JP2009108896A - プラネタリピニオン組付け装置 - Google Patents

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杏子 瀧上
Masakazu Ishidera
雅一 石寺
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Abstract

【課題】プラネタリピニオン組付け装置において、簡単な構造でプラネタリピニオンをキャリアに円滑に組付ける。
【解決手段】位置決めセンタリング部17にキャリア1をセットし、平面視略V字型のセンタリング部を有する挿入治具43によってロングプラネタリピニオン3とワッシャ15との同心を維持しながらロングピニオンアセンブリW1をキャリア1の組付け位置に挿入する。ガイドピン27を突出させてキャリア1のシャフト孔9、10とロングピニオンアセンブリW1との同心を調整し、ガイドピン27の尖端部28をシャフトホルダ35で浮動支持したピニオンシャフト4Aのセンタリング穴38に嵌合して、これらの同心を調整する。この状態で、ピニオンシャフト4Aをキャリア1のシャフト孔9、10に圧入することにより、ロングピニオンアセンブリW1をキャリア1に円滑に組付けることができる。
【選択図】図1

Description

本発明は、自動車の自動変速機等に用いられる遊星歯車機構のキャリアにプラネタリピニオンを組付けるプラネタリピニオン組付け装置に関するものである。
自動車の自動変速機の組立工程において、遊星歯車機構のキャリアにプラネタリピニオンを組付ける場合、従来は、例えば特許文献1記載されているように、ニードルベアリングをセットしたプラネタリピニオンにダミーシャフトを挿入し、両端部にワッシャを装着して仮組みしたピニオンアセンブリをピニオン組付け装置にセットされたキャリアに供給し、ダミーシャフトを押出しながらピニオンシャフトをキャリアのシャフト孔に圧入するようにしている。そして、押出されたダミーシャフトは、回収して再使用する。
特許第2856673号公報
しかしながら、上記従来のダミーシャフトを用いたプラネタリピニオン組付け装置では次のような問題がある。ダミーシャフトを使用するため、その回収装置が必要である上に、ダミーシャフトが劣化して消耗品となるため、コストかかる。また、ピニオンシャフトをキャリアに圧入する際、ピニオンシャフト、キャリア及びダミーシャフトを正確に同心上に位置決めする必要があるため、複雑、高精度の設備が必要となる。
本発明は、上記の点に鑑みてなされたものであり、簡単な構造でプラネタリピニオンをキャリアに円滑に組付けることができるプラネタリピニオン組付け装置を提供することを目的とする。
上記の上記の課題を解決するために、本発明は、遊星歯車機構のキャリアに、プラネタリピニオンの端部にワッシャを設けたピニオンアセンブリを配置し、前記キャリアのシャフト孔にピニオンシャフトを圧入して、前記ピニオンアセンブリを前記キャリアに組付けるプラネタリピニオン組付け装置において、
前記キャリアを保持する保持部材と、尖端部を有して格納位置と突出位置とを移動可能なガイドピンとを備え、該ガイドピンは、突出位置に移動したとき、前記キャリアに配置された前記ピニオンアセンブリ及び前記キャリアのシャフト孔に挿通されて、これらを同心上に位置決めする位置決めセンタリング部と、
給送テーブル上に載置された前記ピニオンアセンブリに当接して前記プラネタリピニオンと前記ワッシャとをほぼ同心に維持しながら押し進める挿入治具によって前記ピニオンアセンブリを前記キャリアに配置するピニオン給送部と、
前記ピニオンシャフトを保持し、前記キャリアのシャフト孔に対向させて浮動支持するシャフトホルダを備え、前記ガイドピンが突出位置に移動したとき、前記ピニオンシャフトの端部に設けたセンタリング穴に前記ガイドピンの尖端部が係合して前記ピニオンシャフトが前記ガイドピンと同心上に位置決めされ、このピニオンシャフトを前記キャリアのシャフト孔に圧入するシャフト圧入部とを備えていることを特徴とする。
(発明の態様)
