JP2009099623A - 露光装置及び半導体装置の製造方法 - Google Patents

露光装置及び半導体装置の製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】最適フォーカス時のみならず、ある程度のデフォーカス時であっても、複雑な微細パターンをラインの交差部分等を含めて極めて忠実良好に露光転写することを可能とし、高い解像力及び優れた露光特性を得る。
【解決手段】変形照明40は、中央部分の遮光領域41aと、遮光領域41aの周縁に輪帯状に形成された照明光の透過領域である輪帯透過領域41bとからなり、上下部分に設定した各光透過部42a,42bで横方向の偏光、左右部分に設定した各光透過部42c,42dで縦方向の偏光とされるとともに、斜め部分に設定した4つの各光透過部42e〜42hで直交偏光とされている。
【選択図】図2

Description

本件は、照明光を出射する光源と、照明光を偏光する照明機構とを有する露光装置及び半導体装置の製造方法に関する。
従来の露光装置では、ArF、KrF、EUVを始めとする短波長光の光源が用いられている。この露光装置の照明光学系である照明装置では、例えば図51に示すように、アパーチャにより、中央部分が遮光領域101とされ、無偏光状態で形成される環状、例えば輪帯状の照明領域(輪帯透過領域)102を有する変形照明が最も多用されている。
この変形照明を用いて所定パターンを露光転写した場合における、パターン位置と露光強度(露光ドーズ量)との関係(光強度特性)についてシミュレーションした結果を図53に示す。所定パターンは、例えば図52に示すような隣接する3本のライン状パターン100(パターン幅:0.05μm、パターン間距離:0.07μm)を用い、図52中で左端をパターン位置の原点とする。また、露光強度は1.00を最大値とする相対値とされている。図53では、最適フォーカスを0μmとして、デフォーカス量(フォーカスのズレ量)が0.08μm、0.16μm、0.30μmの各場合について示す。
図53の結果から、最適フォーカスの場合でも十分な露光量(例えば0.40以上)を得ることができず、解像度は十分であるとは言えない。この最適フォーカス時における十字状の転写パターンの様子を図54のSEMによる写真で示す。
転写パターンの解像度を向上させる露光技術として、輪帯透過領域における隣接する光透過部間が遮光されたクロスポール状とされてなる変形照明を用いる技術が案出されている。例えば図55に示すように、輪帯透過領域のうち、上下左右の4箇所のみに光透過領域103を設け、隣接する光透過部103間を遮光してなるクロスポール状の変形照明とし、上下の光透過部103では横方向の偏光、左右の光透過部103では縦方向の偏光とする。ここで、各光透過部103内に示す矢印がそれぞれ偏光方向を示す。
図55のクロスポール状の変形照明を用いて所定パターンを露光転写した場合における光強度特性のシミュレーション結果を図56に示す。
図56の結果から、十分な露光量が得られ、高い解像度をもって微細なパターンを露光転写することができる。
特開2006−66440号公報 特開2006−113583号公報
しかしながら、クロスポール状の変形照明を用いて所定パターンを露光転写した場合、デフォーカス量の増大に従って、フォトマスク、ここではレチクルのラインパターン同士における交差部分で光強度が相殺されてしまい、複雑で微細なパターンが露光転写され難いという問題がある。その一例として、図54と同様の転写パターンをデフォーカス、ここでは0.08μm程度にデフォーカスさせて形成した様子を図57のSEMによる写真で示す。このように、十字状の転写パターンの交差部分で露光転写不良が生じており、十字状が変形して転写されることが判る。
本件は、上記の課題に鑑みてなされたものであり、最適フォーカス時のみならず、ある程度のデフォーカス時であっても、複雑な微細パターンをラインの交差部分等を含めて極めて忠実良好に露光転写することを可能とし、高い解像力及び優れた露光特性を得ることができる照明装置及び半導体装置の製造方法を提供することを目的とする。
本件の露光装置は、照明光を出射する光源と、前記照明光を偏光する照明機構とを含み、前記照明機構は、前記照明光を透過する環状透過領域を有し、前記環状透過領域の斜め部分に、第1の直交偏光部が配置される。
本件の半導体装置の製造方法は、光源から出射された照明光を、環状透過領域を有する照明機構に入射する工程と、前記環状透過領域の斜め部分を透過する前記照明光を直交偏光に偏光して、基板上に形成された感光膜を露光する工程とを含む。
本件によれば、最適フォーカス時のみならず、ある程度のデフォーカス時であっても、複雑な微細パターンをラインの交差部分等を含めて極めて忠実良好に露光転写することが可能となり、高い解像力及び優れた露光特性を得ることができる。
以下、本発明を適用した好適な諸実施形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。
―各実施形態に適用される投影露光装置の概略構成―
先ず、以下で開示する各実施形態に適用される投影露光装置の概略構成について説明する。
図1は、各実施形態による投影露光装置の概略構成を示す模式図である。
この投影露光装置は、設置されたフォトマスク、ここではレチクルへの照明光を形成する照明装置1と、所定のパターン(複数の交差部分を有する複雑な形状の微細パターンを含む。)が形成されたレチクル10が載置固定されるレチクル設置機構2と、レチクル10を通過した照明光を被露光体として設置されたシリコン基板20に投影する投影機構3とを備えて構成されている。
照明装置1は、ArF、KrF、EUV等の短波長レーザ光を照明光として出射する光源11と、光源11から出射された照明光を適宜制御する光制御部12a及び各種の光学レンズ群12bを有する光学系12と、主要構成要素となる変形照明機構13とを備えて構成されている。
変形照明機構13は、単レンズが複数配列されてなり、照明光の輝度ムラ等を軽減するためのフライアイ21と、本発明における偏光素子22と、本発明におけるプリズム機構23と、本発明におけるミラー機構24と、本発明におけるアパーチャ25とを備えて構成されている。
以下の各実施形態では、偏光素子22、プリズム機構23、ミラー機構24が後述のように構成され、適宜配設される。
投影機構3は、レチクル10を通過した照明光を投影するための投影レンズ31と、投影レンズ31を通過した照明光を、設置されたシリコン基板20の表面に投影し、レチクル10のパターンを露光転写する浸液または気体による投影部32とを備えて構成されている。
―第1の実施形態―
図2は、第1の実施形態における変形照明を示す模式図である。
本実施形態では、図1の変形照明機構13は、図2のような変形照明40を形成する。
変形照明40は、中央部分の遮光領域41aと、遮光領域41aの周縁に環状、ここでは輪帯状に形成された照明光の透過領域である輪帯透過領域41bとからなる。
なお、環状透過領域として、輪帯透過領域の代わりに四角形の帯状領域等とすることも考えられる。
輪帯透過領域41bにおいて、光透過部が8分割されており、それぞれの光透過部42a,42b,42c,42d,42e,42f,42g,42hで偏光が形成されている。具体的には、上下部分に設定した各光透過部42a,42bで横方向の偏光、左右部分に設定した各光透過部42c,42dで縦方向の偏光とされるとともに、斜め部分、即ち上下部分と左右部分との間の領域(ここでは、輪帯透過領域41bにおける上下部分の各光透過部42a,42bと左右部分の各光透過部42c,42dとの間の領域であり、以下の各実施形態で同様の領域とする。)に設定した4つの各光透過部42e,42f,42g,42hで直交偏光とされている。この直交偏光は、十字状に縦横方向の偏光が組み合わされて形成される偏光(十字状偏光)である。ここで、各光透過部42a〜42h内に示す矢印がそれぞれ偏光方向を示す。
ここで、各光透過部42a〜42hでは、当該変形照明40の中心位置から見た開口角度が30°〜45°前後の状態が最適値であり、その前後となる15°〜90°程度となるように、当該光透過部42a〜42hごとに開口角度を適宜調整することができる。従って、露光転写するレチクルのパターンや、目的とする露光特性に合わせて調整すれば良い。
本実施形態では、以下に示すように、変形照明40を実現するいくつかの具体的構成を提示する。
(構成例1)
本例では、図1の変形照明機構13において、プリズム機構23により変形照明40の偏光状態を形成する。
図3は、構成例1におけるプリズム機構を示す模式図であり、(a)が平面図(上方から見た図)、(b)が斜視図である。
本例におけるプリズム機構23は、照明光のプリズム機能に加えて、自身が偏光素子としても機能する偏光プリズムである。この場合、偏光素子22は変形照明機構13の構成部材として用いない。ミラー機構24には偏光機能を有しない通常のミラーが用いられる。以下、このプリズム機構23を偏光プリズム23Aと記す。
偏光プリズム23Aは、例えば円錐形状とされており、図示のように光透過領域が8分割されている。図3(a)中、上下部分に設定した各領域43a,43bで横方向の偏光、左右部分に設定した各領域43c,43dで縦方向の偏光とされるとともに、斜め部分に設定した4つの各領域43e,43f,43g,43hで十字状偏光とされている。ここで、各領域43a〜43h内に示す矢印がそれぞれ偏光方向を示す。偏光プリズム23Aでは、図3(b)中で下方に該たる平面状の下面から無偏光状態の照明光が入射し、各領域43a〜43hで偏光された照明光が曲面状の各側面から出射する。
