JP2009110523A - ソフトウェアの配信 - Google Patents
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Abstract
【課題】ソフトウェアアプリケーションがインストールされている装置から別の装置へソフトウェアアプリケーションを単純かつ効果的な方法で転送することにより、ソフトウェアアプリケーションの配信を行う。
【解決手段】第1のホスト装置1が第1のインストール用ファイル10aをサーバ4からダウンロードする。第1のインストール用ファイル10aは、第1のホスト装置1にソフトウェアアプリケーションの第1のバージョン5aを提供するとともに、第1のホスト装置1が1または2以上の第2のホスト装置2a、2bへ第2のインストール用ファイル10bの転送を行うことも可能とする。第2のインストール用ファイル10bは、第2のホスト装置2a、2bの各々にソフトウェアアプリケーションの第2のバージョン5bを提供する。
【選択図】図1
【解決手段】第1のホスト装置1が第1のインストール用ファイル10aをサーバ4からダウンロードする。第1のインストール用ファイル10aは、第1のホスト装置1にソフトウェアアプリケーションの第1のバージョン5aを提供するとともに、第1のホスト装置1が1または2以上の第2のホスト装置2a、2bへ第2のインストール用ファイル10bの転送を行うことも可能とする。第2のインストール用ファイル10bは、第2のホスト装置2a、2bの各々にソフトウェアアプリケーションの第2のバージョン5bを提供する。
【選択図】図1
Description
本発明の実施形態はソフトウェアアプリケーションの配信に関する。
ソフトウェアアプリケーションがインストールされている装置から別の装置へソフトウェアアプリケーションを単純かつ効果的な方法で転送することにより、ソフトウェアアプリケーションの配信を行うことが可能となれば望ましいであろう。
ソフトウェアアプリケーションの発信者が配信プロセスの制御を行うことも可能であれば望ましいであろう。
本発明の第1の態様によれば、第1のインストール用ファイル(10a)を用いて、ソフトウェアアプリケーションの第1のバージョン(5a)をインストールするインストール手段(12)と、該ソフトウェアアプリケーションの第2のバージョンを第2のホスト装置(2a、2b...)にインストールするために、前記第1のインストール用ファイルに関連する第2のインストール用ファイルを前記第2のホスト装置へ転送する転送手段(16)と、を具備する電子装置が提供される。第2のバージョンは用途が限定されているような低い機能性を有するものであってもよい。この機能性は第1のインストール用ファイルの内容によって予め定められたものであってもよい。第2のホスト装置にインストールされた第2のバージョンのソフトウェアアプリケーションは、第1のホスト装置にインストールされた第1のバージョンのソフトウェアアプリケーションとだけ動作するものであってもよい。装置は、第2のインストール用ファイル(10b)を作成するパッケージ化手段(12)をさらに具備するものであってもよい。
本発明の第2の態様によれば、ソフトウェアアプリケーションを共有する方法であって、第1のインストール用ファイル(10a)を用いて、ソフトウェアアプリケーションの第1のバージョン(5a)をインストールするステップと、該ソフトウェアアプリケーションの第2のバージョン(5b)をインストールするために、第2のインストール用ファイル(10b)を第2のホスト装置(2a、2b...)へ転送するステップと、を具備する方法が提供される。
本発明の第3の態様によれば、
第1のインストール用ファイルであって、第1のホスト装置(1)にインストールされたソフトウェアアプリケーションの第1のバージョン(5a)を提供する手段と、第2のホスト装置(2a、2b...)にインストールされた前記ソフトウェアアプリケーションの第2のバージョン(5b)を提供する手段を有する第2のインストール用ファイル(10b)を、前記第1のホスト装置(1)が前記第2のホスト装置(2a、2b...)へ転送することを可能にする手段と、を具備する第1のインストール用ファイル(10a)が提供される。
第1のインストール用ファイルであって、第1のホスト装置(1)にインストールされたソフトウェアアプリケーションの第1のバージョン(5a)を提供する手段と、第2のホスト装置(2a、2b...)にインストールされた前記ソフトウェアアプリケーションの第2のバージョン(5b)を提供する手段を有する第2のインストール用ファイル(10b)を、前記第1のホスト装置(1)が前記第2のホスト装置(2a、2b...)へ転送することを可能にする手段と、を具備する第1のインストール用ファイル(10a)が提供される。
