JP2009106720A - ゴルフボール - Google Patents

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JP2009106720A JP2008037434A JP2008037434A JP2009106720A JP 2009106720 A JP2009106720 A JP 2009106720A JP 2008037434 A JP2008037434 A JP 2008037434A JP 2008037434 A JP2008037434 A JP 2008037434A JP 2009106720 A JP2009106720 A JP 2009106720A
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Abstract

【解決手段】本発明は、少なくとも1層のソリッドコアと、これを被覆する少なくとも1層のカバー及び塗膜を備えたゴルフボールにおいて、上記カバーのうち少なくとも1層及び/又は塗膜には、金属酸化物が被覆されたアルミナフレークからなる光輝材が配合されてなるゴルフボールを提供する。
【効果】本発明によれば、見た目が斬新で高級感が付与されたものであり、従来のボール表面のように黄味を呈することがなく、高彩度の輝度感が与えられた商品価値の高いものである。
【選択図】なし

Description

本発明は、主としてゴルフボールの外観を改善したものであり、高彩度の輝度感が得られ、高級感が与えられたゴルフボールに関する。
ゴルフボールの技術分野においては、通常、飛距離,フィーリング,コントロール性及び耐久性等のボール性能を改善するために種々の提案がなされているが、近年では、これらのボール性能以外にも、見た目の斬新さ,魅力及び高級感に対する需要が高まりつつある。したがって、最近では、ボールの表面における外観をより魅力的なものに仕上げ、高級感を付与するとともに、打撃した後もある程度にその外観を維持することも重要である。
このようなゴルフボールとして、例えば、特開平6−170013号公報(特許文献1)に記載されたゴルフボールが提案されている。このゴルフボールは、雲母を核とし、その周囲を酸化チタンで被覆した真珠光沢の色調顔料をペイント層又はボール本体に含有したものである。
しかしながら、このゴルフボールは斬新なものではあるものの、雲母中に存在する微量不純物に起因する黄味があり、本来白色が基調であるゴルフボールには違和感をもたらすものであり、改良の余地がある。
また、その他の先行技術として、特開2004−81350号公報(特許文献2)に記載されたゴルフボールが提案されており、これは、ペイントに偏光材料を使用することにより、ファッション性および高級感を付与した塗装ゴルフボールである。
しかしながら、これらのゴルフボールでは、塗膜若しくはカバー材が有色であることが前提となっており、白色が一般的であるゴルフボールには有用な色彩の適用範囲が狭いという欠点がある。
特開平6−170013号公報 特開2004−81350号公報
本発明は、上記事情に鑑みなされたものであり、高彩度の輝度感が得られ、高級感が与えられたゴルフボールを提供することを目的とする。
本発明者は、上記目的を達成するため鋭意検討を重ねた結果、少なくとも1層のソリッドコアと、これを被覆する少なくとも1層のカバー及び塗膜を備えたゴルフボールにおいて、上記カバーのうち少なくとも1層のカバー及び/又は塗膜には、金属酸化物が被覆されたアルミナフレークからなる光輝材を配合することにより、見た目が斬新で高級感が与えられる上、黄味を呈することなくかつ高彩度の輝度感が与えられることを見出し、本発明をなすに至ったものである。また、本発明では、上記カバーが2層以上に形成された場合、外側カバー層及び/又は塗膜に上記光輝材が配合されることが本発明の効果が有効に発揮される点から好適に採用される。
従って、本発明は、下記のゴルフボールを提供する。
〔1〕少なくとも1層のソリッドコアと、これを被覆する少なくとも1層のカバー及び塗膜を備えたゴルフボールにおいて、上記カバーのうち少なくとも1層及び/又は塗膜には、金属酸化物が被覆されたアルミナフレークからなる光輝材が配合されてなることを特徴とするゴルフボール。
〔2〕上記カバーが2層以上に形成されたものであり、その中で、外側カバー層に上記光輝材が配合される〔1〕記載のゴルフボール。
