JP2009102915A - 余盛りコンクリートの処理方法と余盛りコンクリート処理具 - Google Patents

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Abstract

【課題】余盛りコンクリートを容易に除去することができるとともに取付作業や撤去作業が容易な余盛りコンクリート処理具とこの処理具を用いた余盛りコンクリートの処理方法を提供する。
【解決手段】円筒状の分離管11と、この分離管11の下部に取り付けられた、トレミー孔12aが形成された底板12と、上記底板のトレミー孔12aの周縁部に設けられた弾性部材から成る蓋部材13とを備えた余盛りコンクリート処理具10を、鉄筋篭50の芯鉄筋53の内側に配置し、スライムと不良コンクリートとを、上記処理具10の側面と削孔40の内壁40aとの間の空間に堆積させ、芯鉄筋53の内側には不良コンクリートが堆積しないようにした。
【選択図】図1

Description

本発明は、場所打ちコンクリート杭を構築するに際して余盛りコンクリートを効率的に除去するために用いられる余盛りコンクリート処理具と、この余盛りコンクリート処理具を用いた余盛りコンクリートの処理方法に関するものである。
従来、場所打ちコンクリート杭を構築する際には、アースドリル工法等により地盤を機械で掘削し円形状の削孔を形成し、この削孔内にベントナイト液などの安定液を充填して削孔壁を安定させた後、上記削孔内に複数本の直線状の主筋と環状のフープ筋とを組合わせて筒状に形成した鉄筋篭を建て込み、次いで、上記鉄筋篭中にトレミー管を挿入し、このトレミー管からコンクリートを上記削孔内に注入することにより、鉄筋コンクリートの杭(コンクリート杭)を構築する。しかしながら、上記コンクリートの打込み時に、コンクリートが泥水や孔壁の土砂などを巻き込んでしまうため、杭上部のコンクリートの品質が低下してしまうといった問題点があった。そこで、杭上部のコンクリートの品質を確保するため、コンクリート天端高さに対して80〜100cm程度の余盛りを行い、コンクリートの養生後に、上記余盛りコンクリートを斫るなどの杭頭処理をするとともに、上部構造物またはその基礎に固定される上記鉄筋篭の主筋を露出させるようにしている。
ところで、上記余盛りコンクリートの処理作業は、養生後に再び上記コンクリート杭周辺の土砂を取り除く床掘削を行い、その掘削された穴の中で上記余盛りコンクリートの斫りを行うなど、劣悪な労働環境下での作業となるだけでなく、杭主筋の損傷や産業廃棄物の発生などの諸問題を抱え込んでいる。そこで、このような問題を解決するため、図7(a),(b)に示すように、削孔40内に設置された、主筋51と環状のフープ筋52とを筒状に形成した鉄筋篭50の先端に、杭頭処理用のキャップ(以下、杭キャップという)60を取付けて、上記主筋51の先端部を保護するとともに、トレミー管55より上記削孔内に打設されたコンクリート杭70の上部に余盛りされる余盛りコンクリート71の生成箇所を制限する余盛りコンクリートの処理方法が行なわれている。
上記杭キャップ60は、具体的には、図8(a),(b)に示すように、外筒管61aとトレミー管55を通入するための内筒管61bとから成る筒状のキャップ本体61と、中心部に上部トレミー孔62mが形成された天板62と、周縁部に主筋51の先端部を上記杭キャップ60内に収納するための複数個の主筋孔63n及び中心部に形成された下部トレミー孔63mを備えた底板63とから成る筒状体で、上記底板63の下部トレミー孔63mと主筋孔63nとの間には、コンクリートの打込み時に上記コンクリートの上部に浮き上がってくるスライムや不良コンクリートが上記外筒管61aと内筒管61bとの間の空間に浸入できるように、複数のスリット63sが必要数だけ形成されている。また、上記空間に上記スライムや不良コンクリートが浸入し易いようにするため、及び、上記杭キャップ60が浮力により浮き上がらないようにするために、上記天板62の周縁部には複数の空気抜け穴62sが形成されている。
