JP2009113478A - 記録装置および液体噴射装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】単色層と画像とを連続的に形成するインクジェット式記録装置100。
【解決手段】記録用紙150の搬送方向Sと交差する往復移動方向Mに往復移動しつつ記録用紙150に向かって紫外線硬化型インクを吐出する記録ヘッドと、記録ヘッドから吐出されて被記録媒体に付着した紫外線硬化型インクに向かって紫外線を照射する紫外線照射ヘッド232とを備えるインクジェット式記録装置100であって、記録ヘッドは、紫外線照射ヘッド232が記録用紙150に紫外線を照射する領域に対して、往復移動方向Mについて前後に配置された往路用記録ヘッド234および復路用記録ヘッド236を含む。
【選択図】図4

Description

本発明は、記録装置および液体噴射装置に関する。より詳細には、紫外線硬化型インクを用いて画像を形成する記録装置と、紫外線硬化性樹脂を含む液体を用いてパターンを形成する液体噴射装置に関する。
紫外線硬化型インクを用いて被記録媒体に画像を形成する記録装置または液体噴射装置がある。紫外線硬化型インクは、紫外線を照射するまでは硬化が非常に遅く、紫外線を照射すると急速に硬化するという、印刷インクとして好ましい特性を有する。また、硬化の過程で溶剤を揮発、放散させることがないので環境負荷が小さいという利点もある。
更に、紫外線硬化型インクは、適切なビヒクルの組成により高い付着性を発揮するので、樹脂フィルム、金属箔等を記録媒体とすることができる。また、隠蔽性の高いインクを用いて背景層または下地層を形成することにより、透明あるいは濃色の被記録媒体に対しても鮮明な画像を形成できる。また更に、カラーインクにより画像を形成した後に、背景色または透明なインクにより表面を被覆することにより表面性状を平滑にし、且つ、画像を保護することもできる。なお、紫外線硬化型インクを被記録媒体に付着させる方法としては、塗布、印刷等もあるが、刷版なしに任意の画像またはパターンを精度よく形成できるインクジェット方式の利用が期待されている。
下記の特許文献1には、紫外線硬化型インクを用いたインクジェットプリンタが記載される。このインクジェットプリンタは、インクジェットヘッドに隣接した紫外線ランプをキャリア(キャリッジ)に搭載して、被記録媒体に付着した直後の紫外線硬化型インクに紫外線を照射する。ただし、紫外線ランプは、インクジェットヘッドに対して被記録媒体の搬送方向に隣接して配置されるので、インクジェットヘッドが被記録媒体の幅を走査した後に、当該領域に紫外線が照射される。
また、下記の特許文献2には、キャリッジの走査方向に沿ってインクジェットヘッドを挟んだ一対の紫外線ランプを、インクジェットヘッドと共にキャリッジに搭載した構造を有する記録装置が記載される。更に、下記の特許文献3にも、走査方向に記録ヘッドを挟んで配置された紫外線照射部を備える記録装置が記載される。
これらの記録装置では、記録ヘッドから吐出された直後の紫外線硬化型インクに対して紫外線が照射される。また、走査方向について記録ヘッドを挟んで一対の紫外線照射部が配置されるので、走査の往路および復路のいずれにおいても、記録ヘッドから吐出された直後の紫外線硬化型インクに紫外線を照射できる。
特開昭60−132767号公報 特開2002−292207号公報 特開2003−011343号公報
紫外線照射部における紫外線光源としては、メタルハライドランプ、キセノンランプ、カーボンアーク灯、ケミカルランプ、低圧水銀ランプ、高圧水銀ランプ等の放電管型の紫外線ランプが用いられる場合がある。この種の光源には、放電雰囲気を封止する石英ガラス管、点灯時の高電圧を保つ大型絶縁部材等が付帯するので小型化が難しい。このため、記録ヘッドに複数の紫外線照射部を設けた場合、記録装置の寸法が著しく大きくなる。
また、紫外線発光素子としてLEDを用いた場合は、求められる出力を達成するために多数の素子を実装しなければならない。このため、放電管型の場合と同様に、紫外線照射部の小型化が難しい。
