JP2009111988A - 反復無線フレームにおいて通信相手と通信するためのトランシーバ装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】TDDネットワークにおいて電力制御を実行するための改善された方法を提供する。
【解決手段】トランシーバ装置は、第1の無線フレームの受信タイムスロット中に、通信相手における第1の送信信号の受信品質に依存する制御成分と、干渉電力を有する干渉成分とを有する受信信号を受信するレシーバモジュール120を備える。トランシーバ装置は、受信信号から制御成分と干渉電力とを検出する検出器130をさらに備える。トランスミッタモジュールは、第2の無線フレームの送信タイムスロット中に第2の送信電力を有する第2の送信信号を送信し、第2の送信電力は、干渉電力が大きくなると第2の送信電力が小さくなるように干渉電力に依存し、且つ通信相手において受信品質しきい値を超えていることを制御成分が示すときに第2の送信電力が第1の送信電力に比べて低下するように制御成分に依存している。
【選択図】図1

Description

本発明は、電力制御がシステム容量にとって決定的に重要な意味を持つ、アドホックネットワーク、センサネットワーク、又はマルチホップネットワークの分野におけるものである。
本通信ネットワークの一部として、アドホックネットワーク、センサネットワーク、及びマルチホップネットワーク、あるいはネットワークコンポーネントの重要性がますます増している。これらのネットワークは、電力制御が実施できないかあるいは中枢ネットワークエンティティ(central network entity)によって制御できないため、電力制御がきわめて重要な場合に、電力が制限される。Cが搬送波電力を表わし、Iが干渉電力を表わす場合に、C/I電力制御は、各受信ノードに対して一定の搬送波対干渉比(C/I=搬送波対干渉比)を実現することを目標とし、任意の2つのノード間のリンクが2方向に使用される場合の時分割二重(TDD=時分割二重)シナリオにとって特に重要である。トランスミッタTxとレシーバRxを仮定して、以下では、TxからRxへの送信が送信リンク(FL=送信リンク)と呼ばれ、これと逆方向への送信は逆方向リンク(RL=逆方向リンク)と呼ばれることになる。さらに、双方向通信が行なわれ、すなわち、データを送信リンク上の別のノードに送信するノードも逆方向リンク上の同じノードからデータを受信することが仮定される。以下に示されるシナリオにおいて、逆方向リンクは、リンク適応のために使用される低速フィードバックリンク又は全二重TDDリンクのいずれも可能である。
先行技術においては、分散型の電力割当スキーム(decentralized power allocation scheme)が、非特許文献1で一般クラスのアルゴリズムに関して検討されている。このクラスには、非特許文献2によって提案されたC/I電力制御に関するアルゴリズムが含まれ、ここで、トランスミッタTxはその送信電力を次式のように更新する。
Figure 2009111988
ここで、Γ及びγ(k)は、それぞれ、目標と、対応するレシーバRxの時刻kにおいて実現され測定されたSINR(SINR=信号対干渉雑音比)とを示す。(1)を満足する他の一連の送信電力{T}が、あらゆるトランスミッタからの電力と等しくなければならないという意味で(1)の電力割当はパレート最適解であることが、Foschini及びMiljanicの文献の他にも、非特許文献3において示されている。Foschini方式は、正確な所要のSINRに収束すると同時に所要の送信電力を最小化する。
Foschini及びMiljanicのC/I電力制御は、非常に簡単であるが、実効SINRをレシーバからトランスミッタに必ず換える必要がある。つまり、RxからTxへのフィードバックリンクが構築される必要があり、これが電力制御そのものになる可能性がある。さらに、この電力制御スキームは、SINR情報の復号によって遅延と誤差が生じやすい。さらに、ネットワークの任意のノードでSINRによってそれぞれ受ける干渉電力は異なっている可能性があり、すなわち、TDDチャネルの相互依存性(reciprocity)が干渉レベルに当てはまらない。C/I電力を処理する先行技術では、単一リンクと分離したフィードバックチャネルとを想定し、これによってシステムの容量を制限する。
K.K.Leung、C.W.Sung、W.S.Wong、T.M.Lokによる「Convergence Theorem for a General Class of Power−Control Algorithms」,2004年9月のIEEE Transactions on Communications,Vol.52,No.9,pp.1566−1574 G.J.Foschini及びZ.Miljanicによる「A Simple Distributed Autonomous Power Control Algorithm and its Convergence」,1992年11月のIEEE Transactions on Vehicular Technology,Vol.42,No.4,pp.641−646 D.Mitraによる「An Asynchronous Distributed Algorithm for Power Control in Cellular Radio Systems」,1993年10月のProceedings of WINLAB Workshop on Third Generation Wireless Information Networks,New Brunswick,USA
本発明の目的は、TDDネットワークにおいて電力制御を実行するための改善された概念を提供することである。
この目的は、請求項1に記載のトランシーバ装置と、請求項13に記載の通信方法と、請求項15に記載のトランシーバ装置と、請求項25に記載の通信方法と、請求項27に記載のトランシーバ装置と、請求項28に記載の通信システムとによって実現される。
本発明は、TDDネットワークにおいて、チャネルの相互依存性が少なくとも部分的に黙示的に電力制御を実行するために使用され得るとの発想に基づいている。2つのネットワークノードが互いに通信するようなシナリオにおいて、2つのネットワークノード間の少なくとも1つのリンクは、リンクの第1の側の送信電力を受信干渉電力に適合させることによって容易に電力制御され得るので、リンクの第2の側は、受信信号電力の範囲内にある第1の側の干渉に関する黙示的情報を受信する。チャネルの相互依存性が使用され得るので、第1の側の干渉電力を知ることによって、第1の側の一定のSINR目標を達成するために第2の側の電力適合が可能となる。タイミング符号、周波数符号、変調符号、又はその他の変動量を使った他の黙示的信号方式(implicit signaling method)も考えられる。
さらに、本発明は、通信の第2の側において、電力制御も実行され得るとの発想、例えば、暗黙的に一度は第2の側から第1の側への上述のリンクが定常状態又は安定化された状態にあることに基づいている。定常状態に達した後、例えば、第2の側の目標SINRも達成するために、送信電力の変化を、第1の側に対して所望の送信電力適合を黙示的に知らせることに使用することができる。複数の実施形態において、第2の側の電力制御は、黙示的信号伝達又は明示的信号伝達に基づくことが可能であり、この場合、実施形態は明示的信号伝達を使って第2の側の電力制御を実行することができ、第1の側の電力制御を黙示的に実行し、すなわち、これらの実施形態では、第1の側のSINRの定常状態は想定されていない。
