JP2009110449A - 情報処理装置、情報処理方法、情報処理プログラム、および、icカード - Google Patents

情報処理装置、情報処理方法、情報処理プログラム、および、icカード Download PDF

Info

Publication number
JP2009110449A
JP2009110449A JP2007284416A JP2007284416A JP2009110449A JP 2009110449 A JP2009110449 A JP 2009110449A JP 2007284416 A JP2007284416 A JP 2007284416A JP 2007284416 A JP2007284416 A JP 2007284416A JP 2009110449 A JP2009110449 A JP 2009110449A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
image data
storage means
information processing
area
displayed
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP2007284416A
Other languages
English (en)
Inventor
Masamichi Izumida
正道 泉田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Seiko Epson Corp
Original Assignee
Seiko Epson Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Seiko Epson Corp filed Critical Seiko Epson Corp
Priority to JP2007284416A priority Critical patent/JP2009110449A/ja
Publication of JP2009110449A publication Critical patent/JP2009110449A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Images

Abstract

【課題】文字および図形等を簡易な構成で表示することが可能な情報処理装置を提供する。
【解決手段】画像データが書き込まれる格納手段(SRAM31b)を有し、画像データを表示する不揮発性表示手段(EPD31a)と、画像データを描画する際のワークエリアとしての記憶手段(VRAM36a)と、記憶手段をワークエリアとして描画処理を実行し、不揮発性表示手段に表示する画像の一部としての領域画像データを生成する描画手段(表示制御MCU36)と、描画手段による描画処理によって生成され、記憶手段に記憶されている領域画像データを格納手段に転送する転送手段(表示制御MCU36)と、を備え、格納手段に格納された画像データを不揮発性表示手段に表示する。
【選択図】図3