更に、紫外線硬化型インクを迅速に硬化させ得る高出力紫外線ランプは高価である。LEDを用いた場合も、素子数の増加により、放電管型の紫外線ランプよりも高価になる場合がある。このため、複数の紫外線照射部を設けた場合、記録装置のコストが高くなることが避けられない。
上記課題を解決すべく、本発明の第1形態として、被記録媒体の搬送方向と交差する方向に往復移動しつつ被記録媒体に向かって紫外線硬化型インクを吐出する記録ヘッドと、記録ヘッドから吐出されて被記録媒体に付着した紫外線硬化型インクに向かって紫外線を照射する紫外線照射ヘッドとを備える記録装置であって、記録ヘッドは、紫外線照射ヘッドが被記録媒体に紫外線を照射する領域に対して、記録ヘッドの往復移動方向について前後に配置された往路用記録ヘッドおよび復路用記録ヘッドを含む記録装置が提供される。これにより、寸法の大きな紫外線照射ヘッドの個数を削減して、記録装置を小型化することができる。また、往復移動する部材の寸法および質量を小さくすることができるので、動作に伴う振動、騒音等を低減できる。
上記記録装置において、往路用記録ヘッドおよび復路用記録ヘッドの各々は、搬送方向に沿って配列されて各々がインクを吐出する複数のノズルを有し、往路用記録ヘッドのノズルは、復路用記録ヘッドのノズルに対して、搬送方向について異なる位置に配置されてもよい。これにより、往路用記録ヘッドにより吐出された紫外線硬化型インクと、復路用記録ヘッドにより吐出された紫外線硬化型インクとが、被記録媒体の表面において異なる位置に着弾する。従って、硬化前の紫外線硬化型インクが混ざり合って画像がにじむことが防止される。
更に、上記記録装置において、往路用記録ヘッドおよび復路用記録ヘッドは、ノズルのピッチよりも小さいオフセット量で、搬送方向について相互にオフセットされてもよい。これによっても、往路用記録ヘッドにより吐出された紫外線硬化型インクと、復路用記録ヘッドにより吐出された紫外線硬化型インクとが、被記録媒体の表面において異なる位置に着弾する。従って、硬化前の紫外線硬化型インクが混ざり合って画像がにじむことが防止される。
また更に、上記記録装置において、紫外線照射ヘッドは、紫外線光源と、紫外線光源が発生した紫外線を被記録媒体の表面まで誘導する光路を形成する光学系とを含んでもよい。これにより、往路用記録ヘッドおよび復路用記録ヘッドの間隔を小さくすることができる。また、それによって、記録装置において往復移動する部材の質量および寸法を小さくして、動作に伴う振動、音等を低減できる。
また、上記記録装置において、紫外線照射ヘッドの少なくとも一部を揺動させる振動部を備えていてもよい。すなわち、紫外線硬化型インクは、照射された紫外線の強度に応じて硬化速度が変化するので、紫外線硬化型インクを硬化させる目的で使用される紫外線照射ヘッドの照射範囲において照射強度が均一であることが好ましい。そこで、紫外線照射ヘッドが照射する紫外線の強度にムラがある場合には、紫外線照射ヘッドを揺動することで強度ムラを均一化することができる。
また、本発明の第2の形態として、被噴射媒体の搬送方向と交差する方向に往復移動しつつ被噴射媒体に向かって紫外線硬化性樹脂を含む液体を噴射する液体噴射ヘッドと、液体噴射ヘッドから噴射されて被噴射媒体に付着した液体に向かって紫外線を照射する紫外線照射ヘッドとを備える液体噴射装置であって、液体噴射ヘッドは、紫外線照射ヘッドが被噴射媒体に紫外線を照射する領域に対して、液体噴射ヘッドの往復移動方向に沿って前後に配置された往路用液体噴射ヘッドおよび復路用液体噴射ヘッドを含む液体噴射装置が提供される。これにより、液体噴射装置においても上記の効果を享受できる。
なお、上記の発明の概要は、本発明の必要な特徴の全てを列挙したものではない。また、これらの特徴群のサブコンビネーションも発明となり得る。
以下、発明の実施の形態を通じて本発明を説明するが、以下の実施形態は特許請求の範囲にかかる発明を限定するものではない。また、実施形態の中で説明されている特徴の組み合わせの全てが発明の解決手段に必須であるとは限らない。