このような杭キャップ60を鉄筋篭50の先端に取付けてコンクリートを打設することにより、図8(b)に示すように、上記杭キャップ60の下部に泥水や孔壁の土砂などの巻き込みのない良質なコンクリート杭70を構築することができる。また、上記杭キャップ60内には切り離しが容易な質の悪い余盛りコンクリート71が形成されるので、主筋51を損傷することなく、上記余盛りコンクリート71を容易に撤去して上記主筋51の先端部を露出させることができる(例えば、特許文献1〜3)。
特開平1−322020号公報 特開2000−154542号公報 特開2006−183339号公報
しかしながら、上記杭キャップ60は、主筋孔63nに主筋51を収める構造であることから、取付作業時には、主筋孔63nの位置と主筋51の位置とが少しでもずれている場合には取付が困難になるだけでなく、上記主筋孔63nに入り込んだ良質のコンクリートが硬化することにより、撤去が大変になるといった問題点があった。
また、コンクリート杭が芯鉄筋を備えたコンクリート杭である場合には、通常の斫り作業により杭頭処理を行う際に、芯鉄筋の内側の余盛りコンクリートの斫り作業がしずらいため、作業効率が悪かった。
本発明は、従来の問題点に鑑みてなされたもので、余盛りコンクリートを容易に除去することができるとともに取付作業や撤去作業が容易な余盛りコンクリート処理具とこの処理具を用いた余盛りコンクリートの処理方法を提供することを目的とする。
本願の請求項1に記載の発明は、場所打ちコンクリート杭の杭上部に余盛りされる余盛りコンクリートの処理方法であって、場所打ちコンクリート杭を構築するための削孔内に建て込まれた鉄筋篭の頭部に、底部にトレミー管を通すためのトレミー孔が形成された底板を備えた、上記削孔の径よりも小さな径を有する筒状体を取り付けるとともに、上記底板に上記トレミー孔とトレミー管との間の空間を閉鎖する閉鎖用部材を設けて、打設されたコンクリートの上部側の不良コンクリートを上記筒状体の外側に堆積させ、コンクリートの打設後には、上記筒状体の外側に堆積した上記不良コンクリートを撤去するようにしたことを特徴とするものである。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の余盛りコンクリートの処理方法において、上記鉄筋篭が芯鉄筋を備えた鉄筋篭である場合には、上記筒状体を上記芯鉄筋の内側に配置するようにしたものである。
また、請求項3に記載の発明は、場所打ちコンクリート杭を構築するための削孔内に建て込まれた鉄筋篭の頭部に取付けられる余盛りコンクリート処理具であって、上記鉄筋篭内側に配設される筒状体と、上記筒状体の底部側に取り付けられて、上記筒状体と上記トレミー管との間の空間を閉鎖する閉鎖用部材とを備えたことを特徴とするものである。
請求項4に記載の発明は、請求項3に記載の余盛りコンクリート処理具であって、上記筒状体は下部側にトレミー管を導入するための導入孔が形成された環状の底板を備えており、上記導入孔の周縁部に上記閉鎖用部材が取り付けられていることを特徴とする。
請求項5に記載の発明は、請求項4に記載の余盛りコンクリート処理具であって、上記閉鎖用部材は弾性部材から構成されており、上記閉鎖用部材の上部側には、上記筒状体の上部側への上記閉鎖用部材の変形を制限するストッパーが設けられていることを特徴とする。
請求項6に記載の発明は、請求項4または請求項5に記載の余盛りコンクリート処理具であって、上記環状の底板は、外周側から内周側に行くに従って、上記削孔の底部側に向かって傾斜するように設けられていることを特徴とする。
請求項7に記載の発明は、請求項3〜請求項6のいずれかに記載の余盛りコンクリート処理具であって、上記筒状体の側面には、当該筒状体の側面から削孔の内壁方向に放射状に突出する、上記筒状体の底面に垂直な仕切り板が複数設けられていることを特徴とする。
本発明の余盛りコンクリート処理具を用いることにより、打設されたコンクリートの上部側の不良コンクリートは筒状体の外側に堆積されるので、コンクリートの打設後には、上記筒状体の外側に堆積した上記不良コンクリートを撤去するだけでよい。したがって、余盛りコンクリートを容易に処理することができる。また、処理具自体が簡単な構成なので、取付作業及び撤去作業が容易である。