本発明は、例えば、優先日が2006年5月24日である特許文献1のP.Omiyi、H.Haas、及びG.Auerによる「Interference tolerance signaling using busy−signal concept」、ならびに非特許文献4のTDDビジートーンの概念を使った干渉許容信号伝達に関する研究に拡張適用され、この場合、電力ベースの信号伝達に基づくリンク適応が扱われる。ビジートーンの概念の発想は、本発明の実施形態においてフィードバックリンク又は二重リンクに一般化され得る。Tyrell、Haas、Auer、及びOmiyiによる興味深い観察では、フィードバックリンクの電力割当が「A Simple Distributed Autonomous Power Control Algorithm and its Convergence」のFoschini方式に従うことが示されている。つまり、トランスミッタのSINRは、すなわち、逆方向リンクでは電力制御され得るが、送信リンクでは電力が制御されえない。リンク適応との関連において、送信リンクの容量が最大にされねばならないのでこれは有意義な方法であり、このことは電力制御と本質的に異なる。
欧州特許出願第2006/06009485.6号 A.Tyrrell、H.Haas、G.Auer、及びP.Omiyi,「Decentralized Interference Avoidance Using Busy Bursts」,2007年6月のProceedings of the International Conference on Communications ICC’ 07,Glasgow,UK
本発明の発想は、Omiyi、Haas、及びG.Auerによる「Interference Tolerance Signaling using Busy−Signal Concept」、ならびにTyrrell、Haas、Auer、及びOmiyiによる「Decentralized Interference Avoidance Using Busy Bursts」の干渉許容信号伝達(interference tolerance signaling)は、送信リンクと逆方向リンクの両方がC/I電力制御されるように修正され得ることである。Foschini及びMaljanicの場合と異なり、トランスミッタとレシーバとの間の必要な信号伝達は、選定された送信電力に基づき得る。目標の受信信号電力の必要な測定値と競合リンクは、携帯端末における局所的知識にもっぱら基づいて得られ、したがって、一部の実施形態はいずれの追加情報を交換しないこともある。SINR目標は、すべてのリンクに対して任意に設定されてもよいが、各レシーバとトランスミッタのペアのSINR目標は、同じであってもよく、一部の実施形態においてはリンクの両ノードに知られているだけで十分であり、異なっていてもよい。他方、他のリンクのSINR目標に関する情報は必要でないかもしれない。複数の実施形態において、ネットワーク定数は、例えば、システムパラメータとして、あるいは既知の値から十分に導出可能であるものとして、ネットワーク内のすべての構成要素において既知であると仮定され得る。
本発明の実施形態は、分散型のパレート最適又は準最適なC/I電力制御を用いたアドホックネットワーク、センサネットワーク、又はマルチホップネットワークの電力効率を高めるための有効手段の利点を提供する。つまり、この手段は、一定のSINR目標を達成するために送信電力を最小にするか、又は少なくとも削減するようにしてよい。実施形態は、フィードバックリンクが確立されるすべてのネットワークに適用可能であってもよい。このフィードバックリンクは、TDD配列及び低速フィードバックリンクを含む。フィードバックリンクは、ほとんどすべての既知の電力制御スキームに必要であるかもしれない。
実施形態は、黙示的な、例えば、電力ベースの信号伝達に起因する追加信号伝達のオーバヘッド(帯域幅)を必要としないという利点をさらに備えることができる。他のスキームと異なり、本発明による方法は、所望のトランスミッタの観察された受信信号電力についての局所的知識と競合トランスミッタからの干渉とに基づいてのみサポートされるようにしてよく、さらに複雑度が低く、容易に実施することができる。
実施形態は、さらに単一のネットワーク定数に基づいていてもよい。この定数は、最大送信電力、最小送信電力、絶対最小及び/又は最大干渉許容レベルなど、少数の既知のシステムパラメータから決定される可能性がある。これらも他の既知の値から導出されてよい。
さらに、本発明の実施形態は、信号伝達が黙示的である場合に「誤差」がないと考えることができるときに、例えば、信号伝達がノードの送信電力を決定する受信信号強度となり得るので、ロバスト性が改善されるという利点を提供する。このことは複数の信号が同時に受信されるときでも当てはまる。
本発明の実施形態は、添付図を使って以下で詳しく説明されることになる。
図1は、反復無線フレーム、すなわち、送信タイムスロットと受信タイムスロットとを有する無線フレームにおいて、ある通信相手と通信するためのトランシーバ装置100を示している。トランシーバ装置100は、第1の無線フレームの送信タイムスロット中に第1の送信電力を有する第1の送信信号を送信し、第2の無線フレームの送信タイムスロット中に第2の送信電力を有する第2の送信信号を送信するトランスミッタモジュール110を備えている。トランシーバ装置100は、さらに、その通信相手において第1の送信信号の受信品質に応じた制御成分と、第1の無線フレームの受信タイムスロット中に干渉電力を有する干渉成分とを有する受信信号を受信するレシーバモジュール120を備えている。
トランシーバ装置100は、さらに、受信信号から制御成分と干渉電力とを検出する検出器130を備えている。トランスミッタモジュール110は、さらに、第2の無線フレームの送信タイムスロット中に第2の送信電力を有する第2の送信信号を送信するようになっており、この第2の送信電力は、干渉電力が大きくなると第2の送信電力が小さくなるように干渉電力に依存しており、且つ制御成分が通信相手において受信品質しきい値を超えていることを示すとき第2の送信電力が第1の送信電力と比べて小さくなるように制御成分に依存している。
図2は、別のトランシーバ装置200を描いたものである。トランシーバ装置200は、反復無線フレーム、すなわち、送信タイムスロットと受信タイムスロットとを有する無線フレームである通信相手と通信するものである。トランシーバ装置200は、第1の無線フレームの送信タイムスロット中に第1の送信電力を有する第1の送信信号を送信し、第2の無線フレームの送信タイムスロット中に第2の送信電力を有する第2の送信信号を送信するトランスミッタモジュール210を備えている。トランシーバ装置200は、さらに、第1の無線フレームの受信タイムスロット中に情報信号電力を有する情報信号成分と、干渉電力有する干渉成分とを有する受信信号を受信するレシーバモジュール220を備えている。
トランシーバ装置200は、受信信号から情報信号電力と干渉電力とを検出して、情報信号電力と干渉電力との関係がしきい値を超えているかどうかについてのインディケーション(indication)を決定する検出器230をさらに備えている。トランスミッタモジュール210は、情報信号電力が大きくなると第2の送信電力が小さくなるように情報信号電力に依存している第2の送信電力を有する第2の送信信号を第2の無線フレームの送信タイムスロット中に送信するようになっており、第2の送信信号は上記インディケーションにさらに依存している。
