JP2009106127A - PoE受電装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】給電装置に接続された後に下流装置が接続されることにより電力クラスを変更する必要が生じた場合に、適切な電力クラスを給電装置に通知することができるPoE受電装置を提供する。
【解決手段】本発明に係るPoE受電装置は、下流装置が一つも接続されていない状態で自己の最大消費電力に対応する電力クラスを給電装置に通知した(S10)後に、PoE電力クラス分け機能対応の下流装置が一つ接続された(S20のYES)場合に、前記PoE電力クラス分け機能対応の下流装置の電力クラスを決定し(S30)、自己の最大消費電力と前記PoE電力クラス分け機能対応の下流装置の電力クラスの上限値との和が、自己の最大消費電力に対応する電力クラスの上限値を超えていれば(S40のYES)、より上限値の大きい電力クラスを前記給電装置に通知する(S60)。
【選択図】図3
【解決手段】本発明に係るPoE受電装置は、下流装置が一つも接続されていない状態で自己の最大消費電力に対応する電力クラスを給電装置に通知した(S10)後に、PoE電力クラス分け機能対応の下流装置が一つ接続された(S20のYES)場合に、前記PoE電力クラス分け機能対応の下流装置の電力クラスを決定し(S30)、自己の最大消費電力と前記PoE電力クラス分け機能対応の下流装置の電力クラスの上限値との和が、自己の最大消費電力に対応する電力クラスの上限値を超えていれば(S40のYES)、より上限値の大きい電力クラスを前記給電装置に通知する(S60)。
【選択図】図3
Description
本発明は、PoE(Power over Ethernet(登録商標))において用いられるPoE受電装置に関する。
PoEは、基本的に、イーサネット(登録商標)ケーブルを介して電力を受け取る受電装置(PD:Powered Device)とイーサネットケーブルを介して電力を供給する給電装置(PSE:Power Sourcing Equipment)という2つの要素によって構成される。そして、上記受電装置として、例えば、PoE接続を介して、給電装置から受け取った電力の一部を、更に別の給電ネットワークを用いて下流装置に供給するPoE受電装置が提案されている(特許文献1参照)。
PoEは、IEEE802.3afで規格化され、給電装置が電力管理を行えるよう、受電装置に電力供給を開始するまでに、給電装置が受電装置にどの程度の電力を供給するかの電力クラス分けを行う機能をオプションとして有している。電力クラス分けにおいて、給電装置は給電用ポートに15.5V〜20.5Vの電圧をかけ、それにより受電装置の受電用ポートに14.5V〜20.5Vの電圧が印加されると、受電装置は内蔵している定電流源を受電用ポートに接続し、給電装置は受電装置の定電流源を流れる電流の電流値を測定し、その測定結果に基づいて受電装置を4つの電力クラスに分類する。4つの電力クラスとは、クラス1が0.44W〜3.84W、クラス2が3.84W〜6.49W、クラス3が6.49W〜12.95W、及びクラス0が0.44W〜12.95Wの消費電力である。なお、クラス0は、電力クラス分けに対応していない受電装置に適用される。
特許文献1で提案されているPoE受電装置は、受電装置自身及び下流装置で必要とされる電力量を給電装置に通知する事により、給電装置から受け取った電力の一部を、下流装置に供給する事を可能にしている。
しかしながら、電力クラス分けは、給電装置が電源ON状態を維持している場合には、給電装置と受電装置とが接続された直後にのみ行われるので、給電装置と受電装置との接続前には受電装置に接続されていなかった下流装置が給電装置と受電装置との接続後に受電装置に接続された場合や、給電装置と受電装置との接続前には受電装置に接続されていた下流装置が給電装置と受電装置との接続後に受電装置との接続を切られた場合に問題が生じる可能性があった。
電力クラス分けの際に受電装置と下流装置とが接続されていない場合、電力クラスにおいて下流装置の消費電力は確保されていないので、その後、下流装置が受電装置に接続された場合に下流装置に電力供給できない可能性がある。
また、例えば、受電装置自体の消費電力が1Wで下流装置の消費電力が3Wの場合、合計4Wとなるので、給電装置と受電装置との接続前に受電装置と下流装置とが接続されていれば、給電装置はクラス2の電力供給に対応する必要があるが、給電装置と受電装置との接続後に受電装置と下流装置との接続が切られると、消費電力は1Wになるので、給電装置はクラス1の電力供給に対応していれば充分である。クラス2の電力供給をクラス1の電力に変更すれば、余裕がでた電力を他の受電機器への給電に用いることができるが、給電装置と受電装置との接続時にクラス2の電力供給を確保した場合、給電装置と受電装置との接続後に受電装置と下流装置との接続が切られてもクラス2の電力供給を確保し続けるため、限られた供給電力を有効に利用できない。
