JP2009093823A - 放電灯点灯装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】共振周波数近くで点灯している放電灯を取り外しても、高電圧や高電流が発生してしまうことを抑制することのできる放電灯点灯装置を提供する。
【解決手段】直列接続された2つのスイッチング素子21,22を交互にオン・オフさせることにより、直流電源Eの電圧を高周波電圧に変換して出力するインバータ回路20を備え、このインバータ回路20から出力される高周波電圧によって放電灯を点灯させる放電灯点灯装置10であって、スイッチング素子21,22に流れる電流を検出する電流検出回路30と、この電流検出回路30が検出する電流が所定値以上のとき、スイッチング素子22のゲートに入力される駆動信号の電圧を低下させて、そのスイッチング素子22に流れる電流を低下させる第1保護回路40とを設けた。
【選択図】 図1
【解決手段】直列接続された2つのスイッチング素子21,22を交互にオン・オフさせることにより、直流電源Eの電圧を高周波電圧に変換して出力するインバータ回路20を備え、このインバータ回路20から出力される高周波電圧によって放電灯を点灯させる放電灯点灯装置10であって、スイッチング素子21,22に流れる電流を検出する電流検出回路30と、この電流検出回路30が検出する電流が所定値以上のとき、スイッチング素子22のゲートに入力される駆動信号の電圧を低下させて、そのスイッチング素子22に流れる電流を低下させる第1保護回路40とを設けた。
【選択図】 図1
Description
この発明は、インバータから高周波電圧を出力して放電灯を点灯させる放電灯点灯装置に関する。
従来から、インバータ回路によって放電灯を点灯させる放電灯点灯装置が知られている(特許文献1参照)。
かかる放電灯点灯装置は、直流電源電圧を高周波電圧に変換して出力するインバータ回路を備え、このインバータ回路から出力される高周波電圧を放電灯に印加させて放電灯を点灯させるものである。
また、図2に示すように、2つの放電灯1,2を点灯させる放電灯点灯装置がある。この放電灯点灯装置は、インダクタL1,L2とコンデンサC1,C2とからなる2つの共振回路を備えている。
特開2002−34359号公報
このような放電灯点灯装置にあっては、調光を行うと2つの放電灯1,2が並列接続であることにより同じ明るさにならない場合が多々ある。
そこで、放電灯を直列接続すれば2つの放電灯をほぼ同じ明るさにすることができる。また、直列接続した2つの放電灯を点灯させるには、高電圧を印加させる必要があり、このため、LCの共振周波数近くで放電灯を点灯させる必要がある。
しかしながら、点灯中の放電灯を取り外すと、共振回路により高電圧の電圧が発生するとともに高電流の電流がインバータ回路のスイッチング素子に流れるなどの問題がある。
この発明の目的は、共振周波数近くで点灯している放電灯を取り外しても、高電圧や高電流が発生してしまうことを抑制することのできる放電灯点灯装置を提供することにある。
請求項1の発明は、直列接続された2つのスイッチング素子を交互にオン・オフさせることにより、直流電源電圧を高周波電圧に変換して出力するインバータ回路を備え、このインバータ回路から出力される高周波電圧によって放電灯を点灯させる放電灯点灯装置であって、
前記スイッチング素子に流れる電流を検出する電流検出回路と、
この電流検出回路が検出する電流が所定値以上のとき、前記スイッチング素子のゲートに入力される駆動信号の電圧を低下させて、そのスイッチング素子に流れる電流を低下させるスイッチング素子保護回路とを設けたことを特徴とする。
前記スイッチング素子に流れる電流を検出する電流検出回路と、
この電流検出回路が検出する電流が所定値以上のとき、前記スイッチング素子のゲートに入力される駆動信号の電圧を低下させて、そのスイッチング素子に流れる電流を低下させるスイッチング素子保護回路とを設けたことを特徴とする。
請求項3の発明は、直列接続された2つのスイッチング素子を交互にオン・オフさせることにより、直流電源電圧を高周波電圧に変換して出力するインバータ回路を備え、このインバータ回路から出力される高周波電圧によって放電灯を点灯させる放電灯点灯装置であって、
