JP2009093033A - 欠陥修正装置及び欠陥修正方法、並びにパターン基板製造方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】生産性を向上することができるパターン基板の欠陥修正方法及び欠陥修正装置並びにパターン基板製造方法を提供する。
【解決手段】基板にレーザ光を照射して、前記基板に形成されたパターンの欠陥を修正する欠陥修正装置であって、基板6に対して相対移動可能に設けられたリペアヘッド35と、リペアヘッド35に設けられ、基板に対向して配置されたマスクフィルム5が取り付けられたフィルムリール8と、マスクフィルム5に設けられた開口部を介して基板6にレーザ光を照射するレーザ光源1と、マスクフィルム5と基板6との間に気体を噴出する噴出口と、噴出口から噴出される気体の噴出量を測定するフローセンサ72と、フローセンサ72からの出力に基づいて基板6とリペアヘッド35との間隔を調整するZ駆動機構74と、を備える欠陥修正装置。
【選択図】図5
【解決手段】基板にレーザ光を照射して、前記基板に形成されたパターンの欠陥を修正する欠陥修正装置であって、基板6に対して相対移動可能に設けられたリペアヘッド35と、リペアヘッド35に設けられ、基板に対向して配置されたマスクフィルム5が取り付けられたフィルムリール8と、マスクフィルム5に設けられた開口部を介して基板6にレーザ光を照射するレーザ光源1と、マスクフィルム5と基板6との間に気体を噴出する噴出口と、噴出口から噴出される気体の噴出量を測定するフローセンサ72と、フローセンサ72からの出力に基づいて基板6とリペアヘッド35との間隔を調整するZ駆動機構74と、を備える欠陥修正装置。
【選択図】図5
Description
本発明はパターンの欠陥を修正する欠陥修正装置、欠陥修正方法及びパターン基板の製造方法に関する。
液晶ディスプレイ用カラーフィルタの製造工程において、歩留りを改善するためにカラーフィルタ基板中の欠陥を修正している。欠陥修正方法の一つとして、レーザ光を欠陥部分に照射する方法が開示されている(特許文献1)。この欠陥修正方法では、レジスト層及び遮光層に欠陥を照射して、レジスト層及び遮光層を昇華、除去している。しかしながら、この方法では、レジストなどが完全に昇華せず、レーザ照射箇所の近辺に飛散するという問題点がある。すなわち、レーザ照射により昇華したレジスト等がデブリとなって、周辺に飛散してしまう。この場合、周辺に欠陥が発生してしまう。
上記の問題を解決するため、本件の出願人から、マスクフィルムを用いた欠陥修正装置が開示されている(特許文献2、3参照)。この方法では、欠陥部分の上に配置されたフィルムにレーザ光を照射して、フィルムに開口部を設けている。そして、マスクフィルムの開口部を介してレーザ光を照射して、欠陥を除去している。これにより、昇華したレジストがマスクフィルム上に着地する。従って、基板上にレジストが再付着するのを防ぐことができ、確実に欠陥を修正することができる。
ところで、マスクフィルムを用いた欠陥修正装置では、レーザ照射箇所をマスクフィルムの開口部に位置合わせする必要がある。そのため、マスクフィルムを基板に対して固定する。例えば、特許文献3の図8に示すように、マスクフィルム固定治具を用いてマスクフィルムを固定している。具体的には、マスクフィルム固定治具により、上からマスクフィルムを基板に押し当てて、マスクフィルムを基板に固定している。すなわち、マスクフィルムを介して、基板がマスクフィルム固定治具によって押圧される。
このため、上記の欠陥修正装置では、マスクフィルムを基板に固定する際に、基板表面に傷が付いてしまうおそれがある。特に、ポストベーク前のレジストパターン等を修正する場合、レジストパターンが変形しやすい。マスクフィルムがパターンに接触することで、レジストパターンにダメージが与えられてしまうおそれがある。レジストパターンが変形して、新たな欠陥が形成されてしまうことがある。このような場合、従来の欠陥修正装置では、確実に欠陥を修正することが困難であるという問題がある。もちろん、上記の問題は、レジストパターン以外のパターンでも発生するおそれがある。従って、従来の欠陥修正装置では、生産性の向上を図ることが困難であるという問題点があった。
本発明は上述の問題点に鑑みてなされたものであって、生産性を向上することができる欠陥修正装置及び欠陥修正方法ならびにそれを用いたパターン基板の製造方法を提供することを目的とする。
本発明の第1の態様にかかる欠陥修正装置は、基板にレーザ光を照射して、前記基板に形成されたパターンの欠陥を修正する欠陥修正装置であって、前記基板に対して相対移動可能に設けられたリペアヘッドと、前記リペアヘッドに設けられ、前記基板に対向して配置されたマスクフィルムが取り付けられたフィルムリールと、前記リペアヘッドに配設され、前記リペアヘッドに設けられたレーザ光源から前記マスクフィルムに設けられた開口部を介して前記基板にレーザ光を照射するレーザ光源と、前記マスクフィルムと前記基板との間に気体を噴出する噴出口と、前記噴出口から噴出される気体の噴出量を測定するセンサと、前記センサからの出力に基づいて、前記基板と前記リペアヘッドとの間隔を調整する調整手段と、を備えるものである。これにより、マスクフィルムと基板とのギャップを正確に制御することができるため、レーザ照射時に基板から除去された物質を確実に捕集することができる。従って、欠陥を確実に修正することができ、生産性を向上することができる。
本発明の第2の態様にかかる欠陥修正装置は、上記の欠陥修正装置であって、前記リペアヘッドが前記基板側に設けられた平坦面を有し、前記基板にレーザ光を照射する際に、前記マスクフィルムが前記基板と前記平坦面との間に配置された状態で、前記フィルムリールが前記マスクフィルムに張力を与えて、前記平坦面に前記マスクフィルムを密着させることを特徴とするものである。これにより、エアの噴出によりマスクフィルムの位置が変化しなくなるため、マスクフィルムと基板とのギャップを正確に制御することができる。従って、欠陥を確実に修正することができ、生産性を向上することができる。
本発明の第3の態様にかかる欠陥修正装置は、上記の欠陥修正装置であって、前記リペアヘッドの一部に前記レーザ光が通過する貫通口が設けられ、前記貫通口によって前記マスクフィルムの上に設けられた空間に気体を供給する気体供給手段が設けられているものである。これにより、マスクフィルムを基板に近づけることができるため、レーザ照射時に基板から除去された物質を確実に捕集することができる。従って、欠陥を確実に修正することができ、生産性を向上することができる。
本発明の第4の態様にかかる欠陥修正装置は、上記の欠陥修正装置であって、前記貫通口の上にカバーが配置され、前記気体供給手段からの気体によって、前記カバーと前記マスクフィルムとの間の空間を正圧にして、前記マスクフィルムを基板側に撓ませているものである。これにより、レーザ照射時に基板から除去された物質を確実に捕集することができる。従って、欠陥を確実に修正することができ、生産性を向上することができる。
本発明の第5の態様にかかる欠陥修正装置は、上記の欠陥修正装置であって、前記噴出口が複数設けられ、前記複数の噴出口からの噴出量をそれぞれ測定して、前記基板と前記リペアヘッドとの間隔を調整するものである。これにより、マスクフィルムと基板とのギャップを正確に制御することができる。従って、欠陥を確実に修正することができ、生産性を向上することができる。
本発明の第6の態様にかかる欠陥修正装置は、上記の欠陥修正装置であって、前記マスクフィルムの開口部を介して、レーザ光の照射によって前記基板から除去された物質を吸引する吸引手段をさらに備えるものである。これにより、レーザ照射時に基板から除去された物質を確実に捕集することができる。従って、欠陥を確実に修正することができ、生産性を向上することができる。