本発明は、上記の状況に鑑み、給電装置に接続された後に下流装置が接続されることにより電力クラスを変更する必要が生じた場合に、適切な電力クラスを給電装置に通知することができるPoE受電装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために本発明に係るPoE受電装置は、PoEにより給電装置から供給される電力を受電するPoE受電装置であって、PoEに対応している下流装置が一つも接続されていない状態で前記PoE受電装置の最大消費電力に対応する電力クラスを前記給電装置に通知した後に、PoEの電力クラス分け機能に対応している下流装置が一つ接続された場合に、前記PoEの電力クラス分け機能に対応している下流装置からの通知に基づいて前記PoEの電力クラス分け機能に対応している下流装置の電力クラスを決定し、前記PoE受電装置の最大消費電力と前記PoEの電力クラス分け機能に対応している下流装置の電力クラスの上限値との和が、前記PoE受電装置の最大消費電力に対応する電力クラスの上限値を超えていれば、一時的に前記PoE受電装置と前記給電装置との接続を擬似的に切断して、前記PoE受電装置の最大消費電力に対応する電力クラスよりも上限値の大きい電力クラスを前記給電装置に通知するようにしている。
これにより、給電装置に接続された後に下流装置が接続されることにより電力クラスを変更する必要が生じた場合に、適切な電力クラスを給電装置に通知することができる。
また、上記構成の本発明に係るPoE受電装置において、前記PoEの電力クラス分け機能に対応している下流装置と前記PoE受電装置との接続が切断され、前記PoE受電装置に接続されているPoEに対応している下流装置がなくなった場合に、前記PoE受電装置の最大消費電力が、前記PoEの電力クラス分け機能に対応している下流装置と前記PoE受電装置との接続が切断される直近に前記給電装置に通知した電力クラスの下限値よりも小さければ、一時的に前記PoE受電装置と前記給電装置との接続を擬似的に切断して、前記PoEの電力クラス分け機能に対応している下流装置と前記PoE受電装置との接続が切断される直近に前記給電装置に通知した電力クラスよりも上限値の小さい電力クラスを前記給電装置に通知するようにしてもよい。
これにより、給電装置の給電能力に関して、PoE受電装置への電力供給に対する過剰な割り当てを減らすことができるので、他の機器への電力給電等に対する割り当てを増やすことができる。したがって、給電装置の電力供給能力を有効利用することができる。
また、上記各構成の本発明に係るPoE受電装置において、PoEに対応している下流装置が一つも接続されていない状態で前記PoE受電装置の最大消費電力に対応する電力クラスを前記給電装置に通知した後に、PoEの電力クラス分け機能に対応している下流装置が一つ接続された場合に、前記PoEの電力クラス分け機能に対応している下流装置からの通知に基づいて前記PoEの電力クラス分け機能に対応している下流装置の電力クラスを決定し、前記PoE受電装置の最大消費電力と前記PoEの電力クラス分け機能に対応している下流装置の電力クラスの上限値との和が、前記PoE受電装置の最大消費電力に対応する電力クラスの上限値を超えていれば、一時的に前記PoE受電装置と前記給電装置との接続を擬似的に切断して、前記PoE受電装置の最大消費電力に対応する電力クラスよりも上限値の大きい電力クラスを前記給電装置に通知する第1の動作モードと、PoEに対応している下流装置が一つも接続されていない状態で前記PoE受電装置の最大消費電力に対応する電力クラスを前記給電装置に通知した後に、PoEの電力クラス分け機能に対応している下流装置が一つ接続された場合に、前記PoEの電力クラス分け機能に対応している下流装置からの通知に基づいて前記PoEの電力クラス分け機能に対応している下流装置の電力クラスを決定し、前記PoE受電装置の最大消費電力と前記PoEの電力クラス分け機能に対応している下流装置の電力クラスの上限値との和が、前記PoE受電装置の最大消費電力に対応する電力クラスの上限値を超えていれば、前記PoE受電装置の最大消費電力に対応する電力クラスよりも上限値の大きい電力クラスを前記給電装置に通知することなく、前記PoEの電力クラス分け機能に対応している下流装置に電力を供給しない第2の動作モードとを有し、前記第1の動作モード及び前記第2の動作モードのいずれかを択一的に選択して設定する動作モード設定手段を備えるようにしてもよい。
また、上記各構成の本発明に係るPoE受電装置において、一時的に前記PoE受電装置と前記給電装置との接続を擬似的に切断して、前記PoE受電装置の最大消費電力に対応する電力クラスよりも上限値の大きい電力クラスを前記給電装置に通知したにもかかわらず、その通知に対応する電力クラスの変更を前記給電装置が行わなかった場合に、以下に示す処理1〜処理4のいずれかを行うようにしてもよい。
処理1は、少なくとも前記PoE受電装置だけは動作できるようにするために、前記PoEの電力クラス分け機能に対応している下流装置に電力を供給しない処理である。
処理2は、少なくとも前記PoE受電装置だけは動作できるようにし、さらに、場合によっては前記PoEの電力クラス分け機能に対応している下流装置の最低動作或いは通常動作を可能にするために、前記PoE受電装置の最大消費電力に対応する電力クラス内で前記PoEの電力クラス分け機能に対応している下流装置に電力を供給する処理である。
処理3は、前記PoEの電力クラス分け機能に対応している下流装置の最低動作或いは通常動作が可能になる確率を処理2よりも高くするために、通常動作状態よりも消費電力の少ない省電力モードになった上で、前記PoE受電装置の最大消費電力に対応する電力クラス内で前記PoEの電力クラス分け機能に対応している下流装置に電力を供給する処理である。
