JP2009097669A - Icタグを取り付けた転動装置 - Google Patents

Icタグを取り付けた転動装置 Download PDF

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Abstract

【課題】履歴等の情報を迅速、確実に管理するとともに、製品を間違って取り付ける不都合を取り除くことや、流通過程においてその製品の真偽を識別することができる転動装置を提供する。
【解決手段】転動装置を構成する部品に取り付けた複数のICタグ又は複数のICタグの部分に、書き換え可能/不能のデータを、又は暗号化された/されていないデータをそれぞれ書き込み、あるいは、複数のICタグ又は複数のICタグの部分を、外部から認識可能な/認識不可能な位置に取り付ける。
【選択図】図1

Description

本発明は、ICタグを取りつけた、転がり軸受、ボールネジ、リニアガイド等の転動装置に関する。
近年、多くの分野に於いて、製品の安全性や信頼性の確保や、市場に流通した製品の不具合等に対して迅速な対策を施す事を目的として、トレーサビリティ(追跡可能性)を確保することの重要性が高まっている。具体的には、当該製品の製造、流通、保守、廃棄等の履歴管理に係る履歴情報を追跡(又は遡及)入手したり照会できる手段を確保する事が求められている。
転がり軸受、ボールネジ、リニアガイド等の転動装置においても、トレーサビリティを確保するため、ICタグ(もしくはICチップとも言う)を利用することが行われている。例えば、車輪支持用軸受ユニットにICタグを設け、このICタグに書き込まれた情報を外部装置を用いて読み出し、車軸支持用軸受ユニットの履歴管理を確実且つ簡易に行なうもの(特許文献1参照)、車輪用軸受に非接触で情報の記録及び読み取りが可能なICタグを取り付けて、車輪用軸受の品質管理を行うもの(特許文献2参照)、転がり軸受装置に無線ICタグを配置し、この無線ICタグに書き込まれた製品情報を外部から非接触で読み取ることにより、製品の管理の簡便化をはかったもの(特許文献3参照)、更には、軸受等の機械部品の表面に凹部を儲け、ICタグを挿入した後、樹脂で固定し、ICタグを紛失することなく、そのICタグが装着された機械部品を製造工程から廃棄に至るまで一貫して管理しようとするもの(特許文献4参照)がある。
また転がり軸受ユニットに、温度及び振動を検出するセンサ装置を取り付け、回転支持部の異常検出の精度を向上させ、また部品の交換作業の容易化をはかったもの(特許文献5)も知られている。
特開2006−329242号公報 特開2006−48469号公報 特開2005−42895号公報 特開2004−263724号公報 特開2003−83352号公報
しかしながら、こうした従来の転動装置またはその品質管理方法は、ICタグを取り付けた製品のトレーサビリティを向上させるためには確かに有益ではあるが、製品の品質機能を保証するという面では未だ不十分である。
例えば、従来のICタグを取り付けた転動装置では、ICタグに、その製品の履歴や管理情報を記録することによってトレーサビリティを向上させるが、その製品固有のデータをその製品の識別情報として記録してはいない。というのは、前者の履歴もしくは管理情報は、通常、書き換え可能に又は暗号化しないで記録するから、意図的に書き換え又は成りすましをすることが可能であり、その製品の識別情報として利用できないからである。従って、従来のICタグを取り付けた装置は、その装置を他の装置と確実に識別させることができないから、製品を間違って取り付ける不都合をなくすことや、流通過程においてその製品の真偽を識別することができないことになる。すなわち、せっかくICタグを取り付けても従来の製品はその製品の品質機能を保証するためには役にたたない。
本発明の一態様では、こうした問題点を解決するため、内方部材と、外方部材と、複数の転動体とを有する転動装置であって、前記転動装置を構成する部品の少なくとも1つに、書き換え可能な部分と書き換え不可の部分とを有する少なくとも1つのICタグを取り付けた、又は、書き換え可能なタグと書き換え不可のタグとを含む複数のICタグを取り付けた転動装置を提供する。
