JP2009110089A - 情報処理装置、アプリケーションソフトウェアのインストール方法、インストール処理プログラム、及びインストール処理プログラムを記録した記録媒体 - Google Patents

情報処理装置、アプリケーションソフトウェアのインストール方法、インストール処理プログラム、及びインストール処理プログラムを記録した記録媒体 Download PDF

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Abstract

【課題】様々なアプリケーションソフトウェアのインストール処理に対して容易に対応可能なインストーラを用いてアプリケーションソフトウェアをインストールすることができる情報処理装置、アプリケーションソフトウェアのインストール方法、インストール処理プログラム、及びプログラムを記録した記録媒体を提供する。
【解決手段】情報処理装置100は、アプリケーションソフトウェアをインストールするインストーラを有する装置であって、前記インストーラが有する機能を実現するための所定の情報が定義された定義データ31を保持する保持手段41と、保持手段41により保持されている定義データ31を解釈し、解釈して得た前記所定の情報を基に、前記インストーラが有する機能を実現するための所定の処理を実行する実行手段42と、実行手段42に対して実行開始を指示し、前記インストーラが有する機能を制御する制御手段43とを有することを特徴とする。
【選択図】図3

Description

本発明は、アプリケーションソフトウェアをインストールするインストーラを有する情報処理装置、アプリケーションソフトウェアのインストール方法、インストール処理プログラム、及びインストール処理プログラムを記録する記録媒体に関するものである。
PC(Personal Computer)が有する文書作成機能や電子メール機能、また印刷機能などは、各機能のアプリケーションソフトウェアを実行することで実現される。
例えば、特許文献1には、「カスタマイズツールにより、プリンタドライバインストール時に適用されるデフォルトの印刷設定を編集する」ことによって、印刷設定のデフォルト値をドライバがインストールされる環境に応じて編集することができるプリンタドライバが開示されている。
上記プリンタドライバは、OS(Operating System)が提供するインストールプログラム(以下、「インストーラ」という。)を用いて、プリンタドライバをインストールするためのインストール定義ファイルと、プリンタドライバ情報ファイルと、プリンタドライバなどのプログラムファイルとから構成されるインストールセットが、PCが備える記憶装置の所定の記憶領域に格納される(インストールされる)。これによってユーザは、インストールされたプリンタドライバを用いて、PCで作成・編集した文書データを外部の印刷機器によって印刷することができる。
一般的にインストーラは、アプリケーションソフトウェアをPCへインストールするとき、次に説明するような所定の処理工程を経て、アプリケーションソフトウェアの機能を実現するために必要なプログラムやデータなどのファイル群をインストールする。
まず、インストーラは、インストール処理の前段階として、(1)既にPCにアプリケーションソフトウェアがインストールされているか否かを確認する。インストーラは、まだインストールされていないことが確認された場合、(2)インストール実行を指示するユーザやインストール環境を確認し、インストール可能か(インストール後にアプリケーションソフトウェアが正常に動作可能か)否かを判断する。
次に、インストーラは、インストール条件や環境条件などの確認後、(3)アプリケーションソフトウェア機能を実現するために所定の処理を行うプログラムやデータなどのファイル群を、PCが備える記録装置の所定の記憶領域に転送し格納する。
その後、インストーラは、インストール処理の後処理として、(4)インストール履歴の記録や、アプリケーションソフトウェアの初期の機能設定などを行う。
このように、インストーラは、所定の処理工程を経てアプリケーションソフトウェアのインストール処理を行っている。
特開2006−309726号公報
上記インストーラの処理工程からも分かるように、従来のインストーラは、インストール対象であるアプリケーションソフトウェアごとに、行うべきインストール処理が異なる。
例えば、従来のインストーラでは、インストール対象であるアプリケーションソフトウェアによって、新規インストールを行うのか、再インストールを行うのか、アンインストールを行うのかを切り替える必要がある。また、インストール対象であるアプリケーションソフトウェアは、動作環境であるPCの環境や他のインストール済みアプリケーションソフトウェアに影響されるため、インストールするアプリケーションソフトウェアごとに動作環境を判断する必要がある。
更に、アプリケーションソフトウェアごとに、PCが備える記憶装置に格納するプログラムやデータなどのファイル構成や、インストールしたアプリケーションソフトウェアの初期の機能設定などが異なる。
このように、従来のインストーラでは、上記に挙げるようなアプリケーションソフトウェアに依存する処理を実行するために、インストール対象であるアプリケーションソフトウェアごとに設計・開発しなければならないと言う問題点がある。
現在では、多様化するユーザのニーズに応えるために、様々なアプリケーションソフトウェアが、開発メーカー(以下、「ベンダ」という。)から提供されている。そのため、ベンダ側の開発者は、市場に投入するアプリケーションごとにインストーラを設計・開発しなければならず、その作業は開発者にとって多大な負担をとなり、その結果、ベンダは必要以上の開発コストをかけてしまう結果となる。
本発明では、上記従来技術の問題点に鑑み、様々なアプリケーションソフトウェアのインストール処理に対して容易に対応可能なインストーラを用いてアプリケーションソフトウェアをインストールすることができる情報処理装置、アプリケーションソフトウェアのインストール方法、インストール処理プログラム、及びインストール処理プログラムを記録した記録媒体を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明の情報処理装置は、アプリケーションソフトウェアをインストールするインストーラを有する情報処理装置であって、前記インストーラが有する機能を実現するための所定の情報が定義された定義データを保持する保持手段と、前記保持手段により保持されている前記定義データを解釈し、解釈して得た前記所定の情報を基に、前記インストーラが有する機能を実現するための所定の処理を実行する実行手段と、前記実行手段に対して実行開始を指示し、前記インストーラが有する機能を制御する制御手段とを有することを特徴とする。
また、上記目的を達成するため、本発明の情報処理装置は、前記実行手段が、前記保持手段により前記定義データとして保持されている、インストールを行う対象ファイルに関する情報が定義されたファイル情報定義データを解釈して得たファイル情報を基に、前記対象ファイルを操作することを特徴とする。
また、上記目的を達成するため、本発明の情報処理装置は、前記実行手段が、前記アプリケーションソフトウェアがインストールされたときに、当該情報処理装置に記録されるインストール情報を基に、前記インストーラにより前記アプリケーションソフトウェアが当該情報処理装置にインストール済みか否かを判定し、判定結果に応じて、前記保持手段により前記定義データとして保持されている、前記インストーラの実行開始条件に関する情報が定義されたインストーラ情報定義データを解釈して得たインストーラ情報を基に、インストールの実行を開始することを特徴とする。
また、上記目的を達成するため、本発明の情報処理装置は、前記実行手段が、前記保持手段により前記定義データとして保持されている、インストールの実行を許可する当該情報処理装置の環境条件に関する情報が定義された環境条件情報定義データを解釈して得た環境条件情報と、当該情報処理装置が有する環境情報とが一致するか否かを判定し、判定結果を基に、インストールの実行を許可するか否かを決定することを特徴とする。
また、上記目的を達成するため、本発明の情報処理装置は、前記実行手段が、前記保持手段により前記定義データとして保持されている、インストール画面に関する情報が定義された画面情報定義データを解釈して得た画面情報を基に、前記インストール画面を生成することを特徴とする。
また、上記目的を達成するため、本発明の情報処理装置は、前記実行手段が、前記保持手段により前記定義データとして保持されている、前記アプリケーションソフトウェアの機能設定に関する情報が定義された機能設定情報定義データを解釈して得た機能設定情報を基に、前記アプリケーションソフトウェアの機能設定を行うことを特徴とする。
また、上記目的を達成するため、本発明の情報処理装置は、前記定義データが、構造化言語で記述されたデータであることを特徴とする。
これによって、本発明の情報処理装置は、インストーラで行われる各処理工程を実現する機能プラグインモジュールが、インストール処理を実現するために機能プラグインモジュールの実行を制御する制御モジュールからの実行指示に従って、各処理工程の中で用いられるアプリケーションソフトウェアに依存する情報(例えば動作環境やファイルに関する情報など)を所定の形式で定義した定義データを読み込み、インストール処理を実行する構成としたことにより、インストールするアプリケーションソフトウェアに応じて定義データの内容を変更するだけでインストーラを準備することが可能となり、様々なアプリケーションソフトウェアのインストール処理に対して容易に対応可能なインストーラを用いてアプリケーションソフトウェアをインストールすることができる。
