JP2009111614A - 振動トランスデューサおよび振動トランスデューサの製造方法 - Google Patents

振動トランスデューサおよび振動トランスデューサの製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】放射形状のプレートを備える振動トランスデューサにおいて空隙層への異物の進入を防止する。
【解決手段】バックキャビティの開口を形成している基板と、前記基板上の膜からなり導電性を有し前記開口を覆うダイヤフラムと、前記ダイヤフラム上の膜からなり導電性を有し前記ダイヤフラムに対向する対向部と前記対向部から放射状に伸びる複数の接合部とを備えるプレートと、前記接合部に接合され、前記ダイヤフラムと前記プレートとの間に空隙層を挟んで前記ダイヤフラムから絶縁しながら前記プレートを支持し、前記空隙層を囲む環状端面を備える絶縁支持層と、前記プレートの少なくとも一部を構成している膜からなり、前記絶縁支持層に接合されるとともに前記環状端面の内側に突出して前記プレートを囲み、前記空隙層を間に挟んで前記ダイヤフラムに対向しているカバーと、を備え、前記ダイヤフラムが前記プレートに対して振動する振動トランスデューサ。
【選択図】図1

Description

本発明は振動トランスデューサおよび振動トランスデューサの製造方法に関し、特にMEMSセンサとしての微小なコンデンサマイクロホンなどの波動トランスデューサに関する。
従来、半導体デバイスの製造プロセスを応用して製造される微小なコンデンサマイクロホンが知られている。このようなコンデンサマイクロホンは、MEMSマイクロホンといわれ、対向電極を構成するダイヤフラムとプレートは薄膜からなるとともに互いに離間した状態で基板上に支持されている。音波によってダイヤフラムがプレートに対して振動すると、その変位によりコンデンサの静電容量が変化し、その容量変化が電気信号に変換される。
電気学会MSS−01−34 特開平9−508777 米国特許第4776019号 特表2004−506394
本件出願人は、プレートを放射形状とすることによってコンデンサマイクロホンの寄生容量を低減する技術について特許出願(特願2006−278246)を行っている。この特許出願にかかるコンデンサマイクロホンは、プレートと基板との間に位置するダイヤフラムがチップ表面に露出する構造を有するため、ダイヤフラムとプレートの間の空隙層に異物が進入するおそれがある。ダイヤフラムとプレートの間の空隙層に異物が進入すると、ダイヤフラムとプレートが短絡したり、ダイヤフラムの振動が妨げられる。
本発明はこの問題を解決するために創作されたものであって、放射形状のプレートを備える振動トランスデューサにおいてダイヤフラムとプレートの間の空隙層への異物の進入の防止を目的とする。
(1)上記目的を達成するための振動トランスデューサは、バックキャビティの開口を形成している基板と、基板上の膜からなり導電性を有し開口を覆うダイヤフラムと、ダイヤフラム上の膜からなり導電性を有しダイヤフラムに対向する対向部と対向部から放射状に伸びる複数の接合部とを備えるプレートと、接合部に接合され、ダイヤフラムとプレートとの間に空隙層を挟んでダイヤフラムから絶縁しながらプレートを支持し、空隙層を囲む環状端面を備える絶縁支持層と、プレートの少なくとも一部を構成している膜からなり、絶縁支持層に接合されるとともに環状端面の内側に突出してプレートを囲み、空隙層を間に挟んでダイヤフラムに対向しているカバーと、を備え、プレートとカバーとはスリットによって電気的に切り離され、ダイヤフラムがプレートに対して振動することによりダイヤフラムとプレートとで形成される静電容量が変化する。
本発明によると、プレートの少なくとも一部を構成している膜からなるとともに、プレートに対向していないダイヤフラムの領域に対向するカバーを備える。すなわち本発明によると、プレートに覆われていないダイヤフラムの領域は、ダイヤフラムの上に形成されている膜からなるカバーによって覆われる。ダイヤフラムとカバーとの間には、ダイヤフラムとプレートとの間に形成されている空隙層があるため、カバーはダイヤフラムの振動を妨げることなくダイヤフラムを覆うことができる。スリットによってカバーはダイヤフラムから電気的に切り離されているため、カバーとダイヤフラムとが寄生容量を形成しない配線が可能である。そしてプレートとカバーとを切り離しているスリットの幅を狭くすることにより、ダイヤフラムとプレートの間の空隙層への異物の進入を防止することができる。
(2)本発明による振動トランスデューサは、通孔であるプレート孔を複数有するプレートと通孔であるカバー孔を複数有するカバーとを形成し、絶縁支持層となる膜の一部をプレートおよびカバーをマスクとして用いる等方性エッチングで除去することにより、空隙層を形成するとともに残部からなる絶縁支持層を形成する、ことを含む方法によって製造することができる。