本発明は、また別の態様として、内方部材と、外方部材と、複数の転動体とを有する転動装置であって、前記転動装置を構成する部品の少なくとも1つにに、暗号化されていない通常のデータを書き込み可能な部分と暗号化されたデータを書き込み可能な部分とを有する少なくとも1つのICタグを取り付けた、又は、暗号化されていない通常のデータを書き込み可能なタグと暗号化されたデータを書き込み可能なタグとを含む複数のICタグを取り付けた転動装置を提供する。
更に別の態様として、内方部材と、外方部材と、複数の転動体とを有する転動装置であって、前記転動装置を構成する部品の少なくとも1つに、外部から認識可能な位置と、外部から認識不能な位置とに、それぞれ少なくとも1つのICタグを取り付けた転動装置を提供する。
なお、外部から認識可能な位置に取り付けたICタグの少なくとも1つは、書き換え可能とすることができる。また、外部から認識不可能な位置に取り付けたICタグの少なくとも1つは、書き換え不可とすることができる。
また、外部から認識不能な位置に取り付けたICタグは、前記転動装置を分解したときに認識可能とすることができる。
本発明によれば、転動装置を構成する部品に取り付けた複数のICタグ又は複数のICタグの部分に、書き換え可能もしくは不能のデータを、又は暗号化された/されていないデータをそれぞれ書き込み、あるいは、複数のICタグ又は複数のICタグの部分を、外部から認識可能な、もしくは認識不可能な位置に取り付けることにより、転動装置のトレーサビリティの向上を図るとともに、品質保証機能の向上を図ることができる。即ち、本発明により、転動装置の履歴情報を迅速、確実に管理するとともに、製品を間違って取り付ける不都合をなくすことや、流通過程においてその製品の真偽を識別することができる。
また、本発明に使用するICタグは、書き込む情報を、書き換えてはいけない部分と、書き換えても良い部分に選別するので、必要な情報を最小限に選択することができ、また書き込む情報を整理することができ、更に、書き換えの可能な情報の更新によって、必要なメモリ容量を少なくすることと、それに伴いICタグの形状の小型化を図ることができる。
本発明を、以下、添付の図面を参照し転がり軸受を例に詳説する。ただし、本発明は、転がり軸受のみならず、ボールネジ、リニアガイド等他の転動装置にも適用できることは勿論である。
従来から転がり軸受は、製造年月日や製造ロット等の情報を刻印する事により、トレーサビリティの確保を図っている。具体的には、転がり軸受に故障や不具合等が発見された場合に、この転がり軸受に刻印された上記製造ロット等の情報等の履歴情報の一部から、この転がり軸受に関する製造履歴等の履歴情報を入手もしくは照会する。そして、この履歴情報を用いて、例えば、同様の故障等が生じる可能性のある転がり軸受が組み込まれた機械設備の特定や、不具合原因の追及、更には改善処置等を行なう事ができる。
しかしながら、上述した刻印による方法の場合には、刻印できるスペースに制約を受ける為、多くの情報を刻印する事が困難となる。この結果、限られた少ない情報を基に製造工場や修理履歴等の詳細な履歴情報を照会したり探し出したりするには、時間及び手間が多くかかる上、正確な履歴情報が得られない可能性があった。又、限られたスペース内に、多くの情報を刻印する作業は面倒で、時間及び工数が多くかかると共に、刻印された情報が外部から直接読み取る事ができない場合があり、こうした場合は、転がり軸受を分解する作業が必要となる為、やはり多くの時間及び工数が必要であった。
そこで、ICタグ(ICチップとも言う)が使用されるようになったわけであるが、このICタグは、一般的に小型且つ軽量で、刻印を施す場合の情報量に比べて、多くの情報(例えば、製造年月日や製造ロットの他、製造工場や修理履歴等の履歴情報)を記憶する事ができる。又、ICタグに記憶された履歴情報は、例えばこのICタグに結線した接点端子と、リーダ/ライタ等の外部装置とを直接接触させるか、或は、アンテナを用いて行なう無線通信(非接触)によるかを問わず、容易に読み取る事ができる。この為、転がり軸受に関する詳細な履歴情報を得る為に、端末等を用いて行なう照会作業を省略若しくは簡略化して、この詳細な履歴情報を短時間に且つ正確に入手する事できる。又、面倒な刻印作業を省略する事もできる。この結果、転がり軸受のトレーサビリティを向上させて、この転がり軸受の履歴管理を確実且つ簡易に行なう事ができる。
