JP2009106359A - 流動物注入装置及び流動物注入装置セット - Google Patents

流動物注入装置及び流動物注入装置セット Download PDF

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Abstract

【課題】流動物を小さな力で患者に注入することができ、流動物の注入量を精度良く管理することができ、EMCの問題が生じることがなく、低コストな流動物注入装置及び流動物注入装置セットを提供する。
【解決手段】流動物が通過するチューブ11が保持板50に保持される。加圧手段81がチューブを挟んで保持板と対峙している。案内手段71は、保持板と加圧手段との間の距離を一定に保ったまま加圧手段をチューブの長手方向に案内する。チューブを保持板と加圧手段とで挟んで圧縮変形させ、圧縮変形させるチューブの箇所を、案内手段により案内されて移動する加圧手段とともに移動させる。
【選択図】図1

Description

本発明は、半固形化した又は粘調な流動物を定量して患者の体内に注入する際に好適に使用することができる流動物注入装置に関する。また、本発明は、この流動物注入装置とチューブとを備えた流動物注入装置セットに関する。
食道や口腔等の外傷、疾患又は手術等によって食物を口腔から胃に送り込むことが困難な患者に対して、鼻腔から胃に挿入したカテーテルや胃ろうカテーテルを通じて栄養剤を体内に注入する経腸栄養法が広く行われている。この経腸栄養法において用いられる栄養剤が粘度が低い液体状であると、胃の栄養剤が食道に逆流して肺炎を併発したり、注入された栄養剤の水分が体内で吸収されないために下痢したりする等の問題がある。
そこで、上記問題を防止するために、経腸栄養法では、半固形化した栄養剤を用いたり、粘度の低い栄養剤にトロミ剤や増粘剤を加えたりすることが一般的に行われている。
一方、経腸栄養法における栄養剤の注入方法としては、カテーテルの一端を患者に挿入し、他端に栄養剤を充填したシリンジを接続し、シリンジから栄養剤を押し出し患者の体内に注入する方法が知られている。ところが、上記のように流動性が低下し高粘度の栄養剤をシリンジから押し出すには大きな力が必要である。また、栄養剤の注入に用いられる一般的なシリンジの容量は50×10-63(50cc)程度と小さいので、調整した一食分の栄養剤を数本のシリンジに分けて保管する必要があり、大きな保管場所が必要であるという問題がある。
これに対して、予め調整した粘調な一食分の栄養剤を袋体(例えばパウチ)に充填したソフトバッグ(チアーバッグ)が販売されている。このソフトバッグでは、1つの袋体に一食分の栄養剤が注入されているので、シリンジが有する保管場所の問題は解消する。しかしながら、袋体中の栄養剤を患者に注入するには、手やロール状の治具を用いて袋体を搾る必要があり、シリンジと同様に大きな力が必要である。また、加圧装置(例えば加圧バッグ)を袋体に隣接して配置し、この加圧装置を用いて袋体を押し潰すことで袋体から栄養剤を押し出す方法が知られている。ところが、この加圧装置では袋体中の栄養剤を最後まで残らず押し出すことはできず、加圧装置で栄養剤の大部分を押し出した後に、手やロール状の治具を用いて袋体から残りの栄養剤を搾り出す必要があり、このときにやはり大きな力が必要である。
特許文献1には、ゴム状弾性体からなる中空容器内を薬液が一方向のみに流れるように中空容器の入口及び出口に逆止弁をそれぞれ接続し、中空容器を圧迫手段で所定時間間隔で圧迫する注入装置が記載されている。中空容器の入口側の逆止弁と薬液が注入された袋体とをチューブで接続し、出口側の逆止弁と患者とをチューブで接続する。中空容器が圧迫手段により圧迫されると、中空容器が圧縮変形し、中空容器内の薬液が出口側の逆止弁を通過して患者に注入される。次に、中空容器が圧迫手段による圧迫から解放されると、中空容器が元の形に戻る際に袋体中の薬液が中空容器の入口側の逆止弁を通過して中空容器内に流入する。このような動作を繰り返すことにより、袋体内の薬液を患者に注入することができる。
特許第2717004号明細書
