JP2009097293A - 軒樋支持金具 - Google Patents
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Abstract
【課題】軒樋をその長手方向でスムーズに移動させることができ、特に、波型スレート屋根用のものにあっては、保持具に対して帯状金属板の本体部が回転し難く、蝶ナットの締付が緩みにくい軒樋支持金具を提供する。
【解決手段】本体部1の両端に軒樋2を保持する樋耳保持部3がある帯状金属板4と、同本体部1の中程で立設固定され、折板屋根5に取付けられる吊ボルト6とを備える軒樋支持金具において、前記樋耳保持部3の少なくとも一方は、フック状に構成されており、前記帯状金属板4の断面は略コ字形状とし、前記本体部1および前記樋耳保持部3の上側水平部3aにおいて、断面略コ字形状の開口部を内側に向け、上側水平部3aの末端にて断面略コ字形状の開口部の向きを変えることにより、前記樋耳保持部3の垂直部3bと下側水平部3cにおいて、断面略コ字形状の開口部が外側に向けて形成されるようになした。
【選択図】図1
【解決手段】本体部1の両端に軒樋2を保持する樋耳保持部3がある帯状金属板4と、同本体部1の中程で立設固定され、折板屋根5に取付けられる吊ボルト6とを備える軒樋支持金具において、前記樋耳保持部3の少なくとも一方は、フック状に構成されており、前記帯状金属板4の断面は略コ字形状とし、前記本体部1および前記樋耳保持部3の上側水平部3aにおいて、断面略コ字形状の開口部を内側に向け、上側水平部3aの末端にて断面略コ字形状の開口部の向きを変えることにより、前記樋耳保持部3の垂直部3bと下側水平部3cにおいて、断面略コ字形状の開口部が外側に向けて形成されるようになした。
【選択図】図1
Description
本願発明は、建造物に取付けられる軒樋支持金具であり、例えば、折板屋根や波型スレート屋根に取付けられる軒樋支持金具に関するものである。
従来から、特開2007−224611号公報に示されるように、折板屋根に吊ボルトを介して取付けられる軒樋支持金具が知られている。この軒樋支持金具は、図8に示すように、本体部1の前後両端に軒樋2を保持する前側樋耳保持部3dと後側樋耳保持部3eがある帯状金属板4と、上端部6aが折板屋根5の山部5aに、下端部6bが帯状金属板4と一対のナット12にて固定される吊ボルト6とを備えている。軒樋2は前側耳部7aと後側耳部7bとがそれぞれ帯状金属板4の前側樋耳保持部3dと後側樋耳保持部3eに挿入係止される。この場合、帯状金属板4の前側樋耳保持部3dが後側樋耳保持部3eより高くなっており、折板屋根5の谷部の前方に軒樋2が位置するので、折板屋根5から落下した雨水は飛び散らずに折板屋根5の谷部の先端から軒樋2の中に流出する。
一方、波型スレート屋根に保持具を介して取付けられる軒樋支持金具が知られている。この軒樋支持金具は、図10、図11に示すように、本体部1の後端に軒樋を保持する後側樋耳保持部9がある帯状金属板4と、傾斜部11aと垂直部11bとからなる保持具11とを備えている。また、後側樋耳保持部9は帯状金属板4の本体部1の後端から延出形成される上側水平部9aと、該上側水平部9aの末端から下方に向けて延出形成される垂直部9bと、該垂直部9bの下端から帯状金属板4の本体部1の中程側に向けて延出形成される下側水平部9cとからなり、前記垂直部9bと保持具11は穴部11cを介して蝶ナット16にて任意の高さで係止され、該穴部11cに嵌合するよう回り止め突起17が前記垂直部9bに配設されている。
特開2007−224611号公報