上記目的を達成するため、本発明のアプリケーションソフトウェアのインストール方法は、アプリケーションソフトウェアをインストールするインストーラと、前記インストーラが有する機能を実現するための所定の情報が定義された定義データを保持する保持手段とを有する情報処理装置におけるインストール方法であって、前記保持手段により保持されている前記定義データを解釈し、解釈して得た情報を基に、前記インストーラが有する機能を実現するための所定の処理を実行する実行手順と、前記実行手順に対して実行開始を指示し、前記インストーラが有する機能を制御する制御手順とを有することを特徴とする。
これによって、本発明のインストール方法は、インストーラで行われる各処理工程を実現する機能プラグインモジュールが、インストール処理を実現するために機能プラグインモジュールの実行を制御する制御モジュールからの実行指示に従って、各処理工程の中で用いられるアプリケーションソフトウェアに依存する情報(例えば動作環境やファイルに関する情報など)を所定の形式で定義した定義データを読み込み、インストール処理を実行することで、インストールするアプリケーションソフトウェアに応じて定義データの内容を変更するだけでインストーラを準備することが可能となり、様々なアプリケーションソフトウェアのインストール処理に対して容易に対応可能なインストーラを用いてアプリケーションソフトウェアをインストールすることができる。
上記目的を達成するため、本発明のアプリケーションソフトウェアのインストール処理プログラムは、アプリケーションソフトウェアをインストールするインストーラと、前記インストーラが有する機能を実現するための所定の情報が定義された定義データを保持する保持手段とを有する情報処理装置におけるインストール処理プログラムであって、コンピュータに、前記保持手段により保持されている前記定義データを解釈し、解釈して得た情報を基に、前記インストーラが有する機能を実現するための所定の処理を実行する実行手段と、前記実行手段に対して実行開始を指示し、前記インストーラが有する機能を制御する制御手段として機能させる。
これによって、本発明のインストール処理プログラムは、コンピュータを、インストーラで行われる各処理工程を実現する機能プラグインモジュールが、インストール処理を実現するために機能プラグインモジュールの実行を制御する制御モジュールからの実行指示に従って、各処理工程の中で用いられるアプリケーションソフトウェアに依存する情報(例えば動作環境やファイルに関する情報など)を所定の形式で定義した定義データを読み込み、インストール処理を実行するように機能させることができる。
よって、本発明のインストール処理プログラムでは、インストールするアプリケーションソフトウェアに応じて定義データの内容を変更するだけでインストーラを準備することが可能となり、様々なアプリケーションソフトウェアのインストール処理に対して容易に対応可能なインストーラを用いてアプリケーションソフトウェアをインストールすることができる。
本発明によれば、様々なアプリケーションソフトウェアのインストール処理に対して容易に対応可能なインストーラを用いてアプリケーションソフトウェアをインストールすることができる情報処理装置、アプリケーションソフトウェアのインストール方法、インストール処理プログラム、及びインストール処理プログラムを記録した記録媒体を提供することができる。
以下、本発明の好適な実施の形態(以下、「実施形態」という。)について、図面を用いて詳細に説明する。
[第1の実施形態]
<ハードウェア構成>
まず、本実施形態に係る情報処理装置100のハードウェア構成について、図1を用いて説明する。
[情報処理装置(端末)]
図1は、本発明の第1の実施形態に係る情報処理装置100のハードウェア構成の一例を示す図である。
本実施形態に係る情報処理装置100は、入力装置101と、表示装置102と、ドライブ装置103と、記録媒体104と、ROM(Read Only Memory)105と、RAM(Random Access Memory)106と、CPU(Central Processing Unit)107と、インタフェース装置108と、HDD(Hard Disk Drive)109とから構成され、それぞれバスで相互に接続されている。
入力装置101は、キーボード及びマウスなどで構成され、情報処理装置100に各操作信号を入力するのに用いられる。表示装置102は、ディスプレイなどで構成され、例えば本実施形態では、インストール時の各処理工程の実行状況などを示す表示画面を表示する。インタフェース装置108は、情報処理装置100をネットワークなどのデータ伝送路90に接続するインタフェースである。情報処理装置100は、インタフェース装置108を介してネットワークなどに接続される外部機器(例えばプリンタなど)とのデータ通信を行う。HDD109は、基本ソフトウェアであるOSや、本実施形態に係るインストール処理プログラムによりインストールされた各種アプリケーションソフトウェアなどのプログラムやデータを格納している。また、HDD109は、格納しているプログラムやデータを、所定のファイルシステムやDB(Data Base)により管理している。
本実施形態に係るインストール処理プログラムは、例えばアプリケーションソフトウェアなどと同じように、CD(Compact Disk)などの記録媒体104によって情報処理装置100に提供されるか、データ伝送路90であるネットワークなどを通じてダウンロードされる。記録媒体104は、ドライブ装置103にセットされプログラムが記録媒体104からドライブ装置103を介してHDD109にインストールされる。
ROM105は、情報処理装置100が起動されるときに実行されるBIOS(Basic Input/Output System)のプログラムやデータを格納している。RAM106は、ROM105やHDD109から読み出されたプログラムやデータを一時保持する。CPU107は、RAM106が一時保持しているプログラムを実行する。
情報処理装置100は、上記ハードウェア構成により、例えば、ユーザがアプリケーションソフトウェアをインストールするときに、HDD109からRAM106上に読み出されたインストール処理プログラムをCPU107により実行し、必要なプログラムやデータなどのファイルをHDD109の所定の記憶領域に転送し格納することで、当該情報処理装置100内部にアプリケーションソフトウェアが動作可能な環境を構築する。
<ソフトウェア構成>
次に、本実施形態に係る情報処理装置100のソフトウェア構成について、図2を用いて説明する。図2は、本発明の第1の実施形態に係る情報処理装置100のソフトウェア構成の一例を示す図である。特に図2は、本実施形態に係るインストーラ(インストール処理プログラム)に関するソフトウェア構成の一例を示している。
[情報処理装置100が有するインストーラ]
本実施形態に係るインストーラは、様々なアプリケーションソフトウェアのインストール処理に対して容易に対応可能なインストーラを実現するために、主に、インストール機能を実現するために所定の処理を行うソフトウェア部品群Aと、所定の処理を行うときに用いる所定の情報が定義されたデータファイル群Bとから構成され、RAM106上に読み出されたプラグインモジュールのプログラムがCPU107により実行されOS上で動作している。ここで言う「所定の処理」とは、例えば、インストールの前処理で行うインストール条件や動作環境条件の確認や、アプリケーションソフトウェアのプログラムやデータの格納などを意味し、「所定の情報」とは、例えば、インストールするアプリケーションの動作環境の条件や、アプリケーションのプログラムやデータなどの格納先情報などを意味している。
上記ソフトウェア部品群Aは、インストール制御プラグイン21(以下、「制御プラグイン21」という。)と、複数のインストール機能プラグイン22(以下、「機能プラグイン22」という。)とから構成され、また、上記データファイル群Bは、各機能プラグイン22に一意に対応付けられた複数の定義データ31から構成されている。
本実施形態に係る制御プラグイン21は、後述する各機能プラグイン22に対して実行開始を指示し、各機能プラグイン22が実行する所定の処理を制御することにより、インストール処理全体の機能を実現する。
また、本実施形態に係る複数の機能プラグイン22は、当該情報処理装置100にインストールされているアプリケーションソフトウェアを確認し、インストーラの動作種別(新規インストール/再インストール)を決定後、インストールを開始するインストール条件判定プラグイン22aと、アプリケーションソフトウェアの動作環境である当該情報処理装置100の環境を確認する環境条件判定プラグイン22bと、インストールの各処理工程に応じて処理状況などを示すインストール画面を生成する画面生成プラグイン22cと、アプリケーションソフトウェアのプログラムやデータなどを当該情報処理装置100が備える記憶装置に格納するなどのファイル操作を行うファイル操作プラグイン22dと、インストールしたアプリケーションソフトウェアの初期の機能設定を行う機能設定プラグイン22eとから構成され、インストールの各処理工程に応じて、制御プラグイン21の実行開始の指示に従い所定の処理を実行する。