図1は、一実施形態に係るインクジェット式記録装置100の外観を示す斜視図である。なお、このインクジェット式記録装置100は、例えばJIS規格のA0判、JIS規格のB0判といった大判の単票、同単票と同じ用紙幅を有するロール紙にインクを吐出することより記録をする。被記録媒体としては、紙の他に、樹脂フィルム等を用いることもできる。
同図に示すように、インクジェット式記録装置100は、互いに積層された上部筐体112および下部筐体114と、下部筐体114の下に吊り下げられた小型筐体116とを含む筐体110を有する。筐体110は、下方から脚部120により持ち上げられて支持される。これにより、筐体110の下方に、記録済みの記録用紙150を排出するスペースが形成される。
また、上部筐体112には、このインクジェット式記録装置100をスタンドアロンで操作する場合に使用する操作パネル130が設けられる。操作パネル130には、インクジェット式記録装置100の動作状態を示す表示パネル、表示ランプ等が設けられる場合もある。一方、下部筐体114には、インクを収容したインクカートリッジ240を装填するカートリッジホルダ140が設けられる。
このインクジェット式記録装置100において、画像を記録された記録用紙150は、上部筐体112および下部筐体114の間から前方に送り出される。送り出された記録用紙150は、自重により下方に垂れ下がる。このため、上部筐体112および下部筐体114の間隙に見える吸引プラテン250の前端には、記録用紙150を円滑に案内する滑らかな案内面252が形成される。
図2は、インクジェット式記録装置100を背面から見た様子を示す斜視図である。同図に示すように、インクジェット式記録装置100の背面において、下部筐体114の後部には、水平に掛け渡されたスピンドル160と、スピンドル160を挿通されて水平に支持されたロール152とが装着される。ロール152は、長尺の記録用紙150を巻き重ねて形成される。図1に示した記録用紙150は、ロール152から引き出されて、筐体110の内部を通過した後に前面に引き出された記録用紙150の前端に相当する。
図3は、インクジェット式記録装置100の内部機構200を模式的に示す斜視図である。同図に示すように、上部筐体112の内部には、長手方向に水平に延在するガイドレール270と、ガイドレール270に支持されつつ、ガイドレール270に沿って、往復移動方向Mに、水平に往復移動するキャリッジ231が配置される。キャリッジ231は、紫外線照射ヘッド232と、往路用記録ヘッド234および復路用記録ヘッド236とを搭載して、記録ヘッド組立体230を形成する。記録ヘッド組立体230において、往路用記録ヘッド234および復路用記録ヘッド236は、キャリッジ231の往復移動方向Mに紫外線照射ヘッド232を挟んで配置される。
ガイドレール270の下方には、記録用紙150の搬送方向Sに沿って、搬送部210および吸引プラテン250がこの順で配置される。搬送部210は、記録用紙150を後方から前方に向かって送り出す。吸引プラテン250は、搬送部210により送り込まれた記録用紙150を下方から支持する。ここで、搬送部210は、上部筐体112の内部に収容されている。これに対して、吸引プラテン250は、下部筐体114に収容されている。
搬送部210は、搬送モータにより回転駆動される搬送駆動ローラ212を含む。搬送駆動ローラ212は、図示を省略した搬送従動ローラにより記録用紙150を押し付けられつつ回転することにより、記録用紙150をロール152から引き出して、吸引プラテン250上に送り出す。
吸引プラテン250は、その水平で平坦な表面において記録用紙150を下方から支持する。吸引プラテン250は、吸引ファン等の減圧源に連通した多数の吸引孔を表面に形成され、記録用紙150を吸着する。これにより、吸引プラテン250は、巻き癖のついた記録用紙150を、記録ヘッド組立体230の下方で平坦に保持する。
