JP2009100076A - 圧電振動片 - Google Patents

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Abstract

【課題】電気的特性のよい超小型の圧電振動片を提供する。
【解決手段】圧電振動片10は、水晶からなる基部11から平行に延在される一方の振動腕12の主面に2分割して設けられる第1下部電極21と第2下部電極22と、第1下部電極21及び第2下部電極22それぞれの表面に設けられる第1圧電薄膜31及び第2圧電薄膜32と、第1圧電薄膜31の表面に設けられる第1上部電極25と、第2圧電薄膜32の表面に設けられる第2上部電極26と、他方の振動腕13の主面に2分割して設けられる第3下部電極23と第4下部電極24と、第3下部電極23及び第4下部電極24それぞれの表面に設けられる第3圧電薄膜33及び第4圧電薄膜34と、第3圧電薄膜33の表面に設けられる第3上部電極27と、第4圧電薄膜34の表面に設けられる第4上部電極28と、が備えられている。
【選択図】図1

Description

本発明は、水晶を基材とする振動腕に圧電薄膜を設けた圧電振動片に関する。
HDD(ハード・ディスク・ドライブ)、モバイルコンピュータ、ICカード等の小型情報機器や、携帯電話等の移動体通信機器では圧電振動子が広く採用されている。これらの圧電振動子は、製品の小型化に伴い一層の小型化が要求されている。
圧電振動子の小型化を目的として、エリンバー、エルコロイ等の恒弾性材料よりなる音叉型振動片の2本の振動腕それぞれの外側側面に段差部を形成し、この段差部に圧電体を設け、これらの圧電体に交流信号を印加して長さ方向に変位を生じさせて振動腕を屈曲振動させる圧電振動子というものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
また、シリコンからなる音叉型振動片の2本の振動腕それぞれの主面の内側及び外側に圧電体を設け、これらの圧電体に交流信号を印加して長さ方向に変位を生じさせて振動腕を屈曲振動させる圧電振動子というものが知られている(例えば、特許文献2参照)。
特開平10−173477号公報(第3頁、図1) 特開2003−227719号公報(第1,2頁、図1,2)
このような特許文献1,2の構成によれば、基材として非圧電材料の恒弾性材料またはシリコンを用いている。恒弾性材料はヤング率が高く、励振させるためには圧電体の面積を大きくすると共に厚さを大きくしなければならず小型化が困難である。
また、基材としてシリコンを用いる場合、シリコンの屈曲振動により生成される共振周波数が高く、通常用いられる音叉型振動子の共振周波数領域(32.768kHz)程度の低周波を得る場合にはサイズが大きくなるという課題がある。
さらに、上述した恒弾性材料及びシリコンは、周波数温度特性が悪いという課題もある。
本発明は、上述の課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、以下の形態または適用例として実現することが可能である。
[適用例1]本適用例に係る圧電振動片は、水晶を基材とする基部と、前記基部と同一材料で形成され、且つ前記基部から平行に延在される2本の振動腕と、一方の前記振動腕の主面に幅方向外側及び内側に2分割して設けられる第1下部電極と第2下部電極と、前記第1下部電極及び前記第2下部電極それぞれの表面に設けられる第1圧電薄膜及び第2圧電薄膜と、前記第1圧電薄膜の表面に前記第1下部電極に対向して設けられる第1上部電極と、前記第2圧電薄膜の表面に前記第2下部電極に対向して設けられる第2上部電極と、他方の前記振動腕の主面に幅方向内側及び外側に2分割して設けられる第3下部電極と第4下部電極と、前記第3下部電極及び前記第4下部電極それぞれの表面に設けられる第3圧電薄膜及び第4圧電薄膜と、前記第3圧電薄膜の表面に前記第3下部電極に対向して設けられる第3上部電極と、前記第4圧電薄膜の表面に前記第4下部電極に対向して設けられる第4上部電極と、が備えられ、前記第1下部電極〜前記第4下部電極及び前記第1上部電極〜前記第4上部電極それぞれに、2本の前記振動腕に逆位相の屈曲振動を励起する電圧が印加されることを特徴とする。
