JP2009094819A - ノイズ除去装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】交流ノイズの増幅を回避して入力信号のみを増幅し、騒音や振動の激しい箇所に設置されても高品位な増幅を維持できるノイズ除去装置を提供する。
【解決手段】ノイズ除去装置1Aは平衡入力回路1を備える。平衡入力回路1の入力系統のうちの一方の系統を信号増幅系統15に、他方の系統をノイズ検出系統16に、信号増幅系統15及びノイズ検出系統16からの入力を比較し増幅させる系統として演算増幅器2を「ノイズ除去系統」にそれぞれ形成する。ノイズ検出系統16のノイズ検出系統16は信号線6が第1の接続部11においてグラウンド12に接続し、信号増幅系統15からグラウンド12に混入したグラウンドノイズをノイズ分として検出する。
【選択図】図1

Description

本発明は、信号増幅に用いる電子回路に関する。
従来、オーディオ機器、通信機器、娯楽用機器等において、音声信号等を増幅するための各種電子回路を用いたノイズ除去装置が提案されている(例えば特許文献1参照)。この特許文献1においては、一対のトランジスタを含んで構成された差動増幅器を備え、不平衡状態で入力された信号を、前記一対のトランジスタのそれぞれのベース端子に平衡状態の信号に位相変換して出力する機能を有するノイズ除去装置が記載されている。
特開2002−246855号公報
ここで、上述したような各種機器の内部においては、その機器内で発生する電気的ノイズ(電流、電圧)、機械的ノイズ(内部、外部からの振動に起因する)、対筐体間の静電的ノイズ等が発生する。そして、ノイズ除去装置に対し外部から大きな騒音や振動が加わる環境においては、この騒音や振動によって各デバイス間の容量結合変化や電磁結合変化が生じることで上述のノイズ(交流ノイズ)が発生し、電流として増幅器の動作基準となるグラウンドへ流れ込む。しかし、上記特許文献1に記載の発明においては、入力された信号と共にこれらのノイズも増幅してしまうため、信号品質が低下するという問題がある。
本発明はこのような問題に基づいてなされたものであり、交流ノイズの増幅を回避して入力信号のみを増幅し、騒音や振動の激しい箇所に設置されても高品位な増幅を維持できるノイズ除去装置を提供することを課題としている。
かかる課題を達成するために、請求項1に記載の発明は、平衡入力回路を備えたノイズ除去装置であって、入力信号を所定の増幅度で増幅する信号増幅系統と、ノイズを検出するノイズ検出系統と、前記信号増幅系統によって供給された前記入力信号及び前記ノイズ検出系統によって検出された前記ノイズに基づいて、前記入力信号に混入した前記ノイズを除去するノイズ除去系統とを備えたことを特徴とする。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の構成に加え、前記ノイズ検出系統は、前記平衡入力回路のグラウンドの一部に接続されたことを特徴とする。
請求項3に記載の発明は、請求項2に記載の構成に加え、前記グラウンドの一部は、前記平衡入力回路の回路構成部分が外部からの物理的影響を受けて電位が上昇している箇所であることを特徴とする
請求項4に記載の発明は、請求項1乃至3の何れか一つに記載の構成に加え、前記ノイズ除去系統として差動増幅器又は演算増幅器のうち少なくとも何れか一方を備えたことを特徴とする。
上記、請求項1に記載の発明によれば、平衡入力回路において、入力信号を所定の増幅度で増幅する信号増幅系統と、ノイズを検出するノイズ検出系統と、信号増幅系統によって供給された入力信号及びノイズ検出系統によって検出されたノイズに基づいて、入力信号に混入したノイズを除去するノイズ除去系統とを備えたことにより、平衡入力回路の入力系統のうちの一方の系統を信号増幅系統に、他方の系統をノイズ検出系統に、各系統からの入力を比較し増幅させる系統をノイズ除去系統にそれぞれ形成することが可能になり、平衡入力回路内で発生したノイズの除去を実現できる。これにより、交流ノイズの増幅を回避して入力信号のみを増幅し、騒音や振動の激しい箇所に設置されても高品位な増幅を維持することができる。