一方、ガイドレール270の後方には、一対のプーリ260に掛けわたされたタイミングベルト220が配置される。プーリ260の一方は、キャリッジモータ222により回転駆動される。プーリ260の間で、タイミングベルト220はガイドレール270に対して平行に走行する。タイミングベルト220の一部は、キャリッジ231に結合される。このような構造により、キャリッジモータ222に供給する駆動信号に応じてキャリッジ231を移動させることができる。
更に、往復移動方向Mに対して平行にリニアスケール214が配される。リニアスケール214は、透明な本体と、往復移動方向Mに沿って一定の周期で形成された遮光帯とを有する。一方、キャリッジ231は、遮光帯を検出する検知部を供える。これにより、キャリッジ231の移動量を正確に検知できる。
また更に、キャリッジ231の往復移動方向Mについて吸引プラテン250の外側には、フラッシング部290およびキャップ280が順次配置される。フラッシング部290は、往路用記録ヘッド234および復路用記録ヘッド236から大量のインクを吐出させるフラッシングが実行された場合に、吐出されたインクを吸収する。このようなフラッシングにより、増粘したインクを往路用記録ヘッド234および復路用記録ヘッド236から除去することができる。また、キャップ280は、インクジェット式記録装置100が休止している期間に、往路用記録ヘッド234および復路用記録ヘッド236の下面を気密に封止して、往路用記録ヘッド234および復路用記録ヘッド236においてインクが増粘または固化することを防止する。
上記のような構造を有するインクジェット式記録装置100は、以下の通りの記録動作を実行する。まず、搬送部210が吸引プラテン250上に記録用紙150を搬送して、吸引プラテン250は搬送された記録用紙150を平坦に保持する。記録ヘッド組立体230は、吸引プラテン250に保持された記録用紙150の上方で往復移動しつつ、往路用記録ヘッド234または復路用記録ヘッド236から紫外線硬化型インクを吐出して、記録用紙150に付着させる。
ここで、記録ヘッド組立体230の往路においては、往路用記録ヘッド234が紫外線硬化型インクを吐出して、それに追従する紫外線照射ヘッド232が紫外線を照射する。また、記録ヘッド組立体230の復路においては、復路用記録ヘッド236が紫外線硬化型インクを吐出して、それに追従する紫外線照射ヘッド232が紫外線を照射する。
このように、往復移動方向Mについて紫外線照射ヘッド232の前後に配置した往路用記録ヘッド234および復路用記録ヘッド236を使い分けることにより、単一の紫外線照射ヘッド232を用いて、往復移動方向Mの双方において有効に紫外線を照射できる。こうして紫外線を照射された記録用紙150上の紫外線硬化型インクは硬化して、記録用紙150上の画像が固定される。
図4は、上記インクジェット式記録装置100の記録ヘッド組立体230の下面を見上げた様子を示す図である。同図に示すように、往路用記録ヘッド234は、紫外線硬化型インクを吐出する多数のノズル233を下面に有する。同様に、復路用記録ヘッド236も、紫外線硬化型インクを吐出する多数のノズル235を下面に有する。
紫外線照射ヘッド232は、往路用記録ヘッド234および復路用記録ヘッド236に挟まれた領域に紫外線を発生する放電管237と、放電管237の出射する紫外線を反射して特定の方向に誘導する曲面をなす反射鏡238を有する。放電管237及び反射鏡238は、その長手方向が搬送方向Sと平行になるように配置され、搬送方向Sに配列された全てのノズル233、235よりも寸法が大きい。従って、ノズル233、235から吐出された全ての紫外線硬化型インクに対して紫外線を照射できる。
これら紫外線照射ヘッド232と往路用記録ヘッド234および復路用記録ヘッド236は、キャリッジ231に併せて搭載されて記録ヘッド組立体230を形成する。記録ヘッド組立体230は、キャリッジ231の移動に従って、図中に矢印で示す往復移動方向Mに往復移動する。また、記録ヘッド組立体230に対して、記録用紙150は図中に矢印で示す搬送方向Sに移動する。
なお、記録ヘッド組立体230は、紫外線照射ヘッド232の少なくとも一部、例えば反射鏡238を揺動させる振動部(不図示)を備えていてもよい。