この方法によると、プレートとカバーとをエッチングマスクとして用いて絶縁支持層を形成することができるため、マスクの数を低減し、製造コストを低減することができる。
(3)すなわち本発明による振動トランスデューサにおいて、プレートとカバーには、等方性エッチングにより空隙層と絶縁支持層とを同時に形成するためのエッチャントが通る通孔が複数形成されていることが望ましい。
そしてプレートとカバーとに形成される通孔は、エッチャントを通す程度の大きさがあればよいため、振動トランスデューサの機能を損なう大きさの固体異物が通らない程度に小さくすることができる。
(4)上記目的を達成するための振動トランスデューサにおいて、ダイヤフラムは、対向部に対向する中央部と中央部から外側に放射状に延びる複数の腕部とを備え、接合部は、隣り合う腕部の間において絶縁支持層によって支持されることが望ましい。
ダイヤフラムを中央部と複数の腕部とを備える放射形状にすることによって、ダイヤフラムの剛性を低減し、感度を高めることができる。さらにダイヤフラムの隣り合う腕部の間において絶縁支持層によってプレートの接合部を支持することによって、プレートが絶縁支持層に掛け渡される距離を短くし、プレートの剛性を高めることができる。プレートの剛性が高まると、ダイヤフラムとプレートとに印加するバイアス電圧を高めることができるため、振動トランスデューサの感度を高めることができる。
尚、請求項において「〜上に」というときは、技術的な阻害要因がない限りにおいて「上に中間物を介在させずに」と「〜上に中間物を介在させて」の両方を意味する。また、請求項に記載された動作の順序は、技術的な阻害要因がない限りにおいて記載順に限定されず、同時に実行されても良いし、記載順の逆順に実行されても良いし、連続した順序で実行されなくても良い。
以下、本発明の実施の形態を添付図面を参照しながら説明する。尚、各図において対応する構成要素には同一の符号が付され、重複する説明は省略される。
1.構成
図1は本発明の一実施形態であるコンデンサマイクロホン1のMEMS構造部であるセンサチップを示し、図2はその模式的な断面を示し、図3はその膜の積層構造を示している。図18および図19はその一部の詳細な断面を示している。図1においてハッチングは下層導電膜120が形成されている領域を示している。コンデンサマイクロホン1はセンサチップと、電源回路および増幅回路を備えた図示しない回路チップと、これらを収容する図示しないパッケージとから構成される。
コンデンサマイクロホン1のセンサチップは、基板100と、その上に積層された下層絶縁膜110、下層導電膜120、上層絶縁膜130、上層導電膜160、表層絶縁膜170などの堆積膜とからなるチップである。尚、図1において上層導電膜160より上の層は示されていない。はじめにコンデンサマイクロホン1のMEMS構造部の膜の積層構造について説明する。
基板100はP型単結晶シリコンからなる。基板の材質はこれに限らず、薄膜を堆積するための下地基板および薄膜からなる構造体を支持する支持基板としての剛性、厚さ、靱性を備えていればよい。基板100には通孔が形成されており、その通孔の開口100aはバックキャビティC1の開口を形成している。
基板100、下層導電膜120および上層絶縁膜130に接合されている下層絶縁膜110は酸化シリコン(SiO)からなる堆積膜である。下層絶縁膜110は円周上に等間隔に配列された複数のダイヤフラム支持部102と、ダイヤフラム支持部102よりも内側において円周上に等間隔に配列された複数のガード絶縁部103と、ガードリング125cおよびガードリード125dを基板100から絶縁している環状の環状部101とを構成している。
下層絶縁膜110および上層絶縁膜130に接合され、図1においてハッチングが付された領域に形成されている下層導電膜120はPなどの不純物が全体にドーピングされた多結晶シリコンからなる堆積膜である。下層導電膜120はガード電極125aとガードコネクタ125bとガードリング125cとガードリード125dとからなるガード部127と、ダイヤフラム123とを構成している。
絶縁支持層を構成する上層絶縁膜130は、酸化シリコンからなる絶縁性の堆積膜である。上層絶縁膜130は下層導電膜120と上層導電膜160と下層絶縁膜110とに接合されている。上層絶縁膜130はダイヤフラム支持部102よりも内側において円周上に配列された複数のプレート支持部131と、カバー161を支持しプレートリード162dとガードリード125dとを絶縁する環状のカバー支持部132とを構成している。カバー支持部132はプレート支持部131およびダイヤフラム支持部102より外側に位置している。カバー支持部132には環状端面132aが形成されている。複数のプレート支持部131は環状端面132aの内側に島状に形成されている。上層絶縁膜130の厚さはプレート162とダイヤフラム123との間にあって環状端面132aに囲まれている空隙層C3の厚さに等しい。すなわち、上層絶縁膜130によって構成されている絶縁支持層は、プレート支持部131とカバー支持部132とからなり、ダイヤフラム123とガード部127とを構成している下層導電膜120と、プレート162とカバー161とを構成している上層導電膜160との間に厚さが一定の空隙層C3を形成している。