本例では、アパーチャ25により遮光領域41aが形成され、輪帯透過領域41bに、各領域43a〜43hの偏光による各光透過部42a〜42hが形成されて、変形照明40となる。ここで、光源1として、いわゆるドーナツ型の照明光を出射する光源を用いても良い。
各領域43a〜43hでは、当該偏光プリズム23Aの下面の中心位置から見た開口角度が30°〜45°前後の状態が最適値であり、その前後となる15°〜90°程度となるように、当該領域43a〜43hごとに開口角度を適宜調整することができる。従って、必要とする光学特性に合わせて調整すれば良い。
偏光プリズム23Aは、円錐形状の代わりに8角錐形状に形成し、各光透過領域23a〜23fの側面をそれぞれ平面状に構成しても好適である。
(構成例2)
本例では、構成例1と同様に、図1の変形照明機構13において、プリズム機構23により変形照明40の偏光状態を形成する。
図4は、構成例2におけるプリズム機構を示す模式図であり、(a)が平面図(上方から見た図)、(b)が斜視図である。
本例におけるプリズム機構23は、照明光のプリズム機能に加えて、自身が偏光素子としても機能する偏光プリズムである。この場合、偏光素子22は変形照明機構13の構成部材として用いない。ミラー機構24には偏光機能を有しない通常のミラーが用いられる。以下、このプリズム機構23を偏光プリズム23Bと記す。
偏光プリズム23Bは、例えば上面が凸状の湾曲面とされたドーム状形状とされており、図示のように光透過領域が8分割されている。図4(a)中、上下部分に設定した各領域44a,44bで横方向の偏光、左右部分に設定した各領域44c,44dで縦方向の偏光とされるとともに、斜め部分に設定した4つの各領域44e,44f,44g,44hで十字状偏光とされている。ここで、各領域44a〜44h内に示す矢印がそれぞれ偏光方向を示す。偏光プリズム23Bでは、図4(b)中で下方に該たる平面状の下面から無偏光状態の照明光が入射し、各領域44a〜44hで偏光された照明光が曲面状の各側面から出射する。
本例では、アパーチャ25により遮光領域41aが形成され、輪帯透過領域41bに、各領域44a〜44hの偏光による各光透過部42a〜42hが形成されて、変形照明40となる。ここで、光源1として、いわゆるドーナツ型の照明光を出射する光源を用いても良い。
各領域44a〜44hでは、当該偏光プリズム23Aの下面の中心位置から見た開口角度が30°〜45°前後の状態が最適値であり、その前後となる15°〜90°程度となるように、当該領域44a〜44hごとに開口角度を適宜調整することができる。従って、必要とする光学特性に合わせて調整すれば良い。
偏光プリズム23Bは、下面形状を円状の代わりに8角形状に形成しても好適である。
(構成例3)
本例では、図1の変形照明機構13において、ミラー機構24により変形照明40の偏光状態を形成する。
図5は、構成例3におけるミラー機構を示す模式図であり、(a)が平面図(上方から見た図)、(b)が斜視図である。
本例におけるミラー機構24は、照明光の反射機能に加えて、全体として偏光素子としても機能するものである。この場合、偏光素子22は変形照明機構13の構成部材として用いない。プリズム機構23には偏光機能を有しない通常のプリズムが用いられる。以下、このミラー機構24をミラー機構24Aと記す。
ミラー機構24Aは、図5(b)に示すように、下から順に、第1のミラー24a、光透過板24b、第2のミラー24cが配置されて構成されている。
第1のミラー24aは偏光機能を有するハーフミラー、光透過板24bはファラデー回転光透過部を有する中間部材、第2のミラー24cは通常の反射ミラーである。
第1のミラー24aは、図5(b)のように、その領域が8分割されている。図4(b)中、上下部分に設定した各領域45a,45bで横方向の偏光、左右部分に設定した各領域45c,45dで縦方向の偏光、斜め部分のうち右上部分及び左下部分に設定した各領域45f,45gで横方向の偏光、斜め部分のうち左上部分及び右下部分に設定した各領域45e,45hで縦方向の偏光とされている。ここで、各領域45a〜45h内に示す矢印がそれぞれ偏光方向を示す。
光透過板24bは、図5(b)のように、その領域が8分割されている。その斜め部分に設定した4つの領域46e,46f,46g,46hがファラデー回転光透過部とされ、他の部分は無偏光で光透過させる領域46a,46b,46c,46dとされている。ここで、各領域46e〜46f内に示す矢印がそれぞれファラデー回転した偏光方向を示す。
ミラー機構24Aでは、図5(b)中で当該ミラー機構24Aの右下方から、無偏光状態の照明光が第1のミラー24aに入射する。第1のミラー24aでは、領域45a〜45hのように偏光された一次反射光が生成される。一方、第1のミラー24aを透過して領域45a〜45hのように偏光された照明光は、その一部が光透過板24bの46a〜46dをそのまま通過し、残りが光透過板24bの領域46e〜46hを透過する。領域46e〜46hでは、ファラデー回転により偏光が45°回転する。領域46a〜46hを透過して第2のミラー24cで反射した照明光は、再び領域46a〜46hを透過する。このとき照明光は、領域46e〜46hにおいてファラデー回転により偏光が更に45°回転する。これにより、再び領域46e〜46hを透過した照明光における各偏光方向は、一次反射光における各偏光方向とそれぞれ直交している。
そして、この再び領域46a〜46hを透過した照明光が二次反射光となって一次反射光と合成される。このとき、合成された照明光は、図5(a)及び図5(b)の左下方のように、上下部分に設定した各領域47a,47bで横方向の偏光、左右部分に設定した各領域47c,47dで縦方向の偏光とされるとともに、斜め部分に設定した4つの各領域47e,47f,47g,47hで十字状偏光とされている。ここで、各領域47a〜47h内に示す矢印がそれぞれ偏光方向を示す。
本例では、アパーチャ25により遮光領域41aが形成され、輪帯透過領域41bに、各領域47a〜47hの偏光による各光透過部42a〜42hが形成されて、変形照明40となる。ここで、光源1として、いわゆるドーナツ型の照明光を出射する光源を用いても良い。
各領域47a〜47hでは、図5(a)のように、当該ミラー機構24Aの下面の中心位置から見た開口角度が30°〜45°前後の状態が最適値であり、その前後となる15°〜90°程度となるように、当該領域47a〜47hごとに開口角度を適宜調整することができる。従って、必要とする光学特性に合わせて調整すれば良い。
(構成例4)
本例では、図1の変形照明機構13において、偏光素子22により変形照明40の偏光状態を形成する。
図6は、構成例4における偏光素子を示す模式図であり、(a)が平面図(上方から見た図)、(b)が斜視図である。
本例では、プリズム機構23は偏光機能を有しない通常のプリズムが、ミラー機構24には偏光機能を有しない通常のミラーがそれぞれ用いられる。以下、本例における偏光素子22を偏光素子22Aと記す。
偏光素子22Aは、例えば円板形状とされており、図示のように光透過領域が8分割されている。図6(a)中、上下部分に設定した各領域48a,48bで横方向の偏光、左右部分に設定した各領域48c,48dで縦方向の偏光とされるとともに、斜め部分に設定した4つの各領域48e,48f,48g,48hで十字状偏光とされている。ここで、各領域48a〜48h内に示す矢印がそれぞれ偏光方向を示す。偏光プリズム23Aでは、図6(b)中で下方に該たる平面状の下面から無偏光状態の照明光が入射し、各領域48a〜48hで偏光された照明光が平面状の上面から出射する。
なお、偏光素子22Aの円板形状の中央部分に遮光領域(不図示)を設けても良い。
本例では、アパーチャ25により遮光領域41aが形成され、輪帯透過領域41bに、各領域48a〜48hの偏光による各光透過部42a〜42hが形成されて、変形照明40となる。ここで、光源1として、いわゆるドーナツ型の照明光を出射する光源を用いても良い。
各領域48a〜48hでは、当該偏光素子22Aの下面の中心位置から見た開口角度が30°〜45°前後の状態が最適値であり、その前後となる15°〜90°程度となるように、当該領域48a〜48hごとに開口角度を適宜調整することができる。従って、必要とする光学特性に合わせて調整すれば良い。
なお本例では、例えば図7に示すように、偏光素子22Aを用いる際に、プリズム機構23として、形状は構成例1の偏光プリズム23A又は構成例2の偏光プリズム23Bと同様であるが、偏光機能を有しないプリズム23C(図7(a))又は24D(図7(b))を用いても好適である。
(構成例5)
本例では、図1の変形照明機構13において、偏光素子22がプリズム機構23と相俟って変形照明40の偏光状態を形成する。
図8は、構成例5における偏光素子及びプリズム機構を示す模式図であり、(a)が平面図(プリズム機構を上方(照明光に平行な方向)から見た図)、(b)が斜視図である。
本例では、偏光素子22が少なくとも2つの偏光素子から構成される。また、プリズム機構23は偏光機能を有しない通常のプリズムが、ミラー機構24には偏光機能を有しない通常のミラーがそれぞれ用いられる。以下、本例における偏光素子22を偏光素子22B,22Cと記す。
図8(b)に示すように、偏光素子22Bはプリズム機構23の左下部位に、偏光素子22Cはプリズム機構23の右下部位にそれぞれ配置される。
偏光素子22B,22Cは、それぞれ例えば矩形板状とされており、図示のように光透過領域が3分割されている。