ここで、圧電薄膜としては、例えば、基材である水晶よりも電気結合係数が大きいZnO(酸化亜鉛)、AlN(窒化アルミ)、PZT(チタン酸ジルコン酸塩)等を採用できる。
このような構成によれば、各上部電極及び各下部電極に所定の励振信号を印加することにより、第1圧電薄膜が収縮されるとき第2圧電薄膜が伸張し、第3圧電薄膜が伸張し、第4圧電薄膜が収縮され、2本の振動腕に逆位相の屈曲振動(音叉振動)が励起される。
このような構成では、基材として水晶を用いることにより、水晶の優れた周波数温度特性が利用でき、小型化しても安定した共振周波数の圧電振動片を実現できる。
また、水晶よりも電気機械結合係数が大きい圧電薄膜を用いていることから、小型化しても低CI値を実現でき、安定した共振を実現できる。
さらに、水晶は、シリコンまたは恒弾性材料に対してヤング率が小さく、時間標準源として広く用いられる32.768kHz程度の低周波数領域の圧電振動片をより小型化することができる。
[適用例2]上記適用例に係る圧電振動子は、前記圧電振動片の等価回路において、等価並列容量C0が0<C0<2pFの範囲であることが好ましい。
なお、この等価並列容量は振動腕2本分を表している。
等価並列容量C0が大きい場合、インピーダンス(CI値に相当)が小さくなり、直列成分側に電流が多く流れる傾向が現れる。従って、等価並列容量C0を2pF以下に抑えることにより、等価直列抵抗成分を適切にし直列成分側と並列成分側の電流のバランスをとり、安定した振動を維持しやすくなる。
また、2本の振動腕の等価並列容量C0を2pF以下にすることで、振動腕の長さを従来技術よりも小さい1mm以下の超小型化を実現できる。
さらに、この圧電振動片に励振信号を供給する発信回路は、等価並列容量を2pF以下にすると、発信回路における回路定数を適切に合わせやすいという効果もある。
[適用例3]上記適用例に係る圧電振動片は、前記第1圧電薄膜〜前記第4圧電薄膜それぞれの分極方向が同じであって、前記第1上部電極と前記第4上部電極と前記第2下部電極と前記第3下部電極には、前記第2上部電極と前記第3上部電極と前記第1下部電極と前記第4下部電極とは逆位相の電圧が印加されることが好ましい。
このような構成にすれば、各上部電極及び各下部電極に所定の励振信号を印加することにより、第1圧電薄膜が収縮されるとき第2圧電薄膜が伸張し、第3圧電薄膜が伸張し、第4圧電薄膜が収縮され、2本の振動腕が逆位相の屈曲振動を励起することができる。
[適用例4]適用例1または適用例2に係る圧電振動片は、前記第1圧電薄膜と前記第4圧電薄膜の分極方向と、前記第2圧電薄膜と前記第3圧電薄膜の分極方向を逆とし、前記第1上部電極〜前記第4上部電極それぞれと、前記第1下部電極〜前記第4下部電極それぞれに逆位相の電圧が印加されることが望ましい。
このように、第1圧電薄膜と第4圧電薄膜の分極方向と、第2圧電薄膜と第3圧電薄膜の分極方向を逆にすることにより、第1上部電極〜第4上部電極それぞれと、第1下部電極〜第4下部電極それぞれに逆位相の電圧を印加して振動腕を屈曲振動させることができると共に、各上部電極間の印加電圧値または各下部電極間の印加電圧値を一致させることから、各電極間の接続構成を簡素化することができる。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
図1〜図3は実施形態1の圧電振動片を示し、図4は実施形態2の圧電振動片を示している。