上層導電膜160は、P等の不純物が全体にドーピングされた多結晶シリコンからなりダイヤフラム123に重なるように形成され上層絶縁膜130に接合されている堆積膜である。上層導電膜160はプレート162と、プレート162から延びるプレートリード162dと、プレート162を囲みプレート162からスリットによって切り離されているカバー161とを構成している。すなわちカバー161はプレート162を構成している堆積膜からなり、プレート162から電気的に切り離されている。
上層導電膜160および上層絶縁膜130に接合されている表層絶縁膜170は酸化シリコン膜からなる絶縁性の堆積膜である。
コンデンサマイクロホン1のMEMS構造部には4つの端子125e、162e、123e、100bが設けられている。これらの端子125e、162e、123e、100bはAlSiなどの導電性の堆積膜であるパッド導電膜180、Niなどの導電性の堆積膜であるバンプ膜210、Auなどの耐腐食性に優れた導電性の堆積膜であるバンプ保護膜220とからなる。端子125e、162e、123e、100bはそれぞれSiNなどの絶縁性の堆積膜であるパッド保護膜190と酸化シリコンなどの絶縁性の堆積膜である表層保護膜200とによって側壁が保護されている。
以上、コンデンサマイクロホン1のMEMS構造部の膜の積層構造について説明した。次にコンデンサマイクロホン1のMEMS構造部の機械構造について説明する。
ダイヤフラム123は全体が導電性を有する単層の薄い堆積膜からなり、中央部123aと、中央部123aから外側に放射状に伸びる複数の腕部123cとを備える。ダイヤフラム123はその外縁近傍の複数箇所に接合されている複数の柱形のダイヤフラム支持部102によってプレート162との間と基板100との間とにそれぞれ空隙層を挟んでプレート162から絶縁して支持され、基板100と平行に張り渡されている。ダイヤフラム支持部102は、ダイヤフラム123のそれぞれの腕部123cの先端部近傍に接合されている。ダイヤフラム123は腕部123cと腕部123cとの間が切り欠かれているため、切り欠きのない形態に比べて剛性が低くなっている。さらにそれぞれの腕部123cには通孔であるダイヤフラム孔123bが複数形成されているため、腕部123c自体の剛性も低くなっている。中央部123aの近傍において、ダイヤフラム123の腕部123cは中央部123aに接近するほどダイヤフラム123の周方向に長くなっている。これにより腕部123cと中央部123aとの境界における応力集中を緩和できる。また腕部123cと中央部123aとの境界近傍において腕部123cの輪郭に屈曲部を形成しないことにより屈曲部において応力集中が起こることを防止できる。
複数のダイヤフラム支持部102はバックキャビティC1の開口100aの周囲において開口100aの周方向に等間隔に配列されている。それぞれのダイヤフラム支持部102は絶縁性の堆積膜からなり柱形である。ダイヤフラム123は、その中央部123aがバックキャビティC1の開口100aを覆うように、これらのダイヤフラム支持部102によって基板100の上に支持されている。基板100とダイヤフラム123との間にはダイヤフラム支持部102の厚さに相当する空隙層C2が形成されている。空隙層C2はバックキャビティC1の気圧を大気圧と平衡させるために必要である。空隙層C2はダイヤフラム123を振動させる音波がバックキャビティの開口100aに至るまでの経路における最大の音響抵抗を形成するように、低く、ダイヤフラム123の径方向の長さが長く形成されている。
ダイヤフラム123の基板100と対向する面には複数のダイヤフラムバンプ123fが形成されている。このダイヤフラムバンプ123fはダイヤフラム123が基板100に付着すること(スティクション)を防止するための突起物であり、ダイヤフラム123を構成する下層導電膜120のうねりによって形成されている。すなわちダイヤフラムバンプ123fの裏側にはディンプル(凹み)が形成されている。
ダイヤフラム123は複数の腕部123cのうちの1つの先端から伸びるダイヤフラムリード123dによってダイヤフラム端子123eに接続されている。ダイヤフラムリード123dは腕部123cより幅が狭くダイヤフラム123と同じ下層導電膜120によって構成されている。ダイヤフラムリード123dは環状のガードリング125cが分断されている領域を通ってダイヤフラム端子123eまで伸びている。ダイヤフラム端子123eと基板端子100bとは図示しない回路チップにおいて短絡しているため(図4参照)、ダイヤフラム123と基板100とは同電位である。
