JP2009109442A - 眼鏡レンズの染色検査方法、眼鏡レンズの染色検査装置、及び眼鏡レンズの製造方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 眼鏡レンズを撮影して眼鏡レンズのカラー画像を得る撮影工程と、眼鏡レンズのカラー画像内にて染色有無判定位置を特定し、染色有無判定位置におけるL*値を取得し、取得したL*値と染色有無判定基準値とを比較して染色の有無を判定する工程と、を有する。
【選択図】 図1
Description
場合には、それぞれ個別に目視を行ってその後の処理を判断する必要があった。
まず、本発明の一実施形態にかかる眼鏡レンズ受注・製造システムの構成について図1を参照しながら説明する。図1は、本発明の一実施形態にかかる眼鏡レンズ受注・製造システムの構成を例示する概略図である。図1に示すように、本実施形態にかかる眼鏡レンズ受注・製造システムは、発注元としての眼鏡店1と、通信媒体4を介して眼鏡店1と接続されるレンズ工場5とを備えている。
まず、レンズ工場5が備えるサーバ6の構成について説明する。サーバ6は、中央演算装置としてのCPUと、メモリと、HDD等の記憶装置として構成された記憶手段64と、通信媒体4を介して注文用端末3に接続される通信ポートと、LAN等を介して染色装置7や染色検査装置8に接続される通信ポートと、を備えたコンピュータとして構成されている。記憶手段64には、図示しない受注処理プログラム、設計データ作成プログラム、加工データ作成プログラム等がそれぞれ格納されている。これらのプログラムが記憶手段64からメモリへ読み出され、CPUにより実行されることにより、後述する受注処理手段61、設計データ作成手段62、及び加工データ作成手段63がサーバ6に実現されるように構成されている。また、記憶手段64には、後述する受注データ641、設計データ642、加工データ643等の各種データが格納されるように構成されている。
まず、受注処理プログラムによってサーバ6に実現される受注処理手段61について説明する。受注処理手段61は、通信媒体4を介して注文用端末3から注文データを受信し、注文データと注文データに基づいて決定されるデータとを含む受注データ641を作成し、記憶手段64に格納するように構成されている。
「染色濃度」(%)=100−「染色後の光透過率」×100
ここで「染色後の光透過率」とは、「眼鏡レンズへの照射光の光量」に対する「眼鏡レンズからの透過光の光量」の比をいう。なお、照射光の波長は、染色カラーに応じて適宜設定される。例えば、染色カラーが青色系の場合は波長585nmとし、赤色系の場合は波長525nmとし、黄色系の場合は波長630nmとする。
続いて、設計データ作成プログラムによってサーバ6に実現される設計データ作成手段62について説明する。設計データ作成手段62は、受注データ641と、眼鏡レンズの設計に必要となる基礎データ(光学面形状、玉形形状等)と、を記憶手段64からそれぞれ読み出し、これらに基づいて所望の眼鏡レンズ形状を計算して設計データ642を作成し、記憶手段64に格納するように構成されている。なお、設計に必要な基礎データは記憶手段64に予め記憶されている。また、設計データ642には、後述する染色加工データ644を作成する際に利用する玉形形状におけるアイポイント位置も含まれる。
続いて、加工データ作成プログラムによってサーバ6に実現される加工データ作成手段63について説明する。加工データ作成手段63は、受注データ641と設計データ642とを記憶手段64から読み出し、これらに基づいて各種製造工程における加工設計値を計算して加工データ643を作成し、記憶手段64に格納するように構成されている。加工データ643は、加工条件を決定するデータであって、例えば、使用するレンズ基材(眼鏡レンズブランク、アンカットレンズ、各種加工装置に対する設定値や制御データ、使用治具等を特定する情報等を含んでいる。