本発明の第7の態様にかかる欠陥修正装置は、上記の欠陥修正装置であって、前記吸引手段が吸引した物質を、前記マスクフィルム上に排出することを特徴とするものである。これにより、連続して欠陥を修正することができ、生産性を向上することができる。
本発明の第8の態様にかかる欠陥修正方法は、基板にレーザ光を照射して、前記基板に形成されたパターンの欠陥を修正する欠陥修正方法であって、前記基板の欠陥上にリペアヘッドを相対移動して、マスクフィルムを基板に対向配置する工程と、前記マスクフィルムと前記基板との間に気体を噴出する工程と、前記マスクフィルムと前記基板との間に噴出された気体の噴出量を測定する工程と、前記測定された気体の噴出量に基づいて、前記基板と前記マスクフィルムとの間隔を調整する工程と、前記リペアヘッドに設けられたレーザ光源から、前記マスクフィルムに設けられた開口部を介して前記基板の欠陥にレーザ光を照射する工程と、を備えるものである。これにより、マスクフィルムと基板とのギャップを正確に制御することができるため、レーザ照射時に基板から除去された物質を確実に捕集することができる。従って、欠陥を確実に修正することができ、生産性を向上することができる。
本発明の第9の態様にかかる欠陥修正方法は、上記の欠陥修正方法であって、前記リペアヘッドが前記基板側に設けられた平坦面を有し、前記基板にレーザ光を照射する際に、前記マスクフィルムが前記基板と前記平坦面との間に配置された状態で、前記マスクフィルムに張力を与えて、前記平坦面に前記マスクフィルムを密着させていることを特徴とするものである。これにより、エアの噴出によりマスクフィルムの位置が変化しなくなるため、マスクフィルムと基板とのギャップを正確に制御することができる。従って、欠陥を確実に修正することができ、生産性を向上することができる。
本発明の第10の態様にかかる欠陥修正方法は、上記の欠陥修正方法であって、前記レーザ光が、前記リペアヘッドの一部に設けられた貫通口を介して前記欠陥に照射され、前記レーザ光を照射する工程では、前記貫通口によって前記マスクフィルムの上に設けられた空間に気体を供給しているものである。
本発明の第11の態様にかかる欠陥修正方法は、上記の欠陥修正方法であって、前記貫通口の上にカバーが配置され、前記レーザ光を照射する時に、前記マスクフィルムの上の空間に気体を供給することにより、前記カバーと前記マスクフィルムとの間の空間を正圧にして、前記マスクフィルムを基板側に撓ませているものである。
本発明の第12の態様にかかる欠陥修正方法は、上記の欠陥修正方法であって、前記噴出口が複数設けられ、前記複数の噴出口からの噴出量をそれぞれ測定して、前記基板と前記リペアヘッドとの間隔を調整することを特徴とするものである。
本発明の第13の態様にかかる欠陥修正方法は、上記の欠陥修正方法であって、レーザ光を照射する工程において、前記マスクフィルムの開口部を介して、レーザ光の照射によって前記基板から除去された物質を吸引しているものである。これにより、レーザ照射時に基板から除去された物質を確実に捕集することができる。従って、欠陥を確実に修正することができ、生産性を向上することができる。
本発明の第14の態様にかかる欠陥修正方法は、上記の欠陥修正方法であって、前記吸引した物質を、前記マスクフィルム上に排出することを特徴とするものである。これにより、異物が大きい場合でも、連続した欠陥の修正が可能になるため、生産性を向上することができる。
本発明の第15の態様にかかるパターン基板の製造方法は、基板上にパターンを形成し、前記基板上のパターンの欠陥を検出し、上記の欠陥修正方法により欠陥を修正するものである。これにより、確実に欠陥を修正することができるため、生産性を向上することができる。
本発明は、生産性の高い欠陥修正装置及び欠陥修正方法、並びにそれを用いたパターン基板の製造方法を提供する。
本発明の実施例について以下に図面を参照して説明する。以下の説明は、本発明の好適な実施例を示すものであって、本発明の範囲が以下の実施例に限定されるものではない。以下の説明において、同一の符号が付されたものを実質的に同様の内容を示している。
本発明にかかるパターン基板の欠陥修正装置について図1及び図2を用いて説明する。図1は欠陥修正装置の構成を模式的に示す上面図であり、図2は欠陥修正装置の構成を示す側面断面図である。6は基板、7はステージ、31は架台、32はYレール、33はフレーム、34はXレール、35はリペアヘッド、36は可動レール、37は光源ヘッドである。ここでは、基板を液晶表示装置等の表示装置に用いられるカラーフィルタ基板として説明する。カラーフィルタ基板はR、G、Bの三色の着色層と着色層の間に設けられた遮光層とを備えている。本発明にかかる欠陥修正装置は基板6の欠陥を光学的に検出する。そして、特許3580550号明細書に記載されているように、パルスレーザ光の照射によってマスクフィルムに開口部を設ける。そして、開口部が設けられたマスクフィルムを介して基板にレーザ光を照射する。
架台31の上には、額縁状のフレーム33が設けられている。この額縁状のフレーム33の上に、透明なガラス板から構成されるステージ7が設けられる。すなわち、ステージ7の外周近傍がフレーム33によって支持される。フレーム33は架台31に対して固定され、ステージ7はフレーム33に対して固定されている。ステージ7の上には上面にカラーフィルタが作成された基板6が載置される。なお、ステージ7をX−Y−Zステージとしてもよい。
ステージ7の外側にはYレール32が設けられている。Yレール32はY方向に沿ってステージ7の両側に配設されている。この2本のYレール32の上にはXレール34が設けられている。Xレール34は基板6をまたぐよう、X方向に沿って設けられている。Xレール34にはリペアヘッド35が取り付けられている。リペアヘッド35はXレール34に対して移動可能に設けられている。これにより、リペアヘッド35がX方向に沿って移動する。リペアヘッド35には後述するように、欠陥を検出するための欠陥検出機構及び欠陥を修正するための欠陥修正機構が設けられている。
さらに、Xレール34はYレール32に対して移動可能に設けられている。これにより、Xレール34がY方向に移動する。従って、リペアヘッド35は基板6の上をXY方向に移動する。すなわち、リペアヘッド35をX方向に移動させ、リペアヘッド35が取り付けられたXレール34をY方向に移動させることで、リペアヘッド35を2次元的に移動させることができる。これにより、基板6全面に対して欠陥の検出及び修正を行うことができる。また、欠陥修正装置のフットプリントを小さくすることができるため、生産性を向上することができる。リペアヘッド35やXレール34の駆動は、ACサーボモータなどの公知の方法を用いて行なうことができる。
ステージ7の下側には、可動レール36が設けられている。可動レール36には、光源ヘッド37が取り付けられている。光源ヘッド37はリペアヘッド35と同様にXY方向に移動可能に設けられている。すなわち、光源ヘッド37はX方向に移動可能に設けられ、可動レール36がY方向に移動可能に設けられている。さらに、光源ヘッド37はリペアヘッド35の移動に追従して移動することが可能である。すなわち、リペアヘッド35が移動した場合、リペアヘッド35が移動した方向に同じ距離だけ、光源ヘッド37が移動する。これにより、XY平面において、光源ヘッド37がリペアヘッド35と同じ位置に移動する。光源ヘッド37には、透過照明用の照明光源が設けられている。
次に、リペアヘッド35及び光源ヘッド37の構成について図3を用いて説明する。図3はリペアヘッド35及び光源ヘッド37の構成を模式的に示す側面断面図である。リペアヘッド35にはマスクフィルム5が巻きつけられたフィルムリール8と、光学系41とが設けられている。光源ヘッド37には、透過照明を行うための照明光源51が設けられている。