請求項2に記載の発明によれば、ノイズ検出系統は、平衡入力回路のグラウンドの一部に接続されたことにより、信号の品質に大きな影響を及ぼすグラウンドに混入したノイズを検出して、これを除去することが可能になる。これにより、交流ノイズが増幅される事態を一層確実に回避して、騒音や振動の激しい箇所に設置されても一層高品位な増幅を維持することができる。
請求項3に記載の発明によれば、平衡入力回路の回路構成部分が外部からの物理的影響を受けて電位が上昇している箇所にノイズ検出系統が接続されていることにより、平衡入力回路の系統内で発生した最も大きなノイズを検出し、検出されたノイズを除去することができる。これにより、交流ノイズが増幅される事態を一層確実に回避して、騒音や振動の激しい箇所に設置されても一層高品位な増幅を維持することができる。
請求項4に記載の発明によれば、ノイズ除去系統として差動増幅器又は演算増幅器のうち少なくとも何れか一方を備えたことにより、二つの入力系統の電位差をとることで、平衡入力回路の系統内で発生したノイズを除去できる装置を具体的な電子回路として形成できる。
〔発明の実施の形態1〕
図1乃至図3に、この発明の実施の形態を示す。
図1は、この実施の形態のノイズ除去装置の全体構成を示す回路図である。
この実施の形態におけるノイズ除去装置1Aは、平衡入力回路1を備え、信号増幅とノイズ除去とを行う。この実施の形態において平衡入力回路1に入力されて増幅されるのは音声信号であるが、増幅の必要な信号であればどのような信号が入力されてもよい。
具体的には、この平衡入力回路1は「ノイズ除去系統」を形成する演算増幅器2を備え、この演算増幅器2は負帰還に形成されている。演算増幅器2の反転入力端子3と非反転入力端子4とは交流電源5に接続されている。交流電源5は平衡入力回路1に信号を供給する信号源であり、例えばマイクロフォン等の音声入力機器、CDやDATやMP3等の音声再生機器がこれに該当する。
交流電源5には信号線6と信号線7とが接続され、信号線6は反転入力端子3に、信号線7は非反転入力端子4にそれぞれ接続されている。信号線6の途中と出力端子8から信号を出力させる信号線9の途中とからは信号線10が分岐して、この信号線10が負帰還を形成している。負帰還が形成されることで、信号線9に出力される出力信号において安定した増幅度を得ることができる。
信号線6の途中には第1の接続部11が形成され、この第1の接続部11は平衡入力回路1のグラウンド12の一部に接続されている。信号線7からは信号線13が分岐し、この信号線13の端部はグラウンド12の一部に接続された第2の接続部14として形成されている。第1の接続部11は、平衡入力回路1の回路構成部分が外部からの物理的影響を受けている電位が上昇している箇所をグラウンド12として当該箇所に設けられている。この、電位が上昇している位置とは、平衡入力回路1内で発生したノイズの大きさが最も大きくノイズ電流が流れ込んだグラウンド位置にあたる。具体的には、例えば、平衡入力回路1を収容するシャーシのうち外部から加わる振動や騒音等の物理的影響が最も大きく、前述の外部から加わる振動によってノイズ電流が流れ込みグラウンド12の電圧が上昇する部分が考えられる。より具体的には、例えば、平行入力回路1のうち、ノイズ除去装置1Aの配設されたオーディオ機器や娯楽用機器等に設置されたスピーカ(図示せず)に近接した位置、同オーディオ機器や娯楽用機器等に設置されたモータや各種ギア機構等の機械的動作を行う構成に近接した位置、同娯楽用機器において物理的衝突等による衝撃や衝撃音が発生する箇所(例えばパチンコ台における玉の自動射出機構、レーン、釘等)に近接した位置が考えられる。
信号線6の交流電源5と信号線10の分岐点との間には抵抗Rが設けられ、信号線10の途中には抵抗Rが設けられている。信号線7の交流電源5と信号線13の分岐点との間には抵抗Rが設けられ、信号線13の途中には抵抗Rが設けられている。各抵抗の抵抗値は、
=R=R=R・・・(1)
となるように形成されている。ただし、全抵抗R,R,R,Rの抵抗値は全て等しい大きさである必要はなく、それぞれの抵抗R,R,R,Rの抵抗値は一方の系統と他方の系統とが同じゲインとなるように(即ち、反転入力端子3に入力される信号の大きさと非反転入力端子4に入力される信号のゲインが同じになるように)形成されていれば、どのような大きさであっても構わない。