本発明のさらに別の態様によれば、セッション中、アンサンブルとして装置による双方向の音楽制作を可能にするために、別の装置へデータを送る携帯用電子装置であって、セッション中、別の装置へ音楽同期情報を送ることができるように操作可能な出力手段と、セッション中、第1の音楽用制御データと音楽同期情報とのうちの少なくとも一方の内容を制御するユーザ入力と、第1の音楽用制御データと音楽同期情報とに従って音楽を制作するシンセサイザと、を具備する携帯用電子装置が提供される。上記出力手段は、第2の音楽用制御データおよび同期情報に従って音楽制作を可能にするために、セッション前にソフトウェアアプリケーションを別の装置へ転送できるように動作可能なものであってもよい。
本発明のさらに別の態様によれば、マスタ装置と少なくとも1つのスレーブ装置とを含む、ネットワーク化された携帯用電子装置のアンサンブルを用いて双方向に音楽を制作する方法であって、マスタ装置から1又は複数のスレーブ装置へ音楽同期情報を送るステップと、装置におけるユーザ入力に応答して音楽用制御データを個々の装置で作成するステップと、個々の装置で制作された音楽用制御データおよび音楽同期情報に従って、個々の装置において音楽を合成するステップと、を具備する方法が提供される。
本発明をよりよく理解するために、単に例示として以後添付図面を参照する。
図1は、ソフトウェアアプリケーションを配信する方法を示す。第1のホスト装置1が第1のインストール用ファイル10aを受信したところである。本例では、ホスト装置1はコンピュータ装置であり、このホスト装置1は第1のインストール用ファイル10aをサーバ4からダウンロードしたところである。別の実施形態では、ホスト装置によって読出しが可能なメモリカードなどの携帯用メモリで第1のインストール用ファイルを提供してもよい。
第1のインストール用ファイル10aは、第1のホスト装置1にインストールされたソフトウェアアプリケーションの第1のバージョン5aを提供する。第1のインストール用ファイル10aは、第1のホスト装置1が1または2以上の第2のホスト装置2a、2bへ第2のインストール用ファイル10bの転送を行うことも可能とする。
第2のインストール用ファイル10bは、第2のホスト装置2a、2bの各々の中のインストール済みの、前記ソフトウェアアプリケーションの第2のバージョン5bを提供する。第2のインストール用ファイル10bは、第2のホスト装置2a、2bが、1または2以上の第3のホスト装置3a、3b、3c...へ第3のインストール用ファイル10cを転送することを可能とする。第3のインストール用ファイル10cは、第3のホスト装置3a、3bの各々の中の、インストール済みの、前記ソフトウェアアプリケーションの第3のバージョン5cを提供する。ソフトウェアアプリケーションの配信をさらに多くのホスト装置へ続けて行うことができる。したがって、前記ソフトウェアのバージョンを'ウィルスのように(virally)'配信することが可能となる。
第1の実施形態では、第1のバージョン5aは、第1のホスト装置1のユーザが購入したソフトウェアアプリケーションのフル機能バージョンであり、第2と第3のバージョン5b、5cの双方は、該ソフトウェアアプリケーションの機能性が縮小された、'デモンストレーション'用バージョンである。第1のパッケージ化済みインストール用ファイル10aの作成者は第1のインストール用ファイル10aを設計し、それによって第1のインストール用ファイル10a自身の正確でないコピーを第2のインストール用ファイル10bとして配信するようにする。第2のインストール用ファイル10bは、自身の正確でないコピー(第1のインストール用ファイル10aの正確なコピー)を第3のインストール用ファイル10cとして配信することができる。
上記とは別に、第2の実施形態では、ソフトウェアアプリケーションのすべてのバージョン5a、5b、5cを、そのソフトウェアアプリケーションのフル機能バージョンとすることも可能である。この場合、第1のパッケージ化済みインストール用ファイル10aの作成者は、第2のインストール用ファイル10bとして自身の正確なコピーを配信するように、第1のパッケージ化済みインストール用ファイル10aを設計する。