なお、以下の説明で参照する図は、図示の便宜上、部材ないし部分の縦横の縮尺は実際のものとは異なる模式図である。
(実施形態1)
図1は、実施形態1に係る圧電振動片の構成を示し、(a)は平面図、(b)は、(a)のA−A切断面を示す断面説明図である。図1(a),(b)において、圧電振動片10は、XY方向平面に展開される水晶を基材とする基部11と、基部11と同一材料で形成され、且つ基部11の1辺からX方向に平行に、且つY方向に延在される2本の振動腕12,13と、から構成されている。
なお、本実施形態では基材を水晶の単結晶から切り出す際、X軸が電気軸、Y軸が機械軸、Z軸が光学軸となるように、X軸、Y軸、Z軸からなる直交座標系において、Z軸を中心に時計回りに0度ないし5度の範囲で回転して切り出された水晶Z板を所定の厚さに切断研磨して得られるものを用いている。
振動腕12と振動腕13とは、中心軸P0に対して対称形である。
振動腕12主面には、幅方向外側及び内側に2分割される第1下部電極21と第2下部電極22とが形成されている。そして、第1下部電極21の表面には第1圧電薄膜31が設けられ、第2下部電極22の表面には第2圧電薄膜32が設けられている。
さらに、第1圧電薄膜31の表面には第1下部電極21に対向して第1上部電極25が設けられ、第2圧電薄膜32の表面には第2下部電極22に対向して第2上部電極26が設けられている。
また、振動腕13の主面には、幅方向内側及び外側に2分割される第3下部電極23と第4下部電極24とが形成されている。そして、第3下部電極23の表面には第3圧電薄膜33が設けられ、第4下部電極24の表面には第4圧電薄膜34が設けられている。
さらに、第3圧電薄膜33の表面には第3下部電極23に対向して第3上部電極27が設けられ、第4圧電薄膜34の表面には第4下部電極24に対向して第4上部電極28が設けられている。
なお、本実施形態では、振動腕12において、第1下部電極21と第1圧電薄膜31と第1上部電極25と、第2下部電極22と第2圧電薄膜32と第2上部電極26とは、中心軸P1に対して対称形である構成を例示している。
また、振動腕13において、第3下部電極23と第3圧電薄膜33と第3上部電極27と、第4下部電極24と第4圧電薄膜34と第4上部電極28とは、中心軸P2に対して対称形である形態を例示している。
また、振動腕12,13それぞれの先端部の幅方向外側はテーパ12a,13aが設けられて先端が縮小されている。これは、圧電振動片10に対して大きな衝撃が加えられた際に、図示しないパッケージの内壁に先端部が衝突して割れや欠けの発生を防止するために設けられている。従って、振動腕12,13の先端部の内側にもテーパを設ければ、振動腕同士の衝突を防止することができる。
なお、図示は省略するが、基部11には、振動腕12,13の基部11への振動漏れを抑制するために、X方向両側面に切り欠きを設けるか、基部11と振動腕12,13との連結部近傍に厚さ方向(Z方向)に貫通孔を設ける構造としてもよい。
次に、各電極の接続構成を図1(a),(b)を参照して説明する。第1上部電極25と第4上部電極28と第2下部電極22と第3下部電極23とを接続電極36に接続し第1電極群を構成する。また、第2上部電極26と第3上部電極27と第1下部電極21と第4下部電極24と接続電極35とを接続して第2電極群を構成する。
第1電極群と第2電極群とはそれぞれ逆位相の交番電圧が印加され振動腕12,13の屈曲振動が励起される。
続いて、振動腕12,13の屈曲振動について説明する。なお、本実施形態では、第1圧電薄膜31〜第4圧電薄膜34それぞれの分極方向は同じである。第1電極群と第2電極群とにそれぞれ逆位相の電圧が印加されると、第1圧電薄膜31に−Z方向の電界が発生する場合にはY方向に収縮され、第2圧電薄膜32には+Z方向の電界が発生しY方向に伸張される。従って、振動腕12は−X方向に変位する。