しかしながら、上記の特許文献1に記載の注入装置では、圧迫手段による圧迫を受けたときの中空容器の変形量を正確に制御することが困難であるので、患者に対する注入量を精度良く管理することが困難である。また、圧迫手段はその駆動源として電磁力を利用するので、EMC(Electro-Magnetic Compatibility、電磁両立性)を考慮する必要があり、医療機器としては好ましくない。また、電磁力を利用した駆動源やその制御装置は一般に高価である。
本発明は、上記の従来の問題を解決し、流動物を小さな力で患者に注入することができ、流動物の注入量を精度良く管理することができ、EMCの問題が生じることがなく、低コストな流動物注入装置及び流動物注入装置セットを提供することを目的とする。
本発明の流動物注入装置は、流動物を患者の体内に注入するための装置であって、前記流動物が通過するチューブを保持する保持板と、前記チューブを挟んで前記保持板と対峙する加圧手段と、前記保持板と前記加圧手段との間の距離を一定に保ったまま前記加圧手段を前記チューブの長手方向に案内する案内手段とを備える。前記チューブを前記保持板と前記加圧手段とで挟んで圧縮変形させ、前記圧縮変形させる前記チューブの箇所を、前記案内手段により案内されて移動する前記加圧手段とともに移動させることを特徴とする。
本発明の流動物注入装置セットは、上記の本発明の流動物注入装置と、前記保持板に保持されるチューブとを備える。
本発明によれば、小さな力で流動物を注入することができ、流動物の注入量を精度良く管理することができ、EMCの問題が生じることがなく、低コストな流動物注入装置及び流動物注入装置セットを提供できる。
本発明の上記の流動物注入装置が、前記加圧手段を前記案内手段の終端から前記案内手段の始端に案内する循環手段を更に備えることが好ましい。これにより、必要な注入量に応じた回数だけ加圧手段を案内手段と循環手段との間で周回させれば良いので、効率よく短時間で注入作業を行うことができる。
本発明の上記の流動物注入装置において、前記加圧手段が逆方向に移動するのを防止する手段が前記循環手段に設けられていることが好ましい。これにより、作業者が加圧手段を誤って逆方向に移動させて流動物を注入方向とは逆方向に送液させる可能性を低減することができる。
前記加圧手段は前記循環手段に対して着脱可能であることが好ましい。これにより、例えばチューブ交換を容易に行うことができる。
前記加圧手段が前記案内手段により案内された回数を数えるカウンタを更に備えることが好ましい。これにより、加圧手段を案内手段に沿って複数回案内する必要がある場合に、案内回数の数え間違いを防止でき、必要な量の流動物を正確に注入することができる。
前記加圧手段が、前記チューブ上を転動する、円筒形状を有するローラであることが好ましい。これにより、チューブをほぼ閉塞してしまうほどに確実に圧縮変形させることができる。また、加圧手段を移動させるのに必要な力を小さくすることができるので、より小さな力で流動物を注入することができる。
前記案内手段が、前記保持板に立設された側板に、前記保持板と平行に形成された溝であることが好ましい。これにより、簡単且つ安価な構成で、加圧手段をチューブの長手方向に案内することができる。
前記循環手段が、前記保持板に立設された側板に形成された溝であることが好ましい。これにより、簡単且つ安価な構成で、加圧手段を案内手段の終端から案内手段の始端に案内することができる。
以下、本発明の好適な実施形態を図面を用いて説明する。
図1は本発明の一実施形態にかかる流動物注入装置1を示した斜視図、図2はその平面図、図3は図1の矢印IIIに沿って見たその左側面図である。図4は、流動物注入装置1の、図3のIV−IV線での矢視断面図である。図5は流動物注入装置1の分解斜視図である。
本実施形態の流動物注入装置1は、チューブセット10を構成する弾性チューブ11を保持する保持板50と、弾性チューブ11を挟んで保持板50と対峙する加圧手段としての加圧ローラ81とを備える。以下の説明の便宜のため、図1〜図5に示すように、保持板50の長手方向と平行な軸をX軸、保持板50の法線方向軸をZ軸、X軸及びZ軸と直交する軸をY軸と呼ぶ。Z軸方向を上下方向とし、Z軸の矢印が向く側を上側とする。