Description

本発明は、情報処理装置、情報処理方法、情報処理プログラム、および、ICカードに関する。
特許文献1には、不揮発性表示装置と無線通信を組み合わせたRF−ID装置に関する技術が開示されている。この技術では、無線通信によって受信された情報を、不揮発性表示装置に表示することにより、電源の消費を抑えつつ、表示を長時間維持することができる。
特開2005−165814号公報
ところで、特許文献1に開示される技術では、不揮発性表示装置に表示する情報としては、数字を例に挙げて説明しているが、文字および図形等の表示を可能にする場合には、装置の構成が複雑になるという問題点がある。
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであり、文字および図形等を簡易な構成で表示することが可能な情報処理装置、情報処理方法、情報処理プログラム、および、ICカードを提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の情報処理装置は、画像データが書き込まれる格納手段を有し、前記画像データを表示する不揮発性表示手段と、前記画像データを描画する際のワークエリアとしての記憶手段と、前記記憶手段をワークエリアとして描画処理を実行し、前記不揮発性表示手段に表示する画像の一部としての領域画像データを生成する描画手段と、前記描画手段による描画処理によって生成され、前記記憶手段に記憶されている前記領域画像データを前記格納手段に転送する転送手段と、を備え、前記格納手段に格納された画像データを前記不揮発性表示手段に表示する、ことを特徴とする。
この構成によれば、不揮発性表示手段に表示する画像の一部としての領域画像データを記憶手段をワークエリアとして描画処理し、得られた領域画像データを格納手段に転送し、不揮発性表示手段に表示させる。このため、不揮発性表示手段に表示する画像を複数に分割して描画することから、文字および図形等を簡易な構成で表示することが可能になる。
また、本発明は、上記発明において、前記描画手段は、前記不揮発性表示手段に表示される画像を水平方向または垂直方向に複数に分割した場合のそれぞれの短冊状の領域毎に描画処理を実行することを特徴とする。
この構成によれば、描画手段は、不揮発性表示手段に表示される画像を水平方向または垂直方向に複数に分割した短冊状の領域毎に描画する。このため、メモリ上で連続する領域毎に描画を行って転送することから、描画手段による描画処理および転送手段による転送を高速化することができる。
また、本発明は、上記発明において、前記描画手段は、表示内容を変更する際には、前記複数の領域のうち、変更が必要な領域のみを再描画し、前記転送手段は、再描画が行われた領域のみを前記格納手段に転送することを特徴とする。
この構成によれば、表示内容を変更する際には、複数の領域のうちで変更が必要な領域のみを再描画して転送する。このため、再描画処理を高速に実行することができる。
また、本発明は、上記発明において、前記格納手段に対する電源の供給を制御する制御手段を有し、前記制御手段は、前記不揮発性表示手段に対する表示処理が終了した後に、前記描画手段による再描画を行う場合には、前記格納手段に対する電源の供給を継続し、それ以外の場合には電源の供給を停止することを特徴とする。
この構成によれば、不揮発性表示手段に対する表示処理が終了した後に、描画手段による再描画を行う場合には、格納手段に対する電源の供給を継続し、それ以外の場合には電源の供給を停止する。このため、再描画が必要な場合には電源の供給を継続するので、格納手段に格納された画像データが維持され、部分的な描画が可能になることから、再描画処理を高速化でき、また、再描画を行わない場合には電源の供給を停止することにより電源の消耗を防止できる。
また、本発明の情報処理方法は、画像データが書き込まれる格納手段を有する不揮発性表示装置に画像を表示するための情報処理方法であって、前記不揮発性表示装置に表示する画像の一部としての領域画像データを、記憶手段をワークエリアとして描画処理するステップと、前記描画処理によって生成された前記領域画像データを、前記記憶手段に記憶させるステップと、前記記憶手段に記憶されている前記領域画像データを、前記格納手段に転送するステップと、前記格納手段に格納された画像データを、前記不揮発性表示装置に表示するステップと、からなることを特徴とする。
この方法によれば、不揮発性表示装置に表示する画像の一部としての領域画像データを記憶手段をワークエリアとして描画処理し、得られた領域画像データを格納手段に転送し、不揮発性表示装置に表示させる。このため、不揮発性表示装置に表示する画像を複数に分割して描画することから、文字および図形等を簡易な構成で表示することが可能になる。
また、本発明の情報処理プログラムは、画像データを格納する格納手段を有する不揮発性表示装置に表示する画像データを描画する際のワークエリアとしての記憶手段、前記記憶手段をワークエリアとして描画処理を実行し、前記不揮発性表示装置に表示する画像の一部としての領域画像データを生成する描画手段、前記描画手段による描画処理によって生成され、前記記憶手段に記憶されている前記領域画像データを前記格納手段に転送する転送手段、としてコンピュータを機能させ、前記格納手段に格納された画像データを前記不揮発性表示装置に表示する、ことを特徴とする。
このプログラムによれば、不揮発性表示装置に表示する画像の一部としての領域画像データを記憶手段をワークエリアとして描画処理し、得られた領域画像データを格納手段に転送し、不揮発性表示装置に表示させる。このため、不揮発性表示装置に表示する画像を複数に分割して描画することから、文字および図形等を簡易な構成で表示することが可能になる。