本発明の一実施の形態に係る転動装置は、内方部材と外方部材と複数の転動体とを有し、その構成部品(前記内方部材、外方部材の他に、後述の実施例における密封装置、更には軸受のカバー等を含む)の少なくとも1つに、書き換え可能な部分と書き換え不可の部分とを有するICタグを少なくとも1つ取り付ける。ICタグを複数取り付ける場合は、書き換え可能なタグと書き換え不可のタグとを含む。なお、本発明においては、ICタグの書き換え可能もしくは不可の部分と、書き換え可能もしくは不可のICタグとを組み合わせて使用することも許容する。後に示す他の実施の形態においても同様である。
図1は、本発明の一実施の形態に係る転がり軸受を示すもので、内方部材1と、外方部材2と、複数の転動体3とを有する。この実施の形態では、内方部材1を回転輪、外方部材2を静止輪とし、静止輪である外方部材の一部に直接又は他の部材を介してICタグ4を一つ取り付けた例を示す。
ICタグ4を取り付ける手段は特に限定されない。例えば、転動装置を構成する部品の表面に保持凹部を設け、ICタグ4を、この保持凹部内に固定することができる。この様に構成すれば、ICタグの損傷防止を図れると共に、このICタグの取付位置に関する自由度を向上できる。
また、ICタグを、接着剤により接着固定してもよい。この場合、ICタグの表面全体を接着剤により覆えば、ICタグの表面を外部空間に露出させずにICタグの損傷を防ぐことができる。
また、接着剤ではなく、ろう材を用いたろう付け(もしくはハンダ付け)により固定しても良い。さらに、ICタグの表面を接着剤により覆わずに、このICタグの表面にラミネート等の防水加工を施しても良い。
図2は、本発明の別の実施の形態を示すもので、内方部材1を静止輪、外方部材2を回転輪とし、静止輪である内方部材の一部に直接又は他の部材を介してICタグ4を一つ取り付けた例を示す。
図1及び2において、静止輪は、静止側周面に静止側軌道を有し、使用時にも回転しない。又、上記回転輪は、上記静止側周面と対向する回転側周面に上記静止側軌道と対向する回転側軌道をそれぞれ有し、使用時に回転する。又、上記複数個の転動体は、上記静止側軌道と上記回転側軌道との間に転動自在に設けられている。
この実施の形態では、ICタグを一つ取り付ける場合は、そのICタグの書き換え可能な部分に、またはICタグを複数個使用する場合は、書き換え可能なICタグに、そのICタグを取り付ける転がり軸受に関する情報(例えば履歴情報)を記憶する。
また、ICタグを一つ取り付ける場合は、そのICタグの書き換え不可の部分に、またはICタグを複数個使用する場合は、書き換え不可能なICタグに、軸受メーカや軸受仕様等のID番号を書き込む。
この実施の形態では、書き換え不可の部分に、軸受メーカや軸受仕様等のID番号を書き込むから、軸受が間違えられて取り付けられることを防止することができ、またID番号はそのタグを取り付けた軸受の識別情報となるので、流通過程において、その軸受が本物か否かを識別でき、偽物を排除することができる。
なお、この実施の形態において、ICタグの書き込み可能な部分又は書き込み可能なICタグは例えばRAMタイプを、書き込み不可の部分又は書き込み不可のICタグは例えばROMタイプを使用する。
また、前記ICタグ又はICタグの部分に書き込むデータとしては、例えば、製造年月日、製造ロット、製造工場、使用開始時期、修理履歴(または交換履歴)、製造番号、設計・製造・品質担当者、各構成部材の材質、加工方法、組立方法、品質検査の結果、流通経路等があり、このうちの少なくとも1つ又は用途や目的に応じて複数を選択して組み合わせて書き込む。以下に示す他の実施の形態においても同様である。
