JP2009098085A - 車両用物体検知装置 - Google Patents

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Yasuyuki Konishi
康之 小西
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Abstract

【課題】車両の側部に撮像装置を備え、この撮像装置より後側方に存在する物体を検知する車両用物体検知装置において、複数のカメラをドアミラー等で上下方向に配置して、前方視野を塞ぐことなく、カメラ間距離(ベースライン)を長く取り、距離検知精度を向上することにある。
【解決手段】撮像装置は、車両の側部に設けられ且つこの設けられた状態で互いが上下関係の配置となる複数のカメラから構成されている。
【選択図】図1

Description

この発明は、車両用物体検知装置に係り、特に車両の後側方に存在する物体を検知する車両用物体検知装置に関する。
車両には、車両周辺の物体を検知するために、撮像装置を備えた車両用物体検知装置を搭載したものがある。撮像装置は、カメラ(ステレオカメラ)を備え、車体ボディやドアミラーに取り付けられる。
従来、自動車の進行方向確認方式には、ドアミラーあるいはサイドミラーに内蔵したカメラ(ステレオカメラ)やセンサにより、自動車の進行方向の状況を容易に確認するものがある。
特開平5−301541号公報
ところで、従来、撮像装置においては、図11に示すように、左右のカメラ(ステレオカメラ)を水平に配置することにより、左右の視差画像を求め、三角測量の原理から物体までの距離を検知している。また、左右のカメラのカメラ間距離(b:べ一スライン)を大きく取る程、距離検知精度も高くなっている。
車両周辺の物体検知として、図12に示すように、車両101の後側方の検知エリア範囲A10が考えられるが、図13に示すように、左カメラ102L、右カメラ102Rを、前ドア103に取り付けられた可倒式のサイドミラー104の下端部105で、車幅方向に突起物とならないような限定された位置にカメラ間距離(b:べ一スライン)で配設しなければならなかった。
また、図12に示すように、車両の後側方の検知エリア範囲A10を検知する場合に、車両側の視野角α1は約60度程あれば良いが、図14に示すように、カメラの向きを車両101の後方正面にセットすると、後側方の二輪車106を検知する視野角α2を確保するためには約120度のレンズが必要となる。また、視野角を確保する広角のレンズを用いると、一般的に歪も大きくなるので、図15に示すように、カメラの向きをサイド側に角度α3だけ振ることによって、後側方の二輪車106を検知するために要求される視野角α4が確保できるだけである。
更に、車両の後側方の物体検知の場合に、図16に示すように、横幅方向には比較的、検知エリア範囲が狭く、カメラ画像を横長に取ってしまい、無駄な検知エリア範囲が多くなり、二輪車106及びその周辺の位置関係が分かりにくくなるという不都合があった。
そこで、この発明の目的は、カメラ間距離(ベースライン)を長く取って距離検知精度を向上する車両用物体検知装置を提供することにある。
この発明は、車両の側部に撮像装置を備え、この撮像装置より後側方に存在する物体を検知する車両用物体検知装置において、前記撮像装置は、前記車両の側部に設けられ且つこの設けられた状態で互いが上下関係の配置となる複数のカメラから構成されていることを特徴とする。
この発明の車両用物体検知装置は、撮像装置を上下関係の配置となる複数のカメラから構成することにより、複数のカメラを上下方向に配置して、前方視野を塞ぐことなく、カメラ間距離(ベースライン)を長く取り、距離検知精度を向上できる。
この発明は、距離検知精度を向上する目的を、複数のカメラを上下方向に配置して、前方視野を塞ぐことなく、カメラ間距離(ベースライン)を長く取って実現するものである。
以下、図面に基づいてこの発明の実施例を詳細且つ具体的に説明する。
図1〜図7は、この発明の実施例を示すものである。
図1、図2において、1は車両、2は車体ボディ、3はフロントガラス、4Lは左車輪、4Rは右車輪、5Lは左前ドア、5Rは右前ドア、6Lは左前ドア5Lに取り付けられた左ドアミラー、6Rは右前ドア5Rに取り付けられた右ドアミラーである。
車両1には、車両用物体検知装置7が搭載される。
この車両用物体検知装置7は、車両1の側部としての左ドアミラー6Lに取り付けられた左撮像装置8Lと、車両1の側部としての右ドアミラー6Rに取り付けられた右撮像装置8Rとを備え、これら左撮像装置8L及び右撮像装置8Rにより後側方に存在する物体を検知するものである。
左ドアミラー6Lと右ドアミラー6Rとは対称的であるが同一構成であり、また、左撮像装置8Lと右撮像装置8Rとは対称的であるが同一構成なので、ここでは、以下のように、左ドアミラー6L、左撮像装置8Lについて説明する。
この実施例において、撮像装置は、車両1の側部に設けられ且つこの設けられた状態で互いが上下関係の配置となる複数のカメラから構成されている。
即ち、図3に示すように、左ドアミラー6Lは、左前ドア5Lへの取付部9と、この取付部9に連結した本体10と、この本体10に保持された鏡部11とからなる。本体10は、車体ボディ2側の内端部12と車体ボディ2から離れた側の外端部13と上端部14と下端部15とで略四角形状で横長に形成されている。
この左ドアミラー6Lには、左撮像装置8Lとしての、上端部14から上方に突出した上保持部16に保持された上カメラ(ステレオカメラ)17と、下端部15から下方に突出した下保持部18に保持された下カメラ(ステレオカメラ)19とが、上下方向で所定のカメラ間距離(ベースライン)b1で取り付けられる。つまり、左撮像装置8Lは、車両1の左ドアミラー6Lの上端部14と下端部15とに夫々設けられた2つの上カメラ17、下カメラ19から構成されている。
