JP2009106493A - 磁気共鳴検査装置及び高周波パルス波形算出方法 - Google Patents

磁気共鳴検査装置及び高周波パルス波形算出方法 Download PDF

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Abstract

【課題】理想的な照射パターンの再現性に優れ、且つRF波形のパワーを低減したRFパルス波形を作成すること。および、そのようなRFパルスを用いた撮像を行なうことによりMRI被験者の安全性を向上させること。
【解決手段】MRI装置は、高周波パルスを算出し、照射手段に適用する波形制御手段を備え、波形制御手段は、複数の高周波パルス波形ベクトルを格納する第1の記憶手段から高周波パルス波形ベクトルを読み出し、仮想照射パターンを算出し、理想照射パターンと仮想照射パターンについて、絶対値の差分の二乗と位相の差分の二乗との重み付け和の最小値を与える高周波パルス波形を算出する。
【選択図】図2

Description

本発明は磁気共鳴検査装置(以下、MRI装置という)に関し、特に検査対象を励起する高周波パルス波形の算出方法に関する。
MRI装置は、マグネットが発生する均一な静磁場中に被検体を配置し、被検体に電磁場を照射し、被検体内の核スピンを励起すると共に、その後、核スピンが発生する電磁波である核磁気共鳴信号を受信し、被検体を画像化する。電磁波の照射と核磁気共鳴信号の受信は、ラジオ周波数(RF)の電磁波を送信あるいは受信するRFコイルによって行なわれる。
近年、MRI装置の静磁場強度が3テスラ以上へと高磁場化されてきている。その結果、被写体に照射するラジオ周波数も128MHz以上と高くなってきている。照射電磁波の周波数が高くなると波長が短くなり、人体の大きさと同程度になってくる。その結果人体における電磁波の伝搬において波としての性質が顕著になり、具体的にはMRI装置による取得画像にムラが生じる現象が起きている。
ここ数年で多くの病院に普及してきている3テスラのMRI装置を例にとってみると、これまで用いられてきた1.5テスラのMRI装置では問題とならなかった画像の輝度ムラの問題が出てきている。輝度ムラの問題は人体腹部を撮影したときに特に問題となりやすい。
このような超高磁場(3テスラ以上)のMRI装置における照射RF不均一による輝度ムラの問題に対して、不均一を補正するような照射パターン(励起パターンや励起プロファイルと呼ばれる場合もある)をあらかじめ設定し、撮像の際に、あらかじめ設定した照射パターンを再現することによって、問題を解決しようという試みがなされてきている。設定した照射パターンを再現する手法として、(1)「RFシミング」と呼ばれる方法(例えば、非特許文献1)、および(2)「多次元RFパルス」と呼ばれる方法(例えば、非特許文献2)などがある。
RFシミングは、複数のコイルとそれぞれに与えるRF波形の位相と大きさを変えることで照射パターンを再現しようとする方法である。多次元RFパルス法は、傾斜磁場パターンとRFを同時照射して多次元選択励起する手法であり、その際に最適化したRF波形を計算で求める。この方法は、照射パターンの均一度を補正する目的だけでなく、被写体のある一部分を励起したりするためにも用いられる。
Journal of Magnetic Rezonance Imaging 12:46−67 (2000) Magnetic Resonance in Medicine 54:908−917 (2005)
一方、3テスラ以上の超高磁場MRI装置においては、輝度ムラの問題以外にRFによるSAR(specific absorption ratio)増加の問題がある。人体に電磁波を照射するとその一部が熱として吸収されて体温が上昇する危険性がある。その吸収の度合いをSARという数値で評価している。3テスラ以上の超高磁場MRI装置では、たとえば1.5テスラのMRI装置よりも同じ撮影条件で撮影してもSARが上昇する。そのため1.5テスラでは安全に使える撮影シークエンスであっても、3テスラでは使用することができないという問題が生じている。
多次元RFパルスの方法では、RFの照射と同時に印加される傾斜磁場が波数空間の広い範囲をカバーするような軌跡をとるので、RFを照射する時間が長くなる。また、照射パターンを正確に再現させるために、電磁波が傾斜磁場によって強めあう部分と弱めあう部分を重ねあわせる必要があり、その原理上、SARが上昇してしまうという問題点がある。
SARを下げるための技術もこれまでいくつか開発されている。1つの例としてVERSE法(variable−rate selective excitation)(特許文献1)を挙げることができる。
米国特許4760336号