前記スイッチング素子に流れる電流を検出する電流検出回路と、
この電流検出回路が検出する電流が所定値以上のとき、前記インバータ回路の発振を停止させる発振停止保護回路を設けたことを特徴とする。
前記スイッチング素子に流れる電流を検出する電流検出回路と、
この電流検出回路が検出する電流が所定値以上のとき、前記インバータ回路の発振を停止させる発振停止保護回路を設けたことを特徴とする。
この発明によれば、共振周波数近くで点灯している放電灯を取り外しても、高電圧や高電流が発生してしまうことを抑制することができる。
以下、この発明に係る放電灯点灯装置の実施の形態である実施例を図面に基づいて説明する。
[第1実施例]
図1に示す放電灯点灯装置10は、直流電源Eの電圧を所定の周波数の高周波電圧に変換して出力するインバータ回路20と、このインバータ回路20から出力される高周波電圧によって放電灯11,12を点灯させる共振回路13と、インバータ回路20に組み込まれるとともにスイッチング素子22に流れる電流を検出する電流検出回路30と、この電流検出回路30が検出した電流が所定値以上のときスイッチング素子22のゲートの電位を接地電位にする第1保護回路(スイッチング素子保護回路)40と、電流検出回路30が検出した電流が所定値以上のときインバータ回路20の発振を停止させる第2保護回路(発振停止保護回路)50等とを備えている。
図1に示す放電灯点灯装置10は、直流電源Eの電圧を所定の周波数の高周波電圧に変換して出力するインバータ回路20と、このインバータ回路20から出力される高周波電圧によって放電灯11,12を点灯させる共振回路13と、インバータ回路20に組み込まれるとともにスイッチング素子22に流れる電流を検出する電流検出回路30と、この電流検出回路30が検出した電流が所定値以上のときスイッチング素子22のゲートの電位を接地電位にする第1保護回路(スイッチング素子保護回路)40と、電流検出回路30が検出した電流が所定値以上のときインバータ回路20の発振を停止させる第2保護回路(発振停止保護回路)50等とを備えている。
インバータ回路20は、直列接続された2つのスイッチング素子21,22と、このスイッチング素子21,22を交互にオン・オフさせる高周波パルス(駆動信号)を出力する高周波発信器23とを備えている。そして、スイッチング素子21のカソードが直流電源Eの陽極に接続され、スイッチング素子21のアノードがスイッチング素子22のカソードに接続されている。
スイッチング素子21,22のゲートは高周波発信器23の出力端子P1,P2にそれぞれ接続されている。また、スイッチング素子22のアノードは電流検出回路30である抵抗R1を介して接地されている。
共振回路13は、キャパシタ13Cとインダクタ13Lの直列回路から構成され、キャパシタ13Cの一方の端子がスイッチング素子21,22の接続点に接続されている。すなわち、キャパシタ13Cの一方の端子がスイッチング素子21のアノード(スイッチング素子22のカソード)に接続されている。インダクタ13Lの他方の端子は放電灯11のフィラメント11f1の一方の端子に接続されている。インダクタ13LはトランスTの一次コイルである。
共振回路13の共振周波数は高周波発信器23の発信周波数と同一に設定されている。
また、放電灯11のフィラメント11f1の一方の端子はトランスTの二次コイルTaの一方の端子に接続され、二次コイルTaの他方の端子がコンデンサC1を介して放電灯11のフィラメント11f1の他方の端子に接続されている。
放電灯11のフィラメント11f2の一方の端子は放電灯12のフィラメント12f1の一方の端子に接続され、放電灯11のフィラメント11f2の他方の端子はコンデンサC2を介してトランスTの二次コイルTbの一方の端子に接続されている。
放電灯12のフィラメント12f2の一方の端子はトランスTの二次コイルTbの一方の端子に接続され、フィラメント12f2の他方の端子はコンデンサC3を介してトランスTの二次コイルTbの他方の端子に接続されている。
また、放電灯11のフィラメント11f1の一方の端子と放電灯12のフィラメント12f2の一方の端子とがコンデンサC4を介して接続され、放電灯12のフィラメント12f2の一方の端子は直流電源Eの陰極に接続されている。この直流電源Eの陰極は接地される。