図2は適切なホスト装置1を概略的に例示する図である。ホスト装置1は、ユーザ入力用インタフェース(UI)11と、プロセッサ12と、メモリ13と、表示部14と、データを受け取る入力部15と、データを送信する出力部16と、を有する。ユーザ入力用インタフェース11はプロセッサ12と接続され、装置1のユーザがプロセッサ12を介して装置の操作の制御を可能にする。プロセッサ12は入力部15および出力部16と接続される。プロセッサ12は、入力部15を介して受信したデータを受け取り、このデータを処理して、送信用としてデータを出力部16へ出力できるように動作可能である。プロセッサ12はメモリ13と接続され、メモリ13からの読出しおよびメモリ13への書込みを行えるように動作可能である。プロセッサ12は表示部14も制御できるように動作可能である。別の実施形態では、表示部とユーザ入力用インタフェースとは組み合わされたものであってもよい。入力部15と出力部16とはそれぞれ、無線周波数受信機および送信機であってもよい。或いは入力部15と出力部16とは単一の物理インタフェースの一部(USBポートなど)であってもよい。
入力部15を介してインストール用ファイル10を受け取り、プロセッサ12によりメモリ13にファイル10を格納することができる。プロセッサ12は、ソフトウェアアプリケーションを装置1にインストールするためにインストール用ファイル10を用いる。このインストール用ファイルによって、プロセッサ12が出力部16を介して1または2以上の別の装置へ別のインストール用ファイルの転送を行うことも可能となる。
第1のインストール用ファイル10aは第2のインストール用ファイル10bを含むものであってもよい。ファイル10aは第1のフル機能バージョン並びに別々の第2のデモバージョンを含むものであってもよい。第2のインストール用ファイル10bによって提供されるソフトウェアアプリケーションの第2のバージョンは、第1のバージョンと比べると低機能のものとなる。1つの実施形態では、第2のバージョンのソフトウェアアプリケーションの用途は限定される。上記ソフトウェアアプリケーションは、第1の装置と通信する場合にのみ正しく動作する。上記第2のバージョンの異なる機能は第1のインストール用ファイルの内容によって予め定められる。
上記とは別に、第1のインストール用ファイル10aは、インストール済みの第1のバージョンのソフトウェアアプリケーション5aから第2のインストール用ファイル10bをつくりだすメカニズムを含むものであってもよい。第1のインストール用ファイル10aの内容内にこのメカニズムを予めプログラムして、ソフトウェアのバージョンの相互関係を予め定めるようにしてもよい。したがって、第1と第2のインストール用ファイルはパッケージ化済みインストール用ファイルであってもよい。
図3は1つの可能なタイプのパッケージ化済みインストール用ファイル10を概略的に例示し、データ部22と、パッケージ化解除部24と再パッケージ化部26とが含まれている。これらの部分は、必ずしも、物理的にはっきりと別個の部分であったり、別個に特定可能な部分であったりするとはかぎらない。これらの部分は、パッケージ化済みインストール用ファイル10の内容の様々な目的を表わすものである。パッケージ化済みインストール用ファイルは圧縮済みフォーマットの形のものであってもよい。
本例では、データ部22には、ソフトウェアアプリケーションがインストールされるとすぐに、そのソフトウェアアプリケーションがその装置において動作可能にするのに必要なすべての情報が含まれる。
パッケージ化解除部26には、データ部をインストールすべき方法を指定するインストール情報が含まれる。このインストール情報は、例えば新たなディレクトリ、サブディレクトリおよびファイルの作成に関係する予め定められたデータ構造を指定してもよい。
再パッケージ化部26は、別の装置へ転送するためのインストール済みバージョンのソフトウェアアプリケーションから、パッケージ化済みインストール用ファイルを後で作成する方法を指定する。
パッケージ化済みインストール用ファイルは、例えば、MIME拡張子".sis"を有する圧縮されたシンビアンインストール用ファイルであってもよい。
パッケージ化済みインストール用ファイルを用いるインストールプロセスが図4aに示されている。ステップ40で、ソフトウェアアプリケーションを設定するためのパッケージ化済みインストール用ファイル10がホスト装置1の入力部15で受信される。ファイル10は、ステップ41でプロセッサ12により解凍され、メモリ13に一時的に記憶される。次いで、ステップ42でソフトウェアアプリケーションは、パッケージ化解除部24から読み出されたインストール情報に基づいてプロセッサ12によりインストールされる。必要な新たなディレクトリ、サブディレクトリおよびファイルは、インストール情報に指定されているようにプロセッサ12によって作成される。インストール情報は、パッケージ部26の一部として格納され、インストール済みのソフトウェアアプリケーションだけに対してアクセス可能である。