図5に示すように、保持板50の上面には、X軸方向と平行に延設された平面状のチューブ支持面51が形成され、チューブ支持面51のX軸方向の両端には、略U字状の第1及び第2係止爪41,42が上方向に向かって突出して設けられている。係止爪41,42が、弾性チューブ11の両端に取り付けられた第1及び第2コネクタ21,22の円筒状部21a,22aを挟持する。このとき、係止爪41,42の互いに対向しない側の端面41b,42bが、第1及び第2コネクタ21,22の環状に突出したフランジ21b,22bの互いに対向する側の面と当接する。この結果、弾性チューブ11は、第1及び第2係止爪41,42によりX軸方向と平行にほぼ一直線状に伸ばされて、チューブ支持面51上に保持される。
保持板50の上面には、X軸方向と平行な一対の溝52a,52bが、チューブ支持面51を挟んで形成されている。一対の溝52a,52bに一対の側板60a,60bの下側端縁が嵌入されることで、一対の側板60a,60bが互いに平行に保持板50上に立設されている。
一対の側板60a,60bの互いに対向する面には、加圧ローラ81を周回させる環状の溝70がそれぞれ形成されている。図4に示すように、溝70は、一対の側板60a,60bが保持板50上に立設された状態においてX軸と平行に直線状に延びた案内手段としての案内部71と、案内部71の一端(始端)71aと他端(終端)71bとを結ぶ循環手段としての循環部72とからなる。循環部72は、両端の半円弧状の半円部72a,72bと、半円部72a,72bを接続しX軸とほぼ平行な直線部72cとを備える。循環部72は案内部71に対して保持板50よりも遠い側(上側)に位置している。側板60a,60bの上側端縁から延びた着脱部73が循環部72の直線部72cと略T字状に交差している。環状の溝70で囲まれた島状部74のX軸とほぼ平行な上側端縁74aに上方向に隆起した突部75が設けられている。突部75の外形を規定する側壁は、Z軸とほぼ平行な平面状の側壁76を半円部72a側に有し、半円部72bの内周側の側壁を構成する円筒面状の側壁77を半円部72aとは反対側に有する。一方、環状の溝70を形成する対向する一対の側壁のうち、突部75の側壁76,77と対向する部分の側壁は、滑らかな曲面で構成されている。一対の側板60a,60bの形状は、環状の溝70の形状を含めて互いに鏡面対称である。
2本の連結棒61a,61bが一対の側板60a,60bを繋いでいる。連結棒61a,61bの位置は、X軸方向には側板60a,60bの両端縁近傍であり、Z軸方向には側板60a,60bの上側端縁近傍である。連結棒61a,61bは、一対の側板60a,60bの間隔を一定に保ち、且つその平行度を維持する機能を有する。
側板60a,60bの互いに対向する側とは反対側の面には、略U字状のハンドル62a,62bが設けられている。ハンドル62a,62bは、側板60a,60bの連結棒61a,61bが設けられた位置と対応する位置に取り付けられている。流動物を患者の体内に注入する際に、作業者の一方の手でハンドル62a,62bを把持して流動物注入装置1を保持することで、注入作業を安定的に行うことができる。
係止爪41,42、保持板50、側板60a,60b、連結棒61a,61b、ハンドル62a,62bの材料は特に制限はなく、例えば樹脂、金属などを用いることができるが、ポリアセタール、ポリカーボネート等を用いると射出成形により所望する形状を容易に成形することができるので好ましい。
加圧ローラ81は略円筒形状を有し、その両端面に回転軸82a,82bが突出している。回転軸82a,82bがホルダ83の一対のアーム84a,84bを貫通して、加圧ローラ81は略U字状のホルダ83に回転可能に保持されている。ホルダ83のアーム84a,84bを繋ぐ基部85に棒状のローラハンドル86が取り付けられている。アーム84a,84bの外側側面から突出した回転軸82a,82bが、側板60a,60bの互いに対向する面に形成された環状の溝70内に嵌入し、これにより加圧ローラ81は環状の溝70に沿って案内される。ローラハンドル86は、回転軸82a,82bが溝70と係合しているときに一対の側板60a,60bからはみ出すような長さを有している。