トランシーバ装置100及び200をさらに詳しく説明するために、図3には例示的な通信シナリオが描かれている。図3は、Txとも記され、以下においてトランスミッタとも呼ばれるトランシーバ装置100を示す。さらに、図3は、Rxとも記され、以下においてレシーバと呼ばれるトランシーバ装置200を示す。以下において、2つの通信方向が区別される。第1の方向は送信リンク(FL=送信リンク)と呼ばれ、これはトランシーバ装置100からトランシーバ装置200への通信方向を指す。これと反対方向は、逆方向リンク(RL=逆方向リンク)と呼ばれ、すなわち、トランシーバ装置200からトランシーバ装置100への通信方向である。送信リンクは、図3の上部に描かれ、逆方向リンクは図3の下部に描かれる。2つのトランシーバ装置100及び200は、トランシーバ装置100とトランシーバ装置200との間のチャネルがトランシーバ装置200とトランシーバ装置100との間のチャネルに等しくいずれも図3ではGn,nと呼ばれる、チャネルの相互依存性を有するTDDシナリオで通信するものと仮定される。
最初に、送信リンクが検討される。TxはTx FLの送信電力を有する信号をチャネルGn,nを通じてRxに送信し、Rxでの受信電力はRx FL=Gn,nTx FL=γ FL FLで、ここでγ FLはレシーバRxにおいて実現されたSINRであり、I FLはRxにおいて受信された干渉電力及び雑音電力であるものと仮定される。
逆方向リンクにおいて、RxはTx RLの送信電力を同じチャネルGn,nを通じて送信し、受信電力Rx RL=Gn,nTx RL=γ RL RLが得られ、ここでγ RLはTxにおいて実現されたSINRであり、I RLはTxにおいて受信された干渉電力及び雑音電力である。
上記によると、トランシーバ装置100は、受信された干渉電力及び雑音電力I RLに依存するトランシーバ装置100の送信電力Tx FLを調整するようになっている。したがって、トランシーバ装置200は、トランシーバ装置100における干渉電力に関する黙示的情報をその受信電力Rx FLを通じて受信する。さらに、トランシーバ装置200は、トランシーバ装置100におけるSINRが一定となるように、トランシーバ装置200の送信電力Tx RLをトランシーバ装置100において生じた干渉に適合させることができる。したがって、電力制御は、逆方向リンクに対して実現することができ、すなわち、トランシーバ装置100におけるSINRが制御される。また、送信リンクのSINRを電力制御するために、トランシーバ装置200は、送信リンクで受信されたSINRがしきい値以上であるかどうかについての情報を含む。トランシーバ装置100は、前記のインディケーションを受信し、従って、その送信電力を調整することができる。トランシーバ装置200はこの調整について認識しているので、第1の電力制御ループは影響を受けない。
図4には、さらに詳しいシナリオが描かれている。図4にも、Txと記されたトランシーバ装置100と、Rxと記されたトランシーバ装置200とが示されている。さらに、図4は、このほかに2つのトランシーバ装置410 Txと420 Rxを示す。さらに、図4は、その下部にリンクm及びnでの通信の2つの反復無線フレームを説明する時系列図を示し、リンクmはTxとRxの間にあり、リンクnはトランシーバ装置410とも呼ばれるTxとトランシーバ装置420とも呼ばれるRxとの間にある。2つの無線フレームは、ネットワークが同期していること、すなわち、両リンクm及びnにおける送信タイムスロットと受信タイムスロットとが同期していることを示している。同期は本発明の対象とならない。図4に描かれたような同期を実現する方法は、例えば、欧州特許第1802013号のファイアフライ・アルゴリズム(firefly algorithm)による先行技術から周知である。
図4の下部の図は、2つの無線リンクを示す。各無線フレーム又は無線スロットは、送信リンクに対する送信タイムスロットと、逆方向リンクに対する送信タイムスロットとを備え、無線フレームは、通信リンクのどちらか一方のノードから見たときの送信タイムスロットと受信タイムスロットとを有することが分かる。
以下において、N個のリンクを形成するためにペアで接続される2N個のノードを有する無線ネットワークが検討される。各リンクに関連するのは、1つのトランスミッタTx及びレシーバRx、n={1、・・・、N}である。送信リンク(FL)でTxがRxに送信し、逆方向リンク(RL)でRxがTXに送信する場合の二重リンクが検討される。電力制御の目的は、一定のSINR目標が満たされるようにすべてのノードに対して実現されるSINRを調整することである。2つのリンクがリソースを奪い合うネットワーク、TxからRxへのリンクm、及びTxからRxへのリンクnが図4に示される。時刻kにおいてレシーバRxで実現されるFL SINRは、次式のように規定される。
Figure 2009111988
電力T FL(k)で送信される対象とするトランスミッタTxからの受信信号電力は、次式で与えられる。
Figure 2009111988
一方、干渉電力は次式の形となる。
Figure 2009111988
ここで、Nは雑音レベル(noise floor)である。一般に、Gn,mのようなチャネル利得Gm,n≠Gn,mは、Tx及びRxを表わす(すなわち、第1の指標は常にFLトランスミッタを指示するのに対して、第2の指標はFLレシーバを指示する)。結果として、各リンクは、単一で一意的な利得によって特徴付けられる。この表記法はTDDシステムのチャネルの相互依存性によって採用され得るもので、RxからTxへのリンクはTxからRxへのリンクと同じ利得を有する。
逆方向リンクにおいて、Rxは実際にはトランスミッタの機能を果たす一方、FLトランスミッタTxはレシーバの機能を果たす。Txにおいて実現されるSINRは次式で規定される。
Figure 2009111988
他方、対象とするトランスミッタRxからのTxにおいて観察される受信信号電力、及び干渉は、次式によって与えられる。
Figure 2009111988
及び
Figure 2009111988
時刻kにおけるFL電力とRL電力は、以下の2つの重要な式によって決定され得る。
Figure 2009111988
及び
Figure 2009111988
ここで、Cは定数であり、ネットワーク全体において既知であると仮定される。Cの単位は[W]である。Cの値を決定する1つの方法は次の通りである。
Figure 2009111988
ここで、Tmaxは最大送信電力であり、Imin=Nは雑音レベル(noise floor)に等しく設定され得るレシーバ感度である。
Figure 2009111988
ここで、kBはジュール毎ケルビン単位のボルツマン定数であり、θはケルビン単位の周囲温度であり、BはHz単位の帯域幅である。
(8)及び(9)におけるFL電力とRL電力の選定に動機を与えるために、実現されたRL SINRが検討され得る。(9)によると、Rxが最大電力Tmaxで送信するか否かの2つの事例が区別されなければならない。
RL(k)<Tmaxの場合に、興味深い観察結果が(9)から誘導され得る。その結果は、
Figure 2009111988
(9)からR FL(k)=Gm,m・T FL(k)=Gm,m・C/I RL(k−1)であり、かつ(8)からT RL(k)/Gm,mである場合、次式が得られる。
Figure 2009111988
したがって、Rxが最大電力で送信しない限り、そしてI RL(k−1)=I RL(k)であるならば、トランスミッタにおけるSINRはまさにSINR目標Γである。これは、事実上、I RL(k−1)=I RL(k)の安定状態においてRL電力がまさにSINR目標に近づくことを意味する。