偏光素子22Bでは、領域51a,51b,51cに縦分割されており、領域51a,51cがそれぞれ全体的に縦方向に偏光され、領域51bが無偏光とされている。
偏光素子22Cでは、領域52a,52b,52cに横分割されており、領域52a,52cがそれぞれ全体的に横方向に偏光され、領域52bが無偏光とされている。
ここで、各領域51a,51c,52a,52c内に示す矢印がそれぞれ偏光方向を示す。
本例では、図8(b)のように、無偏光状態の照明光が偏光素子22B,22Cに同時入射する。偏光素子22B,22Cへの照明光の分岐は、偏光素子22B,22Cの前位置に例えば図1で装置内の地平線から見て最左上部分にあるようなハーフミラーとプリズムの組み合わせ等による2光束を適宜配置することにより得られる。偏光素子22Bでは、領域51a,51cのように偏光された照明光が生成される。一方、偏光素子22Cでは、領域52a,52cのように偏光された照明光が生成される。これらの照明光が入射して合成される。このとき、合成された照明光は、図8(a)のように、9分割された領域53a,53b,53c,53d,53e,53f,53g,53h,53iのうち、図中で最上段の領域53e,53a,53f及び最下段の領域53g,53b,53hでは全体的に横方向の偏光、最左欄の領域53e,53c,53g及び最右欄の領域53f,53d,53hでは全体的に縦方向の偏光とされる。これにより、領域53iでは無偏光、領域53a,53bでは横偏光、領域53c,53dでは縦偏光、領域53e,53f,53g,53hでは十字状偏光とされる。ここで、各領域53a〜53h内に示す矢印がそれぞれ偏光方向を示す。
本例では、アパーチャ25により遮光領域41aが形成され、輪帯透過領域41bに、各領域53a〜53hの偏光による各光透過部42a〜42hが形成されて、変形照明40となる。ここで、光源1として、いわゆるドーナツ型の照明光を出射する光源を用いても良い。
なお本例では、図9に示すように、更にプリズム機構23の上部位に偏光素子22Dを配置するようにしても良い。
偏光素子22Dでは、領域50a,50b,50c,50d,50e,50f,50g,50h,50iに9分割されている。プリズム機構23から出射した照明光は、領域59iでは無偏光、領域50a,50bでは横偏光、領域50c,50dでは縦偏光、領域50e,50f,50g,50hでは十字状偏光とされる。ここで、各領域50a〜50h内に示す矢印がそれぞれ偏光方向を示す。
(構成例6)
本例では、図1の変形照明機構13において、偏光素子22がミラー機構24と相俟って変形照明40の偏光状態を形成する。
図10は、り、(a)が平面図(ミラー機構を下方(照明光に平行な方向)から見た図)、(b)が斜視図である。
本例では、偏光素子22が少なくとも2つの偏光素子から構成されるとともに、ミラー機構24は上面が凸状の湾曲面とされた湾曲ミラーとして構成される。また、プリズム機構23は偏光機能を有しない通常のプリズムが用いられる。以下、本例における偏光素子22を偏光素子22E,22F、ミラー機構24を湾曲ミラー24Bと記す。
本例では、図10(b)に示すように、照明光に進行方向に従って、プリズム機構23、偏光素子22E,22F、湾曲ミラー24Bの順に配置される。
偏光素子22E,22Fは、それぞれ例えば円板状とされており、図示のように光透過領域が9分割されている。
偏光素子22Eでは、領域54a,54b,54c,54d,54e,54f,54g,54h,54iに曲線、ここでは円弧状曲線により9分割されている。領域54a,54b,54iが無偏光であり、他の領域54c,54d,54e,54f,54g,54hが縦方向に偏光されている。
偏光素子22Fでは、領域55a,55b,55c,55d,55e,55f,55g,55h,55iに曲線、ここでは円弧状曲線により9分割されている。領域55c,55d,55iが無偏光であり、他の領域55a,55b,55e,55f,55g,55hが横方向に偏光されている。
ここで、各領域54c〜54h,55a,55b,55e〜55h内に示す矢印がそれぞれ偏光方向を示す。
本例では、図10(b)のように、無偏光状態の照明光がプリズム機構23により分岐し、一方の照明光が偏光素子22Eに、他方の照明光が偏光素子22Fに同時入射する。偏光素子22Eでは、領域54c〜54hのように偏光された照明光が生成される。一方、偏光素子22Fでは、領域55a,55b,55e〜55hのように偏光された照明光が生成される。これらの照明光が湾曲ミラー24Bの下面に入射し、当該下面で合成されて反射光として出射する。このとき、合成された照明光は、図10(a),(b)のように、9分割された領域56a,56b,56c,56d,56e,56f,56g,56h,56iのうち、中央の領域56iでは無偏光、上下の領域53a,53bでは横偏光、左右の領域56c,56dでは縦偏光、斜めの領域56e〜56hでは十字状偏光とされる。ここで、各領域56a〜56h内に示す矢印がそれぞれ偏光方向を示す。
本例では、アパーチャ25により遮光領域41aが形成され、輪帯透過領域41bに、各領域56a〜56hの偏光による各光透過部42a〜42hが形成されて、変形照明40となる。ここで、光源1として、いわゆるドーナツ型の照明光を出射する光源を用いても良い。
各領域56a〜56hでは、当該偏光素子22Aの下面の中心位置から見た開口角度が30°〜45°前後の状態が最適値であり、その前後となる15°〜90°程度となるように、当該領域56a〜56hごとに開口角度を適宜調整することができる。従って、必要とする光学特性に合わせて調整すれば良い。
以上説明した構成例1〜6のいずれか1つを適用することにより形成される変形照明40を用いて、所定パターンを露光転写した場合における、パターン位置と露光強度(露光ドーズ量)との関係(光強度特性)についてシミュレーションした結果を図11に示す。所定パターンは、例えば図52に示したような隣接する3本のライン状パターンを用いる。また、露光強度は1.00を最大値とする相対値とされている。図11では、最適フォーカスを0μmとして、デフォーカス量(フォーカスのズレ量)が0.08μm、0.16μm、0.30μmの各場合について示す。また、図57と同様の転写パターンをデフォーカス、ここでは0.16μm程度にデフォーカスさせて形成した様子を図12のSEMによる写真で示す。
図11の結果から、最適フォーカスでは勿論のこと、例えば0.16μm程度のデフォーカス時でも十分な露光量が得られ、高い解像度及び大きな被写界深度(DOF)をもって微細なパターンを露光転写することができる。しかもこの場合、図12に示すように、十字状の転写パターンはデフォーカス時でもその隅部分を含めて極めて忠実良好に露光転写されていることが判る。
以上説明したように、本実施形態によれば、最適フォーカス時のみならず、ある程度のデフォーカス時であっても、複雑な微細パターンをその隅部分等を含めて極めて忠実良好に露光転写することを可能とし、高い解像力及び優れた露光特性を得ることができる。
ここで、本実施形態の他の技術(比較例)に対する優位性について説明する。
(比較例1)
図13は、比較例1における変形照明を示す模式図である。
本例の変形照明110は、中央部分の遮光領域111aと、照明光の輪帯透過領域111bとからなる。輪帯透過領域111bにおいて、光透過部が4分割されており、それぞれの光透過部で偏光が形成されている。具体的には、上下部分に設定した各光透過部112a,112bで横方向の偏光、左右部分に設定した各光透過部112c,112dで縦方向の偏光とされている。各光透過部112a〜112d内に示す矢印がそれぞれ偏光方向を示す。
図13の変形照明110を用いて、図52のパターンを露光転写した場合における光強度特性のシミュレーション結果を図14に示す。
図14の結果から、変形照明110を用いた場合では、本実施形態の場合に比べて十分な露光量が得られず、光強度コントラストが弱くなることが判る。
(比較例2)
図15は、比較例2における変形照明を示す模式図である。
本例の変形照明120は、中央部分の遮光領域121aと、照明光の輪帯透過領域121bとからなる。輪帯透過領域121bにおいて、光透過部が12分割されており、各光透過部122a〜122lにおいて当該光透過部の長手方向に沿った方向に偏光が形成されている。各光透過部122a〜122l内に示す矢印がそれぞれ偏光方向を示す。
図15の変形照明120を用いて、図52のパターンを露光転写した場合における光強度特性のシミュレーション結果を図16に示す。
図16の結果から、変形照明120を用いた場合では、本実施形態の場合に比べて十分な露光量が得られず、光強度コントラストが弱くなることが判る。
(比較例3)
図17は、比較例3における変形照明を示す模式図である。
本例の変形照明130は、中央部分の遮光領域131aと、照明光の輪帯透過領域131bとからなる。輪帯透過領域131bにおいて、光透過部が16分割されており、各光透過部132a〜132pにおいて当該光透過部の長手方向に沿った方向に偏光が形成されている。各光透過部132a〜132p内に示す矢印がそれぞれ偏光方向を示す。
図17の変形照明130を用いて、図52のパターンを露光転写した場合における光強度特性のシミュレーション結果を図18に示す。
図18の結果から、変形照明130を用いた場合では、本実施形態の場合に比べて十分な露光量が得られず、光強度コントラストが弱くなることが判る。
比較例2,3のように、輪帯透過領域における各光透過部の長手方向に沿った方向に偏光が形成されている変形照明を用いる場合、レチクルの縦横パターンを露光転写する際に、解像に寄与しない斜め成分の偏光光が多くなってくるため、光強度コントラストが著しく低下する。