また、本発明のコンクリート処理具は、筒状体内には不良コンクリートがほとんどなく軽量なだけでなく、処理具内に芯鉄筋や主筋を収納しないので、芯鉄筋や主筋とのとり合い部も簡単な構成となる。したがって、従来例の杭キャップに比較して撤去作業が容易となる。
なお、鉄筋篭が芯鉄筋を備えている場合には、上記筒状体を上記芯鉄筋の内側に配置するようにすれば、作業効率が悪かった芯鉄筋の内部側の不良コンクリートの斫り作業をなくすことができるので、余盛りコンクリートの除去作業を効率良く行うことができる。
また、上記筒状体の下部側にトレミー管を導入するための導入孔が形成された環状の底板を設け、この底板の周縁部に上記閉鎖用部材を取り付けるようにすれば、閉鎖用部材を小型化できるので、効率良く筒状体とトレミー管との間の空間を閉鎖することができる。
このとき、上記閉鎖用材を弾性部材から構成すれば、簡単な構成で筒状体とトレミー管との間の空間を閉鎖することができる。更に、上記弾性体から成る閉鎖用部材の上部側に、上記筒状体の上部側への上記閉鎖用部材の変形を制限するストッパーを設けるようにすれば、上記弾性体が筒状体の内部側に跳ね上がることがないので、上記筒状体内部への不良コンクリートの浸入を確実に防止することができる。
また、環状の底板を、外周側から内周側に行くに従って、削孔の底部側に向かって傾斜するように設けることにより、底板の中央部が低くなるように傾斜させておけば、不良コンクリートが筒状体の外側に移動しやすくなるので、筒状体内への不良コンクリートの浸入を防ぐことができるとともに、上記筒状体のトレミー孔直下に不良コンクリートが滞留することを防止することができる。
また、上記筒状体の側面に、筒状体の側面から削孔の内壁方向に放射状に突出する、上記筒状体の底面に垂直な仕切り板を複数設けて、上記筒状体の外側に堆積される不良コンクリートを互いに分離された複数の領域に分割したり、ひび割れを誘発して分割しやすくするようにしたので、不良コンクリートの撤去作業を更に効率良く行うことができる。
以下、本発明の最良の形態について、図面に基づき説明する。
図1(a),(b)は、本最良の形態に係る余盛りコンクリート処理具10を用いた余盛りコンクリートの処理方法を示す図である。本例の余盛りコンクリート処理具(以下、処理具という)10は円筒状の筒状体(以下、分離管という)11とこの分離管11の下部に取り付けられた底板12とを備えている。上記底板12の中心にはトレミー管55を導入するための導入孔(トレミー孔12a)が形成されており、このトレミー孔12aの周縁部には蓋部材13が取り付けられている。この蓋部材13は、上記トレミー孔12aから上記トレミー孔12a内部へ突出する弾性体部材から成る複数の突出片を備え、上記トレミー管55と上記トレミー孔12aとの間の空間を閉鎖する閉鎖用部材である。
また、上記底板12の上側である分離管11側には、上記蓋部材13の分離管11内部側への変形を制限するためのストッパー部材14が設けられており、上記底板12の下側には剥離材15が取り付けられている。
上記蓋部材13は、天然ゴムもしくは合成ゴム等の弾性部材から成る部材で、図2(a),(b)に示すように、外周部である環状の取付け部13aとその内部に形成される蓋部13bとを備えている。上記蓋部13bには複数の切込み13cが放射状に設けられている。この切込み13cにより、上記蓋部13bは、上記トレミー孔12aの周縁部から内部へ突出する略三角形状の突出片である複数の蓋片13dに分割されている。上記蓋部13bの外径は上記トレミー孔12aの径よりも大きく、かつ、切込み13cの取付け部13a側の端部は上記トレミー孔12aの外側に位置している。上記蓋部材13は、上記取付け部13aにおいて、上記蓋部13bが削孔40の内部側に位置するようにボルト等の締結部材13kにより上記底板12に取付けられており、トレミー管55の挿入時には、図2(c)に示すように、各蓋片13dが削孔40の内部側に弾性変形する。