続いて、サーバ6が備える記憶手段64について説明する。記憶手段64は、例えばHDD等の記憶装置として構成されている。上述したように、記憶手段64には、受注処理手段61により作成された受注データ641と、設計データ作成手段62により作成された設計データ642と、加工データ作成手段63により作成された加工データ643とがそれぞれ記憶(格納)される。また、後述する染色装置7より作成される染色加工データ644、及び染色検査判定基準データ645も記憶される。また、後述する染色検査装置8より作成される染色検査結果データ646も記憶される。また、図示していないが、前記設計データ642や加工データ643の作成に際して利用される各種基礎データ等や各種プログラムも記憶される。なお、上記の各種データは、注文番号等の識別コードに対応させて格納されている。
次に、レンズ工場5内が備える染色装置7の構成について図15を参照しながら説明する。図15は、本発明の一実施形態にかかる染色装置の構成を例示する概略図である。図15に示すように、染色装置7は、浸漬着色装置72と染色制御コンピュータ71とを備えている。
まず、染色装置7が備える浸漬着色装置72の構成について説明する。本実施形態にか
かる浸漬着色装置72は、染色対象である眼鏡レンズ100を染色液に浸漬させて染色を施すように構成されている。具体的には、浸漬着色装置72は、図15に示すように、レンズ100を保持するレンズ保持具75と、レンズ100を染色する所定の染色液761が入れられた染色槽76と、レンズ保持具75を所定の動作で上下動させて染色槽76内の染色液にレンズ100を浸漬させる浸漬装置73と、浸漬装置73を制御するための制御装置74と、を備えている。
が染色液761の界面から所定の高さになる位置とされる。
続いて、染色装置7が備える染色制御コンピュータ71の構成について説明する。染色制御コンピュータ71は、図示しないが中央演算装置としてのCPUと、メモリと、HDD等の記憶装置と、LAN等を介してサーバ6に接続される通信ポートと、浸漬着色装置72に接続される通信ポートと、入力手段と、を備えている。入力手段は、染色工程に搬送されてきた染色対象のレンズに関する情報をサーバ6に問い合わせるためにそのレンズを特定する情報を入力するために用いられ、染色対象のレンズ100あるいはレンズ100を載置したトレー(図示しない)等に添付されたタグ(一次元バーコードや2次元バーコードシール、ICチップ等)から識別コードを読み出し可能なように構成されている。また、記憶装置には、染色加工データ作成プログラムと染色検査判定基準作成プログラムとが格納されている。これらのプログラムが記憶装置からメモリへ読み出され、CPUにより実行されることにより、後述する染色加工データ作成手段711と染色検査判定基準データ作成手段712とが染色制御コンピュータ71に実現されるように構成されている。
て染色を行う際に、染色前のアンカットレンズ100の光損出を考慮して補正し、加工用の染色濃度を算出し、染色加工データ644に加えるように構成されている。また、同様に、染色加工データ作成手段711は、最高指定染色濃度及び最低指定染色濃度に基づいて染色を行う際に、染色前のアンカットレンズ100の光損出を考慮して補正を行い、染色加工用の最高染色濃度及び最低染色濃度を算出し、加工データ643に加えるように構成されている。
染色の位置関係について例示する。
続いて、染色制御コンピュータ71に実現される染色検査判定基準データ作成手段712について説明する。染色検査判定基準データ作成手段712は、染色検査判定基準データ645を作成するように構成されている。染色検査判定基準データ645とは、後述する染色検査工程(S6)において染色検査装置8が参照するデータである。