処理4は、前記PoEの電力クラス分け機能に対応している下流装置からの通知に基づいて前記PoEの電力クラス分け機能に対応している下流装置の電力クラスを決定し、前記PoE受電装置の最大消費電力と前記PoEの電力クラス分け機能に対応している下流装置の電力クラスの上限値との和が、前記PoE受電装置の最大消費電力に対応する電力クラスの上限値を超えていれば、一時的に前記PoE受電装置と前記給電装置との接続を擬似的に切断して、前記PoE受電装置の最大消費電力に対応する電力クラスよりも上限値の大きい電力クラスを前記給電装置に通知することを、前記給電装置が前記変更を行うまで定期的に繰り返す処理である。前記給電装置と他の機器との接続が切断され前記給電装置の給電能力に余裕が出た場合に、前記変更が可能になる場合があり、処理4はかかる場合に対応することができる。
本発明に係るPoE受電装置によると、PoEに対応している下流装置が一つも接続されていない状態で前記PoE受電装置の最大消費電力に対応する電力クラスを前記給電装置に通知した後に、PoEの電力クラス分け機能に対応している下流装置が一つ接続された場合に、前記PoEの電力クラス分け機能に対応している下流装置からの通知に基づいて前記PoEの電力クラス分け機能に対応している下流装置の電力クラスを決定し、前記PoE受電装置の最大消費電力と前記PoEの電力クラス分け機能に対応している下流装置の電力クラスの上限値との和が、前記PoE受電装置の最大消費電力に対応する電力クラスの上限値を超えていれば、一時的に前記PoE受電装置と前記給電装置との接続を擬似的に切断して、前記PoE受電装置の最大消費電力に対応する電力クラスよりも上限値の大きい電力クラスを前記給電装置に通知するので、給電装置に接続された後に下流装置が接続されることにより電力クラスを変更する必要が生じた場合に、適切な電力クラスを給電装置に通知することができる。
本発明の実施形態について図面を参照して以下に説明する。本発明に係るPoE受電装置を備える通信システムの概略構成例を図1に示す。
本発明に係るPoE受電装置である通信装置3は、IPアドレスを有しており、イーサネットケーブルを用いてなる通信電力線2を介し、PoEによって給電装置である通信中継装置(ルータやハブ)1から電力供給を受けて作動する。また、通信中継装置1は、LAN、WAN、インターネット等のネットワーク7を介して中央装置6と接続される。このような構成により、中央装置6は、通信装置3との間でデータ通信が可能になり、中央装置6による通信装置3の遠隔操作や通信装置3から中央装置6への情報伝達が可能となる。さらに、通信装置3は、センサ、カメラ、無線アクセスポイント等の下流装置5が接続可能な構成になっており、下流装置5は通信装置3からイーサネットケーブルを用いてなる通信電力線4を介して電力供給を受けて作動する。なお、下流装置5もPoE受電装置であって、電力クラス分け機能に対応している。
次に、本発明に係るPoE受電装置である通信装置3の概略構成例について図2を参照して説明する。図2は、本発明に係るPoE受電装置である通信装置3、給電装置である通信中継装置(ルータやハブ)1、及びセンサ、カメラ、無線アクセスポイント等の下流装置5の概略構成例を示すブロック図である。
まず、通信装置3の構成について説明する。通信装置3は、RJ45コネクタを用いてなるコネクタ部30と、コネクタ部30に接続されているイーサネット通信部31と、スイッチ32を介してコネクタ部30に接続されている受電回路33と、RJ45コネクタを用いてなるコネクタ部34と、コネクタ部34に接続されているイーサネット通信部35と、コネクタ部34に接続されている給電回路36と、通信装置3全体を制御する制御部37とを備えている。コネクタ30部には通信電力線2の一端が接続され、コネクタ34部には通信電力線4の一端が接続される。
イーサネット通信部31は、制御部37からの情報等をイーサネット信号に変換して、コネクタ部30に接続されている通信電力線2を介し、通信中継装置1に対する送信を行う。また、イーサネット通信部31は、通信電力線2を介して受信したイーサネット信号を制御部37で処理可能な情報等に変換して、制御部37に出力する。これにより、通信中継装置1との通信が可能となる。
イーサネット通信部35は、制御部37からの情報等をイーサネット信号に変換して、コネクタ部34に接続されている通信電力線4を介し、下流装置5に対する送信を行う。また、イーサネット通信部35は、通信電力線4を介して受信したイーサネット信号を制御部37で処理可能な情報等に変換して、制御部37に出力する。これにより、下流装置5との通信が可能となる。
受電回路33は、通信電力線2の空き線又はデータ線を介して通信中継装置1から供給される電力を受電し、通信装置3内の各部に必要な電力を供給して通信装置3を作動させる。また、受電回路33は、通信中継装置1から供給される電力の一部を、必要に応じて下流機器5に給電回路36を介して供給する。
次に、通信中継装置1の構成について説明する。通信中継装置1は、RJ45コネクタを用いてなるコネクタ部10と、コネクタ部10に接続されているイーサネット通信部11と、コネクタ部10に接続されている給電回路12と、通信中継装置1全体を制御する制御部13とを備えている。コネクタ10部には通信電力線2の他端が接続される。また、通信中継装置1は電源回路(不図示)を備え、前記電源回路は外部電源(例えば、商用交流電源)から供給される電力を受電し、通信中継装置1内の各部に必要な電力を供給して通信中継装置1を作動させる。
イーサネット通信部11は、制御部13からの情報等をイーサネット信号に変換して、コネクタ部10に接続されている通信電力線2を介し、通信装置3に対する送信を行う。また、イーサネット通信部11は、通信電力線2を介して受信したイーサネット信号を制御部13で処理可能な情報等に変換して、制御部13に出力する。これにより、通信装置3との通信が可能となる。
