JP2009100266A - 転送装置及び光ネットワークシステム - Google Patents

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Abstract

【課題】アクセスネットワークにおいて、光信号のまま転送する。
【解決手段】ユーザ端末(10)は予め定められた波長を用いて転送装置(100)へアドレスを通知する。転送装置(100)は、波長を割り当て、IPアドレスに対応して記憶する。ユーザ端末(10)は該波長で光信号を受信できるように設定する。ユーザ端末(10−A1)がある宛先アドレス(例えば、ユーザ端末(10−A3))へデータを送信する場合、宛先アドレスに対応する波長を転送装置(100)へ問い合わせる。転送装置(100)は、アドレスに対応した波長をユーザ端末(10−A1)へ通知する。転送装置(100)は、ユーザ端末(10−A1)からその波長でデータが入力された場合に上記宛先アドレスへ転送できるようにスイッチを設定する。ユーザ端末(10−A1)から該波長でデータを送信することで転送装置では光信号のまま転送される。
【選択図】図1

Description

本発明は、転送装置及び光ネットワークシステムに係り、特に、光信号を電気信号に変換することなく、光信号のままで高速転送を行う転送装置及び光ネットワークシステムに関する。
近年、コアネットワークではOXC(Optical cross Connect)技術を用いて、光の波長をもとに光信号を電気信号に変換することなく、光信号のまま転送を行うことが実用化されている。光のスイッチングには、マトリックススイッチ(非特許文献1参照)やMEMS(Micro
Electro Mechanical
Systems)ミラースイッチが用いられる。光信号のままで転送する利点として、まず光信号から電気信号、電気信号から光信号へ変換のオーバヘッドがなくなるため高速転送、低遅延転送が可能となる。さらには、中継装置での上位プロトコル解釈が不要となるため、プロセッサやメモリなどの半導体技術、OSなどの性能に転送速度が影響されなくなる。
さらにこれらOXC装置の光パス設定方法として、GMPLS(Generalized Multi−Protocol Label Switching:非特許文献2参照)技術の標準化がすすめられている。GMPLSを用いたコアネットワークでは光パス設定をおこなう制御プレーンと、データを転送するデータプレーンに分かれている。このようなコアネットワークでは自律的な制御機能を持つため、運用の簡易化や、中継装置や経路上の障害発生時には高速に経路切り替えが可能となり、ネットワークの信頼性が向上するといわれている。また、有限である波長を用いて転送制御を行うため、波長の割付・変換方法の工夫(特許文献1、特許文献2参照)や、光バーストスイッチ技術(非特許文献3参照)の開発がすすめられている。
さらには、波長資源を気にすることなく、かつ光信号のままパケット単位の転送が可能となる光パケットルータの研究(特許文献3参照)が行われている。従来のルータはパケットをバッファリングするためのメモリをもち、パケットの情報を読み取り、転送制御や衝突回避を行っている。これに対し光パケットルータは、このメモリの代わりに遅延線や光スイッチを組み合わせることで、従来のルータと同等の転送制御機能を持ち、かつ高速転送が可能となる。
一方、アクセスネットワークではPON(Passive Optical Network)技術により光ファイバが一般ユーザのところまで敷設されるようになってきた。しかし、パケットの伝送媒体は光であるが、中継装置やLAN(Local Area Network)内では光信号を電気信号へ変換している。
「PLCを用いた小型16×16光マトリクススイッチ」、[online]、NTTフォトニクス研究所、http://www.phlab.ecl.ntt.co.jp/theme/2006/2006_11_02.pdf 塩本公平、「GMPLSの概要と標準化動向」、[online]、NTT技術ジャーナル、http://www.ntt.co.jp/journal/0404/files/jn200404060.pdf 「光バーストPJの活動報告」、[online]、情報通信研究機構、http://www.khn−openlab.jp/symposium/2004/report/1_3.pdf 特開2006−287778号公報 特開2005−286483号公報 特開2007−20017号公報
アクセスネットワークにおいて、コアネットワークと同様に光信号を電気信号に変換することなく光信号のまま転送するために、上述のOXC装置を用いた場合、まずユーザ端末がGMPLS技術を実装する必要がある。また、ユーザ端末が増加すると、転送制御用のデータも増加するため、制御プレーンが輻輳しデータプレーンで正常転送が行えない可能性がある。
OXC装置での上記課題を避けるために、ユーザ端末側に一番近いエッジ転送装置として、上述の光パケットルータを用い、光パケットルータがGMPLSを終端することで転送制御用データの増加を抑えられる。しかしこの場合、高度な技術を必要とする光パケットルータの数が増え、ネットワーク構築にコストがかかる。
本発明は、以上の点に鑑み、コアネットワークで行われる手段より比較的簡潔な手段を用いて、ユーザ端末への負担とネットワーク構築のコストを抑え、アクセスネットワークにおいても光信号を電気信号へ変換することなく光信号のままの転送を実現する転送装置及び光ネットワークシステムを提供することを目的とする。さらに、本発明は、コアネットワークとの互換性を持たせることで、ユーザ端末のEnd to Endで、すべて光信号のままでの通信を可能にする転送装置及び光アクセスネットワークシステムを提供することを目的のひとつとする。
本発明は、光信号のまま転送するコアネットワークと接続することで、コアネットワークを介したユーザ端末間での通信がすべて光信号のままとし、高速転送が可能となり今後のネットワーク上のトラヒック増大に対応可能とすることを目的のひとつとする。また、本発明は、ある宛先と継続して通信をする場合、転送装置での遅延を従来より減らし、低遅延転送が必要となるIP電話、テレビ電話、リアルタイム放送などのサービスが高品質で提供することを目的のひとつとする。