〔3〕上記光輝材を構成する金属酸化物が、酸化チタン,酸化鉄及び酸化亜鉛の群から選ばれる少なくとも1種類からなる〔1〕又は〔2〕記載のゴルフボール。
〔4〕上記光輝材は、その粒度分布が1〜50μmである〔1〕、〔2〕又は〔3〕記載のゴルフボール。
〔5〕上記カバーの表面に形成された塗膜において、その塗装層を形成する塗料が熱硬化型ポリウレタンである〔1〕〜〔4〕のいずれか1項記載のゴルフボール。
〔6〕上記塗膜を形成する塗料には光輝材が配合されると共に、その光輝材の分散・沈降防止用添加剤が配合される〔1〕〜〔5〕のいずれか1項記載のゴルフボール。
〔7〕上記塗膜を形成する塗料には光輝材が配合されると共に、その配合量は,塗料のベース樹脂(固形分)100質量部に対し1〜15質量部である〔1〕〜〔6〕のいずれか1項記載のゴルフボール。
〔8〕上記光輝材の分散・沈降防止用添加剤が、有機ベントナイト,アマイドワックス,酸化アマイドワックス,水添ヒマシ油ワックス,金属石鹸,酸化ポリエチレン,重合植物油,硫酸エステル系アニオン活性剤,ポリカルボン酸アミン塩,超微粉シリカ,マグネシウムアルミニウムシリケート,キサンタンガム及びグアーガムから選ばれる少なくとも1種である〔6〕記載のゴルフボール。
〔9〕上記光輝材の分散・沈降防止用添加剤が、ポリオール成分,イソシアネート成分及び必要な添加剤が既に配合済みの塗料100質量部に対して0.05〜10質量部配合される〔8〕記載のゴルフボール。
〔10〕上記カバーが、熱可塑性樹脂,熱可塑性エラストマー及び熱硬化性樹脂の群から選ばれる少なくとも1種にて形成される〔1〕〜〔9〕のいずれか1項記載のゴルフボール。
〔11〕上記カバーに光輝材が配合され、その配合量が、カバー材を構成する樹脂及び/又はエラストマー100質量部に対し0.1〜10質量部である〔10〕記載のゴルフボール。
本発明のゴルフボールによれば、見た目が斬新で高級感が付与されたものであり、雲母を核とする光輝材を用いた従来のボール表面のように黄味を呈することがなく、高彩度の輝度感が与えられた商品価値の高いものである。
以下、本発明につき更に詳しく説明する。
本発明のゴルフボールは、特に図示してはいないが、少なくとも1層のソリッドコアと、これを被覆する少なくとも1層のカバー及び少なくとも1層の塗膜とからなる。
上記ソリッドコアは、公知のゴム材料を基材として形成することができる。基材ゴムとしては、天然ゴム又は合成ゴムの公知の基材ゴムを使用することができ、より具体的には、ポリブタジエン、特にシス構造を少なくとも40%以上有するシス1,4−ポリブタジエンを主に使用することが推奨される。また、基材ゴム中には、所望により上述したポリブタジエンと共に、天然ゴム,ポリイソプレンゴム,スチレンブタジエンゴムなどを併用することができる。また、ポリブタジエンは、Nd触媒の希土類元素系触媒,コバルト触媒及びニッケル触媒等の金属触媒により合成することができる。
上記の基材ゴムには、不飽和カルボン酸及びその金属塩等の共架橋剤,酸化亜鉛,硫酸バリウム,炭酸カルシウム等の無機充填剤、ジクミルパーオキサイドや1,1−ビス(t−ブチルパーオキシ)シクロヘキサン等の有機過酸化物等を配合することができる。また、必要により、市販品の老化防止剤等を適宜添加することができる。
上記ソリッドコアは、単層又は外層を有する二層構造に形成することができる。なお、二層構造のコアに形成する場合には、外層をセンターコアと同種又は異種のゴム材料を用いることが好ましい。
上記ソリッドコアの直径は、好ましくは30.0mm以上、より好ましくは34.0mm以上、更に好ましくは37.0mm以上であり、上限値としては、40.3mm以下、好ましくは40.0mm以下、さらに好ましくは39.8mm以下である。ソリッドコアの直径が小さすぎると、相対的にカバーが厚くなることになり、そして、カバー材に光輝材を添加する場合には、カバーの透明度が落ち、光輝性が低下することがある上、高価な顔料を多量に使用することとなり、費用対効果の面でも好ましくない。また、ソリッドコアの直径が大きすぎると、相対的にカバーが薄くなることになり、繰り返し打撃した時の耐久性が低下することがある。