給電回路12は、通信電力線2の空き線又はデータ線を介して通信装置3に電力を供給する。PoEでは、受電装置の最大消費電力によって次の4つの電力クラスにクラス分けが行なわれる。クラス1が0.44W〜3.84W、クラス2が3.84W〜6.49W、クラス3が6.49W〜12.95W、及びクラス0が0.44W〜12.95Wである。給電回路12は、通信電力線2を介して通信装置3が接続された時や通信中継装置1の電源がOFFからONに切り替わった時に、通信装置3から電力クラス情報を受け取り、通信装置3の電力クラス分けを行い、通信装置3に必要な電力を通信電力線2を介して通信装置3に供給する。
最後に、下流装置5の構成について説明する。下流装置5は、RJ45コネクタを用いてなるコネクタ部50と、コネクタ部50に接続されているイーサネット通信部51と、コネクタ部50に接続されている受電回路52と、下流装置5全体を制御する制御部53とを備えている。コネクタ50部には通信電力線4の他端が接続される。
イーサネット通信部51は、制御部53からの情報等をイーサネット信号に変換して、コネクタ部50に接続されている通信電力線4を介し、通信装置3に対する送信を行う。また、イーサネット通信部51は、通信電力線4を介して受信したイーサネット信号を制御部53で処理可能な情報等に変換して、制御部53に出力する。これにより、通信装置3との通信が可能となる。
受電回路52は、通信電力線4の空き線又はデータ線を介して通信装置3から供給される電力を受電し、下流装置5内の各部に必要な電力を供給して下流装置5を作動させる。
次に、図2に示す構成の通信装置3の制御部37が実行するPoEに関する処理の手順について図3及び図4に示すフローチャートを参照して説明する。
通信中継装置1の給電回路12は、通信中継装置1に通信装置3が接続されていない場合、所定の周期で低電圧(2.8〜10V)をコネクタ部10の給電用ポートに印加する。また、通信中継装置1の給電回路12は、通信中継装置1の電源がOFFからONに切り替わった時に低電圧(2.8〜10V)をコネクタ部10の給電用ポートに印加する。
したがって、通信中継装置1と通信装置3とが通信電力線2によって接続されており、通信中継装置1の電源がONになっている状態においては、まず、コネクタ部30の受電用ポートに低電圧(2.7〜10.1V)がかかる。スイッチ32は前記低電圧(2.7〜10.1V)を用いてON状態になる。そして、受電回路33内の検出用抵抗の両端に前記低電圧(2.7〜10.1V)がかかり、前記検出用抵抗を流れる電流を検出することで、通信中継装置1は通信装置3がPoE受電装置であることを認識する。
通信中継装置1は、通信装置3がPoE受電装置であることを認識すると、15.5V〜20.5Vの電圧をコネクタ部10の給電用ポートに印加する。これにより、コネクタ部30の受電用ポートに14.5V〜20.5Vの電圧が印加される。スイッチ32は前記14.5V〜20.5Vの電圧を用いてON状態を維持する。
受電回路33は、前記14.5V〜20.5Vの電圧を利用して制御部37に動作電圧を供給する。これにより、図3に示すフローチャートの処理が開始される。
制御部37は、コネクタ部30の受電用ポートに印加されている電圧が前記14.5V〜20.5Vの電圧であることを認識し、受電回路33内の定電流源の両端に前記14.5V〜20.5Vの電圧がかかるように受電回路33を制御することにより、通信装置3の電力クラスを通信中継装置1に通知する(ステップS10)。通信中継装置1は、前記定電流源を流れる電流を測定し、その測定値に応じて電力クラスを決定し、その決定した電力クラスに応じた電力を通信装置3に供給する。また、制御部37は、スイッチ32のON状態を維持する。
続くステップS20において、制御部37は、給電回路36が所定の周期で低電圧(2.8〜10V)をコネクタ部34の給電用ポートに印加するように、給電回路36を制御する。通信装置3と下流装置5とが通信電力線4によって接続されている状態においては、まず、コネクタ部50の受電用ポートに低電圧(2.7〜10.1V)がかかる。そして、受電回路52内の検出用抵抗の両端に前記低電圧(2.7〜10.1V)がかかり、給電回路36が受電回路52内の検出用抵抗を流れる電流を検出する。したがって、制御部37は、給電回路36からの信号に基づいて、下流装置5が接続されたか否かを判断する。
下級装置5が接続されていれば(ステップS20のYES)、制御部37は、給電回路36が15.5V〜20.5Vの電圧をコネクタ部34の給電用ポートに印加するように給電回路36を制御する。これにより、コネクタ部50の受電用ポートに14.5V〜20.5Vの電圧が印加される。受電回路52は、前記14.5V〜20.5Vの電圧を利用して制御部53に動作電圧を供給する。制御部53は、コネクタ部50の受電用ポートに印加されている電圧が前記14.5V〜20.5Vの電圧であることを認識し、受電回路52内の定電流源の両端に前記14.5V〜20.5Vの電圧がかかるように受電回路52を制御することにより、下流装置5の電力クラスを通信装置3に通知する。通信装置3は、受電回路52内の定電流源を流れる電流を測定し、その測定値に応じて下流装置5の電力クラスを決定する(ステップS30)。
続くステップS40において、制御部37は、下流装置5の電力クラスの上限値Wdと通信装置3自体の最大消費電力Wmの和が、通信中継装置1に通知している電力クラスの上限値Wcuよりも大きいか否かを判定する。なお、制御部37は、通信装置3自体の最大消費電力Wmの値を予め記憶している。