なお、図4に示すように、略四角形状で縦長の本体10を備えた左ドアミラー6Lの場合には、図3の横長の本体10の場合と比較して、前記カメラ間距離(ベースライン)b1よりも大きな所定のカメラ間距離(ベースライン)b2で上カメラ17と下カメラ19とが取り付けられる。
従って、左撮像装置8Lにおいて、上カメラ17と下カメラ19とが上下方向で配置されることから、カメラ間距離(ベースライン)を決めるときに、前方視野を塞ぐことなく、そのカメラ間距離(ベースライン)を長く取ることができる。そして、カメラ間距離(ベースライン)を長く取った上で、カメラとレンズとの位置調整を行う。
そして、図5に示すように、カメラを上下方向に配置した場合も、上下の視差画像を元に、三角測量の原理により、物体までの距離が求まる。また、物体検知データとしては、例えば、図6に示すように、X、Y、Z座標系で、重心位置と物体の大きさが求まるものとする。なお、車両1側の座標系は、Y軸を中心に角度θだけ回転させたX’、Y’、Z’とする。
よって、図7に示すように、車両1の後側方の物体検知の場合に、比較的検知エリア範囲が広く、無駄な検知エリア範囲が少なくなり、二輪車20及びその周辺が良く分かる。
以上、この発明の実施例について説明してきたが、上述の実施例の構成を請求項毎に当てはめて説明する。
先ず、請求項1に係る発明において、撮像装置(8L、8R)は、車両1の側部に設けられ且つこの設けられた状態で互いが上下関係の配置となる複数のカメラ(17、19)から構成されている。
これにより、撮像装置(8L、8R)を構成する複数のカメラ(17、19)のカメラ間距離(ベースライン)を長くとることが可能となり、距離検知精度を向上できる。
また、請求項2に係る発明において、撮像装置(8L、8R)は、車両1のドアミラー(6L、6R)の上端部14と下端部15とに夫々設けられた複数のカメラ(17、19)から構成されている。
これにより、ドアミラー(6L、6R)の機能を損なうことなく、複数のカメラ(17、19)を配置することが可能となる。
なお、この発明においては、上述の実施例に限定されず種々応用改変が可能であることは勿論である。
例えば、図8に示すように、左ドアミラー(6L)の上下の空いている空間や、車両ボディ2の左側部のピラー21に保持部22を介して撮像装置(8L)を取り付けることにより、より長いカメラ間距離(ベースライン)を取ることが可能となる。
また、図9に示すように、車両ボディ2の左側部のピラー21に保持部22を介して撮像装置(8L)を取り付けた場合に、車体ボディ2が画面映像に大きく入らないように、カメラ画角一杯に使えるぐらいに、角度θをつけて取付ける。例えば、視野角が約60度の場合、取付角度θは、約30度となる。また、この場合、撮像装置で検知したX、Y、Z座標を、取付角度θ分だけ座標変換して、車両座標系に直して物体検知を行う。
更に、図10に示すように、車両周辺エリア範囲A1、A2の検知のためのセンサ23についても、ドアミラーで上下方向に取り付けることにより、同様な結果が得られる。
撮像装置の複数のカメラを上下関係で配置する構造を、乗用車以外の車両にも適用することができる。
車両の正面図である。 車両の平面図である。 2つのカメラを上下方向に配置した左ドアミラーの構成図である。 他の左ドアミラーの構成図である。 2つのカメラを上下方向に配置した場合の距離検知の説明図である。 物体検知データの説明図である。 車両の後側方の物体検知で検知エリア範囲を示す図である。 第1の変形例でカメラをピラーに取り付けた車両の正面図である。 第2の変形例でカメラに角度を付けて車体ボディに取り付けた説明図である。 第3の変形例でドアミラーに車両周辺検知用のセンサを上下方向に取り付けた場合の説明図である。 従来において2つのカメラを左右に配置した場合の距離検知の説明図である。 従来において車両の後側方を検知する場合の説明図である。 従来において2つのカメラを左右に配置した左ドアミラーの構成図である。 従来においてカメラの向きを車両後方正面にセットした場合の説明図である。 従来においてカメラの向きをサイド側に振った場合の説明図である。 従来において車両の後側方の物体検知で検知エリア範囲を示す図である。
符号の説明
1 車両
2 車体ボディ
5L 左前ドア
5R 右前ドア
6L 左ドアミラー
6R 右ドアミラー
7 車両用物体検知装置
8L 左撮像装置
8R 右撮像装置
10 本体
14 上端部
15 下端部
17 上カメラ
19 下カメラ

Claims (2)

  1. 車両の側部に撮像装置を備え、この撮像装置より後側方に存在する物体を検知する車両用物体検知装置において、前記撮像装置は、前記車両の側部に設けられ且つこの設けられた状態で互いが上下関係の配置となる複数のカメラから構成されていることを特徴とする車両用物体検知装置。
  2. 前記撮像装置は、前記車両のドアミラーの上端部と下端部とに夫々設けられた複数のカメラから構成されていることを特徴とする請求項1に記載の車両用物体検知装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN105109410A (zh) * 2015-08-23 2015-12-02 苏州黄章妹族工业设计有限公司 一种智能多功能汽车后视镜
KR101760050B1 (ko) * 2010-11-29 2017-07-20 엘지이노텍 주식회사 카메라모듈을 이용한 차량 사이드 미러 오토 폴딩 시스템 및 방법
CN110337386A (zh) * 2017-01-04 2019-10-15 德克萨斯仪器股份有限公司 用于后视图可视化的后拼接全景视图

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