JP2009100107A - 係数決定装置、無線通信システム、係数決定方法及び係数決定プログラム - Google Patents

係数決定装置、無線通信システム、係数決定方法及び係数決定プログラム Download PDF

Info

Publication number
JP2009100107A
JP2009100107A JP2007268007A JP2007268007A JP2009100107A JP 2009100107 A JP2009100107 A JP 2009100107A JP 2007268007 A JP2007268007 A JP 2007268007A JP 2007268007 A JP2007268007 A JP 2007268007A JP 2009100107 A JP2009100107 A JP 2009100107A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
filter coefficient
congestion
value
transmission power
power value
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2007268007A
Other languages
English (en)
Other versions
JP5145852B2 (ja
Inventor
Yoshihide Okabe
欣秀 岡部
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NEC Corp
Original Assignee
NEC Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by NEC Corp filed Critical NEC Corp
Priority to JP2007268007A priority Critical patent/JP5145852B2/ja
Priority to EP08017984.9A priority patent/EP2051399A3/en
Priority to CN200810166601.4A priority patent/CN101415205B/zh
Priority to US12/251,704 priority patent/US8355745B2/en
Publication of JP2009100107A publication Critical patent/JP2009100107A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5145852B2 publication Critical patent/JP5145852B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04WWIRELESS COMMUNICATION NETWORKS
    • H04W52/00Power management, e.g. TPC [Transmission Power Control], power saving or power classes
    • H04W52/04TPC
    • H04W52/30TPC using constraints in the total amount of available transmission power
    • H04W52/34TPC management, i.e. sharing limited amount of power among users or channels or data types, e.g. cell loading
    • H04W52/343TPC management, i.e. sharing limited amount of power among users or channels or data types, e.g. cell loading taking into account loading or congestion level
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04BTRANSMISSION
    • H04B17/00Monitoring; Testing
    • H04B17/30Monitoring; Testing of propagation channels
    • H04B17/309Measuring or estimating channel quality parameters
    • H04B17/318Received signal strength
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04WWIRELESS COMMUNICATION NETWORKS
    • H04W28/00Network traffic management; Network resource management
    • H04W28/02Traffic management, e.g. flow control or congestion control
    • H04W28/0289Congestion control
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04WWIRELESS COMMUNICATION NETWORKS
    • H04W52/00Power management, e.g. TPC [Transmission Power Control], power saving or power classes
    • H04W52/04TPC
    • H04W52/18TPC being performed according to specific parameters
    • H04W52/22TPC being performed according to specific parameters taking into account previous information or commands
    • H04W52/225Calculation of statistics, e.g. average, variance

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Computer Networks & Wireless Communication (AREA)
  • Signal Processing (AREA)
  • Quality & Reliability (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Electromagnetism (AREA)
  • Mobile Radio Communication Systems (AREA)
  • Monitoring And Testing Of Transmission In General (AREA)

Abstract

【課題】送信電力値を平均化する際に使用するフィルタ係数を効率的に決定することが可能な無線通信システムを提供する。
【解決手段】無線通信システムは、基地局(105)が測定した送信電力値を少なくとも収集する収集部(1)と、収集部(1)で収集した送信電力値の中から輻輳が発生する輻輳送信電力値を特定し、輻輳送信電力値に応じたフィルタ係数を選択し、該選択したフィルタ係数を、新たなフィルタ係数に決定する決定部(2)と、を有し、決定部(2)で決定した新たなフィルタ係数で平均化した電力平均値を基に、輻輳が発生したか否かを判断する。
【選択図】図1