例えば、下流機器5の電力クラスがクラス1で、通信装置3自体の最大消費電力が1Wで、通信中継装置1に通知している電力クラスがクラス1の場合、下流装置5の電力クラスの上限値Wdと通信装置3自体の最大消費電力Wmの和は4.84W(=3.84W+1W)となり、クラス1の上限値3.84Wを上回る。このように、下流装置5の電力クラスの上限値Wdと通信装置3自体の最大消費電力Wmの和が、通信中継装置1に通知している電力クラスの上限値Wcuよりも大きい場合(ステップS40のYES)、ステップS50に移行する。
一方、下流装置5の電力クラスの上限値Wdと通信装置3自体の最大消費電力Wmの和が、通信中継装置1に通知している電力クラスの上限値Wcuよりも大きくなければ(ステップS40のNO)、給電回路36が下流装置5の電力クラスに応じた電力を下流装置5に供給するように給電回路36を制御し(ステップS100)、その後ステップS110に移行する。
ステップS50において、制御部37は、再電力クラス分けを行う設定になっているか否かを判定する。当該設定は、通信装置3に設けられる操作部に対するユーザ操作により変更可能であって、制御部37内のメモリに記憶されている。再電力クラス分けを行う設定になっていなければ(ステップS50のNO)、下流機器5への電力供給は行わずにステップS110に移行する。
一方、再電力クラス分けを行う設定になっていれば(ステップS50のYES)、給電装置である通信中継装置1に上位電力クラスを要求する(ステップS60)。具体的には以下のような処理を行う。
制御部37は、スイッチ32を一時的にOFF状態にして一時的に通信装置3と通信中継装置1との接続を擬似的に切断する。スイッチ32がOFF状態になると、通信中継装置1の制御部13は、通信中継装置1に通信装置3が接続されていないと判断し、給電回路12に通信装置3への電力供給を停止させ、さらに、給電回路12が所定の周期で低電圧(2.8〜10V)をコネクタ部10の給電用ポートに印加するように給電回路12を制御する。これにより、コネクタ部30の受電用ポートに低電圧(2.7〜10.1V)がかかる。スイッチ32は前記低電圧(2.7〜10.1V)を用いてON状態に復帰する。そして、受電回路33内の検出用抵抗の両端に前記低電圧(2.7〜10.1V)がかかり、前記検出用抵抗を流れる電流を検出することで、通信中継装置1は通信装置3がPoE受電装置であることを認識する。
通信中継装置1は、通信装置3がPoE受電装置であることを認識すると、15.5V〜20.5Vの電圧をコネクタ部10の給電用ポートに印加する。これにより、コネクタ部30の受電用ポートに14.5V〜20.5Vの電圧が印加される。スイッチ32は前記14.5V〜20.5Vの電圧を用いてON状態を維持する。
受電回路33は、前記14.5V〜20.5Vの電圧を利用して制御部37に動作電圧を供給する。
制御部37は、コネクタ部30の受電用ポートに印加されている電圧が前記14.5V〜20.5Vの電圧であることを認識し、受電回路33内の各上位電力クラスに対応する複数の上位電力クラス要求用定電流源の中からステップS40で求めた(Wd+Wm)に適応する上位電力クラス要求用定電流源を選択し、その選択した上位電力クラス要求用定電流源の両端に前記14.5V〜20.5Vの電圧がかかるように受電回路33を制御することにより、上位電力クラスを通信中継装置1に通知する。このような動作により、下流装置5の最大消費電力が大きいために、下流装置5の電力クラスの上限値Wdと通信装置3自体の最大消費電力Wmの和が通信中継装置1に通知している電力クラスの上限値Wcuを越えている場合でも、通信中継装置1が上位電力クラスへの変更を許可すれば、下流装置5への電力供給が可能となる。上述した例の場合(下流機器5の電力クラスがクラス1で、通信装置3自体の最大消費電力が1Wで、通信中継装置1に通知している電力クラスがクラス1の場合)、通信中継装置1に通知する上位電力クラスはクラス2になる。
続くステップS70において、制御部37は、上位電力クラスへの変更が許可されたか否かを判断する。
ステップS60での通知後一定時間内に通信中継装置1からの電力供給が開始されれば、制御部37は、上位電力クラスへの変更が許可されたと判断し(ステップS70のYES)、給電回路36が下流装置5の電力クラスに応じた電力を下流装置5に供給するように給電回路36を制御し(ステップS100)、その後ステップS110に移行する。
一方、通信中継装置1が他の機器への電力給電等で給電能力がいっぱいであって、ステップS60での通知後一定時間が経過しても通信中継装置1からの電力供給が開始されない場合、制御部37は、上位電力クラスへの変更が許可されなかったと判断し(ステップS70のNO)、再電力クラス分け前の電力クラスに戻す処理を行う(ステップS80)。具体的には以下のような処理を行う。
制御部37は、スイッチ32を一時的にOFF状態にして一時的に通信装置3と通信中継装置1との接続を擬似的に切断する。スイッチ32がOFF状態になると、通信中継装置1の制御部13は、通信中継装置1に通信装置3が接続されていないと判断し、給電回路12に通信装置3への電力供給を停止させ、さらに、給電回路12が所定の周期で低電圧(2.8〜10V)をコネクタ部10の給電用ポートに印加するように給電回路12を制御する。これにより、コネクタ部30の受電用ポートに低電圧(2.7〜10.1V)がかかる。スイッチ32は前記低電圧(2.7〜10.1V)を用いてON状態に復帰する。そして、受電回路33内の検出用抵抗の両端に前記低電圧(2.7〜10.1V)がかかり、前記検出用抵抗を流れる電流を検出することで、通信中継装置1は通信装置3がPoE受電装置であることを認識する。