上記ソリッドコアの硬度について説明すると、ソリッドコアに対して、初期荷重98N(10kgf)を負荷した状態から終荷重1275N(130kgf)を負荷したときまでの変形量については、好ましくは2.5mm以上、より好ましくは3.0mm以上、さらに好ましくは3.2mm以上、上限として、好ましくは5.0mm以下、より好ましくは4.0mm以下、さらに好ましくは3.6mm以下である。この変形量の値が小さすぎると、打感が硬すぎたり、球離れが速くなり過ぎてコントロール性が悪くなる場合がある。変形量の値が大きすぎると、打感が軟らかくなり過ぎたり、繰り返し打撃時の割れ耐久性が低下したり、反発が低下して飛距離が出なくなることがある。
次に、本発明においては、ソリッドコアに被覆するカバーが1層又は2層以上に構成されるものである。上記カバー層の材料としては熱可塑性樹脂又は熱可塑性エラストマーが好ましく用いられる。熱可塑性樹脂の一例としては、アイオノマー樹脂などが挙げられ、市販品として、ハイミラン(三井・デュポンポリケミカル社製),サーリン(米国デュポン社製),アイオテック(エクソン社製)などを使用することができる。また、熱可塑性エラストマーとしては、ポリエステル系,ポリアミド系,ポリウレタン系,オレフィン系及びスチレン系等の各種熱可塑性エラストマーなどを挙げることができ、市販品としては、ハイトレル(東レ・デュポン社製),ペルプレン(東洋紡社製),ペバックス(東レ社製),パンデックス(大日本インキ化学工業社製),サントプレーン(モンサント社製),タフテック(旭化成工業社製)及びダイナロン(JSR社製)などを使用することができる。上記熱可塑性樹脂又は熱可塑性エラストマーとして、アイオノマー樹脂又は熱可塑性ポリウレタンエラストマーを採用することが好適である。
カバー材料として熱可塑性樹脂を採用する場合、熱可塑性樹脂のメルトフローインデックスとしては0.5g/10min以上であることが好適である。
一方、カバー材料として熱硬化性樹脂を採用する場合、その熱硬化性樹脂は熱硬化型ポリウレタン樹脂又は熱硬化型ポリ尿素樹脂であることが好ましい。
上記カバー材は、JIS−K 7311に準拠した反発弾性率が30%以上であることが好適である。
また、上記カバーのショアD硬度は、好ましくは35以上、より好ましくは40以上、さらに好ましくは45以上であり、また、上限として、好ましくは70以下、より好ましくは68以下、さらに好ましくは65以下である。上記カバーのショアD硬度が上記範囲よりも硬すぎると、繰り返し打撃による耐久性が低下したり、打感が硬くなりすぎることがある。逆に、軟らかすぎると、反発が低くなるとともにスピンが増えて飛距離が出なくなることがある。
上記カバーを外側層(または最外層)に用いる場合の厚さは、好ましくは0.7mm以上、より好ましくは0.8mm以上、さらに好ましくは0.9mm以上である。また、上限値としては、好ましくは1.9mm以下、より好ましくは1.85mm以下、更に好ましくは1.75mm以下である。カバーの厚さが上記範囲よりも厚すぎると、反発が低下することがある。逆に、カバー厚さが薄すぎると、繰り返し打撃した時の耐久性が低下することがある。
カバーを2層とする場合、内側カバー層は、外側カバー層とは異なる材料で形成され、かつ異なるショアD硬度を有することが種々のタイプのボールを得るうえで好適である。
上記カバーの表面には多数のディンプルを形成することができる。良好な飛距離を得る観点から、ディンプル数は、好ましくは200個以上、より好ましくは250個以上、更に好ましくは300個以上とすることができ、上限としては、好ましくは500個以下、より好ましくは450個以下、更に440個以下である。
次に、本発明において、カバー表面には塗膜を形成することができる。そのカバー表面に塗布する塗料については、特に制限はないが、ゴルフボール表面をクラブで直接打撃されて大変形に耐えうる必要性から2液硬化型のウレタン塗料を使用することが好適である。2液硬化型ウレタン塗料は、水酸基をもつポリオール成分とイソシアネート基を持つポリイソシアネート成分からなる。
通常、ゴルフボールにおいては白色が好まれることが多い。このため、2液硬化型ウレタン塗料として、無黄変のイソシアネート系硬化剤を用いることが好ましいが、密着性等の改善のため、耐候性を損なわない程度に、黄変、難黄変のイソシアネートを併用することもできる。また、ポリオールとしては、ウレタン,ポリエステル,アクリル樹脂等を主として用いることができるが、必要に応じてエポキシ樹脂等の他の樹脂を使用することができる。一方、ポリイソシアネートとしては、TDI,MDI,HDI,IPDI,NDI,PDI,XDI及びHXDIを単一又は複数用いて変性させたものが利用でき、一般的には、アダクト体,ビュレット体,イソシアヌレート体の形をとり得る。