(比較例4)
図19は、比較例4における変形照明を示す模式図である。
本例の変形照明140は、特許文献1に開示された変形照明であり、周縁部位に8つの矩形状の光透過部141a〜141hを有し、その他の部分は適宜偏光されている。各光透過部141a〜141h内に示す矢印がそれぞれ偏光方向を示す。
図19の変形照明140を用いて、図52のパターンを露光転写した場合における光強度特性のシミュレーション結果を図20に示す。
図20の結果から、変形照明140を用いた場合では、本実施形態の場合に比べて十分な露光量が得られず、光強度コントラストが弱くなることが判る。これは、本例では、光透過部の形状が最適化されておらず、斜め偏光の成分が多くなるほど、レチクルの縦横パターンの露光転写時に解像度が小さくなることを示している。
(比較例5)
図21は、比較例5における変形照明を示す模式図である。
本例の変形照明150は、特許文献2に開示された変形照明であり、中央部分の遮光領域151aと、照明光の輪帯透過領域151bとからなる。輪帯透過領域の中で、151bにおいて縦方向の偏光とされ、左右の2箇所で無偏光とされるとともに遮光領域151aに食い込むように横方向の偏光とされている。遮光領域151aの食い込み部分及び輪帯透過領域151b内に示す矢印がそれぞれ偏光方向を示す。
図21の変形照明150を用いて、図52のパターンを露光転写した場合における光強度特性のシミュレーション結果を図22に示す。
図22の結果から、変形照明150を用いた場合では、本実施形態の場合に比べて十分な露光量が得られず、光強度コントラストが弱くなることが判る。これは、本例では、最適化されていない輪帯透過領域形状や偏光が複雑化されたこと等に起因するものと考えられる。
―第2の実施形態―
図23は、第2の実施形態における変形照明を示す模式図である。
本実施形態では、図1の変形照明機構13は、図23のような変形照明60を形成する。
変形照明60は、遮光領域61aと、遮光領域61aの周縁に形成された照明光の透過領域である照明領域61bとからなる。
照明領域61bにおいて、光透過部が8分割されており、それぞれの光透過部62a,62b,62c,62d,62e,62f,62g,62hで偏光が形成されている。具体的には、上下部分に設定した各光透過部62a,62bで横方向の偏光、左右部分に設定した各光透過部62c,62dで縦方向の偏光とされるとともに、斜め部分に設定した4つの各光透過部62e,62f,62g,62hで十字状偏光とされている。ここで、各光透過部62a〜62h内に示す矢印がそれぞれ偏光方向を示す。各光透過部62a〜62hは、それぞれ周方向で対向する2辺が直線状とされている。
変形照明60では、遮光領域61aは、隣接する光透過部間が遮光されるように、中央部分から隣接する光透過部間にかけて形成されている。各光透過部62a〜62hにおける周方向で対向する2辺は、遮光領域61aにより直線状とされる。ここで、残りの2辺の形状は、輪帯形状であっても良いし、あるいは直線であっても良い。
ここで、各光透過部62a〜62hでは、当該変形照明60の中心位置から見た開口角度が30°前後の状態が最適値であり、その前後となる15°〜45°程度となるように、当該光透過部62a〜62hごとに開口角度を適宜調整することができる。従って、露光転写するレチクルのパターンや、目的とする露光特性に合わせて調整すれば良い。
変形照明60において、開口角度を調節した一例を図24に示す。
ここでは、光透過部62a〜62dをそれぞれ広い開口角度θ1、例えば45°程度とし、光透過部62e〜62hをそれぞれ狭い開口角度θ2、例えば30°程度としている。
変形照明60を実現するには、第1の実施形態で説明した構成例1〜6のいずれか1つを採用し、例えばアパーチャ25により遮光領域61aを上記のように調節すれば良い。
以上説明した構成例1〜6のいずれか1つを適用することにより形成される変形照明60を用いて、図52のパターンを露光転写した場合における光強度特性のシミュレーション結果を図25に示す。
図25の結果から、最適フォーカスでは勿論のこと、例えば0.16μm程度のデフォーカス時でも十分な露光量が得られ、高い解像度及び大きな被写界深度(DOF)をもって微細なパターンを露光転写することができる。しかもこの場合、例えば十字状の転写パターンのような複雑な微細パターンでさえも、デフォーカス時でもその交差部分を含めて極めて忠実良好に露光転写される。
以上説明したように、本実施形態によれば、最適フォーカス時のみならず、ある程度のデフォーカス時であっても、複雑な微細パターンをその交差部分等を含めて極めて忠実良好に露光転写することを可能とし、高い解像力及び優れた露光特性を得ることができる。
―第3の実施形態―
図26は、第3の実施形態における変形照明を示す模式図である。
本実施形態では、図1の変形照明機構13は、図26のような変形照明63を形成する。
変形照明63は、遮光領域64aと、遮光領域64aの周縁に形成された照明光の透過領域である照明領域64bとからなる。
照明領域64bにおいて、光透過部が8分割されており、それぞれの光透過部65a,65b,65c,65d,65e,65f,65g,65hで偏光が形成されている。具体的には、上下部分に設定した各光透過部65a,65bで横方向の偏光、左右部分に設定した各光透過部65c,65dで縦方向の偏光とされるとともに、斜め部分に設定した4つの各光透過部65e,65f,65g,65hで十字状偏光とされている。ここで、各光透過部65a〜65h内に示す矢印がそれぞれ偏光方向を示す。各光透過部65a〜65hは、それぞれ周方向で対向する2辺が透過部より外側に向かう凸曲線状とされ、65a〜65hの残る2辺が63の中心から外側に向かって凸形状となる曲線状とされている。
変形照明63では、遮光領域64aは、隣接する光透過部間が遮光されるように、中央部分から隣接する光透過部間にかけて形成されている。各光透過部65a〜65hにおける周方向で対向する2辺は、遮光領域64aにより凹または凸曲線状が両方可能である。あるいは、各透過部65a〜65hの形状は、それぞれが4つの曲線により透過部が形成され、そのうちの少なくとも1つ以上の曲線が内か外か両側かに湾曲していれば良い。
ここで、各光透過部65a〜65hでは、当該変形照明63の中心位置から見た開口角度が30°〜45°前後の状態が最適値であり、その前後となる15°〜90°程度となるように、当該光透過部65a〜65hごとに開口角度を適宜調整することができる。従って、露光転写するレチクルのパターンや、目的とする露光特性に合わせて調整すれば良い。
変形照明63を実現するには、第1の実施形態で説明した構成例1〜6のいずれか1つを採用し、例えばアパーチャ25により遮光領域64aを上記の形状となるように調節しても良い。
以上説明した構成例1〜6のいずれか1つを適用することにより形成される変形照明63を用いて、図52のパターンを露光転写した場合における光強度特性のシミュレーション結果を図27に示す。
図27の結果から、最適フォーカスでは勿論のこと、例えば0.16μm程度のデフォーカス時でも十分な露光量が得られ、高い解像度及び大きな被写界深度(DOF)をもって微細なパターンを露光転写することができる。しかもこの場合、例えば十字状の転写パターンのような複雑な微細パターンでさえも、デフォーカス時でもその隅部分を含めて極めて忠実良好に露光転写される。
以上説明したように、本実施形態によれば、最適フォーカス時のみならず、ある程度のデフォーカス時であっても、複雑な微細パターンをその隅部分等を含めて極めて忠実良好に露光転写することを可能とし、高い解像力及び優れた露光特性を得ることができる。
―第4の実施形態―
図28は、第4の実施形態における変形照明を示す模式図である。
本実施形態では、図1の変形照明機構13は、図28のような変形照明66を形成する。
変形照明66は、中央部分の遮光領域67aと、遮光領域67aの周縁に輪帯状に形成された照明光の透過領域である輪帯透過領域67bとからなる。
輪帯透過領域67bにおいて、光透過部が8分割されており、それぞれの光透過部68a,68b,68c,68d,68e,68f,68g,68hで偏光が形成されている。具体的には、上下部分に設定した各光透過部68a,68bで横方向の偏光、左右部分に設定した各光透過部68c,68dで縦方向の偏光とされるとともに、斜め部分に設定した4つの各光透過部68e,68f,68g,68hで直交偏光とされている。この直交偏光は、X字状に斜め方向の偏光が組み合わされて形成される偏光(X字状偏光)である。ここで、各光透過部68a〜68h内に示す矢印がそれぞれ偏光方向を示す。
ここで、各光透過部68a〜68hでは、当該変形照明66の中心位置から見た開口角度が30°〜45°前後の状態が最適値であり、その前後となる15°〜90°程度となるように、当該光透過部68a〜68hごとに開口角度を適宜調整することができる。従って、露光転写するレチクルのパターンや、目的とする露光特性に合わせて調整すれば良い。
本実施形態では、以下に示すように、変形照明66を実現するいくつかの具体的構成を提示する。ここでは、第1の実施形態で説明した構成例1〜4,6を一部変更する場合について例示する。
(構成例1)
図29は、構成例1におけるプリズム機構を示す模式図であり、(a)が平面図(上方から見た図)、(b)が斜視図である。
この場合、第1の実施形態の図3と異なる点として、偏光プリズム23Aの斜め部分に設定した4つの各領域43e,43f,43g,43hでX字状偏光とする。各領域43a〜43h内に示す矢印がそれぞれ偏光方向を示す。