Description

本発明は、係数決定装置、無線通信システム、係数決定方法及び係数決定プログラムに関し、特に、送信電力値を平均化する際に使用するフィルタ係数を決定することが可能な係数決定装置、無線通信システム、係数決定方法及び係数決定プログラムに関するものである。
一般的な無線通信システムでは、セル間を無線端末が自由に移動しながら、無線通信を行っている。このため、セル内に無線端末が多く存在する無線基地局では電力量が増大し、輻輳状態が発生してしまう場合がある。なお、輻輳状態が発生してしまうと、伝送遅延、品質劣化、回線切断などの様々な問題が発生することになる。
このようなことから、輻輳状態が発生した場合に、新規呼を制限するなどの通信規制を行い、輻輳状態を解消するための各種の輻輳制御方法が提案されている。
例えば、本発明より先に出願された技術文献として、無線基地局制御装置が、無線基地局から輻輳発生通知を受け付けた場合に、輻輳制御を開始する。また、無線基地局制御装置が、無線基地局から輻輳解消通知を受け付けた場合に、輻輳制御を解除する技術について開示された文献がある(例えば、特許文献1参照)。
また、ATM(Asynchronous Transfer Mode)セルの破棄が所定の頻度以上で発生している場合に、ATMセルが輻輳していると判定し、新規呼の受け付けを制限する技術について開示された文献がある(例えば、特許文献2参照)。
また、送信電力レベルの測定値を平均化し、その平均化した値を判定基準とみなし、呼受付判定を行う技術について開示された文献がある(例えば、特許文献3参照)。
ここで、図23を参照しながら、無線通信システムで使用する輻輳制御方法(第1の方法)について説明する。図23は、無線ネットワーク制御局が輻輳状態を検出する際の概略図である。図23の横軸は、時間を示し、縦軸は、電力値を示す。なお、無線ネットワーク制御局は、無線基地局を制御する制御装置である。
まず、無線ネットワーク制御局は、図23に示すように、無線基地局がセル単位で測定した『電力瞬時値』(無線基地局の送信電力値)を無線基地局から収集する。次に、無線ネットワーク制御局は、図23に示すように、無線基地局から収集した『電力瞬時値』と、『輻輳制御閾値』(輻輳が発生したか否かを判断するための判断基準となる値)と、を比較する。そして、無線ネットワーク制御局は、図23に示すように、『電力瞬時値』が『輻輳制御閾値』を超過した場合に、無線基地局の電力容量が限界値に到達したと判断し、その無線基地局に対する輻輳制御を開始し、無線基地局と無線端末との通信を規制する。これにより、無線ネットワーク制御局は、『電力瞬時値』を基に、無線基地局に対する輻輳制御を行うことが可能となる。
しかし、上述した第1の方法では、図23に示すように、『電力平均値』(電力瞬時値を平均化した値)が『輻輳制御閾値』よりも低く、無線基地局の電力容量にまだ余裕がある状態でも、『電力瞬時値』が『輻輳制御閾値』を超過した場合には、輻輳制御を開始することになる。このため、上述した第1の方法では、『電力瞬時値』が『輻輳制御閾値』を一時的に超過してしまう状況が発生した場合には、無線基地局の電力容量を有効活用できないことになる。なお、電力瞬時値が輻輳制御閾値を一時的に超過してしまう状況としては、例えば、瞬間的な通信量の増加や、無線端末の電力変動などが挙げられる。近年では、データ通信サービスが普及しており、データ通信のバースト性により、電力瞬時値がバースト的に増減することが想定される。このため、図23に示すように、『電力瞬時値』が『輻輳制御閾値』を一時的に超過してしまう状況が、今後、更に発生し易くなることが想定される。
なお、無線基地局の電力容量を有効活用するための方法としては、例えば、以下の方法(第2の方法)がある。
まず、電力瞬時値の増減傾向を調査し、その調査結果を基に、将来の電力瞬時値を推定する。そして、将来の電力瞬時値(推定電力瞬時値)と、輻輳制御閾値と、を比較し、推定電力瞬時値が輻輳制御閾値を超過する場合に、将来、無線基地局の電力容量が限界値に到達すると判断し、無線基地局を増設するように制御する。これにより、上述した図23に示す第1の方法を行う必要がないため、無線基地局の電力容量を有効活用することが可能となる。
但し、上述した第2の方法は、電力瞬時値の増減傾向を長期間(例えば、数週間)調査する必要があり、推定電力瞬時値を推定するためにはかなりの時間を要することになる。
また、電力瞬時値の増減幅が大きいため、推定電力瞬時値を正確に推定することが困難となる。
その結果、無線基地局の電力容量にまだ余裕があるにもかかわらず、余分な無線基地局の増設を行ってしまい、設備コストを増加させてしまう場合が発生する。また、無線基地局の電力容量に余裕がないにもかかわらず、無線基地局の増設を行わず、結果として、電波干渉が増加し、通信品質の劣化を招いてしまう場合が発生する。
また、無線基地局の電力容量を有効活用するための方法としては、例えば、以下の方法(第3の方法)がある。
まず、無線ネットワーク制御局は、無線基地局がセル単位で測定した電力瞬時値を無線基地局から収集する。次に、無線ネットワーク制御局は、フィルタ係数を使用し、無線基地局から収集した電力瞬時値を平均化し、電力平均値(電力瞬時値を平均化した値)を算出し、その算出した電力平均値と、輻輳制御閾値と、を比較する。そして、無線ネットワーク制御局は、電力平均値が輻輳制御閾値を超過した場合に、無線基地局の電力容量が限界値に到達したと判断し、その無線基地局に対する輻輳制御を開始し、無線基地局と無線端末との通信を規制する。なお、フィルタ係数は、電力平均値を算出する際に使用するものである。これにより、無線ネットワーク制御局は、電力平均値が輻輳制御閾値を超過した場合に、輻輳制御を行うことになるため、無線基地局の電力容量を有効活用することが可能となる。
しかし、上述した第3の方法では、電力平均値を算出する際に使用するフィルタ係数を決定するための基準がないのが現状である。このため、現状のシステムでは、フィルタ係数を決定するために、通信を一時的に中断し、フィルタ係数をセル毎に設定変更しながら最適なフィルタ係数を決定するといった複雑な作業を行うことになる。
このため、上述した第3の方法では、最適なフィルタ係数を決定するために伴う作業費用と、通信の一時的な中断に伴う収益損失と、が発生してしまうことになる。その結果、上述した第3の方法を適用し、無線基地局の電力容量を有効活用するよりも、フィルタ係数の設定変更に伴う費用の方が大きくなってしまうことになる。
このようなことから、電力平均値を算出する際に使用するフィルタ係数を効率的に決定することが可能な方法の開発が必要視されることになる。
特開2005−210189号公報 特開2006−135516号公報 特開2002−238073号公報
なお、上記特許文献1、2には、輻輳状態が発生した場合に、輻輳状態を解消するための技術について開示されている。また、上記特許文献3には、送信電力レベルの測定値を平均化し、その平均化した値を判断基準とみなし呼受付判定を行う技術について開示されている。しかしながら、上記特許文献1〜3には、送信電力値を平均化する際に使用するフィルタ係数を効率的に決定するための具体的な解決策については何ら記載もその必要性についても示唆されていない。
このため、上記特許文献1〜3の技術では、送信電力値を平均化する際に使用するフィルタ係数を効率的に決定することができず、無線基地局の電力容量の更なる有効活用を図ることができないことになる。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、上述した課題である、送信電力値を平均化する際に使用するフィルタ係数を効率的に決定することが可能な係数決定装置、無線通信システム、係数決定方法及び係数決定プログラムを提供することを目的とする。
かかる目的を達成するために、本発明は、以下の特徴を有することとする。
<係数決定装置>
本発明にかかる係数決定装置は、
送信電力値を平均化する際に使用するフィルタ係数を決定する係数決定装置であって、
送信電力値を少なくとも収集する収集手段と、
前記収集手段で収集した送信電力値の中から輻輳が発生する輻輳送信電力値を特定し、前記輻輳送信電力値に応じたフィルタ係数を選択し、該選択したフィルタ係数を、新たなフィルタ係数に決定する決定手段と、
を有することを特徴とする。
<無線通信システム>
また、本発明にかかる無線通信システムは、
基地局が測定した送信電力値をフィルタ係数で平均化し、該平均化した電力平均値を基に、輻輳が発生したと判断した場合に、前記基地局の輻輳制御を行う無線通信システムであって、
基地局が測定した送信電力値を少なくとも収集する収集手段と、
前記収集手段で収集した送信電力値の中から輻輳が発生する輻輳送信電力値を特定し、前記輻輳送信電力値に応じたフィルタ係数を選択し、該選択したフィルタ係数を、新たなフィルタ係数に決定する決定手段と、
を有し、
前記決定手段で決定した新たなフィルタ係数で平均化した電力平均値を基に、輻輳が発生したか否かを判断することを特徴とする。
また、本発明にかかる無線通信システムは、
基地局が測定した送信電力値をフィルタ係数で平均化し、該平均化した電力平均値を基に、輻輳が発生したと判断した場合に、前記基地局の輻輳制御を行う制御装置と、フィルタ係数を決定する係数決定装置と、を有して構成する無線通信システムであって、
前記係数決定装置は、
前記基地局が測定した送信電力を少なくとも収集する収集手段と、
前記収集手段で収集した送信電力値の中から輻輳が発生する輻輳送信電力値を特定し、前記輻輳送信電力値に応じたフィルタ係数を選択し、該選択したフィルタ係数を、新たなフィルタ係数に決定する決定手段と、
を有し、
前記制御装置は、
前記決定手段で決定した新たなフィルタ係数で平均化した電力平均値を基に、輻輳が発生したか否かを判断することを特徴とする。
また、本発明にかかる無線通信システムは、
送信電力値を測定し、該測定した送信電力値をフィルタ係数で平均化し、該平均化した電力平均値を基に、輻輳が発生したと判断した場合に、輻輳制御を行う基地局と、フィルタ係数を決定する係数決定装置と、を有して構成する無線通信システムであって、
前記係数決定装置は、
前記基地局が測定した送信電力を少なくとも収集する収集手段と、
前記収集手段で収集した送信電力値の中から輻輳が発生する輻輳送信電力値を特定し、前記輻輳送信電力値に応じたフィルタ係数を選択し、該選択したフィルタ係数を、新たなフィルタ係数に決定する決定手段と、
を有し、
前記基地局は、
前記決定手段で決定した新たなフィルタ係数で平均化した電力平均値を基に、輻輳が発生したか否かを判断することを特徴とする。
<係数決定方法>
また、本発明にかかる係数決定方法は、
送信電力値を平均化する際に使用するフィルタ係数を決定する係数決定方法であって、
送信電力値を少なくとも収集する収集工程と、
前記収集工程で収集した送信電力値の中から輻輳が発生する輻輳送信電力値を特定し、前記輻輳送信電力値に応じたフィルタ係数を選択し、該選択したフィルタ係数を、新たなフィルタ係数に決定する決定工程と、
を有することを特徴とする。
<係数決定プログラム>
また、本発明にかかる係数決定プログラムは、
送信電力値を平均化する際に使用するフィルタ係数を決定する係数決定プログラムであって、
送信電力値を少なくとも収集する収集処理と、
前記収集処理で収集した送信電力値の中から輻輳が発生する輻輳送信電力値を特定し、前記輻輳送信電力値に応じたフィルタ係数を選択し、該選択したフィルタ係数を、新たなフィルタ係数に決定する決定処理と、
を、コンピュータに実行させることを特徴とする。
本発明によれば、送信電力値を平均化する際に使用するフィルタ係数を効率的に決定することが可能となる。
まず、図1を参照しながら、本実施形態における無線通信システムの概要について説明する。図1は、本実施形態における無線通信システムの概要を説明するためのシステム構成例である。
本実施形態における無線通信システムは、無線基地局(105)が測定した送信電力値をフィルタ係数で平均化し、該平均化した電力平均値を基に輻輳が発生したと判断した場合に、無線基地局(105)の輻輳制御を行う無線通信システムである。
なお、本実施形態における無線通信システムは、収集部(1)と、決定部(2)と、を有して構成する。収集部(1)は、無線基地局(105)が測定した送信電力値を少なくとも収集するものである。また、決定部(2)は、収集部(1)で収集した送信電力値の中から輻輳が発生する輻輳送信電力値を特定し、その輻輳送信電力値に応じたフィルタ係数を選択し、該選択したフィルタ係数を、新たなフィルタ係数に決定するものである。なお、輻輳送信電力値とは、無線基地局(105)が測定した送信電力値の中で輻輳が発生する送信電力値のことである。
本実施形態における無線通信システムは、図1に示す構成により、まず、収集部(1)が、無線基地局(105)が測定した送信電力値を少なくとも収集する。次に、決定部(2)が、収集部(1)で収集した送信電力値の中から輻輳が発生する輻輳送信電力値を特定し、その輻輳送信電力値に応じたフィルタ係数を選択し、該選択したフィルタ係数を、新たなフィルタ係数に決定する。これにより、本実施形態における無線通信システムは、送信電力値を平均化する際に使用するフィルタ係数を効率的に決定することが可能となる。
そして、本実施形態における無線通信システムは、決定部(2)で決定したフィルタ係数で平均化した電力平均値を基に輻輳が発生したか否かを判断することになる。これにより、本実施形態における無線通信システムは、送信電力値が一時的に輻輳制御閾値を超過した状態では、輻輳が発生したと判断せず、無線基地局(105)の輻輳制御を行うことがないため、無線基地局(105)の電力容量の有効活用を図ることが可能となる。以下、添付図面を参照しながら、本実施形態の無線通信システムについて詳細に説明する。
(第1の実施形態)
<無線通信システムのシステム構成>
まず、図2を参照しながら、本実施形態の無線通信システムのシステム構成について説明する。図2は、本実施形態の無線通信システムのシステム構成例を示す図である。
本実施形態における無線通信システムは、最適化端末(101)と、保守サーバ(102)と、保守端末(103)と、無線ネットワーク制御局(104)と、無線基地局(105)と、コアネットワーク(106)と、無線端末(107)と、を有して構成している。
<最適化端末:101>
最適化端末(101)は、パーソナル・コンピュータなどの情報処理装置である。なお、本実施形態における最適化端末(101)は、セル設定情報(輻輳制御閾値、フィルタ係数)と、統計情報(時間帯、電力瞬時値、輻輳制御回数)と、を保守サーバ(102)から収集する機能を持つ。また、最適化端末(101)は、保守サーバ(102)から収集したセル設定情報と、統計情報と、を基に、新たなフィルタ係数を決定する機能を持つ。即ち、最適化端末(101)は、図1に示す収集部(1)と、決定部(2)と、を有して構成し、フィルタ係数を決定する係数決定装置として機能することになる。
なお、電力瞬時値は、無線基地局(105)が測定したセル毎の送信電力値である。輻輳制御閾値は、輻輳が発生したか否かを判断するための判断基準となる値である。フィルタ係数は、電力平均値(電力瞬時値を平均化した値)を算出する際に使用するものである。時間帯は、無線基地局(105)が電力瞬時値を測定した時間帯を特定するための情報である。輻輳制御回数は、無線ネットワーク制御局(104)が輻輳制御を行った回数を特定するための情報である。
<保守サーバ:102>
保守サーバ(102)は、ワークステーションなどの情報処理装置である。なお、本実施形態における保守サーバ(102)は、セル設定情報と、統計情報と、を無線ネットワーク制御局(104)から収集し、その収集したセル設定情報と、統計情報と、を保守サーバ(102)に保存する機能を持つ。
<保守端末:103>
保守端末(103)は、ワークステーションなどの情報処理装置である。なお、本実施形態における保守端末(103)は、セル設定情報を保守サーバ(102)から取得し、その取得したセル設定情報を基に、無線ネットワーク制御局(104)のセル設定情報を設定変更する機能を持つ。
<無線ネットワーク制御局:104>
無線ネットワーク制御局(104)は、無線基地局(105)を制御する制御装置であり、少なくとも1箇所に設置する。なお、本実施形態における無線ネットワーク制御局(104)は、無線ネットワーク制御局(104)の配下に存在する無線基地局(105)のセル設定情報と、統計情報と、を管理する機能を持つ。また、無線ネットワーク制御局(104)は、セル設定情報と、統計情報と、を保守サーバ(102)に送信し、保守サーバ(102)に保存する機能を持つ。また、無線ネットワーク制御局(104)は、無線基地局(105)から電力瞬時値の情報(時間帯、電力瞬時値)を収集する機能を持つ。また、無線ネットワーク制御局(104)は、フィルタ係数を使用して、電力平均値を算出し、その算出した電力平均値が輻輳制御閾値を超過したか否かを判断し、その判断結果に応じて、輻輳制御を行い、無線基地局(105)と無線端末(107)との通信を規制する機能を持つ。
<無線基地局:105>
無線基地局(105)は、無線端末(107)と無線通信を行う通信装置であり、少なくとも1つ設置する。但し、システムの実装上、無線基地局(105)は、多数かつ広範囲に設置することが好ましい。なお、本実施形態における無線基地局(105)は、少なくとも1つのセルを形成する。また、無線基地局(105)は、無線基地局(105)のアンテナから出力する電波の到達範囲(セル内)に存在する無線端末(107)と無線回線を確立する。また、無線基地局(105)は、無線ネットワーク制御局(104)の制御指示に従い、セル内で無線回線を確立している全ての無線端末(107)で合計した送信電力値(電力瞬時値)を、無線ネットワーク制御局(104)に送信する機能を持つ。
<コアネットワーク:106>
コアネットワーク(106)は、位置制御、呼制御、サービス制御などを行う部分であり、少なくとも1台で構成する。なお、本実施形態におけるコアネットワーク(106)の構成は特に限定するものではなく、あらゆる構成が適用可能である。例えば、コアネットワーク(106)は、移動通信加入者データベースのHLR(Home Location Register)、回線交換用のMSC(Mobile Switching Center)、パケット交換用のSGSN(Serving GPRS Support Node)、固定回線交換網の関門局用のGMSC(Gateway Mobile Switching Center)、インターネット関門局用のGGSN(Gateway GPRS Support Node)などで構成することが可能である。
<無線端末:107>
無線端末(107)は、無線基地局(105)と無線通信を行う通信装置である。なお、本実施形態における無線端末(107)は、セル間を移動(ハンドオーバ)しながら他の通信装置と通信を行う。また、インターネットに接続し、パケット通信を行う。