パッケージ化済みインストール用ファイルの再パッケージ化部26は、別のホスト装置へのソフトウェアアプリケーションの配信用として、インストール済みソフトウェアアプリケーションのユーザ入力用インタフェース11でユーザ選択が可能なオプションを提供する。
オプションが選択された場合、プロセッサ12が実行する配信プロセスが図4bに示されている。ユーザは、ソフトウェアアプリケーションの1つのバージョンを該ソフトウェアアプリケーション内から配信するために、UI11を介してステップ50でオプションの選択を行う。この選択によって、プロセッサ12で再パッケージ化プロセス51が起動されることになるが、これはインストールプロセスの逆のプロセスである。しかし、再パッケージ化済みファイルの中に或る一定の機能をさらに含めたり、機能の排除/使用禁止を行ったりしてもよい。
ホスト装置のプロセッサ12は、再パッケージ化部26からインストール済みソフトウェアアプリケーションを求めて、どのファイルがインストール時に作成されたかについて詳述するインストール情報にアクセスする(52)。
プロセッサ12はファイルのコピーを再パッケージ化し、ステップ54で必要に応じて修正を行って、ファイルの圧縮を行い、次いで、ステップ55でパッケージ化済みインストール用ファイルとしてこのファイルを別の装置へ転送する。このパッケージ化済みインストール用ファイル10は、データ部22と、パッケージ化解除部24と、再パッケージ化部26も有する。
修正が必要かどうか並びに修正の範囲は、受信したパッケージ化済みインストール用ファイルの再パッケージ化部26の内容によって予め定められる。したがって、オリジナルの第1のパッケージ化済みインストール用ファイルの原作者は、複数のバージョンのソフトウェアを配信することができる方法の制御を行うことできる。
例えば、再パッケージ化部26は、再パッケージ化済みインストール用ファイルの中に或るファイルを含めない旨を指定してもよい。この結果、低機能の上記再パッケージ化済みインストール用ファイルを受け取る装置にインストールされた複数のバージョンのソフトウェアアプリケーションが得られることになる。
別のオプションとして、当該バージョンが原本ファイルであるかどうかを示すフラグをオリジナルの再パッケージ化済みインストール用ファイルの中に設定するオプションがある。再パッケージ化部26によってフラグが切り替えられ、上記フラグはソフトウェアアプリケーション自身の内部の或るコードに起因してソフトウェアアプリケーションの機能を低下させる。
さらに別のオプションとして、第2のパッケージ化済みインストール用ファイルの中に、第1のホスト装置の識別子を設け、それによって、第2の装置内の第2のバージョンのソフトウェアが第1の装置と通信するときにだけ、第2の装置が動作するようにするオプションがある。
[MIDIジャミング]
インストール用ファイルを用いてソフトウェアアプリケーションを配信する上述の方法には多数の応用例がある。
インストール用ファイルを用いてソフトウェアアプリケーションを配信する上述の方法には多数の応用例がある。
1つの応用例では、ホスト装置が音楽を合成する能力を有し、双方向に合成された楽曲出力を制御することができる。
図5は、このような1つのホスト装置100を示す図である。このホスト装置100は図2のホスト装置1と同じで装置あるが、さらに、パーソナルコンピュータのサウンドカードの場合と同様のものであってもよいオーディオ出力部70も有する。ホスト装置100は、MIDIシンセサイザ74と接続されたMIDIエンジン72を備え、このMIDIシンセサイザ74は、スピーカ76(ジャックやヘッドセット用ブルートゥース送受信装置などの別のオーディオ出力部)と順次接続される。MIDIエンジン72は、(MIDIデータストリームの再生中)リアルタイムでMIDIデータストリームをMIDIシンセサイザ74へ出力する。MIDIデータストリームは、プロセッサ12によってMIDIエンジン72へ転送されたIDIファイルから得られる内容を含むものであってもよいし、プロセッサ12の制御下にあるMIDIエンジン72によって導入される追加メッセージや代替メッセージも含むものであってもよい。