トレンズ100上の判定位置と、その位置における判定基準値と、が含まれる。判定位置としては、例えば、染色の有無を判定するための染色有無判定位置、染色種を判定するための染色種判定位置、染色カラーを判定するための染色カラー判定位置、染色カラーの左右差を判定する染色カラーペア差判定位置等がある。また、判定基準値は、前記各判定位置に対してL*a*b*値を用いて設定される。なお、染色検査判定基準データ645の詳細については、眼鏡レンズの染色検査方法の項において後述する。
また、判断基準は、染色有無判定位置におけるL*値が、染色有無判定基準値(92.5)以下であること、としている。かかる判定基準を満たした(すなわち、染色有無判定位置におけるL*値が92.5以下である)アンカットレンズ100は染色有りと判定され、満たさないアンカットレンズ100は染色無しと判断される。
学中心としている。そして、判断基準は、染色カラー判定位置におけるL*値が90.5以上かつ92.5以下であり、a*値が2.0以上かつ4.0以下であり、b*値が−1.2以上かつ1.2以下であること、としている。
次に、レンズ工場5内に設けられる染色検査装置8の構成を、図2を参照しながら説明する。図2は、本発明の一実施形態にかかる染色検査装置の構成を例示する概略図である。
撮像手段83は、後述する照明装置84により照明された染色済みアンカットレンズ100を撮影してカラー画像を得るように構成されている。撮像手段83の動作は、後述する画像処理手段92により制御される。撮像手段83により撮影されたカラー画像は、CIEのXYZ表色系のXYZ値として染色検査制御コンピュータ91に伝達されて、画像処理手段92によりCIEのL*a*b*表色系のL*a*b*値に変換されデジタルデータ化される。撮像手段83としては、例えば、固体撮像素子を利用したカメラ(例えばCCDカメラ)等を利用することができる。また、撮像手段83は、リニアイメージセンサ(一次元イメージセンサ)として構成されていてもよく、エリアイメージセンサ(二次元イメージセンサ)として構成されていてもよい。
撮影台85は、検査対象である眼鏡レンズとしてのアンカットレンズ100を保持(載置)するように構成されている。なお、本実施形態にかかる撮影台85は、アンカットレンズ100を水平姿勢で保持しつつ、撮像手段83による撮影位置へと移動するように構成されている。
レンズ100を移動させながら撮像する場合は、撮影台85は、アンカットレンズ100を保持しつつ、撮像手段83による撮影位置を一定の速度で通過するように構成されている(図19参照)。
照明装置84は、撮影台85に保持されたアンカットレンズ100を照明するように構成されている。照明装置84は、検査対象である眼鏡レンズとしてのアンカットレンズ100に光を照射して、撮像手段83がカラー画像を撮影する際に必要な明るさを提供するように構成されている。照明装置84は、光源842と、光源842からの光を所定の方向に集光させる反射鏡843等を備えた照明器具と、光源842を点灯させる電源としての光源点灯装置841とを備えている。光源842としては、自然光に近い波長を有する光源を用いるとよい。光源としては具体的には、電球、放電灯、白色LEDなどが挙げられる。なお、照明器具は、温調装置872で温度が一定(例えば25℃)に調整された温調室874内に収容するようにすると測定精度が安定するという点で好ましい。
搬送手段86は、例えばコンベアとして構成されており、後述する染色工程(S5)にて染色されたアンカットレンズ100を所定のローディング位置へと搬送するとともに、撮影終了後のアンカットレンズ100を所定のアンローディング位置から搬出するように構成されている。
