JP2009112070A - カーボンコンミテータとその製造方法および製造用治具、並びに回転電機 - Google Patents

カーボンコンミテータとその製造方法および製造用治具、並びに回転電機 Download PDF

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JP2009112070A
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Hiroaki Tanaka
宏明 田中
Minoru Isoda
稔 磯田
Mitsunari Ishizaki
三成 石崎
Keizo Hayama
恵三 葉山
Takao Ikaruga
孝夫 鵤木
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Mitsuba Corp
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Abstract

【課題】ブラシが摺接するカーボン材9、ライザ7が形成される金属材、そして内周面部にコア軸2が組込まれる樹脂材10からなり、スリット6を介してセグメント8が絶縁状に隣接して構成されるカーボンコンミテータ5を製造するにあたり、スリット6が樹脂材10にまで至らないようにする。
【解決手段】カーボンコンミテータ5を、カーボン材9および金属材7が各セグメント毎に分割形成されたものとし、これを、スリット6相当部位に樹脂材が入らないように型面11bを有した第一治具11に組込んでから樹脂材10を射出するようにしてスリットが樹脂材10に至らないようにする。
【選択図】図3

Description

本発明は、電動モータに用いられるカーボンコンミテータとその製造方法および製造用治具、並びに該カーボンコンミテータを備えた回転電機の技術分野に属するものである。
一般に、電装品に用いられる電動モータ等の回転電機においては、カーボンコンミテータが用いられることがあり、このようなコンミテータは、スリット(隙間)を存してライザ付きのカーボンセグメントの複数が周回り方向に並設されて構成してある。ところでこのようなコンミテータを製造する場合、カーボンプレートにリング状に形成したライザ集合板を固定した後、該裏面に絶縁性の樹脂材をモールド加工して一体化し、しかる後、カーボンプレート、ライザ集合板から樹脂材の外周部位に至るまでをカットしてスリットを形成し、これによってスリットによって絶縁されたライザ付きのセグメントを分離するようにして製造していた(例えば特許文献1参照)。
特開2006−254580号公報
ところが前記従来のものは、絶縁性を維持するため前記セグメントの切欠き工程でカーボンとライザだけでなく、樹脂材の外周部位までを切欠くことから、ロータ軸を圧入組込みする場合に、前記切欠かれた樹脂材が広がる方向の負荷を受けることになるため、割れたりヒビが入ったりしてしまう惧れがあるだけでなく、スリットを切欠き形成する際の衝撃で、カーボンが欠けたり脱落したりするという問題があり、ここに本発明の解決すべき課題がある。
本発明は、上記の如き実情に鑑みこれらの課題を解決することを目的として創作されたものであって、請求項1の発明は、ブラシが摺接するカーボン材、ライザが形成される金属材、そして内周面部にコア軸が組込まれる樹脂材からなり、スリットを介してセグメントが絶縁状に隣接して構成されるカーボンコンミテータであって、該カーボンコンミテータは、カーボン材および金属材が各セグメント毎に分割形成されたものを、スリット相当部位に樹脂材が入らないように型面を有した治具に組込んで樹脂材を射出して形成されたものであることを特徴とするカーボンコンミテータである。
請求項2の発明は、ブラシが摺接するカーボン材、ライザが形成される金属材、そして内周面部にコア軸が組込まれる樹脂材からなり、スリットを介してセグメントが絶縁状に隣接して構成されるカーボンコンミテータの製造方法であって、該カーボンコンミテータの製造方法は、各セグメント毎に分割形成されたカーボン材および金属材を、スリット相当部位に樹脂材が入らないように型面を有した治具に組込んだ後、樹脂材を射出して形成することを特徴とするカーボンコンミテータの製造方法である。
請求項3の発明は、ブラシが摺接するカーボン材、ライザが形成される金属材、そして内周面部にコア軸が組込まれる樹脂材からなり、スリットを介してセグメントが絶縁状に隣接して構成されるカーボンコンミテータの製造用治具であって、該カーボンコンミテータの製造用治具は、各セグメント毎に分割形成されたカーボン材および金属材を組込むための組込み空間と、スリット相当部位に樹脂材が入らないようにするための型面とが形成されていることを特徴とするカーボンコンミテータの製造用治具である。
請求項4の発明は、ブラシが摺接するカーボン材、ライザが形成される金属材、そして内周面部にコア軸が組込まれる樹脂材からなり、スリットを介してセグメントが絶縁状に隣接して構成されるカーボンコンミテータを備えた回転電機において、前記カーボンコンミテータは、カーボン材および金属材が各セグメント毎に分割形成されたものを、スリット相当部位に樹脂材が入らないように型面を有した治具に組込んで樹脂材を射出して形成されたものであることを特徴とする回転電機である。