なお、ダイヤフラム123と基板100の電位が異なる場合にはダイヤフラム123と基板100とが寄生容量を形成するが、この場合であっても、ダイヤフラム123が複数のダイヤフラム支持部102によって支持されており、隣り合うダイヤフラム支持部102の間には空気層が存在するため、ダイヤフラム123が環状の壁構造のスペーサで支持される構造に比べると寄生容量が小さくなる。
プレート162は全体が導電性を有する単層の薄い堆積膜からなり、対向部162bと、対向部162bから外側に放射状に伸びる複数の接合部162aとを備える。プレート162は複数の接合部162aのそれぞれに接合されている複数の柱形のプレート支持部131によって、ダイヤフラム123との間に空隙層C3を挟んで支持されている。複数のプレート支持部131のそれぞれはダイヤフラム123の腕部123aと腕部123aの間に位置している。すなわちプレート162の接合部162aはダイヤフラム123の隣り合う腕部123aの間において絶縁支持層を構成しているプレート支持部131によって支持されている。またプレート162はその中心がダイヤフラム123の中心と重なるようにダイヤフラム123と平行に複数のプレート支持部131に張り渡されている。プレート162の中心(対向部162bの中心)から対向部162bの外縁までの距離すなわちプレート162の中心から外縁までの最短距離は、ダイヤフラム123の中心(中央部123aの中心)から中央部123aの外縁までの距離すなわちダイヤフラム123の中心から外縁までの最短距離よりも短い。したがって振幅が小さいダイヤフラム123の外縁近傍領域において、プレート162はダイヤフラム123に対向しない。またプレート162の接合部162aと接合部162aとの間には切り欠きが形成されているため、ダイヤフラム123の外縁近傍に相当するプレート162の切り欠きの領域においてもプレート162とダイヤフラム123とが対向しない。そしてプレート162の切り欠きの領域にダイヤフラム123の腕部123cが伸びている。このため寄生容量を増大させることなくダイヤフラム123の振動の両端の間の距離、すなわちダイヤフラム123が張り渡される距離を長くとることができる。
プレート162には通孔であるプレート孔162cが多数形成されている。プレート孔162cはダイヤフラム123に音波を伝搬させる通路として機能するとともに、上層絶縁膜130を等方的にエッチングするためのエッチャントを通す孔としても機能する。上層絶縁膜130がエッチングされた後に残る部分がプレート支持部131およびカバー支持部132となりエッチングによって除去される部分がダイヤフラム123とプレート162との間の空隙層C3となる。すなわちプレート孔162cは空隙層C3とプレート支持部131とを同時に形成できるようにエッチャントを上層絶縁膜130に到達させるための通孔である。したがってプレート孔162cは空隙層C3の高さやプレート支持部131の形状やエッチング速度に応じて配置されている。具体的にはプレート孔162cはプレート支持部131との接合領域とその周辺をのぞく対向部162bおよび接合部162aのほぼ全域にわたってほぼ等間隔に配列されている。隣り合うプレート孔162cの間隔を狭めるほど上層絶縁膜130のカバー支持部132の幅を狭くしてチップの面積を狭くできる。一方、隣り合うプレート孔162cの間隔を狭めるほどプレート162の剛性が低くなる。
プレート支持部131はダイヤフラム123と同じ層に位置するガード電極125aに接合されている(ガード電極125aはダイヤフラム123と同じ下層導電膜120からなる。)。プレート支持部131はプレート162に接合されている絶縁性の堆積膜である上層絶縁膜130からなる。複数のプレート支持部131はバックキャビティC1の開口100aの周囲に等間隔に配列されている。それぞれのプレート支持部131はダイヤフラム123の腕部123cと腕部123cとの間の切り欠きの領域に位置するため、ダイヤフラム123の最大径よりも、プレート162の最大径を小さくすることができる。これによりプレート162の剛性が上がるとともにプレート162と基板100との寄生容量が小さくなる。
プレート162はそれぞれがガード絶縁部103とガード電極125aとプレート支持部131とによって構成される柱形の複数の構造体129によって基板100上に支持されている。構造体129によって、プレート162とダイヤフラム123との間には空隙層C3が形成され、プレート162と基板100との間には空隙層C3と空隙層C2とが形成されている。ガード絶縁部103とプレート支持部131とが絶縁性を有するためプレート162は基板100から絶縁されている。
ガード電極125aがなく、プレート162の電位と基板100の電位とが異なる場合、プレート162と基板100とが対向している領域には寄生容量が生じ、特にこれらの間に絶縁物がある場合には寄生容量が大きくなる(図4A参照)。本実施形態ではプレート162を基板100上に支持するガード絶縁部103とガード電極125aとプレート支持部131とを1つの構造体としてとらえた構造体129が柱形であり、互いに離間した複数の構造体でプレート162を基板100上に支持する構造であるため、ガード電極125aがないとしても、環状の壁構造の絶縁物でプレート162が基板100上に支持される構造に比べると寄生容量が小さくなる。
