JP2021502794A - Dc受電デバイスへの電力送達の制御 - Google Patents

Dc受電デバイスへの電力送達の制御 Download PDF

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Abstract

DC受電デバイスコントローラ101であって、有線の電力線105を介して外部DC給電デバイス104に電気的に接続されるように構成されている、DC電力ユニット102と、DC電力ユニットと接続されており、DC電圧監視ユニット108から、DC電力の現在の電圧量を示す応答信号を受信するように、及び、測定されたマークイベント時間が既定のマークイベント持続時間閾値を超過する場合に、マークイベントタイマーユニット110からマーク時間延長信号を受信するように、及び、現在受電されているDC電力の、外部電気負荷ユニット106への送達を、a)現在受電されている電圧量が動作電圧間隔に該当することを、現在の応答信号が示していることを検出する場合、及び、b)マーク時間延長信号が受信されたことを検出する場合、のうちのいずれか一方の場合に可能にするように構成されている、制御ユニット112と、を備える、DC受電デバイスコントローラ101。

Description

本発明は、本明細書ではDC受電デバイスコントローラとも称される、DC受電デバイス用の電力コントローラ、DC受電デバイス、電気的装置、及び、DC受電デバイスコントローラを動作させる方法に関する。
国際公開第2017/001179号は、電力供給デバイス、電力受電デバイス、及び、待機状況において消費される電力の低減を可能にする、電力供給デバイスから複数の電力受電デバイスに電力を供給する対応方法を説明することにより、効率性の向上した動作を可能にする、待機支援低電圧の供給を可能にする分配システムを提供している。
本発明の目的は、DC受電デバイスへの待機電力の供給を改善することである。
本発明の第1の態様によれば、DC受電デバイスコントローラが提示される。DC受電デバイスコントローラは、
外部DC給電デバイスに電気的に接続され、外部DC給電デバイスから種々の電力量のDC電力を受電するように構成されている、DC電力ユニットと、
受電されているDC電力の現在受電されている電圧量を監視するように、及び、現在受電されている電圧量が、マークイベント電圧間隔及び動作電圧間隔を含む多くの既定の非重複電圧間隔のうちの、それぞれの1つに該当することを示す、それぞれの応答信号を出力するように構成されており、マークイベント電圧間隔の電圧量が、動作電圧間隔の電圧量よりも低い、DC電圧監視ユニットと、
現在受信されている応答信号を受信するように、及び、現在受電されているDC電力の電圧量がマークイベント電圧間隔に移行したことを、現在受信されている応答信号が示していることを検出すると、マークイベント時間測定を開始するように、及び、マークイベント時間測定の開始以降の測定されたマークイベント時間が、既定のマークイベント持続時間閾値を超えることを検出すると、マーク時間延長信号を供給するように構成されている、マークイベントタイマーユニットと、
DC電力ユニットと接続されており、現在の応答信号及びマーク時間延長信号を受信するように構成されており、現在受電されているDC電力の、電気負荷ユニットへの送達を、
a)現在受電されている電圧量が動作電圧間隔に該当することを、現在の応答信号が示していることを検出する場合、及び、
b)マーク時間延長信号が受信されたことを検出する場合、のうちのいずれか一方の場合に、可能にするように構成されている、制御ユニットと、を備える。
本発明は、感電死のリスクを意味する、不適切なDC受電デバイスに電力を送達すること、又は未接続の電力インタフェースに電力を供給することを回避するために、有線の電力線を介して好適なDC受電デバイスが接続されているか否かを検出する、DC給電デバイスが既知であるという認識に基づく。
更には、有線の電力線を介して接続されている好適なDC受電デバイスを検出すると、DC電源は、DC電力デバイスが必要とする電力の量を決定することを目的とした、分類プロシージャを実行するように構成されている。このことは、DC受電デバイスによって、動作DC電力よりも低いDC電力をDC電力デバイスに供給することによって実行される。分類プロシージャが終了した場合にのみ、DC電源は、光源の動作を駆動するための動作電力を供給するように構成されている。
本発明の第1の態様のDC受電デバイスコントローラは、有利には、好適な外部電気負荷ユニットの動作能力を、動作電圧間隔に該当する電圧量を有するDC電力の供給に基づく動作能力を超えて拡張するように構成されている。DC受電デバイスコントローラは、現在受電されているDC電力の、外部電気負荷ユニットへの送達を、2つの場合に可能にするように構成されている、制御ユニットを備える。
第1の場合では、制御ユニットは、現在受電されているDC電力の電圧量が動作電圧間隔に該当する場合に、現在受電されているDC電力の送達を可能にする。DC電圧監視ユニットは、現在受電されている電圧量を監視して、現在受電されている電圧が既定の動作電圧間隔に該当する場合に、DC電圧監視ユニットは、そのことを示す応答信号を出力する。この第1の場合において、この応答信号はまた、動作応答信号とも称される。動作応答信号は、制御ユニットによって受信される。動作応答信号の制御ユニットでの受信は、この場合、動作電圧間隔の範囲内の電圧量を有するDC電力である、現在受電されているDC電力の、外部電気負荷ユニットへの送達をトリガする。
しかしながら、更に、制御ユニットはまた、第2の場合にも、外部電気負荷ユニットへのDC電力の送達を可能にする。この目的で、DC電圧監視ユニットは、現在受電されている電圧量がマークイベント電圧間隔に該当することを示す、応答信号を提供するように、更に構成されている。この第2の場合における応答信号はまた、マークイベント応答信号とも称される。マークイベント電圧間隔と動作電圧間隔とは非重複であり、マークイベント電圧間隔の電圧量は、動作電圧間隔の電圧量よりも低い。
本発明は、動作電圧間隔よりも低い電圧量に関連付けられている、そのような電力量が、動作のための電力を供給すること以外の目的で送達されるため、多くの場合、時間的に極めて限定される点を認識している。本発明は、そのような低い電力が、好適な状況下では、外部電気負荷ユニットの少なくとも限定された動作を駆動するために、依然として使用されることができると想定している。特に、本発明は、種々の電圧量を使用して、そのようなDC電力を供給する、外部DC給電デバイスの特性を考慮すると、より低い電圧量に関連付けられている、そのようなDC電力の可用性の閾値持続時間が、動作又は限定された動作を駆動するための、このより低電圧の電力量の使用を可能にする、好適な基準である点を認識している。可用性の閾値持続時間を満たす好適な状況は、本明細書では、マークイベントの延長と称される。
それゆえ、本発明の電力コントローラは、現在受電されているDC電力の電圧量がマークイベント電圧間隔に移行したことを、現在受信されている応答信号が示していることを検出すると、マークイベント時間測定を実施し、マークイベント時間測定の開始以降の測定されたマークイベント時間が、既定のマークイベント持続時間閾値を超過していることを検出すると、マーク時間延長信号を提供する、マークイベントタイマーユニットを備える。
制御ユニットによるマーク時間延長信号の受信は、この場合はマークイベント電圧間隔の範囲内の電圧量を有するDC電力である、現在受電されているDC電力の、電気負荷ユニットへの送達をトリガする。
このように、動作電圧よりも低い電圧量を有する、現在利用可能なDC電力量の送達は、このより低い電力量が、特定の時間間隔の、マークイベント持続時間閾値にわたって利用可能であった場合に可能にされる。それゆえ、本発明の電力コントローラは、好適な状況下で、少なくとも限定された動作を可能にするための、より低い電圧を有するDC電力の供給を可能にするものであり、当該DC電力は、従来、電気負荷ユニットの動作を駆動するために使用されることが可能ではなかった。