なお、交流電源5から非反転入力端子4に信号を入力させる系統、即ち信号線7、信号線13、第2の接続部14、抵抗R,Rは信号増幅系統15を形成し、交流信号5から供給された入力信号を所定の増幅度で増幅する。また、交流電源5から反転入力端子3に信号を入力させる系統、即ち信号線6、第1の接続部11、抵抗R,Rはノイズ検出系統16を形成し、平衡入力回路1にて発生したノイズを検出する。
次に、この実施の形態の動作について説明する。
交流電源5において発生した信号(音声信号)は、信号線6,信号線7から演算増幅器2の反転入力端子3,非反転入力端子4に入力される。
上記(1)により、R=Rとなり、また、R=Rとなる。・・・(2)
また上記(1)により、R=RとR=Rとの比は1となる。つまり反転入力端子3に入力される信号と非反転入力端子4に入力される信号との比(即ちゲイン)は1となる。・・・(3)
これらにより、この平衡入力回路1の演算増幅器2における入力信号と出力信号との関係(即ち、演算増幅器2における入力信号の増幅)は、以下(4)式に示す通りのものとなる。
out=R/R{(Vin1×G+N)−(Vin2×G+N)}・・・(4)
ただし、Vout:出力端子8から出力される出力信号の電圧(V)、Vin1:反転入力端子3に入力される入力信号の電圧(V)、Vin2:非反転入力端子4に入力される入力信号の電圧(V)、G:ゲイン、N:平衡入力回路1の内部で発生するノイズの電圧(V)である。
上記式(4)の右辺{}内に示す通り、Nの値は相殺されて0になる。また、上記(2)に示す通りR=Rであるから式(4)においてR/R=1であり、また上記(3)に示す通りゲインは1であるから式(4)においてG=1である。
以上により、演算増幅器2においては、反転入力端子3に入力された信号と非反転入力端子4に入力された信号との大きさとの差(Vin1−Vin2)を出力端子8から出力させることになる。
上述の通り、平衡入力回路1の内部で発生するノイズNは演算増幅器2の反転入力端子3と非反転入力端子4とにそれぞれ入力され、演算増幅器2における増幅の過程で相殺されて消去される。そして、この実施の形態においては、ノイズ検出系統16は、第1の接続部11がグラウンド12の一部に接続されていることにより、図5に示す従来のノイズ除去装置1C(第1の接続部がグラウンドに接続されていない。)において正しく検出することができなかったノイズである、信号増幅系統15において発生して第2の接続部14からグラウンド12に混入したグラウンドノイズをノイズNとして検出し、このグラウンドノイズを除去することが可能になる。
また、ノイズ検出系統16の第1の接続部11は、グラウンド12のうち電位が上昇している箇所に接続されていることにより、平衡入力回路1の系統内で発生した最も大きなノイズをグラウンドノイズとしてのノイズNとして検出し、検出されたグラウンドノイズを除去することが可能になる。
そして、「ノイズ除去系統」として演算増幅器2を備えたことにより、二つの入力系統の電位差をとることで、平衡入力回路1の系統内で発生したノイズを除去できる装置を具体的な電子回路として形成できる。
図2及び図3に、上記実施の形態の具体的な実施例を示す。
この実施例においては、〔発明の実施の形態1〕にて示した平衡入力回路1を回路基板上に形成する。演算増幅器2はTI(Texas Instruments)社製のNE5532を用いる。抵抗R,R,R,Rは進工業製の誤差精度5%以下の抵抗を用いる。それぞれの抵抗値は4.7kΩである。また、グラウンド12はスリットパターンを用いる。第1の接続部11は信号グラウンドの一部であるグラウンドに、第2の接続部14は信号グラウンドの一部であるグラウンドにそれぞれ設けられている。
交流電源5にはシバソク社製のCR−116を用い、交流信号として1kHz,0dB RMSの交流信号(正弦波)を出力させる。
この状態で、平衡入力回路1を交流電源5に接続させ、更に平衡入力回路1を形成した基板を加振台の上に乗せて基板を加振台上に固定する。この状態で加振台を一定の周期(2.8kHz)で振動させながら、下記(状態1)(状態2)のそれぞれの条件で交流電源5から平衡入力回路1に信号を入力する。
(状態1):第2の接続部14をグラウンド12に接続させた状態(本実施の形態)
(状態2):第2の接続部14をグラウンド12に接続させない状態(比較例、図5参照)
そして、平衡入力回路1の出力端子8から出力された信号をオシロスコープ(Tektronix社TDS1012)でFFT(高速フーリエ変換)をかけてグラフィック表示させる。