本実施形態に係る定義データ31は、インストーラの実行開始条件に関する情報が定義されたインストーラ情報定義データ31aと、インストールの実行を許可する当該情報処理装置の環境条件に関する情報が定義された環境条件情報定義データ31bと、インストール画面に関する情報が定義された画面情報定義データ31cと、インストールを行う対象ファイルに関する情報が定義されたファイル情報定義データ31dと、アプリケーションソフトウェアの機能設定に関する情報が定義された機能設定情報定義データ31eとから構成され、インストールの各処理工程の中で用いられるアプリケーションソフトウェアに依存する情報が所定の形式で定義されている。ここで言う「所定の形式」とは、例えば、XML(Extensible Markup Language)などの構造化言語によるデータ形式を意味する。
本実施形態に係る情報処理装置100には、上記ソフトウェア部品群Aやデータファイル群Bがパッケージ化されたソフトウェアを、当該情報処理装置100へインストールすることで、アプリケーションソフトウェアのインストール環境が構築される。
このように、本実施形態に係る情報処理装置100では、インストールするときの各処理工程において用いる、インストール対象のアプリケーションソフトウェアに依存する情報を定義した上記データファイル群Bと、インストール処理において各アプリケーションソフトウェアに共通する処理を実行するソフトウェア部品群Aにより、インストーラを構成することによって、インストールする各アプリケーションソフトウェアに応じて定義データ31の内容を変更するだけで、様々なアプリケーションソフトウェアのインストール処理に対して容易に対応することができる。また、インストールの各処理工程、すなわちインストーラが有する各機能を実現する機能プラグイン22と、機能を実現するために用いられる情報が定義された定義データ31とが一意に対応する構成から、インストーラが有する機能の追加や削除など、インストーラのカスタマイズを容易に行うことができる。
[インストール機能の実現方法]
本実施形態に係るインストーラでは、上記のようなソフトウェア構成を有し、以降に説明する方法によって、インストール機能を実現している。
まず、インストーラは、ユーザから起動され、アプリケーションソフトウェアのインストール指示を受け付けると、制御プラグイン21により、各機能プラグイン22に実行開始を指示し、インストール処理を制御する。
インストーラは、インストール条件判定プラグイン22aにより、当該情報処理装置100が記録しているインストール履歴を示す情報(以下、「インストール情報」という。)を基に、インストール対象であるアプリケーションソフトウェアが既にインストールされているか否かを判定する。インストール条件判定プラグ印22aは、判定結果を基に、対応付けられたインストーラ情報定義データ31aを読み込み、その結果得たインストーラ情報を基にインストールの動作種別を決定する。
次に、インストーラは、環境条件判定プラグイン22bにより、対応付けられた環境条件情報定義データ31bを読み込み、その結果得た環境条件情報から、当該情報処理装置100の環境が、アプリケーションソフトウェアの動作環境として適切な環境か否かを判定する。環境条件判定プラグイン22bは、判定結果を基に、インストール処理の実行を許可する。
インストーラは、上記インストールの前処理を行った後に、ファイル操作プラグイン31dにより、対応付けられたファイル情報定義データ31dを読み込み、その結果得たファイル情報を基に、アプリケーションソフトウェアのプログラムやデータなどのファイルを当該情報処理装置100が備えるHDD109の記憶領域へ転送する。
最後に、インストーラは、インストールの後処理として、対応付けられた機能設定情報定義データ31eを読み込み、その結果得た機能設定情報を基に、インストールしたアプリケーションソフトウェアの初期の機能設定を行い、インストール処理を終了する。
インストーラは、上記各処理工程を行う間、画面生成プラグイン22cにより、インストール処理の実行状況を示すインストール画面を生成し、表示装置102の画面に表示する。
このように、本実施形態に係る情報処理装置100では、上記インストール方法により、インストーラを用いてアプリケーションソフトウェアをインストールすることができる。
<インストーラの機能カスタマイズと機能実行>
次に、本実施形態に係る情報処理装置100が有するインストーラの「インストール機能」を実現する各手段について、図3を用いて説明する。図3は、本発明の第1の実施形態に係る情報処理装置100が有する機能を実現するため手段構成の一例を示す図である。
<<手段構成の概要>>
本実施形態に係る情報処理装置100は、主に、定義データ31を保持する保持手段41と、インストーラが有する機能を実現するために所定の処理を実行する実行手段42と、インストーラが有する機能を制御する制御手段43とを有している。
以下に、上記各手段について簡単に説明する。
保持手段41は、インストーラが有する機能を実現するための所定の情報が定義された定義データ31、すなわち、インストーラ情報定義データ31a、環境条件情報定義データ31b、画面情報定義データ31c、ファイル情報定義データ31d、及び機能設定情報定義データ31eの各種情報が所定の形式に従って定義されたデータファイルを保持する手段である。よって保持手段41は、当該情報処理装置100が備えるHDD109などの不揮発性の記憶装置である。
次に、実行手段42は、保持手段41により保持されている定義データ31を解釈し、解釈して得た所定の情報を基に、インストーラが有する機能を実現するための所定の処理を実行する手段である。
更に実行手段42は、インストーラ情報定義データ31a及び環境条件情報定義データ31bを読み込み当該情報処理装置100におけるインストール条件を判定する条件判定手段42aと、画面情報定義データ31cを読み込みインストール画面を生成する画面生成手段42bと、ファイル情報定義データ31dを読み込みアプリケーションソフトウェアのプログラムやデータなどのファイル操作を行うファイル操作手段42cと、機能設定情報定義データ31eを読み込みアプリケーションソフトウェアの機能設定を行う機能設定手段42dとを有している。
よって実行手段42は、図2を用いて説明を行った各機能プラグイン22、すなわち、インストール条件判定プラグイン22a、環境条件判定プラグイン22b、画面生成プラグイン22c、ファイル操作プラグイン22d、及び機能設定プラグイン22eそれぞれが有する手段である。
次に、制御手段43は、実行手段42に対して実行開始を指示し、インストーラが有する機能を制御する手段である。すなわち、制御手段43は、条件判定手段42a、画面清栄手段42b、ファイル操作手段42c、及び機能設定手段42dそれぞれに対して実行開始を指示し、インストールの各処理工程で行う処理を制御する。よって制御手段43は、図2を用いて説明した制御プラグイン21が有する手段である。
このように上記に挙げた各手段は、情報処理装置100が有するインストーラのプログラムをCPU107により実行することで実現される。
<<インストール機能を実現する動作の概要>>
ここからは、本実施形態に係る情報処理装置100において、上記に説明を行った各手段をどのように動作させることによって「インストール機能」を実現しているかについて、図4〜8を用いて具体的に説明する。
(動作1)インストール履歴の確認
本実施形態に係るインストーラは、まず、インストール履歴の確認を行うため、制御手段43により実行手段42の1つである条件判定手段42aに対して実行開始を指示する。
条件判定手段42aは、実行開始の指示を受け付けると、当該情報処理装置100が備えるHDD109の所定の記憶領域に格納されているインストール情報を基に、インストーラにより既にアプリケーションソフトウェアがインストール済みか否かを判定する。条件判定手段42aは、判定結果に応じて、保持手段41により保持されているインストーラ情報定義データ31aを解釈して得たインストーラ情報を基に、インストーラの動作種別を決定し、インストールの実行を開始する。
図4は、本発明の第1の実施形態に係るインストーラ情報定義データ31aのデータ構成の一例を示す図である。
条件判定手段42aは、インストール済みか否かの判定結果に応じて、図4に示すようなインストーラ情報定義データ31aを読み込み、読み込んだデータを解釈可能なプログラムによって解釈し、インストールの実行を開始するために用いる情報を取得する。
図4に示すように、インストーラ情報定義データ31aには、主に、インストール済みか否かの判定結果に応じたインストーラの動作種別がインストーラ情報として定義されている。具体的には、過去にアプリケーションソフトウェアのインストールが行われていないと判定された場合の動作種別に関する情報R1と、既にインストール済みであった場合の動作種別に関する情報R2とから構成されている。図4では、これらの情報がXML形式で定義されたデータ構成例が示されており、<NoInstall>タグにより、過去にアプリケーションソフトウェアのインストールが行われていないと判定された場合の動作種別を、また、<Install>タグにより、既にインストール済みであった場合の動作種別を定義している。また、<Install>タグにより定義された情報R2には、更に、<New>タグにより、現在実行中のインストーラと同じ又は最新のインストーラでアプリケーションソフトウェアがインストールされている場合の動作種別に関する情報と、<Old>タグにより、現在実行中のインストーラより古いインストーラでアプリケーションソフトウェアがインストールされている場合の動作種別に関する情報とが定義されている。