MIDIシンセサイザ32はMIDIメッセージを同時に受け取り、スピーカ34を介して音を再生することによりこれらのメッセージに応答する。MIDIメッセージは受信され、次いでMIDIシンセサイザによりリアルタイムで処理される。
ホスト装置はソロ演奏を行ってもよいし、あるいは、ネットワークを形成する装置のアンサンブルで演奏してもよい。装置が単独で演奏を行うとき、装置のユーザは、UI11を使用して当該装置から出される楽曲出力のいずれの変動も制御する。
装置がアンサンブルで演奏を行うとき、アンサンブルの楽曲出力は個々の装置の楽曲出力の組み合わせとなる。装置のユーザは、自分の装置の楽曲出力と、ネットワーク内の別の装置の各々の出力とによってアンサンブルの楽曲出力の変動を制御することも可能である。これによって、好適には対面することが望ましい複数のユーザによる音楽の双方向の作曲が可能となる。
複数の方法で合成された楽曲出力を制御して即興の作曲を行うことができる。
例えば、ホスト装置100のユーザは、端末のUI11(キーパッドや、装置の動きに応答する組込み型の集積加速度計などの別のMIDIコントローラなど)を用いて、メロディ、リズム、ループなどをリアルタイムで演奏行することが可能となる。バックグラウンド・ミュージックを伴って、あるいは、バックグラウンド・ミュージックを伴うことなくこれらのメロディ、リズム、ループを演奏してもよい。バックグラウンドのサンバトラックを演奏しながら、加速度計を備えた移動電話をシェイクし、そのシェイクと共に電話が適時パーカッション音を生みだすことも可能である。格納済みMIDIファイルをMIDIエンジン72へ転送することにより、プロセッサによってバックグラウンド・ミュージックを制作することができる。伴奏用パーカッションは、MIDIエンジンの出力信号の形で追加MIDIメッセージとして追加される。例えば、ブルートゥースなどを用いて複数の電話のネットワーク化が可能であり、個々の電話ユーザは録音された伴奏を用いて、演奏アンサンブルに対するパーカッションの寄与の度合を測ることができる。
別の例として、(エコー、残響などの)効果音を追加したり、楽器を変更したり、バックグラウンドトラックを介して'ライブ'演奏をしたり、ドラムビートなどの楽器編成を外したり、メロディ、バスラインを除去したりすることにより、リアルタイムでバックグラウンドトラックを変えることができる。MIDIエンジン72により出力されたMIDIメッセージを変えることにより、これらの効果音の達成が可能となる。
別の例として、別々のミュージックトラックを双方向にミックスして一体のものにしてもよい。この操作はMIDIエンジン72を介して達成可能である。
マルチ音楽用アプリケーションを用いて双方向の音楽制御が達成される。
1つのタイプの音楽用アプリケーションによって、(エコーや残響などの)1または2以上の音楽的効果音の形成および修正をリアルタイムで行うことが可能となる。別のタイプの音楽用アプリケーションによって或る特定の楽器音が出力される。
音楽用アプリケーションは独立した'フリースタイル'モードや、スレーブ'アシスト'モード、あるいは、マスターモードで利用することができる。
セッションとは音楽用アプリケーションのアンサンブルである。任意のセッションにおいて、唯一のマスタ・アプリケーションが存在することになる。セッションは1つの装置または複数のネットワーク化された装置を含むものであってもよい。
ユーザは、アクティブな複数の可能な音楽用アプリケーションのうちのいずれかのアプリケーション、および、そのアプリケーションが有しているモードを選択することができる。音楽用アプリケーションのなかには固定モードタイプを有するものもある。
独立モードでは、アプリケーションは従来の楽器に非常に似た形で再生される。出力は、利用可能なユーザ入力用インタフェースを利用するユーザの才能に専ら依存する。
マスターモードでは、音楽用アプリケーションは音楽用スレーブ・アプリケーションのアンサンブルの同期を行う役割を果たす。マスタ・アプリケーションは個々の音楽用スレーブ・アプリケーションに音楽同期情報を提供する。この音楽同期情報によってテンポや和声(和音シーケンス)を定めることが可能となる。テンポが定められると、スレーブ・アプリケーションはそのタイミングを変えて、連続してマスタ・アプリケーションにマッチングを行う。このマッチングは、プロセッサ12を用いてMIDIエンジン72の出力を変えることにより、スレーブ・アプリケーションにおいて達成することも可能である。音符のオン/オフを行う時点は簡単に変えられる。適切なマスタ・アプリケーションとして、ドラムビート・アプリケーションがある。これによってスレーブで出力された音楽はマスタから受信した音楽同期情報に依存することになる。