まず、光学系41の構成について説明する。光学系41は、レーザ光源1、ビーム成形機構2、ハーフミラー3、対物レンズ4、ランプ光源9、フィルタ10、ハーフミラー11及びCCDカメラ12を備えている。これらは、リペアヘッド35の筐体(図示せず)に保持されている。光学系41は、光学系41のランプ光源9、ハーフミラー3、ハーフミラー11、フィルタ10及びCCDカメラ12ならびに光源ヘッド37の照明光源51は欠陥の検出あるいは、欠陥の修正が正常に行われたか否かを確認するために用いられる。すなわち、基板6の反射像あるいは透過像を観察して、欠陥の検出等が行なわれる。
基板6の上には、マスクフィルム5が配設されている。すなわち、マスクフィルム5は基板6と対向配置されている。そして、このマスクフィルム5越しに、欠陥検出、欠陥修正等が行なわれる。マスクフィルム5がフィルムリール8に巻きつけられている。フィルムリール8はモータなどによって、それぞれを回転することができる。2つのフィルムリール8を回転させることにより、マスクフィルム5が連続的にY方向に送り出されていく。これにより、マスクフィルム5の未使用部分が基板6上に供給されていく。マスクフィルム5としては、例えば、幅16mm、厚さ4.4μmの透明なポリイミドフィルムを用いることができる。また、2つのフィルムリール8を独立して回転させることで、マスクフィルム5にテンションを与えることができる。これにより、基板6上にマスクフィルム5が張設される。このフィルムリール8は、後述するアームに取り付けられている。
基板6の反射像を観察するための構成について説明する。反射観察用光源として光学系41に設けられたランプ光源9を用いている。ランプ光源9は基板6の表面を照明するための白色光を出射する。ランプ光源9から出射した反射観察用の光はフィルタ10を通過して、ハーフミラー11に入射する。フィルタ10は波長可変フィルタであり、所定の波長のみを遮光することができる。ここで、フィルタ10は欠陥検出に好適な波長の光を出射させることができる。ハーフミラー11に入射した光は基板6の方向に反射する。この光はハーフミラー3を透過して、対物レンズ4に入射する。対物レンズ4と基板6の間にはマスクフィルム5が基板6と対向して設けられている。そして、対物レンズ4で集光された光はマスクフィルム5を透過して基板6の表面に入射する。これにより、基板6の上面から基板6の一部を照明することができる。基板6で反射された光はマスクフィルム5、対物レンズ4、ハーフミラー3及びハーフミラー11を透過してCCDカメラ12に入射する。CCDカメラ12は基板6の表面での反射光に基づいて反射画像を検出する。これによって、基板6の反射像を観察することができる。
次に、透過像を観察するための構成について説明する。本発明では、基板6の透過像を観察するため、光源ヘッド37に照明光源51を設けている。照明光源51は、対物レンズ4の光軸上に設けられている。すなわち、照明光源51の光軸は上記の反射像の観察用光学系の光軸と一致している。照明光源51はステージ7を介して基板6の裏面側から基板6に透過照明光を入射させる。基板6を透過した透過光は、マスクフィルム5、対物レンズ4、ハーフミラー3及びハーフミラー11を透過してCCDカメラ12に入射する。照明光源51には、反射像の観察と同様にランプ光源を用いることができる。また、照明光源51に対してレンズや波長可変フィルタなどのフィルタ等を設けても良い。欠陥検出時は、リペアヘッド35と光源ヘッドを同期して移動させる。これにより、透過照明光と反射照明光とが同じ光軸で基板に入射するため、ランプ光源9及び照明光源51のON/OFFを独立して制御することにより、透過像又は反射像のいずれを撮像するかを容易に切り替えることができる。
なお、上記の説明では、マスクフィルム5を介して基板6の観察を行なったが、これに限るものではない。例えば、マスクフィルム5を基板6と光学系41の間から外して観察を行なうこともできる。すなわち、マスクフィルム5を光軸からずらした状態で観察を行ってもよい。
CCDカメラ12はパーソナルコンピューター(PC)等の情報処理装置に接続されており、検出された画像に基づいて基板6の欠陥の有無を判断する。例えば、検出したリファレンスダイと比較するダイツーダイ方式(Die−to−Die)を用いることができる。検出した画像がリファレンスダイと異なる場合は、欠陥部分であると判断する。この欠陥検出機構では、不透明な黒欠陥及び透明な白欠陥を区別して検出することができる。さらに、PCはリペアヘッド35のXY駆動機構と接続され、欠陥検出時のリペアヘッド35の位置から検出箇所が特定され、基板上における欠陥画素の座標が検出される。もちろん、欠陥検出機構は図示した構成に限らず、これ以外の構成を備える欠陥検出機構を用いてもよい。この欠陥検出機構については従来の欠陥検出装置と同様の構成を用いることができる。リペアヘッド35を移動させることにより、基板6とランプ光源9からの光の相対位置を変化させて、基板6の全面の欠陥検出を行う。情報処理装置は、基板6の欠陥箇所の座標を、欠陥の種類(R、G、B、遮光層)や欠陥の大きさと対応付けて記憶する。
上述の欠陥検出機構により検出された欠陥は欠陥修正機構により、修正される。欠陥修正機構について以下に説明する。レーザ光源1はQスイッチYAGレーザーであり、10nsec以下の短パルス光を出射することができる。レーザ光源1から出射した短パルスレーザ光はビーム成形機構2に入射する。ビーム成形機構2はアパーチャーやスリットあるいはレンズ等を備えており、短パルス光のスポットを適当な形状のビームスポットに成形することが可能である。例えば、基板上での短パルス光のビームスポットをカラーフィルタの画素と略同じ矩形状に成形する。あるいは欠陥の形状と略同じ形状に成形するようにしてもよい。ハーフミラー3は短パルス光を基板6の方向に反射する。ここでレーザ光源1とランプ光源9からの光が同軸になるようにそれぞれの光学部品が配置されている。ハーフミラー3で反射した短パルスレーザ光はマスクフィルム5に照射される。
基板6に対してマスクフィルム5が位置決めされた状態で、マスクフィルム5に開口部が形成される。そして、マスクフィルム5に設けられた開口部を介して基板6にレーザ光を照射する。これにより、基板上の異物等が除去され、欠陥が形成される。また、レーザ光の強度を高くして、開口部の形成と異物等の除去を略同時に行ってもよい。このように、マスクフィルム5の開口部を介して、基板の欠陥箇所にレーザ光を照射して、欠陥を除去する。これにより、レーザ照射により基板6から除去された物質が、マスクフィルムの開口を通過して、マスクフィルム上に着地する。このため、レーザ照射により基板6から除去された物質が基板6上に再付着して、欠陥となることがない。これにより、確実に欠陥を修正することができ、生産性を向上することができる。
さらに、ハーフミラー3にはレーザ光源1からのレーザ光を効率よく反射させるミラー等を用いることも可能である。例えば、レーザ光の波長に対して反射率の高いダイクロイックミラーや反射ミラーを用いてもよい。これにより、レーザ光1を効率よくマスクフィルム5に照射することができるため、レーザ光源1の出力を低減することができる。この場合、欠陥検出時や欠陥観察時には、ハーフミラー3を光路上から外してもよい。すなわち、欠陥検出時や欠陥観察時には、欠陥の検出や欠陥の観察に好適な波長の光によって基板6を照明するため、ハーフミラー3をランプ光源9の光路上から外すことが好ましい。このとき、ハーフミラー3を機械的に移動させることによって、光路上から取り除くようにする。欠陥検出時及び観察時には、ハーフミラー3をランプ光源9の光路上から除去し、開口部の形成時にはハーフミラー3をランプ光源9の光路上に配置する。