ユーザ端末の回線インタフェースに、送信時にはテーブルをもとに宛先アドレスによって送信波長を制御し、受信時にはユーザ端末が接続される転送装置から通知を受けた波長にしたがってスイッチを設定し受信波長を決める機能を持たせる。転送装置では、ユーザ端末の受信波長の割り当てと管理を行うテーブルをもとにスイッチを設定する機能を持たせる。
ユーザ端末と転送装置が光ケーブルで接続され、レイヤ1のリンクアップを契機に、ユーザ端末は予め予約されている制御用波長を用いて自ユーザ端末に設定されているアドレスを転送装置に通知する。転送装置はその通知から、インタフェースに接続されたユーザ端末のアドレスを把握し、テーブルで管理し、ユーザ端末ごとに受信用波長を割り当て、予め予約された制御用波長を用いてユーザ端末へ通知する。ユーザ端末ではその波長で受信できるようにスイッチ(又はセレクタ)を設定する。以上の手順でユーザ端末の受信準備が完了する。
ユーザ端末がある宛先に対してデータを送る場合、制御用波長を用いてその宛先アドレスに対応した波長を転送装置に問い合わせる。転送装置では前記のとおりユーザ端末が接続された時点で、ユーザ端末のアドレスを把握し、そのアドレスに対応した波長をテーブルで管理している。そのテーブルを基に、制御用波長を用いて問い合わせのあったアドレスに対応する波長をユーザ端末へ通知する。同時に、転送装置では、問い合わせ元のユーザ端末から通知した波長の信号を受信した場合に、その波長の信号が対応するインタフェースへ転送できるようにスイッチの設定をする。通知を受けたユーザ端末は宛先のアドレスと波長を対応づけテーブルで管理する。ユーザ端末はそのテーブルを基に送信波長を制御し、データを送信する。データは転送装置に入力されると、転送装置では問い合わせの時点でスイッチの設定がされているため、光信号のまま転送される。以上の手順でユーザ端末からの光信号を、光信号のまま転送することが可能となる。
コアネットワークを介した通信の場合には、コアネットワークを光パケットルータで構成し、その光パケットルータと転送装置を接続し、転送装置とユーザ端末を接続する。光パケットルータと転送装置が接続され、レイヤ1のリンクアップを契機に、光パケットルータは予め予約された制御用波長を用いて、アドレスとルータであることを転送装置へ通知する。通知を受信した転送装置では光パケットルータ宛の波長を割り当て、アドレスと接続されたのがルータであることをテーブルへ記録する。前記と同様に、ユーザ端末が転送装置に接続され、レイヤ1のリンクアップを契機にユーザ端末からアドレス通知を転送装置が受信すると波長を割り当て、テーブルを更新し、光パケットルータが接続されている場合には光パケットルータへそのテーブル情報を制御用波長を用いて通知する。光パケットルータではそのテーブル情報から、接続された転送装置の先に接続されたユーザ端末のアドレスと波長を把握することができる。光パケットルータはアドレスと波長を対応づけたテーブルを管理し、転送装置からテーブル情報を受信するたびにテーブルを更新する。
ユーザ端末からの問い合わせ時に、転送装置で管理するテーブルにアドレスが存在しなかった場合、光パケットルータのアドレスとして登録されているアドレスに対応した波長をユーザ端末へ通知する。同時に、転送装置では、ユーザ端末からその波長を受信した場合に光パケットルータが接続されているインタフェースへ転送できるようにスイッチを設定する。ユーザ端末がルータ宛の波長でデータを送信し、転送装置に入力されると、光信号のまま光パケットルータへ転送される。データを受信した光パケットルータでは、データに付与された宛先アドレスを読み出し、管理するテーブル上で対応する波長へ変換し、転送する。以上の手順で、ユーザ端末から転送装置、転送装置から光パケットルータ、光パケットルータから他の転送装置、他の転送装置からユーザ端末へ光信号のままデータ転送が可能となる。
また、転送装置がユーザ端末へ割り当てる送信波長に有効期限を設定し、その有効期限をユーザ端末、転送装置それぞれで監視し、ユーザ端末は継続してデータを送信したい場合には、有効期限が切れる前に再度送信波長を問い合わせることで、有効期限を延長する。ユーザ端末が継続してデータ送信が必要でない場合、有効期限のタイムアウトを契機に、ユーザ端末ではテーブルが初期化され、転送装置ではスイッチの該当するパス設定が解除される。これによって、転送装置の使用していない無駄なスイッチパス設定を動的に解除することが可能となる。
本発明の第1の解決手段によると、
ユーザ端末からの光信号を光信号のまま転送する転送装置であって、
第1及び第2のユーザ端末と通信するための複数のインタフェースと、
前記ユーザ端末が信号を受信するための通信波長を割り当てる制御部と、
インタフェース識別子と、前記ユーザ端末のアドレスと、割り当てられる通信波長情報を記録する記憶領域と、
前記制御部による設定に従い、前記インタフェースのひとつから受信した光信号を光信号のまま他の前記インタフェースへ転送するスイッチと、
を備え、
前記制御部は、
第2のユーザ端末から該第2のユーザ端末のアドレスを受信し、
第2のユーザ端末に、該第2のユーザ端末が信号を受信するための通信波長を割り当て、該第2のユーザ端末が接続されたインタフェース識別子と、受信されたアドレスと、割り当てた通信波長情報を前記記憶領域へ記録し、
第1のユーザ端末が第2のユーザ端末のアドレス宛にデータを送る際に第1のユーザ端末から送信される、第2のユーザ端末のアドレスを含む問い合わせを受信し、
該問い合わせに含まれるアドレスに基づき前記記憶領域を参照して対応するインタフェース識別子及び通信波長情報を取得し、
第1のユーザ端末が接続された前記インタフェースからの該通信波長の光信号を、取得されたインタフェース識別子が示す前記インタフェースへ光信号のまま転送するように前記スイッチを設定し、
取得された通信波長情報を第1のユーザ端末へ通知し、
該通知に従い第1のユーザ端末から送信される該通信波長の光信号が、設定された前記スイッチにより第2のユーザ端末が接続された前記インタフェースに光信号のまま転送される転送装置が提供される。
本発明の第2の解決手段によると、
宛先アドレスに対応して通信波長情報を記録する記憶領域を有し、受信される光信号の宛先アドレスに基づき前記記憶領域を参照して通信波長情報を読み出し、受信された光信号の波長を該通信波長に変換する光パケットルータと、
