JP2009099436A - プラズマディスプレイパネルおよびその製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】プラズマディスプレイパネルの製造効率を向上させる。
【解決手段】互いに対向して配置される前面構造体(第1構造体)11と背面構造体(第2構造体)12とを有するPDP(プラズマディスプレイパネル)10であって、前面構造体11と背面構造体12とは、背面構造体12の一方の面に形成された複数の隔壁22を取り囲むように配置されたガスバリア性を有する真空グリス(封着材)26により封着され、隔壁22に対して真空グリス26よりも外側に配置された真空グリス26よりも粘性の低い接着材27により固定する。
【選択図】図2

Description

本発明は、プラズマディスプレイ技術に関し、特に、一対の基板を互いに対向させた状態で周囲部を封着するプラズマディスプレイパネルに適用して有効な技術に関する。
プラズマディスプレイパネル(PDP;Plasma Display Panel)は、例えば希ガスなどの放電ガスを封入したセルと呼ばれる放電空間内で、気体放電を発生させ、この際に発生する真空紫外線で蛍光体を励起させ、画像を表示する表示パネルである。
PDPは一般に、一対の基板を互いに対向させた状態で重ね合わせた構造となっている。一対の基板のうち、一方の基板(前面基板)には、対向面側に放電用電極と、該放電用電極を被覆する誘電体層が形成される。また、誘電体層の表面にはプラズマによる電離イオンの衝突(スパッタ)から誘電体層を保護するための保護層が形成される。
この保護層に電子や電離イオンが衝突すると、保護層から二次電子が放出される。保護層の二次電子放出係数を高くすると、放電開始電圧を低減することができる。すなわち、PDPの駆動時の消費電力を低減することができる。このため、保護層には二次電子放出係数が誘電体層よりも高いMgO(酸化マグネシウム)などの酸化金属が一般に用いられる。
また、他方の基板(背面基板)には、対向面側にアドレス用電極と、基板上を所定の放電空間に区画するための隔壁が形成される。
PDPは、この前面基板と背面基板とを対向させて重ね合わせることにより放電空間を形成し、所定の放電ガスを封入する。また、放電空間内とPDPの外部との空気の流れを遮断しつつ、両基板を固定するため、この前面基板と背面基板の重なった領域の周囲部は接着材で固定される。
この接着材には、例えばフリットガラスと呼ばれる低融点のガラス材料が一般に用いられる。また、例えば、特開平10−27552号公報(特許文献1)には接着材として熱可塑性樹脂を用い、熱可塑性樹脂の外側の表面に真空グリスを塗布した構造のPDPが開示されている。
特開平10−27552号公報
PDPの前面基板と背面基板の接着材にフリットガラスを用いる場合、フリットガラスの軟化点は400℃以上と高いため、軟化点まで加温する時間を要し、単位時間当りに処理できるPDPの処理数が少なくなる。また、前面基板と背面基板とを固定する工程のリードタイムを長くする必要がある。このため、PDPの製造効率が低下するという課題がある。
単位時間当りに処理できるPDPの処理数を増加させるためには、製造装置を大型化する必要がある。このため、製造装置の初期コスト、およびランニングコストが上昇するという問題がある。
ところで、PDPの保護層に用いられる酸化金属は空気中の水分を吸着しやすい性質を有している。酸化金属に水分が吸着すると、酸化金属は水と反応して潮解する、あるいは水酸化金属化合物に変質する。この水酸化金属化合物は耐スパッタ特性や二次電子放出係数が酸化金属と比較して著しく劣る。このため、スパッタにより保護層の結晶構造が破壊されやすくなる。また、放電開始電圧を低減することができなくなるという問題がある。
このため、前面基板の誘電体層表面に保護層を形成した後、接着材により両基板を重ね合わせて固定するまでの工程を、真空中(減圧雰囲気中)で行い、吸湿を抑制する方法がある。
しかし、前面基板と背面基板を重ね合わせる際に、放電用電極とアドレス電極とを所定の位置関係で配置する必要があるため、高精度の位置合わせを行う必要がある。この位置合わせを真空中で行う場合、製造装置が複雑な機構となる。製造装置が複雑な機構となると、製造装置が大型化する。
また、複雑な機構の製造装置を動作させると、発塵の可能性が高くなるため、所定の真空度が維持できない場合がある。また、発塵の程度によってはPDP内に異物が混入し、PDPの信頼性に悪影響をもたらす場合もある。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、PDPの製造効率を向上することのできる技術を提供することにある。
本願において開示される発明のうち、代表的なものの概要を簡単に説明すれば、次のとおりである。
すなわち、本発明は、互いに対向して配置される第1構造体と第2構造体とを有するプラズマディスプレイパネルであって、前記第1構造体と前記第2構造体とは、前記第2構造体の一方の面に形成された複数の隔壁を取り囲むように配置されたガスバリア性を有する封着材により封着され、前記封着材よりも前記隔壁に対して外側に配置された封着材よりも粘性の低い接着材により固定するものである。
本願において開示される発明のうち、代表的なものによって得られる効果を簡単に説明すれば以下のとおりである。