一方、振動腕13においては、第3圧電薄膜33には+Z方向の電界が発生しY方向に伸張され、第4圧電薄膜34には−Z方向の電界が発生しY方向に収縮される。従って、振動腕13は+X方向に変位する。
また、第1電極群と第2電極群に上述した例の逆位相の電圧が印加されると、第1圧電薄膜31は伸張し、第2圧電薄膜32は収縮する。従って振動腕12は+X方向に変位する。逆に振動腕13は、第3圧電薄膜33は収縮し、第4圧電薄膜34は伸張することから−X方向に変位する。
このように、第1電極群と第2電極群とに交番電圧を印加することにより、振動腕12,13は±X方向に屈曲振動を継続する。
上述した構成の圧電振動片10は、次に示す等価回路で表すことができる。
図2は、本実施形態に係る圧電振動片の等価回路図である。図2において、各符号は、等価並列容量C0、等価直列抵抗R1、等価直列インダクタンスL1,等価直列容量C1を表している。これらの値は、振動腕12,13の長さ、幅、第1圧電薄膜31〜第4圧電薄膜34の誘電率と厚さ、第1下部電極21〜第4下部電極24または第1上部電極25〜第4上部電極28の面積によって決定される。
ここで、第1圧電薄膜31〜第4圧電薄膜34の材質を同じとしたとき、等価並列容量C0は第1下部電極21〜第4下部電極24の面積に比例する。
続いて、本実施形態における振動腕の長さLとインピーダンスRと等価並列容量C0の関係について説明する。
図3は、振動腕長さLとインピーダンスR(CI値に相当する)と等価並列容量C0の関係を示すグラフである。横軸には、振動腕12,13の長さをLとしたときのL2、左側縦軸にはインピーダンスR、右側縦軸には等価並列容量C0を表している。なお、図3において等価並列容量C0は、振動腕1本分の容量値を表している。
ここで、振動腕12と振動腕13とは対称形のため、振動腕13を例にあげ説明する。等価並列容量C0と第1上部電極25、第2上部電極26または第1下部電極21、第2下部電極22の実効面積Sとの関係は、C0∝Sの関係で表される。また、実効面積Sは、第1上部電極25、第2上部電極26または第1下部電極21、第2下部電極22の幅と長さの積で表される。これら電極の長さは、振動腕12の長さLの約1/2の範囲に設定される。従って、図3に表すように、等価並列容量C0は、振動腕の長さをLとしたときL2に比例する。この際、C0<1pF(振動腕12,13の2本ではC0<2pFとなる。但しC0>0)以下となるL2は、1000μmより小さくなり、振動腕12の長さLは1000μm(つまり、1mm)以下が実現できることを表している。
また、インピーダンスは、振動腕の長さL2が1000μmを超える位置から徐々に小さくなり、振動腕の長さL2が1000μm以下の領域では、略80kΩで略フラットとなることが推測できる。
このように構成される圧電振動片10は、各上部電極及び各下部電極に所定の励振信号を印加することにより、第1圧電薄膜31が収縮するとき第2圧電薄膜32が伸張し、また第3圧電薄膜33は伸張し、第4圧電薄膜34は収縮することから、2本の振動腕12,13に逆位相の屈曲振動(音叉振動)が励起される。このような構成では、基材として水晶を用いることにより、水晶の優れた周波数温度特性が利用でき、小型化しても安定した共振周波数の圧電振動片を実現できる。
また、基材として水晶を用い、圧電薄膜31〜34として水晶の電気機械結合係数よりも数倍大きいZnO(酸化亜鉛)、AlN(窒化アルミ)、PZT(チタン酸ジルコン酸塩)等の圧電薄膜を用いていることから、小型化しても80kΩ程度の低インピーダンス(低CI値)を実現でき、安定した共振を実現できる。
さらに、水晶は、前述した従来技術に用いられる基材としてのシリコンまたは恒弾性材料に対してヤング率が小さく、上述した低周波数領域の圧電振動片の小型化を実現できる。