第1保護回路40は、トランジスタ41と直列接続された抵抗R2,R3などとから構成され、トランジスタ41のコレクタがダイオードD1を介してインバータ回路20のスイッチング素子22のゲートに接続されている。トランジスタ41のエミッタが接地され、そのベースが抵抗R2,R3の接続点に接続されている。
抵抗R2の一方の端子がインバータ回路20のスイッチング素子22のアノードに接続され、抵抗R3の他方の端子が接地されている。
[動 作]
次に、上記のように構成される放電灯点灯装置10の動作について説明する。
[動 作]
次に、上記のように構成される放電灯点灯装置10の動作について説明する。
図示しない電源スイッチを入れると、インバータ回路20の高周波発信器23の出力端子P1,P2から所定周期のパルス(高周波パルス)が交互に出力され、インバータ回路20のスイッチング素子21,22が交互にオン・オフ動作していく。
いま、例えばスイッチング素子21がオン(スイッチング素子22はオフ)すると、直流電源Eからスイッチング素子21,コンデンサ13C,トランスTのインダクタ13Lを介してコンデンサC4が充電されていく。
一方、トランスTのインダクタ13Lに電流が流れることにより、トランスTの二次コイルTa〜Tcに電圧が発生し、この電圧により放電灯11,12のフィラメント11f1,11f2,12f1,12f2に電流が流れてコンデンサC1〜C3が充電されていく。
そして、スイッチング素子21がオフし、スイッチング素子22がオンすると、コンデンサC4に充電された充電電流が放電してトランスTのインダクタ13L,コンデンサ13C,スイッチング素子22へと流れていく。トランスTのインダクタ13Lに電流が流れることにより、コンデンサC1〜C3に充電された充電電流が放電して放電灯11,12のフィラメント11f1,11f2,12f1,12f2を介してトランスTの二次コイルTa〜Tcに流れていく。
このようにして、放電灯11,12のフィラメント11f1,11f2,12f1,12f2が通電されて予熱が行われる。
この予熱が所定時間行われた後、放電灯11,12は放電の始動を開始して点灯することになる。
ところで、共振回路13の共振周波数と高周波発信器23の出力端子P1,P2から出力される高周波パルスの周波数とが同一に設定されていることにより、直列接続された放電灯11,12の両端に印加する電圧を高電圧にすることができ、このため放電灯11,12を確実に点灯させることができることになる。
調光を行う場合には、図示しない制御装置により高周波発信器23の発振周波数を変えていき、これにより放電灯11,12の明るさを変えていく。この場合、放電灯11,12が直列接続されていることにより、同じ明るさで放電灯11,12の明るさを変えていくことができる。
通常の動作で放電灯11,12が点灯している場合、スイッチング素子22に流れる電流は所定以下なので、電流検出回路30の抵抗R1に生じる電圧は所定以下であり、このため第1保護回路40の抵抗R2,R3で分圧される電圧も所定電圧以下であり、トランジスタ41はオフのままである。
この通常の動作中の放電灯11,12の点灯中に、放電灯11,12の少なくとも1つを取り外すと、スイッチング素子22に異常電流が流れる。すなわち、共振回路13により高電圧の電圧が発生し、スイッチング素子22に高電流が流れる。この高電流により電流検出回路30の抵抗R1に高電圧が生じ、この高電圧が第1保護回路40の抵抗R2,R3により分圧されてトランジスタ41のベースに印加し、トランジスタ41がオンする。
このトランジスタ41のオンにより、インバータ回路20のスイッチング素子22のゲートの電位が接地電位とされ、インバータ回路20の高周波発信器23の出力端子P2から出力される高周波パルスの電圧が強制的に下げられることになり、この結果、スイッチング素子22に流れる電流が減少する。つまり、出力端子P2から高周波パルス(プラスの電圧)が出力されると、トランジスタ41がオンしていることにより、ダイオードD1がオンしてスイッチング素子22のゲートの電位が接地電位となり、スイッチング素子22に流れる電流が減少する。
換言すれば、高周波発信器23の出力端子P2から出力される高周波パルス毎にスイッチング素子22に流れる電流を制限していくことになる。