図4に示すように、回転軸82a,82bが案内部71と係合しているとき、弾性チューブ11は、加圧ローラ81の円筒状の外周面とチューブ支持面51との間に挟まれて、その内周面がZ軸方向に密着してほぼ閉塞してしまうほどに弾性的に圧縮変形する。回転軸82a,82bが直線部72cと係合しているとき、加圧ローラ81は弾性チューブ11から離間し、弾性チューブ11は初期の円筒形状に弾性回復する。
加圧ローラ81、ホルダ83、ローラハンドル86の材料は特に制限はなく、例えば樹脂、金属などを用いることができる。加圧ローラ81は、大きな機械的強度と低い摩擦係数を有していることが好ましく、例えばポリアセタール、アルミニウム等を用いることができる。加圧ローラ81の回転軸82a,82bには、加圧ローラ81の回転を容易にするために、滑り軸受けや転がり軸受けが設けられていても良い。
弾性チューブ11の一端には、第1コネクタ21を介して第1チューブ12aの一端が接続され、弾性チューブ11の他端には、第2コネクタ22を介して第2チューブ12bの一端が接続されている。第1チューブ12aの他端にはメス型コネクタ23が接続されている。第2チューブ12bの他端にはオス型コネクタ24が接続されている。第1チューブ12aには第1チューブ12a内の流動物の通過の許可/不許可を切り替えるストッパ25が設けられている。以上の3つのチューブ11,12a,12bと、コネクタ21,22,23,24と、ストッパ25とでチューブセット10が構成される。第1及び第2チューブ12a,12bとしては、特に制限はなく、流動物の種類などに応じて適宜選択して使用することができるが、例えば経腸栄養法などで使用される公知の栄養セットを構成するチューブと同種のチューブを用いることができる。
本発明において、患者の体内に注入される流動物としては、特に制限はないが、例えば経腸栄養法に用いられる栄養剤、X線撮影などを行う際に用いられる造影剤、関節などに注入されるヒアルロン酸など、流動性を有する物質であれば特に制限はない。また、その粘性についても特に問わないが、例えばシリンジなどを用いて注入するには大きな力が必要な程度の粘性を有すると本発明の効果が顕著に発揮されるので好ましい。具体的には流動物の粘度は1000cP以上であることが好ましい。流動物の粘度の上限は弾性チューブ11の機械的特性等により変化するが、一般には50000cP以下であることが好ましい。流動物の収納形態は特に制限はなく、例えばビーカーなどの容器に入れられていても良い。但し、一回の注入に必要な流動物が柔軟性を有する袋体に充填されたスパウト付きパウチを用いると、取り扱いが容易、広い保管場所が不要、効率よい注入作業が可能等の利点を有するので好ましい。後述するように、本発明の流動物注入装置は、弾性チューブ11が弾性回復する際に弾性チューブ11内に発生する負圧を利用して液状物を弾性チューブ11内に流入させるので、スパウト付きパウチを用いる場合には、負圧によってスパウト近傍でパウチの内面同士が密着してスパウトが閉塞してしまい、パウチ内の流動物を最後まで取り出すことができないという問題が生じる可能性がある。この問題を解消するために、パウチに、その内面同士が密着するのを防止する構造が設けられていることが好ましい。このような構造としては、パウチ内に設けられた硬質のリブや、スパウトからパウチ内に連続して延びた硬質のチューブなど、周知の構造を採用することができる。
以上のように構成された本実施形態の流動物注入装置1を用いてスパウト付きパウチに収納された流動物を患者の体内に注入する方法の一例を以下に説明する。
図1〜図4に示すように流動物注入装置1のチューブ支持面51上にチューブセット10の弾性チューブ11を固定する。このとき、ストッパ25で第1チューブ12aを挟んで閉塞させておく。そして、メス型コネクタ23をパウチのスパウトに接続する。その後、ストッパ25を開放し、第1チューブ12a内を流動物が移動可能な状態にする。加圧ローラ81を循環部72内に移動させる。