以下では、本発明の第1の態様の実施形態が提示される。
第1の態様のDC受電デバイスコントローラの好ましい実施形態では、既定のマークイベント持続時間閾値は、少なくとも400ミリ秒に及ぶ。この閾値は、マークイベントの延長を実施することが可能なDC給電デバイスと、そうではないDC給電デバイスとを区別するための、好適な制限を形成する。一実施形態では、マークイベント持続時間閾値は、正確に400ミリ秒に及ぶ。
DC受電デバイスコントローラは、一部の実施形態では、外部DC給電デバイスとの電力受電及び制御データ交換のためのインタフェースと、外部電気負荷デバイスへの電力送達のためのインタフェースとを有する、独立型モジュールとして実装される。
本発明の第2の態様を同時に形成する、他の実施形態では、DC受電デバイスは、本発明の第1の態様又は当該実施形態のうちの1つによる、DC受電デバイスコントローラと、電気負荷ユニットとを備える。電気負荷ユニットは、動作電圧間隔に該当する電圧量を有するDC電力の送達時に、第1の動作モードで動作するように、及び、マークイベント電圧間隔に該当する電圧量を有するDC電力の送達時に、第1の動作モードよりも少ないDC電力を必要とする第2の動作モードで動作するように構成されている。
第2の態様のDC受電デバイスでは、DC受電デバイスコントローラの制御ユニットは、現在受電されている電圧量が動作電圧間隔に該当することを、現在の応答信号が示していることを検出すると、第1の動作モードを可能にするように、及び、マーク時間延長信号が受信されたことを検出すると、第2の動作モードを可能にするように構成されている。
以下の説明は、DC受電デバイスの実施形態を考察する。
電気負荷ユニットは、好適には、動作電圧間隔内の動作電圧下で、第1の動作モードで既定の機能動作を実行するための、負荷デバイスを含む。負荷ユニットは、例えば、LED及びLEDドライバを含む照明デバイスの形態の負荷デバイスを備える、制御可能な照明ユニットである。照明ユニットは、照明デバイスの動作を制御するためのプロセッサ、及び制御通信を交換するための制御送受信機を更に備える。第2の動作モードでは、マークイベント電圧間隔内の電圧を有する電力送達下で、負荷デバイスは、限定された機能を実行する。言及される照明ユニットの実施例では、この新たな形態の電力送達は、LEDドライバ及びLEDがオフにされている間、プロセッサ及び制御送受信機の動作を維持するための電力を供給するために、使用されることができる。
更に他の実施形態では、電気負荷ユニットは、第1の動作モード又は第2の動作モードのいずれかで動作可能な、少なくとも2つの電気負荷デバイスを備える。
一部の有利なDC受電デバイスは、DC電力ユニットと電気負荷ユニットとの間に配置されている制御ユニットを有し、制御ユニットは、
DC電力ユニットから電気負荷ユニットへの、現在受電されているDC電力の送達を、閉状態において有効にするか、又は開状態において無効にするための、制御可能ホットスワップスイッチと、
DC電力ユニットとホットスワップスイッチとの間に配置されており、制御可能な電流量の電流を生成して、外部DC給電デバイスに供給するように構成されている、制御可能電流源ユニットと、を含み、
DC電圧監視ユニット(108)は、以下の応答信号、
現在受電されている電圧がマークイベント電圧間隔に該当することを示す、マークイベント応答信号と、
現在受電されている電圧がクラスイベント電圧間隔に該当することを示し、クラスイベント電圧間隔の電圧量が、動作電圧間隔の電圧量よりも低いが、マークイベント電圧間隔の電圧量よりも高い、クラスイベント応答信号と、を出力するように構成されており、
制御ユニットは、制御可能ホットスワップスイッチが開状態にある間に、
検出された既定のリセットイベントを基準として、受信されたクラスイベント応答信号の数を計数するように、及び、それぞれのクラスイベント応答信号の受信に応答して、受信されたクラスイベント応答信号とDC受電デバイスに割り当てられている記憶されたデバイスタイプ識別子の一時的計数に応じて、いくつもの既定のクラス電流量のうちの1つを呈するように、制御可能電流源ユニットによって生成される電流を制御するように、並びに、
既定のマークイベント電流量を呈するように、受信されたマークイベント応答信号に応答して、制御可能電流源によって生成される電流の量を制御するように、構成されている。
これらの実施形態は、現在受電されている電圧量に対する、クラスイベント応答信号及びマークイベント応答信号を使用した、外部DC給電デバイスとDC受電デバイスとの間での分類プロシージャを可能にするために、特に有利である。そのような分類プロシージャは、例えば、周知のPower−over−Ethernet規格により既知である。Power over Ethernetは、「相互識別」の構想を有する。これは、DC給電デバイス(PSE)が、どの種類のDC受電デバイス(PD)が接続されているかを理解することができ、同様に、DC受電デバイスが、どの種類のDC給電デバイスに接続されているかを見出すことができることを意味する。PSE又はPDの「タイプ」と、PSE又はPDの「クラス」とに関して、区別することができる。タイプは、特定の能力及び共通の仕様に関するコンテナである。タイプとしては、限定するものではないが、特定の電力範囲能力が挙げられる。PSEに関しては、クラスは、PSEがPDのために確保している電力の量である。PDに関しては、クラスは、PDが受電することを望む電力の量である。PSEは、どのクラスが使用されることになるかを決定し、これは、PDが要求していたクラスに等しいか、又はそれよりも低くてもよい。PSEとPDとが接続されているシステムにおいて、双方が、もう一方のタイプ及びクラスを承知している場合には、相互識別が確立されていると言われる。
それゆえ、DC受電デバイスは、好ましくは、自身に割り当てられている記憶されたデバイスタイプ識別子に応じて、電気負荷ユニットの電力要件に応じた第1の動作モードに関する所与の量のDC電力を要求するように構成されている。DC受電デバイスは、現在受電されている電圧量がクラスイベント電圧間隔に該当すること(本明細書ではクラスイベントと称されるもの)に、既定の方式で応答することよって、DC電源に、この要件について通知する。2つの連続的なクラスイベントは、現在受電されている電圧量がマークイベント電圧間隔に該当することによって分離され、これは、本明細書ではマークイベントと称される。これらの状況のいずれも、DC電圧監視ユニットによって検出され、DC電圧監視ユニットは、現在受電されている電圧がマークイベント電圧間隔に該当することにより、マークイベントを形成していることを示す、マークイベント応答信号と、現在受電されている電圧がクラスイベント電圧間隔に該当することにより、クラスイベントを形成していることを示す、クラスイベント応答信号とを出力する。クラスイベント電圧間隔の電圧量は、動作電圧間隔の電圧量よりも低いが、マークイベント電圧間隔の電圧量よりも高い。
制御ユニットは、DC電圧監視ユニットによって提供された応答信号に基づいて、及び検出された既定のリセットイベントを基準として、受信されたクラスイベント応答信号の数、すなわち、最新の検出された既定のイベント以降のクラスイベントの数を計数するように構成されている。検出された既定のリセットイベントは、複数のリセットイベントのうちの1つを含み得る。リセットイベントは、現在受電されている電圧量がリセット電圧間隔に該当することを検出すること、又は、現在受電されている電圧量が動作電圧間隔に該当することを検出することを含み得る。これは、制御ユニットが無期限に計数しないこと、及び、計数プロセスが制御可能にリセットされ得ることを、確実にするためである。