また、本発明のICカードは、画像データが書き込まれる格納手段を有し、前記画像データを表示する不揮発性表示手段と、前記画像データを描画する際のワークエリアとしての記憶手段と、前記記憶手段をワークエリアとして描画処理を実行し、前記不揮発性表示手段に表示する画像の一部としての領域画像データを生成する描画手段と、前記描画手段による描画処理によって生成され、前記記憶手段に記憶されている前記領域画像データを前記格納手段に転送する転送手段と、を備え、前記格納手段に格納された画像データを前記不揮発性表示手段に表示する、ことを特徴とする。
この構成によれば、不揮発性表示手段に表示する画像の一部としての領域画像データを記憶手段をワークエリアとして描画処理し、得られた領域画像データを格納手段に転送し、不揮発性表示手段に表示させる。このため、不揮発性表示手段に表示する画像を複数に分割して描画することから、文字および図形等を簡易な構成で表示することが可能になる。
以下、図面を参照して本発明の実施形態について説明する。なお、以下では、本発明の情報処理装置をIC(Integral Circuit)カードとして実施した場合を例に挙げて説明する。また、本発明の情報処理方法および情報処理プログラムは、ICカードの動作およびICカードを制御するプログラムとして説明する。
(A)実施の形態の構成の説明
図1は、本発明を適用した実施形態に係るICカードを含むICカードシステムの概略構成を示す図である。図1に示すように、ICカードシステムは、パーソナルコンピュータ10、通信ルータ20、および、ICカード30−1,30−2を主要な構成要素としている。なお、この例では、パーソナルコンピュータおよび通信ルータはそれぞれ1台とされ、また、ICカードは2枚とされているが、これ以外の台数(または枚数)であってよい。
ここで、パーソナルコンピュータ10は、図示せぬCPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)、HDD(Hard Disk Drive)等を主要な構成要素とし、HDDに格納されているアプリケーションプログラムを実行することにより、ICカード30−1,30−2に表示させる情報を生成するとともに、通信ルータ20を介して生成された情報を送信する。通信ルータ20は、パーソナルコンピュータ10から供給された情報に基づいて、搬送波を所定の変調方式により変調し、変調された搬送波を電波としてICカード30−1,30−2に対して送信する。ICカード30−1,30−2は、通信ルータ20から送信された電波を受信して復調することにより、搬送波に含まれている情報を取得し、取得した情報を後述するEPD(Electrophoretic Display)に表示させる。
図2は、図1に示すICカード30−1の外観構成を示す図である。なお、ICカード30−1とICカード30−2は、同様の構成とされているので、以下では、ICカード30−1を例に挙げて説明を行う。図2に示すように、ICカード30−1は、略長方形の薄型の形状を有する担体50を有しており、ICカード30−1の表面(図2における奥行き方向の手前側の面)には、表示デバイスとしてのEPD31aがはめ込まれており、また、その下側(図2の上下方向の下側)には後述する入力デバイス35を構成する操作ボタン35a〜35cが配置されている。
図3は、ICカード30−1の構成例を示すブロック図である。図3に示すように、ICカード30−1は、EPD31a(請求項中「不揮発性表示手段」および「不揮発性表示装置」に対応)、SRAM(Static RAM)31b(請求項中「格納手段」に対応)、表示制御回路32、バッテリ33、電源回路34、入力デバイス35、表示制御MCU(Main Control Unit)36(請求項中「描画手段」、「転送手段」、および、「制御手段」に対応)、不揮発性メモリ37、通信制御MCU38、RF(Radio Frequency)回路39、および、アンテナ40を主要な構成要素としている。
ここで、EPD31aは、透明な液体の中で浮動する微粒子を電界によって移動させることにより、文字および図形等の表示を行う表示デバイスである。なお、EPD31aに表示された情報は、EPD31aへの電源の供給を絶った後も表示され続ける、不揮発性の表示デバイスである。SRAM31bは、EPD31aに表示する情報を格納するメモリである。より詳細には、EPD31aは、例えば、横および縦がそれぞれ352×450画素から構成されており、SRAM31bは、横および縦がそれぞれ352×450ビットの情報を格納可能な記憶容量を有しており、SRAM31bに格納されている情報の各ビットに応じてEPD31aを構成する画素を黒または白の状態とすることにより、種々の情報を表示することができる。なお、この実施の形態では、SRAM31bは、書き込みのみが可能なライトオンリ(Write Only)のメモリとして構成される。表示制御回路32は、EPD31aに情報を表示する際の制御を行う回路であり、例えば、表示制御MCU36とEPD31aとの間の電圧の変換を行う制御を行う。また、表示制御回路32は、電源回路34から供給された電力をSRAM31bおよびEPD31aに供給する。バッテリ33は、例えば、リチウムイオン電池等によって構成され、電源回路34に直流電力を供給する。電源回路34は、バッテリ33から供給される電源電圧を、所定の電圧に昇圧または降圧し、表示制御回路32に供給する。なお、図3では、電源回路34によって生成された電源電力は、表示制御回路32のみに供給されているが、実際にはその他の部分にも供給されている。