以下に、本発明において特許請求が可能と認識される発明(以下、「請求可能発明」という場合がある。)の態様をいくつか例示し、それらについて説明する。各態様は請求項と同様に、項に区分し、各項に番号を付し、必要に応じて他の項の番号を引用する形式で記載する。これは、あくまでも請求可能発明の理解を容易にするためであり、請求可能発明を構成する構成要素の組み合わせを、以下の各項に記載されたものに限定する趣旨ではない。つまり、請求可能発明は、各項に付随する記載,実施例の記載等を参酌して解釈されるべきであり、その解釈に従う限りにおいて、各項の態様にさらに他の構成要素を付加した態様も、また、各項の態様から構成要素を削除した態様も、請求可能発明の一態様となり得るのである。なお、以下の(1)乃至(3)の内容が請求項1乃至3に対応する。
(1)遊星歯車機構のキャリアに、プラネタリピニオンの端部にワッシャを設けたピニオンアセンブリを配置し、前記キャリアのシャフト孔にピニオンシャフトを圧入して、前記ピニオンアセンブリを前記キャリアに組付けるプラネタリピニオン組付け装置において、
前記キャリアを保持する保持部材と、尖端部を有して格納位置と突出位置とを移動可能なガイドピンとを備え、該ガイドピンは、突出位置に移動したとき、前記キャリアに配置された前記ピニオンアセンブリ及び前記キャリアのシャフト孔に挿通されて、これらを同心上に位置決めする位置決めセンタリング部と、
給送テーブル上に載置された前記ピニオンアセンブリに当接して前記プラネタリピニオンと前記ワッシャとをほぼ同心に維持しながら押し進める挿入治具によって前記ピニオンアセンブリを前記キャリアに配置するピニオン給送部と、
前記ピニオンシャフトを保持し、前記キャリアのシャフト孔に対向させて浮動支持するシャフトホルダを備え、前記ガイドピンが突出位置に移動したとき、前記ピニオンシャフトの端部に設けたセンタリング穴に前記ガイドピンの尖端部が係合して前記ピニオンシャフトが前記ガイドピンと同心上に位置決めされ、このピニオンシャフトを前記キャリアのシャフト孔に圧入するシャフト圧入部とを備えていることを特徴とするプラネタリピニオン組付け装置。
このように構成したことにより、ピニオン給送部の挿入治具によって従来のダミーシャフトを用いることなくキャリアにピニオンアセンブリを配置することができる。位置決めセンタリング部のガイドシャフトを突出位置に移動させることにより、プラネタリピニオン、ワッシャ、キャリアのシャフト孔及びプラネタリシャフトを確実に同心上に配置して、プラネタリシャフトをキャリアに円滑に圧入することができる。このとき、ホルダによって浮動支持されたプラネタリシャフトは、センタリング穴にガイドピンの尖端部が係合することによって同心位置に調整されるので、各部に必要な寸法精度を緩和することができる。
なお、遊星歯車機構としては、例えば、キャリアに同一の複数のプラネタリピニオンが組付けられる通常のもの、軸長の長いロングプラネタリピニオン及び軸長の短いショートプラネタリピニオンを互いに噛合わせたラビニヨ式のものが考えられる。
(2)上記(1)の構成において、前記挿入治具は、前記プラネタリピニオン及び前記ワッシャの側面部に当接する平面視略V字型のセンタリング部を有していることを特徴とするプラネタリピニオン組付け装置。
このように構成したことにより、プラネタリピニオン及びワッシャは、これらの側面部に挿入治具の平面視略V字型のセンタリング部が当接することによってほぼ同心に維持される。
なお、挿入治具のセンタリング部は、このほか、プラネタリピニオンとワッシャとの同心を維持できる形状として、例えば、平面視略半円形(U字型)、平面視略コの字型等の形状が考えられる。
(3)上記(1)又は(2)の構成において、前記位置決めセンタリング部は、前記キャリアを回転させて、前記ピニオンアセンブリが組付けられる複数の組付け位置を順次割出す割出し機構を備えていることを特徴とするプラネタリピニオン組付け装置。
このように構成したことにより、キャリアのセットし直すことなく、複数のピニオンアセンブリを順次キャリアに組付けることができる。
(4)上記(1)乃至(3)のいずれかの構成において、前記ガイドピン、前記挿入治具及び前記シャフトホルダを複数備え、前記キャリアに複数のピニオンアセンブリを配置し、これらのピニオンアセンブリを前記複数のガイドピン、挿入治具及びシャフトホルダを用いてキャリアに組付けることを特徴とするプラネタリピニオン組付け装置。
このように構成したことにより、同種又は異種の複数のピニオンアセンブリをキャリアに取付けることができる。なお、図1乃至図7に示す実施形態は、2種のピニオンアセンブリをキャリアに組付けるラビニヨ式遊星歯車機構のプラネタリピニオン組付け装置に係るものである。