通信中継装置1は、通信装置3がPoE受電装置であることを認識すると、15.5V〜20.5Vの電圧をコネクタ部10の給電用ポートに印加する。これにより、コネクタ部30の受電用ポートに14.5V〜20.5Vの電圧が印加される。スイッチ32は前記14.5V〜20.5Vの電圧を用いてON状態を維持する。
受電回路33は、前記14.5V〜20.5Vの電圧を利用して制御部37に動作電圧を供給する。
制御部37は、コネクタ部30の受電用ポートに印加されている電圧が前記14.5V〜20.5Vの電圧であることを認識し、受電回路33内の定電流源の両端に前記14.5V〜20.5Vの電圧がかかるように受電回路33を制御することにより、通信装置3の電力クラスを通信中継装置1に通知する。通信中継装置1は、前記定電流源を流れる電流を測定し、その測定値に応じて電力クラスを決定し、その決定した電力クラスに応じた電力を通信装置3に供給する。また、制御部37は、スイッチ32のON状態を維持する。
ステップS80に続くステップS90において、処理1、処理2、処理3、及び処理4のうちのいずれかの一つの処理が選択されて実行され、その後ステップS110に移行する。当該選択に関する設定は、通信装置に設けられる操作部に対するユーザ操作により変更可能であって、制御部37内のメモリに記憶されている。
処理1では、制御部37の制御により、下流装置5に電力供給を行わず下流装置5との接続が擬似的に切断される(図4のステップS91)。例えば、給電回路36とコネクタ部34との間にスイッチを設けた構成とし、制御部37がそのスイッチをOFF状態にするとよい。処理1は、少なくとも通信装置3だけは動作できるようにする処理である。
処理2では、制御部37の制御により、通信装置3が通信中継装置1に現在通知している電力クラスの範囲で下流装置5に供給可能な電力のみを給電回路36が下流装置5に供給する(図4のステップS92)。上述した例の場合(下流機器5の電力クラスがクラス1で、通信装置3自体の最大消費電力が1Wで、通信中継装置1に通知している電力クラスがクラス1の場合)では、たとえ下流機器5の消費電力が2.84Wよりも大きくても、2.84W(=Wcu−Wm)のみを下流装置5に供給する。処理2は、少なくとも通信装置3だけは動作できるようにし、さらに、場合によっては下流装置5の最低動作或いは通常動作を可能にする処理である。
処理3では、制御部37の制御により、通信装置3自体が省電力モードになり下流装置5に供給可能な電力を増やし(図4のステップS93)、その後、下流装置5に供給可能な電力のみを給電回路36が下流装置5に供給する(図4のステップS94)。例えば、通信装置3の省電力モードでの消費電力Wmsが0.1Wであれば、下流装置5に対しては3.74W(=Wcu−Wms)の電力供給が可能となる。処理3は、処理2と比較して、下流装置5の最低動作或いは通常動作が実現できる可能性が高い処理である。
処理4では、制御部37がタイマーを設定し、タイマーがタイムアップした時に、ステップS20に移行する(図4のステップS95)。通信中継装置1と他の機器との接続が切断され通信中継装置1の給電能力に余裕が出た場合に、上位電力クラスへのクラス替えが可能になる場合があり、処理4はかかる場合に対応することができる。
ステップS110において、制御部37は、給電回路36からの信号に基づいて、下流装置5との接続が切り離されたか否かを判断する。下流装置5の入力電流値(DC電流値)が所定値(10mA)未満になったこと、又は、下流装置5の入力インピーダンス(ACインピーダンス)が所定値(26.25kΩ)を越えたことを給電回路36が検出すると、制御部37は、給電回路36からの信号に基づいて、下流装置5との接続が切り離されたと判断する。
下流装置5との接続が切り離されたと判断された場合(ステップS110のYES)、制御部37は、現在の電力クラスが通信装置3自体の最大消費電力に対して過剰になっているか否か、すなわち、通信装置3自体の最大消費電力Wmが通信装置3の現在の電力クラスの下限値Wclよりも小さいか否かを判断する(ステップS120)。
現在の電力クラスが通信装置3自体の最大消費電力に対して過剰になっていない場合、すなわち、通信装置3自体の最大消費電力Wmが通信装置3の現在の電力クラスの下限値Wclよりも小さくない場合(ステップS120のNO)、直接ステップS20に戻る。
一方、現在の電力クラスが通信装置3自体の最大消費電力に対して過剰になっている場合、すなわち、通信装置3自体の最大消費電力Wmが通信装置3の現在の電力クラスの下限値Wclよりも小さい場合(ステップS120のYES)、下位電力クラスに電力クラスを変更し(ステップS130)、その後ステップS20に戻る。なお、ステップS130では、ステップS80と同様の処理を行う。このような動作により、給電装置である通信中継装置1の給電能力に関して、通信装置3への電力供給に対する過剰な割り当てを減らすことができるので、他の機器への電力給電等に対する割り当てを増やすことができる。したがって、給電装置である通信中継装置1の電力供給能力を有効利用することができる。
上述した例の場合(下流機器5の電力クラスがクラス1で、通信装置3自体の最大消費電力が1Wで、通信中継装置1に通知している電力クラスがクラス1の場合)において、通信装置3に下流機器5が接続される事により電力クラスがクラス1からクラス2に変更されている場合(ステップS70のYESを経由した場合)、通信装置自体の最大消費電力1Wに対して、クラス2の下限値3.84Wは過剰であるので、クラス1(0.44〜3.84W)に電力クラスを変更する。