入力デバイス35は、操作ボタン35a〜35cと、図示せぬスイッチによって構成され、操作ボタン35a〜35cがユーザによって操作された場合には、スイッチがオンまたはオフの状態になり、表示制御MCU36がスイッチの状態に基づいて操作ボタンが操作されたことを検出する。表示制御MCU36は、通信制御MCU38から供給されたコマンドを解釈し、不揮発性メモリ37に格納されている対応するフォントデータまたはビットマップデータを取得し、内蔵されているVRAM(Video RAM)36a(請求項中「記憶手段」に対応)をワークエリアとして描画処理を実行し、得られた画像データを表示制御回路32に供給してEPD31aに表示させる処理を実行する。不揮発性メモリ37は、例えば、FeRAM(Ferroelectric RAM)によって構成され、表示制御MCU36が使用するフォントデータおよびビットマップデータを格納するとともに、表示制御MCU36が実行するプログラム等を格納する。通信制御MCU38は、RF回路39から供給されるディジタル信号を解釈し、内蔵するメモリ(不図示)を書き換えたり、ディジタル信号から復元されたコマンドを表示制御MCU36に供給したりする。RF回路39は、アンテナ40によって捕捉された電波を復調し、ディジタル信号を生成して、通信制御MCU38に供給する。アンテナ40は、例えば、コイル形状を有しており、通信ルータ20から送信された電波を捕捉し、RF回路39に供給する。
図4は、図3に示す表示制御MCU36が有するVRAM36aと、SRAM31bとの関係を示す図である。図4に示すように、VRAM36aは、横および縦がそれぞれ352×52ビットの情報を格納可能な容量を有しており、表示制御MCU36は、このVRAM36aをワークエリアとして描画処理を実行し、“0”または“1”から構成される画像データを生成する。SRAM31bは、横および縦がそれぞれ352×450ビットの情報を格納可能な容量を有しており、SRAM31bに格納されている画像データのビット情報に応じて、EPD31aの各画素が白色または黒色のいずれかに表示される。なお、VRAM36aとSRAM31bは、横方向のビット数が352ビットで同じとされている。また、縦方向につては、SRAM31bはVRAM36aの8.7倍程度の容量を有している。このため、VRAM36aにおいて生成された画像データ(領域画像データ)が複数回転送されることにより、SRAM31bに格納される1枚分の画像が完成する。
なお、本実施の形態では、図5に示すように、SRAM31bは、フッタおよびヘッダならびにNo.1〜No.8の領域に分割されており、それぞれの領域単位で画像データをVRAM36aからSRAM31bに転送することができる。なお、図5の例では、フッタは縦方向の高さ(Height)が8ビットとされ、ヘッダは26ビットとされ、No.1〜No.8の領域はそれぞれ52ビットとして構成されている。No.1〜No.8の領域は、VRAM36aと同一のサイズとされている。なお、図5は一例であって、これ以外のサイズであったり、あるいはこれ以外の個数に分割されていたりしてもよい。
(B)実施の形態の動作の説明
つぎに、図6を参照して、図1に示すICカードシステムの動作について説明する。なお、ICカード30−1,30−2において実行される処理は同様であるので、以下ではICカード30−1を例に挙げて説明する。
まず、パーソナルコンピュータ10から新たな情報をICカード30−1,30−2に送信する動作について説明する。例えば、ICカード30−1,30−2に対して情報を提供して表示させるような場合、パーソナルコンピュータ10において、所定のアプリケーションプログラムを起動し、ICカード30−1,30−2に対して供給しようとする情報を生成する。具体的には、ICカード30−1,30−2に供給する情報として、例えば、提供される情報を選択するメニュー画面を描画するための描画コマンドと、メニュー画面において所定の情報が選択された場合には対応する情報を表示するための描画コマンドとが生成される。そして、これらの情報は、パーソナルコンピュータ10の所定のインタフェース(例えば、USB(Universal Serial Bus)またはLAN(Local Area Network))を介して通信ルータ20に供給される。通信ルータ20では、パーソナルコンピュータ10から供給された情報を取得し、対応するディジタルビット列(“0”および“1”の列)に変換し、このディジタルビット列に基づいて搬送波を変調し、図示せぬアンテナから電波として送信する。
このようにして通信ルータ20から送信された電波は、ICカード30−1によって受信される(ステップS10)。より詳細には、通信ルータ20から送信された電波は、ICカード30−1のアンテナ40によって捕捉され、RF回路39に供給される。RF回路39では、アンテナ40によって捕捉された搬送波に含まれているディジタルビット列を抽出する。そして、抽出されたディジタルビット列は、通信制御MCU38に供給され、そこで、コマンドの解釈が行われる。いまの例では、受信した情報は、描画コマンドであるので、図6のステップS11においてYesと判定され、ステップS12に進む。なお、描画コマンドでないと判定された場合(ステップS11;No)には、処理を終了する。