請求項1〜4の発明とすることにより、スリットを介してセグメントが隣接するカーボンコンミテータが製造できながら、スリット部位には樹脂材が始めから入らないものとして製造することができ、この結果、スリットを切欠き形成するための工程が不要になってカーボンが脱落したり欠けたりすることを防止できるだけでなく、樹脂材は外周部位に切欠きのないものになって、コア軸を組込む際に割れたりひびが入ったりする不具合を解消できることになる。
次ぎに、本発明の実施の形態について、図面に基づいて説明する。図中、1は回転電機の一例である電動モータを構成するロータ(アーマチュアコア)であって、該ロータ1は、ロータ軸2、該ロータ軸2に設けられ、コイル3が巻装されるロータコア4、ロータ軸2の一端部に設けられ、前記コイル3が接続されるカーボンコンミテータ5を備えて構成されている。
前記コンミテータ5は、スリット6を介してライザ7付きのセグメント8が周回り方向に複数並設された円筒状のものであるが、外周側に設けられ、外周面にブラシ(図示せず)が摺接するカーボン材9と、内周側に設けられ、内周面にロータ軸2が貫通するための貫通孔10aが開設された絶縁性の樹脂材10とを備えて構成される。前記ライザ7は金属板からなり、カーボン材9と樹脂材10とのあいだに介装される基部7aと、カーボン材9の一端面に沿う(当接する)状態で立上がってカーボン材9の外周面部にまで至る立上がり部7bと、該立上がり部7bからさらに外径方向に延出したものが折曲されて前記コイル3が接続される接続部7cとから構成されている。
次に前記コンミテータ5の製造手順について説明する。まずライザ7およびカーボン材9は、各セグメント8毎に分割形成されており、本実施の形態では、ライザ7は、カーボン材9の内周側を嵌め込んで仮止めできるよう基部7aと立上がり部7bとで凹溝状になっており、この凹溝部にカーボン材9を嵌め込んでライザ7に仮止めしたものをセグメント8の数だけ用意する(図3(A)参照。該図上段の矢印部位の端面を中段に示す。図3において以下同じ)。そして該仮止めしたカーボン材9、ライザ7をセグメント整列用の第一治具(第一金型)11にセットする。該第一治具11には、カーボン材9の外周に対応する型面部位11a、スリット6に対応し、該スリット対応部位に後述するように樹脂材の射出時、該樹脂材が入り込まないように設定された型面部位11b、そして貫通孔10aに対応する型面部位11cとを有しており、該治具11の隣接する型面部位11bに挟まれる組込み空間S1に前記仮止めされたカーボン材9、ライザ7が周回り方向に整列状に組込まれる(図3(B)参照。)。
前記仮組込したものを第一治具11に組込んだ後、該第一治具11に第二治具(第二金型)12を突き合わせることで、樹脂材10の射出空間S2が形成され(図3(B)参照)、該射出空間S2に樹脂材10を射出し(図3(C)参照)、しかる後、治具11、12を脱型し(図3(D)参照)、ライザ7を初手異形状に折曲形成することでコンミテータ5を製造することができる(図2(A)参照)。
叙述のごとく構成された本発明の実施の形態において、カーボンコンミテータ5は、スリット6を介してカーボン材9およびライザ7とが分割形成されたセグメント5が隣接することになるが、セグメント5は、予めカーボン材9およびライザ7をセグメント5に対応するよう分割形成しておき、このものを第一治具11に組込むことになるが、この場合に第一治具11には、スリット対応部位には射出樹脂材が入り込まないように設定した型面11bが形成されており、この結果、カーボンコンミテータ5は、スリット6部位には樹脂材が始めから入らないものとして製造することができることになって、スリット6を切欠き形成するための工程が不要になってカーボン材9が脱落したり欠けたりすることを防止できるだけでなく、樹脂材10は外周部位にスリット形成時の切欠きがないものになって、コア軸2を組込む際に樹脂材10が割れたりひびが入ったりする不具合を解消できることになる。
しかもこのものでは、ライザ基部7aおよび立上がり部7bがカーボン材9に当接した状態で、該ライザ基部7aの内周側から樹脂材10が射出されるため、該基部7aおよび立上がり部7bが樹脂材で覆われた状態で射出され、これによって射出圧がライザ基部7aをカーボン材9に押し当てる方向に働くことになる結果、前述したようにスリット6が樹脂材10まで至らないものでありながら、ライザ基部7aとカーボン材9との接続が良好になる。因みに、ライザ7とカーボン材9とを予め電気的に接続しておいてもよいが、その場合にはこの接続がより強固で確実になる。
ロータコアの側面図である。 (A)カーボンコンミテータの断面図、(B)は第一治具の立て断面図である。 (A)〜(D)はカーボンコンミテータの製造工程を示す工程図である。
符号の説明
1 ロータコア
5 コンミテータ
7 ライザ
8 セグメント
9 カーボン材
11 第一治具
12 第二治具
S1 組込み空間
S2 射出空間

