JP2009108456A - 雨具 - Google Patents

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Masato Kino
正人 木野
Ken Takanashi
憲 高梨
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Abstract

【課題】軽くて意匠的価値の高いレインコートを実現する。
【解決手段】ポリエステル分繊糸(101、103)を付着水滴(104、105)が垂直面を落下できる重量まで吸収合体して成長できる間隔を空けて網目状に構成した生地を用いてレインコートを作成する。雨滴(102)が水滴(104、105)に吸収されることで網目の実質開口率を低下させて雨滴の貫通を防止できる。開口率を上げたことで透明度の高い意匠的価値の高いレインコートを実現できる。
【選択図】図1

Description

衣類の軽量化及び意匠的価値を高める衣類に関する分野。
従来の雨具は、ビニル製の簡易なものや、布に防水加工をしたものであった。
特許文献1では、レインコート布地外面を水滴が流れ落ちてズボンや靴を濡らすことを防止するために、レインコート下端に導水樋を設けてズボンに直接水が流れ落ちないようにしている。
特開平7−305208号公報
ビニル製の簡易レインコートは携帯には便利だが、外観が悪く、水切れが悪く、畳むときに周囲を水で濡らすなど使用後の取り扱いに困難があった。また、防水した布地のものは重く、かさ張る。軽量で畳んだ時のサイズが小さく、持ち運びが便利で、しかも意匠にも優れた雨具が望まれている。
本発明の第一の手段は、水との接触角の大きい糸で網目状または簾状に構成した雨具において、糸に付着した静止水滴が雨滴を吸収して成長し、単独で、あるいは、隣の糸に付着した静止水滴と接触合体し、垂直面を落下し始める間隔以上に糸の間隔を配置構成したことを特徴とする。
本州での雨の降り方は、ほとんど降り始めは、しばらくの間弱い雨が続いてから本降りになる場合が多い。また、日本での全降雨時間で最長を占めるのは、停滞前線と温暖前線の影響で降る雨である。停滞前線や温暖前線の影響で降る雨は、比較的弱い雨が長く続く場合が多く、突然強い雨が降り始めることは少ない。最も多いパターンである弱い雨のために常時重いレインコートや大きな傘を持ち歩くのは不便である。そこで、寒冷前線通過時や停滞前線南側のような強い雨が予想される場合は、傘を用意するが、それ以外では、常に簡易でかさばらず意匠性の高い雨具を携帯できるようにしたい。外出中に雨が降り出した場合に着用し、本降りになるまでの間に帰宅するかあるいは避難する。
そこで、本手段では、疎水性素材や起毛状の撥水素材等の糸で、糸の間隔を空けて網目または簾状に編んだ布で作成することで、軽量で小さな雨具を実現することができる。疎水性素材であるため水滴が成長して常に落下するようにしたことで水切れを良好にした。垂直面で、糸と糸の間隔が狭いと片方又は双方に付着した水滴が合体して小さな水滴となるが、水滴の重量が軽いため落下することは無く布面に水滴が付着したままで表裏ともに布が濡れた状態になり水切れが悪い。糸の間隔を徐々に広げてゆくと水滴が大きく成長し、あるいは隣の水滴と合体して、より重い水滴となり、緯糸をつたって落下し始める。但し、落下し始める緯糸間隔は、素材の撥水性の度合いや太さ等の形状によって異なる。この間隔以上にしておくことで、雨滴が緯糸に付着して成長して、または隣の水滴と合体して下に落ちることで、雨具の布が常に濡れている状態が短くて済む。即ち、水切れが良く、使用後に折畳む時に水切り作業が楽である。また、開口率を高くすることで透明感のある意匠的に価値の高い雨具を提供できる。細い糸を用いて布目の開口率を高くした場合でも、実質的には、糸に付着した水滴が新たな雨滴を吸収するため糸に付着した水滴の成長過程の水滴で糸の空隙を埋めるように塞ぎ、実質的な開口率を低下させることになる。弱い雨の場合は、雨滴が糸に付着した水滴をはじき飛ばすことなく吸収されるため、その実質的に狭くなった空隙を貫通して下の服に到達する雨滴はかなり少なくなる。