しかしながら、上記従来例である折板屋根5に取付けられる前者の軒樋支持金具にあっては、軒樋2を吊下げ保持させて施工するに際して、軒樋2を接続する作業等のために同軒樋2をその長手方向で前記帯状金属板4に対して移動させる必要があり、図9に示すように、前記帯状金属板4の後側樋耳保持部3eにおいては、補強のために設けられたリブにより断面略コ字形状となっている開口部が上側水平部3a、垂直部3b、下側水平部3cのいずれにおいても内側を向いているので、前記軒樋2の後側耳部7bが前記帯状金属板4の後側樋耳保持部3eの断面端部エッジ3fに引っ掛かってスムーズに移動させ難いものである。
また、波型スレート屋根に取付けられる後者の軒樋支持金具にあっては、これに加えて、後側樋耳保持部9の垂直部9bを介して蝶ナット16にて保持具11に固定するに際して、図10、図11に示すように、回り止め突起17を設けない限り、前記帯状金属板4の本体部1が前記保持具11に対して回転し、蝶ナット16の締付が緩み易くなる。
本願発明は、上記背景技術に鑑みてなしたものであり、その目的は、軒樋をその長手方向でスムーズに移動させることができ、特に、波型スレート屋根用のものにあっては、保持具に対して帯状金属板の本体部が回転し難く、蝶ナットの締付が緩みにくい軒樋支持金具を提供することである。
上記課題を解決するために、本願請求項1記載の発明は、本体部の両端に軒樋を保持する樋耳保持部がある帯状金属板と、同帯状金属板に固定され、建造物に取付けられる取着体とを備える軒樋支持金具において、前記樋耳保持部の少なくとも一方(この実施形態では、後側樋耳保持部3e)は、前記本体部の一端から延出形成される上側水平部と、該上側水平部の末端から下方に向けて延出形成される垂直部と、該垂直部の下端から前記本体部の中程側に向けて延出形成される下側水平部とからなって、軒樋の耳部を外側から覆うように構成されており、前記帯状金属板の断面は略コ字形状とし、前記本体部および前記樋耳保持部の前記上側水平部において、断面略コ字形状の開口部を内側に向け、前記上側水平部の末端にて断面略コ字形状の開口部の向きを変えることにより、前記樋耳保持部の前記垂直部と前記下側水平部において、断面略コ字形状の開口部が外側に向けて形成されることを特徴としている。
本願請求項2記載の発明は、本体部の両端に軒樋を保持する樋耳保持部がある帯状金属板と、同本体部の中程で立設固定され、折板屋根に取付けられる吊ボルトとを備える軒樋支持金具において、前記樋耳保持部の少なくとも一方は、前記本体部の一端から延出形成される上側水平部と、該上側水平部の末端から下方に向けて延出形成される垂直部と、該垂直部の下端から前記本体部の中程側に向けて延出形成される下側水平部とからなって、軒樋の耳部を外側から覆うように構成されており、前記帯状金属板の断面は略コ字形状とし、前記本体部および前記樋耳保持部の前記上側水平部において、断面略コ字形状の開口部を内側に向け、前記上側水平部の末端にて断面略コ字形状の開口部の向きを変えることにより、前記樋耳保持部の前記垂直部と前記下側水平部において、断面略コ字形状の開口部が外側に向けて形成されることを特徴としている。
本願請求項3記載の発明は、本体部の前後両端に軒樋を保持する前側樋耳保持部と後側樋耳保持部がある帯状金属板と、該後側樋耳保持部で固定され、波型スレート屋根に取付けられる保持具とを備える軒樋支持金具において、前記後側樋耳保持部は、前記本体部の後端から延出形成される上側水平部と、該上側水平部の末端から下方に向けて延出形成される垂直部と、該垂直部の下端から前記本体部の中程側に向けて延出形成される下側水平部とからなって、軒樋の耳部を外側から覆うように構成されており、前記帯状金属板の断面は略コ字形状とし、前記本体部および前記後側樋耳保持部の前記上側水平部において、断面略コ字形状の開口部を内側に向け、前記上側水平部の末端にて断面略コ字形状の開口部の向きを変えることにより、前記後側樋耳保持部の前記垂直部と前記下側水平部において、断面略コ字形状の開口部が外側に向けて形成され、前記保持具は前記後側樋耳保持部の前記垂直部にて外側へ向いた断面略コ字形状の開口部と上下スライド自在に嵌合し、任意の高さで固定されることを特徴としている。
本願請求項1記載の発明の軒樋支持金具においては、帯状金属板を補強するために設けられたリブにより断面略コ字形状となっている開口部が帯状金属板の本体部および樋耳保持部の上側水平部において、内側に向けて形成されているので、雨水やごみが帯状金属板の本体部に溜まりにくい。また、樋耳保持部の垂直部と下側水平部において、断面略コ字形状の開口部が外側に向けて形成されているので、軒樋の耳部が樋耳保持部に引っ掛かることなく滑らかに摺接し、軒樋をその長手方向でスムーズに移動させることができて施工し易くなる。
本願請求項2記載の発明の軒樋支持金具においては、折板屋根に取付けられて、上記の効果を奏する。
本願請求項3記載の発明の軒樋支持金具においては、波型スレート屋根に取付けられて、上記の効果を奏するうえ、波型スレート屋根用の保持具は帯状金属板の後側樋耳保持部の垂直部にて外側へ向いた断面略コ字形状の開口部と上下スライド自在に嵌合してガイドされ、これにより任意の高さで固定されるため、波型スレート屋根用の保持具に対して帯状金属板の本体部が回転し難く、蝶ナットの締付が緩みにくいものとなる。
図1乃至3は、本願発明の第1の実施形態である軒樋支持金具を示している。この実施形態の軒樋支持金具では、本体部1の両端に軒樋2を保持する樋耳保持部3がある帯状金属板4と、同本体部1の中程で立設固定され、折板屋根5に取付けられる吊ボルト6とを備える軒樋支持金具において、前記樋耳保持部3の少なくとも一方は、前記本体部1の一端から延出形成される上側水平部3aと、該上側水平部3aの末端から下方に向けて延出形成される垂直部3bと、該垂直部3bの下端から前記本体部1の中程側に向けて延出形成される下側水平部3cとからなって、軒樋2の耳部7を外側から覆うように構成されており、前記帯状金属板4の断面は略コ字形状とし、前記本体部1および前記樋耳保持部3の前記上側水平部3aにおいて、断面略コ字形状の開口部を内側に向け、前記上側水平部3aの末端にて断面略コ字形状の開口部の向きを変えることにより、前記樋耳保持部3の前記垂直部3bと前記下側水平部3cにおいて、断面略コ字形状の開口部が外側に向けて形成されている。これは、建造物が折板屋根5、取着体が吊ボルト6の場合である。
以下、この実施形態の軒樋支持金具を、より具体的詳細に説明する。図1に示すように、軒樋支持金具は、本体部1の前後両端に軒樋を保持する前側樋耳保持部3dと後側樋耳保持部3eがある帯状金属板4と、同本体部1の中程で立設固定され、折板屋根5に取付けられる吊ボルト6とを備えている。軒樋2は前側を高くした断面凹形状で、上端部に凹状の前側耳部7aと凸状の後側耳部7bとを備え、合成樹脂や合成樹脂で金属薄板を被膜した複合材等で形成されている。帯状金属板4は、本体部1の中央が略水平で前端が後端より高くなるよう前後両端にかけて隆起し、前端部に鍵状の前側樋耳保持部3dと後端部にフック状の後側樋耳保持部3eとを備え、帯状金属板材を折曲加工して形成されている。そして、軒樋2は前側耳部7aと後側耳部7bとがそれぞれ帯状金属板4の前側樋耳保持部3dと後側樋耳保持部3eに保持される。
吊ボルト6は図2に示すように、帯状金属板4の前側樋耳保持部3dが折板屋根5の先端より前方に位置するように、上端部6aにて折板屋根5の山部5aに設けられた貫通孔5dと、下端部6bにて帯状金属板4の中央に設けられた貫通孔4aと、一対のナット12でそれぞれ固定されている。この軒樋支持金具は折板屋根5の山部5aの先端に沿って、複数が直線的に配置され、吊ボルト6の固定位置を上端部6aにて調整することにより、軒樋2に水勾配が付けられる。ここで、折板屋根5の山部5aの上側には貫通孔5dからの雨水の漏れを防止するとともに、振動を吸収するためのパッキン13が挿入されている。
なお、吊ボルト6は帯状金属板4の中程で立設するよう、帯状金属板4と一体成形してもよい。
この場合、帯状金属板4の前側樋耳保持部3dが後側樋耳保持部3eより高くなっており、折板屋根5の谷部5bの前方に軒樋2が位置するので、折板屋根5から落下した雨水は飛び散らずに折板屋根5の谷部5bの先端から軒樋2の中に流出する。
次に、軒樋支持金具が軒樋2を保持する構成について詳細に説明する。図3に示すように、後側樋耳保持部3eは、本体部1の後端から延出形成される上側水平部3aと、上側水平部3aの末端から下方に向けて延出形成される垂直部3bと、垂直部3bの下端から本体部1の中程側に向けて延出形成される下側水平部3cとからなって、軒樋2の後側耳部7bを外側から覆うように構成されている。
また、帯状金属板4は補強のために長手方向に沿って両側にリブを設け、その断面を略コ字形状とし、本体部1および後側樋耳保持部3eの上側水平部3aにおいて、断面略コ字形状の開口部を内側に向け、上側水平部3aの末端にて断面略コ字形状の開口部の向きを変えることにより、後側樋耳保持部3eの垂直部3bと下側水平部3cにおいて、断面略コ字形状の開口部が外側に向けて形成されている。
ここで、軒樋2の後側耳部7bは後側樋耳保持部3eのガイド14とバネ片15の間に差し込まれ、軒樋2の後側耳部7bを軸に前側方向に回動させることにより、前側耳部7aは前側樋耳保持部3dに差し込まれ、軒樋2は帯状金属板4に取り付けられる。この際、バネ片15は軒樋2の脱落防止片として機能する。
したがって、帯状金属板4を補強するために設けられたリブにより断面略コ字形状となっている開口部が帯状金属板4の本体部1および後側樋耳保持部3eの上側水平部3aにおいて、内側に向けて形成されているので、雨水やごみが帯状金属板4の本体部1に溜まりにくい。また、軒樋2の後側耳部7bは後側樋耳保持部3eの垂直部3bおよび下側水平部3cと接触するが、後側樋耳保持部3eの垂直部3bと下側水平部3cでは、断面略コ字形状の開口部が外側に向けて形成されているので、軒樋2の後側耳部7bが後側樋耳保持部3eに引っ掛かることなく滑らかに摺接し、軒樋2をその長手方向でスムーズに移動させることができて施工し易くなる。さらに、軒樋2の前側耳部7aと帯状金属板4の前側樋耳保持部3dを軒樋2の内側にて嵌合させることにより、軒樋2の前側に軒樋支持金具が露出しないようにして施工仕上がり外観を向上させることができる。
図4は、本願発明の第2の実施形態である軒樋支持金具を示している。ここでは、上記第1の実施形態と相違する事項についてのみ説明し、その他の事項(構成、作用効果等)については、上記第1の実施形態と同様であるのでその説明を省略する。図4に示すように、軒樋支持金具は、本体部1の前後両端に軒樋2を保持する前側樋耳保持部3dと後側樋耳保持部3eがある帯状金属板4と、同本体部1の中程で立設固定され、折板屋根5に取付けられる吊ボルト6とを備えている。軒樋2は前後同じ高さの断面凹形状で、上端部に凸状の前側耳部7aと後側耳部7bとを備え、合成樹脂や合成樹脂で金属薄板を被膜した複合材等で形成されている。帯状金属板4は、本体部1の中央が略水平で両端にかけて隆起し、両端部に同じ高さでフック状の前側樋耳保持部3dと後側樋耳保持部3eとを備え、帯状金属板材を折曲加工して形成されている。そして、軒樋2は前側耳部7aと後側耳部7bとがそれぞれ帯状金属板4の前側樋耳保持部3dと後側樋耳保持部3eに保持される。
吊ボルト6は図4に示すように、帯状金属板4の前側樋耳保持部3dが折板屋根5の先端より屋内側に入り込むように、上端部6aにて折板屋根5の山部5aに設けられた貫通孔5dと、下端部6bにて帯状金属板4の中央に設けられた貫通孔4aと、一対のナット12でそれぞれ固定されている。さらに、折板屋根5の谷部5bには、吊ボルト6が取付けられる山部5aの貫通孔5dと前後方向で位置を合わせて、雨水貫通孔5cを設ける。この軒樋支持金具は折板屋根5の山部5aの先端に沿って、複数が直線的に配置され、吊ボルト6の固定位置を上端部6aにて調整することにより、軒樋2に水勾配が付けられる。ここで、折板屋根5の山部5aの上側には貫通孔5dからの雨水の漏れを防止するとともに、振動を吸収するためのパッキン13が挿入されている。
この場合、折板屋根5に降った雨水は谷部5bに設けられた雨水貫通孔5cから軒樋支持金具に取り付けられている軒樋2の中に流出する。
したがって、帯状金属板4を補強するために設けられたリブにより断面略コ字形状となっている開口部が帯状金属板4の本体部1および前側樋耳保持部3d、後側樋耳保持部3eの上側水平部3aにおいて、内側に向けて形成されているので、雨水やごみが帯状金属板4の本体部1に溜まりにくいうえ、前側樋耳保持部3dと後側樋耳保持部3eの垂直部3bと下側水平部3cのそれぞれにおいて、断面略コ字形状の開口部が外側に向けて形成されているので、軒樋2の前側耳部7aと後側耳部7bが前側樋耳保持部3dと後側樋耳保持部3eに引っ掛かることなく滑らかに摺接し、軒樋2をその長手方向でよりスムーズに移動させることができて施工し易くなる。
図5乃至7は、本願発明の第3の実施形態である軒樋支持金具を示している。この軒樋支持金具は、図5に示すように、本体部1の前後両端に軒樋2を保持する前側樋耳保持部8と後側樋耳保持部9がある帯状金属板4と、該後側樋耳保持部9で固定され、波型スレート屋根10に取付けられる保持具11とを備える軒樋支持金具において、前記後側樋耳保持部9は、前記本体部1の後端から延出形成される上側水平部9aと、該上側水平部9aの末端から下方に向けて延出形成される垂直部9bと、該垂直部9bの下端から前記本体部1の中程側に向けて延出形成される下側水平部9cとからなって、軒樋2の耳部7を外側から覆うように構成されており、前記帯状金属板4の断面は略コ字形状とし、前記本体部1および前記後側樋耳保持部9の前記上側水平部9aにおいて、断面略コ字形状の開口部を内側に向け、前記上側水平部9aの末端にて断面略コ字形状の開口部の向きを変えることにより、前記後側樋耳保持部9の前記垂直部9bと前記下側水平部9cにおいて、断面略コ字形状の開口部が外側に向けて形成され、前記保持具11は前記後側樋耳保持部9の前記垂直部9bにて外側へ向いた断面略コ字形状の開口部と上下スライド自在に嵌合し、任意の高さで固定されている。これは、建造物が波型スレート屋根10、取着体が保持具11の場合である。
図5に示すように、軒樋支持金具は、本体部1の前後両端に軒樋2を保持する前側樋耳保持部8と後側樋耳保持部9がある帯状金属板4と、該後側樋耳保持部9で固定され、波型スレート屋根10に取付けられる保持具11とを備えている。軒樋2は前側を高くした断面凹形状で、上端部に凹状の前側耳部7aと凸状の後側耳部7bとを備え、合成樹脂や合成樹脂で金属薄板を被膜した複合材等で形成されている。帯状金属板4は、本体部1の中央が略水平で前端が後端より高くなるよう前後両端にかけて隆起し、前端部に鍵状の前側樋耳保持部8と後端部にフック状の後側樋耳保持部9とを備え、帯状金属板材を折曲加工して形成されている。そして、軒樋2は前側耳部7aと後側耳部7bとがそれぞれ帯状金属板4の前側樋耳保持部8と後側樋耳保持部9に保持される。保持具11は図5、図6に示すように、傾斜部11aと垂直部11bとからなり、傾斜部11aにて波型スレート屋根10の山部10aとボルトとナット12で、垂直部11bにて後側樋耳保持部9の垂直部9bと蝶ナット16で固定されている。
次に、保持具11と帯状金属板4の後側樋耳保持部9とを固定する構成について詳細に説明する。図6、図7に示すように、保持具11の垂直部11bには穴部11cが形成され、保持具11と帯状金属板4は、後側樋耳保持部9の垂直部9bにて外側へ向いた断面略コ字形状の開口部の中央に設けられた貫通孔9dを介して上下スライド自在に嵌合し、蝶ナット16で任意の高さに固定されている。この軒樋支持金具は波型スレート屋根10の山部10aの先端に沿って、複数が直線的に配置され、帯状金属板4の固定位置を保持具11の垂直部11bに設けられた穴部11cにて調整することにより、軒樋2に水勾配が付けられる。
この場合、帯状金属板4の前側樋耳保持部8が後側樋耳保持部9より高くなっており、波型スレート屋根10の谷部の前方に軒樋2が位置するので、波型スレート屋根10から落下した雨水は飛び散らずに波型スレート屋根10の谷部の先端から軒樋2の中に流出する。
さらに、軒樋支持金具が軒樋2を保持する構成について詳細に説明する。図6に示すように、後側樋耳保持部9は、本体部1の後端から延出形成される上側水平部9aと、上側水平部9aの末端から下方に向けて延出形成される垂直部9bと、垂直部9bの下端から本体部1の中程側に向けて延出形成される下側水平部9cとからなって、軒樋2の後側耳部7bを外側から覆うように構成されている。
また、帯状金属板4は補強のために長手方向に沿って両側にリブを設け、その断面を略コ字形状とし、本体部1および後側樋耳保持部9の上側水平部9aにおいて、断面略コ字形状の開口部を内側に向け、上側水平部9aの末端にて断面略コ字形状の開口部の向きを変えることにより、後側樋耳保持部9の垂直部9bと下側水平部9cにおいて、断面略コ字形状の開口部が外側に向けて形成されている。
ここで、軒樋2の後側耳部7bは後側樋耳保持部9のガイド14とバネ片15の間に差し込まれ、軒樋2の後側耳部7bを軸に前側方向に回動させることにより、前側耳部7aは前側樋耳保持部8に差し込まれ、軒樋2は帯状金属板4に取り付けられる。この際、バネ片15は軒樋2の脱落防止片として機能する。
したがって、波型スレート屋根10用の保持具11は帯状金属板4の後側樋耳保持部9の垂直部9bにて外側へ向いた断面略コ字形状の開口部と上下スライド自在に嵌合してガイドされ、これにより任意の高さで固定されるため、波型スレート屋根10用の保持具11に対して帯状金属板4の本体部1が回転し難く、蝶ナット16の締付が緩みにくいものとなる。
なお、本願発明において、軒樋支持金具は、折板屋根や波型スレート屋根のような屋根材だけでなく、吊ボルトや保持具などの取着体を介して、建物の軒先前端面のような建造物に取付けられてもよい。また、軒樋支持金具は、折板屋根や波型スレート屋根用の大型軒樋だけでなく、住宅用の小型軒樋にも適用可能である。この際、大型軒樋は小型軒樋よりも大きく重たいことから、より有効となる。
1 本体部
2 軒樋
3 樋耳保持部
3a 上側水平部
3b 垂直部
3c 下側水平部
4 帯状金属板
5 折板屋根
6 吊ボルト
7 耳部
8 前側樋耳保持部
9 後側樋耳保持部
9a 上側水平部
9b 垂直部
9c 下側水平部
10 波型スレート屋根
11 保持具
2 軒樋
3 樋耳保持部
3a 上側水平部
3b 垂直部
3c 下側水平部
4 帯状金属板
5 折板屋根
6 吊ボルト
7 耳部
8 前側樋耳保持部
9 後側樋耳保持部
9a 上側水平部
9b 垂直部
9c 下側水平部
10 波型スレート屋根
11 保持具
Claims (3)
- 本体部の両端に軒樋を保持する樋耳保持部がある帯状金属板と、同帯状金属板に固定され、建造物に取付けられる取着体とを備える軒樋支持金具において、前記樋耳保持部の少なくとも一方は、前記本体部の一端から延出形成される上側水平部と、該上側水平部の末端から下方に向けて延出形成される垂直部と、該垂直部の下端から前記本体部の中程側に向けて延出形成される下側水平部とからなって、軒樋の耳部を外側から覆うように構成されており、前記帯状金属板の断面は略コ字形状とし、前記本体部および前記樋耳保持部の前記上側水平部において、断面略コ字形状の開口部を内側に向け、前記上側水平部の末端にて断面略コ字形状の開口部の向きを変えることにより、前記樋耳保持部の前記垂直部と前記下側水平部において、断面略コ字形状の開口部が外側に向けて形成されることを特徴とする軒樋支持金具。
- 本体部の両端に軒樋を保持する樋耳保持部がある帯状金属板と、同本体部の中程で立設固定され、折板屋根に取付けられる吊ボルトとを備える軒樋支持金具において、前記樋耳保持部の少なくとも一方は、前記本体部の一端から延出形成される上側水平部と、該上側水平部の末端から下方に向けて延出形成される垂直部と、該垂直部の下端から前記本体部の中程側に向けて延出形成される下側水平部とからなって、軒樋の耳部を外側から覆うように構成されており、前記帯状金属板の断面は略コ字形状とし、前記本体部および前記樋耳保持部の前記上側水平部において、断面略コ字形状の開口部を内側に向け、前記上側水平部の末端にて断面略コ字形状の開口部の向きを変えることにより、前記樋耳保持部の前記垂直部と前記下側水平部において、断面略コ字形状の開口部が外側に向けて形成されることを特徴とする軒樋支持金具。
- 本体部の前後両端に軒樋を保持する前側樋耳保持部と後側樋耳保持部がある帯状金属板と、該後側樋耳保持部で固定され、波型スレート屋根に取付けられる保持具とを備える軒樋支持金具において、前記後側樋耳保持部は、前記本体部の後端から延出形成される上側水平部と、該上側水平部の末端から下方に向けて延出形成される垂直部と、該垂直部の下端から前記本体部の中程側に向けて延出形成される下側水平部とからなって、軒樋の耳部を外側から覆うように構成されており、前記帯状金属板の断面は略コ字形状とし、前記本体部および前記後側樋耳保持部の前記上側水平部において、断面略コ字形状の開口部を内側に向け、前記上側水平部の末端にて断面略コ字形状の開口部の向きを変えることにより、前記後側樋耳保持部の前記垂直部と前記下側水平部において、断面略コ字形状の開口部が外側に向けて形成され、前記保持具は前記後側樋耳保持部の前記垂直部にて外側へ向いた断面略コ字形状の開口部と上下スライド自在に嵌合し、任意の高さで固定されることを特徴とする軒樋支持金具。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2007272195A JP2009097293A (ja) | 2007-10-19 | 2007-10-19 | 軒樋支持金具 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2007272195A JP2009097293A (ja) | 2007-10-19 | 2007-10-19 | 軒樋支持金具 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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Family
ID=40700555
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
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Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2009097293A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2022250554A1 (en) * | 2021-05-24 | 2022-12-01 | Gpm Sp. Z O.O. Sp.K. | A gutter mounting assembly |
-
2007
- 2007-10-19 JP JP2007272195A patent/JP2009097293A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2022250554A1 (en) * | 2021-05-24 | 2022-12-01 | Gpm Sp. Z O.O. Sp.K. | A gutter mounting assembly |
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