本発明に係る転動装置の別の実施の形態は、内方部材と、外方部材と、複数の転動体とを有し、前記内方部材と外方部材とを含む構成部品の1つもしくは複数に、暗号化されていない通常のデータ(すなわち、いわゆる平文のデータ)を書き込み可能な部分と暗号化されたデータを書き込み可能な部分とを有するICタグを少なくとも1つ取り付ける。ICタグを複数取り付ける場合は、暗号化されていない通常のデータを書き込み可能なタグと暗号化されたデータを書き込み可能なタグとを含む。
この実施の形態では、ICタグを一つ取り付ける場合は、そのICタグの通常のデータとして書き込み可能な部分に、またはICタグを複数個使用する場合は、通常のデータとして書き込み可能なICタグに、軸受仕様等のID番号を書き込む。これにより、軸受が間違えられて取り付けられることを防止できる。なお、書き込む情報はこれに限らず、必要に応じて選択できる。
また、ICタグを一つ取り付ける場合は、そのICタグの暗号化されたデータを書き込み可能な部分に、またはICタグを複数個使用する場合は、暗号化されたデータを書き込み可能なICタグに、軸受メーカや生産された工場や地域のデータを暗号化して書き込む。これにより、流通過程において、その軸受が本物か否かを識別でき、偽物を排除することができる。
なお、この実施の形態において、ICタグの通常のデータを書き込み可能な部分又は通常のデータを書き込み可能なICタグは例えばRAMタイプを使用し、暗号化されたデータを書き込み可能な部分又は暗号化されたデータを書き込み可能なICタグは例えばROMタイプを使用する。前者はROMタイプも使用可能である。
本発明に係る転動装置の更に別の実施の形態は、内方部材と、外方部材と、複数の転動体とを有し、その転動装置を構成する部品の少なくとも1つに、外部から認識可能な位置と、外部から認識不能な位置とに、それぞれ少なくとも1つのICタグを取り付ける。
この実施の形態において、外部から認識可能な位置に取り付けたICタグの少なくとも1つは、書き換え可能とすることができ、また、外部から認識不可能な位置に取り付けたICタグの少なくとも1つは、書き換え不可とすることができる。そして書き換え可能なICタグをRAMタイプとし、書き換え不可のICタグをROMタイプとすることができる。
なお、外部から認識不能な位置に取り付けるとは、例えば、転動装置を分解したときに認識可能となるような位置に取り付けることをいう。
本発明の転動装置について、実施例を示して更に説明する。ただし、ここでは、簡単のため、ICタグを一つ(但し、データを書き込む部分は複数ある)使用する実施例を示す。前述の如く、本発明では、複数個のICタグを使用することもあり、その場合でも、以下の実施例の構成は適用可能である。
(実施例1)
本発明に係るICタグとして、無線ICタグ(RFID)を使用した実施例を説明する。
無線ICタグ4は、図3に示す基本構成のように、ICチップ4aとアンテナ4bとをプラスチックシート等から成るICタグ基板4cに結線し固定して成る。ICチップ4aは一般に1mm角以下であってきわめて小型のものであって、少なくとも情報を記憶する為のメモリを備える。メモリは、データの読み出しのみを行なう例えばROMタイプのものと、データの読み書きを行なえる例えばRAMタイプとがある。アンテナ4bは、例えば、ICタグ基板に導電性インクでコイル状に印刷して成形する。ICチップは、例えばエポキシ系接着剤等を用いて基板に貼り付ける。
無線ICタグ4を使用すれば、ICチップ4aに記憶された情報を、アンテナを備えたリーダ/ライタ等の外部装置5を用いた無線通信により、非接触で読み取る事ができる。この為、上記ICタグに記憶された情報を読み取る作業を、転がり軸受を機械設備から取り外さずに行なえる。又、無線ICタグを転がり軸受の内部に固定した場合にも、この転がり軸受を分解する作業が不要になる。
尚、外部装置5として、アンチコリジョン機能(衝突防止機能)を有する外部装置を用いれば、例えば、機械設備に組み付けられた総ての転がり軸受にそれぞれ固定された、複数のICタグ内の情報を、同時に読み取る事ができる。
なお、本出願におけるICタグは、こうしたICチップとアンテナが組み合わされた無線ICタグを含め、単にICタグと称している。