VERSE法を先に述べた多次元RFパルス法に適用する試みがこれまで行われてきた。しかし(1)RF波形や傾斜磁場波形の計算が複雑になる、(2)照射パルスの時間が長くなるため照射パターンの誤差が増える、などの問題がある。
ところで、一般に照射パターンは、各サンプリング空間要素において複素数で記述されるので、それぞれの点での値はその絶対値成分と位相成分を持つ。非特許文献3に記載された方法では、補正照射パターンの絶対値のみ考えて、位相成分を0から360度までの「任意」の値とする試みを行っている。この方法では、位相部分の制限が全く入らないので、最小化の際に求めるべき解が不安定となり、解法に特殊な方法が必要という大きな欠点がある。また、空間サンプリング点で大きく位相が変動する波形が生成される可能性がある。位相変動が極端に大きな場合、画像の1画素内でも位相変動が無視できないほど大きくなり、和として表される画素値が低下する可能性もある。
Proc. Intl. Soc. Mag. Reson. Med. 15, p1693 (2007)
本発明は、設定した照射パターンを正確に再現することができ、且つSARの低減を図ることを課題とし、これにより、輝度ムラがない画像を低SARで取得可能なMRI装置を提供することを課題とする。また本発明は、補正照射パターンを設定し、それを再現する高周波パルス(以下、RFパルスという)波形を計算で求める過程において、従来の方法よりもSARが減少したRFパルス波形を得ることができるRFパルス波形算出方法を提供することを課題とする。
本発明は、RFパルス波形を最適化して適用する際に、RFパルス照射の結果である照射パターンと理想照射パターンについて、それらの絶対値と位相の、それぞれの差の二乗の重み付け和を最小化するようにRFパルス波形を決定することにより、上記課題を解決する。より具体的には、下記式(1)を用いて最適なRFパルス波形を決定する。
Figure 2009106493
ここで、miおよびfi (x)は、それぞれ、空間サンプリング数の次元の照射パターンベクトルm、f(x)の各要素、λ、χ、(1−λ−χ)は、絶対値、位相およびRF波形の大きさ(強度)の重みパラメータである。
すなわち本発明の磁気共鳴検査装置は、傾斜磁場および高周波パルスを含む磁場パルスを検査対象に照射する照射手段と、理想照射パターンを実現するための高周波パルス波形を算出し、算出された波形の高周波パルスを前記照射手段に適用する波形制御手段と、前記磁場パルスの照射により前記検査対象から発生する核磁気共鳴信号を処理し画像化する画像化手段とを備え、前記波形制御手段は、複数の高周波パルス波形ベクトルを格納する第1の記憶手段と、前記記憶手段から高周波パルス波形ベクトルを読み出し、仮想照射パターンを算出し、前記理想照射パターンと前記仮想照射パターンについて、絶対値の差分の二乗と位相の差分の二乗との重み付け和の最小値を与える高周波パルス波形を算出する計算手段とを有することを特徴とする。
本発明の磁気共鳴検査装置の好適な態様では、波形制御手段は、高周波コイルの感度マップおよび傾斜磁場の掃引パターンで決まる行列情報を格納する第3の記憶手段を備え、第3の記憶手段から読み出した行列情報と前記高周波パルス波形ベクトルを用いて、仮想照射パターンを算出する。
RFパルス波形を計算し、そのRFパルスを用いて撮影するMRI装置において、照射パターンの位相の項を最小化の式に組み込むことにより、従来と比べSARが減少したRF波形を得ることができる。これによりたとえばSARの増加が課題となる3テスラ以上のMRI装置においても従来よりも自由により多くの撮影方法が適用できるようになる。
以下、本発明の実施の形態について図面を用いて説明する。
まず本発明のMRI装置の実施形態について説明する。図1(a)は、本発明が適用されるMRI装置の概要を示す図である。
このMRI装置は、被検体に対し静磁場を印加するマグネット101と、静磁場に所定の方向の磁場勾配を与える傾斜磁場コイル102と、マグネット101内に挿入され、被検体に対してラジオ波などの電磁波を送信するとともに電磁波を受信するRFコイル103と、RFコイル103に接続され、RFコイルから照射される電磁波を作成し送信するとともに、RFコイルからの核磁気共鳴信号を検出し、信号の処理を行う送受信機104と、傾斜磁場コイル102に電流を供給する傾斜磁場電源109と、送受信機104および傾斜磁場電源109の駆動を制御するとともに、種々の情報処理およびオペレーターによる操作を行うデータ処理部105と、データ処理部105の処理結果を表示するためのディプレイ108とから構成されている。
傾斜磁場電源109と傾斜磁場コイル102とは傾斜磁場制御ケーブル107で結ばれている。また、RFコイル103と送受信機104は、コイルを制御するケーブルおよび送受信ケーブル106で結ばれている。送受信機104は、図示していないが、シンセサイザー、パワーアンプ、受信ミキサー、アナログデジタルコンバータ、送受信切り替えスイッチなどから構成されている。