光信号を転送する第1のスイッチを有し、第1のユーザ端末及び前記光パケットルータと通信する第1の転送装置と、
光信号を転送する第2のスイッチを有し、第2のユーザ端末及び前記光パケットルータと通信する第2の転送装置と
を備え、
前記第1の転送装置は、
前記光パケットルータに第1の通信波長を割り当て、割り当てた第1の通信波長情報を記録し、
第1のユーザ端末が第2のユーザ端末のアドレス宛にデータを送る際に第1のユーザ端末から送信される、第2のユーザ端末のアドレスを含む問い合わせを受信し、
該問い合わせに含まれるアドレスが記録されていないことにより、前記光パケットルータに割り当てた第1の通信波長情報を第1のユーザ端末へ通知し、
第1のユーザ端末からの第1の通信波長の光信号を、前記光パケットルータへ光信号のまま転送するように前記第1のスイッチを設定し、
前記第2の転送装置は、
第2のユーザ端末から該第2のユーザ端末のアドレスを受信し、
第2のユーザ端末に、該第2のユーザ端末が信号を受信するための第2の通信波長を割り当て、
前記光パケットルータに、受信された第2のユーザ端末のアドレスと、割り当てられた第2の通信波長情報を送信し、
前記光パケットルータからの第2の通信波長の光信号を、前記第2のユーザ端末へ光信号のまま転送するように前記第2のスイッチを設定し、
前記光パケットルータは、前記第2の転送装置から受信された第2のユーザ端末のアドレスと、第2の通信波長情報とを対応させて前記記憶領域に記憶し、
第1のユーザ端末から送信される第2のユーザ端末のアドレスを宛先アドレスとした第1の通信波長の光信号が、設定された前記第1のスイッチにより前記光パケットルータに光信号のまま転送され、
前記パケットルータが、受信した光信号の宛先アドレスに基づき前記記憶領域を参照して対応する第2の通信波長を取得し、受信した光信号の波長を取得した第2の通信波長に変換して、前記第2の転送装置に転送し、
該第2の通信波長の光信号が、設定された前記第2のスイッチにより第2のユーザ端末に光信号のまま転送される光ネットワークシステムが提供される。
本発明によると、コアネットワークで行われる手段より比較的簡潔な手段を用いて、ユーザ端末への負担とネットワーク構築のコストを抑え、アクセスネットワークにおいても光信号を電気信号へ変換することなく光信号のままの転送を実現する光ネットワークシステムを提供することができる。さらに、本発明によると、コアネットワークとの互換性を持たせることで、ユーザ端末のEnd to Endで、すべて光信号のままでの通信を可能にするアクセスネットワークシステムを提供することができる。
本発明によると、光信号のまま転送するコアネットワークと接続することで、コアネットワークを介したユーザ端末間での通信がすべて光信号のままとなるため、高速転送が可能となり今後のネットワーク上のトラヒック増大に対応できる。また、本発明によると、ある宛先と継続して通信をする場合、転送装置での遅延が従来より減らせるため、低遅延転送が必要となるIP電話、テレビ電話、リアルタイム放送などのサービスが高品質で提供できるようになる。
以下、本実施の形態を適宜図面を用いて説明する。
1.システム構成
図1に、本実施の形態のネットワーク構成図を示す。
本光ネットワークシステムは、コアネットワーク(CN)に光パケットルータ(200〜203)を備え、アクセスネットワーク(AN)に転送装置(100)を備える。アクセスネットワーク(AN−A、AN−B)では、例えば、ユーザ端末(10−A1〜10−B3)は転送装置(100、101)に接続される。ユーザ端末(10−A1〜10−B3)は転送装置(100、101)介してコアネットワーク(CN)に接続される。
図2に、ユーザ端末の回線部の構成例を示す。
ユーザ端末(10)の回線部は、例えば、回線制御部(10−1)、データ光受信部(10−2)、制御光受信部(10−3)、スイッチ(10−4)、光送信部(10−5)、分波部(10−6)、合波・分波部(10−7)及びメモリ(10−20)を有する。また、スイッチ制御バス(10−9)、内部バス(10−19)、送信波長制御バス(10−8)を有する。メモリ(10−20)は、第1のテーブル(記憶領域、10−21)を有する。
転送装置(100、101)から光信号(10−11)を受信すると、分波部(10−7)により受信信号(10−12)が取り出される。受信信号(10−12)はさらに分波部(10−6)でデータ光信号(10−13)と制御光信号(10−14)に振り分けられる。制御光受信部(10−3)では制御光信号(10−14)を電気信号(10−10)に変換して回線制御部(10−1)に転送する。回線制御部(10−1)がその情報を基に、自宛の波長を認識し、スイッチ制御バス(10−9)を介しスイッチ(10−9)を制御することで、自宛の光信号(10−15)がデータ光受信部(10−2)へ転送される。データ光受信部(10−2)では光信号を電気信号(10−16)へ変換し、ユーザ端末内部へ転送する。
ユーザ端末からの送信時には、ユーザ端末内部から内部バス(10−19)を介してIPアドレスを回線制御部(10−1)へ通知する。回線制御部ではメモリ(10−20)に格納された第1のテーブル(10−21)をもとに、送信波長制御バス(10−18)を介して光送信部(10−5)を制御する。光送信部(10−5)では電気信号(10−17)を光信号(10−18)へ変換する。光信号(10−18)は合波部(10−7)で合波され、転送装置(100、101)へ送信される(10−11)。
なお、本実施例では、ユーザ端末(10−A1〜10〜B3)と転送装置(100、101)間は単芯ファイバで接続し、送受で違う波長を使用することを想定しているが、二芯ファイバで接続した場合には、送受で同じ波長を用いることができ、合波・分波部(10−7)が不要となる。
図3に、転送装置の構成例を示す。
転送装置は、例えば、合波・分波部(100−1)と、スイッチ(100−2)と、制御光受信部(100−3)と、制御光送信部(100−4)と、制御部(100−5)と、メモリ(100−13)とを有する。メモリ(100−13)は、第2のテーブル(記憶領域、100−14)を有する。