本例では、アパーチャ25により遮光領域67aが形成され、輪帯透過領域67bに、各領域43a〜43hの偏光による各光透過部68a〜68hが形成されて、変形照明66となる。ここで、光源1として、いわゆるドーナツ型の照明光を出射する光源を用いても良い。
(構成例2)
図30は、構成例2におけるプリズム機構を示す模式図であり、(a)が平面図(上方から見た図)、(b)が斜視図である。
この場合、第1の実施形態の図4と異なる点として、偏光プリズム23Bの斜め部分に設定した4つの各領域44e,44f,44g,44hでX字状偏光とする。ここで、各領域44a〜44h内に示す矢印がそれぞれ偏光方向を示す。
本例では、アパーチャ25により遮光領域67aが形成され、輪帯透過領域67bに、各領域44a〜44hの偏光による各光透過部68a〜68hが形成されて、変形照明66となる。ここで、光源1として、いわゆるドーナツ型の照明光を出射する光源を用いても良い。
(構成例3)
図31は、構成例3におけるミラー機構を示す模式図であり、(a)が平面図(上方から見た図)、(b)が斜視図である。
この場合、第1の実施形態の図5と異なる点として、第1のミラー24aの斜め部分のうち右上部分及び左下部分に設定した各領域45f,45gで斜め方向の偏光、斜め部分のうち左上部分及び右下部分に設定した各領域45e,45hで各領域45f,45gの偏光方向と直交する斜め方向の偏光とする。ここで、各領域45a〜45h内に示す矢印がそれぞれ偏光方向を示す。
これにより、一次反射光と二次反射光とが合成された照明光では、斜め部分に設定した4つの各領域47e,47f,47g,47hでX字状偏光となる。ここで、各領域47a〜47h内に示す矢印がそれぞれ偏光方向を示す。
本例では、アパーチャ25により遮光領域67aが形成され、輪帯透過領域67bに、各領域47a〜47hの偏光による各光透過部68a〜68hが形成されて、変形照明66となる。ここで、光源1として、いわゆるドーナツ型の照明光を出射する光源を用いても良い。
(構成例4)
図32は、構成例4における偏光素子を示す模式図であり、(a)が平面図(上方から見た図)、(b)が斜視図である。
この場合、第1の実施形態の図6と異なる点として、偏光素子22Aの斜め部分に設定した4つの各領域48e,48f,48g,48hでX字状偏光とする。ここで、各領域48a〜48h内に示す矢印がそれぞれ偏光方向を示す。
本例では、アパーチャ25により遮光領域67aが形成され、輪帯透過領域67bに、各領域48a〜48hの偏光による各光透過部68a〜68hが形成されて、変形照明66となる。ここで、光源1として、いわゆるドーナツ型の照明光を出射する光源を用いても良い。
(構成例6)
図33は、構成例6における偏光素子及びミラー機構を示す模式図であり、(a)が平面図(ミラー機構を下方(照明光に平行な方向)から見た図)、(b)が斜視図である。
この場合、第1の実施形態の図10と異なる点として、偏光素子22Eの斜め部分に設定した4つの各領域54e,54f,54g,54hで斜め方向の偏光、偏光素子22Fの斜め部分に設定した4つの各領域55e,55f,55g,55hで各領域54e〜54hの偏光方向と直交する斜め方向の偏光とする。ここで、各領域54c〜54h,55a,55b,55e〜55h内に示す矢印がそれぞれ偏光方向を示す。
これにより、湾曲ミラー24Bで合成された反射光である照明光は、斜めの領域56e〜56hでX字状偏光となる。ここで、各領域56a〜56h内に示す矢印がそれぞれ偏光方向を示す。
本例では、アパーチャ25により遮光領域67aが形成され、輪帯透過領域67bに、各領域56a〜56hの偏光による各光透過部68a〜68hが形成されて、変形照明66となる。ここで、光源1として、いわゆるドーナツ型の照明光を出射する光源を用いても良い。
以上説明したように、本実施形態によれば、最適フォーカス時のみならず、ある程度のデフォーカス時であっても、複雑な微細パターンをラインの交差部分等を含めて極めて忠実良好に露光転写することを可能とし、高い解像力及び優れた露光特性を得ることができる。
―第5の実施形態―
図34は、第5の実施形態における変形照明を示す模式図である。
本実施形態では、図1の変形照明機構13は、図34のような変形照明70を形成する。
変形照明70は、遮光領域71aと、遮光領域71aの周縁に形成された照明光の透過領域である透過領域71bとからなる。
照明領域71bにおいて、光透過部が8分割されており、それぞれの光透過部72a,72b,72c,72d,72e,72f,72g,72hで偏光が形成されている。具体的には、上下部分に設定した各光透過部72a,72bで横方向の偏光、左右部分に設定した各光透過部72c,72dで縦方向の偏光とされるとともに、斜め部分に設定した4つの各光透過部72e,72f,72g,72hでX字状偏光とされている。ここで、各光透過部72a〜72h内に示す矢印がそれぞれ偏光方向を示す。各光透過部72a〜72hは、それぞれ周方向で対向する2辺が直線状とされている。
変形照明70では、遮光領域61aは、隣接する光透過部間が遮光されるように、中央部分から隣接する光透過部間にかけて形成されている。各光透過部72a〜72hにおける周方向で対向する2辺は、遮光領域71aにより直線状とされる。また、72a〜72hの残りの2辺は、輪帯形状であっても良いし、直線であっても良い。
ここで、各光透過部72a〜72hでは、当該変形照明70の中心位置から見た開口角度が30°〜45°前後の状態が最適値であり、その前後となる15°〜90°程度となるように、当該光透過部72a〜72hごとに開口角度を適宜調整することができる。従って、露光転写するレチクルのパターンや、目的とする露光特性に合わせて調整すれば良い。
変形照明70を実現するには、第2の実施形態で説明した構成例1〜4,6のいずれか1つを採用し、例えばアパーチャ25により遮光領域71aを上記のように調節すれば良い。
以上説明したように、本実施形態によれば、最適フォーカス時のみならず、ある程度のデフォーカス時であっても、複雑な微細パターンをラインの交差部分等を含めて極めて忠実良好に露光転写することを可能とし、高い解像力及び優れた露光特性を得ることができる。
―第6の実施形態―
図35は、第6の実施形態における変形照明を示す模式図である。
本実施形態では、図1の変形照明機構13は、図35のような変形照明73を形成する。
変形照明73は、遮光領域74aと、遮光領域74aの周縁に形成された照明光の透過領域である照明領域74bとからなる。
照明領域74bにおいて、光透過部が8分割されており、それぞれの光透過部75a,75b,75c,75d,75e,75f,75g,75hで偏光が形成されている。具体的には、上下部分に設定した各光透過部75a,75bで横方向の偏光、左右部分に設定した各光透過部75c,75dで縦方向の偏光とされるとともに、斜め部分に設定した4つの各光透過部75e,75f,75g,75hでX字状偏光とされている。ここで、各光透過部75a〜75h内に示す矢印がそれぞれ偏光方向を示す。各光透過部75a〜75hは、それぞれ周方向で対向する2辺が凸曲線状とされ、75a〜75hの残る2辺が73の中心から外側に向かう凸曲線状とされている。
変形照明73では、遮光領域74aは、隣接する光透過部間が遮光されるように、中央部分から隣接する光透過部間にかけて形成されている。各光透過部75a〜75hにおける周方向で対向する2辺は、遮光領域74aにより凸曲線状とされる。ここで、各透過部75a〜75hの形状は、それぞれが4つの曲線により透過部が形成され、そのうちの少なくとも1つ以上の曲線が内か外か両側かに湾曲していれば良い。
ここで、各光透過部75a〜75hでは、当該変形照明73の中心位置から見た開口角度が30°〜45°前後の状態が最適値であり、その前後となる15°〜90°程度となるように、当該光透過部75a〜75hごとに開口角度を適宜調整することができる。従って、露光転写するレチクルのパターンや、目的とする露光特性に合わせて調整すれば良い。
変形照明73を実現するには、第2の実施形態で説明した構成例1〜4,6のいずれか1つを採用し、例えばアパーチャ25により遮光領域74aを上記の形状となるように調節すれば良い。
以上説明したように、本実施形態によれば、最適フォーカス時のみならず、ある程度のデフォーカス時であっても、複雑な微細パターンをその隅部分等を含めて極めて忠実良好に露光転写することを可能とし、高い解像力及び優れた露光特性を得ることができる。
―第7の実施形態―
図36は、第7の実施形態における変形照明を示す模式図である。
本実施形態では、図1の変形照明機構13は、図36のような変形照明76を形成する。
変形照明76は、遮光領域77aと、遮光領域77aの周縁である斜め4箇所に曲線4つで開口形状が形成された照明光の透過領域である照明光の透過領域77bとからなる。
照明形状77bにおいて、光透過部は4分割されて配置されており、それぞれ斜め部分に設定した光透過部78a,78b,78c,78dで十字状偏光とされている。ここで、各光透過部78a〜78d内に示す矢印がそれぞれ偏光方向を示す。各光透過部78a〜78dは、それぞれ周方向で対向する2辺が凸曲線状とされている。ここで、光透過部78a〜78dを、それぞれ周方向で対向する2辺が直線状となるように形成しても良い。あるいは、光透過部78a〜78dは、透過部の形状を形成する4つの曲線のうち、少なくとも一つ以上の曲線が内または外、あるいは両側に湾曲していても良い。