図では、電磁波の照射と受信を行なうRFコイルとして、単一のRFコイル103が示されているが、例えば広範囲撮像用のRFコイルと局所用のRFコイルなど、複数のRFコイルを用いる場合もある。
MRI装置は、マグネット101が発生する静磁場の方向によって、水平磁場方式と垂直磁場方式とがある。水平磁場方式の場合には、一般的には、マグネット101は円筒状のボアを有し、図1中左右方向の静磁場を発生する。また垂直磁場方式の場合には、一対の磁石が被検体を挟んで上下に配置され、図1中上下方向の静磁場を発生する。本発明はいずれにも適用することが可能である。
データ処理部105は、予め設定されたパルスシーケンスにしたがって送受信機104および傾斜磁場電源109の駆動を制御する。この制御によって、RFコイル103および傾斜磁場コイル102が、電磁波(RF)および傾斜磁場を被検体に照射し、データ処理部105が、その電磁波に共鳴して被検体から発せられる信号を受信し、信号処理を行い、磁気共鳴像を作成する。パルスシーケンスは、種々の撮像方法に対応して種々のパルスシーケンスがあり、あらかじめデータ処理部105内に格納されている。本実施の形態では、一例として、二次元k空間を二次元的に掃引する傾斜磁場パターンと数ミリ秒程度のRFを同時照射して多次元選択励起するパルスシーケンスが採用される。
データ処理部105は、その詳細を図1(b)に示すように、送受信機104および傾斜磁場電源109の駆動を制御するシーケンス制御部1051、RFコイル103から被検体に照射されるRF波形を算出するRF波形算出部1052、RFコイル103が受信した核磁気共鳴信号を用いて画像再構成する画像再構成部1053、オペレーターによる操作を受け付ける入出力部1054、シーケンス制御部1051、RF波形算出部1052及び画像再構成部1053の処理に必要なパラメータや入出力部1054を介して入力された情報を記憶する記憶部1055を備えている。
本発明のMRI装置は、撮像シーケンスが決まると、照射パターンの設定を受け付け、設定された照射パターンを実現するためのRF波形を計算し、計算されたRF波形と傾斜磁場パターンを採用して撮像を行なう。RF波形の算出は、MRI装置とは独立した計算機においても行なうことが可能であるが、本実施の形態では、データ処理部105が行なう。
つぎにこのような構成のMRI装置による撮像手順を説明する。図2は、主としてデータ処理部105の手順を示すフローである。撮像手順の概略は、撮像のための準備段階として、撮像に用いるコイルや撮像シーケンスおよびそのパラメータを設定するステップ(ステップ201、202)、理想的な照射パターンを再現するためのRF波形と傾斜磁場パターンを決定するステップ(203〜209)、及び決定した傾斜磁場パターンとRF波形を用いて撮像するステップ(210)からなる。以下、各ステップを詳述する。
まず撮像に用いられるコイルと、その感度マップを設定する(ステップ201)。感度マップは、コイル毎に予め測定したものを記憶部1055に格納しておいてもよいし、プリスキャンにより計測してもよい。感度マップは、感度補正やコイル毎の画像の合成計算に用いられるほか、RF波形の算出にも使用される。
次に入出力部1054を介して、撮像シーケンス、撮像部位、SAR制限値の設定を受け付ける(ステップ202)。本実施の形態においては、一例として、図3に示すような傾斜磁場パターンとRFパルスを同時印加する励起パターンを持つ撮像シーケンスが設定される。SAR制限値は、RF波形算出の際に、算出されたRF波形によって被検体に与えられる電磁波の強度がSAR制限値内か否かを判断するための条件として用いられる。
次いで設定された撮像シーケンスで実現しようとする照射パターンの設定を受け付けるとともに、RF波形の算出に必要な空間サンプリング数と許容誤差を設定する(ステップ203)。これらはデフォルトとしてデータ処理部105に設定されていてもよいし、オペレーターが必要に応じて変更或いは設定するようにしてもよい。照射パターンは、オペレーターが所望の画像均一度、撮像部位を元に、所望の形状を設定する。或いは予め複数の照射パターンを記憶部1055に格納しておき、所望のものを選択し読み出すようにしてもよい。
照射パターンは、核スピンのフリップ角(絶対値)と位相で定義された複素数であり、空間座標の関数である。ここで、空間サンプリング数として、3次元空間において照射パターンを設定するq個の点、rを式(2)のように定義すると、
Figure 2009106493
q個の定義された空間座標rからrに対して、照射パターンmを式(3)のように作ることができる。つまり、mはq要素の縦ベクトルとして定義される。
Figure 2009106493
照射パターンの一例を図4に示す。図4に示す照射パターンmは、円筒状の領域を均一に励起する照射パターンであり、その絶対値|m|と位相∠mは次式で表される。