図2はこのようににして得られた(状態1)のグラフィック画像であり、図3は(状態2)のグラフィック画像である。同図に示す通り、図2においては、1kHzにおける入力信号S11のみが突出して現われ、2.8kHzにおける加振周波数ノイズN11は殆ど現れていない。また、入力信号S11と加振周波数ノイズN11との差(SN比)は約51dBと、高いSN比が得られている。これより、〔発明の実施の形態1〕において示すノイズ除去装置1Aにおいては、平衡入力回路1にて発生した交流ノイズが除去され、入力信号のみが増幅され、高いSN比が得られていることが確認できる。
一方、図3においては、1kHzにおける入力信号S21の他に2.8kHzにおける加振周波数ノイズN21と5.6kHzにおける1次ひずみノイズN22が明瞭に現れている。また、入力信号S21と加振周波数ノイズN21との差(SN比)は約40dBであり、SN比は低くなっている。これより、比較例においては、入力信号S21と共に加振周波数ノイズN21、1次ひずみノイズN22のような交流ノイズが除去されないまま増幅され、SN比が低くなってしまうことが確認できる。
〔発明の実施の形態2〕
図4に、この発明の実施の形態を示す。
図4は、この発明の第2の実施の形態に係るノイズ除去装置の全体構成を示す回路図である。同図に示す通り、この実施の形態のノイズ除去装置1Bは、実施の形態1と同様に平衡入力回路21を備えており、信号増幅を行うが、平衡入力回路21は実施の形態1の演算増幅器2に代えて差動増幅器22を備え、この差動増幅器22が「ノイズ除去系統」を形成している。
この差動増幅器22は、二つのトランジスタTr,Trが対称になるように回路構成されている。そして、双方のトランジスタTr,Trのベース端子がそれぞれ交流電源5から供給された信号が入力される入力端子23,24を形成し、一方のトランジスタTrのコレクタ端子が一の出力端子25を形成している。トランジスタTrに形成された入力端子23と交流電源5とは信号線7にて接続されている。
トランジスタTrのコレクタ端子は信号線26aによってトランジスタTrのベース端子と接続されて、トランジスタTrとトランジスタTrとは2段増幅回路を形成している。トランジスタTrのエミッタ端子は信号線34によってトランジスタTrと接続され、トランジスタTrは出力インピーダンス変換部27を形成している。トランジスタTrのエミッタ端子は出力端子29として形成され、この出力端子29には外部に信号を出力させる信号線26bが接続されている。信号線30とトランジスタTrのベース端子とに接続された信号線10は負帰還を形成している。
平衡入力回路21が設けられた基板上又はこの基板が収容されたシャーシの一部には、「グラウンド」としての共通インピーダンスライン31が設けられている。共通インピーダンスライン31は導電性の部材で形成されて平衡入力回路21のグラウンドを形成する。
入力端子24と共通インピーダンスライン31の一部とは信号線6aで接続され、信号線6aと共通インピーダンスライン31との接続部分は第1の接続部32が形成されている。第1の接続部32は、実施の形態1の第1の接続部11と同様、平衡入力回路1の回路構成部分が外部からの物理的影響を受けている電位が上昇している箇所を共通インピーダンスライン31として当該箇所に設けられている。交流電源5と共通インピーダンスライン31の他の一部とは信号線6bで接続される。これにより、交流電源5から入力端子24へは共通インピーダンスライン31を経て信号が入力される。
信号線7からは信号線13が分岐し、この信号線13の端部は共通インピーダンスライン31の別の一部に接続された第2の接続部33として形成されている。
信号線6aの途中には抵抗Rが設けられ、信号線10の途中には抵抗Rが設けられている。信号線7の交流電源5と信号線13の分岐点との間には抵抗Rが設けられ、信号線13の途中には抵抗Rが設けられている。各抵抗の抵抗値は〔発明の実施の形態1〕と同じである。
なお、交流電源5から入力端子23に信号を入力させる系統、即ち信号線7、信号線13、第2の接続部33、抵抗R,Rは信号増幅系統34を形成する。また、交流電源5から入力端子24に信号を入力させる系統、即ち信号線6a,6b、第1の接続部11、抵抗R,Rはノイズ検出系統35を形成する。