すなわち、PDPの駆動時の消費電力を低減することができる。
本実施の形態を説明するための全図において同一機能を有するものは同一の符号を付すようにし、その繰り返しの説明は原則として省略する。以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。
(実施の形態1)
<PDPの構造>
まず、図1〜図3を用いて本実施の形態1のPDPの構造について交流面放電型のPDPを例に説明する。図1は本実施の形態1のPDPの要部を拡大して示す要部拡大斜視図、図2は図1に示す前面構造体と背面構造体を重ね合わせた状態でその端部の構造を示す要部拡大断面図、図3は前面構造体と背面構造体を重ね合わせたPDPの前面構造体を透過して示す平面図である。なお、図1ではPDPの構造を説明し易くするため、前面構造体と背面構造体とが所定の間隔よりも離れた状態を示している。
図1において、PDP10は前面構造体(第1構造体)11と背面構造体(第2構造体)12とを有している。前面構造体11と背面構造体12とは互いに対向した状態で組み合わされている。
前面構造体11はPDP10の表示面を有し、表示面側には主にガラスで構成される前面基板(第1基板)13を有している。前面基板13の表示面と反対側の面には維持放電を行うための複数のX電極(第1電極)14及びY電極(第1電極)15が形成されている。このX電極14およびY電極15はPDP10の表示面側に形成されるため、透明な電極材料で形成されている。
X電極14およびY電極15はそれぞれ横(行)方向に沿って延在するように形成されている。また、X電極14およびY電極15はそれぞれが延在する方向と交差する縦(列)方向に所定の配置間隔で交互に配置されている。また、各X電極14、Y電極15は互いに平行となるように配置されている。PDP10は一対のX電極14とY電極15とが表示の行を構成する。
また、X電極14およびY電極15上にはそれぞれバス電極16が形成されている。X電極14およびY電極15の電気抵抗を低減するためバス電極16は金属材料で構成されている。
これらの電極群(X電極14、Y電極15およびバス電極16)は、誘電体層(第1誘電体層)17で被覆されている。誘電体層17は例えば低融点ガラスと呼ばれる酸化鉛などを主成分とする材料で構成され、厚さ25μmで形成されている。
また、誘電体層17の表面には、MgOなどの酸化金属で構成される保護層(酸化金属層)18が形成されている。保護層18は誘電体層17の一方の表面を覆うように形成されている。
保護層18に用いる材料はMgOの単一成分に限定されない。例えば、MgOにCaO(酸化カルシウム)を混合した複合材料としてもよい。CaOを混合することにより、保護層18のスパッタ耐性を向上させることができる。
一方、背面構造体12は、主にガラスで構成される背面基板(第2基板)19を有している。背面基板19上には、複数のアドレス電極(第2電極)20が形成されている。各アドレス電極20は、X電極14およびY電極15が延在する方向と交差する(略直角)縦(列)方向に、延在するように形成されている。また、各アドレス電極20は、互いに平行となるように所定の配置間隔を持って配置されている。
アドレス電極20は、誘電体層(第2誘電体層)21で被覆されている。誘電体層21上には背面構造体12の厚さ方向に伸びる複数の隔壁22が形成されている。隔壁22はアドレス電極20が延在する方向に沿ってライン状に延在するように形成されている。また、隔壁22の平面上の位置は、隣り合うアドレス電極20の間に配置されている。隔壁22を隣り合うアドレス電極20の間に配置することにより、各アドレス電極の位置に対応して誘電体層21の表面を列方向に区分けする空間が形成される。
また、アドレス電極20上の誘電体層21上面、および隔壁22の側面には、紫外線により励起されて赤(R),緑(G),青(B)の各色の可視光を発生する蛍光体23が塗布されている。
PDP10は、一対のX電極14とY電極15とアドレス電極20との交差に対応して1個のセルが構成される。また、R,G,Bの各セルのセットにより画素(ピクセル)が構成される。
次に、図2に示すように、前面構造体11と背面構造体12とは、保護層18が形成された面と隔壁22が形成された面とが対向した状態で固定される。保護層18と隔壁22とは少なくとも一部が接触した状態で固定されている。前面構造体11と背面構造体12の間の距離は隔壁22で規定され、その距離は、例えば100μm〜200μm程度である。
保護層18と隔壁22とが接触した状態で固定することにより、保護層18と隔壁22とに区画された放電空間24が形成され、放電空間24の背面構造体12側の面(底面および両側面)には蛍光体23が塗布された状態となる。この放電空間24には、放電ガスと呼ばれるガス(例えばNeとXeの混合ガス)が所定の圧力で充填されている。
PDP10は、放電空間24内のセル毎に放電を発生させて、放電により発生する真空紫外線によりR、G、Bの各蛍光体23を励起して発光させる構造となっている。
また、図3に示すようにPDP10を構成する前面構造体11および背面構造体12の外縁辺の長さは異なっており、互いに一部が張り出した状態で重なっている。これは、PDPP10が有するアドレス電極20(図1参照)、X電極14(図1参照)、Y電極15(図1参照)の各電極群の電極端子をこの張り出した部分に形成し、PDP10に接続する各回路との電気的接続を容易にするためである。