上記ストッパー部材14は円盤状の部材で、図1または図2(b)に示すように、上記蓋部材13が変形していない状態で、上記蓋部材13を分離管11の内部側から覆うように、上記蓋部材13の取付け部13aにて、上記蓋部材13とともに、ボルト等の締結部材13kにより上記底板12に取付けられている。なお、上記蓋部材13は、図2(d)に示すように、ストッパー部材14のみに取付けてもよい。この場合には、上記蓋部材13の外径はトレミー孔12aの径と同じでもよいし、大きくても小さくてもよい。また、蓋部13bはコンクリート処理具10の内側にあってもよいし、外側にあってもよい。
また、上記剥離材15は、上記処理具10の下側のコンクリートから処理具10を容易に引剥すために設けられた環状の部材で、上記トレミー孔12aに対応する位置には図示しない孔部が設けられている。なお、上記剥離材15を構成する材料としては、エアクッション材などの発泡樹脂から成る気泡入り緩衝材や鉱物油系やワックス系の型枠離型剤を塗布して乾燥させたものが用いられる。
一方、上記鉄筋篭50は直線状の主筋51と環状のフープ筋52とを組み合わせて筒状に形成したもので、コンクリート杭を構築するための削孔40内に建て込まれる。本例の鉄筋篭50は、上記主筋51と環状のフープ筋52に加えて、上記主筋51の内側に取り付けられ、先端側が上記主筋51よりも上部に突出して図示しない上部構造物またはその基礎に固定される複数本の芯鉄筋53を備えている。上記処理具10は上記鉄筋篭50の頭部で、かつ、上記芯鉄筋53の内側に配置される。
ここでは、説明を簡単にするため、削孔40の断面が円形であり、かつ、上記主筋51及び芯鉄筋53は円環状に配置されているものとする。
次に、本発明による余盛りコンクリート処理具10を用いて余盛りコンクリートを除去する方法について説明する。
本例では、余盛りコンクリート処理具10を芯鉄筋53の内周側に設置するだけでよい。
コンクリートを打設する際は、底板12に設けられたトレミー孔12aから削孔40内にトレミー管55を挿入し、上記トレミー管55内に混練したコンクリートを上記削孔40内に注入しながら上記トレミー管55を徐々に上方に引き上げる。このとき、図2(c)に示すように、上記蓋部材13の各蓋片13dは、上記削孔40の内部側に、上記トレミー管55の周りに接触しながら弾性変形するので、上記トレミー管55と上記トレミー孔12aとの間の空間は、上記蓋部材13により閉鎖された状態になる。すなわち、本例の処理具10の削孔40の内側に面している底部側は、底板12と蓋部材13とトレミー管55とで塞がれているので、コンクリートが上記底板12の下面の位置以上に上昇しても当該処理具10の内部には、コンクリートの注入に伴って上昇してきた、上記コンクリート上側のスライムや不良コンクリートが浸入することができない。そのため、上記上昇してきたスライムや不良コンクリートは上記処理具10の分離管11の側面側に移動して、上記分離管11の側面と削孔40の内壁40aとの間の空間に浸入して堆積される。
上記コンクリートは、初めは、土砂の粒子が浮遊したブリージング水が比重の軽い土砂を巻き込んだ不良コンクリートであるが、充填を続けるにしたがって、上記分離管11と削孔40の内壁40aとの間の空間に浸入するコンクリートの質は良くなってくる。そして、予め設定した、底板12の下面のコンクリートが全て良質なコンクリートである適当な余盛り高さでコンクリートの注入を終了し、削孔40内のコンクリート(以下、コンクリート杭)を養生した後、余盛りコンクリート処理具10を撤去する。
このとき、上記底板12に設けられた蓋部材13は上記処理具10の取付け時の状態に戻っている。これは、図2(c)に示すように、トレミー管55の下端が上記底板12よりも下側にある場合には、蓋部材13を構成する各蓋片13dは上記トレミー管55により下方に完全に押し広げられているが、上記トレミー管55の下端が上記底板12よりも上側に引上げられ、かつ、コンクリートの注入が終了した段階では、図2(b)に示すように、上記各蓋片13dは、上記底板12の下面まで充填されたコンクリートにより押上げられて、上記蓋部材13が底板12のトレミー孔12aを再度塞いだ状態に戻るからである。このように、トレミー管55の引き抜き中も引き抜き後も、トレミー管55の動きに関係なく、上記蓋部材13によってトレミー孔12aの閉鎖が維持されるので、コンクリートの分離管11内への入り込みを確実に防止することができる。その結果、図1(a)に示すように、コンクリート処理具10の下面にはコンクリート杭70となる良質のコンクリートがあり、余盛りコンクリート処理具10と削孔40の内壁40aの間の空間には、最も下側は良質のコンクリートであるが、大部分は斫りの容易な不良コンクリート(余盛りコンクリート)71が堆積されることになる。