制御ユニットは、好ましくはまた、それぞれのクラスイベント応答信号の受信に応答して、受信されたクラスイベント応答信号とDC受電デバイスに割り当てられている記憶されたデバイスタイプ識別子の一時的計数と、とに応じて、いくつもの既定のクラス電流量のうちの1つを呈するように、制御可能電流源ユニットによって生成される電流を制御する。それゆえ、制御ユニットは、最新のリセットイベント以降に検出されたクラスイベントの追加数と、電力要件を示す記憶されたデバイスタイプ識別子とに応じて、制御可能電流源を駆動して既定のクラス電流量を呈するように、またそれゆえ、電気負荷ユニットのDC電力要件に関連する情報を、好適なDC給電デバイスに提供するように構成されている。
制御ユニットは、好ましくはまた、マークイベントの間にも、制御可能電流源を制御する。これらの場合には、制御可能電流源は、既定のマークイベント電流量を生成する。
この実施形態の制御可能電流源は、DC電力ユニットとホットスワップスイッチとの間に好適に配置されており、ホットスワップスイッチは、DC電力ユニットから電気負荷ユニットへの、現在受電されているDC電力の送達を、閉状態において有効にするか、又は開状態において無効にするように、制御ユニットによって制御可能である。
この実施形態の制御ユニットは、制御可能ホットスワップスイッチが開状態にある場合にのみ、すなわち、DC電力の送達が無効にされている場合にのみ、クラスイベントの数を計数する。マークイベント電流量及び既定のクラス電流量は、それぞれ、既定のマークイベント電流間隔及びクラス電流量間隔に該当するように、好適に実装される。これらのクラス電流量間隔は、非重複である。
それゆえ、これらの実施形態は、有利には、より少ないDC電力を必要とする第2の動作モードと、第1の動作モードとの間で、電気負荷ユニットへのDC電力の供給を切り替えるための能力を提供する。
DC受電デバイスの好ましい実施形態は、IEEE802.3規格(Power over Ethernet)を遵守するように構成されている。この規格は、DC給電デバイスとDC受電デバイスとの間で、電力要件に関連する情報を交換する際に使用するための、好適なプロトコルを提供する。そのようなプロトコルの特に好適な修正形態が、IEEE802.3bt規格バージョンに含まれており、延長マーク期間を利用する。この規格バージョンの下では、DC給電デバイスは、マーク条件で待機することが可能にされ、すなわち、接続されているDC受電デバイスが、マークイベント電流と称される既定の電流量を引き込む限り、無期限の時間にわたって、マークイベント電圧間隔に該当するDC電圧量を有するDC電力を供給している。このマーク条件における一時停止を可能にすることは、DC給電デバイスが、DC受電デバイスを(第1の動作モードではなく)オフモードに保持するが、規格に固有の検出及び分類プロシージャが既に実現されており、再び実行される必要がないため、即座に始動させる準備が整っていることを可能にすることを含めた、利益を有する。
第2の態様のDC受電デバイスは、好ましくは、IEEE802.3bt規格に従って動作するように構成されているが、更にはまた、典型的には第1の動作モードに関して必要とされるDC電力よりも少ないDC電力を伴う、第2の動作モードに従った動作で電気負荷を駆動するために、延長マーク期間を使用するようにも構成されている。これらの実施形態は、802.3bt準拠のDC給電デバイス(PSE)が実行を許可される、延長マーク期間を活用することによって、Power over Ethernetシステム内のDC受電デバイス(PD)、例えばLED照明設備が、極めて低電力の待機メカニズムの下で動作することを可能にする。
好ましくは、電気負荷ユニットは、第2の動作モードで動作するために、既定のマークイベント電流量を上回ることも下回ることもない電流量を必要とするように構成されている。このことは、DC電力デバイスが、マークイベントに留まること、すなわち、マークイベント電圧を使用してDC電力を送達することを確実にする。好ましくは、既定のマークイベント電流量は、0.25mA〜4mAの電流値の、マークイベント電流間隔である。
第2の動作モードから第1の動作モードに変更するための種々の方法を実施する、いくつかの実施形態が存在する。一実施形態では、電気負荷ユニットは、第2の動作モードでの電気負荷ユニットの動作から、第1の動作モードで電気負荷ユニットを動作させることへと変更するための動作電力要求を、外部DC給電デバイスに提供するように構成されている。このように、DC受電デバイスは、第2の動作モードで動作している間に、第1の動作モードにおける動作のための特定の動作電力量を必要としていることを、DC給電デバイスに示すことにより、動作モードの変更をトリガする。
これらの実施形態のうちの別の実施形態では、電気負荷ユニットは、外部DC給電デバイスとの通信リンクを確立して維持するように構成されている、Ethernet送受信機を含む。電気負荷ユニットは、第2の動作モードにおいてEthernet送受信機を作動停止させたまま保つように、並びに、好ましくは多くともEthernet送受信機を作動させること及び外部DC給電デバイスとの通信リンクを確立することによって、外部DC給電デバイスに動作電力要求を示すように構成されている。組み合わされてもよい代替的変形例では、DC給電デバイスとの通信リンクを確立するために、内部生成信号、又は外部信号若しくは外部ユーザ入力のいずれかが、Ethernet送受信機を作動させるために使用可能である。好適なDC給電デバイスは、回転され、Ethernet送受信機との通信リンクの確立を、動作電力要求として解釈するように構成されている。それに応答して、この好適なDC電源は、マークイベント電圧間隔に該当する電圧量を有するDC電力の供給を停止して、動作電圧間隔に該当する電圧量を有するDC電力を供給する。次いで、DC電圧監視ユニットは、そのことを示す応答信号を提供し、応答信号は、制御ユニットによって受信され、第1の動作モードに関するDC電力の送達をトリガする。
DC受電デバイスの他の実施形態では、電気負荷ユニットは、第2の動作モードにおいて動作可能であり、外部DC給電デバイスとの通信リンクを確立して維持するように、及び、リンク層プロトコルに従って、通信リンクを介して動作電力要求を提供するように構成されている、Ethernet送受信機を含む。リンク層プロトコルは、好適には、リンク層発見プロトコル(Link Layer Discovery Protocol;LLDP)である。
DC受電デバイスの更に他の実施形態では、電気負荷ユニットは、第2の動作モードから動作電力要求モードに切り替えることによって、外部DC給電デバイスに動作電力要求を示すように構成されている、負荷制御ユニットを含み、動作電力要求モードにおいて、電気負荷ユニットは、第1の変形例では、既定のマークイベント電流量よりも大きい電流の送達を必要とするように、又は第2の変形例では、既定のマークイベント電流量よりも小さい電流の送達を必要とするように構成されている。この場合、負荷制御ユニットは、それゆえ、動作モードの変更をトリガするために、既定のマークイベント電流量よりも高い電流量又は低い電流量のいずれかを引き込むように、電気負荷ユニットを「意図的に」駆動することができる。
上述の第1の変形例の好ましい実装形態では、動作電力要求を示す引き込み電流は、マークイベント電流量よりも少なくとも25倍高い。許容可能なマークイベント電流量が、0.25mA〜4mAのマークイベント電流量を有するマークイベント電流間隔の形態で実装されている実施形態では、動作電力要求を示す引き込み電流は、100mAよりも高い。好適なDC給電デバイスは、そのような電流の引き込みを、動作電力要求として解釈するように構成されている。