本発明に係るプラネタリピニオン組付け装置によれば、従来のダミーシャフトを用いることなく、ピニオンアセンブリをキャリアに円滑に組付けることができる。
以下、本発明の一実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。
本実施形態に係るプラネタリピニオン組付け装置は、図2に示すように、自動車の自動変速機に用いられるラビニヨ式遊星歯車機構のプラネタリキャリア1(以下、キャリア1という)にロングプラネタリピニオン2(以下、ロングピニオン2という)及びショートプラネタリピニオン3(ショートピニオン3という)を組付けるためのものである。
キャリア1は、ロングピニオン2のピニオンシャフト4Aの両端部が圧入されて、これらを支持する一対の環状のプレート部5、6と、プレート部5、6の間に配置され、プレート部5との間にショートピニオン3を配置してピニオンシャフト4Bを支持する環状の中間プレート部7と、一方のプレート部5に一体に形成された円筒状のスプライン部8とを備えている。プレート部5、6には、それぞれピニオンシャフト4A、4Bを圧入するための6つのシャフト孔9、10が周方向に沿って配置されている。また、中間プレート部7には、ショートピニオン3のピニオンシャフト4Bが挿通される3つのシャフト孔11及びロングピニオン2が挿通される3つの切欠12が周方向に沿って設けられている。
ロングピニオン2は、2つのニードルベアリング13及びこれらの間に配置されたスペーサ14が挿入、嵌合され、両端部にワッシャ15が配置されて、キャリア1のプレート部5、6に圧入されたピニオンシャフト4Aによって回転可能に支持される。ショートピニオン3は、ニードルベアリング13が嵌合され、両端部にワッシャ15が配置されて、キャリア1のプレート部5、6及び中間プレート部7に圧入されたピニオンシャフト4Bによって回転可能に支持される。各3つのロングピニオン2とショートピニオン3とは、それぞれが等間隔に交互に配置されて互いに噛合わされる。
図6及び図7に示すように、プラネタリピニオン組付け装置16は、キャリア1をセットする位置決めセンタリング部17と、キャリア1にピニオンシャフト4を圧入するシャフト圧入部18と、ロングピニオン2をキャリア1に給送するロングピニオン給送部19と、ショートピニオン3をキャリア1に給送するショートピニオン給送部20とを備えている。
位置決めセンタリング部17は、キャリア1のスプライン部8が嵌合される嵌合凹部21を有する保持部材22が基台23に対してベアリング24によって回転可能に支持されている。そして、位置決めセンタリング部17には、保持部材22を回転させ、キャリア1の3つのロングピニオン2の組付け位置及び3つのショートピニオン3の組付け位置を位置決めセンタリング部17の両側部に配置されたロングピニオン給送部19及びショートピニオン給送部20にそれぞれ対向させて順次固定する割出し機構25が設けられている。
保持部材22の嵌合凹部21の周囲には、キャリア1のプレート部5の6つのシャフト孔9のそれぞれに同心の6つのガイド孔26が形成されている。ガイド孔26には、ガイドピン27が軸方向に沿って上下動可能に挿入されている。ガイドピン27の上端部には、テーパ状の尖端部28が形成されている。ガイドピン27は、コイルバネ29のバネ力によって下方へ付勢されており、通常は、図7中に実線で示す格納位置にあり、プッシャ30(後述)によって下端部を押上げることにより、キャリア1のプレート部5、6及び中間プレート部7のシャフト孔11(又は切欠12)に挿通されて尖端部28がキャリア1の上端のプレート部6から上方へ突出する突出位置(図7中に仮想線で示す)に移動する。
プッシャ30は、ロングピニオン給送部19及びショートピニオン給送部20に対向するように割出し位置に位置決めされた2つのガイドピン27の下端部に対向させて設けられおり、エアシリンダ31によって駆動されて、基台23に取付けられたガイドロッド32に沿って上下に移動して、ガイドピン27を格納位置と突出位置との間で移動させる。
保持部材22には、キャリア1内に挿入、嵌合され、キャリア1に組み付けられるロングピニオン2及びショートピニオン3に当接して、これらを位置決めするピニオン位置決めガイド33、34が設けられている。