|m|=1(√(x2+y2)<1のとき)または|m|=0(√(x2+y2)<1のとき)
∠m=0
次にRFパルスと同時に印加される傾斜磁場パターンを設定する(ステップ204)。傾斜磁場パターンは、時間軸に対する傾斜磁場強度の波形であり、撮像シーケンスと撮像部位(励起領域)、および設置コイルの個数とコイルの感度マップが決まると、基本となる傾斜磁場パターンが決まる。
以上のステップで設定された傾斜磁場パターン(Gx、Gy、Gz)と照射パターンmを用いて、照射パターンmを再現するRF波形xを算出する(ステップ205)。このため、まず、RF波形と傾斜磁場パターンによって励起された結果を、照射パターンmを定義した空間座標rの点で評価する関数f(x)を算出する(ステップ205−1)。関数f(x)は、RFパルス波形xと同時に与えられる傾斜磁場(Gx、Gy、Gz)および空間サンプリング点r、およびコイルの感度マップの関数であり、点rにおいてRFパルスと傾斜磁場が与えられたとき、静磁場中の核スピンが倒れる角度(フリップ角)を計算することにより求める。核スピンが空間のある点rでどれくらいの角度倒れたかという情報は、点rで得られる画質の輝度に関係する。
RF波形xは、撮像シーケンスによって決められたものが、予め記憶部1055に格納されており、このRF波形xを記憶部1055から読み出し、関数f(x)算出の初期値として用いる。
RF波形xはp個の時間要素に短冊状に分割され、式(4)のように書かれる。
Figure 2009106493
xの値もその要素はそれぞれRF波の強度と位相で定義された複素数である。RF波形を照射することができるコイルが複数ある場合は、それぞれのRF波形を区別することが必要であり、x1、x2、・・・とコイルの数だけ書くことができる。式(4)’に代表的にx1の場合を示す。
Figure 2009106493
一般に磁場中での核スピンの振る舞いはブロッホ方程式(式5)に従う。式(5)を解くことにより、f(x)を求めることが可能である。
Figure 2009106493
式(5)は核スピンMが磁場Bをうけて回転する項と縦緩和時間T1および横緩和時間T2による緩和の項、および散逸の項が含まれた微分方程式である。式(5)の磁場BにはRFパルスによる振動磁場と傾斜磁場による磁場勾配が含まれる。
しかし、式(5)を厳密に計算機上でシミュレーションすることは時間がかかる。そこで本実施の形態では、近似法を採用し、f(x)を求める。近似法としては、式(5)で右辺第1項の回転の項だけを考えて残りは無視する近似法(LTA近似:large tip angle
approximation)と、微小角近似法(Small tip angle approximation)が知られているが、このステップ205では、微小角近似法を適用する。微小角近似法が適応できる範囲はフリップ角がおよそ数度から数10度程度であるが、LTA近似法よりも短い計算時間で解を求めることができるので、計算の繰り返し回数が多い場合には有利である。
微小角近似を使うとf(x)は、式(6)のように、コイル感度から算出されるコイルの感度行列Sと、傾斜磁場パターンから算出される行列Aと、RFパルスベクトルxの行列の掛け算で表すことができる。
Figure 2009106493
コイルの感度行列Sは、コイル感度を照射パターンを設定した点rで求め、対角要素のみもつ行列で表したものであり、式(7)のように定義される。
Figure 2009106493
コイルが複数ある場合は、RF波形と同じく、コイルの数だけ感度行列を式(7)’のように定義する。
Figure 2009106493
従ってコイルが複数、たとえばn個ある場合のf(x)は、式(6)のSの代わりにS1、S2・・・,xの代わりにx1、x2・・・、を用いて式(6)’のように書かれる。
Figure 2009106493
行列Aは、空間位置ベクトルrとK空間ベクトルkで作られるq行p列の行列で、式(8)で表される。行列Aは、時間サンプリング数pと空間サンプリング数pとをつなぐ役割を果たす。
Figure 2009106493
K空間ベクトルkは、式(9)のように各時間点でのK空間座標を表している。各時間点でのK空間座標k(t)は式(10)のように傾斜磁場ベクトルgの時間積分で得られる。傾斜磁場ベクトルgは、(Gx、Gy、Gz)の要素を持つ3次元ベクトルであり、ステップ204で設定した傾斜磁場パターンから算出される。
Figure 2009106493
このように、評価関数f(x)は、コイル感度、傾斜磁場パターン及びRF波形から近似により算出することができる。こうして求めたf(x)は、当初定義した照射パターンmと同じように、q個の要素を持つベクトルであり、式(11)のように表すことができる。
Figure 2009106493