なお、図2に示すシステム構成では、コアネットワーク(106)と、無線ネットワーク制御局(104)と、は専用網で接続している。また、無線ネットワーク制御局(104)と、無線基地局(105)と、は専用網で接続している。また、無線ネットワーク制御局(104)と、保守端末(103)と、保守サーバ(102)と、最適化端末(101)と、はLAN(Local Area Network)で接続している。しかし、本実施形態における無線通信システムは、各装置間で情報通信が可能であれば、各装置間の接続構成は、特に限定するものではなく、有線、無線を問わずあらゆる通信形態で接続することが可能である。
<無線通信システムにおける処理動作>
次に、図3を参照しながら、本実施形態の無線通信システムにおける一連の処理動作について詳細に説明する。図3は、本実施形態の無線通信システムにおける一連の処理動作例を示す図である。なお、以下の処理動作では、無線基地局(105)と、無線ネットワーク制御局(104)と、保守サーバ(102)/保守端末(103)と、最適化端末(101)と、の処理動作について説明する。
まず、無線ネットワーク制御局(104)は、図3の処理動作を行う前に、図4、図5に示すように、無線ネットワーク制御局(104)の配下に存在するセルのセル設定情報(輻輳制御閾値、フィルタ係数)と、統計情報(時間帯、電力瞬時値、輻輳制御回数)と、を、セル(セルID)毎に管理しているものとする。なお、電力瞬時値は、無線基地局(105)で測定した送信電力値であり、無線ネットワーク制御局(104)が無線基地局(105)から収集することになる。時間帯は、無線基地局(105)が電力瞬時値を測定した時間帯を特定するための情報である。輻輳制御回数は、無線ネットワーク制御局(104)が輻輳制御を行った回数を特定するための情報である。
図4では、セル設定情報を、『基地局ID』と、『セルID』と、に関係付けて管理している。なお、『基地局ID』は、無線基地局(105)を特定するための情報である。また、『セルID』は、セルを特定するための情報である。また、図5では、統計情報を、『基地局ID』と、『セルID』と、に関係付けて管理している。このように、図4、図5では、無線ネットワーク制御局(104)の配下には、2つの無線基地局(基地局IDa、基地局IDb)が存在し、無線ネットワーク制御局(104)は、各無線基地局のセル設定情報と、統計情報と、をセル(セルID)毎に管理している状態を示している。本実施形態では、上述した状態を前提として、図3に示す一連の処理動作を行うものとする。
まず、図3に示すように、無線ネットワーク制御局(104)は、セル設定情報の送信要求コマンドを、保守サーバ(102)または保守端末(103)から受け付けた場合に、図4に示すセル設定情報(輻輳制御閾値、フィルタ係数)を、保守サーバ(102)に送信する(ステップS1)。保守サーバ(102)は、無線ネットワーク制御局(104)からセル設定情報を受信した場合に、その受信したセル設定情報を、セル毎に保守サーバ(102)に保存する(ステップS2)。これにより、保守サーバ(102)は、無線ネットワーク制御局(104)でセル毎に管理しているセル設定情報(輻輳制御閾値、フィルタ係数)を収集し、該収集したセル設定情報を、図6に示すようにセル(セルID)毎に保存して管理することが可能となる。なお、図6は、セル設定情報(輻輳制御閾値、フィルタ係数)を、『制御局ID』と、『基地局ID』と、『セルID』と、に関係付けて管理している状態を示している。『制御局ID』は、無線ネットワーク制御局(104)を特定するための情報である。図6に示すようにセル設定情報を管理することで、保守サーバ(102)は、どの無線ネットワーク制御局(104)から収集したセル設定情報かを特定することが可能となる。また、保守サーバ(102)は、どの無線基地局(105)のセル設定情報かを特定することも可能となる。
次に、無線ネットワーク制御局(104)は、統計情報の送信要求コマンドを、保守サーバ(102)または保守端末(103)から受け付けた場合に、図5に示す統計情報(時間帯、電力瞬時値、輻輳制御回数)を、保守サーバ(102)に送信する(ステップS3)。保守サーバ(102)は、無線ネットワーク制御局(104)から統計情報を受信した場合に、その受信した統計情報を、セル毎に保守サーバ(102)に保存する(ステップS4)。これにより、保守サーバ(102)は、無線ネットワーク制御局(104)でセル毎に管理している統計情報(時間帯、電力瞬時値、輻輳制御回数)を収集し、該収集した統計情報を、図7に示すようにセル(セルID)毎に保存して管理することが可能となる。なお、図7は、統計情報(時間帯、電力瞬時値、輻輳制御回数)を、『制御局ID』と、『基地局ID』と、『セルID』と、に関係付けて管理している状態を示している。図7に示すように統計情報を管理することで、保守サーバ(102)は、どの無線ネットワーク制御局(104)から収集した統計情報かを特定することが可能となる。また、保守サーバ(102)は、どの無線基地局(105)の統計情報かを特定することも可能となる。
なお、保守サーバ(102)は、セル設定情報や統計情報をセル毎に管理することが可能であれば、そのセル設定情報や統計情報の収集方法や管理方法は特に限定するものではなく、あらゆる方法を適用することが可能である。例えば、無線ネットワーク制御局(104)は、図4に示すセル設定情報や、図5に示す統計情報を、保守サーバ(102)に自立的に送信し、保守サーバ(102)に保存するようにすることも可能である。
次に、最適化端末(101)は、図6に示すセル設定情報と、図7に示す統計情報と、を保守サーバ(102)から収集し、その収集したセル設定情報と、統計情報と、を基に、輻輳制御が発生した時間帯を特定する。そして、最適化端末(101)は、上記特定した時間帯の情報(電力瞬時値、輻輳制御閾値)を基に、図8に示すように、新規の瞬時値グラフ(304)を作成する(ステップS5)。図8は、輻輳が発生した時間帯の情報(電力瞬時値、輻輳制御閾値)を基に作成した新規の瞬時値グラフ(304)を示し、縦軸が電力値を示し、横軸が時間を示している。なお、時間平均値は、電力瞬時値を所定間隔毎にプロット(選定)し、そのプロットした電力瞬時値を平均化した値である。例えば、図8に示すように、電力瞬時値を所定間隔毎にプロット(選択)する『図8に示す●』。そして、そのプロットした電力瞬時値の合計値『図8に示す12個の●の値の合計値』を、そのプロット数『12』で除算した値が、時間平均値となる。
なお、図8に示す新規の瞬時値グラフ(304)を作成する方法としては、以下の方法が挙げられる。
まず、無線基地局(105)は、図9に示すように、所定の時間帯毎(例えば、1時間毎)に、セルの電力瞬時値を、所定の時間幅(例えば、5分間)で測定する。この場合、図8に示す新規の瞬時値グラフ(304)の横軸(時間)は、セルの電力瞬時値を測定した所定の時間幅(5分間)となる。また、図8に示す新規の瞬時値グラフ(304)の縦軸(電力値)は、セルの電力瞬時値となる。なお、図9は、無線基地局(105)が2つのセル(セルIDa、セルIDb)を形成し、無線基地局(105)が各セル(セルIDa、セルIDb)毎の電力瞬時値を所定の時間帯毎(例えば、1時間毎)に所定の時間幅(5分間)で測定した状態を示している。
次に、無線基地局(105)は、図9に示す電力瞬時値の情報(時間帯、電力瞬時値)を無線ネットワーク制御局(104)に送信し、無線ネットワーク制御局(104)は、セル毎の電力瞬時値の情報を無線基地局(105)から収集する。なお、無線ネットワーク制御局(104)は、無線ネットワーク制御局(104)の配下に存在する全ての無線基地局(105)から電力瞬時値の情報を収集する。これにより、無線ネットワーク制御局(104)は、図5に示すように、無線ネットワーク制御局(104)の配下に存在するセルの電力瞬時値の情報を、セル(セルID)毎に管理することが可能となる。なお、図5に示す『基地局IDa』の電力瞬時値の情報(時間帯、電力瞬時値)は、図9に示す電力瞬時値の情報に該当する。
無線ネットワーク制御局(104)は、無線基地局(105)から電力瞬時値の情報を収集した場合に、その収集した情報に対応するセルのフィルタ係数を使用し、電力平均値(電力瞬時値を平均化した値)を算出する。そして、無線ネットワーク制御局(104)は、その算出した電力平均値が輻輳制御閾値を超過したか否かを判断し、電力平均値が輻輳制御閾値を超過した場合に、輻輳制御を開始し、輻輳制御回数を1カウントすることになる。例えば、無線ネットワーク制御局(104)は、図5に示す『セルIDa』の『電力瞬時値a12』の情報を収集した場合に、その収集した情報の『セルIDa』に対応する図4に示す『フィルタ係数ka』を使用し、『電力瞬時値a12』の電力平均値を算出する。そして、無線ネットワーク制御局(104)は、その算出した電力平均値が図4に示す『セルIDa』の『輻輳制御閾値a』を超過したか否かを判断し、電力平均値が『輻輳制御閾値a』を超過した場合に、輻輳制御を開始し、輻輳制御回数を1カウントすることになる。なお、無線ネットワーク制御局(104)は、輻輳制御回数を1カウントした場合には、図5に示す『輻輳制御回数』の情報を+1だけ増加することになる。これにより、無線ネットワーク制御局(104)は、図5に示す統計情報(時間帯、電力瞬時値、輻輳制御回数)を、セル(セルID)毎に管理することになる。
次に、無線ネットワーク制御局(104)は、図5に示すセル(セルID)毎の統計情報を、保守サーバ(102)に送信する。これにより、保守サーバ(102)は、図5に示すセル(セルID)毎の統計情報を、図7に示すように、保守サーバ(102)に保存して管理することになる。
また、無線ネットワーク制御局(104)は、図4に示すように、セル設定情報(輻輳制御閾値、フィルタ係数)を、セル(セルID)毎に管理しており、その図4に示すセル(セルID)毎のセル設定情報を、保守サーバ(102)に送信する。これにより、保守サーバ(102)は、図4に示すセル(セルID)毎のセル設定情報を、図6に示すように、保守サーバ(102)に保存して管理することになる。
次に、最適化端末(101)は、図6に示すセル設定情報と、図7に示す統計情報と、を保守サーバ(102)から収集し、その収集したセル設定情報と、統計情報と、を基に、図8に示すように、輻輳制御が発生した時間帯の新規の瞬時値グラフ(304)を作成することになる。まず、最適化端末(101)は、統計情報に含まれる輻輳制御回数を基に、輻輳制御が発生した時間帯を特定する。例えば、図7に示す『セルIDa』の時刻12:00の時間帯の輻輳制御回数は、『3回』となっているため、輻輳制御が発生した時間帯と特定することになる。次に、最適化端末(101)は、その輻輳制御が発生した時間帯の電力瞬時値と、輻輳制御が発生したセルの輻輳制御閾値と、を基に、図8に示す新規の瞬時値グラフ(304)を作成することになる。これにより、最適化端末(101)は、セル設定情報(輻輳制御閾値)と、統計情報(時間帯、電力瞬時値、輻輳制御回数)と、を基に、図8に示すように、輻輳制御が発生した時間帯の新規の瞬時値グラフ(304)を作成することが可能となる。
なお、上述した新規の瞬時値グラフ(304)の作成方法は、一例であり、図8に示すように、輻輳制御が発生した時間帯の新規の瞬時値グラフ(304)を作成することが可能であれば、あらゆる方法を適用することが可能である。
例えば、最適化端末(101)は、セル設定情報(輻輳制御閾値)と、統計情報(時間帯、電力瞬時値)と、を基に、電力瞬時値が輻輳制御閾値を超過した時間帯を特定し、輻輳制御が発生した時間帯の新規の瞬時値グラフ(304)を作成することも可能である。
具体的には、図7に示す『セルIDa』の時刻0:00の時間帯に測定した『電力瞬時値a0』は、図10(a)のグラフに示すような値と仮定する。この場合、『電力瞬時値a0』が『輻輳制御閾値a』を超過していないため、電力瞬時値が輻輳制御閾値を超過した時間帯ではないと判断する。また、図7に示す『セルIDa』の時刻12:00の時間帯に測定した『電力瞬時値a12』は、図10(b)のグラフに示すような値と仮定する。この場合、『電力瞬時値a12』が『輻輳制御閾値a』を超過しているため、電力瞬時値が輻輳制御閾値を超過した時間帯と判断する。そして、最適化端末(101)は、電力瞬時値が輻輳制御閾値を超過した時間帯(『セルIDa』の時刻12:00の時間帯)の情報(電力瞬時値、輻輳制御閾値)を基に、図8に示すような新規の瞬時値グラフ(304)を作成することになる。これにより、最適化端末(101)は、電力瞬時値が輻輳制御閾値を超過した時間帯(『セルIDa』の時刻12:00の時間帯)を特定し、図8に示すように、輻輳制御が発生した時間帯の新規の瞬時値グラフ(304)を作成することが可能となる。このように、最適化端末(101)は、セル設定情報(輻輳制御閾値)と、統計情報(時間帯、電力瞬時値)と、を基に、電力瞬時値が輻輳制御閾値を超過した時間帯を特定し、図8に示すように、輻輳制御が発生した時間帯の新規の瞬時値グラフ(304)を作成することも可能である。
次に、図3の処理動作に戻り、最適化端末(101)は、図3に示すステップS5において作成した新規の瞬時値グラフ(304)のフィルタ係数を決定するための判断基準となる平均値グラフを作成する(ステップS6)。
なお、保守サーバ(102)は、図11に示すように、平均値グラフを作成するための平均値グラフ作成情報(電力瞬時値、フィルタ係数)を、平均値グラフ識別情報に関係付けて複数管理している。平均値グラフ識別情報は、平均値グラフを識別するための情報である。そして、最適化端末(101)は、保守サーバ(102)を参照し、図11に示す平均値グラフ作成情報(電力瞬時値、フィルタ係数)を保守サーバ(102)から取得し、その取得した平均値グラフ作成情報を基に、図12に示す平均値グラフ(301)〜(303)を作成する。なお、図12に示す平均値グラフ(301)〜(303)は、保守サーバ(102)から取得した平均値グラフ作成情報(電力瞬時値、フィルタ係数)を基にシミュレーションを行った状態を示している。
例えば、図12(a)に示す平均値グラフ(301)は、図11に示す『項番1』の電力瞬時値301と、フィルタ係数k1と、を基に作成したグラフであり、電力瞬時値の電力平均値が高い値(例えば、電力平均値が最大電力値の80%程度の値)のグラフを示す。なお、電力平均値は、フィルタ係数を使用して電力瞬時値を平均化した値である。
また、図12(b)に示す平均値グラフ(302)は、図11に示す『項番2』の電力瞬時値302と、フィルタ係数k2と、を基に作成したグラフであり、電力瞬時値の電力平均値が中間の値(例えば、電力平均値が最大電力値の60%程度の値)のグラフを示す。
また、図12(c)に示す平均値グラフ(302)は、図11に示す『項番3』の電力瞬時値303と、フィルタ係数k3と、を基に作成したグラフであり、電力瞬時値の電力平均値が低い値(例えば、電力平均値が最大電力値の40%程度の値)のグラフを示す。
なお、%は、平均値グラフ(301)〜(303)の縦軸(電力値)の下限値(最低電力値)を0%、上限値(最大電力値)を100%とした場合の値を示している。また、平均値グラフ(301)の横軸(時間)は、セルの電力瞬時値を測定した所定の時間幅となる。また、図8に示す新規の瞬時値グラフ(304)と、図12に示す平均値グラフ(301)〜(303)と、の縦軸(電力値)と横軸(時間)の値は、対応しているものとする。なお、一般的に、電力平均値が高いほど、フィルタ係数が大きくなるため、フィルタ係数k1、k2、k3の関係は、k1>k2>k3となる。
また、平均値グラフは、本システムを構成する各セルのフィルタ係数を決定する際に使用する共通のグラフとなる。このため、保守サーバ(102)は、平均値グラフを作成するための平均値グラフ作成情報を予め生成し、その生成した平均値グラフ作成情報を平均値グラフ識別情報に関係付けて管理することになる。なお、平均値グラフ作成情報の管理方法は、特に限定するものではなく、あらゆる方法で平均値グラフ作成情報を管理することが可能である。
例えば、平均値グラフ作成情報として、『フィルタ係数』と、『電力瞬時値』と、フィルタ係数で電力瞬時値を平均化した『電力平均値』と、を作成し、保守サーバ(102)で管理することも可能である。この場合、最適化端末(101)は、保守サーバ(102)を参照し、新規の瞬時値グラフ(304)の電力瞬時値と値が近接する電力平均値を、保守サーバ(102)の中から特定する。そして、その特定した電力平均値と関係付けられたフィルタ係数を、保守サーバ(102)の中から選択するように構築することも可能となる。
また、平均値グラフ作成情報として、『フィルタ係数』と、『電力瞬時値』と、『電力平均値』と、『時間平均値』と、を作成し、保守サーバ(102)で管理することも可能である。この場合、最適化端末(101)は、保守サーバ(102)を参照し、新規の瞬時値グラフ(304)の時間平均値と値が近接する時間平均値を、保守サーバ(102)の中から特定する。そして、その特定した時間平均値と関係付けられたフィルタ係数を、保守サーバ(102)の中から選択するように構築することも可能となる。時間平均値は、電力瞬時値を所定間隔毎にプロット(選定)し、そのプロットした電力瞬時値を平均化した値である。なお、時間平均値は、電力平均値を所定間隔毎にプロット(選定)し、そのプロットした電力平均値を平均化した値を適用することも可能である。
次に、最適化端末(101)は、フィルタ係数選択の第1段階として、図8に示す新規の瞬時値グラフ(304)と、図12に示す平均値グラフ(301)〜(303)と、を比較し、その比較結果が所定の誤差の範囲内(例えば、誤差が約5%以内)で一致する平均値グラフを特定する。そして、最適化端末(101)は、その特定した平均値グラフのフィルタ係数を選択する(ステップS7)。
例えば、最適化端末(101)は、図8に示す新規の瞬時値グラフ(304)の電力瞬時値の時間平均値と、図12に示す平均値グラフ(301)〜(303)の電力瞬時値の時間平均値と、を比較し、新規の瞬時値グラフ(304)の時間平均値と値が近接する時間平均値の平均値グラフを特定する。そして、最適化端末(101)は、その特定した平均値グラフのフィルタ係数を選択する。
なお、図8に示す新規の瞬時値グラフ(304)の時間平均値が輻輳制御閾値以上の場合には、時間平均値が輻輳制御閾値未満という条件を満足するように、輻輳制御閾値を、時間平均値よりも高く設定変更することになる(例えば、最大電力値である100%)。
<フィルタ係数選択の第1段階の詳細処理>
ここで、図8、図12、図13を参照しながら、第1段階の詳細処理について説明する。図13は、フィルタ係数選択の第1段階の処理動作を示す図である。