シャフト圧入部18は、キャリア1に圧入されるロングピニオン2のピニオンシャフト4A及びショートピニオン3のピニオンシャフト4Bを保持する一対の略円筒状のシャフトホルダ35を有している。一対のシャフトホルダ35は、キャリア1が割出し位置で固定されたとき、ロングピニオン給送部19及びショートピニオン給送部20のそれぞれに対向する2つのシャフト孔10に対して同心上に配置されている。シャフトホルダ35は、基台23に固定されたベースプレート36上で浮動軸受37によって水平方向にのみ一定範囲で移動可能に浮動支持されている。シャフトホルダ35に保持されるピニオンシャフト4A、4Bの下端部には、ガイドピン27の尖端部28に嵌合するテーパ状のセンタリング穴38が形成されている。そして、突出位置に移動したガイドピン27の尖端部28がピニオンシャフト4A、4Bのセンタリング穴38に嵌合することにより、浮動支持されたホルダ35に保持されたピニオンシャフト4A、4Bがガイドピン27に対して確実に同心上に位置決めされる。
一対のシャフトホルダ35の上方には、一対の圧入プッシャ39が設けられ、圧入プッシャ39をエアシリンダ等によって駆動して、シャフトホルダ35に保持されたピニオンシャフト4A、4Bをガイドピン27と共に押下げることにより、ピニオンシャフト4A、4Bをキャリア1のロングピニオン2のシャフト孔9、10及びショートピニオン3のシャフト孔9、10、11にそれぞれ圧入するようになっている。
ロングピニオン給送部19は、位置決めセンタリング部17にセットされたキャリア1のロングピニオン組付け位置の高さに調整された給送テーブル40と、給送テーブル40上に載置されたロングピニオン2、ニードルベアリング13、スペーサ14及びワッシャ15を仮組みしたロングピニオンアセンブリW1(ピニオンアセンブリ)をキャリア1のピニオン組付け位置へ挿入する挿入シリンダ41(エアシリンダ等)と、挿入シリンダ41の作動ロッド42の先端部に取付けられてロングピニオンアセンブリW1を押す挿入治具43とを備えている。
給送テーブル40は、基台23に調整シム40(図1参照)を介して取付けられており、調整シム40A(図1参照)を交換することによってロングピニオンアセンブリW1を案内するテーブル面の高さを調整することができる。このように、調整シム40Aを給送テーブル40と基台23との間に配置することにより、調整シムの摩耗、劣化を防止することができる。挿入治具43は、ロングピニオンアセンブリW1のロングピニオン2の側面部に当接する略V字型のセンタリング部44が形成されている。また、挿入治具43には、ロングピニオンアセンブリW1の上下のワッシャ15の側面部に当接する平面視略V字型のセンタリング部を有するセンタリング治具45が取付けられている。
そして、挿入シリンダ41を作動させて挿入治具43によってロングピニオンアセンブリW1をキャリア1の組付け位置へ挿入する際、略V字型のセンタリング部44及びセンタリング治具45によってロングピニオン2とワッシャ15とが略同心位置に調整され、ロングピニオン2をキャリア1に挿入されたピニオン位置決め治具33に突き当てることによってロングピニオンアセンブリW1がキャリア1のピニオン組付け位置にほぼ位置決めされるようになっている。
ショートピニオン給送部20は、上述のロングピニオン給送部19と同様、キャリア1のショートピニオン組付け位置の高さに調整された給送テーブル46と、給送テーブル46上に載置されたショートピニオン3、ニードルベアリング13及びワッシャ15を仮組みしたショートピニオンアセンブリW2をキャリア1のピニオン組付け位置へ挿入する挿入シリンダ47(エアシリンダ)と、挿入シリンダ47の作動ロッド48の先端部に取付けられてショートピニオンアセンブリW2を押す挿入治具49とを備えている。
給送テーブル46は、基台23に調整シム46A(図1参照)を介して取付けられており、調整シム46Aを交換することによってショートピニオンアセンブリW2を案内するテーブル面の高さを調整することができる。挿入治具49は、ショートピニオンアセンブリW2のショートピニオン3の側面部に当接する略V字型のセンタリング部50が形成されている。また、挿入治具49には、ショートピニオンアセンブリW2の上下のワッシャ15の側面部に当接する平面視略V字型のセンタリング部を有するセンタリング治具51が取付けられている。