なお、上述した実施形態では、通信中継装置1から通信装置3に電力が供給されていない期間においてスイッチ32をON状態にする必要があるときには、通信装置3のコネクタ部30の受電用ポートに印加される低電圧(2.7〜10.1V)を用いたが、受電回路33に小電力量のバックアップ電源機能を持たせ、通信中継装置1から通信装置3に電力が供給されていない期間においてスイッチ32をON状態にする必要があるときには、そのバックアップ電源機能を用いてもよい。
また、上述した実施形態では、コネクタ部30と受電回路33との間にスイッチ32を設け、そのスイッチ32を一時的にOFF状態にすることによって、一時的に通信装置3と通信中継装置1との接続を擬似的に切断することを実現しているが、通信装置3の入力電流値(DC電流値)が所定値(10mA)未満になるか、又は、通信装置3の入力インピーダンス(ACインピーダンス)が所定値(26.25kΩ)を越えれば、通信装置3と通信中継装置1との接続を擬似的に切断したことになるので、例えば、通信装置3の入力電流値(DC電流値)が所定値(10mA)未満になるように、又は、通信装置3の入力インピーダンス(ACインピーダンス)が所定値(26.25kΩ)を越えるように、受電回路33内の一部の負荷(抵抗やコンデンサ等)とコネクタ部30との接続を切断することによって、通信装置3と通信中継装置1との接続を擬似的に切断してもよい。
また、ステップS60において、下流装置5の電力クラスの上限値Wdと通信装置3自体の最大消費電力Wmの和がクラス3の上限値12.95Wを越えているかを判断し、下流装置5の電力クラスの上限値Wdと通信装置3自体の最大消費電力Wmの和がクラス3の上限値12.95Wを越えている場合は、給電装置である通信中継装置1に要求する電力クラスをクラス3とする処理を追加するようにしてもよい。かかる追加を行った場合には、ステップ60で、下流装置5の電力クラスの上限値Wdと通信装置3自体の最大消費電力Wmの和がクラス3の上限値12.95Wを越えていて、給電装置である通信中継装置1に要求する電力クラスをクラス3とした上で、上位電力クラスが許可されると(ステップS70のYES)、ステップS100の処理を実行する代わりに、図4に示す処理1、処理2、処理3のいずれかを選択して実行するようにするとよい。
また、上述した実施形態では、通信装置3は下流装置を1つしか接続できない構成であったが、本発明に係るPoE受電装置は複数の下流装置を接続することができる構成であっても構わない。複数の下流装置を接続することができる本発明に係るPoE受電装置に一つの下流装置が接続される場合、又は、複数の下流装置を接続することができる本発明に係るPoE受電装置と一つの下流装置との接続が切断されて本発明に係るPoE受電装置に下流装置が接続されていない状態になる場合は、図3に示すフローチャートと同様の動作を行う。これに対して、複数の下流装置を接続することができる本発明に係るPoE受電装置に他の下流装置が既に接続されている状態で更に一つの下流装置が接続される場合、又は、複数の下流装置を接続することができる本発明に係るPoE受電装置と一つの下流装置との接続が切断されて本発明に係るPoE受電装置に他の下流装置が接続されている状態になる場合は、例えば、図3に示すフローチャートのステップS40、ステップS90、及びステップS120において、「通信装置3自体の最大消費電力Wm」を「複数の下流装置を接続することができる本発明に係るPoE受電装置自体の最大消費電力と他の下流装置の電力クラスの上限値との和」に置き換え、ステップS90において、「通信装置3の省電力モードでの消費電力Wms」を「複数の下流装置を接続することができる本発明に係るPoE受電装置自体の省電力モードでの消費電力と他の下流装置の電力クラスの上限値との和」に置き換えた上で図3に示すフローチャートと同様の動作を行うとよい。
1 通信中継装置
2、4 イーサネットケーブル
3 通信装置
5 下流装置
6 中央装置
7 ネットワーク
10、30、34、50 コネクタ部
11、31、35、51 イーサネット通信部
32 スイッチ
33、52 受電回路
12、36 給電回路
13、37、53 制御部
2、4 イーサネットケーブル
3 通信装置
5 下流装置
6 中央装置
7 ネットワーク
10、30、34、50 コネクタ部
11、31、35、51 イーサネット通信部
32 スイッチ
33、52 受電回路
12、36 給電回路
13、37、53 制御部
Claims (7)
- PoE(Power over Ethernet(登録商標))により給電装置から供給される電力を受電するPoE受電装置であって、
PoEに対応している下流装置が一つも接続されていない状態で前記PoE受電装置の最大消費電力に対応する電力クラスを前記給電装置に通知した後に、PoEの電力クラス分け機能に対応している下流装置が一つ接続された場合に、
前記PoEの電力クラス分け機能に対応している下流装置からの通知に基づいて前記PoEの電力クラス分け機能に対応している下流装置の電力クラスを決定し、
前記PoE受電装置の最大消費電力と前記PoEの電力クラス分け機能に対応している下流装置の電力クラスの上限値との和が、前記PoE受電装置の最大消費電力に対応する電力クラスの上限値を超えていれば、一時的に前記PoE受電装置と前記給電装置との接続を擬似的に切断して、前記PoE受電装置の最大消費電力に対応する電力クラスよりも上限値の大きい電力クラスを前記給電装置に通知することを特徴とするPoE受電装置。 - 前記PoEの電力クラス分け機能に対応している下流装置と前記PoE受電装置との接続が切断され、前記PoE受電装置に接続されているPoEに対応している下流装置がなくなった場合に、