まず、最適化端末(101)は、図8に示す新規の瞬時値グラフ(304)の時間平均値と、図12(a)に示す平均値グラフ(301)の時間平均値と、を比較し、時間平均値が一致するか否かを判断する(ステップA1)。
最適化端末(101)は、時間平均値がほぼ一致すると判断した場合(例えば、時間平均値の比較差が約5%以内の場合)は(ステップA1/Yes)、平均値グラフ(301)が、新規の瞬時値グラフ(304)と近接すると判断し、平均値グラフ(301)の電力平均値を算出する際に使用したフィルタ係数k1を選択する(ステップA2)。
また、最適化端末(101)は、時間平均値が一致しないと判断した場合は(ステップA1/No)、新規の瞬時値グラフ(304)の時間平均値と、図12(b)に示す平均値グラフ(302)の時間平均値と、を比較し、時間平均値が一致するか否かを判断する(ステップA3)。
最適化端末(101)は、時間平均値がほぼ一致すると判断した場合は(ステップA3/Yes)、平均値グラフ(302)が、新規の瞬時値グラフ(304)と近接すると判断し、平均値グラフ(302)の電力平均値を算出する際に使用したフィルタ係数k2を選択する(ステップA4)。
また、最適化端末(101)は、時間平均値が一致しないと判断した場合は(ステップA3/No)、新規の瞬時値グラフ(304)の時間平均値と、図12(c)に示す平均値グラフ(303)の時間平均値と、を比較し、時間平均値が一致するか否かを判断する(ステップA5)。
最適化端末(101)は、時間平均値がほぼ一致すると判断した場合は(ステップA5/Yes)、平均値グラフ(303)が、新規の瞬時値グラフ(304)と近接すると判断し、平均値グラフ(303)の電力平均値を算出する際に使用したフィルタ係数k3を選択する(ステップA6)。
また、最適化端末(101)は、時間平均値が一致しないと判断した場合は(ステップA5/No)、新規の瞬時値グラフ(304)の時間平均値と近接する時間平均値の平均値グラフを特定し、その特定した平均値グラフの電力平均値を算出する際に使用したフィルタ係数を選択することになる(ステップA7)。
なお、新規の瞬時値グラフ(304)の時間平均値と、平均値グラフ(301〜303)の時間平均値と、の比較方法は、特に限定するものではなく、新規の瞬時値グラフ(304)の時間平均値と近接する時間平均値の平均値グラフを特定することが可能であれば、あらゆる比較方法を適用することが可能である。
例えば、図13では、電力平均値の高い平均値グラフの順(301→302→303の順)に比較するようにしたが、電力平均値の低い平均値グラフの順(303→302→301の順)に比較するように制御することも可能である。また、複数の平均値グラフ(301〜303)の中からランダムに選択したグラフと比較するように制御することも可能である。但し、比較処理の処理時間を考慮すると、図13に示すように電力平均値の高い平均値グラフの順(301→302→303の順)に比較するように制御することが好ましい。また、複数の平均値グラフ(301〜303)の中から新規の瞬時値グラフ(304)の時間平均値と近接する電力平均値を持つ少なくとも1つの平均値グラフを特定し、その特定した平均値グラフの時間平均値と、新規の瞬時値グラフ(304)の時間平均値と、を比較するように制御することも可能である。
なお、本実施形態では、図8に示す新規の瞬時値グラフ(304)の時間平均値は、図12(b)に示す平均値グラフ(302)の時間平均値と近接することになる。このため、最適化端末(101)は、平均値グラフ(302)の電力平均値を算出する際に使用したフィルタ係数k2を選択することになる。
次に、図3の処理動作に戻り、最適化端末(101)は、フィルタ係数選択の第2段階として、上記第1段階で選択したフィルタ係数k2の微調整を行うことになる。この場合、最適化端末(101)は、フィルタ係数k2を使用して算出した新規の瞬時値グラフ(304)の電力平均値:F(n)が、新規の瞬時値グラフ(304)の輻輳制御閾値と近接するように、フィルタ係数k2を微調整する。そして、最適化端末(101)は、その微調整したフィルタ係数を、新たなフィルタ係数に決定する(ステップS8)。
なお、電力平均値:F(n)は、ある時刻:nの電力瞬時値の電力平均値であり、F(n)=F(F(n−1)、M(n)、k2)の関数となる。但し、F(n−1)は、時刻:nの直前の時刻:(n−1)の電力平均値、M(n)は、時刻:nの電力瞬時値、k2は、上記第1段階で選択したフィルタ係数である。
このように、電力平均値:F(n)は、ある時刻:nの電力瞬時値:M(n)と、ある時刻:nの直前の時刻:(n−1)の電力平均値:F(n−1)と、をフィルタ係数k2で重み付けする計算式となる。なお、電力平均値:F(n)を算出する式としては、例えば、以下の(式1)が挙げられる。
(式1)
F(n)=(1−a)×F(n−1)+a×M(n)
但し、a=(1/2)(k2/2)、開始時刻n=0ではF(0)=M(0)とする。
<フィルタ係数選択の第2段階の詳細処理>
ここで、図14、図15を参照しながら、上述した第2段階の詳細処理について説明する。図14は、フィルタ係数選択の第2段階の処理動作を示す図である。図15は、各種のフィルタ係数を使用して算出した新規の瞬時値グラフ(304)の電力平均値を示す図である。
まず、最適化端末(101)は、図15(a)に示すように、上記第1段階で選択したフィルタ係数k2を使用し、新規の瞬時値グラフ(304)の電力瞬時値を平均化した電力平均値:F(n)を算出する。
そして、最適化端末(101)は、フィルタ係数k2を使用して算出した電力平均値:F(n)が、新規の瞬時値グラフ(304)の輻輳制御閾値よりも低いか否かを判断する(ステップB1)。なお、最適化端末(101)は、上記の図3に示すステップS7の処理で、輻輳制御閾値を、新規の瞬時値グラフ(304)の時間平均値よりも高く設定変更した場合には、その設定変更後の輻輳制御閾値を用いることになる。
最適化端末(101)は、フィルタ係数k2を使用して算出した電力平均値:F(n)が輻輳制御閾値よりも低いと判断した場合には(ステップB1/Yes)、フィルタ係数k2の値を所定の値(Δk)だけ減らし(k2−Δk)、フィルタ係数k2を微調整する。そして、最適化端末(101)は、図15(b)に示すように、所定の値(Δk)だけ微調整した微調整フィルタ係数k2−Δkを使用し、新規の瞬時値グラフ(304)の電力瞬時値を平均化した電力平均値:F(n)を算出する。
そして、最適化端末(101)は、微調整フィルタ係数k2−Δkを使用して算出した電力平均値:F(n)が、輻輳制御閾値よりも低いか否かを判断する(ステップB2)。最適化端末(101)は、微調整フィルタ係数k2−Δkを使用して算出した電力平均値:F(n)が、輻輳制御閾値よりも低くないと判断した場合には(ステップB2/No)、フィルタ係数k2を新たなフィルタ係数に決定する(ステップB3)。
また、最適化端末(101)は、微調整フィルタ係数k2−Δkを使用して算出した電力平均値:F(n)が、輻輳制御閾値よりも低いと判断した場合には(ステップB2/Yes)、微調整フィルタ係数k2−Δkの値を所定の値(Δk)だけ減らし(k2−Δk×2)、フィルタ係数k2−Δkを微調整する。そして、最適化端末(101)は、図15(c)に示すように、所定の値(Δk)だけ微調整した微調整フィルタ係数k2−Δk×2を使用し、新規の瞬時値グラフ(304)の電力瞬時値を平均化した電力平均値:F(n)を算出する。
そして、最適化端末(101)は、微調整フィルタ係数k2−Δk×2を使用して算出した電力平均値:F(n)が、輻輳制御閾値よりも低いか否かを判断する(ステップB4)。最適化端末(101)は、微調整フィルタ係数k2−Δk×2を使用して算出した電力平均値:F(n)が、輻輳制御閾値よりも低くないと判断した場合には(ステップB4/No)、フィルタ係数k2−Δを新たなフィルタ係数に決定する(ステップB5)。
また、最適化端末(101)は、微調整フィルタk2−Δk×2を使用して算出した電力平均値:F(n)が、輻輳制御閾値よりも低いと判断した場合には(ステップB4/Yes)、微調整フィルタ係数k2−Δk×2の値を所定の値(Δk)だけ減らし(k2−Δk×3)、フィルタ係数k2−Δk×2を微調整する。そして、最適化端末(101)は、所定の値(Δk)だけ微調整した微調整フィルタ係数k2−Δk×3を使用し、新規の瞬時値グラフ(304)の電力瞬時値を平均化した電力平均値:F(n)を算出する。
そして、最適化端末(101)は、微調整フィルタ係数k2−Δk×3を使用して算出した電力平均値:F(n)が、輻輳制御閾値よりも低いか否かを判断する(ステップB6)。なお、最適化端末(101)は、微調整フィルタ係数を使用して算出した電力平均値:F(n)が輻輳制御閾値よりも高くなるまで、フィルタ係数の値を所定の値(Δk)ずつ段階的に減らし、上述した判断処理を行うことになる。そして、最適化端末(101)は、微調整フィルタ係数を使用して算出した電力平均値:F(n)が輻輳制御閾値よりも高くなった場合に、その微調整フィルタ係数の直前のフィルタ係数を、新たなフィルタ係数に決定する。
また、最適化端末(101)は、フィルタ係数k2を使用して算出した電力平均値:F(n)が、輻輳制御閾値よりも低くないと判断した場合には(ステップB1/No)、フィルタ係数k2の値を所定の値(Δk)だけ増やし(k2+Δk)、フィルタ係数k2を微調整する。そして、最適化端末(101)は、所定の値(Δk)だけ微調整した微調整フィルタ係数k2+Δkを使用し、新規の瞬時値グラフ(304)の電力瞬時値を平均化した電力平均値:F(n)を算出する。
そして、最適化端末(101)は、微調整フィルタ係数k2+Δkを使用して算出した電力平均値:F(n)が、輻輳制御閾値よりも低いか否かを判断する(ステップB'2)。最適化端末(101)は、微調整フィルタ係数k2+Δkを使用して算出した電力平均値:F(n)が、輻輳制御閾値よりも低いと判断した場合には(ステップB'2/Yes)、フィルタ係数k2+Δkを新たなフィルタ係数に決定する(ステップB'3)。
また、最適化端末(101)は、微調整フィルタk2+Δkを使用して算出した電力平均値:F(n)が、輻輳制御閾値よりも低くないと判断した場合には(ステップB'2/No)、微調整フィルタ係数k2+Δkの値を所定の値(Δk)だけ増やし(k2+Δk×2)、フィルタ係数k2+Δkを微調整する。そして、最適化端末(101)は、所定の値(Δk)だけ微調整した微調整フィルタ係数k2+Δk×2を使用し、新規の瞬時値グラフ(304)の電力瞬時値を平均化した電力平均値:F(n)を算出する。
そして、最適化端末(101)は、微調整フィルタ係数k2+Δk×2を使用して算出した電力平均値:F(n)が、輻輳制御閾値よりも低いか否かを判断する(ステップB'4)。最適化端末(101)は、微調整フィルタ係数k2+Δk×2を使用して算出した電力平均値:F(n)が、輻輳制御閾値よりも低いと判断した場合には(ステップB'4/Yes)、フィルタ係数k2+Δk×2を新たなフィルタ係数に決定する(ステップB'5)。
また、最適化端末(101)は、微調整フィルタk2+Δk×2を使用して算出した電力平均値:F(n)が、輻輳制御閾値よりも低くないと判断した場合には(ステップB'4/No)、微調整フィルタ係数k2+Δk×2の値を所定の値(Δk)だけ増やし(k2+Δk×3)、フィルタ係数k2+Δk×2を微調整する。そして、最適化端末(101)は、所定の値(Δk)だけ微調整した微調整フィルタ係数k2+Δk×3を使用し、新規の瞬時値グラフ(304)の電力瞬時値を平均化した電力平均値:F(n)を算出する。
そして、最適化端末(101)は、微調整フィルタ係数k2+Δk×3を使用して算出した電力平均値:F(n)が、輻輳制御閾値よりも低いか否かを判断する(ステップB'6)。なお、最適化端末(101)は、微調整フィルタ係数を使用して算出した電力平均値:F(n)が輻輳制御閾値よりも低くなるまで、フィルタ係数の値を所定の値(Δk)ずつ段階的に増やし、上述した判断処理を行うことになる。そして、最適化端末(101)は、微調整フィルタ係数を使用して算出した電力平均値:F(n)が輻輳制御閾値よりも低くなった場合に、その微調整フィルタ係数を、新たなフィルタ係数に決定する。
なお、本実施形態では、図15(c)に示す微調整フィルタ係数k2−Δk×2を使用して算出した電力平均値:F(n)が、新規の瞬時値グラフ(304)の輻輳制御閾値よりも高いと判断することになる。このため、最適化端末(101)は、微調整フィルタ係数k2−Δkを、新規の瞬時値グラフ(304)の新たなフィルタ係数に決定する。
これにより、最適化端末(101)は、調整後のフィルタ係数を使用して算出した電力平均値:F(n)が、新規の瞬時値グラフ(304)の輻輳制御閾値と近接するように、フィルタ係数k2を微調整し(k2−Δk)、その微調整したフィルタ係数k2−Δkを、新たなフィルタ係数に決定することになる。
次に、図3の処理動作に戻り、最適化端末(101)は、新規の瞬時値グラフ(304)のセルIDを基に、上記の第2段階で決定した新たなフィルタ係数k2−Δkを、保守サーバ(102)に保存する(ステップS9)。これにより、最適化端末(101)は、保守サーバ(102)に保存されている図6に示すセル設定情報のフィルタ係数を、新たなフィルタ係数k2−Δkに更新することが可能となる。
なお、最適化端末(101)は、上記の図3のステップS7の処理で、輻輳制御閾値を、新規の瞬時値グラフ(304)の時間平均値よりも高く設定変更した場合には、その設定変更後の輻輳制御閾値を保守サーバ(102)に保存する。これにより、最適化端末(101)は、保守サーバ(102)に保存されている図6に示すセル設定情報の輻輳制御閾値も、新たな輻輳制御閾値に更新することになる。
次に、保守サーバ(102)または保守端末(103)は、保守サーバ(102)に保存されているセル設定情報の中で、フィルタ係数の更新が行われたセルIDを特定し、その特定したセルIDのフィルタ係数を設定変更するための変更コマンドを作成する。この場合、保守サーバ(102)または保守端末(103)は、輻輳制御閾値の更新が行われている場合には、輻輳制御閾値を設定変更するための変更コマンドも作成することになる。そして、保守サーバ(102)または保守端末(103)は、上記作成した変更コマンドを無線ネットワーク制御局(104)に送信する(ステップS10)。
なお、上記変更コマンドの作成や送信方法は、特に限定するものではなく、あらゆる方法が適用可能である。例えば、人手操作で、保守サーバ(102)または保守端末(103)が変更コマンドを作成し、その作成した変更コマンドを無線ネットワーク制御局(104)に送信することも可能である。また、自動的に、保守サーバ(102)または保守端末(103)が変更コマンドを作成し、その作成した変更コマンドを無線ネットワーク制御局(104)に送信することも可能である。
無線ネットワーク制御局(104)は、変更コマンドを受け付けた場合に、その変更コマンドを基に、無線ネットワーク制御局(104)で管理している図4に示すセル設定情報を変更する。そして、無線ネットワーク制御局(104)は、変更後のフィルタ係数k2−Δkを使用し、電力平均値(電力瞬時値の平均値)を算出する。そして、無線ネットワーク制御局(104)は、その算出した電力平均値が輻輳制御閾値を超過したか否かを判断することになる(ステップS11)。
無線ネットワーク制御局(104)は、電力平均値が輻輳制御閾値を超過したと判断した場合は(ステップS12/Yes)、セルに対する輻輳制御を開始する(ステップS13)。この場合、無線ネットワーク制御局(104)は、輻輳制御を開始する対象セルのセルIDと、輻輳制御の開始通知と、を無線基地局(105)に送信する。
無線基地局(105)は、セルIDと、輻輳制御の開始通知と、を受け付けた場合に、そのセルIDに該当する対象セルの通信規制を開始し、対象セルと、無線端末(107)と、の間の新規の接続を拒否する。また、無線基地局(105)は、対象セル内で通信中の無線端末(107)の通信速度を低く規制するように制御する(ステップS14)。これにより、無線基地局(105)は、対象セルが輻輳した場合に、電力量の増加を防止することが可能となる。
なお、無線ネットワーク制御局(104)は、上記ステップS13で輻輳制御を開始した後に、対象セルの電力平均値が輻輳制御閾値よりも低くなったと判断した場合には(ステップS12/No)、輻輳制御を解除する(ステップS15)。この場合、無線ネットワーク制御局(104)は、輻輳制御を解除する対象セルのセルIDと、輻輳制御の解除通知と、を無線基地局(105)に送信する。
無線基地局(105)は、セルIDと、輻輳制御の解除通知と、を受け付けた場合に、そのセルIDに該当する対象セルの通信規制を解除し、対象セルと、無線端末(107)と、の間の新規の接続を許容する。また、無線基地局(105)は、対象セル内で通信中の無線端末(107)の通信速度の規制を解除する。
次に、保守サーバ(102)または保守端末(103)は、上記ステップS3、S4と同様な処理を行い、フィルタ係数変更後の統計情報を無線ネットワーク制御局(104)から収集し、該収集した統計情報をセル毎に保守サーバ(102)で管理する(ステップS16、S17)。そして、保守サーバ(102)または保守端末(103)は、保守サーバ(102)で管理しているフィルタ係数変更後の統計情報と、フィルタ係数変更前の統計情報と、を比較し、輻輳制御回数の減少を確認することになる(ステップS18)。
なお、保守サーバ(102)または保守端末(103)は、輻輳制御回数の減少を確認できない場合には、再度、フィルタ係数の変更を行うように制御することも可能である。例えば、保守サーバ(102)または保守端末(103)は、フィルタ係数変更後の統計情報を、無線ネットワーク制御局(104)から定期的に収集し、その定期的に収集した統計情報に含まれる輻輳制御回数を確認する。そして、保守サーバ(102)または保守端末(103)は、輻輳制御回数の減少を確認できない場合には、無線ネットワーク制御局(104)において継続的に輻輳制御が発生していると判断し、再度、フィルタ係数の変更を行うように制御する。
また、保守サーバ(102)または保守端末(103)は、無線ネットワーク制御局(104)のフィルタ係数の設定変更を繰り返し、フィルタ係数を所定の値(例えば、最大値)に設定変更しても、輻輳制御回数の減少を確認できない場合には、無線基地局(105)の電力容量が限界値に到達したと判断する。この場合、保守サーバ(102)または保守端末(103)は、無線基地局(105)を増設するように制御することも可能である。これにより、無線基地局(105)の電力容量が限界値に到達したか否かを正確に判断し、無線基地局(105)の増設の必要性の可否を正確に判断することが可能となる。その結果、無線基地局(105)の設備投資費用を削減することが可能となる。
<本実施形態の無線通信システムにおける作用・効果>