Claims (4)

  1. ブラシが摺接するカーボン材、ライザが形成される金属材、そして内周面部にコア軸が組込まれる樹脂材からなり、スリットを介してセグメントが絶縁状に隣接して構成されるカーボンコンミテータであって、該カーボンコンミテータは、カーボン材および金属材が各セグメント毎に分割形成されたものを、スリット相当部位に樹脂材が入らないように型面を有した治具に組込んで樹脂材を射出して形成されたものであることを特徴とするカーボンコンミテータ。
  2. ブラシが摺接するカーボン材、ライザが形成される金属材、そして内周面部にコア軸が組込まれる樹脂材からなり、スリットを介してセグメントが絶縁状に隣接して構成されるカーボンコンミテータの製造方法であって、該カーボンコンミテータの製造方法は、各セグメント毎に分割形成されたカーボン材および金属材を、スリット相当部位に樹脂材が入らないように型面を有した治具に組込んだ後、樹脂材を射出して形成することを特徴とするカーボンコンミテータの製造方法。
  3. ブラシが摺接するカーボン材、ライザが形成される金属材、そして内周面部にコア軸が組込まれる樹脂材からなり、スリットを介してセグメントが絶縁状に隣接して構成されるカーボンコンミテータの製造用治具であって、該カーボンコンミテータの製造用治具は、各セグメント毎に分割形成されたカーボン材および金属材を組込むための組込み空間と、スリット相当部位に樹脂材が入らないようにするための型面とが形成されていることを特徴とするカーボンコンミテータの製造用治具。
  4. ブラシが摺接するカーボン材、ライザが形成される金属材、そして内周面部にコア軸が組込まれる樹脂材からなり、スリットを介してセグメントが絶縁状に隣接して構成されるカーボンコンミテータを備えた回転電機において、前記カーボンコンミテータは、カーボン材および金属材が各セグメント毎に分割形成されたものを、スリット相当部位に樹脂材が入らないように型面を有した治具に組込んで樹脂材を射出して形成されたものであることを特徴とする回転電機。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011211831A (ja) * 2010-03-30 2011-10-20 Denso Corp 整流子の製造方法および製造装置

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