RL電力がその最大値に近づいたときだけ安定状態に達している可能性がある。そのとき、T RL(k)=Tmaxであり、(9)から次式が得られる。
Figure 2009111988
FL(k)=Gm,m・C/I RL(k−1)として、かつTmax=R RL(k)/Gm,mとして、(14)は次式に変換され得る。
Figure 2009111988
FL(k)=Γの等式では、すなわち、FLレシーバRx(RL信号のトランスミッタ)の受信信号電力は、まさに雑音レベルを超えるNである。他のすべての事例では、T RL(k)=TmaxのときSINR目標は決して満たされない。結果として、SINR目標が達成されなければ、γ RL<Γであり、RLトランスミッタT RL(k)は常に最大電力Tmaxで送信することになる。γ FL<Γであり、したがって、T RL(k)=Tmaxの条件は、非特許文献5において導出される。
A.Tyrrell、H.Haas、G.Auer、及びP.Omiyiによる「Decentralized Interference Avoidance Using Busy Bursts」,2007年6月のProceedings of the International Conference on Communications ICC’ 07,Glasgow,UK
式(13)及び(15)は、レシーバ(RL信号のトランスミッタ)において選定されたSINR目標が満たされるか否かをFLトランスミッタが事実上通知されることを意味する。
送信リンクにおいて実現されるSINR γ FL(k)の閉形式表現は扱いにくい式を生成するので、以下ではγ FL(k)の上限と下限が導出される。
RL(k)<Tmaxの場合、RL電力T RL(k)は、(9)の送信リンクR FL(k)における受信信号によって完全に制御される。(9)を(2)におけるγ FL(k)の式に挿入して、C=N・Tmaxを利用すると、次式が得られる。
Figure 2009111988
FL(k)≧Nで、かつT RL(k)≦Tmaxであるとき、実現されるSINRは次式によって境界が定められる。
Figure 2009111988
低干渉N/I FL(k)→1の場合、SINRはγ FL(k)/Γ≧1のように過度に実現される可能性がある。他方、RL電力が高いとき、したがって、Tmax/T RL(k)→1のとき、ここでγ FL(k)/Γ<1とするとSINR目標は一般的に満たされない。
(16)に示されるように、T RL(k)=Tmaxの場合のSINR目標は、干渉のない、I FL(k)=Nの場合にのみ満たされ得る。さらに、RL SINRと同様に、R FL(k)=NΓという追加的な条件があり、すなわち、受信信号電力が雑音レベルに対してまさにΓとなる。つまり、FL SINRは、RL SINRが満たされるときにのみ実現され得る。
C/I電力制御の電力効率は、T RL(k)=Tmaxを有するリンクが失われる場合に大幅に改善される。これらのリンクは、(15)及び(16)によって逆方向リンクと送信リンクのいずれにおいてもこれらのSINR目標を満たさないが、ネットワークの大部分の干渉を引き起こすので、T RL(k)=Tmaxを有するリンクmが切断されても(送信リンク及び逆方向リンクの両方において)差し支えない。このことは、C/I電力制御のすべての実施形態に適用されてもよい。
分散型電力割当スキームの収束が一般クラスのアルゴリズムに関してK.K.Leungらによって検討されてきた。このクラスには、Foschiniによって提案されたアルゴリズムが含まれ、ここで、トランスミッタTxが(1)によるその送信電力を更新する。
Figure 2009111988
ここで、Γ及びγ(k)は、それぞれ、目標と、対応するレシーバRxの実現された測定SINRとを示す。
RL(・)=R RL(・)/γ RL(・)及びR RL(・)=Gm,m RL(・)を(15)に代入すると、次式が得られる。
Figure 2009111988
RL電力の更新は、(1)における送信電力の制御に使用される式と全く同じである。したがって、(1)を使ってシステムに対して実施された収束及び安定性の解析は、直接適用することができ、RL電力は常に収束する。また、FL電力制御の規則はもっぱらRL電力(9)によって決定されるので、その結果としてFL電力も収束する。そのため、干渉許容信号伝達スキーム(interference tolerance signaling scheme)は、K.K.Leungらによって解析されたクラスのアルゴリズムに分類される。(1)を満足する他の一連の送信電力{T}があらゆるトランスミッタからの電力と同じでなければならないという意味で(1)の電力割当はパレート最適解であることが示されている。他方、FL電力はこのパレート最適電力割当に収束せずに、RL電力のみが収束する。
前節において、(8)及び(9)が満たされる場合、逆方向リンクはFoschiniスキームに従うので、完全に電力制御することが可能であることが示された。本節において、(8)及び(9)はいずれも送信リンクはまたC/I電力制御されるように修正される。FL電力制御において重要なことは、これらのSINR目標を過度に実現するこれらのリンクの送信電力を抑制することである。電力効率が改善されるという明らか利点は別として、送信電力が低下すると競合リンクへの干渉が減少するのでこれらのSINR目標を実現するリンクの数は増加する可能性がある。トランスミッタにはSINR目標が過度に実現されたか否かが分からないので、反対方向リンクにおけるレシーバとトランスミッタとの間で何らかの信号伝達が必要と思われる。1つの解決策は、Δγ(k)=γ FL(k)/Γで規定される時刻kにおける測定SINRと目標SINRとの比を明示的に信号で伝達することである。そのとき、FLトランスミッタTxは、次式に従って(8)を修正することによってその送信電力を調整する。
Figure 2009111988
ここで、Σ(k−1)は直前のスロットk−1においてレシーバから信号として伝達される。実現されるSINRが目標SINRと一致するように、送信電力T FL(k)はΣ(k)だけ低減される。(18)の場合、FL電力はここで次式に従って繰り返し更新され得る。
Figure 2009111988
それゆえ、RL電力割当が定常状態にあるものと仮定すると、したがって、I RL(k−1)=I RL(k−2)であるものとすると、送信リンクはここでも(1)に従い、したがって最適にC/I電力制御が行われる。
(18)におけるΣ(k−1)によるT FL(k)の調整は、R FL(k)=Gm,m・T FL(k)の受信電力の低下をもたらし、結果として、(9)におけるRL電力T RL(k)の増加を招くことになる。T RL(k)のRL電力割当がΣ(k−1)の導入の影響を受けるべきではないので、導入されたΣ(k−1)項が(18)におけるT FL(k)の調整によってR FL(k)の低下を補償するように、(9)は次式に従って修正される必要がある。
Figure 2009111988
こうすることによって、すべてのRL電力T RL(k)、したがって(18)におけるI RL(k)も確実に不変に保たれる。
前節において、FL電力制御は明示的信号伝達を利用した実施形態によって実現された。任意の明示的信号伝達を完全に回避するために、黙示的電力に基づく信号伝達を使った実施形態が以下で導入される。
(18)及び(20)からのFL電力調整の基本原則が当てはまることに変りはない。一実施形態において、Σ(k)の電力に基づく信号伝達の未解決の問題は、目標SINRを超える量に比例したRL電力の低減によって対処される。他の実施形態において、あらかじめ定義され、トランスミッタ及びレシーバの両方に知られるRL電力の任意の変動は、FL目標SINRを実現するためFL電力の所望の変化を信号として伝達するために利用されてもよい。SINR目標が過度に実現されるリンクmを想像してみると、そのときRL電力は、例えば、ΔT(k)の累積積和値によって調整され得る。すなわち、