このように、本実施形態における無線通信システムでは、まず、保守サーバ(102)は、セル設定情報(輻輳制御閾値、フィルタ係数)と、統計情報(時間帯、電力瞬時値、輻輳制御回数)と、を無線ネットワーク制御局(104)から収集する。そして、その収集したセル設定情報と、統計情報と、をセル(セルID)毎に保守サーバ(102)に保存して管理する。
次に、最適化端末(101)は、保守サーバ(102)で管理しているセル設定情報と、統計情報と、を収集し、その収集したセル設定情報と、統計情報と、を基に、輻輳制御が発生した時間帯を特定し、図8に示すように、輻輳制御が発生した時間帯の新規の瞬時値グラフ(304)を作成する。また、最適化端末(101)は、新規の瞬時値グラフ(304)のフィルタ係数を決定するための判断基準となる図12に示す平均値グラフ(301)〜(303)を作成する。
次に、最適化端末(101)は、図8に示す新規の瞬時値グラフ(304)と、図12に示す平均値グラフ(301)〜(303)と、を比較し、その比較結果が所定の誤差の範囲内で一致する平均値グラフ(302)を特定する。そして、最適化端末(101)は、その特定した平均値グラフ(302)を作成する際に使用したフィルタ係数k2を選択する。
また、最適化端末(101)は、上記選択したフィルタ係数k2を使用して算出した新規の瞬時値グラフ(304)の電力平均値:F(n)が、その新規の瞬時値グラフ(304)の輻輳制御閾値と近接するように、フィルタ係数k2を微調整する(k2−Δk)。そして、最適化端末(101)は、その微調整したフィルタ係数k2−Δkを、電力平均値(電力瞬時値の平均値)を算出する際に使用する新たなフィルタ係数に決定する。
これにより、本実施形態における無線通信システムは、電力平均値を算出する際に使用するフィルタ係数を効率的に決定することが可能となる。
次に、最適化端末(101)は、上記決定した新たなフィルタ係数k2−Δkを、保守サーバ(102)に保存し、保守サーバ(102)で保存しているセル設定情報のフィルタ係数を、新たなフィルタ係数k2−Δkに更新する。保守サーバ(102)は、セル設定情報の更新が行われたフィルタ係数k2−Δkを、無線ネットワーク制御局(104)に送信し、無線ネットワーク制御局(104)で管理しているセル設定情報を変更する。そして、無線ネットワーク制御局(104)は、変更後のフィルタ係数k2−Δkを使用し、セルの電力平均値を算出し、その算出した電力平均値が輻輳制御閾値を超過したか否かを判断し、その判断結果に応じて輻輳制御を行うことになる。
これにより、無線ネットワーク制御局(104)は、新たなフィルタ係数を使用して算出した電力平均値(電力瞬時値を平均化した値)が輻輳制御閾値を超過した場合に、輻輳制御を行うことになる。その結果、無線ネットワーク制御局(104)は、電力瞬時値が輻輳制御閾値を一時的に超過した状態では、輻輳が発生したと判断せず、無線基地局(105)の輻輳制御を行うことがないため、無線基地局(105)の電力容量の有効活用を図ることが可能となる。
次に、保守サーバ(102)または保守端末(103)は、無線ネットワーク制御局(104)のフィルタ係数の設定変更を繰り返し、フィルタ係数を所定の値(例えば、最大値)に設定変更しても、輻輳制御回数の減少を確認できない場合には、無線基地局(105)を増設するように制御する。
これにより、本実施形態における無線通信システムは、無線基地局(105)の電力容量が限界値に到達したか否かを正確に判断し、無線基地局(105)の増設の必要性の可否を正確に判断することが可能となる。その結果、無線基地局(105)の設備投資費用を削減することが可能となる。
(第2の実施形態)
次に、第2の実施形態について説明する。
第2の実施形態における無線通信システムは、電力平均値を算出する際に使用するフィルタ係数を、複数の事業者が設定変更することを特徴とする。
これにより、フィルタ係数を1つの事業者が一括して設定変更するのではなく、複数の事業者が分散して設定変更することが可能となるため、フィルタ係数の設定変更の処理を分散することが可能となる。また、各事業者に応じたフィルタ係数に設定変更することが可能となるため、様々な状況に対応可能なフィルタ係数に設定変更することが可能となる。以下、図16〜図19を参照しながら、第2の実施形態の無線通信システムについて詳細に説明する。
<無線通信システムのシステム構成>
まず、図16を参照しながら、本実施形態の無線通信システムのシステム構成について説明する。
本実施形態における無線通信システムは、最適化端末(501)と、データサーバ(502)と、保守サーバ(503)と、保守端末(103)と、無線ネットワーク制御局(104)と、無線基地局(105)と、コアネットワーク(106)と、無線端末(107)と、を有して構成している。
なお、本実施形態における無線通信システムは、最適化端末(501)と、データサーバ(502)と、をサービス事業者が保持するように構成している。また、保守サーバ(503)と、保守端末(103)と、を通信事業者が保持するように構成している。なお、図16では、1つのサービス事業者が、最適化端末(501)と、データサーバ(502)と、を保持する構成を示したが、複数のサービス事業者が、最適化端末(501)と、データサーバ(502)と、を各々保持するようにすることが可能である。
なお、図16に示す、保守端末(103)と、無線ネットワーク制御局(104)と、無線基地局(105)と、コアネットワーク(106)と、無線端末(107)と、は、第1の実施形態と同様に構成する。
<最適化端末:501>
最適化端末(501)は、パーソナル・コンピュータなどの情報処理装置であり、各サービス事業者に少なくとも1台設置する。なお、本実施形態における最適化端末(501)は、セル設定情報(輻輳制御閾値、フィルタ係数)と、統計情報(時間帯、電力瞬時値、輻輳制御回数)と、をデータサーバ(502)から収集する機能を持つ。また、最適化端末(501)は、データサーバ(502)から収集したセル設定情報と、統計情報と、を基に、新たなフィルタ係数を決定する機能を持つ。即ち、最適化端末(501)は、図1に示す収集部(1)と、決定部(2)と、を有して構成し、フィルタ係数を決定する係数決定装置として機能することになる。
<データサーバ:502>
データサーバ(502)は、ワークステーションなどの情報処理装置であり、各サービス事業者に少なくとも1台設置する。なお、本実施形態におけるデータサーバ(502)は、サービス事業者が使用する無線基地局(105)に該当するセル設定情報と、統計情報と、使用情報と、を保守サーバ(503)から収集し、データサーバ(502)に保存する機能を持つ。なお、使用情報は、サービス事業者が無線基地局(105)を使用する際の情報であり、例えば、サービス事業者が無線基地局(105)を使用する使用期間や、使用条件などが挙げられる。
<保守サーバ:503>
保守サーバ(503)は、ワークステーションなどの情報処理装置である。なお、本実施形態における保守サーバ(503)は、セル設定情報と、統計情報と、を無線ネットワーク制御局(104)から収集し、保守サーバ(503)に保存する機能を持つ。また、保守サーバ(503)は、サービス事業者が使用する無線基地局(105)の情報をサービス事業者毎に管理する機能を持つ。
なお、図16に示すシステム構成では、コアネットワーク(106)と、無線ネットワーク制御局(104)と、は専用網で接続している。また、無線ネットワーク制御局(104)と、無線基地局(105)と、は専用網で接続している。また、無線ネットワーク制御局(104)と、保守端末(103)と、保守サーバ(503)と、はLANで接続している。また、最適化端末(501)と、データサーバ(502)と、はLANで接続している。また、通信事業者側の装置(103、104、503)と、サービス事業者側の装置(501、502)と、はインターネットで接続している。しかし、本実施形態における無線通信システムは、各装置間で情報通信が可能であれば、各装置間の接続構成は、特に限定するものではなく、有線、無線を問わずあらゆる通信形態で接続することが可能である。
<無線通信システムにおける処理動作>
次に、図17を参照しながら、本実施形態の無線通信システムにおける一連の処理動作について詳細に説明する。図17は、本実施形態の無線通信システムにおける一連の処理動作例を示す図である。なお、以下の処理動作では、無線基地局(105)と、無線ネットワーク制御局(104)と、保守サーバ(503)/保守端末(103)と、最適化端末(501)/データサーバ(502)と、の処理動作について説明する。
まず、保守サーバ(503)は、第1の実施形態と同様に、無線ネットワーク制御局(104)でセル毎に管理しているセル設定情報と、統計情報と、を収集し、該収集したセル設定情報と、統計情報と、を保守サーバ(503)に保存して管理する(ステップS1〜S4)。これにより、保守サーバ(503)は、図6、図7に示すように、セル設定情報と、統計情報と、を保守サーバ(503)に保存して管理することが可能となる。
次に、最適化端末(501)は、保守サーバ(503)で管理する図6、図7に示すセル設定情報や、統計情報を参照し、サービス事業者が使用する無線基地局(105)を決定する。そして、最適化端末(501)は、サービス事業者が使用する無線基地局(105)の情報を事業者IDと共に、保守サーバ(503)に登録する(ステップS100)。なお、事業者IDは、サービス事業者を特定するための情報である。
なお、上記処理の具体例としては、通信事業者は、保守端末(103)を操作し、保守サーバ(503)で管理する図6、図7に示すセル設定情報や統計情報を、サービス事業者の最適化端末(501)に送信する。この時、通信事業者は、保守端末(103)を操作し、システムで運用中の無線基地局(105)の位置情報、その無線基地局(105)のセル設定情報や統計情報の取扱情報、フィルタ係数を変更する際の単価情報などの包括条件も最適化端末(501)に送信する。なお、位置情報は、無線基地局(105)を使用している地域を特定するための情報である。また、取扱情報は、例えば、セル設定情報や、統計情報を第三者に開示しない旨の合意内容などの情報である。この場合、サービス事業者は、最適化端末(501)を操作し、セル設定情報や統計情報や包括条件などを基に、サービス事業者が使用する無線基地局(105)を決定する。そして、その決定した無線基地局(105)に関わる包括条件に合意する旨の情報を、保守サーバ(503)と、データサーバ(502)と、に登録することになる。
保守サーバ(503)は、サービス事業者が使用する無線基地局(105)の登録処理が行われた場合に、図6に示すセル設定情報を参照し、サービス事業者が使用する無線基地局(105)の基地局IDを特定する。そして、保守サーバ(503)は、その特定した基地局IDに対し、サービス事業者を特定するための事業者IDを付与し、サービス事業者が使用する無線基地局(105)の情報を保守サーバ(503)に保存して管理する。
これにより、保守サーバ(503)は、図6に示すセル設定情報を、図18に示すように更新し、事業者IDに関係付けてセル設定情報(輻輳制御閾値、フィルタ係数)を管理することになる。なお、図18では、事業者IDと共に、使用情報も付与している。使用情報は、サービス事業者が無線基地局(105)を使用する際の情報であり、例えば、サービス事業者が無線基地局(105)を使用する使用期間や、使用条件などが挙げられる。
なお、保守サーバ(503)は、サービス事業者が使用する無線基地局(105)の情報を管理することが可能であれば、その管理方法は、上述した管理方法に限定するものではなく、あらゆる管理方法が適用可能である。
次に、保守サーバ(503)は、図18に示す事業者IDを基に、サービス事業者が使用する無線基地局(基地局ID)を特定し、サービス事業者が使用する無線基地局(基地局ID)に該当するセル設定情報と、統計情報と、使用情報と、をデータサーバ(502)に送信する。データサーバ(502)は、保守サーバ(503)からセル設定情報と、統計情報と、使用情報と、を受信した場合に、その受信したセル設定情報と、統計情報と、をセル(セルID)毎に保存して管理する(ステップS101)。
例えば、保守サーバ(503)は、サービス事業者が使用する事業者IDaを基に、そのサービス事業者(事業者IDa)が使用する無線基地局(基地局IDa)を特定する。そして、保守サーバ(503)は、そのサービス事業者(事業者IDa)が使用する無線基地局(基地局IDa)に該当するセル設定情報と、統計情報と、使用情報と、をデータサーバ(502)に送信する。これにより、データサーバ(502)は、図19に示すように、サービス事業者(事業者IDa)が使用する無線基地局(基地局IDa)に該当するセル設定情報(輻輳制御閾値、フィルタ係数)と、統計情報(時間帯、電力瞬時値、輻輳制御回数)と、をセル(セルID)毎に管理することが可能となる。
なお、データサーバ(502)は、図19に示すように、サービス事業者が使用する無線基地局に該当するセル設定情報と、統計情報と、をセル毎に管理することが可能であれば、その取得方法や管理方法は、特に限定するものではなく、あらゆる方法が適用可能である。
例えば、通信事業者は、保守端末(103)を操作し、保守サーバ(503)を参照し、サービス事業者(事業者IDa)が使用する無線基地局(105)に関するセル設定情報や統計情報や使用情報を、保守サーバ(503)のサービス事業者(事業者IDa)専用フォルダに登録する。そして、通信事業者は、保守端末(103)を操作し、サービス事業者専用フォルダに情報を登録した旨と、そのフォルダへのアクセス方法をサービス事業者の最適化端末(501)に送信する。この時、通信事業者は、フィルタ係数を変更した場合の価格情報や、支払い期限などの情報を最適化端末(501)に送信することも可能である。そして、サービス事業者は、最適化端末(501)を操作し、保守サーバ(503)のサービス事業者(事業者IDa)専用フォルダにアクセスする。そして、サービス事業者(事業者IDa)が使用する無線基地局(基地局IDa)に関するセル設定情報や統計情報や使用情報をデータサーバ(502)にダウンロードする。これにより、データサーバ(502)は、図19に示すように、サービス事業者(事業者IDa)が使用する無線基地局(基地局IDa)に該当するセル設定情報と、統計情報と、をセル(セルIDa、IDb)毎に管理することが可能となる。なお、図19では、使用情報は、基地局IDに関係付けて管理することにしたが、使用情報が、セル毎に異なる場合には、使用情報をセルIDに関係付けて管理するように構築することになる。
次に、最適化端末(501)は、データサーバ(502)で管理しているセル設定情報と、統計情報と、を基に、輻輳制御が発生した時間帯を特定する。そして、最適化端末(501)は、上記特定した時間帯の情報(電力瞬時値、輻輳制御閾値)を基に、図8に示すように、新規の瞬時値グラフ(304)を作成する(ステップS102)。
次に、最適化端末(501)は、図17に示すステップS102において作成した新規の瞬時値グラフ(304)のフィルタ係数を決定するための判断基準となる平均値グラフを作成する(ステップS6)。
なお、本実施形態では、データサーバ(502)は、図11に示すように、平均値グラフを作成するための平均値グラフ作成情報(電力瞬時値、フィルタ係数)を、平均値グラフ識別情報に関係付けて複数管理することになる。そして、最適化端末(501)は、データサーバ(502)を参照し、図11に示す平均値グラフ作成情報(電力瞬時値、フィルタ係数)をデータサーバ(502)から取得し、その取得した平均値グラフ作成情報を基に、図12に示す平均値グラフ(301)〜(303)を作成する。
次に、最適化端末(501)は、フィルタ係数選択の第1段階として、図8に示す新規の瞬時値グラフ(304)と、図12に示す平均値グラフ(301)〜(303)と、を比較し、その比較結果が所定の誤差の範囲内(例えば、誤差が約5%以内)で一致する平均値グラフを特定する。そして、最適化端末(501)は、その特定した平均値グラフのフィルタ係数を選択する(ステップS7)。
例えば、最適化端末(501)は、図8に示す新規の瞬時値グラフ(304)の電力瞬時値の時間平均値と、図12に示す平均値グラフ(301)〜(303)の電力瞬時値の時間平均値と、を比較し、新規の瞬時値グラフ(304)の時間平均値と値が近接する時間平均値の平均値グラフを特定する。そして、最適化端末(501)は、その特定した平均値グラフのフィルタ係数を選択する。
なお、本実施形態では、図8に示す新規の瞬時値グラフ(304)の時間平均値は、図12(b)に示す平均値グラフ(302)の時間平均値と近接することになる。このため、最適化端末(501)は、平均値グラフ(302)の電力平均値を算出する際に使用したフィルタ係数k2を選択することになる。
次に、最適化端末(501)は、フィルタ係数選択の第2段階として、上記第1段階で選択したフィルタ係数k2の微調整を行うことになる。この場合、最適化端末(501)は、フィルタ係数k2を使用して算出した新規の瞬時値グラフ(304)の電力平均値:F(n)が、新規の瞬時値グラフ(304)の輻輳制御閾値と近接するように、フィルタ係数k2を微調整する(k2−Δk)。そして、最適化端末(501)は、その微調整したフィルタ係数k2−Δkを新たなフィルタ係数に決定する(ステップS8)。
次に、最適化端末(501)は、新規の瞬時値グラフ(304)のセルIDを基に、上記の第2段階で決定した新たなフィルタ係数k2−Δkを、保守サーバ(503)と、データサーバ(502)と、に保存する(ステップS103)。これにより、最適化端末(501)は、保守サーバ(503)と、データサーバ(502)と、に保存しているセル設定情報のフィルタ係数を、新たなフィルタ係数k2−Δkに更新することが可能となる。
なお、最適化端末(501)は、上記のステップS7の処理で、輻輳制御閾値を、新規の瞬時値グラフ(304)の時間平均値よりも高く設定変更した場合には、その設定変更後の輻輳制御閾値を、保守サーバ(503)と、データサーバ(502)と、に保存する。これにより、最適化端末(501)は、保守サーバ(503)と、データサーバ(502)と、に保存しているセル設定情報の輻輳制御閾値も、新たな輻輳制御閾値に更新することが可能となる。
なお、上記のフィルタ係数の更新方法は、特に限定するものではなく、あらゆる方法が適用可能である。例えば、サービス事業者は、最適化端末(501)を操作し、新規の瞬時値グラフ(304)のセルIDと、新たなフィルタ係数と、を保守サーバ(503)の専用フォルダにアップロードする。そして、サービス事業者は、最適化端末(501)を操作し、保守サーバ(503)の専用フォルダにアップロードした旨を保守端末(103)に送信する。通信事業者は、保守端末(103)を操作し、保守サーバ(503)の専用フォルダの内容を確認し、保守サーバ(503)に保存しているセル設定情報のフィルタ係数を、新たなフィルタ係数に更新する。この場合、通信事業者は、保守端末(103)を操作し、新たなフィルタ係数の変更を受領した旨の受領内容を、サービス事業者の最適化端末(501)に送信する。また、通信事業者は、フィルタ係数を変更した場合の価格情報に相当する代金の支払いをサービス事業者に行う。