このf(x)が、式(12)に示すように、照射パターンmに近くて誤差が少なければ、RF波形による励起は理想に近いプロファイルになる。
Figure 2009106493
ステップ205では、次式(1)により、繰り返し演算によって、理想的な照射パターンmを再現させるためのRF波形xを算出する(ステップ205-2)。
Figure 2009106493
式(1)中、第1項は、照射パターンmとf(x)の絶対値の差分の二乗、第2項は、照射パターンmとf(x)の位相の差分の二乗、第3項はxの大きさ(または強度)(ノルムとも呼ばれる)であり、それぞれ(λ)、(χ)、(1−λ−χ)は各項の重みを決めるパラメータである。ノルムは、解xの安定性を高めるとともに、xが必要以上に大きな値を持たないようにするための項である。SARとxは、式(13)に示すような関係があることが知られている。従って第3項の重みを相対的に大きくすることにより、SARを低減することが可能である。
Figure 2009106493
式(1)におけるパラメータλおよびχの値は、撮像の目的やシークエンスごとのSARの制限などによって適宜選択することが可能である。例えば、位相の誤差をある程度無視してSARを下げたい場合、χはλの1/100から1/10000程度が好ましい。χがλの1/100以上の値であるとSARを下げる効果があまり期待できない。一方でχがλの1/10000以下であると位相の値が空間全体で大きくずれてしまったり、計算が不安定でRF波形がうまく求まらなくなったりする場合がある。
なお、非特許文献2に記載された最適化手法では、理想的な照射パターンmを再現させるためのRF波形xを計算するために、式(14)のようにm−f(x)の大きさが最小になるようにxを最適化している。
Figure 2009106493
式(7)において、βは、m−f(x)の項とxの長さの項とどちらに重みを置くのかを決めるパラメータである。
これに対し、式(1)では、式(14)のm−f(x)の代わりにmとf(x)それぞれの絶対値の項および位相の項の差分の和を最小化の式の中に入れ、m−f(x)の絶対値と位相それぞれの要素に別の重みを置いて最小化し、位相の重みを落としている。その結果、(1-χ-λ)が相対的に大きくなり、SARを下げることに寄与する第3項、すなわちxの長さの項を小さくできる。位相の重みを落とすことにより、位相誤差は増えることになるが、通常のMRIの撮影画像では取得データの絶対値を輝度に直して評価することが多く、位相部分を画像化して評価することはまれであり、取得データの位相情報は必要がないことも多い。従って画像への影響は与えず、SARを低減することが可能となる。式(1)におけるλの値は、従来法の式(14)でβが10の時、1/(β*β)以下の3e-3程度の値が好ましい。なお、磁化率強調画像(Susceptability weighting imaging: SWI)などの位相マップを積極的に利用する撮像では、上述したχとλとの関係を入れ替えることも可能である。
ステップ205において、式(1)を満たすRF波形xが算出されたならば、このRF波形とステップ204で設定された傾斜磁場パターンを用いて励起した場合の照射パターンをシミュレーションする(ステップ206)。この照射パターンのシミュレーションも、ステップ205−1におけるf(x)の算出で説明したように、近似を用いてブロッホの方程式を解くことにより行なう。微小角近似とLTA近似のうち、ステップ205では多数回の計算を行なうため計算量の少ない微小角近似を採用したが、このステップ206では1回の計算でよいので、精度の高いLTA近似を用いるほうが良い。
シミュレーションにより求めた照射パターンm'と、ステップ203で設定した照射パターンmを比較し、その誤差がステップ203で設定した許容範囲内かどうかを判定するとともに、照射パターンm'による電磁波がSAR制限値以下かどうかを判定する(ステップ207)。照射パターンm'と設定照射パターンmの比較は、例えば、画像からオペレータが判断してもよいし、絶対値の差が許容範囲かどうかを判断するようにしてもよい。
その結果、誤差が許容範囲内であって、照射パターンm'による電磁波がSAR制限値以下である場合は、そのシミュレーションに用いた傾斜磁場パターンとRF波形を撮像条件として設定し、その撮像条件で撮像する(ステップ209、210)。またいずれかの条件を満たさない場合は、照射パターン、許容誤差、傾斜磁場パターン等の条件を変更し(ステップ208)、ステップ203〜207を繰り返す。この条件の変更ステップ208は、例えば、オペレーターが入出力部1054を介して条件を入力しなおすことにより実行される。