Figure 2009111988
である。
(20)における明示的電力補償と異なり、(21)では調整項Σ(・)が1スロットだけ遅延されなくてよい。トランスミッタが(18)に従ってΣ(k−1)を推定して補償し得るものと想像してみると、そのとき(21)のRL電力T RL(k)はΔT(k)だけ低下することになる。この電力低下の影響として、FLトランスミッタはΔT(k)を推定することができる。他方、T RL(k)が低下すると、干渉I RL(k)が相応に減少するので、競合リンクに影響を与える。不安定性を回避するために、ΔT(k)は実現されたSINRと目標SINRとの比γ FL(k)/Γよりも幾分小さく選定される必要がある。一部の実施形態において、電力増分を選定する1つのやり方は、測定SINRと目標SINRとの比に比例したΔT(k)をdB単位で設定することである。これは、線形領域において次式に帰着する。
Figure 2009111988
典型的に、a<1であることが不安定性を回避するために必要である。シミュレーションは、適正な値がa=[1/10,1/2]の範囲にあることを示唆している。(22)におけるΔT(k)の調整は一例にすぎない。一般に、実施形態は、ΔT(k)=[1,γ FL(k)/Γ]の範囲で任意の値を選定してもよい。ただし、不安定性を回避するために、ΔT(k)は上限γ FL(k)/Γよりもかなり小さくされるべきである。
RL(k)<Tという条件で、(9)に従って、RL電力T RL(k)は送信リンクによって完全に決定される。したがって、ΔT(k)によるT RL(k)の任意の調整は、Txによって容易に検出され得る。(24)のFLトランスミッタの電力調整Σ^(k)及び(21)のRLトランスミッタの調整Σ(k)を含む、上記から実現されるRL SINRの導出を繰り返すと、次式が得られる。
Figure 2009111988
Γ及びΣ^(k−1)はRLレシーバにとって既知である(これはFLトランスミッタと同じ物理的エンティティであるため)ので、次式を計算することによってΣ(k)を推定することが可能である。
Figure 2009111988
この関係は、レシーバにおいて過度に実現されるSINRの量の黙示的信号伝達を定める。FL電力は、その推定値である次式でΣ^(k)を置き換えることによって(18)に従って調整することができる。
Figure 2009111988
測定SINRと目標SINRとの比Δγ=γ FL(k)/Γを黙示的に決定し得る方法が図5に示される。図5は、最上部にFL SINRのビューグラフを、最下部にRL電力のビューグラフを、そして中間にFL電力のビューグラフを示し、これらのビューグラフは9つの連続したタイムスロットを備える時間軸に沿って表示される。目標SINR Γは15dBに設定される。最初の3つのタイムスロットにおいて、実効的なSINRは45dBだけ過度に実現され、トランスミッタとレシーバはいずれも一定電力で送信する。タイムスロット4において、レシーバは(21)によって示される新たなスキームに従い、その送信電力を突然低下せしめる。タイムスロット5において、FLトランスミッタは、タイムスロット3における受信RL電力をタイムスロット4における受信RL電力と比較することによってΔγ(4)を決定し得る。この決定に基づいて、FLトランスミッタは(18)の下にその送信電力を低下させる。以下のタイムスロットにおいて、目標SINR Γは正確に満たされる。
RL電力が最大のT RL(k)=Tmaxの場合、(15)によると、SINR目標は満たされない。しかし、(23)の推定には、T RL(k)=cΓ/R FL(k)≦Tmaxであることが厳しく要求される。つまり、T RL(k)=Tmaxであれば、(23)の電力調整項Σ^(k)は過大評価されてΣ^(k)>Σ(k)となる。T RL(k)<TmaxであるFLトランスミッタに対する「サニティチェック(sanity check)」とは、2つの連続するRL信号の比R RL(k)/R RL(k−1)を計算することである。(23)からR RL(k)/R RL(k−1)=1であり、かつΣ^(k)>Σ^(k−1)である場合、T RL(k)=Tmaxであり、したがって、Σ^(k)の更新は破棄されるべきであることは明らかである。実際には、この場合、黙示的信号伝達はもはや適用可能でないため、どのΣ^(k)≠1もΣ^(k)=1にリセットされるべきである。
多くの場合、選定されたSINR目標Γは、干渉リンク間の相互干渉に起因して高くされすぎる可能性がある。Γを実現できないリンクを切断することは実施形態で実施される1つの実行可能な選択肢であり、この場合、ネットワーク全体が干渉の減少による恩恵を受け、結果として、他のリンクであるΓを満たすのに要する送信電力が減少する。複数の実施形態において、リンクを切断する満足な基準は、RLトランスミッタが最大電力T RL(k)=Tmaxで送信するときであってもよい。SINR目標Γを低下させることも有効な代替案となり得る。
結果として、T FLがゼロに近づき、あるいはレシーバがもはや信号を検出できなくなり、これによって、最終的にリンクが失われるまでは、(24)がさらに減少され得る。したがって、T RL(k)=TRLの場合、トランスミッタのSINRは(1)のFoschiniスキームに従わない。しかし、このことはレシーバにおけるSINR目標も満たされないので問題ではない。事実上、それらのSINR目標に達することができずに最大BB(BB=ビジーバースト)電力で送信するリンクを切り離すと、干渉の減少によって他のノードの送信電力が低減され得るので、全体の電力効率は改善される。
要約すると、RL電力割当が定常状態又は安定状態、したがって、T RL(k)≒T RL(k−1)に達した場合のみ、実施形態はΣ(k)によって電力の修正を開始してもよい。値がΔT(k)=[1,min{γ FL(k)/Γ,Γ}]の範囲にあるように、(21)における電力調整の上限をΔT(k)≦Γによって定めることは妥当かもしれない。これによって、確実に逆方向リンク信号がレシーバでさらに検出され得るようになり、すなわち、SINRは雑音レベル(又は、一定の最小SINR)よりも高くなる。明白な理由で、電力調整はRLトランスミッタRxによってのみ開始されるべきで、RLトランスミッタRxがまだ最大電力で送信していなければ、一部の実施形態においてT RL(k)<Tとなる。
収束を速めるために、実施形態は(18)における電力調整のみが電力低減をもたらすことを保証する条件Σ(k)≧1を強制してもよい。その場合、収束は、典型的に、2回の反復後に実現され得る。ただし、これはFL電力制御の最適性に影響を与える。さらに、送信電力T FL(k)/T FL(k−1)及びT RL(k)/T RL(k−1)の変化の上限及び下限を定め、そうすることによって、リンクに入る場合やリンクを切り離す場合にネットワークの過渡的挙動を制限することは妥当であるかもしれない。電力調整Σ(k)の明示的信号伝達を使う実施形態では、「電源投入」又は「電源遮断」を表すTxからRxへの1ビットのフィードバックがあれば十分であるかもしれない。