なお、図3では、PDP10の全体構造を判りやすく示すために隔壁22の数を13本としたが、隔壁22の数はこれより多く、PDP10の精細度に応じた多数の隔壁22が形成されている。
また、前面構造体11と背面構造体12とが対向して重なる領域の角部には、PDP10の製造段階で放電空間24の通気孔として用いるチップ管(通気部材)25が、開口部を封じられた状態で配置されている。チップ管25の用途についてはPDP10の製造方法を説明する際に詳述する。
ここで、PDP10の周囲部(前面構造体11と背面構造体12とが重なった領域の周囲部)は真空グリス(封着材)26により封着されている。真空グリス26は図3に示すように隔壁22の周囲を取り囲むように配置されている。真空グリス26は、真空容器などのシール材として用いられる材料であり、以下の性質を有している。
第1にガスバリア性を有しており、大気中の成分ガス(例えば、水素分子や水分子)の通過を防止する。第2に、例えば1×10−4Pa程度の真空(減圧)雰囲気中においても、真空グリス26内からのガスの排出を防止ないしは抑制する性質を有している。第3に、非シール部材(本実施の形態1では前面構造体11および背面構造体12)との密着性を有し、容易に剥離しない性質を有している。第4に粘性を有しており、前面構造体11と背面構造体12とを完全に固定するのではなく、密着状態を維持しながら移動させることができる性質を有している。第5に電気的な絶縁性能を有している。
このような性質を有している真空グリスとして、例えば、シリコーングリス、フルオロエーテルグリス、フッ素系グリス、炭化水素を主成分とするグリスなどがある。
PDP10は前面構造体11と背面構造体12とが重なった領域の周囲部を隔壁22の周囲を取り囲むように配置された真空グリス26で封着することにより、放電空間24と、PDP10の外部との気体の流れを遮断している。
また、隔壁22に対して、真空グリス26よりも外側には接着材27が配置され、前面構造体11と背面構造体12とを所定の位置関係で固定している。この接着材27は、前面構造体11と背面構造体12とを所定の位置関係で維持(固定)する必要があるため、真空グリス26よりも粘性の低い材料が用いられる。
しかし、PDP10は真空グリス26により封着されているので、真空グリス26の外側に配置される接着材27には、ガスバリア性は要求されない。接着剤27には、前面構造体11、背面構造体12とを固定することができ,またパネル点灯時(100℃以下)の温度においてその拘束力を維持できるものを用いることが望ましい。したがって、接着材27としては、前面構造体11と背面構造体12とを所定の位置関係で固定することのできる任意の材料(例えば、熱硬化性樹脂、シリコン樹脂、シリコンゴム、エポキシ系の樹脂など)を選択することができる。
接着材27にガスバリア性のない材料を選択した場合でも、放電空間24の封着状態は、真空グリス26のみによって確保することができる。
また、接着材27は、前面構造体11または背面構造体12のいずれか一方の端部の一部を覆うように配置されている。図2は前面構造体11の端部が背面構造体12の端部よりも張り出した状態となっている領域の拡大図なので、接着材27は背面構造体12の端部を覆うように配置されているが、図3に示すように背面構造体12の端部が前面構造体11の端部よりも張り出した状態となっている領域では、接着材27は前面構造体11の端部を覆うように配置されている。
接着材27を前面構造体11または背面構造体12のいずれか一方の端部の一部を覆うように配置することにより、接着材27の接着強度を向上することができる。したがって、前面構造体11と背面構造体12とを強固に固定することが可能となる。
PDP10を上記構造とすることによるその他の効果は、PDP10の製造方法を説明する際に詳述する。
ところで、PDP10は、要求性能や駆動方式などに応じて各種構造が存在するが、本実施の形態1のPDP10は図1および図2に示す構造に限定されない。例えば、図1では、放電空間をライン状(縦方向)に伸びている隔壁22により区画する例について説明した。
しかし、輝度を向上させるなどの目的で、この放電空間を格子状に配置された隔壁で区画する場合もある。本実施の形態1のPDP10はこのような構成を取ることもできる。
<PDPの製造方法>
次に、本実施の形態1のPDP10の製造方法について図1〜図7を用いて説明する。図4は本実施の形態1のPDPの製造方法において、予め用意する前面構造体の構造を示す要部拡大斜視図、図5は本実施の形態1のPDPの製造方法において、予め用意する背面構造体の構造を示す要部拡大斜視図である。
図6は図4に示す前面構造体に保護層を形成した状態を示す要部拡大斜視図、図7は本実施の形態1のPDPの製造方法において、前面構造体と背面構造体が組み合わされたパネル構造体の周囲部の構造を示す要部拡大断面図である。
(a)まず、図4に示す前面構造体(第1構造体)11を用意する。図4に示す前面構造体11は例えば以下のように予め製造される。
まず、前面基板13を用意して一方の面にX電極14およびY電極15を所定のパターンで形成する。また、X電極14、Y電極15上にそれぞれバス電極16を形成する。次に前面基板13上に、X電極14、Y電極15およびバス電極16を覆うように誘電体層17を形成する。この段階では、前面構造体11には図1に示す保護層18は形成されていない。