染色検査制御コンピュータ91は、中央演算装置としてのCPUと、メモリと、外部機器コントローラ94と、HDD等の記憶装置として構成された記憶手段95と、入力手段81と、ディスプレイ等の表示手段82と、LAN等を介してサーバ6に接続される通信ポートと、を備えている。外部機器コントローラ94は、照明装置84、撮影台85、搬送手段86、温度制御手段87、及び合否振分手段88にそれぞれ接続され、これらの動作を制御するように構成されている。また、記憶手段95には、判定基準データ読込プログラム、画像処理プログラム、及び判定処理プログラム等が格納されている。これらのプログラムが記憶手段95からメモリへ読み出され、CPUにより実行されることにより、後述するデータ読込手段、画像処理手段92、及び判定処理手段93が染色検査制御コンピュータ91に実現されるように構成されている。
得るエッジ検出機能923と、得られたアンカットレンズ100の外形形状を基に、染色検査判定基準データで定められている判定基準位置をカラー画像データ上に特定する判定位置特定機能924と、その位置のXYZ値をL*,a*,b*値に変換するLab値取得機能925と、を有する。
次に、眼鏡レンズの染色検査方法の説明に先立ち、上記した眼鏡レンズ受注・製造システムにより実施される眼鏡の受注から出荷までの手順について、図3に示したフローチャートにしたがって説明する。
まず、発注元である眼鏡店1において、注文用端末3に対し、レンズに関する情報、眼鏡フレームに関する情報、眼鏡レンズの処方値、レイアウト情報等を含む眼鏡あるいは眼鏡レンズの注文データを入力する。注文データの入力を受け付けた注文用端末3は、通信媒体4を介してサーバ6に注文データを送信する。なお、注文された眼鏡フレームがリム枠を有する場合には、注文用端末3は、玉形形状110を特定するデータとして眼鏡枠形状測定装置2により測定されたデータを送信する。また、注文された眼鏡フレームが溝掘り枠眼鏡のように一部にリム枠を有さない場合であったり、注文された眼鏡がリムレス眼鏡のように全周にリム枠を有さない場合には、注文用端末3は、選択した眼鏡フレームに対して予め設定されている玉形形状群から選択された玉形形状110をサーバ6へ送信する。なお、後者の場合には、サーバ6側が、複数種の玉形形状110を識別コードに対応させながら予め保持するものとし、注文用端末3は、注文データにより指定された玉形形状110の識別コードだけをサーバ6へ送信することとしてもよい。その他、注文データにより指定される情報としては、例えば、染色の有無、染色種(例えば均一カラー染色か、グラディエント染色か)、色情報、染色濃度情報等がある。なお、染色条件の指定については、発注元による指定作業を簡略化するため、予め諸条件が設定された染色パターン群からいずれかを発注元が選択し、注文用端末3は染色パターンの識別コードだけをサー
バ6へ送信することとしてもよい。
続いて、サーバ6の設計データ作成手段62は、受注データ641と眼鏡レンズの設計に必要となる基礎データ(光学面形状、玉形形状等)とを記憶手段64から読み出し、これらに基づいて所望の眼鏡レンズ形状を計算して上述の設計データ642を作成し、記憶手段64に格納する。
続いて、サーバ6の加工データ作成手段63は、受注データ641と設計データ642とを記憶手段64から読み出し、これらに基づいて各種製造工程における加工設計値を計算して加工条件を決定する上述の加工データ643を作成し、記憶手段64に格納する。
続いて、レンズ工場5の作業者は、加工データ643にしたがって、レンズ基材として、玉形加工が施されていないレンズブランク(光学的に仕上げられていない面を有する眼鏡レンズ)またはアンカットレンズ(両面が光学的に仕上げられた眼鏡レンズ)を用意して、トレー150上に載置する。このとき、左右の眼鏡レンズを同時に受注している場合は、左右のレンズ基材のセットをトレー150上に載置する。この際、トレー150には、注文番号等の識別コードが記録したタグ(一次元バーコードや2次元バーコードシール、ICチップ等)を添付する。レンズ基材にタグを直接添付してもよい。
アンカットレンズ100を載置したトレー150が染色装置7まで搬送されたら(染色工程S5に届いたら)、アンカットレンズ100に対する染色を行う。なお、アンカットレンズ100に対して浸漬法により紫外線吸収剤を塗布する場合は、紫外線吸収剤を塗布する工程を染色工程S5にて併せて実施してもよい。