受信したディジタルビット列が描画コマンドである場合には、ステップS12に進み、表示制御MCU36は、VRAM36aをワークエリアとして描画処理を実行する。このとき、描画コマンドとしては、図5に示すいずれかの領域を指定するデータと、表示する内容を示す情報とが含まれているので、これらに基づいて描画処理を実行する。例えば、文字を描画する場合には、文字を示すコード(例えば、シフトJIS(Japan Industrial Standard)コード)に対応するフォントデータを、不揮発性メモリ37から取得し、VRAM36aの所定の領域に展開する。また、図形の場合には、描画コマンド(例えば、線分の描画コマンド等)に応じて描画処理を実行し、該当するビットを“1”または“0”の状態とする。さらに、ビットマップデータの場合には、受信したビットマップデータまたは不揮発性メモリ37に格納されている所定のビットマップデータを取得して、VRAM36aの所定の領域に展開する。このような処理により、図5に示すいずれかの領域に対応する画像データ(領域画像データ)が生成される。
ステップS13では、表示制御MCU36は、表示制御回路32に対してSRAM31bに対して電源電力の供給を開始するように指示する。これにより、SRAM31bに対して、電源電圧である5Vの供給が開始されるので、SRAM31bは動作を開始する。なお、SRAM31bは、揮発性メモリであるので、前回記憶していた内容は消えている。
ステップS14では、表示制御MCU36は、VRAM36aに格納されている画像データを、表示制御回路32を介して、SRAM31bに転送する処理を実行する。例えば、図5に示すNo.1の領域の画像データの描画処理が完了した場合には、VRAM36aに格納されている、例えば、横および縦が352×52ビットの画像データが、SRAM31bの図5に示すNo.1の領域に対して転送される。これにより、SRAM31bのNo.1の領域には、VRAM36aによって描画された画像データが格納される。
つぎに、ステップS15では、表示制御MCU36は、描画を継続するか否かを判定し、描画処理を継続する場合(ステップS15;Yes)にはステップS12に戻って同様の処理を繰り返し、それ以外の場合(ステップS15;No)にはステップS16に進む。より詳細には、受信した描画コマンドに、他の領域を描画するコマンドが含まれている場合にはステップS12に戻って同様の処理を繰り返し、それ以外の場合にはステップS16に進む。例えば、図5に示すNo.2の領域その他を描画するコマンドが含まれている場合にはステップS12に戻り、これらの領域に対する描画処理を実行する。
ステップS16では、表示制御MCU36は、SRAM31bに格納されている情報をEPD31aに表示する処理を実行する。より詳細には、表示制御MCU36は、表示制御回路32に対してEPD31aに対して書き込み用の電圧(例えば、15V)を供給するように指示を行うとともに、SRAM31bに格納されている画像データを構成する各ビットの“0”または“1”の状態に応じて、EPD31aの各画素を黒または白の状態にする。これにより、SRAM31bに格納されている画像データに対応する情報がEPD31aに表示される。
ステップS17では、表示制御MCU36は、表示処理を継続するか否かを判定し、継続する場合(ステップS17;Yes)にはステップS12に戻って前述の場合と同様の処理を繰り返し、それ以外の場合(ステップS17;No)にはステップS18に進む。より詳細には再描画を行う場合、一例として、画面の一部を点滅表示したり、反転表示したり、あるいは、ユーザの操作待ちの状態である場合(操作に応じた再描画が想定される場合)には、ステップS12に進み、それ以外の場合にはステップS18に進む。ところで、ステップS17においてYesと判定されてステップS12に戻って再描画を行う場合、ステップS18を経由しないことから、SRAM31bに対して電源が供給され続けるので、SRAM31bに格納されている情報は保持される。このため、EPD31aに表示されている情報の一部を変更する場合には、SRAM31bの情報を維持したままで書き換えを行うことにより、描画速度を向上させることができる。
一例として、図7(A)に示すメニュー画面では、つぎの操作として、ユーザがメニュー項目を選択することが予想されるので、図7(A)のメニュー画面を描画した後には、ステップS17において、表示処理を継続する(Yes)と判定し、ステップS12に進む。そして、ユーザによって操作ボタン35a〜35cが操作された場合には、図7(B)に示すように、対応する項目を反転表示または点滅表示する必要が生じるが、その場合には、表示制御MCU36は、ステップS12において選択されたメニュー項目のみをVRAM36aにおいて再描画処理し、ステップS14において当該データのみをSRAM31bに転送して上書きし、ステップS16においてEPD31aに表示させる。これにより、表示を変更する領域のみを再描画処理して転送処理するだけでよいので、描画速度を向上させることができる。この結果、例えば、1秒間に数回程度の描画しかできないEPD31aであっても、ユーザに不満を感じさせることなく、表示を行うことができる。
一方、表示処理を継続しない場合には、ステップS18に進み、表示制御MCU36は、表示制御回路32に対してSRAM31bに対する電源の供給を終了させる。これにより、SRAM31bに記憶されている内容は消去されるが、消費電力を抑えることにより、バッテリ33の消耗を防止できる。なお、EPD31aは、不揮発性の表示装置であるので、電源の供給が終了された場合であっても、表示内容は維持される。
以上に説明したように、本発明の実施の形態によれば、SRAM31bよりも小さい記憶容量を有するVRAM36aにおいて描画処理を実行して領域画像データを生成し、生成された画像データをSRAM31bに転送するようにしたので、高解像度のEPD31aを用いた場合であっても、解像度が高い情報をEPD31aに表示させることができる。