例えば、条件判定手段42aは、インストール済みか否かの判定結果に応じて、図4に示すようなインストーラ情報定義データ31aを読み込むと、過去にアプリケーションソフトウェアのインストールが行われていないと判定された場合、XMLパーサによって読み込んだデータを解釈し、図4の<NoInstall>タグにより定義された文字列"Install"を取得する。一方、現在実行中のインストーラより古いインストーラによって既にインストール済みと判定された場合、図4の<Install>タグかつ<Old>タグにより定義された文字列"ReInstall"を取得する。
その結果、条件判定手段42aは、判定結果に応じて取得した動作種別に関する情報が文字列"Install"の場合に、新規インストールの実行を開始する。また、文字列"ReInstall"の場合には、再インストールの実行を開始する。
このように、本実施形態に係るインストーラは、条件判定手段42aにより、インストール対象であるアプリケーションソフトウェアが当該情報処理装置100にインストール済みか否かを確認し、その結果に応じて新規インストール/再インストールのうち、最適な動作種別を決定し実行を開始する。
(動作2)動作環境(インストール環境)の確認
次に、インストーラは、アプリケーションソフトウェアの動作環境である当該情報処理装置100の環境を確認するため、制御手段43により実行手段42の1つである条件判定手段42aに対して実行開始を指示する。
条件判定手段42aは、保持手段41により保持されている環境条件情報定義データ31bを解釈して得た環境条件情報と、既にインストールされているOSや他のアプリケーションソフトウェアに関する情報、また、インストールを行おうとしているユーザ情報などの当該情報処理装置100の環境情報とが一致するか否かを判定する。条件判定手段42aは、判定結果を基に、インストールの実行を許可するか否かを決定する。
図5は、本発明の第1の実施形態に係る環境条件情報定義データ31bのデータ構成の一例を示す図である。
条件判定手段42aは、図5に示すような環境条件情報定義データ31bを読み込み、読み込んだデータをXMLパーサによって解釈し、インストールの実行を許可するか否かを決定するために用いる情報を取得する。
図5に示すように、環境条件情報定義データ31bには、主に、インストールの動作種別に応じたOS、言語、及び権限に関する情報が環境条件情報として定義されている。具体的には、動作種別が新規インストールの場合のOS、言語、及び権限に関する情報R3と、再インストールの場合のOS、言語、及び権限に関する情報R4と、アンインストールの場合のOS、言語、及び権限に関する情報R5とから構成されている。
図5では、図4に示したインストーラ情報定義データ31aと同様に、これらの情報がXML形式で定義されたデータ構成例が示されており、<Install>タグにより、動作種別が新規インストールの場合の環境条件を、また、<ReInstall>タグにより、再インストールの場合の環境条件を、更に、<UnInstall>タグにより、アンインストールの場合の環境条件を定義している。また、<Install>タグ、<ReInstall>タグ、及び<UnInstall>タグにより定義された情報R3、情報R4、及び情報R5には、更に、<OS>タグにより、当該情報処理装置100にインストールされているOSに関する情報(以下、「OS情報」という。)が定義され、<Lang>タグにより、当該情報処理装置100にインストールされたOSがサポートする言語に関する情報(以下、「言語情報」という。)が定義され、<Power>タグにより、インストール可能なユーザ権限に関する情報(以下、「権限情報」という。)が定義されている。
例えば、条件判定手段42aは、図5に示すような環境条件情報定義データ31bを読み込む。条件判定手段42aは、「(動作1)インストール履歴の確認」において取得した動作種別が文字列"Install"又は"ReInstall"の場合に、XMLパーサによって読み込んだデータを解釈し、図5の<Install>タグ又は<ReInstall>タグ内に定義された環境情報を取得する。具体的には、<OS>タグにより定義されたOS情報の文字列"2000,2003,XP"、<Lang>タグにより定義された言語情報の文字列"Japanese,English"、及び<Power>タグにより定義された権限情報の文字列"Administrator"を取得する。
また、条件判定手段42aは、「(動作1)インストール履歴の確認」において取得した動作種別が文字列"UnInstall"の場合に、XMLパーサによって読み込んだデータを解釈し、図5の<UnInstall>タグ内に定義された環境情報を取得する。具体的には、<Power>タグにより定義された権限情報の文字列"Administrator"を取得する。
その結果、条件判定手段42aは、「(動作1)インストール履歴の確認」において取得した動作種別が文字列"Install"又は"ReInstall"の場合に、環境条件情報定義データ31bから取得したOS情報("2000,2003,XP")、言語情報("Japanese,English")、及び権限情報("Administrator")の環境条件情報と、既にインストールされているOSや他のアプリケーションソフトウェアに関する情報、また、インストールを行おうとしているユーザ情報などの当該情報処理装置100の環境情報とが一致するか否かを判定する。その結果、条件判定手段42aは、判定結果が一致した場合に、インストールの実行を許可する。また、判定結果が不一致の場合は、インストールの実行を許可しない。
また、条件判定手段42aは、「(動作1)インストール履歴の確認」において取得した動作種別が文字列"UnInstall"の場合に、環境条件情報定義データ31bから取得した権限情報("Administrator")の環境条件情報と、インストールを行おうとしているユーザ情報などの当該情報処理装置100の環境情報とが一致するか否かを判定する。その結果、条件判定手段42aは、判定結果が一致した場合に、アンインストールの実行を許可する。また、判定結果が不一致の場合は、アンインストールの実行を許可しない。
このように、本実施形態に係るインストーラは、条件判定手段42aにより、当該情報処理装置100の環境がインストール対象であるアプリケーションソフトウェアの動作環境として適切か否かを確認し、その結果に応じて新規インストール/再インストール/アンインストールのうち、最適な動作種別の実行を許可する。
(動作3)インストール処理の状態通知
また、インストーラは、インストール処理において各処理工程に対応し、処理状態を示す所定の画面(以下、「インストール画面」という。)を表示装置102に表示するため、制御手段43により実行手段42の1つである画面生成手段42bに対して実行開始を指示する。
画面生成手段42bは、保持手段41により保持されている画面情報定義データ31cを解釈して得た画面情報を基に、インストール画面を生成する。
図6は、本発明の第1の実施形態に係る画面情報定義データ31cのデータ構成の一例を示す図である。
画面生成手段42bは、図6に示すような画面情報定義データ31cを読み込み、読み込んだデータをXMLパーサによって解釈し、各処理工程に対応したインストール画面を表示するために用いる情報を取得する。
図6に示すように、画面情報定義データ31cには、主に、インストール処理の中で処理状態を示す各処理工程に対応したインストール画面に関する情報が画面情報として定義されている。具体的には、動作種別が新規インストールの場合の各処理工程に対応したインストール画面に関する情報R6と、再インストールの場合の各処理工程に対応したインストール画面に関する情報R7と、アンインストールの場合の各処理工程に対応したインストール画面に関する情報R8とから構成されている。
図6では、図4に示したインストーラ情報定義データ31aと同様に、これらの情報がXML形式で定義されたデータ構成例が示されており、<Install>タグにより、動作種別が新規インストールの場合の画面情報を、また、<ReInstall>タグにより、再インストールの場合の画面情報を、更に、<UnInstall>タグにより、アンインストールの場合の画面情報を定義している。また、<Install>タグ、<ReInstall>タグ、及び<UnInstall>タグにより定義された情報R6、情報R7、及び情報R8には、更に、<ScreenX>タグにより、処理工程ごとのインストール画面に関する情報(例えば、画面識別情報など。)が定義されている。