変形照明76では、遮光領域77aは、隣接する光透過部間が遮光されるように、中央部分から隣接する光透過部間にかけて形成されている。各光透過部78a〜78hにおける周方向で対向する2辺は、遮光領域77aにより凸曲線状(又は直線状)とされる。
ここで、各光透過部78a〜78dでは、当該変形照明76の中心位置から見た開口角度が30°〜45°前後の状態が最適値であり、その前後となる15°〜90°程度となるように、当該光透過部78a〜78dごとに開口角度を適宜調整することができる。従って、露光転写するレチクルのパターンや、目的とする露光特性に合わせて調整すれば良い。
変形照明76を実現するには、第1の実施形態で説明した構成例1〜6のいずれか1つを採用し、例えばアパーチャ25により遮光領域77aを上記の形状となるように調節すれば良い。
ここで、第1の実施形態の構成例1〜4,6を採用する代わりに、以下のように各構成例1〜4,6の一部を変更するようにして良い。
(構成例1)
図37は、構成例1におけるプリズム機構を示す模式図であり、(a)が平面図(上方から見た図)、(b)が斜視図である。
この場合、第1の実施形態の図3と異なる点として、偏光プリズム23Aの上下部分及び左右部分に設定した4つの各領域43a,43b,43c,43dで無偏光状態とする。ここで、各領域43e〜43h内に示す矢印がそれぞれ偏光方向を示す。
本例では、アパーチャ25により遮光領域77aが形成され、照明領域77bに、各領域43e〜43hの偏光による各光透過部78a〜78dが形成されて、変形照明76となる。ここで、光源1として、いわゆるドーナツ型の照明光を出射する光源を用いても良い。
(構成例2)
図38は、構成例2におけるプリズム機構を示す模式図であり、(a)が平面図(上方から見た図)、(b)が斜視図である。
この場合、第1の実施形態の図4と異なる点として、偏光プリズム23Bの斜め部分に設定した4つの各領域44a,44b,44c,44dで無偏光状態とする。ここで、各ここで、領域44e〜44h内に示す矢印がそれぞれ偏光方向を示す。
本例では、アパーチャ25により遮光領域77aが形成され、照明領域77bに、各領域44e〜44hの偏光による各光透過部78a〜78dが形成されて、変形照明76となる。ここで、光源1として、いわゆるドーナツ型の照明光を出射する光源を用いても良い。
(構成例3)
図39は、構成例3におけるミラー機構を示す模式図であり、(a)が平面図(上方から見た図)、(b)が斜視図である。
この場合、第1の実施形態の図5と異なる点として、第1のミラー24aの上下部分及び左右部分に設定した各領域45a,45b,45c,45dで無偏光状態とする。ここで、各領域45e〜45h内に示す矢印がそれぞれ偏光方向を示す。
これにより、一次反射光と二次反射光とが合成された照明光では、斜め部分に設定した4つの各領域47e,47f,47g,47hで十字状偏光となる。ここで、各領域47e〜47h内に示す矢印がそれぞれ偏光方向を示す。
本例では、アパーチャ25により遮光領域77aが形成され、照明領域77bに、各領域47e〜47hの偏光による各光透過部78a〜78dが形成されて、変形照明76となる。ここで、光源1として、いわゆるドーナツ型の照明光を出射する光源を用いても良い。
(構成例4)
図40は、構成例4における偏光素子を示す模式図であり、(a)が平面図(上方から見た図)、(b)が斜視図である。
この場合、第1の実施形態の図6と異なる点として、偏光素子22Aの斜め部分に設定した4つの各領域48a,48b,48c,48dで無偏光状態とする。ここで、各領域48e〜48h内に示す矢印がそれぞれ偏光方向を示す。
本例では、アパーチャ25により遮光領域77aが形成され、照明領域77bに、各領域48e〜48hの偏光による各光透過部78a〜78dが形成されて、変形照明66となる。ここで、光源1として、いわゆるドーナツ型の照明光を出射する光源を用いても良い。
(構成例6)
図41は、構成例6における偏光素子及びミラー機構を示す模式図であり、(a)が平面図(ミラー機構を下方(照明光に平行な方向)から見た図)、(b)が斜視図である。
この場合、第1の実施形態の図10と異なる点として、偏光素子22Eに設定した領域54c,54dと、偏光素子22Fに設定した領域54a,54bとを無偏光状態とする。ここで、各領域54e〜54h,55e〜55h内に示す矢印がそれぞれ偏光方向を示す。
これにより、湾曲ミラー24Bで合成された反射光である照明光は、斜めの領域56e〜56hで十字状偏光となる。ここで、各領域56e〜56h内に示す矢印がそれぞれ偏光方向を示す。
本例では、アパーチャ25により遮光領域77aが形成され、照明領域77bに、各領域56e〜56hの偏光による各光透過部78a〜78dが形成されて、変形照明76となる。ここで、光源1として、いわゆるドーナツ型の照明光を出射する光源を用いても良い。
以上説明した構成例1〜6のいずれか1つを適用することにより形成される変形照明76を用いて、図52のパターンを露光転写した場合における光強度特性のシミュレーション結果を図42に示す。図42では、光透過部78a〜78dの開口角度を30°及び40°に設定したときの各々について、最適フォーカスを0μmとして、デフォーカス量(フォーカスのズレ量)が0.08μm、0.16μm、0.30μmの各場合について示す。
図42の結果から、最適フォーカスでは勿論のこと、例えば0.16μm程度のデフォーカス時でも十分な露光量が得られ、高い解像度及び大きな被写界深度(DOF)をもって微細なパターンを露光転写することができる。しかもこの場合、例えば十字状の転写パターンのような複雑な微細パターンでさえも、デフォーカス時でもラインの交差部分を含めて極めて忠実良好に露光転写される。
以上説明したように、本実施形態によれば、最適フォーカス時のみならず、ある程度のデフォーカス時であっても、複雑な微細パターンをその隅部分等を含めて極めて忠実良好に露光転写することを可能とし、高い解像力及び優れた露光特性を得ることができる。
なお、照明領域77bにおいて、それぞれ斜め部分に設定した光透過部78a,78b,78c,78dで、十字状偏光の代わりにX字状偏光としても良い。この場合、第4の実施形態で説明した構成例1〜4,6を、第1の実施形態の構成例1〜4,6に適用するか、或いは本実施形態で説明した構成例1〜4,6に適用する。
―第8の実施形態―
図43は、第8の実施形態における変形照明を示す模式図である。
本実施形態では、図1の変形照明機構13は、図42のような変形照明80を形成する。
変形照明80は、遮光領域81aと、遮光領域81aの周縁に輪帯状に形成された照明光の透過領域である輪帯透過領域81bと、中央部分に形成された照明光の透過領域である中央透過領域81cとからなる。
輪帯透過領域81bにおいて、光透過部が8分割されており、それぞれの光透過部82a,82b,82c,82d,82e,82f,82g,82hで偏光が形成されている。具体的には、上下部分に設定した各光透過部82a,82bで横方向の偏光、左右部分に設定した各光透過部82c,82dで縦方向の偏光とされるとともに、斜め部分に設定した4つの各光透過部82e,82f,82g,82hで直交偏光とされている。この直交偏光は、十字状に縦横方向の偏光が組み合わされて形成される偏光(十字状偏光)である。
中央透過領域81cは、光透過部82e〜82hと同様に十字状偏光とされている。
ここで、各光透過部82a〜82h内及び中央透過領域81c内に示す矢印がそれぞれ偏光方向を示す。
ここで、各光透過部82a〜82hでは、当該変形照明80の中心位置から見た開口角度が30°〜45°前後の状態が最適値であり、その前後となる15°〜90°程度となるように、当該光透過部82a〜82hごとに開口角度を適宜調整することができる。従って、露光転写するレチクルのパターンや、目的とする露光特性に合わせて調整すれば良い。
本実施形態では、以下に示すように、変形照明80を実現するいくつかの具体的構成を提示する。ここでは、第1の実施形態で説明した構成例1〜6を一部変更する場合について例示する。
(構成例1)
図44は、構成例1におけるプリズム機構を示す模式図であり、(a)が平面図(上方から見た図)、(b)が斜視図である。
この場合、第1の実施形態の図3と異なる点として、偏光プリズム23Aでは、光透過領域が9分割されており、各領域43a〜43hに加え、中央部位に領域43iが設定されている。領域43iは、各領域43a〜43hと同様に十字状偏光とされている。ここで、各領域43a〜43i内に示す矢印がそれぞれ偏光方向を示す。
本例では、アパーチャ25により遮光領域81aが形成され、輪帯透過領域81bに各領域43a〜43hの偏光による各光透過部82a〜82hが、中央透過領域82cに領域43iの偏光が形成されて、変形照明80となる。ここで、光源1として、いわゆるドーナツ型の照明光を出射する光源を用いても良い。
(構成例2)
図45は、構成例2におけるプリズム機構を示す模式図であり、(a)が平面図(上方から見た図)、(b)が斜視図である。
この場合、第1の実施形態の図4と異なる点として、偏光プリズム23Bでは、光透過領域が9分割されており、各領域44a〜44hに加え、中央部位に領域44iが設定されている。領域44iは、各領域44e〜44hと同様に十字状偏光とされている。ここで、各領域44a〜44i内に示す矢印がそれぞれ偏光方向を示す。
本例では、アパーチャ25により遮光領域81aが形成され、輪帯透過領域81bに各領域44a〜44hの偏光による各光透過部82a〜82hが、中央透過領域82cに領域44iの偏光が形成されて、変形照明80となる。ここで、光源1として、いわゆるドーナツ型の照明光を出射する光源を用いても良い。