また、本発明に用いる塗料には、上述した樹脂をベースとして、これに各種の溶剤や添加剤を適宜添加することができる。
本発明では、光輝材を用い、これをカバー材及び/又は塗膜に含有するものである。上記カバーが2層以上に形成された場合には、内側カバー層よりも外側カバー層のカバー材料に光輝材が配合されることが好ましい。この光輝材をカバー材に含有させる場合、カバー材を構成する樹脂又はエラストマー100質量部に対して、0.1質量部以上であることが好ましく、より好ましくは0.2質量部以上、更に好ましくは0.3質量部以上であり、上限としては、10質量部以下であることが好ましく、より好ましくは5質量部以下、更に好ましくは2質量部以下である。
本発明で用いる光輝材を塗膜に含有させる場合の配合量は、塗料のベース樹脂(固形分)100質量部に対して、1質量部以上であることが好ましく、より好ましくは2質量部以上である。また、上限としては、15質量部以下であることが好ましく、より好ましくは10質量部以下である。この光輝材の添加量が上記範囲よりも少なすぎると、輝度感が乏しくなり本発明の効果を損なうおそれがある。逆に、光輝材の添加量が多すぎると、塗膜としての物性が低下し、耐久性が維持できなくなることがある。
上記塗料による塗装の膜厚については、特に制限はないが、2μm以上であることが好ましく、より好ましくは3μm以上、さらに好ましくは4μm以上である。また、上限としては、好ましくは50μm以下、より好ましくは40μm以下、更に好ましくは30μm以下である。
上記の光輝材としては、金属酸化物が被覆されたアルミナフレークからなる材料を用いるものである。そして、アルミナを被覆する金属酸化物の種類としては、酸化チタン,酸化鉄及び酸化亜鉛の群から選ばれる少なくとも1種を用いることが好ましい。これらのうち、酸化チタン(TiO2)及び酸化鉄(Fe23)を使用することが、その高彩度の輝度感を付与する観点から好適に採用することができる。このような光輝材の中で、酸化チタンが被覆された酸化アルミニウムフレークを用いる場合、その具体例としては、商品名「Xirallic T60−10 WNT Crystal Silver」,「Xirallic T60−20 WNT Sunbeam Gold」,「Xirallic T60−21 WNT Solaris Red」,「Xirallic T60−22 WNT Amethyst Dream」,「Xirallic T60−23 WNT Galaxy Blue」,「Xirallic T60−24 WNT Stellar Green」,「Xirallic T60−25 WNT Cosmic Turquoise」(いずれもメルク株式会社製)の市販品が挙げられる。また、酸化鉄が被覆された酸化アルミニウムフレークの具体例としては、商品名「Xirallic T60−50 WNT Fireside Copper」「Xirallic T60−51 WNT Radiant Red」(いずれもメルク株式会社製)の市販品を採用することができる。これら光輝材の粒径は、平均粒径18μmの場合、粒度分布は、下限値が1μm以上であることが好ましく、より好ましくは2μm以上、さらに好ましくは5μm以上である。また、上限としては、好ましくは50μm以下、より好ましくは40μm以下、更に好ましくは30μm以下である。
更に、光輝材をゴルフボール表面の塗膜に用いる場合、塗料の長期保存性の面から顔料の分散・沈降防止のための添加剤を使用することが望ましい。その分散・沈降防止剤としては、有機ベントナイト,アマイドワックス,酸化ポリアマイドワックス,水添ヒマシ油ワックス,金属石鹸,酸化ポリエチレン,重合植物油,硫酸エステル系アニオン活性剤,ポリカルボン酸アミン塩,超微粉シリカ,マグネシウムアルミニウムシリケート,キサンタンガム及びグアーガムなどが挙げられる。溶剤系では、有機ベントナイト,アマイドワックス,酸化ポリアマイドワックス,水添ヒマシ油ワックス,金属石鹸,酸化ポリエチレン,重合植物油,硫酸エステル系アニオン活性剤及びポリカルボン酸アミン塩などが主に使用される。本発明において、特に沈降後の再分散性を考慮に入れた場合、ポリアマイド系や酸化ポリアマイド系の使用が好ましい。
更には、塗料供給経路には、常時若しくは一定間隔で塗料が攪拌されるようなシステムを用いることが好適である。その具体的な方法としては、循環式のスプレーガンを用いるなどの方法が好適に用いられる。