例えば、画面生成手段42bは、図6に示すような画面情報定義データ31cを読み込む。画面生成手段42bは、「(動作1)インストール履歴の確認」において取得した動作種別が文字列"Install"の場合に、XMLパーサによって読み込んだデータを解釈し、図6の<Install>タグ内に定義された画面情報を取得する。具体的には、<Screen1>タグにより定義された1番目の処理工程に対応する画面識別情報の文字列"Welcome Setup"、<Screen2>タグにより定義された2番目の処理工程に対応する画面識別情報の文字列"Select Function"、<Screen3>タグにより定義された3番目の処理工程に対応する画面識別情報の文字列"Install Path"、<Screen4>タグにより定義された4番目の処理工程に対応する画面識別情報の文字列"Data Path"、<Screen5>タグにより定義された5番目の処理工程に対応する画面識別情報の文字列"Finish Setup"を取得する。
また、画面生成手段42bは、「(動作1)インストール履歴の確認」において取得した動作種別が文字列"ReInstall"の場合に、XMLパーサによって読み込んだデータを解釈し、図6の<ReInstall>タグ内に定義された画面情報を取得する。具体的には、<Screen1>タグにより定義された画面識別情報の文字列"Welcome Setup"、<Screen2>タグにより定義された画面識別情報の文字列"Finish Setup"を取得する。
また、画面生成手段42bは、「(動作1)インストール履歴の確認」において取得した動作種別が文字列"UnInstall"の場合に、XMLパーサによって読み込んだデータを解釈し、図6の<UnInstall>タグ内に定義された画面情報を取得する。具体的には、<Screen1>タグにより定義された画面識別情報の文字列"Welcome UnInstall"、<Screen2>タグにより定義された画面識別情報の文字列"Finish UnInstall"を取得する。
画面生成手段42bでは、動作種別の各処理工程に対応するインストール画面の識別情報を取得し、取得した識別情報を基に、予めHDD109の所定の記録領域に格納しておいた画面データから、該当する画面データを読み出し、表示装置102に表示する。例えば、画面識別情報の文字列"Welcome Setup"は「アプリケーションのセットアップ起動」の画面データ、画面識別情報の文字列"Select Function"は「インストールする機能選択」の画面データ、画面識別情報の文字列"Install Path"は「インストールするパス設定」の画面データ、画面識別情報の文字列"Data Pathは「インストールするデータパス(ユーザのデータを保存するパス)設定」の画面データ、画面識別情報の文字列"Finish Setup"は「アプリケーションのセットアップ終了」の画面データ、画面識別情報の文字列"Welcome UnInstall"は「アプリケーションのアンインストール起動」の画面データ、画面識別情報の文字列"Finish UnInstall"は「アプリケーションのアンインストール終了」の画面データが対応付けられてHDD109に格納されている。
その結果、画面生成手段42bは、「(動作1)インストール履歴の確認」において取得した動作種別が文字列"Install"、"ReInstall"又は"UnInstall"の場合に、画面情報定義データ31cから取得した画面識別情報("Welcome Setup"などの文字列)を基に、予めHDD109の所定の記録領域に格納しておいた画面データから、該当する画面データを読み出し、表示装置102に表示する。
このように、本実施形態に係るインストーラは、画面生成手段42bにより、インストールの動作種別ごとの各処理工程に対応するインストール画面を表示装置102に表示する。
(動作4)プログラムやデータなどのファイル操作
次に、インストーラは、アプリケーションソフトウェアのプログラムやデータなどのファイル操作を行うため、制御手段43により実行手段42の1つであるファイル操作手段42cに対して実行開始を指示する。
ファイル操作手段42cは、条件判定手段42aにより確認判定され、アプリケーションソフトウェアのインストール/再インストール/アンインストールが許可された場合に、保持手段41により保持されているファイル情報定義データ31dを解釈して得たファイル情報を基に、インストール/再インストール/アンインストールの動作種別に応じた対象ファイルの操作(転送/上書き/削除)を行う。
図7は、本発明の第1の実施形態に係るファイル情報定義データ31dのデータ構成の一例を示す図である。
ファイル操作手段42cは、図7に示すようなファイル情報定義データ31dを読み込み、読み込んだデータをXMLパーサによって解釈し、プログラムやデータなどのファイルを操作するために用いる情報を取得する。
図7に示すように、ファイル情報定義データ31dには、主に、インストール対象であるアプリケーションソフトウェアのプログラムやデータなどのファイルに関する情報がファイル情報として定義されている。具体的には、アプリケーションソフトウェアの各ファイルに関する情報R9及び情報R10から構成されている。
図7では、図4に示したインストーラ情報定義データ31aと同様に、これらの情報がXML形式で定義されたデータ構成例が示されており、<FileX>タグにより、操作を行うファイル情報を、インストール対象であるアプリケーションソフトウェアのファイルの数分定義している。また、<FileX>タグにより定義された情報R9及び情報R10には、更に、<ID>タグにより、ファイルを識別する(一意に特定する)情報(以下、「ファイル識別情報」という。)が定義され、<Name>タグにより、ファイルの名称に関する情報(以下、「ファイル名情報」という。)が定義され、<Ver>タグにより、ファイルのバージョンに関する情報(以下、「バージョン情報」という。)が定義され、<Lang>タグにより、当該情報処理装置100にインストールされたOSがサポートする言語情報が定義され、<Path>タグにより、ファイルの格納先に関する情報(以下、「格納先情報」という。)が定義されている。
例えば、ファイル操作手段42cは、図7に示すようなファイル情報定義データ31dを読み込む。ファイル操作手段42cは、「(動作2)動作環境(インストール環境)の確認」において確認判定し、アプリケーションソフトウェアのインストール/再インストールが許可された場合に、XMLパーサによって読み込んだデータを解釈し、図7の<File1>タグ内に定義されたファイル情報を取得する。具体的には、<ID>タグにより定義されたファイル識別情報の文字列"6A382EFEXXXXXXXX000F171A"、<Name>タグにより定義されたファイル名情報の文字列"AAA.dll"、<Ver>タグにより定義されたバージョン情報の文字列"1.0"、<Lang>タグにより定義された言語情報の文字列"Japanese"、及び<Path>タグにより定義された格納先情報の文字列"Targer-Newer"を取得する。また、<File2>タグにより定義された情報も、インストール対象であるアプリケーションソフトウェアのファイルとして定義されているファイルの数分、順に取得する。
その結果、ファイル操作手段42cは、「(動作2)動作環境(インストール環境)の確認」において確認判定し、アプリケーションソフトウェアのインストールが許可された場合に、ファイル情報定義データ31dから取得したファイル情報("AAA.dll"などの文字列)を基に、格納先情報に従って、当該情報処理装置100が備えるHDD109の所定の記憶領域へ対象ファイルを転送する。また、再インストールが許可された場合は、所定の記憶領域に保持されている既存のファイルを上書きする。更に、アンインストールが許可された場合は、所定の記憶領域に保持されている既存のファイルを削除する。
このように、本実施形態に係るインストーラは、ファイル操作手段42cにより、アプリケーションソフトウェアのインストール/再インストール/アンインストールが許可された場合に、インストールの動作種別に応じて対象ファイルの操作を行う。
(動作5)初期の機能設定
次に、インストーラは、インストール後のアプリケーションソフトウェアの機能設定を行うため、制御手段43により実行手段42の1つである機能設定手段42dに対して実行開始を指示する。
機能設定手段42dは、条件判定手段42aにより確認判定され、アプリケーションソフトウェアのインストール/再インストールが許可された場合に、保持手段41により保持されている機能設定情報定義データ31eを解釈して得た機能設定情報を基に、アプリケーションソフトウェアの初期の機能設定を行う。
図8は、本発明の第1の実施形態に係る機能設定情報定義データ31eのデータ構成の一例を示す図である。
機能設定手段42dは、図8に示すような機能設定情報定義データ31eを読み込み、読み込んだデータをXMLパーサによって解釈し、アプリケーションソフトウェアの機能設定を行うために用いる情報を取得する。
図8に示すように、機能設定情報定義データ31eには、主に、インストール後のアプリケーションソフトウェアの機能設定に関する情報が機能設定情報として定義されている。具体的には、アプリケーションソフトウェアの機能設定に関する情報R11から構成されている。
図8では、図4に示したインストーラ情報定義データ31aと同様に、これらの情報がXML形式で定義されたデータ構成例が示されており、<OperationX>タグにより、アプリケーションソフトウェアの機能設定を行う機能設定情報を、インストールしたときに設定を行う機能の数分定義している。