上記ICタグ(無線ICタグ)に記憶させた情報を読み取る為には、機械設備の外部空間に設置した外部装置5を用いて行なう。この外部装置5はハンディ型であってもよい。
具体的には、この外部装置5と上記ICタグ4との間で、非接触による無線通信を行ない、このICタグ4に記憶された情報を、上記外部装置側に伝送する。そして、この情報を、例えばこの外部装置5と接続した図示しない端末のディスプレイ上に表示させる。こうした手段によれば、ICタグに記録された情報を短時間に且つ正確に入手する事ができる。
尚、本発明に用いるICタグの種類は特に問わないが、ICタグを、高炭素クロム軸受鋼等の鋼製のハブ、外輪等に固定する事に鑑み、磁性を有する金属の影響を受けずに外部装置との間で正確な無線通信を行なえる、金属対応型のICタグが、好ましく使用できる。
本実施例においても、前述した実施の形態の様に、転動装置を構成する部品に取り付けたICタグの複数の部分に、書き換え可能/不能のデータを、又は暗号化された/されていないデータをそれぞれ書き込み、あるいは、複数のICタグ又は複数のICタグの部分を、外部から認識可能な/認識不可能な位置に取り付けることにより、転動装置のトレーサビリティの向上を図るとともに、品質保証機能の向上を図ることができる。従って、本実施例においても、転動装置の履歴情報を迅速、確実に管理するとともに、製品を間違って取り付ける不都合を取り除くことや、流通過程においてその製品の真偽を識別することができる。
(実施例2)
図4(a),(b)は、本発明に係るICタグを、転動装置(この実施例では転がり軸受)を構成する密封装置に取り付けた実施例を示す。図4(a)は断面図、図4(b)は図4(a)の左側面図である。
図4(a),(b)に示される本発明に係る転がり軸受装置10は、外輪11と、内輪12と、外輪11と内輪12との間で周方向に転動自在に配設された複数の玉(即ち、転動体)13と、外輪11に固定される外周基端部および内周先端部16を有する円環形状の密封装置14,14とを備えている深溝玉軸受である。
密封装置14の内周先端部16は、内輪12端部の外周面に形成されたシール溝15に隙間を介して配置されている。即ち、転がり軸受装置10は、内周先端部16とシール溝15との間にラビリンスを形成する非接触型の密封装置14を有する。そして、転がり軸受装置10は、密封装置14の外側面に無線ICタグ17を配置している。
さて、上記のように構成された転がり軸受装置10をより詳細に説明する。
外輪11は、その外輪外周面にハウジング(不図示)が外嵌される。外輪11は、その外輪内周面の中央部に外輪軌道面18が形成されており、当該外輪軌道面18の軸方向両端部には凹状の密封装置固定部19が形成され、ここに密封装置14の外周基端部が固定されている。
内輪12は、その内輪内周面に軸(不図示)が内嵌される。内輪12は、その内輪外周面の中央部に内輪軌道面20が形成されており、当該内輪軌道面20の軸方向両側の端部には、凹状の前述したシール溝15が形成されている。
密封装置14は、上述したように、円環形状に形成されており、玉13に対して軸方向両側にそれぞれ配置されている。密封装置14は、金属製の芯金21を折曲加工することにより成形されており、芯金21の外周基端部側(即ち、密封装置14の外周基端部)には、外輪11の密封装置固定部19に嵌着される固定部22を有し、芯金21の内周先端部側には、内輪12のシール溝15に予め定められた隙間を介して配置されて、シール溝15との間にラビリンスを形成する内周先端部16を有する。
無線ICタグ17は、例えばエポキシ系接着剤等を用いて、一方の密封装置14の外側面に貼り付けられている。
無線ICタグのアンテナ24は、無線ICタグIC17が使用する周波数帯域に対応した長さで、本体部23から密封装置14の芯金21の円周方向に沿って湾曲状に延出されている。尚、防湿性を向上させるために、本体部23の表面に、ふっ素樹脂をコーティングしたり、ふっ素樹脂やポリエステル等のシートを貼り付けたりするのが好ましい。また、アンテナ24は、印刷だけでなく、フレキシブル基板をエッチングしてアンテナ部分を形成してもよい。更に、送受信される信号の信頼性向上のために、装置に組み付けられた際に、無線ICタグ17、特にアンテナ24が外部へ露出するような個所に配置されるのが好ましい。