また、圧電振動片10は、等価回路において等価並列容量C0を0<C0<2pFとしている。等価並列容量C0が大きい場合、等価回路においてインピーダンスが小さくなり、直列成分側に電流が多く流れる傾向が現れる。従って、等価並列容量を2pF以下に抑えることにより、インピーダンスを適切にし直列成分側と並列成分側の電流のバランスがとれることから電気的特性が向上し、安定した振動を維持しやすくなる。
また、2本の振動腕12,13の等価並列容量C0を2pF以下にすることで、振動腕の長さLを従来技術よりも小さい1mm以下の超小型化を実現できる。
さらに、この圧電振動片に励振信号を供給する発信回路は、等価並列容量C0を2pF以下にすると、発信回路における回路定数を適切に合わせやすいという効果もある。
(実施形態2)
続いて、実施形態2に係る圧電振動片について図面を参照して説明する。実施形態2は、前述した実施形態1の圧電薄膜31〜34が全て同一方向に分極されていることに対して、第1圧電薄膜31と第4圧電薄膜34の分極方向と、第2圧電薄膜32と第3圧電薄膜33の分極方向を逆としていることを特徴としている。従って、実施形態1との相違点を中心に説明する。
図4は、実施形態2に係る圧電振動片を示す断面説明図である。なお、図1(a)のA−A切断面に相当する位置の断面を表している。図4において、振動腕12,13、下部電極21〜24、上部電極25〜28、圧電薄膜31〜34の構成は、前述した実施形態1(図1(a),(b)、参照)と同じである。
但し、第1圧電薄膜31と第4圧電薄膜34の分極方向と、第2圧電薄膜32と第3圧電薄膜33の分極方向を逆としている。そして、第1上部電極25〜第4上部電極28とが接続電極35に接続されて第1電極群とし、第1下部電極21〜第4下部電極24とが接続電極36に接続されて第2電極群としている。また、第1圧電薄膜31と第4圧電薄膜34とを同じ分極方向とし、第2圧電薄膜32と第3圧電薄膜33とを同じ分極方向とし、第1圧電薄膜31と第4圧電薄膜34の分極方向に対して第2圧電薄膜32と第3圧電薄膜33の分極方向は逆である。
このように構成される圧電振動片10は、第1電極群と第2電極群とにそれぞれ逆位相の交番電圧が印加することにより、振動腕12,13には、前述した実施形態1と同様にX方向の屈曲振動が励起される。
従って、このような構成にすれば、第1圧電薄膜31と第4圧電薄膜34の分極方向と、第2圧電薄膜32と第3圧電薄膜33の分極方向を逆にすることにより、第1上部電極25〜第4上部電極28それぞれと、第1下部電極21〜第4下部電極24それぞれに逆位相の電圧を印加して振動腕12,13を屈曲振動させることができる。さらに、各上部電極間の印加電圧値または各下部電極間の印加電圧値が一致するため、各電極間の接続構成を簡素化することができる。
また、下部電極21〜24が同じ電位となることから、下部電極21,22、下部電極23,24とをそれぞれ一つの下部電極で構成することができ、電極構成をより簡素化することができ、小型化をより一層容易にする。
なお、上述した圧電振動片10は、以下の変形例においても本発明の目的を達成することが可能である。
(変形例1)
変形例1は、振動腕12,13に溝を形成するものである。図示は省略するが、振動腕12には、第1下部電極21と第2下部電極22の間に長さ方向に沿って溝が形成される。また、振動腕13には、第3下部電極23と第4下部電極24の間に長さ方向に沿って溝が形成される。
このような構成にすれば、隣接した下部電極間に溝を設けることにより、隣接する下部電極間における基材を介しての電界形成、つまりクロストークを抑制することができる。
(変形例2)