マスクフィルム5と基板6との構成について図4を用いて説明する。図4は修正箇所の構成を示す拡大断面図である。図4(a)は短パルス光を照射中のフィルムと基板の構成を示している。図4(b)は修正された基板の構成を示している。61は赤色(R)の着色層、62は緑色(G)の着色層、63は青色(B)の着色層、64はブラックマトリックス(BM)であり、これらは基板6に設けられている。まず、カラーフィルタ基板の一般的な製造方法について説明する。カラーフィルタ用の基板6には透明なガラス基板等に遮光膜となるクロム膜をスパッタ蒸着等によって成膜して、露光、現像工程によりパターニングする。これにより、クロム膜はマトリクス状に形成されたBM64となる。この上から、着色層の色に対応した顔料を分散した感光性樹脂を塗布して、露光、現像工程によりパターンニングする。この工程を繰り返すことにより、Rの着色層61、Gの着色層62及びBの着色層63をBM64の間に順番に設ける。この上から保護膜や画素電極が形成される。ここでは図4(a)に示すようにRの着色層61にデブリ65aが付着しているとする。このようなデブリ65aが付着した画素は、欠陥検出機構により光を透過しない黒欠陥として検出される。このマスクフィルム5は基板6と近接している。このようにRの着色層61、Gの着色層62、Bの着色層63、及びBM64は感光性樹脂によって形成されている。
このデブリ65aが付着した画素に、レーザ光源1からの10nsec以下の短パルス光を照射する。対物レンズ4によって集光された短パルス光は、基板6と近接するマスクフィルム5に入射する。この短パルス光はレーザーアブレーションによりマスクフィルム5を部分的に開口するようにパワーが調整されている。本実施例では、ポリイミドフィルムを用いているため、YAG短パルスレーザー光源1の3倍高調波の355nm又は4倍高調波の266nmを使用すれば、短パルス光を吸収するので容易にマスクフィルム5に開口部5aを設けることができる。また、ポリイミドフィルムは可視光領域で吸収がなく略透明であるので観察が容易であり、ランプ光源9を用いて欠陥を検出することができる。なお、マスクフィルム5はポリイミドに限らず、レーザ光の照射によって、化学分解、熱的な分解、昇華又はアブレーション等によって開口する材質を用いることが出来る。
レーザー光はビーム成形機構2によって、欠陥の形状又は画素の形状になるように成形されているので、マスクフィルム5の開口部5aの形状は欠陥形状又はRの画素の形状と略同じ形状にすることができる。レーザーアブレーションによってデブリ65aとフィルムの一部を略同時に除去することができる。除去されたデブリ65aは図4(b)に示すようにマスクフィルム5の開口部5aを通って、基板から離脱する。また、修正部周辺はマスクフィルム5でカバーされているため、デブリ65aが修正部周辺に付着して新たな欠陥を作ることがない。すなわち、基板6から除去された物質がデブリ65aとなり、そのデブリ65aがマスクフィルム5によって捕集される。すなわち、デブリ65aがマスク上に着地して、基板6上に付着することがない。このように、レーザーアブレーションによりフィルムと欠陥を略同時に除去することができる。なお、デブリ65aは1片となっているが多数のデブリとなって、マスクフィルム5上に着地する場合もある。短パルスレーザー光源1のパワーは徐々にマスクフィルム5に穴を開けるように調整してもよいし、マスクフィルム5の穴あけと異物の除去を同時に行うように調整してもよい。開口部5aを形成した後、異物65を除去しても良い。開口部5aの大きさが小さい場合は、マスクフィルム5を送り出しながら開口部5aを設けるようにしてもよい。遠紫外線を用いればマスクフィルム5が化学的に分解するので、異物除去後に基板表面にフィルムの残渣が残った場合は、遠紫外線を照射してマスクフィルムの残渣を取り除くことが出来る。
なお、デブリ65aが透明な場合、異物に短パルス光を照射しても、光の吸収がないのでレーザーアブレーションが生じない。これに対し、マスクフィルム5としてポリイミドなどの光を吸収するフィルムを用いて、吸収フィルムを異物の上部に略接触させた状態で短パルスレーザー光を照射すると、マスクフィルム5がレーザーアブレーションで開口するのと同時に前方にとんだガスやデブリによってデブリ65aが基板6に一瞬押し付けられ、その後の反跳によって基板6から離脱することができる。上述の処理により基板上のデブリ65aとともに着色層61が除去されるため、黒欠陥が修正される。この修正箇所に対して、さらに着色層61を転写して、修正してもよい。もちろん、デブリ65aのみを除去するように、レーザ光のスポットやパワーを調整してもよい。また、欠陥の除去は、パルスレーザ光によるレーザアブレーションに限られるものではなく、例えば、レーザ光を照射して異物を蒸発させるようにしもよよい。
次に、マスクフィルム5と基板6との間に微小な隙間を形成するための構成について、図5を用いて説明する。図5は、リペアヘッド35の一部の構成を拡大して示す側面図である。なお、図5では、光学系41の対物レンズ4以外の光学系については省略して図示している。
ステージ7上に載置されている基板6の上には、リペアヘッド35が配設されている。リペアヘッド35には、図3で示した対物レンズ4と、フィルムリール8とが設けられている。さらに、リペアヘッド35には、フィルムリール8を保持するためのアーム76が設けられている。すなわち、L字型のアーム76は、フィルムリール8を回転可能に支持している。このように、アーム76には、2つのフィルムリール8が所定の間隔を隔てて配設されている。アーム76の移動に伴って、フィルムリール8及びフィルムリール8に巻き付けられたマスクフィルム5が移動する。
また、アーム76には、マスクフィルム5をガイドするローラ71が取り付けられている。アーム76は、ローラ71を回転可能に支持している。フィルムリール8を回転させてマスクフィルム5を送り出していくと、マスクフィルム5がローラ71を回転させる。これにより、マスクフィルム5が所定の高さ及び位置に配設される。ここでは、マスクフィルム5がフィルムリール8よりも下側に配置される。さらに、フィルムリール8を独立して回転させることにより、マスクフィルム5にテンションを与えている。すなわち、フィルムリール8間に配置されているマスクフィルム5は、張設されている。このように、フィルムリール8によって引っ張られている状態のマスクフィルム5が、基板6と対向配置されている。
アーム76は、アームブロック80を有している。アームブロック80はアーム76の側方に配置されている。すなわち、X方向において、アームブロック80の位置がアーム76からずれている。アームブロック80は、十分な剛性を持つ材料から構成されている。例えば、PEEK(登録商標)、すなわち、ポリエーテルテーテルケトンなどの樹脂、又は真鍮などの金属によりアームブロック80を形成することができる。もちろん、アームブロック80に材料は上記材料に限られるものではない。このアームブロック80の下方にマスクフィルム5が張設されている。アームブロック80の下面の一部は、マスクフィルム5と接触している。マスクフィルム5にテンションがかかっている状態では、アームブロック80にマスクフィルム5が密着している。すなわち、フィルムリール8がマスクフィルム5に与える張力によって、マスクフィルム5に上方向に力が加わるため、マスクフィルム5がアームブロック80の下面に密着する。従って、張設されたマスクフィルム5は、撓まずに、アームブロック80から離れていない状態となっている。なお、アームブロック80には、対物レンズ4で集光されたレーザ光が通過するための貫通穴が設けられている。すなわち、アームブロック80の内部には、レーザ光が通過するための空間が形成されている。