例えば、機能設定手段42dは、図8に示すような機能設定情報定義データ31eを読み込む。機能設定手段42dは、「(動作2)動作環境(インストール環境)の確認」において確認判定し、アプリケーションソフトウェアのインストール/再インストールが許可された場合に、XMLパーサによって読み込んだデータを解釈し、図8の<Operation1>タグ内に定義された機能設定情報(その1)の文字列"Registry"を、また、<Operation2>タグにより定義された機能設定情報(その2)の文字列"AuthenticationSetup"を取得し、インストール後にアプリケーションソフトウェアの初期設定を行う機能の数分、順に取得する。
その結果、機能設定手段42dは、「(動作2)動作環境(インストール環境)の確認」において確認判定し、アプリケーションソフトウェアのインストール/再インストールが許可された場合に、機能設定情報定義データ31eから取得した機能設定情報("Registry"の文字列)を基に、アプリケーションソフトウェアのインストールを当該情報処理装置100が管理するレジストリ情報へ記録する。また、機能設定情報定義データ31eから取得した機能設定情報("AuthenticationSetup"の文字列)を基に、アプリケーションソフトウェアの認証情報を設定する。
このように、本実施形態に係るインストーラは、機能設定手段42dにより、アプリケーションソフトウェアのインストール/再インストールが許可された場合に、インストール後のアプリケーションソフトウェアの初期の機能設定を行う。
これまでに説明を行ってきたように、本実施形態に係る情報処理装置100は、インストーラで行われる各処理工程を実現する実行手段42(機能プラグイン22)が、インストール処理を実現するために各実行手段42の実行を制御する制御手段43(制御モジュール21)からの実行指示に従って、各処理工程の中で用いられるアプリケーションソフトウェアに依存する情報(例えば動作環境やファイルに関する情報など)をXMLなどの構造化言語で定義した定義データ31を読み込み、インストール処理を実行する。
よって、本実施形態に係る情報処理装置100では、上記構成としたことにより、インストールするアプリケーションソフトウェアに応じて定義データ31の内容を変更するだけでインストーラを準備することが可能となり、様々なアプリケーションソフトウェアのインストール処理に対して容易に対応可能なインストーラを用いてアプリケーションソフトウェアをインストールすることができる。
<処理手順>
ここからは、上記に説明を行った本実施形態に係るインストーラが有する「インストール機能」の具体的な処理手順について図9〜14を用いて説明する。以下に説明する処理手順は、情報処理装置100にインストールされたインストーラのインストール処理プログラムがCPU107で実行されることにより処理される手順である。
<<インストールの基本処理手順>>
図9は、本発明の第1の実施形態に係るインストーラの基本処理手順の一例を示すフローチャートである。
本実施形態に係る情報処理装置100は、ユーザから動作指示を受け付けると、インストーラが有する制御プラグイン21により、各機能プラグイン22が起動される。
まず、起動されたインストール条件判定プラグイン22が、アプリケーションソフトウェアのインストール履歴を確認するインストール条件判定処理を行う(ステップS101)。
次に、環境条件判定プラグイン22bが、インストールを行う環境の確認を行い、その結果を基にインストール許可の可否を決定する環境条件判定処理を行う(ステップS102)。
次に、画面生成プラグイン22cが、表示装置102の画面にインストール処理の実行状態を示す画面を表示する画面生成処理を行う(ステップS103)。
次に、ファイル操作プラグイン22dが、HDD109の所定の記録領域に対してアプリケーションソフトウェアのプログラムやデータなどのファイルを操作するファイル操作処理を行う(ステップS104)。
最後、機能設定プラグイン22eが、インストール後のアプリケーションソフトウェアの機能を初期設定する機能設定処理を行う(ステップS105)。
このように、本実施形態に係る情報処理装置100は、インストーラにより各機能プラグイン22が実行され、インストール処理の各処理工程が行われることによって、インストール機能をユーザへ提供している。
次に、図9に説明を行った各機能プラグイン22で行う詳細な処理手順について以下に説明する。
<<インストール条件判定処理>>
図10は、本発明の第1の実施形態に係るインストール条件判定処理の処理手順の一例を示すフローチャートである。図10に示す処理手順は、図9で説明を行ったインストール条件判定プラグイン22a(ステップS101)の処理手順の一例が示されている。
本実施形態に係るインストール条件判定プラグイン22aは、ユーザから受け付けた動作指示がアンインストールであるか否かを判定する(ステップS201)。
アンインストールであった場合(ステップS201がYESの場合)は、処理を終了し次工程へ移行する。
また、アンインストールでなかった場合(ステップS201がNOの場合)は、HDD109の所定の記憶領域からRAM106上へロードされたインストーラ情報定義データ31aを取得する(読み込む)(ステップ202)。
次に、インストール条件判定プラグイン22aは、当該情報処理装置100が有するレジストリ情報を参照する(ステップS203)。
インストール条件判定プラグイン22aは、参照したレジストリ情報のインストール履歴の記録から、インストール/再インストールしようとしているアプリケーションソフトウェアがインストール済みか否かを判定する(ステップS204)。
インストール済みの場合(ステップS204がYESの場合)は、更に、アプリケーションソフトウェアのインストールが、現在動作中のインストーラより古いバージョンのインストーラによって行われたか否かを判定する(ステップS205)。
古いインストールによってインストールされている場合(ステップS205がYESの場合)は、読み込んだインストーラ情報定義データ31aを、XMLパーサにより解釈し、インストール済みの場合(再インストール時)の定義情報(図4のインストータ情報定義データ31aの場合には<Install>タグで定義されたインストーラ情報)を取得する(ステップS206)。
その結果、インストール条件判定プラグイン22aは、取得した定義情報から決定した動作種別に従って、再インストールの実行を開始する(ステップS207)。
また、現在動作中のインストールと同じバージョンのインストーラによってインストールされている場合(ステップS205がNOの場合)は、処理を終了し次工程へ移行する。
また、インストール条件判定プラグイン22aは、インストール済みでない場合(ステップS204がNOの場合)、読み込んだインストーラ情報定義データ31aを、XMLパーサにより解釈し、未インストールの場合(新規インストール時)の定義情報(図4のインストータ情報定義データ31aの場合には<NoInstall>タグで定義されたインストーラ情報)を取得する(ステップS208)。
その結果、インストール条件判定プラグイン22aは、取得した定義情報から決定した動作種別に従って、新規インストールの実行を開始する(ステップS209)。
<<環境条件判定処理>>
図11は、本発明の第1の実施形態に係る環境条件判定処理の処理手順の一例を示すフローチャートである。図11に示す処理手順は、図9で説明を行った環境条件判定プラグイン22b(ステップS102)の処理手順の一例が示されている。
本実施形態に係る環境条件判定プラグイン22bは、前工程で行ったインストール条件判定プラグイン22aにより決定した動作種別がインストール/再インストール、またユーザから受け付けた動作指示がアンインストールであるか否かを判定する(ステップS301)。
インストール/再インストール/アンインストールのいずれの動作種別でなかった場合(ステップS301がNOの場合)は、処理を終了し次工程へ移行する。
また、インストール/再インストール/アンインストールのいずれかの動作種別であった場合(ステップS301がYESの場合)は、HDD109の所定の記憶領域からRAM106上へロードされた環境条件情報定義データ31bを取得する(読み込む)(ステップ302)。
次に、環境条件判定プラグイン22bは、当該情報処理装置100にインストールされたOSやサポート言語などの装置に関する情報や、現在実行指示しているログインユーザのユーザ情報などを参照する(ステップS303)。
更に、環境条件判定プラグイン22bは、読み込んだ環境条件情報定義データ31bを、XMLパーサにより解釈し、各動作種別に対応する定義情報(図5の環境条件情報定義データ31bの場合には<OS>タグで定義されたOS情報、<Lang>タグで定義された言語情報、及び<Power>タグで定義された権限情報)を取得する(ステップS304)。
環境条件判定プラグイン22bは、動作種別がアンインストールか否かを判定する(ステップS305)。
動作種別がアンインストールの場合(ステップS304がYESの場合)は、更に、ステップS303で取得したユーザ情報と、ステップS304で取得した権限情報とを比較し、比較結果に基づいて実行指示したログインユーザが管理者、すなわち実行権限者であるか否かを判定する(ステップS306)。