複数の実施形態において、(8)及び(9)の電力割当規則は、(9)がFL電力を決定し、(8)がRL電力を決定するように交換され得る。換言すると、用語FLとRLは入れ替えられ得る。さらに、実施形態は、二重リンクのC/I電力制御が有効にされるという利点を提供する。実施形態は最適なC/I電力制御を実現する可能性すらあり得る。例えばビジー信号の概念を利用し、さらに全二重通信リンクを使ったリンク適応など、複数の実施形態が考えられる。送信リンクにおけるC/I電力制御に関して、C/I電力制御の明示的及び/又は黙示的調整の両方が複数の実施形態によって実行され得る。複数の実施形態は、(18)及び(20)におけるFL電力調整項Σの導入を利用してもよく、この導入は検討されるすべての選択肢に適用可能である。さらに、複数の実施形態は、Σの黙示的電力に基づく信号伝達の手段、及び/又はトランスミッタにおける推定手段を備えていてもよい。
前述の詳細な実施形態によると、トランシーバ装置100の実施形態において、レシーバモジュール120は情報信号を備える受信信号の受信をするように構成され得るもので、それに対応して、検出器130は情報信号を検出するように構成されてもよい。他の実施形態において、検出器130は、少なくとも1つのグループのコードビット、コードワード、コード、又は変調符号、あるいはこれらの組合せによって明示的に制御成分を決定するように構成され得る。これらの実施形態において、例えば、余剰ビット又はビットのグループが通信相手によって送信される送信信号に含まれてもよい。その場合、制御成分を決定するために、検出器130は、前記ビット又はビットのグループを検出するように構成され得る。
他の実施形態において、検出器130は、受信電力、信号対雑音比、信号対干渉雑音比、チャネル状態情報、タイミング、周波数、又はこれらのオフセットのグループの少なくとも1つ、あるいはこれらの組合せを用いて受信信号から制御成分を黙示的に検出することによって、制御成分を抽出するように構成され得る。複数の実施形態において、例えば、制御成分は、例えば、受信電力の変化などによって黙示的に信号として伝達され得る。
さらに、複数の実施形態において、検出器130は受信信号からの2進制御成分を検出するように構成されてもよく、ここで、2進制御成分は、通信相手において受信品質を超えているかどうかを示す、すなわち、送信電力が増加されるべきか減少されるべきかに関する情報を伝えるものである。トランスミッタモジュール110は、2進制御成分に応じて第2の送信電力を第1の送信電力に関してステップ状に変化させるように構成され得る。このような実施形態において、ステップサイズは、あらかじめ決定されてトランシーバ装置100及び通信相手に知らされ得る。一実施形態において、検出器130は、制御成分としてアップ情報又はダウン情報を検出するものであり、ここで制御成分は、第2の送信電力を、例えば、±1dBのステップで増加するか減少するかをトランスミッタモジュール110に示すものである。
別の実施形態において、検出器130は、第1の無線フレームの受信タイムスロット中の情報信号の受信電力と、以前の無線フレームの別の情報信号の別の受信電力とを比較することによって制御成分を決定するように構成され得る。このような実施形態において、制御成分は、受信電力の変動又はオフセットによって黙示的に信号として伝達され得る。
検出器130は、それ以前のいくつかの無線フレーム中においていくつかの受信タイムスロットにおけるいくつかの受信電力が定常しきい値以上に異ならなかった場合にのみ、制御成分を決定するようにさらに構成され得る。これらの実施形態において、受信電力は定常状態に達している、すなわち、逆方向リンクのSINRに関する電力制御ループは既に安定しているものと想定される。このことは、例えば、連続した無線フレームの受信タイムスロットにおける受信電力を比較する検出器130がこの受信電力の変動を判断することによって決定され得る。この変動が一定のしきい値を超えていなければ、逆方向リンクの電力制御ループは定常状態にあると考えられ得る。一実施形態において、上述したしきい値は1dB又は2dBとなるはずである。
別の実施形態において、検出器130は、第1及び以前の無線フレームの情報信号の受信電力間の差を制御情報として検出するように構成され得るとともに、トランスミッタモジュール110は、第1の送信電力と比較するときの第2の送信電力に上述した差又はそれを変倍した値(scaled version)を適用するように構成され得る。さらなる実施形態において、差の代りに、係数(factor)の点から見た関係が第1及び以前の無線フレームの情報信号の受信電力間で決定され得るため、トランスミッタモジュール110は、第1の送信電力と比較するときの第2の送信電力に、この関係、すなわち、係数又はそれを変倍した値を適用するように構成され得る。
一般的に、ある実施形態において、第1の無線フレームで受信される干渉信号電力をI(k−1)によって示すことができ、kは現在の無線フレームであり、Cを定数とすることができ、Y(k−1)は、T(k)=C/(I(k−1)(Y(k−1))に従って第2の送信電力を調整するように適合されているトランスミッタモジュールに関する受信品質についての情報とすることができる。複数の実施形態において、トランスミッタモジュール110は、過度な干渉、不安定性などを防止するために、それ以前のいくつかの無線フレーム中において最大送信電力で送信している場合に送信を中止するように構成され得る。
トランシーバ装置200の実施形態において、トランスミッタモジュール210は、送信タイムスロット中に送信情報データを送信するように構成され得る。複数の実施形態において、トランシーバ装置200は、適宜、送信情報データとしてペイロードデータを送信して、二重リンクを確立してもよい。別の実施形態において、逆方向リンクは、制御データ、すなわち、インディケーション(indication)に関する情報の送信に使用されるだけでもよい。
トランスミッタモジュール210は、少なくとも1つのグループのコードビット、コードワード、コード、又は変調符号、あるいはこれらの組合せによってインディケーションを第2の送信信号に明示的に含めるようにさらに構成されてもよい。上記の実施形態によると、アップ情報又はダウン情報が第2の送信信号に含まれてもよい。他の実施形態において、例えば、対応する受信トランシーバ装置100は、その送信電力に適用すべきステップ幅の点から見たさらに詳しい情報が含まれてもよい。
トランスミッタモジュール210は、送信電力、チャネル状態情報、タイミング、周波数、又はこれらのオフセットのグループのうちの1つあるいは組合せによってインディケーションを黙示的に第2の送信信号に含めるようにさらに構成されてもよい。上記の実施形態によると、トランシーバ装置200は、例えば、その送信電力などの変化によって信号を黙示的に伝達してもよい。
さらに、トランスミッタモジュール210は、前記の関係がしきい値を超えているかどうかを示す2進法のインディケーションを第2の送信信号に含めるように構成されてもよい。これらの実施形態において、検出器230は、送信リンクにおいて受信されるSINRをしきい値と比較し決定してもよい。前記比較から、アップ又はダウンのインディケーションは作成されてもよく、他の実施形態において、ステップサイズに関するさらに詳しい情報が利用され得る。検出器230は、情報信号電力と干渉電力の比を所望の比と比較して、その比と所望の比との差又は係数を決定するように構成されてもよく、結果として、トランスミッタモジュール210は、差、又は係数、又はこれらを変倍した値(scaled version)を第2の送信信号に黙示的又は明示的に含めるように構成されてもよい。複数の実施形態において、差、又は係数、又はこれらを変倍した値は、第2の送信電力に適用されてもよい。
他の実施形態において、それ以前のいくつかの無線フレーム中においていつかの送信電力が定常しきい値以上に異ならなかった場合にトランスミッタモジュール210は、差、又は係数、又はこれらを変倍した値を第2の送信電力に適用するようにのみ構成され得る。この実施形態において、逆方向リンクの信号対干渉雑音比に関する第1の送信ループは既に安定状態にあるものとさらに想定されてもよい。