また、EPD31aを複数の短冊状の領域に分割し、それぞれの領域毎に描画処理を実行するようにしたので、SRAM31bにおいて連続する領域に対して転送処理を行うことで、転送処理を高速化することができる。また、予め定まった内容を表示する場合には処理をルーチン化することにより処理速度を向上できる。例えば、エラー表示を行う場合、表示する内容と領域は予め定まっていることが多いので、そのような場合には、表示する内容のみを指定することにより、エラーの表示処理を実行できる。
また、表示処理を継続する場合には、SRAM31bに対する電源の供給を維持しつつ、領域単位で再描画を行うようにしたので、処理速度が遅いEPD31aであっても、ユーザに不満を感じさせることなく、描画処理を実行することができる。また、このように、電源を継続して供給する場合を、表示処理を継続する場合に限ることにより、電源をこまめに遮断して、バッテリ33の消耗を防ぐことができる。
また、領域単位で再描画処理を行うことにより、SRAM31bとして、ライトオンリのメモリを使用することができる。すなわち、パーソナルコンピュータ等において表示装置に表示する画像データを保持するメモリでは、新たな情報と既存の情報の論理演算を行うことにより情報の表示が行われることが一般的であるので、このようなメモリではリードおよびライトが可能なメモリが必要である。しかしながら、本実施の形態では、VRAM36aにおいてこのような論理演算を行い、論理演算の結果をSRAM31bに転送するようにした。これにより、SRAM31bとしては、リードおよびライトが可能なメモリよりも安価なライトオンリのメモリで事足りることから、装置のコストを低減できる。また、リードサイクルを除外することにより、メモリのアクセス速度を向上することができる。
(C)変形実施の態様
なお、上述した実施の形態は、あくまでも本発明の一態様を示すものであり、本発明の範囲内で任意に変形および応用が可能であることは勿論である。
たとえば、以上の実施の形態では、本発明の実施の形態に係る情報処理装置をICカードとして実施した場合の例を示したが、本発明は、このような場合に限定されるのではなく、例えば、他の小型の情報処理装置に適用することが可能である。
また、以上の実施の形態では、不揮発性表示装置としてEPD31aを例に挙げて説明したが、これ以外の不揮発性表示装置を用いてもよい。また、EPD31aの解像度としては、横および縦がそれぞれ352×450画素のモノクロの装置を例に挙げて説明したが、これ以外の画素数であったり、カラーの装置であったりしてもよい。なお、カラーの場合には、図4に示すVRAM36aおよびSRAM31bがR,G,Bのそれぞれについて1つずつ必要になる。また、図5に示す領域の分割の仕方は一例であり、これ以外の分割の方法であってもよい。
また、以上の実施の形態では、電源供給を終了するのは、表示処理を継続しない場合としたが、例えば、パーソナルコンピュータ10からの情報の供給が一定時間以上なされない場合、ユーザの操作が一定時間以上なされない場合、バッテリ33の電圧が所定の電圧以下である場合には、電源供給を終了するようにしてもよい。そのような処理によれば、バッテリ33の消耗を防ぐことができる。
なお、上記の処理機能は、コンピュータによって実現することができる。その場合、情報処理装置が有すべき機能の処理内容を記述したプログラムが提供される。そのプログラムをコンピュータで実行することにより、上記処理機能がコンピュータ上で実現される。処理内容を記述したプログラムは、コンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録しておくことができる。コンピュータで読み取り可能な記録媒体としては、磁気記録装置、光ディスク、光磁気記録媒体、半導体メモリなどがある。磁気記録装置には、ハードディスク装置(HDD)、フレキシブルディスク(FD)、磁気テープなどがある。光ディスクには、DVD(Digital Versatile Disk)、DVD−RAM、CD−ROM(Compact Disk ROM)、CD−R(Recordable)/RW(ReWritable)などがある。光磁気記録媒体には、MO(Magneto-Optical disk)などがある。
プログラムを流通させる場合には、たとえば、そのプログラムが記録されたDVD、CD−ROMなどの可搬型記録媒体が販売される。また、プログラムをサーバコンピュータの記憶装置に格納しておき、ネットワークを介して、サーバコンピュータから他のコンピュータにそのプログラムを転送することもできる。
プログラムを実行するコンピュータは、たとえば、可搬型記録媒体に記録されたプログラムもしくはサーバコンピュータから転送されたプログラムを、自己の記憶装置に格納する。そして、コンピュータは、自己の記憶装置からプログラムを読み取り、プログラムに従った処理を実行する。なお、コンピュータは、可搬型記録媒体から直接プログラムを読み取り、そのプログラムに従った処理を実行することもできる。また、コンピュータは、サーバコンピュータからプログラムが転送される毎に、逐次、受け取ったプログラムに従った処理を実行することもできる。
本発明の情報処理装置を含むシステムの全体構成を示す図である。 図1に示すICカードの外観を示す図である。 図1に示すICカードの詳細な構成例を示すブロック図である。 図3に示すVRAMとSRAMの関係を示す図である。 図3に示すSRAMの分割の態様を示す図である。 図3に示すICカードにおいて実行される処理の一例である。 図3に示すICカードに表示される情報の一例である。
符号の説明
10…パーソナルコンピュータ、20…通信ルータ、30−1,30−2…ICカード(情報処理装置)、31a…EPD(不揮発性表示手段、不揮発性表示装置)、31b…SRAM(格納手段)、36…表示制御MCU(描画手段、転送手段、制御手段)、36a…VRAM(記憶手段)。