続いて、電流検出回路30の抵抗R1に高電圧が生じることにより、第2保護回路50がインバータ回路20の高周波発信器23の発振を停止させる。
高周波発信器23の発振の停止により、高周波発信器23の出力端子P1,P2から高周波パルスは出力されず、両スイッチング素子21,22はオフとなり、スイッチング素子21,22のオン・オフ動作は停止することになる。
このため、共振回路13により高電圧が発生してしまうことが抑制されるとともに、スイッチング素子22に高電流が流れてしまうことが抑制される。
このように、2段階で高電圧や高電流の発生の抑制を行うので、その抑制を確実に行うことができる。
上記実施例では、放電灯11,12を直列接続する放電灯点灯装置10について説明したが、放電灯を並列接続する放電灯点灯装置に適用することも可能である。
また、上記実施例では、第1保護回路40と第2保護回路50を設けているが、いずれか一方を設けるだけでもよい。
10 放電灯点灯装置
20 インバータ回路
21 スイッチング素子
22 スイッチング素子
30 電流検出回路
40 第1保護回路(スイッチング素子保護回路)
20 インバータ回路
21 スイッチング素子
22 スイッチング素子
30 電流検出回路
40 第1保護回路(スイッチング素子保護回路)
Claims (4)
- 直列接続された2つのスイッチング素子を交互にオン・オフさせることにより、直流電源電圧を高周波電圧に変換して出力するインバータ回路を備え、このインバータ回路から出力される高周波電圧によって放電灯を点灯させる放電灯点灯装置であって、
前記スイッチング素子に流れる電流を検出する電流検出回路と、
この電流検出回路が検出する電流が所定値以上のとき、前記スイッチング素子のゲートに入力される駆動信号の電圧を低下させて、そのスイッチング素子に流れる電流を低下させるスイッチング素子保護回路とを設けたことを特徴とする放電灯点灯装置。 - 前記電流検出回路が検出する電流が所定値以上のとき、前記インバータ回路の発振を停止させる発振停止保護回路を設けたことを特徴とする請求項1に記載の放電灯点灯装置。
- 直列接続された2つのスイッチング素子を交互にオン・オフさせることにより、直流電源電圧を高周波電圧に変換して出力するインバータ回路を備え、このインバータ回路から出力される高周波電圧によって放電灯を点灯させる放電灯点灯装置であって、
前記スイッチング素子に流れる電流を検出する電流検出回路と、
この電流検出回路が検出する電流が所定値以上のとき、前記インバータ回路の発振を停止させる発振停止保護回路を設けたことを特徴とする放電灯点灯装置。 - 前記放電灯は直列接続された複数の放電灯であることを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれか1つに記載の放電灯点灯装置。
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Citations (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS63175395A (ja) * | 1987-01-14 | 1988-07-19 | 松下電工株式会社 | 放電灯点灯装置 |
JP2002324688A (ja) * | 2001-04-24 | 2002-11-08 | Matsushita Electric Works Ltd | 放電灯点灯装置、及びこれを用いた照明器具 |
JP2003224980A (ja) * | 2002-01-28 | 2003-08-08 | Matsushita Electric Works Ltd | 電源装置 |
JP2003272885A (ja) * | 2002-03-20 | 2003-09-26 | Matsushita Electric Works Ltd | 放電灯点灯装置 |
-
2007
- 2007-10-04 JP JP2007260805A patent/JP2009093823A/ja active Pending
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