なお、保守サーバ(503)は、保守サーバ(503)で管理しているセル設定情報を更新する場合には、その更新時に、サービス事業者が、図18に示す更新対象セルの『使用情報』を満たしているか否かを判断し、サービス事業者が『使用情報』を満たしている場合に、セル設定情報を更新することになる。
次に、保守サーバ(503)または保守端末(103)は、保守サーバ(503)に保存されているセル設定情報の中で、フィルタ係数の更新が行われたセルIDを特定し、その特定したセルIDのフィルタ係数を設定変更するための変更コマンドを作成する。この場合、保守サーバ(503)または保守端末(103)は、輻輳制御閾値の更新が行われている場合には、輻輳制御閾値を設定変更するための変更コマンドも作成することになる。そして、保守サーバ(503)または保守端末(103)は、上記作成した変更コマンドを無線ネットワーク制御局(104)に送信する(ステップS10)。
なお、上記変更コマンドの作成や送信方法は、特に限定するものではなく、あらゆる方法が適用可能である。例えば、人手操作で、保守サーバ(503)または保守端末(103)が変更コマンドを作成し、その作成した変更コマンドを無線ネットワーク制御局(104)に送信することも可能である。また、自動的に、保守サーバ(503)または保守端末(103)が変更コマンドを作成し、その作成した変更コマンドを無線ネットワーク制御局(104)に送信することも可能である。
無線ネットワーク制御局(104)は、変更コマンドを受け付けた場合に、その変更コマンドを基に、無線ネットワーク制御局(104)で管理している図4に示すセル設定情報を変更する。そして、無線ネットワーク制御局(104)は、変更後のフィルタ係数k2−Δkを使用し、電力平均値(電力瞬時値の平均値)を算出する。そして、無線ネットワーク制御局(104)は、その算出した電力平均値が輻輳制御閾値を超過したか否かを判断することになる(ステップS11)。
無線ネットワーク制御局(104)は、電力平均値が輻輳制御閾値を超過したと判断した場合は(ステップS12/Yes)、セルに対する輻輳制御を開始する(ステップS13)。この場合、無線ネットワーク制御局(104)は、輻輳制御を開始する対象セルのセルIDと、輻輳制御の開始通知と、を無線基地局(105)に送信する。
無線基地局(105)は、セルIDと、輻輳制御の開始通知と、を受け付けた場合に、そのセルIDに該当する対象セルの通信規制を開始し、対象セルと、無線端末(107)と、の間の新規の接続を拒否する。また、無線基地局(105)は、対象セル内で通信中の無線端末(107)の通信速度を低く規制するように制御する(ステップS14)。これにより、無線基地局(105)は、対象セルが輻輳した場合に、電力増加を防止することが可能となる。
なお、無線ネットワーク制御局(104)は、上記ステップS13で輻輳制御を開始した後に、対象セルの電力平均値が輻輳制御閾値よりも低くなったと判断した場合には(ステップS12/No)、輻輳制御を解除する(ステップS15)。この場合、無線ネットワーク制御局(104)は、輻輳制御を解除する対象セルのセルIDと、輻輳制御の解除通知と、を無線基地局(105)に送信する。
無線基地局(105)は、セルIDと、輻輳制御の解除通知と、を受け付けた場合に、そのセルIDに該当する対象セルの通信規制を解除し、対象セルと、無線端末(107)と、の間の新規の接続を許容する。また、無線基地局(105)は、対象セル内で通信中の無線端末(107)の通信速度の規制を解除する。
次に、保守サーバ(503)または保守端末(103)は、ステップS3、S4と同様な処理を行い、フィルタ係数変更後の統計情報を、無線ネットワーク制御局(104)から収集し、該収集した統計情報をセル毎に保守サーバ(503)に管理する(ステップS16、S17)。そして、保守サーバ(503)または保守端末(103)は、保守サーバ(503)で管理しているフィルタ係数変更後の統計情報と、フィルタ係数変更前の統計情報と、を比較し、輻輳制御回数の減少を確認することになる(ステップS18)。
なお、保守サーバ(503)または保守端末(103)は、輻輳制御回数の減少を確認できない場合には、再度、フィルタ係数の変更を行うように制御することも可能である。例えば、保守サーバ(503)または保守端末(103)は、フィルタ係数変更後の統計情報を、無線ネットワーク制御局(104)から定期的に収集し、その定期的に収集した統計情報に含まれる輻輳制御回数を確認する。そして、保守サーバ(503)または保守端末(103)は、輻輳制御回数の減少を確認できない場合には、無線ネットワーク制御局(104)において継続的に輻輳制御が発生していると判断し、再度、フィルタ係数の変更を行うように制御する。
また、保守サーバ(503)または保守端末(103)は、無線ネットワーク制御局(104)のフィルタ係数の設定変更を繰り返し、フィルタ係数を所定の値(例えば、最大値)に設定変更しても、輻輳制御回数の減少を確認できない場合には、無線基地局(105)の電力容量が限界値に到達したと判断する。そして、保守サーバ(503)または保守端末(103)は、無線基地局(105)を増設するように制御する。これにより、無線基地局(105)の電力容量が限界値に到達したか否かを正確に判断し、無線基地局(105)の増設の必要性の可否を正確に判断することが可能となる。その結果、無線基地局(105)の設備投資費用を削減することが可能となる。
<本実施形態の無線通信システムにおける作用・効果>
このように、本実施形態における無線通信システムでは、電力平均値を算出する際に使用するフィルタ係数を、複数の事業者が設定変更する。これにより、フィルタ係数を1つの事業者が一括して設定変更するのではなく、複数の事業者が分散して設定変更することが可能となるため、フィルタ係数の設定変更の処理を分散することが可能となる。また、各事業者に応じたフィルタ係数に設定変更することが可能となるため、様々な状況に対応可能なフィルタ係数に設定変更することが可能となる。また、効率的にフィルタ係数を決定することが可能なサービス事業者が、そのフィルタ係数を設定変更することが可能となるため、無線基地局(105)の設備投資を削減することが可能となる。また、無線基地局(105)を設置するベンダーがフィルタ係数の設定変更も行うことで、無線基地局(105)の設置からフィルタ係数の設定変更までの総合的なサービスを通信事業者に提供することが可能となる。
(第3の実施形態)
次に、第3の実施形態について説明する。
第1の実施形態における無線通信システムは、図3に示すように、最適化端末(101)が、電力平均値を算出する際に使用するフィルタ係数を決定することにした(ステップS5〜S9)。
第3の実施形態における無線通信システムは、第1の実施形態の最適化端末(101)が行った図3に示すステップS5〜S9の処理動作を、図20に示すように、保守端末(103)または保守サーバ(102)が行うことを特徴とする。このように、本実施形態における無線通信システムでは、保守端末(103)または保守サーバ(102)が、フィルタ係数を決定する係数決定装置として機能することで、図2に示す最適化端末(101)を設けることなく、図21に示すようなシステム構成でも、第1の実施形態と同様な処理を行うことが可能となる。
(第4の実施形態)
次に、第4の実施形態について説明する。
第1〜第3の実施形態における無線通信システムでは、図2に示す無線基地局(105)がセルの電力瞬時値を測定し、その測定した電力瞬時値の情報(時間帯、電力瞬時値)を無線ネットワーク制御局(104)に送信する。そして、無線ネットワーク制御局(104)は、フィルタ係数を使用し、電力平均値(電力瞬時値を平均化した値)を算出し、その算出した電力平均値を基に、輻輳が発生したか否かを判断し、その判断結果に応じて輻輳制御を行うことにした。このように、第1〜第3の実施形態における無線通信システムでは、輻輳が発生したか否かの判断処理を、無線ネットワーク制御局(104)で行うことにした。
第4の実施形態における無線通信システムでは、輻輳が発生したか否かの判断処理を、無線ネットワーク制御局(104)で行うのではなく、無線基地局(105)で行うことを特徴とする。これにより、無線ネットワーク制御局(104)で行う処理を分散することが可能となり、無線ネットワーク制御局(104)の処理の負荷を低減することが可能となる。
なお、第4の実施形態における無線通信システムでは、輻輳が発生したか否かの判断処理を、無線基地局(105)で行うことになる。このため、上位装置である最適化端末(101)、保守端末(103)、保守サーバ(102)等で決定した新たなフィルタ係数を、無線基地局(105)に設定することになる。これにより、無線基地局(105)は、フィルタ係数を決定する係数決定装置として機能する上位装置(101、102、103等)で決定した新たなフィルタ係数を基に、輻輳制御を行うことが可能となる。その結果、無線基地局(105)は、電力瞬時値が一時的に輻輳制御閾値を超過した状態では、輻輳が発生したと判断せず、無線基地局(105)の電力容量の有効活用を図ることが可能となる。以下、図22を参照しながら、第4の実施形態における無線通信システムについて詳細に説明する。
第4の実施形態における無線通信システムのシステム構成は、上述した第1〜第3の実施形態と同様なシステム構成が適用可能である。なお、第4の実施形態における無線通信システムでは、無線基地局(105)と、無線ネットワーク制御局(104)と、の間の処理動作が異なることになる。このため、本実施形態では、図2に示すシステム構成例を基に、無線基地局(105)と、無線ネットワーク制御局(104)と、の間の処理動作について説明する。
本実施形態における無線基地局(105)は、図22に示すように、セル設定情報(輻輳制御閾値、フィルタ係数)を管理することになる。そして、無線基地局(105)は、各セルの電力瞬時値を測定し、その測定した電力瞬時値の電力平均値を、フィルタ係数を使用して算出する。無線基地局(105)は、電力平均値が輻輳制御閾値を超過したか否かを判断し、電力平均値が輻輳制御閾値を超過したと判断した場合に、輻輳発生通知を、無線ネットワーク制御局(104)に送信し、セル(例えば、セルIDa)が輻輳状態になった旨を通知する。無線ネットワーク制御局(104)は、輻輳発生通知を受信した場合に、セル(セルIDa)に対する輻輳制御を開始する。
また、無線基地局(105)は、上述した状態で、電力平均値が輻輳制御閾値を超過していないと判断した場合に、輻輳解除通知を、無線ネットワーク制御局(104)に送信し、セル(セルIDa)が安定状態になった旨を通知する。無線ネットワーク制御局(104)は、輻輳解除通知を受信した場合に、セル(セルIDa)に対する輻輳制御を解除する。このように、本実施形態における無線通信システムでは、無線ネットワーク制御局(104)は、輻輳発生通知、輻輳解除通知に基づいて、輻輳制御の開始及び解除を制御することになる。
なお、本実施形態における無線通信システムでは、フィルタ係数を決定する係数決定装置として機能する上位装置(101、102、103等)で決定した新たなフィルタ係数を無線基地局(105)に送信し、無線基地局(105)で管理している図22に示すセル設定情報を設定変更する。これにより、無線基地局(105)は、設定変更された新たなフィルタ係数を用いて、上述した処理を行うことになる。その結果、無線基地局(105)は、電力瞬時値が一時的に輻輳制御閾値を超過した状態では、輻輳が発生したと判断せず、輻輳発生通知を送信することがないため、無線基地局(105)の電力容量の有効活用を図ることが可能となる。
なお、上述する実施形態は、本発明の好適な実施形態であり、上記実施形態のみに本発明の範囲を限定するものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において当業者が上記実施形態の修正や代用を行い、種々の変更を施した形態を構築することが可能である。
例えば、上述した実施形態では、フィルタ係数を決定する係数決定装置として機能する上位装置(101、102、103等)で決定した新たなフィルタ係数を、無線ネットワーク制御局(104)に送信し、無線ネットワーク制御局(104)で管理しているセル設定情報を設定変更することにした。また、上位装置(101、102、103等)で決定した新たなフィルタ係数を、無線基地局(105)に送信し、無線基地局(105)で管理しているセル設定情報を設定変更することにした。しかし、無線ネットワーク制御局(104)や無線基地局(105)がフィルタ係数を決定する係数決定装置として機能するように構築することも可能である。この場合、無線ネットワーク制御局(104)は、まず、無線基地局(105)が測定した電力瞬時値の情報を収集する。そして、その収集した電力瞬時値の情報の中から輻輳が発生する電力瞬時値の情報を特定し、その特定した電力瞬時値の情報に応じたフィルタ係数を選択し、該選択したフィルタ係数を、新たなフィルタ係数に決定することになる。そして、無線ネットワーク制御局(104)は、無線ネットワーク制御局(104)で管理しているセル設定情報のフィルタ係数を新たなフィルタ係数に設定変更する。これにより、無線ネットワーク制御局(104)は、自立的に、フィルタ係数を設定変更し、その設定変更した新たなフィルタ係数を使用して電力平均値を算出し、輻輳が発生したか否かを判断することが可能となる。
また、無線基地局(105)の場合には、まず、電力瞬時値を測定する。そして、その測定した電力瞬時値の情報の中から輻輳が発生する電力瞬時値の情報を特定し、その特定した電力瞬時値の情報に応じたフィルタ係数を選択し、該選択したフィルタ係数を、新たなフィルタ係数に決定することになる。そして、無線基地局(105)は、無線基地局(105)で管理しているセル設定情報のフィルタ係数を新たなフィルタ係数に設定変更する。これにより、無線基地局(105)は、自立的に、フィルタ係数を設定変更し、その設定変更した新たなフィルタ係数を使用して電力平均値を算出し、輻輳が発生したか否かを判断することが可能となる。
また、上述した本実施形態における無線通信システムを構成する各装置における制御動作は、ハードウェア、または、ソフトウェア、あるいは、両者の複合構成を用いて実行することも可能である。
なお、ソフトウェアを用いて処理を実行する場合には、処理シーケンスを記録したプログラムを、専用のハードウェアに組み込まれているコンピュータ内のメモリにインストールして実行させることが可能である。あるいは、各種処理が実行可能な汎用コンピュータにプログラムをインストールして実行させることが可能である。
例えば、プログラムは、記録媒体としてのハードディスクやROM(Read Only Memory)に予め記録しておくことが可能である。あるいは、プログラムは、リムーバブル記録媒体に、一時的、あるいは、永続的に格納(記録)しておくことが可能である。このようなリムーバブル記録媒体は、いわゆるパッケージソフトウエアとして提供することが可能である。なお、リムーバブル記録媒体としては、フロッピー(登録商標)ディスク、CD−ROM(Compact Disc Read Only Memory)、MO(Magneto optical)ディスク、DVD(Digital Versatile Disc)、磁気ディスク、半導体メモリなどが挙げられる。
なお、プログラムは、上述したようなリムーバブル記録媒体からコンピュータにインストールすることになる。また、ダウンロードサイトから、コンピュータに無線転送することになる。また、ネットワークを介して、コンピュータに有線で転送することになる。
また、本実施形態における無線通信システムは、上記実施形態で説明した処理動作に従って時系列的に実行されるのみならず、処理を実行する装置の処理能力、あるいは、必要に応じて並列的にあるいは個別に実行するように構築することも可能である。
また、本実施形態における無線通信システムは、複数の装置の論理的集合構成にしたり、各構成の装置が同一筐体内に存在する構成にしたりするように構築することも可能である。
本発明にかかる係数決定装置、無線通信システム、係数決定方法及び係数決定プログラムは、第N(Nは、任意の整数)世代の通信システム、例えば、第2世代、第3世代の通信システムに適用可能である。
本実施形態における無線通信システムのシステム構成例を示す図である。 第1の実施形態における無線通信システムのシステム構成例を示す図である。 第1の実施形態の無線通信システムにおける一連の処理動作例を示す図である。 無線ネットワーク制御局(104)で管理するセル設定情報(輻輳制御閾値、フィルタ係数)の一例を示す図である。 無線ネットワーク制御局(104)で管理する統計情報(時間帯、電力瞬時値、輻輳制御回数)の一例を示す図である。 保守サーバ(102)で管理するセル設定情報の一例を示す図である。 保守サーバ(102)で管理する統計情報の一例を示す図である。 電力瞬時値が輻輳制御閾値を超過した時間帯の新規の瞬時値グラフ(304)の一例を示す図である。 無線基地局(105)で計測した電力瞬時値の一例を示す図である。 電力瞬時値が輻輳制御閾値を超過している時間帯を特定する方法を説明するための図である。 保守サーバ(102)で管理する平均値グラフ作成情報の一例を示す図である。 新規の瞬時値グラフ(304)のフィルタ係数を決定するための判断基準となる平均値グラフの一例を示す図である。 フィルタ係数選択の第1段階の処理動作例を示す図である。 フィルタ係数選択の第2段階の処理動作例を示す図である。 各種のフィルタ係数を使用して算出した新規の瞬時値グラフ(304)の電力平均値を示す図である。 第2の実施形態における無線通信システムのシステム構成例を示す図である。 第2の実施形態の無線通信システムにおける一連の処理動作例を示す図である。 保守サーバ(503)で管理するセル設定情報の一例を示す図である。 データサーバ(502)で管理するセル設定情報と、統計情報と、の一例を示す図である。 第3の実施形態の無線通信システムにおける一連の処理動作例を示す図である。 第3の実施形態における無線通信システムのシステム構成例を示す図である。 無線基地局(105)で管理するセル設定情報の一例を示す図である。 本発明と関連する一般的な輻輳制御方法を説明するための図である。
符号の説明
1 収集部
2 決定部
101、501 最適化端末
102、503 保守サーバ(管理手段)
103 保守端末
104 無線ネットワーク制御局
105 無線基地局
106 コアネットワーク
107 無線端末
502 データサーバ(管理手段)