Claims (7)

  1. 画像データが書き込まれる格納手段を有し、前記画像データを表示する不揮発性表示手段と、
    前記画像データを描画する際のワークエリアとしての記憶手段と、
    前記記憶手段をワークエリアとして描画処理を実行し、前記不揮発性表示手段に表示する画像の一部としての領域画像データを生成する描画手段と、
    前記描画手段による描画処理によって生成され、前記記憶手段に記憶されている前記領域画像データを前記格納手段に転送する転送手段と、を備え、
    前記格納手段に格納された画像データを前記不揮発性表示手段に表示する、
    ことを特徴とする情報処理装置。
  2. 請求項1に記載の情報処理装置において、
    前記描画手段は、前記不揮発性表示手段に表示される画像を水平方向または垂直方向に複数に分割した場合のそれぞれの短冊状の領域毎に描画処理を実行することを特徴とする情報処理装置。
  3. 請求項2に記載の情報処理装置において、
    前記描画手段は、表示内容を変更する際には、前記複数の領域のうち、変更が必要な領域のみを再描画し、
    前記転送手段は、再描画が行われた領域のみを前記格納手段に転送する、
    ことを特徴とする情報処理装置。
  4. 請求項3に記載の情報処理装置において、
    前記格納手段に対する電源の供給を制御する制御手段を有し、
    前記制御手段は、前記不揮発性表示手段に対する表示処理が終了した後に、前記描画手段による再描画を行う場合には、前記格納手段に対する電源の供給を継続し、それ以外の場合には電源の供給を停止する、
    ことを特徴とする情報処理装置。
  5. 画像データが書き込まれる格納手段を有する不揮発性表示装置に画像を表示するための情報処理方法であって、
    前記不揮発性表示装置に表示する画像の一部としての領域画像データを、記憶手段をワークエリアとして描画処理するステップと、
    前記描画処理によって生成された前記領域画像データを、前記記憶手段に記憶させるステップと、
    前記記憶手段に記憶されている前記領域画像データを、前記格納手段に転送するステップと、
    前記格納手段に格納された画像データを、前記不揮発性表示装置に表示するステップと、
    からなることを特徴とする情報処理方法。
  6. 画像データを格納する格納手段を有する不揮発性表示装置に表示する画像データを描画する際のワークエリアとしての記憶手段、
    前記記憶手段をワークエリアとして描画処理を実行し、前記不揮発性表示装置に表示する画像の一部としての領域画像データを生成する描画手段、
    前記描画手段による描画処理によって生成され、前記記憶手段に記憶されている前記領域画像データを前記格納手段に転送する転送手段、としてコンピュータを機能させ、
    前記格納手段に格納された画像データを前記不揮発性表示装置に表示する、
    ことを特徴とする情報処理プログラム。
  7. 画像データが書き込まれる格納手段を有し、前記画像データを表示する不揮発性表示手段と、
    前記画像データを描画する際のワークエリアとしての記憶手段と、
    前記記憶手段をワークエリアとして描画処理を実行し、前記不揮発性表示手段に表示する画像の一部としての領域画像データを生成する描画手段と、
    前記描画手段による描画処理によって生成され、前記記憶手段に記憶されている前記領域画像データを前記格納手段に転送する転送手段と、を備え、
    前記格納手段に格納された画像データを前記不揮発性表示手段に表示する、
    ことを特徴とするICカード。
JP2007284416A 2007-10-31 2007-10-31 情報処理装置、情報処理方法、情報処理プログラム、および、icカード Withdrawn JP2009110449A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007284416A JP2009110449A (ja) 2007-10-31 2007-10-31 情報処理装置、情報処理方法、情報処理プログラム、および、icカード