第2の変形例の実装形態では、DC受電デバイスは、マークイベント電流量よりも低い値を有する電流を引き込むことによって、動作電力要求を示すように構成されている。この種類の変形例では、マークイベント電流量は、好ましくは、0.25mA〜4mAのマークイベント電流量を有するマークイベント電流間隔であり、動作電力要求を示す引き込み電流は、好ましくは0.15mA未満である。好適なDC給電デバイスは、そのような電流の引き込みを、動作電力要求として解釈するように構成されている。
前述のように、本発明は、電気ユニット負荷が、第1の動作モードで動作する際に光を放出するように構成されている照明ユニットを含む、DC受電デバイスにおいて使用するために特に有利である。
本発明の第3の態様によれば、電気的装置が提供される。電気的装置は、種々の電力量のDC電力を供給するように構成されている、DC給電デバイスと、第2の態様による、有線の給電線を介してDC給電デバイスに接続されている少なくとも1つのDC受電デバイスとを備える。
第3の態様の電気的装置は、第2の態様のDC受電デバイスの利点を共有するものであり、第2の態様のDC受電デバイスの実施形態のいずれかによる、1つ以上のDC受電デバイスを使用して実装されることができる。DC給電デバイスは、好ましくは、上述の延長マーク期間を使用して動作するように構成されており、特に好ましい実施形態では、802.3bt準拠のDC給電デバイスである。
本発明の第4の態様によれば、DC受電デバイスコントローラを動作させる方法が提供される。当該方法は、
外部DC給電デバイスから種々の電力量のDC電力を受電するステップと、
受電されたDC電力の電圧量を監視するステップと、
現在受電されている電圧量が、マークイベント電圧間隔及び動作電圧間隔を含めた、いくつもの既定の非重複電圧間隔のうちの、それぞれの1つに該当することを示す、それぞれの応答信号を提供するステップであって、マークイベント電圧間隔の電圧量が、動作電圧間隔の電圧量よりも低い、ステップと、
現在受電されているDC電力の電圧量がマークイベント電圧間隔に移行したことを、現在受信されている応答信号が示していることを検出すると、マークイベント時間測定を開始するステップと、
マークイベント時間測定の開始以降の測定されたマークイベント時間が、既定のマークイベント持続時間閾値を超過していることを検出すると、マーク時間延長信号を提供するステップと、
現在受電されているDC電力の、外部電気負荷ユニットへの送達を、
a)現在受電されている電圧量が動作電圧間隔に該当することを、現在の応答信号が示していることを検出する場合、及び、
b)マーク時間延長信号が受信されたことを検出する場合、のうちのいずれか一方の場合に可能にするステップと、を含む。
第4の態様の方法は、第2の態様のDC受電デバイスの利点を共有するものであり、第2の態様のDC受電デバイスの実施形態のいずれかの、追加的特徴を使用して実装されることができる。
第5の態様は、第1の態様又は当該実施形態のうちのいずれかのDC受電デバイスコントローラに、第4の態様の方法のステップを実行させるように構成されている命令を含む、コンピュータプログラムによって形成される。
第6の態様は、第5の態様のコンピュータプログラムを記憶させている、コンピュータ可読媒体によって形成される。
それゆえ、請求項1に記載のDC受電デバイスコントローラ、請求項3に記載のDC受電デバイス、請求項12に記載の電気的装置、及び請求項13に記載のDC受電デバイスの動作を制御する方法、請求項14に記載のコンピュータプログラム、及び請求項15に記載のコンピュータ可読媒体は、特に、従属請求項において定義されるように、同様及び/又は同一の好ましい実施形態を有する点が理解されよう。
本発明の好ましい実施形態はまた、従属請求項又は上記の実施形態と、それぞれの独立請求項との、任意の組み合わせとすることもできる点が理解されよう。
本発明のこれらの態様及び他の態様は、以降で説明される実施形態から明らかとなり、それらの実施形態を参照して解明されるであろう。
以下の図面において、
DC受電デバイスコントローラと電気負荷ユニットとを含むDC受電デバイスに、有線の給電線を介して接続されているDC給電デバイスを備える、電気的装置の一実施形態の概略ブロック図を示す。 時間の関数としてのDC電力の電圧量を示す、電圧対時間のグラフを示す。 現在受電されている電圧量に応答して、及びDC受電デバイスに割り当てられている記憶されたデバイスタイプ識別子に応じて、DC受電デバイスによって引き込まれるか、又は制御可能電流源ユニット316によって生成される電流量IPDを示す、電流対時間のグラフを示す。 電圧量VPSDに応じたホットスワップスイッチの状態を示す。 別の電気的装置の概略ブロック図を示す。 別の電気的装置の概略ブロック図を示す。 別の電気的装置の概略ブロック図を示す。 別の電気的装置の概略ブロック図を示す。 DC受電デバイスを動作させる方法の一実施形態のフロー図を示す。
図1は、有線の給電線105を介して接続されている、DC受電デバイス100とDC給電デバイス104とを備える、電気的装置150の一実施形態の概略ブロック図を示す。DC受電デバイスは、DC受電デバイスコントローラと、DC受電デバイスコントローラに電気的に接続されている電気負荷ユニットとを含む。DC給電デバイスは、DC受電デバイス100に種々の電力量のDC電力を供給するように構成されている。
DC受電デバイス100の機能の説明は、図2Aを更に参照して実施され、図2Aは、DC受電給電デバイスによって例示的に供給されるような、時間の関数としてのDC電力の電圧量を示す、電圧対時間のグラフを示すものである。
DC受電デバイスは、有線の給電線105を介してDC給電デバイス104に電気的に接続されている、DC電力ユニット102を含む。DC受電デバイスはまた、受電されたDC電力の現在の電圧量VPSDを監視するように、及び、現在受電されている電圧量が、図2に示されるような、マークイベント電圧間隔V及び動作電圧間隔Vを含めた、いくつもの既定の非重複電圧間隔のうちの、それぞれの1つに該当することを示す、それぞれの応答信号を出力するように構成されている、DC電圧監視ユニット108も含む。マークイベント電圧間隔の電圧量は、動作電圧間隔の電圧量よりも低い。
DC受電デバイスはまた、現在受信されている応答信号を受信するように、及び、現在受電されているDC電力の電圧量がマークイベント電圧間隔に移行したことを、現在受信されている応答信号が示していることを検出すると、マークイベント時間測定を開始するように構成されている、マークイベントタイマーユニット110も含む。マークイベントタイマーユニットはまた、マークイベント時間測定の開始以降の測定されたマークイベント時間が、既定のマークイベント持続時間閾値Δtthを超過していることを検出すると、マーク時間延長信号を提供するようにも構成されている。
このことは、図2Aの例示的な電圧信号VPSDを参照して、詳細に説明される。DC電圧監視ユニットは、現在受電されている電圧量が、この特定の実施例ではV、V、及びVである、非重複電圧間隔のうちのいずれかに該当する度に、応答信号を提供する。それゆえ、DC電圧監視ユニットは、現在受電されている電圧がマークイベント電圧間隔に該当することを示す応答信号を、時間t、t、及びtにおいて提供する。マークイベントタイマーユニット110は、時間tにおいて、第1のマークイベント時間測定を開始し、第1のマークイベント時間測定は、現在受電されている電圧量が、マークイベント電圧間隔Vから退出してクラスイベント電圧間隔Vに該当する、tにおいて終了し、これは、DC電圧監視ユニットによって、そのことを示す応答信号を提供することによって示される。tとtとの間の時間間隔は、既定のマークイベント持続時間閾値Δtthよりも短いため、マークイベントタイマーユニットによってマーク時間延長信号は提供されない。マークイベントタイマーユニット110は、時間tにおいて、第2のマークイベント時間測定を開始し、第2のマークイベント時間測定は、現在受電されている電圧量が再びマークイベント電圧間隔Vから退出する、tにおいて終了する。次いで、時間tにおいて、第3のマークイベント時間測定を開始する。現在受電されている電圧量は、既定のマークイベント持続時間閾値Δtthよりも長い時間間隔にわたって、マークイベント電圧間隔の範囲内に留まるため、マークイベントタイマーユニットは、t7においてマーク時間延長信号を提供する。
