JP2009109823A - ガルバノ駆動装置及びレーザ加工装置 - Google Patents

ガルバノ駆動装置及びレーザ加工装置 Download PDF

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Abstract

【課題】異常発振等によるガルバノミラーの回動異常を好適に抑制できるガルバノ駆動装置を提供すること。
【解決手段】本発明によるガルバノ駆動装置20は、ガルバノミラー10、ガルバノミラーを回動させる駆動手段14、ガルバノミラーの回動角度を検出する角度検出手段15、ガルバノミラーの回動異常を検出する回動異常検出手段36と、回動異常が検出された場合、ガルバノミラーの回動異常を所定時間、抑制する抑制信号Scを生成する制御手段34と、回動角度の範囲を設定変更する分圧回路(角度範囲変更手段)37とを備える。分圧回路は、回動異常の検出に応じて、正常角度範囲をより狭い補助角度範囲に変更する。制御手段は、回動角度の補助角度範囲外が検出された場合、抑制信号Scを生成する。分圧回路は、回動角度の補助角度範囲外の検出から所定の基準期間に同補助角度範囲外が再検出されなかった場合、補助角度範囲を正常角度範囲に戻す。
【選択図】図2

Description

本発明は、ガルバノ駆動装置及びガルバノ駆動装置を備えたレーザ加工装置に関し、特にガルバノミラーのスキャン異常を防止する技術に関する。
従来のガルバノミラーのスキャン異常を検出するガルバノ駆動装置の一例として、例えば、特許文献1に記載の装置が知られている。この装置では、ガルバノミラーの駆動コイルに供給される駆動電流を電圧値として検出して、その検出電圧を所定の電圧と比較することによって、駆動コイルの断線等のガルバノミラーのスキャン異常を検出するようにしている。
特開平9−38787号公報
ところで、ガルバノミラーのスキャン異常として、駆動コイルの駆動電流を生成する増幅回路等に関連して、ガルバノ駆動装置に異常発振が発生する場合がある。そのような異常発振が発生すると、ガルバノミラーのスキャン動作の制御ができなくなり、ガルバノミラーが該ミラーの最大回動を規制するダンパに衝突してダメージを受けるおそれがある。しかしながら、単に上記駆動電流を検出する方法によっては必ずしもそのような異常発振に対処できるとはいえない。
そこで、これに対処すべく、本願出願人は、図8に示するように、ガルバノミラーの回動角度の許容角度(正常角度範囲)θ1を決め、その許容角度θ1を超えてガルバノミラーが回動したとき(図8の時刻t1に相当)にガルバノミラーの回動異常を抑制信号によって所定時間τ1だけ抑制する方法を検討した。しかしながら、異常発振等の状況によっては、必ずしも抑制信号によって異常発振等による回動異常の勢いを抑制することができない場合もある。その場合、図8の時刻t2においてガルバノミラーの回動角度が再び許容角度θ1を超えて、回動規制角度θ0まで達し、ガルバノミラーのダンパへの衝突を回避できないおそれがあった。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたもので、異常発振等によるガルバノミラーの回動異常を好適に抑制することができるガルバノ駆動装置を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するための手段として、第1の発明に係るガルバノ駆動装置は、ガルバノミラーと、順次駆動信号を受けて、それらの駆動信号に応じた角度に前記ガルバノミラーを回動させる駆動手段と、前記ガルバノミラーの実際の回動角度を検出する角度検出手段と、前記角度検出手段によって検出された前記回動角度が、前記ガルバノミラーの回動可能角度範囲内に設定される正常角度範囲外か否かを検出する回動異常検出手段と、前記回動角度の前記正常角度範囲外が検出された場合、前記ガルバノミラーの回動異常を所定時間、抑制するための抑制信号を生成する制御手段とを備えたガルバノ駆動装置において、前記回動異常検出手段によって前記回動角度の前記正常角度範囲外が検出された場合、その検出に応じて、前記制御手段の制御にしたがって前記正常角度範囲を該正常角度範囲よりも小さい角度範囲の補助角度範囲に変更する角度範囲変更手段を備え、前記回動異常検出手段は、前記回動角度が前記補助角度範囲外か否かを検出し、前記制御手段は、前記回動角度の前記補助角度範囲外が検出された場合、前記抑制信号を生成し、前記角度範囲変更手段は、前記回動角度の前記補助角度範囲外の検出から所定の基準期間の間に、前記回動異常検出手段によって前記回動角度の前記補助角度範囲外の検出が再度検出されなかった場合、前記補助角度範囲を前記正常角度範囲に戻すことを特徴とする。