なお、トレミー管55の回収時には、上記蓋部材13はコンクリートの圧力により分離管11の内部側に変形しようとするが、本例では、蓋部材13の分離管11内部側にストッパー部材14を配置して、上記蓋部材13の変形を制限するようにしているので、上記分離管11の内部にはコンクリートがほとんど浸入してこない。
コンクリートの注入終了後には、上記削孔40の上部側を上記コンクリート杭70の上面側が露出する深さまで掘削し、余盛りコンクリート処理具10と削孔40の内壁40aの間の不良コンクリート(余盛りコンクリート)71を取り除く。上記余盛りコンクリート71は切り離しが容易な質の悪いコンクリートなので、主筋51や芯鉄筋53を傷つけることなく、上記主筋51や芯鉄筋53を容易に露出させることができる。
また、上記余盛りコンクリート処理具10内部にはコンクリートがほとんど浸入していないので軽量であり、かつ、芯鉄筋や主筋とのとり合い部もないので、容易に、クレーンなどにより引き上げて撤去することができる。このように、本例の余盛りコンクリート処理具10を用いれば、芯鉄筋53内部の不良コンクリートの斫り作業を行うことがないので、余盛りコンクリートを効率良く撤去することができる。
なお、上記処理具10の底板12と上記コンクリート杭70との間には、剥離材15が介在しているので、上記処理具10を上記コンクリート杭70から分離して撤去することが容易である。
このように、本最良の形態では、円筒状の分離管11と、この分離管11の下部に取り付けられた、トレミー孔12aが形成された底板12と、上記底板のトレミー孔12aの周縁部に設けられた弾性部材から成る蓋部材13とを備えた余盛りコンクリート処理具10を、鉄筋篭50の芯鉄筋53の内側に配置し、スライムと不良コンクリートとを、上記処理具10の側面と削孔40の内壁40aとの間の空間に堆積させ、芯鉄筋53の内側には不良コンクリートが堆積しないようにしたので、余盛りコンクリートを容易に処理することができる。また、処理具10自体が簡単な構成なので、取付作業及び撤去作業が容易である。
また、蓋部材13を環状の取付け部13aと、その内部に形成される、複数の切込み13cにより上記トレミー孔12aの周縁部から内部へ突出する複数の蓋片13dから成る蓋部13bとから構成したので、簡単な構成で、トレミー管55とトレミー孔12aとの間の空間を確実に閉鎖することができる。したがって、上記分離管11内に不良コンクリートが浸入することを防ぐことができる。
また、円盤状のストッパー部材14を設けて、上記蓋部材13が上記分離管11の内部側に変形しないようにしたので、上記分離管11内への不良コンクリートの浸入を確実に防ぐことができる。
また、上記底板12の下側に剥離材15を取り付けたので、上記処理具10の下側のコンクリートから処理具10を容易に引剥すことができる。
なお、上記最良の形態では、削孔40に芯鉄筋53を備えた鉄筋篭50を建て込んでコンクリート杭70を構築する場合について説明したが、本発明は、図7,8に示した従来の芯鉄筋53を備えていない鉄筋篭50を建て込んだ場合にも適用可能である。この場合には、分離管11の外径を、分離管11の外周部と主筋51との間にスライムを収納できる程度の大きさにしておけばよい。
また、図1に示したストッパー部材14は、必須要素ではなく、蓋部材13の肉厚が厚い場合などには省略してもよい。また、蓋部材13は弾性部材でなくてもよい。この場合には、蓋片13dにヒンジを取付けてこれをストッパー部材とし、上記蓋片13dが分離管11の内部側に跳ね上がらないようにすればよい。また、余盛りを行う際のコンクリートの打設速度を遅くするようにすれば、ストッパー部材14を省略しても蓋部材13が分離管11の内側に大きく変形することを防ぐことができる。