プレート162のダイヤフラム123と対向する面には複数の突起(プレートバンプ)162fが設けられている。プレートバンプ162fはプレート162を構成する上層導電膜160に接合された窒化シリコン(SiN)膜と、窒化シリコン膜に接合された多結晶シリコン膜とからなる。プレートバンプ162fはダイヤフラム123がプレート162に付着すること(スティクション)を防止する。ダイヤフラム123のスティクションを防止するための突起をカバー161に形成してもよい。
プレート162の接合部162aの先端からは接合部162aより細いプレートリード162dがプレート端子162eまで伸びている。プレートリード162dはプレート162と同じ上層導電膜160からなる。プレートリード162dの配線経路はガードリード125dの配線経路と重なっている。このためプレートリード162dと基板100との寄生容量が低減される。
プレート162の周囲に形成されているカバー161は放射状のプレート161に対応する内歯車形である。すなわちスリットによってプレート162から切り離されているカバー161の内側の輪郭はプレート161の輪郭に沿って形成されている。プレート162とカバー161との間にあるスリットの幅が狭ければ狭いほど異物がプレート162とダイヤフラム123との間の空隙層C3に進入しにくくなる。プレート162とカバー161との間にあるスリットの幅はプレート162とダイヤフラム123との間の空隙層C3の厚さよりも狭いことが望ましい。プレート162とカバー161とを切り離しているスリットはプレートリード162dからもカバー161を切り離している。すなわち、カバー161は完全な環状ではなく、周方向の一カ所で分断されており、カバー161を分断している領域をプレートリード162dが延伸している。
ほぼ環状のカバー161の外縁部はカバー支持部132に環状に接合されている。カバー161は、カバー支持部132の環状端面132aの内側に向かって突出している。環状端面132aの内側に突出しているカバー支持部132の突端161aは、スリットを間に挟んでプレート162の対向部162bの外縁に対向している。すなわちカバー支持部132の環状端面132aの内側に突出している部分は最長でプレート162の対向部162bの外縁近傍まで延びている。また環状端面132aの内側に突出しているカバー支持部132の凹端161bはスリットを間に挟んでプレート162の接合部162aの先端に対向している。すなわち、カバー支持部132の環状端面132aの内側に突出している部分は最短でもプレート162の接合部162aの先端近傍まで延びている。
カバー161はプレート支持部131と同じ上層絶縁膜130で構成されたカバー支持部161によって支持されている。このため、プレート162とダイヤフラム123との間に挟まれている空隙層C3の厚さは、カバー161とダイヤフラム123との間においても同一である。
カバー161はダイヤフラム123の腕部123cに対向しているが、カバー161とプレート162とはスリットによって電気的に切り離されており、カバー161は電気的に浮いているため、カバー161とダイヤフラム123の腕部123cとによって寄生容量は形成されない。
カバー161には、カバー161とダイヤフラム123との間において空隙層C3を形成するための通孔であるカバー孔161cが多数形成されている。すなわち、カバー孔161cは上層絶縁膜130をエッチングするためのエッチャントを通す通孔であり、空隙層C3とカバー支持部132とを同時に形成できるようにエッチャントを上層絶縁膜130に到達させるための通孔である。カバー孔161cはカバー161とダイヤフラム123との間において空隙層C3を形成するために必要なだけ形成されていればよい。すなわち、それぞれのカバー孔161cはエッチャントが通れる程度に大きければよく、多数のカバー孔161cは少なくともダイヤフラム123の真上の領域において配列密度に大きな偏りが無いように形成されている。カバー孔161cは空隙層C3の高さやカバー支持部132の形状やエッチング速度に応じて配置されている。具体的にはカバー孔161cはカバー支持部132との接合領域とその周辺をのぞくほぼ全域にわたってほぼ等間隔に配列されている。隣り合うカバー孔161cの間隔を狭めるほど上層絶縁膜130のカバー支持部132の幅を狭くしてチップの面積を狭くできる。
以上、コンデンサマイクロホン1のMEMS構造部の機械構造について説明した。
2.作用
図4は回路チップとセンサチップとが接続されることにより構成される回路を示している。ダイヤフラム123には回路チップに備わるチャージポンプCPによって安定したバイアス電圧が印加される。このバイアス電圧が高いほど感度が高くなるがダイヤフラム123とプレート162とのスティクションが起きやすくなるためプレート162の剛性は重要である。