L字型のアーム76は、Z駆動機構74によって支持されている。すなわち、アーム76は、Z駆動機構74を介して、リペアヘッド35の筐体(図示せず)などに支持されている。Z駆動機構74は、例えば、モータ及びガイドなどを備える直線駆動機構である。Z駆動機構74を駆動することにより、アーム76及びアームブロック80が上下方向に移動する。これにより、基板6に対するマスクフィルム5の位置が変化する。すなわち、マスクフィルム5の高さが変化して、基板6とマスクフィルム5の間隔が変化する。例えば、アーム76を下方向に移動させることにより、マスクフィルム5が基板6に近づき、アーム76を上方向に移動させることによって、マスクフィルム5が基板6から離れる。なお、対物レンズ4を含む光学系41は、アーム76ではなく、リペアヘッド35に取り付けられている。従って、Z駆動機構74が駆動しても、光学系41の位置は変化しない。すなわち、Z駆動機構74を駆動することにより、光学系41とアーム76の位置関係が変化する。
さらに、リペアヘッド35には、マスクフィルム5と基板6とのギャップにエアを噴出するエア配管73が設けられている。エア配管73は、マスクフィルム5の外側から、マスクフィルム5と基板6との間の空間にエアを供給する。従って、マスクフィルム5と基板6との間のギャップが、エア配管73からのエアが流れるエアギャップとなる。精密レギュレータなどを用いることによって、エア配管73に一定の圧力でエアを供給している。よって、エア配管73からは一定圧力でエアが噴出している。エア配管73の途中には、フローセンサ72が設けられている。フローセンサ72は、エア配管73に流れているエアの流量を測定する。すなわち、フローセンサ72は、マスクフィルム5と基板6とのギャップに噴出されているエアの噴出量をモニタしている。
制御部75は、フローセンサ72で測定された噴出量に基づいて、Z駆動機構74を制御する。これにより、マスクフィルム5と基板6とのギャップが調整される。すなわち、Z駆動機構74は、センサからの出力に基づいて、ギャップを調整する。具体的には、フローセンサ72で測定されたエア流量が所定の目標値で一定になるように、制御部75がZ駆動機構74を駆動する。これにより、アーム76が上下に移動して、アームブロック80と基板6の表面との間隔が変化する。すなわち、基板6とマスクフィルム5との間のギャップが変化する。従って、基板6に対してマスクフィルム5を近づけたり、離したりすることができる。
アームブロック80と基板6との間のギャップが変化すると、エアのコンダクタンスが変化する。すなわち、アームブロック80と基板6間のギャップが広くなると、コンダクタンスが大きくなり、狭くなるとコンダクタンスが小さくなる。また、エア配管73からは一定の圧力でエアが噴出している。よって、アームブロック80と基板6間のコンダクタンスに応じて、エアの噴出量が変化する。従って、ギャップが広くなると、エア流量が大きくなり、ギャップが狭くなっていくとエア流量が小さくなる。ここで、フローセンサ72の測定値が一定になるように、制御部75がZ駆動機構74を制御する。すると、基板6の表面とアームブロック80との間のギャップが一定の大きさになる。ここで、マスクフィルム5はアームブロック80の下面に密着するように張設されている。従って、エア流量が一定なるように制御することによって、基板6とマスクフィルム5とが所望の間隔になる。また、マスクフィルム5をリペアヘッド35のアームブロック80の下面に密着させることで、エアの噴出によりマスクフィルムの位置が変化しなくなる。このため、マスクフィルムと基板とのギャップを正確に制御することができる。マスクフィルム5を基板6の表面から微小距離だけ離した状態で、保持することができる。従って、欠陥を確実に修正することができ、生産性を向上することができる。
このように、制御部75は、フローセンサ72の出力に基づいて、Z駆動機構74を駆動している。すなわち、フローセンサ72の測定値に応じて、アーム76及びアームブロック80が上下に移動して、基板6とアームブロック80の間隔が調整される。これにより、マスクフィルム5を基板6に対して近接させることができる。すなわち、レーザ照射時において、マスクフィルム5が基板6に接触しないように、マスクフィルム5を基板6に近づけることができる。基板6の表面に対してマスクフィルム5が接触しないため、基板6上のパターンがダメージを受けない。従って、ポストベーク前のレジストパターンを修正する場合でも、パターンが変形しない。ポストベーク前のレジストパターンを効率よく修正することができる。また、基板6に対してマスクフィルム5を近接させることができるため、レーザ照射によって生じるデブリを確実に捕集することができる。よって、欠陥修正の生産性を向上することができる。
なお、エア流量に対するギャップの変化は、予め測定したデータに基づいて制御することができる。例えば、アームブロック80を平坦な台上に配設して、平坦な台とアームブロック80のギャップを光学式や静電式のギャップセンサ等で測定しておく。そして、ギャップを変えていったときのエア流量を測定する。これにより、ギャップセンサで測定したギャップと、フローセンサ72で測定したエア流量との関係を求めることができる。パターンの凹凸やマスクフィルム5の厚さやZ駆動機構74の精度などを考慮して、基板6にマスクフィルム5が接触しないギャップを目標値として定める。ギャップとエア流量との関係から、この目標値になるエア流量を求めることができる。そして、実際の欠陥修正時には、フローセンサ72の測定値がこのエア流量になるように、制御部75がZ駆動機構74を調整する。これにより、基板6とマスクフィルム5のギャップが所望の値になる。
さらに、リペアヘッド35には、マスクフィルム5の上の空間にエアを噴出するためのエア配管81が設けられている。エア配管81にはレギュレータ82が取り付けられている。レギュレータ82は精密レギュレータであり、マスクフィルム5に噴出するエアの圧力を一定にしている。そして、エア配管81からのエアは、レーザ光を照射するためにアームブロック80に設けられている空間に供給される。エア配管81からのエアは、マスクフィルム5の上に供給されている。このエア圧によって、マスクフィルム5が上から押さえられる。マスクフィルム5が下側に若干膨らみ、微小距離だけ基板6に近づく。よって、マスクフィルム5を基板6に対して、より近づけることができる。レーザ照射時に生じるデブリ65aを確実に捕集することができる。よって、基板6上にデブリが再付着して欠陥となることがなく、生産性を向上することができる。また、エア圧だけでマスクフィルム5を基板6に近づけることできるため、マスクフィルム5がパターンに接触することによるパターンの変形を防ぐことができる。
次に、図6〜図9を用いて、アームブロック80の詳細な構成を説明する。図6は、アーム76に取り付けられたアームブロック80の構成を示す上面図である。図7は、アーム76に取り付けられたアームブロック80の構成を示す下面図である。図8は、アーム76に取り付けられたアームブロック80の構成を示す側面図である。図9は、アーム76に取り付けられたアームブロック80の構成を示す側面断面図である。なお、上記の説明と重複する内容については、説明を適宜省略する。
図6に示すように、アーム76の+X側には、アームブロック80が配置されている。アームブロック80は、略直方体状のブロックであり、ネジ89でアーム76の側面に固定されている。アームブロック80の下には、マスクフィルム5が張設されている。なお、図6〜図9において、フィルムリール8やローラ71は図示を省略されている。図8に示すように、アームブロック80の一部が下方に突出しており、その突出した部分が平坦面80aになっている。平坦面80aはアームブロックの基板6側に配置されている。この平坦面80aは鏡面加工されている。これにより、平坦面80aの平坦度は、5μm以下になっている。また、平坦面80aはその周囲よりも2mm程度下側に突出している。マスクフィルム5にテンションが与えられると、マスクフィルム5は、平坦面80aに密着する。なお、ここでは、平坦面80aの外形は矩形状になっている。