一実施形態において、検出器230は、情報信号電力Rと、干渉電力Iと、実現されるSINRとしてのΥ=R/Iとを検出するように構成され得るとともに、トランスミッタモジュール210は次式の第2の送信電力Tを使用するように構成され得る。
T=min{C/R Γ/Y,Tmax
ここで、Γは所望のSINRであり、Cは定数であり、Yは[1,Υ/Γ]にあり、Tmaxはトランスミッタモジュール210の最大送信電力である。
他の実施形態において、トランシーバ装置は、トランシーバ装置100の機能と、トランシーバ装置200の機能とを備えてもよい。アドホックネットワーク、センサネットワーク、又はマルチホップネットワークにおけるように、すべてのノードはすべての他のノードと通信し得る可能性があり、これらのノードはすべて、一定の通信シナリオに依存するトランシーバ装置100又はトランシーバ装置200のいずれかとして機能し得る可能性がある。
また、複数の実施形態は、少なくとも1台のトランシーバ装置100と、トランシーバ装置200とを備えている反復無線フレームで通信するシステムを確立してもよい。
本発明による方法の一定の実施要件に応じて、本発明による方法は、ハードウェア又はソフトウェアで実施され得る。実施は、本発明による方法が実行されるように、プログラマブルコンピュータシステムと協働する、電子的に読み取りが可能な格納された制御信号を有するデジタル記憶媒体、特に、ディスク、DVD、又はCDを使って実行され得る。したがって、一般に本発明は、プログラムコードが、コンピュータで読取り可能なキャリアに格納されたコンピュータプログラム製品であり、プログラムコードは、コンピュータプログラム製品がコンピュータで実行されるときに本発明による方法を実行するために作動される。したがって、換言すると、本発明による方法は、コンピュータプログラムがコンピュータで実行されるとき、本発明による方法の少なくとも1つを実行するプログラムコードを有するコンピュータプログラムである。
トランシーバ装置の実施形態を示した図である。 トランシーバ装置の別の実施形態を示した図である。 通信シナリオを示した図である。 別の通信シナリオ及び無線フレームの時系列を示した図である。 シミュレーションの結果を示した図である。
符号の説明
100 トランシーバ装置
110 トランスミッタモジュール
120 レシーバモジュール
130 検出器
200 トランシーバ装置
210 トランスミッタモジュール
220 レシーバモジュール
230 検出器
410 他のトランシーバ装置
420 他のトランシーバ装置

Claims (28)

  1. 反復無線フレーム、すなわち、送信タイムスロットと受信タイムスロットとを有する無線フレームにおいて通信相手と通信するためのトランシーバ装置(100)であって、
    第1の無線フレームの送信タイムスロット中に第1の送信電力を有する第1の送信信号を送信し、第2の無線フレームの送信タイムスロット中に第2の送信電力を有する第2の送信信号を送信するトランスミッタモジュール(110)と、
    当該トランシーバ装置(100)における前記第1の無線フレームの受信タイムスロット中に、前記通信相手における前記第1の送信信号の受信品質に依存する制御成分と干渉電力を有する干渉成分とを有する受信信号を受信するレシーバモジュール(120)と、
    前記受信信号から前記制御成分と前記干渉成分とを検出する検出器(130)と
    を備え、
    前記トランスミッタモジュール(110)は、前記第2の無線フレームの前記送信タイムスロット中に前記第2の送信電力を有する前記第2の送信信号を送信するように構成されるものであり、前記第2の送信電力は、前記干渉電力が大きくなると前記第2の送信電力が小さくなるように前記干渉電力に依存しており、前記第2の送信電力は、前記通信相手において前記受信品質のしきい値を超えていることを前記制御成分が示すときに前記第2の送信電力が前記第1の送信電力に比べて低下するように前記制御成分に依存するものである、
    トランシーバ装置。
  2. 前記受信信号は、情報信号を備え、前記検出器(130)は前記情報信号を検出するように構成されるものである、請求項1に記載のトランシーバ装置。
  3. 前記検出器(130)は、コードビット、コードワード、コード、又は変調符号のグループのうちの少なくとも1つあるいは組合せを用いて明示的に前記制御成分を決定するように構成されるものである、請求項1又は2に記載のトランシーバ装置。
  4. 前記検出器(130)は、受信電力、信号対雑音比、信号対干渉雑音比、チャネル状態情報、タイミング、周波数、又はこれらのオフセットのグループのうちの少なくとも1つあるいは組合せを用いて前記受信信号から前記制御成分を黙示的に検出することによって、前記制御成分を抽出するように構成されるものである、請求項1ないし3のいずれか一項に記載のトランシーバ装置。
  5. 前記検出器(130)は、前記受信信号から2進法の制御成分を検出するように構成され、前記2進法の制御成分は、前記受信品質を超えているかどうかを表すものである、請求項4に記載のトランシーバ装置。
  6. 前記トランスミッタモジュール(110)は、前記2進法の制御成分に依存する前記第1の送信電力に対して前記第2の送信電力をステップ状に変化させるように構成されるものである、請求項5に記載のトランシーバ装置。
  7. 前記検出器(130)は、前記第1の無線フレームの前記受信タイムスロット中に前記情報信号の受信電力を、それ以前の無線フレームの別の情報信号の別の受信電力と比較することによって前記制御成分を決定するように構成されるものである、請求項2ないし6のいずれか一項に記載のトランシーバ装置。
  8. 前記検出器(130)は、それ以前のいくつかの無線フレーム中においていくつかの受信タイムスロットにおけるいくかの受信電力が定常しきい値以上に異ならなかった場合にのみ前記制御成分を決定するように構成されるものである、請求項7に記載のトランシーバ装置。
  9. 前記検出器(130)は、前記第1の無線フレーム及び前記以前の無線フレームの前記情報信号の前記受信電力間の差、又はそれを変倍した値を制御成分として検出するように構成されるものであり、前記トランスミッタモジュール(110)は、前記差又は前記変倍した値を前記第1の送信電力と比較するときの前記第2の送信電力に適用するように構成されるものである、請求項7又は8のいずれか一項に記載のトランシーバ装置。
  10. 前記検出器(130)は、前記第1の無線フレーム及び前記以前の無線フレームの前記情報信号の前記受信電力間の関係、係数、又はこれらを変倍した値を制御成分として検出するように構成されるものであり、前記トランスミッタモジュール(110)は、前記関係、前記係数、又は前記変倍した値を前記第1の送信電力と比較するときの前記第2の送信電力に適用するように構成されるものである、請求項7又は8のいずれか一項に記載のトランシーバ装置。
  11. 前記干渉信号電力はI(k−1)であり、kは現在の無線フレーム、Cは定数、Y(k−1)は前記受信品質に関する情報であり、前記トランスミッタモジュール(110)は、T(k)=C/(I(k−1)Y(k−1))に従って前記第2の送信電力を調整するように構成されるものである、請求項1ないし10のいずれか一項に記載のトランシーバ装置。
  12. 前記トランスミッタモジュール(110)は、それ以前のいくつかの無線フレーム中において最大送信電力で送信している場合に送信を中止するように構成されるものである、請求項1ないし11のいずれか一項に記載のトランシーバ装置。