以上、本発明の実施の形態として、データ処理部105が行なうRF波形の算出を中心にMRI装置の撮像手順を説明したが、RF波形の算出は、MRI装置とは独立した計算機においても行なうことが可能である。また本実施の形態では、多次元励起の撮像シーケンスを例に説明を行なったが、撮像シーケンスはこれに限定されず任意である。さらにRF波形の算出に用いた近似法は、計算機の能力や求める精度に応じて、適宜変更することが可能である。
以上説明したように本発明のRF波形算出方法を用いることにより、照射パターンの絶対値部分と位相部分の重みを変えることができ、その結果として絶対値画像を劣化させることなくRF波形のパワーを低減することができる。それにより超高磁場MRI装置において問題となる被験者が受け取るRFパワーの量を減らすことができ、被験者の安全性を向上させることができる。
以下、本発明によるRF波形シミュレーションの実施例を説明する。
<実施例1>
1.前提条件の設定
感度分布の均一なコイルで直径10センチの円柱形を励起する場合を想定し、図4に示すような直径10センチの円柱形を理想的な照射パターンmとして定義した。
また直径20センチの円形内部を10巻きの渦巻状に400点サンプリングするかたちで、式(1)の空間サンプリングベクトルrを作成した。円柱内部でのフリップ角は45度とした。それに対してRF波形の時間サンプリング数は100点とした。式(9)のK空間ベクトルのたどる経路(傾斜磁場パターン)は、最大波数0.3 /cmの外側から内側へと10巻きの渦巻き型の軌跡とした。感度行列Sは均一感度のコイルを前提とし、400×400要素の対角単位行列とした。
2.RF波形の計算
このような前提条件で、従来法(特許文献2に記載された式(14)を用いたRF波形算定方法)と本発明の方法(式(1)を用いたRF波形算定方法)を用いてRF波形を算出した。式(1)のパラメータλ、χは、3種類の異なる組み合わせで計算を行なった。
従来法を微小角近似で計算する場合、式(14)は式(15)のように書き換えられる。
Figure 2009106493
式(15)を解く1つの方法として、式(16)のように逆行列を使う方法を用いた。β=10とした。
Figure 2009106493
なおこの計算ではRF波形xは以下のように規格化してある。RF波形xを矩形波とした場合にその短冊状の波形の各時間要素の和SUM(x)がフリップ角(ラジアン)となるように規格化した。照射パターンmの単位はRF波形xと同じ単位であるラジアンである。
3.評価
従来法と、本発明の方式で算出したRF波形xについて、それぞれのSARを矩形波の180度パルスとの比で求め、比較した。また、求めたRF波形xからLTA近似を用いて核磁化のシミュレーションを行い、フリップ角を輝度に直して画像化し、理想的な照射パターンmと比較した。比較する数値は理想プロファイルの絶対値とLTA近似から求められたプロファイルの絶対値との誤差(normalized root mean square error: NRMSE)を%で示した。また、本発明では位相部分の誤差の増大とSARの低下とがトレードオフの関係であるので位相部分の誤差の大きさも画像化して従来法と比較した。
表1に従来法と本発明での結果を示す。
Figure 2009106493
式(8)でSARを下げる効果はλまたはχに対して(1−λ−χ)の値が、より1に近いほど大きい。表1の係数1、係数2、係数3の結果から、λの値が下がればSARの値も0.155,0.137、0.109と下がっていくことがわかる。照射パターンの誤差はそれに従って10.5%、11.2%、13.9%と少しずつ増えている。本発明の係数2の結果では、従来法に比べて照射パターンの誤差が10.3%から11.2%へと約6.7%増えているものの、SARが0.190から0.137と約28%も下げることができた。
図5(a)、(b)に、それぞれ、本発明(係数2の場合)による照射パターンの絶対値と従来法による照射パターンの絶対値を示す。図5(a)、(b)から、それぞれ中心部分が0.7程度円柱状に励起され、周囲は0付近の値を示していることがわかる。照射パターンの誤差の計算結果から、従来法の照射パターン(b)は、本発明の照射パターン(a)よりも約6.7%、理想的なプロファイルに近いはずであるが、画像で判断する場合にはどちらの優劣もつけがたい程度の差であることがわかる。
図6(a)、(b)に、それぞれ、本発明(係数2の場合)で算出したRFパルス波形と、従来法で算出したRFパルス波形を示す。横軸が時間[ms]であり縦軸は規格化されたRF波形の大きさである。図6(a)、(b)で縦軸の範囲は同一にしてある。図6中、太線が複素数の実数部分、細線が複素数の虚数部分を示している。
図6(a)のRF波形と(b)のRF波形を見比べると、(a)のほうがRF波形の大きさが小さくなっていることがわかる。SARの値はRF波形の絶対値の2乗に比例する。(b)のRF波形では、(b)のRF波形に比べてSARが28%減少し、RF波形が小さくなっている。その結果MRI検査を受ける被験者に与えるRFパワーの量が減少するという利点が確かめられた。