図6に示すように、アーム76の側面には、エア配管73、及びエア配管81が取り付けられている。エア配管73、及びエア配管81は、アーム76のアームブロック80側と反対側の側面に取り付けられている。そして、アーム76の内部には、エア配管73、81からのエアが通る通気口77、83が設けられている。この通気口77、83は、アームブロック80側までアーム76の内部を貫通している。さらに、通気口77、83は、アームブロック80にも設けられている。そして、アームブロック80とアーム76との境界において、アームブロック80には、Oリング78、84が設けられている。Oリング78、84が通気口77、83からのエア漏れを防止する。すなわち、Oリング78によって、通気口77、83が密閉される。
図7に示すように、アームブロック80の下面には、エア配管73からのエアを噴出する噴出口79が設けられている。噴出口79は、マスクフィルム5から、−X側にずれた位置に設けられている。従って、噴出口79から噴出されたエアは、マスクフィルム5の外側からアームブロック80の下方に噴出される。従って、噴出口79からのエアは、マスクフィルム5と基板6との間に供給される。よって、フローセンサ72から出力に基づいて、ギャップを調整することができる。
この噴出口79の周辺も、平坦面80aと同様に、下側に突出している。すなわち、噴出口79の周辺部分において、アームブロック80に下側に突出した凸部80bが形成されている。凸部80bはその周囲から2mm程度突出している。すなわち、凸部80bと、平坦面80aは同じ高さになっている。この凸部80bを鏡面加工して、平坦にしている。これにより、突出した凸部80bの平坦度は、5μm以下になっている。なお、凸部80bと平坦面80aとの間では、アームブロック80が下側に突出していない。よって、凸部80bと平坦面80aの間には、上側に窪んだ溝が形成されている。Y方向におけるアームブロック80の両端には、マスクフィルム5をガイドするためのガイド溝が形成されている。
アームブロック80の中央近傍には、貫通口86が設けられている。貫通口86は、例えば、円筒状に形成されている。また、対物レンズ4によって集光された光が遮光されるのを防ぐため、貫通口86の直径を途中で変化させてもよい。すなわち、貫通口86の上面側が大きくなるように貫通口86の側面を階段状に形成してもよい。この貫通口86によって、レーザ光を照射するための空間が形成される。すなわち、貫通口86を、欠陥修正用のレーザ光が通過する。貫通口86の下面外周には、平坦面80aが配設されている。すなわち、平坦面80aの内側の位置に貫通口86が設けられている。ここでは、矩形状の平坦面80aの中央において、アームブロック80に貫通口86が形成されている。貫通口86の上には、カバー85が配設されている。従って、貫通口86及びカバー85の上方に、対物レンズ4が配設されることになる。カバー85は、例えば、スライドガラスなどの透明なガラス板であり、レーザ光、照明光及び観察光を透過する。よって、カバー85を介した欠陥の検出、修正が可能になる。
レーザ光はカバー85を透過するとともに、貫通口86を通ってマスクフィルム5に照射される。このため、図7に示すように、貫通口86の直下において、マスクフィルム5に開口部5aが形成される。レーザ光は、貫通口86の略中央を通過する。すなわち、貫通口86の中心において、開口部5aが形成される。カバー85は、例えば、接着材などでアームブロック80に固定されている。また、貫通口86の下には、マスクフィルム5が配設されている。従って、貫通口86の上下が、マスクフィルム5とカバー85とで覆われる。すなわち、リペアヘッド35には、マスクフィルム5とカバー85とアームブロック80とで囲まれている空間が形成される。
通気口83は、貫通口86の側面まで連通している。従って、貫通口86にエア配管81からのエアが噴出される。アームブロック80とマスクフィルム5とカバー85とで形成された空間に、エア配管81からのエアが供給される。そして、この空間は周囲よりも圧力が高い正圧になる。このため、エア配管81にエアが供給されると、マスクフィルム5が撓む。すなわち、図9に示すように、貫通口86が設けられている部分では、マスクフィルム5が下側に膨らみ、マスクフィルム5が基板6により近づく。このように、貫通口86にエアを供給することで、マスクフィルム5と基板6とのギャップを変えることができる。レギュレータ82の圧力を調整することで、マスクフィルム5と基板6とのギャップを微調整することができる。なお、マスクフィルム5にテンションを与えて、平坦面80aとマスクフィルム5を密着させた状態にすることが好ましい。これにより、噴出口79からのエアがマスクフィルム5上の貫通口86に入り込むのを防ぐことができ、エアの乱れを低減することができる。これにより、ギャップを正確に測定することができる。また、噴出口79の周りを平坦な平坦面80aとし、貫通口86の周りを平坦な凸部80bとしている。従って、エアの流路の上側が水平になり、より正確にギャップを測定することができる。
次に、欠陥修正方法の手順について説明する。まず、欠陥修正を行う位置までリペアヘッド35をXY移動させる。そして、その位置でフィルムリール8を回転させ、マスクフィルム5に所定のテンションを与える。これにより、マスクフィルム5がアームブロック80の平坦面80aに密着する。すなわち、リペアヘッド35の下面にマスクフィルム5が密着する。もちろん、マスクフィルム5にテンションを与えた状態で、リペアヘッド35を移動させてもよい。エア配管73にエアを供給して、フローセンサ72で、エア流量を測定する。このとき、エア配管73へのエア供給圧は一定にしておく。そして、フローセンサ72で測定を行いながら、アーム76を下げていく。ここでは、フローセンサ72での測定値に基づいて、Z駆動機構74を駆動させる。すなわち、フローセンサ72での測定値が目標の流量に減少するまで、アーム76及びアームブロック80を下降させていく。マスクフィルム5が基板6に徐々に近づいていき、基板6とマスクフィルム5が所定のギャップになる。この状態でエア配管73へのエアの供給を停止する。
そして、所定のギャップまで近づけた状態で、エア配管81にエアを供給する。これにより、通気口83から貫通口86にエアが噴出され、マスクフィルム5が上から押される。図9に示すように、マスクフィルム5が下側に膨らみ、マスクフィルム5が基板6にさらに近づく。なお、エア配管81にエアを供給した状態で、Z駆動機構74を駆動してもよい。
エア配管81にエアを供給しながら、レーザ光を照射する。これにより、マスクフィルム5に開口部5aが形成されるとともに、基板6上の異物等が除去される。このとき、マスクフィルム5が基板6に対して最も近接しているため、レーザ照射によって生じるデブリ65aが確実にマスクフィルム5に捕集される。すなわち、デブリ65aがマスクフィルム5の開口部5aを通って、マスクフィルム5上に着地する。このため、デブリ65aが基板6に再付着するのを防ぐことができ、確実に欠陥を修正することができる。マスクフィルム5が基板6の表面に接触しないため、基板6に形成されているパターンが変形するのを防ぐことができる。これにより、確実に欠陥を修正することができ、生産性を向上することができる。
このように、本実施の形態では、フローセンサ72の出力に応じてアーム76を移動させている。従って、マスクフィルム5の位置を正確に制御することができる。マスクフィルム5と基板6とのギャップを精度よく調整することができる。マスクフィルム5を基板6により近づけることができるため、レーザ照射によって生じるデブリ65aを確実に捕集することができる。また、基板6に設けられたパターンが損傷するのを防ぐことができる。よって、本実施の形態にかかる欠陥修正方法は、感光性樹脂膜から形成されるレジストパターンの修正に好適である。例えば、ポストベーク前のレジストパターンを効率よく修正することができる。よって、欠陥修正の生産性を向上することができる。
さらに、本実施の形態では、レーザ光が通過する貫通口86にエアを供給するエア配管81が設けられている。従って、マスクフィルム5の上側の空間を正圧にすることができる。すなわち、マスクフィルム5の上側の圧力が、下側の圧力よりも高くなる。この差圧によりマスクフィルム5が撓んで、下側に膨らむ。このとき、レギュレータ82によりエアの圧力を調整することで、マスクフィルム5の膨らみ量を最適化することができる。これにより、マスクフィルム5と基板6のギャップを微調整することができる。マスクフィルム5を基板6に最近接することができるため、レーザ照射によって生じるデブリをより確実に捕集することができる。また、エア圧のみでマスクフィルム5が基板6に近づくため、基板6の表面に設けられているパターンに加わるダメージを低減することができる。具体的には、マスクフィルムと基板6表面とのギャップを50〜80μm程度まで近接することができる。よって、より確実に欠陥を修正することができ、欠陥修正の生産性を向上することができる。
また、レーザ光が通過する貫通口86の上にカバー85を配置している。そして、貫通口86の下に設けられたマスクフィルム5にテンションを与えて、平坦面80aとマスクフィルム5を密着させている。これにより、貫通口86とカバー85と、マスクフィルム5とで形成されている空間を容易に正圧にすることができる。さらに、カバー85を設けることで、レーザ照射によって生じたデブリ65aが空間の外側に飛散するのを防ぐことができる。すなわち、供給したエアによってデブリ65aが飛散して、基板6上に再付着するのを防ぐことができる。
また、エアを供給してマスクフィルムを撓ませることができれば、カバー85を設けない構成としてもよい。例えば、上からエアを噴出して、マスクフィルム5を膨らませてもよい。この場合、例えば、対物レンズ4の周辺にエア供給手段を配設する。
なお、レーザ光を照射するときに、エア配管73に供給するエアを停止させてなくてもよい。すなわち、レーザ照射時においても、フローセンサ72の出力が一定になるように、Z駆動機構74をフィードバック制御することも可能である。これにより、より確実にギャップを制御することができる。なお、マスクフィルム5に設けられる開口部5aは、例えば、150μm角程度の矩形であり、非常に小さい。このため、マスクフィルム5に開口部5aを設けてもほとんどエアフローに影響がない。従って、開口部5aを設けることによる、エアフローに対する影響は、ほぼ無視することができる。すなわち、開口部5aの前後でエアフローがほとんど変化しない。よって、フローセンサ72で確実にギャップを測定することができる。
エア配管81からエアを供給してマスクフィルム5上の空間を正圧にしている。このため、エア配管81からのエアは、マスクフィルム5の開口部5aをほとんど通過しない。よって、正圧にすることで、開口部5aを設けることによるエアフローへの影響をより小さくすることができる。よって、Z方向の位置制御を正確に行うことができる。
なお、レーザ照射時において、エア配管73からのエアフローによって、マスクフィルム5と基板6を非接触吸着状態にしてもよい。すなわち、マスクフィルムと基板6間に高速の気流を発生させる。ベルヌーイの定理により、マスクフィルムと基板とが非接触吸着状態になり、マスクフィルム5の位置が固定される。これにより、確実にデブリを捕集することができる。
なお、噴出口79は、マスクフィルム5の近傍に配置することが好ましい。すなわち、X方向における噴出口79の位置をマスクフィルム5に近づけることが好ましい。これにより、マスクフィルム5と基板6間のギャップをより正確に測定することができる。
また、噴出口79が1つの場合、噴出口79からのエアによって、貫通口86直下のマスクフィルム5が微小に傾いてしまう場合がある。すなわち、エアフローの影響により、噴出口79からの距離に応じてギャップが微小に変化してしまうことがある。このような場合、エアの噴出口79を複数設けることが好ましい。すなわち、マスクフィルムを挟むように噴出口79を配設する。これにより、マスクフィルム5の両側に噴出口79が設けられる。貫通口86直下のマスクフィルム5の傾きを低減することができる。すなわち、開口部5aの近傍でのギャップの変化を低減することができ、ギャップをほぼ一定にすることができる。これにより、確実にデブリ65aを捕集することが可能になる。また、それぞれの噴出口79から噴出するエアの流量を測定してもよい。そして、マスクフィルム5の傾きを調整するようにしてもよい。
さらに、吸引・排気できるマイクロマニュピレータを用いて、デブリを捕集するようにしてもよい。例えば、図10(a)に示すように、マスクフィルム5の上に、マイクロマニピュレータ90を配置する。このマイクロマニピュレータ90の先端がデブリ85aを吸着する基板6から除去された物質を吸引する吸引口となる。マイクロマニピュレータ90は、移動可能にアームブロック80に支持されている。すなわち、マイクロマニピュレータ90は、X−Y−Z方向に微動可能に設けられている。なお、マイクロマニピュレータ90のサイズが大きい場合、カバー85を外してもよい。
マイクロマニピュレータ90の先端からエアが吸引される。レーザ光の照射時に、マイクロマニピュレータ90の先端からエアを吸引する。これにより、レーザ照射によって飛散したデブリ65aが、開口部5aを介して、マイクロマニピュレータ90に吸引される。すなわち、マイクロマニピュレータ90の先端にデブリ65aが吸着される。このように、マイクロマニピュレータ90がレーザ照射によって飛散したデブリ65aを捕集する。よって、確実にデブリ65aを捕集することができる。なお、マイクロマニピュレータ90以外の吸引手段を用いてもよい。
なお、デブリ65aのサイズが、マイクロマニピュレータ90の吸引口よりも大きい場合、吸引口が塞がれてしまい、デブリ65aを連続して、吸引することができなくなってしまう。従って、このような場合は、図10に示すように、マスクフィルム5上にデブリ65aを排出することが好ましい。例えば、マイクロマニピュレータ90を微小に移動して、吸引口を開口部5aから離す。そして、デブリ65aを排出する。このようにすることで、マイクロマニピュレータ90に吸着されていたデブリ65aがマスクフィルム5上に移動する。これにより、繰り返しの修正を簡便に行うことができる。また、マイクロマニピュレータ90の移動距離を短くすることができるため、生産性よく欠陥を修正することができる。
なお、上記の説明では、着色層が設けられているカラーフィルタ基板の欠陥を修正したが、修正対象をこれに限られるものではない。例えば、TFTアレイ基板などの半導体基板のパターン欠陥を修正することが可能である。特に、上記の欠陥修正方法は、レジストパターン等の光硬化性樹脂のパターン修正に好適である。特に、ポストベーク前での修正を行うことができるため、生産性を向上することができる。なお、エア配管73、及びエア配管81に、エア(空気)以外の気体を供給してもよい。
さらに、上記の欠陥修正方法を用いてパターン基板を製造することによって、生産性を向上することができる。例えば、基板上にパターンを形成して、そのパターンの欠陥を検出する。そして、マスクフィルムを介して、欠陥にマスクフィルムを介して照射する。これにより、欠陥を修正することができる。さらに、デブリが再度基板に付着することを防ぐことができるため、生産性を向上することができる。本実施の形態にかかる欠陥修正方法を用いたパターン基板の製造方法によって、生産性を向上することができる。特に、上記の欠陥修正方法は、感光性樹脂パターンの修正に好適である。
1 レーザ光源、2 ビーム成形機構、3 ハーフミラー、4 対物レンズ、
5 マスクフィルム、6 基板、7 ステージ、8 フィルムリール、
9 ランプ光源、10 波長可変フィルタ、11 ハーフミラー、12 CCDカメラ、
31 架台、32 Yレール、33 フレーム、34 Xレール、35 リペアヘッド、
36 可動レール、37 光源ヘッド、41 光学系、42 フィルムホルダ、
43 熱転写ロッド、44 マスクフィルム固定治具、45 ヒータロッド、
46 高温ブロワ、47 筐体、48 マスクフィルム押し付けロッド、
49 吸着パッド、51 照明光源、52 UV光源、
61 赤色の着色層、62 緑色の着色層、63 青色の着色層、
64 ブラックマトリクス、65 異物、65a デブリ、66 白欠陥、
71 ローラ、72 フローセンサ、73 エア配管、74 Z駆動機構、
75 制御部、76 アーム、77 通気口、78 Oリング、79 噴出口、
80 アームブロック、81 エア配管、82 レギュレータ、83 通気口、
85 カバー、86 貫通口、89 ネジ、90 マイクロマニピュレータ
5 マスクフィルム、6 基板、7 ステージ、8 フィルムリール、
9 ランプ光源、10 波長可変フィルタ、11 ハーフミラー、12 CCDカメラ、
31 架台、32 Yレール、33 フレーム、34 Xレール、35 リペアヘッド、
36 可動レール、37 光源ヘッド、41 光学系、42 フィルムホルダ、
43 熱転写ロッド、44 マスクフィルム固定治具、45 ヒータロッド、
46 高温ブロワ、47 筐体、48 マスクフィルム押し付けロッド、
49 吸着パッド、51 照明光源、52 UV光源、
61 赤色の着色層、62 緑色の着色層、63 青色の着色層、
64 ブラックマトリクス、65 異物、65a デブリ、66 白欠陥、
71 ローラ、72 フローセンサ、73 エア配管、74 Z駆動機構、
75 制御部、76 アーム、77 通気口、78 Oリング、79 噴出口、
80 アームブロック、81 エア配管、82 レギュレータ、83 通気口、
85 カバー、86 貫通口、89 ネジ、90 マイクロマニピュレータ
Claims (15)
- 基板にレーザ光を照射して、前記基板に形成されたパターンの欠陥を修正する欠陥修正装置であって、
前記基板に対して相対移動可能に設けられたリペアヘッドと、
前記リペアヘッドに設けられ、前記基板に対向して配置されたマスクフィルムが取り付けられたフィルムリールと、
前記リペアヘッドに設けられ、前記マスクフィルムに設けられた開口部を介して前記基板にレーザ光を照射するレーザ光源と、
前記マスクフィルムと前記基板との間に気体を噴出する噴出口と、
前記噴出口から噴出される気体の噴出量を測定するセンサと、
前記センサからの出力に基づいて、前記基板と前記リペアヘッドとの間隔を調整する調整手段と、を備える欠陥修正装置。 - 前記リペアヘッドが前記基板側に設けられた平坦面を有し、
前記基板にレーザ光を照射する際に、前記マスクフィルムが前記基板と前記平坦面との間に配置された状態で、前記フィルムリールが前記マスクフィルムに張力を与えて、前記平坦面に前記マスクフィルムを密着させていることを特徴とする請求項1に記載の欠陥修正装置。 - 前記リペアヘッドの一部に前記レーザ光が通過する貫通口が設けられ、
前記貫通口によって前記マスクフィルムの上に設けられた空間に気体を供給する気体供給手段が設けられている請求項1、又は2に記載の欠陥修正装置。 - 前記貫通口の上にカバーが配置され、
前記気体供給手段からの気体によって、前記カバーと前記マスクフィルムとの間の空間を正圧にして、前記マスクフィルムを基板側に撓ませている請求項1乃至3のいずれか1項に記載の欠陥修正装置。 - 前記噴出口が複数設けられ、
前記複数の噴出口からの噴出量をそれぞれ測定して、前記基板と前記リペアヘッドとの間隔を調整する請求項1乃至4のいずれか1項に記載の欠陥修正装置。 - 前記マスクフィルムの開口部を介して、レーザ光の照射によって前記基板から除去された物質を吸引する吸引手段をさらに備える請求項1乃至5のいずれか1項に記載の欠陥修正装置。
- 前記吸引手段が吸引した物質を、前記マスクフィルム上に排出することを特徴とする請求項6に記載の欠陥修正装置。
- 基板にレーザ光を照射して、前記基板に形成されたパターンの欠陥を修正する欠陥修正方法であって、
前記基板の欠陥上にリペアヘッドを相対移動して、前記リペアヘッドに設けられているマスクフィルムを基板に対向配置する工程と、
前記マスクフィルムと前記基板との間に気体を噴出する工程と、
前記マスクフィルムと前記基板との間に噴出された気体の噴出量を測定する工程と、
前記測定された気体の噴出量に基づいて、前記基板と前記マスクフィルムとの間隔を調整する工程と、
前記リペアヘッドに設けられたレーザ光源から、前記マスクフィルムに設けられた開口部を介して前記基板の欠陥にレーザ光を照射する工程と、を備える欠陥修正方法。 - 前記リペアヘッドが前記基板側に設けられた平坦面を有し、
前記基板にレーザ光を照射する際に、前記マスクフィルムが前記基板と前記平坦面との間に配置された状態で、前記マスクフィルムに張力を与えて、前記平坦面に前記マスクフィルムを密着させていることを特徴とする請求項8に記載の欠陥修正方法。 - 前記レーザ光が、前記リペアヘッドの一部に設けられた貫通口を介して前記欠陥に照射され、
前記レーザ光を照射する工程では、前記貫通口によって設けられた前記マスクフィルムの上の空間に気体を供給している請求項8、又は9に記載の欠陥修正方法。 - 前記貫通口の上にカバーが配置され、
前記レーザ光を照射する時に、前記マスクフィルムの上の空間に気体を供給することにより、前記カバーと前記マスクフィルムとの間の空間を正圧にして、前記マスクフィルムを基板側に撓ませている請求項8乃至10のいずれか1項に記載の欠陥修正方法。 - 前記噴出口が複数設けられ、
前記複数の噴出口からの噴出量をそれぞれ測定して、前記基板と前記マスクフィルムとの間隔を調整していることを特徴とする請求項11に記載の欠陥修正方法。 - レーザ光を照射する工程において、前記マスクフィルムの開口部を介して、レーザ光の照射によって前記基板から除去された物質を吸引している請求項8乃至12のいずれか1項に記載の欠陥修正方法。
- 前記吸引した物質を、前記マスクフィルム上に排出することを特徴とする請求項13に記載の欠陥修正方法。
- 基板上にパターンを形成し、
前記基板上のパターンの欠陥を検出し、
請求項8乃至14のいずれか1項に記載の欠陥修正方法により欠陥を修正するパターン基板の製造方法。
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---|---|---|---|
JP2007265096A JP2009093033A (ja) | 2007-10-11 | 2007-10-11 | 欠陥修正装置及び欠陥修正方法、並びにパターン基板製造方法 |
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JP2007265096A JP2009093033A (ja) | 2007-10-11 | 2007-10-11 | 欠陥修正装置及び欠陥修正方法、並びにパターン基板製造方法 |
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
RU2499286C2 (ru) * | 2012-01-25 | 2013-11-20 | Федеральное государственное бюджетное образовательное учреждение высшего профессионального образования "Сибирская государственная геодезическая академия" (ФГБОУ ВПО "СГГА") | Способ корректировки формы поверхности оптических деталей |
-
2007
- 2007-10-11 JP JP2007265096A patent/JP2009093033A/ja active Pending
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