放電管237は、放電電源から電圧を印加されて紫外線を放出する。放電管237から放射された紫外線の大部分は、反射鏡238に反射された後に、図中の下方に向かって照射される。従って、反射鏡238が揺動している場合は、反射光の照射方向も変化する。
放電管237は、放電路に沿って定在縞、移動縞等が生じる場合がある。また、放電路を形成する石英管の両端は口金を装着するために変形している。これらの原因により、放電管237が放射する紫外線には、放電管237の長手方向に強度分布を生じる。しかしながら、反射鏡238を揺動させて反射光の照射方向も放電管237の長手方向に変位させれば、照射強度分布は拡散され、記録用紙150に対しては均一な強度を有する紫外線が照射される。
なお、振動部の振動周期は、例えば、放電電源の電源周波数と同程度、具体的には、50Hzまたは60Hz以上あればよい。また、振動の振幅は、反射鏡238の反射面において数mm程度、より具体的には4mm以上あれば、照射強度分布を十分に均一化できる。
図5は、往路用記録ヘッド234および復路用記録ヘッド236におけるノズル233、235の配置と役割を併せて示す図である。同図に示すように、往路用記録ヘッド234および復路用記録ヘッド236の各々において、マトリックス状に配置された多数のノズル233、235は、搬送方向Sに沿って配列された一連のノズル233、235により複数のノズル列を形成する。
ノズル列の各々は、互いに同じ種類の紫外線硬化型インクを吐出する。この実施形態では、部中の左側から、シアン、マゼンタ、イエロー、黒の各色が、それぞれ同数のノズル列に割り当てられる。これにより、往路用記録ヘッド234および復路用記録ヘッド236におけるノズル233、235の各々は、任意の色を含む画像をそれぞれ形成できる。
なお、紫外線硬化型インクの種類の数および組み合わせは上記のものに限られるわけではない。画像形成に用いられるインクに限っても、黒を用いない場合がある一方で、シアン、マゼンタ、イエローの彩度が異なるインクを付加的に組み合わせる場合もある。また、無彩色(黒)で明度の異なるインクを組み合わせる場合もある。更に、画像の下地として隠蔽性の高い単色の層を形成する場合もある。更に、形成された画像の表面保護並びに表面性状の改善を目的とした透明な紫外線硬化型インクを加える場合せある。
また、この記録ヘッド組立体230では、上記のすべての色に対して単一の紫外線照射ヘッド232から紫外線を照射する。このような用途に鑑みて、放電管237は、往路用記録ヘッド234および復路用記録ヘッド236から吐出されるすべての種類の紫外線硬化型インクの硬化に有効な発光波長帯域を有する。
図6は、図4に示した記録ヘッド組立体230における往路用記録ヘッド234および復路用記録ヘッド236の位置関係を詳細に示す部分拡大図である。同図に示すように、往路用記録ヘッド234および復路用記録ヘッド236の各々において、ノズル233、235のピッチPは等しい。
但し、往路用記録ヘッド234および復路用記録ヘッド236は、搬送方向Sについてオフセットしている。ここで、オフセット量は、往路用記録ヘッド234および復路用記録ヘッド236の各々におけるノズルピッチPよりも小さい。従って、記録ヘッド組立体230が往復移動方向Mに移動した場合、往路用記録ヘッド234から吐出された紫外線硬化型インクが記録用紙150に形成するドットと、復路用記録ヘッド236から吐出された紫外線硬化型インクが記録用紙150に形成するドットとは、位置が異なる。
これにより、例えば、往路用記録ヘッド234から吐出されて記録用紙150に付着して硬化しつつある紫外線硬化型インクが、復路において復路用記録体ヘッド246から吐出されたインクと混じり合って画像がにじむことが防止される。また、往路用記録ヘッド234および復路用記録ヘッド236の両者を併せると、記録用紙150に形成されるドットピッチがノズルピッチPよりも小さくなるので、画像の実効的な解像度が高くなる。