ユーザ端末(10−A1〜10−B3)からの制御光信号(100−6)は、分波部(100−1)でデータ光信号(100−7)と制御光信号(100−8)に分波される。制御光信号(100−8)は制御光受信部(100−3)で電気信号(100−10)へ変換され制御部(100−5)に転送される。逆に、転送装置(100、101)からユーザ端末(10−A1〜10−B3)へ制御光信号(100−6)を送信する場合は、制御部(100−5)から電気信号(100−11)を制御光送信部(100−4)で光信号(100−9)へ変換し、合波部(100−1)で合波され送信される。
制御部(100−5)はメモリ(100−13)に格納された第2のテーブル(100−14)を基に制御バス(100−12)でスイッチ(100−2)を設定し、データ光信号(100−7)はその設定をもとに、例えば波長ごとにスイッチングされる。インタフェースごとに構成に差分はない。スイッチ(100−2)は、例えばOXCで用いられるマトリックススイッチで構成されることができる。
図4に、光パケットルータ(200〜203)の概略構成図を示す。
なお、光パケットルータの詳細構成については、適宜のものを用いることができるため、詳細な説明は省略し、本実施の形態に関連する箇所を説明する。転送装置(100、101)から制御用の光信号(200−4)を受信すると、光信号処理部(200−1)にて電気信号に変換され、データを読み取りその情報をメモリ(200−2)に格納される第3のテーブル(200−3)を更新する。その他の光信号(200−4)を受信した場合には、その第3のテーブル(記憶領域、200−3)情報をもとに光信号処理部(200−1)にて波長変換し送信する。なお、動作については後述する。
2.LANにおけるユーザ端末間通信
2.1 システム構成例
図5に、LANにおける、ユーザ端末(10−A1)から、転送装置(100)を介してユーザ端末(10−A3)へデータを送信する場合のネットワーク構成を示す。
ユーザ端末(10−A1〜10−A3)にはIPアドレス192.168.1.1〜3が予め設定されている。転送装置(100)の各インタフェース(IF#1〜3)にはそれぞれユーザ端末(10−A1〜10−A3)が接続される。
図6に、転送装置(100、101)の制御部(100−5)が持つ第2のテーブル(100−14)の一例を示す。
第2のテーブル(100−14)は、インタフェース番号(IF#、100−14−1)、波長情報(通信波長情報、100−14−2)、IPアドレス(100−14−3)が対応して記憶される。転送装置(100、101)は、どのインタフェースにどのIPアドレス(100−14−3)を持つユーザ端末(10−A1〜10−B3)がいるかを把握し、ユーザ端末(10−A1〜10−B3)からの宛先問い合わせに対し、第2のテーブル(100−14)をもとに宛先IPアドレス(100−14−3)に対応した波長(100−14−2)をユーザ端末(10−A1〜10−B3)に通知する。また第2のテーブル(100−14)をもとにスイッチ(100−2)を設定する。
図7に、ユーザ端末(10−A1〜10−B3)が持つ第1のテーブル(10−21)の一例を示す。
第1のテーブル(10−21)は宛先IPアドレス(10−21−1)に対応して、その宛先へデータを送るための送信波長(10−21−2)が記憶される。転送装置(100、101)からの情報をもとに第1のテーブル(10−21)を更新し、送信時には宛先IPアドレス(10−21−1)に対応する送信波長(10−21−2)を用いて送信する。
2.2 動作
図9に、LANにおけるユーザ端末通信のシーケンス図を示す。
例えば、ユーザ端末(10−A1〜10−A3)が転送装置(100)にケーブルを接続し、ユーザ端末(10−A1)からユーザ端末(10−A3)へデータを送信、その後ユーザ端末(10−A1)と転送装置(100)間がリンクダウンとなるまでの動作シーケンスを示す。なお、以下の説明において、波長λm1、λm2はユーザ端末(10−A1、10−B1)と転送装置(100、101)間、転送装置(100、101)と光パケットルータ(200)間で送受信の波長情報をやりとりするために予め決められた制御光信号用の波長(制御波長)である。
図5に示す、LANの構成において、ユーザ端末間での通信を図9のシーケンス図を用いて説明する。ユーザ端末(10−A1)が転送装置(100)のインタフェース#1に光ファイバで接続し、レイヤ1のリンクアップとなる(SQ1−1)。他のユーザ端末(10−A2、10−A3)も同様に転送装置(100)のインタフェース#2、#3に接続し、レイヤ1でリンクアップとなる(SQ1−2、SQ1−3)。リンクアップ後、ユーザ端末(10−A1〜10−A3)の回線制御部(10−1)が光送信部(10−5)を制御して、予め決められた波長λm1に設定し、ユーザ端末(10−A1〜10−A3)から、ユーザ端末(10−A1〜10−A3)に設定されているIPアドレス(192.168.1.1〜3)を、波長λm1を用いて、転送装置(100)に通知する(SQ1−4〜SQ1−6)。
通知を受信した転送装置(100)では、波長λm1の光信号は送受信光信号合波・分波部(100−1)にて分波され制御光受信部(100−3)で電気信号へと変換される。制御部(100−5)が、変換されたデータからどのインタフェースにいくつのIPアドレスを持つユーザ端末が接続されたかを認識し、そのIPアドレスごとに波長(通信波長)を割り当て、メモリ(100−13)に格納されている第2のテーブル(100−14)に、IF#と、割り当てた波長と、受信したIPアドレスとを記録する(SQ1−7、図6)。
割り付けた波長(100−14−2)情報を制御光送信部(100−4)にて光信号に変換し送受信光信号合波・分波部(100−1)で合波され、各ユーザ端末(10−A1〜10−A3)へ、波長λm2を用いて通知する(SQ1−8〜SQ1−10)。その通知を受信したユーザ端末(10−A1〜10−A3)では、波長λm2の光信号は、まず送受信光信号合波・分波部(10−7)で分波され、さらに受信光信号分波部(10−6)で分波され、制御光受信部(10−3)にて電気信号へ変換される。そのデータから回線制御部(10−1)はユーザ端末(10−A1〜10−A3)が受信する波長(100−14−2)を認識し、スイッチ(10−4)を制御し、その波長(100−14−2)の光信号を受信できるようにする(SQ1−11〜SQ1−13)。例えば、通知された波長の光がデータ光受信部(10−2)に入力されるようにする。ユーザ端末(10−A3)においては、波長λa3の信号が受信できるようになる。