上記の分散・沈降防止剤の塗料への添加量に関しては、配合済み塗料(即ち、ポリオール成分,イソシアネート成分及び必要な添加剤を既に配合した配合済みの塗料)100質量部に対して、0.05質量部以上であることが好ましく、より好ましくは0.1質量部以上である。また、上限としては、好ましくは10質量部以下、より好ましくは5質量部以下である。分散・沈降防止剤の添加量が上記範囲よりも少なすぎると、顔料の沈降が速くなるため顔料の濃度がばらつき安定した外観が得られない。また、保管時に沈降した顔料が容易に再分散されず、再分散のために多大な労力を必要とすることになる。逆に、分散・沈降防止剤の添加量が多すぎると、塗膜表面への浮き出しによりタッキネスが発生したり、塗膜の物性に悪影響を与え、ゴルフボールの外観保護材としての機能を果たさなくなるおそれがある。また、初期粘度が高くなることで配合後の粘度変化も大きくなり、塗装が安定しなくなる。
なお、本発明おけるゴルフボールの外観については、高彩度の輝度感を持ち、遠くから見ると所望の色の光を表面から放つような態様が望ましい。
本発明のゴルフボールは、少なくとも1層からなるソリッドコアに1層又は2層以上のカバー層を被覆したゴルフボールであればよく、例えば、ツーピースソリッドゴルフボールや、外側に2層以上のカバーが形成されたスリーピース以上のマルチピースソリッドゴルフボール等の種々の態様を採ることができる。本発明のゴルフボールは、競技用としてゴルフ規則に従うものとすることができ、直径42.67mm以上、重さ45.93g以下に形成することができる。直径の上限として、好ましくは44.0mm以下、更に好ましくは43.5mm以下、最も好ましくは43.0mm以下、重さの下限として、好ましくは44.5g以上、特に好ましくは45.0g以上、更に好ましくは45.1g以上、最も好ましくは45.2g以上であることが推奨される。
以下,実施例と比較例を示し,本発明を具体的に説明するが,本発明は下記の実施例に制限されるものではない。
「水酸基含有ポリエステルの合成」
(組成)
アジピン酸 1080質量部
トリメチロールプロパン 716質量部
ネオペンチルグリコール 240質量部
1,4−ジシクロヘキサンジメタノール 165質量部
上記の各成分を混合し、200〜240℃で5時間加熱し、酸価6、水酸基価240、重量平均分子量15000のポリエステルを得た。
合成した上記ポリエステルに対して、酢酸ブチル,プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート(PMA)の混合溶液に溶解させ、下記に示したように、不揮発分70質量%、OH価168のワニスを調製した。
ワニスの調製
(組成)
ポリエステル樹脂(酸価6、OH価240) 70質量部
酢酸ブチル 15質量部
PMA(プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート) 15質量部
塗料配合
上記ワニスとイソシアネート硬化剤を組み合わせて、下記のベース塗料(A,B液)を作製した。このべース塗料に、光輝材やその他の添加物を配合し、実施例1〜11の塗料を作製した。なお、塗料中の顔料の安定・再分散性を確認するため、主剤は一昼夜静置した後、沈降した顔料の再分散を行い、硬化剤と混合した。
この塗料を一定間隔で攪拌しながら、単層のコアと単層のカバーとからなる球体の表面にエアースプレーガンにより塗装し、厚さ18μmの塗膜を形成したゴルフボールを作製した。
また、ボール性能について下記の評価項目を調べた。
Figure 2009106720
※商品名「タケネート」 三井化学ポリウレタン株式会社製
Figure 2009106720
・「塗料配合」欄の数字は、A液 100質量部に対する配合量を質量部で示す。
上記の商品名の内容は下記の通りである。
酸化ポリアマイドワックス
商品名「ディスパロンPFA230」(固形分20%)楠本化成(株)製
酸化ポリエチレン
商品名「ディスパロンPF910」楠本化成(株)製
光輝材(1)
「Xirallic T60−10WNT Crystal Silver 」メルク株式会社製 粒度分布:5−30μm
光輝材(2)
「Xirallic T60−23WNT Galaxy Blue」メルク株式会社製 粒度分布:5−30μm
再分散性
1日放置した後の塗料を軽く振とうすることにより顔料を再攪拌した後、スパチュラで容器底部を掻くようにして顔料沈降物の有無を確認した。