図7(a)および(b)に、それぞれ本発明(係数2の場合)および従来法の照射パターンの位相成分の等高線マップを示す。等高線は0.04ラジアンごとに引かれている。図7の点線で示した円形は、画像の中心部分の直径10センチのフリップ角45度に設定されている領域を示している。図7(b)からわかるように、従来法では円柱内部の位相は0+−0.04ラジアンの範囲に入っている。一方、図7(a)では位相は0±0.2ラジアン程度の山と谷が生じていることがわかるが、この範囲では、MRI画像として絶対値画像を使用する場合問題とならない場合が多い。
<実施例2>
1.前提条件
理想的な照射パターンmとして、図8(a)に示すような、直径4センチでフリップ角45度の円柱とその隣に接する直径6センチフリップ角30度の円柱、合計2つの円柱を励起するパターンを設定した。K空間は巻き数10の渦巻き型の傾斜磁場で掃引することとし、Kの最大値は0.5/cm、時間サンプリング数は400点、空間サンプリング数は1辺20センチの正方形を40x40の1600点でサンプリングした。
2.RF波形計算および評価
実施例1と同様に、従来法と本発明の方法でRF波形を算出し、算出したRF波形からLTA近似を使って照射パターンを計算し、照射パターンの絶対値の誤差(%)、SARの値、および照射パターンの位相を比較した。ただし、RF波形の計算において、従来法の式(7)の中のβは10、本発明方法の式(8)の中のλは3e−3(10-3)、χは3e−6(10-6)の値とした。
以下に結果を示す。図8(b)は本発明の方法による2つの円柱の照射パターンの絶対値を示す。直径4センチの細い円柱はフリップ角45度に設定されているので約0.7程度の値に励起されている。直径6センチの太い円柱はフリップ角30度であるので0.5程度の値に励起されていることがわかる。今回の実施例でのパラメータ設定では照射パターンの絶対値のエラーは従来法で9.7%、本発明の方法で9.6%と本発明の方法のほうが若干良い結果となった。
図9(a)および(b)に、それぞれ本発明の方法と従来法とで計算したRF波形の実数成分と虚数成分を示す。横軸は時間[ms]を示す。(a)と(b)の縦軸のスケールは同じにしている。図9(a)および(b)からわかるように、(a)に示す本発明による結果のほうがRF波形の大きさが小さくなっている。同じ時間長さの矩形180度相当のRF波形のSARの値を1とすると、従来法は0.141、本発明の方法は0.112となり、約21%SARが低減したことがわかる。
図10(a)および(b)に、それぞれ本発明の方法と従来法による照射パターンの位相成分を等高線で示す。等高線は0.05ラジアンごとに引かれている。(b)に示す従来法では、2つの円柱内部が0±0.05ラジアンの範囲に入っていることがわかる。(a)に示す本発明の方法では、0±0.1ラジアンの範囲で位相の山と谷ができていることがわかる。本発明では絶対値画像には関係しない照射パターンの位相成分の誤差を増加させることで従来法よりもSAR低減を実現していることがわかる。
本発明によれば、理想的な複素成分を持つプロファイルを実現するように、RF波形を計算する最小化ルーチンにおいて、理想的なプロファイルとの位相成分の誤差と、RF波形のパワーの大きさをトレードオフの関係にすることができる方法が提供される。
この方法はMRI装置の一部として使用可能のほか、より一般的に照射RFコイルと照射パターンが問題となるようなあらゆる機器、たとえば電子レンジ、携帯電話基地局、電磁界解析システム等、に応用可能である。
(a)本発明が適用されるMRI装置の一実施の形態を示す図、(b)データ処理部の詳細を示すブロック図 MRI装置の撮像手順を示すフロー図 本発明のMRI装置が採用する撮像シーケンス(一部)の一例を示す図 理想照射パターンの一例を示す図 (a)本発明による1つの円柱励起の絶対値プロファイルの図、(b)従来法による1つの円柱励起の絶対値プロファイルの図 (a)本発明による1つの円柱励起の場合のRF波形、(b)従来法による1つの円柱励起の場合のRF波形 (a)本発明による1つの円柱励起の位相プロファイルの等高線図、(b)従来法による1つの円柱励起の位相プロファイルの等高線図 (a)2つの円柱励起の理想照射パターンの一例を示す図、(b)本発明による2つの円柱励起の絶対値プロファイルの図 (a)本発明による2つの円柱励起の場合のRF波形、(b)従来法による2つの円柱励起の場合のRF波形 (a)本発明による2つの円柱励起の位相プロファイルの等高線図、(b)従来法による2つの円柱励起の位相プロファイルの等高線図
符号の説明