続いて、染色済みのアンカットレンズ100を載置したトレー150が染色検査装置8のローディング位置まで搬送されたら(染色検査工程(S6)に届いたら)、染色検査装置8により染色検査工程(S6)を実施する。なお、染色検査工程(S6)については後述する。
染色検査工程(S6)を実施した結果、指定通り染色されている(染色エラー無し)と判定されたアンカットレンズ100について、紫外線透過率を測定する。紫外線透過率が所定範囲内の場合は、合格と判定され、所定範囲外の場合は、不合格と判定される。UV検査工程(S7)にて合格と判定されたアンカットレンズ100については、次の色定着工程S8を実施する。不合格と判定されたアンカットレンズ100は、例えば、レンズ研削加工工程(S4)や染色工程(S5)を再び実施する。なお、紫外線吸収剤が眼鏡レンズ樹脂材料に添加されている場合は、レンズ研削加工工程(S4)におけるレンズ基材の選定から再び実施する。
UV検査工程(S7)にて合格と判定されたアンカットレンズ100については、必要により加熱するなどして染色された色を定着させる。
色定着工程(S8)を終了したアンカットレンズ100については、ハードコート、反射防止膜、撥水膜、防汚膜、ミラーコート等、所望の膜のコーティングを行う。これらコーティング方法は従来技術により行うことができる。
次いで、各種コーティング工程(S9)が施されたアンカットレンズ100を、加工データ643に基づいて玉形形状110に加工し、眼鏡レンズの製造を終了する。
眼鏡レンズ単体ではなく眼鏡として受注している場合は、玉形加工工程(S10)により製造された眼鏡レンズを眼鏡フレームに取り付けて、眼鏡の製造を終了する。染色加工後のアンカットレンズ100を玉形加工して眼鏡フレームに取付けてなる眼鏡を図18に例示する。この眼鏡フレームは、左右の眼鏡レンズをそれぞれ保持するリム143と、この左右のリム143を連結するブリッジ141と、左右のリム143の両外側に形成された智を介して取付けられたテンプル142と、を備えている。
そして、眼鏡レンズまたは眼鏡を発注元に出荷する。
続いて、上述の染色検査工程S6において実施される眼鏡レンズの染色検査方法について、図4,5,7,9,10に示したフローチャートにしたがって説明する。
図4に示すとおり、染色済みのアンカットレンズ100が染色検査工程S6に届いたら(アンカットレンズ100を載置したトレー150が図2のローディング位置まで搬送されたら)、入力手段81がトレー150あるいはアンカットレンズ100に添付されたタ
グに記録された識別コードを読み込み、データ読込手段に渡す。そして、データ読込手段は、取得した識別コードに基づいて、アンカットレンズ100に関する受注データ641、設計データ642、及び加工データ643を、サーバ6から読み込む。また、データ読込手段は、サーバ6から読み込んだこれらのデータを記憶手段95に格納する。
同様に、データ読込手段は、取得した識別コードに基づいて、アンカットレンズ100に関する染色検査判定基準データ645をサーバ6から読み込む。そして、データ読込手段は、サーバ6から読み込んだ染色検査判定基準データ645を記憶手段95に格納する。なお、判定基準データの読込工程(S6−2)は、検査対象レンズの特定工程(S6−1)と併せて一括して実施してもよいし、後述する染色の有無を判定する工程(S6−4)、染色種を判定する工程(S6−5)、染色カラーを判定する工程(S6−6)を実施する際にその都度実施してもよい。
次に、空の撮影台85を図2のローディング位置まで移動させる。そして、検査対象のアンカットレンズ100を、トレー150上から撮影台85上へと移載する。空になったトレー150は、図2に示すアンローディング位置まで搬送して待機させる。
まず、染色の有無を判定する工程(S6−4)について、図5、6を参照しながら説明する。