本発明によれば、角度範囲変更手段は、ガルバノミラーの回動角度の正常角度範囲外が回動異常検出手段によって検出された場合、その検出に応じて正常角度範囲をそれよりも小さい角度範囲の補助角度範囲に変更する。そして、回動異常検出手段によって、回動角度の補助角度範囲外が検された場合、制御手段は、ガルバノミラーの回動異常を所定時間、抑制するための抑制信号を生成する。その抑制信号によって、ガルバノミラーの回動異常が、従来に比べて早い段階で、すなわちガルバノミラーの回動の勢いが従来に比べて弱い段階で抑制される。
そのため、回動角度が補助角度範囲を超えた以降において、異常発振等の影響によるガルバノミラーの回動の勢いを従来に比べて低減することができる。その結果、異常発振等の影響によってガルバノミラーがダンパーに当接するまで回動することが抑制され、ガルバノミラー10の損傷等が防止される。すなわち、本発明によれば、異常発振等によるガルバノミラーの回動異常を好適に抑制することができる。
また、角度範囲変更手段は、回動角度の補助角度範囲外の検出から所定の基準期間の間に、回動角度の補助角度範囲外の検出が再度検出されなかった場合、補助角度範囲を正常角度範囲に戻す。そのため、異常発振等の原因がなくなった場合、通常の動作への移行をスムーズに行うことができる。
第2の発明は、第1の発明のガルバノ駆動装置において、前記補助角度範囲は、前記正常角度範囲よりも小さい角度範囲において複数の補助角度範囲を含み、前記角度範囲変更手段は、前記正常角度範囲を前記補助角度範囲に設定変更する場合、前記正常角度範囲を前記複数の補助角度範囲のうち最も大きな補助角度範囲に変更し、前記角度範囲変更手段は、さらに、前記基準期間の間に前記回動異常検出手段によって前記回動角度の前記補助角度範囲外が検出される毎に、その検出に応じて、前記複数の補助角度範囲を徐々に小さいものに変更することを特徴とする。
本発明によれば、複数の補助角度範囲を徐々に小さいものに変更することによって、所定時間内における、回動角度の補助角度範囲外検出の回数を増加させることができる。そのため、抑制信号による抑制の所定時間を適宜設定することにより、ガルバノミラーの回動異常に対する抑止効果が強められ、異常発振等によるガルバノミラーの回動異常をより好適に抑制することができる。その結果、ガルバノミラーのダンパーへの当接等もより好適に防止することができる。
第3の発明は、第1または第2の発明のガルバノ駆動装置において、前記角度範囲変更手段は、前記回動異常検出手段によって前記回動角度の設定角度範囲外が検出された場合、その検出から所定時間の経過後に、前記回動角度の範囲をより小さい角度範囲に変更することを特徴とする。
本発明によれば、個々のガルバノミラーの回動異常の対応にマッチしたタイミングにおいて、回動角度の範囲をより小さい角度範囲に変更することができる。
第4の発明は、第1または第2の発明のガルバノ駆動装置において、前記角度範囲変更手段は、前記回動異常検出手段によって前記回動角度の設定角度範囲外が検出された場合、その検出直後に、前記回動角度の範囲をより小さい角度範囲に変更し、前記回動異常検出手段は、前記回動角度が前記変更されたより小さい角度範囲内に一度入った後において、前記回動角度が前記変更されたより小さい角度範囲外か否かを検出することを特徴とする。
本発明によれば、発振異常等により発生するガルバノミラーの波状の回動異常に対して、短い時間に好適に回動異常を検出して、その回動異常を抑制することができる。
第5の発明は、第1〜第4の発明のいずれかの発明のガルバノ駆動装置において前記回動異常検出手段による前記回動角度の前記補助角度範囲外の検出が前記所定の基準時間より長い所定の時間において検出された場合には、前記ガルバノミラーの回動異常が回復不能である旨を外部に報知する異常報知手段をさらに備えることを特徴とする。
第6の発明は、第1〜第4の発明のいずれかの発明のガルバノ駆動装置において、前記回動異常検出手段による前記回動角度の前記補助角度範囲外の検出が所定回数以上の場合には、前記ガルバノミラーの回動異常が回復不能である旨を外部に報知する異常報知手段さらにを備えることを特徴とする。
第5及び第6の本発明によれば、作業者は、ガルバノミラーの回動異常が回復不能であることを早期に認識して、その対応処置を迅速に行うことができる。
第7の発明は、第1〜第6の発明のいずれかの発明のガルバノ駆動装置を搭載したレーザ加工装置であって、レーザ光を出射するレーザ光源を備え、前記回動異常検出手段によって異常が検出された際には、前記レーザ光源による前記レーザ光の出射を停止させることを特徴とする。
本発明によれば、レーザ加工装置において、異常発振等によるガルバノミラーの回動異常を好適に抑制することができるとともに、ガルバノミラーの回動異常の検出に伴ってレーザ光の出射が停止されるため、レーザ光の無用な出射が防止される。
本発明によれば、異常発振等によるガルバノミラーの回動異常を好適に抑制することができる。
<実施形態1>
以下、本発明の実施形態1を図1〜図5を参照して説明する。
(レーザ加工装置)