図示しないパッケージの通孔から伝わる音波はプレート孔162cとプレート162の腕部間の切り欠き領域とを通ってダイヤフラム123に伝わる。プレート162には両面から同位相の音波が伝わるためプレート162は実質的に振動しない。ダイヤフラム123に伝わった音波はプレート162に対してダイヤフラム123を振動させる。ダイヤフラム123が振動するとプレート162とダイヤフラム123とを対向電極とする平行平板コンデンサの静電容量が変動する。この静電容量の変動は電圧信号として回路チップのアンプAに入力されて増幅される。
基板100とダイヤフラム123とが短絡されているため、図3Aに示すようにガード部127のガード電極125aが存在しなければ相対的に振動しないプレート162と基板100とによって寄生容量が形成される。図3Bに示すようにアンプAの出力端をガード部127に接続し、アンプAによってボルテージフォロア回路を構成することによりプレート162と基板100とによって寄生容量が形成されないようになる。すなわちプレート162の接合部162aと基板100とが対向する領域において接合部162aと基板100との間にガード電極125aを設けることにより、プレート162の接合部162aと基板100とが対向する領域における寄生容量を低減できる。さらに、プレート162から伸びるプレートリード162dと対向する領域には、ガード電極同士を接続するガードリング125cからガード端子125eに伸びるガードリード125dが配線されているため、プレートリード162dと基板100とによっても寄生容量が形成されない。環状のガードリング125cはダイヤフラム123の周囲においてほぼ最短経路で複数のガード電極125aを接続している。またプレート162の周方向においてガード電極125aをプレート162の接合部162aより長く形成することによりさらに寄生容量が低減される。
なお、チャージポンプCP、アンプAなどの回路チップに備わる要素をセンサチップ内に設け、1チップ構造のコンデンサマイクロホン1を構成することも可能である。
3.製造方法
次に図5から図17に基づいてコンデンサマイクロホン1の製造方法を説明する。
図5に示す工程では、まず基板100の表面全体に酸化シリコンからなる下層絶縁膜110を形成する。次に、ダイヤフラムバンプ123fを形成するためのディンプル110aをフォトレジストマスクを用いたエッチングにより下層絶縁膜110に形成する。次に、下層絶縁膜110の表面上にCVD法などを用いて多結晶シリコンからなる下層導電膜120を形成する。すると、ディンプル110aの上にダイヤフラムバンプ123fが形成される。最後に、フォトレジストマスクを用いて下層導電膜120をエッチングすることにより、下層導電膜120からなるダイヤフラム123およびガード部127を形成する。
続いて図6に示す工程では、下層絶縁膜110と下層導電膜120の表面全体に酸化シリコンからなる上層絶縁膜130を形成する。次に、プレートバンプ162fを形成するためのディンプル130aを、フォトレジストマスクを用いたエッチングにより上層絶縁膜130に形成する。
続く図7に示す工程では、上層絶縁膜130の表面上に多結晶シリコン膜135と窒化シリコン膜136とからなるプレートバンプ162fを形成する。多結晶シリコン膜135を周知の方法でパターニングした後に窒化シリコン膜136が形成されるため、ディンプル130aから突出している多結晶シリコン膜135の露出面全体が窒化シリコン膜136で覆われる。窒化シリコン膜136はスティッキング時にダイヤフラム123とプレート162とが短絡することを防止する絶縁膜である。
続いて図8に示す工程では、上層絶縁膜130の露出面と窒化シリコン膜136の表面にCVD法などを用いて多結晶シリコンからなる上層導電膜160を形成する。次にフォトレジストマスクを用いて上層導電膜160をエッチングすることによりプレート162とプレートリード162dとカバー161とを形成する。なおこの工程ではプレート孔162cおよびカバー孔161cは形成されない。
続いて図9に示す工程では、上層絶縁膜130にコンタクトホールCH1、CH3、CH4が形成され、続いて酸化シリコンからなる表層絶縁膜170が表面全体に形成される。さらにフォトレジストマスクを用いたエッチングにより、表層絶縁膜170にコンタクトホールCH2を形成すると同時に表層絶縁膜170のコンタクトホールCH1、CH3、CH4の底部に形成されている部分を除去する。次にコンタクトホールCH1、CH2、CH3、CH4のそれぞれを埋めるAlSiからなるパッド導電膜180が形成され、コンタクトホールCH1、CH2、CH3、CH4を覆う部分を残して周知の方法でパターニングされる。さらに窒化シリコンからなるパッド保護膜190が表層絶縁膜170およびパッド導電膜180の上にCVD法により形成されパット導電膜180の周囲にのみ残るようにパッド導電膜190が周知の方法によりパターニングされる。