そして、挿入シリンダ47を作動させて挿入治具49によってショートピニオンアセンブリW2をキャリア1の組付け位置へ挿入する際、略V字型のセンタリング部50及びセンタリング治具51によってショートピニオン3とワッシャ15とが略同心位置に調整され、ショートピニオン3をキャリア1に挿入されたピニオン位置決め治具34に突き当てることによってショートピニオンアセンブリW2がキャリア1のピニオン組付け位置にほぼ位置決めされるようになっている。
以上のように構成した本実施形態の作用について次に説明する。
なお、ロングピニオンアセンブリW1とショートピニオンアセンブリW2は、ほぼ同様の工程によってキャリア1に組み付けられるので、以下、ロングピニオンアセンブリW2についてのみ説明し、ショートピニオンアセンブリW2ついては適宜説明を省略する。
図2に示すようにロングピニオン2、ニードルベアリング13、スペーサ14及びワッシャ15を仮組みしてロングピニオンアセンブリW1とし、ショートピニオン3、ニードルベアリング13及びワッシャ15を仮組みしてショートピニオンアセンブリW2とする。図1に示すように、位置決めセンタリング部17の保持部材22にキャリア1をセットし、保持部材22を割出し位置で固定する。シャフトホルダ35にピニオンシャフト4A、4B(図1にはピニオンシャフト4Aのみ図示する)をセットする。ロングピニオンアセンブリW1及びショートピニオンアセンブリW2をそれぞれ給送テーブル40、46の所定位置に載置する。
挿入シリンダ41を作動させて挿入治具43によってロングピニオンアセンブリW1を押してキャリア1の組付け位置に挿入する。このとき、図3(A)に示すように、略V字型のセンタリング部44及びセンタリング治具45によってロングピニオン2とワッシャ15とをほぼ同心に調整することができる。そして、図3(B)に示すように、ロングピニオンアセンブリW1がキャリア1の組付け位置へ給送されて、ロングピニオン2がピニオン位置決めガイド33に突き当てられて、ロングピニオン2(ニードルベアリング13及びスペーサ14)、ワッシャ15及びキャリア1のシャフト孔9、10がほぼ同心上に位置決めされる。
次に、エアシリンダ31を作動させてプッシャ30によってガイドピン27を図4(A)に示す格納位置から図4(B)に示す突出位置に移動させる。これにより、テーパ状の尖端部28を有するガイドピン27がキャリア1のシャフト孔9、ロングピニオンアセンブリW1及びシャフト孔10に挿通されて、これらを確実に同心上に位置決めすることができる。さらに、ガイドピン27の尖端部28は、浮動ベアリング37によって浮動支持されたシャフトホルダ35に保持されたピニオンシャフト4Aのセンタリング穴38に嵌合して、ピニオンシャフト4Aをガイドピン27すなわちキャリア1のシャフト孔9、10及びロングピニオンアセンブリW1と同心上に位置決めする。シャフトホルダ35を浮動支持することにより、寸法公差を吸収することができるので、各部の寸法精度を緩和して製造コストを低減することができる
この状態で圧入プッシャ39を作動させて、図5に示すように、シャフトホルダ35に保持されたピニオンシャフト4Aをガイドピン27と共に押下げ、ピニオンシャフト4Aをキャリア1のシャフト孔9、10に圧入してロングピニオンアセンブリW1をキャリア1に組付ける。このとき、ピニオンシャフト4Aは、そのセンタリング穴38に嵌合されたガイドピン27によって案内されるので、キャリア1のシャフト孔9、10及びロングピニオンアセンブリW1との同心を確実に維持することができ、シャフト孔9、10への圧入を円滑に行うことができる。
そして、位置決めセンタリング装置の保持部材22を回転させて、キャリア1を次の割出し位置で固定し、上述の工程を実行し、順次、各3つのロングピニオンアセンブリW1及びショートピニオンアセンブリW2をキャリア1に組付ける。
このようにして、ロングピニオンアセンブリW1及びショートピニオンアセンブリW2をキャリア1に円滑に組付けることができる。このとき、上記従来例のようにダミーシャフトを供給、回収する必要がなく、また、ピニオンシャフト、キャリア及びダミーシャフトの同心を得るための複雑、高精度の設備が不用となるので、設備コストを大幅に軽減することができる。