また、上記例では、底板12を設け、この底板12に形成されたトレミー孔12aの周縁部に蓋部材13を取り付けたが、図3(a),(b)に示すように、上記蓋部材13と同様の形態で、直径が上記分離管11の内径にほぼ等しい大きな蓋部材13Lを上記分離管11の下端側に直接取り付けてもよい。このとき、上記分離管11の内部に、水平方向に延長するビーム状の部材16a,16bと垂直方向に延長する平板16cとを井桁状に組上げた枠体16を設けて、これを上記蓋部材13のストッパー部材とすれば、上記蓋部材13Lが分離管11の内側に変形しようとしても、上記枠体16(厳密には、下側のビーム状の部材16a)に当たるので、上記変形が制限される。また、上記枠体16は分離管11を補強する補強部材でもあるので、肉厚の薄い安価な分離管11を用いても、余盛りコンクリート処理具10の強度を十分に確保することができる。なお、図3(c)に示すように、上記枠体16を全てビーム状の部材16kから構成してもよい。
また、トレミー管55とトレミー孔12aとの間を閉鎖する閉鎖用部材としては、図4(a),(b)に示すような、開閉式閉鎖用部材23を使用してもよい。上記開閉式閉鎖用部材23は、トレミー管55が貫通可能な半円状の開口部23hを備えた2枚の開閉板23a,23bと、上記底板12の上側に取り付けられた、トレミー孔12aの両側に互いに平行レール部材23cとを備えたもので、上記2枚の開閉板23a,23bは上記レール23cにスライド可能に取り付けられる。この開閉板23a,23bは、図4(a)に示すように、はじめは開いているが、トレミー管55の挿入後にはレール23c上をトレミー孔12a側に移動して、このトレミー孔12aとトレミー管55との間の空間を閉鎖する。このような操作は、例えば、開閉板23a,23bにワイヤーを取り付け、このワイヤーを分離管11に沿わせて地上まで出しておき、地上にて上記ワイヤーを引くようにすればよい。なお、ワイヤーを分離管11に沿わせた状態で保持する方法としては、上記分離管11に半円状の鉄筋を取り付けるなどして、これを上記ワイヤーのガイドとすればよい。トレミー管55を回収した後には、上記トレミー孔12aは完全に塞がれてはいないが、分離管11の下部のコンクリートはある程度固まっているので、上記分離管11の内部にはコンクリートはほとんど浸入しない。したがって、このような開閉式閉鎖用部材23を用いても、不良コンクリートを上記分離管11の外側に堆積させることができる。
なお、トレミー管55の外径とトレミー孔12aの径とがほぼ同じ場合や、開閉式閉鎖用部材と上記蓋部材13とを併用するような場合には、開閉板23a,23bを開口部23hをなくした開閉板に変更し、トレミー管55の回収後には、上記開口部23hのない開閉板を用いてトレミー孔12aを完全に遮蔽するようにすれば、トレミー管55を引き抜いた後の分離管11へのコンクリートの入り込みを確実に防止することができる。また、この場合にも、トレミー管55の引き抜き中も引き抜き後も、上記開口部23hのない開閉板によってトレミー孔12aの閉鎖を維持することができる。
また、上記例では、底板12を平板状の部材としたが、図5に示すように、外周側である分離管11側が高く、内周側であるトレミー孔12a側が低くなるように傾斜した部材(以下、傘状の部材という)12Pを用いてもよい。底板として上記のような傘状の部材12Pを用いれば、不良コンクリートが分離管11の側壁側に移動しやすくなるので、不良コンクリートを効果的に分離管11の側壁と削孔40の内壁40aとの間に堆積させることができる。
また、図6に示すように、上記分離管11の側面に、分離管11の側面から削孔40の内壁40a方向に放射状に突出する、上記分離管11底板12に垂直な仕切り板17を複数個設けて、上記分離管11と削孔40の内壁40aとの間の空間に複数の切れ目を設けるようにすれば、上記分離管11と削孔40の内壁40aとの間の空間に堆積される不良コンクリート(余盛りコンクリート)71を複数の領域に分割したり、完全に分割できない場合でも、ひび割れを誘発して分割しやすくできるので、余盛りコンクリート71を容易に撤去することができる。したがって、余盛りコンクリート71の撤去作業を更に効率よく行うことができる。