上記のようなインクジェット式記録装置100において、往路用記録ヘッド234および復路用記録ヘッド236は、紫外線照射ヘッド232よりも体積が小さく、重量も小さい。従って、単一の記録ヘッドに複数の紫外線照射部を組み合わせた場合に比較すると、記録ヘッド組立体230を小型化、軽量化できる。これにより、インクジェット式記録装置100の装置規模を縮小できる。また、記録ヘッド組立体230の往復移動に起因する振動、騒音も低減される。
また、往路用記録ヘッド234および復路用記録ヘッド236の部品価格は、紫外線照射ヘッド232の部品価格よりも1/10〜1/50と低い。従って、高価な紫外線照射ヘッド232の数を削減することにより、製造コストも低減できる。
図7は、記録ヘッド組立体230の他の形態を示す正面図である。同図に示すように、この記録ヘッド組立体230は、単一の紫外線照射ヘッド232と、それを挟む往路用記録ヘッド234および復路用記録ヘッド236を備える。ここで、紫外線照射ヘッド232は、筐体316の下面に配列された多数の紫外線LED318と、紫外線LED318の駆動電流を発生する電源ユニット312、314とを備える。このような構造を有する記録ヘッド組立体230は、様々な発光特性を有する紫外線LEDを組み合わせることにより、要求された波長特性を有する紫外線照射ヘッド232を容易に形成できる。
なお、この実施形態においても、記録ヘッド組立体230は、紫外線照射ヘッド232の少なくとも一部、例えば紫外線LED318を記録用紙150の搬送方向に揺動させる振動部(不図示)を備えていてもよい。
紫外線照射ヘッド232は、様々な発光特性を組み合わせた各紫外線LED318の集合体である場合、往復移動方向Mに対して記録用紙150の搬送方向に照射波長のムラが生じ、この波長ムラは紫外線硬化型インクにとっては照射強度のムラと同一に考え得る。また、紫外線照射ヘッド232が、単一発光特性の各紫外線LED318の集合体である場合であっても、各紫外線LED318の個体差により紫外線の照射強度や照射波長のムラが生じる場合がある。しかしながら、上記のように、紫外線照射ヘッド232が揺動している場合、照射強度のムラは拡散され、記録用紙150に対しては均一な強度を有する紫外線が照射される。
図8は、記録ヘッド組立体230の更に他の形態を示す正面図である。同図に示すように、この記録ヘッド組立体230において、紫外線照射ヘッド232は、往復移動方向Mの配列された往路用記録ヘッド234および復路用記録ヘッド236に対して、上方に配置される。
紫外線照射ヘッド232の本体は、紫外線光源としての紫外線ランプ412と、紫外線ランプ412の出射する紫外線を反射して特定の方向に誘導する曲面をなす反射鏡414と、反射鏡414の出射光の伝播方向を下方に変換する平面状の反射鏡416とを備える。反射鏡416から出射された紫外線は、往路用記録ヘッド234および復路用記録ヘッド236の間を伝播して記録用紙150上面の照射領域411に照射される。
このような構造では、嵩の大きな紫外線照射ヘッド232を配置しなくてもよいので、往路用記録ヘッド234および復路用記録ヘッド236の間隔を狭くすることができる。これにより、記録ヘッド組立体230の往復移動における折り返し点付近で印刷できない領域を狭くすることができる。また、紫外線照射ヘッド232を往路用記録ヘッド234および復路用記録ヘッド236から離して配置できるので、放熱等についても有利になる。
このように、往路用記録ヘッド234および復路用記録ヘッド236の間には、紫外線照射ヘッド232そのものではなく、照射領域411が配されていれば所期の効果をあげることができる。なお、紫外線は、樹脂部品、高分子材料部品等を劣化させる。従って、図中に示すように、往路用記録ヘッド234および復路用記録ヘッド236の相互に対向する面に、金属等により形成した遮光板418を設けて往路用記録ヘッド234および復路用記録ヘッド236を保護することが好ましい。
なお、この実施形態においても、記録ヘッド組立体230は、紫外線照射ヘッド232の少なくとも一部、例えば反射鏡414と反射鏡416の少なくとも何れか一方を揺動させる振動部(不図示)を備えていてもよい。これにより、反射鏡238を揺動させて反射光の照射方向も放電管237の長手方向に変位させれば、照射強度分布は拡散され、記録用紙150に対しては均一な強度を有する紫外線が照射することができる。
