JP2009104903A - 加熱コイル装置及び高周波加熱装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】棒状の被加熱物に対して装着する環状の加熱コイル装置11と、高周波電源と、を含んでおり、加熱コイル装置11が、円環状に巻回した一次巻線13a及び一次巻線13aに隣接して配置され同様に円環状に巻回した二次巻線13bから成るトランス13と、トランスの二次巻線13bと接続され且つ同様に円環状に巻回した加熱コイル12と、を含み、トランスの一次巻線13aと高周波電源をリード線15a,15bにより接続するように高周波加熱装置を構成する。
【選択図】図3
Description
図8に示すように、地中に埋設されたコンクリート塊54から地表まで延びる一対のPC鋼撚線55a,55bから成るアンカー55に対し、コンクリート塊54に近い切断箇所でアンカー55を包囲するように加熱コイル56が配置される。この加熱コイル56に対してアンカー55に沿って一対のリード線57a,57bが敷設され、リード線57a,57bは地表まで延びて端部を露出している。
アンカー55を切断する場合、地表に露出した端部に対して高周波電源58が接続され、高周波電源58からリード線57a,57bを介して高周波電流が加熱コイル56に流される。したがって、加熱コイル56を流れる高周波電流により、加熱コイル56によって包囲されたアンカー55の部分が加熱され、溶断される。
このため、加熱コイル56によるアンカー55の加熱対象領域が大きくなってしまい、消費電力がより増大してしまうことになる。
図1は、本発明による加熱コイル装置の一実施形態を組み込んだ高周波加熱装置の構成を示している。
図1において、高周波加熱装置10は、加熱コイル12及びトランス13から成る加熱コイル装置11と、高周波電源14と、これらの加熱コイル装置11と高周波電源14を接続する一対のリード線15a,15bと、から構成されている。
ここで、リード線15a,15bは、所定の断面積、例えば5.5スケア(スケアは、面積の単位であり、1平方mmである。)のビニール被覆電線が使用されており、一般的に例えば平均15〜20m程度の長さを有している。
ここで、トランス13の一次巻線13aのインダクタンスL2は、リード線15a,15bのインダクタンスL1より十分に大きく選定されている。したがって、これらのインダクタンスによるインピーダンスωL1及びωL2は、ωL1<<ωL2となる。
これにより、高周波電源14から供給される高周波電圧は、上記のωL1<<ωL2の関係から、リード線15a,15bよりもインピーダンスの高いトランス13の一次巻線13aに効率良く印加される。この場合、トランス13の一次巻線13aのインダクタンスL2が大きいので、トランス13の一次巻線13aに印加される高周波電圧が大きくなり、リード線15a,15b及びトランス13の一次巻線13aを流れる高周波電流が小さくなる。このため、リード線15a,15b及びトランス13の一次巻線13aで生じる直列抵抗によるジュール損失も減少させることができる。
これにより、加熱コイル装置11内では、トランス13の一次巻線13aに高周波電流が流れ、二次巻線13bに誘導によって高周波電流が発生する。この高周波電流が、連結部13cを介して加熱コイル12を流れる。したがって、加熱コイル12を流れる高周波電流によって、加熱コイル装置11の内側に位置する被加熱物としてのアンカー5が加熱され、溶断される。
したがって、アンカー5の加熱すべき部分の熱容量が低減されることによって、より一層消費電力が少なくて済む。
実施例1は、図3に示した加熱コイル装置11において、トランス13の一次巻線13aとして、0.12mm厚,幅10mmの銅箔を40回重ね巻きの1ターン(T)として構成し、二次巻線13bとして、0.12mm厚,幅10mmの銅箔を巻数1Tで構成し、加熱コイル12として、二次巻線13bと同じ寸法の銅箔を巻数1Tで構成した。高周波電源14と加熱コイル装置11との接続に用いたリード線15a,15bは、断面積が5.5mm2の電線で長さは15mとした。
比較例として、高周波電源14に接続したリード線に単体の加熱コイルを接続した。加熱コイルは、断面積が5.5mm2の銅線を密巻きしたものであり、巻数12Tで長さを50mmのコイルとした。
実施例では、高周波電圧197V,高周波電流7.7Aで、被加熱物5の5点で測定した平均温度が601℃となり、効率倍率(比較例における昇温を1としたときの昇温値の倍率)は1.26であった。つまり、実施例1の場合には、加熱コイル装置11による加熱効率は約30%向上した。
なお、高周波電圧及び高周波電流は、高周波電源14の出力の両端で測定した値である。高周波電圧は、リード線15a,15bを含むトランス13の一次巻線13aに印加される高周波電圧である。
5:アンカー(被加熱物)
5a,5b:PC鋼撚線
10:高周波加熱装置
11:加熱コイル装置
12:加熱コイル
13:トランス
13a:一次巻線
13b:二次巻線
13c:連結部
13d,13e:接続端子
14:高周波電源
15a,15b:リード線
16a,16b:絶縁層
Claims (8)
- 棒状の被加熱物に対して装着する環状の加熱コイル装置であって、
円環状に巻回された一次巻線及びこの一次巻線に隣接して配置され且つ同様に円環状に巻回された二次巻線から成るトランスと、
上記トランスの二次巻線と接続され且つ同様に円環状に巻回された加熱コイルと、を含むことを特徴とする、加熱コイル装置。 - 前記トランスの一次巻線が前記加熱コイルの半径方向外側に配置され、前記トランスの二次巻線が前記一次巻線の半径方向外側に配置されていることを特徴とする、請求項1に記載の加熱コイル装置。
- 前記トランスは一次巻線と二次巻線との間にコアを備えていることを特徴とする、請求項1または2に記載の加熱コイル装置。
- 棒状の被加熱物に対して装着する環状の加熱コイル装置と、高周波電源と、を含んでおり、
上記加熱コイル装置が、円環状に巻回された一次巻線及びこの一次巻線に隣接して配置され同様に円環状に巻回された二次巻線から成るトランスと、上記トランスの二次巻線と接続され且つ同様に円環状に巻回された加熱コイルと、を含み、
上記トランスの一次巻線と高周波電源とがリード線により接続されていることを特徴とする、高周波加熱装置。 - 前記トランスの一次巻線が前記加熱コイルの半径方向外側に配置され、前記トランスの二次巻線が前記一次巻線の半径方向外側に配置されていることを特徴とする、請求項4に記載の高周波加熱装置。
- 前記トランスの一次巻線のインダクタンスが、リード線のインダクタンスより十分に大きいことを特徴とする、請求項4または5に記載の高周波加熱装置。
- 前記リード線が一対の撚り線から構成されていることを特徴とする、請求項4から6の何れかに記載の高周波加熱装置。
- 前記トランスが、一次巻線と二次巻線との間にコアを備えていることを特徴とする、請求項4から7の何れかに記載の高周波加熱装置。
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JPH06158656A (ja) * | 1992-08-17 | 1994-06-07 | Dyckerhoff & Widmann Ag | アンカーの引張り部材を所定の位置で切断するための装置 |
JP2005295667A (ja) * | 2004-03-31 | 2005-10-20 | Ngk Insulators Ltd | 高電圧パルス発生回路 |
JP2007207706A (ja) * | 2006-02-06 | 2007-08-16 | Mitsubishi Electric Corp | 電磁波発生装置 |
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