Claims (18)

  1. 送信電力値を平均化する際に使用するフィルタ係数を決定する係数決定装置であって、
    送信電力値を少なくとも収集する収集手段と、
    前記収集手段で収集した送信電力値の中から輻輳が発生する輻輳送信電力値を特定し、前記輻輳送信電力値に応じたフィルタ係数を選択し、該選択したフィルタ係数を、新たなフィルタ係数に決定する決定手段と、
    を有することを特徴とする係数決定装置。
  2. 前記送信電力値は、所定の時間幅で測定した値であり、
    前記決定手段は、
    前記所定の時間幅で前記輻輳送信電力値を再現した瞬時値グラフと、前記瞬時値グラフのフィルタ係数を決定するための判断基準となる少なくとも1つの平均値グラフと、を比較し、該比較結果が所定の誤差の範囲内で一致する平均値グラフを特定し、該特定した平均値グラフを作成する際に使用したフィルタ係数を、前記輻輳送信電力値に応じたフィルタ係数として選択することを特徴とする請求項1記載の係数決定装置。
  3. 前記決定手段は、
    フィルタ係数と、該フィルタ係数で送信電力値を平均化した電力平均値と、を少なくとも関係付けて管理する管理手段の中から、前記輻輳送信電力値と値が近接する電力平均値を特定し、該特定した電力平均値と関係付けられて前記管理手段で管理されているフィルタ係数を、前記輻輳送信電力値に応じたフィルタ係数として選択することを特徴とする請求項1または2記載の係数決定装置。
  4. 前記決定手段は、
    前記フィルタ係数を調整し、該調整したフィルタ係数を、新たなフィルタ係数に決定することを特徴とする請求項1から3の何れか1項に記載の係数決定装置。
  5. 前記決定手段は、
    調整後のフィルタ係数で前記輻輳送信電力値を平均化した電力平均値と、前記輻輳送信電力値を特定する判断基準となる輻輳制御閾値と、が近接するようにフィルタ係数を調整することを特徴とする請求項4記載の係数決定装置。
  6. 前記決定手段は、
    調整前のフィルタ係数で前記輻輳送信電力値を平均化した電力平均値が、前記輻輳送信電力値を特定する判断基準となる輻輳制御閾値よりも低い場合には、調整後のフィルタ係数で前記輻輳送信電力値を平均化した電力平均値が、前記輻輳制御閾値よりも高くなるまでフィルタ係数を調整し、前記輻輳制御閾値よりも高くなる直前の時点でのフィルタ係数を、新たなフィルタ係数に決定し、
    調整前のフィルタ係数で前記輻輳送信電力値を平均化した電力平均値が、前記輻輳制御閾値よりも高い場合には、調整後のフィルタ係数で前記輻輳送信電力値を平均化した電力平均値が、前記輻輳制御閾値よりも低くなるまでフィルタ係数を調整し、前記輻輳制御閾値よりも低くなった時点でのフィルタ係数を、新たなフィルタ係数に決定することを特徴とする請求項4または5記載の係数決定装置。
  7. 前記収集手段は、
    送信電力値と、当該送信電力値が原因で輻輳が発生した輻輳制御回数と、を少なくとも収集し、
    前記決定手段は、
    前記収集手段で収集した輻輳制御回数を基に、輻輳が発生した送信電力値を特定し、
    前記輻輳送信電力値を特定することを特徴とする請求項1から6の何れか1項に記載の係数決定装置。
  8. 前記収集手段は、
    送信電力値と、前記輻輳送信電力値を特定する判断基準となる輻輳制御閾値と、を少なくとも収集し、
    前記決定手段は、
    前記収集手段で収集した送信電力値と、輻輳制御閾値と、を比較し、輻輳制御閾値を超過している送信電力値を特定し、
    前記輻輳送信電力値を特定することを特徴とする請求項1から7の何れか1項に記載の係数決定装置。
  9. 前記収集手段は、
    事業者が使用する基地局で測定した送信電力値を少なくとも収集し、
    前記決定手段は、
    前記収集手段で収集した送信電力値の中から輻輳が発生する輻輳送信電力値を特定し、前記輻輳送信電力値と、前記事業者と、に応じたフィルタ係数を選択し、該選択したフィルタ係数を、前記基地局で使用する新たなフィルタ係数に決定することを特徴とする請求項1から8の何れか1項に記載の係数決定装置。
  10. 基地局が測定した送信電力値をフィルタ係数で平均化し、該平均化した電力平均値を基に、輻輳が発生したと判断した場合に、前記基地局の輻輳制御を行う無線通信システムであって、
    基地局が測定した送信電力値を少なくとも収集する収集手段と、
    前記収集手段で収集した送信電力値の中から輻輳が発生する輻輳送信電力値を特定し、前記輻輳送信電力値に応じたフィルタ係数を選択し、該選択したフィルタ係数を、新たなフィルタ係数に決定する決定手段と、
    を有し、
    前記決定手段で決定した新たなフィルタ係数で平均化した電力平均値を基に、輻輳が発生したか否かを判断することを特徴とする無線通信システム。
  11. 基地局が測定した送信電力値をフィルタ係数で平均化し、該平均化した電力平均値を基に、輻輳が発生したと判断した場合に、前記基地局の輻輳制御を行う制御装置と、フィルタ係数を決定する係数決定装置と、を有して構成する無線通信システムであって、
    前記係数決定装置は、
    前記基地局が測定した送信電力を少なくとも収集する収集手段と、
    前記収集手段で収集した送信電力値の中から輻輳が発生する輻輳送信電力値を特定し、前記輻輳送信電力値に応じたフィルタ係数を選択し、該選択したフィルタ係数を、新たなフィルタ係数に決定する決定手段と、
    を有し、
    前記制御装置は、
    前記決定手段で決定した新たなフィルタ係数で平均化した電力平均値を基に、輻輳が発生したか否かを判断することを特徴とする無線通信システム。
  12. 送信電力値を測定し、該測定した送信電力値をフィルタ係数で平均化し、該平均化した電力平均値を基に、輻輳が発生したと判断した場合に、輻輳制御を行う基地局と、フィルタ係数を決定する係数決定装置と、を有して構成する無線通信システムであって、
    前記係数決定装置は、
    前記基地局が測定した送信電力を少なくとも収集する収集手段と、
    前記収集手段で収集した送信電力値の中から輻輳が発生する輻輳送信電力値を特定し、前記輻輳送信電力値に応じたフィルタ係数を選択し、該選択したフィルタ係数を、新たなフィルタ係数に決定する決定手段と、
    を有し、
    前記基地局は、
    前記決定手段で決定した新たなフィルタ係数で平均化した電力平均値を基に、輻輳が発生したか否かを判断することを特徴とする無線通信システム。
  13. 前記送信電力値は、所定の時間幅で測定した値であり、
    前記決定手段は、
    前記所定の時間幅で前記輻輳送信電力値を再現した瞬時値グラフと、前記瞬時値グラフのフィルタ係数を決定するための判断基準となる少なくとも1つの平均値グラフと、を比較し、該比較結果が所定の誤差の範囲内で一致する平均値グラフを特定し、該特定した平均値グラフを作成する際に使用したフィルタ係数を、前記輻輳送信電力値に応じたフィルタ係数として選択することを特徴とする請求項10から12の何れか1項に記載の無線通信システム。
  14. フィルタ係数と、該フィルタ係数で送信電力値を平均化した電力平均値と、を少なくとも関係付けて管理する管理手段を有し、
    前記決定手段は、
    前記輻輳送信電力値と値が近接する電力平均値を、前記管理手段の中から特定し、該特定した電力平均値と関係付けられて前記管理手段で管理されているフィルタ係数を、前記輻輳送信電力値に応じたフィルタ係数として選択することを特徴とする請求項10から13の何れか1項に記載の無線通信システム。
  15. 送信電力値を平均化する際に使用するフィルタ係数を決定する係数決定方法であって、
    送信電力値を少なくとも収集する収集工程と、
    前記収集工程で収集した送信電力値の中から輻輳が発生する輻輳送信電力値を特定し、前記輻輳送信電力値に応じたフィルタ係数を選択し、該選択したフィルタ係数を、新たなフィルタ係数に決定する決定工程と、
    を有することを特徴とする係数決定方法。
  16. 前記送信電力値は、所定の時間幅で測定した値であり、
    前記決定工程は、
    前記所定の時間幅で前記輻輳送信電力値を再現した瞬時値グラフと、前記瞬時値グラフのフィルタ係数を決定するための判断基準となる少なくとも1つの平均値グラフと、を比較し、該比較結果が所定の誤差の範囲内で一致する平均値グラフを特定し、該特定した平均値グラフを作成する際に使用したフィルタ係数を、前記輻輳送信電力値に応じたフィルタ係数として選択することを特徴とする請求項15記載の係数決定方法。
  17. 送信電力値を平均化する際に使用するフィルタ係数を決定する係数決定プログラムであって、
    送信電力値を少なくとも収集する収集処理と、
    前記収集処理で収集した送信電力値の中から輻輳が発生する輻輳送信電力値を特定し、前記輻輳送信電力値に応じたフィルタ係数を選択し、該選択したフィルタ係数を、新たなフィルタ係数に決定する決定処理と、
    を、コンピュータに実行させることを特徴とする係数決定プログラム。
  18. 前記送信電力値は、所定の時間幅で測定した値であり、
    前記決定処理は、
    前記所定の時間幅で前記輻輳送信電力値を再現した瞬時値グラフと、前記瞬時値グラフのフィルタ係数を決定するための判断基準となる少なくとも1つの平均値グラフと、を比較し、該比較結果が所定の誤差の範囲内で一致する平均値グラフを特定し、該特定した平均値グラフを作成する際に使用したフィルタ係数を、前記輻輳送信電力値に応じたフィルタ係数として選択することを特徴とする請求項17記載の係数決定プログラム。
JP2007268007A 2007-10-15 2007-10-15 係数決定装置、無線通信システム、係数決定方法及び係数決定プログラム Expired - Fee Related JP5145852B2 (ja)