次いで、パウチを軽く押し潰して、流動物を、第1チューブ12a、弾性チューブ11、及び第2チューブ12b内に導入させる。そして、オス型コネクタ24を患者に接続されたチューブに接続する。
次いで、流動物注入装置1をテーブルなどに載置して、一方の手でハンドル62a,62bを把持して流動物注入装置1が動かないように保持し、他方の手でローラハンドル86を用いて、加圧ローラ81を溝70に沿って図4の矢印89方向に移動させる。加圧ローラ81が半円部72aから案内部71の始端71aを通過して案内部71内に移動すると、加圧ローラ81のZ軸方向の位置が案内部71を構成する溝の上側の側壁(島状部74の下側端縁)74bによって規制されるので、加圧ローラ81の円筒状の外周面が弾性チューブ11を圧縮する。これにより、弾性チューブ11は、加圧ローラ81とチューブ支持面51との間に挟まれてZ軸方向に圧縮変形し、その内周面がZ軸方向に密着する。加圧ローラ81を案内部71に沿って矢印89方向に移動させると、弾性チューブ11の圧縮変形して閉塞した箇所(これを「圧縮箇所」と呼ぶ)が加圧ローラ81とともに移動する。側壁74bがチューブ支持面51に対して平行であるので、加圧ローラ81はチューブ支持面51までの距離を一定に保ったまま案内部71に沿って案内される。従って、案内部71上における加圧ローラ81の位置にかかわらず、弾性チューブ11が加圧ローラ81から受ける圧縮力は一定である。加圧ローラ81が案内部71に沿って移動するのにともない、圧縮箇所よりも患者側の弾性チューブ11の部分及び第2チューブ12b内の流動物が患者に向かって移動する。加圧ローラ81が通り過ぎて圧縮力から解放された弾性チューブ11の部分は、弾性チューブ11が有する弾性回復力により圧縮変形前の形状に復元する。この復元によって、圧縮箇所よりもパウチ側の弾性チューブ11の部分内に負圧が発生し、この負圧によって流動物が第1チューブ12aを介して弾性チューブ11内に導入される。加圧ローラ81が案内部71の終端71bを通過して半円部72b内に移動すると、加圧ローラ81は弾性チューブ11から離間し、弾性チューブ11上に圧縮箇所はなくなる。このとき、流動物が粘性を有していることなどによって、第1チューブ12a及び弾性チューブ11内に導入された流動物がパウチ側へ逆流することはない。加圧ローラ81を環状の溝70に沿って矢印89方向に周回させると、上記の動作が繰り返され、流動物を患者に注入することができる。
本実施形態の流動物注入装置1によれば、流動物は、弾性チューブ11が弾性回復する際に弾性チューブ11内に発生する負圧によって弾性チューブ11内に吸引される。また、加圧ローラ81が案内部71上にあるとき、加圧ローラ81はZ軸方向には拘束されるが、X軸方向には拘束されていない。従って、大きな力を加えることなく、加圧ローラ81を案内部71に沿ってX軸方向(矢印89方向)に移動させて流動物を患者の体内に注入することができる。
また、加圧ローラ81を移動させる動力源は作業者の手であり、上述した従来の注入装置のように電磁力は不要である。従って、本実施形態の流動物注入装置1ではEMCの問題は生じない。また、装置コストを低減できる。
また、流動物注入装置1による流動物の送液量(患者に対する注入量)は、案内部71上での加圧ローラ81の移動距離に比例する。例えば、加圧ローラ81を環状の溝70に沿って所定回数だけ周回させ、最後に案内部71上を所定距離だけ移動させることで、所望する送液量を得ることができる。このようにすれば、流動物を任意の量だけ精度良く送り出す(注入する)ことができる。また、流動物の流速は、案内部71上での加圧ローラ81の移動速度を変えることにより任意に変更可能である。