以上、本発明を実施の形態を用いて説明したが、本発明の技術的範囲は上記実施の形態に記載の範囲には限定されない。上記実施の形態に、多様な変更または改良を加え得ることは当業者に明らかである。また、そのような変更または改良を加えた形態も本発明の技術的範囲に含まれ得ることが、特許請求の範囲の記載から明らかである。
インクジェット式記録装置100を前面から見た外観を示す斜視図である。 インクジェット式記録装置100を背面から見た外観を示す斜視図である。 インクジェット式記録装置100の内部機構200を示す斜視図である。 記録ヘッド組立体230の下面を見上げた様子を示す図である。 ノズル233、235のレイアウトを示す図である。 記録ヘッド組立体230のレイアウトを詳細に示す部分拡大図である。 記録ヘッド組立体230の他の形態を示す正面図である。 記録ヘッド組立体230の更に他の形態を示す正面図である。
符号の説明
100 インクジェット式記録装置
110 筐体
112 上部筐体
114 下部筐体
116 小型筐体
120 脚部
130 操作パネル
140 カートリッジホルダ
150 記録用紙
152 ロール
160 スピンドル
200 内部機構
210 搬送部
212 搬送駆動ローラ
220 タイミングベルト
222 キャリッジモータ
230 記録ヘッド組立体
231 キャリッジ
232 紫外線照射ヘッド
234 往路用記録ヘッド
236 復路用記録ヘッド
237 放電管
238 反射鏡
240 インクカートリッジ
250 吸引プラテン
252 案内面
260 プーリ
270 ガイドレール
280 キャップ
290 フラッシング部
312、314 電源ユニット
316 第2筐体
318 LED
411 照射領域
412 紫外線ランプ
414、416 反射鏡
418 遮光板

Claims (6)

  1. 被記録媒体の搬送方向と交差する方向に往復移動しつつ前記被記録媒体に向かって紫外線硬化型インクを吐出する記録ヘッドと、
    前記記録ヘッドから吐出されて前記被記録媒体に付着した前記紫外線硬化型インクに向かって紫外線を照射する紫外線照射ヘッドとを備える記録装置であって、
    前記記録ヘッドは、前記紫外線照射ヘッドが前記被記録媒体に紫外線を照射する領域に対して、前記記録ヘッドの往復移動方向について前後に配置された往路用記録ヘッドおよび復路用記録ヘッドを含む記録装置。
  2. 前記往路用記録ヘッドおよび前記復路用記録ヘッドの各々は、前記搬送方向に沿って配列されて各々がインクを吐出する複数のノズルを有し、
    前記往路用記録ヘッドの前記ノズルは、前記復路用記録ヘッドの前記ノズルに対して、前記搬送方向について異なる位置に配置される請求項1に記載の記録装置。
  3. 前記往路用記録ヘッドおよび前記復路用記録ヘッドは、前記ノズルのピッチよりも小さいオフセット量で、前記搬送方向について相互にオフセットされている請求項2に記載の記録装置。
  4. 前記紫外線照射ヘッドは、紫外線光源と、前記紫外線光源が発生した紫外線を前記被記録媒体の表面まで誘導する光路を形成する光学系とを含む請求項1に記載の記録装置。
  5. 前記紫外線照射ヘッドの少なくとも一部を揺動させる振動部を備える請求項1〜4の何れかに記載の記録装置。
  6. 被噴射媒体の搬送方向と交差する方向に往復移動しつつ前記被噴射媒体に向かって紫外線硬化性樹脂を含む液体を噴射する液体噴射ヘッドと、
    前記液体噴射ヘッドから噴射されて前記被噴射媒体に付着した前記液体に向かって紫外線を照射する紫外線照射ヘッドとを備える液体噴射装置であって、
    前記液体噴射ヘッドは、前記紫外線照射ヘッドが前記被噴射媒体に紫外線を照射する領域に対して、前記液体噴射ヘッドの往復移動方向に沿って前後に配置された往路用液体噴射ヘッドおよび復路用液体噴射ヘッドを含む液体噴射装置。
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