101…静磁場マグネット、102…傾斜磁場コイル、103…RFコイル、104…送受信機、105…データ処理部/操作部、108…ディスプレイ、109…傾斜磁場電源、1051…シーケンス制御部、1052…RF波形算出部、1053…画像再構成部、1054…入出力部、1055…記憶部。

Claims (12)

  1. 傾斜磁場および高周波パルスを含む磁場パルスを検査対象に照射する照射手段と、理想照射パターンを実現するための高周波パルス波形を算出し、算出された波形の高周波パルスを前記照射手段に適用する波形制御手段と、前記磁場パルスの照射により前記検査対象から発生する核磁気共鳴信号を処理し画像化する画像化手段とを備え、
    前記波形制御手段は、複数の高周波パルス波形ベクトルを格納する第1の記憶手段と、前記記憶手段から高周波パルス波形ベクトルを読み出し、仮想照射パターンを算出し、前記理想照射パターンと前記仮想照射パターンについて、絶対値の差分の二乗と位相の差分の二乗との重み付け和の最小値を与える高周波パルス波形を算出する計算手段とを有することを特徴とする磁気共鳴検査装置。
  2. 請求項1に記載の磁気共鳴検査装置であって、
    前記第1の記憶手段は、複数の撮像シーケンスと、各撮像シーケンスに対応する高周波パルス波形とを格納することを特徴とする磁気共鳴検査装置。
  3. 請求項1に記載の磁気共鳴検査装置であって、
    第1の記憶手段は、前記高周波パルス波形ベクトルとして、時間サンプル数の次元の高周波パルス波形ベクトルを格納することを特徴とする磁気共鳴検査装置。
  4. 請求項1に記載の磁気共鳴検査装置であって、
    前記波形制御手段は、複数の理想照射パターンを格納する第2の記憶手段を備え、前記第2の記憶手段は、理想照射パターンとして、空間サンプル数の次元の照射パターンベクトルを格納することを特徴とする磁気共鳴検査装置。
  5. 請求項1に記載の磁気共鳴検査装置であって、
    前記波形制御手段は、理想照射パターンの形状および空間サンプル点を受け付ける入出力手段を備え、前記入出力手段が受け付けた理想照射パターンの形状および空間サンプル点から、空間サンプル数の次元のベクトルを作成することを特徴とする磁気共鳴検査装置。
  6. 請求項1に記載の磁気共鳴検査装置であって、
    前記計算手段は、前記高周波パルス波形の算出において、前記理想照射パターンと前記仮想照射パターンの絶対値の差分の二乗と、位相の差分の二乗と、高周波パルスの長さとの重み付け和の最小値を与える高周波パルス波形を算出することを特徴とする磁気共鳴検査装置。
  7. 請求項1に記載の磁気共鳴検査装置であって、
    前記照射手段は、高周波パルスを送信する高周波コイルを備え、
    前記波形制御手段は、前記高周波コイルの感度マップおよび前記傾斜磁場の掃引パターンで決まる行列情報を格納する第3の記憶手段を備え、前記計算手段により、前記第3の記憶手段から読み出した行列情報と前記高周波パルス波形ベクトルを用いて、前記仮想照射パターンを算出することを特徴とする磁気共鳴検査装置。
  8. 請求項1に記載の磁気共鳴検査装置であって、
    前記照射手段は、複数の高周波コイルを備え、
    前記波形制御手段は、複数の高周波コイル毎に前記高周波パルス波形ベクトルを算出することを特徴とする磁気共鳴検査装置。
  9. 請求項1に記載の磁気共鳴検査装置であって、
    前記絶対値の差分の二乗と位相の差分の二乗との重み付け和は、位相の部分の重みが絶対値部分の重みの1/100から1/10000程度であることを特徴とする磁気共鳴検査装置。
  10. 請求項1に記載の磁気共鳴検査装置であって、
    前記磁気パルスは、高周波パルスと、当該高周波パルスと同時に印加され、三次元k空間を掃引する傾斜磁場とを含み、前記照射パターンは三次元空間励起パターンであることを特徴とする磁気共鳴検査装置。
  11. 理想の照射パターンmを与える高周波パルスのパルス波形xを算出する方法であって、
    任意の空間サンプル数の次元の照射パターンベクトルm(ベクトル要素:m1,m2,・・・m,・・・)を設定するステップ、
    時間サンプリング数の次元の高周波パルスベクトルの初期値を与えるステップ、
    前記高周波パルスベクトルの初期値から、前記照射パターンと同じ空間サンプリング数の仮想照射パターンベクトルf(x)(ベクトル要素:f1,f2,・・・f,・・・)を算出するステップ、
    前記理想の照射パターンmと仮想照射パターンf(x)について、式(1)を満たす高周波パルス波形xを算出するステップとを有する方法。
    Figure 2009106493
    (式中、λ、χ、(1−λ−χ)は、各項の重みを決めるパラメータを表す。)
  12. χが、λの1/100から1/10000である請求項11記載のパルス波形算出方法。
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