ユーザ情報と権限情報とが一致しログインユーザが実行権限者であった場合(ステップS306がYESの場合)は、動作種別により指定されたアンインストールの実行を許可する(ステップS307)。
また、ユーザ情報と権限情報とが不一致でログインユーザが実行権限者でなかった場合(ステップS306がNOの場合)は、動作種別により指定されたアンインストールの実行を許可しない(ステップS309)。
また、環境条件判定プラグイン22bは、動作種別がアンインストールでなかった場合(ステップS305がNOの場合)、ステップS303で取得した装置に関する情報と、ステップS304で取得したOS情報及び言語情報とを比較し、比較結果に基づいて当該情報処理装置100がインストール対象のアプリケーションソフトウェアの動作環境として適切か否かを判定する(ステップS308)。
装置に関する情報とOS情報及び言語情報とが一致し当該情報処理装置100が適切な動作環境であった場合(ステップS308がYESの場合)は、ステップ306へ移行し、ログインユーザの実行権限を判定し(ステップS306)、実行権限者であった場合は、動作種別により指定されたインストール/再インストールの実行を許可する(ステップS307)。また、実行権限者でなかった場合は、インストール/再インストールの実行を許可しない(ステップS309)。
また、環境条件判定プラグイン22bは、装置に関する情報とOS情報及び言語情報とが不一致で当該情報処理装置100が適切な動作環境でなかった場合(ステップS308がNOの場合)、動作種別により指定されたインストール/再インストールの実行を許可しない(ステップS309)。
<<画面生成処理>>
図12は、本発明の第1の実施形態に係る画面生成処理の処理手順の一例を示すフローチャートである。図12に示す処理手順は、図9で説明を行った画面生成プラグイン22c(ステップS103)の処理手順の一例が示されている。
本実施形態に係る画面生成プラグイン22cは、環境条件判定プラグイン22bにより、指定された動作種別が実行許可されたか否かを判定する(ステップS401)。
指定された動作種別が実行許可されていない場合(ステップS401がNOの場合)には、例えば、指定された動作種別の実行許可がない(処理を行うことができない)旨を通知するエラー画面などを、表示装置102の画面に表示し処理を終了する。
また、指定された動作種別が実行許可されている場合(ステップS401がYESの場合)には、HDD109の所定の記憶領域からRAM106上へロードされた画面情報定義データ31cを取得する(読み込む)(ステップ402)。
次に、画面生成プラグイン22cは、読み込んだ画面情報定義データ31cを、XMLパーサにより解釈し、各動作種別に対応する定義情報(図6の画面情報定義データ31cの場合には<ScreenX>タグで定義された各画面識別情報)を取得する(ステップS403)。
画面生成プラグイン22cは、動作種別がインストールであるか否かを判定する(ステップS404)。
動作種別がインストールの場合(ステップS404がYESの場合)には、ステップS403で取得したインストール時の各処理工程に対応する画面識別情報を基に、HDD109の所定の記憶領域に保持しておいた画面データから、該当する画面データを取得し、表示装置102の画面に表示する(ステップS405)。
また、動作種別がインストールでない場合(ステップS404がNOの場合)には、更に、動作種別が再インストールか否かを判定する(ステップS406)。
画面生成プラグイン22cは、動作種別が再インストールの場合(ステップS406がYESの場合)、ステップS403で取得した再インストール時の各処理工程に対応する画面識別情報を基に取得した画面データを、表示装置102の画面に表示する(ステップS407)。
また、動作種別が再インストールでない場合(ステップS406がNOの場合)には、動作種別がアンインストールであると判断し、ステップS403で取得したアンインストール時の各処理工程に対応する画面識別情報を基に取得した画面データを、表示装置102の画面に表示する(ステップS408)。
画面生成プラグイン22cは、上記ステップS404からステップS408までの各処理手順を、指定された動作種別の処理が終了(完了)するまで繰り返し行う(ステップS409がNOの場合の間)。
画面生成プラグイン22cは、動作種別の処理が終了すると(ステップS409がYESの場合)、各処理工程が正常に終了した旨を通知する終了画面を、表示装置102の画面に表示する(S410)。
<<ファイル操作処理>>
図13は、本発明の第1の実施形態に係るファイル操作処理の処理手順の一例を示すフローチャートである。図13に示す処理手順は、図9で説明を行ったファイル操作プラグイン22d(ステップS104)の処理手順の一例が示されている。
本実施形態に係るファイル操作プラグイン22dは、環境条件判定プラグイン22bにより、指定された動作種別が実行許可されたか否かを判定する(ステップS501)。
実行許可されていない場合(ステップS501がNOの場合)には処理を終了する。
また、実行許可されている場合(ステップS501がYESの場合)には、HDD109の所定の記憶領域からRAM106上へロードされたファイル情報定義データ31dを取得する(読み込む)(ステップ502)。
次に、ファイル操作プラグイン22dは、読み込んだファイル情報定義データ31dを、XMLパーサにより解釈し、アプリケーションソフトウェアのプログラムやデータなどのファイル情報(図7のファイル情報定義データ31dの場合には<FileX>タグで定義された各ファイル情報)を取得する(ステップS503)。
ファイル操作プラグイン22dは、動作種別がインストールであるか否かを判定する(ステップS504)。
動作種別がインストールの場合(ステップS504がYESの場合)には、新規インストールの動作種別に対応して、ステップS503で取得した各ファイル情報を基に、指定された格納先情報(図7のファイル情報定義データ31dの場合には<Path>タグで定義された格納先情報)に従って、HDD109の所定の記憶領域にプログラムやデータを転送する(ステップS505)。
また、動作種別がインストールでない場合(ステップS504がNOの場合)には、更に、動作種別が再インストールか否かを判定する(ステップS506)。
ファイル操作プラグイン22dは、動作種別が再インストールの場合(ステップS506がYESの場合)、再インストールの動作種別に対応して、ステップS503で取得した各ファイル情報を基に、指定された格納先情報に従って、既にHDD109の所定の記憶領域に格納されているプログラムやデータを上書きする(ステップS507)。
また、動作種別が再インストールでない場合(ステップS506がNOの場合)には、動作種別がアンインストールであると判断し、アンインストールの動作種別に対応して、ステップS503で取得した各ファイル情報を基に、指定された格納先情報に従って、既にHDD109の所定の記憶領域に格納されているプログラムやデータを削除する(ステップS508)。
<<機能設定処理>>
図14は、本発明の第1の実施形態に係る機能設定処理の処理手順の一例を示すフローチャートである。図14に示す処理手順は、図9で説明を行った機能設定プラグイン22e(ステップS105)の処理手順の一例が示されている。
本実施形態に係る機能設定プラグイン22eは、動作種別がアンインストールか否かを判定する(ステップS601)。
動作種別がアンインストールの場合(ステップS601がYESの場合)には処理を終了する。
また、動作種別がアンインストールでない場合(ステップS601がNOの場合)には、環境条件判定プラグイン22cにより、指定された動作種別が実行許可されたか否かを判定する(ステップS602)。
機能設定プラグイン22eは、指定された動作種別が実行許可されていない場合(ステップS602がNOの場合)、処理を終了する。
また、指定された動作種別が実行許可されている場合(ステップS602がYESの場合)には、HDD109の所定の記憶領域からRAM106上へロードされた機能設定情報定義データ31eを取得する(読み込む)(ステップ603)。
次に、機能設定プラグイン22eは、読み込んだ機能設定情報定義データ31eを、XMLパーサにより解釈し、アプリケーションソフトウェアの初期の機能設定情報(図8の機能設定情報定義データ31eの場合には<OperationX>タグで定義された各機能設定情報)を取得する(ステップS604)。
機能設定プラグイン22eは、ステップS604で取得した機能設定情報を基に、インストール後のアプリケーションソフトウェアの機能設定を行う(ステップS605)。
機能設定プラグイン22eは、上記ステップS605の処理手順を、インストール時に行う全ての機能を設定し終えるまで繰り返し行う(ステップS606がNOの場合の間)。
このように、本実施形態に係る情報処理装置100は、上記処理手順により実行されるインストーラを用いてアプリケーションソフトウェアをインストールする「インストール機能」をユーザへ提供している。
<まとめ>
以上のように、本発明の第1の実施形態によれば、本実施形態に係る情報処理装置100は、インストーラで行われる各処理工程を実現する機能プラグイン22(実行手段42)が、インストール処理を実現するために機能プラグイン22の実行を制御する制御モジュール21(制御手段43)からの実行指示に従って、各処理工程の中で用いられるアプリケーションソフトウェアに依存する情報(例えば動作環境やファイルに関する情報など)を所定の形式(例えば構造化言語であるXMLなど)で定義した定義データ31を読み込み、インストール処理を実行する。