また、図5に示す背面構造体(第2構造体)12を用意する。図5に示す背面構造体12は例えば以下のように予め製造される。
まず、背面基板19を用意して一方の面にアドレス電極20を所定のパターンで形成する。次に背面基板19の表面にアドレス電極20を覆うように誘電体層21を形成する。次に誘電体層21の表面に放電空間を規定する隔壁22を形成する。隔壁22は、アドレス電極20に沿って延在するように形成する。
なお、背面構造体12は、必ずしもこの段階で用意する必要はなく、後述する(c)の組み立て工程の前に用意すれば良い。
(b)次に、保護層形成工程として、前面構造体11の誘電体層17の表面に図6に示す保護層18を形成する。保護層18は例えばMgOで構成され、例えば蒸着法により形成することができる。本実施の形態1では、ターゲットとしてMgOソースを用いた電子ビームによる真空蒸着法で、誘電体層17の表面に膜厚が1μmのMgOの保護層18を製膜した。
ここで、保護層18を構成するMgOなどの金属酸化物は雰囲気中の水分などを吸着しやすい性質を有している。このため、本保護層形成工程は真空(減圧)雰囲気中で行い、保護層18への水分の付着を防止ないしは抑制する。
保護層18を形成した前面構造体11は、次工程(組み立て工程)への搬送のため一旦冷却される。次工程への搬送時に前面構造体11を大気に曝すと、保護層18が大気中の水分等を吸着する。このため、次工程では保護層18が吸着した水分等の不純物を脱離するために、加熱する必要が生じる(例えば、400℃程度の温度で数時間程度保持する)。
そこで、本実施の形態1では、次工程に搬送する際も前面構造体11を真空雰囲気中で搬送する。前面構造体11を真空雰囲気中で搬送し、組み立てることにより、保護層18の汚染(不純物の吸着)を防止することができるので、保護層18からの不純物の脱離を目的とした加熱工程を省略することができる。
(c)次に、図1に示すPDP10を組み立てる。図5に示す背面構造体12と図6に示す前面構造体11の組み立ては以下のように行う。
(c1)まず、封着工程として、図2に示すように前面構造体11の保護層18が形成された面と、背面構造体12の隔壁22が形成された面と対向させた状態で重ね合わせ、前面構造体11と背面構造体12との重なっている領域の周囲部を封着する。
この封着工程では、前面構造体11と背面構造体12との概略の位置を合わせて封着するが、この段階では高精度の位置合わせを行う必要はない。
真空グリス26の配置手段は、例えば、図3に示す所定の位置に隔壁22の周囲を取り囲むように塗布しておく方法を用いることができる。真空グリス26は一般に封着材として用いられるフリットガラス(低融点ガラス)ペーストよりも柔らかい。このため、他の配置手段として前面構造体11と背面構造体12とを重ね合わせた後、両構造体の隙間を埋めるように真空グリス26を充填する方法を用いることもできる。
ここで、本実施の形態1では、封着材として真空グリス26を使用するので、封着するためにPDP10を加温する必要がない。すなわち、本実施の形態1の封着工程では、PDP10を加熱する工程を省略することができるので、封着工程の処理時間を大幅に短縮することができる。
したがって、封着材としてフリットガラス、あるいは熱可塑性樹脂などを使用する場合と比較して製造効率を大幅に向上させることが可能となる。また、製造工程中の消費エネルギーを大幅に削減することが可能となる。
また、封着工程の処理時間を短縮することにより、製造装置のバッファスペースを小さくすることが出来るので、製造装置を小型化することが可能となる。
真空グリス26は、前面構造体11と背面構造体12とにそれぞれ密着し、両構造体の周囲部を封着する。この結果、図2に示す放電空間24は、PDP10の外部から遮断される。
したがって、封着工程までは、保護層18が水分などの不純物を吸着する現象を防止するため、真空(減圧)雰囲気中で行うが、本封着工程が完了した後は、PDP10を大気に曝すことができる。
ただし、図7に示すように真空グリス26で封着された領域の内側には、少なくとも1箇所以上に前面構造体11または背面構造体12を貫通する孔部(貫通孔)28が形成されている(図7には孔部28が前面構造体11に形成された例を示している)。
また、この孔部28に位置を合わせてガラス管などのチップ管(通気手段)25が固定されている。封着工程が終了した段階では、チップ管25は開口状態である。放電空間24は完全にPDP10の外部と遮断されている訳ではなく、このチップ管25を通じてPDP10の外部との通気(外部からのガスの吸気、または外部へのガスの排気)ができる状態となっている。
(c2)次に、位置合わせ(アライメント)工程として、前面構造体11と、背面構造体12とが所定の位置関係となるように位置合わせをする。位置合わせ工程では、前面構造体11のX電極14(図4参照)、Y電極15(図4参照)と背面構造体12のアドレス電極20とが所定の位置関係となるように高精度の微調整を行う。
この段階では、PDP10を構成する前面構造体11と背面構造体12は既に封着されている。したがって、例えば、本工程以降の工程を大気雰囲気中で行ったとしても、保護層18の不純物の吸着を抑制ないしは防止することができる。また、本工程以降の工程を真空(減圧)雰囲気中で行った場合は、保護層18の不純物の吸着をより確実に防止することができる。