第二の手段では、複数の網目または簾状布を、糸に付着した静止水滴が雨滴を吸収して成長し、単独で、あるいは、隣の糸に付着した静止水滴と接触合体し、垂直面を落下し始める間隔以上に間隔を空けて層状に重ねて配置構成したことを特徴とする。
雨の降り始めの霧雨が糸に付着して布目の実質開口率を低下させるまでの間、一層では、その間に服を濡らす確率が高くなる。本手段では、多層構造にすることで、その確率を低下させることができる。また、となりの層の水滴と接触すると落下するような間隔になっているため、より下の層への透水確率を低下させる。多層構造にすることで少し強目の雨でも下まで透過するのを防止することが可能となる。また、布が水滴を保持する時間が短くなり水切れが良くなる。
第三の手段では、二層目以降の層に疎水性素材で垂直落下水滴径よりも小さい編目で編んだ布地を使用することを特徴とする。
二層目以降に密に編んだ疎水性素材の生地を使用することで、微小水滴や大粒の雨滴をより完璧に遮断することができ、一層目で大部分の水滴を下に落下させることができるため水切れが良くしかも多少強い雨でも防止できる雨具が提供できる。
第四の手段では、裏側に、糸をつたって垂直面を落下する水滴の最大直径以上に服との間隔を空ける手段を設けたことを特徴とする。
雨具の布の裏面に突出する水滴サイズは、水滴が糸をつたって落下する間にいくつかの水滴を吸収して直径が成長するため、落下当初の水滴サイズよりも大きくなる。本手段では、その水滴直径以上に裏の服から離すことで、服が濡れるのを防止することができる。
表1は、気象庁データによる東京における2006年の1年間の降水量の出現頻度を示す表である。1日24時間の内10分間毎に降った最多降水量の日数を雨量別、月別に示した。気象庁では時間降水量10mmはやや強い雨としており、それ未満が弱い雨となっている。しかしここでは便宜的に弱い雨を10分間雨量では1mm以下とした場合、弱い雨とそれ以上の雨の割合が約3対1の割合となっている。また、10分間雨量1.5mm以上を強い雨とした場合は、強い雨の降雨頻度に占める割合が多い6月を例にとって東京の2006年6月1日から30日までの30日間の1時間ごとの降水量の出現頻度を表2に示した。時間降水量で5mm以下を弱い雨、5.5から9.5mmを中程度の雨、10mm以上を強い雨と仮に定義する。時間降水量が0.5mm未満の降雨を除いても、時間降水量5mm以下の弱い雨とそれ以上の中程度及び強い雨の降った時間の頻度の割合は約9対1で圧倒的に弱い雨の頻度が高いことがわかる。
従来、雨具はビニル製やゴムや防水剤で完全に布を防水することが常識であった。確かに、台風や寒冷前線の通過などによる急激な強い雨が降る場合は、このような雨具が最適であるが、雨天時の大部分は雨粒の小さい弱い雨である。従来の布にゴムなどを引いたものは重くて嵩張り、しかも意匠性も低く、更に風通しが悪く、蒸れる。また、簡易のビニル製のものも意匠的価値が低く、蒸れる。そこで、本発明では、降雨時間の大部分を占める弱い雨に注目したことで、布目の開口を付着雨滴で塞ぐことが可能であるということを発見することができ、非常に軽く、小さく畳むことが可能で蒸れず、しかも透明度の高い意匠性に優れた雨具を実現できた。
Figure 2009108456
Figure 2009108456
実施するための最良の形態を以下の実施例を用いて説明する。
図1、図2、図3及び図4は本発明装置の一実施例を説明する説明図であって、図1は、斜視説明図である。101は糸1、102は雨滴、103は糸2、104は水滴2、105は水滴1である。図2は、斜視説明図である。201は表側生地、202は中生地、203は裏側生地、204は衣服である。図3は、斜視説明図である。301はレインコート生地、302は衣服、303は樹脂スペーサ断面、304は樹脂スペーサである。図4は正面から見た平面説明図である。401はレインコート生地、402はマグネット釦である。