次に、ユーザ端末(第1のユーザ端末、10−A1)がIPアドレス192.168.1.3のユーザ端末(第2のユーザ端末、10−A3)へデータを送信する場合、どの波長を使えばデータが届くかを知るために転送装置(100)へ波長λm1を用いて問い合わせを行う(SQ1−14)。なお、この問い合わせは、例えば、ユーザ端末(10−A3)のIPアドレス192.168.1.3を含む。その問い合わせを受信した転送装置(100)は、制御部(10−5)が第1のテーブル(10−21)を参照し(SQ1−15)、IPアドレス(100−14−3)192.168.1.3に対応する波長情報(100−14−2)λa3を取得し、波長λm2を用いてユーザ端末(10−A1)へ通知する(SQ1−16)。転送装置(100)では、IF#1から波長λa3の光信号を受信した場合に、IF#3へ転送できるように制御部(100−5)がスイッチ(100−2)を設定する(SQ1−17)。送信波長通知(SQ1−16)を受信したユーザ端末(10−A1)では、回線制御部(10−1)が第1のテーブル(10−21)を更新する(SQ1−18、図7)。例えば、IPアドレスに対応して受信した波長情報λa3を記憶する。
ユーザ端末(10−A1)は、更新した第1のテーブル(10−21)を参照し、制御部(10−21)が光送信部(10−5)を制御し送信波長をλa3に設定する。このことで、ユーザ端末内からの電気信号(10−17)は波長λa3の光信号で送信される(SQ1−19)。転送装置(100)では、インタフェース#1に入力された波長λa3の光信号は、まず送受信光信号合波・分波部(100−1)で分波され、スイッチ(100−2)に入る。スイッチ(100−2)では予め、インタフェース#3へ出力されるように設定さている(SQ1−17)ため、IF#3の送受信光信号合波・分波部(100−1)で合波され、データはユーザ端末(10−A3)へ転送される(SQ−19)。
また、ユーザ端末(10−A1)と転送装置(100)のレイヤ1リンクダウン(SQ1−20)を契機に、ユーザ端末(10−A1)では送信用の波長第1のテーブル(10−21)を初期化し(SQ1−22)、転送装置(100)では第2のテーブル(100−14)からIF#(100−14−1)が#1の情報を削除する(SQ1−21)。さらに転送装置(100)では設定していた(SQ1−17)スイッチ(100−2)の設定を解除する(SQ1−23)。
3.サブネットワークをまたぐユーザ端末間通信
3.1 システム構成例
図8に、192.168.1.0のサブネットワークAに属するユーザ端末(10−A1)から、192.168.2.0サブネットワークBに属するユーザ端末(10−B1)へデータを送信する場合のネットワーク構成を示す。
図8は、説明を分かりやすくするため、図1を簡略化したものである。サブネットワークAでは、転送装置(100)のインタフェース#1にIPアドレス192.168.1.1のユーザ端末(10−A1)が接続され、インタフェース#4は光パケットルータ(200)のIPアドレス192.168.1.200が設定されたポートに接続される。同様に、サブネットワークBでは転送装置(101)のインタフェース#1にIPアドレス192.168.2.1のユーザ端末(10−B1)が接続され、インタフェース#4は光パケットルータ(200)のIPアドレス192.168.2.200が設定されたポートに接続される。
図10、図13に、図8の例において転送装置(100、101)が持つ第2のテーブル(100−14)の一例を示す。テーブルの構成は図6と同じである。
図11に、図8の例においてユーザ端末(10−A1)が持つ第1のテーブル(10−21)の一例を示す。第1のテーブル(10−21)の構成は図7と同じである。
図12に、図8の例において光パケットルータ(200)が持つ第3のテーブル(200−3)の一例を示す。宛先IPアドレス(200−3−1)、そのIPアドレスに対応する送信波長(200−3−2)、接続されるIF#(200−3−3)が対応して記憶される。
3.2 動作
図14に、サブネットワークをまたぐユーザ端末間通信のシーケンス図を示す。
例えば、転送装置(100、101)にユーザ端末(10−A1、10−B1)、光パケットルータ(200)がケーブルで接続され、ユーザ端末(10−A1)からユーザ端末(10−B1)へデータを送信、その後ユーザ端末(10−A1)と転送装置(100)間がリンクダウンとなるまでの動作シーケンスである。
図8に示す、ネットワーク構成において、ユーザ端末間での通信を図14のシーケンス図を用いて説明する。光パケットルータ(200)と転送装置(100、101)が接続されレイヤ1でリンクアップ(SQ2−1、SQ2−2)すると、光パケットルータ(200)は光信号処理部(200−1)が転送装置(100、101)に対して、予め決められた波長λm1を用いてIPアドレスとルータであることを通知する(SQ2−3、SQ2−4)。通知を受信した転送装置(100、101)は第2のテーブル(100−14)を更新する(SQ2−5、SQ2−6)。このとき転送装置(100、101)は光パケットルータ宛の波長λra1、λrb1を割り当て、第2のテーブル(100−14)にルータのIPアドレスであることを記憶する(図10−(1)、図13−(1))。
次に、ユーザ端末(10−A1、10−B1)が転送装置(100、101)に接続されると、レイヤ1のリンクアップ(SQ2−7、SQ2−8)を契機にユーザ端末(10−A1、10−B1)が波長λm1を用いてIPアドレスを通知する(SQ2−9、SQ2−10)。通知を受信した転送装置(100、101)はユーザ端末(10−A1、10−B1)に波長λa1、λb1を割り当て、第2のテーブル(100−14)を更新し(SQ2−11、図10−(2)、SQ2−12、図13−(2))、その波長(100−14−2)を波長λm2を用いて、ユーザ端末に通知する(SQ2−13、SQ2−14)。また、配下に接続されたユーザ端末(10−A1、10−B1)のIPアドレス(100−14−3)と対応する波長(100−14−2)の情報を光パケットルータ(200)へ送信する(SQ2−15、SQ2−16)。さらに、転送装置(100、101)は、この時点でユーザ端末(10−A1、10−B1)からの波長λra1、λrb1の光信号は光パケットルータ(200)へ、光パケットルータ(200)からの波長λa1、λb1の光信号はユーザ端末(10−A1、10−B1)へ転送されるようにスイッチ(100−2)の設定をする。