前面構造体11と背面構造体12との封着材として、フリットガラスを用いる場合、封着工程が完了した段階では既にフリットガラスは硬化しており、位置合わせを行うことは出来ない。したがって、封着工程の前に位置合わせ工程を実施する必要がある。
このため、位置合わせ工程は真空(減圧)雰囲気中で実施する必要がある。位置合わせ工程を真空(減圧)雰囲気中で行う場合、作業が繁雑になるため位置合わせに時間を要する。また、複雑な機構を要するため、製造装置が大型化する。
しかし、本実施の形態1では封着材として真空グリス26を用いている。真空グリス26は前述の通り粘性を有しており、前面構造体11と背面構造体12とを完全に固定するのではなく、密着状態を維持しながら移動させることができる性質を有している。このため、封着工程の後で位置合わせ工程を実施することができる。
このため、本実施の形態1によれば、位置合わせ工程を大気雰囲気中で行うことができるので、位置合わせに要する時間を短縮し、製造効率を向上させることができる。また、位置合わせ工程以降の工程で真空チャンバを必要としないので、製造装置を小型化することができる。
(c3)次に、固定工程として前面構造体11と背面構造体12とを固定する。固定工程では、隔壁22に対して真空グリス26よりも外側(すなわち、真空グリス26により封着された領域の外側)に接着材27を配置して固定する。
接着材27の配置手段は、例えば、前面構造体11と背面構造体12との隙間に接着材27のペーストを充填し、その後接着材27を硬化させる方法を用いることができる。この時、接着材27を前面構造体11あるいは背面構造体12の一方の端部を覆うように埋め込むことにより、図2に示す構造で固定することができる。
また、他の配置手段として、真空グリス26を予め塗布した領域の外側に接着材27のペーストも塗布しておき、前記位置合わせ工程の後で接着材27を硬化させる方法を用いることもできる。この場合、前記位置合わせ工程を完了するまでに接着材27が硬化するのを防止するため、接着材27には加熱あるいは光照射により硬化する性質の材料を用いることが好ましい。
本固定工程の段階では、PDP10の放電空間24は外部と遮断されているので、接着材27の材料選択においては、放電空間24の汚染を考慮する必要がない。したがって、所定の接着強度が得られる範囲内で任意の材料を選択することができる。
接着材27の材料を適切に選択することにより、接着材27としてフリットガラスを用いる場合と比較して、固定工程に要する加熱温度を大幅に低下することができる。例えば、フリットガラスを用いる場合、軟化点となる400℃以上まで加熱する必要があるが、シリコンゴムなどを用いれば加熱しなくても硬化させることができる。すなわち、硬化させるための加熱工程を省略することができる。
また、このシリコンゴムを加熱することにより、硬化時間をさらに短縮することができる。また、熱硬化性樹脂や熱可塑性樹脂などを用いた場合でも、加熱温度は高くても200℃以内で硬化させることができる。このため、前面構造体11と背面構造体12とを固定するためにPDP10全体を加熱する時間を大幅に短縮することができる。
また、接着材27自身の強度や剛性を確保するため、これらの材料に炭素繊維、ガラス繊維、金属繊維などのうち、一種以上を含む材料を用いても良いことは言うまでもない。
すなわち、本実施の形態1によれば、接着材27の材料を所定の接着強度が得られる範囲内で選択することができるので、固定工程に要する加熱時間を大幅に短縮ないしは省略することができるので、PDP10の製造効率を大幅に向上することが可能となる。
また、PDP10は真空グリス26により封着されているので、真空グリス26の全周囲を囲むように接着材27を配置しなくても良い。例えば、図3に示すように、真空グリス26の一部が露出した状態となっていても良い。このような構成とすることにより、製造工程を簡略化することができるので、製造効率を向上させることができる。
ただし、製造工程中、あるいは完成後にPDP10を搬送する場合に、PDP10に印加される力を分散させるという観点からは、真空グリス26の全周囲を包囲するように接着材27を配置することが好ましい。真空グリス26の全周囲を包囲するように接着材27を配置すれば、前面構造体11と背面構造体12とをより確実に固定することができる。また、製造工程中、あるいは完成後にPDP10を搬送する際にPDP10に外力が印加された場合にその外力を分散させることができる。
(c4)次に、放電ガス導入工程として、図7に示すチップ管25に接続された通気経路(図示は省略)を通じて、放電空間24内に所定の放電ガスを導入する。放電ガスを導入する前に、放電空間24内の残ガスは予め排気する。
本実施の形態1では、排気手段として真空ポンプを用いて放電空間24内の残ガスを排気した後、送ガスポンプを用いてNeとXeの混合ガス(分圧比は85:15)を500torr(約67kPa)で導入した。
(c5)最後に封止工程でチップ管25の開口部を封じながら切断し、図1〜図3に示すPDP10が完成する。
本実施の形態1のPDP10は、保護層18を形成した後、封着工程までを真空(減圧)雰囲気中で行う。このため、保護層18の汚染(不純物の吸着)を防止することができる。したがって、(c)組み立て工程の後のエージング工程(放電状態で数時間保持して保護層18を活性化させる工程)を省略することができる。すなわち、製造効率を向上させることができる。