次に、この実施の形態の動作について説明する。
交流電源5において発生した信号は、信号線7を通じてトランジスタTrに入力される。一方、信号線6a,6bは共通インピーダンスライン31に接続されているため、トランジスタTrには交流電源5から出力された信号は入力されない。そして、双方のトランジスタTr,Trにはそれぞれ平衡入力回路21の内部で発生するノイズが同相の信号として入力される。
そして、この実施の形態においても〔発明の実施の形態1〕の(3),(4)の関係が成立するので、〔発明の実施の形態1〕と同様に、信号の品質に大きな影響を及ぼすグラウンドに混入したノイズを検出してこれを除去すること(つまり、双方のトランジスタTr,Trには同位相で同一の大きさノイズ信号がそれぞれ入力され、これらのノイズ信号が作動増幅器22の作動増幅によって相殺されて消去される。)、及び、平衡入力回路21の系統内で発生した最も大きなノイズを検出し、検出されたノイズを除去することが可能になる。そして、「ノイズ除去系統」として差動増幅器22を備えたことにより、二つの入力系統の電位差をとることで、平衡入力回路21の系統内で発生したノイズを除去できる装置を具体的な電子回路として形成できる。
上記各実施の形態においては、平衡入力回路1,21の入力系統のうちの一方の系統を信号増幅系統15,34に、他方の系統をノイズ検出系統16,35に、信号増幅系統15,34及びノイズ検出系統16,35からの入力を比較し増幅させる系統として演算増幅器2又は差動増幅器22を「ノイズ除去系統」にそれぞれ形成することが可能になり、平衡入力回路1,21内で発生したノイズの除去を実現できる。
なお、上記各実施の形態においては、平衡入力回路1,21は演算増幅器2又は差動増幅器22を備える構成としたが、これに限定することなく、変圧器等、複数の信号を入力し、該入力された複数の信号の差に基づいて増幅を行う方式を用いられるものであればどのようなものでもよい。
上記実施の形態は本発明の例示であり、本発明が上記実施の形態に限定されることを意味するものではないことは、いうまでもない。
以上の通り、本発明のノイズ除去装置は、交流ノイズの増幅を回避して入力信号のみを増幅し、騒音や振動の激しい箇所に設置されても高品位な増幅を維持することができるので、パチンコ台、スロット台等の娯楽用機器、FA用センサ、増幅器等に適用できる。また、グラウンドノイズを検出して除去できるので、音響計測システム等の計測機器等としても応用できる。
この発明の第1の実施の形態に係るノイズ除去装置の全体構成を示す回路図である。 同上ノイズ除去装置の実施例としての、第2の接続部をグラウンドに接続させた状態で出力させた出力信号のグラフィック画像である。 同上ノイズ除去装置の実施例としての、第2の接続部をグラウンドに接続させない状態で出力させた出力信号のグラフィック画像である。 この発明の第2の実施の形態に係るノイズ除去装置の全体構成を示す回路図である。 従来のノイズ除去装置の全体構成を示す回路図である。
符号の説明
1A,1B・・・ノイズ除去装置
1,21・・・平衡入力回路
2・・・演算増幅器(ノイズ除去系統)
15,34・・・信号増幅系統
16,35・・・ノイズ検出系統
22・・・差動増幅器(ノイズ除去系統)

Claims (4)

  1. 平衡入力回路を備えたノイズ除去装置であって、入力信号を所定の増幅度で増幅する信号増幅系統と、ノイズを検出するノイズ検出系統と、前記信号増幅系統によって供給された前記入力信号及び前記ノイズ検出系統によって検出された前記ノイズに基づいて、前記入力信号に混入した前記ノイズを除去するノイズ除去系統とを備えたことを特徴とするノイズ除去装置。
  2. 前記ノイズ検出系統は、前記平衡入力回路のグラウンドの一部に接続されたことを特徴とする請求項1に記載のノイズ除去装置。
  3. 前記グラウンドの一部は、前記平衡入力回路の回路構成部分が外部からの物理的影響を受けて電位が上昇している箇所であることを特徴とする請求項2に記載のノイズ除去装置。
  4. 前記ノイズ除去系統として差動増幅器又は演算増幅器のうち少なくとも何れか一方を備えたことを特徴とする請求項1乃至3の何れか一つに記載のノイズ除去装置。
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