これによって、本実施形態に係る情報処理装置100は、インストールするアプリケーションソフトウェアに応じて定義データ31の内容を変更するだけでインストーラを準備することが可能となり、様々なアプリケーションソフトウェアのインストール処理に対して容易に対応可能なインストーラを用いてアプリケーションソフトウェアをインストールすることができる。
第1の実施形態に基づき本発明の説明を行ってきたが、本発明の実施形態に係る情報処理装置100が有する「インストール機能」は、図9〜14に示した各処理手順を、それぞれの動作環境(プラットフォーム)にあったプログラミング言語でコード化したプログラムとしてコンピュータで実行することで実現することができる。よって、本発明の実施形態に係る情報処理装置100が有するインストール処理プログラムは、コンピュータが読み取り可能な記憶媒体104に格納することができる。
すなわち、インストール処理プログラムは、フロッピー(登録商標)ディスク、CD、DVD(Digital Versatile Disk)などの記録媒体104に記憶させることによって、これらの記憶媒体104を読み取り可能なドライブ装置103に接続された記録媒体104から、当該情報処理装置100にインストールすることができる。また、当該情報処理装置100は、インタフェース装置108を有していることから、インターネットを用いてインストール処理プログラムをダウンロードし、インストールすることもできる。
また、第1の実施形態では、インストール/再インストール/アンインストールの動作種別に対応するインストーラの説明を行ったが、本発明がこの内容に限定されるものではない。動作種別ごとに別のプログラムで構成することもできる。例えば、インストール/再インストールの動作種別に対応するプログラムと、アンインストールの動作種別に対応するプログラムとを別のモジュールで構成しても良い。
また、第1の実施形態では、機能プラグイン22と一意に対応付けられた定義データ31について説明を行ったが、例えば、各機能プラグイン22は、共通する定義データ31を読み込む構成であっても良い。このとき読み込まれる定義データ31は、構造化言語のタグによって各処理工程で用いる情報の範囲が定義されたデータ構成とし、構造化言語を解釈可能なプログラムによって、情報の範囲を定義したタグを基に、各処理工程で用いる情報だけを抽出する。
最後に、上記各実施形態に挙げた形状に、その他の要素との組み合わせなど、ここで示した要件に、本発明が限定されるものではない。これらの点に関しては、本発明の主旨をそこなわない範囲で変更することが可能であり、その応用形態に応じて適切に定めることができる。
本発明の第1の実施形態に係る情報処理装置のハードウェア構成の一例を示す図である。 本発明の第1の実施形態に係る情報処理装置のソフトウェア構成の一例を示す図である。 本発明の第1の実施形態に係る情報処理装置が有する機能を実現するため手段構成の一例を示す図である。 本発明の第1の実施形態に係るインストーラ情報定義データのデータ構成の一例を示す図である。 本発明の第1の実施形態に係る環境条件情報定義データのデータ構成の一例を示す図である。 本発明の第1の実施形態に係る画面情報定義データのデータ構成の一例を示す図である。 本発明の第1の実施形態に係るファイル情報定義データのデータ構成の一例を示す図である。 本発明の第1の実施形態に係る機能設定情報定義データのデータ構成の一例を示す図である。 本発明の第1の実施形態に係るインストーラの基本処理手順の一例を示すフローチャートである。 本発明の第1の実施形態に係るインストール条件判定処理の処理手順の一例を示すフローチャートである。 本発明の第1の実施形態に係る環境条件判定処理の処理手順の一例を示すフローチャートである。 本発明の第1の実施形態に係る画面生成処理の処理手順の一例を示すフローチャートである。 本発明の第1の実施形態に係るファイル操作処理の処理手順の一例を示すフローチャートである。 本発明の第1の実施形態に係る機能設定処理の処理手順の一例を示すフローチャートである。
符号の説明
21 インストール制御プラグイン(ソフトウェア部品)
22 インストール機能プラグイン(ソフトウェア部品)
31 定義データ
31a インストーラ情報定義データ
31b 環境条件情報定義データ
31c 画面情報定義データ
31d ファイル情報定義データ
31e 機能設定情報定義データ
41 保持手段
42 実行手段
42a 条件判定手段
42b 画面生成手段
42c ファイル操作手段
42d 機能設定手段
43 制御手段
100 情報処理装置
101 入力装置
102 表示装置
103 ドライブ装置
104 記録媒体
105 ROM
106 RAM
107 CPU
108 インタフェース装置
109 HDD

Claims (10)

  1. アプリケーションソフトウェアをインストールするインストーラを有する情報処理装置であって、
    前記インストーラが有する機能を実現するための所定の情報が定義された定義データを保持する保持手段と、
    前記保持手段により保持されている前記定義データを解釈し、解釈して得た前記所定の情報を基に、前記インストーラが有する機能を実現するための所定の処理を実行する実行手段と、
    前記実行手段に対して実行開始を指示し、前記インストーラが有する機能を制御する制御手段とを有することを特徴とする情報処理装置。
  2. 前記実行手段は、
    前記保持手段により前記定義データとして保持されている、インストールを行う対象ファイルに関する情報が定義されたファイル情報定義データを解釈して得たファイル情報を基に、前記対象ファイルを操作することを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
  3. 前記実行手段は、
    前記アプリケーションソフトウェアがインストールされたときに、当該情報処理装置に記録されるインストール情報を基に、前記インストーラにより前記アプリケーションソフトウェアが当該情報処理装置にインストール済みか否かを判定し、判定結果に応じて、前記保持手段により前記定義データとして保持されている、前記インストーラの実行開始条件に関する情報が定義されたインストーラ情報定義データを解釈して得たインストーラ情報を基に、インストールの実行を開始することを特徴とする請求項1又は2に記載の情報処理装置。
  4. 前記実行手段は、
    前記保持手段により前記定義データとして保持されている、インストールの実行を許可する当該情報処理装置の環境条件に関する情報が定義された環境条件情報定義データを解釈して得た環境条件情報と、当該情報処理装置が有する環境情報とが一致するか否かを判定し、判定結果を基に、インストールの実行を許可するか否かを決定することを特徴とする請求項1ないし3のいずれか一項に記載の情報処理装置。
  5. 前記実行手段は、
    前記保持手段により前記定義データとして保持されている、インストール画面に関する情報が定義された画面情報定義データを解釈して得た画面情報を基に、前記インストール画面を生成することを特徴とする請求項1ないし4のいずれか一項に記載の情報処理装置。
  6. 前記実行手段は、
    前記保持手段により前記定義データとして保持されている、前記アプリケーションソフトウェアの機能設定に関する情報が定義された機能設定情報定義データを解釈して得た機能設定情報を基に、前記アプリケーションソフトウェアの機能設定を行うことを特徴とする請求項1ないし5のいずれか一項に記載の情報処理装置。
  7. 前記定義データは、
    構造化言語で記述されたデータであることを特徴とする請求項1ないし6のいずれか一項に記載の情報処理装置。
  8. アプリケーションソフトウェアをインストールするインストーラと、前記インストーラが有する機能を実現するための所定の情報が定義された定義データを保持する保持手段とを有する情報処理装置におけるインストール方法であって、
    前記保持手段により保持されている前記定義データを解釈し、解釈して得た情報を基に、前記インストーラが有する機能を実現するための所定の処理を実行する実行手順と、
    前記実行手順に対して実行開始を指示し、前記インストーラが有する機能を制御する制御手順とを有することを特徴とするインストール方法。
  9. アプリケーションソフトウェアをインストールするインストーラと、前記インストーラが有する機能を実現するための所定の情報が定義された定義データを保持する保持手段とを有する情報処理装置におけるインストール処理プログラムであって、
    コンピュータに、
    前記保持手段により保持されている前記定義データを解釈し、解釈して得た情報を基に、前記インストーラが有する機能を実現するための所定の処理を実行する実行手段と、
    前記実行手段に対して実行開始を指示し、前記インストーラが有する機能を制御する制御手段として機能させるインストール処理プログラム。
  10. 請求項9に記載のインストール処理プログラムを記録した、コンピュータが読み取り可能な記録媒体。
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