本実施形態では、弾性チューブ11は、加圧ローラ81による圧縮力により、その内周面がZ軸方向に密着するほどに弾性変形可能である必要があり、且つ、加圧ローラ81による圧縮力が解除されたときには、弾性チューブ11内に生じる負圧により流動物を弾性チューブ11内に吸引できるほどの弾性回復力を有している必要がある。更に、加圧ローラ81から繰り返して圧縮力を受けてもこのような機械的特性が変化しないような耐久性を有している必要がある。また、弾性チューブ11は、その内部の流動物の状態を観察できるように、透明又は半透明(即ち透光性を有すること)であることが好ましい。弾性チューブ11の仕様はこのような特性を満足するように決定されることが好ましい。例えば、弾性チューブ11の材料は、特に制限はないが、ゴム、PVC(ポリ塩化ビニル)、PP(ポリプロピレン)、PBD(ポリブタジエン)、ポリウレタン、シリコーン、ポリ酢酸エチルが好ましく、これらの中でもPVCが特に好ましい。また、弾性チューブ11の肉厚は、その材料や外径及び内径等によっても変化しうるが、その下限は0.5mm以上、更には0.7mm以上が好ましく、その上限は3.0mm以下、更には2.2mm以下が好ましい。弾性チューブ11の肉厚が上記の下限値よりも小さいと、加圧ローラ81による圧縮力が解除されたときに発生する弾性回復力が小さくなるので、流動物の粘性が大きい場合には、流動物を弾性チューブ11内に流入させることが困難になる場合がある。弾性チューブ11の肉厚が上記の上限値よりも大きいと、弾性チューブ11の弾性係数が大きくなるので、加圧ローラ81による圧縮変形量が不十分になったり、案内部71に沿って加圧ローラ81を移動させるのにより大きな力が必要になったりすることがある。
本実施形態の流動物注入装置1では、案内部71上での加圧ローラ81の単位移動距離あたりの流動物の送液量は、弾性チューブ11の内径に応じて変化する。また、環状の溝70に対する加圧ローラ81の一周回あたりの流動物の送液量は、弾性チューブ11の内径及び案内部71のX軸方向の長さに応じて変化する。弾性チューブ11の内径及び案内部71のX軸方向の長さは、このような観点を考慮して自由に設定することができる。一般的には、弾性チューブ11の内径の下限は2mm以上、更には4.5mm以上が好ましく、その上限は15mm以下、更には13mm以下が好ましい。弾性チューブ11の内径が上記の下限値よりも小さいと、必要な注入量を得るために環状の溝70に対して加圧ローラ81を多数回周回させる必要が生じるので注入作業の効率が低下する。弾性チューブ11の内径が上記の上限値よりも大きいと、流動物の送液量や流速を微調整することが困難になる。また、案内部71のX軸方向の長さの下限は100mm以上、更には150mm以上が好ましく、その上限は300mm以下、更には250mm以下が好ましい。案内部71のX軸方向の長さが上記の下限値よりも短いと、必要な注入量を得るために環状の溝70に対して加圧ローラ81を多数回周回させる必要が生じるので注入作業の効率が低下する。案内部71のX軸方向の長さが上記の上限値よりも長いと、流動物注入装置1の寸法や重量が大きくなり、取り扱い性が劣化する。
流動物注入装置1を用いて上記のように流動物を患者の体内に注入するためには、弾性チューブ11を加圧ローラ81の移動方向(即ちX軸方向)に沿って一直線状に保持し、加圧ローラ81で弾性チューブ11を閉塞するほどに圧縮しなければならない。即ち、弾性チューブ11の仕様が流動物注入装置1に適合していることが好ましい。従って、流動物注入装置1と、これに適した弾性チューブ11(または弾性チューブ11を含むチューブセット10)とが組み合わされた流動物注入装置セットとして提供されることが好ましい。
本実施形態の流動物注入装置1では、弾性チューブ11内に発生する負圧を利用して、流動物を弾性チューブ11内に吸引する。従って、流動物が柔軟性を有する袋体(例えばスパウト付きパウチ)に収納されている場合であっても、流動物注入装置1を用いて袋体内の流動物を最後まで残らず取り出すことができる。スパウト付きパウチを用いる場合、上述したように、負圧によってスパウト近傍でパウチの内面同士が密着してスパウトが閉塞してしまうのを防止する構造がパウチ内に設けられていることが好ましい。