(構成例3)
図46は、構成例3におけるミラー機構を示す模式図であり、(a)が平面図(上方から見た図)、(b)が斜視図である。
本例について、第1の実施形態の図5と異なる点について説明する。
第1のミラー24aでは、その領域が9分割されており、各領域45a〜45hに加え、中央部位に領域45iが設定されている。領域45iは、例えば横方向の偏光とされている。ここで、各領域45a〜45i内に示す矢印がそれぞれ偏光方向を示す。
光透過板24bには、各領域46a〜46hに加え、中央部位に領域46iが設定されている。領域46iは、各領域46e〜46hと同様にファラデー回転光透過部とされている。ここで、各領域46e〜46i内に示す矢印がそれぞれファラデー回転した偏光方向を示す。
この構成により、一次反射光と二次反射光とが合成された照明光では、斜め部分に設定した4つの各領域47e〜47h及び中央部分に設定した領域47i(領域47iは領域46iに対応する。)で十字状偏光となる。ここで、各領域47a〜47i内に示す矢印がそれぞれ偏光方向を示す。
本例では、アパーチャ25により遮光領域81aが形成され、輪帯透過領域81bに各領域47a〜47hの偏光による各光透過部82a〜82hが、中央透過領域82cに領域47iの偏光が形成されて、変形照明80となる。ここで、光源1として、いわゆるドーナツ型の照明光を出射する光源を用いても良い。
(構成例4)
図47は、構成例4における偏光素子を示す模式図であり、(a)が平面図(上方から見た図)、(b)が斜視図である。
この場合、第1の実施形態の図6と異なる点として、偏光素子22Aでは、光透過領域が9分割されており、各領域48a〜48hに加え、中央部位に領域48iが設定されている。領域48iは、各領域48e〜48hと同様に十字状偏光とされている。各領域48a〜48i内に示す矢印がそれぞれ偏光方向を示す。
本例では、アパーチャ25により遮光領域81aが形成され、輪帯透過領域81bに各領域48a〜48hの偏光による各光透過部82a〜82hが、中央透過領域82cに領域48iの偏光が形成されて、変形照明80となる。ここで、光源1として、いわゆるドーナツ型の照明光を出射する光源を用いても良い。
(構成例5)
図48は、構成例5における偏光素子を示す模式図であり、(a)が平面図(上方から見た図)、(b)が斜視図である。
本例について、第1の実施形態の図8と異なる点について説明する。
偏光素子22Bでは、領域51bの中央部位に領域51iが設定されている。領域51iは、各領域51a,51cと同様に縦方向の偏光とされている。
偏光素子22Cでは、領域52bの中央部位に領域52iが設定されている。領域52iは、各領域52a,52cと同様に横方向の偏光とされている。
各領域51a,51c,51i,52a,52c,52i内に示す矢印がそれぞれ偏光方向を示す。
この構成により、プリズム機構23で合成された照明光では、各領域53a〜53hの偏光とともに、中央の領域53i(領域53iは領域51i,52iに対応する。)で十字状偏光となる。各領域53a〜53i内に示す矢印がそれぞれ偏光方向を示す。
(構成例6)
図49は、構成例6における偏光素子及びミラー機構を示す模式図であり、(a)が平面図(ミラー機構を下方(照明光に平行な方向)から見た図)、(b)が斜視図である。
本例について、第1の実施形態の図10と異なる点について説明する。
偏光素子22Eでは、領域54iが各領域54c〜54hと同様に縦方向の偏光とされている。
偏光素子22Fでは、領域55iが各領域55a,55b,55e〜55hと同様に横方向の偏光とされている。
ここで、各領域54c〜54i,55a,55b,55e〜55i内に示す矢印がそれぞれ偏光方向を示す。
この構成により、湾曲ミラー24Bで反射光として合成された照明光では、斜め部分に設定した4つの各領域56e〜56h及び中央部分に設定した領域56iで十字状偏光となる。ここで、各領域56a〜56i内に示す矢印がそれぞれ偏光方向を示す。
本例では、アパーチャ25により遮光領域81aが形成され、輪帯透過領域81bに各領域56a〜56hの偏光による各光透過部82a〜82hが、中央透過領域82cに領域56iの偏光が形成されて、変形照明80となる。ここで、光源1として、いわゆるドーナツ型の照明光を出射する光源を用いても良い。
以上説明したように、本実施形態によれば、最適フォーカス時のみならず、ある程度のデフォーカス時であっても、複雑な微細パターンをラインの交差部分等を含めて極めて忠実良好に露光転写することを可能とし、高い解像力及び優れた露光特性を得ることができる。
なお、本実施形態による変形照明の中央部位における直交偏光の設定は、例えば第2の実施形態、第3の実施形態、第7の実施形態等にも適用することができる。
即ち、本実施形態を第2の実施形態に適用した場合、図23で示した変形照明60の中央部分に十字状偏光の領域が形成される。
第3の実施形態に適用した場合、図26で示した変形照明63の中央部分に十字状偏光の領域が形成される。
第7の実施形態に適用した場合、図36で示した変形照明76の中央部分に十字状偏光の領域が形成される。
(第9の実施形態)
本実施形態では、第1〜第8の実施形態で説明した投影露光装置を用いた半導体装置の製造方法について説明する。本実施形態では、半導体装置としてMOSトランジスタを例示するが、本発明はMOSトランジスタのみならず、各種のトランジスタや半導体メモリ等のパターニングを要するあらゆる半導体装置に適用可能である。また、半導体装置以外でも、パターニングを要する装置、例えば液晶表示装置等にも適用できる。
図50は、第9の実施形態により製造されたMOSトランジスタを示す概略断面図である。
このMOSトランジスタは、シリコン基板90上で素子分離構造(フィールド酸化膜やSTI素子分離構造等、ここではSTI素子分離構造91)により画定された活性領域に、ゲート絶縁膜92を介してゲート電極93が形成される。このゲート電極93の両側には、所定導電型の不純物が適宜イオン注入されてソース/ドレイン領域94が形成される。ゲート電極93を覆うように層間絶縁膜95が形成され、層間絶縁膜95にはゲート電極93及びソース/ドレイン領域94の表面の一部を露出させるコンタクト孔96が形成されている。更に、このコンタクト孔95を導電材料、例えばWで埋め込む導電プラグ97が形成され、導電プラグ97を介してゲート電極93やソース/ドレイン領域94とそれぞれ電気的に接続される配線98が形成される。そして、更なる層間絶縁膜や配線(共に不図示)等が形成される。
ここで、STI素子分離構造91を形成する際のシリコン基板90のパターニング、ゲート電極93を形成する際の多結晶シリコン膜(不図示)等のパターニング、コンタクト孔95を形成する際の層間絶縁膜96のパターニング、配線98を形成する際の配線材料のパターニング等に、第1〜第8の実施形態で説明した投影露光装置が用いられる。即ち、シリコン基板90や多結晶シリコン膜及び配線材料、層間絶縁膜96等の被加工体上にレジストを塗布し、投影露光装置によりレチクルのパターンを露光転写する。
第1〜第8の実施形態による投影露光装置は、高い解像力及び優れた露光特性をもって、最適フォーカス時のみならず、ある程度のデフォーカス時であっても、複雑な微細パターンをその隅部分等を含めて極めて忠実良好に露光転写することができる。従って、当該投影露光装置は、複雑で微細な形状のゲート電極93及び配線98や、微細なコンタクト孔95等の形成において、特に顕著に上記の効果が奏される。
以下、本発明の諸態様を付記としてまとめて記載する。
(付記1)照明光を出射する光源と、
前記照明光を偏光する照明機構と
を含み、
前記照明機構は、前記照明光を透過する環状透過領域を有し、前記環状透過領域の斜め部分に、第1の直交偏光部が配置されることを特徴とする露光装置。
(付記2)前記照明機構は、前記環状透過領域で囲われた領域に第2の直交偏光部が配置されることを特徴とする付記1に記載の露光装置。
(付記3)前記第1の直交偏光部又は前記第2直交偏光部は、十字状の縦横方向の偏光部又はX字状の斜め2方向の偏光部であることを特徴とする付記1又は2に記載の露光装置。
(付記4)前記照明機構は、前記環状透過領域の上部分及び下部分において横方向の偏光となるとともに、前記環状透過領域の左部分及び右部分において縦方向の偏光となるように構成されることを特徴とする付記1〜3のいずれか1項に記載の露光装置。
(付記5)前記照明機構は、前記環状透過領域における前記上部分と前記斜め部分との間、前記下部分と前記斜め部分との間、前記左部分と前記斜め部分との間、又は前記右部分と前記斜め部分との間の何れかに遮光部を有することを特徴とする付記4に記載の露光装置。
(付記6)前記照明機構は偏光プリズムを備えており、
前記偏光プリズムは、入射した前記照明光を、前記光透過部で前記偏光を形成する出射光として出射することを特徴とする付記1〜5のいずれか1項に記載の露光装置。
(付記7)前記偏光プリズムは、円錐形状又は角錐形状、或いは上面が凸状の湾曲面とされたドーム状形状であることを特徴とする付記6に記載の露光装置。
(付記8)前記照明機構は偏光ミラー機構を備えており、
前記各偏光ミラー機構は、所定の偏光状態を合成することにより、入射した前記照明光を、前記光透過部で前記偏光を形成する反射光として出射することを特徴とする付記1〜5のいずれか1項に記載の露光装置。
(付記9)前記照明機構は、複数の偏光素子と上面が凸状の湾曲面とされた湾曲ミラーとを備えており、