  13. 反復無線フレーム、すなわち、送信タイムスロットと受信タイムスロットとを有する無線フレームである通信相手と通信する方法であって、
    第1の無線フレームの送信タイムスロット中に第1の送信電力を有する第1の送信信号を送信するステップと、
    前記通信相手における前記第1の送信信号の受信品質に依存する制御成分と前記第1の無線フレームの受信タイムスロット中の干渉電力を有する干渉成分とを有する受信信号を受信するステップと、
    前記受信信号から前記制御成分と前記干渉電力とを検出するステップと、
    第2の無線フレームの送信タイムスロット中に第2の送信電力を有する第2の送信信号を送信するステップと
    を含み、
    前記第2の無線フレームの前記送信タイムスロット中に送信する前記ステップは、第2の送信電力を有する前記送信信号を送信するステップを含み、前記第2の送信電力は、干渉電力が大きくなると第2の送信電力が小さくなるように前記干渉電力に依存しており、前記第2の送信電力は、前記通信相手において前記受信品質のしきい値を超えていることを前記制御成分が示すときに前記第2の送信電力が前記第1の送信電力に比べて低下するように前記制御成分に依存している、
    通信方法。
  14. コンピュータプログラムがコンピュータ上で動作するとき請求項13に記載の方法を実行するプログラムコードを有するコンピュータプログラム。
  15. 反復無線フレーム、すなわち、送信タイムスロットと受信タイムスロットとを有する無線フレームにおいて通信相手と通信するためのトランシーバ装置(200)であって、
    第1の無線フレームの送信タイムスロット中に、第1の送信電力を有する第1の送信信号を送信し、第2の無線フレームの送信タイムスロット中に第2の送信電力を有する第2の送信信号を送信するトランスミッタモジュール(210)と、
    前記第1の無線フレームの前記受信タイムスロット中に、情報信号電力を有する情報信号成分と干渉電力を有する干渉成分とを有する受信信号を受信するレシーバモジュール(220)と、
    前記受信信号から前記情報信号電力と前記干渉電力とを検出して、前記情報信号電力と前記干渉電力の関係がしきいと値を超えているかどうかのインディケーションを決定する検出器(230)と
    を備え、
    前記トランスミッタモジュール(210)は、前記第2の無線フレームの前記送信タイムスロット中に第2の送信電力を有する前記第2の送信信号を送信するように構成されるものであり、前記第2の送信電力は、情報信号電力が大きくなると第2の送信電力が小さくなるように前記情報信号電力に依存しており、前記第2の送信電力は、前記インディケーションにさらに依存している、
    トランシーバ装置。
  16. 前記トランスミッタモジュール(210)は、前記送信タイムスロット中に送信情報データを送信するように構成されるものである、請求項15に記載のトランシーバ装置。
  17. 前記トランスミッタモジュール(210)は、コードビット、コードワード、コード、又は変調符号のグループのうちの少なくとも1つあるいは組合せによって前記インディケーションを前記第2の送信信号に明示的に含めるように構成されるものである、請求項15又は16に記載のトランシーバ装置。
  18. 前記トランスミッタモジュール(210)は、送信電力、チャネル状態情報、タイミング、周波数、又はこれらのオフセットのグループのうちの1つあるいは組合せによって前記インディケーションを前記第2の送信信号に黙示的に含めるように構成されるものである、請求項15又は16のいずれか一項に記載のトランシーバ装置。
  19. 前記トランスミッタモジュール(210)は、2進法のインディケーションを前記第2の送信信号に含めるように構成され、前記2進法のインディケーションは、前記関係が前記しきい値を超えているかどうかを示すものである、請求項15ないし18のいずれか一項に記載のトランシーバ装置。
  20. 前記検出器(230)は、前記情報信号電力と前記干渉電力の比を所望の比と比較して、前記比と前記所望の比の差、係数、又はこれらを変倍した値を決定するように構成され、前記トランスミッタモジュール(210)は、前記差、又は係数、又はこれらを変倍した値を前記第2の送信信号に黙示的又は明示的に含めるように構成されるものである、請求項15ないし19のいずれか一項に記載のトランシーバ装置。
  21. 前記トランスミッタモジュール(210)は、前記差、又は係数、又はこれらを変倍した値を前記第2の送信電力に適用するように構成されるものである、請求項20に記載のトランシーバ装置。
  22. 前記トランスミッタモジュール(210)は、それ以前のいくつかの無線フレーム中においていくつかの送信電力が定常しきい値以上に異ならなかった場合に、前記差、係数、又はこれらを変倍した値を前記第2の送信電力に単に適用するように構成されるものである、請求項15ないし21のいずれか一項に記載のトランシーバ装置。
  23. 前記検出器(230)は、前記情報信号電力R、前記干渉電力I、実現された信号対干渉雑音比としてのΥ=R/Iを検出するように構成され、前記トランスミッタモジュール(210)は、第2の送信電力としてT=min{C/R Γ/Y,Tmax}を使用するように構成されるものであり、ここで、Γは所望の信号対干渉雑音比であり、Cは定数であり、Yは[1,Υ/Γ]にあり、Tmaxは前記トランスミッタモジュール(210)の最大送信電力である、請求項15ないし22のいずれか一項に記載のトランシーバ装置。
  24. 前記トランスミッタモジュール(210)は、それ以前のいくつかの無線フレーム中において最大送信電力で送信している場合に送信を中止するように構成されるものである、請求項15〜23のいずれか一項に記載のトランシーバ装置。
  25. 反復無線フレーム、すなわち、送信タイムスロットと受信タイムスロットとを有する無線フレームにおいてある通信相手と通信する方法であって、
    第1の無線フレームの送信タイムスロット中に第1の送信電力を有する第1の送信信号を送信するステップと、
    前記第1の無線フレームの受信タイムスロット中に、情報信号電力を有する情報信号成分と干渉電力を有する干渉成分とを有する受信信号を受信するステップと、
    前記受信信号から前記情報信号電力と前記干渉電力を検出するステップと、
    前記情報信号電力と前記干渉電力の関係がしきい値を超えているかどうかのインディケーションを決定するステップと、
    第2の無線フレームの送信タイムスロット中に第2の送信電力を有する第2の送信信号を送信するステップであって、前記第2の送信電力を有する前記第2の送信信号は、前記情報信号電力が大きくなると前記第2の送信電力が小さくなるように前記情報信号電力に依存し、前記第2の送信信号は前記インディケーションにさらに依存している、ステップと
    を含む方法。
  26. コンピュータプログラムがコンピュータ上で動作するとき請求項25に記載の方法を実行するプログラムコードを有するコンピュータプログラム。
  27. 請求項15ないし24のいずれか一項に記載のトランシーバ装置の機能の1つを備えている、請求項1ないし12のいずれか一項に記載のトランシーバ装置。
  28. 請求項1ないし12のいずれか一項に記載のトランシーバ装置と、
    請求項15ないし24のいずれか一項に記載のトランシーバ装置と
    を備えている反復無線フレームにおいて通信するシステム。
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