また、本実施の形態1によれば、封着工程および固定工程での加熱処理時間を大幅に短縮することができる。したがってPDP10の製造工程は、複数のPDP10を断続的に処理するバッチ式処理ではなく、複数のPDP10を連続的に処理するインライン式処理を行うことができる。
したがって、製造工程中の何らかのトラブルにより、あるPDP10に問題(例えば封着不良による放電ガスのリークなど)が発生した場合であっても、他のPDP10に波及する影響を低減することができる。
<本実施の形態1の第1の変形例>
本実施の形態1の第1の変形例として図12に示すような構造としても良い。図12は本実施の形態1の第1の変形例であるPDPの製造方法において、前面構造体と背面構造体が組み合わされたパネル構造体の周囲部の構造を示す要部拡大断面図である。
図12に示すPDP30と図7に示すPDP10の相違点は、真空グリス26と最外側に配置された隔壁(第1の隔壁)22との間にダミー隔壁(第2の隔壁)31が配置されている点である。図12に示すように、真空グリス26と最外側に配置された隔壁22との間にダミー隔壁31を形成することにより、PDP30の内部空間への真空グリス26の浸入を防止することができる。また、このダミー隔壁31の高さを調節することにより、前面構造体11と背面構造体12との間隔(PDP30の厚さ方向の間隔)を調整することができる。つまり、このダミー隔壁31は隔壁22と同様の製造方法により形成することができるが、隔壁22のように放電空間24を区画するために形成された隔壁ではない。
<本実施の形態1の第2の変形例>
本実施の形態1の第2の変形例として、以下の製造方法をとることもできる。
すなわち、前記(c1)封着工程は真空(減圧)雰囲気中で実施することを説明したが、図2に示すPDP10の雰囲気を所定の気圧で調整された放電ガスとする。封着工程を所定の気圧で調整された放電ガス雰囲気中で行うことにより、前記(c4)放電ガス導入工程および前記(c5)封止工程を省略することが可能となる。
したがって、製造工程を削減し、PDP10の製造効率をさらに向上させることが可能となる。
ところで、前記(c1)封着工程を前記(c2)位置合わせ工程の後で行う場合、製造装置が複雑な機構となるため、その複雑な機構の動作スペースを確保する必要がある。このため、封着工程を行うチャンバの容量が大きくなり、このチャンバ内に高価な放電ガスを充填すると、製造コストが大幅に増加するという問題があった。
また、放電ガスを所定の気圧、所定の純度の範囲内で維持したまま、位置合わせ工程および封着工程を行うことは非常に困難であり、封着工程を放電ガス雰囲気中で行うことは実現困難であった。
しかし、本実施の形態1では、封着工程を位置合わせ工程の前に行う。また、封着材として用いる真空グリス26は、加熱しなくても封着することができるので、非常に簡易的な機構で封着することができる。
封着工程を簡易的な機構とすることにより、封着工程を行うチャンバの容量を小型化することができる。つまり、封着工程を放電ガス雰囲気中で行うことによる製造コストの増加を大幅に抑制することが可能となる。また、チャンバ内の放電ガスを所定の気圧、所定の純度で維持することが容易となる。
したがって、本実施の形態1によれば、封着工程を放電ガス雰囲気中で行うことが実現可能となる。
また、封着工程を放電ガス雰囲気中で行うことにより、封着後に放電ガスを導入する必要がなくなるため、図7に示すチップ管25および孔部28が不要となる。したがって、本変形例で製造したPDPは、前面構造体11および背面構造体12のいずれにも貫通孔(孔部28)は形成されておらず、また、PDP10の表面から突出した通気部材であるチップ管25も形成されていない。
このようにPDPの表面から突出した通気部材を取り除くことにより、PDPが何らかの衝撃を受けた際に、通気部材が破損し、この破損部から汚染ガスが放電空間内に浸入することを防止することができる。
(実施の形態2)
本実施の形態2では、前記実施の形態1で説明したPDP10をプラズマディスプレイモジュール(以下PDPモジュールと記す)、あるいはプラズマディスプレイ装置(以下PDP装置と記す。)に組み込んだ構成例について説明する。
なお、本実施の形態2では、PDP10を組み込んだPDPモジュール100およびPDP装置200の一例を示すものであり、前記実施の形態1で説明したPDP10以外の構造はこれに限定されない。
本実施の形態2において、PDPモジュールとはPDPと、PDPの表示面の反対側に配置されてPDPを支持するベースシャーシと、ベースシャーシの裏面(PDPと対向する面の反対側の面)側に配置され、PDPモジュールを駆動、制御する各種回路基板とを備えたモジュールである。また、PDP装置とは、PDPモジュールを外部筐体でカバーするとともに、例えばスタンドなどの支持構造物に固定した表示装置である。
図8は本実施の形態2のPDP装置200を表示面側からみた平面図、図9は図8に示すPDP装置を背面側からみた平面図、図10は図8に示すPDP装置200の前面枠カバー1を取り除いた状態を示す平面図である。
図8および図9において本実施の形態2のPDP装置200は、PDPモジュール100を有している。また、PDP装置200はこのPDPモジュール100を収納する前面枠カバー1と背面カバー2とからなる外部筐体3を備えている。