一方、受信波長通知(SQ2−13、SQ2−14)を受信したユーザ端末(10−A1、10−B1)は、その波長で受信できるようにスイッチ(10−4)を設定する(SQ2−19、SQ2−20)。テーブル情報(SQ2−15、SQ2−16)を受信した光パケットルータ(200)は、光信号処理部(200−1)がメモリ(200−2)に格納された第3のテーブル(200−3)を更新する(SQ2−21、図12)。例えば、光パケットルータ(200)は、受信した端末のIPアドレス、波長をIF#に対応して記憶する(図12)。
次に、ユーザ端末(10−A1)が、ユーザ端末(10−B1)のIPアドレス192.168.2.1宛てにデータを送信する場合、まずユーザ端末(10−A1)が波長λm1を用いて送信波長を転送装置(100)へ問い合わせる(SQ2−22)。この問い合わせは、例えばユーザ端末(10−B1)のIPアドレス192.168.2.1を含む。転送装置(100)は第2のテーブル(100−14)を参照し(SQ2−2、図10)、対応するIPアドレスが第2のテーブル(100−14)にない場合、ルータとして記憶されている波長(λra1)を送信波長として波長λm2を用いてユーザ端末(10−A1)へ通知する(SQ2−24)。通知を受信したユーザ端末(10−A1)は、IPアドレス192.168.2.1に対応する送信波長はλra1と認識し、第1のテーブル(10−21)を更新する(SQ2−25、図11)。
ユーザ端末(10−A1)が第1のテーブル(10−21)に記録された波長(λra1)でデータを送信すると(SQ2−26)、転送装置(100)では光パケットルータ(200)へそのまま転送される。光パケットルータ(200)はデータを受信すると、光信号処理部(200−1)がデータから宛先IPアドレス読み出し、第3のテーブル(200−3)を参照し(SQ2−27)対応する波長(λb1)へ波長変換し転送装置(101)へ送信する(SQ2−28)。転送装置(101)が波長λb1のデータを受信すると、上述のようにスイッチがすでに設定されているため、そのままユーザ端末(10−b1)へ転送される。
また、ユーザ端末(10−A1)と転送装置(100)間のレイヤ1のリンクダウン(SQ2−29)を契機に、ユーザ端末(10−A1)は第1のテーブル(10−21)を初期化(SQ2−30)し、転送装置(100)は第2のテーブル(100−14)からインタフェース#1に対応する情報を削除する(SQ2−31)。転送装置(100)は更新したテーブル情報を、波長λm2を用いて光パケットルータ(200)へ送信し(SQ2−32)、スイッチ(100−2)の設定を解除する(SQ2−34)。テーブル情報を受信した光パケットルータ(200)は、転送装置(100)の配下からユーザ端末(10−A1)が切り離されたと判断し、第3のテーブル(200−3)からユーザ端末(10−A1)の情報を削除する(SQ2−33)。このとき転送装置(100)に接続されているのが光パケットルータ(200)ではなく、ユーザ端末(10A−1〜10−B3)であっても同様に動作する。
4.転送装置のスイッチパス設定解除
4.1 システム構成例
図15に、転送装置(100)が管理するスイッチパス設定テーブルの一例を示す。スイッチパス設定テーブルは、メモリ(100−13)に記憶されることができる。
情報は、どのインタフェースとどのインタフェースを接続しているかを示すパス(100−14−4)、そのパス上を通る信号の波長(100−14−5)、そのパス(又は波長)の有効期限(100−14−6)が対応して記憶される。
図16に、ユーザ端末(10−A1)が管理する、有効期限つき第1のテーブル(10−21)の一例を示す。図7の構成に有効期限(10−21−3)を追加したものである。
4.2 動作
図17に、転送装置のスイッチパス設定解除のシーケンス図を示す。
例えば、使用しなくたったユーザ端末(10−A1)の送信波長をユーザ端末(10−A1)の管理する第1のテーブル(10−21)から削除し、転送装置(100)のスイッチ(100−2)の設定を解除する動作シーケンスである。上述の例では、転送装置のスイッチは予め設定されているため、端末が別の端末と通信しようとする場合には、スイッチの設定を解除する必要がある。
図5において、使用しなくたったユーザ端末(10−A1)の送信波長をユーザ端末(10−A1)の管理する第1のテーブル(10−21)から削除し、同時に転送装置(100)のスイッチ(100−2)の設定を解除する動作を、図17のシーケンス図を用いて説明する。
レイヤ1のリンクアップから、ユーザ端末(10−A1〜10−A3)の受信設定完了まで(SQ3−1〜SQ3−13)は図9と同じなので、説明を省略する。ユーザ端末(10−A1)が、ユーザ端末(10−A3)のIPアドレス192.168.1.3にデータを送るために、波長λm1を用いて転送装置へ問い合わせを行う(SQ3−14)。転送装置(100)は、第2のテーブル(100−14)を参照し(SQ3−15)波長λm2を用いて、送信波長(例えば、λa3)とその送信波長の有効期限(例えば、100s)を通知する(SQ3−16)。また、上述と同様にスイッチ(100−2)を設定し(SQ3−17)、そのスイッチパス設定テーブル(100−14)に、設定したパスの情報、波長、有効期限(100−14−6)をセットし(図15)、タイマをスタートさせる(SQ3−19)。