DC受電デバイス100は、DC電力ユニットと接続されており、DC電圧監視ユニット108からの現在の応答信号、及びマークイベントタイマーユニット110からのマーク時間延長信号を受信するように構成されている、制御ユニット112を更に含む。制御ユニットはまた、現在受電されているDC電力の、電気負荷ユニット106への送達を、
a)現在受電されている電圧量が動作電圧間隔Vに該当することを、現在の応答信号が示していることを検出する場合、及び、
b)マーク時間延長信号が受信されたことを検出する場合、のうちのいずれか一方の場合に可能にするようにも構成されている。
一部のDC受電デバイスでは、電気負荷ユニットは、動作電圧間隔Vに該当する電圧量を有するDC電力の送達時に、第1の動作モードで動作するように、及び、マークイベント電圧間隔Vに該当する電圧量を有するDC電力の送達時に、第1の動作モードよりも少ないDC電力を必要とする第2の動作モードで動作するように構成されている。これらのDC受電デバイスでは、制御ユニットは、現在受電されている電圧VPSDの量が動作電圧間隔Vに該当することを、現在の応答信号が示していることを検出すると、第1の動作モードを可能にするように、及び、マーク時間延長信号が受信されたことを検出すると、第2の動作モードを可能にするように構成されている。
図3は、DC電源デバイス304に接続されているDC受電デバイス300を含む、電気的装置の別の実施形態の概略ブロック図を示す。以下のDC受電デバイス300の説明は、図1を参照して説明されたDC受電デバイス100からDC受電デバイス300を区別する、技術的特徴に焦点を当てている。DC受電デバイス100及びDC受電デバイス300によって共有される特徴は、最初の桁以外は同じ参照番号を使用することによって言及され、すなわち、「1」はDC受電デバイス100に関するものであり、「3」はDC受電デバイス300に関するものである。DC受電デバイス300の制御ユニット313は、DC電力ユニット302と電気負荷ユニット306との間に配置されており、DC電力ユニット302から電気負荷ユニット306への、現在受電されているDC電力の送達を、閉状態において有効にするか、又は開状態において無効にするための、制御可能ホットスワップスイッチ314を含む。制御ユニットは、DC電力ユニット302とホットスワップスイッチ314との間に配置されており、制御可能な電流量の電流を生成して、外部DC給電デバイス304に供給するように構成されている、制御可能電流源ユニット316を更に含む。
以下の説明は、図2A、図2B、及び図2Cを更に参照して述べられており、図2Bは、現在受電されている電圧量に応答して、及びDC受電デバイス300に割り当てられている記憶されたデバイスタイプ識別子に応じて、DC受電デバイスによって引き込まれるか、又は制御可能電流源ユニット316によって生成される電流量IPDを示す、電流対時間のグラフを示し、図2Cは、図2Aに示される受電された電圧量VPSDに応じた、ホットスワップスイッチの状態を示す。図2A〜図2Cに示される3つのグラフは全て、同じ時間軸を共有している。
DC受電デバイス300では、DC電圧監視ユニット308は、以下の応答信号、
現在受電されている電圧がマークイベント電圧間隔Vに該当することを示す、マークイベント応答信号と、
現在受電されている電圧がクラスイベント電圧間隔Vに該当することを示し、クラスイベント電圧間隔の電圧量が、動作電圧間隔の電圧量よりも低いが、マークイベント電圧間隔の電圧量よりも高い、クラスイベント応答信号と、を出力するように構成されている。
また、制御ユニット313は、制御可能ホットスワップスイッチが開状態にある間に、検出された既定のリセットイベントを基準として、受信されたクラスイベント応答信号の数を計数するようにも構成されている。リセットイベントは、一部の例示的なDC受電デバイスでは、マークイベント電圧間隔の電圧量よりも低い電圧量を有する非重複の間隔である、既定のリセット電圧間隔に、電圧量が該当することによって、トリガされることができる。制御ユニットは、それぞれのクラスイベント応答信号の受信に応答して、受信されたクラスイベント応答信号とDC受電デバイスに割り当てられている記憶されたデバイスタイプ識別子の一時的計数に応じて、いくつもの既定のクラス電流量のうちの1つを呈するように、制御可能電流源によって生成される電流を制御するように、更に構成されている。制御ユニットはまた、既定のマークイベント電流量を呈するように、受信されたマークイベント応答信号に応答して、制御可能電流源によって生成される電流の量を制御するようにも構成されている。
電流量(クラス電流量及びマークイベント電流量の両方)は、既定の電流量間隔(すなわち、それぞれのクラス電流量間隔及びマークイベント電流間隔)に該当する電流量として理解されるべきである。クラス電流量間隔のそれぞれは、図2Bに示されるように非重複である。
それゆえ、これらのDC受電デバイスは、有利には、当該電力要件を、種々の量のDC電力を供給することが可能な好適なDC給電デバイスに示すように構成されている。制御ユニット313は、受信されたクラスイベント応答信号の一時的計数と、記憶されたデバイスタイプ識別子とに応じて、電流源ユニットによって生成される電流を制御するように構成されている。デバイス識別子は、DC電力の電圧量が動作電圧間隔に該当する場合に、DC電力デバイスが当該動作に関して必要とする、DC電力量を示す。
このことは、Power over Ethernet規格IEEE802.3btに従って動作するように構成されている、例示的なDC受電デバイスに関して更に説明されるが、他の通信規格もまた適用可能である。例示的なDC受電デバイスは、有線の給電線を備えるEthernet通信リンクを介して、DC給電デバイス(いわゆる給電機器、Power Sourcing Equipment;PSE)に接続されている。PSEは、PSE自体の能力に応じた、1つ以上の異なる量のDC電力を供給するように構成されている。実際に供給される量は、DC電力デバイスのデバイス識別子にも依存する。
DC給電デバイスは、供給することが可能な電力量を、クラスイベント電圧パルスによってDC受電デバイスに通知し、制御ユニット313は、DC電圧監視ユニットによって提供されるクラスイベント応答信号に基づいて、クラスイベント電圧パルスを計数するように構成されている。クラス電圧パルスは、クラスイベント電圧間隔に該当する電圧量を有する電圧パルスである。2つのクラス電圧パルスは、所与の時間間隔にわたってマークイベント電圧間隔に該当する、電圧量VPSDによって分離される。それゆえ、図2Aに示されるVPSDの場合には、3つのクラス電圧パルス、すなわち、t〜t、t〜t、及びt〜tが存在する。図2Bに示されるように、DC受電デバイス300の制御ユニット313は、これらのパルスのそれぞれに対して、制御可能電流源ユニット316によって生成されるそれぞれの電流で応答する。電流は、受信されたクラスイベント応答信号とDC受電デバイスに割り当てられている記憶されたデバイスタイプ識別子の一時的計数に応じて、いくつもの既定のクラス電流量のうちの1つを呈する。
この特定の実施例では、クラスイベント電圧パルスの数は、PSEがどれ程の電力を送達するように構成されているかについての情報を、DC受電デバイスに提供する。このことは、表1における特定の実施例に関して要約されている。
表1:利用可能なDC電力の量に応じてPSEが送信するように構成されている、
クラスイベントパルスの数。
Figure 2021502794