本実施形態の流動物注入装置1において、一対の側板60a,60bの溝70上に形成されたZ軸とほぼ平行な直線状の側壁76は、作業者が溝70に対して加圧ローラ81を矢印89とは反対方向に誤って移動させるのを防止する。即ち、加圧ローラ81が直線部72c上にあるとき、作業者が加圧ローラ81を矢印89とは反対方向に移動させようとすると、加圧ローラ81の回転軸82a,82bが側壁76に衝突し、加圧ローラ81を更に移動させることができない。これにより、作業者は、加圧ローラ81の移動方向が想定された移動方向と逆方向であったことを認識する。これとは逆に、加圧ローラ81を矢印89方向に移動させた場合には、加圧ローラ81の回転軸82a,82bは半円部72bに沿って移動して突部75を容易に乗り越えて直線部72c内に移動する。従って、加圧ローラ81を矢印89方向に移動させることに対して、突部75はほとんど障害にはならない。このように、循環部72上に非対称形状を有する突部75を設けるという極めて簡単な構成により、作業者が加圧ローラ81を逆方向に移動させて流動物を逆流させてしまうという事態を回避することができる。なお、加圧ローラ81を逆方向に移動するのを防止する手段は、上記の突部75に限られない。構造はやや複雑になるが、例えばラチェット機構を用いても良い。
本実施形態の流動物注入装置1において、溝70につながった着脱部73は、加圧ローラ81を一対の側板60a,60b間に組み込んだり、一対の側板60a,60bから分離したりするのを容易にする。即ち、加圧ローラ81の回転軸82a,82bを着脱部73を通過させることにより、回転軸82a,82bを環状の溝70に対して係合したり、その係合を解除したりすることができる。例えば、図1に示す状態においてチューブセット10を交換するには、加圧ローラ81を一対の側板60a,60bから分離すると、チューブセット10の交換作業が容易になる。
本実施形態の流動物注入装置1において、加圧ローラ81が案内部71を通過した回数(または環状の溝70を周回した回数)を数えるカウンタ(図示せず)が設けられていても良い。これにより、案内部71を加圧ローラ81を複数回通過させる必要がある場合に、通過回数を数え間違うのを防止できる。また、加圧ローラ81を案内部71を1回通過させたときの送液量を予め測定しておけば、カウンタから得た通過回数から総送液量(即ち総注入量)を容易に知ることができる。カウンタとしては、特に制限はなく、加圧ローラ81の通過を接触式又は非接触式に検知して、その通過回数を積算する公知のカウンタを用いることができる。更に、カウンタから得た加圧ローラ81の通過回数と、加圧ローラ81の1回の通過あたりの送液量とを乗じて総送液量(総注入量)を演算し表示させても良い。
上記の実施形態は一例であって、本発明はこれに限定されず、種々の変更が可能である。
例えば、上記の実施形態では、加圧ローラ81を周回させるために、一対の側板60a,60bの互いに対向する面に案内部71と循環部72とからなる環状の溝70を形成したが、本発明では、循環部72は省略可能である。例えば、案内部71の始端71a及び終端71bにそれぞれ接続された溝を側板60a,60bのX軸方向の両端に導いてそれぞれ開口させる。加圧ローラ81を案内部71に沿って複数回移動させる必要がある場合には、加圧ローラ81を案内部71の始端71aから終端71bまで移動させた後、加圧ローラ81を終端71b側の開口を介して一対の側板60a,60bから分離し、始端71a側の開口に挿入して再度始端71aから終端71bまで移動させるという動作を必要な回数だけ繰り返せばよい。
また、加圧ローラ81とチューブ支持面51との間の距離を一定に保ったまま加圧ローラ81をX軸方向に案内する案内手段として、上記の実施形態ではX軸と平行な案内部71を用いたが、案内手段はこれに限定されない。例えば、リンク機構を用いて加圧ローラ81をチューブ支持面51までの距離を一定に保ったまま移動させても良い。
また、弾性チューブ11を保持するチューブ支持面51はX軸に平行な平面であったが、チューブ支持面は平面である必要はない。例えば、チューブ支持面を円弧状の曲面とし、弾性チューブ11をこの円弧状曲面の周方向に沿って配置しても良い。この場合も、加圧ローラ81は、弾性チューブ11を保持する円弧状曲面までの距離が一定になるように円弧状に案内される。このように加圧ローラ81を案内する手段としては、円弧状曲面と同心の円弧状の溝や、一端に加圧ローラ81を保持し、他端が円弧状曲面の中心に回転自在に保持された揺動アームなどを用いることができる。