一方、通知を受けたユーザ端末(10−A1)は、第1のテーブル(10−21)を更新し(SQ3−18)、宛先のIPアドレスに対応して送信波長と通知された有効期限(10−21−3)をセットし(図16)、タイマをスタートさせる(SQ3−20)。ユーザ端末(10−A1)は、第1のテーブル(10−21)を基にデータを送信する(SQ3−21)。ユーザ端末(10−A1)は、継続してIPアドレス192.168.1.3に対してデータを送信する(SQ3−28)場合、タイムアウトになる前に(有効期限が経過する前に)波長λm1を用いて転送装置(100)に送信波長の問い合わせを行う(SQ3−22)。転送装置(100)は問い合わせに対して、前回の問い合わせ(SQ3−14)と同様に第2のテーブル(100−14)を参照し(SQ3−23)、送信波長と有効期限を波長λm2で通知する(SQ3−24)。このとき、スイッチパス設定テーブル(100−14)にすでにスイッチ(100−2)に所望の設定がされているので、スイッチ(100−2)の設定はせずに、タイマをリスタートする(SQ3−26)。ユーザ端末(10−A1)は第1のテーブル(10−21)を更新し(SQ3−25)、転送装置(100)同様タイマをリスタートさせる(SQ3−27)。
ユーザ端末(10−A1)がIPアドレス192.168.1.3へ継続して送信する必要がなくなった場合、再問い合わせをしなければ、転送装置(100)ではタイムアウト(SQ2−29)を契機に、スイッチ(100−2)の設定を解除しスイッチパス設定テーブル(100−14)をクリアする(SQ3−31)。ユーザ端末(10−A1)でも、タイムアウト(SQ3−30)を契機に、第1のテーブル(10−21)を初期化する(SQ3−32)。以降、再びユーザ端末(10−A1)がIPアドレス192.168.1.3へデータを送信する場合には、問い合わせが必要となる。
上述の有効期限については、LAN内での通信を例に説明したが、サブネットワークをまたぐ通信についても同様にできる。
本実施の形態では、宛先アドレスにIPアドレスを用い波長により転送制御を行う例を挙げているが、宛先アドレスとしてイーサネット(登録商標)のMACアドレスを用いた場合にも対応できる。また、ネットワーク上のEnd装置としてユーザ端末を例に挙げているが、データの送信元、受信元としてサーバ等のデータ送受信装置を用いた場合にも対応できる。
本発明は、例えば、光ネットワークに利用可能である。また、本発明は、光信号のままで転送を行うアクセスネットワークに利用可能である。
本実施の形態のネットワーク構成図(1)。 本実施の形態のユーザ端末の回線部の構成の一例を示す図。 本実施の形態の転送装置の構成の一例を示す図。 本実施の形態の光パケットルータの構成の概略一例を示す図。 本実施の形態のネットワーク構成図(2)。 転送装置のテーブルの一例を示す図(1)。 ユーザ端末のテーブルの一例を示す図(1)。 本実施の形態のネットワーク構成図(3)。 図5のネットワーク構成において、ユーザ端末(10−A1)がユーザ端末(10−A3)へデータを送信する動作シーケンスを示す図。 転送装置のテーブルの一例を示す図(2)。 ユーザ端末のテーブルの一例を示す図(2)。 光パケットルータのテーブルの一例を示す図。 転送装置のテーブルの一例を示す図(3)。 図8のネットワーク構成において、ユーザ端末(10−A1)がユーザ端末(10−B3)へデータを送信する動作シーケンスを示す図。 転送装置のスイッチパス設定テーブルの一例を示す図。 ユーザ端末の有効期限つきテーブルの一例を示す図。 図5のネットワーク構成において、ユーザ端末(10−A1)が管理するテーブルを更新し、転送装置(100)がスイッチパス設定を解除する動作シーケンスを示す図。
符号の説明
CN:コアネットワーク
AN−A、AN−B:アクセスネットワーク
10−A1〜10−B3:ユーザ端末
100、101:転送装置
200〜203:光パケットルータ
10−1:回線制御部
10−2:データ光信号受信部
10−3:制御光信号受信部
10−4:スイッチ
10−5:光信号送信部
10−6:受信光信号分波部
10−7:送受信光信号合波・分波部
10−8:光信号送信部制御バス
10−9:スイッチ制御バス
10−10:受信制御電気信号
10−11:送受信光信号
10−12:受信光信号
10−13:受信データ光信号
10−14:受信制御光信号
10−15:受信データ光信号
10−16:受信データ電気信号
10−17:送信データ電気信号
10−18:送信光信号
10−19:内部バス
10−20:メモリ
10−21:ユーザ端末のテーブル
100−1:送受信光信号合波・分波部
100−2:スイッチ
100−3:制御光信号受信部
100−4:制御光信号送信部
100−5:制御部
100−6:送受信光信号
100−7:送受信データ光信号
100−8:受信制御光信号
100−9:送信制御光信号
100−10:受信制御電気信号
100−11:送信制御電気信号
100−12:スイッチ制御バス
100−13:メモリ
100−14:転送装置のテーブル
200−1:光信号制御部
200−2:メモリ
200−3:光パケットルータのテーブル
200−4:送受信光信号

Claims (9)

  1. ユーザ端末からの光信号を光信号のまま転送する転送装置であって、
    第1及び第2のユーザ端末と通信するための複数のインタフェースと、
    前記ユーザ端末が信号を受信するための通信波長を割り当てる制御部と、
    インタフェース識別子と、前記ユーザ端末のアドレスと、割り当てられる通信波長情報を記録する記憶領域と、
    前記制御部による設定に従い、前記インタフェースのひとつから受信した光信号を光信号のまま他の前記インタフェースへ転送するスイッチと、
    を備え、
    前記制御部は、
    第2のユーザ端末から該第2のユーザ端末のアドレスを受信し、
    第2のユーザ端末に、該第2のユーザ端末が信号を受信するための通信波長を割り当て、該第2のユーザ端末が接続されたインタフェース識別子と、受信されたアドレスと、割り当てた通信波長情報を前記記憶領域へ記録し、
    第1のユーザ端末が第2のユーザ端末のアドレス宛にデータを送る際に第1のユーザ端末から送信される、第2のユーザ端末のアドレスを含む問い合わせを受信し、
    該問い合わせに含まれるアドレスに基づき前記記憶領域を参照して対応するインタフェース識別子及び通信波長情報を取得し、
    第1のユーザ端末が接続された前記インタフェースからの該通信波長の光信号を、取得されたインタフェース識別子が示す前記インタフェースへ光信号のまま転送するように前記スイッチを設定し、
    取得された通信波長情報を第1のユーザ端末へ通知し、
    該通知に従い第1のユーザ端末から送信される該通信波長の光信号が、設定された前記スイッチにより第2のユーザ端末が接続された前記インタフェースに光信号のまま転送される転送装置。