前記各偏光素子はそれぞれ所定の偏光状態とされており、前記湾曲ミラーは、前記各偏光状態を合成することにより、前記各偏光素子に入射した前記照明光を、前記光透過部で前記偏光を形成する反射光として出射することを特徴とする付記1〜5のいずれか1項に記載の露光装置。
(付記10)前記照明機構は偏光素子を備えており、
前記偏光素子は、入射した前記照明光を、前記光透過部で前記偏光を形成する出射光として出射することを特徴とする付記1〜5のいずれか1項に記載の露光装置。
(付記11)前記照明機構は、複数の偏光素子とプリズムとを備えており、
前記各偏光素子はそれぞれ所定の偏光状態とされており、前記プリズムは、前記各偏光状態を合成することにより、前記各偏光素子に入射した前記照明光を前記光透過部で前記偏光を形成する出射光として出射することを特徴とする付記1〜5のいずれか1項に記載の露光装置。
(付記12)光源から出射された照明光を、環状透過領域を有する照明機構に入射する工程と、
前記環状透過領域の斜め部分を透過する前記照明光を直交偏光に偏光して、基板上に形成された感光膜を露光する工程と
を含むことを特徴とする半導体装置の製造方法。
(付記13)前記照明機構は、前記環状透過領域における隣接する前記光透過部間が遮光されており、
前記斜め部分に設定した前記光透過部は、周方向で対向する2辺が直線状又は凸曲線状であることを特徴とする付記12に記載の半導体装置の製造方法。
本発明の各実施形態による投影露光装置の概略構成を示す模式図である。 第1の実施形態における変形照明を示す模式図である。 構成例1におけるプリズム機構を示す模式図である。 構成例2におけるプリズム機構を示す模式図である。 構成例3におけるミラー機構を示す模式図である。 構成例4における偏光素子を示す模式図である。 構成例4における偏光素子の他の例を示す模式図である。 構成例5における偏光素子及びプリズム機構を示す模式図である。 構成例5における偏光素子及びプリズム機構の他の例を示す模式図である。 構成例6における偏光素子及びミラー機構を示す模式図である。 第1の実施形態において、変形照明を用いて、所定パターンを露光転写した場合における、パターン位置と露光強度(露光ドーズ量)との関係(光強度特性)についてシミュレーションした結果を示す特性図である。 露光転写されたパターンのSEMによる写真を示す図である。 比較例1における変形照明を示す模式図である。 比較例1において、変形照明を用いて、所定パターンを露光転写した場合における、パターン位置と露光強度(露光ドーズ量)との関係(光強度特性)についてシミュレーションした結果を示す特性図である。 比較例2における変形照明を示す模式図である。 比較例2において、変形照明を用いて、所定パターンを露光転写した場合における、パターン位置と露光強度(露光ドーズ量)との関係(光強度特性)についてシミュレーションした結果を示す特性図である。 比較例3における変形照明を示す模式図である。 比較例3において、変形照明を用いて、所定パターンを露光転写した場合における、パターン位置と露光強度(露光ドーズ量)との関係(光強度特性)についてシミュレーションした結果を示す特性図である。 比較例4における変形照明を示す模式図である。 比較例4において、変形照明を用いて、所定パターンを露光転写した場合における、パターン位置と露光強度(露光ドーズ量)との関係(光強度特性)についてシミュレーションした結果を示す特性図である。 比較例5における変形照明を示す模式図である。 比較例5において、変形照明を用いて、所定パターンを露光転写した場合における、パターン位置と露光強度(露光ドーズ量)との関係(光強度特性)についてシミュレーションした結果を示す特性図である。 第2の実施形態における変形照明を示す模式図である。 第2の実施形態における変形照明の他の例を示す模式図である。 第2の実施形態において、変形照明を用いて、所定パターンを露光転写した場合における、パターン位置と露光強度(露光ドーズ量)との関係(光強度特性)についてシミュレーションした結果を示す特性図である。 第3の実施形態における変形照明を示す模式図である。 第3の実施形態において、変形照明を用いて、所定パターンを露光転写した場合における、パターン位置と露光強度(露光ドーズ量)との関係(光強度特性)についてシミュレーションした結果を示す特性図である。 第4の実施形態における変形照明を示す模式図である。 構成例1におけるプリズム機構を示す模式図である。 構成例2におけるプリズム機構を示す模式図である。 構成例3におけるミラー機構を示す模式図である。 構成例4における偏光素子を示す模式図である。 構成例6における偏光素子及びミラー機構を示す模式図である。 第5の実施形態における変形照明を示す模式図である。 第6の実施形態における変形照明を示す模式図である。 第7の実施形態における変形照明を示す模式図である。 構成例1におけるプリズム機構を示す模式図である。 構成例2におけるプリズム機構を示す模式図である。 構成例3におけるミラー機構を示す模式図である。 構成例4における偏光素子を示す模式図である。 構成例6における偏光素子及びミラー機構を示す模式図である。 第7の実施形態において、変形照明を用いて、所定パターンを露光転写した場合における、パターン位置と露光強度(露光ドーズ量)との関係(光強度特性)についてシミュレーションした結果を示す特性図である。 第8の実施形態における変形照明を示す模式図である。 構成例1におけるプリズム機構を示す模式図である。 構成例2におけるプリズム機構を示す模式図である。 構成例3におけるミラー機構を示す模式図である。 構成例4における偏光素子を示す模式図である。 構成例5における偏光素子を示す模式図である。 構成例6における偏光素子及びミラー機構を示す模式図である。 第9の実施形態により製造されたMOSトランジスタを示す概略断面図である。 従来の変形照明を示す模式図である。 特性評価に用いるパターンを示す概略平面図である。 従来例において、変形照明を用いて、所定パターンを露光転写した場合における、パターン位置と露光強度(露光ドーズ量)との関係(光強度特性)についてシミュレーションした結果を示す特性図である。 露光転写されたパターンのSEMによる写真を示す図である。 従来の変形照明を示す模式図である。 従来例において、変形照明を用いて、所定パターンを露光転写した場合における、パターン位置と露光強度(露光ドーズ量)との関係(光強度特性)についてシミュレーションした結果を示す特性図である。 露光転写されたパターンのSEMによる写真を示す図である。
符号の説明
1 照明装置
2 レチクル設置機構
3 投影機構
10 レチクル
11 光源
12 光学系
12a 光制御部
12b 光学レンズ群
13 変形照明機構
20,90 シリコン基板
21 フライアイ
22,22A〜22F 偏光素子
23 プリズム機構
23A,23B 偏光プリズム
23C,23D プリズム
24,24A ミラー機構
24B 湾曲ミラー
24a 第1のミラー
24b 光透過板
24c 第2のミラー
25 アパーチャ
31 投影レンズ
32 浸液または気体による投影部
40,60,63,66,70,73,76,80,110,120,130,140,150 変形照明
1a,61a,64a,67a,71a,74a,77a,81a,101,111a,121a,131a,151a 遮光領域
41b,67b,81b,102,111b,121b,131b,151b 輪帯透過領域
61b,64b,71b,74b,77b 照明領域
42a〜42h,62a〜62h,65a〜65h,68a〜68h,72a〜72h,75a〜75h,78a〜78d,103,112a〜112d,122a〜122l,132a〜132p,141a〜141h 光透過部
43a〜43i,44a〜44i,45a〜45i,46a〜46i,47a〜47i,48a〜48i,50a〜50i,51a〜51c,51i, 52a〜52c,52i,53a〜53i,54a〜54i,55a〜55i,56a〜56i 光透過部
81c 中央透過領域
91 STI素子分離構造
92 ゲート絶縁膜
93 ゲート電極
94 ソース/ドレイン領域
95 層間絶縁膜
96 コンタクト孔
97 導電プラグ
98 配線

Claims (5)

  1. 照明光を出射する光源と、
    前記照明光を偏光する照明機構と
    を含み、
    前記照明機構は、前記照明光を透過する環状透過領域を有し、前記環状透過領域の斜め部分に、第1の直交偏光部が配置されることを特徴とする露光装置。
  2. 前記照明機構は、前記環状透過領域で囲われた領域に第2の直交偏光部が配置されることを特徴とする請求項1に記載の露光装置。
  3. 前記照明機構は、前記環状透過領域の上部分及び下部分において横方向の偏光となるとともに、前記環状透過領域の左部分及び右部分において縦方向の偏光となるように構成されることを特徴とする請求項1又は2に記載の露光装置。
  4. 前記照明機構は、前記環状透過領域における前記上部分と前記斜め部分との間、前記下部分と前記斜め部分との間、前記左部分と前記斜め部分との間、又は前記右部分と前記斜め部分との間の何れかに遮光部を有することを特徴とする請求項3に記載の露光装置。
  5. 光源から出射された照明光を、環状透過領域を有する照明機構に入射する工程と、
    前記環状透過領域の斜め部分を透過する前記照明光を直交偏光に偏光して、基板上に形成された感光膜を露光する工程と
    を含むことを特徴とする半導体装置の製造方法。
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