一実施例として、表2は、DC受電デバイスによって要求されるDC電力量の関数としての、DC電源によって提供されるクラスイベント電圧パルスの数に対する電流量の非網羅的な概要を示す。DC給電デバイスは、最大90Wを供給するように構成されており、そのことを、最大5つのクラスイベント電圧パルスを提供することによってDC受電デバイスに示す。
表2:DC受電デバイスによって要求されるDC電力量の関数としての、電流量及び
DC給電デバイスによって供給されるクラスイベント電圧パルス(CEVP)の数。
Figure 2021502794
一般に、DC給電デバイスは、要求されたDC電力が必要としていない場合には、それよりも多くのクラスイベントパルスを生成しないように構成されている。例えば、最大90Wを供給することが可能なDC給電デバイスは、最大5つのクラスイベント電圧パルスを出力することができる。しかしながら、第1の動作モードに関して単に45Wを必要とするDC受電デバイスが接続されている場合には、DC給電デバイスは、第3のクラスイベント電圧パルスの後に、そのことを認識するが、これは、DC給電デバイスが、各クラスイベント電圧パルスに対する応答として、電流量I、I、Iを検出したためである。DC給電デバイスは、DC受電デバイスに、実際に45Wを供給していることを示すための第4のクラスイベント電圧パルスを提供し、それに対して、DC受電デバイスは、Iの電流量で応答することになる。DC給電デバイスは、(表2の対応する列内のNAによって示されるように)第5のクラスイベント電圧パルスを提供することはない。
同様に、DC受電デバイスは、当該電力要件を、計数されたクラスイベント電圧パルスのそれぞれに対する応答としてそれぞれの電流を生成することによって、DC給電デバイスに通知する。図2A、図2B、及び図2Cに示される実施例では、制御ユニット313は、第1のクラスイベント電圧パルス及び第2のクラスイベント電圧パルスの間は、クラス電流量間隔Iに該当し、第3のクラスイベント電圧パルスの間は、クラス電流量間隔Iに該当するクラス電流量を有する電流の生成を制御する。更には、電圧量VPSDが、マークイベント電圧間隔に該当する時間において、制御ユニット313は、既定のマークイベント電流間隔Iに該当するマークイベント電流量を生成するように、電流源ユニットを制御する。
制御ユニット313が、マーク時間延長信号が受信されたことを検出すると、制御ユニットは、図2Cにおける「オフ」の、開状態にあるホットスワップスイッチHSの状態を、図2Cにおける「オン」の、閉状態に切り替えることにより、現在受電されているDC電力の、電気負荷ユニットへの送達を可能にする。現在受電されているDC電力は、この場合、動作電圧範囲に該当する電圧量よりも低い、マークイベント電圧範囲に該当する電圧量を有する。有利なDC受電デバイスは、第2の動作モードで動作するために、既定のマークイベント電流量を上回ることも下回ることもない電流量を必要とするように構成されている、電気負荷ユニットを含む。これらのDC受電デバイスは、第2の動作モードでの動作の間、マークイベント電流量に該当する電流量を引き込むことになる。PSEは、引き込み電流に変化がないことを感知し、第2の動作モードの電気負荷ユニット316に給電するためにDC受電デバイスによって使用されることになる、マークイベント電圧間隔に該当する電圧量を有するVPSDを供給し続けることになる。
一部のDC受電デバイスは、第2の動作モードでの電気負荷ユニットの動作から、第1の動作モードで電気負荷ユニットを動作させることへと変更するための動作電力要求を、外部DC給電デバイスに示すように構成されている、それぞれの電気負荷ユニットを含む。異なる電気負荷ユニットは、異なる方式で動作電力要求を示すように構成されている。
図4は、有線の電力線405を介して接続されているDC受電デバイス400とDC給電デバイス404とを含む、電気的装置450のブロック図を示す。図4の説明は、DC受電デバイス400と、図1及び図3を参照してそれぞれ説明された、DC受電デバイス100及びDC受電デバイス300との相違点に焦点を当てる。DC受電デバイス100、300、及び400によって共有される特徴は、最初の桁のみが異なる参照番号によって言及され、最初の桁は、1がDC受電デバイス100に関するものであり、3がDC受電デバイス300に関するものであり、4がDC受電デバイス400に関するものである。DC受電デバイス400は、外部DC給電デバイス404との通信リンク420を確立して維持するように構成されているEthernet送受信機418を有する、電気負荷ユニット406を含む。電気負荷ユニット406は、第2の動作モードにおいてEthernet送受信機を作動停止させたまま保つように、並びに、Ethernet送受信機を作動させること及び外部DC給電デバイス404との通信リンクを確立することによって、外部DC給電デバイスに動作電力要求を示すように構成されている。好適なDC給電デバイスは、Ethernet送受信機の作動を、第2の動作モードでの電気負荷ユニットの動作から、第1の動作モードで電気負荷ユニットを動作させることへと変更するための、動作電力要求として解釈する。
他のDC受電デバイスは、第2の動作モードにおいて動作可能であり(すなわち、第2の動作モードで動作される場合に、所与の機能を提供し)、外部DC給電デバイスとの通信リンクを確立して維持するように構成されている、Ethernet送受信機を含む。これらのEthernet送受信機は、有利には、リンク層プロトコルに従って、通信リンクを介して動作電力要求を提供するように構成されることができる。例えば、Ethernetは、好適なDC電源デバイスによって動作電力要求として解釈される、リンク層発見プロトコル(LLDP)に従ったデータフレームを送信してもよい。
図5は、有線の電力線505を介してDC給電デバイス504に接続されているDC受電デバイス500を備える、別の電気的装置550のブロック図を示す。図5の説明は、DC受電デバイス500と、図1、図3、及び図4を参照してそれぞれ説明された、DC受電デバイス100、DC受電デバイス300、及びDC受電デバイス400との、相違点に焦点を当てる。DC受電デバイス100、300、400、及び500によって共有される特徴は、最初の桁のみが異なる参照番号によって言及され、最初の桁は、1がDC受電デバイス100に関するものであり、3がDC受電デバイス300に関するものであり、4がDC受電デバイス400に関するものであり、5がDC受電デバイス500に関するものである。DC受電デバイス500は、負荷制御ユニット522を有する電気負荷ユニット516を含む。負荷制御ユニット522は、有利には、第2の動作モードから、既定のマークイベント電流量よりも多いか又は少ない電流量を必要とするように電気負荷ユニットが構成される動作電力要求モードに切り替えることによって、外部DC給電デバイス504に、動作電力要求を示すように構成されている。
例えば、電気負荷ユニット507は、2つの負荷デバイス524及び負荷デバイス526を含む。第2の動作モードでの動作の間、制御ユニット513は、ホットスワップスイッチを閉状態に切り替えることによって、DC電力供給源から電気負荷ユニットへのDC電力の送達を可能にする。DC電力送達は、マークイベント電圧間隔に該当する電圧量を有する。負荷制御ユニットは、負荷デバイス524を接続し、次いで、負荷デバイスが第2の動作モードで動作する。負荷デバイス524は、既定のマークイベント電流量に該当する電流量を要求するように構成されている。DC給電デバイスに動作電力を要求するために、負荷制御は、負荷デバイス524から負荷デバイス526に、DC電力の送達を切り替える。負荷デバイス526は、一部のDC受電デバイスでは、既定のマークイベント電流量よりも多くの電流を必要とするように構成されている。あるいは、他の負荷デバイスは、一部のDC受電デバイスでは、既定のマークイベント電流量よりも少ない電流を必要とするように構成されている。