なお、上記実施形態では、一例として、本発明をラビニオ式遊星歯車機構のキャリア1にロングピニオン2及びショートピニオン3を組み付けるためのプラネタリピニオン組付け装置について説明しているが、本発明は、他の遊星歯車機構のキャリアにプラネタリピニオンを組付けるための装置にも同様に適用することができ、例えば、図8に示すようなキャリア52に4つの同じプラネタリピニオンアセンブリW3を組付けるための装置に適用することもできる。
このような装置の概略構成例を図9に示す。なお、図9において、上記実施形態に対して同様の部分には同一の符号を付してある。
図9に示すプラネタリピニオン組付け装置53では、4つのプラネタリピニオンアセンブリW3が同じものであるため、その組付け位置は1箇所であり、シャフト圧入部18及びピニオン給送部55が位置決めセンタリング部17の一側にのみ設けられている。これにより、上記実施形態と同様にして、キャリア52に順次4つのプラネタリピニオンアセンブリW3を組付けることができる。
本発明の一実施形態に係るプラネタリピニオン組付け装置の概略構成を示す説明図である。 図1のプラネタリピニオン組付け装置によって組み付けられるキャリア及びプラネタリピニオンアセンブリを示す分解斜視図である。 図1のプラネタリピニオン組付け装置のロングピニオン給送部の作動を示す説明図である。 図1に示すプラネタリピニオン組付け装置の位置決めセンタリング部の作動を示す説明図である。 図1に示すプラネタリピニオン組付け装置の圧入部の作動を示す説明図である。 図1に示すプラネタリピニオン組付け装置の平面図である。 図1に示すプラネタリピニオン組付け装置の側面の縦断面図である。 本発明の他の実施形態に係るプラネタリピニオン組付け装置によって組み付けられるキャリア及びプラネタリピニオンアセンブリを示す斜視図である。 本発明の他の実施形態に係るプラネタリピニオン組付け装置の概略構成を示す説明図である。
符号の説明
1 キャリア、2 ロングプラネタリピニオン(プラネタリピニオン)、4A ピニオンシャフト、15 ワッシャ、16 プラネタリピニオン組付け装置、17 位置決めセンタリング部、18 シャフト圧入部、19 ロングピニオン給送部(ピニオン給送部)、22 保持部材、27 ガイドピン、28 尖端部、35 シャフトホルダ、38 センタリング穴、40 給送テーブル、43 挿入治具、W1 ロングピニオンアセンブリ(ピニオンアセンブリ)

Claims (3)

  1. 遊星歯車機構のキャリアに、プラネタリピニオンの端部にワッシャを設けたピニオンアセンブリを配置し、前記キャリアのシャフト孔にピニオンシャフトを圧入して、前記ピニオンアセンブリを前記キャリアに組付けるプラネタリピニオン組付け装置において、
    前記キャリアを保持する保持部材と、尖端部を有して格納位置と突出位置とを移動可能なガイドピンとを備え、該ガイドピンは、突出位置に移動したとき、前記キャリアに配置された前記ピニオンアセンブリ及び前記キャリアのシャフト孔に挿通されて、これらを同心上に位置決めする位置決めセンタリング部と、
    給送テーブル上に載置された前記ピニオンアセンブリに当接して前記プラネタリピニオンと前記ワッシャとをほぼ同心に維持しながら押し進める挿入治具によって前記ピニオンアセンブリを前記キャリアに配置するピニオン給送部と、
    前記ピニオンシャフトを保持し、前記キャリアのシャフト孔に対向させて浮動支持するシャフトホルダを備え、前記ガイドピンが突出位置に移動したとき、前記ピニオンシャフトの端部に設けたセンタリング穴に前記ガイドピンの尖端部が係合して前記ピニオンシャフトが前記ガイドピンと同心上に位置決めされ、このピニオンシャフトを前記キャリアのシャフト孔に圧入するシャフト圧入部とを備えていることを特徴とするプラネタリピニオン組付け装置。
  2. 前記挿入治具は、前記プラネタリピニオン及び前記ワッシャの側面部に当接する平面視略V字型のセンタリング部を有していることを特徴とする請求項1に記載のプラネタリピニオン組付け装置。
  3. 前記位置決めセンタリング部は、前記キャリアを回転させて、前記ピニオンアセンブリが組付けられる複数の組付け位置を順次割出す割出し機構を備えていることを特徴とする請求項1又は2に記載のプラネタリピニオン組付け装置。
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