Priority Applications (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007268007A JP5145852B2 (ja) 2007-10-15 2007-10-15 係数決定装置、無線通信システム、係数決定方法及び係数決定プログラム
EP08017984.9A EP2051399A3 (en) 2007-10-15 2008-10-14 Coefficient decision apparatus, radio communication system, coefficient decision method, and memory medium
CN200810166601.4A CN101415205B (zh) 2007-10-15 2008-10-15 系数判定设备、无线通信系统、系数判定方法及存储介质
US12/251,704 US8355745B2 (en) 2007-10-15 2008-10-15 Coefficient decision apparatus, radio communication system, coefficient decision method, and memory medium

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007268007A JP5145852B2 (ja) 2007-10-15 2007-10-15 係数決定装置、無線通信システム、係数決定方法及び係数決定プログラム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2009100107A true JP2009100107A (ja) 2009-05-07
JP5145852B2 JP5145852B2 (ja) 2013-02-20

Family

ID=40257026

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007268007A Expired - Fee Related JP5145852B2 (ja) 2007-10-15 2007-10-15 係数決定装置、無線通信システム、係数決定方法及び係数決定プログラム

Country Status (4)

Country Link
US (1) US8355745B2 (ja)
EP (1) EP2051399A3 (ja)
JP (1) JP5145852B2 (ja)
CN (1) CN101415205B (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US9451480B2 (en) 2010-09-28 2016-09-20 Qualcomm Incorporated Methods and apparatus for power management in a wireless communication system
US9497714B2 (en) 2010-09-24 2016-11-15 Qualcomm Incorporated Power control for a network of access points
WO2020059505A1 (ja) * 2018-09-21 2020-03-26 Hapsモバイル株式会社 通信装置、制御装置、通信方法及び通信プログラム

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN103634841A (zh) * 2012-08-20 2014-03-12 中兴通讯股份有限公司 拥塞控制方法及装置
US20180139642A1 (en) * 2015-06-04 2018-05-17 Nec Corporation Local congestion determination method and congestion control device for mobile communication
CN105682133B (zh) * 2016-03-18 2019-03-29 金陵科技学院 一种基于滑动窗口机制的终端滤波器系数取值范围控制方法
US11990994B2 (en) 2019-06-18 2024-05-21 Qualcomm Incorporated Reference signal design

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001217812A (ja) * 2000-01-31 2001-08-10 Fujitsu Ltd 送信機利得安定化装置
JP2001517893A (ja) * 1997-09-24 2001-10-09 テレフオンアクチーボラゲット エル エム エリクソン(パブル) 通信システムにおける統合化された電力制御および輻輳制御
JP2002238073A (ja) * 2001-02-09 2002-08-23 Ntt Docomo Inc 呼受付制御装置及び基地局
JP2004072157A (ja) * 2002-08-01 2004-03-04 Nec Corp 移動通信システム及びベストセル変更方法並びにそれに用いる基地局制御装置

Family Cites Families (41)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP0331858B1 (en) * 1988-03-08 1993-08-25 International Business Machines Corporation Multi-rate voice encoding method and device
US6212360B1 (en) * 1997-04-09 2001-04-03 Ge Capital Spacenet Services, Inc. Methods and apparatus for controlling earth-station transmitted power in a VSAT network
JP2000201101A (ja) * 1999-01-07 2000-07-18 Fujitsu Ltd 拡散通信システムとその移動機
US6628956B2 (en) * 1999-03-15 2003-09-30 Telefonaktiebolaget Lm Ericsson (Publ) Adaptive power control in a radio communications systems
DE69939632D1 (de) * 1999-07-13 2008-11-06 Alcatel Lucent Verfahren zur Leistungssteigerung eines mobilen Radiokommunikationssystems unter Verwendung eines Leistungsregelungs-Algorithmus
EP1081977A1 (en) * 1999-08-31 2001-03-07 TELEFONAKTIEBOLAGET L M ERICSSON (publ) Subscriber station, network control means and method for triggering inter-frequency measurements in a mobile communication system
US6553016B1 (en) * 1999-12-20 2003-04-22 Telfonaktiebolaget Lm Ericsson (Publ) Downlink power control at soft handover
ATE372610T1 (de) * 2000-02-21 2007-09-15 Alcatel Lucent Verfahren zur einstellung eines signalqualitätssollwertes während der sendeleistungsregelung in einem cdma- funkkomminikationsnetzwerk
US6920424B2 (en) * 2000-04-20 2005-07-19 International Business Machines Corporation Determination and use of spectral peak information and incremental information in pattern recognition
US6678257B1 (en) * 2000-09-25 2004-01-13 Qualcomm, Incorporated Methods and apparatus for allocation of power to base station channels
US6985739B2 (en) * 2000-12-15 2006-01-10 Telefonaktiebolaget Lm Ericsson (Publ) Admission and congestion control in a CDMA-based mobile radio communications system
JP2002185398A (ja) * 2000-12-18 2002-06-28 Sony Corp 送信電力制御方法およびシステム
US6553235B2 (en) * 2000-12-22 2003-04-22 Telefonaktiebolaget Lm Ericsson (Publ) Method and apparatus for providing adaptive fast radio channel congestion control
US20020119796A1 (en) * 2000-12-29 2002-08-29 Telefonaktiebolaget Lm Ericsson System and method for improved mobile communication admission and congestion control
EP1239602B1 (en) * 2001-01-18 2010-12-29 NTT DoCoMo, Inc. Transmission power control apparatus, transmission power control method, and mobile station
US7085581B2 (en) * 2001-06-01 2006-08-01 Telefonaktiebolaget Lm Ericsson (Publ) RPC channel power control in a HDR network
US7961616B2 (en) * 2001-06-07 2011-06-14 Qualcomm Incorporated Method and apparatus for congestion control in a wireless communication system
EP1274183A1 (en) * 2001-07-05 2003-01-08 Alcatel Data transmission method employing different modulation schemes on radio communication channels
US7944839B2 (en) * 2001-11-30 2011-05-17 British Telecommunications Public Limited Company Method of resource control in a wireless network
EP1324454B1 (en) * 2001-12-21 2006-05-10 ABB Schweiz AG Determining an operational limit of a power transmission line
JP2003243967A (ja) * 2002-02-20 2003-08-29 Matsushita Electric Ind Co Ltd ディジタルフィルタ係数設定装置およびその方法
JP4015455B2 (ja) * 2002-03-29 2007-11-28 富士通株式会社 歪補償装置
AU2003903826A0 (en) * 2003-07-24 2003-08-07 University Of South Australia An ofdm receiver structure
US6778812B1 (en) * 2002-05-24 2004-08-17 Interdigital Technology Communication System and method for call admission control
US7327794B2 (en) * 2002-06-24 2008-02-05 Intellon Corporation Method and apparatus for detecting a jammed channel in a block oriented digital communication system
US20040005001A1 (en) * 2002-07-02 2004-01-08 Jones Keith R. Gain adaptive equalizer
AU2003287181A1 (en) * 2002-10-24 2004-05-13 Bbnt Solutions Llc Spectrum-adaptive networking
US7539489B1 (en) * 2003-04-04 2009-05-26 Veriwave, Incorporated Location-based testing for wireless data communication networks
US7050412B2 (en) * 2003-06-23 2006-05-23 Interdigital Technology Corporation System and method for determining measurement value for radio resource management in wireless communications
US7684408B2 (en) * 2003-09-30 2010-03-23 Mitsubishi Denki Kabushiki Kaisha Communication mode control method, mobile communication system, base station control apparatus, base station, and mobile communication terminal
JP4304305B2 (ja) 2004-01-20 2009-07-29 日本電気株式会社 移動通信システム、無線基地局装置、無線基地局制御装置、および輻輳制御方法
US7620004B2 (en) * 2004-04-30 2009-11-17 Alcatel-Lucent Usa Inc. Methods of power overload control in communication systems
CN100525481C (zh) * 2004-11-02 2009-08-05 华为技术有限公司 移动通信系统小区上行拥塞的处理方法
JP2006135516A (ja) 2004-11-04 2006-05-25 Nec Corp 輻輳制御装置、基地局装置及び輻輳制御方法
ATE474381T1 (de) * 2004-12-20 2010-07-15 Ericsson Telefon Ab L M Verfahren und vorrichtung zur sendeleistungsregelung
US7769391B2 (en) * 2005-02-23 2010-08-03 Elefonaktiebolaget L M Ericsson (Publ) Method and apparatus in a telecommunication system
WO2007038956A1 (en) * 2005-09-30 2007-04-12 Telecom Italia S.P.A Method for planning a cellular mobile telecommunications network
JP2007268007A (ja) 2006-03-31 2007-10-18 Samii Kk 遊技機
US7721091B2 (en) * 2006-05-12 2010-05-18 International Business Machines Corporation Method for protecting against denial of service attacks using trust, quality of service, personalization, and hide port messages
US8121049B2 (en) * 2006-11-29 2012-02-21 Telefonaktiebolaget Lm Ericsson (Publ) Method and arrangement for controlling service level agreements in a mobile network
US7822131B2 (en) * 2007-01-03 2010-10-26 Freescale Semiconductor, Inc. Reducing a peak-to-average ratio of a signal

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001517893A (ja) * 1997-09-24 2001-10-09 テレフオンアクチーボラゲット エル エム エリクソン(パブル) 通信システムにおける統合化された電力制御および輻輳制御
JP2001217812A (ja) * 2000-01-31 2001-08-10 Fujitsu Ltd 送信機利得安定化装置
JP2002238073A (ja) * 2001-02-09 2002-08-23 Ntt Docomo Inc 呼受付制御装置及び基地局
JP2004072157A (ja) * 2002-08-01 2004-03-04 Nec Corp 移動通信システム及びベストセル変更方法並びにそれに用いる基地局制御装置

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US9497714B2 (en) 2010-09-24 2016-11-15 Qualcomm Incorporated Power control for a network of access points
US9451480B2 (en) 2010-09-28 2016-09-20 Qualcomm Incorporated Methods and apparatus for power management in a wireless communication system
WO2020059505A1 (ja) * 2018-09-21 2020-03-26 Hapsモバイル株式会社 通信装置、制御装置、通信方法及び通信プログラム
US11212694B2 (en) 2018-09-21 2021-12-28 Hapsmobile Inc. Communication device, control device, communication method, and communication program

Also Published As

Publication number Publication date
US20090098900A1 (en) 2009-04-16
EP2051399A2 (en) 2009-04-22
CN101415205A (zh) 2009-04-22
JP5145852B2 (ja) 2013-02-20
CN101415205B (zh) 2014-03-26
US8355745B2 (en) 2013-01-15
EP2051399A3 (en) 2017-01-11

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5145852B2 (ja) 係数決定装置、無線通信システム、係数決定方法及び係数決定プログラム
EP1434456B1 (en) Radio-resource management based on interference between multiple radio operators
KR101393222B1 (ko) 원격통신 네트워크에서 혼잡 제어
JP5291182B2 (ja) 遠隔通信ネットワークを動的に構成するための方法及びシステム
KR101542042B1 (ko) 셀룰러 원격통신 시스템 네트워크 요소, 대응하는 방법 및 컴퓨터-판독 가능한 저장 매체
US11716636B2 (en) Methods and systems for data-driven roll-out planning optimization
KR101723274B1 (ko) 무선 접속 시스템에서 액세스 포인트에 최소 보장 자원량을 할당하기 위한 방법 및 장치
EP3048837B1 (en) Method and apparatus for processing network access
JP2013505617A (ja) 適応性のあるトラフィックおよび干渉認識無線資源管理
WO2006101168A1 (ja) 呼受付制御システム及び呼受付制御方法
US20130051216A1 (en) Techniques for Recovery of Wireless Services Following Power Failures
Romanov et al. The method of redistributing traffic in mobile network
CN111225392A (zh) 小区负荷均衡方法、装置、设备及计算机存储介质
JP2012044515A (ja) 無線端末
CN103081537A (zh) 用于许可控制的通信设备、方法和计算机可实现的产品
US10327165B2 (en) Methods and systems for monitoring mobile networks
JP6627962B2 (ja) ポリシー制御システム、pcrfエンティティ、及びポリシー制御方法
WO2012001772A1 (ja) 制御装置及び方法、並びにノード装置
CN102387546A (zh) 一种无线资源调控方法及装置
CN105659218A (zh) 通信系统、通用服务控制设备、数据发送方法和非瞬态计算机可读介质
CN103260270B (zh) 一种基站
EP1310131A1 (en) Allocation and distribution of network resources according to the resource status of the network units
KR101809235B1 (ko) 무선 중계 장치의 혼잡도 산출 시스템 및 방법
JP6947222B2 (ja) サービス制御装置、サービス制御方法、及びプログラム
EP3038406B1 (en) Call processing control device, mobile communication system, method for restricting reception of call connection request, and readable medium

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20100916

RD01 Notification of change of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7421

Effective date: 20110919

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20120514

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20120529

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20120724

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20120730

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20121030

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20121112

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20151207

Year of fee payment: 3

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees