JP2009097106A - 空冷服 - Google Patents

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Abstract

【課題】 比較的簡単な構成で冷房効果を高めることができる空冷服を提供する。
【解決手段】 回転羽根3を回転させるファン装置4と、そのファン装置4の面積よりも広い面積を備えた面状伝熱体5と、ファン装置4と面状伝熱体5の間に設けられた凹凸形放熱部7とを含む空冷ユニット2とを有し、空冷服1の外側面から少なくともファン装置4の最上面4aを露出させ、面状伝熱体5を空冷服1の外側素材16と内側素材15の間の領域に配置させたことを特徴とする。
【選択図】 図4

Description

本発明はファン装置を用いた空冷服に関し、特に簡易な構成で冷房効果を高めることができる空冷服に関する。
従来、ファンを用いた空冷服が各種提案されている。例えば、下記特許文献1には本特許出願人による冷房効果を高めた空冷服が提案されている。
また、上記特許文献1には空冷服内に水分を含ませた材料を配設し、水の気化熱によって服内の温度を下げることも提案されている。
実用新案登録第3118697号「冷暖房衣服」
上記従来技術であれば下記のような課題がある。
ファンを用いた空冷服の場合、冷房効果を上げようとすると、ファンを大型化するか又はファンの回転数を上げて服内から放出する空気の量を増やすことが考えられる。しかし、冷却ファンを大型化する方法であると重量が増す課題がある。また、ファンの回転数を上げることは騒音が大きくなるとともに電力を消費するのでバッテリーによる使用可能時間が短くなる。
一方、気化熱を利用する方法では水を貯蔵する袋が必要であり、服の構造が複雑化するととともに定期的に水分の補給が必要になり、面倒である。
本発明は上記課題に鑑みてなされたものであり、本発明の目的は、比較的簡単な構成で冷房効果を高めることができる空冷服を提供することにある。
また、本発明の他の目的は、着心地の良い空冷服を提供することにある。
なお、上記に記載した以外の発明の課題、その解決手段及びその効果は、後述する明細書内の記載において詳しく説明する。
本発明は多面的に表現できるが、例えば、代表的なものを挙げると、次のように構成したものである。なお、下記各発明において、各符号は後述する実施形態との対応関係を分かりやすくするために一例として示したものであり、本発明の各構成要素は、実施形態に記載した符号に係る構成に限定されないことは言うまでもない。
本発明に係る空冷服は、熱伝導率が50W/mK以上の可変性のある素材で形成され、身体の動きに対応して形を変えることができる面状伝熱体5と、回転羽根3を回転させるファン装置4とを備え、
空冷服1の外側面から少なくとも前記ファン装置4の最上面4aを露出させ、前記面状伝熱体5を前記空冷服1の外側素材16と内側素材15の間の領域に配置させ、人体の内側に前記面状伝熱体5を配置し、人体の外側に前記ファン装置4を設け、
前記面状伝熱体5が有する熱を前記ファン装置4で空冷服1から排出風とともに外部へ放出するように構成したことを特徴とする。
この構成であれば、比較的高い熱伝導率の素材で身体の熱を吸収し、面状伝熱体が有する熱をファン装置で空冷服から排出風とともに外部へ放出するので効果的に服内を冷やすことができる。また、面状伝熱体は可変形の素材で形成され、身体の動きに対応して形を変えることができるので、違和感ない着心地の良い空冷服を提供できる。
上記構成において、前記面状伝熱体5に熱伝導率が50W/mK〜2000W/mKの範囲の素材で形成された凹凸形放熱部7を設けたことを特徴とする。
この構成であれば、凹凸形状をしているので面状伝熱体の熱を効率良く放熱することができる。
また、上記各構成において、前記面状伝熱体を熱伝導率が50W/mK〜2000W/mKの柔軟性の繊維素材を編むことによって構成することもできる。
上記熱伝導率の繊維素材を編むことによって面状体の柔軟性と高い熱伝導率を両立することができる。
本発明に係る空冷服は、回転羽根3を回転させるファン装置4と、前記ファン装置4の面積よりも広い面積を備えた面状伝熱体5と、前記面状伝熱体5に設けられた凹凸形放熱部7とを含む空冷ユニット2とを有し、
空冷服1の外側面から少なくとも前記ファン装置4の最上面4aを露出させ、前記面状伝熱体5を前記空冷服1の外側素材16と内側素材15の間の領域に配置させ、人体の内側に前記面状伝熱体5を配置し、人体の外側に前記ファン装置4と前記凹凸形放熱部7を設けたことを特徴とする。
この構成であれば、人体と服内の熱が面状伝熱体に移動し、その熱が面状伝熱体の表面から放熱される。また、面状伝熱体とその周囲の熱は面状伝熱体に設けられた凹凸形放熱部によって効率的に放熱されるとともに、その放熱された熱をファン装置による送風によって服の外側面より放出することができる。このような構成によって服内の熱を効率的に外部に放出することができ、空冷効果を高めることができる。
上記各構成において、前記面状伝熱体5を厚さ0.1mm〜10mmで、その面積を100cm〜10000cmの金属板で構成し、前記凹凸形放熱部7を金属製の放熱素材とすることもできる。
上記構成であれば、面状伝熱体を上記厚さ範囲と広さ範囲の熱伝導性のよい金属製板材で構成し、さらに前記凹凸形放熱部を金属製の放熱素材とすることによって、体温の熱を吸収しやすくできる。
上記各構成において、人体から見て、前記面状伝熱体5の外側に相転移型放熱材6を設けることもできる。
この構成であれば、面状伝熱体の外側面に相転移型放熱材を設けたことによって面状伝熱体の熱を効率よく人体から見て外側へ放熱することができ、ファン装置の吸風による空冷効果を増加させることができる。
上記各構成において、前記空冷服1の外側素材16に前記ファン装置4の少なくとも最上面4aが露出するファン開口20を設け、そのファン開口20の周りに着脱自在の第1環状密閉部材21を設けるとともに、前記空冷ユニット2に前記第1環状密閉部材21と着脱自在に係合する第2環状密閉部材22を設け、前記空冷服1の内側素材15に空冷ユニット2を着脱自在に固定する係合具17を設けることもできる。
この構成であれば、空冷ユニットを服から取り外すことができる。また、第1環状密閉部材と第2環状密閉部材を設けることで、空冷ユニットを空冷服に取付けた時に、服内の熱気をファン装置のファンから放出できるようにファン装置の回りを密閉することができる。
上記各構成において、前記面状伝熱体5を人体の背中又は胸をカバーする本体部13と人体の側面側をカバーする側面部14とに分け、前記側面部14に前記ファン装置4を設けることもできる。
この構成であれば、外観上において、目立たない位置にファン装置を設けることができる。
上記各構成において、人体から見て内側に前記面状伝熱体5を設け、人体から見て外側に防弾、防刃の少なくとも一方の機能を備えた防護部材19を設け、さらに前記本体部13に前記防護部材19を設け、前記側面部14に前記ファン装置4を設けることもできる。
この構成であれば、人体により近い内側に前記面状伝熱体を設けたことで、肌に感じる涼しさ、冷気を増加することができる。したがって、服に防護部材を取付けると、防護部材の重量と体の熱を逃がしにくくなってより一層暑さを感じることになるが、体感的な暑さを著しく低減することができる。特に、暑い国、地域などでの紛争監視活動などの危険な作業に好適である。
また、本体部に防護部材を設け、側面部にファン装置を設けたことで、本体部に取付けられた防護部材の防護機能を落とさずに、冷却性能を維持できる。
上記各構成において、前記防護部材19上に前記ファン装置4が設けられた前記側面部14が乗り上げる状態で配設することもできる。
この構成であれば、人体の側面部にも防護部材を配置した構成でも、防護部材の防護性能を低下させることなく、冷却性能を維持できる。
また、本発明に係る空冷服は、熱伝導率が50W/mK以上の可変性のある素材で形成され、身体の動きに対応して形を変えることができる複数の線状伝熱体30と、回転羽根を回転させるファン装置4とを備え、
空冷服1の外側面から少なくとも前記ファン装置4の最上面4aを露出させ、前記線状伝熱体30を前記空冷服の外側素材16と内側素材15の間の領域に配置させ、人体の内側に前記線状伝熱体30を配置し、人体の外側で前記線状伝熱体30が集まった基端側位置に前記ファン装置4を設け、
前記線状伝熱体30が有する熱を前記ファン装置4で空冷服1から排出風とともに外部へ放出するように構成したことを特徴とする。
なお、前記線状伝熱体は帯状伝熱体を含む概念で用いている。
この構成であれば、比較的高い熱伝導率を有する複数の線状伝熱体の基端側位置にファン装置を設け、線状伝熱体が有する熱をファン装置で空冷服から排出風とともに外部へ放出するように構成したので、人体の熱を吸収した線状伝熱体を効果的に冷却することができる。また、伝熱体を複数の線状形に構成し、その線状伝熱体を空冷服に配置することによって、身体の動きに対応した違和感のない装着を可能にできる。
以上、説明したように、本発明であれば、比較的簡単な構成で冷房効果を高めることができる空冷服を提供することができる。
また、面状伝熱体又は線状伝熱体が身体の動きに対応することができるので、着心地の良い空冷服を提供することができる。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づき説明する。
図1は本発明に係る空冷服の面状伝熱体の正面図、図2は空冷ユニットの使用時の斜視図、図3は空冷服を着用した人の背面図、図4はファン装置部分の縦断面図である。
この実施形態では空冷服1はベスト形に構成したものが示してある。
図4に示すように、この空冷ユニット2は空冷服1の内側素材15と外側素材16の間に設けられている。
また、空冷ユニット2は、回転羽根3を備えたファン装置4と、ファン装置4の下方側に取付けられた面状伝熱体5と、面状伝熱体5の外側に設けられた相転移型放熱材6と、ファン装置4と面状伝熱体5の間に設けられた金属製の凹凸形放熱部7とを備えている。空冷ユニット2はファン装置4を駆動する携帯型電源装置(図示せず)と接続される。
ファン装置4は空冷服に使用される扁平な形状の物が採用される。ファン装置4の外側面には、図4に示すように桟などの規制部材9が設けられ、手などがファン装置4の筐体内に入らぬようにしてある。
面状伝熱体5は以下の特性を備えた面状の材料で構成される。
(1)面状伝熱体5を構成する素材の単体としての熱伝導率が高いもの。好ましくはアルミニウムの熱伝導率と同等か或いはそれ以上の物質。
(2)衣服として使用した場合に重量感を感じず、できるだけ軽い材料。例えば、炭素繊維などは比重が小さく好ましい。
(3)人体の動きに対応して、変形が可能な物。例えば、図1の円32内に拡大図で例示するように上記高い熱伝導率の素材を編んで織物として、柔軟性を備えた面状伝熱体を構成することが好ましい。網目は面状伝熱体の熱伝導性を高く維持するために細かく形成することが好ましい。網目が細かいほど素材同士の接触面積が大きくなるからである。
面状伝熱体5の素材の熱伝導性が高いことによって、人体及び衣服内の熱を吸収して、ファン装置4からその熱を外部に放出することができる。
面状伝熱体5としては、前記したように炭素繊維を用いることができる。
炭素繊維は単体では熱伝導率600W/mKを有したものがあり、これは金属で熱伝導率が良いとされる銀(約420W/mK程度)、銅(約390W/mK程度)を上回る数値である。また、炭素繊維および黒鉛化炭素を各種繊維や樹脂繊維に含ませた複合材料を作ることによって、アルミニウム(約236W/mK程度)を上回る熱伝導率を達成したものも各種開示されている。これらの素材についていは、例えば、特開2000−124369号公報、特開2003−309232号公報、特開2005−213459号公報などに開示されている。
そこで、ある程度の柔軟性を有する炭素繊維単体及び/又は前記複合材料を編むことによって、全体として高い熱伝導率を有しながらも身体の動きに対応できる面状伝熱体を提供するようにすることが好ましい。
一方、面状伝熱体5として金属板を使用することも可能である。その場合は、厚さ0.1mm〜10mmの金属板を使用することが好ましい。金属板の厚さは0.3〜5mmの範囲が好ましく、さらに1mm〜5mmの厚さが好ましい。金属の種類としては銅、アルミニウム、チタンなどの比較的、熱伝導率の高い金属や各種合金が例示できる。
面状伝熱体5の面積は、ファン装置4の面積の4倍〜20倍とすることが好ましい。具体的には、100cm〜10000cmの面積を有することが好ましい。なお、好ましくは1000cm〜4000cmの範囲である。
面状伝熱体5は、少なくとも人体の背骨に対応する背中部を含んだ形状に構成してあることが好ましい。
また、図1に示すように、金属製の面状伝熱体5は、人体の背中又は胸をカバーする本体部13と、人体の側面をカバーする側面部14とに分けて構成し、側面部14にファン装置4と凹凸形放熱部7を設けてある。
凹凸形放熱部7は、図4及び図5に示すように人体から見て面状伝熱体5の外側面に取付けられ、空冷服の内側と外側の方向に向けて凸部10と凹部11を形成し、凸部10と凹部11の間に風を通すことができるように構成してある。凸部10と凹部11の所定箇所又は凹凸形放熱部7の全面にわたって開口を形成してもよい。開口を設けることにより、凸部10と凹部11の間だけでなく、凹凸形放熱部7を上下又は左右方向に突き抜ける状態で周囲の空気が吸引できる。例えば、頂上部と底部と側面にそれぞれ開口を設けることもできる。
凹凸形放熱部7には熱伝導率200W/mK以上の金属又は新素材を用いることが好ましい。
凹凸形放熱部7としては、蛇腹状に折り曲げた金属板などを採用してもよい。
また、凹凸形放熱部7は面状伝熱体5の外側表面に熱伝導性の良い接着剤等で固着されている。
図4に示すように、ファン装置4は凹凸形放熱部7上に載置した状態で固定されているので面状伝熱体5から見ると、凹凸形放熱部7とファン装置4の嵩だけ突出した形態となっている。ファン装置4が取りつけられた領域以外の面状伝熱体5の外側面領域には相転移型放熱材6がほぼ全面に固定してある。
相転移型放熱材6を面状伝熱体5に固定する方法は特には限定されないが、一般的には接着剤で固着する方法や、マジックテープ(登録商標)等の着脱自在部材で固定する方法などが採用される。
相転移型放熱材6は相の転移によって熱を放出する機能が高い部材であり、この部材の材料として適用可能なものとして、各種提案されている。この相転移型放熱材6を面状伝熱体5の外側面に貼り付けることよって、面状伝熱体5からの熱放射機能を高めることができる。
また、図4に示すように、空冷服1の外側素材16にファン装置4の少なくとも最上面4aが露出するファン開口20を設け、外側素材16内面のファン開口20の周りに着脱自在の第1環状密閉部材21を設けるとともに、空冷ユニット2に第1環状密閉部材21と着脱自在に係合する第2環状密閉部材22を設けている。図5に示すように、第2環状密閉部材22はファン装置4の外縁にフランジ28を突設させ、そのフランジ28上面に着脱自在な係合部材29を設けた構成となっている。
この第1環状密閉部材21と第2環状密閉部材22によって、外側素材16はファン装置4の周囲に密閉状態で取り付けられることになる。
空冷服1の布などの内側素材15と外側素材16のどちらか一方には、服の背中に対応する箇所に空冷ユニット2を服内に着脱自在に固定する係合具が取りつけてある。
図6に示すように、この実施形態では内側素材15側に所定個数の係合具17が取りつけてあり、それらの係合具17に面状伝熱体5を着脱自在に取り付ける構成としてある。
具体的には、図6(A)に示すように先端部17aが縮径状態と拡径状態とを弾性変形によって行うことができる係合具17を冷却服の内側素材15に取付けておき、面状伝熱体5の対応する位置に取付開口18を設けておく構成である。
図6(B)に示す係合状態では係合具17の先端部17aは、取付開口18の直径よりも拡径状態となっており、面状伝熱体5を内側素材5に取付けた状態で維持することができる。係合具17から面状伝熱体5を取り外す時は、図6(A)に示すように内側素材15を手で持った状態で、面状伝熱体5を上方に持ち上げることによって、係合具17の先端部が縮径して取り外すことができる。また、内側素材15に面状伝熱体5を取付けるときは、係合具17に取付開口18を合わせて上方から押さ付けることによって取付けることが可能である。
なお、係合具17として内側素材15に短形ボルトを固定するとともに面状伝熱体5に所定個数の取付開口18を形成しておき、その取付開口18を挿通された短形ボルトの先端にナットを螺合させて固定するように構成することもできる。
その他の係合具としては、服の内側素材と外側素材とに、面状雄型係合部と面状雌型係合部を設け、係合状態と非係合状態とを選択できるようにした一対の係合部材を設ける構成がある。そのような面状雄型係合部と面状雌型係合部を備えた係合部材としては、マジックテープ(登録商標)が例示できる。
図6に示すような構成であれば、係合具17と面状伝熱体5とを外すことによって空冷服1と空冷ユニット2を分離することができるので、空冷服1の洗濯を簡単に行うことができる。本構成であれば、予め面状伝熱体5に設けられた開口の配置に合致した配置の係合具17を備えた内側素材15であれば、空冷ユニット2を別の服に取付けることが可能になる。夏などにおいては汗をかくことも多く、洗濯の回数も増えることになるので、一個の空冷ユニット2に予め2枚〜3枚程度の取替え用の空冷服を備えた形で販売することが好ましい。
上記構成の空冷服の動作について簡単に説明する。
図4に示すように、体温や日光で暖められた熱気が熱伝導性の良い面状伝熱体5に吸収され、面状伝熱体5に近接して設けられたファン装置4によって面状伝熱体5の表面を吸引することによって、面状伝熱体5と相転型移放熱材6の表面にある熱を放出する。また、ファン装置4の下側に凹凸形放熱部7が設けられているので、ファン装置4によって生じた吸風が接触する面積を増やして面状伝熱体5の温度を下げやすくする。
相転型移放熱材6自体が面状伝熱体5に接して外側に設けられているので、面状伝熱体5の温度を人体からみて外側へ放出しやすくなり、衣服の内側素材15と外側素材16の中に放出された熱を送風によって外部へ放出することによって空冷服1内の温度を下げることができる。
また、この空冷服1であれば、高い熱伝導率を有するとともに面状伝熱体5を服の形状に合わせて自在に曲げることができる程度の柔軟性を有する素材を採用しているので、空冷効果を有しながらも、金属板を使用した場合に比べて着用者が服の着心地が良いように各自がその形状を調整することができる。
また、空冷服1の外側素材16を空冷ユニット2から取り外すには、外側素材16のファン開口20の周りに設けられた第1環状密閉部材21をファン装置4の周りに設けられた第1環状密閉部材22から取り外すことによって行なう。一方、空冷ユニット2を空冷服1の内側素材15から取り外すには、図6(B)に示す面状伝熱体5の取付開口18に係合具17が係合した状態から、図6(A)に示すように面状伝熱体5が係合具17から外れた状態にすることによって行なう。
以上の処理によって、簡単に空冷ユニット2と空冷服1の着脱を行なうことができる。
(第2実施形態)
図7は本発明の第2実施形態を説明するための空冷ユニットの斜視図である。
この第2実施形態の特徴は、空冷服において、人体から見て内側に面状伝熱体5を設け、外側に防弾、防刃の少なくとも一方の機能を備えた防護部材19を設けた点にある。
図7に示す構成では、面状伝熱体5の本体部13に対応する位置に防護部材19が固定してある。この第2実施形態においては第1実施形態のような面状伝熱体5の外側表面には相転移型放熱材6は設けられていない。防護部材19としては、チタンなどの金属を使用したものや強度の高いケプラー(登録商標)などの強化繊維を使用したものが採用できる。
この第2実施形態の構成であれば、空冷効果を有するとともに防護機能を高めることができる。また、面状伝熱体5は柔軟性のある素材なので、側面部14にも防護部材19を設けた防護服であってもその防護部材19の上に面状伝熱体5を乗り上げるように配設することができる。この構成であれば、ファン装置4と放熱形凹凸部7を防護部材19上に設けることができ、ファン装置4の配設部分の防弾能力又は防刃能力を低下させることがない利点がある。
(第3実施形態)
図8は本発明の第3実施形態を説明するための図である。
この第3実施形態の特徴は、織物形の面状伝熱体5を服のほぼ全域に設け、空冷するような形状にした点にある。この構成であれば服のほぼ全域に面状伝熱体5があるので、人体に感じる涼しさを増すことができる。なお、面状伝熱体5の面積が広くなるほど、ファン装置4の排気能力を高めることが好ましい。
面状伝熱体5は板状に設ける必要もなく、格子状に配置することも可能である。
(第4実施形態)
図9は本発明の第4施形態を説明するための図である。
この第4実施形態の特徴は、ある程度の柔軟性を有する線状伝熱体30を服のほぼ全域に設けるとともに、その線状伝熱体30(帯状伝熱体を含む)をファン装置4の下部位置に集めて、ファン装置4の送風によって線状伝熱体5の基端部を冷すように構成してある。
この構成であれば、ある程度の柔軟性が線状伝熱体30にあれば、隣り合う線状伝熱体30において所定間隔dを開けて内側素材15又は外側素材16に取付けることにより、空冷服1の繊維素材が適宜、広がったり、狭くなることにより、特に違和感を感じることなく身体の動きに追従させることが可能になる。
本発明は上記実施形態の構成に限らず、本発明の要旨の範囲内で種々の変形が可能である。
(1)前記実施形態では柔軟性のある高い熱伝導率の素材を用いて面状伝熱体5を構成したが、前記したように金属製の材料で構成しても良い。その金属製板の形状は四角形状、円形状、楕円形状などが採用可能である。また、金属メッシュや薄い金属板に小さな穴が多数形成されたパンチングメタルを用いても良い。合金としては、アルミニウム、銅、珪素、マグネシウムなどの金属を用いたものが例示できる。
(2)面状伝熱体5の素材は、前記実施形態に例示した素材のみならず、ある程度の柔軟性があり、かつ高い熱伝導率の素材で人体に悪影響を与える素材でない場合は、特に限定無く採用することが可能である。
(3)前記実施形態では凹凸形放熱部7の上にファン装置4を設けた構成が示されているが、面状伝熱体5又は線状伝熱体30の別々の場所に凹凸形放熱部7とファン装置4を設ける構成を採用することもできる。
(4)なお、各請求項に記載した本発明の構成を個別に組み合わせて空冷服を構成することが可能であり、その場合は組み合わせた構成の各効果を相乗的に有することになる。
図1は本発明に係る空冷服の空冷ユニットの正面図である。 図2は空冷ユニットの使用時の斜視図である。 図3は空冷服を着用した人の背面から図である。 図4はファン装置部分の縦断面図である。 図5は凹凸形放熱部の一例の斜視図である。 図6(A)(B)はそれぞれ係合具の機能を示す縦断面図である。 図7は本発明の第2実施形態を説明するための空冷ユニットの斜視図である。 図8は本発明の第3実施形態を説明する図であり、空冷服を着用した人の背面から図である。 図9は本発明の第4実施形態を説明する図であり、空冷服を着用した人の背面から図である。
符号の説明
1…空冷服、2…空冷ユニット、3…回転羽根、4…ファン装置、4a…ファン装置の最上面、5…面状伝熱体、6…相転移型放熱材、7…凹凸形放熱部、13…本体部、14…側面部、15…内側素材、16…外側素材、17…係合具、19…防護部材、20…ファン開口、21…第1環状密閉部材、22…第2環状密閉部材、30…線状伝熱体。

Claims (11)

  1. 熱伝導率が50W/mK以上の可変性のある素材で形成され、身体の動きに対応して形を変えることができる面状伝熱体と、回転羽根を回転させるファン装置とを備え、
    空冷服の外側面から少なくとも前記ファン装置の最上面を露出させ、前記面状伝熱体を前記空冷服の外側素材と内側素材の間の領域に配置させ、人体の内側に前記面状伝熱体を配置し、人体の外側に前記ファン装置を設け、
    前記面状伝熱体が有する熱を前記ファン装置で空冷服から排出風とともに外部へ放出するように構成したことを特徴とする空冷服。
  2. 請求項1に記載の空冷服において、前記面状伝熱体に熱伝導率が50W/mK〜2000W/mKの範囲の素材で形成された凹凸形放熱部を設けた空冷服。
  3. 請求項1から請求項2のいずれか一項に記載の空冷服において、前記面状伝熱体を熱伝導率が50W/mK〜2000W/mKの柔軟性の繊維素材を編むことによって構成した空冷服。
  4. 回転羽根を回転させるファン装置と、前記ファン装置の面積よりも広い面積を備えた面状伝熱体と、前記面状伝熱体に設けられた凹凸形放熱部とを含む空冷ユニットとを有し、
    空冷服の外側面から少なくとも前記ファン装置の最上面を露出させ、前記面状伝熱体を前記空冷服の外側素材と内側素材の間の領域に配置させ、人体の内側に前記面状伝熱体を配置し、人体の外側に前記ファン装置と前記凹凸形放熱部を設けたことを特徴とする空冷服。
  5. 請求項4に記載の空冷服において、前記面状伝熱体を厚さ0.1mm〜10mmで、その面積を100cm〜10000cmの金属板で構成し、前記凹凸形放熱部を金属製の放熱素材とした空冷服。
  6. 請求項1から請求項5のいずれか一項に記載の空冷服において、人体から見て、前記面状伝熱体の外側に相転移型放熱材を設けた空冷服。
  7. 請求項1から請求項6のいずれか一項に記載の空冷服において、前記空冷服の外側素材に前記ファン装置の少なくとも最上面が露出するファン開口を設け、そのファン開口の周りに着脱自在の第1環状密閉部材を設けるとともに、前記空冷ユニットに前記第1環状密閉部材と着脱自在に係合する第2環状密閉部材を設け、前記空冷服の内側素材に空冷ユニットを着脱自在に固定する係合具を設けた空冷服。
  8. 請求項1から請求項7のいずれか一項に記載の空冷服において、前記面状伝熱体を人体の背中又は胸をカバーする本体部と人体の側面側をカバーする側面部とに分け、前記側面部に前記ファン装置を設けた空冷服。
  9. 請求項8に記載の空冷服において、人体から見て内側に前記面状伝熱体を設け、人体から見て外側に防弾、防刃の少なくとも一方の機能を備えた防護部材を設け、さらに前記本体部に前記防護部材を設け、前記側面部に前記ファン装置を設けた空冷服。
  10. 請求項9に記載の空冷服において、前記防護部材上に前記ファン装置が設けられた前記側面部が乗り上げる状態で配設した空冷服。
  11. 熱伝導率が50W/mK以上の可変性のある素材で形成され、身体の動きに対応して形を変えることができる複数の線状伝熱体と、回転羽根を回転させるファン装置とを備え、
    空冷服の外側面から少なくとも前記ファン装置の最上面を露出させ、前記線状伝熱体を前記空冷服の外側素材と内側素材の間の領域に配置させ、人体の内側に前記線状伝熱体を配置し、人体の外側で前記線状伝熱体が集まった基端部位置に前記ファン装置を設け、
    前記線状伝熱体が有する熱を前記ファン装置で空冷服から排出風とともに外部へ放出するように構成したことを特徴とする空冷服。
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