続いて図10に示す工程では、フォトレジストマスクを用いた異方性エッチングにより、プレート孔162cおよびカバー孔161c(図10から図17においてカバー孔161cは省略されている。)に対応する通孔170aが表層絶縁膜170に形成され、上層導電膜160にはプレート孔162cが形成され、カバー161にはカバー孔161cが形成される。この工程は連続的に実施され、通孔170aが形成された表層絶縁膜170は上層導電膜160のレジストマスクとして機能する。
続いて図11に示す工程では、酸化シリコンからなる表層保護膜200が表層絶縁膜170とパッド保護膜190の表面に形成される。このとき表層絶縁膜170の通孔170aとプレート孔162cとカバー孔161cとは表層保護膜200によって埋められる。
続いて図12に示す工程では、コンタクトホールCH1、CH2、CH3、CH4にそれぞれ形成されているパッド導電膜180の表面にNiからなるバンプ膜210を形成し、バンプ膜210の表面にAuからなるバンプ保護膜220を形成する。さらにこの段階で基板100の裏面を研削し、基板100の厚さを完成寸法にする。
続いて図13に示す工程では、フォトレジストマスクを用いたエッチングにより、表層保護膜200と表層絶縁膜170とにカバー161が露出する通孔H5を形成する。
以上の工程で基板100の表面側の成膜プロセスはすべて終了している。基板100の表面側の成膜プロセスがすべて終了した状態において、図14に示す工程ではバックキャビティC1に対応する通孔を基板100に形成するための通孔H6を有するフォトレジストマスクR1を基板100の裏面に形成する。
続いて図15に示す工程では、基板深掘りエッチング(Deep−RIE)により基板100に通孔を形成する。このとき下層絶縁膜110がエッチングストッパとなる。
続いて図16に示す工程では、フォトレジストマスクR1を除去し、基板深掘りエッチングにより基板100に荒く形成された通孔の壁面100cを平滑化する。
続いて図17に示す工程では、フォトレジストマスクR2とBHF(希フッ酸)を用いた等方性エッチングにより、プレート162およびプレートリード162dの上にある表層保護膜200および表層絶縁膜170を除去し、さらに上層絶縁膜130の一部を除去してカバー支持部132、プレート支持部131および空隙層C3を形成し、下層絶縁膜110の一部を除去してガード絶縁部103、ダイヤフラム支持部102、環状部101および空隙層C2を形成する。このときエッチャントであるBHFはフォトレジストマスクR2の通孔H6と基板100の開口100aのそれぞれから進入する。フォトレジストマスクR2の通孔H6から進入したエッチャントは、プレート162とカバー161の間のスリットとプレート孔162cとカバー孔161cとを通って上層絶縁膜160をエッチングする。上層絶縁膜130の輪郭はプレート162およびプレートリード162dによって規定される。すなわちプレート162およびプレートリード162dに対するセルフアラインによってカバー支持部132およびプレート支持部131が形成される。図18に示すようにカバー支持部132およびプレート支持部131の端面には等方性エッチングによりアンダーカットが形成される。また下層絶縁膜110の輪郭は基板100の開口100aとダイヤフラム123とダイヤフラムリード123dとガード電極125aとガードコネクタ125bとガードリング125cとによって規定される。すなわちダイヤフラム123に対するセルフアラインによりガード絶縁部103およびダイヤフラム支持部102が形成される。ガード絶縁部103とプレート支持部131の端面には等方性エッチングによりアンダーカットが形成される(図18、図19参照)。なおこの工程においてガード絶縁部103とプレート支持部131とが形成されるため、プレート162を基板100の上に支持する構造体129のガード電極125aを除く部分がこの工程で形成されている。
最後にフォトレジストマスクR2を除去し、基板100をダイシングすると図1に示すコンデンサマイクロホン1のセンサチップが完成する。センサチップと回路チップとを図示しないパッケージ基板に接着し、ワイヤボンディングによって各端子間を接続し、図示しないパッケージカバーをパッケージ基板にかぶせると、コンデンサマイクロホン1が完成する。センサチップがパッケージ基板に接着されることにより、基板100の裏面側においてバックキャビティC1が気密に閉塞される。
4.他の実施形態
尚、本発明の技術的範囲は、上述した実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得ることは勿論である。たとえばプレート162とカバー161との間のスリットの幅は一定である必要はなく、スリットの幅が一部で広がっていてもよい。すなわち、図20に示すようにプレート162とカバー161との間の間隙にスリット状でない部分があってもよく、少なくともカバー支持部132の環状端面132aの内側にカバー161が突出し、プレート162とカバー161との間の間隙が一部でスリット状に狭まっていればよい。