変形例2は、振動腕12,13それぞれの表裏両面に圧電薄膜を形成するものである。図示は省略するが、具体的には、第1下部電極21と第1圧電薄膜31と第1上部電極25、第2下部電極22と第2圧電薄膜32と第2上部電極26と、第3下部電極23と第3圧電薄膜33と第3上部電極27と、第4下部電極24と第4圧電薄膜34と第4上部電極28と、のそれぞれが、振動腕12,13の主面に対向して設けられる。
このような構成にすれば、振動腕12,13の表面側(主面側)と裏面側において、よりバランスよく屈曲振動するように駆動されるので、効率がよくなりCI値が低減されるという効果がある。
また、第1下部電極21と第1圧電薄膜31と第1上部電極25及び第3下部電極23と第3圧電薄膜33と第3上部電極27とを表面側に設け、第2下部電極22と第2圧電薄膜32と第2上部電極26及び第4下部電極24と第4圧電薄膜34と第4上部電極28とを裏面側に設ける構造としてもよく、その逆としてもよい。
実施形態1に係る圧電振動片の構成を示し、(a)は平面図、(b)は、(a)のA−A切断面を示す断面説明図。 実施形態1に係る圧電振動片の等価回路図。 実施形態1に係る振動腕長さLとインピーダンスRと等価並列容量C0の関係を示すグラフ。 実施形態2に係る圧電振動片を示す断面説明図。
符号の説明
10…圧電振動片、11…基部、12,13…振動腕、21…第1下部電極、22…第2下部電極、23…第3下部電極、24…第4下部電極、25…第1上部電極、26…第2上部電極、27…第3上部電極、28…第4上部電極、31…第1圧電薄膜、32…第2圧電薄膜、33…第3圧電薄膜、34…第4圧電薄膜。

Claims (4)

  1. 水晶を基材とする基部と、前記基部と同一材料で形成され、且つ前記基部から平行に延在される2本の振動腕と、
    一方の前記振動腕の主面に幅方向外側及び内側に2分割して設けられる第1下部電極と第2下部電極と、前記第1下部電極及び前記第2下部電極それぞれの表面に設けられる第1圧電薄膜及び第2圧電薄膜と、前記第1圧電薄膜の表面に前記第1下部電極に対向して設けられる第1上部電極と、前記第2圧電薄膜の表面に前記第2下部電極に対向して設けられる第2上部電極と、
    他方の前記振動腕の主面に幅方向内側及び外側に2分割して設けられる第3下部電極と第4下部電極と、前記第3下部電極及び前記第4下部電極それぞれの表面に設けられる第3圧電薄膜及び第4圧電薄膜と、前記第3圧電薄膜の表面に前記第3下部電極に対向して設けられる第3上部電極と、前記第4圧電薄膜の表面に前記第4下部電極に対向して設けられる第4上部電極と、
    が備えられ、
    前記第1下部電極〜前記第4下部電極及び前記第1上部電極〜前記第4上部電極それぞれに、2本の前記振動腕に逆位相の屈曲振動を励起する電圧が印加されることを特徴とする圧電振動片。
  2. 請求項1に記載の圧電振動片において、
    前記圧電振動片の等価回路において、等価並列容量C0が0<C0<2pFの範囲であることを特徴とする圧電振動片。
  3. 請求項1または請求項2に記載の圧電振動片において、
    前記第1圧電薄膜〜前記第4圧電薄膜それぞれの分極方向が同じであって、
    前記第1上部電極と前記第4上部電極と前記第2下部電極と前記第3下部電極には、前記第2上部電極と前記第3上部電極と前記第1下部電極と前記第4下部電極とは逆位相の電圧が印加されることを特徴とする圧電振動片。
  4. 請求項1または請求項2に記載の圧電振動片において、
    前記第1圧電薄膜と前記第4圧電薄膜の分極方向と、前記第2圧電薄膜と前記第3圧電薄膜の分極方向を逆とし、
    前記第1上部電極〜前記第4上部電極それぞれと、前記第1下部電極〜前記第4下部電極それぞれに逆位相の電圧が印加されることを特徴とする圧電振動片。
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