図1は、実施形態1に係るレーザ加工装置100の全体の概略的な構成図である。図1において、レーザ光源2から出射されたレーザ光2aは、ガルバノスキャナ3によって向きが変更されて印字エリアE上に照射される。ガルバノスキャナ3は、一対のガルバノミラー10X,10Yと収束レンズLを備えている。一方のガルバノミラー10Xはガルバノ駆動装置20Xによって縦方向に反射角度を変移させることができ、他方のガルバノミラー10Yはガルバノ駆動装置20Yによって横方向に反射角度を変移させることができる。これら両ガルバノミラー20X,20Yによりレーザ光2aは直交する2方向において向きが調整可能とされ、その結果、レーザ光2aの照射点が印字エリアE上のいずれの位置にも移動可能となる。
照射制御部1には図示しないコンソールが接続され、マーキングしたい所望の文字・記号・図形等(以下「文字等」という)をそのコンソールに設定すると、照射制御部1がそれに応じたデータをガルバノスキャナ20に与える。より詳細には、照射制御部1には文字等のフォントデータを記憶したメモリが内蔵され、マーキングすべき文字等が設定されるとそのフォントデータに基づき、その文字等を構成する線分のデータが読み出され、これに基づいて図示しないCPUが印字エリアEへの照射位置を決定する座標データを生成し、座標データをガルバノスキャナ20の各ガルバノ駆動装置20X,20Yに供給する。また、照射制御部1は、後述するように、ガルバノ駆動装置20X,20Yからガルバノミラー10X,Yの回動異常検出に係るエラー信号を受け取った際には、レーザ光源2からのレーザ光2aの出射を停止させる。
(ガルバノ駆動装置)
次に、図2を参照して、本発明によるガルバノ駆動装置20X,20Yを説明する。各ガルバノミラー10X,10Y毎に設けられた各ガルバノ駆動装置20X,20Yの本発明に係る主要構成は同一であるため、以下、一対のガルバノ駆動装置20X,20Yをガルバノ駆動装置20として説明する。
ガルバノ駆動装置20は、ガルバノミラー10、ケーシング11、警告灯(異常報知手段)21、データ生成部22、及び駆動回路30を備える。ケーシング11内には駆動部12及びポジションセンサ(本発明による「角度検出手段」に相当する)15が備えられている。駆動回路30は、タイマ回路33、制御回路(制御手段)34、アンプ35、回動異常検出回路(回動異常検出手段)36、及び分圧回路(角度範囲変更手段)37等を含む。
図2において、ガルバノミラーの駆動部(駆動手段)12は、駆動軸13をケーシング11(図4参照)に対して回動可能に備え、その駆動軸13には、ガルバノミラー10が固定されている。駆動部12は、例えば、駆動軸13に設けた可動側磁石(図示せず)と、ケーシング11側に設けた固定側磁石(図示せず)との間の磁力によって、電力供給をオフした状態で、駆動軸13が初期位置に保持されるように構成されている。ここで、図4には、駆動軸13が初期位置となったときの、ケーシング11に対するガルバノミラー10の相対的な姿勢が、実線で記載して例示されており、実施形態1では、このときのガルバノミラー10の角度を、原点と呼ぶことにする。
また、駆動部12は駆動コイル14を含む。駆動コイル14は、駆動軸13を回動させるためのコイルであって、例えば、そこに流される電流の大きさ及び向きに対応して、ガルバノミラー10が所定の角度に回動される。このガルバノミラー10の回動範囲は、図4に示すように、原点を中心として、両側に所定のメカ限界角度θ0まで回動可能となっている。同図2に示すように、このメカ限界角度θ0においてガルバノミラー10の回動を規制するための一対のダンパー16が、ケーシング11に設けられている。
ポジションセンサ15は駆動軸13に連結され、ガルバノミラー10が、例えば、実際に原点からどれだけ離れた角度に位置しているかを検出する。
駆動部12を駆動するため駆動回路30は、複数のアンプを備え、後述のデータ生成部20から受けた駆動信号Sdを増幅して、駆動コイル14に与える駆動電流を生成する。また、駆動回路30は、ポジションセンサ15の検出結果を、帰還路31を介してフィードバックしており、ガルバノミラー10の現在角度とデータ生成部20から受けた駆動信号との偏差、及び、その偏差の時間微分値に応じて、駆動コイル14への駆動電流を制御する。また、その駆動コイル14に流れた電流を、帰還路32を介してフィードバックして、駆動軸13の回動動作の安定化を図っている。
帰還路32にて閉ループ回路とされた主幹路の途中には、スイッチSW1が設けられ、駆動コイル14への電力の供給/停止が切り替えられる。なお、このスイッチSW1は、制御回路34からの制御信号によってオン/オフされる。また、主幹路に設けたアンプ35には、そのアンプ35を駆動させるための給電部にSW2が設けられ、このスイッチSW2をオンして、アンプ35が停止されるようにしてある。さらに、駆動回路30の入力側には、スイッチSW3が設けられている。このスイッチSW3は、オンすると、駆動回路30の入力端子がGNDに短絡され、これにより、駆動信号Sdの電圧が強制的に0[V]にされ無効化される。スイッチSW2,SW3のオン/オフ制御は制御回路34によって行われる。なお、実施形態1では、ガルバノミラー10の回動角度θを原点にするときの駆動信号Sdが、例えば、0[V]になるように設定されている。
また、回動異常検出回路36は、コンパレータ36aを含み、コンパレータ36aは、ポジションセンサ15の検出結果を、例えばその反転入力端子に取り込む。コンパレータ36aは、これとガルバノミラー10の回動角度θの許容範囲に対応して予め設定された各基準電圧Vthとを比較することで、ガルバノミラー10の現在角度の異常を検出する。基準電圧Vthは、制御回路34の制御にしたがって角度範囲変更回路37によって生成される。
角度範囲変更回路37は、分圧抵抗R1、R2、分圧抵抗R1、R2の分圧点に一端が接続される抵抗R3、及び抵抗R3の他端に接続されるトランジスタTr1を含む。トランジスタTr1がオフのとき、基準電圧Vthは、供給電圧Vccの分圧抵抗R1、R2による分圧値であり、トランジスタTr1がオンのとき、基準電圧Vthは、分圧抵抗R1、R2及び抵抗R3によって、より低い分圧値として形成される。基準電圧Vthはコンパレータ35の非反転入力端子に供給される。
なお、後述するように、本実施形態1においては、原点(0度)を中心とし、原点から両側において回動角度θと所定の基準回動角度とが比較される。図2には便宜上、原点から+θ側の回動角度θと所定の基準回動角度とを比較するための回路のみを示したが、+θ側及び−θ側の両側において回動角度θと所定の基準回動角度とを比較するための回路を示すと、例えば図3のようになる。
データ生成部20は、例えば、レーザ加工装置100の照射制御部1から供給された座標データに基づいて、各ガルバノミラー10の角度データを生成し、その角度データに応じた駆動信号Sdを、電圧信号として駆動回路30に供給する。
異常報知装置(異常報知手段)21は、例えば非常ランプからなり、発振異常が回復不能であることを外部に報知する。
(ガルバノ駆動装置の動作)
次に、本実施形態のガルバノ駆動装置20の動作について図4及び図5を参照して説明する。図4はガルバノミラー10の正面であり、図5は、ガルバノミラー10の回動異常に係る回動角度θの変化を示すタイムチャートである。
ここで、動作説明を具体化するために、ガルバノミラー10が回動するメカ限界角度範囲(図4のθ0参照)を原点から±20度とし、レーザーマーカの印字に必要なガルバノミラー10の正常角度範囲(図4のθ1参照)を、原点から±15度とする。また、データ生成部20から出力される駆動信号Sdは、ガルバノミラー10の目標角度をそのまま電圧値にした値(例えば、ガルバノミラー10を原点から5度離れた目標角度に回動するときには、駆動信号は5[V])になるように、設定されているものとする。さらに、正常角度範囲の±15度に対応させて、回動異常検出回路36のコンパレータ36aの基準値Vthを15[V]に設定してあるものとする。
なお、回動異常検出回路36は図示しない絶対値回路を含み、絶対値回路はポジションセンサ15から供給される回動角度θに対応した電圧を絶対値に変換するものとする。そのため、コンパレータ36aは、基準角度と 測定された角度(現在角度)とを比較する、換言すれば、図4に示す原点を中心から両側への回動角度θと所定の基準回動角度とを比較する。
すなわち、本実施形態1において「角度範囲θ」は、回動角度が−θから+θまでの範囲を意味し、「角度範囲θ外」は、回動角度が−θより小さく(絶対角度としては大きく)、+θより大きいことを意味する。なお、図4には、便宜的に原点(回動角度0度)から+側の態様のみが示されるが、回動異常の実際の検出は−側においても行われる。すなわち、回動角度θが−θ1を超えて小さくなった場合も回動異常が検出される。
ガルバノミラー10を、所定の現在角度から、例えば原点から+10度離れた角度に変更する場合には、データ生成部20から+10[V]の駆動信号Sdが出力される。ここで、この駆動信号+10[V]が、ノイズの影響を受けずに、正常に駆動回路30に与えられた場合は、以下のようにある。この駆動信号(+10[V])を受けた駆動回路30は、各アンプにて駆動信号を増幅させて駆動電流を生成し、これを駆動部12の駆動コイル14に与える。これにより、駆動部12の駆動軸13が駆動して、ガルバノミラー10が、原点から+10度離れた目標角度に向けて回動する。このとき、ポジションセンサ15にて検出した現在角度と目標角度である+10度との偏差、及び、その偏差の時間微分値が、帰還路31にてフィードバックされ、ガルバノミラー10が、迅速に目標角度に到達するように制御される。
さて、図5の時刻t1において、上記した駆動信号の+10[V]が、異常発振等の影響を受けて、駆動回路30に取り込んだときに、例えば+18[V]の異常値になっていた場合は、以下のようである。即ち、コンパレータ36aは、駆動信号の+18[V]を取り込み、その絶対値が、基準値Vth1の15[V]を超えたことに基づき、異常を検出し、エラー出力をレーザ加工装置100の照射制御部1及び制御回路34に供給する。
すると、エラー出力の受信に応じて、照射制御部1はレーザ光源2からのレーザ光2aの出射を停止させる。一方、制御回路34は、図5に示すように、所定期間τ1の間、ガルバノミラー10の回動異常を抑制するための、抑制信号Scを生成する。制御回路34は、抑制信号ScをスイッチSW1あるいはスイッチSW2に供給する。ここで、所定時間τ1は、ガルバノミラー10の回動異常を抑制する状況に応じて適宜設定されるものとする。
ここで、スイッチSW1に抑制信号Scが供給されるとスイッチSW1がオフされ、所定期間τ1の間、駆動コイル14への電流供給が停止され、ガルバノミラー10の回動が抑制される。また、スイッチSW2に抑制信号Scが供給されるとスイッチSW2がオンされ、所定期間τ1の間、アンプ35の動作が停止され、同様にガルバノミラー10の回動が抑制される。また、制御回路34は、エラー出力の受信に応じてスイッチSW3をオフし、駆動回路30への駆動信号Sdを無効にする。
さらに、制御回路34は、正常角度範囲θ1を該正常角度範囲θ1よりも小さい角度範囲の補助角度範囲θ2に変更するために、角度範囲変更回路37のトランジスタTr1をオンする。このとき、角度範囲変更回路37は抵抗R1〜R3によって、基準値Vth1より小さい基準値Vth2を生成し、基準値Vth2をコンパレータ36aに供給する。その結果、図5の時刻t1において、正常角度範囲θ1が補助角度範囲θ2に変更される。
続いて、その変更以降、回動角度θが一度、補助角度範囲θ2に入り、再び補助角度範囲θ2を超えてその範囲外に出る毎に、制御回路34は抑制信号Scを生成し、タイマ回路33は基準時間τ3のカウントを開始する(図5の時刻t2、t3、t4を参照)。
より詳細には、図5に時刻t3において、ガルバノミラー10の回動角度θが補助角度範囲θ2を超えると、制御回路34は、抑制信号ScをスイッチSW1あるいはスイッチSW2に供給して、ガルバノミラー10の回動異常を所定時間τ1、抑制する。このとき、角度θ2が角度θ1に比べて小さく設定されるため、図5の時刻t3における異常発振の影響によるガルバノミラー10の回動力は、従来の、図8の時刻t2において、回動角度θが正常角度範囲θ1を2度目に超えるときのそれと比べて小さい。
すなわち、本実施形態1においては、正常角度範囲θ1を補助角度範囲θ2に変更することによって、正常角度範囲θ1外の検出時(図5の時刻t1)から次の回動異常検出までの時間が、従来に比べて短縮される。そのため、従来と比べて、異常発振の影響によるガルバノミラー10の回動の勢いが弱いときに抑制信号Scによって、ガルバノミラー10の回動異常を抑制することができる。その結果、図5に示されるように、従来と異なり、時刻t3以降において異常発振の影響によるガルバノミラー10の回動の勢いを抑えることができる。
また、図5の時刻t3において、制御回路34は、タイマ回路33に時刻t3から所定の基準時間τ3のカウントを開始させる。そして、この基準時間τ3内の時刻t4においてガルバノミラー10の回動角度θが補助角度範囲θ2を再び超えると、制御回路34は、同様に抑制信号Scを生成し、抑制信号ScをスイッチSW1あるいはスイッチSW2に供給する。そして、図5の時刻t4において、制御回路34は、タイマ回路33のカウントをリセットし、時刻t4から新たに基準時間τ3のカウントを開始させる。
そして、基準時間τ3内にガルバノミラー10の回動角度θが補助角度範囲θ2を超えなかった場合は、基準時間τ3のカウントが終了する図5の時刻5において、制御回路34は、角度範囲変更回路37のトランジスタTr1をオフする。このとき、角度範囲変更回路37は抵抗R1及びR2によって基準値Vth1を生成し、基準値Vth1をコンパレータ36aに供給する。その結果、図5の時刻t5において、補助角度範囲θ2が正常角度範囲θ1に戻される。そして、制御回路34はスイッチSW3をオンして駆動信号Sdを、データ生成部22から駆動回路30に供給させて、通常のガルバノミラー10の回動動作を再開させる。
なお、回動角度θの補助角度範囲θ2外の検出が基準時間τ3より長い所定の判定時間以上に渡って続いた場合には、異常発振等による回動異常が回復不可能であることを外部に報知するために、制御回路34は警告灯21を点灯させる。ここで、例えば、回動角度θの補助角度範囲θ2外の検出が、基準時間τ3の5倍の判定時間内に断続的に起こり、補助角度範囲θ2が正常角度範囲θ1に戻されることがなかった場合に、回動異常が回復不可能として、警告灯21が点される。警告灯21の点灯によって、作業者は、ガルバノミラー10の回動異常に対する対応処置を迅速に行うことができる。
上記したように、実施形態1のガルバノ駆動装置20によれば、角度範囲変更回路37は、ガルバノミラー10の回動角度θが正常角度範囲θ1を超えたことが回動異常検出回路36によって検出された場合、正常角度範囲θ1をそれよりも小さい角度範囲の補助角度範囲θ2に変更する。続いて、回動異常検出36は、回動角度θが補助角度範囲θ2外か否かを検出する。制御回路34は、回動角度θの補助角度範囲θ2外が検出された場合、ガルバノミラー10の回動異常を所定時間τ1、抑制するための抑制信号Scを生成する。その抑制信号Scによって、駆動回路30の動作を制御することによってガルバノミラー10の回動異常が所定時間τ1、抑制される。
そのため、回動角度θが補助角度範囲θ2を超えた以降の、異常発振等の影響によるガルバノミラー10の回動の勢いを従来に比べて低減することができる。その結果、異常発振等の影響によってガルバノミラー10がダンパー16に当接するまで回動することが抑制され、ガルバノミラー10の損傷等が防止される。
また、角度範囲変更回路37は、回動角度θの補助角度範囲θ2外の検出から所定の基準期間τ3の間に、回動角度θの補助角度範囲θ2外の検出が再度検出されなかった場合、補助角度範囲θ2を正常角度範囲θ1に戻す。そのため、異常発振等の原因がなくなった場合、通常の動作への移行をスムーズに行うことができる。
<実施形態2>
次に、図6を参照して本発明によるガルバノ駆動装置の実施形態2を説明する。図6は、実施形態2における、ガルバノミラー10の回動異常に係る回動角度θの変化を示すタイムチャートである。なお、図6においても、図5と同様に、便宜的に原点から+側の態様のみが示されるが、回動異常の実際の検出は−側においても行われる。
実施形態2のガルバノ駆動装置は、実施形態1のガルバノ駆動装置とは、回動角度θが正常角度範囲θ1を超えてその範囲外に出たことが検出された場合の、正常角度範囲θ1を補助角度範囲θ2に変更するタイミングが異なり、その他の点は実施形態1と同様である。従って、実施形態1と重複する説明を省略し、異なるところのみを次に説明する。
さて、図6の時刻t1において、回動角度θが正常角度範囲θ1を超えてその範囲外に出たことが検出された場合、制御回路34は、タイマ回路33に図6の時刻t1から所定時間τ2のカウントを開始させる。
次いで、制御回路34は、タイマ回路33が所定時間τ2のカウントを終了する図6の時刻t2において、正常角度範囲θ1を該正常角度範囲θ1よりも小さい角度範囲の補助角度範囲θ2に変更する。そして、その変更以降、ガルバノミラー10の回動角度θが補助角度範囲θ2を超えると、制御回路34は抑制信号Scを生成し、タイマ回路33は基準時間τ3のカウントを開始する(図6の時刻t3、t4を参照)このように構成することによっても、実施形態1とほぼ同様の効果が得られる。
<実施形態3>
次に、図7を参照して本発明によるガルバノ駆動装置の実施形態3を説明する。図7は、実施形態3における、ガルバノミラー10の回動異常に係る回動角度θの変化を示すタイムチャートである。なお、図7においても、図5及び図6と同様に、便宜的に原点から+側の態様のみが示されるが、回動異常の実際の検出は−側においても行われる。
実施形態3のガルバノ駆動装置は、実施形態2のガルバノ駆動装置とは、補助角度範囲として、その範囲が異なる複数の補助角度範囲が設定され、回動角度θの補助角度範囲外の検出毎に、補助角度範囲が狭められることのみが異なり、その他の点は実施形態2と同様である。従って、実施形態2と重複する説明を省略し、異なるところのみを次に説明する。
すなわち、実施形態3では、図7に示されるように、回動角度θの正常角度範囲θ1外が検出される図7の時刻t1において、正常角度範囲θ1が第1の補助角度範囲θ2に変更される。次いで、同時刻t1から基準期間τ3内である図7の時刻t2において、回動角度θの第1の補助角度範囲θ2外が検出されると、第1の補助角度範囲θ2が、より範囲の狭い第2の補助角度範囲θ3に変更される。次いで、同時刻t2から基準期間τ3内である図7の時刻t3において、回動角度θの第2の補助角度範囲θ3外が検出されると、第2の補助角度範囲θ3が、より範囲の狭い第3の補助角度範囲θ4に変更される。同様に、同時刻t3から基準期間τ3内である図7の時刻t4において、回動角度θの第3の補助角度範囲θ4外が検出されると、第3の補助角度範囲θ4が、より範囲の狭い第4の補助角度範囲θ5に変更される。そして、同時刻t4から基準期間τ3内に回動角度θの第4の補助角度範囲θ5外が検出されない場合、図7の時刻t5において、第4の補助角度範囲θ5が正常角度範囲θ1に戻される。
このように、回動角度θの補助角度範囲外の検出毎に、補助角度範囲を狭めていくことによって、異常発振等に起因するガルバノミラー10の回動異常に対して、図7に示されるように、制御回路34によるガルバノミラー10の回動異常の抑制を連続して行うことができる。そのため、ガルバノミラー10の回動異常に対する抑止効果が強められ、ガルバノミラー10のダンパー16への当接をより好適に防止することができる。
<他の実施形態>
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれる。
(1)上記各実施形態では、回動角度θの補助角度範囲θ2外の検出が基準時間τ3より長い所定の判定時間以上に渡って続いた場合に、異常発振等による回動異常が回復不可能であることを外部に報知する警告灯21を点灯させる例を示したが、これに限定されない。例えば、回動角度θの補助角度範囲θ2外の検出が所定回数以上続いた場合に警告灯21を点灯させるようにしてもよい。この場合、検出が所定回数以上続く期間は、特に限定されず、例えば基準時間τ3内であってもよいし、最初の検出から補助角度範囲θ2が正常角度範囲θ1に戻される以前までの期間であってもよい。
(2)上記各実施形態では、警告灯21を点灯する判定時間を基準時間τ3の5倍とする例を示したが、これに限定されない。判定時間は基準時間τ3より長い時間であれば、任意である。
(3)上記各実施形態においては、制御回路34は抑制信号ScをスイッチSW1及びSW2に供給して、異常発振等によるガルバノミラー10の回動異常を抑制する例を示したがこれに限定されない。例えば、抑制信号ScはスイッチSW1及びSW2の何れか一方にのみ供給されるようにしてもよい。
(4)上記各実施形態では、スイッチSW3をデータ生成部22と駆動回路30の入力との間に並列に設けて、回動角度θの正常角度範囲θ1外が検出された場合、スイッチSW3をオンして駆動信号Sdをグランドに流して無効化する例を示したが、これに限定されない。例えば、スイッチSW3をデータ生成部22と駆動回路30の入力との間に直列に設け、通常オンにし、回動角度θの正常角度範囲θ1外が検出された場合にオフして、駆動信号Sdの駆動回路30への供給を阻止するようにしてもよい。あるいは、回動角度θの正常角度範囲θ1外が検出された場合、レーザ加工装置100の照射制御部1からデータ生成部22への座標データの供給を停止するようにしてもよい。要は、回動角度θの正常角度範囲θ1外が検出された場合、駆動回路30に駆動信号Sdが供給されないようにすればよい。
(5)上記各実施形態では、回動異常を抑制する所定時間τ1を一定の期間とする例を示したが、これに限定されない。例えば、抑制の所定時間τ1は、回動異常の検出回数等に応じて変更するようにしてもよい。
(6)上記各実施形態では、異常報知手段として警告灯21を用いた例を示したがこれに限定されない。例えば、異常報知手段として異常を音で知らせるブザー等を用いてもよいし、警告灯2及びブザーの両方を用いてもよい。
(7)上記各実施形態では、角度検出手段としてのポジションセンサ15は、駆動部12の駆動軸13に連結されていたがこれに限定されない。例えば、駆動部の回動軸に対して非接触に設けた光学式のポジションセンサで、角度検出手段を構成してもよい。
(8)上記各実施形態では、トランジスタTr1と抵抗R3、またはTr1’と抵抗R3’とによって、しきい電圧Vthを変更する例を示したが、これに限定されない。例えば、デジタルポテンショメータを用いて、しきい電圧Vthを変更するようにしてもよい。この場合、しきい電圧Vthを2種類以上に変更することができる。
(9)実施形態2では、正常角度範囲θ1を補助角度範囲θ2に変更するために、回動角度θの正常角度範囲θ1外が検出される図6の時刻t1から所定時間τ2をカウントする例を示したが、カウントを開始する時刻及びカウント時間は必ずしもこれに限定されない。例えば、図6の時刻t1の所定時間の後から正常角度範囲θ1を補助角度範囲θ2に変更ための所定時間をカウントするようにしてもよい。
(10)実施形態3では、第2の補助角度範囲θ3から第4の補助角度範囲θ5まで3段階で補助角度範囲θ2を狭める例を示したが、補助角度範囲の設定数は任意である。例えば、第3の補助角度範囲まで2段階で補助角度範囲θ2を狭めるようにしてもよいし、あるいは第5の補助角度範囲まで4段階で補助角度範囲θ2を狭めるようにしてもよい。
(11)実施形態3では、実施形態2のガルバノ駆動装置において、補助角度範囲として、その範囲が異なる複数の補助角度範囲を設定し、回動角度θの補助角度範囲外の検出毎に、補助角度範囲を狭める例を示したが、これに限定されない。実施形態3の補助角度範囲を徐々に狭める態様は、回動角度範囲の変更を回動異常の検出から所定時間τ2が経過した後に行う実施形態2のガルバノ駆動装置においても適用できる。
本発明の実施形態1に係るレーザ加工装置の概略的な構成図 図1のレーザ加工装置に搭載されるガルバノ駆動装置の概略的な回路図 図2中の分圧回路及び回動異常検出回路の詳細図 ガルバノミラーの正面図 実施形態1における、ガルバノミラーの回動異常に係る回動角度の変化を示すタイムチャート異常回動に係る回動角度の変化を示すタイムチャート 実施形態2における、ガルバノミラーの回動異常に係る回動角度の変化を示すタイムチャート 実施形態3における、ガルバノミラーの回動異常に係る回動角度の変化を示すタイムチャート 従来のガルバノミラーの回動異常に係る回動角度の変化を示すタイムチャート
符号の説明
2…レーザ光源
10、10X、10Y…ガルバノミラー
14…駆動コイル
15…ポジションセンサ(角度検出手段)
20、20X、20Y…ガルバノ駆動装置
21…警告灯(異常報知手段)
34…制御回路
36…回動異常検出回路
36a…コンパレータ(回動異常検出手段)
37…分圧回路(角度範囲変更手段)
100…レーザ加工装置
Sc…抑制信号
Sd…駆動信号

Claims (7)

  1. ガルバノミラーと、
    順次駆動信号を受けて、それらの駆動信号に応じた角度に前記ガルバノミラーを回動させる駆動手段と、
    前記ガルバノミラーの実際の回動角度を検出する角度検出手段と、
    前記角度検出手段によって検出された前記回動角度が、前記ガルバノミラーの回動可能角度範囲内に設定される正常角度範囲外か否かを検出する回動異常検出手段と、
    前記回動角度の前記正常角度範囲外が検出された場合、前記ガルバノミラーの回動異常を所定時間、抑制するための抑制信号を生成する制御手段とを備えたガルバノ駆動装置において、
    前記回動異常検出手段によって前記回動角度の前記正常角度範囲外が検出された場合、その検出に応じて、前記制御手段の制御にしたがって前記正常角度範囲を該正常角度範囲よりも小さい角度範囲の補助角度範囲に変更する角度範囲変更手段を備え、
    前記回動異常検出手段は、前記回動角度が前記補助角度範囲外か否かを検出し、
    前記制御手段は、前記回動角度の前記補助角度範囲外が検出された場合、前記抑制信号を生成し、
    前記角度範囲変更手段は、前記回動角度の前記補助角度範囲外の検出から所定の基準期間の間に、前記回動異常検出手段によって前記回動角度の前記補助角度範囲外の検出が再度検出されなかった場合、前記補助角度範囲を前記正常角度範囲に戻すことを特徴とするガルバノ駆動装置。
  2. 請求項1に記載のガルバノ駆動装置において、
    前記補助角度範囲は、前記正常角度範囲よりも小さい角度範囲において複数の補助角度範囲を含み、
    前記角度範囲変更手段は、前記正常角度範囲を前記補助角度範囲に設定変更する場合、前記正常角度範囲を前記複数の補助角度範囲のうち最も大きな補助角度範囲に変更し、
    前記角度範囲変更手段は、さらに、前記基準期間の間に前記回動異常検出手段によって前記回動角度の前記補助角度範囲外が検出される毎に、その検出に応じて、前記複数の補助角度範囲を徐々に小さいものに変更することを特徴とする。
  3. 請求項1または請求項2に記載のガルバノ駆動装置において、
    前記角度範囲変更手段は、前記回動異常検出手段によって前記回動角度の設定角度範囲外が検出された場合、その検出から所定時間の経過後に、前記回動角度の範囲をより小さい角度範囲に変更することを特徴とする。
  4. 請求項1または請求項2に記載のガルバノ駆動装置において、
    前記角度範囲変更手段は、前記回動異常検出手段によって前記回動角度の設定角度範囲外が検出された場合、その検出直後に、前記回動角度の範囲をより小さい角度範囲に変更し、
    前記回動異常検出手段は、前記回動角度が前記変更されたより小さい角度範囲内に一度入った後において、前記回動角度が前記変更されたより小さい角度範囲外か否かを検出することを特徴とする。
  5. 請求項1〜請求項4のいずれか一項に記載のガルバノ駆動装置において、
    前記回動異常検出手段による前記回動角度の前記補助角度範囲外の検出が前記所定の基準時間より長い所定の時間において検出された場合には、前記ガルバノミラーの回動異常が回復不能である旨を外部に報知する異常報知手段をさらに備えることを特徴とする。
  6. 請求項1〜請求項4のいずれか一項に記載のガルバノ駆動装置において、
    前記回動異常検出手段による前記回動角度の前記補助角度範囲外の検出が所定回数以上の場合には、前記ガルバノミラーの回動異常が回復不能である旨を外部に報知する異常報知手段さらにを備えることを特徴とする。
  7. 請求項1〜請求項6のいずれか一項に記載のガルバノ駆動装置を搭載したレーザ加工装置であって、
    レーザ光を出射するレーザ光源を備え、
    前記回動異常検出手段によって異常が検出された際には、前記レーザ光源による前記レーザ光の出射を停止させることを特徴とするレーザ加工装置。
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