このことは、図2A及び図2Bを参照して更に説明される。制御ユニット513は、tにおいてマーク時間延長信号を受信すると、ホットスワップスイッチ514を閉状態に切り替えることにより、外部DC電源504から電気負荷ユニット507へのDC電力の送達を可能にする。供給されるDC電力は、この場合、負荷デバイス524によって与えられる機能に対応する、電気負荷ユニットの第2の動作モードを可能にする。負荷制御ユニットは、マークイベント電流間隔Iに該当する電流量を引き込むように構成されている負荷デバイス524に、DC電力の送達を転送する。外部信号(例えば、ユーザがスイッチを作動させること、センサがトリガ信号を提供することなど)に起因し得る、DC電力デバイスに対する動作電力の要求のために、負荷制御ユニットは、電力送達を、この特定の実施例ではマークイベント電流量よりも少ない電流量(すなわち、マークイベント電流間隔Iの電流量と非重複であり、より低い電流値を有する、電力要求電流間隔に該当する電流量)を要求するように構成されている、ユニット負荷526に切り替える。図2Bによれば、そのような動作電力要求は、時間t8において提供される。負荷制御ユニットは、IMよりも低い電流量を必要とする負荷デバイス526に、電力の転送を切り替える。好適に構成されている外部DC給電デバイス504は、DC受電デバイス500によって引き込まれる一時的電流量がIよりも低いことを検出し、そのことを動作電力要求と解釈するように構成されている。
図6は、DC給電デバイス604及びDC受電デバイス600を備える、電気的装置650の別の実施形態の概略ブロック図を示す。DC受電デバイス100及びDC受電デバイス600によって共有される特徴は、最初の桁のみが異なる参照番号によって言及され、最初の桁は、1がDC受電デバイス100に関するものであり、6がDC受電デバイス600に関するものである。DC受電デバイス600は、2つの負荷デバイス609.1及び負荷デバイス609.2を含む、電気負荷ユニット609を備える。負荷デバイス609.1は、第1の動作モードで動作する際に光を放出するように構成されている、照明ユニットである。更には、負荷ユニット609は、第2の動作モード下で動作可能な第2の負荷デバイス609.2を備え、第2の負荷デバイスは、当該動作を実行するために、照明ユニット609.1よりも少ない量のDC電力を必要とする。Power over Ethernet規格IEEE802.3btに従って動作するように構成されている電気的装置の例示的な場合では、DC給電デバイス604は、DC受電デバイス600が有線の電力線605を介して接続されているか否かを検出する、検出段階を実行するように、並びに、DC受電デバイスが接続されていることを検出すると、DC電源が供給するように構成されているDC電力、及びDC受電デバイスが第1の動作モードを動作させるために必要とするDC電力についての情報を交換することを目的とした、分類段階を実行するように構成されている。この分類段階の終了時に、IEE802.3bt規格に従って、DC給電デバイスは、マークイベント電圧間隔に該当する電圧量を有するDC電力を供給するように構成されている。この電圧が、既定のマークイベント持続時間閾値よりも長い時間間隔にわたって供給される場合には、マークイベントタイマーユニット610は、制御ユニット615に負荷デバイス609.2への電力送達を可能にさせる、マーク時間延長信号を提供することになる。
既定のマークイベント持続時間閾値は、好ましくは、少なくとも400ミリ秒に及ぶ。
負荷デバイス609.2は、例えば、第2の動作モードから第1の動作モードへの移行を制御するように構成されている、センサとすることができる。一例として、負荷デバイス609.2は、移動センサ(例えば、赤外線センサ)とすることができる。移動センサは、当該範囲内の物体の移動を検出すると、第2の動作モードでの電気負荷ユニットの動作から、第1の動作モードで電気負荷ユニットを動作させることへと変更するための、動作電力要求を提供するように構成されている。DC給電デバイスは、動作電力要求を受信して、第1の動作モードによって必要とされるような、及び分類段階の間に決定されたような、DC電力量を供給する。
図7は、DC受電デバイスを動作させる方法700の一実施形態のフロー図を示す。方法700は、種々の電力量のDC電力が外部DC給電デバイスから受電される、ステップ702を含む。本方法はまた、受電されたDC電力の電圧量が監視される、ステップ704も含む。本方法は、現在受電されている電圧量が、いくつもの既定の非重複電圧間隔のうちのそれぞれの1つに該当することを示す、それぞれの応答信号が受信されるステップを更に含む。それらの間隔は、マークイベント電圧間隔及び動作電圧間隔を含み、マークイベント電圧間隔の電圧量は、動作電圧間隔の電圧量よりも低い。本方法はまた、現在受電されているDC電力の電圧量がマークイベント電圧間隔に移行したことを、現在受信されている応答信号が示していることを検出すると、マークイベント時間測定が開始される、ステップ708も含む。本方法は、マークイベント時間測定の開始以降の測定されたマークイベント時間が、既定のマークイベント持続時間閾値を超過していることを検出すると、マーク時間延長信号が提供される、ステップ710を更に含む。最後に、本方法は、現在受電されているDC電力の、電気負荷ユニットへの送達が、
a)現在受電されている電圧量が動作電圧間隔に該当することを、現在の応答信号が示していることを検出する場合、及び、
b)マーク時間延長信号が受信されたことを検出する場合、のうちのいずれか一方の場合に可能にされる、ステップ712を含む。
本発明は、図面及び上述の説明において、詳細に例示及び説明されてきたが、そのような例示及び説明は、例示的又は説明的なものであり、制限するものではないと見なされるべきであって、本発明は、開示される実施形態に限定されるものではない。図面、本開示、及び添付の請求項の検討によって、開示される実施形態に対する他の変形形態が、当業者により理解されることができ、また、特許請求される発明を実施する際に実行されることができる。
請求項では、単語「備える(comprising)」は、他の要素又はステップを排除するものではなく、不定冠詞「1つの(a)」又は「1つの(an)」は、複数を排除するものではない。単語「又は」による要素の組み合わせは、或る1つの要素を除外するものではなく、組み合わされている要素の全ての組み合わせが可能である点を明確にするものである。
単一のステップ又は他のユニットが、請求項において列挙される、いくつかの項目の機能を果たしてもよい。特定の手段が、互いに異なる従属請求項内に列挙されているという単なる事実は、これらの手段の組み合わせが、有利に使用され得ないことを示すものではない。
請求項中のいかなる参照符号も、範囲を限定するものとして解釈されるべきではない。

Claims (15)

  1. DC受電デバイス用の電力コントローラであるDC受電デバイスコントローラであって、
    外部DC給電デバイスに電気的に接続されるように、及び、前記外部DC給電デバイスから種々の電力量のDC電力を受電するように構成されている、DC電力ユニットと、
    受電されている前記DC電力の現在受電されている電圧量を監視するように、及び、前記現在受電されている電圧量が、マークイベント電圧間隔及び動作電圧間隔を含む多くの既定の非重複電圧間隔のうちの、それぞれの1つに該当することを示す、それぞれの応答信号を出力するように構成されており、前記マークイベント電圧間隔の電圧量が、前記動作電圧間隔の電圧量よりも低い、DC電圧監視ユニットと、
    現在受信されている前記応答信号を受信するように、及び、現在受電されている前記DC電力の前記電圧量が前記マークイベント電圧間隔に移行したことを、前記現在受信されている応答信号が示していることを検出すると、マークイベント時間測定を開始するように、及び、前記マークイベント時間測定の開始以降の測定されたマークイベント時間が、既定のマークイベント持続時間閾値を超えることを検出すると、マーク時間延長信号を供給するように構成されている、マークイベントタイマーユニットと、