染色の有無を判定する工程(S6−4)において、「指定どおり染色されている」と判断した場合には、染色種を判定する工程(S6−5)を実施する。以下に、染色種を判定
する工程(S6−5)について、図7、8を参照しながら説明する。
染色種を判定する工程(S6−5)において、「指定通り均一染色された」と判断した場合には、「均一染色における染色カラーを判定する工程(S6−7)」を実施する。以下に、図9、11を参照しながら説明する。
値を取得する(S6−7−8)。そして、上記工程を左右ペアのレンズに対して行う。なお、ペア差判定においては、判定領域は、前記カラー判定の場合より広く取る方が好ましい(例えば、判定基準位置を中心に半径5mmの領域)。そして、この領域のXYZ値の平均値をL*a*b*値に変換する。
染色種を判定する工程(S6−5)において、「指定通りグラディエント染色された」と判断した場合には、「グラディエント染色における染色カラーを判定する工程(S6−6)」を実施する。本実施形態にかかるグラディエント染色における染色カラーを判定する工程(S6−6)は、上述の均一染色における染色カラーを判定する工程(S6−7)とほぼ同一であるので説明を省略する。
本実施形態によれば、下記の(a)から(f)のうちの1つ又はそれ以上の効果を奏する。
上述の実施形態においては、染色カラー判定位置をアンカットレンズ100の外形形状の幾何学中心100c上に特定していたが、染色カラー判定位置は上述の実施形態に限定されない。以下に、本発明の他の実施形態について図10,12,13を参照しながら説明する。図10は、本発明の他の実施形態にかかる染色検査工程にて実施される染色カラーを判定する工程のフロー図であり、図12は、本発明の他の実施形態にかかる濃度変化方向判定位置を例示する概略図であり、図13は、本発明の他の実施形態にて特定される染色濃度方向線を例示する概略図である。
図13に、特定された濃度変化方向線を例示する。なお、L*値が所定の範囲内である濃度変化方向判定位置が複数個ある場合は、その両端の濃度変化方向判定位置に挟まれる中間点と、アンカットレンズ100のカラー画像の幾何学中心と、を結んで濃度変化方向線を特定してもよい。
また、濃度変化方向線を特定する方法は上述の実施形態に限定されない。本実施形態にかかる染色カラーを特定する工程(S6−7)では、まず、画像処理手段92の有する判定位置特定機能924により、アンカットレンズ100のカラー画像内において、染色濃度が等しい複数の点を抽出し、それら結んで染色濃度均一線を特定する。例えば、アンカットレンズ100のカラー画像の幾何学中心100cとアンカットレンズ100の外周(最も濃度が濃い側)との中間くらいの位置において、各位置の染色濃度と所定の閾値との比較を行い、画像データの2値化処理を行う。そして、その境界線を検出して、染色濃度均一線とする。図13に、特定された染色濃度均一線を例示する。なお、染色濃度が等しい複数の点を結んだ線が曲線になってしまい、直線にならない場合には、かかる曲線とアンカットレンズ100の外周線との両交点を結ぶ直線を染色濃度均一線としてもよい。
83 撮像手段
84 照明装置
85 撮影台
86 搬送手段
91 染色検査制御コンピュータ
100 アンカットレンズ
100c 幾何学中心
140 眼鏡
Claims (12)
- 眼鏡レンズの表面に施された染色の状態を検査する眼鏡レンズの染色検査方法であって、
眼鏡レンズを撮影して前記眼鏡レンズのカラー画像を得る撮影工程と、
前記眼鏡レンズのカラー画像内にて染色有無判定位置を特定し、前記染色有無判定位置におけるL*値を取得し、前記取得したL*値と染色有無判定基準値とを比較して染色の有無を判定する工程と、を有する
ことを特徴とする眼鏡レンズの染色検査方法。 - 前記染色有無判定位置は、前記眼鏡レンズのカラー画像の幾何学中心上に特定される