◎:沈降物が認められない。
○:スパチュラ先端に沈降物の付着がわずかに認められる。
△:スパチュラに沈降物の付着が認められる。
×:沈降物が粘度化している。
外観
塗装後のゴルフボールの外観を太陽光下で目視により判断した。
◎:光輝感が強い。
○:光輝感が有る。
△:光輝感がやや弱い。
×:光輝感が弱いか、ほとんどない。
粘度
塗料配合後、配合初期の粘度から岩田カップ「NK−2」を用いた計測により、滴下時間(一定量の塗料が流れ落ちるまでの時間)が2秒増えるまでの時間をポットライフとし、その時間を作業性の判断指標とした。
◎:3時間以上(作業性が非常に良い。)
○:2時間以上(作業性が良い。)
△:1時間以上(作業性がやや悪い。)
×:1時間未満(作業性が悪い。)
乾燥性
55℃、1時間の条件でボール表面を指で触ったときのタッキネスの有無を確認した。
◎:タッキネスが無い。
○:わずかにタッキネスが残っている。
△:タッキネスが有る。
×:未乾燥(塗膜に指紋が残る。)
摩耗試験
内容量8リットルの磁性ボールミルに、塗装したゴルフボールと研削材(昭和電工株式会社製、商品名「モランダム」サイズ58)を1.5リットル入れ、2時間ミキシングを行った。評価としては、ゴルフボール表面の光沢の減少度合や剥離状態を目視により確認した。
◎:剥離なく、光沢有り
○:剥離なく、光沢わずかに減退
△:わずかに剥離見られる
×:剥離有り
耐候性
光源として6kWのメタルハライドランプにゴルフボールを350mmの距離で保持させた状態で24時間、変色促進させ、促進前後の色差(ΔE)を計測した。色差計は、スガ試験機製の多光源分光測色計 型式SC−P 〔条件:C光2°視野、開放式光路(正反射光を除く。)ハンター表色計〕
◎:ΔE<3
○:3≦ΔE≦5
△:5≦ΔE≦10
×:10≦ΔE

Claims (11)

  1. 少なくとも1層のソリッドコアと、これを被覆する少なくとも1層のカバー及び塗膜を備えたゴルフボールにおいて、上記カバーのうち少なくとも1層及び/又は塗膜には、金属酸化物が被覆されたアルミナフレークからなる光輝材が配合されてなることを特徴とするゴルフボール。
  2. 上記カバーが2層以上に形成されたものであり、その中で、外側カバー層に上記光輝材が配合される請求項1記載のゴルフボール。
  3. 上記光輝材を構成する金属酸化物が、酸化チタン,酸化鉄及び酸化亜鉛の群から選ばれる少なくとも1種類からなる請求項1又は2記載のゴルフボール。
  4. 上記光輝材は、その粒度分布が1〜50μmである請求項1、2又は3記載のゴルフボール。
  5. 上記カバーの表面に形成された塗膜において、その塗装層を形成する塗料が熱硬化型ポリウレタンである請求項1〜4のいずれか1項記載のゴルフボール。
  6. 上記塗膜を形成する塗料には光輝材が配合されると共に、その光輝材の分散・沈降防止用添加剤が配合される請求項1〜5のいずれか1項記載のゴルフボール。
  7. 上記塗膜を形成する塗料には光輝材が配合されると共に、その配合量は,塗料のベース樹脂(固形分)100質量部に対し1〜15質量部である請求項1〜6のいずれか1項記載のゴルフボール。
  8. 上記光輝材の分散・沈降防止用添加剤が、有機ベントナイト,アマイドワックス,酸化アマイドワックス,水添ヒマシ油ワックス,金属石鹸,酸化ポリエチレン,重合植物油,硫酸エステル系アニオン活性剤,ポリカルボン酸アミン塩,超微粉シリカ,マグネシウムアルミニウムシリケート,キサンタンガム及びグアーガムから選ばれる少なくとも1種である請求項6記載のゴルフボール。
  9. 上記光輝材の分散・沈降防止用添加剤が、ポリオール成分,イソシアネート成分及び必要な添加剤が既に配合済みの塗料100質量部に対して0.05〜10質量部配合される請求項8記載のゴルフボール。
  10. 上記カバーが、熱可塑性樹脂,熱可塑性エラストマー及び熱硬化性樹脂の群から選ばれる少なくとも1種にて形成される請求項1〜9のいずれか1項記載のゴルフボール。
  11. 上記カバーに光輝材が配合され、その配合量が、カバー材を構成する樹脂及び/又はエラストマー100質量部に対し0.1〜10質量部である請求項10記載のゴルフボール。
JP2008037434A 2007-10-29 2008-02-19 ゴルフボール Pending JP2009106720A (ja)

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