同期情報は、重要な音楽上の特徴や、音楽用アプリケーションあるいは装置によって共有される上記特徴に対する変更を定めることも可能である。このような変更として、アンサンブルで使用する音楽用アプリケーションの識別子、バックグラウンドトラック、相対音量、音楽用のキー、拍子記号あるいは音楽のエネルギなどがある。これらの特徴は、音楽用マスタ・アプリケーションをホストする装置のユーザにより選択可能である。例えば、録音された伴奏に応じて限られた数の選択用オプションを与え、それによって、生成された音楽の可能な修正例がメロディ、バスおよびドラムなどの互換性のある修正例を含むようにして、ユーザが過度に間違った方向に進むことが起り得ないようにすることができる。
バックグラウンドトラックを用いる場合、音楽用マスタ・アプリケーションを介してMIDIファイルとしてこのバックグラウンドトラックを再生してもよい。装置のユーザは予め定められた手本に従うことになる。
スレーブモードでは、音楽用アプリケーションは音楽用マスタ・アプリケーションと同期し、同じ装置または別々の装置では、スレーブ・アプリケーションのアンサンブルは単一の和声システムとして機能する。
音楽用スレーブ・アプリケーションはアシストされた演奏モードで動作するものであってもよい。アシストされた演奏モードでは、音楽用アプリケーションの出力はユーザが制作した音楽そのままの再現ではない。楽曲出力は自動的に修正/強化されて、制作された音楽が或る主題を遵守することが保証されるようになっている。この楽曲出力はPDA、移動電話などの別の目的用として最適化された入力用装置を備えた装置にとって特に有用である。したがって、本システムを用いて音楽を演奏するのに音楽についての知識や訓練が不要となる。
例えば、テンポを維持するためにユーザのタイミングの修正が可能である。テンポを量子化して、可能なビートポジションに変えることにより、テンポを維持するためのタイミングの自動修正を行うことができる。例えば、正しいタイミングがそのまま正確に反映されていないドラムビート・アプリケーションにユーザが入力を行うとき、最も近い可能なビートポジションに合わせてタイミング調整が行われる。別の例として、正しい和音の生成や、修正や、完成が行われて、和声が保たれるものもある。
端末間でネットワークを形成することにより、別々の端末内の音楽用アプリケーションのアンサンブルを作成することができる。赤外線、インターネット、USB、GPRS、ブルートゥースなどのような任意の適切な接続によってネットワークを確立することができる。
個々の装置は、アンサンブルで用いられる個々の音楽用アプリケーションのコピーを有し、いずれの装置も、別の装置で音楽用アプリケーションを用いて作成した音を合成できるようにすることが望ましい。
上述のようなパッケージ化済みインストール用ファイルを用いて音楽用アプリケーションを装置へ配信することができる。
MIDIジャミング・シングルはソフトウェアアプリケーションである。このソフトウェアアプリケーションはメモリカードで販売されている場合もあれば、'.sis'ファイルなどのパッケージ化済みインストール用ファイルとして、無線で、または、インターネットを介して装置へダウンロードできる場合もある。装置の中にインストールされると、MIDIジャミング・シングルによって、装置のユーザは別の装置を含む音楽セッションに参加することが可能になる。
単一のソフトウェアアプリケーションは、以下のコンポーネントから構成される:ジャミングフレームワークソフトウェア・コンポーネント;音楽用マスタ・アプリケーション・コンポーネント;音楽用スレーブ・アプリケーション・コンポーネント;ユーザーインターフェース・コンポーネントおよびMIDIファイル・コンポーネント。
ジャミングフレームワークソフトウェアによって、装置が別の装置と共にネットワークを形成し、音楽用アプリケーションのアンサンブルの作成が可能となる。ジャミングフレームワークソフトウェアは作成、送信、受信および同期情報の利用の制御も行う。
単一のソフトウェアアプリケーションはパッケージ化された形で上記コンポーネントを含む予めパッケージされたインストール用ファイル('.sis'など)であってもよい。このパッケージ化済みインストール用ファイルは、別の装置へ転送して、アンパックし、単一のソフトウェアアプリケーションをインストールすることができる。