ことを特徴とする請求項1に記載の眼鏡レンズの染色検査方法。 - 眼鏡レンズの表面に施された染色の状態を検査する眼鏡レンズの染色検査方法であって、
前記眼鏡レンズのカラー画像内にて複数の染色種判定位置を特定し、前記複数の染色種判定位置におけるL*値をそれぞれ取得し、前記取得したL*値のうち最大値と最小値との差と染色種判定基準値とを比較して染色種を判定する工程を有する
ことを特徴とする眼鏡レンズの染色検査方法。 - 前記複数の染色種判定位置は、前記眼鏡レンズのカラー画像の幾何学中心から等距離であって該幾何学中心に対して互いに等角度間隔である位置上にそれぞれ特定される
ことを特徴とする請求項3に記載の眼鏡レンズの染色検査方法。 - 眼鏡レンズの表面に施された染色の状態を検査する眼鏡レンズの染色検査方法であって、
前記眼鏡レンズのカラー画像内にて染色カラー判定位置を特定し、前記染色カラー判定位置におけるL*,a*,b*値をそれぞれ取得し、前記取得したL*,a*,b*値と染色カラー判定基準値とを比較して染色カラーを判定する工程を有する
ことを特徴とする眼鏡レンズの染色検査方法。 - 前記染色カラーを特定する工程は、前記眼鏡レンズのカラー画像の幾何学中心からそれぞれ等距離にあり、該幾何学中心に対して互いに等角度間隔にある複数の濃度変化方向判定位置を特定し、前記複数の濃度変化方向判定位置におけるL*値をそれぞれ取得し、前記取得したL*値が最小あるいは最大である濃度変化方向判定位置と前記眼鏡レンズのカラー画像の幾何学中心とを結んで濃度変化方向線を特定し、前記濃度変化方向線上に前記染色カラー判定位置を特定する
ことを特徴とする請求項5に記載の眼鏡レンズの染色検査方法。 - 前記染色カラーを特定する工程は、前記眼鏡レンズのカラー画像内における染色濃度が等しい複数の点を結んで染色濃度均一線を特定し、前記染色濃度均一線と直交しつつ前記眼鏡レンズのカラー画像の幾何学中心を通る濃度変化方向線を特定し、前記濃度変化方向線上に前記染色カラー判定位置を特定する
ことを特徴とする請求項5に記載の眼鏡レンズの染色検査方法。 - 前記染色カラー判定位置は、前記眼鏡レンズのカラー画像の幾何学中心上、及び前記濃度変化方向線上であって該幾何学中心から所定の距離である位置上にそれぞれ特定されることを特徴とする請求項6又は7に記載の眼鏡レンズの染色検査方法。
- 眼鏡レンズを保持する撮影台と、
前記撮影台に保持された眼鏡レンズを照明する照明装置と、
前記照明装置に照明された眼鏡レンズの被染色面を撮影してカラー画像を得る撮像手段と、
前記撮像手段により撮影された眼鏡レンズのカラー画像内にて染色有無判定位置を特定し、前記染色有無判定位置におけるL*値を取得し、前記取得したL*値と染色有無判定基準値とを比較して染色の有無を判定する染色検査制御コンピュータと、を備える
ことを特徴とする眼鏡レンズの染色検査装置。 - 前記染色検査制御コンピュータは、前記撮像手段により撮影された眼鏡レンズのカラー画像内にて複数の染色種判定位置を特定し、前記複数の染色種判定位置におけるL*値をそれぞれ取得し、前記取得したL*値のうち最大値と最小値との差と染色種判定基準値とを比較して染色種を判定する
ことを特徴とする請求項9に記載の眼鏡レンズの染色検査装置。 - 前記染色検査制御コンピュータは、前記撮像手段により撮影された眼鏡レンズのカラー画像内にて染色カラー判定位置を特定し、前記染色カラー判定位置におけるL*,a*,b*値をそれぞれ取得し、前記取得したL*,a*,b*値と染色カラー判定基準値とを比較して染色カラーを判定する
ことを特徴とする請求項9又は10に記載の眼鏡レンズの染色検査装置。 - 請求項1から8のいずれかに記載の眼鏡レンズの染色検査方法を用いて前記眼鏡レンズの表面に施された染色の状態を検査する工程を有する
ことを特徴とする眼鏡レンズの製造方法。
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