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007284416A JP2009110449A (ja) 2007-10-31 2007-10-31 情報処理装置、情報処理方法、情報処理プログラム、および、icカード

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2009110449A true JP2009110449A (ja) 2009-05-21

Family

ID=40778841

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007284416A Withdrawn JP2009110449A (ja) 2007-10-31 2007-10-31 情報処理装置、情報処理方法、情報処理プログラム、および、icカード

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2009110449A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2021039421A1 (ja) * 2019-08-23 2021-03-04 京セラ株式会社 Rfidタグ

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2021039421A1 (ja) * 2019-08-23 2021-03-04 京セラ株式会社 Rfidタグ
JPWO2021039421A1 (ja) * 2019-08-23 2021-03-04
JP7299325B2 (ja) 2019-08-23 2023-06-27 京セラ株式会社 Rfidタグ

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2003216111A (ja) 表示装置および表示システム
EP1624365A2 (en) Information processing apparatus and power control method
JP2008293405A (ja) データ入力システム
EP1811431A1 (en) Information processing system, and information processing method
JP5050608B2 (ja) 表示システム、表示装置及び表示システムの表示方法
JP2011145386A (ja) 表示制御装置、表示装置及びプログラム
JP2006030563A (ja) 画像閲覧システム
JP2009104237A (ja) 情報処理装置、情報処理方法、情報処理プログラム、および、icカード
JP2010039931A (ja) 携帯型表示端末及びプログラム
JP4997910B2 (ja) 画像書込システム
JP2009204812A (ja) 画像書き換え制御装置および情報表示装置
JP4378519B2 (ja) 情報表示装置
JP2009110449A (ja) 情報処理装置、情報処理方法、情報処理プログラム、および、icカード
JP2007121676A (ja) 表示制御装置、表示制御方法、記憶媒体、プログラム
JP2007147871A (ja) 情報表示装置及び電子書籍装置
JP2009110039A (ja) Icカードおよびicカードの情報処理プログラム
JP4193898B2 (ja) 画像表示システム
JP2007033877A (ja) 電子ペーパ
JP5104237B2 (ja) Icカード、icカードの制御方法、および、icカードの制御プログラム
JP2015212749A (ja) 表示装置、表示方法及びプログラム
JP4650664B2 (ja) データ管理システム
WO2019132409A1 (ko) 전자 장치 및 그 제어 방법
JP2015222325A (ja) 表示装置、表示方法およびプログラム
JP2014222299A (ja) 画像処理装置、プログラム、情報記憶媒体および画像処理装置の製造方法
JP2013011994A (ja) 表示システムおよび表示プログラム

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20100830

RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20100830

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20120608

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20120619

A761 Written withdrawal of application

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A761

Effective date: 20120803