弾性チューブ11を加圧する加圧手段は、上記の実施形態で用いた1本の加圧ローラ81に限定されない。例えば、平行に配置された複数の加圧ローラ81で、弾性チューブ11の長手方向の異なる複数箇所を圧縮しても良い。また、弾性チューブ11との摩擦が小さい場合には、自転する加圧ローラ81に代えて、棒状の部材を弾性チューブ11に対して加圧しながら摺動させても良い。
本発明では、加圧手段(上記の実施形態では、加圧ローラ81)が逆方向に移動するのを防止するための手段(上記の実施形態では、側壁76を含む突部75)を省略することができる。
また、加圧手段(上記の実施形態では、加圧ローラ81)を循環手段(上記の実施形態では、循環部72)に対して着脱可能にする手段(上記の実施形態では、着脱部73)を省略することができる。
チューブセット10の構成は、上記の実施形態に限定されない。例えば、両端のコネクタ23,24の仕様の変更や、ストッパ25の省略など、流動物の種類などに応じて適宜変更することができる。
本発明の利用分野は特に制限はないが、栄養剤、造影剤、ヒアルロン酸などの半固形化した又は粘調な流動物を患者に注入する際に好ましく利用することができる。
図1は、本発明の一実施形態にかかる流動物注入装置を示した斜視図である。 図2は、本発明の一実施形態にかかる流動物注入装置を示した平面図である。 図3は、本発明の一実施形態にかかる流動物注入装置の、図1の矢印IIIに沿って見た左側面図である。 図4は、本発明の一実施形態にかかる流動物注入装置の、図3のIV−IV線での矢視断面図である。 図5は、本発明の一実施形態にかかる流動物注入装置の分解斜視図である。
符号の説明
1 流動物注入装置
10 チューブセット
11 弾性チューブ
50 保持板
51 チューブ支持面
60a,60b 側板
70 溝
71 案内部(案内手段)
71a 案内部の始端
71b 案内部の終端
72 循環部(循環手段)
72a,72b 半円部
72c 直線部
73 着脱部
74 島状部
81 加圧ローラ(加圧手段)
82a,82b 回転軸

Claims (9)

  1. 流動物を患者の体内に注入するための装置であって、
    前記流動物が通過するチューブを保持する保持板と、
    前記チューブを挟んで前記保持板と対峙する加圧手段と、
    前記保持板と前記加圧手段との間の距離を一定に保ったまま前記加圧手段を前記チューブの長手方向に案内する案内手段と
    を備え、
    前記チューブを前記保持板と前記加圧手段とで挟んで圧縮変形させ、前記圧縮変形させる前記チューブの箇所を、前記案内手段により案内されて移動する前記加圧手段とともに移動させることを特徴とする流動物注入装置。
  2. 前記加圧手段を前記案内手段の終端から前記案内手段の始端に案内する循環手段を更に備える請求項1に記載の流動物注入装置。
  3. 前記加圧手段が逆方向に移動するのを防止する手段が前記循環手段に設けられている請求項2に記載の流動物注入装置。
  4. 前記加圧手段は前記循環手段に対して着脱可能である請求項2に記載の流動物注入装置。
  5. 前記加圧手段が前記案内手段により案内された回数を数えるカウンタを更に備える請求項1に記載の流動物注入装置。
  6. 前記加圧手段が、前記チューブ上を転動する、円筒形状を有するローラである請求項1に記載の流動物注入装置。
  7. 前記案内手段が、前記保持板に立設された側板に、前記保持板と平行に形成された溝である請求項1に記載の流動物注入装置。
  8. 前記循環手段が、前記保持板に立設された側板に形成された溝である請求項2に記載の流動物注入装置。
  9. 請求項1〜8のいずれかに記載の流動物注入装置と、前記保持板に保持されるチューブとを備えた流動物注入装置セット。
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