またPDP装置200は外部支持構造物であるスタンド(外部支持構造物)4を備え、PDPモジュール100はこのスタンド4に支持される構成となっている。
また、図10に示すようにPDPモジュール100の表示面側には、前記実施の形態1〜4で説明したPDP10のいずれかが固定されている。PDP10は前面構造体11が表示面側に配置される態様で固定されている。
また、PDP10を構成する前面構造体11および背面構造体12の外縁辺の長さは異なっており、互いに一部がはみ出た状態で重なっている。また、前面構造体11と背面構造体12とが対向して重なる領域の角部には、前記実施の形態1で説明したチップ管25が、開口部を封じられた状態で配置されている。
また、PDP10の背面構造体11側は、ベースシャーシ60に固定されている。PDP10をベースシャーシ60に固定する固定手段は例えば、両面テープなどの接着層を介して強固に接着されている。
次に、図11を用いて、PDPモジュールの背面側の構造について説明する。図11は図9に示すPDP装置200の背面カバー2を取り除いた状態を示す平面図である。
図11において、このベースシャーシ60には、ベースシャーシ60を外部支持構造物であるスタンド4に固定するための取り付け部材63が複数固定されている。
PDPモジュール100はベースシャーシ60に固定した取り付け部材63がスタンド4に、固定されることにより支持される。
スタンド4に取り付け部材63を固定する手段は、重量物であるPDPモジュール100を支持させるため、強固な固定を可能とする固定手段が適宜選択されるが、例えばスタンド4および取り付け部材63の一部に貫通孔を形成し、ボルト5とナット(図示は省略)などで固定することができる。
次にPDPモジュール100を駆動、制御するための回路について説明する。図11に示すようにPDPモジュール100は複数の回路基板61を備えている。各回路基板61は例えばネジなどによりベースシャーシ60に固定されている。
PDPモジュール100の回路としては、PDP10のX電極14(図1参照)に電圧を印加するためのX駆動回路、Y電極15(図1参照)に電圧を印加するためのY駆動回路、アドレス電極20(図1参照)に電圧を印加するためのアドレス駆動回路(アドレス中継回路)及びアドレスドライバモジュール(ADM)62、各部へ電源供給する電源回路、及び各部を含む全体を制御する制御回路を有する。
PDPモジュール100ではこれらの回路が複数の回路基板61に形成される。これら各種回路をいずれの回路基板に形成するかは、PDPモジュールのレイアウトや駆動方式に応じて適宜変更することができる。
また、本実施の形態2ではPDPモジュール100は8個のADM62を備え、それぞれ一方の端部がアドレス駆動回路に電気的に接続されている。ADM62は図11に示すようにベースシャーシ60の縁部の外側を回り込んでPDP10(図10参照)側に延出され、ADM62の他方の端部は図1に示すアドレス電極20の端子部に電気的に接続される。
本実施の形態2では、アドレス駆動回路及びADM62がPDPモジュール100の下辺部に配置されているが、駆動方式などに応じて上下辺部の両方に配置される構成も可能である。
また、その他の回路基板61も、配線7を通じてPDP10の端子部と接続される。この配線7にはADM62のようなフレキシブル基板や、変形自在のフラットケーブルと呼ばれる帯状の配線などを用いることができる。また、各回路基板61も配線7を通じてそれぞれ電気的に接続される。
前記実施の形態1で説明したPDP10、30を本実施の形態2で説明したPDPモジュール100、あるいはPDP装置200に組み込むことにより、駆動時の消費電力を低減することのできるPDPモジュール100、あるいはPDP装置200を得ることができる。
以上、本発明者によってなされた発明を発明に実施の形態に基づき具体的に説明したが、本発明は前記発明の実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能である。
例えば、実施の形態1の変形例として図7に示す孔部28およびチップ管25を形成しないPDPについて説明したが、このPDPを実施の形態2で説明したPDPモジュール100、あるいはPDP装置200に組み込んでも良いことは言うまでもない。
本発明は、PDP、PDPモジュール、あるいはこれを用いたPDP装置に適用できる。
本発明の実施の形態1であるPDPの要部を拡大して示す要部拡大斜視図である。 図1に示す前面構造体と背面構造体を重ね合わせた状態でその端部の構造を示す要部拡大断面図である。 本発明の実施の形態1であるPDPの前面構造体を透過して示す平面図である。 本発明の実施の形態1であるPDPの製造方法において、予め用意する前面構造体の構造を示す要部拡大斜視図である。 本発明の実施の形態1であるPDPの製造方法において、予め用意する背面構造体の構造を示す要部拡大斜視図である。 図4に示す前面構造体に保護層を形成した状態を示す要部拡大斜視図である。 本発明の実施の形態1であるPDPの製造方法において、前面構造体と背面構造体が組み合わされたパネル構造体の周囲部の構造を示す要部拡大断面図である。 本発明の実施の形態2であるPDP装置を表示面側から見た平面図である。 図8に示すPDP装置を表示面の反対側の面(背面)側からみた平面図である。 図8に示すPDP装置の前面枠カバー(外部筐体)を取り除いた状態を示す平面図である。 図8に示すPDP装置の背面カバー(外部筐体)を取り除いた状態を示す平面図である。 本発明の実施の形態1の第1の変形例であるPDPの製造方法において、前面構造体と背面構造体が組み合わされたパネル構造体の周囲部の構造を示す要部拡大断面図である。