無線ICタグ17には、装置への組付け前に、軸受名番やロット番号等の製品情報が書き込まれて保存され、装置への組付け時に、組付け日時等の製品情報が書き込まれる。そして、一定期間使用後のメンテナンス時に、メンテナンス履歴等の製品情報が書き込まれる。無線ICタグ17は、別途用意した送受信機(不図示)からの電波による電力で作動されて、その送受信機に対してそれら製品情報を無線送信することができる。そのため、転がり軸受装置10の外部において非接触で、多量の前記製品情報を瞬時に読み出すことができる。
尚、ROMタイプの無線ICタグ17を用いた場合、装置への組付け前に、軸受名番やロット番号等の製品情報を書き込んで保存し、装置への組付け時に、組付け日時等の製品情報を書き込んでおくことにより、転がり軸受装置10の外部において非接触で、前記製品情報を読み出すことができる。また、前記製品情報のうち、軸受名番やロット番号等の製品情報及び組付け日時等の製品情報は、装置への組み込み時または組み込み後に書き込むようにしてもよい。また、前記製品情報として、製造工程において、1日の全製品に付すロット番号を書き込んでおくようにしてもよい。そうすれば、ロット管理を簡便に行なうことができる。
無線ICタグ17は、密封装置14が外輪11に装着されるのと一緒に組み付けられるため、工数の増加を伴うことなく取付けられる。そして、前記送受信機によって外部から無線アクセスすることにより、製品情報を非接触で瞬時にして確認することができる。また、無線ICタグ17は書き込み可能な情報容量が多いので、個別番号管理が可能になって、トレーサビリティを向上させることができる。
前述した軸受装置10によれば、軸受名番やロット番号等の製品情報が書き込まれた無線ICタグ17が密封装置14の外側面に配置される。従って、無線ICタグ17は、密封装置14の固定部22が外輪11の密封装置固定部19に装着されるのと一緒に組み付けられるため、工数の増加を伴うことがない。また、従来のもののように、特殊な機械装置を用いて刻印やレーザマーキングを行なうことなく、且つ、分解等の付加作業を伴うことなく、且つ、スペース面の不足や煩雑な番号管理を伴うことなく、外部から無線ICタグ17に無線アクセスすることにより、軸受名番やロット番号等の製品情報を非接触で瞬時にして確認することができる。それにより、製品情報を外部から非接触で読み取ることにより、製品の管理を簡便化することができる。また、無線ICタグ17は書き込み可能な情報容量が多いので、個別番号管理が可能になって、トレーサビリティを向上させることができる。
また、軸受装置10によれば、無線ICタグ17のアンテナ24が密封装置14の円周方向に配置されている。それ故、無線ICタグ17が使用する周波数帯域に対応した長さのアンテナ24を密封装置14の円周方向に沿って配置することが望ましい。
また、軸受装置10によれば、内周先端部16がシール溝15に隙間をもって配置される非接触型の密封装置14が用いられる。従って、密封装置14の内周先端部16とシール溝15との間にラビリンスを形成する転がり軸受装置10において、外部から無線ICタグ17に無線アクセスすることによって、軸受名番やロット番号等の製品情報を非接触で一瞬にして確認でき、製品情報を外部から非接触で読み取ることにより、製品の管理を簡便化することができる。
また、本発明の転がり軸受装置は、前記密封装置が、芯金を弾性部材で覆って形成され、前記無線ICタグが、前記芯金に固定された後に、その表面がエラストマを加硫接着した被膜により覆われている。この場合、無線ICタグの表面がエラストマを加硫接着した被膜により保護されるので、水や塵等が付着する装置に用いられたとしても、水や塵等により汚損されることがないので、長期的な使用に耐えることができる。
