予定領域の範囲に設ける。次に、補助切込み部93が舗装剥離予定領域の範囲外で前記直交切込み部91に平行となるようにして設ける〔図4(A)参照〕。前記補助切込み部93は、前記直交切込み部91から約50cm程度離れた位置にもうけられる。この補助切込み部93は、道路舗装剥離破砕機Aによって、道路Bから舗装7を剥離するときに、剥離されない舗装7を保護するために設けられるものである。
次に、前記直交切込み部91に連続し、且つ舗装剥離予定領域内側に剥離開始孔94が形成される〔図4(B)参照〕。該剥離開始孔94は、直交切込み部91の長手方向略中央の位置に形成される。剥離開始孔94は、略正方形又は長方形等の方形状であり、具体的には、1辺が約30cm程度の正方形が好適である。剥離開始孔94は、道路舗装剥離破砕機Aの固定顎部2及び可動顎部3のサイズによって、種々変化するものである。
また、前記路肩7d側には切込み部9は、形成されなくても構わない。さらに、前記補助切込み部93は、場合によって設けられないこともある。上記切込み部9の直交切込み部91(及び補助切込み部93),剥離開始孔94は、舗装剥離作業を開始するときに必要な切込み部9であり、舗装剥離作業を続けて行う場合には、前記直交切込み部91(及び補助切込み部93),剥離開始孔94は、不要となることもある。
次に、道路舗装剥離破砕機Aがブームに装着されたパワーショベル100が前記車線領域7bに配置される(図5参照)。パワーショベル100のオペレータが操作によって、道路舗装剥離破砕機Aの可動顎部3の前端32aを、前記舗装7に設けた剥離開始孔94に刺し込む(図6参照)。ここで、該剥離開始孔94と前記パワーショベル100のキャタピラ先端位置との間隔は、約3mから約4m程度が好ましい。前記可動顎部3の可動外面側32は、舗装7の裏面側に移動する(図7参照)。オペレータは、前記可動顎部3の段差部34を目安とし、該段差部34が略隠れるまで舗装7の裏面側に挿し込む(図8参照)。このとき、舗装7は剥離を開始している。
パワーショベル100のオペレータは、前記可動顎部3を回動操作して前記固定顎部2から開くと共に、前記舗装7の一端を前記可動顎部3によって持ち上げる(図9参照)。そして、前記舗装7を道路Bから剥離切断して、これを舗装塊71とする(図10参照)。さらに、前記可動顎部3を開き操作し、前記舗装塊71を前記可動顎部3から脱落させる(図11参照)。該可動顎部3から脱落した舗装塊71は、前記固定顎部2上に落下する。そして、該固定顎部2と前記可動顎部3にて舗装塊71を挟持可能な状態とし(図12参照)、舗装塊71を破砕する(図13参照)。
このようにして、可動顎部3と固定顎部2と間に舗装塊71をくわえ、可動顎部3を固定顎部2に閉じることによって、舗装塊71には、その長手方向に沿って亀裂71aが生じる。この亀裂71aを舗装塊71の幅方向に沿って複数設け、舗装塊71を短冊状に細かく舗装塊切断片71bとし(図14参照)、該舗装塊切断片71bをパワーショベル100の操作によって適宜方向を変えて、舗装塊切断片71bをさらに小割りし〔図15(A)参照〕、トラック等の輸送車両200でリサイクル工場又は廃棄場に移送する〔図15(B)参照〕。
道路Bの舗装7の剥離作業によって、路肩7d側等において、舗装7の剥離残部が生じているときには、道路舗装剥離破砕機Aの後部剥離刃5によって再度、剥離し、除去する。このとき、道路舗装剥離破砕機Aの後部剥離刃5をパワーショベル100の進行方向に向けて、パワーショベル100を走行させ、剥離残部を除去する〔図17(A),(B)参照〕。また、図17(C)は、雨升73の周囲の剥離残部を除去する状態を示すものである。
A…道路舗装剥離破砕機、1…筐体、12…底面部、2…固定顎部、3…可動顎部、
21…固定破砕面、31…可動破砕面、、32…可動外面側、32a…前端、
33…破砕刃、34…段差部、4…油圧シリンダ、5…後部剥離刃、B…道路、
7…舗装、71…舗装塊、8…カッタ、9…切込み部。
21…固定破砕面、31…可動破砕面、、32…可動外面側、32a…前端、
33…破砕刃、34…段差部、4…油圧シリンダ、5…後部剥離刃、B…道路、
7…舗装、71…舗装塊、8…カッタ、9…切込み部。
Claims (7)
- 固定顎部と、該固定顎部の固定破砕面に対して開閉自在に揺動自在とした可動顎部と、前記固定顎部が一体形成されると共に前記可動顎部が枢支連結された筐体と、該筐体に収納されると共に前記可動顎部を揺動させる油圧シリンダと、前記筐体の底面部側の後端箇所から前記筐体の幅方向外方に突出形成された後部剥離刃とからなり、前記可動顎部は前後方向に沿って可動外面側が凹み側となる略弧形状としてなることを特徴とする道路舗装剥離破砕機。
- 請求項1において、前記可動顎部の可動破砕面には破砕刃が形成されてなることを特徴とする道路舗装剥離破砕機。
- 請求項1において、前記可動顎部の可動外面側の前端側寄りで、且つ前記可動顎部の前後方向に略直交する段差部が形成され、該段差部を介して前記可動顎部の前端側が高く形成されてなることを特徴とする道路舗装剥離破砕機。
- 請求項1において、筐体の底面部は略平坦状に形成されてなることを特徴とする道路舗装剥離破砕機。
- 請求項1において、前記後部剥離刃は、筐体の後方に向かって傾斜状に突出形成されてなることを特徴とする道路舗装剥離破砕機。
- 請求項1において、前記固定顎部は、固定破砕面側を前後方向に沿って凹弧状としてなることを特徴とする道路舗装剥離破砕機。
- 道路の舗装剥離予定領域の幅方向両側で且つ剥離方向に沿って切込み部をカッタを介して形成し、固定顎部の固定破砕面に対して開閉自在に揺動自在とした可動顎部を備え且つ、前記可動顎部の可動外面側を前後方向に沿って凹み側となる略弧形状としてなる道路舗装剥離破砕機の前記可動顎部の前端を、前記道路に刺し込みつつ、前記可動顎部の可動外面側を舗装の裏面側に移動し、前記可動顎部を回動させて前記固定顎部から開くと共に、前記舗装の一端を前記可動顎部によって持ち上げ、前記舗装を道路から切断して舗装塊とすると共に、該舗装塊を前記可動顎部から脱落させ、前記固定顎部と前記可動顎部にて舗装塊を破砕してなることを特徴とする道路舗装剥離工法。
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