符号の説明
1 前面枠カバー
2 背面カバー
3 外部筐体
4 スタンド(外部支持構造物)
5 ボルト
7 配線
10 PDP(プラズマディスプレイパネル)
11 前面構造体(第1構造体)
12 背面構造体(第2構造体)
13 前面基板(第1基板)
14 X電極(第1電極)
15 Y電極(第1電極)
16 バス電極
17 誘電体層
18 保護層(酸化金属層)
19 背面基板(第2基板)
20 アドレス電極(第2電極)
21 誘電体層
22 隔壁
23 蛍光体
24 放電空間
25 チップ管(通気部材)
26 真空グリス(封着材)
27 接着材
28 孔部(貫通孔)
30 PDP
31 ダミー隔壁
60 ベースシャーシ
61 回路基板
62 ADM(アドレスドライバモジュール)
63 取り付け部材
100 PDPモジュール(プラズマディスプレイモジュール)
200 PDP装置(プラズマディスプレイ装置)

Claims (10)

  1. 互いに対向して配置される第1構造体と第2構造体とを有し、
    前記第1構造体は、
    第1基板と、
    前記第1基板の前記第2構造体と対向する面に形成される複数の第1電極と、
    前記第1電極を被覆する第1誘電体層とを有し、
    前記第2構造体は、
    第2基板と、
    前記第2基板の前記第1構造体と対向する面に形成される複数の第2電極と、
    前記第2基板の前記第1構造体と対向する面に形成され、放電空間を区画する複数の隔壁とを有し、
    前記第1構造体と前記第2構造体とは、
    前記複数の隔壁を取り囲むように配置されたガスバリア性を有する封着材により封着され、
    前記封着材よりも外側に配置された前記封着材よりも粘性の低い接着材により固定されていることを特徴とするプラズマディスプレイパネル。
  2. 請求項1に記載のプラズマディスプレイパネルにおいて、
    前記封着材は真空グリスであることを特徴とするプラズマディスプレイパネル。
  3. 請求項2に記載のプラズマディスプレイパネルにおいて、
    前記接着材は、前記第1構造体または前記第2構造体の端部の一部を覆うように配置されていることを特徴とするプラズマディスプレイパネル。
  4. 請求項2に記載のプラズマディスプレイパネルにおいて、
    前記接着材は、200℃以内の加熱により硬化する材料であることを特徴とするプラズマディスプレイパネル。
  5. 請求項1に記載のプラズマディスプレイパネルにおいて、
    前記プラズマディスプレイパネルには通気部材が形成されていないことを特徴とするプラズマディスプレイパネル。
  6. (a)第1基板の一方の面に複数の第1電極が形成され、前記第1電極を被覆する誘電体層が形成された第1構造体と、
    第2基板の一方の面に複数の第2電極と複数の隔壁とが形成された第2構造体とを用意する工程と、
    (b)減圧雰囲気中で前記第1構造体の前記誘電体層の表面に酸化金属層を形成する工程と、
    (c)前記第1構造体と、前記第2構造体とを組み立てる工程とを有し、
    前記(c)工程には、
    前記複数の隔壁を取り囲むように配置した封着材により、前記第1構造体の前記酸化金属層が形成された面と、前記第2構造体の前記隔壁が形成された面とを対向させた状態で封着する封着工程と、
    前記第1構造体と前記第2構造体とが所定の位置関係となるように位置合わせをする位置合わせ工程と、
    前記隔壁に対して、前記封着材よりも外側に配置した接着材により前記第1構造体と前記第2構造体とを固定する固定工程とを含み、
    前記位置合わせ工程および前記固定工程は、前記封着工程の後で行うことを特徴とするプラズマディスプレイパネルの製造方法。
  7. 請求項6に記載のプラズマディスプレイパネルの製造方法において、
    前記固定工程では、
    前記接着材を硬化させることにより、前記第1構造体と前記第2構造体とが固定され、
    硬化後の前記接着材は前記封着材よりも粘性が低いことを特徴とするプラズマディスプレイパネルの製造方法。
  8. 請求項7に記載のプラズマディスプレイパネルの製造方法において、
    前記封着工程は、減圧雰囲気中で行われ、
    前記位置合わせ工程は、大気雰囲気中で行うことを特徴とするプラズマディスプレイパネルの製造方法。
  9. 請求項7に記載のプラズマディスプレイパネルの製造方法において、
    前記固定工程では、前記接着材を200℃以下の加熱温度で加熱することにより硬化させることを特徴とするプラズマディスプレイパネルの製造方法。
  10. 請求項6に記載のプラズマディスプレイパネルの製造方法において、
    前記封着工程は、放電ガスの雰囲気中で行うことを特徴とするプラズマディスプレイパネルの製造方法。
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