本実施例においても、前述した実施の形態の様に、転動装置を構成する部品に取り付けたICタグの複数の部分に、書き換え可能/不能のデータを、又は暗号化された/されていないデータをそれぞれ書き込み、あるいは、複数のICタグ又は複数のICタグの部分を、外部から認識可能な/認識不可能な位置に取り付けることにより、転動装置のトレーサビリティの向上を図るとともに、品質保証機能の向上を図ることができる。従って、本実施例においても、転動装置の履歴情報を迅速、確実に管理するとともに、製品を間違って取り付ける不都合を取り除くことや、流通過程においてその製品の真偽を識別することができる。
本発明の一実施の形態を示す断面図である。 本発明の別の実施の形態を示す断面図である。 は、本発明に使用する無線ICタグの実施例を示す構成図である。 (a),(b)は、本発明に係るICタグを取り付けた軸受の実施例を示し、図4(a)は断面図、図4(b)は図4(a)の左側面図である。
符号の説明
1 内方部材
2 外方部材
3 転動体
4 ICタグ
4a ICチップ
4b アンテナ
4c ICタグ基板
5 外部装置
10 転がり軸受け装置
11 外輪
12 内輪
13 転動体
14 密封装置
15 シール溝
16 内周先端部
17 無線ICタグ
18 外輪軌道面
19 密封装置固定部
20 内輪軌道面
21 芯金
22 固定部
23 本体部
24 アンテナ

Claims (10)

  1. 内方部材と、外方部材と、複数の転動体とを有する転動装置であって、
    前記転動装置を構成する部品の少なくとも1つに、書き換え可能な部分と書き換え不可の部分とを有する少なくとも1つのICタグを取り付けた、又は、書き換え可能なタグと書き換え不可のタグとを含む複数のICタグを取り付けた転動装置。
  2. 請求項1に記載の転動装置において、ICタグの書き込み可能な部分又は書き込み可能なICタグはRAMタイプであり、書き込み不可の部分又は書き込み不可のICタグはROMタイプであることを特徴とする転動装置。
  3. 内方部材と、外方部材と、複数の転動体とを有する転動装置であって、
    前記転動装置を構成する部品の少なくとも1つに、暗号化されていない通常のデータを書き込み可能な部分と暗号化されたデータを書き込み可能な部分とを有する少なくとも1つのICタグを取り付けた、又は、暗号化されていない通常のデータを書き込み可能なタグと暗号化されたデータを書き込み可能なタグとを含む複数のICタグを取り付けた転動装置。
  4. 請求項3に記載の転動装置において、ICタグの通常のデータを書き込み可能な部分又は通常のデータを書き込み可能なICタグはRAMタイプであり、暗号化されたデータを書き込み可能な部分又は暗号化されたデータを書き込み可能なICタグはROMタイプであることを特徴とする転動装置。
  5. 内方部材と、外方部材と、複数の転動体とを有する転動装置であって、
    前記転動装置を構成する部品の少なくとも1つに、外部から認識可能な位置と、外部から認識不能な位置とに、それぞれ少なくとも1つのICタグを取り付けた転動装置。
  6. 請求項5に記載の転動装置において、外部から認識可能な位置に取り付けたICタグの少なくとも1つは、書き換え可能であることを特徴とする転動装置。
  7. 請求項5又は6に記載の転動装置において、外部から認識不可能な位置に取り付けたICタグの少なくとも1つは、書き換え不可であることを特徴とする転動装置。
  8. 請求項5乃至7のいずれか一項に記載の転動装置において、外部から認識不能な位置に取り付けたICタグは、前記転動装置を分解したときに認識可能となることを特徴とする転動装置。
  9. 請求項5乃至8のいずれか一項に記載の転動装置において、書き換え可能なICタグをRAMタイプとし、書き換え不可のICタグをROMタイプとすることを特徴とする転動装置。
  10. 請求項1乃至9のいずれか一項に記載の転動装置において、前記ICタグ又はICタグの部分には、製造時期、製造ロット、製造工場、使用開始時期、修理履歴の少なくとも1つを、暗号化して又は暗号化しないで記録することを特徴とする転動装置。
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