前記PoE受電装置の最大消費電力が、前記PoEの電力クラス分け機能に対応している下流装置と前記PoE受電装置との接続が切断される直近に前記給電装置に通知した電力クラスの下限値よりも小さければ、一時的に前記PoE受電装置と前記給電装置との接続を擬似的に切断して、前記PoEの電力クラス分け機能に対応している下流装置と前記PoE受電装置との接続が切断される直近に前記給電装置に通知した電力クラスよりも上限値の小さい電力クラスを前記給電装置に通知する請求項1に記載のPoE受電装置。 - PoEに対応している下流装置が一つも接続されていない状態で前記PoE受電装置の最大消費電力に対応する電力クラスを前記給電装置に通知した後に、PoEの電力クラス分け機能に対応している下流装置が一つ接続された場合に、
前記PoEの電力クラス分け機能に対応している下流装置からの通知に基づいて前記PoEの電力クラス分け機能に対応している下流装置の電力クラスを決定し、
前記PoE受電装置の最大消費電力と前記PoEの電力クラス分け機能に対応している下流装置の電力クラスの上限値との和が、前記PoE受電装置の最大消費電力に対応する電力クラスの上限値を超えていれば、一時的に前記PoE受電装置と前記給電装置との接続を擬似的に切断して、前記PoE受電装置の最大消費電力に対応する電力クラスよりも上限値の大きい電力クラスを前記給電装置に通知する第1の動作モードと、
PoEに対応している下流装置が一つも接続されていない状態で前記PoE受電装置の最大消費電力に対応する電力クラスを前記給電装置に通知した後に、PoEの電力クラス分け機能に対応している下流装置が一つ接続された場合に、
前記PoEの電力クラス分け機能に対応している下流装置からの通知に基づいて前記PoEの電力クラス分け機能に対応している下流装置の電力クラスを決定し、
前記PoE受電装置の最大消費電力と前記PoEの電力クラス分け機能に対応している下流装置の電力クラスの上限値との和が、前記PoE受電装置の最大消費電力に対応する電力クラスの上限値を超えていれば、前記PoE受電装置の最大消費電力に対応する電力クラスよりも上限値の大きい電力クラスを前記給電装置に通知することなく、前記PoEの電力クラス分け機能に対応している下流装置に電力を供給しない第2の動作モードとを有し、
前記第1の動作モード及び前記第2の動作モードのいずれかを択一的に選択して設定する動作モード設定手段を備える請求項1又は請求項2に記載のPoE受電装置。 - 一時的に前記PoE受電装置と前記給電装置との接続を擬似的に切断して、前記PoE受電装置の最大消費電力に対応する電力クラスよりも上限値の大きい電力クラスを前記給電装置に通知したにもかかわらず、その通知に対応する電力クラスの変更を前記給電装置が行わなかった場合に、
前記PoEの電力クラス分け機能に対応している下流装置に電力を供給しない請求項1〜3にいずれかに記載のPoE受電装置。 - 一時的に前記PoE受電装置と前記給電装置との接続を擬似的に切断して、前記PoE受電装置の最大消費電力に対応する電力クラスよりも上限値の大きい電力クラスを前記給電装置に通知したにもかかわらず、その通知に対応する電力クラスの変更を前記給電装置が行わなかった場合に、
前記PoE受電装置の最大消費電力に対応する電力クラス内で前記PoEの電力クラス分け機能に対応している下流装置に電力を供給する請求項1〜3にいずれかに記載のPoE受電装置。 - 一時的に前記PoE受電装置と前記給電装置との接続を擬似的に切断して、前記PoE受電装置の最大消費電力に対応する電力クラスよりも上限値の大きい電力クラスを前記給電装置に通知したにもかかわらず、その通知に対応する電力クラスの変更を前記給電装置が行わなかった場合に、
通常動作状態よりも消費電力の少ない省電力モードになった上で、前記PoE受電装置の最大消費電力に対応する電力クラス内で前記PoEの電力クラス分け機能に対応している下流装置に電力を供給する請求項5に記載のPoE受電装置。 - 一時的に前記PoE受電装置と前記給電装置との接続を擬似的に切断して、前記PoE受電装置の最大消費電力に対応する電力クラスよりも上限値の大きい電力クラスを前記給電装置に通知したにもかかわらず、その通知に対応する電力クラスの変更を前記給電装置が行わなかった場合に、
PoEに対応している下流装置が一つも接続されていない状態で前記PoE受電装置の最大消費電力に対応する電力クラスを前記給電装置に通知した後に、PoEの電力クラス分け機能に対応している下流装置が一つ接続された場合に、
前記PoEの電力クラス分け機能に対応している下流装置からの通知に基づいて前記PoEの電力クラス分け機能に対応している下流装置の電力クラスを決定し、
前記PoE受電装置の最大消費電力と前記PoEの電力クラス分け機能に対応している下流装置の電力クラスの上限値との和が、前記PoE受電装置の最大消費電力に対応する電力クラスの上限値を超えていれば、一時的に前記PoE受電装置と前記給電装置との接続を擬似的に切断して、前記PoE受電装置の最大消費電力に対応する電力クラスよりも上限値の大きい電力クラスを前記給電装置に通知することを、
前記給電装置が前記変更を行うまで定期的に繰り返す請求項1〜3のいずれかに記載のPoE受電装置。
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