本実施例は、簡易レインコートに応用した一例を示す。
化学繊維の糸(101、103)を0.5mmの間隔を空けて網目状に編んだ生地を層の間隔(201と202及び202と203の間隔)を同じく0.5mm空けて3層に重ねてレインコートを作成する。裏側生地(203)はポリエステル分繊糸で密に編んた半透明の生地である。層間と裏側生地(203)の衣服(204、302)側には樹脂スペーサ(303、304)で間隔を保持し、衣服との間隔は2mmになるようにスペーサの厚みと形状を調整する。通常雨滴サイズは3mm以下のため裏側生地(203)の裏側にはみ出す水滴径もほとんど2mm以下であるため。レインコートの釦(402)はマグネットとする。ポリエステル分繊糸を、間隔を空けて編むことで更に透明感が増し蜘蛛の巣のような不思議な感覚のレインコートを提供することができる。図1のように分繊糸(101、103)が疎水性であるため、雨滴(102)が次々と付着して水滴が成長して、隣同士の水滴1(105)及び2(104)になる。この状態ではまだ重量が軽いため水滴が糸に付着したままである。更に雨滴(102)が来ると水滴1(105)及び2(104)が吸収して成長し、接触して合体し、大きな水滴となり重量が増加して糸をつたって落下する。この水滴(104、105)の成長過程では雨滴(102)を水滴(104、105)が吸収するため実質的な開口面積が減少して、雨滴を通さなくなる。図2の生地の層間においても同様で、特に、使用開始時は糸が濡れていないため雨滴が表生地を通過する。表側生地(201)を通過した雨滴は同様に中生地(202)や裏側生地(203)に付着して水滴を形成する。間隔を0.5mm空けることで水滴が十分成長することができ、また、雨滴がそれほど頻繁に通過できない。更に裏側生地(203)に密に編んだ疎水性の生地を使用したことで、更に微小な水滴や表側の水滴を吹き飛ばすほどの運動量をもった雨滴もある程度遮断することができる。また、樹脂(303、304)を盛り上げて層間や衣服との間隔を取ることができる。更に釦(402)をマグネットにすることで網目状の生地(401)の糸が絡まったり、引っかかることを防止できる。また、本生地をシート状にして防水シートや帽子や傘などに用いることもできる。
レインコートや雨除帽子や簡易防水用シートや傘などの雨具に利用することができる。
本発明の実施方法を示した説明図である。(実施例1) 本発明の実施方法を示した説明図である。(実施例1) 本発明の実施方法を示した説明図である。(実施例1) 本発明の実施方法を示した説明図である。(実施例1)
符号の説明
101 糸1
102 雨滴
103 糸2
104 水滴2
201 表側生地
202 中生地
203 裏側生地
204 衣服
301 レインコート生地
302 衣服
303 樹脂スペーサ断面
304 樹脂スペーサ
401 レインコート生地
402 マグネット釦

Claims (4)

  1. 水との接触角の大きい糸で網目状または簾状に構成した雨具において、糸に付着した静止水滴が雨滴を吸収して成長し、単独で、あるいは、隣の糸に付着した静止水滴と接触合体し、垂直面を落下し始める間隔以上に糸の間隔を配置構成したことを特徴とした雨具。
  2. 複数の網目または簾状布を、糸に付着した静止水滴が雨滴を吸収して成長し、単独で、あるいは、隣の糸に付着した静止水滴と接触合体し、垂直面を落下し始める間隔以上に間隔を空けて層状に重ねて配置構成したことを特徴とする請求項1に記載の雨具。
  3. 二層目以降の層に疎水性素材で垂直落下水滴径よりも小さい編目で編んだ布地を使用することを特徴とする請求項2に記載の雨具。
  4. 裏側に、糸をつたって垂直面を落下する水滴の最大直径以上に服との間隔を空ける手段を設けたことを特徴とする請求項1、2または3に記載の雨具。
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