また例えば、上記実施形態で示した材質や寸法はあくまで例示であるし、当業者であれば自明である工程の追加や削除や工程順序の入れ替えについては説明が省略されている。例えば、上述した製造工程において、膜の組成、成膜方法、膜の輪郭形成方法、工程順序などは、コンデンサマイクロホンを構成しうる物性を持つ膜材料の組み合わせや、膜厚や、要求される輪郭形状精度などに応じて適宜選択されるものであって、特に限定されない。
本発明の実施形態にかかる平面図。 本発明の実施形態にかかる模式的な断面図。 本発明の実施形態にかかる分解斜視図。 本発明の実施形態にかかる回路図。 本発明の実施形態にかかる断面図。 本発明の実施形態にかかる断面図。 本発明の実施形態にかかる断面図。 本発明の実施形態にかかる断面図。 本発明の実施形態にかかる断面図。 本発明の実施形態にかかる断面図。 本発明の実施形態にかかる断面図。 本発明の実施形態にかかる断面図。 本発明の実施形態にかかる断面図。 本発明の実施形態にかかる断面図。 本発明の実施形態にかかる断面図。 本発明の実施形態にかかる断面図。 本発明の実施形態にかかる断面図。 本発明の実施形態にかかる断面図。 本発明の実施形態にかかる断面図。 本発明の実施形態にかかる平面図。
符号の説明
1:コンデンサマイクロホン、100:基板、100a:開口、100b:基板端子、101:環状部、102:ダイヤフラム支持部、103:ガード絶縁部、110:下層絶縁膜、110a:ディンプル、120:下層導電膜、123:ダイヤフラム、123a:中央部、123b:ダイヤフラム孔、123c:腕部、123d:ダイヤフラムリード、123e:ダイヤフラム端子、123f:ダイヤフラムバンプ、125a:ガード電極、125b:ガードコネクタ、125c:ガードリング、125d:ガードリード、125e:ガード端子、127:ガード部、129:構造体、130:上層絶縁膜(絶縁支持層)、130a:ディンプル、131:プレート支持部、132:カバー支持部、132a:環状端面、160:上層導電膜、161:カバー、161c:カバー孔、162:プレート、162a:接合部、162b:対向部、162c:プレート孔、162d:プレートリード、162e:プレート端子、162f:プレートバンプ、170:表層絶縁膜、180:パッド導電膜、190:パッド保護膜、200:表層保護膜、210:バンプ膜、220:バンプ保護膜、A:アンプ、C1:バックキャビティ、C2:空隙層、C3:空隙層、CP:チャージポンプ

Claims (4)

  1. バックキャビティの開口を形成している基板と、
    前記基板上の膜からなり導電性を有し前記開口を覆うダイヤフラムと、
    前記ダイヤフラム上の膜からなり導電性を有し前記ダイヤフラムに対向する対向部と前記対向部から放射状に伸びる複数の接合部とを備えるプレートと、
    前記接合部に接合され、前記ダイヤフラムと前記プレートとの間に空隙層を挟んで前記ダイヤフラムから絶縁しながら前記プレートを支持し、前記空隙層を囲む環状端面を備える絶縁支持層と、
    前記プレートの少なくとも一部を構成している膜からなり、前記絶縁支持層に接合されるとともに前記環状端面の内側に突出して前記プレートを囲み、前記空隙層を間に挟んで前記ダイヤフラムに対向しているカバーと、
    を備え、
    前記プレートと前記カバーとはスリットによって電気的に切り離され、
    前記ダイヤフラムが前記プレートに対して振動することにより前記ダイヤフラムと前記プレートとで形成される静電容量が変化する、
    振動トランスデューサ。
  2. 請求項1に記載の振動トランスデューサを製造する方法であって、
    通孔であるプレート孔を複数有する前記プレートと通孔であるカバー孔を複数有する前記カバーとを形成し、
    前記絶縁支持層となる膜の一部を前記プレートおよび前記カバーをマスクとして用いる等方性エッチングで除去することにより、前記空隙層を形成するとともに残部からなる前記絶縁支持層を形成する、
    ことを含む振動トランスデューサの製造方法。
  3. 前記プレートと前記カバーには、等方性エッチングにより前記空隙層と前記絶縁支持層とを同時に形成するためのエッチャントが通る通孔が複数形成されている、
    請求項1に記載の振動トランスデューサ。
  4. 前記ダイヤフラムは、前記対向部に対向する中央部と前記中央部から外側に放射状に延びる複数の腕部とを備え、
    前記接合部は、隣り合う前記腕部の間において前記絶縁支持層によって支持される、
    請求項1または3に記載の振動トランスデューサ。
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