また、上記仕切り板17を削孔40の内壁40a近傍まで延長して上記分離管11と削孔40の内壁40aとの間の空間を複数の領域に分離すれば、余盛りコンクリー71を確実に分割できるので、余盛りコンクリート71の撤去を更に容易に行うことができる。
なお、本発明は、上記主筋51及び芯鉄筋53が円環状に配置されているものに限らず、主筋51及び芯鉄筋53のどちらか一方、または、両方が矩形状であるような場合にも適用可能であることはいうまでもない。
以上説明したように、本発明によれば、余盛りコンクリートを容易に除去することができるとともに取付作業や撤去作業が容易となるので、杭頭処理作業を確実にかつ効率良く行うことができる。
本発明の最良の形態に係る余盛りコンクリート処理具と余盛りコンクリートの処理方法を示す図である。 本最良の形態に係る蓋部材の構成を示す図である。 本発明による余盛りコンクリート処理具の他の構成を示す図である。 本発明に係る閉鎖用部材の他の構成を示す図である。 本発明による余盛りコンクリート処理具の他の構成を示す図である。 本発明による余盛りコンクリート処理具の他の構成を示す図である。 従来の余盛りコンクリートの処理方法を示す図である。 従来の杭キャップの構成を示す図である。
符号の説明
10 余盛りコンクリート処理具、11 分離管、12 底板、12a トレミー孔、13 蓋部材、13a 取付け部、13b 蓋部、13c 切込み、13d 蓋片、
13k 締結部材、14 ストッパー部材、15 剥離材、40 削孔、
40a 削孔の内壁、50 鉄筋篭、51 主筋、52 フープ筋、53 芯鉄筋、
55 トレミー管、70 コンクリート杭、71 余盛りコンクリート。

Claims (7)

  1. 場所打ちコンクリート杭を構築するための削孔内に建て込まれた鉄筋篭の頭部に、底部にトレミー管を通すためのトレミー孔が形成された底板を備えた、上記削孔の径よりも小さな径を有する筒状体を取り付けるとともに、上記底板に上記トレミー孔とトレミー管との間の空間を閉鎖する閉鎖用部材を設けて、打設されたコンクリートの上部側の不良コンクリートを上記筒状体の外側に堆積させ、コンクリートの打設後には、上記筒状体の外側に堆積した上記不良コンクリートを撤去するようにしたことを特徴とする余盛りコンクリートの処理方法。
  2. 上記鉄筋篭が芯鉄筋を備えた鉄筋篭である場合には、上記筒状体を上記芯鉄筋の内側に配置することを特徴とする請求項1に記載の余盛りコンクリートの処理方法。
  3. 場所打ちコンクリート杭を構築するための削孔内に建て込まれた鉄筋篭の頭部に取付けられる余盛りコンクリート処理具であって、上記鉄筋篭内側に配設される筒状体と、上記筒状体の底部側に取り付けられて、上記筒状体と上記トレミー管との間の空間を閉鎖する閉鎖用部材とを備えたことを特徴とする余盛りコンクリート処理具。
  4. 上記筒状体は下部側にトレミー管を導入するための導入孔が形成された環状の底板を備えており、上記導入孔の周縁部に上記閉鎖用部材が取り付けられていることを特徴とする請求項3に記載の余盛りコンクリート処理具。
  5. 上記閉鎖用部材は弾性部材から構成されており、上記閉鎖用部材の上部側には、上記筒状体の上部側への上記閉鎖用部材の変形を制限するストッパーが設けられていることを特徴とする請求項4に記載の余盛りコンクリート処理具。
  6. 上記環状の底板は、外周側から内周側に行くに従って、上記削孔の底部側に向かって傾斜するように設けられていることを特徴とする請求項4または請求項5に記載の余盛りコンクリート処理具。
  7. 上記筒状体の側面には、当該筒状体の側面から削孔の内壁方向に放射状に突出する、上記筒状体の底面に垂直な仕切り板が複数設けられていることを特徴とする請求項3〜請求項6のいずれかに記載の余盛りコンクリート処理具。
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