    前記DC電力ユニットと接続されており、現在の前記応答信号及び前記マーク時間延長信号を受信するように構成されており、前記現在受電されているDC電力の、外部電気負荷ユニットへの送達を、
    前記現在受電されている電圧量が前記動作電圧間隔に該当することを、前記現在の応答信号が示していることを検出する場合、及び、
    前記マーク時間延長信号が受信されたことを検出する場合、のうちのいずれか一方の場合に、可能にするように構成されている、制御ユニットと、を備える、DC受電デバイスコントローラ。
  2. 前記既定のマークイベント持続時間閾値が、少なくとも400ミリ秒に達する、請求項1に記載のDC受電デバイスコントローラ。
  3. DC受電デバイスであって、
    請求項1に記載のDC受電デバイスコントローラと、
    前記動作電圧間隔に該当する電圧量を有する前記DC電力の送達時に、第1の動作モードで動作するように、及び、前記マークイベント電圧間隔に該当する電圧量を有する前記DC電力の送達時に、前記第1の動作モードよりも少ないDC電力を必要とする第2の動作モードで動作するように構成されている、電気負荷ユニットと、を備え、
    前記DC受電デバイスコントローラの前記制御ユニットが、前記現在受電されている電圧量が前記動作電圧間隔に該当することを、前記現在の応答信号が示していることを検出すると、前記第1の動作モードを有効にするように、及び、前記マーク時間延長信号が受信されたことを検出すると、前記第2の動作モードを有効にするように構成されている、DC受電デバイス。
  4. 前記制御ユニットが、前記DC電力ユニットと前記電気負荷ユニットとの間に配置されており、
    前記DC電力ユニットから前記電気負荷ユニットへの、前記現在受電されているDC電力の前記送達を、閉状態において有効にするか、又は開状態において無効にするための、制御可能ホットスワップスイッチと、
    前記DC電力ユニットと前記ホットスワップスイッチとの間に配置されており、制御可能な電流量の電流を生成して、前記外部DC給電デバイスに供給するように構成されている、制御可能電流源ユニットと、を含み、
    前記DC電圧監視ユニットが、
    前記現在受電されている電圧が前記マークイベント電圧間隔に該当することを示す、マークイベント応答信号と、
    前記現在受電されている電圧がクラスイベント電圧間隔に該当することを示し、前記クラスイベント電圧間隔の電圧量が、前記動作電圧間隔の電圧量よりも低いが、前記マークイベント電圧間隔の電圧量よりも高い、クラスイベント応答信号と、を出力するように構成されており、
    前記制御ユニットが、前記制御可能ホットスワップスイッチが前記開状態にある間、
    検出された既定のリセットイベントを基準として、受信されたクラスイベント応答信号の数を計数するように、及び、それぞれのクラスイベント応答信号の受信に応答して、受信されたクラスイベント応答信号の瞬時計数と、前記DC受電デバイスに割り当てられている記憶されたデバイスタイプ識別子とに応じて、多くの既定のクラス電流量のうちの1つを呈するように、前記制御可能電流源ユニットによって生成される前記電流を制御するように、並びに、
    受信されたマークイベント応答信号に応答して、既定のマークイベント電流量を呈するように、前記制御可能電流源によって生成される電流の前記量を制御するように構成されている、請求項3に記載のDC受電デバイス。
  5. 前記電気負荷ユニットが、前記第2の動作モードで動作するために、前記既定のマークイベント電流量を上回ることも下回ることもない電流量を必要とするように構成されている、請求項4に記載のDC受電デバイス。
  6. 前記電気負荷ユニットが、前記第2の動作モードでの前記電気負荷ユニットの動作から、前記第1の動作モードでの前記電気負荷ユニットの動作へと変更するための動作電力要求を、前記外部DC給電デバイスに示すように構成されている、請求項5に記載のDC受電デバイス。
  7. 前記電気負荷ユニットが、前記外部DC給電デバイスとの通信リンクを確立して維持するように構成されている、Ethernet送受信機を含み、前記電気負荷ユニットが、前記第2の動作モードにおいて前記Ethernet送受信機を作動停止させたまま保つように、並びに、前記Ethernet送受信機を作動させること及び前記外部DC給電デバイスとの通信リンクを確立することによって、前記外部DC給電デバイスに前記動作電力要求を示すように構成されている、請求項5に記載のDC受電デバイス。
  8. 前記電気負荷ユニットが、前記第2の動作モードにおいて動作可能であり、前記外部DC給電デバイスとの通信リンクを確立して維持するように、及び、リンク層プロトコルに従って、前記通信リンクを介して前記動作電力要求を供給するように構成されている、Ethernet送受信機を含む、請求項5に記載のDC受電デバイス。
  9. 前記電気負荷ユニットが、前記第2の動作モードから、前記電気負荷ユニットが前記既定のマークイベント電流量よりも多いか又は少ない電流量を必要とするように構成される動作電力要求モードに切り替えることによって、前記外部DC給電デバイスに、前記動作電力要求を示すように構成されている、負荷制御ユニットを含む、請求項5に記載のDC受電デバイス。
  10. 前記電気負荷ユニットが、前記第1の動作モードで動作する際に光を放出するように構成されている、照明ユニットを含む、請求項3に記載のDC受電デバイス。
  11. Power over Ethernet規格IEEE802.3btに従って動作するように構成されている、請求項3に記載のDC受電デバイス。
  12. 種々の電力量のDC電力を供給するように構成されているDC給電デバイスと、有線の給電線を介して前記DC給電デバイスに接続されている請求項3に記載のDC受電デバイスと、を備える、電気的装置。
  13. DC受電デバイスコントローラを動作させる方法であって、
    外部DC給電デバイスから種々の電力量のDC電力を受電するステップと、
    受電されている前記DC電力の電圧量を監視するステップと、
    現在受電されている前記電圧量が、マークイベント電圧間隔及び動作電圧間隔を含む多くの既定の非重複電圧間隔のうちの、それぞれの1つに該当することを示す、それぞれの応答信号を供給するステップであって、前記マークイベント電圧間隔の電圧量が、前記動作電圧間隔の電圧量よりも低い、ステップと、
    現在受電されている前記DC電力の前記電圧量が前記マークイベント電圧間隔に移行したことを、現在受信されている前記応答信号が示していることを検出すると、マークイベント時間測定を開始するステップと、
    前記マークイベント時間測定の開始以降の測定されたマークイベント時間が、既定のマークイベント持続時間閾値を超えることを検出すると、マーク時間延長信号を供給するステップと、
    前記現在受電されているDC電力の、外部電気負荷ユニットへの送達を、
    前記現在受電されている電圧量が前記動作電圧間隔に該当することを、現在の前記応答信号が示していることを検出する場合、及び、
    前記マーク時間延長信号が受信されたことを検出する場合、のうちのいずれか一方の場合に、可能にするステップと、を含む、方法。
  14. 請求項1に記載のDC受電デバイスコントローラに、請求項13に記載の方法の前記ステップを実行させるように構成されている命令を含む、コンピュータプログラム。
  15. 請求項14に記載のコンピュータプログラムを記憶させている、コンピュータ可読媒体。
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