上記とは別に、単一のソフトウェアアプリケーションは、パッケージ化済みインストール用ファイル('.sis'など')からインストールしたものであってもよい。したがって、装置は、インストール情報を利用して、インストール済みのコンポーネントから修正済みのパッケージ化インストール用ファイルを再現し、このファイルを別の装置へ提供することが可能となる。別の装置は、修正済みインストール用ファイルをインストールして、修正された単一のソフトウェアアプリケーションを取得する。このソフトウェアアプリケーションは、ジャミングセッションを開始したり、ソロ演奏を行ったりすることはできないが、セッションに参加することはできる。
修正済みのパッケージ化インストール用ファイルを供給する装置は、ファイルの修正を行うことも可能であり、この装置はその識別子を含むようになっている。このファイルから得られる修正されたインストール済みのソフトウェアアプリケーションは、含まれている識別子に一致する識別子を有する装置と共に専ら動作することになる。したがって、修正されたソフトウェアアプリケーションは、このソフトウェアアプリケーションを取得するソース装置がセッションに存在している間だけ専ら動作することになる。
上記記載のインストール用ファイルを用いるソフトウェアアプリケーションの配信方法の別の応用例では、メモリカードに格納された第1のパッケージ化済みインストール用ファイルとしてマルチユーザゲームが購入される。
1つの実施構成では、メモリカードには、フルバージョンのゲーム、並びに、関連するデモバージョンのゲームも含まれる。これらのバージョンは第1の装置の中へ同時にロードすることができる。フルバージョンが装置の中に常駐しているのに対して、デモバージョンは別の装置へ転送することができる。デモバージョンの転送先装置がゲームのフルバージョンと通信している場合にのみ上記デモバージョンが正しく機能するように、上記デモバージョンを設計することもできる。デモバージョンの転送先装置が、第1の装置内に常駐しているこのデモバージョンのゲームの関連するフルバージョンと通信している場合にのみ、デモバージョンが正しく機能するようにデモバージョンを設計してもよい。
別の実施構成では、例えば、インストール用ファイルには、ホスト装置がゲームを起動し、別の装置をゲームに参加させることを可能にする第1のコンポーネントと、ホスト装置がゲームに参加することを可能にする第2のコンポーネントと、第1または第2のコンポーネントによってゲームが開始されるとすぐに、ホスト装置を用いてゲームのプレイを可能にする第3のコンポーネントとが含まれる。図1の例では、第1の装置はフル機能バージョンのゲームを有し、この機能バージョンでは、第1、第2および第3のコンポーネントが操作可能になる。第2のパッケージ化済みインストール用ファイルには、第2と第3のコンポーネントは含まれるが、第3のコンポーネントだけを含むことはない。したがって、第2のバージョンは、参加するように招かれたときゲームに参加することはできるが、ゲームを自動的にプレイしたり、ゲームを開始したりすることはできない。
種々の例を参照しながら上記パラグラフで本発明の実施形態について以上説明したが、本発明の特許請求の範囲から逸脱することなく、示された例に対する修正を行うことが可能であると理解すべきである。
特段の重要性を有すると考えられる本発明の特徴に対して注意を引くように上記明細書では努力したが、出願人は、特段の強調が行われたか否かにかかわらず、本明細書で上記言及したおよび/または上記図面に示したいずれの特許可能な特徴、あるいは、これら特徴の組み合わせに関しても保護を請求するものであることを理解されたい。
Claims (1)
- 電子装置であって、
ソフトウェアアプリケーションの第1のバージョン(5a)を、第1のインストール用ファイル(10a)を用いてインストールするインストール手段(12)と、
前記ソフトウェアアプリケーションの第2のバージョンを第2のホスト装置(2a、2b...)にインストールするために、前記第1のインストール用ファイルに関連する第2のインストール用ファイルを前記第2のホスト装置へ転送する転送手段(16)と、
を具備する電子装置。
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---|---|---|---|
A761 | Written withdrawal of application |
Effective date: 20090522 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A761 |