  2. 前記複数のインタフェースは、光パケットルータと通信するためのインタフェースを有し、
    前記制御部は、
    前記光パケットルータに第2の通信波長を割り当て、割り当てた第2の通信波長情報を記録し、
    第1のユーザ端末が第3のユーザ端末のアドレス宛にデータを送る際に第1のユーザ端末から送信される、第3のユーザ端末のアドレスを含む問い合わせを受信し、
    該問い合わせに含まれるアドレスが前記記憶領域に記憶されていない場合、前記光パケットルータに割り当てた第2の通信波長情報を第1のユーザ端末へ通知し、
    第1のユーザ端末からの第2の通信波長の光信号を、前記光パケットルータへ光信号のまま転送するように前記スイッチを設定し、
    第1のユーザ端末から送信される第2の通信波長の光信号が、設定された前記スイッチにより前記光パケットルータに光信号のまま転送され、該光パケットルータにより他のサブネットワークに属する第3のユーザ端末に転送される請求項1に記載の転送装置。
  3. 前記複数のインタフェースは、光パケットルータと通信するためのインタフェースを有し、
    前記制御部は、
    第3のユーザ端末から該第3のユーザ端末のアドレスを受信し、
    第3のユーザ端末に、該第3のユーザ端末が信号を受信するための第3の通信波長を割り当て、
    前記光パケットルータに、受信された第3のユーザ端末のアドレスと、割り当てられた第3の通信波長情報を送信し、
    前記光パケットルータからの第3の通信波長の光信号を、前記第3のユーザ端末へ光信号のまま転送するように前記スイッチを設定し、
    前記光パケットルータで転送された他のサブネットワークに属するユーザ端末からの第3の通信波長の光信号が、設定された前記スイッチにより第3のユーザ端末に転送される請求項1又は2に記載の転送装置。
  4. 前記制御部は、第2のユーザ端末が割り当てられた通信波長の光信号を受信するように設定するための、該通信波長情報を含む通知を、第2のユーザ端末に送信する請求項1乃至3のいずれかに記載の転送装置。
  5. 前記制御部は、予め定められた制御用波長を用いて、第2のユーザ端末の論理アドレスを受信し、第1のユーザ端末からの問い合わせを受信し、及び、第1のユーザ端末へ通信波長情報を通知する請求項1乃至4のいずれかに記載の転送装置。
  6. 前記第1又は第2のユーザ端末と前記第1又は第2の転送装置の切断を契機に、
    前記第1又は第2の転送装置では、切断された前記第1又は第2のユーザ端末のインタフェース識別子とアドレスと通信波長情報を前記記憶領域から削除し、及び/又は、前記スイッチの設定を解除する請求項1乃至5のいずれかに記載の光ネットワークシステム。
  7. 前記制御部は、
    前記第1のユーザ端末からの問い合わせに対し、取得された通信波長情報の有効期限をさらに通知し、
    前記第1のユーザ端末から有効期限が切れる前に再度問い合わせを受信することで、該有効期限を延長し、
    有効期限が切れると、前記記憶領域の該通信波長情報と、対応するインタフェース識別子及びアドレスを削除し、及び/又は、前記スイッチの設定を解除する請求項1乃至6のいずれかに記載の転送装置。
  8. 宛先アドレスに対応して通信波長情報を記録する記憶領域を有し、受信される光信号の宛先アドレスに基づき前記記憶領域を参照して通信波長情報を読み出し、受信された光信号の波長を該通信波長に変換する光パケットルータと、
    光信号を転送する第1のスイッチを有し、第1のユーザ端末及び前記光パケットルータと通信する第1の転送装置と、
    光信号を転送する第2のスイッチを有し、第2のユーザ端末及び前記光パケットルータと通信する第2の転送装置と
    を備え、
    前記第1の転送装置は、
    前記光パケットルータに第1の通信波長を割り当て、割り当てた第1の通信波長情報を記録し、
    第1のユーザ端末が第2のユーザ端末のアドレス宛にデータを送る際に第1のユーザ端末から送信される、第2のユーザ端末のアドレスを含む問い合わせを受信し、
    該問い合わせに含まれるアドレスが記録されていないことにより、前記光パケットルータに割り当てた第1の通信波長情報を第1のユーザ端末へ通知し、
    第1のユーザ端末からの第1の通信波長の光信号を、前記光パケットルータへ光信号のまま転送するように前記第1のスイッチを設定し、
    前記第2の転送装置は、
    第2のユーザ端末から該第2のユーザ端末のアドレスを受信し、
    第2のユーザ端末に、該第2のユーザ端末が信号を受信するための第2の通信波長を割り当て、
    前記光パケットルータに、受信された第2のユーザ端末のアドレスと、割り当てられた第2の通信波長情報を送信し、
    前記光パケットルータからの第2の通信波長の光信号を、前記第2のユーザ端末へ光信号のまま転送するように前記第2のスイッチを設定し、
    前記光パケットルータは、前記第2の転送装置から受信された第2のユーザ端末のアドレスと、第2の通信波長情報とを対応させて前記記憶領域に記憶し、
    第1のユーザ端末から送信される第2のユーザ端末のアドレスを宛先アドレスとした第1の通信波長の光信号が、設定された前記第1のスイッチにより前記光パケットルータに光信号のまま転送され、
    前記パケットルータが、受信した光信号の宛先アドレスに基づき前記記憶領域を参照して対応する第2の通信波長を取得し、受信した光信号の波長を取得した第2の通信波長に変換して、前記第2の転送装置に転送し、
    該第2の通信波長の光信号が、設定された前記第2のスイッチにより第2のユーザ端末に光信号のまま転送される光ネットワークシステム。
  9. 前記第1又は第2のユーザ端末と前記第1又は第2の転送装置の切断を契機に、
    前記第1又は第2の転送装置では、切断された前記第1又は第2のユーザ端末のアドレスと通信波長情報を削除し、該アドレスと通信波長情報を前記光パケットルータへ通知し、
    前記光パケットルータは前記第1又は第2の転送装置から通知された該アドレスと通信波長情報を、前記記憶領域から削除する請求項8に記載の光ネットワークシステム。
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